JPH08202814A - 郵便宛名読み取り装置およびその方法 - Google Patents
郵便宛名読み取り装置およびその方法Info
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- JPH08202814A JPH08202814A JP7010527A JP1052795A JPH08202814A JP H08202814 A JPH08202814 A JP H08202814A JP 7010527 A JP7010527 A JP 7010527A JP 1052795 A JP1052795 A JP 1052795A JP H08202814 A JPH08202814 A JP H08202814A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】郵便物からの宛名の読み取りに関し、下線に沿
って宛名が書かれた郵便に対する書式の判定を行う。 【構成】この郵便宛名読み取り装置は、郵便画像を入力
する画像入力部10と、この郵便画像から下線を検出す
る線分検出部11とを備える。また、この下線の近傍の
黒画素分布を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べ
る黒画素分布算出部12と、この黒画素が多く分布する
側に宛名文字が存在するものとし書式を判定する書式判
定部13とを備える。
って宛名が書かれた郵便に対する書式の判定を行う。 【構成】この郵便宛名読み取り装置は、郵便画像を入力
する画像入力部10と、この郵便画像から下線を検出す
る線分検出部11とを備える。また、この下線の近傍の
黒画素分布を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べ
る黒画素分布算出部12と、この黒画素が多く分布する
側に宛名文字が存在するものとし書式を判定する書式判
定部13とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は郵便宛名読み取り装置及
びその方法に関する。
びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】日本語のように縦書き又は横書きの住所
及び氏名の記載が混在する郵便の宛名読み取りにおいて
は、郵便物が縦置きか横置きか、宛名文字列が縦書きか
横書きか、という書式の判定が必要である。
及び氏名の記載が混在する郵便の宛名読み取りにおいて
は、郵便物が縦置きか横置きか、宛名文字列が縦書きか
横書きか、という書式の判定が必要である。
【0003】図3は切手が左上隅に貼られた場合に対応
する書式を4つに分類した例を表す図である。以下本図
面を参照して説明を行う。図3(a)及び(b)は縦置
き書式の例であり、長手方向が縦、短手方向が横になる
ように個々の文字が書かれている。更に図3(a)は縦
方向に文字が並んでおり、図3(b)は横方向に文字が
並んでいる。以下では各書式を、図3(a)を縦置き縦
書き、図3(b)を縦置き横書きとそれぞれ呼ぶものと
する。一方、図3(c)及び(d)は横置き書式の例で
あり、両方とも短手方向が縦、長手方向が横になるよう
に個々の文字が書かれている。いずれも横方向に文字が
並んでいるが、図3(c)では文字の上側が切手側であ
るのに対し、図3(d)では文字の上側が切手と反対側
になっている。以下では図3(c)を横置き横書きノー
マル、図3(d)を横置き横書きリバースと呼ぶものと
する。
する書式を4つに分類した例を表す図である。以下本図
面を参照して説明を行う。図3(a)及び(b)は縦置
き書式の例であり、長手方向が縦、短手方向が横になる
ように個々の文字が書かれている。更に図3(a)は縦
方向に文字が並んでおり、図3(b)は横方向に文字が
並んでいる。以下では各書式を、図3(a)を縦置き縦
書き、図3(b)を縦置き横書きとそれぞれ呼ぶものと
する。一方、図3(c)及び(d)は横置き書式の例で
あり、両方とも短手方向が縦、長手方向が横になるよう
に個々の文字が書かれている。いずれも横方向に文字が
並んでいるが、図3(c)では文字の上側が切手側であ
るのに対し、図3(d)では文字の上側が切手と反対側
になっている。以下では図3(c)を横置き横書きノー
マル、図3(d)を横置き横書きリバースと呼ぶものと
する。
【0004】郵便画像から以上のような書式を判定する
ための従来手法として、T.Bashomatsu等に
より1992年のUS Postal Service
Advanced Conference 5の12
95頁から1303頁に、“Address bloc
k location and format ide
ntification”と題して掲載された論文があ
る。ここでは図3(a)(b)及び(c)の3種類の書
式を対象としている。提案されている方法では、予め多
数の画像から宛名行を検出してその記載位置と大きさを
求め、位置と大きさの各々のヒストグラムを各書式毎に
算出し、宛名行の出現頻度テーブルを作成する。読み取
りの際は、入力画像から各書式を想定した宛名行検出を
施し、得られた宛名の位置と大きさより各々出現頻度テ
ーブルを参照し、最も高い値の得られた書式を選択す
る。図3(a)(b)及び(c)では宛名の記載位置が
異なること、またいずれの書式においても宛名とそれ以
外の切手、郵便番号枠、紋様等とは記載位置や大きさが
異なること、といった性質を利用している。
ための従来手法として、T.Bashomatsu等に
より1992年のUS Postal Service
Advanced Conference 5の12
95頁から1303頁に、“Address bloc
k location and format ide
ntification”と題して掲載された論文があ
る。ここでは図3(a)(b)及び(c)の3種類の書
式を対象としている。提案されている方法では、予め多
数の画像から宛名行を検出してその記載位置と大きさを
求め、位置と大きさの各々のヒストグラムを各書式毎に
算出し、宛名行の出現頻度テーブルを作成する。読み取
りの際は、入力画像から各書式を想定した宛名行検出を
施し、得られた宛名の位置と大きさより各々出現頻度テ
ーブルを参照し、最も高い値の得られた書式を選択す
る。図3(a)(b)及び(c)では宛名の記載位置が
異なること、またいずれの書式においても宛名とそれ以
外の切手、郵便番号枠、紋様等とは記載位置や大きさが
異なること、といった性質を利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3(d)の横置き横
書きリバースも対象とした場合、宛名の記載位置と大き
さだけでは図3(a)の縦置き縦書きとの判定が困難で
ある。また宛名の記載位置や大きさの変動が大きい場
合、特に図3(a)の縦置き縦書きと図3(c)の横置
き横書きノーマルとの誤判定が起こりやすいという問題
がある。
書きリバースも対象とした場合、宛名の記載位置と大き
さだけでは図3(a)の縦置き縦書きとの判定が困難で
ある。また宛名の記載位置や大きさの変動が大きい場
合、特に図3(a)の縦置き縦書きと図3(c)の横置
き横書きノーマルとの誤判定が起こりやすいという問題
がある。
【0006】そこで本発明の目的は、宛名領域に下線を
含んだ郵便に対し、高精度な書式判定を可能とする郵便
宛名読み取り装置を提供することにある。
含んだ郵便に対し、高精度な書式判定を可能とする郵便
宛名読み取り装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の郵便宛名読み取
り装置は、郵便物に記載された宛名文字列の方向及び前
記宛名文字列に含まれる個々の文字の向きから決まる書
式を画像から判定する装置であって、郵便画像を入力す
る画像入力部と、前記画像入力部から出力される画像に
含まれる線分を検出し、その各端点の座標を算出し、線
分方向が郵便物の長手方向か短手方向のいずれかを判定
し出力する線分検出部と、前記線分検出部から出力され
る前記線分を包含する矩形領域において、前記線分と直
交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦t≦t
1)を求め、前記軸における前記線分の座標をL(t0
≦L≦t1)としたとき、前記投影パタンP(t)の区
間[t0,L)の総和s1と、区間(L,t1]の総和
s2をそれぞれ算出し、前記線分のタイプとしてs1と
s2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定値
よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタイ
プとし、前記線分毎に方向とタイプを出力する黒画素分
布算出部と、前記黒画素分布算出部から出力される前記
線分毎の方向とタイプを入力し、前記画像から短手方向
の線分のみが検出されたならば第1の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Aタイプであり、かつ前
記Bタイプが含まれなければ第2の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Bタイプであり、かつ前
記Aタイプが含まれなければ第3の書式であると判定す
る書式判定部と、を備える。
り装置は、郵便物に記載された宛名文字列の方向及び前
記宛名文字列に含まれる個々の文字の向きから決まる書
式を画像から判定する装置であって、郵便画像を入力す
る画像入力部と、前記画像入力部から出力される画像に
含まれる線分を検出し、その各端点の座標を算出し、線
分方向が郵便物の長手方向か短手方向のいずれかを判定
し出力する線分検出部と、前記線分検出部から出力され
る前記線分を包含する矩形領域において、前記線分と直
交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦t≦t
1)を求め、前記軸における前記線分の座標をL(t0
≦L≦t1)としたとき、前記投影パタンP(t)の区
間[t0,L)の総和s1と、区間(L,t1]の総和
s2をそれぞれ算出し、前記線分のタイプとしてs1と
s2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定値
よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタイ
プとし、前記線分毎に方向とタイプを出力する黒画素分
布算出部と、前記黒画素分布算出部から出力される前記
線分毎の方向とタイプを入力し、前記画像から短手方向
の線分のみが検出されたならば第1の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Aタイプであり、かつ前
記Bタイプが含まれなければ第2の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Bタイプであり、かつ前
記Aタイプが含まれなければ第3の書式であると判定す
る書式判定部と、を備える。
【0008】また、本発明の郵便宛名読み取り方法は、
郵便画像を入力する画像入力手段から出力される画像に
含まれる線分を検出し、その各端点の座標を算出し、線
分方向が郵便物の長手方向か短手方向のいずれかを判定
し、前記線分を包含する矩形領域において、前記線分と
直交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦t≦
t1)を求め、前記軸における前記線分の座標をL(t
0≦L≦t1)としたとき、前記投影パタンP(t)の
区間[t0,L)の総和s1と、区間(L,t1]の総
和s2をそれぞれ算出し、前記線分のタイプとしてs1
とs2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定
値よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタ
イプとし、前記線分毎に方向とタイプを出力し、前記線
分毎の方向とタイプを入力し、前記画像から短手方向の
線分のみが検出されたならば第1の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Aタイプであり、かつ前
記Bタイプが含まれなければ第2の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Bタイプであり、かつ前
記Aタイプが含まれなければ第3の書式であると判定す
ることを特徴とする。
郵便画像を入力する画像入力手段から出力される画像に
含まれる線分を検出し、その各端点の座標を算出し、線
分方向が郵便物の長手方向か短手方向のいずれかを判定
し、前記線分を包含する矩形領域において、前記線分と
直交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦t≦
t1)を求め、前記軸における前記線分の座標をL(t
0≦L≦t1)としたとき、前記投影パタンP(t)の
区間[t0,L)の総和s1と、区間(L,t1]の総
和s2をそれぞれ算出し、前記線分のタイプとしてs1
とs2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定
値よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタ
イプとし、前記線分毎に方向とタイプを出力し、前記線
分毎の方向とタイプを入力し、前記画像から短手方向の
線分のみが検出されたならば第1の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Aタイプであり、かつ前
記Bタイプが含まれなければ第2の書式であると判定
し、前記画像から長手方向の線分のみが検出され、かつ
そのうち少なくとも1本は前記Bタイプであり、かつ前
記Aタイプが含まれなければ第3の書式であると判定す
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の郵便宛名読み取り装置においては、対
象として宛名が下線上に書かれたものに限定する。図1
を参照すると、線分検出部11において線分を検出した
後、黒画素分布算出部12では線分を含んだ近傍領域に
おける線分方向の投影パタンを求め、更に投影パタンか
ら線分位置のいずれの側に黒画素が分布しているかを調
べ、検出された線分のタイプを決定する。書式判定部1
3では、画像に含まれる各線分の方向とタイプより書式
の判定を行う。
象として宛名が下線上に書かれたものに限定する。図1
を参照すると、線分検出部11において線分を検出した
後、黒画素分布算出部12では線分を含んだ近傍領域に
おける線分方向の投影パタンを求め、更に投影パタンか
ら線分位置のいずれの側に黒画素が分布しているかを調
べ、検出された線分のタイプを決定する。書式判定部1
3では、画像に含まれる各線分の方向とタイプより書式
の判定を行う。
【0010】例えば図2(a)の場合は縦方向の線分が
2本存在し、いずれも線分位置の右側の黒画素が左側に
比べて著しく多いタイプであるため、書式は横置き横書
きリバースであると判定される。ここでは図3(a)の
ような縦置き縦書きで、かつ宛名に傍線が付加されてい
るものは頻度が少ないものとして対象から除いており、
縦方向の線分は横置き横書きノーマルまたはリバースの
いずれかの書式にのみ含まれるものとする。
2本存在し、いずれも線分位置の右側の黒画素が左側に
比べて著しく多いタイプであるため、書式は横置き横書
きリバースであると判定される。ここでは図3(a)の
ような縦置き縦書きで、かつ宛名に傍線が付加されてい
るものは頻度が少ないものとして対象から除いており、
縦方向の線分は横置き横書きノーマルまたはリバースの
いずれかの書式にのみ含まれるものとする。
【0011】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。本発明の一実施例をブロックで示す図1を参照する
と、この実施例の郵便宛名読み取り装置は、郵便画像を
入力する画像入力部10と、この郵便画像から下線を検
出する線分検出部11と、この下線の近傍の黒画素分布
を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べる黒画素分
布算出部12と、この黒画素が多く分布する側に宛名文
字が存在するものとし書式を判定する書式判定部13と
から構成される。
る。本発明の一実施例をブロックで示す図1を参照する
と、この実施例の郵便宛名読み取り装置は、郵便画像を
入力する画像入力部10と、この郵便画像から下線を検
出する線分検出部11と、この下線の近傍の黒画素分布
を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べる黒画素分
布算出部12と、この黒画素が多く分布する側に宛名文
字が存在するものとし書式を判定する書式判定部13と
から構成される。
【0012】図3は、切手が左上隅に貼られた場合に対
応する書式を4つに分類した例を表す図である。図3
(a)及び(b)は縦置き書式の例であり、長手方向が
縦、短手方向が横になるように個々の文字が書かれてい
る。更に図3(a)は縦方向に文字が並んでおり、図3
(b)は横方向に文字が並んでいる。以下では各書式
を、図3(a)を縦置き縦書き、図3(b)を縦置き横
書きとそれぞれ呼ぶものとする。一方、図3(c)及び
(d)は横置き書式の例であり、両方とも短手方向が
縦、長手方向が横になるように個々の文字が書かれてい
る。いずれも横方向に文字が並んでいるが、図3(c)
では文字の上側が切手側であるのに対し、図3(d)で
は文字の上側が切手と反対側になっている。以下では図
3(c)を横置き横書きノーマル、図3(d)を横置き
横書きリバースと呼ぶものとする。ここで図3(b)の
縦置き横書きは請求項1及び2における第1の書式、図
3(c)の横置き横書きノーマルは請求項1及び2にお
ける第2の書式、図3(d)の横置き横書きリバースは
請求項1及び2における第3の書式にそれぞれ対応して
いる。
応する書式を4つに分類した例を表す図である。図3
(a)及び(b)は縦置き書式の例であり、長手方向が
縦、短手方向が横になるように個々の文字が書かれてい
る。更に図3(a)は縦方向に文字が並んでおり、図3
(b)は横方向に文字が並んでいる。以下では各書式
を、図3(a)を縦置き縦書き、図3(b)を縦置き横
書きとそれぞれ呼ぶものとする。一方、図3(c)及び
(d)は横置き書式の例であり、両方とも短手方向が
縦、長手方向が横になるように個々の文字が書かれてい
る。いずれも横方向に文字が並んでいるが、図3(c)
では文字の上側が切手側であるのに対し、図3(d)で
は文字の上側が切手と反対側になっている。以下では図
3(c)を横置き横書きノーマル、図3(d)を横置き
横書きリバースと呼ぶものとする。ここで図3(b)の
縦置き横書きは請求項1及び2における第1の書式、図
3(c)の横置き横書きノーマルは請求項1及び2にお
ける第2の書式、図3(d)の横置き横書きリバースは
請求項1及び2における第3の書式にそれぞれ対応して
いる。
【0013】画像入力部10は、郵便物をイメージスキ
ャナ等の画像入力装置に入力し、ディジタル画像を得
る。以下では2値画像であるものとして説明を行う。
ャナ等の画像入力装置に入力し、ディジタル画像を得
る。以下では2値画像であるものとして説明を行う。
【0014】線分検出部11は、画像から線分を検出
し、その両端の座標を得る。具体的には特願平6−23
2752号明細書「線分検出方法」に記載された方法を
用いることができる。以下にその概要を示す。 1)画像から連結成分を抽出。 2)連結成分の輪郭座標を(x,y)とし、Pを定数と
したとき、x+Pyを最小とする点A、x−Pyを最小
とする点B、x+Pyを最大とする点C、x−Pyを最
大とする点D、の計4点の座標を算出。 3)四角形ABCDの外接矩形座標を求め、長辺と短辺
の長さが所定の条件(例.長辺/短辺>所定値)を満た
すものを選択。 4)四角形ABCDのうち短辺に対応する2辺をABと
CDとしたとき、ABとCDがいずれも所定の長さより
短ければケース1、ABとCDのうち一方のみが所定の
長さより短ければケース2とし、以上のケース1または
ケース2を満足する連結成分を選択。 5)[ケース1に該当する連結成分]ABとCDの各中
点を算出し、両中点間を結ぶ線分上の黒画素比率が所定
値を越えるものであれば、連結成分は線分を含むと判定
し、両中点の座標を出力して終了。 6)[ケース2に該当する連結成分]ABとCDのうち
長い辺(=CDとする)の2端点のうち、短辺方向の座
標値がABの中点に近い点(=点Dとする)を選び、点
Dから点Cの方向に長さABだけ離れた点C’を算出
し、ABとC’Dの各中点を算出し、両中点間を結ぶ線
分上の黒画素比率が所定値を越えるものであれば、連結
成分は線分を含むと判定し、両中点の座標を出力して終
了。
し、その両端の座標を得る。具体的には特願平6−23
2752号明細書「線分検出方法」に記載された方法を
用いることができる。以下にその概要を示す。 1)画像から連結成分を抽出。 2)連結成分の輪郭座標を(x,y)とし、Pを定数と
したとき、x+Pyを最小とする点A、x−Pyを最小
とする点B、x+Pyを最大とする点C、x−Pyを最
大とする点D、の計4点の座標を算出。 3)四角形ABCDの外接矩形座標を求め、長辺と短辺
の長さが所定の条件(例.長辺/短辺>所定値)を満た
すものを選択。 4)四角形ABCDのうち短辺に対応する2辺をABと
CDとしたとき、ABとCDがいずれも所定の長さより
短ければケース1、ABとCDのうち一方のみが所定の
長さより短ければケース2とし、以上のケース1または
ケース2を満足する連結成分を選択。 5)[ケース1に該当する連結成分]ABとCDの各中
点を算出し、両中点間を結ぶ線分上の黒画素比率が所定
値を越えるものであれば、連結成分は線分を含むと判定
し、両中点の座標を出力して終了。 6)[ケース2に該当する連結成分]ABとCDのうち
長い辺(=CDとする)の2端点のうち、短辺方向の座
標値がABの中点に近い点(=点Dとする)を選び、点
Dから点Cの方向に長さABだけ離れた点C’を算出
し、ABとC’Dの各中点を算出し、両中点間を結ぶ線
分上の黒画素比率が所定値を越えるものであれば、連結
成分は線分を含むと判定し、両中点の座標を出力して終
了。
【0015】以上の方法では、線分のみから成る連結成
分を検出するだけでなく、線分とそれ以外の成分が接触
している物体も検出することができる。但し点ABCD
のうち少なくとも3点が線分自身の端点であること(文
字などの一部でないこと)が必要である。以上の処理か
ら得られる線分の端点から、線分の方向を決定する。具
体的には長辺の方向が郵便物の長手方向と短手方向のい
ずれに近いかを判定する。但し例えば45度方向の線分
のような、長手方向とも短手方向とも大きく異なる方向
のものに関しては、線分ではないものと判定する。
分を検出するだけでなく、線分とそれ以外の成分が接触
している物体も検出することができる。但し点ABCD
のうち少なくとも3点が線分自身の端点であること(文
字などの一部でないこと)が必要である。以上の処理か
ら得られる線分の端点から、線分の方向を決定する。具
体的には長辺の方向が郵便物の長手方向と短手方向のい
ずれに近いかを判定する。但し例えば45度方向の線分
のような、長手方向とも短手方向とも大きく異なる方向
のものに関しては、線分ではないものと判定する。
【0016】黒画素分布算出部12は、線分検出部11
で検出された連結成分を包含する矩形領域において、線
分と直交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦
t≦t1)を求め、線分位置をL(t0≦L≦t1)と
したとき、投影パタンP(t)の区間[t0,L)の総
和s1と、区間(L,t1]の総和s2をそれぞれ算出
する。線分の位置として、例えば線分の中点の座標を用
いることが可能である。次に線分のタイプとしてs1と
s2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定値
よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタイ
プとし、線分毎に方向とタイプの出力を行う。
で検出された連結成分を包含する矩形領域において、線
分と直交する軸上へ画素の投影パタンP(t)(t0≦
t≦t1)を求め、線分位置をL(t0≦L≦t1)と
したとき、投影パタンP(t)の区間[t0,L)の総
和s1と、区間(L,t1]の総和s2をそれぞれ算出
する。線分の位置として、例えば線分の中点の座標を用
いることが可能である。次に線分のタイプとしてs1と
s2の比が所定値よりも大きいものをAタイプ、所定値
よりも小さいものをBタイプ、それ以外のものをCタイ
プとし、線分毎に方向とタイプの出力を行う。
【0017】図2は、この実施例における線分タイプ判
定の例を表す図である。図1,2及び3を参照すると、
図2(a)は、横置き横書きリバースの書式である郵便
の例であり、下線上に宛名が書かれたものである。図2
(b)は線分検出部11により検出された連結成分の例
であり、ここではX方向の線分が検出されている。更に
線分に直交するY軸方向への投影パタンが算出されてい
る。次に矢印で示された下線位置と、その両側の投影パ
タンの分布に従い、線分のタイプを判定する。例えば、 Aタイプ:(右側の度数和)−(左側の度数和)>所定値 (図2(c)) Bタイプ:(左側の度数和)−(右側の度数和)>所定値 (図2(d)) Cタイプ: それ以外 (図2(e)) とする。
定の例を表す図である。図1,2及び3を参照すると、
図2(a)は、横置き横書きリバースの書式である郵便
の例であり、下線上に宛名が書かれたものである。図2
(b)は線分検出部11により検出された連結成分の例
であり、ここではX方向の線分が検出されている。更に
線分に直交するY軸方向への投影パタンが算出されてい
る。次に矢印で示された下線位置と、その両側の投影パ
タンの分布に従い、線分のタイプを判定する。例えば、 Aタイプ:(右側の度数和)−(左側の度数和)>所定値 (図2(c)) Bタイプ:(左側の度数和)−(右側の度数和)>所定値 (図2(d)) Cタイプ: それ以外 (図2(e)) とする。
【0018】書式判定部13は、黒画素分布算出部12
が出力する線分毎の方向とタイプを入力し、以下のよう
に書式を判定する。 1)縦置き横書き(図3(b):請求項1及び2の第1
の書式に対応)……画像から短手方向の線分のみが検出
された場合。 2)横置き横書きノーマル(図3(c):請求項1及び
2の第2の書式に対応)……画像から長手方向の線分の
みが検出され、かつそのうち少なくとも1本はBタイプ
であり、かつAタイプが含まれない場合。 3)横置き横書きリバース(図3(d):請求項1及び
2の第3の書式に対応)……画像から長手方向の線分の
みが検出され、かつそのうち少なくとも1本はAタイプ
であり、かつBタイプが含まれない場合。 例えば図2(a)の郵便の場合、Aタイプの線分が2本
のみ含まれるため、上記の3)に該当して横置き横書き
リバースとして判定される。
が出力する線分毎の方向とタイプを入力し、以下のよう
に書式を判定する。 1)縦置き横書き(図3(b):請求項1及び2の第1
の書式に対応)……画像から短手方向の線分のみが検出
された場合。 2)横置き横書きノーマル(図3(c):請求項1及び
2の第2の書式に対応)……画像から長手方向の線分の
みが検出され、かつそのうち少なくとも1本はBタイプ
であり、かつAタイプが含まれない場合。 3)横置き横書きリバース(図3(d):請求項1及び
2の第3の書式に対応)……画像から長手方向の線分の
みが検出され、かつそのうち少なくとも1本はAタイプ
であり、かつBタイプが含まれない場合。 例えば図2(a)の郵便の場合、Aタイプの線分が2本
のみ含まれるため、上記の3)に該当して横置き横書き
リバースとして判定される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
郵便画像から下線を検出し、この下線の近傍の黒画素分
布を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べ、この黒
画素が多く分布する側に宛名文字が存在するものとし書
式を判定することにより、下線の上に宛名が書かれた郵
便に関し、縦置き横書き(図3(b))、横置き横書き
ノーマル(図3(c))、横置き横書きリバース(図3
(d))の3つの書式のいずれであるかを判定すること
ができる。線分と文字の位置関係から文字の方向を判定
しており、文字認識を用いて判定する方法などに比べて
処理量は少ない。例えばオフィス等で用いられる社名入
りの封筒には、線分上に住所氏名を記載されるように設
計されたものが多い。区分対象の郵便物として、この種
の封筒の占める割合が高い場合は、特に本発明の効果が
顕著に現れる。
郵便画像から下線を検出し、この下線の近傍の黒画素分
布を求め、いずれの側に黒画素が多いかを調べ、この黒
画素が多く分布する側に宛名文字が存在するものとし書
式を判定することにより、下線の上に宛名が書かれた郵
便に関し、縦置き横書き(図3(b))、横置き横書き
ノーマル(図3(c))、横置き横書きリバース(図3
(d))の3つの書式のいずれであるかを判定すること
ができる。線分と文字の位置関係から文字の方向を判定
しており、文字認識を用いて判定する方法などに比べて
処理量は少ない。例えばオフィス等で用いられる社名入
りの封筒には、線分上に住所氏名を記載されるように設
計されたものが多い。区分対象の郵便物として、この種
の封筒の占める割合が高い場合は、特に本発明の効果が
顕著に現れる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】この実施例における線分タイプ判定の例を表す
図である。
図である。
【図3】郵便の書式の例を表す図である。
10 画像入力部 11 線分検出部 12 黒画素分布算出部 13 書式判定部
Claims (2)
- 【請求項1】 郵便物に記載された宛名文字列の方向及
び前記宛名文字列に含まれる個々の文字の向きから決ま
る書式を画像から判定する装置であって、 郵便画像を入力する画像入力部と、 前記画像入力部から出力される画像に含まれる線分を検
出し、その各端点の座標を算出し、線分方向が郵便物の
長手方向か短手方向のいずれかを判定し出力する線分検
出部と、 前記線分検出部から出力される前記線分を包含する矩形
領域において、前記線分と直交する軸上へ画素の投影パ
タンP(t)(t0≦t≦t1)を求め、前記軸におけ
る前記線分の座標をL(t0≦L≦t1)としたとき、
前記投影パタンP(t)の区間[t0,L)の総和s1
と、区間(L,t1]の総和s2をそれぞれ算出し、前
記線分のタイプとしてs1とs2の比が所定値よりも大
きいものをAタイプ、所定値よりも小さいものをBタイ
プ、それ以外のものをCタイプとし、前記線分毎に方向
とタイプを出力する黒画素分布算出部と、 前記黒画素分布算出部から出力される前記線分毎の方向
とタイプを入力し、前記画像から短手方向の線分のみが
検出されたならば第1の書式であると判定し、前記画像
から長手方向の線分のみが検出され、かつそのうち少な
くとも1本は前記Aタイプであり、かつ前記Bタイプが
含まれなければ第2の書式であると判定し、前記画像か
ら長手方向の線分のみが検出され、かつそのうち少なく
とも1本は前記Bタイプであり、かつ前記Aタイプが含
まれなければ第3の書式であると判定する書式判定部
と、を備えることを特徴とする郵便宛名読み取り装置。 - 【請求項2】 郵便画像を入力する画像入力手段から出
力される画像に含まれる線分を検出し、その各端点の座
標を算出し、線分方向が郵便物の長手方向か短手方向の
いずれかを判定し、前記線分を包含する矩形領域におい
て、前記線分と直交する軸上へ画素の投影パタンP
(t)(t0≦t≦t1)を求め、前記軸における前記
線分の座標をL(t0≦L≦t1)としたとき、前記投
影パタンP(t)の区間[t0,L)の総和s1と、区
間(L,t1]の総和s2をそれぞれ算出し、前記線分
のタイプとしてs1とs2の比が所定値よりも大きいも
のをAタイプ、所定値よりも小さいものをBタイプ、そ
れ以外のものをCタイプとし、前記線分毎に方向とタイ
プを出力し、前記線分毎の方向とタイプを入力し、前記
画像から短手方向の線分のみが検出されたならば第1の
書式であると判定し、前記画像から長手方向の線分のみ
が検出され、かつそのうち少なくとも1本は前記Aタイ
プであり、かつ前記Bタイプが含まれなければ第2の書
式であると判定し、前記画像から長手方向の線分のみが
検出され、かつそのうち少なくとも1本は前記Bタイプ
であり、かつ前記Aタイプが含まれなければ第3の書式
であると判定することを特徴とする郵便宛名読み取り方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010527A JP3062025B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 郵便宛名読み取り装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010527A JP3062025B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 郵便宛名読み取り装置およびその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08202814A true JPH08202814A (ja) | 1996-08-09 |
JP3062025B2 JP3062025B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=11752731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7010527A Expired - Lifetime JP3062025B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 郵便宛名読み取り装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062025B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263512A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Toshiba Corp | 宛先認識装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5844578A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-15 | Toshiba Corp | 宛先情報の記載方向判定装置 |
JPS6394384A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-25 | Nec Corp | 文字行方向判定方式 |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP7010527A patent/JP3062025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5844578A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-15 | Toshiba Corp | 宛先情報の記載方向判定装置 |
JPS6394384A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-25 | Nec Corp | 文字行方向判定方式 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263512A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Toshiba Corp | 宛先認識装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3062025B2 (ja) | 2000-07-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980623 |