JPH08212015A - ドライブ装置 - Google Patents

ドライブ装置

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JPH08212015A
JPH08212015A JP7014038A JP1403895A JPH08212015A JP H08212015 A JPH08212015 A JP H08212015A JP 7014038 A JP7014038 A JP 7014038A JP 1403895 A JP1403895 A JP 1403895A JP H08212015 A JPH08212015 A JP H08212015A
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JP
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JP7014038A
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Masahiro Kawasaki
雅弘 川崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード/ライト処理の一時停止等によるデー
タの転送速度の低下を防止し得るドライブ装置を提供す
ることである。 【構成】 ホスト19からのリード要求に対して、ディ
スクドライブ装置18は要求されたデータを一度キャッ
シュバッファ13に蓄え、ホスト19へ転送を行う。キ
ャッシュバッファ13からホスト19へのデータ転送速
度が遅い場合、キャッシュバッファ13には、リード要
求されたデータの蓄積量が増えていく。そのため、バッ
ファ監視部17は、キャッシュバッファ13のデータ蓄
積量を監視し、予め設定された量のデータが蓄積すると
ホスト19への転送が遅いものと判断し、回転速度制御
部16により、記録媒体10の回転速度を遅くする。こ
れによって、キャッシュバッファ13へのデータの書き
込み速度が低下する。逆に、キャッシュバッファ13の
データ蓄積量が、予め設定された量以下になると、ホス
ト19への転送が速くなったと判断し、記録媒体10の
回転速度を速くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライブ装置に関し、
より特定的には、低速大容量の主記録媒体と共に高速小
容量のメモリを搭載することにより、データ転送速度を
高めたドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクドライブ装置は、ハードディス
クやコンパクトディスク(CD)等のディスク状記録媒
体に対し、データの書き込みや読み出しを行う装置であ
り、種々の分野で用いられている。一般的に、ディスク
状記録媒体は、半導体メモリに比べて大容量であるが低
速であるため、データ転送速度の高速化を図るための種
々の改良が、ディスクドライブ装置に対してなされてい
る。従来、このような改良の1つとして、キャッシュバ
ッファを用いた方法がある。この方法では、ディスクド
ライブ装置の内部に小容量高速の半導体メモリすなわち
キャッシュバッファを設け、外部からリード要求があっ
たときに、低速大容量の主記憶装置であるディスク状記
録媒体からデータを読み出して転送する前に、一度キャ
ッシュバッファの蓄積データを検索し、必要なデータが
当該キャッシュバッファに蓄積されている場合は、キャ
ッシュバッファから外部にデータを転送するようにして
いる。
【0003】図6は、キャッシュバッファを用いた従来
のディスクディスクドライブ装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。図6において、ディスクドライブ装置
66は、記録媒体60と、ドライブユニット61と、ド
ライブ制御部62と、キャッシュバッファ63と、バッ
ファ管理部64と、インターフェイス制御部65とを備
えている。
【0004】記録媒体60は、各種データを記憶してい
る。ドライブユニット61は、後述のドライブ制御部6
2から与えられる命令に基づき、記録媒体60に対する
データのリード/ライト処理を行う。ドライブ制御部6
2は、後述するホスト67からの要求に従って、データ
のリード/ライト処理を行うとき、ディスクドライブ装
置66を構成する各ブロックの動作を制御する。キャッ
シュバッファ63は、記録媒体60から読み出されたデ
ータ、およびホスト67から書き込みのために送られて
きたデータを一時的に蓄積する。バッファ管理部64
は、キャッシュバッファ63に蓄積されているデータを
管理する。インターフェイス制御部65は、ホスト67
との間でデータ転送を行う際に、インターフェイスのた
めの所定の処理を行う。ホスト67は、ディスクドライ
ブ装置66を利用する装置(パーソナルコンピュータ
等)であり、ディスクドライブ装置66と有線または無
線の伝送路を介して接続されている。
【0005】以上のように構成されたディスクドライブ
装置66において、ホスト67からのリード要求に対す
る動作を、以下に説明する。ホスト67は、記録媒体6
0に格納されているデータのリード要求が生じると、当
該リード要求をディスクドライブ装置66に送信する。
リード要求を受けたディスクドライブ装置66は、まず
ホスト67が必要としているデータがキャッシュバッフ
ァ63に蓄積されているか否かを、バッファ管理部64
によって確認する。すなわち、バッファ管理部64は、
キャッシュバッファ63に蓄積されているデータのアド
レスと、ホスト67が必要としているデータのアドレス
とを照合することにより、ホスト67が必要としている
データがキャッシュバッファ63に蓄積されているか否
かを確認する。
【0006】キャッシュバッファ63にデータが存在す
る場合、ドライブ制御部62は、キャッシュバッファ6
3からホスト67にデータを転送するよう、バッファ管
理部64を制御する。一方、キャッシュバッファ63に
データが存在しない場合、ドライブ制御部62は、ホス
ト67から要求されたデータのリード処理を行うよう、
ドライブユニット61を制御する。応じて、ドライブユ
ニット61は、要求されたデータを記録媒体60から読
み出し、読み出したデータと要求されたデータとが同一
のデータであるか否かを確認する。データの一致が確認
されると、ドライブ制御部62は、読み出されたデータ
をキャッシュバッファ63に蓄積するよう、バッファ管
理部64を制御する。そして、データが、キャッシュバ
ッファ63に蓄積され始めると、ドライブ制御部62
は、同時にキャッシュバッファ63からホスト67にデ
ータが転送されるよう、バッファ管理部64を制御す
る。
【0007】ディスクドライブ装置66は、リード処理
時に上記のようなバッファリング制御を行うことによ
り、データの転送速度を高めている。したがって、ホス
ト67から要求されたデータが、できるだけキャッシュ
バッファに存在する方が、データ転送速度をより高速化
することができる。そのため、リード処理時に、ホスト
から要求されたデータだけでなく、次にリード処理され
る可能性の高いデータも同時に記録媒体60から読み出
してキャッシュバッファに蓄積しておくような先読み処
理を行う装置もある。このような先読み処理は、一般的
には、CD‐ROMのように関連するデータが連続的に
記憶されている記録媒体を対象としたディスクドライブ
装置で行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、キャッ
シュバッファを用いた従来のディスクドライブ装置で
は、すべてのデータは一度キャッシュバッファ63に蓄
積され、キャッシュバッファ63からホスト67にデー
タが転送される。そのため、キャッシュバッファ63の
容量よりも大きなデータを読み出す場合、キャッシュバ
ッファ63からホスト67へのデータ転送処理が遅い
と、記録媒体60から読み出されたデータがキャッシュ
バッファ63の容量を越えてしまうことがある。このよ
うな状況は、ホスト67が割り込み処理やマルチタスク
処理等を実行するためにリード処理を一時的に停止した
場合や、ホストやインターフェイスの転送処理能力がド
ライブユニット61の読み出し速度に比べて遅い場合な
どにも起こる。
【0009】キャッシュバッファ63の空き容量がなく
なった時点で、キャッシュバッファ63にデータを蓄積
することは不可能となり、同時にリード処理は中断す
る。リード処理を再開するためには、データが、キャッ
シュバッファ63からホストに転送されキャッシュバッ
ファ63に空き容量ができなければならない。このリー
ド処理の中断から再開までの間、記録媒体60は回転を
続けている。そのため、キャッシュバッファ63に空き
容量が生じてリード処理を再開するためには、リード処
理を中断した位置にドライブユニット61のヘッドを合
わせなければならない。この再開処理のための所要時間
は、平均すると記録媒体60の半回転分の時間、すなわ
ち平均回転待ち時間分要する。この平均回転待ち時間
は、転送処理時間全体では小さなものであるが、ドライ
ブユニット61のリード処理の中断が頻繁に起こる場合
は、累積されてデータ転送処理時間の著しい低下を引き
起こすことになる。また、記録媒体が光ディスクのよう
に螺旋構造のトラックを持つため、回転中にヘッドが移
動していくことによりシーク距離が長くなってしまうデ
ィスクドライブ装置や、記録媒体上に記録された位置デ
ータを参照することによってシークを行うためにシーク
処理が遅くなってしまうディスクドライブ装置は、リー
ド処理再開後にドライブユニット内のヘッドの移動にか
かる時間が一層大きくなり、データ転送処理時間の低下
が深刻な問題となる。
【0010】上記のようなリード処理中断の問題は、キ
ャッシュバッファのサイズを大きくすることで対応でき
るが、現実的にはコスト面等の問題からキャッシュバッ
ファの容量は制限されてしまう。また、一部のハードデ
ィスクドライブ装置のように、ライト処理時にもキャッ
シュバッファを使用するものについても、ホストからキ
ャッシュバッファへのデータ転送速度が遅い場合には、
リード処理時とは逆にキャッシュバッファが空になって
しまい、ホストからキャッシュバッファへデータが転送
されてくるまでライト処理が一時停止状態となる。この
場合の問題は、キャッシュバッファのサイズを大きくし
ても解消されない。
【0011】以上説明したような問題を解消するため
に、ホスト側が大きなファイルを細かく分割し、それに
よって1つの転送ファイルがキャッシュバッファの容量
を越えないようにすることも考えられるが、あまり細か
く分割するとライト処理速度の低下を招く原因となる。
【0012】なお、キャッシュバッファに先読み方式を
採用するディスクドライブ装置では、ホストの読み出し
データの大きさに関係なく、キャッシュバッファがすぐ
に一杯になる。しかも、先読み処理をする場合には、キ
ャッシュバッファが一杯になってから、ホストにデータ
が転送されてキャッシュバッファの空き容量が生じるま
でに長時間を要する。そのため、先読み方式を採用する
ディスクドライブ装置では、リード処理の中断が頻繁に
起きやすいという問題点を有していた。
【0013】なお、以上説明した問題は、ディスク状の
記録媒体を主記憶媒体とするドライブ装置のみならず、
回転を伴う記録媒体を主記憶媒体とするドライブ装置全
般に起こり得る問題である。
【0014】それゆえに、本発明の目的は、リード/ラ
イト処理の一時停止等によるデータの転送速度の低下を
防止し得るドライブ装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ホストから要求があったとき、記録媒体からデータを読
み出して、当該ホストに転送するドライブ装置であっ
て、記録媒体から読み出されたデータを一時的に記憶す
るキャッシュバッファ、ホストから要求されたデータが
キャッシュメモリ内に存在するときは当該キャッシュバ
ッファからデータを読み出してホストに転送し、ホスト
から要求されたデータがキャッシュバッファ内に存在し
ないときは記録媒体からデータを読み出して当該キャッ
シュバッファでバッファリングした後、ホストに転送す
る転送制御手段、およびキャッシュバッファ内のデータ
蓄積量の増減を監視する監視手段、監視手段の監視結果
に従って、記録媒体の駆動速度を変化させることによ
り、当該記録媒体からのデータの読み出し速度を制御す
る速度制御手段を備えている。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、監視手段は、それぞれが異なる値に設定された
増方向判断基準および減方向判断基準に基づいて、キャ
ッシュバッファ内のデータ蓄積量の増減を監視すること
を特徴とする。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項2の発明に
おいて、増方向判断基準および減方向判断基準は、それ
ぞれ複数設定されており、速度制御手段は、記録媒体の
駆動速度を複数段階に変化させることを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明では、記録媒体から読み出
されたデータをバッファリングするキャッシュバッファ
内のデータ蓄積量の増減を監視し、このデータ蓄積量の
増減に従って、記録媒体の駆動速度を変化させることに
より、記録媒体からのデータの読み出し速度を制御する
ようにしている。
【0019】請求項2に係る発明では、互いに異なる値
に設定された増方向判断基準および減方向判断基準に基
づいて、キャッシュバッファ内のデータ蓄積量の増減を
監視するようにしている。
【0020】請求項3に係る発明では、増方向判断基準
および減方向判断基準を、それぞれ複数設定することに
より、記録媒体の駆動速度を複数段階に変化させるよう
にしている。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例に係るディス
クドライブ装置の構成を示すブロック図である。なお、
本実施例は、リード専用であり、記録媒体の回転速度を
2段階に切り替え可能に構成されている。図1におい
て、ディスクドライブ装置18は、記録媒体10と、ド
ライブユニット11と、ドライブ制御部12と、キャッ
シュバッファ13と、バッファ管理部14と、インター
フェイス制御部15と、回転速度制御部16と、バッフ
ァ監視部17とを備えている。
【0022】記録媒体10は、各種のデータを記憶して
いる。ドライブユニット11は、後述のドライブ制御部
12から与えられる命令に基づき、記録媒体10に対す
るデータのリード処理を行う。ドライブ制御部12は、
後述するホスト19からの要求に従って、データのリー
ド処理を行うとき、ディスクドライブ装置18を構成す
る各ブロックの動作を制御する。キャッシュバッファ1
3は、記録媒体10から読み出されたデータを一時的に
蓄える。バッファ管理部14は、キャッシュバッファ1
3に蓄積されているデータを管理する。インターフェイ
ス制御部15は、ホスト19との間でデータ転送を行う
際に、インターフェイスのための所定の処理を行う。回
転速度制御部16は、バッファ監視部17からの指示に
従って、ドライブユニット11の読み出し速度を切り替
えるための要求を、ドライブ制御部12に対して送出す
る。バッファ監視部17は、リード処理の最中にキャッ
シュバッファ13の空き容量の増減を監視し、記録媒体
10の回転速度を決めるための指示を回転速度制御部1
6に送出する。ホスト19は、ディスクドライブ装置1
8を利用する装置(パーソナルコンピュータ等)であ
り、ディスクドライブ装置18と有線または無線の伝送
路を介して接続されている。
【0023】図2は、図1のキャッシュバッファ13内
のデータ構成を示す図解図である。図2において、Ps
は、キャッシュバッファ13に格納されているデータの
先頭位置を示している。リードポインタは、キャッシュ
バッファ13からデータの読み出しを開始する位置を示
している。データの読み出しは、常に先頭データから行
われるため、リードポインタの値は、Psの値と一致す
ることになる。ライトポインタは、記録媒体10から読
み出されたデータを、キャッシュバッファ13に書き込
む際の開始位置を示している。Peは、キャッシュバッ
ファ13の空き領域の終端位置を示している。通常、こ
れらPs,Pe,リードポインタ,ライトポインタは、
キャッシュバッファ13のアドレス値の形態で設定され
ており、バッファ管理部14にて管理されている。
【0024】図2(a)は、データがキャッシュバッフ
ァ13の先頭アドレス位置から順番に格納されている場
合のデータ構成を示している。図2(b)は、データが
キャッシュバッファ13の途中位置から格納されている
場合のデータ構成を示している。図2(b)に示すよう
に、キャッシュバッファ13の終端部までデータが格納
されると、再び先頭アドレス位置に戻って続きのデータ
が格納される。すなわち、このキャッシュバッファ13
は、ループ構造をもつ。
【0025】また、図2において、P1aおよびP2b
は、記録媒体10の回転速度を制御するために、キャッ
シュバッファ13の空き容量の増減を判断する際の基準
となる位置である。すなわち、ライトポインタが判断基
準位置P1aに達したとき、バッファ監視部17は、キ
ャッシュバッファ13の空き容量が少ないと判断して、
回転速度制御部16に記録媒体10の回転速度を遅くす
るように通知する。また、ライトポインタが判断基準P
1bに達したとき、バッファ監視部17は、キャッシュ
バッファ13の空き容量が多いと判断して、回転速度制
御部16に記録媒体10の回転速度を速くするように通
知する。上記2つの判断基準P1a,P1bは、それぞ
れリードポインタのアドレス位置から常に一定のアドレ
ス距離を保つように、バッファ監視部17にて管理さ
れ、設定されている。
【0026】以下、図1,図2を参照して、本発明の第
1の実施例の動作を詳細に説明する。ホスト19は、記
録媒体10に格納されたデータのリード要求が生じる
と、当該リード要求をディスクドライブ装置18に対し
て送信する。リード要求を受け取ったディスクドライブ
装置18は、ホスト19から要求されたデータがキャッ
シュバッファ13に蓄積されているか否かを、バッファ
管理部14によって確認する。すなわち、バッファ管理
部14は、キャッシュバッファ13に蓄積されているデ
ータのアドレスと、ホスト19が必要としているデータ
のアドレスとを照合することにより、ホスト19が必要
としているデータがキャッシュバッファ13に蓄積され
ているか否かを確認する。
【0027】ホスト19から要求されたデータがキャッ
シュバッファ13内に存在しない場合、ドライブ制御部
12は、ホスト19から要求されたデータのリード処理
を行うよう、ドライブユニット11を制御する。応じ
て、ドライブユニット11は、要求されたデータを記録
媒体10から読み出し、読み出したデータと要求された
データとが同一のデータであるか否かを確認する。デー
タの一致が確認されると、ドライブ制御部12は、読み
出されたデータをキャッシュバッファ13に蓄積するよ
う、バッファ管理部14を制御する。なお、ドライブ制
御部12は、次回にホスト19から要求される可能性の
高いデータも同時に記録媒体10から読み出し、キャッ
シュバッファ13に書き込むように、ドライブユニット
11およびバッファ管理部14を制御しても良い。すな
わち、先読み処理を行うようにしても良い。例えば、ホ
スト19からデータ1の読み出しが要求されたとき、ド
ライブ制御部12は、先読み処理によりデータ1に加え
てデータ1に関連するデータ2,…を記録媒体10から
読み出してキャッシュバッファ13に書き込むよう、ド
ライブユニット11およびバッファ管理部14を制御す
る。
【0028】バッファ管理部14は、記録媒体10から
読み出されたデータをキャッシュバッファ13に書き込
む際、バッファ監視部17に設定されているライトポイ
ンタを参照し、このライトポインタで指定されるアドレ
ス位置からデータの書き込みを開始する。また、バッフ
ァ管理部14は、キャッシュバッファ13へのデータの
書き込みを開始すると同時に、バッファ監視部17に設
定されているリードポインタを参照し、このリードポイ
ンタで指定されるアドレス位置からデータの読み出しを
開始する。こうして、ホスト19から要求されたデータ
が、キャッシュバッファ13を介してホスト19に転送
される。
【0029】キャッシュバッファ13からのデータの読
み出しが進むにつれて、リードポインタの値は更新され
ていく。また、それに伴ってPsおよびPeの値も更新
されていく。すなわち、キャッシュバッファ13からデ
ータが読み出された領域は、書き込み可能な空き領域に
なる。一方、キャッシュバッファ13へのデータの書き
込みが進むにつれて、ライトポインタの値は更新されて
いく。したがって、キャッシュバッファ13のデータ蓄
積量はリードポインタとライトポインタとの差によって
規定される。これに応じて、空き領域はライトポインタ
とPeとの差によって規定され、新たなデータを上書き
しても良い領域である。しかしながら、次に新たなデー
タが上書きされるまでは、元のデータが存在しているた
め、当該元のデータは有効なものとなる。したがって、
通常、空き領域に存在するデータが、ホスト19から要
求された場合、詳細は後述するが、当該空き領域からホ
スト19に転送しても良い(但し、先読み処理を行うよ
うなディスクドライブ装置では、空き領域となった部分
のデータは消される場合もある)。
【0030】今、キャッシュバッファ13において、デ
ータの読み出し速度よりもデータの書き込み速度の方が
速いとすると、キャッシュバッファ13に蓄積されるデ
ータ量は徐々に増加する(すなわち、空き容量が徐々に
減少する)。そのため、リードポインタとライトポイン
タとの差が徐々に広がり、ライトポインタは、やがて増
方向判断基準P1aに達する。バッファ監視部17は、
ライトポインタが増方向判断基準P1aに達したことを
検知すると、キャッシュバッファ13の空き容量が残り
少ないと判断し、回転速度制御部16に記録媒体10の
回転速度を遅くさせる旨の指示を通知する。応じて、回
転速度制御部16は、ドライブ制御部12を介して、ド
ライブユニット11を制御し、記録媒体10の回転速度
を低下させる。これによって、記録媒体10からのデー
タの読み出し速度が低下し、したがってキャッシュバッ
ファ13に対するデータの書き込み速度も低下する。
【0031】キャッシュバッファ13に対するデータの
書き込み速度が低下すると、上述した現象とは逆に、キ
ャッシュバッファ13に蓄積されるデータ量は徐々に減
少(すなわち、空き容量が徐々に増加)していき、ライ
トポインタは、やがて減方向判断基準P1bに達する。
バッファ監視部17は、ライトポインタが減方向判断基
準P1bに達したことを検知すると、キャッシュバッフ
ァ13の空き容量が多くなったと判断し、回転速度制御
部16に記録媒体10の回転速度を高速にする旨の指示
を通知する。応じて、回転速度制御部16は、ドライブ
制御部12を介して、ドライブユニット11を制御し、
記録媒体10の回転速度を上昇させる。これによって、
記録媒体10からのデータの読み出し速度が速くなり、
したがってキャッシュバッファ13に対するデータの書
き込み速度も速くなる。
【0032】上述したような手順にて、記録媒体10か
らのデータの読み出し速度(かつしたがって、キャッシ
ュバッファ13へのデータの書き込み速度)を制御する
ことによって、ドライブユニット11の一時停止に起因
して回転待ちが生じることを未然に防止することができ
る。その結果、データ転送処理のさらなる高速化が実現
できる。
【0033】一方、ホスト19から要求されたデータが
キャッシュバッファ13内に存在する場合、ドライブ制
御部12は、キャッシュバッファ13からホスト19に
データを転送するよう、バッファ管理部14を制御す
る。今、キャッシュバッファ13に図2(a)に示す状
態でデータが格納されており、ホスト19がキャッシュ
バッファ13内の先頭データ1を要求したとする。この
場合、ホスト19は、キャッシュバッファ13からデー
タ1を獲得し、キャッシュバッファ13の内部は、図2
(c)に示すようになる。すなわち、リードポインタ,
Ps,Peは、データ2の先頭位置に移動される。
【0034】通常ホスト19は、キャッシュバッファ1
3の先頭位置であるPsからデータを読み出していく
が、先読み処理を行うようなディスクドライブ装置で
は、キャッシュバッファの途中位置からデータを読み出
す場合もある。今、ホスト19がキャッシュバッファ1
3内の途中の図2(a)のデータ3を要求した場合、リ
ードポインタはデータ1および2を飛び越えて、データ
3の先頭位置に移動される。これに伴って、Psおよび
Peも、データ3の先頭位置に移動される。したがっ
て、データ2の終端までが空き領域になり、データを書
き込むことが可能となる。そして、データ3がキャッシ
ュバッファ13から読み出されてホスト19に転送され
ると、リードポインタ,Ps,Peは、データ4の先頭
位置に移動される(図2(d)参照)。
【0035】また、上述したように、ホスト19は、空
き領域からデータを読み出すことも可能である。今、キ
ャッシュバッファ13に図2(d)に示すようにデータ
が格納されている。ホスト19が、キャッシュバッファ
13内の既に空き領域となったデータ2を要求したとす
る。このときバッファ管理部14では、データ2が空き
領域に存在することを確認する。しかも、まだ別のデー
タ上書きされていないため、ドライブ制御部12は、キ
ャッシュバッファ13からホスト19にデータ2を転送
するようバッファ管理部14を制御する。このような処
理を行った場合、ホスト19は、キャッシュバッファ1
3からデータ2を獲得するが、データ2が存在していた
位置は空き領域である。そのためキャッシュバッファ1
3の内部状態は図2(d)のままである。すなわち、デ
ータ2を転送している最中、一時的にリードポインタの
値はデータ2の位置にあるが、当該転送終了後は、図2
(d)の状態に復帰する。
【0036】なお、キャッシュバッファ13に対するデ
ータの書き込みが続行されているにもかかわらず、何ら
かの理由でキャッシュバッファ13からのデータの読み
出しが中断した場合、ライトポインタは、やがてPeに
達することになる。バッファ監視部17は、ライトポイ
ンタがPeに達したことを検知すると、キャッシュバッ
ファ13に空き容量がないことを認識し、ドライブ制御
部12にリード処理を中断する旨の指示を通知する。応
じて、ドライブ制御部12は、リード処理を中断するよ
う、ドライブユニット11を制御する。このとき初め
て、記録媒体10は空転し、ドライブユニット11は、
記録媒体10からのデータの読み出しを中断する。この
ような状況は、例えば、記録媒体10から先読みデータ
が読み出されてキャッシュバッファ13に書き込まれて
いる途中で、ホスト19が割り込み処理等を行い、キャ
ッシュバッファ13からのデータ読み出し中断を指示し
た場合に起こる。
【0037】ところで、キャッシュバッファ13の空き
容量の増減を監視するための基準となる判断基準P1
a,P1bを、同一の位置に設定すると、ライトポイン
タが、同一判断基準位置付近を頻繁に行き来する現象
(いわゆるハンチング現象)が起こる可能性がある。こ
のような状況下では、記録媒体10の回転速度の切り替
えが頻繁に行われ、記録媒体10の回転速度の変更が完
了するまで回転待ちが頻繁に生じ、ディスクドライブ装
置全体のデータ転送速度を低下させる原因となる。その
ため、上記実施例では、判断基準P1a,P1bを異な
る位置に設定することによって、そのような問題に対処
している。これら判断基準P1a,P1bの位置をそれ
ぞれどこに設定するか(すなわち、リードポインタから
のアドレス距離をいくらに選ぶか)は、使用するキャッ
シュバッファ13の読み出し速度や使用するインターフ
ェースのデータ転送速度等を考慮して決定される。な
お、上記のようなハンチングの問題を生じないか、無視
できる場合は、判断基準P1a,P1bを同一位置に設
定するようにしても良い。
【0038】図3は、本発明の第2の実施例に係るディ
スクドライブ装置の構成を表すブロック図である。な
お、本実施例は、リード処理およびライト処理の両方が
可能であり、かつ記録媒体の回転速度をn段階に切り替
え可能に構成されている。図3において、ディスクドラ
イブ装置310は、記録媒体30と、ドライブユニット
31と、ドライブ制御部32と、キャッシュバッファ3
3と、バッファ管理部36と、インターフェイス制御部
37と、回転速度制御部38と、バッファ監視部39と
を備えている。
【0039】記録媒体30、ドライブユニット31、ド
ライブ制御部32、インターフェイス制御部37、回転
速度制御部38、ホスト311の機能は、それぞれ、本
発明の第1の実施例に係る対応のブロック、すなわち記
録媒体10、ドライブユニット11、ドライブ制御部1
2、インターフェイス制御部15、回転速度制御部1
6、ホスト19(図1参照)の機能と同様であるので、
その詳細な説明は省略する。
【0040】キャッシュバッファ33は、読み出し用バ
ッファ部34と書き込み用バッファ部35とを含む。読
み出し用バッファ部34には、記録媒体30から読み出
されたデータが蓄積される。書き込み用バッファ部35
には、ホスト311から転送されてくるライトデータが
蓄積される。バッファ管理部36は、キャッシュバッフ
ァ33でリード処理が行われているか、ライト処理が行
われているかを判断するとともに、キャッシュバッファ
33に蓄積されているデータを管理する。バッファ監視
部39は、リード処理時は読み出し用バッファ部34の
空き容量の増減を、ライト処理時は書き込み用バッファ
部35の空き容量の増減を、それぞれ監視し、記録媒体
10の回転速度を決めるための指示を回転速度制御部1
6に送出する。
【0041】図4は、図3に示す読み出し用バッファ部
34に格納されているデータ構成を図解したものであ
る。図4において、Psは、読み出し用バッファ部34
に格納されているデータの先頭位置を示している。リー
ドポインタは、読み出し用バッファ部34からデータの
読み出しを開始する位置を示している。データの読み出
しは、常に先頭データから行われるため、リードポイン
タの値は、Psの値と一致することになる。ライトポイ
ンタは、記録媒体30から読み出されたデータを、読み
出し用バッファ部34に書き込む際の開始位置を示して
いる。Peは、読み出し用バッファ部34の空き領域の
終端位置を示している。これらPs,Pe,リードポイ
ンタ,ライトポインタは、読み出し用バッファ部34の
アドレス値の形態で設定されており、バッファ管理部3
6にて管理されている。なお、当該読み出し用バッファ
部34も図2に示すキャッシュバッファ13と同様、ル
ープ構造をもつ。すなわち、読み出し用バッファ部34
の終端部までデータが格納されると、再び先頭アドレス
位置に戻って続きのデータが格納される。
【0042】また、図4において、P1a〜P(n−
1)aおよびP1b〜P(n−1)bは、記録媒体30
の回転速度を段階的に制御するために、読み出し用バッ
ファ部34の空き容量の増減を判断する際の基準となる
位置である。すなわち、ライトポインタが判断基準位置
P1a〜P(n−1)aに達したとき、バッファ監視部
39は、回転速度制御部38に対し、記録媒体30の回
転速度を判断基準位置に応じた速度に低下させるよう通
知する。また、ライトポインタが判断基準P1b〜P
(n−1)bに達したとき、バッファ監視部39は、回
転速度制御部38に対し、記録媒体30の回転速度を判
断基準位置に応じた速度に上昇させるよう通知する。こ
れら判断基準P1a〜P(n−1)aおよびP1b〜P
(n−1)bは、それぞれリードポインタのアドレス位
置から常に一定のアドレス距離を保つように、バッファ
監視部39にて管理され、設定されている。
【0043】図5は、図3に示す書き込み用バッファ部
35に格納されているデータ構成を図解したものであ
る。図5において、Psは、書き込み用バッファ部35
に格納されているデータの先頭位置を示している。リー
ドポインタは、書き込み用バッファ部35からデータの
読み出しを開始する位置を示している。データの読み出
しは、常に先頭データから行われるため、リードポイン
タの値は、Psの値と一致することになる。ライトポイ
ンタは、記録媒体30から読み出されたデータを、書き
込み用バッファ部35に書き込む際の開始位置を示して
いる。Peは、書き込み用バッファ部35の空き領域の
終端位置を示している。これらPs,Pe,リードポイ
ンタ,ライトポインタは、書き込み用バッファ部35の
アドレス値の形態で設定されており、バッファ管理部3
6にて管理されている。なお、当該書き込み用バッファ
部35も図2に示すキャッシュバッファ13と同様、ル
ープ構造をもつ。すなわち、書き込み用バッファ部35
の終端部までデータが格納されると、再び先頭アドレス
位置に戻って続きのデータが格納される。
【0044】また、図5において、P1a〜P(n−
1)aおよびP1b〜P(n−1)bは、記録媒体30
の回転速度を段階的に制御するために、書き込み用バッ
ファ部35の空き容量の増減を判断する際の基準となる
位置である。すなわち、ライトポインタが判断基準位置
P1a〜P(n−1)aに達したとき、バッファ監視部
39は、回転速度制御部38に対し、記録媒体30の回
転速度を判断基準位置に応じた速度に低下させるよう通
知する。また、ライトポインタが判断基準P1b〜P
(n−1)bに達したとき、バッファ監視部39は、回
転速度制御部38に対し、記録媒体30の回転速度を判
断基準位置に応じた速度に上昇させるよう通知する。こ
れら判断基準P1a〜P(n−1)aおよびP1b〜P
(n−1)bは、それぞれリードポインタのアドレス位
置から常に一定のアドレス距離を保つように、バッファ
監視部39にて管理され、設定されている。
【0045】以下、図3〜図5を参照して、本発明の第
2の実施例の動作を詳細に説明する。まず、ホスト31
1からのリード要求に応答するディスクドライブ装置3
10の動作を説明する。ホスト311は、記録媒体30
に格納されたデータのリード要求が生じると、当該リー
ド要求をディスクドライブ装置310に対して送信す
る。リード要求を受け取ったディスクドライブ装置31
0は、ホスト19から要求されたデータが読み出し用バ
ッファ部34に蓄積されているか否かを、バッファ管理
部36によって確認する。すなわち、バッファ管理部3
6は、読み出し用バッファ部34に蓄積されているデー
タのアドレスと、ホスト311が必要としているデータ
のアドレスとを照合することにより、ホスト311が必
要としているデータが読み出し用バッファ部34に蓄積
されているか否かを確認する。
【0046】ホスト311から要求されたデータが読み
出し用バッファ部34内に存在しない場合、ドライブ制
御部32は、ホスト311から要求されたデータのリー
ド処理を行うよう、ドライブユニット31を制御する。
応じて、ドライブユニット31は、要求されたデータを
記録媒体30から読み出し、読み出したデータと要求さ
れたデータとが同一のデータであるか否かを確認する。
データの一致が確認されると、ドライブ制御部32は、
読み出されたデータを読み出し用バッファ部34に蓄積
するよう、バッファ管理部36を制御する。なお、ドラ
イブ制御部32は、次回にホスト311から要求される
可能性の高いデータも同時に記録媒体30から読み出
し、読み出し用バッファ部34に書き込むように、ドラ
イブユニット31およびバッファ管理部36を制御して
も良い。すなわち、先読み処理を行うようにしても良
い。例えば、ホスト311からデータ1’の読み出しが
要求されたとき、ドライブ制御部32は、先読み処理に
よりデータ1’に加えてデータ1’に関連するデータ
2’,…を記録媒体30から読み出して読み出し用バッ
ファ部34に書き込むよう、ドライブユニット31およ
びバッファ管理部36を制御する。
【0047】バッファ管理部36は、記録媒体30から
読み出されたデータを読み出し用バッファ部34に書き
込む際、バッファ監視部39に設定されているライトポ
インタを参照し、このライトポインタで指定されるアド
レス位置からデータの書き込みを開始する。また、バッ
ファ管理部36は、読み出し用バッファ部34へのデー
タの書き込みを開始すると同時に、バッファ監視部39
に設定されているリードポインタを参照し、このリード
ポインタで指定されるアドレス位置からデータの読み出
しを開始する。こうして、ホスト311から要求された
データが、読み出し用バッファ部34を介してホスト3
11に転送される。
【0048】第1の実施例の場合と同様、読み出し用バ
ッファ部34からのデータの読み出しが進むにつれて、
リードポインタの値は更新されていく。また、それに伴
ってPsおよびPeの値も更新されていく。すなわち、
読み出し用バッファ部34からデータが読み出された領
域は、書き込み可能な空き領域になる。一方、読み出し
用バッファ部34へのデータの書き込みが進むにつれ
て、ライトポインタの値は更新されていく。
【0049】今、読み出し用バッファ部34において、
データの読み出し速度よりもデータの書き込み速度の方
が速いとすると、読み出し用バッファ部34に蓄積され
るデータ量は徐々に増加する(すなわち、空き容量が徐
々に減少する)。そのため、リードポインタとライトポ
インタとの差が徐々に広がり、ライトポインタは、やが
て増方向判断基準P1a〜P(n−1)aのいずれかに
達する。バッファ監視部39は、ライトポインタが増方
向判断基準P1a〜P(n−1)aのいずれかに達した
ことを検知すると、読み出し用バッファ部34の空き容
量が減少したことを認識し、回転速度制御部38に記録
媒体30の回転速度を当該判断基準に応じた速度に低下
させる旨の指示を通知する。応じて、回転速度制御部3
8は、ドライブ制御部32を介して、ドライブユニット
31を制御し、記録媒体30の回転速度を、当該判断基
準に応じた速度に低下させる。これによって、記録媒体
30からのデータの読み出し速度が低下し、したがって
読み出し用バッファ部34に対するデータの書き込み速
度も低下する。
【0050】読み出し用バッファ部34に対するデータ
の書き込み速度が低下すると、上述した現象とは逆に、
読み出し用バッファ部34に蓄積されるデータ量は徐々
に減少(すなわち、空き容量が徐々に増加)していき、
ライトポインタは、やがて減方向判断基準P1b〜P1
(n−1)bのいずれかに達する。バッファ監視部39
は、ライトポインタが減方向判断基準P1b〜P1(n
−1)bのいずれかに達したことを検知すると、読み出
し用バッファ部34の空き容量が増加したことを認識
し、回転速度制御部38に記録媒体30の回転速度を当
該判断基準に応じた速度に上昇させる旨の指示を通知す
る。応じて、回転速度制御部38は、ドライブ制御部3
2を介して、ドライブユニット31を制御し、記録媒体
30の回転速度を、当該判断基準に応じた速度に上昇さ
せる。これによって、記録媒体30からのデータの読み
出し速度が速くなり、したがって読み出し用バッファ部
34に対するデータの書き込み速度も速くなる。
【0051】なお、読み出し用バッファ部34に対する
データの書き込みが続行されているにもかかわらず、何
らかの理由で読み出し用バッファ部34からのデータの
読み出しが中断した場合、ライトポインタは、やがてP
eに達することになる。この場合、第1の実施例と同様
に、バッファ監視部39は、ライトポインタがPeに達
したことを検知すると、読み出し用バッファ部34に空
き容量がないことを認識し、ドライブ制御部32にリー
ド処理を中断する旨の指示を通知する。
【0052】次に、ホスト311からのライト要求に応
答するディスクドライブ装置310の動作を説明する。
ホスト311において記録媒体30へのライト要求が発
生すると、ホスト311は、当該ライト要求と共に、記
録媒体30へ書き込むべきデータをディスクドライブ装
置310に送信する。ディスクドライブ装置310で
は、ホスト311からの転送データを、一旦、書き込み
用バッファ部35に蓄積し、再びそこから読み出して記
録媒体30に書き込む。このとき、書き込み用キャッシ
ュバッファ35に対するデータの書き込み位置および読
み出し位置は、バッファ監視部39に設定された書き込
み用バッファ部35のためのリードポインタおよびライ
トポインタに基づいて制御される。
【0053】バッファ監視部39は、書き込み用キャッ
シュバッファ35がホスト311からの転送データをバ
ッファリングする際、前述した読み出し用バッファ部3
4の場合と同様に、書き込み用キャッシュバッファ35
の空き容量の増減を監視し、これに基づいて記録媒体3
0の回転速度を制御する。すなわち、バッファ監視部3
9は、ライトポインタが増方向判断基準P1a〜P(n
−1)aのいずれかに達したことを検知すると、書き込
み用バッファ部35の空き容量が減少したことを認識
し、回転速度制御部38に記録媒体30の回転速度を当
該判断基準に応じた速度に上昇させる旨の指示を通知す
る。応じて、回転速度制御部38は、ドライブ制御部3
2を介して、ドライブユニット31を制御し、記録媒体
30の回転速度を、当該判断基準に応じた速度に上昇さ
せる。これによって、記録媒体30に対するデータの書
き込み速度が上昇し、したがって書き込み用バッファ部
35からのデータの読み出し速度が上昇する。また、バ
ッファ監視部39は、ライトポインタが減方向判断基準
P1b〜P1(n−1)bのいずれかに達したことを検
知すると、書き込み用バッファ部35の空き容量が増加
したことを認識し、回転速度制御部38に記録媒体30
の回転速度を当該判断基準に応じた速度に低下させる旨
の指示を通知する。応じて、回転速度制御部38は、ド
ライブ制御部32を介して、ドライブユニット31を制
御し、記録媒体30の回転速度を、当該判断基準に応じ
た速度に低下させる。これによって、記録媒体30に対
するデータの書き込み速度が遅くなり、したがって書き
込み用バッファ部35からのデータの読み出し速度も遅
くなる。
【0054】なお、上記第2の実施例では、増方向判断
基準P1a〜P(n−1)aおよび減方向判断基準P1
b〜P1(n−1)bは、第1の実施例の場合と同様
に、ハンチング現象を防止するために、互いに異なる位
置に設定されているが、このようなハンチングの問題を
生じないか、無視できる場合は、同一位置に設定されて
も良い。
【0055】また、以上説明した各実施例は、ハードデ
ィスクや光ディスク等のディスク状の記録媒体を対象と
して構成されているが、本発明は、ディスク状の記録媒
体を対象とする場合に限らず、回転数を制御することの
できる記録媒体であれば、テープ状の記録媒体や、カー
ド状の記録媒体を対象とするドライブ装置にも適用する
ことができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャッシュバ
ッファ内のデータ蓄積量の増減に従って記録媒体の駆動
速度を変化させ、それによって記録媒体からのデータの
読み出し速度を制御するようにしているので、リード処
理時にキャッシュバッファが一杯になるのを未然に防止
することができる。その結果、リード処理の一時停止が
生じることがなく、無駄なシーク処理を省くことができ
るため、全体的なデータ転送速度の向上を図ることがで
きる。
【0057】請求項2の発明によれば、互いに異なる値
に設定された増方向判断基準および減方向判断基準に基
づいて、キャッシュバッファ内のデータ蓄積量の増減を
監視するようにしているので、判断基準点付近でキャッ
シュバッファのデータ蓄積量が増減した際に、頻繁に記
録媒体の速度変化が起こることを防止できる。その結
果、頻繁な速度変化に伴う時間損失を減少させることが
できる。
【0058】請求項3の発明によれば、増方向判断基準
および減方向判断基準を、それぞれ複数設定することに
より、記録媒体の駆動速度を複数段階に変化させるよう
にしているので、より一層きめの細かい速度制御が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るディスクドライブ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるキャッシュバッファの内
部構成の図解図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るディスクドライブ
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施例における読み出し用バッファ部の
内部構成の図解図である。
【図5】第2の実施例における書き込み用バッファ部の
内部構成の図解図である。
【図6】従来のディスクドライブ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10,30…記録媒体 11,31…ドライブユニット 12,32…ドライブ制御部 13,33…キャッシュバッファ 14,36…バッファ管理部 15,37…インターフェイス制御部 16,38…回転速度制御部 17,39…バッファ監視部 34…読み出し用バッファ部 35…書き込み用バッファ部 18,310…ディスクドライブ装置 19,311…ホスト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストから要求があったとき、記録媒体
    からデータを読み出して、当該ホストに転送するドライ
    ブ装置であって、 前記記録媒体から読み出されたデータを一時的に記憶す
    るキャッシュバッファ、 前記ホストから要求されたデータが前記キャッシュメモ
    リ内に存在するときは当該キャッシュバッファからデー
    タを読み出して前記ホストに転送し、前記ホストから要
    求されたデータが前記キャッシュバッファ内に存在しな
    いときは前記記録媒体からデータを読み出して当該キャ
    ッシュバッファでバッファリングした後、前記ホストに
    転送する転送制御手段、および前記キャッシュバッファ
    内のデータ蓄積量の増減を監視する監視手段、 前記監視手段の監視結果に従って、前記記録媒体の駆動
    速度を変化させることにより、当該記録媒体からのデー
    タの読み出し速度を制御する速度制御手段を備える、ド
    ライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、互いに異なる値に設定
    された増方向判断基準および減方向判断基準に基づい
    て、前記キャッシュバッファ内のデータ蓄積量の増減を
    監視することを特徴とする、請求項1に記載のドライブ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記増方向判断基準および前記減方向判
    断基準は、それぞれ複数設定されており、 前記速度制御手段は、前記記録媒体の駆動速度を複数段
    階に変化させることを特徴とする、請求項2に記載のド
    ライブ装置。
JP7014038A 1995-01-31 1995-01-31 ドライブ装置 Pending JPH08212015A (ja)

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