JPH08209114A - 弾性シール部材 - Google Patents
弾性シール部材Info
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- JPH08209114A JPH08209114A JP1301195A JP1301195A JPH08209114A JP H08209114 A JPH08209114 A JP H08209114A JP 1301195 A JP1301195 A JP 1301195A JP 1301195 A JP1301195 A JP 1301195A JP H08209114 A JPH08209114 A JP H08209114A
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- elastic material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可撓性を有する弾性素材により高いシール効
果をあげること。 【構成】 プラスチック,ゴム等の弾性素材から成る弾
性シール部材1の、弾性素材2内の気泡部分或いは網目
構造部分に油3を含浸されてなる弾性シール部材。
果をあげること。 【構成】 プラスチック,ゴム等の弾性素材から成る弾
性シール部材1の、弾性素材2内の気泡部分或いは網目
構造部分に油3を含浸されてなる弾性シール部材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性シール部材に係り、
特に磁気ディスク装置のHDアセンブリに用いる弾性シ
ール部材に関する。
特に磁気ディスク装置のHDアセンブリに用いる弾性シ
ール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、可撓性を有するプラスチッ
ク,ゴム,スポンジ体等を材料とした弾性シール部材
が、容器等の密封等の目的で使用されてきた。具体的に
は、これら従来の弾性シール部材を、磁気ディスク装置
のHD(ヘッドディスク)アセンブリのケーシングの密
封に用いる用途などが挙げられる。
ク,ゴム,スポンジ体等を材料とした弾性シール部材
が、容器等の密封等の目的で使用されてきた。具体的に
は、これら従来の弾性シール部材を、磁気ディスク装置
のHD(ヘッドディスク)アセンブリのケーシングの密
封に用いる用途などが挙げられる。
【0003】このHDAのケーシングは、一般的に、ベ
ースとカバーとの2つの部材に分割可能な構造をとって
おり、これら分割されたベースとカバーとを一体化する
際に、これらの当接部にこの弾性シール部材を介挿して
シーリングを行う場合が多い。
ースとカバーとの2つの部材に分割可能な構造をとって
おり、これら分割されたベースとカバーとを一体化する
際に、これらの当接部にこの弾性シール部材を介挿して
シーリングを行う場合が多い。
【0004】これは、外部からの空気や湿気等がHDア
センブリ内部への流入を防ぐものであり、HDアセンブ
リの密閉が不完全であると、内部に侵入した空気に伴う
有害ガスや塵埃または過剰な湿気等が、HDアセンブリ
を構成する磁気ヘッドやディスクに付着してHDアセン
ブリのヘッドディスク障害を引き起こすことがあるため
である。
センブリ内部への流入を防ぐものであり、HDアセンブ
リの密閉が不完全であると、内部に侵入した空気に伴う
有害ガスや塵埃または過剰な湿気等が、HDアセンブリ
を構成する磁気ヘッドやディスクに付着してHDアセン
ブリのヘッドディスク障害を引き起こすことがあるため
である。
【0005】特に、このように、HDアセンブリ等の精
密機械のシーリングに使用される弾性シール部材は、磁
気ディスク装置の高性能化に伴い、わずかな気体透過も
許されなくなってきている。
密機械のシーリングに使用される弾性シール部材は、磁
気ディスク装置の高性能化に伴い、わずかな気体透過も
許されなくなってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チックゴム,スポンジ体等を材料とする従来の弾性シー
ル部材は、例えばプラスチックゴムは網目の分子構造を
有しており、またスポンジ体は無数の気泡を有している
ため、いわゆる完全密封ではなく、実際にはわずかな気
体透過が生じる。
チックゴム,スポンジ体等を材料とする従来の弾性シー
ル部材は、例えばプラスチックゴムは網目の分子構造を
有しており、またスポンジ体は無数の気泡を有している
ため、いわゆる完全密封ではなく、実際にはわずかな気
体透過が生じる。
【0007】また、金属を材料としたシール部材は、材
料自体からの気体透過は少ないが、可撓性を有していな
いために、例えば、上述したHDアセンブリのケーシン
グの密封に使用され、ベースとカバーとの合わせ目に配
設された場合に、これらのベースとカバーの僅かな変形
でも許容することができないために、金属性のシール部
材とカバー或いはベースとの間に隙間が生じて、結局の
ところ密閉性を損なってしまう。
料自体からの気体透過は少ないが、可撓性を有していな
いために、例えば、上述したHDアセンブリのケーシン
グの密封に使用され、ベースとカバーとの合わせ目に配
設された場合に、これらのベースとカバーの僅かな変形
でも許容することができないために、金属性のシール部
材とカバー或いはベースとの間に隙間が生じて、結局の
ところ密閉性を損なってしまう。
【0008】それゆえ、シール部材には、可撓性を有す
る弾性素材を使用することが望ましい。
る弾性素材を使用することが望ましい。
【0009】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、可撓性を有する弾性素材を使用して且つシー
ル性の高い弾性シール材を提供することを、その目的と
する。
を改善し、可撓性を有する弾性素材を使用して且つシー
ル性の高い弾性シール材を提供することを、その目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、プラスチッ
ク,ゴム等の弾性素材から成る弾性シール部材におい
て、その弾性素材の内部に有する気泡部分或いは網目構
造部分に油を含浸されて成る構成としている。
ク,ゴム等の弾性素材から成る弾性シール部材におい
て、その弾性素材の内部に有する気泡部分或いは網目構
造部分に油を含浸されて成る構成としている。
【0011】また、或いは、プラスチック,ゴム等の弾
性素材から成る弾性シール部材において、その弾性素材
の表面に油を塗布されてなる構成としても良い。
性素材から成る弾性シール部材において、その弾性素材
の表面に油を塗布されてなる構成としても良い。
【0012】また、これらの含浸または塗布に用いる油
として、有機シリコーン或いはパーフルオロポリエーテ
ルを使用しても良い。
として、有機シリコーン或いはパーフルオロポリエーテ
ルを使用しても良い。
【0013】さらに、このパーフルオロポリエーテル
は、分子端末に水酸基をもつパーフルオロポリエーテル
か或いは、その平均分子量が2000以上のパーフルオ
ロポリエーテルを使用することが望ましい。
は、分子端末に水酸基をもつパーフルオロポリエーテル
か或いは、その平均分子量が2000以上のパーフルオ
ロポリエーテルを使用することが望ましい。
【0014】また、プラスチック,ゴム等の弾性素材か
ら成る弾性シール部材において、弾性素材内の気泡部分
或いは網目構造部分に油を含浸させるか或いは油の塗布
を行い、さらにその後、所定の温度での熱処理を加える
構成としても良い。
ら成る弾性シール部材において、弾性素材内の気泡部分
或いは網目構造部分に油を含浸させるか或いは油の塗布
を行い、さらにその後、所定の温度での熱処理を加える
構成としても良い。
【0015】さらに、この熱処理は80℃以上で行うこ
とが望ましい。
とが望ましい。
【0016】上述の各構成により、前述した目的を達成
しようとするものである。
しようとするものである。
【0017】
【作用】弾性シール部材は、その弾性素材が、網目の分
子構造や内部に気泡を有する構造のものであることが多
い。そして、気体はこの網目構造や気泡の隙間を通過す
るので、上記手段によって、この隙間に油等を充填する
ことにより、気体はその通過孔を失う。そして、これら
の弾性シール部材を、所定の各シール箇所に配設するこ
とにより、シーリングが行われる。
子構造や内部に気泡を有する構造のものであることが多
い。そして、気体はこの網目構造や気泡の隙間を通過す
るので、上記手段によって、この隙間に油等を充填する
ことにより、気体はその通過孔を失う。そして、これら
の弾性シール部材を、所定の各シール箇所に配設するこ
とにより、シーリングが行われる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図1〜3を用いて説明す
る。
る。
【0019】図1は、本実施例の弾性シール部材1の概
略構造を示す拡大図である。この弾性シール材1は、弾
性素材としてのプラスチックゴム2と、このプラスチッ
クゴム2が内部に有する網目構造部分或いは気泡部分に
含浸された油3とを含んで構成される。
略構造を示す拡大図である。この弾性シール材1は、弾
性素材としてのプラスチックゴム2と、このプラスチッ
クゴム2が内部に有する網目構造部分或いは気泡部分に
含浸された油3とを含んで構成される。
【0020】図2は、図1におけるプラスチックゴム2
部分の内部構造を示す。ここに示すプラスチックゴム2
は、全体が網目状の構造で形成されており、プラスチッ
クゴム2自体は不均一に細かく仕切られ、この細分化さ
れたプラスチックゴム2の間に隙間4を有している。こ
の隙間4の間隔が変化自在であるため、プラスチックゴ
ム2は、弾性変形を可能にしている。
部分の内部構造を示す。ここに示すプラスチックゴム2
は、全体が網目状の構造で形成されており、プラスチッ
クゴム2自体は不均一に細かく仕切られ、この細分化さ
れたプラスチックゴム2の間に隙間4を有している。こ
の隙間4の間隔が変化自在であるため、プラスチックゴ
ム2は、弾性変形を可能にしている。
【0021】この図2に示したプラスチックゴム2の隙
間4に、油3を含浸させることにより、弾性シール部材
1が形成される。そして、この油3が隙間4に充填され
ることにより、隙間4を密閉流体が通過するのが有効に
防止されるようになっている。
間4に、油3を含浸させることにより、弾性シール部材
1が形成される。そして、この油3が隙間4に充填され
ることにより、隙間4を密閉流体が通過するのが有効に
防止されるようになっている。
【0022】ここで、油3は隙間4に含浸される代わり
に、プラスチックゴム2の表面に油3が塗布されたもの
を弾性シール部材1として使用しても良い。これによ
り、油3の消費量を節約することが可能となり、また、
含浸を行う場合に比べて少ない手順で短時間に行うこと
ができる。
に、プラスチックゴム2の表面に油3が塗布されたもの
を弾性シール部材1として使用しても良い。これによ
り、油3の消費量を節約することが可能となり、また、
含浸を行う場合に比べて少ない手順で短時間に行うこと
ができる。
【0023】図3に、本実施例における弾性シール部材
1を、磁気ディスク装置のHDアセンブリのケーシング
10にガスケット1Aとして使用した場合の具体例概略
図を示す。
1を、磁気ディスク装置のHDアセンブリのケーシング
10にガスケット1Aとして使用した場合の具体例概略
図を示す。
【0024】HDアセンブリのケーシング10は、カバ
ー12とベース14の2つから構成されており、これら
を所定の当接部に当接させて形成される。カバー12
は、一面が開口された内部に所定空間を有する箱状部材
であり、また、ベース14はカバー12の開口部分に対
応する大きさの薄板状部材である。カバー12は開口部
分をベース14側に向けて、この開口部分が塞がるよう
に一体化される。この場合、カバー12とベース14と
の当接部12Aには、ガスケット1Aが配設される。ま
た、通常はベース14とカバー12は、シール加工を施
したネジ穴とネジ等(図示略)を用いて締結されてい
る。
ー12とベース14の2つから構成されており、これら
を所定の当接部に当接させて形成される。カバー12
は、一面が開口された内部に所定空間を有する箱状部材
であり、また、ベース14はカバー12の開口部分に対
応する大きさの薄板状部材である。カバー12は開口部
分をベース14側に向けて、この開口部分が塞がるよう
に一体化される。この場合、カバー12とベース14と
の当接部12Aには、ガスケット1Aが配設される。ま
た、通常はベース14とカバー12は、シール加工を施
したネジ穴とネジ等(図示略)を用いて締結されてい
る。
【0025】ガスケット1Aは、当接部12aに対応す
る形状に形成されており、配設時に生じるズレを許容す
るために、この当接部12より若干幅が広く形成されて
いる。
る形状に形成されており、配設時に生じるズレを許容す
るために、この当接部12より若干幅が広く形成されて
いる。
【0026】上記の構成により、弾性シール部材1をガ
スケット1Aとして使用した場合、HDアセンブリのケ
ーシング10は、内部の密閉状態を有効に保持され、内
部に空気の侵入がないために、流入空気にともなう塵埃
や過大な湿気によるディスクユニット(図3における二
点鎖線部)への影響を有効に排除することが可能であ
る。
スケット1Aとして使用した場合、HDアセンブリのケ
ーシング10は、内部の密閉状態を有効に保持され、内
部に空気の侵入がないために、流入空気にともなう塵埃
や過大な湿気によるディスクユニット(図3における二
点鎖線部)への影響を有効に排除することが可能であ
る。
【0027】ここで、弾性シール部材1に使用される油
3については、例えば上記のようなHDアセンブリにガ
スケット1Aとして使用する場合や,空気だけではなく
湿気を排除する必要があるところに使用する場合には疎
水性の大きな油が望ましく、さらに弾性素材の気泡部分
や網目構造部分に浸透性がよいものが望ましい。これら
の条件を満たすためには、油3としてパーフルオロポリ
エーテルか有機シリコーンオイルを使用することが望ま
しい。これにより、油3がより容易に弾性素材に浸透す
るため、弾性シール部材1は、よりシール性が高くな
り、さらに湿気を有効に排除することができる。
3については、例えば上記のようなHDアセンブリにガ
スケット1Aとして使用する場合や,空気だけではなく
湿気を排除する必要があるところに使用する場合には疎
水性の大きな油が望ましく、さらに弾性素材の気泡部分
や網目構造部分に浸透性がよいものが望ましい。これら
の条件を満たすためには、油3としてパーフルオロポリ
エーテルか有機シリコーンオイルを使用することが望ま
しい。これにより、油3がより容易に弾性素材に浸透す
るため、弾性シール部材1は、よりシール性が高くな
り、さらに湿気を有効に排除することができる。
【0028】さらに、弾性素材としてプラスチック系の
材料を使用した場合には、その網目状構造の有する隙間
内での油3の安定性の面からは、プラスチック系の材料
との化学結合性が強いものが良いので、水酸基を端末に
もつ分子構造のパーフルオロポリエーテルを油3として
使用することが望ましい。これにより、隙間内で油が安
定して保持されるので、弾性シール部材3は、より長期
間に渡りシール性を持続させることが可能となる。
材料を使用した場合には、その網目状構造の有する隙間
内での油3の安定性の面からは、プラスチック系の材料
との化学結合性が強いものが良いので、水酸基を端末に
もつ分子構造のパーフルオロポリエーテルを油3として
使用することが望ましい。これにより、隙間内で油が安
定して保持されるので、弾性シール部材3は、より長期
間に渡りシール性を持続させることが可能となる。
【0029】また、弾性素材の内部に含浸させた油3は
揮発しにくいものがよい。油3の沸点は分子量に依存す
ることから、平均分子量がおよそ2000以上のパーフ
ルオロポリエーテルを使用することが望ましい。これに
より、弾性素材内の油3は、揮発せず長期間に渡って隙
間内に保持されるため、より長期間に渡りシール性を持
続させることが可能となる。
揮発しにくいものがよい。油3の沸点は分子量に依存す
ることから、平均分子量がおよそ2000以上のパーフ
ルオロポリエーテルを使用することが望ましい。これに
より、弾性素材内の油3は、揮発せず長期間に渡って隙
間内に保持されるため、より長期間に渡りシール性を持
続させることが可能となる。
【0030】特に、ごく微量の油3の揮発も許容できな
い用途においては、油3を含浸させる前に予め加熱処理
を行うか或いは,油3の含浸後に弾性シール部材1に加
熱処理を行い、油3の低分子成分を揮発させ、油3自体
の揮発を防止させる。特に加熱処理温度としては、80
[℃]以上が望ましい。これにより、より長期間シール性
を保持させることが可能である。
い用途においては、油3を含浸させる前に予め加熱処理
を行うか或いは,油3の含浸後に弾性シール部材1に加
熱処理を行い、油3の低分子成分を揮発させ、油3自体
の揮発を防止させる。特に加熱処理温度としては、80
[℃]以上が望ましい。これにより、より長期間シール性
を保持させることが可能である。
【0031】また、本実施例では、弾性素材としてプラ
スチックゴムを例示していたが、これと同様に弾性を有
する他の部材を使用しても良い。例えば、合成樹脂,ス
ポンジ状部材などが挙げられる。このスポンジ状部材の
場合は、プラスチックゴムが有する網目状構造の代わり
に気泡状構造を有している。油3は、この気泡部分に充
填されることにより、プラスチックゴムを使用した弾性
シール部材1と同様の効果を挙げることが可能である。
スチックゴムを例示していたが、これと同様に弾性を有
する他の部材を使用しても良い。例えば、合成樹脂,ス
ポンジ状部材などが挙げられる。このスポンジ状部材の
場合は、プラスチックゴムが有する網目状構造の代わり
に気泡状構造を有している。油3は、この気泡部分に充
填されることにより、プラスチックゴムを使用した弾性
シール部材1と同様の効果を挙げることが可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、弾性素
材の気泡部分或いは網目構造部分に油を含浸させた弾性
素材からなる構成としたために、気泡部分或いは網目構
造部分からの空気等の流体の流通を有効に排除し、弾性
素材の弾性を有すると共に、従来のものと比較してより
シール性が向上する。
材の気泡部分或いは網目構造部分に油を含浸させた弾性
素材からなる構成としたために、気泡部分或いは網目構
造部分からの空気等の流体の流通を有効に排除し、弾性
素材の弾性を有すると共に、従来のものと比較してより
シール性が向上する。
【0033】また、請求項2記載の本発明によれば、弾
性素材の表面部に油を塗布する構成としたために、上記
の請求項1記載の本発明と同等の効果を有すると共に、
消費する油に量を軽減することができるため経済性が良
くなり、さらに、含浸作業と比べてより短時間で塗布作
業が行えるために、生産性の向上をもたらす効果を有し
ている。
性素材の表面部に油を塗布する構成としたために、上記
の請求項1記載の本発明と同等の効果を有すると共に、
消費する油に量を軽減することができるため経済性が良
くなり、さらに、含浸作業と比べてより短時間で塗布作
業が行えるために、生産性の向上をもたらす効果を有し
ている。
【0034】さらに、請求項3及び4記載の本発明によ
れば、油として有機シリコーン又はパーフルオロポリエ
ーテルを使用する構成としたために、上述の各効果に加
えて、有機シリコーン又はパーフルオロポリエーテルの
有する高い疎水性により、空気等の気体だけでなく湿気
に対するシール性をも向上する。
れば、油として有機シリコーン又はパーフルオロポリエ
ーテルを使用する構成としたために、上述の各効果に加
えて、有機シリコーン又はパーフルオロポリエーテルの
有する高い疎水性により、空気等の気体だけでなく湿気
に対するシール性をも向上する。
【0035】さらにまた、請求項5記載の本発明によれ
ば、分子端末に水酸基を有するパーフルオロポリエーテ
ルを油として使用する構成としたために、特に弾性素材
としてプラスチック系の材料を使用した場合に、弾性素
材内に安定して保持されるために、油に流出を抑え、長
期に渡りシール性を維持することが可能となる。
ば、分子端末に水酸基を有するパーフルオロポリエーテ
ルを油として使用する構成としたために、特に弾性素材
としてプラスチック系の材料を使用した場合に、弾性素
材内に安定して保持されるために、油に流出を抑え、長
期に渡りシール性を維持することが可能となる。
【0036】また、請求項6記載の本発明によれば、油
として平均分子量2000以上のパーフルオロポリエー
テルを使用する構成としたために、揮発せず長期間に渡
って弾性素材内に保持されるため、より長期間に渡りシ
ール性を持続させることが可能となる。
として平均分子量2000以上のパーフルオロポリエー
テルを使用する構成としたために、揮発せず長期間に渡
って弾性素材内に保持されるため、より長期間に渡りシ
ール性を持続させることが可能となる。
【0037】さらに、請求項7,8又は9記載の本発明
によれば、弾性シール部材を加熱処理を行い、特に、加
熱処理の温度を80以上に設定することにより、弾性素
材内の油の低分子成分を有効に揮発させることができ
る。これにより、油3の揮発による減少が抑制され、弾
性シール部材は、より長期間に渡りシール性を維持する
ことが可能となる。
によれば、弾性シール部材を加熱処理を行い、特に、加
熱処理の温度を80以上に設定することにより、弾性素
材内の油の低分子成分を有効に揮発させることができ
る。これにより、油3の揮発による減少が抑制され、弾
性シール部材は、より長期間に渡りシール性を維持する
ことが可能となる。
【0038】また、本発明を磁気ディスクのHDアセン
ブリのケーシングの密閉に適用することにより、ケーシ
ングの内部に外気が侵入することを防止し、さらにこれ
により、外気に伴う塵埃や湿気がHDアセンブリの内部
に設置されたディスクユニットに付着することを防止す
るため、磁気ディスクのディスクエラー或いは故障等を
有効に排除すると共に磁気ディスクの保守性をもたらす
ことができる。
ブリのケーシングの密閉に適用することにより、ケーシ
ングの内部に外気が侵入することを防止し、さらにこれ
により、外気に伴う塵埃や湿気がHDアセンブリの内部
に設置されたディスクユニットに付着することを防止す
るため、磁気ディスクのディスクエラー或いは故障等を
有効に排除すると共に磁気ディスクの保守性をもたらす
ことができる。
【0039】本発明により、上記の各効果を有する従来
にない優れた弾性シール部材を提供することができる。
にない優れた弾性シール部材を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の内部構造を示した拡大概略
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に開示した本発明の油を含浸させる前の状
態を示した説明図である。
態を示した説明図である。
【図3】図1に開示した本発明を、HDアセンブリのガ
スケットとして使用した具体例を示す概略断面図であ
る。
スケットとして使用した具体例を示す概略断面図であ
る。
1 弾性シール部材 2 プラスチックゴム(弾性素材) 3 油 4 隙間(網目構造部分)
Claims (9)
- 【請求項1】 プラスチック,ゴム等の弾性素材から成
る弾性シール部材において、前記弾性素材内の気泡部分
或いは網目構造部分に油を含浸されてなることを特徴と
する弾性シール部材。 - 【請求項2】 プラスチック,ゴム等の弾性素材から成
る弾性シール部材において、前記弾性素材がその表面に
油を塗布されてなることを特徴とする弾性シール部材。 - 【請求項3】 前記油が、有機シリコーンであることを
特徴とする請求項1又は2記載の弾性シール部材。 - 【請求項4】 前記油が、パーフルオロポリエーテルで
あることを特徴とする請求項1又は2記載の弾性シール
部材。 - 【請求項5】 前記パーフルオロポリエーテルは、分子
端末に水酸基をもつパーフルオロポリエーテルであるこ
とを特徴とする請求項4記載の弾性シール部材。 - 【請求項6】 前記パーフルオロポリエーテルは、その
平均分子量が2000以上のパーフルオロポリエーテル
であることを特徴とする請求項4記載の弾性シール部
材。 - 【請求項7】 プラスチックゴム等の弾性素材から成る
弾性シール部材において、前記弾性素材内の気泡部分或
いは網目構造部分に油を含浸させると共に、当該油を含
浸させた後に所定温度で熱処理がなされてなることを特
徴とする請求項1記載の弾性シール部材。 - 【請求項8】 プラスチックゴム等の弾性素材から成る
弾性シール部材において、前記弾性素材内の気泡部分或
いは網目構造部分に油を塗布すると共に、当該油を塗布
した後に所定温度で熱処理がなされてなることを特徴と
する請求項2記載の弾性シール部材。 - 【請求項9】 前記熱処理は80℃以上であることを特
徴とする請求項7又は8記載の弾性シール部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1301195A JPH08209114A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 弾性シール部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1301195A JPH08209114A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 弾性シール部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209114A true JPH08209114A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11821234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1301195A Pending JPH08209114A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 弾性シール部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997033949A1 (en) * | 1996-03-13 | 1997-09-18 | W.L. Gore & Associates Gmbh | Gasket with corrosion inhibitor |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63142089A (ja) * | 1986-12-05 | 1988-06-14 | Nok Corp | シ−ル材 |
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1995
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