JPH08210240A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JPH08210240A
JPH08210240A JP7043308A JP4330895A JPH08210240A JP H08210240 A JPH08210240 A JP H08210240A JP 7043308 A JP7043308 A JP 7043308A JP 4330895 A JP4330895 A JP 4330895A JP H08210240 A JPH08210240 A JP H08210240A
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JP
Japan
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electrodes
voltage
electrode
rotor
fluid
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Withdrawn
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JP7043308A
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Kazuya Edamura
一弥 枝村
Yasubumi Otsubo
泰文 大坪
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N11/00Generators or motors not provided for elsewhere; Alleged perpetua mobilia obtained by electric or magnetic means
    • H02N11/006Motors

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  • Lubricants (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気感応性流体を作動流体とした新しい動作
原理に基づく新規なアクチュエータを得る。 【構成】 円筒状のケース1に電気感応性流体11を作
動流体として入れ、このケース1の内周壁に複数の電極
3a,3b…3hを設け、ケース1内に羽根車状のロー
タ6を配し、上記電極3a,3b…3hに電圧を印加し
て作動流体11を流動させ、この流動によってロータ6
を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気感応性流体を作
動流体として使用し、電気エネルギーを回転運動や往復
運動に変換するアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】作動流体を用いるアクチュエータとして
は、油圧モータ、油圧シリンダ、エアーモータ、エアー
シリンダなどがよく知られている。これらのものは、加
圧油や加圧空気が持つエネルギーを回転運動や往復運動
に変換するものである。
【0003】一方、電気感応性流体とは、電圧の印加に
よって粘性、光学特性などの物理的特性が変化する流体
であって、その代表的なものに液晶化合物や電気レオロ
ジー流体がある。液晶化合物は電圧によりその光学特性
が変化し、電気レオロジー流体は電圧印加によりその粘
性が変化するものである。
【0004】これまで、このような電気感応性流体を作
動流体として使用し、これに電圧を印加して電気エネル
ギーを回転運動や往復運動などに変換するアクチュエー
タは知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の課題
は、電気感応性流体を作動流体として用いた新規なアク
チュエータを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、筐体内に
電気感応性流体を作動流体として入れ、この筐体に複数
の電極を設け、筐体内に動力取出用の可動部材を配し、
上記電極に電圧を印加して作動流体を流動させ、この流
動によって可動部材を動かすようにすることによって解
決できる。また、回転運動を取り出すには、円筒状の筐
体に電気感応性流体を作動流体として入れ、この筐体の
内周壁に複数の電極を設け、筐体内に羽根車状のロータ
を配し、上記電極に電圧を印加して作動流体を流動さ
せ、この流動によってロータを回転させるようにすれば
よい。さらに、上記電気感応性流体として、有機フッ素
化合物と電気絶縁性媒体とからなる組成物を用いること
が好ましい。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。図1ない
し図3は、本発明のアクチュエータの一例を示すもの
で、回転運動を取り出す1種のモータである。図中符号
1は、電気絶縁性材料からなる有底円筒状のケース(筐
体)であり、このケース1には蓋2がその開口部を閉じ
るように取り付けられている。また、ケース1の内周壁
には図3に示すように等間隔に8個の電極3a,3b,
3c,3d,3e,3f,3g,3hが取り付けられて
いる。
【0008】この電極3a,3b…3hは、鉄、銅、ア
ルミニウムなどの金属からなる針金状のもので、ケース
1の内周壁に突出して形成された電極支持部4…に挿通
されて内周壁の壁面に接するように取り付けられてい
る。また、電極3a,3b…3hの上部はL字状に折り
曲げられて、ケース1の上部に形成されたスリット5…
を介してケース1の外方に延びており、その端部は円環
状に曲げられている。
【0009】また、ケース1内には羽根車状のロータ6
が設けられている。このロータ6は、図2に示すように
回転軸6aとこの回転軸6aに等間隔に取り付けられた
6枚の羽根6b…とからなり、その回転軸6aの下端部
は針頭状となってケース1の底部の中央に形成されたピ
ポット軸受7に軸支され、回転軸6aの上部は、蓋2の
中央に設けられ軸受8を介してケース1の上方に延びて
いる。
【0010】また、上記各電極3a,3b…3hからは
それぞれ図示しないリード線が1基の直流電源10に接
続されている。この直流電源10は、0.5〜10kV
程度の直流電圧を出力するもので、この出力直流電圧を
必要に応じて各電極3a,3b…3hに所定時間ずつ順
次にかつ自動的に切り換えて印加する自動切換機能を有
するものである。
【0011】そして、ケース1内には、ロータ6の羽根
6b…がほぼ没する程度にまで電気感応性流体11が満
たされている。この電気感応性流体11として、本出願
人が先に特願平4−211834号(特開平6−572
74号)および特願平4−228947号(特開平6−
73390号)として特許出願した電気感応性流体を用
いることが好ましい。この電気感応性流体は、下記一般
式(I),(II),(III)および(IV) で示される有
機フッ素化合物と電気絶縁性媒体とからなるものであ
る。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】上記一般式(I)で示される具体的な化合
物としては、例えば F(CF2)8CH2CH2OH;2−(ペルフルオロオクチ
ル)エタノール F(CF2)10CH2CH2OH;2−(ペルフルオロデシ
ル)エタノール F(CF2)2aCH2CH2OH;旭硝子株式会社製「cm
アルコール」(aは3〜8の整数である混合物) F(CF2)9CH2OH;ペルフルオロノニルメタノール F(CF2)8COOH;9H−ヘキサデカフルオロノナン
酸 F(CF2)7COOH;ペルフルオロオクタン酸 F(CF2)17COOH;ペルフルオロステアリン酸 などがある。
【0015】また、一般式(II)で示される具体的な化
合物としては、例えば次の構造式(A),(B)で表さ
れる化合物などがある。
【0016】
【化3】
【0017】また、一般式(III)で示される具体的な
化合物としては、例えば HOOC−(CF2)2−COOH HOOC−(CF2)3−COOH HOOC−(CF2)6−COOH HOOC−(CF2)8−COOH HOCH2−(CF2)3−CH2OH HOCH2−(CF2)6−CH2OH HOCH2−(CF2)8−CH2OH などである。
【0018】さらに、一般式(IV)で示される具体的な
化合物としては、例えば以下の構造式(C),(D),
(E)で示される化合物などがある。
【0019】
【化4】
【0020】これらの有機フッ素化合物(I)ないし
(IV)は、それぞれ単独で用いてもよく、また2種ある
いはそれ以上を混合して用いてもよい。
【0021】また、上記電気絶縁性媒体とは、電気絶縁
性であるとともに上記有機フッ素化合物を電圧印加時に
少なくともその一部を溶解せしめ得る特性を有するもの
で、電圧印加時のフッ素化合物を溶媒和する性質を持つ
ものである。
【0022】このような電気絶縁性媒体の一例として
は、シリコーン油、セバチン酸エステル類、トリメリッ
ト酸エステル類、部分水添されたトリフェニル類、ホス
ファゼン油、アジピン酸エステル類、フタル酸エステル
類、植物油等の脂肪族カルボン酸エステル類、芳香族ポ
リカルボン酸高級アルコールエステル類、精製された灯
油等の脂肪族炭化水素類や鉱油類、アルキル置換の芳香
族炭化水素類、ハロゲン置換の脂肪族もしくは芳香族炭
化水素類、フッ素系オイル、フルオロカーボン類、フル
オロシリコーン系オイル、エーテル類、ホスファゼン類
等の電気絶縁性媒体を挙げる事ができ、それぞれ単独で
あるいは2種以上混合して使用する事ができる。
【0023】また、一般式(I)ないし(IV)で示され
る有機フッ素化合物の上記電気絶縁性媒体に対する配合
割合は、例えば0.1〜35重量%である。特に、1〜
15%程度が好適である。さらに、上記電気絶縁性媒体
と上記有機フッ素化合物を用いて電気感応性流体を製造
するには、単に両者を混合し、室温で充分に撹拌すれば
よい。
【0024】次に、この例のアクチュエータの作動につ
いて説明する。基本的には、複数の電極3a,3b,…
に直流電源10からの直流電圧を印加することによって
ロータ6が回転するのであるが、具体的な電圧印加方法
には次のようなものがある。
【0025】まず、第1の電圧印加方法は、2つの電
極、例えば図3における電極3aと、これに対して平面
角で180度の位置にある電極3eを正極とし、残る6
個の電極を接地(負極)して直流電圧を印加する方法で
ある。この第1の電圧印加方法は、2つの固定した電極
を、例えば正極として、残る6個の電極を接地し負極と
して、電圧印加する点に特徴がある。この場合には、正
極側に正極性形直流電源装置より正電荷が印加され、接
地側は相対的に負極となる。また、直流電源装置が負電
荷印加の負極性形電源装置である場合には、2つの固定
した電極には負電荷が印加されるので負極となり、接地
側は相対的に正極となる。
【0026】この第1の電圧印加方法の変形例として、
電極3aとこれに対して平面角で135度の位置にある
電極3dとを正極として電圧印加し、残る電極を接地す
るもの、および電極3aとこれに対して平面角で90度
の位置にある電極3cとを正極として電圧印加し、残る
電極を接地するもの等がある。勿論、これらの電極の組
合わせと同様の平面角を有する組合わせ、例えば電極3
aと電極3f、電極3aと電極3g、電極3bと電極3
d等も第1の印加方法に包含される。但し、図3の配置
において、相隣する電極の組合わせは除外される。
【0027】従って、この第1の電圧印加方法では、最
小限2個の電極を正極又は負極とし、これら2個の電極
間に少なくとも1個以上の電極を存在させ、これらの電
極を残りの電極とともに接地するような配置が望まし
い。
【0028】また、この第1の電圧印加方法では、2つ
の電極間への電界強度を比較的高くすることがロータの
回転には好ましく、このためには印加電圧を高くする方
法、ケースを小型化する方法等がある。具体的には、図
1のケースの内直径が5cmの時には印加電圧は3kV
以上、好ましくは5kV以上とすることが望ましい。
【0029】また、第2の電圧印加方法は、図3におい
て8個の電極3a,3b…3hに直流電圧を順次切り替
えて印加する方法である。具体的には、8個の電極3
a,3b…3hのうちロータ6の回転軸6aを挟んで相
対向する2個の電極3a,3eを正極として電圧を印加
し、残る電極は接地する。一定時間、例えば1秒経過後
に、電極3aから隣接する電極3bに、電極3eから隣
接する電極3fに、図3において時計廻り方向に沿って
電圧印加を切り替える。この時、電極3eから電極3f
への切り替えのタイミングを、電極3aから電極3bへ
の切り替えのタイミングより一定時間、例えば0.5秒
遅延させる。したがって、電極3eには電極3aよりも
長い時間、例えば0.5秒間余分に電圧が印加される。
【0030】ついで、電極3bおよび電極3fへの所定
時間、例えば1秒間の電圧印加を行ったのち、電極3b
から電極3cへ、電極3fから電極3gへ電圧印加を切
り替えるが、この切り替えも、電極3fから電極3gへ
のタイミングは、先の切替タイミングが遅れているため
同様に遅れることになる。このように、図4のタイミン
グチャートに示したように2個の電極への電圧印加の切
替えを同時に行うのではなく、2個の電極のいずれか一
個を所定時間、例えば0.5秒間遅延して切替えを行
う。以下、同様にして各電極に順次切り替えて電圧印加
が行われるが、どの場合にも電圧印加されている2個の
電極以外の電極は接地されている。
【0031】この第2の電圧印加方法では、各電極間の
電界強度は比較的低くてもロータ6は回転し、印加電圧
は2kV以下であってもよく、印加電圧を高くできない
時やケースが大型の場合に好適な電圧印加方法である。
【0032】このような複数の電極3a,3b…に対す
る電圧印加によりケース1内の電気感応性流体11は流
動し、この流動によってロータ6が回転する。かくし
て、ロータ6の回転軸6aから回転運動を取り出すこと
ができ、アクチュエータとして作動する。また、電極3
a,3b…(正極および負極)の平面的な配置を調整す
ることで、ロータ6の回転方向を制御することができ
る。すなわち、電気感応性流体が正極から負極への流動
を示す場合には、ロータ6はその方向に回転運動をする
ことになる。
【0033】このようなアクチュエータにあっては、複
数の電極3a,3b…への電圧印加による電気エネルギ
ーがロータ6の回転運動に変換され、動力として取り出
すことができる。このような電気感応性流体を作動流体
として使用したアクチュエータは、これまで知られてお
らず本発明者が初めて開発したものである。
【0034】上述の具体例では電極数を8個としたが、
上述のように2個以上であればこれ以外でもよく、ロー
タの羽根の枚数も2枚以上であればよい。また、電極数
とロータの羽根の枚数とを一致させる必要も特にない。
さらに、他の電圧印加方法を採用すればロータの回転数
を変化させることもできる。また、上述のような回転機
に限られず、シリンダ内にピストンを配し、電気感応性
流体を満たすとともにシリンダの内周壁に円環状の電極
を複数並べて形成し、シリンダに電気感応性流体のもど
り流路を設け、電極に順次電圧を切り替えて印加するこ
とにより、ピストンを往復運動させることができる。
【0035】(実験例1)図1ないし図3に示したアク
チュエータを作製した。但し、ロータ6のみは8枚の羽
根を等間隔に設けた8枚羽根のものを使用した。電気感
応性流体として、一般式(II)に含まれる上記構造式
(A)のフッ素化合物を、下記4種(A,B,C,D)
の電気絶縁性媒体中に5重量%含有させたものを約60
mlケース1に満たした。電極3aと電極3eとを正極
として直流5.0kVを印加し、残りの電極はすべて接
地して負極とした。この結果、それぞれの電気感応性流
体中で、ロータ6は電圧印加直後に回転を始め、電圧印
加中回転し続けた。その時の、電気絶縁性媒体と回転速
度の関係を表1に示した。尚、いずれの場合にも電圧印
加時の電流値は、用いた電流測定装置の測定限界下限以
下の0.05mA以下であった。 電気絶縁性媒体: A;シリコーンオイル(「TSF451−100」,東
芝シリコーン(株)製) B;セバチン酸ジオクチル(「DOS」,協和発酵工業
(株)製) C;フルオロカーボン(「フロリナートFC−77」,
住友スリーエム(株)製) D;部分水添されたトリフェニル(「サームエス−90
0」,新日鉄化学(株)製)
【0036】
【表1】
【0037】(実験例2)実験例1において、電気絶縁
性媒体としてAのシリコーンオイルを用い、印加電極と
して電極3aと電極3dとを用いた以外は同様の条件に
して電圧印加を行ったところ、印加直後よりロータ6が
回転しはじめ、印加中は16秒/1回の回転速度で回転
しつづけた。電流値は0.05mA以下であった。
【0038】(実験例3)実験例1において、電気絶縁
性媒体としてAのシリコーンオイルを用い、印加電極と
して電極3aと電極3cとを用いた以外は同様の条件に
して電圧印加を行ったところ、印加直後よりロータ6が
回転しはじめ、印加中は20秒/1回の回転速度で回転
しつづけた。電流値は0.05mA以下であった。
【0039】(実験例4)実験例1において、電気絶縁
性媒体としてAのシリコーンオイルを用い、ロータ6と
して4枚の羽根を等間隔に設けた4枚羽根のものを使用
した以外は同様の条件にして電圧印加を行ったところ、
印加直後よりロータ6が回転しはじめ、印加中は16秒
/1回の回転速度で回転しつづけた。電流値は0.05
mA以下であった。
【0040】(実験例5)図1ないし図3に示すアクチ
ュエータを作製した。ロータ6は図2に示すような6枚
羽根とし、電気感応性流体には実験例2で用いたものを
使用した。印加電圧は直流2kVとし、電圧を8個の電
極に順次切り換えて印加する第2の印加方法を採用し
た。電極3a,3b…3hへの電圧印加は、図4のタイ
ミングチャートに示した通りとし、印加時間は1秒と
し、電極3eへの最初の印加時間のみ1.5秒とした。
この結果、ロータ6は24秒/1回転の回転速度で回転
し続けた。
【0041】(実験例6)実験例1で用いた構造式
(A)のフッ素化合物のかわりに、一般式(I)に含ま
れるF−(CF2)8−CH2CH2OH(「A−182
0」,(株)ダイキンファインケミカル研究所製)を用い
た以外は実験例1と同様にして、電気絶縁性媒体と回転
速度の関係を測定し、表2に示した。尚、いずれの場合
にも電圧印加時の電流値は、用いた電流測定装置の測定
限界下限以下の0.05mA以下であった。
【0042】
【表2】
【0043】(実験例7)実験例1で用いた構造式
(A)のフッ素化合物のかわりに、一般式(III) に含
まれるHOOC−(CF2)6−COOH(出光石油化学
(株)製)を用いた以外は実験例1と同様にして、電気絶
縁性媒体と回転速度の関係を測定し、表3に示した。
尚、いずれの場合にも電圧印加時の電流値は、用いた電
流測定装置の測定限界下限以下の0.05mA以下であ
った。
【0044】
【表3】
【0045】(実験例8)実験例1で用いた構造式
(A)のフッ素化合物のかわりに、一般式(IV)に含ま
れ、上記構造式(E)で表される化合物(出光石油化学
(株)製)を用いた以外は実験例1と同様にして、電気絶
縁性媒体と回転速度の関係を測定し、表4に示した。
尚、いずれの場合にも電圧印加時の電流値は、用いた電
流測定装置の測定限界下限以下の0.05mA以下であ
った。
【0046】
【表4】
【0047】(実験例9)電気感応性流体として、一般
式(III)に含まれるHOCH2−(CF2)8−CH2OH
(出光石油化学(株)製)を、実験例1で用いたシリコー
ンオイル中に3重量%含有させたものを用い、実験例1
と同様に5.0kV印加時の回転速度を測定したとこ
ろ、72.8秒/1回転であった。尚、電圧印加時の電
流値は、用いた電流測定装置の測定限界下限以下の0.
05mA以下であった。
【0048】(実験例10)電気感応性流体として、一
般式(I)に含まれるF−(CF2)2a−CH2CH2OH
(aは3〜8の整数である混合物、「Cmアルコー
ル」,旭硝子(株)製)を、実験例1で用いたシリコーン
オイル中に3重量%含有させたものを用い、実験例1と
同様に5.0kV印加時の回転速度を測定したところ、
78.6秒/1回転であった。尚、電圧印加時の電流値
は、用いた電流測定装置の測定限界下限以下の0.05
mA以下であった。
【0049】(実験例11)電気感応性流体として、B
の電気絶縁性媒体中に、実験例1で用いたフッ素化合物
を5重量%含有させたものを約60mlケース1に満た
した。8枚羽根のロータ6を用い、電極3c,3d,3
g,3hをケースより取り去り、電極3aと3eとを正
極とし、電極3bと3fを接地して負極として、直流
5.0kVを印加して、印加中の回転方向と回転速度を
測定した。結果を表5に示した。また、電極3bと3f
のかわりに、電極3dと3hを負極として用いて、同様
に電圧印加中の回転方向と回転速度を測定し、結果を表
5に示した。尚、電圧印加時の電流値はどちらの場合に
も、用いた電流測定装置の測定限界下限以下の0.05
mA以下であった。
【0050】
【表5】
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
気感応性流体を作動流体とし、電気エネルギーを回転運
動や往復運動に変換する新規なアクチュエータを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクチュエータの一例を示す概略構
成図である。
【図2】 図1のアクチュエータのロータを示す平面図
である。
【図3】 図1のアクチュエータの電極の配置を示す平
面図である。
【図4】 本発明のアクチュエータにおける電極への第
2の電圧印加方法の一例を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1…ケース、3a,3b,3c,3d,3e,3f,3
g,3h…電極、6…ロータ、10…直流電源、11…
電気感応性流体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に電気感応性流体を作動流体とし
    て入れ、この筐体に複数の電極を設け、筐体内に動力取
    出用の可動部材を配してなり、上記電極に電圧を印加し
    て作動流体を流動させ、この流動によって可動部材を動
    かすようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 円筒状の筐体に電気感応性流体を作動流
    体として入れ、この筐体の内周壁に複数の電極を設け、
    筐体内に羽根車状のロータを配してなり、上記電極に電
    圧を印加して作動流体を流動させ、この流動によってロ
    ータを回転させるようにしたことを特徴とするアクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 上記電気感応性流体として、有機フッ素
    化合物と電気絶縁性媒体とからなる組成物を用いること
    を特徴とする請求項1または2記載のアクチュエータ。
JP7043308A 1994-07-27 1995-03-02 アクチュエータ Withdrawn JPH08210240A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7043308A JPH08210240A (ja) 1994-07-27 1995-03-02 アクチュエータ
EP95420207A EP0695025B1 (en) 1994-07-27 1995-07-21 Actuator
DE69510281T DE69510281D1 (de) 1994-07-27 1995-07-21 Betätigungseinrichtung
AT95420207T ATE181469T1 (de) 1994-07-27 1995-07-21 Betätigungseinrichtung
US08/506,931 US5705969A (en) 1994-07-27 1995-07-26 Actuator

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17587294 1994-07-27
JP6-175872 1994-12-09
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