JPH08212778A - 同期型半導体記憶装置およびそのデータ読出方法 - Google Patents

同期型半導体記憶装置およびそのデータ読出方法

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Publication number
JPH08212778A
JPH08212778A JP7021426A JP2142695A JPH08212778A JP H08212778 A JPH08212778 A JP H08212778A JP 7021426 A JP7021426 A JP 7021426A JP 2142695 A JP2142695 A JP 2142695A JP H08212778 A JPH08212778 A JP H08212778A
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JP
Japan
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data
signal
output
clock
latch
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Application number
JP7021426A
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English (en)
Inventor
Seiji Sawada
誠二 澤田
Yasuhiro Konishi
康弘 小西
Hisashi Iwamoto
久 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速クロック信号に同期して確実にデータを
読出すことのできる同期型半導体記憶装置を提供する。 【構成】 センスアンプ群1から8ビットデータを受け
て格納するリードレジスタ群20と1ビットデータ出力
端子4との間に、2ビットまたは4ビットのデータをラ
ッチし、1ビットずつ出力するラッチ回路30を配置す
る。リードレジスタ群およびラッチ回路30はクロック
信号に同期してデータを出力する。リードレジスタ群か
らデータ出力端子4の間のラッチ回路段数が1段に低減
されてリードレジスタ群20からラッチ回路30へのデ
ータ転送およびラッチ回路30からデータレジスタへの
データ転送をゲート伝搬遅延の影響を受けることなく高
速で行なうことができ、高速データ読出を実現すること
ができ、高周波動作する同期型半導体記憶装置を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クロック信号に同期
して動作する同期型半導体記憶装置に関し、とくに、高
速のクロック信号に同期してデータを読出すための構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】高速アクセス可能な半導体記憶装置の1
つに、たとえばシステムクロックである外部クロック信
号に同期して動作し、データの入力および出力をこの外
部クロック信号に同期して行なう同期型半導体記憶装置
がある。同期型半導体記憶装置においては、1つのデー
タ出力端子当り複数ビットのメモリセルデータが同時に
選択され、これら同時に選択されたメモリセルデータが
クロック信号に同期して順次データ出力端子に出力され
る。
【0003】図24は、従来の同期型半導体記憶装置の
データ読出部の構成を概略的に示す図である。図24に
おいては、1ビットのデータを出力する部分の構成が例
示的に示される。
【0004】図24において、同期型半導体記憶装置の
データ読出部は、メモリセルアレイ(図示せず)におい
て同時に選択された複数(1行)のメモリセルデータを
検知し、増幅しかつ保持するセンスアンプ群1と、デー
タ読出時、このセンスアンプ群1により保持されたデー
タから所定数ビット(図示の例においては8ビット)を
同時に受けて格納し、かつクロック信号CLKaに同期
して順次1ビットずつ選択して出力するレジスタ群2
と、レジスタ群2からの1ビットデータをラッチしかつ
クロック信号CLKbに同期して出力するラッチ回路3
を含む。ラッチ回路3とデータ出力端子4との間には、
後に詳細に説明するが、出力バッファ回路が設けられて
いる。単にデータ読出のクロックサイクルを明確にする
ために、この出力バッファ回路は示していない。
【0005】クロック信号CLKaおよびCLKbはク
ロック信号(外部クロック信号)CLKに同期してデー
タ読出時に発生される。今、データ読出指示信号(リー
ドコマンド)が与えられてから、センスアンプ群1の保
持するデータが出力端子4に現われるまでに要する時間
tCACが30nS(ナノ秒)であり、かつクロック信
号CLKの周波数が133MHzであると仮定する。こ
の場合、クロック信号CLKのサイクル期間は7.5n
Sである。
【0006】今、センスアンプ群1からレジスタ群2を
第1ステージとし、レジスタ群2からラッチ回路3を第
2ステージとし、ラッチ回路3から出力端子4を第3ス
テージとする。このステージ分割構成において、最も時
間が長くかかるのは第1ステージであり、この第1ステ
ージに2クロックサイクルを割当て、第2および第3ス
テージに1クロックサイクルを割当てる。このような条
件におけるデータ読出動作を次に、図25に示すタイミ
ングチャート図を参照して説明する。
【0007】同期型半導体記憶装置においては、実行さ
れるべき動作モードは、複数の信号の状態の組合せによ
り指定される。すなわち、コマンドの形で動作モード指
定信号が与えられる。このコマンドは、クロック信号C
LKの前縁(立上がり端)で装置内部に取込まれてデコ
ードされ、取込まれたコマンドが指定する動作が装置内
部で実行される。
【0008】図25においては、通常のダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)における信号
ロウアドレスストローブ信号/RASの立下がりに対応
するアクティブコマンドとそのときに同時に与えられる
アドレス信号に従って複数(1行)のメモリセルが同時
に選択され、これら選択された複数のメモリセルのデー
タがセンスアンプ群1により検知、増幅されかつ保持さ
れている状態が初期状態として示される。
【0009】クロックサイクル0においてデータ読出を
指示するリードコマンドが与えられる。このリードコマ
ンドと同時に与えられるアドレス信号に従って、所定数
(図示の例において8ビット)のメモリセルが同時に選
択され、これら同時に選択された所定数のメモリセルの
データがセンスアンプ群1からレジスタ群2へ転送さ
れ、レジスタ群2の格納するデータが確定する。センス
アンプ群1からレジスタ群2の第1ステージにおいて、
センスアンプ群1のデータを選択してからレジスタ群2
の格納データが確定するまでに必要とされる時間は15
nSである。すなわち、図25に示すようにクロックサ
イクル2においてレジスタ群2の格納データが確定状態
となる。
【0010】レジスタ群2の格納データが確定すると、
クロックサイクル2からアドレス情報を含むクロック信
号CLKaがクロック信号CLKに同期して発生され
る。このクロック信号CLKaに同期してレジスタ群2
の格納データが1ビットずつ選択されてラッチ回路3へ
伝達されてラッチされる。このレジスタ群2からラッチ
回路3の間の第2ステージにおいて、ラッチ回路3のラ
ッチデータが確定するまでに有する時間は7.5nSす
なわち1クロックサイクルである。したがって、ラッチ
回路3のラッチするデータがクロックサイクル3から確
定状態とされ、レジスタ群2から順次選択されたデータ
によりそのラッチデータが変化する。図25において
は、ラッチ回路3の保持データをQa0〜Qa7として
示す。
【0011】ラッチ回路3の各ラッチデータが最初の確
定状態となるクロックサイクル3から順次クロック信号
CLKbがクロック信号CLKに同期して発生され、こ
のクロック信号CLKbに同期してデータ出力端子4に
確定出力データDQが現われる。このラッチ回路3から
出力端子4までの間の第3ステージにおいてデータ転送
に要する時間は7.5nSの1クロックサイクルであ
る。したがって、クロックサイクル4からデータ出力端
子4には、出力データDQとして、ラッチ回路3の各ラ
ッチデータQa0〜Qa7に対応する出力データQ0〜
Q7がクロックサイクル4から順次確定状態となる。
【0012】すなわちこの図25に示すように、リード
コマンドから4クロックサイクルが経過すると、クロッ
ク信号CLKに同期してデータを読出すことができる。
このリードコマンドが与えられてからデータ出力端子4
に有効データが出力されるまでに必要とされるクロック
サイクル数は“レイテンシ”と呼ばれ、図25に示すデ
ータ読出動作においては、レイテンシが4である。
【0013】上述のように、同期型半導体記憶装置にお
いては、リードコマンドが与えられてからレイテンシが
指定するクロックサイクルが経過すると、高速のクロッ
ク信号に同期してデータが出力される。したがって、高
速動作するCPU(中央演算処理装置)であっても、何
らメモリのアクセス時間の影響を受けることなく高速で
データを受けて処理することができ、高速データ処理シ
ステムを構築することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】画像データなどをリア
ルタイムで処理する場合などにおいては、200MHz
などの、より高速のクロック信号が用いられる。今、周
波数200MHzのクロック信号CLKに同期して同期
型半導体記憶装置からデータを読出すことを考える。ク
ロック信号CLKのクロックサイクル期間は、5nSで
あり、時間tCACが先の場合と同様30nSとする
と、リードコマンドを与えてから6クロックサイクル経
過後に有効データを得ることができる。
【0015】すなわち、図26(A)に示すように、ク
ロックサイクル0においてリードコマンドを与えた場
合、6クロックサイクル経過後のクロックサイクル6か
ら順次クロック信号CLKに同期してデータQ0〜Q7
を読出すことができる。
【0016】このレイテンシ6でクロック周波数200
MHzの条件下でデータを読出す場合のデータ読出部の
構成の一例を図26(B)に示す。図26(B)に示す
構成においても、センスアンプ群1からレジスタ群2へ
のデータ転送(読出)に要する時間を15nS、レジス
タ群2からデータ出力端子4までのデータ読出に要する
時間を15nSと想定する。レジスタ群2は、クロック
信号CLKaに同期して1ビットずつデータを出力す
る。レジスタ群2からデータ出力端子4までのデータ転
送に要する時間は15nSであり、3クロックサイクル
であり、このレジスタ群2とデータ出力端子4の間に、
レジスタ群2の出力を各クロックサイクルごとにラッチ
して転送するため、2段のラッチ回路3aおよび3bを
配置する。これらのラッチ回路3aおよび3bは、クロ
ック信号CLKに同期するクロック信号CLKbおよび
CLKcで動作させる。
【0017】図26(B)に示すように、センスアンプ
群1からレジスタ群2の間の第1ステージは、データ読
出に要する時間が15nSであり、3クロックサイクル
であり、レジスタ群2からデータ出力端子4までは同様
3クロックサイクルであり、合計6クロックサイクルが
必要とされる。したがって、図26(B)に示す構成に
従えば、レイテンシ6の条件下で、周波数200MHz
のクロック信号に同期してデータを読出すことが可能な
ように思われる。しかしながら、以下に詳細に説明する
ように、配線における信号伝搬遅延ならびにゲートおよ
びラッチの信号遅延により、高速動作に対処することが
できなくなる場合が生じる。
【0018】図27は、図26(B)に示すデータ読出
部の構成をより詳細に示す図である。図27において、
レジスタ群2は、センスアンプ群が保持するデータから
選択された8ビットのデータをそれぞれ並列に伝達する
内部データ線IO0〜IO7上の出力データを格納する
レジスタRG0〜RG7と、レジスタRG0〜RG7そ
れぞれに対応して設けられ、ラップアドレスRWY0〜
RWY7に従って対応のレジスタの格納するデータを出
力するトライステートバッファTB0〜TB7を含む。
ラップアドレスRWY0〜RWY7は、データ読出時に
リードコマンドと同時に与えられるYアドレス信号の3
ビットをデコードすることにより最初に活性状態とされ
るラップアドレスが決定される。最初のラップアドレス
が活性状態とされた後、クロック信号CLKに同期して
順次ラップアドレスが所定の順序で活性化される。この
ラップアドレスRWY0〜RWY7が図24および図2
6(B)に示すレジスタ群2へ与えられるクロック信号
CLKaに対応する。トライステートバッファTB0〜
TB7の出力は共通に内部信号線6に接続される。
【0019】ラッチ回路3aは、クロック信号/CLK
bに応答して導通するゲート3aaと、ゲート3aaに
より内部信号線6から伝達されたデータQLをラッチす
る2段のインバータ回路3abおよび3acと、クロッ
ク信号CLKbに応答して導通し、内部データQLを出
力するゲート3adを含む。クロック信号CLKbおよ
び/CLKbは、互いに相補な重り合わないクロック信
号である。
【0020】ラッチ回路3bは、クロック信号/CLK
cに応答して導通し、ラッチ回路3aの出力するデータ
を伝達するゲート3baと、ゲート3baにより伝達さ
れたデータQSをラッチする2段のインバータ回路3b
bおよび3bcと、クロック信号CLKcに応答して導
通し、内部データQSを出力するゲート3bdを含む。
ゲート3aa、3ad、3ba、および3bdは、たと
えばnチャネルMOSトランジスタで形成され、そのゲ
ートへ与えられるクロック信号がハイレベルとなったと
きに導通する。
【0021】ラッチ回路3bとデータ出力端子4の間に
出力バッファ回路5が設けられる。出力バッファ回路5
は、ラッチ回路3bから与えられたデータを増幅するプ
リアンプ5aと、プリアンプ5aにより増幅された信号
に従ってデータ出力端子4へ外部読出データDQを出力
する出力ドライバ5bを含む。出力ドライバ5bは、非
活性状態のとき出力ハイインピーダンス状態とされる。
【0022】図28は、この図27に示すデータ読出部
の問題点を説明するための図である。以下、図27およ
び図28を参照して、従来の同期型半導体記憶装置のデ
ータ読出部の問題点について説明する。
【0023】内部信号線6には、数多くのトライステー
トバッファTB0〜TB7が接続されており、比較的多
くのゲート容量が付随し、またこの信号線6の長さも比
較的長く、その配線抵抗および容量も大きい。したがっ
て、1つのトライステートバッファが選択されてその出
力が確定状態となる場合、信号線6上の信号QRは、こ
の内部信号線6に付随する配線抵抗および配線容量(寄
生容量を含む)に従ってある時定数をもって変化する。
今、図28(A)に示すように、クロック信号CLKa
が活性状態とされ、すなわち1つのラップアドレスRW
Yi(i=0〜7のいずれか)が活性状態とされると、
信号線6上のデータ信号QRが変化する。このデータ信
号QRの変化がクロック信号CLKaのサイクルに比べ
て長い場合、次にクロック信号CLKaが活性状態とさ
れるとき、データ信号QRが確定状態となっていない状
態が考えられる。このときクロック信号CLKbがハイ
レベルへ立上がると、ラッチ回路3aにおいてゲート3
aaが非導通状態とされる。したがって、このゲート3
aaが導通状態の場合には、データ信号QRおよびQL
はともに同じ速度で変化するが(ゲート3aaの信号伝
搬遅延は無視する)、ゲート3aaが非導通状態とされ
ると、そのときデータ信号QLは確定状態とされておら
ず、インバータ回路3abおよび3acによるラッチ回
路より、このデータ信号QLの状態が決定される。した
がって、このクロック信号CLKbがハイレベルへ立上
がり活性状態とされたとき、ラッチ回路(インバータ回
路3abおよび3ac)のラッチ状態が確定していない
場合、誤ったデータ信号がラッチされかつ出力される状
態が考えられる。また、誤データラッチが生じない場合
においても、クロック信号CLKbは活性状態とされて
も、ラッチ回路3aの出力信号が確定状態とされておら
ず、したがって1クロックサイクルでレジスタ群から初
段のラッチ回路3aへデータを転送することができなく
なるという問題が生じ、高速かつ正確なデータの読出を
行なうことができなくなる。
【0024】また図28(B)において、ラッチ回路3
aからラッチ回路3bへのデータ転送時において、ゲー
ト3abおよび3baにおけるゲート遅延が比較的大き
く、またインバータ3bbおよび3bcのラッチにまで
比較的時間が要する場合には、同様クロック信号CLK
cが活性状態とされるとき、信号線6上のデータQRの
遅延がラッチ回路3aおよび3bで拡大され、このラッ
チ回路3bの内部データQSが確定状態とされず、不確
定状態のデータまたは誤ったデータ信号がこのラッチ回
路3bから出力される。
【0025】また図28(C)に示すように、出力バッ
ファ回路5においては、プリアンプ5aおよび出力ドラ
イバ5bにおけるゲート遅延(信号伝搬遅延)が存在す
る。したがって、図28(C)に示すように、クロック
信号CLKcがハイレベルとされたときデータ信号QS
が確定状態となっていても、データ出力端子4に現われ
る外部読出データDQがクロック信号CLKの立上がり
端で確定状態とならず、それより遅れて確定状態とな
り、レイテンシ経過後において確定データを出力するこ
とができなくなるという問題が生じる可能性もある。こ
れは、またプリアンプ5aおよび出力ドライバ5bのゲ
ート伝搬遅延のみならず、内部信号線6のデータQRの
遅延が比較的大きく、応じてラッチ回路3bの出力信号
確定タイミングが遅くなる場合においても同様に生じ
る。
【0026】したがって、上述のごとく、レジスタ群2
からデータ出力端子4までの間に高速のクロック信号に
同期してデータを読出すために多段のラッチ回路を設け
た場合、レジスタ群の出力信号線およびラッチ回路のゲ
ートにおける信号伝搬遅延、ラッチ回路におけるラッチ
信号確定までに要する遅延、出力バッファ回路における
ゲート伝搬遅延、および信号配線の配線抵抗および配線
容量に起因する信号伝搬遅延により、レジスタ群とデー
タ出力端子との間に多段のラッチ回路を接続した場合、
高速にデータを正確に読出すことができなくなるという
問題があった。
【0027】それゆえ、この発明の目的は、高速にデー
タを正確に読出すことのできる同期型半導体記憶装置お
よびそのデータ読出方法を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る同期型半
導体記憶装置は、少なくとも1つの、1ビットデータを
出力するためのデータ出力端子と、複数のメモリセルを
有するメモリセルアレイと、クロック信号に同期して与
えられる第1のアドレス信号に従って、同時にメモリセ
ルアレイから複数のメモリセルを選択する第1の選択手
段と、この第1の選択手段により選択された複数のメモ
リセルのデータをそれぞれ検知し増幅しかつ保持するセ
ンス手段と、クロック信号に同期して与えられる第2の
アドレス信号に従って、センス手段の保持するデータか
ら、データ出力端子から出力されるべき所定数のビット
のデータを同時に選択する第2の選択手段と、データ読
出時に、第2の選択手段により選択された所定数ビット
のデータを同時に受けて保持する読出レジスタ手段と、
データ読出時、クロック信号に応答して活性化され、第
3のアドレス信号に従って読出レジスタ手段から複数ビ
ットのデータを同時に選択して出力する第3の選択手段
と、データ読出時に活性化されて第4のアドレス信号に
従って、この第3の選択手段が選択して出力するデータ
をクロック信号に同期して順次1ビットずつ選択してデ
ータ出力端子へ出力する出力手段とを備える。
【0029】請求項2に係る同期型半導体記憶装置にお
いては、出力手段は、クロック信号に同期して順次選択
され、選択時に第3の選択手段から与えられたデータに
対応する信号をデータ出力端子へ出力する出力バッファ
回路を含む。
【0030】請求項3に係る同期型半導体記憶装置は、
請求項1における出力手段が、第3の選択手段がラッチ
するデータビット数が4以上のとき、さらに、クロック
信号に同期してこの第3の選択手段がラッチするデータ
を順次ビット数を低減して選択し、この選択動作をクロ
ック信号に同期して行なって最終的に2ビットデータを
出力する選択出力手段と、この選択出力手段の2ビット
データからさらに、クロック信号に同期して1ビットデ
ータを選択してデータ出力端子を介して出力する手段を
含む。
【0031】請求項4に係るデータ読出方法は、多ビッ
トデータ出力端子それぞれに関して、センスアンプから
選択されて伝達されたデータが格納された読出レジスタ
手段から、第2のアドレス信号に従って2以上の所定数
ビットのデータをクロック信号に同期して同時に選択し
てラッチする第1のステップと、このラッチされたデー
タからさらに、クロック信号および第3のアドレス信号
に従って最終的に1ビットデータを選択して対応のデー
タ出力端子からクロック信号に同期して出力するステッ
プを備える。
【0032】請求項5に係るデータ読出方法は、請求項
4における読出方法において、1ビットデータを出力す
るステップが、連続するビットを異なる出力バッファ回
路を介して対応のデータ出力端子を介して出力するステ
ップを含む。
【0033】
【作用】請求項1の同期型半導体記憶装置において、読
出レジスタ手段が格納する所定数ビットデータから、ま
ず第3の選択手段によりクロック信号に同期して複数ビ
ットデータが選択され、次いで出力手段により1ビット
データがクロック信号に同期して順次選択されて出力さ
れる。したがって、読出レジスタ手段と第3の選択手段
との間の信号配線長および配線に付随するゲート容量を
小さくすることができ、高速で信号を伝達することがで
きる。
【0034】また、第3の選択手段の出力から1ビット
データが直接選択されて出力される場合、出力バッファ
回路と読出レジスタ手段との間には、1段の回路が配置
されるだけであり、ゲート遅延およびラッチ遅延の増加
を抑制することができ、高速読出が可能となる。
【0035】請求項2に係る同期型半導体記憶装置にお
いては、1つのデータ出力端子について複数の出力バッ
ファ回路が設けられ、これら複数の出力バッファ回路が
順次選択されてデータを出力しているため、出力バッフ
ァ回路の動作速度を低減することができ、出力バッファ
回路の信号伝搬遅延を見かけ上なくすことができ、高速
データ読出が可能となる。
【0036】請求項3に係る同期型半導体記憶装置にお
いては、出力手段が第3の選択手段の出力からさらに複
数ビットを選択する動作を繰り返し、最終的に2ビット
データを選択し、次いでこの最終選択手段から出力され
る2ビットデータから1ビットデータが選択されてクロ
ック信号に同期してデータ出力端子へ伝達されている。
したがって、この場合においても、第3の選択手段と読
出レジスタ手段との間の信号配線長および配線容量なら
びに配線抵抗を低減することができ、信号伝搬遅延を抑
制でき、応じて高速データ読出が可能となる。またこの
とき、ラッチの段数が増加するものの、これらのラッチ
における信号伝搬遅延を抑制するためには、容易に各ゲ
ート段のトランジスタサイズを順次大きくすることによ
り、その駆動すべき容量の増大をもたらすことなく高速
で信号を伝達することができ、ゲート遅延を補償するこ
とができ、高速にデータを読出すことができる。
【0037】請求項4に係るデータ読出方法に従えば、
読出レジスタ手段から複数ビットのデータを選択した
後、クロック信号に同期して1ビットずつ選択して出力
するため読出レジスタ手段から直接1ビットを選択して
出力する構成に比べて配線容量および配線抵抗を小さく
することができ、応じて信号伝搬遅延を小さくすること
ができ、高速データ読出が可能となる。
【0038】請求項5に係るデータ読出方法に従えば、
連続する1ビットデータが異なる出力バッファ回路を介
してデータ出力端子へ出力されるため、出力バッファの
動作速度を低減することができ、出力バッファの信号伝
搬遅延の影響を実効的になくすことができ、高速データ
読出が可能となる。
【0039】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である同期型半
導体記憶装置の主要部の構成を概略的に示すブロック図
である。図1においては、×8ビット構成の同期型半導
体記憶装置における1ビットデータの入出力に関連する
部分の機能的構成が代表的に示される。
【0040】入出力データDQi(i=0〜7のいずれ
か)を入出力するデータ入出力端子4(図1において
は、書込データと読出データが同じ端子4を介して入出
力されるように示されるが、この書込データと出力デー
タとは別々のピン端子を介して入出力されてもよい)に
対応するアレイ部分は、バンク#1を構成するメモリア
レイ7aと、バンク#2を構成するメモリアレイ7bを
含む。メモリアレイ7aおよびメモリアレイ7bは、そ
れぞれ明確には示さないが、行および列のマトリクス状
に配列されたダイナミック型メモリセルを含む。
【0041】バンク#1のメモリアレイ7aに対して
は、アドレス信号X0〜Xj(X0−jとして示す)を
デコードしてメモリアレイ7aの対応の行を選択するロ
ウデコーダを構成するXデコーダ群22aと、列アドレ
ス信号Y3〜Ykをデコードして、メモリアレイ7aの
対応の列(本実施例においては8列)を選択する列選択
信号を発生するコラムデコーダを構成するYデコーダ群
24aと、メモリアレイ7aの選択された行に接続され
るメモリセルのデータを検知、増幅しかつ保持するセン
スアンプ群1aを含む。センスアンプ群1aに保持され
るデータのうち、Yデコーダ群24aからの列選択信号
に従って所定数ビット(本実施例において8ビット)の
データが同時に選択される。
【0042】Xデコーダ群22aは、メモリアレイ7a
の各ワード線に対応して設けられるXデコーダを含む。
アドレス信号X0〜Xjに従って対応のXデコーダが選
択状態とされ、その選択状態とされたXデコーダに対応
して配置されたワード線が選択状態とされる。Yデコー
ダ群24aは、列選択線それぞれに対して設けられるY
デコーダを含む。1本の列選択線による8対のビット線
が選択状態とされる。この構成により、Xデコーダ群2
2aおよびYデコーダ群24aにより、メモリアレイ7
aにおいて8ビットのメモリセルが同時に選択状態とさ
れ、選択状態とされた8ビットのメモリセルに対するア
クセスが可能となる。Xデコーダ群22aおよびYデコ
ーダ群24aは、ともにバンク指定信号B1により活性
状態とされる。すなわち、バンク指定信号B1が活性状
態とされ、バンク#1が指定されたときにのみバンク#
1を構成するメモリアレイ7aにおけるメモリセル選択
動作が行なわれる。
【0043】バンク#1に対してさらに、センスアンプ
群1aにより検知、増幅、かつ保持されたデータのうち
Yデコーダ群24aからの列選択信号により選択された
データを伝達するとともに、書込データをメモリアレイ
7aの選択されたメモリセルへ伝達するための内部デー
タ伝達線(グローバルIO線)の内部バスGIOが配置
される。グローバルIO線バスGIOは、8ビットデー
タを並列に伝達するために、8対のグローバルIO線を
含む。
【0044】データ読出のために、グローバルIO線バ
スGIO上のデータをプリアンプ活性化信号φPA1に
応答して活性化されて増幅するプリアンプ群8aと、プ
リアンプ群8aにより増幅されたデータを格納するため
のリード用レジスタ10aと、リード用レジスタ10a
に格納されたデータを出力イネーブル信号φOEaの活
性化時順次出力する出力バッファ15aを含む。プリア
ンプ群8aおよびリード用レジスタ10aが、読出レジ
スタ手段20aを構成する。この読出レジスタ手段20
aと出力バッファ5aの間に、読出レジスタ手段20a
に格納された8ビットデータから所定数(2ビットまた
は4ビット)を選択し、ラッチし、クロック信号CLK
2aに従って順次出力するラッチ回路30aが設けられ
る。プリアンプ群8aおよびリード用レジスタ10a
は、8ビット幅の構成を備え、ラッチ回路30aは、4
ビットまたは2ビット入力、1ビット出力の構成を備え
る。リード用レジスタ10aは、活性化信号φRr1に
応答して、プリアンプ群8aの出力データをラッチしか
つ所定数ビット単位で順次出力する。出力バッファ15
aは、出力イネーブル信号φOE1の活性化時、このラ
ッチ回路30aから与えられた1ビットデータを順次デ
ータ入出力端子4へ伝達する。
【0045】データの書込を行なうために、入力バッフ
ァ活性化信号φDB1に応答して活性化され、データ入
出力端子4へ与えられた入力データから書込データを生
成する1ビット幅の入力バッファ18aと、レジスタ活
性化信号φRw1に応答して活性化され、入力バッファ
18aから与えられた書込データを順次格納するととも
に、8ビット単位または所定数ビット単位て出力するラ
イト用レジスタ16aと、書込バッファ活性化信号φW
B1に応答して活性化され、ライト用レジスタ16aに
格納されかつそこから与えられたデータを増幅してグロ
ーバルIO線バスGOIへ伝達するライトバッファ群1
4aを含む。ライトバッファ群14aおよびライト用レ
ジスタ16aは、それぞれ、8ビット幅を有する。
【0046】バンク#2も、バンク#1と同様、Xデコ
ーダ群22b、Yデコーダ群24b、センスアンプ活性
化信号φSA2に応答して活性化されるセンスアンプ群
1b、プリアンプ活性化信号φPA2に応答して活性化
されるプリアンプ群8b、レジスタ活性化信号φRr2
に応答して活性化されるリード用レジスタ10b、出力
イネーブル信号φOEbに応答して活性化される出力バ
ッファ15b、バッファ活性化信号φWB2に応答して
活性化されるライトバッファ群14b、レジスタ活性化
信号φRw2に応答して活性化されるライト用レジスタ
16b、バッファ活性化信号φDB2に応答して活性化
される入力バッファ18bを含む。
【0047】バンク#2は、バンク指定信号B2が活性
状態にありバンク#2を指定するときのみ活性状態とさ
れ、メモリセルの選択動作およびデータ入出力動作を実
行する。
【0048】バンク#1のための構成とバンク#2のた
めの構成は同一である。バンク#1および#2に対する
各制御信号については、バンク指定信号B1およびB2
に従っていずれか一方のバンクに対する制御信号のみが
発生される(活性状態とされる)。
【0049】同期型半導体記憶装置が×8ビット構成の
場合、この図1に示す機能ブロック200が8個並列に
設けられ、8個の機能ブロック200が並列に動作す
る。
【0050】バンク#1およびバンク#2をほぼ同一構
成とし、バンク指定信号B1およびB2により一方のみ
を活性状態とすることにより、バンク#1およびバンク
#2を互いにほぼ完全に独立して動作させることが可能
となる。また、データ読出用のレジスタ10aおよび1
0bと、データ書込用のレジスタ16aおよび16bと
を別々にかつ各バンク#1および#2に対して設けるこ
とにより、データの読出および書込切換時よりバンク切
換時においてデータの衝突を防止することができ正確な
データの読出および書込を実行することができる。
【0051】また図1に示す構成においては、出力バッ
ファ15aおよび15bがそれぞれバンク#1およびバ
ンク#2に対して別々に設けられている。この出力バッ
ファ15aおよび出力バッファ15bは、共通の1つの
バッファで構成され、ラッチ回路30aおよび30bの
出力がスイッチ回路により選択される構成が利用されて
もよい。この構成は、また入力バッファ18aおよび1
8bについても同様である(この出力バッファが2つの
バンクにより共有される構成については後にまた説明す
る)。
【0052】バンク#1およびバンク#2をそれぞれ独
立に駆動するための制御系として、外部から与えられる
制御信号、すなわち、外部ロウアドレスストローブ信号
ext./RAS、外部コラムアドレスストローブ信号
ext./CAS、外部出力イネーブル信号ext./
OEおよびマスク指示信号WMをたとえばシステムクロ
ックである外部クロック信号CLKに同期して取込み内
部制御信号φXA、φYA、φW、φO、φR、φCを
発生する第1の制御信号発生回路40と、バンク指定信
号B1およびB2と内部制御信号φW、φO、φR、お
よびφCとクロック信号CLKに応答して、バンク#1
およびバンク#2それぞれ独立に駆動するための制御信
号、すなわちセンスアンプ活性化信号φSA1、φSA
2、プリアンプ活性化信号φPA1、φPA2、ライト
バッファ活性化信号φWB1、φWB2、入力バッファ
活性化信号φDB1、φDB2、および出力バッファ活
性化信号(出力イネーブル信号)φOE1、φOE2を
発生する第2の制御信号発生回路42を含む。
【0053】内部制御信号φWは、外部書込許可信号e
xt./WEに同期して発生される内部書込許可信号
(書込イネーブル信号)である。内部制御信号φOは、
外部読出許可(出力イネーブル)信号ext./OEに
同期して発生される内部読出許可信号である。内部制御
信号φRは、外部ロウアドレスストローブ信号ext.
/RASに同期して発生される内部ロウアドレスストロ
ーブ信号(内部RAS信号)である。内部制御信号φC
は、外部コラムアドレスストローブ信号ext./CA
Sに同期して発生される内部コラムアドレスストローブ
(内部CAS信号)である。内部制御信号φXA、およ
びφYAは、それぞれ外部制御信号ext./RASお
よびext./CASに同期して発生される内部アドレ
スバッファ活性化信号である。
【0054】制御信号発生回路40は、外部クロック信
号CLKに同期して内部制御信号を発生する構成に代え
て、クロック信号CLKの立上がりエッジにおける外部
制御信号の状態を判断し、指定されたコマンドをデコー
ドし、そのデコード結果に従って必要な内部制御信号を
発生する構成であってもよい。
【0055】書込マスク信号WMは、連続して与えられ
る8バイトのデータのうち、所望の1バイトのデータに
対しマスクをかけるための信号である。
【0056】第2の制御信号発生回路42は、バンク指
定信号B1およびB2に従って、指定されたバンクに対
応する制御信号のみを活性状態とする。第2の制御信号
発生回路42が発生する(活性状態とする)制御信号の
タイミングは、クロック信号(外部クロック信号をバッ
ファ処理した内部クロック信号であってもよい)CLK
により制御される。たとえば、出力イネーブル信号(読
出許可信号)φOE1またはφOE2は、外部ロウアド
レスストローブ信号ext./RAS(または内部ロウ
アドレスストローブ信号φR)が活性状態となってか
ら、クロック信号CLKを6カウントした後に発生され
る(RASレイテンシが6の場合)。また、ライトバッ
ファ活性化信号φWB1またはφWB2は、書込データ
が8個与えられた後のクロック信号に応答して活性状態
とされる(バースト長(連続して与えられるデータの長
さ)が8であり、8バイトデータが同時に選択メモリセ
ルへ書込まれる場合)。バースト長が8の場合におい
て、2ビットまたは4ビットのように所定数ビットのデ
ータ(1つのデータ入出力端子について)が書込まれる
ごとに選択メモリセルへのデータ書込が行なわれる構成
が用いられてもよい。
【0057】同期型半導体記憶装置は、さらに、周辺回
路として、内部制御信号φXAに応答して、外部アドレ
ス信号ext.A0ないしext.Aiを取込み内部ア
ドレス信号X0〜Xjならびにバンク選択信号B1およ
びB1を発生するXアドレスバッファ44と、内部制御
信号φAに応答して活性化され、列選択線を指定するた
めの列アドレスY3〜Ykと、連続アクセス時における
最初のビット線対(列)を指定するラップアドレス用ビ
ットY0〜Y2を発生するYアドレスバッファ46と、
クロック信号CLKに応答して、このラップアドレス用
ビットY0〜Y2をデコードしてラップアドレスWY0
〜WY7、リード用レジスタ10aおよび10bを制御
するためのレジスタ駆動用信号φRr1およびφRr
2、ならびにライト用レジスタ16aおよび16bを駆
動するための制御信号φRw1およびφRw2を発生す
るレジスタ制御回路48を含む。レジスタ制御回路48
には、また、バンク指定信号B1およびB2が与えられ
て選択されたバンクに対してのみレジスタ駆動用信号が
発生される構成が用いられてもよい。ラップ用アドレス
WY0〜WY7は、リード用レジスタ10aおよび10
bとライト用レジスタ16aおよび16bそれぞれに別
々に与えられる構成が利用されてもよい。先のリード用
レジスタ群へ与えられるラップ用アドレスはRWY0〜
RWY7として説明している。次にこの図1に示す同期
型半導体記憶装置のデータ入出力動作について簡単に説
明する。
【0058】図2は、8バイトデータを連続して書込ま
たは読出する場合の、外部制御信号および内部データの
状態の変化の一例を示す図である。図2においては、
「8ビット連続リード」および「8ビット連続ライト」
として、1つのデータ入出力端子についてのデータの読
出/書込動作が示される。動作モードは、一例として、
クロック信号(外部クロック信号またはこの外部クロッ
ク信号をバッファ処理した内部クロック信号であっても
よく、以下の説明においては、単にクロック信号と称
す)CLKの前縁(立上がりエッジ)における複数の制
御信号/RAS、/CASおよび/WEの状態により指
定される。
【0059】クロックサイクル1において、信号/RA
Sがローレベル、信号/CASおよび/WEがともにハ
イレベルに設定され、アクティブコマンドが与えられ
る。このアクティブコマンドが与えられたとき、同期型
半導体記憶装置は動作状態とされ、そのときに与えられ
たアドレス信号Xaを行アドレス信号として取込み、行
選択動作が行なわれる。このとき、また図示しないバン
ク指定信号B1またはB2が活性状態とされ、バンクの
指定が行なわれる。このアクティブコマンドに従って、
指定されたバンクにおいてメモリセルが選択され、セン
スアンプ群によりこの選択されたメモリセルデータの検
知、増幅および保持が行なわれる。
【0060】クロックサイクル3において、信号/CA
Sがローレベルとされ、信号/RASおよび/WEがハ
イレベルに設定され、データ読出を指定するリードコマ
ンドが与えられる。このリードコマンドが与えられる
と、そのときに与えられたアドレス信号ADDがYアド
レス信号Ybとして取込まれ、列選択信号および読出用
ラップアドレス信号の発生が行なわれる。これにより、
センスアンプ群1(1aまたは1b)に保持されている
データうち1つのデータ入出力端子について8ビットの
データが選択され、読出レジスタ群へ伝達されて保持さ
れる。
【0061】クロックサイクル6において、出力バッフ
ァを活性状態とするための出力イネーブル信号/OEが
ローレベルの活性状態とされる。この出力イネーブル信
号/OEは、タイミングマージンを見込んで、データ読
出動作を行なうよりも1クロックサイクル早いタイミン
グで活性状態とされる。
【0062】クロックサイクル7において、信号/RA
Sおよび/WEがローレベルと設定され、信号/CAS
がハイレベルに設定されてプリチャージコマンドが指定
される。このプリチャージコマンドが与えられると、選
択されたバンクにおけるメモリセルアレイのプリチャー
ジ動作が実行される。このとき、既にリード用レジスタ
にはデータが格納されており、発生されたラップアドレ
スに従って出力バッファを介して順次データaがクロッ
ク信号の立上がりエッジに同期して読出される(確定状
態となる)。図2においてはバイトデータb0〜b7が
順次出力される状態が一例として示される。
【0063】8ビットのデータ読出時においては、この
クロックサイクル14よりも1クロックサイクル前のク
ロックサイクル13において出力イネーブル信号/OE
が非活性状態とされ、最後のデータb7が出力された
後、出力ハイインピーダンス状態に設定される。
【0064】データ書込時においては、アクティブコマ
ンドがクロックサイクル16において与えられ、次いで
クロックサイクル18においてライトコマンド与えられ
る。このライトコマンドは、クロック信号CLKの立上
がりエッジにおいて信号/CASおよび/WEをともに
ローレベルに設定し、信号/RASをハイレベルに設定
することにより与えられる。このライトコマンドが与え
られると、そのときに与えられていたデータd0が取込
まれ、順次各クロック信号CLKの立上がりエッジに応
答してそのときに与えられているデータd1〜d7が順
次ライトレジスタに格納される。これらのデータd0〜
d7は、ライトコマンドが与えられたときのアドレス信
号Ydが指定するメモリセルへ所定数ビットごとまたは
8ビット同時に伝達される。
【0065】図3は、この発明に従う同期型半導体記憶
装置のデータ読出部の構成を概略的に示す図である。図
3においては、図1に示すバンク#1およびバンク#2
の一方のバンクのデータ読出部の構成を示す。また、図
3においては、読出データの転送タイミングを示すため
に、出力バッファは示していない。
【0066】図3において、読出レジスタ手段としての
リードレジスタ群20は、センスアンプ群1からグロー
バルIOバスGIOを介して与えられる8ビットデータ
を受けて格納し、クロック信号CLK1に従って2ビッ
トまたは4ビットのデータを順次出力する。このリード
レジスタ群20は、図1に示すプリアンプ群8(8aま
たは8b)およびリード用レジスタ10(10aまたは
10b)を含む。このリードレジスタ群20からの2ビ
ットまたは4ビットのデータの各ビットは、並列にラッ
チ回路30へ与えられる。ラッチ回路30は、クロック
信号CLK2に同期して、与えられた複数ビット(2ビ
ットまたは4ビット)のデータを順次1ビットずつ選択
して出力して、図示しない出力バッファを介してデータ
入出力端子4へ伝達する。入出力端子4は、データ読出
を強調するため、以下、出力端子と称す。
【0067】センスアンプ群1(1aまたは1b)とリ
ードレジスタ群20の間を第1ステージ、リードレジス
タ群20とラッチ回路30の間を第2ステージ、ラッチ
回路30からデータ出力端子4の間を第3ステージとす
る。センスアンプ群1からリードレジスタ群20へのデ
ータ転送に15nSが必要とされ、リードレジスタ群2
0からデータ出力端子4までに15nSが必要とされる
と想定する。クロック信号CLKが200MHzであ
り、クロックサイクル期間が5nSの場合、センスアン
プ群1から8ビットデータを転送し、リードレジスタ群
20における格納データが確定するまでに3クロックサ
イクル(3CLK)が必要とされる。レジスタ群20か
らラッチ回路30へのデータ転送に、デコード動作期間
等を考慮して、10nSを割当て、ラッチ回路30から
データ出力端子4までの間は1ビットデータの転送であ
り、5nSを割当てる。この場合、第2ステージ(リー
ドレジスタ群からラッチ回路30の間)に2クロックサ
イクルが必要とされ、第3ステージ(ラッチ回路30か
らデータ出力端子4の間)に1クロックサイクル(1C
LK)が割当てられる。すなわち、この図3に示す構成
に従えば、リードコマンドが与えられてから6クロック
サイクル経過後にデータ出力端子4に有効データ現われ
る。すなわち、レイテンシ6で動作する。次にこの図3
に示すデータ読出部の動作を図4に示すタイミングチャ
ート図を参照して説明する。
【0068】クロックサイクル0においてリードコマン
ドが与えられ、そのときに与えられたYアドレス信号に
従ってセンスアンプ群1から8ビットのデータが選択さ
れる(1つのデータ出力端子について)。この選択され
た8ビットのデータはグローバルIO線バスGIOを介
してリードレジスタ群20へ与えられる。リードレジス
タ群20の格納データは、このリードコマンドが与えら
れてから3クロックサイクル(3CLK)経過後に確定
状態とされる。このリードレジスタ群20の格納データ
が確定状態となったクロックサイクル3において、クロ
ック信号CLK1が活性状態とされ、リードレジスタ群
20における所定数のビット(図4においては2ビッ
ト)が同時に選択されてラッチ回路30へ与えられる。
ラッチ回路30の格納データは、このクロック信号CL
K1がクロックサイクル3において活性状態とされてか
ら2クロックサイクル(2CLK)経過後に確定状態と
される。このラッチ回路30の格納データ(Q0,Q
1)が確定状態とされるクロックサイクル5において、
クロック信号CLK2が活性状態とされ、この格納され
たデータQ0およびQ1が順次選択されて出力される。
データ出力端子4においては、クロックサイクル6から
出力データDQ0およびDQ1が順次確定状態とされ
る。
【0069】クロック信号CLK1は、クロック信号C
LKの1クロックおきごとに活性状態とされ、2ビット
単位でラッチ回路30へデータが転送される。ラッチ回
路30は、その構成は後に詳細に説明するが、ラッチ動
作とデータ出力動作が相補的に実行される。したがっ
て、ラッチ回路30がクロックサイクル6においてデー
タQ1を出力しているときに、クロックサイクル5にお
いて発生されたクロック信号CLK1に従ってデータQ
2およびQ3がリードレジスタ群20からラッチ回路3
0へ与えられる。このリードレジスタ群20から新たに
与えられたデータQ2およびQ3は、クロックサイクル
7においてラッチ回路30において確定状態とされる。
したがってクロックサイクル7において、クロック信号
CLK2が活性状態(ハイレベル)とされると、この2
ビットのデータQ2およびQ3がそれぞれクロックサイ
クル8および9にデータ出力端子4に出力される。リー
ドレジスタ群20から2クロックサイクルごとに2ビッ
トのデータをラッチ回路30へ与え、ラッチ回路30か
ら各クロックサイクルごとにデータを出力することによ
り、連続して8ビットデータを各クロック信号CLKの
立上がりエッジで出力する(読出す)ことができる(図
4においてはデータDQ7は示していない)。
【0070】リードレジスタ群20からラッチ回路30
の間の第2ステージにおいては、2ビットデータバスが
配置される。2ビットデータバスの各データ線(1ビッ
トデータを伝達するデータ線)に接続されるリードレジ
スタの数は4である。したがって、従来の構成に比べて
1つのデータ線に付随するゲート容量を低減することが
でき、信号伝搬遅延を低減することができる。また、第
2ステージにおいては2クロックサイクル(2CLK)
の時間的余裕が与えられているため、このリードレジス
タ群20からの2ビットデータは十分余裕をもってラッ
チ回路30においてラッチされて確定状態とすることが
できる。またラッチ回路30は、2ビットから1ビット
データを選択して出力するだけであり、その出力線に付
随する寄生容量および配線抵抗は小さく、十分に余裕を
もってデータ信号を出力することができる。また、たと
えラッチ回路30が4ビットデータから1ビットを選択
する構成においても、その出力線に付随するゲート容量
は小さく、従来のリードレジスタ群において8個のリー
ドレジスタが接続される構成に比べて十分その配線長お
よび配線容量を小さくすることができ、信号伝搬遅延を
もたらすことなくデータを1クロックサイクル(1CL
K)内で出力することができる。上述のように、リード
レジスタ群20の出力から直接1ビットのデータを選択
して、1ビットデータを多段のラッチ回路を介して順次
転送する構成に比べて、リードレジスタ群20から複数
ビットのデータを選択し、その後に1ビットを選択して
出力する構成とすることにより、リードレジスタ群20
からデータ出力端子4の間の段数(ステージ数)を低減
することができ、信号伝搬遅延をもたらすことなく高速
でデータを出力することができる。
【0071】[具体的構成1]図5は、図4に示す同期
型半導体記憶装置のデータ読出部の構成を具体的に示す
図である。図5においては、センスアンプ群1からの8
ビットデータを格納するレジスタ群20と、このレジス
タ群20に格納されたデータをデータ出力端子4へ伝達
する部分の構成のみが示される。なお、データ出力端子
4は、書込データおよび読出データが共通に与えられる
端子であってもよく、読出データのみが与えられるデー
タ出力専用端子であってもよい。以下の説明において
は、前述したように、読出データを伝達することを強調
するために、端子4は、データ出力端子と称す。
【0072】図5において、レジスタ群20は、グロー
バルIOバスGIO(図3参照)に含まれる8ビットデ
ータ線IO0〜IO7それぞれに対応して設けられるリ
ードレジスタ回路20a0〜20a7と、リードレジス
タ回路20a0〜20a7それぞれの出力部に設けられ
るトライステートバッファ20b0〜20b7を含む。
リードレジスタ回路20a0〜20a7の各々は、プリ
アンプイネーブル信号PAEに応答して活性化され、対
応のデータ線IO0〜IO7上のデータを増幅するプリ
アンプと、このプリアンプの出力信号をラッチするラッ
チ回路を含む。トライステートバッファ20b0〜20
b7の各々は、その制御ノードに与えられるラップアド
レスが活性状態となったときに活性状態とされ、対応の
リードレジスタ回路の出力信号をバッファ処理して出力
する。トライステートバッファ20b0〜20b7の各
々は、非活性時には出力ハイインピーダンス状態に設定
される。
【0073】トライステートバッファ20b0および2
0b1はその制御ノードにラップアドレスRW0を受け
る。トライステートバッファ20b2および20b3は
その制御ノードにラップアドレスRW1を受ける。トラ
イステートバッファ20b4および20b5は、その制
御ノードにラップアドレスRW2を受ける。トライステ
ートバッファ20b6および20b7は、その制御ノー
ドにラップアドレスRW3を受ける。これにより、2つ
のトライステートバッファが同時に活性状態とされる。
トライステートバッファ20b0、20b2、20b
4、および20b6の出力部は信号線60に共通に接続
され、トライステートバッファ20b1、20b3、2
0b5および20b7は、その出力部が共通に信号線6
2に接続される。トライステートバッファ20b0〜2
0b7の出力部を交互に異なる信号線60および62に
接続することにより、同時に活性状態とされるトライス
テートバッファの出力する信号を並列に伝達することが
できる。なお、プリアンプイネーブル信号PAEおよび
ラップアドレスRW0〜RW3は、図3に示すクロック
信号CLK1に対応する。
【0074】ラッチ回路30は、このリードレジスタ群
20から出力される2ビットデータそれぞれをラッチす
るために2つのラッチ部分30aおよび30bを含む。
ラッチ部分30aは、ラッチ30aaおよび30ab
と、活性制御信号RWaに応答して活性状態とされるト
ライステートバッファ30acと、クロック信号CLK
aに応答して導通し、信号線60上の信号をラッチ30
aaへ伝達するゲート30adと、信号/CLKaに応
答して導通して、ラッチ30aaのラッチする信号をラ
ッチ30abへ伝達するゲート30aeを含む。ラッチ
30aaおよび30abの各々は、2段のインバータ回
路で構成される。ゲート30adおよび30aeの各々
は、nチャネルMOSトランジスタで構成され、それら
のゲートに与えられるクロック信号CLKaおよび/C
LKaがハイレベルとなったときに導通するように示さ
れる。しかしながら、ゲート30abおよび30ae
は、CMOSトランジスタで構成される双方向トランス
ミッションゲート、またはその制御ノードへ与えられた
クロック信号がハイレベルまたはローレベルの活性状態
となったときに活性状態とされる3状態バッファまたは
3状態インバータバッファで構成されてもよい。
【0075】ラッチ部30bは、ラッチ部30aと同
様、ラッチ30baおよび30bbと、制御信号RWb
に応答して活性状態とされてラッチ30bbがラッチす
る信号をバッファ処理して出力するトライステートバッ
ファ30bcを含む。ラッチ30baおよび30bbの
各々は、2段のインバータで構成される。
【0076】ラッチ部30bは、さらに、クロック信号
CLKaに応答して導通し、信号線62上の信号をラッ
チ30baへ伝達するゲート30bdと、クロック信号
/CLKaに応答して導通し、ラッチ30baのラッチ
する信号をラッチ30bbへ伝達するゲート30beを
含む。ゲート30bdおよび30beは、nチャネルM
OSトランジスタで構成されるように示されるが、これ
らは、またCMOSトランスミッションゲートまたはト
ライステートバッファで構成されてもよい。トライステ
ートバッファ30acおよび30bcの出力部は共通に
接続され、これらのトライステートバッファ30acお
よび30bcの出力信号の一方が、図示しない出力バッ
ファ回路を介してデータ出力端子4へ伝達される。
【0077】図5に示す構成において、第1ステージ
は、図示しないセンスアンプ群とレジスタ群20に含ま
れるリードレジスタ回路20a0〜20a7の出力部ま
での構成を含む。第2ステージは、トライステートバッ
ファ20b0〜20b7の入力部からラッチ回路30の
ゲート30aeおよび30beの入力端(ラッチ30a
aおよび30baに近い端部)までの部分を含む。第3
ステージは、ラッチ回路30のゲート30aeおよび3
0beの他方ノード(ラッチ30abおよび30bbに
近いノード)からデータ出力端子4までの部分を含む。
ラップアドレスRW0〜RW3は、データ読出時に、Y
アドレスY0〜Ykのうちのたとえば2ビットY1およ
びY2をデコードして、そのデコード結果に従って発生
される。制御信号RWaおよびRWbは、Yアドレスビ
ットY0の値に従ってデータ読出時に発生される(活性
状態とされる)。クロック信号CLKaおよび/CLK
aならびに制御信号RWaおよびRWbが、図3に示す
クロック信号CLK2に対応する。次に、この図5に示
す構成の動作をそのタイミングチャート図である図6を
参照して説明する。
【0078】クロックサイクル0においてリードコマン
ド与えられる以前において、図示しないセンスアンプ群
には、メモリセルアレイにおいて選択されたメモリセル
のデータが保持されている。
【0079】クロックサイクル0において、リードコマ
ンドが与えられると、そのとき同時に与えられるYアド
レスに従って列選択動作が行なわれ、センスアンプ群1
(図3参照)に保持されているデータから8ビットのデ
ータ(1つのデータ出力端子について:以下の説明にお
いても同様とする)が選択され、この選択された8ビッ
トのデータがグローバルIO線IO0〜IO7を介して
リードレジスタ回路20a0〜20a7へ並列に与えら
れる。このリードコマンドが与えられると、続いてプリ
アンプイネーブル信号PAE(図6に示さず)が活性状
態とされ、リードレジスタ回路20a0〜20a7に含
まれるプリアンプが活性状態とされ、グローバルIO線
IO0〜IO7上に伝達されたデータ信号が増幅され、
次いでリードレジスタ回路20a0〜20a7それぞれ
において、対応のデータがラッチされる。このリードレ
ジスタ回路20a0〜20a7のラッチするデータが確
定状態とされるまでには、3クロックサイクル(3CL
K)が必要であり、クロックサイクル3においてレジス
タ群20に格納されるデータが確定状態となる。
【0080】リードコマンドが与えられてから3クロッ
クサイクルが経過すると、ラップアドレスが活性状態と
される。図6において、ラップアドレスRW0、RW
1、RW2、およびRW3が順次活性状態とされる状態
が一例として示される。最初に活性化されるラップアド
レスは、リードコマンドと同時に与えられたYアドレス
の値により決定される。ラップアドレスRW0〜RW3
は、それぞれ2クロックサイクル期間活性状態とされ
る。
【0081】ラップアドレスRW0が活性状態となる
と、図5に示すトライステートバッファ20b0および
20b1が活性状態とされ、リードレジスタ回路20a
0および20a1に格納されたデータがそれぞれ信号線
60および62上に伝達される。このラップアドレスが
確定状態とされてから1クロックサイクル経過後に、ク
ロック信号CLKaがハイレベルの活性状態とされ、ゲ
ート30adおよび30bdが導通状態とされる。これ
により信号線60および62上のデータがゲート30a
dおよび30bdを介してラッチ30aaおよび30b
aへそれぞれ伝達されてラッチされる。クロック信号/
CLKaは、クロック信号CLKaと相補なクロック信
号であり、このときにはローレベルの非活性状態にあ
る。このクロック信号CLKaはクロック信号CLKの
2倍の周期を有しており、1クロックサイクル期間ハイ
レベルとなる。これにより、まずラッチ30aa、30
baのラッチするデータQaがクロックサイクル5にお
いて確定状態とされ、ラッチ30aaおよび30baに
データQa0およびQa1がそれぞれラッチされる。
【0082】クロックサイクル5において、ラッチ30
aaおよび30baのラッチするデータが確定状態とな
ると、クロック信号CLKaがローレベルとなり、応じ
てクロック信号/CLKaがハイレベルとなり、ゲート
30aeおよび30beが導通状態とされる。このとき
また同時に制御信号RWaがハイレベルの活性状態とな
り、トライステートバッファ30acが活性状態とされ
る。これにより、ラッチ30aaにラッチされたデータ
がラッチ30abおよびトライステートバッファ30a
cを介してデータ出力端子4へ伝達される。このゲート
30beからデータ出力端子4までの間の部分の第3ス
テージが1クロックサイクルでデータを転送することが
でき、クロックサイクル6において、有効データDQ0
が出力される。次のクロックサイクル6においては、制
御信号RWbがハイレベルの活性状態とされる。このと
きにはゲート30beは非導通状態にあるため、制御信
号RWbの活性化に応答してトライステートバッファ3
0bcを介してラッチ30bbからデータがデータ出力
端子4へ伝達され、クロックサイクル7においてデータ
DQ1が有効状態とされる。
【0083】このトライステートバッファ30acおよ
び30bcを介してのデータ出力動作と並行して、次の
新たなデータのレジスタ群20からラッチ回路30への
転送が行なわれる。すなわち、クロックサイクル5にお
いて、次のラップアドレスRW1が活性状態とされ、ト
ライステートバッファ20b2および20b3が活性状
態となり、リードレジスタ回路20a2および20a3
に格納されたデータが信号線60および62上に伝達さ
れる。クロックサイクル6において、クロック信号CL
Kaがハイレベルとなり、ゲート30adおよび30b
dが導通し、このリードレジスタ回路20a2および2
0a3の格納するデータがラッチ30aaおよび30b
aによりラッチされる。このリードレジスタ回路20a
2および20a3からのデータは、ラッチ30aaおよ
び30baによりそれぞれラッチされ、クロックサイク
ル7において確定状態とされる。
【0084】このクロックサイクル7においてラッチ3
0aaおよび30baのラッチするデータが確定状態と
なると、クロック信号CLKaがローレベルの非活性状
態となり、応じてクロック信号/CLKaがハイレベル
の活性状態となり、ゲート30aeおよび30beが導
通し、ラッチ30aaおよび30baからラッチ30a
bおよび30bbへのデータ転送が行なわれる。このク
ロックサイクル7において、再び制御信号RWaがハイ
レベルの活性状態となり、トライステートバッファ30
acを介してラッチ30abのラッチデータがデータ出
力端子4へ出力される。それによりクロックサイクル8
において、リードレジスタ回路20a2に格納されたデ
ータQa2に対応するデータDQ2が確定状態とされ
る。
【0085】以降この動作を繰り返すことにより、クロ
ック信号CLKの立上がりごとに、有効データを順次出
力することができる。
【0086】上述のように、ラップアドレスRW0〜R
W3を2クロックサイクルごとに変化させ、2ビットデ
ータを並列にラッチ回路30へ伝達し、ラッチ回路でこ
れらの2ビットデータをラッチした後に順次(交互に)
データを出力することにより、高速クロック信号に同期
して正確にデータを出力することができる。特に、信号
線60および62には、それぞれトライステートバッフ
ァが4つ結合されるだけであり、従来の8個のトライス
テートバッファが接続される構成に比べて信号線60お
よび62それぞれの配線容量(ゲート容量)を低減する
ことができ、高速で信号線60および62上の信号を変
化させることができる。またラッチ回路30内において
2段のラッチ構成とすることにより、確実に信号線60
および62上の信号をラッチして出力することができ
る。また、ラッチ回路は2段のラッチ構成とされるが、
ラッチ30aaおよび30baは2クロックサイクル期
間与えられた信号をラッチしており、その動作周波数は
クロック信号CLKの周波数よりも低くなり、信号遅延
の影響を受けることなく確実に与えられたデータをラッ
チすることができる。応じて、ラッチ30abおよび3
0bbは、正確にラッチ30aaおよび30baにラッ
チされたデータを増幅しかつラッチしてトライステート
バッファ30acおよび30bcを介して出力すること
ができる。
【0087】クロック信号CLKaおよび/CLKaは
クロック信号CLKの2倍のクロック周期を有してお
り、ゲート30ad、30ae、30bdおよび30b
eにおけるゲート伝搬遅延が生じても、そのクロック信
号CLKaおよび/CLKaのクロックサイクルにおい
て無視することのできる程度の値とされるため(クロッ
ク信号CLKの2倍の動作周期を有するため)、正確か
つ確実にラッチ30aaとラッチ30abの間およびラ
ッチ30baおよびラッチ30bbの間でデータの転送
を行なうとともにラッチ動作を行なうことができる。ラ
ッチ30aaおよび30baよりもラッチ30abおよ
び30bbのトランジスタサイズを大とすれば、ラッチ
30aa,30baの出力容量を増大させずに高速デー
タ転送が可能となる。
【0088】なお、図6に示すタイミングチャート図に
おいては、制御信号RWaおよびRWbは、クロック信
号CLKと同期して発生されるように示されまたそのハ
イレベルの期間もクロックCLKとほぼ同一であるよう
に示される。しかしながら、この制御信号RWaおよび
RWbのハイレベルの期間は1クロックサイクル(1C
LK)期間であってもよい(この場合には、制御信号R
WaおよびRWbは、データ読出動作時において、2相
の互いに重なり合わないクロック信号となる)。
【0089】以上のように、この図5に示す構成に従え
ば、リードレジスタ群の出力信号線に付随するゲート容
量を低減することができ、高速でこのレジスタ群の出力
信号線の信号を変化させることができ、信号伝搬遅延の
影響を受けることなく高速でデータを出力することがで
きる。またこのとき、ラッチ回路30aおよび30b
は、実質的に、クロック信号CLKの2倍の周期で動作
しているため、ゲート遅延の影響を受けることなく確実
に与えられたデータ信号のラッチおよび伝搬を行なうこ
とができ、ゲート伝搬遅延およびラッチ動作遅延の影響
を受けることなく、正確なデータを伝達するとともにラ
ッチすることができる。
【0090】[具体的構成2]図7は、図3に示す同期
型半導体記憶装置のデータ読出部の第2の具体的構成を
示す図である。図7において、レジスタ群20は、グロ
ーバルIO線IO0〜IO7を介して与えられるデータ
信号を格納するリードレジスタ回路20a0〜20a7
と、リードレジスタ回路20a0〜20a7それぞれの
出力部に配置されるトライステートバッファ20c0〜
20c7を含む。リードレジスタ回路20a0〜20a
7は、図5に示すものと同じ構成を備える。すなわち、
プリアンプイネーブル信号PAEに応答して活性化さ
れ、対応のグローバルIO線上のデータ増幅するプリア
ンプと、このプリアンプの出力信号をラッチするラッチ
回路を備える。
【0091】トライステートバッファ20c0〜0c7
は、ラップアドレスRW0〜RW7をそれぞれの制御ノ
ードに受ける。トライステートバッファ20c0〜20
c7は、それそれ対応のラップアドレスRW0〜RW7
が活性状態とされたときに活性状態とされ、対応のラッ
プアドレスRW0〜RW7が非活性状態のときは、出力
ハイインピーダンス状態とされる。トライステートバッ
ファ20c0、20c2、20c4、および20c6
は、活性化時、出力信号を信号線60上に伝達する。ト
ライステートバッファ20c1、20c3、20c5お
よび20c7は、活性化時、出力信号を信号線62上に
伝達する。
【0092】ラッチ回路30は、信号線60上の信号を
ラッチし出力するラッチ回路30aと、信号線62上の
信号をラッチし出力するラッチ回路30bを含む。ラッ
チ回路30aは、2段のインバータで構成されるラッチ
30afと、制御信号RWaの活性化時にラッチ30a
fのラッチするデータをバッファ処理して出力するトラ
イステートバッファ30agと、クロック信号CLKa
に応答して導通し、信号線60上の信号をラッチ30a
fへ伝達するゲート30ahを含む。ラッチ30bは、
2段のインバータで構成されるラッチ30bfと、制御
信号RWbに応答して活性化され、ラッチ30bfのラ
ッチデータを伝達するトライステートバッファ30bg
と、クロック信号CLKbに応答して導通し、信号線6
2上の信号をラッチ30bfへ伝達するゲート30bh
を含む。トライステートバッファ30agおよび30b
gの出力部は共通に接続される。次に、この図7に示す
構成の動作をそのタイミングチャート図である図8を参
照して説明する。
【0093】クロックサイクル0において、リードコマ
ンドが与えられる。このリードコマンドに従って、図示
しないセンスアンプ群から8ビットのデータが選択さ
れ、リードレジスタ回路20a0〜20a7に格納され
る。リードレジスタ回路20a0〜20a7の格納デー
タが確定するのに3クロックサイクルが必要とされ、し
たがってクロックサイクル3においてこのレジスタ群2
0の格納データが確定状態とされる。
【0094】レジスタ群20の格納データが確定状態と
なると、ラップアドレスRW0〜RW7が、リードコマ
ンドと同時に与えられたYアドレスに従って所定の順序
で順次発生される。図8においては、ラップアドレスR
W0〜RW7が順次発生(活性化)される状態が一例と
して示される。これらのラップアドレスRW0〜RW7
は、それぞれ1クロックサイクル期間ハイレベル(活性
状態)を維持する。ラップアドレスRW0が活性状態と
されると、トライステートバッファ20c0が活性状態
となり、リードレジスタ回路20a0に格納されたデー
タを信号線60上に伝達する。信号線60上の信号電位
が変化すると、クロックサイクル4において、まずクロ
ック信号CLKaがハイレベルに立上がり、ゲート30
ahが導通状態とされる。ラッチ30afにより、信号
線60上のデータがラッチされ、クロックサイクル5に
おいて、このラッチ30afのラッチデータが確定状態
となる。一方、クロックサイクル4において、ラップア
ドレスRW0が非活性状態とされ、次のラップアドレス
RW1が活性状態とされ、トライステートバッファ20
c1が活性状態とされ、リードレジスタ回路20a1の
格納データが信号線62上に伝達される。クロックサイ
クル5において、クロック信号CLKbがハイレベルな
り、ゲート30bhが導通し、ラッチbfのラッチデー
タQdが変化する。このラッチ30bfのラッチデータ
Qdは、クロックサイクル6おいて確定状態とされる。
【0095】ラッチ30bにおけるラッチ動作と並行し
て、クロックサイクル5において、制御信号RWaが活
性状態(図8においてハイレベルとして示す)とされ、
トライステートバッファ30aが活性状態とされる。こ
れにより、クロックサイクル5において確定状態とされ
ていたラッチ30afのラッチデータQc(Qc0)が
データ出力端子4へ伝達される。このデータ出力端子4
のデータDQがクロックサイクル6おいて確定状態とさ
れ、最初のデータDQ0が出力される。
【0096】一方、ラッチ回路30bにおいては、ラッ
チ30bfのラッチデータQd0がクロックサイクル6
において確定状態となり、クロックサイクル6において
制御信号RWbがハイレベルの活性状態とされ、トライ
ステートバッファ30bgを介してデータ出力端子4
へ、このラッチ30bfのラッチするデータが出力され
る。これにより、クロックサイクル7において、ラッチ
30bfのラッチデータQdに対応するデータDQ1が
確定状態となる。制御信号RWaおよびRWbは、互い
に重なり合わない2相のクロック信号を構成する。した
がって、トライステートバッファ30agおよび30b
gの出力データの衝突は生じない。
【0097】以降、クロックサイクル5、7、および9
において、ラップアドレスRW2、RW4、およびRW
6がそれぞれ活性状態とされ、一方、クロックサイクル
6、8および10において、ラップアドレスRW3、R
W5、およびRW7が活性状態とされる。ラップアドレ
スRW0、RW2、RW4、およびRW6と相補的にク
ロック信号CLKaをハイレベルの活性状態とし、ラッ
プアドレスRW1、RW3、RW5およびRW7と相補
的にクロック信号CLKbをハイレベルの活性状態とす
る。これにより、信号線60および62上に電位が確実
に変化した後に、ラッチ30afおよび30bfのラッ
チ動作が行なわれ、確実に2クロックサイクル経過後に
ラッチ30afおよび30bfにより対応のリードレジ
スタ回路からの出力データがラッチされる。
【0098】このクロック信号CLKaおよびCLKb
それぞれと相補的に制御信号RWaおよびRWbを活性
状態とする。これにより、ラッチ回路30aおよび30
bそれぞれにおいてラッチされたデータQcおよびQd
が確定状態とされた後にトライステートバッファ30a
gおよび30bgを活性状態とすることができ、正確な
データをデータ出力端子4へ伝達することができる。
【0099】また、この図7に示す構成においては、ラ
ッチ回路30aおよび30bは、データのラッチおよび
データの出力を互いに相補的に実行しており、リードレ
ジスタ回路20a0〜20a7からデータ出力端子4へ
のデータ転送を実効的にパイプライン態様で行なうこと
ができ、高速データ転送を確実に行なうことができる。
ラッチ回路30aがデータラッチする期間においてはラ
ッチ回路30bがデータを出力しており、ラッチ回路3
0bがデータをラッチする期間においてはラッチ回路3
0aがデータを出力している。したがって、これらのラ
ッチ回路30aおよび30bの動作周期は、実効的に2
クロックサイクルとされ、その動作周波数が低減され、
十分余裕をもって正確な信号をラッチ出力することがで
きる。
【0100】図7に示す構成のように、ラッチ回路30
aおよび30bに、交互にラッチ動作およびデータ出力
を交互に行なわせ、さらにラッチ回路30aおよび30
bそれぞれにおいて、クロックサイクルごとにデータ出
力およびラッチを交互に実行することにより、ラッチ回
路30の内部のゲート段数を低減することができ、ゲー
ト伝搬遅延の影響を大幅に低減することができ、正確か
つ高速でデータ信号のラッチおよび出力を行なうことが
できる。
【0101】なお、ゲート30ahおよび30bhは、
CMOSトランスミッションゲートまたはトライステー
トバッファで構成されてもよい。また、トライステート
バッファ20c0〜20c7および30agおよび30
bgは、トライステートインバータバッファで構成され
てもよい。
【0102】さらに、信号線60および62にそれぞれ
ラッチ30afおよび30bfと同様の構成のラッチ回
路が設けられてもよい。これにより、ラップアドレスR
W0〜RW7が非活性状態とされ、次のラップアドレス
が活性状態とされるまで、信号線60および62がハイ
インピーダンス状態とされるのを防止することができ、
信号線60および62上のデータ信号を確実に保持する
ことができる。
【0103】この信号線60および62に、ラッチ30
afおよび30bfと同様のラッチを設ける構成は、ま
た図5に示す構成に適用されてもよい。
【0104】以上のように、この図7に示す構成に従え
ば、リードレジスタ群からのデータ出力をパイプライン
的に実行し、ラッチ回路におけるラッチおよびデータ出
力をまたパイプライン的に実行するため、ラッチ回路3
0aおよび30bのラッチおよび出力動作が交互に行な
われ、これらのラッチ回路30の動作周波数を低減する
ことができるとともにそのゲート段数をも低減すること
ができ、ゲート伝搬遅延の影響を受けることなく高速か
つ正確にリードレジスタ回路群20に格納されたデータ
をデータ出力端子4へ伝達することができる。
【0105】[変更例]図9は、図3に示すデータ読出
部の変更例の構成を示す図である。この図9に示す構成
においては、レジスタ群20から4ビットのデータを選
択してラッチ回路にラッチし、次いでラッチ回路から1
ビットずつデータをデータ出力端子4へ伝達する。
【0106】レジスタ群20は、グローバルIO線IO
0〜IO7上の信号をプリアンプイネーブル信号PAE
に応答して増幅してラッチする8ビットのリードレジス
タ回路20a0〜20a7と、リードレジスタ回路20
a0〜20a7それぞれに対応して設けられ、活性化時
対応のリードレジスタ回路の出力信号を伝達するトライ
ステートバッファ20d0〜20d7を含む。トライス
テートバッファ20d0〜20d7の制御ノード上へ
は、ラップアドレスRW0〜RW7がそれぞれ与えられ
る。トライステートバッファ20d0および20d4の
出力は共通に信号線70に接続される。トライステート
バッファ20d1および20d5の出力部は共通に信号
線72に接続される。トライステートバッファ20d2
および20d6の出力部は共通に信号線74に接続され
る。トライステート20d3および20d7の出力部は
共通に信号線76に接続される。ラップアドレスRW0
〜RW7は、後に説明するが、2クロックサイクル期間
活性状態とされ、かつ各クロックサイクルごとに順次活
性状態とされる。
【0107】ラッチ回路30は、信号線70上の信号を
ラッチし出力するためのラッチ回路30aと、信号線7
2上の信号をラッチし出力するためのラッチ回路30b
と、信号線74上の信号をラッチし出力するラッチ回路
30cと、信号線76上の信号をラッチし出力するラッ
チ回路30dを含む。ラッチ回路30aは、2段のイン
バータで構成されるラッチ30aaと、制御信号RWa
に応答して活性化され、ラッチ30aaのラッチするデ
ータQaを信号線78へ伝達するトライステートバッフ
ァ30agと、クロック信号CLKaに応答して導通
し、信号線70上の信号をラッチ30aaへ伝達するゲ
ート30ahを含む。ラッチ回路30bは、2段のイン
バータで構成されるラッチ30baと、制御信号RWb
に応答して活性化され、ラッチ30baのラッチするデ
ータQbを信号線78上へ伝達するトライステートバッ
ファ30bgと、クロック信号CLKbに応答して導通
し、信号線72上の信号をラッチ30baへ伝達するゲ
ート30bhを含む。ラッチ回路30cは、2段のイン
バータで構成されるラッチ30caと、制御信号RWc
に応答して活性化され、活性化時ラッチ30caをラッ
チするデータQcを信号線78上へ伝達するトライステ
ートバッファ30cgと、クロック信号CLKcに応答
して導通し、信号線74上の信号をラッチ30caへ伝
達するゲート30chを含む。ラッチ回路30dは、2
段のインバータで構成されるラッチ30daと、制御信
号RWdに応答して活性化され、ラッチ30daのラッ
チするデータQdを信号線78上へ伝達するトライステ
ートバッファ30dgと、クロック信号CLKdに応答
して導通し、信号線76上の信号をラッチ30daへ伝
達するゲート30dhを含む。
【0108】この図9に示す構成においても、ゲート3
0ah、30bh、30ch、および30dhは、CM
OSトランスミッションゲート、またはトライステート
バッファで構成されてもよい。またトライステートバッ
ファ20d0〜20d7および30ag〜30dgは、
トライステートインバータバッファで構成されてもよ
い。また、信号線70、72、74および76それぞれ
において、ラッチ30aa〜30daと同様の構成のラ
ッチが設けられてもよい。次にこの図9に示す構成の動
作をこのタイミングチャート図である図10を参照して
説明する。
【0109】クロックサイクル0において、リードコマ
ンドが与えられて、クロックサイクル3において、レジ
スタ群20の格納データ(リードレジスタ回路20a0
〜20a7の格納データ)が確定状態となる。レジスタ
群20の格納データが確定状態とされると、次いでラッ
プアドレスRW0〜RW7がそれぞれ順次リードコマン
ドと同時に与えられたYアドレスに従って活性状態とさ
れる。図10においては、ラップアドレスRW0〜RW
7が順次活性状態とされるシーケンスが一例として示さ
れる。ラップアドレスRW0がクロックサイクル3にお
いてハイレベルの活性状態とされると、トライステート
バッファ20d0が活性状態とされ、信号線70上にリ
ードレジスタ回路20a0に格納されたデータが伝達さ
れる。信号線70上のデータ信号が変化すると、次いで
クロック信号CLKaがハイレベルとなり、ゲート30
ahが導通状態とされる。これにより、信号線70上の
信号がラッチ30aaに伝達されてそこでラッチされ
る。このクロック信号CLKaは2クロックサイクル期
間ハイレベルを維持する。
【0110】ラップアドレスRW1が次いでクロックサ
イクル4においてハイレベルの活性状態とされると、信
号線72上にリードレジスタ回路20a1の格納するデ
ータがトライステートバッファ20d1を介して伝達さ
れる。この信号線72上の信号が変化すると、次いでク
ロックサイクル5において、クロック信号CLKbがハ
イレベルの活性状態とされ、ゲート30bhの格納デー
タが確定状態される。このトライステートバッファ20
d0〜20d7の入力部からラッチ回路30a〜30d
のラッチまでの部分すなわち第2ステージにおいてデー
タ転送に要する時間は2クロックサイクルである。した
がって、ラッチ回路30aにおいては、クロックサイク
ル3においてトライステートバッファ20d0が活性状
態とされてから、2クロックサイクル経過後のクロック
サイクル5において、そのラッチデータQaが確定状態
とされる。以降順次トライステートバッファ20d2、
および20d3が活性状態とされ、ラッチ回路30cお
よび30dの格納するラッチデータQcおよびQdがそ
れぞれ2クロックサイクル経過後に確定状態とされる。
【0111】ラッチ回路30aにおいては、そのラッチ
データQaが確定するクロックサイクル5において、制
御信号RWaがハイレベルの活性状態とされ、トライス
テートバッファ30agが活性状態とされる。これによ
り、ラッチ30aaにラッチされたデータが信号線78
上に伝達され、1クロックサイクル経過後にデータ出力
端子4上のデータDQが確定状態とされる。以降、各ク
ロックサイクルごとに、制御信号RWb、RWcおよび
RWdが順次活性状態とされ、ラッチ回路30b、30
cおよび30dに格納されたラッチデータQb、Qc、
およびQdが順次信号線78を介してデータ出力端子4
上に伝達される。これらの出力データを図10において
は、データDQ0〜DQ3として示す。
【0112】ラップアドレスRW3が活性状態とされる
と、次のクロックサイクル7において、ラップアドレス
RW4が活性状態とされる。それにより、信号線70上
の信号がリードレジスタ回路20a4に格納されたデー
タに対応する信号電位へ変化する。このラップアドレス
RW4が活性化されると、次のクロックサイクルにおい
て、クロック信号CLKaがハイレベルの活性状態とさ
れ、ゲート30ahが導通状態となり、ラッチ30aa
のラッチデータが新しいデータにより置換えられる。以
降各クロックサイクルごとに、ラッチ回路30b〜30
dのラッチデータQb〜Qdが新しいデータにより更新
される。ラッチ回路30a〜30dにおいて、それぞれ
のラッチデータが確定するクロックサイクルにおいて、
制御信号RWa〜RWdが活性状態とされ、これらのラ
ッチ回路30a〜30dの格納するラッチデータQa〜
Qdが信号線78を介してデータ出力端子4へ順次各ク
ロックサイクルごとに出力される。
【0113】上述の構成のように、ラッチ回路を4つ並
列に設け、このラッチ回路30a〜30dをパイプライ
ン的に互いに重なり合うようにラッチ動作を行なわせ、
かつデータ出力動作を各クロックサイクルごとに順次切
換える構成とすることにより、各ラッチ回路30a〜3
0dのラッチ動作周波数を低減することができ、十分余
裕をもって正確なデータをラッチすることができる。ま
た、信号線70、72、74および76にはそれぞれト
ライステートバッファが2つ結合されるだけであり、そ
のゲート容量は小さく、応じて配線容量が小さくなり、
これらの信号線70、72、74および76の信号変化
を高速で行なわせることができ、高速動作時において
も、トライステートバッファ20d0〜20d7の出力
信号に従ってラッチ30a〜30dのラッチデータQa
〜Qdを正確に対応する信号電位に変化させることがで
きる。またこの図9に示す構成において、ラッチ回路は
1段のラッチを備えているだけであり、ゲート30ah
〜30dhのゲート伝搬遅延およびラッチ30aa〜3
0daのラッチ遅延の影響を受けることなく確実にこれ
らのラッチのラッチデータを正確な安定状態に設定する
ことができる。またゲート段数も少ないため、ゲート遅
延による信号伝搬遅延は生じることがなく、第2ステー
ジの信号伝達を正確に行なうことができる。
【0114】なお、図10に示すタイミングチャート図
において、クロック信号CLK〜CLKdは、それぞれ
対応のラップアドレスが活性状態とされてから1クロッ
クサイクル経過後に活性状態とされている。これらのク
ロック信号CLKa〜CLKdは、それぞれ対応のラッ
プアドレスの活性状態と同期して活性状態とされるよう
に構成されてもよい。また、制御信号RWa〜RWd
は、それぞれ1クロックサイクル期間ハイレベルを維持
するように構成されてもよい。また図10において破線
で示すように、これらの制御信号RWa〜RWdは、そ
れぞれ先のクロックサイクルのクロック信号CLKの立
下がりに同期してハイレベルへの活性状態へ変化する構
成が利用されてもよい。
【0115】図9に示す構成においても、レジスタ群か
らの出力動作をパイプライン的に実行しかつラッチ回路
におけるラッチ動作をもパイプライン的に実行し、デー
タ出力のみを各クロックサイクルごとに切換える構成と
することにより、ゲート段数を低減して高速かつ正確に
データをデータ出力端子へ伝達することができる。
【0116】[変更例2]図11は、この発明の第1の
実施例の第2の変更例の構成を示す図である。この図1
1に示す構成においては、リードレジスタ回路20a0
〜20a7の出力部に設けられたトライステートバッフ
ァ20c0〜20c7は2つのグループに分割される。
トライステートバッファ20c0および20c4は、ラ
ップアドレス信号RW0の活性化時に活性状態とされ
る。トライステートバッファ20c1および20c5
は、ラップアドレス信号RW1の活性化時に活性状態と
される。トライステートバッファ20c2および20c
6はラップアドレス信号RW2の活性化時に活性状態と
される。トライステートバッファ20c3および20c
7は、ラップアドレス信号RW3の活性化時に活性状態
とされる。ラッチ回路30は、信号線60上の信号RD
0をバッファ処理するトライステートバッファ30a
と、信号線62上のデータ信号RD1をバッファ処理す
るトライステートバッファ30bを含む。トライステー
トバッファ30aは、クロック信号CLK0の活性化時
に活性状態とされ、トライステートバッファ30bは、
クロック信号CLK1の活性化時に活性状態とされる。
このラッチ回路30は、さらに、トライステートバッフ
ァ30aおよび30bの出力部に設けられる2段のイン
バータで構成されるラッチ30lを含む。第1ステー
ジ、第2ステージおよび第3ステージの分割は先に説明
した構成と同じである。クロック信号CLK0およびC
LK1は、図7に示す制御信号RWaおよびRWbに対
応する。次にこの図11に示す構成の動作をタイミング
チャート図である図12を参照して説明する。
【0117】クロックサイクル0においてリードコマン
ドが与えられる。リードコマンドが与えられてから3ク
ロックサイクル経過後レジスタ群20に含まれるリード
レジスタ回路20a0〜20a7のデータが確定状態と
なる。図12においては、このレジスタ群20に格納さ
れるデータをQ0〜Q7で示す。リードレジスタ群20
に含まれるデータQ0〜Q7が確定状態となったクロッ
クサイクル3において、ラップアドレス信号RW0が活
性状態とされる。これにより、トライステートバッファ
20c0および20c4が活性状態とされ、リードレジ
スタ回路20a0および20a3に格納されていたデー
タQ0およびQ4が信号線60および62上に伝達され
る。この信号線60および62上のデータ信号RD0お
よびRD1が確定状態となるのに2クロックサイクル必
要とされる。この信号線60および62上のデータ信号
RD0およびRD1が確定状態とされたクロックサイク
ル5において、クロック信号CLK0がまず活性状態と
され、信号線60上のデータ信号RD0(Q0)がデー
タ出力端子4へ出力される。次のクロックサイクル6に
おいて、クロック信号CLK1が活性状態とされ、応じ
てトライステートバッファ30bが活性状態となり、デ
ータ出力端子4へ、信号線62上のデータ信号RD1
(Q4)が出力される。
【0118】クロックサイクル5において、ラップアド
レス信号RW1が活性状態とされる。このラップアドレ
ス信号RW1によりトライステートバッファ20c1お
よび20c5が活性状態とされ、信号線60および62
上のデータ信号が変化する。この信号線60および62
上のデータ信号RD0およびRD1が確定状態とされる
までに、クロックサイクル6において、クロック信号C
LK1が活性状態とされ、トライステートバッファ30
bが活性状態となる。これにより、ラップアドレス信号
RW1に従って信号線62上のデータ信号RD1がデー
タQ5に変化する前に、先に読出されていたデータQ4
がデータ出力端子4へ伝達される。このトライステート
バッファ30bが不活性状態とされた後に、ラップアド
レス信号RW1により読出されたデータQ1およびQ5
に応じた信号電位にデータ信号RD0およびRD1が変
化する。すなわち、第2ステージにおいてデータ信号R
D0およびRD1が確定状態となるまでに2クロックサ
イクル必要とされるため、この2クロックサイクルの間
に連続してデータ出力端子4へデータを読出すことによ
り、データの衝突を伴うことなく正確にデータの読出を
行なうことができる。
【0119】クロックサイクル7において、クロック信
号CLK0が活性状態とされ、クロックサイクル8にお
いてクロック信号CLK1が活性状態とされ、データQ
1およびQ5が順次データ出力端子4へ出力される。こ
のクロックサイクル7において、次のラップアドレス信
号RW2が活性状態とされ、クロック信号CLK1の非
活性化後、信号線60および62上のデータ信号RD0
およびRD1がトライステートバッファ20c2および
20c6により読出されたデータQ2およびQ6に対応
する電位となる。
【0120】クロックサイクル9においてラップアドレ
ス信号RW3が活性状態とされ、クロックサイクル11
において、信号線60および62上のデータ信号RD0
およびRD1がデータQ3およびQ7に対応する電位に
確定する。このクロックサイクル11において、データ
信号RD0およびRD1が変化する前に、クロックサイ
クル9および10において、それぞれクロック信号CL
K0およびCLK1に従ってデータQ2およびQ6がデ
ータ出力端子4に出力される。
【0121】ラップアドレス信号RW0〜RW3は2ク
ロックサイクルの周期をもって変化する。したがって、
トライステートバッファ20c0〜20c7の動作速度
を遅くすることができ、正確に信号線60および62上
にデータを出力することができる。クロック信号CLK
0およびCLK1の活性状態とされる期間は短くてもよ
い。ラッチ30lにより、確実にトライステートバッフ
ァ30aおよび30bにより出力されたデータをラッチ
することができるためである。
【0122】この図11に示す構成に従えば、ラッチ回
路の構成要素数を低減することができ、またその制御信
号の発生タイミング制御も簡略化することが可能とな
る。また、この図11に示す構成においても、また信号
線60および62に付随する寄生容量は低減されるた
め、高速でデータをデータ出力端子4へ伝達することが
できる。
【0123】なお、クロック信号CLK0およびCLK
1は、列アドレス信号のたとえば最下位ビット(最初に
読出されるべきリードレジスタ回路を指定する)とクロ
ック信号CLKとに従ってリードコマンドが与えられて
から所定サイクル(レイテンシ−1サイクル)経過後に
順次活性状態とされる。
【0124】[ラップアドレスおよび制御信号発生系]
図13は、図5ないし図12に示す制御信号およびラッ
プアドレスを発生するための構成を概略的に示す図であ
る。図13(A)においては、レジスタ群から2ビット
のデータを順次選択してラッチ回路へ与えるためのラッ
プアドレスおよび制御信号発生系の構成を概略的に示
し、図13(B)において、レジスタ群から4ビットの
データを選択してラッチ回路へ与え、ラッチ回路で1ビ
ットのデータを選択して出力するためのラップアドレス
および制御信号発生系の構成を示す。
【0125】図13(A)において、制御信号発生系
は、読出指示信号φRとYアドレス信号Y1およびY2
に従ってクロック信号CLKに同期してラップアドレス
RW0〜RW3を発生するラップアドレス発生器80
と、読出指示信号φRとYアドレス信号Y0に従ってク
ロック信号CLKに同期して制御信号RWaおよびRW
bを発生するクロック発生器82を含む。図5に示す構
成の場合、この制御信号RWaおよびRWbに基づいて
クロック信号CLKaが発生され、図7に示す構成にお
いては、この制御信号RWaおよびRWbに従ってクロ
ック信号CLKaおよびCLKbが発生される。
【0126】ラップアドレス発生器80は、読出指示信
号φRが活性状態とされ、データ読出を指定するとき活
性化され、Yアドレス信号Y1およびY2をデコード
し、最初に活性状態とされるべきラップアドレスを決定
する。ラップアドレス発生器80は、次いで、クロック
信号CLKに同期して、リードコマンドが与えられてか
らまたは読出指示信号φRが活性状態とされてから所定
数のクロックサイクル経過後に、このクロック信号CL
Kに同期してこの最初に活性状態とすべきラップアドレ
スを活性状態とし、次いで以降所定の順序でラップアド
レスを順次各クロックサイクルごとに活性状態とする。
【0127】クロック発生器82は、Yアドレス信号Y
0のハイレベルおよびローレベルに従って、制御信号R
WaおよびRWbのいずれが先に活性状態とされるかを
決定し、クロック信号CLKに同期して順次交互にこの
制御信号RWaおよびRWbを活性状態とする。クロッ
ク信号CLKaおよび/CLKaまたはCLKaおよび
CLKbも、この制御信号RWaおよびRWbと同様に
してこのクロック発生器82から発生される。図6のタ
イミングチャートを参照すれば、制御信号RWaおよび
RWbは、ラップアドレスが変化してから2クロックサ
イクル経過後に交互に活性状態とされる構成が利用され
ればよい。クロック信号CLKaは、ラップアドレスが
変化してから1クロックサイクル経過後にハイレベルの
活性状態とされる構成が利用されればよい。図8に示す
タイミングチャート図の場合、クロック信号CLKaお
よびCLKbは、関連のラップアドレスが活性状態され
た次のクロックサイクルにおいてハイレベルの活性状態
とされればよい。制御信号RWaおよびRWbは、この
場合、クロック信号CLKaおよびCLKbと相補的に
発生される。図12に示すタイミングチャートも同様、
この構成により容易に実現される。
【0128】図13(B)に示す構成において、制御信
号発生系は読出指示信号φRとYアドレス信号Y0〜Y
2に従って、クロック信号CLKに同期してラップアド
レスRW0〜RW7を順次活性状態とするラップアドレ
ス発生器84と、読出指示信号φRとYアドレス信号Y
0およびY1に従ってクロック信号CLKに同期して制
御信号RWa〜RWd(CLKa〜CLKd)を発生す
るクロック発生器86を含む。ラップアドレス発生器8
4は、読出指示信号φRが活性状態のとき活性化され、
Yアドレス信号Y0〜Y2をデコードし、ラップアドレ
スRW0〜WR7のうち最初に活性状態とされるべきラ
ップアドレスを決定する。このラップアドレス発生器8
4は、また、クロック信号CLKをカウントし、読出指
示信号φRが活性状態とされてから所定期間経過後に最
初に活性状態とされるべきラップアドレスを活性状態と
した後、クロック信号CLKに同期して次のサイクルか
ら所定の順序でラップアドレスを順次活性状態とする。
クロック発生器86は、Yアドレス信号Y0およびY1
に従って、制御信号RWa〜RWdのうち最初に活性状
態とされるべき制御信号を決定する。
【0129】クロック発生器86は、クロック信号CL
Kをカウントし、所定クロックサイクル経過後に、最初
に決定された制御信号から順次制御信号を所定の順序で
活性状態とする。クロック信号CLKa〜CLKdは、
関連のラップアドレスが活性状態とされたサイクルの次
のサイクルにおいてハイレベルの活性状態とされる。Y
アドレス信号Y2が、8ビットのうちの上位4ビットお
よび下位4ビットのいずれかを指定する。Yアドレス信
号Y1が、4ビットのうちの上位2ビットおよび下位2
ビットのいずれかを指定する。Yアドレス信号Y0が、
2ビットのうちのち1ビットを指定する。これにより、
Yアドレス信号Y1およびY0を用いて、3ビット離れ
た2ビット(たとえばビット0とビット4)を同時に指
定することができ、応じて制御信号RWa〜RWdのう
ちのいずれを最初に活性状態とするべきかを指定するこ
とができる。
【0130】[バンクへの適用例]図12は、この発明
に従うデータ読出部をバンク構成を備える同期型半導体
記憶装置に適用した場合の構成を概略的に示す図であ
る。図14において、この同期型半導体記憶装置は2つ
のバンク#1および#2を備える。バンク#1において
は、図示しないレジスタ群からの2ビットまたは4ビッ
トデータを受け、1ビットデータをクロック信号に同期
して出力するラッチ回路30#1と、バンク指定信号B
Aに従ってラッチ回路30#1の出力信号を選択的に通
過させて出力バッファ回路5へ与えるセレクタ90aが
設けられる。バンク#2に対しては、図示しないレジス
タ群からの2ビットデータまたは4ビットデータを受
け、1ビットずつクロック信号に同期して出力するラッ
チ回路30#2と、バンク指定信号BBに従って、この
ラッチ回路30#2の出力信号を選択的に通過させて出
力バッファ回路5へ与えるセレクタ90bが設けられ
る。セレクタ90aは、バンク指定信号BAがバンク#
1を指定するとき、与えられた信号を通過させる状態に
設定され、それ以外のときには、出力ハイインピーダン
ス状態に設定される。セレクタ90bは、バンク指定信
号BBが、バンク#2を指定するときに与えられた信号
を通過させる状態に設定され、それ以外では出力ハイイ
ンピーダンス状態に設定される。このセレクタ90aお
よび90bは、トランスミッションゲート、または3状
態バッファを用いて構成することができる。ラッチ回路
30#1および30#2は、先に図5ないし図12を参
照して説明したラッチ回路のいずれかの構成を備える。
出力バッファ回路5は、バンク#1およびバンク#2に
対し共通に設けられる。これにより出力バッファ回路の
数を低減する。
【0131】動作時において、セレクタ90aおよび9
0bのいずれか一方のみが信号を通過させる状態に設定
され、他方が出力ハイインピーダンス状態に設定され
る。指定されたバンクにおいてのみメモリセルの選択動
作およびデータ読出動作が実行される。
【0132】このセレクタ90aおよび90bを設ける
代わりに、図5、図7、および図9に示すラッチ回路の
構成において、出力段のトライステートバッファへ与え
られる制御信号が選択されたバンクに対してのみ活性状
態とされる構成が利用されてもよい。
【0133】図15は、バンク構成を備える同期型半導
体記憶装置の他の構成を示す図である。図15に示す構
成においては、バンク#1においては、センスアンプ群
からの8ビットデータを格納して2ビットまたは4ビッ
トのデータを出力するレジスタ群20#1と、バンク指
定信号BAに従って選択的にこのレジスタ群20#1か
ら与えられたデータ信号を選択的に通過させるセレクタ
90cが設けられる。バンク#2に対しては、図示しな
いセンスアンプ群からの8ビットデータを受けて、2ビ
ットまたは4ビットのデータを順次出力するレジスタ群
20#2と、バンク指定信号BBに従って、レジスタ群
20#2の出力する2ビットまたは4ビットデータを選
択的に通過させるセレクタ90dが設けられる。セレク
タ90cおよび90dの出力部は共通にラッチ回路30
の入力部に接続される。ラッチ回路30は、このセレク
タ90cまたは90dを介して与えられた2ビットまた
は4ビットのデータから1ビットのデータを選択して出
力バッファ回路5へ与える。セレクタ90cは、バンク
指定信号BAがバンク#1を指定するときにレジスタ群
20#1の出力信号を通過させる。セレクタ90dは、
バンク指定信号BBがバンク#2を指定するときにレジ
スタ群20#2の出力信号を通過させる。このセレクタ
90cおよび90dは、それぞれレジスタ群20#1お
よび20#2の出力部に設けられるラップアドレスに応
答して導通するトライステートバッファと共用される構
成が利用されてもよい。
【0134】図15に示す構成の場合、ラッチ回路30
がバンク#1およびバンク#2に共有される。これによ
り、ラッチ回路30の数を低減することができ、半導体
記憶装置のチップ占有面積を低減することができる。ラ
ッチ回路30の構成としては、先に図5、図9、および
図7のいずれかにおいて説明した構成が用いられる。
【0135】以上のように、この発明の第1の実施例に
従えば、センスアンプ群から所定数ビット(本実施例に
おいては8ビット)のデータを格納するレジスタ群から
再び複数ビットのデータをラッチし、次いで最終的に1
ビットデータに変換してデータ出力端子へ与えるように
構成しているため、このラッチ回路入力部における信号
のゲート容量を低減することができ、信号伝搬遅延を少
なくすることができ、高速で信号伝搬を実現することが
でき、高速動作時においても確実にデータを出力するこ
とができる。また、このラッチ回路の段数を1段とする
ことにより、レジスタ群からデータ出力端子の間のゲー
ト遅延を低減することができ、高速で信号伝搬遅延を伴
うことなく正確にデータ信号を伝達することができる。
【0136】[実施例2]図16は、この発明の第2の
実施例である同期型半導体記憶装置のデータ読出部の構
成を示す図である。図16に示す構成においては、ラッ
チ回路30とデータ出力端子4の間に、出力バッファ回
路5aおよび5bが並列に設けられる。ラッチ回路30
は、レジスタ群20からの2ビットデータまたは4ビッ
トデータを受け、クロック信号に同期して1ビットデー
タを出力する。出力バッファ回路5aおよび5bは、制
御信号CA0およびCA1に応答して交互に与えられた
データ信号のラッチおよび出力を実行する。出力バッフ
ァ回路5aおよび5bの動作周波数を低減することによ
り、この出力バッファ回路におけるゲート遅延を低減
し、高速データ出力を実現する。以下、この図16に示
す構成の動作をそのタイミングチャート図である図17
を参照して説明する。ここで、図17においては、ラッ
チ回路30からクロック信号CLKに同期して1ビット
データQ0〜Q4が順次出力される場合の動作が一例と
して示される。
【0137】クロックサイクル0において、ラッチ回路
30からデータQ0が出力される。このとき、出力バッ
ファ回路5aの出力イネーブル信号CA0が活性状態と
され、出力バッファ回路5aは出力可能状態とされる。
これにより、出力バッファ回路5aからのデータQ0が
クロックサイクル1において確定状態とされる。このと
き、出力許可信号CA1は非活性状態にあり、出力バッ
ファ回路5bは出力ハイインピーダンス状態に設定され
る。
【0138】クロックサイクル1において、ラッチ回路
30からデータQ1が出力されると、今度は出力許可信
号CA1が活性状態とされ、出力バッファ回路5bが出
力可能状態に設定される。これにより、出力バッファ回
路5bからデータQ1が出力され、クロックサイクル2
において、この出力バッファ回路5bの出力するデータ
Q1が確定状態とされる。このとき、出力許可信号CA
0は非活性状態にあり、出力バッファ回路5aは出力ハ
イインピーダンス状態に設定される。
【0139】以降交互にラッチ回路30からデータが出
力されるごとに、出力許可信号CA0およびCA1が交
互に活性状態とされ、出力バッファ回路5aおよび5b
が交互に出力許可状態に設定される。これにより、デー
タ出力端子4には、出力バッファ回路5aおよび5bか
ら交互にデータQ0、Q1およびQ2、Q3が交互に出
力され、クロック信号CLKに同期した一連の有効デー
タが現われる。
【0140】出力バッファ回路5aおよび5bの出力動
作を1クロックサイクルおきとすることにより、出力バ
ッファ回路の動作周波数を低減することができ、応じて
その内部における信号伝搬遅延の影響を低減することが
でき、出力バッファ回路におけるゲート伝搬遅延の影響
を受けることなくデータを高速で出力することができ
る。
【0141】図18は、図16に示す出力バッファ回路
5aおよび5bの構成をより詳細に示す図である。図1
8において、出力バッファ回路5aは、バッファイネー
ブル信号OEMに応答して活性化され、活性化時与えら
れたデータ信号をバッファ処理して出力するバッファ回
路5aaと、制御信号CA0bに応答して導通し、与え
られた1ビットデータ信号をバッファ回路5aaへ伝達
するゲート5abと、制御信号CA0aに応答して導通
し、バッファ回路5aaから与えられたデータをデータ
出力端子4へ伝達するゲート5acを含む。バッファイ
ネーブル信号OEMは、リードコマンドまたは外部から
の出力イネーブル信号に応答して活性状態とされる。
【0142】バッファ回路5aaは、バッファイネーブ
ル信号OEMとゲート5abからのデータを受ける2入
力ゲート101と、バッファイネーブル信号OEMとゲ
ート5abからのデータを受ける2入力ゲート102
と、ゲート101の出力信号に応答して導通し、電源電
圧Vccレベルの信号を出力するpチャネルMOSトラ
ンジスタ103と、ゲート102の出力信号に応答して
導通し、接地電圧レベルの信号を出力するnチャネルM
OSトランジスタ104を含む。ゲート101は、その
両入力に与えられた信号がともにハイレベルのときにロ
ーレベルの信号を出力する。ゲート102は、バッファ
イネーブル信号OEMがローレベルのときまたはゲート
5abから与えられるデータがハイレベルのときにロー
レベルの信号を出力する。
【0143】出力バッファ回路5bは、制御信号CA1
bに応答して導通し、与えられた1ビットデータを伝達
するゲート5bbと、ゲート5bbから与えられたデー
タをバッファ処理して出力するバッファ回路5baと、
制御信号CA1aに応答して導通し、バッファ回路5b
aの出力信号をデータ出力端子4へ伝達するゲート5b
cを含む。バッファ回路5baは、バッファ回路5aa
と同一の構成を備え、バッファイネーブル信号OEMが
ハイレベルの活性状態のときに活性状態とされる。次
に、この図6に示す出力バッファ回路の動作をそのタイ
ミングチャート図である図19を参照して説明する。
【0144】データ読出時において、バッファイネーブ
ル信号OEMがハイレベルの活性状態に設定される。こ
れにより、バッファ回路5aaおよび5baが活性状態
とされる。クロックサイクル1において、図示しないラ
ッチ回路から1ビットデータQ0が出力される。クロッ
クサイクル1において、制御信号CA0bがハイレベル
にあり、ゲート5abが導通状態にある。バッファ回路
5aaがこの与えられたデータを増幅して出力する。ク
ロックサイクル1において、クロック信号CLKの立下
がりに応答して、制御信号CA0aがハイレベルとさ
れ、ゲートacが導通状態となる。これにより、バッフ
ァ回路5aaからの出力データがデータ出力端子4へ伝
達される。制御信号CA0bは、2クロックサイクルの
周期をもって変化する。一方、制御信号CA0aも2ク
ロックサイクルの周期をもって変化するが、この制御信
号CA0bおよびCA0aは、クロック信号CLKの半
サイクル位相がずれている。すなわち、ゲート5abお
よび5acがともに導通状態となる期間が存在する。
【0145】クロックサイクル2において、次のデータ
Q1がラッチ回路30(図14参照)から与えられる
と、制御信号CA1bがハイレベルとなり、次いでクロ
ック信号CLKの半サイクル遅れて制御信号CA1aが
ハイレベルへ立上がる。これにより、ゲート5bbおよ
び5bcが順次導通状態とされ、バッファ回路5baの
出力信号がデータ出力端子4に伝達され、クロックサイ
クル3において確定状態とされる。制御信号CA0bお
よびCA1bは互いに相補な信号であり、バッファ回路
5aaおよび5baは交互にラッチ回路から与えられた
データをバッファ処理する。また制御信号CA0aおよ
びCA1aは互いに相補な制御信号であり、したがって
交互にバッファ回路5aaおよび5baからのデータが
データ出力端子4へ伝達される。一方の出力バッファ回
路がデータを出力している期間他方の出力バッファ回路
においてはデータの取込みおよびバッファ処理が実行さ
れている。したがって、出力バッファ回路5aおよび5
bにおけるゲート遅延の影響を排除することができ、デ
ータ出力端子4へ高速でデータを出力することができ
る。
【0146】出力バッファ回路5aおよび5bのいずれ
が先に活性状態とされるかは任意である。したがって、
制御信号CA0a、CA0b、CA1bおよびCA1b
は、ラップアドレスと無関係に単にレイテンシに従って
活性状態とすることができる。
【0147】上述のように、出力バッファ回路5aおよ
び5bを交互に出力活性状態とし、また交互にデータを
入力する構成とすることにより、これらの出力バッファ
回路5aおよび5bの動作周波数をクロック信号CLK
の2倍とすることができ、出力バッファ回路のゲート伝
搬遅延の影響を受けることなく高速でデータを出力する
ことができる。
【0148】[実施例3]図20はこの発明の第3の実
施例である同期型半導体記憶装置のデータ読出部の構成
を概略的に示す図である。図20に示す構成において
は、レジスタ群20とデータ出力端子4の間に2段のラ
ッチ回路30−1および30−2が配置される。レジス
タ群20は、センスアンプ群からの8ビットデータQ0
〜Q7を格納し、ラップアドレス信号RYaに従ってパ
イプライン態様でこれらの8ビットデータを順次出力す
る。ラッチ回路30−1は、このレジスタ群20からの
4ビットデータQf0〜Qf3を格納する。ラッチ回路
30−1のそれぞれのビットのラッチとそこに格納され
るデータとを同じ符号で以下の説明においては示す。
【0149】ラッチQf0がレジスタ群20からのデー
タQ0およびQ4を格納し、制御信号RYbに従って出
力する。ラッチQf1は、レジスタ群20のデータQ2
およびQ6を格納し出力する。ラッチQf2は、レジス
タ群20からのデータQ2およびQ6を格納して順次出
力する。ラッチQf3はレジスタ群20の格納データQ
3およびQ7を順次格納し、かつ順次出力する。ラッチ
回路30−1は、このレジスタ群20から与えられた4
ビットデータから2ビットデータを出力する。ラッチ回
路30−2は、このラッチ回路30−1からの2ビット
データを順次格納する。ラッチQs0は、ラッチ回路3
0−1からのデータQf0およびQf2を受ける。ラッ
チQs1は、ラッチ回路30−1からのデータQf1お
よびQf3を受ける。このラッチ回路30−2のデータ
Qs0およびQs1は交互にデータ出力端子4へ伝達さ
れる。ただし、ここで図18においては、出力バッファ
回路は示していない。
【0150】レジスタ群20からラッチ回路30−1の
データ転送には1クロックサイクルが割当てられる。ラ
ッチ回路30−1からラッチ回路30−2へのデータ転
送に1クロックサイクルが割当てられる。ラッチ回路3
0−2からデータ出力端子4へのデータ転送に1クロッ
クサイクル割当てられる。この4ビットデータを受けて
2ビットデータを出力するラッチ回路30−1の構成と
しては、たとえば図9に示す構成を用いることができ
る。単に図9に示すラッチ回路の出力を2ビットに振り
分ければよい。ラッチ回路30−2の構成としては、図
7に示す構成を利用することができる。次にこの図20
に示す構成の動作をそのタイミングチャート図である図
21を参照して説明する。
【0151】クロックサイクル1において、センスアン
プ群から伝達されたデータがレジスタ群20において確
定状態とされる。このレジスタ群20からラップアドレ
スRYaに従って順次データが1ビットずつ出力され
る。図21において、データQ0〜Q7がこの順に順次
出力される状態が一例として示される。レジスタ群20
からラッチ回路30−1へのデータ転送が1クロックサ
イクルが割当てられている。したがって、クロックサイ
クル1においてレジスタ群20からデータQ0が出力さ
れると、クロックサイクル2において、ラッチ回路30
−1において、データQf0が確定状態とされる。以
降、各クロックサイクルごとにデータQ1、Q2、およ
びQ3が出力され、データQf1、Qf2、およびQf
3が順次確定状態とされる。
【0152】クロックサイクル2においてデータQf0
が確定状態とされると、ラッチ回路30−1はこのデー
タQf0を出力しラッチ回路30−2へ与える。ラッチ
回路30−1からラッチ回路30−2へのデータ転送に
は1クロックサイクルが割当てられる。したがって、ク
ロックサイクル3において、ラッチ回路30−2のデー
タQs0のデータが確定状態とされる。次のサイクル4
においてはラッチ回路30−1からデータQf1が出力
され、ラッチ回路30−2のデータQs1が確定状態と
される。以降交互に1クロックサイクルごとにラッチ回
路30−2のデータQs0およびQs1が新たなデータ
で更新されて確定状態とされる。
【0153】ラッチ回路30−2においてデータQs0
およびQs1が確定状態とされると、データ出力端子4
へのデータ出力動作が行なわれる。すなわち、クロック
サイクル3において、ラッチ回路30−2からデータQ
s0が出力され、クロックサイクル4において、データ
出力端子4のデータDQが確定状態とされる。次のサイ
クルにおいては、ラッチ回路30−2からのデータQs
1が出力され、データ出力端子4のデータが確定状態と
される。以降、各クロックサイクルごとに、新たなデー
タが各クロック信号の立上がりエッジで確定状態とされ
る。
【0154】ラッチ回路30−1において、4クロック
サイクルごとに、その格納データが更新される。ラッチ
回路30−2において、2クロックサイクルごとにその
格納データが更新される。したがって、これらのラッチ
回路30−1および30−2の各ラッチの動作周波数は
低く、十分余裕をもってそのラッチデータを確定状態と
することができ、たとえゲート伝搬遅延が生じても、ラ
ッチデータが確定状態となった後にデータを出力するこ
とができ、高速かつ正確にデータをデータ出力端子に転
送することができる。
【0155】また、ラッチ回路30−1の各ラッチの入
力部の信号線に付随するゲート(トライステートバッフ
ァ)の容量は小さく、したがってゲート伝搬遅延も小さ
く、高速でラッチ回路30−1のラッチデータを変化さ
せることができる。また同様ラッチ回路30−2の入力
部の信号線のゲート容量が小さい(1本の信号線に結合
されるトライステートバッファの数が少ない)ため、応
じてゲート容量も小さく、信号伝搬遅延を小さくするこ
とができ、高速でデータをラッチ回路30−2において
ラッチすることができる。ラッチ回路30−1および3
0−2は、クロック信号CLKに応答して同期的にラッ
チおよびデータ出力動作を実行しており、したがって、
高速で内部データが確定状態とされるが、レジスタ群2
0からデータ出力端子4へパイプライン的にデータを伝
達することができ、高速かつ正確にデータを伝達するこ
とができる。
【0156】この図20に示す構成におけるデータ転送
のための制御信号RYa、RYbおよびRYcは、それ
ぞれデータ確定後にその出力部のトライステートバッフ
ァが作動状態とされるように構成されればよく、またそ
の出力部のトライステートバッファと相補的に入力部の
トライステートバッファが作動状態とされればよい。こ
の構成は、先に示した図7および図9の構成を適用する
ことができる。
【0157】[変更例]図22は、この発明の第3の実
施例である同期型半導体記憶装置のデータ読出部の変更
例の構成を示す図である。図22においては、レジスタ
群は示していない。図22に示す構成においては、ラッ
チ回路30−2のラッチQs0およびQs1それぞれに
対して出力バッファ5−1および5−2が設けられる。
出力バッファ5−1および5−2の出力は、ゲート5a
cおよび5bcを介してデータ出力端子4に結合され
る。ゲート5acは、その制御電極ノードに制御信号C
Aを受け、ゲート5bcは、その制御電極ノードに制御
信号/CAを受ける。この出力バッファ5−1、および
5−2ならびにゲート5acおよび5bcは、図16に
示す構成と同様である。出力バッファ5−1および5−
2の入力部にはゲートは設けられていない。ラッチQs
0およびQs1の出力部に設けられたトライステートバ
ッファまたはゲートが、図18に示す出力バッファ回路
の入力部のゲート5abおよび5bbの機能を備える。
次にこの図22に示す構成の動作をその動作タイミング
チャート図である図23を参照して説明する。
【0158】ラッチ回路30−2にデータQs0および
Qs1が格納されるまでの動作は先の図20に示す構成
の動作と同じである。ラッチ回路30−2において、ラ
ッチQs0のデータがクロックサイクル3において確定
すると、このクロックサイクル3においてラッチ回路3
0−2からデータQs0が出力される。このデータQs
0(Q0)は出力バッファ5−1において増幅されてゲ
ート5acへ伝達される。このクロックサイクル3にお
いて、制御信号CAはハイレベルにあり、ゲート5ac
は導通状態にあり、応じて出力バッファ5−1からのデ
ータQ0がデータ出力端子4へ伝達される。
【0159】このクロックサイクル4においては、ラッ
チQs1のラッチデータQ1が確定状態とされ、クロッ
クサイクル4において制御信号/CAがハイレベルとさ
れ、ゲートbcが導通状態とされる。これにより、デー
タQ1が出力バッファ5−2で増幅され、ゲート5bc
を介してデータ出力端子4へ伝達される。以降、1クロ
ックサイクルおきに交互にゲート5acおよび5bcが
導通状態とされ、出力バッファ5−1および5−2から
のデータがデータ出力端子4へ交互に伝達される。出力
バッファ5−1および5−2の動作周波数はクロック信
号CLKの周波数の2倍となり、その動作周波数が低減
され、ゲート伝搬遅延の影響を受けることなく確実に信
号を増幅してデータ出力端子4へ伝達することができ
る。制御信号CAおよび/CAは、それぞれラッチQs
0およびQs1がデータを出力するときに同期してハイ
レベルとされる。しかしながら図23において破線で示
すように、データを出力すべきクロックサイクルにおい
てクロック信号CLKの半クロックサイクル遅れて制御
信号CAおよび/CAはハイレベルとされる構成が用い
られてもよい。
【0160】以上のように、この第3の実施例の構成に
従えば、8ビットレジスタ群からのデータを4ビットデ
ータに低減し、次いで2ビットデータに低減した後に1
ビットデータを順次データ出力端子へ出力するように構
成しているため、ラッチ回路の入力部のゲート容量を小
さくすることができ、応じて信号伝搬遅延を小さくする
ことができ、高速でラッチデータを確定状態とすること
ができ、クロック信号に同期して順次データを正確に転
送することができ、高速でデータを読出すことができ
る。
【0161】[その他の変更例]図22に示す構成にお
いて、出力バッファがラッチ回路30−1の各ラッチQ
f0〜Qf3それぞれに対応して設けられ(すなわちラ
ッチ回路30−2を省略する)、これらの4つの出力バ
ッファの出力を順次選択してデータ出力端子4へ伝達す
る構成が用いられてもよい。
【0162】また、図16に示す構成において、出力バ
ッファ回路は2つでなく、4つ等の構成が用いられても
よい。
【0163】またレジスタ群20にラッチされるデータ
ビットが8ビットデータでなく、他のたとえば16ビッ
ト、または4ビットなどであってもよい。
【0164】また用いられるバンクの数は、2でなく、
また4であってもよい。さらに、レイテンシは6でなく
他の数であってもよい。またデータ出力端子の数は×8
ビット構成でなく×16ビット構成であってもよい。
【0165】ラッチが複数段直列に接続されるとき、ト
ランジスタサイズを順次大きくすることにより、ラッチ
入力容量の増加を伴うことなく、高速データ転送が可能
となる。
【0166】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、複数
ビットを並列にセンスアンプ群から読出して格納し(プ
リフェッチし)、クロック信号に同期して1ビットずつ
データ出力端子から読出す構成において、リードレジス
タ群から2段階以上の段階を経て順次データビット数を
低減して1ビットデータを生成してデータ出力端子から
出力するように構成しているため、レジスタ群から1ビ
ットを選択してデータ出力端子へ順次転送する構成に比
べてゲートの段数/容量を低減することができ、応じて
信号伝搬遅延を低減することができ、高速かつ正確にデ
ータ読出を行なうことができる。
【0167】また、出力バッファ回路を複数個並列に設
けこれらの出力バッファ回路を順次活性状態としてデー
タを出力するように構成しているため、出力バッファ回
路の動作周波数を低減することができ、出力バッファ回
路のゲート伝搬遅延を実効的になくすことができ、高速
でデータの読出が可能となる。
【0168】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
読出レジスタ手段を格納する所定数ビットデータからま
ず第3の選択信号により、複数ビットデータを選択し、
次いで出力手段により1ビットデータをクロック信号に
同期して順次選択して出力するように構成しているた
め、読出レジスタ手段と第3の選択手段との間の信号配
線長および配線に付随するゲート容量を低減することが
でき、信号伝搬遅延をなくすことができ、高速で信号を
伝達することができる。また第3の選択手段の出力から
1ビットデータが直接選択される場合、出力バッファ回
路と読出レジスタ手段との間には1段の回路が配置され
るだけであり、ゲート遅延およびラッチ遅延の増加を抑
制することができ、正確にデータのラッチおよび転送動
作を実現することができ、高速読出が可能となる。
【0169】請求項2に係る発明に従えば、1つのデー
タ出力端子について複数の出力バッファ回路を設け、こ
れら複数の出力バッファ回路を順次出力活性状態として
データをデータ出力端子に伝達する構成としているた
め、出力バッファ回路の動作速度を低減することがで
き、この出力バッファ回路の信号伝搬遅延を見かけ上な
くすことができ、高速データ読出が可能となる。
【0170】請求項3に係る発明に従えば、出力手段
を、第3の選択手段の出力からさらに複数ビットを選択
し、最終的に2ビットデータを選択して出力する最終選
択手段と、この最終選択手段からの2ビットデータから
1ビットを選択して順次出力する手段とで構成すること
により、各段における信号配線容量を低減することがで
き、応じて信号伝搬遅延を低減し、高速データの読出が
可能となる。またこのとき、各ゲート段のトランジスタ
サイズを順次大きくする構成とすることにより各段の入
力容量の増加を抑制するとともに信号伝搬遅延低下を補
償することができ、高速かつ確実にデータを転送するこ
とができる。
【0171】請求項4に係るデータ読出方法に従えば、
読出レジスタ手段から複数ビットのデータを選択した
後、クロック信号に同期して1ビットずつ選択してデー
タ出力端子へ出力するため、読出レジスタ手段から直接
1ビットを選択して順次クロック信号に同期して転送す
る構成に比べて配線容量および配線抵抗を小さくするこ
とができ、応じて信号伝搬遅延を小さくすることがで
き、高速データ読出が可能となる。
【0172】請求項5に係るデータ読出方法に従えば、
連続する1ビットデータが異なる出力バッファを介して
データ出力端子へ出力されるため、出力バッファの動作
速度を実効的に低減することができ、応じて出力バッフ
ァの信号伝搬遅延で影響を実効的になくすことができ、
高速データ読出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例である同期型半導体記憶
装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示す同期型半導体記憶装置のデータの
書込および読出動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【図3】 この発明の一実施例である同期型半導体記憶
装置のデータ読出部の構成を概略的に示す図である。
【図4】 図3に示すデータ読出部の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【図5】 図3に示すデータ読出部の具体的構成を示す
図である。
【図6】 図5に示すデータ読出部の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【図7】 図3に示すデータ読出部の第2の具体的構成
を示す図である。
【図8】 図7に示す構成の動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図9】 図3に示すデータ読出部のさらに他の具体的
構成を示す図である。
【図10】 図9に示す構成の動作を示すタイミングチ
ャート図である。
【図11】 図3に示すデータ読出部のさらに他の構成
を示す図である。
【図12】 図11に示す構成の動作を示すタイミング
チャートである。
【図13】 図5ないし図9に示す構成におけるラップ
アドレス信号および制御信号を発生するための構成を概
略的に示す図である。
【図14】 この発明に従うデータ読出部をバンク構成
に適用した場合の構成の一例を示す図である。
【図15】 この発明をバンク構成の同期型半導体記憶
装置に適用した際の他の構成を示す図である。
【図16】 この発明の第2の実施例である同期型半導
体記憶装置のデータ読出部の構成を示す図である。
【図17】 図16に示すデータ読出部の動作を示すタ
イミングチャート図である。
【図18】 図17に示す出力バッファ回路の具体的構
成の一例を示す図である。
【図19】 図18に示す出力バッファ回路の動作を示
すタイミングチャート図である。
【図20】 この発明のデータ読出部の第3の実施例の
構成を示す図である。
【図21】 図20に示す構成の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図22】 この発明の第3の実施例であるデータ読出
部の変更例を示す図である。
【図23】 図22に示す構成の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図24】 従来の同期型半導体記憶装置におけるデー
タ読出部の構成を概略的に示す図である。
【図25】 図24に示すデータ読出部の動作を示すタ
イミングチャート図である。
【図26】 従来の構成を高速データ読出に拡張した際
の問題点を説明するための図であり、(A)はデータ出
力タイミングを示すタイミングチャート図であり、
(B)は読出部の構成を概略的に示す図である。
【図27】 図26(B)に示す構成の具体例を示す図
である。
【図28】 図27に示す構成の問題点を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1,1a,1b センスアンプ群、7a,7b メモリ
アレイ、20,20a,20b レジスタ群、22a,
22b Xデコーダ群、24a,24b Yデコーダ
群、15a,15b バッファ回路、5,5a,5b
出力バッファ回路、30,30a,30b,30−1,
30−2 ラッチ回路、30#1,30#2 ラッチ回
路、20#1,20#2 レジスタ群、4 データ出力
端子、5−1,5−2 出力バッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 久 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のパルス列からなるクロック信号に
    同期して動作する同期型半導体記憶装置であって、 少なくとも1つの、1ビットデータを出力するためのデ
    ータ出力端子、 複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ、 前記クロック信号に同期して与えられる第1のアドレス
    信号に従って、前記メモリセルアレイから同時に複数の
    メモリセルを選択する第1の選択手段、 前記第1の選択手段により選択された複数のメモリセル
    のデータの各々を検知し増幅しかつラッチするセンスア
    ンプ手段と、 前記クロック信号に同期して与えられる第2のアドレス
    信号に従って、前記センスアンプ手段の保持するデータ
    から、前記データ出力端子から出力されるべき所定数の
    ビットのデータを同時に選択する第2の選択手段、 データ読出時、前記第2の選択手段により選択された所
    定数ビットのデータを同時に受けて保持する読出レジス
    タ手段、 データ読出時、前記クロック信号に応答して活性化さ
    れ、第3のアドレス信号に従って前記読出レジスタ手段
    から予め定められた複数ビットのデータを同時に選択し
    て出力する第3の選択手段、およびデータ読出時活性化
    され、第4のアドレス信号に従って前記第3の選択手段
    の出力するデータを前記クロック信号に同期して選択し
    て1ビットずつ前記データ出力端子へ出力する出力手段
    を備える、同期型半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、 前記クロック信号に同期して順次選択され、選択時、与
    えられたデータを前記データ出力端子へ伝達する複数の
    出力バッファ回路を含む、請求項1記載の同期型半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記第3の選択手段の
    出力するデータビット数が4以上のとき、さらに、前記
    クロック信号に同期して順次選択動作を繰り返して最終
    的に並列に2ビットのデータを選択して出力する選択出
    力手段と、 前記選択出力手段の並列2ビットデータからさらに、前
    記クロック信号に同期して1ビットデータを選択して出
    力する手段を含む、請求項1記載の同期型半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 センスアンプにより保持されているメモ
    リセルデータからクロック信号に同期して与えられる第
    1のアドレス信号に従がって同時に複数ビットのメモリ
    セルデータを選択して読出レジスタ手段に格納し、次い
    で前記クロック信号に同期して読出レジスタ手段の保持
    するデータを順次選択して多ビットデータ出力端子から
    順次出力する同期型半導体記憶装置のデータ読出方法で
    あって、 前記多ビットデータ出力端子それぞれに関して、 前記読出レジスタ手段から第2のアドレス信号に従って
    2以上の所定数ビットのデータを前記クロック信号に同
    期して同時に選択してラッチする第1のステップと、 前記ラッチされたデータからさらに、前記クロック信号
    および第3のアドレス信号に従って順次ビット数を低減
    して選択して最終的に1ビットデータを選択して対応の
    データ出力端子から前記クロック信号に同期して出力す
    るステップを含む、同期型半導体記憶装置のデータ読出
    方法。
  5. 【請求項5】 前記出力するステップは、連続して出力
    されるべきビットを、異なる出力バッファを介して該対
    応のデータ出力端子を介して出力するステップを含む、
    請求項4記載の同期型半導体記憶装置のデータ読出方
    法。
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