JPH08207073A - 中空射出成形方法およびその装置 - Google Patents
中空射出成形方法およびその装置Info
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- JPH08207073A JPH08207073A JP1906195A JP1906195A JPH08207073A JP H08207073 A JPH08207073 A JP H08207073A JP 1906195 A JP1906195 A JP 1906195A JP 1906195 A JP1906195 A JP 1906195A JP H08207073 A JPH08207073 A JP H08207073A
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- injection gate
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/28—Closure devices therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】溶融樹脂の射出抵抗を高めることなく射出成形
機内の溶融樹脂への高圧ガスの流失を防止する。 【構成】型閉じされた状態で内部に所定形状のキャビテ
ィ3を形成する開閉可能な成形型の上記キャビティ内に
射出ゲート9を介して溶融樹脂5を射出する。その後、
射出ゲートを開閉するゲートカットブロック43により
該射出ゲートを閉じ、次いで、溶融樹脂の中空部必要部
分の内部に対して高圧ガスを圧入する。
機内の溶融樹脂への高圧ガスの流失を防止する。 【構成】型閉じされた状態で内部に所定形状のキャビテ
ィ3を形成する開閉可能な成形型の上記キャビティ内に
射出ゲート9を介して溶融樹脂5を射出する。その後、
射出ゲートを開閉するゲートカットブロック43により
該射出ゲートを閉じ、次いで、溶融樹脂の中空部必要部
分の内部に対して高圧ガスを圧入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビティ内に射出し
た溶融樹脂の内部に加圧流体を圧入して中空部を形成す
るようにした中空射出成形方法およびその装置に関す
る。
た溶融樹脂の内部に加圧流体を圧入して中空部を形成す
るようにした中空射出成形方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、中空射出成形装置では、型閉じ
された状態で内部に所定形状のキャビティを形成する開
閉可能な金型などの成形型の上記キャビティ内に射出成
形機から射出ゲートを介して溶融樹脂を射出する一方、
この射出した溶融樹脂の内部に流体通路を経由して流体
圧入手段により加圧流体を圧入することによって中空部
を有する成形品を成形するようにしている。この場合、
溶融樹脂の内部への加圧流体の圧入位置は、キャビティ
内で溶融樹脂が固化する際の熱収縮が顕著に現れる部
位、たとえばキャビティの型閉じ方向に厚肉な成形品の
厚肉部に対応する溶融樹脂の厚肉部対応部分とされ、こ
の熱収縮によるヒケを防止するために加圧流体を圧入し
て成形品の品質の安定化を図っている。
された状態で内部に所定形状のキャビティを形成する開
閉可能な金型などの成形型の上記キャビティ内に射出成
形機から射出ゲートを介して溶融樹脂を射出する一方、
この射出した溶融樹脂の内部に流体通路を経由して流体
圧入手段により加圧流体を圧入することによって中空部
を有する成形品を成形するようにしている。この場合、
溶融樹脂の内部への加圧流体の圧入位置は、キャビティ
内で溶融樹脂が固化する際の熱収縮が顕著に現れる部
位、たとえばキャビティの型閉じ方向に厚肉な成形品の
厚肉部に対応する溶融樹脂の厚肉部対応部分とされ、こ
の熱収縮によるヒケを防止するために加圧流体を圧入し
て成形品の品質の安定化を図っている。
【0003】また、流体通路から分岐する分岐通路の先
端に、キャビティ内の複数箇所に開口する複数の加圧流
体圧入口を設け、この各加圧流体圧入口から同時に同じ
圧力の加圧流体を溶融樹脂の内部に圧入することによ
り、該溶融樹脂の内部に複数の中空部を形成することも
行われている。
端に、キャビティ内の複数箇所に開口する複数の加圧流
体圧入口を設け、この各加圧流体圧入口から同時に同じ
圧力の加圧流体を溶融樹脂の内部に圧入することによ
り、該溶融樹脂の内部に複数の中空部を形成することも
行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、キャビティ
内に射出した溶融樹脂は、たとえば射出ゲートに近い位
置と離れた位置とで圧力差や温度差が存在するため、射
出ゲートに近い位置の溶融樹脂は、圧力が高い反面、温
度が高い状態に保たれることになり、この射出ゲートに
近い位置の溶融樹脂に加圧流体を圧入した際に、加圧流
体が射出ゲートを介して射出成形機内の溶融樹脂に流失
するといった問題があった。
内に射出した溶融樹脂は、たとえば射出ゲートに近い位
置と離れた位置とで圧力差や温度差が存在するため、射
出ゲートに近い位置の溶融樹脂は、圧力が高い反面、温
度が高い状態に保たれることになり、この射出ゲートに
近い位置の溶融樹脂に加圧流体を圧入した際に、加圧流
体が射出ゲートを介して射出成形機内の溶融樹脂に流失
するといった問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば、実開平5−46415号公報に開示される
ように、射出成形機内の溶融樹脂の射出圧力により開放
する逆止弁を設け、この逆止弁をスプリングの付勢力に
より常時閉塞状態に付勢することで、射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を防止するようにすることが
提案されている。
に、例えば、実開平5−46415号公報に開示される
ように、射出成形機内の溶融樹脂の射出圧力により開放
する逆止弁を設け、この逆止弁をスプリングの付勢力に
より常時閉塞状態に付勢することで、射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を防止するようにすることが
提案されている。
【0006】しかしながら、上記提案のものでは、加圧
流体の圧入圧力によっては、射出ゲートを介して射出成
形機内の溶融樹脂に流失する恐れがある。そのため、ス
プリングの付勢力を高める必要があるが、スプリングの
付勢力を高めれば、溶融樹脂の射出抵抗が高くなること
も否めず、射出成形機内の溶融樹脂がキャビティ内に円
滑に射出できない。
流体の圧入圧力によっては、射出ゲートを介して射出成
形機内の溶融樹脂に流失する恐れがある。そのため、ス
プリングの付勢力を高める必要があるが、スプリングの
付勢力を高めれば、溶融樹脂の射出抵抗が高くなること
も否めず、射出成形機内の溶融樹脂がキャビティ内に円
滑に射出できない。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記逆止弁を不要にし、
溶融樹脂の射出抵抗を高めることなく射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を防止せんとするものであ
る。
で、その目的とするところは、上記逆止弁を不要にし、
溶融樹脂の射出抵抗を高めることなく射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を防止せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、型閉じさ
れた状態で内部に所定形状のキャビティを形成する開閉
可能な成形型の上記キャビティ内に射出した溶融樹脂の
内部に流体通路を経由して加圧流体を圧入することによ
って中空部を有する成形品を成形するようにした中空射
出成形方法として、上記成形型のキャビティ内に射出ゲ
ートを介して溶融樹脂を射出した後、その射出ゲートを
開閉するゲートカット部材により射出ゲートを閉じる。
次いで、上記溶融樹脂の内部に対して加圧流体を圧入す
るようにしている。
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、型閉じさ
れた状態で内部に所定形状のキャビティを形成する開閉
可能な成形型の上記キャビティ内に射出した溶融樹脂の
内部に流体通路を経由して加圧流体を圧入することによ
って中空部を有する成形品を成形するようにした中空射
出成形方法として、上記成形型のキャビティ内に射出ゲ
ートを介して溶融樹脂を射出した後、その射出ゲートを
開閉するゲートカット部材により射出ゲートを閉じる。
次いで、上記溶融樹脂の内部に対して加圧流体を圧入す
るようにしている。
【0009】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明のゲートカット部材を特定し、それ
自体に射出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向きを変更
するように回動可能に設ける。そして、駆動手段により
該ゲートカット部材を回動して射出ゲートの向きをキャ
ビティ内と対向する位置からずらすことで射出ゲートを
閉じるようにしている。
請求項1記載の発明のゲートカット部材を特定し、それ
自体に射出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向きを変更
するように回動可能に設ける。そして、駆動手段により
該ゲートカット部材を回動して射出ゲートの向きをキャ
ビティ内と対向する位置からずらすことで射出ゲートを
閉じるようにしている。
【0010】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の成形品を特定し、キャビティの型
閉じ方向と直交する方向に長い長尺物とする。そして、
加圧流体を流体通路からキャビティ内の溶融樹脂内部に
圧入する際、上記成形品の長手方向略中央部に対応する
溶融樹脂の略中央部対応位置から内部に圧入して長手方
向の両側に導くようにしている。
請求項1記載の発明の成形品を特定し、キャビティの型
閉じ方向と直交する方向に長い長尺物とする。そして、
加圧流体を流体通路からキャビティ内の溶融樹脂内部に
圧入する際、上記成形品の長手方向略中央部に対応する
溶融樹脂の略中央部対応位置から内部に圧入して長手方
向の両側に導くようにしている。
【0011】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
型閉じされた状態で内部に所定形状のキャビティを形成
する開閉可能な成形型の上記キャビティ内に溶融樹脂を
射出する一方、この射出した溶融樹脂の内部に加圧流体
を圧入することにより中空部を有する成形品を成形する
ようにした中空射出成形装置を前提とする。そして、上
記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ゲートを設け
るとともに、該射出ゲートを開閉するゲートカット部材
を設ける。さらに、上記ゲートカット部材を、上記キャ
ビティ内に溶融樹脂を射出してから溶融樹脂の内部への
加圧流体の圧入を行う前に、上記射出ゲートを閉塞する
ように設ける構成としたものである。
型閉じされた状態で内部に所定形状のキャビティを形成
する開閉可能な成形型の上記キャビティ内に溶融樹脂を
射出する一方、この射出した溶融樹脂の内部に加圧流体
を圧入することにより中空部を有する成形品を成形する
ようにした中空射出成形装置を前提とする。そして、上
記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ゲートを設け
るとともに、該射出ゲートを開閉するゲートカット部材
を設ける。さらに、上記ゲートカット部材を、上記キャ
ビティ内に溶融樹脂を射出してから溶融樹脂の内部への
加圧流体の圧入を行う前に、上記射出ゲートを閉塞する
ように設ける構成としたものである。
【0012】さらに、請求項5記載の発明が講じた解決
手段は、請求項4記載に発明のゲートカット部材を特定
し、それ自体に射出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向
きを変更するように回動可能に設ける。そして、上記キ
ャビティ内に溶融樹脂を射出してから溶融樹脂の内部へ
の加圧流体の圧入を行う前に、上記射出ゲートの向きを
キャビティ内と対向する位置からずらして射出ゲートを
閉じようにゲートカット部材を回動させる駆動手段を設
ける構成としたものである。
手段は、請求項4記載に発明のゲートカット部材を特定
し、それ自体に射出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向
きを変更するように回動可能に設ける。そして、上記キ
ャビティ内に溶融樹脂を射出してから溶融樹脂の内部へ
の加圧流体の圧入を行う前に、上記射出ゲートの向きを
キャビティ内と対向する位置からずらして射出ゲートを
閉じようにゲートカット部材を回動させる駆動手段を設
ける構成としたものである。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
キャビティ内方対向位置に位置付けた射出ゲートを介し
て溶融樹脂を射出成形機からキャビティ内に射出した後
に、その射出ゲートをゲートカット部材により閉塞して
から、溶融樹脂の内部に加圧流体が圧入されるので、溶
融樹脂内に加圧流体を圧入する際には、射出成形機内の
溶融樹脂とキャビティ内の溶融樹脂とは射出ゲートを介
して非連通状態となり、射出ゲートに近い位置の溶融樹
脂に加圧流体を圧入しても、この加圧流体が射出ゲート
を介して射出成形機内の溶融樹脂に流失することがな
い。しかも、射出成形機内に溶融樹脂の射出圧力により
開放する逆止弁を設ける必要がなくなって、溶融樹脂の
射出抵抗が高くなることもなく、射出成形機内の溶融樹
脂がキャビティ内に円滑に射出される。
キャビティ内方対向位置に位置付けた射出ゲートを介し
て溶融樹脂を射出成形機からキャビティ内に射出した後
に、その射出ゲートをゲートカット部材により閉塞して
から、溶融樹脂の内部に加圧流体が圧入されるので、溶
融樹脂内に加圧流体を圧入する際には、射出成形機内の
溶融樹脂とキャビティ内の溶融樹脂とは射出ゲートを介
して非連通状態となり、射出ゲートに近い位置の溶融樹
脂に加圧流体を圧入しても、この加圧流体が射出ゲート
を介して射出成形機内の溶融樹脂に流失することがな
い。しかも、射出成形機内に溶融樹脂の射出圧力により
開放する逆止弁を設ける必要がなくなって、溶融樹脂の
射出抵抗が高くなることもなく、射出成形機内の溶融樹
脂がキャビティ内に円滑に射出される。
【0014】請求項2記載の発明では、ゲートカット部
材を駆動手段により回動させて射出ゲートを閉塞するよ
うにしているので、簡単な構成で射出成形機内の溶融樹
脂への加圧流体の流失が確実に防止される。
材を駆動手段により回動させて射出ゲートを閉塞するよ
うにしているので、簡単な構成で射出成形機内の溶融樹
脂への加圧流体の流失が確実に防止される。
【0015】請求項3記載の発明では、加圧流体を流体
通路を介してキャビティ内の溶融樹脂の中空部必要部分
の略中央部対応位置から内部に圧入して長手方向に延び
る所望の中空部が迅速に形成される。
通路を介してキャビティ内の溶融樹脂の中空部必要部分
の略中央部対応位置から内部に圧入して長手方向に延び
る所望の中空部が迅速に形成される。
【0016】請求項4記載の発明では、ゲートカット部
材により、キャビティ内方対向位置の射出ゲートをキャ
ビティ外方対向位置まで移動させてキャビティ内を閉塞
するので、溶融樹脂内への加圧流体の圧入時には射出成
形機内の溶融樹脂は射出ゲートに対して非連通状態とな
り、射出ゲートに近い位置の溶融樹脂に加圧流体を圧入
しても、この加圧流体が射出ゲートを介して射出成形機
内の溶融樹脂に流失することが確実に防止される。
材により、キャビティ内方対向位置の射出ゲートをキャ
ビティ外方対向位置まで移動させてキャビティ内を閉塞
するので、溶融樹脂内への加圧流体の圧入時には射出成
形機内の溶融樹脂は射出ゲートに対して非連通状態とな
り、射出ゲートに近い位置の溶融樹脂に加圧流体を圧入
しても、この加圧流体が射出ゲートを介して射出成形機
内の溶融樹脂に流失することが確実に防止される。
【0017】さらに、請求項5記載の発明では、ゲート
カット部材により、射出ゲートをキャビティ内方対向位
置からキャビティ外方対向位置に回転移動させてキャビ
ティ内を閉塞するので、簡単な構成で射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失が確実に防止される。
カット部材により、射出ゲートをキャビティ内方対向位
置からキャビティ外方対向位置に回転移動させてキャビ
ティ内を閉塞するので、簡単な構成で射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失が確実に防止される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0019】図7は本発明の一実施例に係る中空射出成
形装置を示し、この成形装置1は、成形品としての自動
車のバンパ2の内部に中空状を形成する際に用いられる
ものである。
形装置を示し、この成形装置1は、成形品としての自動
車のバンパ2の内部に中空状を形成する際に用いられる
ものである。
【0020】上記成形装置1は、型閉じされた状態で内
部に所定形状のキャビティ3を形成する開閉可能な成形
型4と、この成形型4のキャビティ3内に溶融樹脂5
(例えば熱可塑性樹脂など)を射出する射出成形機6
と、この射出成形機6によりキャビティ3内に射出ゲー
ト9を介して射出された溶融樹脂5の内部に加圧流体と
しての高圧ガスを注入(圧入)して中空部7を形成する
ガス圧入装置8とを備えている。
部に所定形状のキャビティ3を形成する開閉可能な成形
型4と、この成形型4のキャビティ3内に溶融樹脂5
(例えば熱可塑性樹脂など)を射出する射出成形機6
と、この射出成形機6によりキャビティ3内に射出ゲー
ト9を介して射出された溶融樹脂5の内部に加圧流体と
しての高圧ガスを注入(圧入)して中空部7を形成する
ガス圧入装置8とを備えている。
【0021】上記成形型4は、固定式の上型11と、該
上型11に対して昇降移動可能な可動式の下型12とか
らなり、上型11に下型12を接合して型閉じしたとき
にこれら上型11と下型12との間にキャビティ3が形
成されるようになっている。また、上記上型11には、
上記射出成形機6から射出された溶融樹脂5をキャビテ
ィ3内に導入するためのホットランナ13が設けられて
いる。一方、上記下型12には、溶融樹脂5(バンパ
2)の内部で中空部7を必要とする中空部必要部分に対
応するキャビティ3に臨む部分に、それぞれ高圧ガス注
入用の開口部(図示せず)が設けられている。
上型11に対して昇降移動可能な可動式の下型12とか
らなり、上型11に下型12を接合して型閉じしたとき
にこれら上型11と下型12との間にキャビティ3が形
成されるようになっている。また、上記上型11には、
上記射出成形機6から射出された溶融樹脂5をキャビテ
ィ3内に導入するためのホットランナ13が設けられて
いる。一方、上記下型12には、溶融樹脂5(バンパ
2)の内部で中空部7を必要とする中空部必要部分に対
応するキャビティ3に臨む部分に、それぞれ高圧ガス注
入用の開口部(図示せず)が設けられている。
【0022】上記ガス注入装置8は、高圧ガスを流通可
能とするノズル21と、加圧流体圧入口としての注入口
22aを下型12の各開口部にそれぞれ脱着自在に嵌挿
させるように、該ノズル21の先端より分岐する分岐通
路としての分岐ノズル22,…と、該各分岐通路22に
それぞれ介設された開閉可能な第1ないし第4バルブ2
0a〜20dと、上記各注入口22aを上記開口部に向
けて進退移動させるようにノズル21および各分岐ノズ
ル22を駆動させる図外のノズル駆動機構部と、上記ノ
ズル21の基端から各分岐ノズル22の終端に亘ってそ
の内部に設けられ、各注入口21a側に向けて分岐する
流体通路としての高圧ガス用のガス通路(図示せず)
と、該ガス通路の基端であるガス通路基端の供給口21
aに接続され、内部に高圧圧縮ガス(例えば150kg
f/cm2 の窒素ガス)を貯留するガスボンベ23と、
ピストン24aにより仕切られたヘッド側室24bを上
記ノズル21(ガス通路)の途中に介設させたガス計量
シリンダ24と、上記ガスボンベ23とガス計量シリン
ダ24との間のノズル21に設けられ、その基端側より
順次介設された圧力調整弁25および流量制御弁26
と、上記各注入口22aに設けられ、キャビティ3内か
らの溶融樹脂5の逆流を防止する逆止弁(図示せず)
と、上記ガス計量シリンダ24と逆止弁との間のノズル
21に介設された開閉制御弁27と、上記逆止弁と開閉
制御弁27との間のノズル21に一端が接続され、他端
が大気に開放するベント通路28と、該ベント通路28
に介設され、このベント通路28の開閉を行うベントバ
ルブ29とを備えている。上記圧力調整弁25および流
量制御弁26は、ガスボンベ23内の高圧圧縮ガスを例
えば30kgf/cm2 に調圧してガス計量シリンダ2
4のヘッド側室24bに圧送するようにしている。一
方、上記開閉制御弁27は、上記ガス計量シリンダ24
のピストン24aのヘッド側室24b側への移動に伴い
開放するようになっていて、ガス計量シリンダ24より
も先端側のノズル21に圧送された高圧ガスを各分岐ノ
ズル22先端の注入口22aからキャビティ3内の溶融
樹脂5に注入するようになされている。また、上記ガス
計量シリンダ24のピストン24aは、該ピストン24
aの位置を検出する位置検出器30aを有するシリンダ
駆動用サーボモータ30により駆動するようになされて
おり、このシリンダ駆動用サーボモータ30は、各分岐
ノズル22先端の注入口22aからの溶融樹脂5に対す
る高圧ガスの圧入圧力を制御するシーケンスコントロー
ラ31からの信号を受けたサーボモータコントローラ3
2からの指令信号により駆動するようになっている。上
記シリンダ駆動用サーボモータ30の位置検出器30a
からの出力信号は上記シーケンスコントローラ31に入
力されるようになっていて、ピストン24aの位置が確
認できるようにしている。さらに、上記シーケンスコン
トローラ31には、射出成形機6からキャビティ3内に
溶融樹脂5が射出完了つまり充填完了したときにメイン
コントローラ33からの信号が入力されるようになって
おり、この信号を受けてシーケンスコントローラ31か
らサーボモータコントローラ32に信号が出力される。
上記各分岐通路22の第1ないし第4バルブ20a〜2
0dは、上記シーケンスコントローラ31によりそれぞ
れ開閉制御が行われるようになっている。
能とするノズル21と、加圧流体圧入口としての注入口
22aを下型12の各開口部にそれぞれ脱着自在に嵌挿
させるように、該ノズル21の先端より分岐する分岐通
路としての分岐ノズル22,…と、該各分岐通路22に
それぞれ介設された開閉可能な第1ないし第4バルブ2
0a〜20dと、上記各注入口22aを上記開口部に向
けて進退移動させるようにノズル21および各分岐ノズ
ル22を駆動させる図外のノズル駆動機構部と、上記ノ
ズル21の基端から各分岐ノズル22の終端に亘ってそ
の内部に設けられ、各注入口21a側に向けて分岐する
流体通路としての高圧ガス用のガス通路(図示せず)
と、該ガス通路の基端であるガス通路基端の供給口21
aに接続され、内部に高圧圧縮ガス(例えば150kg
f/cm2 の窒素ガス)を貯留するガスボンベ23と、
ピストン24aにより仕切られたヘッド側室24bを上
記ノズル21(ガス通路)の途中に介設させたガス計量
シリンダ24と、上記ガスボンベ23とガス計量シリン
ダ24との間のノズル21に設けられ、その基端側より
順次介設された圧力調整弁25および流量制御弁26
と、上記各注入口22aに設けられ、キャビティ3内か
らの溶融樹脂5の逆流を防止する逆止弁(図示せず)
と、上記ガス計量シリンダ24と逆止弁との間のノズル
21に介設された開閉制御弁27と、上記逆止弁と開閉
制御弁27との間のノズル21に一端が接続され、他端
が大気に開放するベント通路28と、該ベント通路28
に介設され、このベント通路28の開閉を行うベントバ
ルブ29とを備えている。上記圧力調整弁25および流
量制御弁26は、ガスボンベ23内の高圧圧縮ガスを例
えば30kgf/cm2 に調圧してガス計量シリンダ2
4のヘッド側室24bに圧送するようにしている。一
方、上記開閉制御弁27は、上記ガス計量シリンダ24
のピストン24aのヘッド側室24b側への移動に伴い
開放するようになっていて、ガス計量シリンダ24より
も先端側のノズル21に圧送された高圧ガスを各分岐ノ
ズル22先端の注入口22aからキャビティ3内の溶融
樹脂5に注入するようになされている。また、上記ガス
計量シリンダ24のピストン24aは、該ピストン24
aの位置を検出する位置検出器30aを有するシリンダ
駆動用サーボモータ30により駆動するようになされて
おり、このシリンダ駆動用サーボモータ30は、各分岐
ノズル22先端の注入口22aからの溶融樹脂5に対す
る高圧ガスの圧入圧力を制御するシーケンスコントロー
ラ31からの信号を受けたサーボモータコントローラ3
2からの指令信号により駆動するようになっている。上
記シリンダ駆動用サーボモータ30の位置検出器30a
からの出力信号は上記シーケンスコントローラ31に入
力されるようになっていて、ピストン24aの位置が確
認できるようにしている。さらに、上記シーケンスコン
トローラ31には、射出成形機6からキャビティ3内に
溶融樹脂5が射出完了つまり充填完了したときにメイン
コントローラ33からの信号が入力されるようになって
おり、この信号を受けてシーケンスコントローラ31か
らサーボモータコントローラ32に信号が出力される。
上記各分岐通路22の第1ないし第4バルブ20a〜2
0dは、上記シーケンスコントローラ31によりそれぞ
れ開閉制御が行われるようになっている。
【0023】上記バンパ2は、図8にも示すように、キ
ャビティ3の型閉じ方向と直交する方向に長い長尺物で
あり、該バンパ2には、キャビティ3の型閉じ方向に厚
肉な厚肉部に形成された補強リブ2a,…が裏面側より
一体的に突出して設けられている。一方、上記各補強リ
ブ2aに対応しない残る部分は、キャビティ3の型閉じ
方向に薄肉な略均一の薄肉部に形成されている。つま
り、バンパ2の厚肉部(各補強リブ2a)に対応する溶
融樹脂5の厚肉部対応部分5aは、バンパ2と対応して
キャビティ3の型閉じ方向と直交する方向に延設され、
高圧ガスは、そのバンパ2の長手方向略中央部に対応す
る溶融樹脂5の厚肉部対応部分5aの略中央部対応位置
から内部に注入されて長手方向の両側に導かれるように
なっており、この厚肉部対応部分5aが上記中空部必要
部分とされている。
ャビティ3の型閉じ方向と直交する方向に長い長尺物で
あり、該バンパ2には、キャビティ3の型閉じ方向に厚
肉な厚肉部に形成された補強リブ2a,…が裏面側より
一体的に突出して設けられている。一方、上記各補強リ
ブ2aに対応しない残る部分は、キャビティ3の型閉じ
方向に薄肉な略均一の薄肉部に形成されている。つま
り、バンパ2の厚肉部(各補強リブ2a)に対応する溶
融樹脂5の厚肉部対応部分5aは、バンパ2と対応して
キャビティ3の型閉じ方向と直交する方向に延設され、
高圧ガスは、そのバンパ2の長手方向略中央部に対応す
る溶融樹脂5の厚肉部対応部分5aの略中央部対応位置
から内部に注入されて長手方向の両側に導かれるように
なっており、この厚肉部対応部分5aが上記中空部必要
部分とされている。
【0024】そして、本発明の特徴部分として、図1な
いし図5に示すように、上記ホットランナ13の射出口
13aと射出ゲート9との間には、射出ゲート9を開閉
するゲートカット装置41が設けられている。該ゲート
カット装置41は、上記ホットランナ13の射出口13
aの軸線上に軸芯を有して可動型12内に固定された円
筒形状のガイドブッシュ42と、該ガイドブッシュ42
の内周面に外周面下部が軸芯回りに回動自在に支持され
たゲートカット部材としての円筒形状のゲートカットブ
ロック43と、該ゲートカットブロック43の上面に凹
設され、ホットランナ13の射出口13aから射出され
た溶融樹脂5を射出ゲート9側に導くチャンバ部44
と、該チャンバ部44に一端が開口する,ゲートカット
ブロック43の内周面に摺接し、そのチャンバ部44に
射出された溶融樹脂5をエジェクトするエジェクタピン
45と、該エジェクタピン45をチャンバ部44に対し
て出没させるエジェクタプレート46とを備えている。
また、上記ゲートカット装置41には、そのゲートカッ
トブロック43を回転駆動させる駆動手段47が設けら
れている。該駆動手段47は、一端が上記エジェクタピ
ン45の外周面に摺動自在に支持されるとともに、上記
ゲートカットブロック43の下面にその一端側がボルト
40締結されたカム48と、該カム48の他端に長孔4
8aを介して先端が支持されたピストンロッド49aを
有する伸縮シリンダ49とを備え、この伸縮シリンダ4
9のピストンロッド49aの伸縮により、カム48の他
端をその一端(エジェクタピン45)回りに回転させ
て、上記射出ゲート9の向きをキャビティ3内と対向す
るキャビティ内方対向位置(図3に示す位置)からキャ
ビティ3内に対向しない略90°位相ずれさせたキャビ
ティ内方非対向位置(図1に示す位置)にずらすことで
該射出ゲート9を閉塞するようにしている。そして、上
記伸縮シリンダ49のピストンロッド49aの伸縮は、
上記メインコントローラ33からの信号を受けた伸縮シ
リンダコントローラ34からの指令信号により行われ
る。
いし図5に示すように、上記ホットランナ13の射出口
13aと射出ゲート9との間には、射出ゲート9を開閉
するゲートカット装置41が設けられている。該ゲート
カット装置41は、上記ホットランナ13の射出口13
aの軸線上に軸芯を有して可動型12内に固定された円
筒形状のガイドブッシュ42と、該ガイドブッシュ42
の内周面に外周面下部が軸芯回りに回動自在に支持され
たゲートカット部材としての円筒形状のゲートカットブ
ロック43と、該ゲートカットブロック43の上面に凹
設され、ホットランナ13の射出口13aから射出され
た溶融樹脂5を射出ゲート9側に導くチャンバ部44
と、該チャンバ部44に一端が開口する,ゲートカット
ブロック43の内周面に摺接し、そのチャンバ部44に
射出された溶融樹脂5をエジェクトするエジェクタピン
45と、該エジェクタピン45をチャンバ部44に対し
て出没させるエジェクタプレート46とを備えている。
また、上記ゲートカット装置41には、そのゲートカッ
トブロック43を回転駆動させる駆動手段47が設けら
れている。該駆動手段47は、一端が上記エジェクタピ
ン45の外周面に摺動自在に支持されるとともに、上記
ゲートカットブロック43の下面にその一端側がボルト
40締結されたカム48と、該カム48の他端に長孔4
8aを介して先端が支持されたピストンロッド49aを
有する伸縮シリンダ49とを備え、この伸縮シリンダ4
9のピストンロッド49aの伸縮により、カム48の他
端をその一端(エジェクタピン45)回りに回転させ
て、上記射出ゲート9の向きをキャビティ3内と対向す
るキャビティ内方対向位置(図3に示す位置)からキャ
ビティ3内に対向しない略90°位相ずれさせたキャビ
ティ内方非対向位置(図1に示す位置)にずらすことで
該射出ゲート9を閉塞するようにしている。そして、上
記伸縮シリンダ49のピストンロッド49aの伸縮は、
上記メインコントローラ33からの信号を受けた伸縮シ
リンダコントローラ34からの指令信号により行われ
る。
【0025】次に、中空射出成形方法の一例について説
明する。
明する。
【0026】先ず、溶融樹脂5を射出成形機6からホッ
トランナ13の射出口13aを介してチャンバ部44お
よび射出ゲート9より成形型4のキャビティ3内に射出
し、この溶融樹脂5のキャビティ3内への射出が完了し
た後、メインコントローラ33による伸縮シリンダコン
トローラ34からの指令信号によって伸縮シリンダ49
を伸長させつつカムを回動させてゲートカットブロック
43を回転移動させることで、射出ゲート9をキャビテ
ィ内方対向位置からキャビティ内方非対向位置にずらせ
て該射出ゲート9を閉塞する。この場合、射出ゲート9
は、ゲートカットブロック43の外周面により遮断さ
れ、このゲートカットブロック43の外周面によって、
射出ゲート9に対面するキャビティ3内側の溶融樹脂5
が冷却されて固化を促進させる。
トランナ13の射出口13aを介してチャンバ部44お
よび射出ゲート9より成形型4のキャビティ3内に射出
し、この溶融樹脂5のキャビティ3内への射出が完了し
た後、メインコントローラ33による伸縮シリンダコン
トローラ34からの指令信号によって伸縮シリンダ49
を伸長させつつカムを回動させてゲートカットブロック
43を回転移動させることで、射出ゲート9をキャビテ
ィ内方対向位置からキャビティ内方非対向位置にずらせ
て該射出ゲート9を閉塞する。この場合、射出ゲート9
は、ゲートカットブロック43の外周面により遮断さ
れ、このゲートカットブロック43の外周面によって、
射出ゲート9に対面するキャビティ3内側の溶融樹脂5
が冷却されて固化を促進させる。
【0027】次いで、キャビティ3内の溶融樹脂5の各
厚肉部対応部分5aに対しそれぞれノズル21から分岐
する分岐ノズル22を経由して高圧ガスを圧入する。
厚肉部対応部分5aに対しそれぞれノズル21から分岐
する分岐ノズル22を経由して高圧ガスを圧入する。
【0028】そして、溶融樹脂5の各厚肉部対応部分5
aに所望する大きさの中空部7が形成された後にキャビ
ティ3内で溶融樹脂5の固化が完了すると、ノズル駆動
機構部によって各分岐ノズル22(各注入口22a)を
反開口部側に後退移動させるとともに、ベントバルブ2
9を開放させて、中空部7内の高圧ガスを大気に解放
し、下型12を下降させて成形型4内からバンパ2を取
り出す。
aに所望する大きさの中空部7が形成された後にキャビ
ティ3内で溶融樹脂5の固化が完了すると、ノズル駆動
機構部によって各分岐ノズル22(各注入口22a)を
反開口部側に後退移動させるとともに、ベントバルブ2
9を開放させて、中空部7内の高圧ガスを大気に解放
し、下型12を下降させて成形型4内からバンパ2を取
り出す。
【0029】したがって、上記実施例では、キャビティ
内方対向位置に位置付けた射出ゲート9を介して溶融樹
脂5をキャビティ3内に射出した後に、ゲートカットブ
ロック43を回動させて該射出ゲート9をキャビティ内
方非対向位置にずらせて射出ゲートを閉塞してから、溶
融樹脂5の各中空部必要部分5a内部に高圧ガスが圧入
されるので、溶融樹脂5内への高圧ガスの圧入時にはホ
ットランナ13(射出成形機6)内の溶融樹脂5とキャ
ビティ3内の溶融樹脂5とは射出ゲート9を介して非連
通状態となり、射出ゲート9に近い位置の溶融樹脂5の
中空部必要部分5aに高圧ガスを圧入しても、この高圧
ガスが射出ゲート9を介してホットランナ13内の溶融
樹脂5に流失することが確実に防止できる。しかも、射
出成形機6内に溶融樹脂の射出圧力により開放する逆止
弁などを設ける必要がなくなって、溶融樹脂5の射出抵
抗が高くなることもなく、射出成形機6内の溶融樹脂を
ホットランナ13を介してキャビティ3内に円滑に射出
することができる。
内方対向位置に位置付けた射出ゲート9を介して溶融樹
脂5をキャビティ3内に射出した後に、ゲートカットブ
ロック43を回動させて該射出ゲート9をキャビティ内
方非対向位置にずらせて射出ゲートを閉塞してから、溶
融樹脂5の各中空部必要部分5a内部に高圧ガスが圧入
されるので、溶融樹脂5内への高圧ガスの圧入時にはホ
ットランナ13(射出成形機6)内の溶融樹脂5とキャ
ビティ3内の溶融樹脂5とは射出ゲート9を介して非連
通状態となり、射出ゲート9に近い位置の溶融樹脂5の
中空部必要部分5aに高圧ガスを圧入しても、この高圧
ガスが射出ゲート9を介してホットランナ13内の溶融
樹脂5に流失することが確実に防止できる。しかも、射
出成形機6内に溶融樹脂の射出圧力により開放する逆止
弁などを設ける必要がなくなって、溶融樹脂5の射出抵
抗が高くなることもなく、射出成形機6内の溶融樹脂を
ホットランナ13を介してキャビティ3内に円滑に射出
することができる。
【0030】さらに、高圧ガスは、キャビティ3の型閉
じ方向と直交する方向に長尺なバンパ2の略中央部に対
応する各厚肉部対応部分5aの略中央部対応位置から内
部に圧入されて長手方向の両側に導かれるので、各厚肉
部対応部分5aに長手方向に延びる所望の中空部7を迅
速に形成することができる。
じ方向と直交する方向に長尺なバンパ2の略中央部に対
応する各厚肉部対応部分5aの略中央部対応位置から内
部に圧入されて長手方向の両側に導かれるので、各厚肉
部対応部分5aに長手方向に延びる所望の中空部7を迅
速に形成することができる。
【0031】また、厚肉部対応部分5aがバンパ2の裏
面より突出する補強リブ2aに対応しているので、補強
リブ2aの熱収縮によるバンパ2表面のヒケが防止さ
れ、バンパ2の品質を損なうことなく剛性強度を高める
ことができる。
面より突出する補強リブ2aに対応しているので、補強
リブ2aの熱収縮によるバンパ2表面のヒケが防止さ
れ、バンパ2の品質を損なうことなく剛性強度を高める
ことができる。
【0032】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、射出成形機6と成形型4(キ
ャビティ3)との間にホットランナ13を介設したが、
射出成形機とキャビティとが、射出ゲートを介してダイ
レクトに連結されていたり、コールドランナを介して連
結されているものにも適用できるのは勿論である。
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、射出成形機6と成形型4(キ
ャビティ3)との間にホットランナ13を介設したが、
射出成形機とキャビティとが、射出ゲートを介してダイ
レクトに連結されていたり、コールドランナを介して連
結されているものにも適用できるのは勿論である。
【0033】また、上記実施例では、加圧流体として窒
素ガスを用いたが、常温常圧でガス状または液状のもの
で、圧入時の温度と圧力下において、溶融樹脂と反応ま
たは混合しないものであればなんでも良く、具体的に
は、炭酸ガス、空気、ヘリウムガス、水、グリセリン、
流動パラフィンなどがあり、なかでも、窒素ガス、ヘリ
ウムガスなどの不活性ガスが好ましい。さらに、上記実
施例では、バンパを成形する場合について述べたが、イ
ンストルメントパネルやドアミラーなどを成形する場合
にも適用できる。
素ガスを用いたが、常温常圧でガス状または液状のもの
で、圧入時の温度と圧力下において、溶融樹脂と反応ま
たは混合しないものであればなんでも良く、具体的に
は、炭酸ガス、空気、ヘリウムガス、水、グリセリン、
流動パラフィンなどがあり、なかでも、窒素ガス、ヘリ
ウムガスなどの不活性ガスが好ましい。さらに、上記実
施例では、バンパを成形する場合について述べたが、イ
ンストルメントパネルやドアミラーなどを成形する場合
にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る中空射出成形方法によれば、ゲートカット部材により
射出ゲートを閉じてから、溶融樹脂の内部に加圧流体を
圧入するので、射出成形機内の逆止弁を不要にして射出
成形機内の溶融樹脂を射出抵抗を高めることなくキャビ
ティ内に円滑に射出することができるとともに、加圧流
体圧入時に射出成形機内の溶融樹脂を射出ゲートに対し
て非連通状態にして射出成形機内の溶融樹脂への加圧流
体の流失を防止することができる。
る中空射出成形方法によれば、ゲートカット部材により
射出ゲートを閉じてから、溶融樹脂の内部に加圧流体を
圧入するので、射出成形機内の逆止弁を不要にして射出
成形機内の溶融樹脂を射出抵抗を高めることなくキャビ
ティ内に円滑に射出することができるとともに、加圧流
体圧入時に射出成形機内の溶融樹脂を射出ゲートに対し
て非連通状態にして射出成形機内の溶融樹脂への加圧流
体の流失を防止することができる。
【0035】請求項2記載の発明における中空射出成形
方法によれば、ゲートカット部材を回転駆動させて射出
ゲートを閉塞するので、簡単な構成で射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を確実に防止することができ
る。
方法によれば、ゲートカット部材を回転駆動させて射出
ゲートを閉塞するので、簡単な構成で射出成形機内の溶
融樹脂への加圧流体の流失を確実に防止することができ
る。
【0036】請求項3記載の発明における中空射出成形
方法によれば、溶融樹脂の中空部必要部分の略中央部対
応位置から加圧流体を圧入して長手方向の両側に導くの
で、中空部必要部分に長手方向に延びる所望の中空部を
迅速に形成することができる。
方法によれば、溶融樹脂の中空部必要部分の略中央部対
応位置から加圧流体を圧入して長手方向の両側に導くの
で、中空部必要部分に長手方向に延びる所望の中空部を
迅速に形成することができる。
【0037】請求項4記載の発明における中空射出成形
装置によれば、ゲートカット部材により射出ゲートを閉
塞するので、加圧流体圧入時に射出成形機内の溶融樹脂
を射出ゲートに対して非連通状態にし、射出成形機内の
溶融樹脂への加圧流体の流失を防止することができる。
装置によれば、ゲートカット部材により射出ゲートを閉
塞するので、加圧流体圧入時に射出成形機内の溶融樹脂
を射出ゲートに対して非連通状態にし、射出成形機内の
溶融樹脂への加圧流体の流失を防止することができる。
【0038】さらに、請求項5記載の発明における中空
射出成形方法によれば、ゲートカット部材の回動によっ
て射出ゲートを閉塞するので、簡単な構成で射出成形機
内の溶融樹脂への加圧流体の流失を確実に防止すること
ができる。
射出成形方法によれば、ゲートカット部材の回動によっ
て射出ゲートを閉塞するので、簡単な構成で射出成形機
内の溶融樹脂への加圧流体の流失を確実に防止すること
ができる。
【図1】本発明の実施例に係るゲートカット部材をキャ
ビティ外方位置に位置付けた状態で図5のA−A線にお
いて切断した断面図である。
ビティ外方位置に位置付けた状態で図5のA−A線にお
いて切断した断面図である。
【図2】ゲートカット部材をキャビティ外方位置に位置
付けた状態で図5のB−B線において切断した断面図で
ある。
付けた状態で図5のB−B線において切断した断面図で
ある。
【図3】ゲートカット部材をキャビティ内方位置に位置
付けた状態の図1相当図である。
付けた状態の図1相当図である。
【図4】ゲートカット部材をキャビティ内方位置に位置
付けた状態の図2相当図である。
付けた状態の図2相当図である。
【図5】射出ゲート付近で切断したゲートカット部材の
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図6】溶融樹脂の圧力特性と高圧ガスの圧力特性とを
示す特性図である。
示す特性図である。
【図7】成形装置の概略構成図である。
【図8】バンパの正面図である。
1 中空射出成形装置 2 バンパ(成形品) 2a 補強リブ(リブ) 3 キャビティ 4 成形型 5 溶融樹脂 7 中空部 9 射出ゲート 43 ゲートカットブロック(ゲートカット部材) 47 駆動手段
Claims (5)
- 【請求項1】 型閉じされた状態で内部に所定形状のキ
ャビティを形成する開閉可能な成形型の上記キャビティ
内に射出した溶融樹脂の内部に流体通路を経由して加圧
流体を圧入することによって中空部を有する成形品を成
形するようにした中空射出成形方法において、 上記成形型のキャビティ内に射出ゲートを介して溶融樹
脂を射出した後、その射出ゲートを開閉するゲートカッ
ト部材により射出ゲートを閉じ、次いで、上記溶融樹脂
の内部に対して加圧流体を圧入するようにしたことを特
徴とする中空射出成形方法。 - 【請求項2】 上記ゲートカット部材は、それ自体に射
出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向きを変更するよう
に回動可能に設けられており、駆動手段により該ゲート
カット部材を回動して射出ゲートの向きをキャビティ内
と対向する位置からずらすことで射出ゲートを閉じるよ
うにする請求項1記載の中空射出成形方法。 - 【請求項3】 上記成形品は、キャビティの型閉じ方向
と直交する方向に長い長尺物であり、 上記加圧流体を流体通路からキャビティ内の溶融樹脂内
部に圧入する際、上記成形品の長手方向略中央部に対応
する溶融樹脂の略中央部対応位置から内部に圧入して長
手方向の両側に導くようにしている請求項1記載の中空
射出成形方法。 - 【請求項4】 型閉じされた状態で内部に所定形状のキ
ャビティを形成する開閉可能な成形型の上記キャビティ
内に溶融樹脂を射出する一方、この射出した溶融樹脂の
内部に加圧流体を圧入することにより中空部を有する成
形品を成形するようにした中空射出成形装置において、 上記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ゲートが設
けられているとともに、該射出ゲートを開閉するゲート
カット部材が設けられており、 上記ゲートカット部材は、上記キャビティ内に溶融樹脂
を射出してから溶融樹脂の内部への加圧流体の圧入を行
う前に、上記射出ゲートを閉塞するように設けられてい
ることを特徴とする中空射出成形装置。 - 【請求項5】 上記ゲートカット部材は、それ自体に射
出ゲートを有しかつ該射出ゲートの向きを変更するよう
に回動可能に設けられており、 上記キャビティ内に溶融樹脂を射出してから溶融樹脂の
内部への加圧流体の圧入を行う前に、上記射出ゲートの
向きをキャビティ内と対向する位置からずらして射出ゲ
ートを閉じようにゲートカット部材を回動させる駆動手
段が設けられている請求項4記載の中空射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1906195A JPH08207073A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 中空射出成形方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1906195A JPH08207073A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 中空射出成形方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207073A true JPH08207073A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11988927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1906195A Withdrawn JPH08207073A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 中空射出成形方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207073A (ja) |
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1995
- 1995-02-07 JP JP1906195A patent/JPH08207073A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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