JPH08209268A - Cu−Cr−Ni系複合材料及びその製造方法 - Google Patents
Cu−Cr−Ni系複合材料及びその製造方法Info
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- JPH08209268A JPH08209268A JP7013995A JP1399595A JPH08209268A JP H08209268 A JPH08209268 A JP H08209268A JP 7013995 A JP7013995 A JP 7013995A JP 1399595 A JP1399595 A JP 1399595A JP H08209268 A JPH08209268 A JP H08209268A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Cr粒子がCu素地に強固に密着しており、
そのため、Cr粒子のアーク衝撃による素地からの剥離
脱落が起こり難く、真空断熱器の電極材料等として用い
た場合に優れた電極特性の安定維持が図れるCu−Cr
−Ni系複合材料を提供する。 【構成】 重量比で、Cr;5〜60%、Ni:0.5
〜30%を含有し、残部がCu及び不可避的不純物から
なる組成を有し、且つCu合金素地中に分散するCr粒
子と素地との間にNiを含有する拡散層が生成されてい
ることを特徴とする材料であって、Niを含有する拡散
層が隙間を埋めてCr粒子とCu合金素地との密着性を
高めており、アーク衝撃によるCr粒子の剥離脱落が生
じ難い。
そのため、Cr粒子のアーク衝撃による素地からの剥離
脱落が起こり難く、真空断熱器の電極材料等として用い
た場合に優れた電極特性の安定維持が図れるCu−Cr
−Ni系複合材料を提供する。 【構成】 重量比で、Cr;5〜60%、Ni:0.5
〜30%を含有し、残部がCu及び不可避的不純物から
なる組成を有し、且つCu合金素地中に分散するCr粒
子と素地との間にNiを含有する拡散層が生成されてい
ることを特徴とする材料であって、Niを含有する拡散
層が隙間を埋めてCr粒子とCu合金素地との密着性を
高めており、アーク衝撃によるCr粒子の剥離脱落が生
じ難い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク放電に対する耐
久性が重要視される真空遮断器の電極材料として特に有
用なCu−Cr−Ni系の複合材料とその材料の製造方
法に関する。
久性が重要視される真空遮断器の電極材料として特に有
用なCu−Cr−Ni系の複合材料とその材料の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】真空遮断器用電極材料として提案されて
いるCu−Cr系合金は、CuとCrが互いに固溶しな
い2相分離型の合金系であるため、鋳造法や粉末冶金法
で製造されている。
いるCu−Cr系合金は、CuとCrが互いに固溶しな
い2相分離型の合金系であるため、鋳造法や粉末冶金法
で製造されている。
【0003】鋳造法によると、溶解・凝固過程を取るた
め、析出する組織が粗大化する欠点がある。これは上述
したように、CuとCrが互いに殆ど固溶しないことか
ら、冷却速度が小さいと鋳造凝固過程において安定な合
金組織、すなわち、ほぼ純Cuと純Crに分離し、且つ
粗大化した両者が混在した組織を形成する。その結果、
真空遮断器の電極材料として用いた場合、アーク放電時
にCrが素地から剥離・脱落して接点表面の肌荒れを起
こし、さい断値・遮断値特性を劣化させるといった問題
が生じる。
め、析出する組織が粗大化する欠点がある。これは上述
したように、CuとCrが互いに殆ど固溶しないことか
ら、冷却速度が小さいと鋳造凝固過程において安定な合
金組織、すなわち、ほぼ純Cuと純Crに分離し、且つ
粗大化した両者が混在した組織を形成する。その結果、
真空遮断器の電極材料として用いた場合、アーク放電時
にCrが素地から剥離・脱落して接点表面の肌荒れを起
こし、さい断値・遮断値特性を劣化させるといった問題
が生じる。
【0004】そこで、特開平6−96647号公報は、
鋳造法において冷却速度を制御することにより微細組織
層を有するCu−Cr系合金を提案している。しかしな
がら、この合金の場合、微細なCr相は素地のCuに対
して金属学的に強固に密着していない。つまり、Cuと
Crの界面において反応層、或いは拡散層を形成してお
らず、そのため、アーク放電時のアーク衝撃によりCr
相が素地から脱落し、電極表面の肌荒れの原因となり、
接触抵抗値が劣化したり、安定な電極特性を得ることが
困難となる。
鋳造法において冷却速度を制御することにより微細組織
層を有するCu−Cr系合金を提案している。しかしな
がら、この合金の場合、微細なCr相は素地のCuに対
して金属学的に強固に密着していない。つまり、Cuと
Crの界面において反応層、或いは拡散層を形成してお
らず、そのため、アーク放電時のアーク衝撃によりCr
相が素地から脱落し、電極表面の肌荒れの原因となり、
接触抵抗値が劣化したり、安定な電極特性を得ることが
困難となる。
【0005】一方、粉末冶金法によると、先ずCr粉末
を焼結して気孔率の高いスケルトン(骨格)を作製した
後、低融点のCuをスケルトンの気孔内に溶融・含浸さ
せる方法がある。しかしながら、この含浸法では微細な
Cr粒子からなる構造のスケルトンを得ることが困難で
あり、たとえ、Cr粒子のスケトルンが作製できたとし
ても、Cuを溶浸させるとスケルトンの気孔内に空隙が
残り易くて緻密な組織を得ることができず、その結果真
空遮断器の電極材料としての優れた特性を得ることが困
難である。
を焼結して気孔率の高いスケルトン(骨格)を作製した
後、低融点のCuをスケルトンの気孔内に溶融・含浸さ
せる方法がある。しかしながら、この含浸法では微細な
Cr粒子からなる構造のスケルトンを得ることが困難で
あり、たとえ、Cr粒子のスケトルンが作製できたとし
ても、Cuを溶浸させるとスケルトンの気孔内に空隙が
残り易くて緻密な組織を得ることができず、その結果真
空遮断器の電極材料としての優れた特性を得ることが困
難である。
【0006】そこで、Cr粒子の微細化および焼結体の
緻密化を実現するべく、特開平6−330101号公報
は、機械的合金化手法(メカニカルアロイング/MA)
を適用することで、CuとCrが均一な強制固溶体に近
い状態になり、しかもCr粒子が微細に析出している組
織を実現することを提案している。
緻密化を実現するべく、特開平6−330101号公報
は、機械的合金化手法(メカニカルアロイング/MA)
を適用することで、CuとCrが均一な強制固溶体に近
い状態になり、しかもCr粒子が微細に析出している組
織を実現することを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−330
101号の製法で作れたCu−Cr系材料は、微細なC
r粒子がCu素地中に均一に分散しており、真空遮断器
用電極に用いた場合、他の粉末冶金法や鋳造法で作った
材料に比べて優れた電極特性を有することが確認され
た。しかし、Cr粒子は微細に分散しているものの、C
uマトリックスとCr粒子の界面部に反応拡散層が生じ
ておらず、また、両者の界面に微小な隙間が存在するた
め、電極材料として用いた場合、繰り返しの開閉作動に
おけるアーク衝撃によりCuマトリックスからCr粒子
が脱落し、安定した電極特性が早いうちに損なわれるこ
とが予想される。
101号の製法で作れたCu−Cr系材料は、微細なC
r粒子がCu素地中に均一に分散しており、真空遮断器
用電極に用いた場合、他の粉末冶金法や鋳造法で作った
材料に比べて優れた電極特性を有することが確認され
た。しかし、Cr粒子は微細に分散しているものの、C
uマトリックスとCr粒子の界面部に反応拡散層が生じ
ておらず、また、両者の界面に微小な隙間が存在するた
め、電極材料として用いた場合、繰り返しの開閉作動に
おけるアーク衝撃によりCuマトリックスからCr粒子
が脱落し、安定した電極特性が早いうちに損なわれるこ
とが予想される。
【0008】そこで、本発明は、アーク衝撃によるCr
粒子の剥離、脱落が起こり難く、安定した電極特性を長
期にわたって維持できる電極用の複合材料とその製造方
法を提供することを目的としている。
粒子の剥離、脱落が起こり難く、安定した電極特性を長
期にわたって維持できる電極用の複合材料とその製造方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題の解決策とし
て提供する本発明のCu−Cr−Ni系複合材料は、重
量比で、Cr;5〜60%、Ni:0.5〜30%を含
有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有
し、且つCu合金素地中に分散するCr粒子と素地との
間にNiを含有する拡散層が生成されていることを特徴
とするものである。
て提供する本発明のCu−Cr−Ni系複合材料は、重
量比で、Cr;5〜60%、Ni:0.5〜30%を含
有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有
し、且つCu合金素地中に分散するCr粒子と素地との
間にNiを含有する拡散層が生成されていることを特徴
とするものである。
【0010】この複合材料は、Cu、Cr、Niのほか
に、Bi、Te、Sbの中から選ばれた1種又は2種以
上の元素を0.01〜8重量%含有した組成であるとよ
り好ましい。
に、Bi、Te、Sbの中から選ばれた1種又は2種以
上の元素を0.01〜8重量%含有した組成であるとよ
り好ましい。
【0011】また、Cr粒子の平均粒径は30μm以下
にするのが望ましい。
にするのが望ましい。
【0012】かかる本発明の複合材料は、所要元素(C
u、Cr、Ni又はこれ等とBi、Te、Sbの中の少
なくともどれかひとつ)の粉末を所定の割合で配合して
出発原料粉末を準備する工程、該出発原料粉末の機械的
混合・粉砕・合金化処理を行う工程、該合金化処理粉末
を冷間成形して圧粉体を得る工程、該圧粉体を不活性ガ
ス雰囲気、還元ガス雰囲気、又は真空中において500
℃以上で焼結する工程、該焼結体を100℃以下で冷間
鍛造する工程、続いて該鍛造体を500℃以上で再度焼
結する工程を経て製造する。
u、Cr、Ni又はこれ等とBi、Te、Sbの中の少
なくともどれかひとつ)の粉末を所定の割合で配合して
出発原料粉末を準備する工程、該出発原料粉末の機械的
混合・粉砕・合金化処理を行う工程、該合金化処理粉末
を冷間成形して圧粉体を得る工程、該圧粉体を不活性ガ
ス雰囲気、還元ガス雰囲気、又は真空中において500
℃以上で焼結する工程、該焼結体を100℃以下で冷間
鍛造する工程、続いて該鍛造体を500℃以上で再度焼
結する工程を経て製造する。
【0013】なお、出発原料粉末の中のCu、Cr、N
iについては、粉末配合時の配合形態として次の4つの
組合わせが考えられる。Cu粉末+Cr粉末+Ni粉
末、Cu粉末+Cr−Ni合金粉末、Cu−Ni合
金粉末+Cr粉末、Cu−Ni合金粉末+Ni−Cr
合金粉末。この〜の配合形態のどれを選んでも、各
金属元素の量を規定範囲内に納めて本発明の方法による
製造を行えば、目的とする複合材料になる。
iについては、粉末配合時の配合形態として次の4つの
組合わせが考えられる。Cu粉末+Cr粉末+Ni粉
末、Cu粉末+Cr−Ni合金粉末、Cu−Ni合
金粉末+Cr粉末、Cu−Ni合金粉末+Ni−Cr
合金粉末。この〜の配合形態のどれを選んでも、各
金属元素の量を規定範囲内に納めて本発明の方法による
製造を行えば、目的とする複合材料になる。
【0014】
【作用】本発明者らは、上記の目的を達成すべく種々の
実験および検討を行った結果、Cu合金素地中に微細且
つ均一に分散するCr粒子と素地との間に成分の相互拡
散層を生成させることに成功した。その拡散層がCr粒
子とCu合金素地との密着性を高めてアーク衝撃による
Cr粒子の剥離、脱落を抑制し、これにより、優れた電
極特性の安定維持が図られる。
実験および検討を行った結果、Cu合金素地中に微細且
つ均一に分散するCr粒子と素地との間に成分の相互拡
散層を生成させることに成功した。その拡散層がCr粒
子とCu合金素地との密着性を高めてアーク衝撃による
Cr粒子の剥離、脱落を抑制し、これにより、優れた電
極特性の安定維持が図られる。
【0015】以下に、本発明のCu−Cr−Ni系複合
材料において、上記の如く合金組成および組織形態を設
定した理由を説明する。
材料において、上記の如く合金組成および組織形態を設
定した理由を説明する。
【0016】先ず、本発明材料の最大の特徴は、Cr粒
子とCuマトリックスの界面部に拡散層を生成すること
である。
子とCuマトリックスの界面部に拡散層を生成すること
である。
【0017】上述したように、CuとCrは互いに非固
溶であるので両者間で拡散層を生成させることは非常に
困難である。そこで、本発明者らはCuと固溶し易く、
且つCrとも固溶し易い金属元素であるNiに着目し
た。つまり、NiはCuおよびCrと全率固溶であるこ
とから、Niが素地中、或いはCr粒子中、或いは両方
に存在することでCuマトリックスとCr粒子の界面部
にNiを含有する拡散層を生成することが可能であると
考えた。しかも、Niは比較的融点が高い金属元素であ
ることから電極材料に添加しても特性を低下させること
はない。
溶であるので両者間で拡散層を生成させることは非常に
困難である。そこで、本発明者らはCuと固溶し易く、
且つCrとも固溶し易い金属元素であるNiに着目し
た。つまり、NiはCuおよびCrと全率固溶であるこ
とから、Niが素地中、或いはCr粒子中、或いは両方
に存在することでCuマトリックスとCr粒子の界面部
にNiを含有する拡散層を生成することが可能であると
考えた。しかも、Niは比較的融点が高い金属元素であ
ることから電極材料に添加しても特性を低下させること
はない。
【0018】以上の理由から、本発明においては、Cu
−Cr系合金にNiを加えた。次に、各元素の働きとそ
の量の限定理由を述べる。
−Cr系合金にNiを加えた。次に、各元素の働きとそ
の量の限定理由を述べる。
【0019】Cr:このCrは、耐アーク性を有する材
料であり、接触抵抗、さい断値、遮断値等の電極特性を
改善する効果がある。その添加量が5重量%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、一方、60重量%を越
えて添加しても効果は更に向上しない。従って、Crの
適正含有量は5〜60重量%である。また、Cr粒径に
関しては、素地中に分散するCr粒子の平均粒径が30
μmよりも大きい場合、Crの存在しない領域、つまり
Cu素地領域においてアークが点孤する確率が増え、そ
の結果、アークが局所的に集中し、Cu素地部の溶融に
よる電極の欠損が生じる。また、Cr粒子径が小さいほ
ど、焼結した際に焼結体内部に空孔が発生しにくいこと
を見いだした。従って、局所的なアークの集中を防止
し、安定した電極特性および耐アーク消耗性を得るため
には、Cu素地中に分散するCr粒子の平均粒径は30
μm以下であることが好ましい。
料であり、接触抵抗、さい断値、遮断値等の電極特性を
改善する効果がある。その添加量が5重量%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、一方、60重量%を越
えて添加しても効果は更に向上しない。従って、Crの
適正含有量は5〜60重量%である。また、Cr粒径に
関しては、素地中に分散するCr粒子の平均粒径が30
μmよりも大きい場合、Crの存在しない領域、つまり
Cu素地領域においてアークが点孤する確率が増え、そ
の結果、アークが局所的に集中し、Cu素地部の溶融に
よる電極の欠損が生じる。また、Cr粒子径が小さいほ
ど、焼結した際に焼結体内部に空孔が発生しにくいこと
を見いだした。従って、局所的なアークの集中を防止
し、安定した電極特性および耐アーク消耗性を得るため
には、Cu素地中に分散するCr粒子の平均粒径は30
μm以下であることが好ましい。
【0020】Ni:上述したように、NiはCuおよび
Crとの全率固溶型元素であることから、素地のCuと
Cr粒子の間で拡散層を生成させる効果がある。このよ
うな効果を得るためには、Niを0.5重量%以上含有
する必要があるが、30重量%を越えて含有しても効果
は更には向上しない。一方、Ni含有量が0.5重量%
未満である場合、十分な拡散層が必要箇所に形成され
ず、アーク衝撃によりCu素地からCr粒子が剥離・脱
落し、安定した電極特性を確保できなくなるといった問
題が生じる。従って、Niの適正含有量は0.5〜30
重量%である。
Crとの全率固溶型元素であることから、素地のCuと
Cr粒子の間で拡散層を生成させる効果がある。このよ
うな効果を得るためには、Niを0.5重量%以上含有
する必要があるが、30重量%を越えて含有しても効果
は更には向上しない。一方、Ni含有量が0.5重量%
未満である場合、十分な拡散層が必要箇所に形成され
ず、アーク衝撃によりCu素地からCr粒子が剥離・脱
落し、安定した電極特性を確保できなくなるといった問
題が生じる。従って、Niの適正含有量は0.5〜30
重量%である。
【0021】Bi,Te,Sb:これらの元素の中の少
なくともどれか1種を添加すると、本発明のCu−Cr
−Ni系材料の電極特性が更に改善される。特に、これ
らの元素はアーク放電時に接点間で蒸発し易く、その結
果、電流さい断値を低い状態で安定させる効果がある。
このような効果を得るためには、これらの元素のうち、
1種或いは2種以上を、合計で0.01%以上含有する
必要がある。一方で、これらの元素は比較的融点が低い
ために、含有量が8重量%を越えると電極材料のろう付
け過程で流出したり、焼結材料の機械的特性を低下させ
るといった問題が生じる。従って、Bi、Te、Sbの
適正含有量は0.01〜8重量%である。
なくともどれか1種を添加すると、本発明のCu−Cr
−Ni系材料の電極特性が更に改善される。特に、これ
らの元素はアーク放電時に接点間で蒸発し易く、その結
果、電流さい断値を低い状態で安定させる効果がある。
このような効果を得るためには、これらの元素のうち、
1種或いは2種以上を、合計で0.01%以上含有する
必要がある。一方で、これらの元素は比較的融点が低い
ために、含有量が8重量%を越えると電極材料のろう付
け過程で流出したり、焼結材料の機械的特性を低下させ
るといった問題が生じる。従って、Bi、Te、Sbの
適正含有量は0.01〜8重量%である。
【0022】また、電極材料としての要求特性の一つで
ある電気伝導度を向上させるため、本発明においては母
体となる残りの部分にCuを選択した。
ある電気伝導度を向上させるため、本発明においては母
体となる残りの部分にCuを選択した。
【0023】なお、特開平5−230565号公報は、
真空バルブ用接点材料の一例としてCu、Cr、Niの
3者を含む材料を示しているが、ここでのNiは、補助
成分として添加され、Cr、W、Mo、Ti等の耐孤成
分と反応して接点材料の基地を強化し、耐消耗性を改善
する効果がある添加元素であり、本発明が提案するよう
な、Cu素地とCr析出相との界面部に拡散層を形成し
て両者の密着性を高めることを狙いとしたものではな
く、また、TiB2 やAl2 O3 を必須成分として加え
た同公報に開示の組成では、本発明の効果が発揮される
かどうかも判らない。
真空バルブ用接点材料の一例としてCu、Cr、Niの
3者を含む材料を示しているが、ここでのNiは、補助
成分として添加され、Cr、W、Mo、Ti等の耐孤成
分と反応して接点材料の基地を強化し、耐消耗性を改善
する効果がある添加元素であり、本発明が提案するよう
な、Cu素地とCr析出相との界面部に拡散層を形成し
て両者の密着性を高めることを狙いとしたものではな
く、また、TiB2 やAl2 O3 を必須成分として加え
た同公報に開示の組成では、本発明の効果が発揮される
かどうかも判らない。
【0024】次に、上記の組成を有するCu−Cr−N
i系複合材料の製造方法に関して以下に詳細に記載す
る。
i系複合材料の製造方法に関して以下に詳細に記載す
る。
【0025】先ず、上述の如くCr粒子の平均粒径を3
0μm以下に微細化し、且つ、CuとCr粒子の界面に
Niを含有する拡散層を生じさせるためのキーテクノロ
ジーは、メカニカルアロイング(MAと略記する)に代
表される粉末の機械的粉砕・混合・合金化処理であり、
本発明の製造方法における最大の特徴である。
0μm以下に微細化し、且つ、CuとCr粒子の界面に
Niを含有する拡散層を生じさせるためのキーテクノロ
ジーは、メカニカルアロイング(MAと略記する)に代
表される粉末の機械的粉砕・混合・合金化処理であり、
本発明の製造方法における最大の特徴である。
【0026】つまり、所定の配合組成からなるCu−C
r−Ni系混合粉末を、MA処理を行うことでCuと
Niとの合金化、およびCrとNiとの合金化が進行
し、その結果、MA処理を施した状態で、粉末素地を構
成するCuとCr粒子の界面部に、Niを含有した拡散
層が生成され、Cu素地とCr粒子の密着性を改善でき
ること、Cr粒子を微細化してCu素地中に均一に分
散・析出させることができ、その結果、優れた電極特性
を発現できることを見い出した。また、後述するよう
に、焼結過程においてCu−NiおよびCr−Niの間
で相互拡散現象が更に進行し、その拡散層がCr粒子と
Cu素地との界面の隙間を埋める結果両者の密着性が顕
著に向上することを確認した。
r−Ni系混合粉末を、MA処理を行うことでCuと
Niとの合金化、およびCrとNiとの合金化が進行
し、その結果、MA処理を施した状態で、粉末素地を構
成するCuとCr粒子の界面部に、Niを含有した拡散
層が生成され、Cu素地とCr粒子の密着性を改善でき
ること、Cr粒子を微細化してCu素地中に均一に分
散・析出させることができ、その結果、優れた電極特性
を発現できることを見い出した。また、後述するよう
に、焼結過程においてCu−NiおよびCr−Niの間
で相互拡散現象が更に進行し、その拡散層がCr粒子と
Cu素地との界面の隙間を埋める結果両者の密着性が顕
著に向上することを確認した。
【0027】この電極材料は、真空中で使用するため、
酸素濃度を極力抑える必要がある。したがって、Cu、
Cr、Ni粉末を所定の成分に配合した混合粉末のMA
処理は、Ar等の不活性ガス中で行う。また、本発明に
おけるMA処理は乾式条件下で行うが、場合によっては
PCA(Process Control Agen
t)としてステアリン酸やアルコールなどを少量添加す
ることで過度の凝集を防ぐこともある。処理装置はアト
ライタやボールミルが適当である。前者は粉砕効率に優
れていることから高速処理には適しており、また後者は
処理時間が長くなるが雰囲気制御が容易であり、投入エ
ネルギの設計さえ適切に行えば、それほど時間をかけな
くても目標とする粉末の組織構造が実現できることか
ら、比較的経済性に優れた製法である。
酸素濃度を極力抑える必要がある。したがって、Cu、
Cr、Ni粉末を所定の成分に配合した混合粉末のMA
処理は、Ar等の不活性ガス中で行う。また、本発明に
おけるMA処理は乾式条件下で行うが、場合によっては
PCA(Process Control Agen
t)としてステアリン酸やアルコールなどを少量添加す
ることで過度の凝集を防ぐこともある。処理装置はアト
ライタやボールミルが適当である。前者は粉砕効率に優
れていることから高速処理には適しており、また後者は
処理時間が長くなるが雰囲気制御が容易であり、投入エ
ネルギの設計さえ適切に行えば、それほど時間をかけな
くても目標とする粉末の組織構造が実現できることか
ら、比較的経済性に優れた製法である。
【0028】また、所定の成分組成を有する出発原料粉
末を準備するには、Cu粉末、Cr粉末、Ni粉末をそ
れぞれ配合する方法以外に、Cu粉末に代わりCu−N
i合金粉末を、Cr粉末に代わりCr−Ni合金粉末を
使用しても、MA処理を施すことによりCu素地とCr
粒子間にNiを含有する拡散層を生成させることが可能
である。
末を準備するには、Cu粉末、Cr粉末、Ni粉末をそ
れぞれ配合する方法以外に、Cu粉末に代わりCu−N
i合金粉末を、Cr粉末に代わりCr−Ni合金粉末を
使用しても、MA処理を施すことによりCu素地とCr
粒子間にNiを含有する拡散層を生成させることが可能
である。
【0029】Bi、Te、Sb等の粉末は、機械的粉砕
・混合・合金化処理を行う前に、事前にCu−Cr−N
i系混合粉末中に配合しておくと、例えば、MA処理を
行った際に、これらの元素は粉末内部に均一に分散し、
凝集・偏析等の問題が起こらない。
・混合・合金化処理を行う前に、事前にCu−Cr−N
i系混合粉末中に配合しておくと、例えば、MA処理を
行った際に、これらの元素は粉末内部に均一に分散し、
凝集・偏析等の問題が起こらない。
【0030】次に、MA処理粉末を冷間成形し、これを
不活性ガス、還元ガス、或いは真空中において、500
℃以上で焼結した後、冷間鍛造により緻密化し、更に5
00℃以上の温度にて再焼結することでCu−Cr−N
i系焼結体を作り出す。
不活性ガス、還元ガス、或いは真空中において、500
℃以上で焼結した後、冷間鍛造により緻密化し、更に5
00℃以上の温度にて再焼結することでCu−Cr−N
i系焼結体を作り出す。
【0031】焼結を行う雰囲気に関しては、上述したよ
うに酸素濃度を抑えると共に、窒化物の生成を抑制する
観点から、水素ガスやアルゴンガス、或いは真空中であ
ることが好ましい。また、MA処理粉末を焼結させるた
めには、500℃以上に加熱・保持する必要がある。5
00℃未満で焼結した場合、粉末間で焼結現象が十分に
進行せず、そのために焼結体の内部に空孔が多く存在
し、後工程の冷間鍛造において焼結体の密度を上昇させ
ることが困難となり、その結果、電気伝導度が低下する
といった問題が生じる。
うに酸素濃度を抑えると共に、窒化物の生成を抑制する
観点から、水素ガスやアルゴンガス、或いは真空中であ
ることが好ましい。また、MA処理粉末を焼結させるた
めには、500℃以上に加熱・保持する必要がある。5
00℃未満で焼結した場合、粉末間で焼結現象が十分に
進行せず、そのために焼結体の内部に空孔が多く存在
し、後工程の冷間鍛造において焼結体の密度を上昇させ
ることが困難となり、その結果、電気伝導度が低下する
といった問題が生じる。
【0032】次に、このようにして得た焼結体を冷間鍛
造し、更に500℃以上で再焼結する訳であるが、ここ
での冷間鍛造は焼結体の密度を上昇させる目的で行い、
再焼結は電気伝導度を上昇させる目的で行う。特に本発
明者らは、真空遮断器の電極材料としての要求特性を満
足する電気伝導度を得るためには、冷間で鍛造した後、
再焼結することが有効であることを見い出した。これ
は、再焼結により粉末間の結合力が向上することで、電
気伝導度が上昇したものと考える。そのための再焼結条
件として、500℃以上での加熱が必要である。再焼結
の雰囲気に関しては特に制約はないが、非酸化性雰囲気
であることが望ましい。
造し、更に500℃以上で再焼結する訳であるが、ここ
での冷間鍛造は焼結体の密度を上昇させる目的で行い、
再焼結は電気伝導度を上昇させる目的で行う。特に本発
明者らは、真空遮断器の電極材料としての要求特性を満
足する電気伝導度を得るためには、冷間で鍛造した後、
再焼結することが有効であることを見い出した。これ
は、再焼結により粉末間の結合力が向上することで、電
気伝導度が上昇したものと考える。そのための再焼結条
件として、500℃以上での加熱が必要である。再焼結
の雰囲気に関しては特に制約はないが、非酸化性雰囲気
であることが望ましい。
【0033】
−実施例1− 平均粒径22μm(最大粒径35μm以下)の電解純C
u粉末、平均粒径48μm(最大粒径74μm以下)の
電解Cr粉末、平均粒径27μm(最大粒径40μm以
下)の純Ni粉末、最大粒径149μm以下のBi、T
e、Sb粉末をそれぞれ準備し、これ等を表1に示す割
合で配合し、各混合粉末を振動ボールミルを用い、Ar
ガス中でMA処理を行った。そして、得られた粉末中に
おけるCr粒子とCu素地の界面部での拡散層の有無を
EMPAライン分析により調査すると共に、Cr粒子の
平均粒径を測定した。その結果を表1に併せて示す。な
お、表1中のMA時間0は、各粉末を配合しただけで、
MA処理未実施を意味する。
u粉末、平均粒径48μm(最大粒径74μm以下)の
電解Cr粉末、平均粒径27μm(最大粒径40μm以
下)の純Ni粉末、最大粒径149μm以下のBi、T
e、Sb粉末をそれぞれ準備し、これ等を表1に示す割
合で配合し、各混合粉末を振動ボールミルを用い、Ar
ガス中でMA処理を行った。そして、得られた粉末中に
おけるCr粒子とCu素地の界面部での拡散層の有無を
EMPAライン分析により調査すると共に、Cr粒子の
平均粒径を測定した。その結果を表1に併せて示す。な
お、表1中のMA時間0は、各粉末を配合しただけで、
MA処理未実施を意味する。
【0034】表1中の試料No.1〜8は本発明用の粉
末、No.9〜12は比較用の粉末である。
末、No.9〜12は比較用の粉末である。
【0035】
【表1】
【0036】これに見るように、本発明用のMA処理粉
末においては、素地のCuとCr粒子の間に幅6〜12
μm程度のNiを含有する拡散層が存在することが、E
PMAライン分析の結果から判った。また、Cr粒子の
平均粒径は5〜10μmと小さく、且つMA粉末内部に
均一に分散しており、さらに必要に応じて添加したB
i、Te、Sbも同様に、MA粉末のCu素地中に均一
に分散していることを確認した。
末においては、素地のCuとCr粒子の間に幅6〜12
μm程度のNiを含有する拡散層が存在することが、E
PMAライン分析の結果から判った。また、Cr粒子の
平均粒径は5〜10μmと小さく、且つMA粉末内部に
均一に分散しており、さらに必要に応じて添加したB
i、Te、Sbも同様に、MA粉末のCu素地中に均一
に分散していることを確認した。
【0037】これに対し、比較例No.9〜12におい
ては以下のような問題が認められた。即ち、試料No9
はNiを含有しないため、一方、試料No10はNi量
が0.2%と少ないため、Cu素地とCr粒子の界面部
に拡散層が生じていない。また、試料No11、12は
MA処理を行わなかったため、その拡散層が生じていな
い。
ては以下のような問題が認められた。即ち、試料No9
はNiを含有しないため、一方、試料No10はNi量
が0.2%と少ないため、Cu素地とCr粒子の界面部
に拡散層が生じていない。また、試料No11、12は
MA処理を行わなかったため、その拡散層が生じていな
い。
【0038】なお、試料No13〜16は、他の試料か
ら拡散層が生じていることを予測できたので、その層の
有無等についての調査は行わなかった。
ら拡散層が生じていることを予測できたので、その層の
有無等についての調査は行わなかった。
【0039】次に、上のようにして得られた各MA粉末
を面圧8ton/cm2 で冷間成形した後、真空中で1
000℃にて3時間焼結した。更に、この焼結材を常温
にて8ton/cm2 の圧力で冷間鍛造を行い、続いて
真空中で800℃にて3時間再焼結を行なってCu−C
r−Ni系複合材を作製した。そして、これを真空遮断
器の電極材料に用いて1万回の開閉動作を行い、終了後
のさい断値を評価すると共に、電極表面の損傷状況を調
査した。Cu−Cr−Ni系複合材料中のCr粒子の平
均粒径、さい断値、および試料表面の損傷状況を表2に
示す。
を面圧8ton/cm2 で冷間成形した後、真空中で1
000℃にて3時間焼結した。更に、この焼結材を常温
にて8ton/cm2 の圧力で冷間鍛造を行い、続いて
真空中で800℃にて3時間再焼結を行なってCu−C
r−Ni系複合材を作製した。そして、これを真空遮断
器の電極材料に用いて1万回の開閉動作を行い、終了後
のさい断値を評価すると共に、電極表面の損傷状況を調
査した。Cu−Cr−Ni系複合材料中のCr粒子の平
均粒径、さい断値、および試料表面の損傷状況を表2に
示す。
【0040】
【表2】
【0041】この表2から判るように、本発明の複合材
料は、EPMAライン分析の結果、焼結、再焼結により
MA処理で生じた拡散層が更に広がっている。また、C
r粒子は、その平均粒径が焼結、再焼結で少し大きくな
ってはいるが、8〜15μmと小さく、且つ焼結体中に
均一に分散しており、さらに必要に応じて添加したB
i、Te、Sbも同様に、焼結体の素地中に均一に分散
していることを確認した。更に、1万回の開閉動作を終
了した試験後の試料表面は肌荒れやCr粒子の脱落もな
く良好な性状であった。Bi、Te、Sbを含有すると
さい断値は更に低くなることも確認できた。
料は、EPMAライン分析の結果、焼結、再焼結により
MA処理で生じた拡散層が更に広がっている。また、C
r粒子は、その平均粒径が焼結、再焼結で少し大きくな
ってはいるが、8〜15μmと小さく、且つ焼結体中に
均一に分散しており、さらに必要に応じて添加したB
i、Te、Sbも同様に、焼結体の素地中に均一に分散
していることを確認した。更に、1万回の開閉動作を終
了した試験後の試料表面は肌荒れやCr粒子の脱落もな
く良好な性状であった。Bi、Te、Sbを含有すると
さい断値は更に低くなることも確認できた。
【0042】これに対し、比較材No9〜16について
は、以下の問題が認められた。 No9、10:Niを含有しないため、Cr粒子とCu
素地間に拡散層が生成せず、その結果、開閉作動時にC
r粒子が脱落して安定した電極特性が得られなかった。
は、以下の問題が認められた。 No9、10:Niを含有しないため、Cr粒子とCu
素地間に拡散層が生成せず、その結果、開閉作動時にC
r粒子が脱落して安定した電極特性が得られなかった。
【0043】No11、12:MA処理を行わなかった
ため、焼結体中のCr粒子の平均粒径が大きくて、良好
な電極特性が得られず、また、拡散層が無いため、試験
後の材料表面にCrの脱落による肌荒れが認められた。
ため、焼結体中のCr粒子の平均粒径が大きくて、良好
な電極特性が得られず、また、拡散層が無いため、試験
後の材料表面にCrの脱落による肌荒れが認められた。
【0044】No13:Cr量が2%と少ないため、ア
ーク放電時にCu素地部の溶融・肌荒れが生じて良好な
電極特性が得られなかった。
ーク放電時にCu素地部の溶融・肌荒れが生じて良好な
電極特性が得られなかった。
【0045】No14:Ni添加量が30重量%を越え
ているのにさい断値はNi添加量5重量%のNo3に比
べて高まっていない。このNiの過剰添加はCu量の減
少を意味し、電気伝導度等の低下につながるので好まし
くない。
ているのにさい断値はNi添加量5重量%のNo3に比
べて高まっていない。このNiの過剰添加はCu量の減
少を意味し、電気伝導度等の低下につながるので好まし
くない。
【0046】No15:Bi添加量が10%と多いた
め、材料の強度が低下し、開閉動作により電極表面に割
れが発生したので、開閉試験を途中で中止した。
め、材料の強度が低下し、開閉動作により電極表面に割
れが発生したので、開閉試験を途中で中止した。
【0047】No16:Te添加量が9%と多いため、
材料の強度が低下し、No15と同じ結果を招いた。
材料の強度が低下し、No15と同じ結果を招いた。
【0048】−実施例2− 平均粒径22μm(最大粒径35μm以下)の電解純C
u粉末、平均粒径40μm(最大粒径65μm以下)の
Cr−10(重量%)Ni電解粉末を準備し、両者を重
量比でCu:Cr:Ni=50:45:5となるように
配合し、この混合粉末を振動ボールミルによりArガス
中で12時間のMA処理を行った。そして、得られたM
A粉末中におけるCr粒子とCu素地の界面部での拡散
層の有無をEMPAライン分析により調査した。
u粉末、平均粒径40μm(最大粒径65μm以下)の
Cr−10(重量%)Ni電解粉末を準備し、両者を重
量比でCu:Cr:Ni=50:45:5となるように
配合し、この混合粉末を振動ボールミルによりArガス
中で12時間のMA処理を行った。そして、得られたM
A粉末中におけるCr粒子とCu素地の界面部での拡散
層の有無をEMPAライン分析により調査した。
【0049】その結果Cr−10%Ni粒子側からCu
素地中にNiが12μm、Crが5μmそれぞれ拡散し
ており、またCuがCr−10%Ni粒子内部に7μm
拡散しており、Cr粒子とCu素地間に拡散層を形成
し、その層により両者が隙間なく密着していることが判
った。
素地中にNiが12μm、Crが5μmそれぞれ拡散し
ており、またCuがCr−10%Ni粒子内部に7μm
拡散しており、Cr粒子とCu素地間に拡散層を形成
し、その層により両者が隙間なく密着していることが判
った。
【0050】−実施例3− 平均粒径30μm(最大粒径44μm以下)のCu−1
5(重量%)Niアトマイズ粉末、平均粒径48μm
(最大粒径74μm以下)の純Cr電解粉末を準備し、
両者を重量比でCu:Cr:Ni=51:40:9とな
るように配合し、この混合粉末を振動ボールミルにより
Arガス中で10時間のMA処理を行った。そして、得
られたMA粉末中におけるCr粒子とCu素地の界面部
での拡散層の有無をEMPAライン分析により調査し
た。
5(重量%)Niアトマイズ粉末、平均粒径48μm
(最大粒径74μm以下)の純Cr電解粉末を準備し、
両者を重量比でCu:Cr:Ni=51:40:9とな
るように配合し、この混合粉末を振動ボールミルにより
Arガス中で10時間のMA処理を行った。そして、得
られたMA粉末中におけるCr粒子とCu素地の界面部
での拡散層の有無をEMPAライン分析により調査し
た。
【0051】その結果Cu−15%Ni粒子側からCr
粒子内部にNiが8μm、Cuが4μmそれぞれ拡散し
ており、またCrがCu合金素地中に4μm拡散してお
り、Cr粒子とCu合金素地が界面の隙間をも埋めた拡
散層を介して良好に密着していることが判った。
粒子内部にNiが8μm、Cuが4μmそれぞれ拡散し
ており、またCrがCu合金素地中に4μm拡散してお
り、Cr粒子とCu合金素地が界面の隙間をも埋めた拡
散層を介して良好に密着していることが判った。
【0052】−実施例4− 平均粒径22μm(最大粒径35μm以下)の電解純C
u粉末、平均粒径30μm(最大粒径44μm以下)の
Cu−15(重量%)Niアトマイズ粉末、平均粒径4
0μm(最大粒径65μm以下)のCr−10(重量
%)Ni電解粉末を準備し、それぞれの粉末を重量比で
Cu:Cr:Ni=57:37:6となるように配合
し、この混合粉末を振動ボールミルによりArガス中で
9時間のMA処理を行った。このMA粉末も、実施例
2、3と同様の調査を行った結果、Cr粒子とCu合金
素地間にNi、Cu、Crから成る拡散層が生じて両者
が隙間なく密着していた。
u粉末、平均粒径30μm(最大粒径44μm以下)の
Cu−15(重量%)Niアトマイズ粉末、平均粒径4
0μm(最大粒径65μm以下)のCr−10(重量
%)Ni電解粉末を準備し、それぞれの粉末を重量比で
Cu:Cr:Ni=57:37:6となるように配合
し、この混合粉末を振動ボールミルによりArガス中で
9時間のMA処理を行った。このMA粉末も、実施例
2、3と同様の調査を行った結果、Cr粒子とCu合金
素地間にNi、Cu、Crから成る拡散層が生じて両者
が隙間なく密着していた。
【0053】−実施例5− 平均粒径22μm(最大粒径35μm以下)の電解純C
u粉末、平均粒径48μm(最大粒径74μm以下)の
電解Cr粉末、平均粒径27μm(最大粒径40μm以
下)の純Ni粉末、最大粒径149μm以下のBi粉末
を準備し、これらを重量比でCu:Cr:Ni:Bi=
54:41:4:1となるように配合した後、振動ボー
ルミルによりArガス中で10時間のMA処理を行っ
た。
u粉末、平均粒径48μm(最大粒径74μm以下)の
電解Cr粉末、平均粒径27μm(最大粒径40μm以
下)の純Ni粉末、最大粒径149μm以下のBi粉末
を準備し、これらを重量比でCu:Cr:Ni:Bi=
54:41:4:1となるように配合した後、振動ボー
ルミルによりArガス中で10時間のMA処理を行っ
た。
【0054】得られた各MA粉末を面圧8ton/cm
2 で冷間成形し、その後、表3に示す製造条件に基づい
て、焼結→冷間鍛造→再焼結を行った。そして、各条件
で製造した焼結体により真空遮断器の電極材料を作成し
て1万回の開閉動作を行い、終了後のさい断値を評価す
ると共に、電極表面の損傷状況を調査した。Cu−Cr
−Ni系複合材料の真密度比、電気伝導度、電流さい断
値、および開閉動作試験後の試料表面の損傷状況を表3
に示す。
2 で冷間成形し、その後、表3に示す製造条件に基づい
て、焼結→冷間鍛造→再焼結を行った。そして、各条件
で製造した焼結体により真空遮断器の電極材料を作成し
て1万回の開閉動作を行い、終了後のさい断値を評価す
ると共に、電極表面の損傷状況を調査した。Cu−Cr
−Ni系複合材料の真密度比、電気伝導度、電流さい断
値、および開閉動作試験後の試料表面の損傷状況を表3
に示す。
【0055】
【表3】
【0056】No.17〜19は、本発明の製造条件で
作製した焼結体、No.20〜24は比較例を指してい
る。
作製した焼結体、No.20〜24は比較例を指してい
る。
【0057】この結果から判るように、本発明の製造条
件に基づいて作製したCu−Cr−Ni系複合材料は真
密度比で97%以上の密度を有しており、電気伝導度も
50%IACS以上である。
件に基づいて作製したCu−Cr−Ni系複合材料は真
密度比で97%以上の密度を有しており、電気伝導度も
50%IACS以上である。
【0058】また、1万回の開閉動作を終了した後にお
いても、さい断値は1.2〜1.4Aと低く、しかも安
定しており、且つ、試験後の試料表面は肌荒れやCr粒
子の脱落もなく、顕著な溶融損傷もなく良好な性状であ
った。
いても、さい断値は1.2〜1.4Aと低く、しかも安
定しており、且つ、試験後の試料表面は肌荒れやCr粒
子の脱落もなく、顕著な溶融損傷もなく良好な性状であ
った。
【0059】一方、比較例No.20〜24には以下の
問題点が認められた。 No.20:焼結温度が300°Cと低いため、焼結が
十分に進まず、冷間鍛造を行った結果、試料に割れが発
生して開閉動作試験が実施できなかった。
問題点が認められた。 No.20:焼結温度が300°Cと低いため、焼結が
十分に進まず、冷間鍛造を行った結果、試料に割れが発
生して開閉動作試験が実施できなかった。
【0060】No.21:大気中で焼結を行ったため、
加熱中に焼結体内部および表面にブリスタ状の空孔が発
生し、良好な焼結体試料が得られず、試験片の作製がで
きなかった。
加熱中に焼結体内部および表面にブリスタ状の空孔が発
生し、良好な焼結体試料が得られず、試験片の作製がで
きなかった。
【0061】No.22:冷間鍛造を2t/cm2 と低
い面圧で行ったため、焼結体中に空孔が多く存在し、そ
の結果、開閉試験にてアークが空孔周辺の凹凸部に集中
して表面の肌荒れや消耗が発生した。
い面圧で行ったため、焼結体中に空孔が多く存在し、そ
の結果、開閉試験にてアークが空孔周辺の凹凸部に集中
して表面の肌荒れや消耗が発生した。
【0062】No.23:再焼結を行わなかったため、
焼結体の電気伝導度が低下し、その結果、開閉試験時に
おいて電流さい断値が上昇した。
焼結体の電気伝導度が低下し、その結果、開閉試験時に
おいて電流さい断値が上昇した。
【0063】No.24:再焼結温度が200°Cと低
いため、焼結体の電気伝導度が低下し、その結果、開閉
試験時において電流さい断値が上昇した。
いため、焼結体の電気伝導度が低下し、その結果、開閉
試験時において電流さい断値が上昇した。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、メカニカルアロイング
法に代表される機械的粉砕・混合・合金化処理により、
互いに非固溶のCuとCrとの微細な析出相からなる組
織を作製し、且つ、CuとCrとの界面にNiを含有す
る拡散層を形成することにより、Cr粒子をCu素地に
強固に密着させることが可能となり、その結果、真空遮
断器の電極材料として優れた電極特性を安定して発現で
きるCu−Cr−Ni系複合材料を経済的に提供するこ
とができる。
法に代表される機械的粉砕・混合・合金化処理により、
互いに非固溶のCuとCrとの微細な析出相からなる組
織を作製し、且つ、CuとCrとの界面にNiを含有す
る拡散層を形成することにより、Cr粒子をCu素地に
強固に密着させることが可能となり、その結果、真空遮
断器の電極材料として優れた電極特性を安定して発現で
きるCu−Cr−Ni系複合材料を経済的に提供するこ
とができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方、粉末冶金法によると、先ずCr粉末
を焼結して気孔率の高いスケルトン(骨格)を作製した
後、低融点のCuをスケルトンの気孔内に溶融・含浸さ
せる方法がある。しかしながら、この含浸法では微細な
Cr粒子からなる構造のスケルトンを得ることが困難で
あり、たとえ、Cr粒子のスケルトンが作製できたとし
ても、Cuを溶浸させるとスケルトンの気孔内に空隙が
残り易くて緻密な組織を得ることができず、その結果真
空遮断器の電極材料としての優れた特性を得ることが困
難である。
を焼結して気孔率の高いスケルトン(骨格)を作製した
後、低融点のCuをスケルトンの気孔内に溶融・含浸さ
せる方法がある。しかしながら、この含浸法では微細な
Cr粒子からなる構造のスケルトンを得ることが困難で
あり、たとえ、Cr粒子のスケルトンが作製できたとし
ても、Cuを溶浸させるとスケルトンの気孔内に空隙が
残り易くて緻密な組織を得ることができず、その結果真
空遮断器の電極材料としての優れた特性を得ることが困
難である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】Cr:このCrは、耐アーク性を有する材
料であり、接触抵抗、さい断値、遮断値等の電極特性を
改善する効果がある。その添加量が5重量%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、一方、60重量%を越
えて添加しても効果は更に向上しない。従って、Crの
適正含有量は5〜60重量%である。また、Cr粒径に
関しては、素地中に分散するCr粒子の平均粒径が30
μmよりも大きい場合、Crの存在しない領域、つまり
Cu素地領域においてアークが点孤する確率が増え、そ
の結果、アークが局所的に集中し、Cu素地部の溶融に
よる電極の欠損が生じる。また、実施例で証明されるよ
うに、本発明の条件を満たすものは、Cr粒径が30μ
m以下ならば、さい断値も良好である。更に、Cr粒子
径が小さいほど、焼結した際に焼結体内部に空孔が発生
しにくいことを見いだした。従って、局所的なアークの
集中を防止し、安定した電極特性および耐アーク消耗性
を得るためには、Cu素地中に分散するCr粒子の平均
粒径は30μm以下であることが好ましい。
料であり、接触抵抗、さい断値、遮断値等の電極特性を
改善する効果がある。その添加量が5重量%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、一方、60重量%を越
えて添加しても効果は更に向上しない。従って、Crの
適正含有量は5〜60重量%である。また、Cr粒径に
関しては、素地中に分散するCr粒子の平均粒径が30
μmよりも大きい場合、Crの存在しない領域、つまり
Cu素地領域においてアークが点孤する確率が増え、そ
の結果、アークが局所的に集中し、Cu素地部の溶融に
よる電極の欠損が生じる。また、実施例で証明されるよ
うに、本発明の条件を満たすものは、Cr粒径が30μ
m以下ならば、さい断値も良好である。更に、Cr粒子
径が小さいほど、焼結した際に焼結体内部に空孔が発生
しにくいことを見いだした。従って、局所的なアークの
集中を防止し、安定した電極特性および耐アーク消耗性
を得るためには、Cu素地中に分散するCr粒子の平均
粒径は30μm以下であることが好ましい。
Claims (8)
- 【請求項1】 重量比で、Cr;5〜60%、Ni:
0.5〜30%を含有し、残部がCu及び不可避的不純
物からなる組成を有し、且つCu合金素地中に分散する
Cr粒子と素地との間にNiを含有する拡散層が生成さ
れていることを特徴とするCu−Cr−Ni系複合材
料。 - 【請求項2】 重量比で、Cr;5〜60%、Ni:
0.5〜30%、Bi、Te、Sbの中から選ばれた1
種又は2種以上の元素を0.01〜8%含有し、残部が
Cu及び不可避的不純物からなる組成を有し、且つCu
合金素地中に分散するCr粒子と素地との間にNiを含
有する拡散層が生成されていることを特徴とするCu−
Cr−Ni系複合材料。 - 【請求項3】 上記Cr粒子の平均粒径が30μm以下
である請求項1又は2記載のCu−Cr−Ni系複合材
料。 - 【請求項4】 Cu粉末、Cr粉末、Ni粉末を所定の
割合で配合して出発原料粉末を準備する工程、該出発原
料粉末の機械的混合・粉砕・合金化処理を行う工程、該
合金化処理粉末を冷間成形して圧粉体を得る工程、該圧
粉体を不活性ガス雰囲気、還元ガス雰囲気、又は真空中
において500℃以上で焼結する工程、該焼結体を10
0℃以下で冷間鍛造する工程、続いて該鍛造体を500
℃以上で再度焼結する工程からなることを特徴とする請
求項1記載のCu−Cr−Ni系複合材料の製造方法。 - 【請求項5】 前記出発原料粉末の準備工程においてC
u粉末、Cr粉末、Ni粉末に更に、Bi、Te、Sb
の中から選ばれた1種又は2種以上の元素の粉末を加
え、この出発原料粉末の準備工程以降の工程は請求項4
と同じにして請求項2記載の複合材料を得るCu−Cr
−Ni系複合材料の製造方法。 - 【請求項6】 前記Cr粉末、Ni粉末に代えてCr−
Ni合金粉末を用いる請求項4又は5に記載のCu−C
r−Ni系複合材料の製造方法。 - 【請求項7】 前記Cu粉末、Ni粉末に代えてCu−
Ni合金粉末を用いる請求項4又は5に記載のCu−C
r−Ni系複合材料の製造方法。 - 【請求項8】 前記Cu粉末、Cr粉末、Ni粉末に代
えてCu−Ni合金粉末とCr−Ni合金粉末を用いる
請求項4又は5に記載のCu−Cr−Ni系複合材料の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013995A JPH08209268A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | Cu−Cr−Ni系複合材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013995A JPH08209268A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | Cu−Cr−Ni系複合材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209268A true JPH08209268A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11848821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7013995A Pending JPH08209268A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | Cu−Cr−Ni系複合材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209268A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161327A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-06-04 | Toshiba Corp | 遮断器用接点材料,その製造方法および遮断器 |
JP2008290079A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Nippon Steel Corp | スポット溶接用電極 |
JP2009149967A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-07-09 | Jfe Seimitsu Kk | Cr−Cu合金板およびそれを用いた電子機器用放熱板と電子機器用放熱部品 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP7013995A patent/JPH08209268A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161327A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-06-04 | Toshiba Corp | 遮断器用接点材料,その製造方法および遮断器 |
JP2008290079A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Nippon Steel Corp | スポット溶接用電極 |
JP2009149967A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-07-09 | Jfe Seimitsu Kk | Cr−Cu合金板およびそれを用いた電子機器用放熱板と電子機器用放熱部品 |
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A02 | Decision of refusal |
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