JPH08205482A - 単相交流整流子モータ用ブラシ - Google Patents

単相交流整流子モータ用ブラシ

Info

Publication number
JPH08205482A
JPH08205482A JP1348695A JP1348695A JPH08205482A JP H08205482 A JPH08205482 A JP H08205482A JP 1348695 A JP1348695 A JP 1348695A JP 1348695 A JP1348695 A JP 1348695A JP H08205482 A JPH08205482 A JP H08205482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
specific resistance
carbon fiber
commutator
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1348695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Tawara
和雄 田原
Takashi Abe
岳志 安部
Nobuyuki Yamashita
信行 山下
Hisanori Toyoshima
久則 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1348695A priority Critical patent/JPH08205482A/ja
Publication of JPH08205482A publication Critical patent/JPH08205482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】電気掃除機用及び電動工具用の交流整流子モー
タのブラシ13として、ブラシ内部に貫通孔を設け、そ
の中にピグテール12とカーボン繊維16とを銅粉等で
止めて、カーボン繊維16もしくはカーボン繊維16と
ピグテール12をブラシ摺動面まで延長させて整流子7
と摺動接触する構成としたブラシ。 【効果】平均的にブラシの抵抗値を低減することがで
き、整流子面も損傷すること無く接触抵抗も小さくで
き、高効率の電気掃除機用及び電動工具用モータを得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラシと、このブラシを
使用するブラシ保持器を備えた電動工具及び電気掃除機
等に適用される単相交流整流子モータ用ブラシに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電源が単相交流で動作する電動工
具用及び電気掃除機用モータでは、直巻特性が必要なた
め駆動用モータとして単相交流整流子モータが多く用い
られている。このモータは負荷が軽いと回転速度が増加
し、負荷が重いと回転速度が下がって高トルクを発生す
る。このため通常は印加電圧を直入れして運転する場合
と制御素子であるトライアツク用いて位相制御による電
圧制御で単相交流整流子モータの回転速度を制御する場
合がある。いずれの場合でも単相交流整流子モータは直
流機と同様に整流子とブラシとによる機械的なスイッチ
ングでの整流現象があるために、ブラシで短絡されてい
る整流中のコイルにはリアクタンス電圧が発生し、整流
子片がブラシから離れる瞬間に両者間の電圧が火花電圧
を越えていると火花を生じる。大形機の場合にはリアク
タンス電圧を打ち消すために補極等を設けるが、電動工
具用や電気掃除機用等の小形の単相交流整流子モータで
はモータ内に空間がとれないために補極等を設けること
ができない。また、さらに単相交流整流子モータの場合
は界磁巻線の電流が交流のために電機子巻線には変圧器
作用で変圧器起電力も発生し、その電圧もブラシで短絡
されるために、ブラシ火花発生の原因になっている。こ
のため通常の単相交流整流子モータのブラシは、比抵抗
が10,000μΩcm 以上と比抵抗の大きいブラシ材を
適用し、ブラシを介して流れる短絡電流を抑制すること
により、ブラシ火花の発生を小さくする方法が取られて
いる。このことは逆に電流がブラシの中を通過するとき
発生する電圧降下が大きくなることを意味し、ブラシ内
で発生する抵抗損(電気損)が大きくなりモータ効率が低
い要因の一つになっている。この対応策の一つとしてブ
ラシ電気損の低減構造が特開平5−38099号公報で提案さ
れており、その特徴は抵抗率が最も高い材料よりなるブ
ラシ主部よりも、抵抗率が低い銅の粉末を固めて形成し
た電気導体を、ブラシ主部に穴を穿ち、電流方向に伸ば
して充填するとともに、この電気導体の径または電流方
向と直交する断面の縦横寸法を、ブラシ主部の電流方向
と直交する断面の縦横寸法より夫々小さく構成したこと
にある。また、カーボン繊維を主体にしたブラシも特開
昭48−78403 号公報で提案されているが、その構成は四
角に構成した金具の中にカーボン繊維を束ねて挿入する
構成と四角の電気絶縁材に貫通した小孔を設け、その孔
の中にカーボン繊維を束ねて挿入する構成が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術で
は、ブラシ主部の穴に銅粉末を充填して電気導体とする
方法は、ブラシと整流子間の摺動接触が安定していない
場合に、ブラシの振動で銅粉末間の結束が緩くなり、か
つ接触面の近くは銅粉末が固まった粒子が脱落したりす
る問題がある。また逆に銅粉末間の結束が強過ぎるとブ
ラシが摩耗するのに対して、銅粉末部が摩耗しにくいこ
とになり、かつ電気導体部は比抵抗が小さいために短絡
電流が集中する結果、火花が発生しやすくその部分に対
応した整流子摺動面が火花の影響で深い溝がリング状に
生じる。このように整流子面が荒損すると、ブラシと整
流子の安定した摺動が維持できなくなり、整流子モータ
の寿命を左右する問題となる。また、カーボン繊維を主
体にしたブラシはカーボン繊維の成形が困難であること
が大きな問題であった。
【0004】本発明の目的は、単相交流整流子モータの
整流子面を傷めないで、かつブラシ電気損が小さく、さ
らにブラシ寿命を向上できるブラシを得ることにあり、
そのブラシを適用することにより高効率で、長寿命の電
動工具用及び電気掃除機用の単相交流整流子モータを得
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のブラシは、整流子に摺動して摩耗
するブラシの全長に渡り、比抵抗の大きいブラシ主部に
貫通孔を設け、その貫通孔に比抵抗の小さいカーボン繊
維等を用いて電気導体にし、電流方向に沿ってブラシ全
長に渡ってブラシ主部の貫通孔内に内在させてブラシと
したことである。
【0006】また、同様の目的を達成するために、請求
項2に記載のブラシでは、整流子に摺動して摩耗するブ
ラシの全長に渡り、カーボン繊維,予め金属メッキした
カーボン繊維等を単独もしくは両者を混在させて比抵抗
の小さい電気導体としたことである。また、同様の目的
を達成するために請求項3に記載のブラシでは、電気導
体を構成するカーボン繊維を束ねた後に金属メッキし、
比抵抗の大きいブラシ主部の中に設ける。
【0007】また、同様の目的を達成するために請求項
4に記載のブラシでは、整流子に摺動して摩耗するブラ
シの全長に渡り設けた貫通孔内で、比抵抗の小さいカー
ボン繊維を比抵抗の大きいブラシ主部の一端側でピグテ
ールと比抵抗の小さいカーボン繊維もしくは金属メッキ
したカーボン繊維とを銅粉で固定するようにした。ま
た、同様の目的を達成するために請求項5に記載のブラ
シでは、カーボン繊維からなる電気導体の摺動面に向か
う方向を、電流方向に対し斜めになるようにしてブラシ
摩耗の進展とともに整流子面との接触位置が整流子の軸
方向で変わるようにした。
【0008】また、同様の目的を達成するために請求項
6に記載のブラシでは、カーボン繊維からなる電気導体
の摺動面に向かう方向を、電流方向に対し斜めになるよ
うにしてブラシ摩耗の進展とともに整流子面との接触位
置が整流子面の周方向で変わるようにしたものである。
また、同様の目的を達成するために請求項7に記載のブ
ラシでは、整流子に摺動して摩耗するブラシの全長に渡
って設けた貫通孔内で、比抵抗の大きいブラシ主部内部
に比抵抗の小さいカーボン繊維等を固定するのに、カー
ボン紛や銅粉を全長に渡って充填して固定をするように
したものである。また、同様の目的を達成するために請
求項8に記載のブラシでは、整流子に摺動して摩耗する
ブラシの全長に渡って設けた貫通孔内で、比抵抗の大き
いブラシ主部内部に比抵抗の小さいカーボン繊維等を固
定するのに、導電体塗料,導電性接着剤及び樹脂を充填
し、必要に応じて温度処理して固着するようにしたもの
である。また、同様の目的を達成するために請求項9に
記載のブラシでは、ピグテールとカーボン繊維の両者を
束ねて比抵抗の小さい電気導体としたものである。ま
た、同様の目的を達成するために請求項10に記載のブ
ラシでは、ブラシ主部の比抵抗の大きさが、15,00
0μΩcm 以上ブラシ材をブラシ主部に適用した場合に
本発明の構成を適用するようにしたことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明のブラシはブラシの比抵抗が大きいブラ
シ主部の内部の一部に、ブラシ内部のピグテールからブ
ラシ摺動面までの全長に渡って比抵抗の小さいカーボン
繊維等を電気導体にしてブラシ内部で固めて設け、かつ
ブラシの摩耗に従い摺動位置がずれるようにカーボン壁
面に対し斜めになるように構成しているのが特徴であ
る。このような構成ではカーボン繊維は通常のカーボン
に比して比抵抗が小さいのでブラシ内部の平均的な抵抗
値が減少するのでブラシ電流による電圧降下が減少し、
ブラシ電気損が小さくなる。また、ブラシ主部とカーボ
ン繊維が同じ炭素材であるため、ブラシの温度上昇によ
る熱膨脹の伸びの差異は小さく、さらに、ブラシ内部の
電流方向に対してカーボン繊維の方向を斜めにしている
ので、ブラシの摩耗に伴ってカーボン繊維が整流子面と
接触する位置が変るので、整流子面の電流集中による損
傷が軽減され、長時間に渡って安定した摺動接触状態を
維持することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
より説明する。
【0011】図1は電気掃除機の電動送風機用モータ
に、本発明を適用した場合の一実施例を示したものであ
る。電動送風機のファン側はファン101,ディフュー
ザ102がケーシング103内に位置している。モータ側
は金属性のハウジング1とエンドブラケット2内で構成
している。
【0012】本発明はモータ側に関してであり、モータ
の固定子はハウジング1内に固定子鉄心3と界磁巻線4
とで、界磁巻線4に電流を流すと界磁巻線起磁力により
主磁束を発生する役目をなす。固定子鉄心3の内周側に
はギャップを介して回転子5があり、回転子のシャフト
6はハウジング1とエンドブラケット2の軸心に設けた
軸受5a,5bに支承されており、シャフト6には整流
子7と電機子鉄心8が設けられ、電機子鉄心8のスロッ
ト8aには電機子巻線9が巻回され、各コイルの両端は
各整流子片が絶縁されて円筒上に構成された整流子7に
接続されている。
【0013】モータの端子間に交流電圧を印加するとモ
ータ電流は固定子の一方の界磁巻線4を介してブラシ保
持器10の端子金具11に至り、端子金具11からピグ
テール12を介してブラシ13に流れ、回転子への電力
の授受は一方のブラシ13と整流子7との機械的摺動接
触による通電で電機子巻線9に電流が流れ、他のブラシ
13を介して、他の界磁巻線4を介して他の端子で閉じ
た電気回路を構成してモータの駆動力を得ている。本発
明はモータのブラシ構成に関しており、ブラシ13はブ
ラシ保持器10の中に径方向の動きが可能なように所定
のクリアランスを介し、ブラシ保持器内に設けた所定圧
力のブラシ押圧用巻ばね14の圧力により整流子面に押
圧される。ブラシ13には予め端子金具11が設けら
れ、端子金具11とブラシ13の間は細い銅線を撚った
ピグテール12で電気的に接続されており、ブラシ13
とピグテール12は銅粉止めされ、ピグテール12と端
子金具11は溶接されている。ピグテール12の外周に
はばね材からなる巻ばね14があり、端子金具11とブ
ラシ13の間でブラシ13を所定の圧力で整流子7の表
面を押圧する構成になっている。通常、モータ運転時に
ブラシ13に発生する損失は、ピグテール12の抵抗
損、ピグテール12とブラシの銅粉止め部15の抵抗
損、ブラシ13の内部の抵抗損及びブラシ摺動面の接触
電圧降下損と整流子7との摺動接触による摩擦損が発生
する。本発明のブラシはこれらの損失の内のブラシ13
内部の抵抗損とブラシ摺動面の接触電圧降下損の低減を
図ることにある。このためブラシ13の内部に比抵抗の
小さいカーボン繊維16を設ける構成はブラシ主部の比
抵抗が小さい場合はブラシ内部の抵抗損の低減効果とし
て小さいので、ブラシ主部の材料の比抵抗値が15,0
00μΩcm 以上とすることにより、ブラシ内部の抵抗
損低減とブラシ摺動面の接触電圧降下損の低減効果とが
顕著にすることができる。すなわち、本発明ではブラシ
13を構成するブラシ主部の比抵抗値を15,000μ
Ωcm 以上とし、かつ、ブラシ13のブラシ主部の内部
に比抵抗の小さいカーボン繊維16を束ねて電流通路を
構成する。カーボン繊維16はブラシ13の内部にピグ
テール12を銅粉止めするときにカーボン繊維16の一
端も同時にブラシに固定する。なお、カーボン繊維の他
端はブラシ内部を貫通させて整流子7との接触面まで延
長させている。図2は図1に示したモータのブラシ13
の拡大断面図で、電気掃除機用,電動工具用モータに適
用する本発明のブラシ構成の一実地例を示す。
【0014】図2(a)はブラシ13の側面断面図、
(b)は正面断面図を示しており、ブラシ13は比抵抗
が15,000μΩcm 以上のブラシ主部材を角棒の形状
にし、その概略中心位置の一端から他端に貫通した孔を
設け、その孔の一端側ではピグテール12とカーボン繊
維16とブラシ13とを所定の寸法の範囲内で銅粉止め
部15により固定し、カーボン繊維16はブラシ13の
電流方向である他端(ブラシ摺動面)まで長さ方向に延
ばす構成にしている。この構成ではブラシ13の内部を
カーボン繊維が貫通しているので、ブラシ主部に対して
比抵抗が小さいためブラシ内部での平均的な抵抗値を減
少できる結果、ブラシ電流による抵抗損を低減できる。
またブラシ摺動面は整流子7に対し、ブラシ主部に囲ま
れた状態でカーボン繊維16が接触するので、繊維状の
カーボンからの電流が整流子面と多くの接触面を持つこ
とができるので安定した摺動が可能となる。このため整
流子面を損傷することも無く、接触電圧降下も小さくす
ることができる。
【0015】さらにカーボン繊維を予め金属メッキして
単独あるいは通常のカーボン繊維と金属メッキしたカー
ボン繊維を混在して用いることもできる。また、カーボ
ン繊維を束ねた後に金蔵メッキして用いても良い。
【0016】図3は他の一実施例を示しており、図3
(a)はブラシ13の側面断面図、(b)は正面断面図
で図1と異なるのは図3(b)の正面図では、ブラシ1
3内の貫通孔を整流子の軸方向に沿って、斜めに設けて
いる点にある。本発明の場合はブラシ13とカーボン繊
維16の摩耗が進行すると共に、貫通孔の位置が変るの
で整流子面とカーボン繊維との摺動位置も変る結果とな
り、整流子面の損傷を更に低減できることになる。
【0017】図4は他の一実施例を示し、貫通孔を整流
子の回転方向に対して斜めに設けてカーボン繊維も、そ
の貫通孔の方向に向けるようにしている。この場合は回
転方向によりその効果が異なる。すなわち整流子の回転
方向が図示のA方向の場合はブラシの摩耗が進むにつれ
てモータの入力を減少できる効果がある。しかし整流子
の回転方向がBの場合はブラシの摩耗が進むにつれてモ
ータの入力を増加できる効果がある。従って、必要とす
る効果が得られるようにカーボン繊維16の方向を決め
ることができる。
【0018】図5は他の一実施例で、ブラシ内部の貫通
孔は図2と同様であるが、ピグテール12とカーボン繊
維16とを銅粉止め部15で固着するが、さらにピグテ
ール12は銅粉止め部15から摺動面までをピグテール
とカーボン繊維を撚りあわせたように、もしくは両繊維
をそのまま束ねて設けるような構成にしたことが特徴で
ある。この場合は、さらにブラシ内部の平均的な抵抗値
を小さくすることができるので抵抗損をさらに小さくす
ることができる。
【0019】図6はブラシ13の内部の貫通孔の中で、
ブラシ13とピグテール12を銅粉止め部15で両者を
しっかり固定すると共に、ピグテール12とカーボン繊
維16もしくはカーボン繊維16とブラシ13の内部と
を銅粉17を詰めて一体化する方式であり、貫通孔内の
カーボン繊維16やピグテール12をブラシ13の主部
との固着がしっかりできるので、ブラシ内の平均的な抵
抗損を小さくできると共に、平均的な抵抗値の変動を小
さくでき、特性の安定したブラシ13を得ることができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、電気掃除機や電動工具
用モータのように、整流性能上から比抵抗が15,00
0μΩcm 以上と大きいブラシを用いるモータのブラシ
として比抵抗の小さいカーボン繊維をブラシ内に設けた
貫通孔内に挿入し、カーボン繊維を摺動面まで中心軸に
沿ってもしくは中心軸に沿って斜めに延ばして設ける構
成にしたことにより、ブラシの平均的な抵抗値を低減す
ることができる結果、ブラシの抵抗損が減少し、モータ
効率を1〜3%向上することができる。さらに、カーボ
ン繊維を低抵抗材として用いることにより、整流子面の
損傷を小さくすることができブラシ寿命を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機用電動送風
機の半断面図。
【図2】本発明の一実施例を示すブラシ内部にカーボン
繊維を用いたブラシの断面図。
【図3】本発明の他の一実施例を示すブラシ内部のカー
ボン繊維を電流方向に対し整流子の軸方向に斜めにした
場合のブラシの断面図。
【図4】本発明の他の一実施例を示すブラシ内部のカー
ボン繊維を電流方向に対し整流子の回転方向に斜めにし
た場合のブラシの断面図。
【図5】本発明の他の一実施例を示すブラシ内部のカー
ボン繊維とピグテールをブラシの全長に渡って設けた場
合のブラシの断面図。
【図6】本発明の他の一実施例を示すブラシ内部のカー
ボン繊維を銅粉で固着するようにしたブラシの断面図。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…エンドブラケット、3…固定子鉄
心、4…界磁巻線、5…回転子、5a,5b…軸受、6
…シャフト、7…整流子、8…電機子鉄心、9…電機子
巻線、10…ブラシ保持器、11…端子金具、12…ピ
グテール、13…ブラシ、14…ブラシ押圧用巻ばね、
16…カーボン繊維、101…ファン、102…ディフ
ューザ、103…ケーシング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】整流子と機械的な摺動接触を行いながら固
    定子から回転子巻線への電力の授受を行うブラシにおい
    て、比抵抗が大きいブラシ主部の中に、電流方向に沿う
    貫通孔を設け、ピグテールとブラシ固定部からブラシ摺
    動面に向かって設けた貫通孔内に比抵抗の小さい材料と
    して細い繊維状の径に比し軸長の長いカーボン繊維を比
    抵抗の小さい電気導体として、前記カーボン繊維の方向
    とブラシ内部電流方向が概略一致するように設けたこと
    を特徴とする単相交流整流子モータ用ブラシ。
  2. 【請求項2】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部内の貫通孔の内部に設けるカーボン繊維は、通常の
    カーボン繊維、もしくは予め金属メッキしたカーボン繊
    維をそれぞれ単独に、或いは両者を混在させた単相交流
    整流子モータ用ブラシ。
  3. 【請求項3】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部内の貫通孔の内部に設けるカーボン繊維は、カーボ
    ン繊維を束ねた後に金属メッキして用いる単相交流整流
    子モータ用ブラシ。
  4. 【請求項4】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部の中に設けたカーボン繊維からなる比抵抗の小さい
    電気導体は、ブラシとピグテールの固定部でカーボン繊
    維とピグテールとを銅粉により一体に固めるようにした
    単相交流整流子モータ用ブラシ。
  5. 【請求項5】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部の中に設けたカーボン繊維からなる比抵抗の小さい
    電気導体はブラシ摺動面に向かう前記電気導体の位置が
    ブラシの摩耗に伴い整流子の摺動面の軸方向に位置が移
    動するように、ブラシの電流方向に対して斜めになるよ
    うに設けた単相交流整流子モータ用ブラシ。
  6. 【請求項6】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部の中に設けたカーボン繊維からなる比抵抗の小さい
    電気導体は前記ブラシの摺動面に向かう前記電気導体の
    位置が前記ブラシの摩耗に伴い整流子の摺動面の周方向
    に位置が移動するように、前記ブラシの電流方向に対し
    て斜めになるように設けた単相交流整流子モータ用ブラ
    シ。
  7. 【請求項7】請求項1において、比抵抗の大きい前記ブ
    ラシの主部の中に設けたカーボン繊維からなる比抵抗の
    小さい電気導体とブラシ主部との一体化はカーボン粉、
    あるいは銅粉をピグテールとブラシの固定部からブラシ
    摺動面までの貫通孔内で、固められるような構成にした
    単相交流整流子モータ用ブラシ。
  8. 【請求項8】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部の中に設けたカーボン繊維からなる比抵抗の小さい
    電気導体とブラシ主部との一体化はカーボン繊維内に導
    電体塗料、もしくは導電性接着材もしくは樹脂を充填し
    て固着するが、必要に応じて温度処理して固着させるよ
    うにした単相交流整流子モータ用ブラシ。
  9. 【請求項9】請求項1において、比抵抗の大きいブラシ
    主部の中に設けた貫通孔に挿入されるピグテールとカー
    ボン繊維は撚りあわせた両者を束ねて、比抵抗の小さい
    電気導体とした単相交流整流子モータ用ブラシ。
  10. 【請求項10】請求項1において、ブラシ主部の比抵抗
    の大きさは、15,000μΩcm 以上のブラシ材を適用
    した単相交流整流子モータ用ブラシ。
JP1348695A 1995-01-31 1995-01-31 単相交流整流子モータ用ブラシ Pending JPH08205482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1348695A JPH08205482A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 単相交流整流子モータ用ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1348695A JPH08205482A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 単相交流整流子モータ用ブラシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08205482A true JPH08205482A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11834457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1348695A Pending JPH08205482A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 単相交流整流子モータ用ブラシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08205482A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000312457A (ja) * 1999-03-24 2000-11-07 Deutsche Carbone Ag 車両内の電気機械用炭素ブラシ
JP2014230346A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パナソニック株式会社 電動送風機とそれを用いた電気掃除機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000312457A (ja) * 1999-03-24 2000-11-07 Deutsche Carbone Ag 車両内の電気機械用炭素ブラシ
JP2014230346A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パナソニック株式会社 電動送風機とそれを用いた電気掃除機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5903084A (en) Rotor for dynamo-electric machine
EP0714159B1 (en) A rotor for an electric motor
CN101179217A (zh) 换向器电动机的电刷装置及电动吸尘器
JP2009095229A (ja) 電気モータ
KR101503062B1 (ko) 정지축을 구비한 브러시리스 전기장치 및 그 제조방법
KR100523015B1 (ko) 차량용 교류발전기
EP0339584A1 (en) DC rotary electric machine of permanent magnet field type
JPH08205482A (ja) 単相交流整流子モータ用ブラシ
JP3511513B2 (ja) ブラシ装置
JP3405000B2 (ja) 単相交流整流子モータ
CN103986249A (zh) 交流整流子电动机和使用其的电动风机
US6838801B2 (en) Rectifying structure and rotary machine employing the same
US20060125345A1 (en) Direct current motor
WO2021049452A1 (ja) 電動機及び電気機器
EP0744795A2 (en) Commutator and commutator motor
JPH07115743A (ja) 車両用交流発電機の固定子
US7015608B2 (en) Method and apparatus to suppress electrical noise in a rotor assembly for an electrical machine
JP7499468B2 (ja) 電動機及び電気機器
US7482726B2 (en) Carbon brush with lead wire for use in rotary electric machine
KR100326166B1 (ko) 발전기의 로터 어셈블리
JP3707027B2 (ja) マイクロ扁平振動モータの最適化構造
CN118525437A (zh) 电动机和电气设备
KR100483205B1 (ko) 차량용 교류발전기_
CN115997339A (zh) 电动机
JP3509008B2 (ja) Dcモータ