JPH08211563A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH08211563A
JPH08211563A JP1605495A JP1605495A JPH08211563A JP H08211563 A JPH08211563 A JP H08211563A JP 1605495 A JP1605495 A JP 1605495A JP 1605495 A JP1605495 A JP 1605495A JP H08211563 A JPH08211563 A JP H08211563A
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JP1605495A
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Hisashi Tasaka
恒 田坂
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファインダの上面全体を覆う天板を取り外さ
なくとも、ファインダから接眼レンズと対物レンズの取
外しを可能にすることにより、リサイクル特性を向上さ
せたレンズ付きフイルムユニットを提供する。 【構成】 ファインダ接眼レンズ14aとファインダ対
物レンズ14bとを洗浄する工程において、本発明のレ
ンズ付きフイルムユニットは、ファインダ14の上面を
覆っているファインダ天板30が、ファインダ接眼レン
ズ14aとファインダ対物レンズ14bとの間を通る連
結部34により、ファインダ接眼レンズ14aとファイ
ンダ対物レンズ14bの各々の上面を露出させる形状に
なっているので、前カバー5を外してファインダ14を
露出させれば、ファインダ接眼レンズ14aとファイン
ダ対物レンズ14bは、各々上方に引っ張るだけで取り
外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接眼レンズと対物レン
ズとを有するファインダが設けられたレンズ付きフイル
ムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】低価格で手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、本出願人から「写ルンですSuper8
00」(商品名)等のレンズ付きフイルムユニットが市
販されている。これらのレンズ付きフイルムユニット
は、購入したその場ですぐに写真撮影ができ、また撮影
後にもそのまま現像取り扱い店に出せばよいという簡便
性から一般に広く利用されている。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニットに
おいて、撮影範囲を確認するためのファインダは、その
販売初期には単に撮影範囲とおおよそ合致する大きさの
開口をユニット本体に設けただけのものであった。しか
し、最近のレンズ付きフイルムユニットでは、ファイン
ダの見やすさの向上や、撮影範囲の的確な把握を目的と
して、接眼レンズと対物レンズからなる光学系を用いた
ファインダを搭載しているものも多い。
【0004】一方、レンズ付きフイルムユニットにおけ
るシャッターチャージ機構の信頼性の向上や、組み立て
効率の向上を目的として、シャッタ駆動レバーと撮影枚
数表示板とを回動自在に支持する軸と、撮影枚数表示板
を歩進させる一歯ギヤを形成した回転部材とを一定間隔
で支持する支持部をファインダの一側方に設け、また、
この支持部をユニット本体に係合する係合爪や、ストロ
ボの充電完了ランプの光をレンズ付きフイルムユニット
の背面に導くライトガイドをファインダの他方の側に設
け、これら支持部や係合爪、そしてライトガイドを一体
に形成した、ファインダの上面全体を覆うような天板を
設けたレンズ付きフイルムユニットが、例えば特願平5
−251941号に記載されている。
【0005】ところで、環境保全や産業廃棄物と削減す
るために、工業製品のリサイクルが行われている。一般
的にリサイクルには、部品の原料化と、部品をそのまま
新しい工業製品に用いる再利用とがある。レンズ付きフ
イルムユニットについては、その販売初期には、空とな
ったユニット本体を廃棄処分としていたが、最近では、
本体部、前カバー、後カバーを溶解して樹脂ペレットに
している。また、ストロボ装置は新しい電池を装填し、
ファインダは接眼レンズと対物レンズを洗浄すること
で、それぞれ再利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような支持部、係合爪、ライトガイド等を一体に形成
した、ファインダの上面全体を覆う天板をレンズ付きフ
イルムユニットに設けた場合、リサイクル時に天板を取
り外さないとファインダの接眼レンズと対物レンズを取
り出すことができない。
【0007】そして、一旦天板を取り外すと支持部に支
持されている軸や回転部材が外れやすくなり、接眼レン
ズと対物レンズを洗浄してユニット本体に取り付け、再
び天板を取付ける際に、軸や回転部材を支えて調整しな
がら行なわなければならず、リサイクル工程における作
業量が大幅に増加する。その結果、レンズ付きフイルム
ユニットの再利用コストが増加し、レンズ付きフイルム
ユニットを廉価でユーザーに提供できなくなってしま
う。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、支持部、係合爪、ライトガイ
ド等を一体に形成した、ファインダの上面全体を覆う天
板を取り外さなくとも、ユニット本体から接眼レンズと
対物レンズの取外しを可能にすることにより、リサイク
ル特性を向上させたレンズ付きフイルムユニットを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明レンズ付きフイルムユニットでは、シャッタ
機構を構成する部材を回動自在に軸着する天板の一部を
切り欠いて、ファインダを構成する対物レンズ及び接眼
レンズの上面を天板から露出させ、ユニット本体の前面
に組み付けられる前カバーの上面内壁で前記レンズのう
ち少なくとも対物レンズの上面を覆うようにしたもので
ある。
【0010】請求項2においては、前記対物レンズの上
面を、天板の上面と同じ平面内に設けたものであり、請
求項3においては、前記接眼レンズの上面を、ユニット
本体の背面に組み付けられる後カバーに突設した舌片で
覆ったものである。
【0011】
【実施例】図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの外観斜視図であり、図3は、図2の前カバーを除い
た分解斜視図である。レンズ付きフイルムユニット2
(ユニット本体)は大きく分けて、撮影機構3、本体部
4、この本体部4を前後から各々覆う前カバー5、後カ
バー6、及びストロボ装置7からなっている。
【0012】本体部4の中央部には、露光光路である露
光開口11が形成され、その前面に、撮影レンズ12、
シャッタ13、ファインダ14、及び撮影枚数表示板1
5等からなる撮影機構3が取りつけられる。また、露光
開口11の両端付近には、パトローネ室16、フイルム
ロール室17が各々形成され、パトローネと未露光の写
真フイルムをロール状にした写真フイルムロールが各々
光密に収納される。
【0013】本体部4の右側には、ストロボ装置7が取
りつけられる。ストロボ装置7は、コンデンサ21、ト
ランジスタ、ダイオード等、周知のストロボ回路に必要
な電子部品が載置されたストロボ回路基板22と、コン
デンサ21に充電を行う電池23、この電池23を保持
する電池ホルダー24、及びコンデンサ21に充電が完
了した事を知らせる充電完了ランプ29等からなってい
る。
【0014】本体部4の前面、及び上面を覆う前カバー
5には、撮影レンズ12、ファインダ14、及び撮影枚
数表示板15等を露出させるための開口が設けられてお
り、また、レリ−ズボタン26が一体に設けられてい
る。本体部4の後面を覆う後カバー6には、パトローネ
室底蓋27及びフイルム室底蓋28が一体に設けられ、
パトローネ室16、フイルムロール室17の底部を各々
光密に覆うようになっている。また、後カバー6の上部
には、後述するファインダ接眼レンズ14aの上面を覆
う舌片6aが設けられている。
【0015】撮影機構3に設けられたファインダ14
は、図1に示すように、ファインダ接眼レンズ14aと
ファインダ対物レンズ14bとからなっている。ファイ
ンダ14の上面には、天板30が設けられている。図
1、図4に示すように天板30は、支持部31、ライト
ガイド32、係合爪33、及び連結板34からなり、こ
れら天板30の各部は、すべて透明な樹脂で一体に成形
されている。
【0016】ファインダ14の左側に位置する天板30
の支持部31には、図4に示すように、第1軸受31
a、第2軸受31b、第3軸受31c、及び撮影枚数呈
示窓31dが各々設けられている。第1軸受31aは、
写真フイルム35のパーフォレーション35aに係合し
て1回転するスプロケット36と、このスプロケット3
6と一体に回転し、スプロケット36が一回転する間に
シャッタ駆動レバー37をバネ38の付勢に抗してチャ
ージ位置に移動させるシャッタチャージカム39と、撮
影枚数表示板15の外周に形成した歯部15aに噛合し
てこれを1目盛り分だけ歩進させる一歯ギヤ41とを一
体的に形成した回転部材42の上端を軸支する。
【0017】第2軸受31bは、シャッタ駆動レバー3
7と撮影枚数表示板15とを回動自在に支持する軸43
の上端を軸支する。また、第3軸受31cは、レリ−ズ
ボタン26の押圧によりシャッタ駆動レバー37を駆動
させる巻き止めレバー44とバネ38とを回動自在に支
持する軸45の上端を軸支する。
【0018】これら第1軸受31a、第2軸受31b、
第3軸受31cは、支持部31上で互いに正確な間隔で
設けられており、回転部材42、軸43、軸45に各々
形成、軸着されている部材は、相互に円滑に係合するよ
うになっている。また、撮影枚数呈示窓31dには、凸
レンズが形成されており、撮影枚数表示板15の表示を
見やすくするために拡大表示する。
【0019】ファインダ14の右側に位置する天板30
のライトガイド32は、ストロボ回路基板22に直付け
された充電完了ランプ29の光を、後カバー6に設けら
れたファインダ開口6aの近傍に導く導光部材である。
また、このライトガイド32の下部には、この天板30
をユニット本体に固定するためにユニット本体の右下部
に設けられた係合部30aと係合する係合爪33が設け
られている。
【0020】ファインダ14の上部を覆う連結板34
は、ファインダ14左側に位置する支持部31と、ファ
インダ14右側位置するライトガイド32、係合爪33
とを一体に繋いでいる。この連結板34は、図4に示す
ように、ファインダ14内のファインダ接眼レンズ14
aとファインダ対物レンズ14bとの間の上部に設けら
れており、ファインダ接眼レンズ14aとファインダ対
物レンズ14bの各々の上面を露出させるようになって
いる。これにより、ファインダ接眼レンズ14aとファ
インダ対物レンズ14bは、撮影機構3の上面を覆って
いる前カバー5を外せば、天板30を取り外さなくと
も、上方に引っ張るだけで取り外すことが可能である。
【0021】上記実施例の作用を説明する。本発明のフ
イルムユニット2を製造する際には、天板30を取り付
けるだけで、スプロケット36とシャッタチャージカム
39と一歯ギヤ41とを一体形成した回転部材42や、
シャッタ駆動レバー37と撮影枚数表示板15とを回動
自在に支持する軸43、及び巻き止めレバー44とバネ
38とを回動自在に支持する軸45の各々の上端を一括
して支持することが出来る。
【0022】また、これと同時に、撮影枚数表示板15
を拡大表示する撮影枚数呈示窓31dや、充電完了ラン
プ29の光をファインダ開口6aの近傍に導くライトガ
イド32も一括して取付けが完了する。これにより、部
品の取付け工程が大幅に簡略化でき、製造コストを効果
的に抑えることが可能になる。
【0023】次に、本発明のフイルムユニット2のリサ
イクル使用を行なう際には、ファインダ光学系の精度維
持やファインダの衛生状態を良好に保つため、ファイン
ダ接眼レンズ14aとファインダ対物レンズ14bとを
洗浄する必要がある。このような工程において、本発明
のレンズ付きフイルムユニット2は、ファインダ14の
上面を覆っている天板30が、ファインダ接眼レンズ1
4aとファインダ対物レンズ14bとの間を通る連結部
34により、ファインダ接眼レンズ14aとファインダ
対物レンズ14bの各々の上面を露出させる形状になっ
ているので、前カバー5を外してファインダ14を含む
撮影機構3を露出させれば、ファインダ接眼レンズ14
aとファインダ対物レンズ14bは、各々上方に引っ張
るだけで取り外すことができる。
【0024】そして、洗浄後は連結部34の両側面から
ファインダ接眼レンズ14aとファインダ対物レンズ1
4bを各々下方に押し込んでセットするだけでよい。こ
のため、一旦天板を取り外してファインダ接眼レンズと
ファインダ対物レンズを洗浄し、軸や回転部材を支えて
調整しながら、再び天板を取付ける場合に比べて、格段
のリサイクル工程の簡略化が達成される。
【0025】なお、上記実施例のように、ファインダ接
眼レンズを後カバーと前カバーの係合部分で抜け止めす
る以外にも、図5に示すように、ファインダ接眼レンズ
51をレンズ付きフイルムユニット52の前カバー53
で抜け止めするようにしてもよい。
【0026】なお、上記各実施例においては、天板にラ
イトガイドも一体に成形しているが、もちろん、ストロ
ボ装置のないレンズ付きフイルムユニットにおいては、
ライトガイドを特に設けなくとも、全く同様に実施可能
である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シャッタ機構を構成する部材を回動自在に軸着す
る天板の一部を切り欠いて、ファインダを構成する対物
レンズ及び接眼レンズの上面を天板から露出させ、ユニ
ット本体の前面に組み付けられる前カバーの上面内壁で
前記レンズのうち少なくとも対物レンズの上面を覆うよ
うにしたので、ファインダの上面全体を覆う天板を取り
外さなくとも、ファインダから接眼レンズと対物レンズ
の取外しが可能になり、リサイクル特性を向上させたレ
ンズ付きフイルムユニットを提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットのファイ
ンダ部分の断面図である。
【図2】図1のレンズ付きフイルムユニットの外観を示
す斜視図である。
【図3】図1のレンズ付きフイルムユニットの要部を示
す分解斜視図である。
【図4】図1のレンズ付きフイルムユニットにおける、
天板の支持部の係合状態を示す説明図である。
【図5】本発明のレンズ付きフイルムユニットの第2実
施例における、ファインダ部分の断面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 撮影機構 5 前カバー 6a 舌片 14 ファインダ 14a ファインダ接眼レンズ 14b ファインダ対物レンズ 30 天板 30a 係合部 31 支持部 32 ライトガイド 33 係合爪 34 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めフイルムが収納されるユニット本体
    に軸を突設してシャッタ機構を構成する部材を回動自在
    に軸着するとともに、前記ユニット本体にファインダを
    構成する対物レンズと接眼レンズとを組み付け、ユニッ
    ト本体に係止した天板で前記軸の端部を保持し、かつフ
    ァインダの上面を覆うようにしたレンズ付きフイルムユ
    ニットにおいて、 前記天板の一部を切り欠いて前記対物レンズ及び接眼レ
    ンズの上面を天板から露出させ、ユニット本体の前面に
    組み付けられる前カバーの上面内壁で前記レンズのうち
    少なくとも前記対物レンズの上面を覆うようにしたこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記対物レンズの上面が、天板の上面と
    同じ平面内にあることを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記接眼レンズの上面が、ユニット本体
    の背面に組み付けられる後カバーに突設した舌片で覆っ
    たことを特徴とする請求項2記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
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