JPH08212610A - 光磁気記録方法 - Google Patents

光磁気記録方法

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JPH08212610A
JPH08212610A JP2070195A JP2070195A JPH08212610A JP H08212610 A JPH08212610 A JP H08212610A JP 2070195 A JP2070195 A JP 2070195A JP 2070195 A JP2070195 A JP 2070195A JP H08212610 A JPH08212610 A JP H08212610A
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magneto
recording
optical recording
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power
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JP2070195A
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Ayumi Konishi
歩 小西
Minoru Kikuchi
稔 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より短い平均アクセス時間で最適記録パ
ワーを検出することが可能な光磁気記録方法を提供す
る。 【構成】 光磁気記録媒体にレーザビームを連続的照射
もしくはパルス照射し、外部磁界の印加によって記録を
行う磁界変調記録方法による光磁気記録方法において、
少なくともメインビームと、これに先行して光磁気記録
媒体上を移行するサブビームの2つ以上のレーザビーム
を用い、データ記録の前に、データ記録領域の直前の領
域を試し書き領域として試し書き情報を記録する工程
と、この記録された試し書き領域を先行サブビームで試
し書き情報を再生した後に、メインビームで試し書き情
報を消去する工程と、試し書き情報の再生信号からデー
タ記録のレーザビームの最適パワーを検出する工程とを
採る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録方法、特に
磁界変調方式による光磁気記録方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】現行の光磁気記録媒体、例えば光磁気記
録ディスクの記録方法においては、情報に応じて記録磁
性層の磁化の向きを反転させることによってデータの記
録を行っており、一方その再生は、ディスクに対して照
射する読み出し光のディスク記録磁性層から反射してく
る楕円偏光の偏光面の回転角(カー回転角θk )を利用
して行っている。この光磁気記録媒体への記録を行う方
法には、記録ピットすなわち磁化の反転した領域を形成
する方法によって、光変調記録方法と磁界変調記録方法
とに大別される。
【0003】磁界変調記録方法では、オーバーライトが
可能なため、記録したい領域を前もって消去する消去過
程を必要としない。
【0004】記録過程においては、レーザからの直流発
光を記録部に照射させ、記録したい情報に応じてパルス
的に磁気ヘッドから記録部に供給する磁界の方向を反転
させながらレーザを照射することにより温度上昇によっ
て保磁力を低下させて、所要の磁性層の磁化方向を磁界
方向に反転させる。これによって記録したい情報に対応
した記録ピットを形成する。
【0005】従って、上述の磁界変調記録方法で記録を
行うには、(1)データの記録、(2)確認(ベリファ
イ)の各工程が存在し、ディスクは2回転させる必要が
ある。
【0006】ここで記録した情報を再生する際に、良好
な信号特性、すなわち高いC/N比(搬送波と雑音の
比)や低いエラーレートを得るためには、記録時のレー
ザパワーを使用するディスクに合わせた最適値で記録す
る必要がある。
【0007】そこで通常、ディスクの繰り返し記録再生
により、最適記録パワーが初期の設定値よりもずれる現
象が生じた場合や、あるいは記録時の温度変化やディス
ク、レンズへのゴミ付着により実質的に記録パワーがず
れた場合や、さらにはディスク製造時における局所的な
感度むら等が存在する場合でもできるだけ最適値での記
録ができるように、光磁気ディスクには記録パワーマー
ジンを持たした設計を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年例えば映像を記録
する分野においては、マルチメディア時代に向けデジタ
ル映像を記録するために、さらなる高転送レート化や高
記録密度化の要望が高まっている。この記録密度を向上
させるために、狭トラック化やピットサイズの短小化を
することにより、パワーマージンは狭まることが知られ
ており、そのため上述した温度変化やゴミ付着等の外乱
に対して充分に補償できるほどのパワーマージンを確保
するのは困難になる。そこで、記録直前に、そのディス
クの記録領域における最適記録パワーを求める何らかの
方法が必要とされている。
【0009】上述の最適記録パワーの検出方法は、例え
ば、テスト(試し書き)領域にレーザを低パワー側から
段階的に増加させて記録していき、各段階におけるエラ
ーレートを測定する方法がとられている(特公平3−1
7437号公報)。
【0010】最適記録パワーの検出時期は、例えば電源
投入時、もしくは記録媒体交換時、もしくはユーザーが
記録したデータが不良になったとき、もしくはある最適
パワー校正後ある一定の時間が経過した後、もしくはあ
る値以上の温度変化があった場合、もしくはある値以上
の振動や衝撃が加わった後に最適記録パワーの校正を行
っている(特開平4−141827号公報)。この場合
には、最適記録パワーの検出頻度が少ないため、現行の
最適記録パワーの検出を行っていない記録方法に比べ
て、平均アクセス時間が極端に遅くなることはないが、
繰り返し記録再生に起因する最適記録パワーのずれ、あ
るいは製造時のばらつきによる局所的なディスクの記録
感度むらには対応が不可能である。
【0011】上述のディスクの局所的な記録感度変化に
対応し、ディスク全領域に亘って最適な記録パワーを求
めるには、例えば記録時に各セクタに存在するテスト部
に試し書きを行い、それを再生してジッタを検出し最適
記録パワーを求める方法がある(特開平1−20576
3号公報)。
【0012】ところが上述の方法では、1セクタのデー
タ書き込みに、(1)試し書き情報の書き込み(2)試
し書き情報の読み出しと最適記録パワーの判定(3)デ
ータの書き込み(4)ベリファイ、という具合にディス
クを合計4回転させる必要がある。
【0013】磁界変調記録方法に上述の方法を適用する
と、同様にディスク回転数は4回となる。従って、上述
の方法ではデータ書き込みに時間を要し、平均アクセス
時間が長くなることになる。
【0014】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、従来より短い平均アクセス時間で最適記録パワ
ーを検出することが可能な光磁気記録方法を提供するも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の目
的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、通常の光磁
気記録方法では、例えばトラッキングサーボなどのサー
ボ信号を得るために、レーザからの光を干渉現象を利用
して0次光によるメインビームと±1次光によるサブビ
ームを発生させるものであることから、データを記録す
る直前の領域に設けた試し書き領域にパワーを変化させ
て試し書きを行った後、メインビームでデータを記録す
る前に先行するサブビームで試し書き領域の記録信号を
再生・検出することによって最適記録パワーが求められ
ることを見い出した。
【0016】本発明はこれに基づいてなされたもので、
光磁気記録媒体にレーザビームを連続的照射もしくはパ
ルス照射し、外部磁界の印加によって記録を行う磁界変
調記録方法による光磁気記録方法において、少なくとも
メインビームと、これに先行して光磁気記録媒体上を移
行するサブビームの2つ以上のレーザビームを用い、デ
ータ記録の前に、データ記録領域の直前の領域を試し書
き領域として試し書き情報を記録する工程と、この記録
された試し書き領域を先行サブビームで試し書き情報を
再生した後に、メインビームで試し書き情報を消去する
工程と、試し書き情報の再生信号からデータ記録のレー
ザビームの最適パワーを検出する工程とを採る。
【0017】
【作用】上述の本発明によれば、データを記録する前に
光磁気記録媒体の試し書き領域に記録した試し書き情報
をメインビームに先行するサブビームで再生・検出する
ことにより、最適記録パワーを算出することができる。
この最適記録パワーをもって記録を行うことにより、動
作時の温度変化、繰り返し記録再生などによる記録感度
のズレが生じた場合でも良好な再生信号を得ることがで
きる。
【0018】ここで、以前に記録したデータはオーバー
ライトによって書き換えが可能であるが、試し書き情報
においては、最適パワーの検出後、光ディスクの入れ替
え後等の次の試し書きの機会において、前回の大きいパ
ワーでの試し書き情報が残っていると、小さいパワーで
試し書きをした時に、前回の試し書き情報が書き換えら
れずに残り、試し書き情報が重複・混在してしまうこと
が起こる。
【0019】これは、パワーの大小によって、記録がさ
れる幅が変化し、大きいパワーで記録した幅広の領域よ
りも、小さいパワーで記録した領域の方が狭くなるため
である。小さいパワーで記録した領域の外側に前回大き
いパワーで記録した情報の領域が残り、この状態で情報
の再生・検出を行うと両方の情報を採ってしまうため、
正しい判定が困難になる。
【0020】そこで、試し書き情報を再生した後に、こ
の試し書き領域の情報を消去する必要がある。特に本発
明では、データ記録領域の直前の領域を試し書き領域と
して記録した試し書き情報を、先行するサブビームで再
生した後にメインビームで消去する工程をとることによ
り、光磁気記録媒体、例えば光ディスクにおいて、試し
書き情報の再生と試し書き領域の消去とを同一のディス
ク回転中に行うことができる。
【0021】光磁気記録方法における、試し書きによる
最適パワーの検出の際に必要なディスク回転数を、図8
に示す光磁気記録媒体内の記録がなされるセクタの模式
図を用いて、従来の検出方法の場合と本発明の検出方法
とを比較して説明する。
【0022】従来の検出方法においては、まず最初の1
回転目で試し書き領域に試し書き情報を記録する。次に
2回転目にこの試し書き情報を再生する。この再生信号
から最適記録パワーの検出が行われる。続いて3回転目
において、試し書き情報の消去と検出した最適記録パワ
ーの光照射でデータの記録を行う。4回転目に確認(ベ
リファイ)が行われる。以上一連の過程に4回転を要す
る。
【0023】一方本発明による検出方法においては、最
初の1回転目で従来と同様に試し書き領域に試し書き情
報を記録した後に、2回転目に試し書き情報を再生する
とともに、試し書き情報の消去およびデータ領域への記
録も行うことができる。以下同様に3回転目にデータの
確認を行うことにより合計3回転となり、従来の検出方
法より1回転少なくてすむ。
【0024】このように本発明の試し書きによる最適記
録パワーの検出方法は、従来の検出方法より1回少ない
ディスク回転数によって最適パワーの検出ができ、この
最適パワーの検出に要する時間の短縮がはかられる。
【0025】
【実施例】本発明による光磁気記録方法の実施例につい
て説明する。本発明による光磁気記録方法は、基本的に
は前述したように、試し書き情報を再生してそれを基に
最適記録パワーを検出する。
【0026】上述の試し書き情報の記録は、この記録を
行うレーザビームのパワーを階段的に変化させて行う。
【0027】また、試し書き情報の記録をレーザビーム
のパワーを階段的に変化させて行うことにより、よりす
ぐれた精度で最適記録パワーの算出を行うことができ
る。
【0028】さらに、少なくともメインビームと、これ
に先行して光磁気記録媒体上を移行するサブビームの2
つのレーザビームとを取り出す共通の半導体レーザの定
格出力をPo、光磁気記録媒体の試し書き情報の検出時
のパワーをPw、再生時に必要な最低パワーをPmi
n、半導体レーザの出射光量と光磁気記録媒体への到達
光量比をα、メインビームの分割光量比をa、サブビー
ムの分割光量比をbとするとき、次の(数1)に選定す
る。
【0029】
【数1】Pmin×(a/b)<Pw<Po×α×(a
/100)
【0030】消去を行う時のレーザパワーの範囲を(数
1)に選定することによって試し書き情報の検出を確実
に行うことができる。これについて説明する。ここで、 2つのレーザビームを取り出す半導体レーザの定格出力 Po [mW] 光磁気記録媒体の試し書き情報の検出時のパワー Pw [mW] (試し書き情報の消去に必要なパワーになる) サブビーム読み出しパワー Pr [mW] 再生時に必要な最小読み出しパワー Pmin[mW] 半導体レーザの出射光量と光磁気記録媒体への到達光量比 α メインビームの分割光量比 a [%] サブビームの分割光量比 b [%] とすると、まず光磁気記録媒体に記録されたデータの書
き換えに必要なパワーPwはメインビームの最大到達光
量より小さく、レーザの定格出力から、(数2)を満た
す。
【0031】
【数2】Pw<Po×α×(a/100)
【0032】このとき、サブビームの読み出しパワーP
rは、(数3)である。
【0033】
【数3】Pr=Pw×(b/a)
【0034】また読み出しに必要な最小パワーPmin
は、再生データの検出回路の特性等に依存し、読み出し
パワーは最小パワーより大きくする必要があり、(数
4)となる。
【0035】
【数4】Pmin<Pr
【0036】(数2)、(数3)、(数4)から、Pw
の範囲は、前記(数1)すなわち、 Pmin×(a/b)<Pw<Po×α×(a/10
0) を満足するように選定することにより、記録時に先行サ
ブビームで試し書き情報を確実に検出することができ
る。
【0037】また、上述のメインビームとこれに先行す
る上述のサブビームとの光磁気記録媒体上での距離を
d、光磁気記録媒体の最低線速度をVmin、光磁気記
録媒体のチャンネルビットレートをC、試し書きデータ
を書き込む領域のチャンネルビット数をNt、試し書き
に最低限必要とする領域をNとするとき、次の(数5)
に選定する。
【0038】
【数5】N>Nt+(d/Vmin)×C
【0039】メインビームとサブビーム間の距離と試し
書き領域の関係についてみる。ここで、 メインビームとサブビーム間の距離 d [m] 光磁気記録媒体の最低線速度 Vmin[m/s] 光磁気記録媒体のチャンネルビットレート C [bit /s] とすると、メインビームとサブビームとの間の最大とな
るチャンネルビット数Nbは、次の(数6)で与えられ
る。
【0040】
【数6】Nb=(d/Vmin)×C
【0041】ここで、試し書きデータが実際に書き込ま
れる領域のチャンネルビット数をNtとすると、試し書
きデータの再生時にはメインビームが記録を行っている
ために、試し書きデータを直接記録する領域の直前にN
bチャンネルビット分だけデータを記録しない領域を確
保しなければならない。従って、試し書きを行うために
必要な領域のチャンネルビット数Nは、(数5)とな
る。
【0042】また、光記録媒体の各セクタ内のオート・
レーザ・パワー・コントロール部とその直前のギャップ
部の一方もしくは両方を、最適記録パワーを検出する試
し書き領域とする。
【0043】本発明の光磁気記録方法の実施例の説明に
先立ち、図面を参照して本発明の光磁気記録方法に用い
られる光学系および記録媒体としてのディスク構造につ
いて説明する。
【0044】1)光学系 光学系の基本構成は図1に示すように、レーザ11、コ
リメータレンズ12、グレーティング13、ビームスプ
リッタ(BS)14、対物レンズ15、1/2波長板1
7、シリンドリカルレンズ18、偏光ビームスプリッタ
(PBS)19、フォトダイオード等の光検出素子20
および21を有してなる。これら光学系と光磁気ディス
ク16を挟んで反対側に磁界を供給するための磁気ヘッ
ド22が配設されている。
【0045】レーザ11から照射されたレーザ光Lは、
コリメータレンズ12で平行光とされ、回折格子からな
るグレーティング13を通過することで、回折現象によ
って0次光、±1次光に分割される。これら0次光およ
び±1次光は、BS14によって、光磁気記録媒体とし
ての光磁気ディスク16に向けられ、対物レンズ15に
よって光磁気ディスク16上に集光され、0次光による
メインビームとレーザ光Lは、0、±1次光によるサブ
ビームとして3つの焦点を結ぶ。
【0046】また光磁気ディスク16に向かうレーザ光
の一部は、BS14により分離されて直進し、APC
(自動パワー制御)回路用のディテクタ24により検出
されて、APC回路26に入力され、レーザダイオード
(LD)ドライバ27に制御信号を送り、レーザパワー
の制御がなされる。
【0047】一方、光磁気ディスク16の表面から反射
された再生光は、対物レンズ15、BS14を直進し、
1/2波長板17、シリンドリカルレンズ18を介して
PBS19に入射されこれにより偏光のS波とO波とに
分離されて、それぞれ光検出素子20および21より検
出されて電気信号に変換され、作動アンプ29によって
その差分が再生出力信号として検出される。
【0048】通常のように、上述の±1次光、すなわち
サブビームはトラッキングサーボに使用され、0次光、
すなわちメインビームは消去、記録、再生、およびフォ
ーカスサーボに使用される。これら3つのスポットの強
度比すなわち分割光量比a、bはグレーティング13に
よって決定される。
【0049】ここで、これら3つのスポットの位置関係
について説明する。図2に光磁気ディスク16の記録部
周辺の平面図を示すように、記録が行われるランド32
とランド32を挟んで両側に溝状のグルーブ31がそれ
ぞれディスク回転方向aと平行に配置され、ランド32
の中には記録ピット37が形成され、この記録ピット3
7を用いてプッシュプル法などによりトラッキングサー
ボを行う。
【0050】そして3つのスポット、すなわちメインビ
ームによるメインスポット35と、サブビームによる前
方サブスポット34および後方サブスポット36とがラ
ンド32上に照射される。サブスポットはディスク回転
方向aに沿って、前方サブスポット34と後方サブスポ
ット36がメインスポット35を挟んで、3つのスポッ
トがディスク回転方向aと平行になるように設定されて
いる。これによって、メインスポット35にてデータ領
域の記録を行っている際に、先行する前方サブスポット
34によって試し書き情報の検出を行うことができる。
【0051】2)ディスク構造 本実施例の記録方法に用いる光磁気ディスクの構成を図
9に示す。この光磁気ディスクは基板1の一主面1a上
に記録層2と、記録層2を覆うようにして形成された保
護膜3とが設けられ、基板1の記録層2が形成された主
面1aとは反対側の主面1bにハードコートの保護膜4
が形成されてなるものである。
【0052】基板1は、厚さ数mm程度の円盤状の透明
基板であって、例えばその材料としては、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポ
キシ樹脂などのプラスティック材料の他、ガラス等によ
って構成される。なお、この基板1の、上記の記録層2
が形成される主面1aには、通常再生時に使用するレー
ザ光波長のおよそ4分の1の深さを持った案内溝(グル
ーブ)や番地符号ピット等が設けられる。
【0053】記録層2は、例えば記録磁性層6、誘電体
層5、7および反射層8よりなる4層構造を有し、基板
1上に第1の誘電体層5、記録磁性層6、第2の誘電体
層7、反射層8なる順序で積層されている。これらの層
のうち、第1の誘電体層5および第2の誘電体層7につ
いては酸化物ないしは窒化物によって構成できるが、酸
化物によって構成すると誘電体層5、7中の酸化物に含
有されている酸素が記録磁性層6に悪影響を及ぼす恐れ
があることから、窒化物によって構成することが好まし
い。特にこの窒化物としては酸素、水分子の透過を防止
するのに有利であり、しかも使用レーザ光を充分透過し
うる物質としての窒化硅素あるいは窒化アルミニウムな
どが好適である。
【0054】また、上述の記録磁性層6は、膜面に垂直
な方向に磁化容易軸を有する非晶質の磁性薄膜であっ
て、磁気光学特性に優れていることはもちろん、室温に
て大きな保磁力を持ち、かつ200℃近辺にキュリー点
を持つことが望ましい。このような条件にかなった記録
材料としては、希土類−遷移金属非晶質薄膜があげら
れ、中でもTbFeCo系非晶質薄膜が好適である。こ
の記録磁性層6には、耐食性を向上する目的でCr等の
添加元素が添加されていてもよい。
【0055】反射層8は、上述の第2の誘電体層7との
境界でレーザ光を70%以上反射する高反射率の膜によ
り構成することが好ましく、非磁性金属の蒸着膜が好適
である。また、この反射層8は、熱的に良導体であるこ
とが望ましく、入手のしやすさなどを考慮すると、アル
ミニウムが適している。
【0056】これらの各層は、蒸着やスパッタなどの、
いわゆる気相メッキ技術により形成される。この時各層
の膜厚は任意に設定することができるが、通常は数十か
ら数百nm程度に設定される。この膜厚の設定は、各層
単独の光学的性質だけでなく組み合わせによる効果を考
慮して行うことが好ましい。これは例えば記録磁性層6
を透過して各層境界で反射した光と多重干渉し、膜厚の
組み合わせにより記録磁性層6の実効的な光学および磁
気光学特性が大きく変動するためである。
【0057】上述の保護膜3は、記録層2を空気中の酸
素、水分から隔離し、記録層2の腐食、孔食を防止する
ためのものである。この保護膜3は、例えば紫外線硬化
樹脂で構成される。紫外線硬化樹脂としては、防水性に
優れることから、アクリル系紫外線硬化樹脂などが好適
である。
【0058】一方、基板1の記録層2部が形成された側
とは反対の面に形成されるハードコートの保護膜4は、
基板1の帯電や傷つきを防止するためのものであり、例
えば通常のような、紫外線硬化樹脂により構成される。
【0059】次に本発明による光磁気記録方法の一実施
例を説明する。
【0060】ここで光磁気ディスクのフォーマットの例
として、ISO5.25インチMO(光磁気)ディスク
の(2,7)RLLピットポジション記録方式を用い
る。この記録方式の光磁気ディスクの記録フォーマット
の構成図を図3に示す。
【0061】図3における各領域の名称の働きは次のよ
うになる。 SM(Sector Mark ) セクタフォーマットの先頭を示す VFO(Verify check) PLL回路ロック用データ AM(Adress Mark ) 読み出し開始位置を示す ID(IDentifier) トラック・セクタ位置の認識用 CRC(Cyclic Redundancy Check ) ID領域誤り検出用 PA(ポストアンブル) CRC領域の予備 ODF(Offset Detection Flag ) トラッキングエラー検出 Gap(ギャップ) データの空白領域 Flag(フラグ) セクタの状態を示す ALPC(Auto Laser Power Control) レーザパワーの制御を可能にする Sync(Sync Field) データ部の同期タイミングを取る Data ユーザーデータを書き込む control セクタが欠陥のときの処理をする ECC(Error Correction Code ) 誤り訂正検出用冗長語 resync データ誤り防止用に同期を取る Buffer(バッファ) ディスク回転変動マージン用
【0062】そして、SM領域からPA領域まではプリ
フォーマット部で52バイト、次の領域はフラグ部で1
4バイト、次のVFO3からの3つの領域はデータ部で
1274バイト、最後にバッファ20バイトとなってい
る。プリフォーマット部は、アドレス部とも呼ばれ、製
造時に既にプリフォーマットされており、セクタのアド
レス等が書き込まれている。フラグ部はセクタの状態を
示し、データ部はユーザが書きたいデータを書く領域で
ある。またバッファは、データ記録時にディスクの回転
に変動があっても、次のセクタのSM等を書き換えない
ようにするために設置されている。
【0063】この光磁気ディスクの回転数を2400r
pmとするとき、チャンネルビットレートは7.4Mb
psである。またデータ部での線速範囲は7.54m/
s〜15.1m/sであり、メイン/サブビーム間距離
は20μmであることから、上述の(数6)式において
Nb=(20×10-6/7.54)×7.4×106
20ch.bitとなる。
【0064】そこで(数5)を満たすために、図3に示
すディスクフォーマットにおける、フラグ部内のALP
C(オート・レーザ・パワー・コントロール)領域10
1の2Byteを試し書きに用いた。(2,7)RLL
ピットポジション記録においては、1Byteは16c
h.bitであり、2Byteは32ch.bitである。よって
(数5)から、試し書きデータを記録するチャンネルビ
ット数Ntは12ch.bitとなる。
【0065】なお、(数5)の関係は、試し書き領域の
手前の領域が消去や記録によってシステム動作上影響を
与える領域の場合に適用されるのであって、システム動
作上影響を与えない領域の場合には影響を与える領域N
bは必要ない。例えばISO5.25インチMOフォー
マットにおいてALPC領域101の手前はGap(ギ
ャップ)領域102であり、消去に使用しても影響はな
いので、ALPC領域101の前半1Byte(16c
h.bit)を用いてもよい。
【0066】この試し書きの流れを図4のフローチャー
トを参照して説明する。まず、記録する最初のセクタの
あるトラックへビームを移動させる。次に変調のマーク
ポジション記録における最短マークである3T信号を4
回すなわち12ch.bitを、セクタ内の上述のALPC領
域101の後半16ch.bitに繰り返し書き込む。この試
し書きは、記録を行う最初のセクタの手前のセクタを用
いて行い、セクタ毎に指定した記録パワーで記録する。
より良い精度で最適記録パワーを求めるためには、試し
書きのレーザパワーを階段的に変化させると共に、この
階段的変化の分割数を多くする。この場合、そのレーザ
パワーの分割数と同数のセクタが必要になる。
【0067】次に、記録を行う前に先行のサブビームが
試し書きを行った領域に入ったときに、試し書き情報検
出用のパワーでレーザを発光させる。このときメインビ
ームはALPCエリアの最初の1Byteを通過してい
て、ここで図1におけるAPC回路ディテクタ24の信
号をモニターして、正しい消去パワーすなわち正しい先
行するサブビームの読み出しパワーであることの確認を
行う。この状態において、サブビームで試し書きデータ
の再生および検出を行う。この検出結果をもとに最適記
録パワーを設定し、データエリアへの記録を行う。この
場合メインビームが試し書きデータ上を通過するときに
変調磁界データを1方向に揃えるもしくは磁界強度を0
にすることにより、次に試し書きを行う際に、オーバー
ライトによる前に記録した試し書き情報の消し残りの影
響を受けない構成となっている。
【0068】次に上述の試し書きデータの検出につい
て、その方法を説明する。図5にその回路構成の一例の
ブロック図を示すように、コンパレータ41の一方の入
力端子t1 に、前述したように先行するサブビームによ
って再生した試し書き信号を入力し、他方の入力端子t
2 に基準電圧を入力し両者の比較を行ってラッチ回路4
2によってラッチし、再生データ抽出手段47によって
抽出する。一方、ラッチ回路42へのクロック信号は、
通常の信号の再生におけると同様に、ディスクにプリフ
ォーマットされている時間軸の基準信号をメインビーム
によって再生して、これを波形整形回路44によって波
形整形して2値化し、これをPLL(Phase Locked Loo
p )回路45によって連続クロックとし、さらにこれを
ディレイ回路46によってメインビームとサブビームの
位相ずれを補正して得る。このようにして試し書きの基
準レベルとの比較判定を各セクタ毎に行い、再生データ
検出が可能であったかどうかを判断する。
【0069】ここで、記録パワーを、P1 、P2
3 、‥‥Pm ‥‥Pn に段階的に順次大に変化させる
場合、基準レベルを実際に書き込んで、データ検出が可
能となる最小レベルと対応させる。いま、最初の記録パ
ワーP1 から順番に比較判定を行い、試し書きデータ検
出の判断が良(合格)となる最初のパワーがデータ検出
最小パワーとなる。このパワーをPm とすると、Pm+2
が不良と判定されればPm+ 1 を、良と判定されればP
m+2 を記録パワーと決定する。なおこのときPm+1 も不
良の場合はPm とする。検出結果がすべて不良であった
場合は再記録を行い、再度すべて不良であれば記録動作
を停止させるものとする。
【0070】次に、最適記録パワーの検出を行った例を
示す。
【0071】本例では、設定記録パワーをP4 として、
4 に対して30%小さいパワーをP1 として、低パワ
ー側から10%ずつP1 〜P5 まで5段階変化(P4
70%〜110%)させて記録を行った。この場合使用
するセクタ数は5セクタである。また、P5 の段階で試
し書き情報を検出した後、メインビームで試し書き領域
の消去を行う。すなわちPw=P5 とする。
【0072】実施例1 上述の光学系の設定値を、Po=35mW、α=0.3
5、a=83%、b=7%、Pmin=0.6mW、P
4 =9mWとした記録再生装置を用意する。このとき、
Pw=P5 =9.9mW、Pmin×(a/b)=7.
1mW、Po×α×(a/100)=10.2mWとな
り(数1)を満たす。また再生パワーはPr=0.76
mWとなる。
【0073】図9に概略断面図を示す、上述の第1の誘
電体層5、記録磁性層6、第2の誘電体層7、金属膜に
よる反射層8の膜厚がそれぞれ、110nm、23n
m、35nm、60nmである光磁気ディスクAを用意
する。
【0074】これに対し、ドライブ回転数2400rp
m、記録時線速10.0m/sの条件で試し書きを行
い、試し書き情報を検出した。
【0075】検出結果の判定表を表1に示す。×印は判
定結果が不良の場合、○印は判定結果が良である場合を
示す。
【0076】
【表1】
【0077】上述のアルゴリズムにより、表1の判定表
から、最適記録パワーは9.0mW(P4 )と判定し
た。判定の結果の妥当性を確認するために、実際に6〜
11mWの記録パワーで記録を行い、そのエラーレート
を測定した結果を図6に示す。この図6から明らかなよ
うに、検出判定した最適記録パワーP4 は、エラーレー
トに対して充分な記録パワーマージンを有することがわ
かった。
【0078】実施例2 図9に示す金属膜による反射層8の膜厚が80nmであ
り、その他の層はディスクAと同じ膜厚であるディスク
Bを用意する。記録再生装置やその他の検出条件を実施
例1と同様にして試し書きを行い、試し書き情報の検出
を行った。検出結果の判定表を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】表2の判定結果から、P5 =9.9mWを
最適記録パワーと判断した。また、実際に記録を行い、
エラーレートを測定した結果を図7に示す。実施例1と
同様に、判定したP5 で記録した場合に充分な記録パワ
ーマージンを有することが明らかである。
【0081】以上から記録感度が異なる光磁気ディスク
に記録を行う場合にも、試し書きから求めた最適記録パ
ワーを使用することで、良好な記録再生特性が得られる
ことが確認された。
【0082】また本実施例においては、記録レーザパワ
ーを連続照射させる磁界変調記録方法を用いているが、
記録レーザパワーを磁界変調データに同期させるパルス
発光型の磁界変調方法によっても同様の方法で、試し書
きで検出、判定が可能である。この場合に試し書き情報
を検出させるためのレーザパワーは、ピークパワーPw
p[mW]とパルスデューティーをd[%]で表される
平均パワーPave(Pwp×d)をPwとして、これ
が前述の(数1)を満たすようにすればよい。
【0083】尚、上述した実施例における光磁気記録媒
体(光磁気ディスク)においては、その磁性層が記録磁
性層の単層とした場合であるが、再生層、記録層等の積
層構造による磁性層構造とすることもできるなど、上述
の実施例に限られるものではない。
【0084】上述のように、試し書きを行うことによ
り、ディスクの記録感度変化やドライブ内の環境条件変
化時などの場合においても最適記録パワーで記録を行う
ことができる。
【0085】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取
り得る。
【0086】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、データ
を記録する領域の直前の領域に試し書きを行い、先行さ
せたサブビームで試し書きによる記録信号を再生し検出
することにより、データの記録に最適な記録パワーを算
出することができる。従ってこの最適記録パワーで記録
を行うことにより、ディスクの記録感度の変化やドライ
ブ内の温度変化が生じた場合においても良好な記録再生
特性を得ることができる。これにより記録および再生の
信頼性が向上することとなる。
【0087】そして、特に本発明による光磁気記録方法
では、記録時に要するディスクの回転数が、従来の試し
書きを行う方法よりも1回少なくなり、平均アクセス時
間は短くなる。従って、記録の高速化が図られ、データ
の書き込みおよび転送速度も向上し、作業の効率が高ま
ることになる。
【0088】また、上述したように、本発明では、メイ
ンビームとサブビームとを利用するものであるが、これ
らビームは、例えばトラッキングサーボ用の0次光と±
1次光を用いる3スポット法により通常の光記録方法に
適用されており、何ら特段の手段を設けることがないの
で、構成の複雑化を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録方法に用いられる光学系の
概略構成図である。
【図2】本発明の光磁気記録方法に用いられる3つのビ
ームによる記録再生方式の一例の概略図である。
【図3】本発明の光磁気記録方法に用いる光磁気記録媒
体の一例のISO5.25inch光磁気ディスクのセ
クターフォーマットの構成図である。
【図4】本発明の光磁気記録方法による最適パワーの検
出・設定方法の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の光磁気記録方法による最適パワーの検
出方法の一例を示すブロック図である。
【図6】実施例1における記録パワーとエラーレートと
の関係を示す図である。
【図7】実施例2における記録パワーとエラーレートと
の関係を示す図である。
【図8】従来の光磁気記録方法と本発明の光磁気記録方
法において試し書きに必要なディスク回転数を比較説明
する図である。
【図9】本発明の光磁気記録方法を適用する光磁気記録
媒体の一例の構成図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 保護膜 4 保護膜(ハードコート) 5 第1の誘電体層 6 記録磁性層 7 第2の誘電体層 8 反射層 11 レーザ 12 コリメータレンズ 13 グレーティング 14 ビームスプリッタ(BS) 15 対物レンズ 16 光磁気ディスク 17 1/2波長板 18 シリンドリカルレンズ 19 偏光ビームスプリッタ(PBS) 20、21 光検出素子 22 磁気ヘッド 24 APCディテクタ 25 磁界駆動回路 26 APC回路 27 LDドライバ 28 LD制御回路 29 作動アンプ 31 グルーブ 32 ランド 34、36 サブスポット 35 メインスポット 37 記録ピット V 基準電圧 41 コンパレータ 42 ラッチ回路 44 波形整形回路 45 PLL回路 46 ディレイ回路 47 再生データ抽出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体にレーザビームを連続的
    照射もしくはパルス照射し、外部磁界の印加によって記
    録を行う磁界変調記録方法による光磁気記録方法におい
    て、 少なくともメインビームと、これに先行して上記光磁気
    記録媒体上を移行するサブビームの2つ以上のレーザビ
    ームを用い、 データ記録の前に、データ記録領域の直前の領域を試し
    書き領域として試し書き情報を記録する工程と、 この記録された試し書き領域を上記先行サブビームで上
    記試し書き情報を再生した後に、上記メインビームで上
    記試し書き情報を消去する工程と、 上記試し書き情報の再生信号から上記データ記録のレー
    ザビームの最適パワーを検出する工程とを採ることを特
    徴とする光磁気記録方法。
  2. 【請求項2】 上記試し書き情報の記録を、この記録を
    行うレーザビームのパワーを階段的に変化させて行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録方法。
  3. 【請求項3】 上記少なくともメインビームと、これに
    先行して上記光磁気記録媒体上を移行するサブビームの
    2つのレーザビームを取り出す共通の半導体レーザの定
    格出力をPo、 上記光磁気記録媒体の上記試し書き情報の検出時のパワ
    ーをPw、 再生時に必要な最低パワーをPmin、 上記半導体レーザの出射光量と上記光磁気記録媒体への
    到達光量比をα、 上記メインビームの分割光量比をa、 上記サブビームの分割光量比をbとするとき、 Pmin×(a/b)<Pw<Po×α×(a/10
    0) とすることを特徴とする請求項1または2に記載の光磁
    気記録方法。
  4. 【請求項4】 上記メインビームとこれに先行する上記
    サブビームとの上記光磁気記録媒体上での距離をd、 上記光磁気記録媒体の最低線速度をVmin、 上記光磁気記録媒体のチャンネルビットレートをC、 上記試し書き情報を実際に記録する領域のチャンネルビ
    ット数をNt、 上記試し書きに最低限必要とする領域をNとするとき、 N>Nt+(d/Vmin)×C とすることを特徴とする請求項1、2または3に記載の
    光磁気記録方法。
  5. 【請求項5】 上記光磁気記録媒体の、各セクタ内のオ
    ート・レーザ・パワー・コントロール部と、その直前の
    ギャップ部の一方もしくは両方を、上記最適記録パワー
    を検出する試し書き領域とすることを特徴とする請求項
    1、2、3または4に記載の光磁気記録方法。
JP2070195A 1995-02-08 1995-02-08 光磁気記録方法 Pending JPH08212610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6320832B1 (en) 1999-01-20 2001-11-20 Fujitsu Limited Laser power control in information recording device
WO2006049752A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for writing data to optical media using plural laser heads

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