JPH08202679A - ロボット - Google Patents

ロボット

Info

Publication number
JPH08202679A
JPH08202679A JP848795A JP848795A JPH08202679A JP H08202679 A JPH08202679 A JP H08202679A JP 848795 A JP848795 A JP 848795A JP 848795 A JP848795 A JP 848795A JP H08202679 A JPH08202679 A JP H08202679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
robot
output
phase
coincidence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP848795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Fujita
雅博 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP848795A priority Critical patent/JPH08202679A/ja
Publication of JPH08202679A publication Critical patent/JPH08202679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者を積極的にロボットの学習・成長に参
加させ、あるいは、手助けさせることを促す機能を付加
したロボットを提供する。 【構成】 使用者102は、誘導装置103を用いてロ
ボット101を学習あるいは成長させる。ロボット10
1は、所定の状態まで学習が進むと、使用者102に情
報111を知らせる。使用者102が情報111を用い
て第2のシステム104に情報112を伝えると、シス
テム104は所定のビデオ信号あるいはオーディオ信号
を出力して、使用者102に映像や音楽・音声等の娯楽
情報を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの学習および
成長の過程、あるいは、その結果を理解したり楽しんだ
りするロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からロボットの研究分野において、
ロボットがボールをゴールへ運ぶ等の行動を獲得するた
めの学習方法などが研究されている。また、「特開平2
ー54304号公報(非線形システム学習制御装置)」
に開示されるように、ロボットアーム等の制御対象が非
線形な要素を含む場合であっても、フィードバック制御
を用いて制御対象に要求する応答をさせることができる
非線形システム学習制御方法が従来から知られている。
また、魚の集団行動や繁殖、捕食などといった行動を予
め設定し、コンピュータシミュレーションにより魚の生
態を研究したり、ゲームとして楽しんだりする方法も知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術により、実際
のロボットを学習させ、成長させる過程を娯楽に用いる
ことができることができると推察される。しかし、従来
技術よれば、ロボットの使用者は、その学習・成長過程
を傍観者として楽しむことができるだけである。また、
使用者がロボットに刺激等の情報を入力して学習・成長
を助けることができる場合であっても、情報の入力が面
倒である等の理由により、積極的にロボットの学習・成
長を助けなくなってしまう可能性がある。
【0004】本発明は以上述べた従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、実際のロボットが学習・成長
する過程を使用者に見せることを娯楽あるいは教育とし
て捉え、使用者にロボットの学習・成長を単純に楽しん
でもらうだけでなく、使用者自身がその結果として新た
な情報を得ることができるロボットを提供することを目
的とする。また、本発明は、使用者を積極的にロボット
の学習・成長に参加させ、あるいは、手助けさせること
を促す機能を付加したロボットを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るロボットは、所定の動作を行う駆動手
段と、外部からの刺激信号を順次、受信する刺激信号受
信手段と、前記刺激信号受信手段が受信した前記刺激信
号に基づいて、前記駆動手段それぞれの動作を順次、変
更する位相変更手段と、予め設定された所望の動作と、
変更された前記駆動手段の動作との一致を検出する一致
検出手段と、前記一致検出手段により前記2つの動作の
一致が検出された場合に、所定の出力信号を出力する信
号出力手段と、前記出力信号に基づいて、所定の情報を
提供する情報提供手段とを有する。
【0006】好適には、前記駆動手段は複数であって、
それぞれ独立した動作位相で動作し、前記位相変更手段
は、前記刺激信号受信手段が受信した前記刺激信号に基
づいて、前記複数の駆動手段それぞれの動作位相を順
次、変更し、前記一致検出手段は、前記複数の駆動手段
それぞれに対応して予め設定された所望の動作位相と、
変更された前記複数の駆動手段それぞれの動作位相との
一致を検出し、前記信号出力手段は、前記一致検出手段
により前記2つの動作位相の一致が検出された場合に、
所定の出力信号を出力する。
【0007】好適には、前記複数の駆動手段は複数であ
って、それぞれ独立した動作位相で動作して当該ロボッ
トを移動させ、前記位相変更手段は、前記刺激信号受信
手段が受信した前記刺激信号に基づいて、前記複数の駆
動手段それぞれの動作位相を順次、変更し、前記一致検
出手段は、前記駆動手段の動作位相が変更された後の当
該ロボットの移動の軌跡と、予め設定された所望の当該
ロボットの移動の軌跡との一致を検出し、前記信号出力
手段は、前記一致検出手段により前記2つの軌跡の一致
が検出された場合に、所定の出力信号を出力する。
【0008】好適には、前記位相変更手段は、所定の時
間経過に対応して前記動作位相の変更を行う。好適に
は、前記位相変更手段は、前記刺激信号受信手段が受信
した刺激信号を計測する測定手段をさらに有し、前記計
測手段により計測された前記刺激信号の特徴に対応づけ
て前記動作位相の変更を行う。好適には、前記刺激信号
受信手段は、前記刺激信号として、電磁波、音波、磁
気、温度、湿度または当該ロボットへの接触、または、
これらの任意の組み合わせを受信する。
【0009】好適には、前記駆動手段は、前記動作位相
に応じて動力を発生するアクチュエータである。好適に
は、前記信号出力手段は、音響信号の形式で前記出力信
号を出力する。好適には、前記信号出力手段は、視覚信
号の形式で前記出力信号を出力する。好適には、前記情
報提供手段は、コンピュータ制御の電子機器である。
【0010】好適には、前記情報提供手段は、視覚信号
および音響信号、またはこれらのいずれかの形式で前記
所定の情報を提供する。好適には、前記信号出力手段
は、前記情報提供手段に前記所定の情報を提供させるた
めに必要なデータを含む前記出力信号を出力する。好適
には、前記所定の情報はスクランブルされており、前記
信号出力手段は、前記所定の情報をデスクランブルする
ために必要なデータを含む前記出力信号を出力する。好
適には、前記所定の情報をデスクランブルするために必
要なデータは、信号出力手段から情報提供手段に対して
直接伝送される。
【0011】
【作用】複数の駆動手段は、例えばそれぞれ独立した位
相で回転するサーボモータを有しており、それぞれ歩行
用の足あるいは車輪等を動かして当該ロボットを移動さ
せる。刺激信号受信手段は、例えば光信号等の形式で使
用者が当該ロボットに対して入力する外部からの刺激信
号を順次、受信する。位相変更手段は、前記複数の駆動
手段それぞれを刺激信号受信手段が受信した刺激信号に
基づいて制御し、複数の駆動手段それぞれの動作位相を
順次、変更する。
【0012】一致検出手段は、複数の駆動手段それぞれ
に対応して予め設定された所望のサーボモータの回転位
相(動作位相)と、変更された複数の駆動手段それぞれ
の動作位相とを比較し、これらの一致を検出する。信号
出力手段は、所定の情報を得るために情報提供手段に入
力すべきデータ、例えばキーワードを含む出力信号を出
力して使用者に知らせる。情報提供手段は、例えば、使
用者により入力されたキーワードが正しい場合に、提供
すべき情報のスクランブルを解除して使用者に提供す
る。
【0013】
【実施例1】以下、本発明の第1の実施例を説明する。
図1は、第1の実施例における本発明に係るロボット1
01の使用態様を示す図である。図1に示すように、使
用者102は、誘導装置103を用いてロボット101
を学習あるいは成長させる。ロボット101は、所定の
状態まで学習が進むと、使用者102に情報111を知
らせる。
【0014】使用者102が情報111を用いて第2の
システム104に情報112を伝えると、システム10
4は所定のビデオ信号あるいはオーディオ信号を出力し
て、使用者102に映像や音楽・音声等の娯楽情報を提
供する。このように、使用者102はロボット101を
成長させ、あるいは、ロボット101が成長するのを見
守るだけでなく、ロボット101を所定の状態まで学習
させることにより新しい娯楽情報の提供を受けることに
なる。従って、使用者102自身がその情報の提供を受
ける目的でロボット101に学習させるように動機づけ
られることになる。
【0015】図2は、図1に示したロボット101の構
成を示す図である。図2に示すようにロボット101
は、受信装置201、受信時間計測装置202および制
御用マイクロプロセッサ203を有する。制御用マイク
ロプロセッサ203は、歩行用の6本の足に付いている
サーボモーターを制御するインタラプト信号214をパ
ルス発生器204に対して出力する。パルス発生器20
4は、インタラプト信号214に基づいて各脚ごとに2
つずつ、全部で12個設けられたサーボモーターを制御
するパルスを発生し、各サーボモーターに対してパルス
213を出力する。また、パルス発生器204は、イン
タラプト信号214を出力するタイミングを規定する信
号としてインタラプト信号212をマイクロプロセッサ
203に対して出力する。
【0016】ロボット101の受信装置201は、使用
者102の操作に対応する信号110を誘導装置103
から受信する。受信時間計測装置202は、信号110
の受信時間を計測する。受信時間計測装置202は、例
えば1秒間計測を行うごとに、インタラプト信号211
をマイクロプロセッサ203に対して出力する。マイク
ロプロセッサ203は、インタラプト信号211に基づ
いてインタラプト処理を行う。
【0017】マイクロプロセッサ203は、インタラプ
ト信号211に基づくインタラプト処理、あるいは、イ
ンタラプト信号211を契機として実行される処理によ
ってロボットの歩行制御を行なう制御パラメータを変更
して、次第にロボット101が所望の形態で歩行するよ
うに学習を行う。マイクロプロセッサ203が、所望の
歩行形態になったことを検出すると、検出信号215を
信号発生部205に対して出力し、信号発生部205
は、使用者102に対して情報111を出力する。使用
者102は情報111を用いてシステム104に対して
情報112を入力することによりシステム104を動作
させる。
【0018】以下、受信装置201の動作を説明する。
図3は、図2に示した受信装置201の構成を示す図で
ある。受信装置201において、誘導装置103は可視
光線110を発生し、受信装置201の可視光線用のフ
ォトディテクタ301が可視光線110を検出し、電気
的な信号に変換してオペアンプ302に対して出力す
る。
【0019】オペアンプ302は、フォトディテクタ3
01の出力信号を増幅し、比較器303に対して出力す
る。比較器303のスレッショルドTHは、フォトディ
テクタ301が可視光線110を受けている場合にのみ
出力の論理値が1(以下、特に断らない限り、論理値1
の場合にアクティブとする)になるように設定されてお
り、比較器303の出力信号210が受信時間計測装置
202に対して出力される。
【0020】以下、受信時間計測装置202の動作を説
明する。図4は、図2に示した受信時間計測装置202
の構成を示す図である。受信装置201の出力信号は、
受信時間計測装置202のカウンタ401のカウントイ
ネーブル端子ENに入力される。カウンタ401は20
ビットのカウンターであって、そのクロック端子CKに
は、水晶発信器(OSC)402から1MHzの周波数
のクロック信号が入力されており、カウンタ401は、
カウントイネーブル端子ENに入力される信号の論理値
が1の場合にのみ水晶発振器402から入力されたクロ
ック信号を計数する。
【0021】また、カウンタ401が計数値オーバーフ
ローした場合には、RCO端子より、1クロック幅の論
理値1の信号211が出力されて計数値が0に戻り、カ
ウンタ401は計数値0から計数を続ける。なお、カウ
ントイネーブル端子ENに入力される信号の論理値が連
続的に1となった場合、カウンタ401は水晶発振器4
02から入力される1MHzのクロック信号を220回、
計数することになる。従って、信号211は約1秒ごと
に論理値1となる。マイクロプロセッサ203は信号2
11が論理値1となった場合にインタラプトを受け付
け、後述するような処理を行なって所望の歩行形態へ収
束するように記述されたプログラムを実行する。
【0022】以下、サーボモーターの制御方法を説明す
る。市販のラジオコントロールのヘリコプター等に用い
られるサーボモータは、一般的には電源、グラウンド、
および制御パルス信号線の3本のコードを有しており、
制御パルスのパルス幅でモーターの絶対角度を指定する
ように構成されている。具体例としては、このようなサ
ーボモータは1m秒のパルス幅で絶対角度−90°、
1.5m秒のパルス幅で絶対角度0°、2m秒のパルス
幅で絶対角度+90°となり、これらの間のパルス幅と
絶対角度とは直線的な関数で表すことができる。さら
に、サーボモータの絶対角度を指定した位置に止めるた
めには、20m間、同一パルス幅の制御パルスを入力し
つづける必要がある。したがって、上述したサーボモー
タを制御するためには、20m秒周期で希望の角度に対
応するパルス幅を出せばよいことになる。
【0023】歩行用の足の内の一本を例に、その機構を
説明する。図5は、図1に示したロボット101の歩行
用の足の内の1本の構成を示す図であって、(a)は正
面から見た足を示し、(b)は真横から見た足を示す。
なお、図示の簡略化のために、図5においてはロボット
101本体の図示は省略されている。また、図5に示し
た歩行用の足は、図6を参照して後述するロボット10
1の足の一本である。
【0024】第1のサーボモータ501の回転磁区に
は、円形の治具(円形治具502)が固定されており、
円形治具502はサーボモータ501により回転させら
れる。実際には、サーボモータ501は、円形治具50
2によりロボット本体と結合される。第2のサーボモー
タ503には円形治具504が固定されており、円形治
具504もモーターにより回転させられる。ここで、円
形治具502は、ロボット101本体に固定されてお
り、ロボット101本体が不動であると考えたと考えた
場合には、モーターの回転力によりサーボモータ501
が回転することになる。
【0025】円形治具504は、固い棒(歩行用足50
5)が固定されており、歩行用足505が実際に動く足
部になる。歩行用足505は、第2のサーボモーター5
03により図5(a)に示すように上下に動かされ、ま
た、第1のサーボモーターにより図5(b)に示すよう
に前後に動かされる。このように歩行用足505は、上
下・前後に可動となっており、ロボット101において
は、全ての足が同じ動きを行なう。
【0026】図6は、ロボット101の6本の足の取り
付け方法を示す図である。歩行用足505は、図6に示
すようにロボット101の左右に3本ずつ取り付けら
れ、サーボモータ501は、図5(b)に示すように進
行方向を左にして足を真横から見た場合に、手前に位置
する足が反時計回りに四角を描いて回転するように制御
される。
【0027】マイクロプロセッサ203の処理は、サー
ボモータ501に対する制御信号を生成してスイッチ2
04に対して出力する第1の処理、ロボット101が所
望の歩行状態へ次第に近づくように、処理サーボモータ
501への制御信号を生成するために用いられるパラメ
ータを更新する第2の処理、および、ロボット101が
所望の状態で歩行するようになったことを検出して信号
発生部205に信号215を出力する第3処理の3つに
大きく分けられる。これらの処理の概要を図9に示す。
【0028】制御信号を生成する第1の処理に先立っ
て、サーボモータ501の動作を振動子の位相に対比さ
せて説明する。マイクロプロセッサ203は、マイクロ
プロセッサは、以下に示す振動子の位相に基づいてサー
ボモータ501を制御する。図7は、マイクロプロセッ
サ203が制御信号を生成する処理を、サーボモータ5
01の動作を振動子の位相に対比させて説明する図であ
って、(a)は振動子の位相を示し、(b)は足601
の第2のサーボモータ503の角度の時間変化を示し、
(c)はサーボモータ501のサーボモータ501の角
度の時間変化を示す。なお、図7(a)においては縦軸
は位相(0°〜360°)を示し、(b),(c)にお
いては縦軸はサーボモータ503,501それぞれの回
転角度(+90°〜−90°)を示し、これらの横軸は
時間(t)を示す。
【0029】ここで、足601(図6)のサーボモータ
503,501の角度は図8(a),(b)に示すよう
に定義される。なお、他の足602のサーボモータ50
3,501の角度も同様に定義される。すなわち、サー
ボモータ503,501の角度は、上下方向においては
上方向が+、下方向が−と定義され、前後においては、
前方向が+、後ろ方向が−と定義される。図7(a)に
示す振動子は、例えば6秒周期で振動しており、この場
合には、足601は時間t=0〜1(秒)の間に歩行用
足505を上げて前方に出し、時間t=1(秒)で歩行
用足505を下げて接地し、時間t=1〜6(秒)の間
は歩行用足505で地面を蹴って前に進む力を出してい
る。この動作は、ロボット101が歩行している間、繰
り返される。
【0030】上述のように、足601の歩行用足505
の動作は、図7(a)に示す振動子の位相に対応付けら
れて決定され、その他の足601〜606の歩行用足5
05は、足601に対応する振動子と所定の位相差を有
する同一の振動子に対応付けられて決定される。足60
1〜606それぞれの歩行用足505の動作は、下式で
表される。
【0031】
【数1】 ph1 (t+dt) = ph1 (t)+a1 ×dt (1)
【0032】
【数2】 phi (t+dt) = ph1 (t)+dphi (2) (i =2,3,…,6) 但し、tは時間、dtはパルス発生器204が出力する
インタラプト信号214の時間間隔、phi (t)はi
=1,2,…,6インデックスとする足601〜606
の振動子の位相である(但し、phi (t)は360の
剰余系であって、0≦phi (t)<360)。
【0033】マイクロプロセッサ203は、上述した位
相phi (t)を用いて各足601〜606それぞれに
対応する振動子の位相を決定し、図7(b),(c)に
示した振動子とサーボモータ503,501の角度との
関係に基づいてサーボモータ503,501の角度を決
定し、図7(b),(c)の位相と角度の関係より各サ
ーボモーターの角度を決定し、サーボモータ503,5
01と制御パルスのパルス幅との関係に基づいてパルス
発生器204に対する制御信号の値を計算することがで
きる。
【0034】振動子の位相phi (t)とサーボモータ
503,501との関係は、ROMテーブルに記憶さ
せ、また、サーボモータ503,501の角度とパルス
発生器204から出力される制御パルスのパルス幅との
関係は前述の通り、1.5m秒を0°として1m秒で−
90°、2m秒で+90°の関係を直線補間することに
より得ることができる。ただし、ロボット101の左右
において、サーボモータ503,501の回転角度と図
8に示した定義した角度は逆の関係になる。図10に、
パルス発生器204に対して出力する信号を生成する処
理のフローチャートを示す。この処理は、インタラプト
信号214に基づいて行われる。
【0035】ところで、ムカデ等の多足で歩行する動物
の各足は、ある位相差で動いていると考えることができ
る。ロボット101の足601〜606と同様に6本の
足を有する実際の昆虫は例えば次式で示される位相差で
歩行する。
【0036】
【数3】 `DPH=〔dph1 ,dph2 ,dph3 ,dph4 ,dph5 ,dph6 〕 =〔0,360×4/6,360×2/6,360×3/6,360× 1/6,360×5/6〕 =`DPH(1) (3)
【0037】上式において`DPHは、列ベクトルDP
Hの転置を示す。また、次式で表せるような場合も考え
られる。
【0038】
【数4】 `DPH=〔0,360/2,0,360/2,0,360/2〕 (4)
【0039】ロボット101においては、初期状態で位
相差を乱数で与え、インタラプト信号211が入力され
るたびにこの位相差を更新して目標の位相差へ収束させ
る。以下に位相差の更新に関する第2の処理ついて説明
する。
【0040】第1の実施例において位相差の更新はホッ
プフィールドネットワークを利用する。まず位相phi
(t)を8ビットで表現し、各ビットを1つのニューロ
ンとしてネットワークを構成する。ニューロンの出力を
出力yl (i)として表現する。但し、l=0,1,
…,7であり、l=0がLSBを示し、l=7がMSB
を示す。数式で表すと下式のようになる。
【0041】
【数5】 但し、−1≦yl (i)≦1である。
【0042】ニューロンは内部状態ul (i)を有して
おり、出力yl (i)との関係は下式で表される。
【0043】
【数6】 yl (i)=sign(ul (i)) (6) 但し、sign( )は、sを正の定数として次式で定
義される関数である。
【0044】
【数7】 sign(x)=2/(1+exp〔−x/s〕)−1 (7) 但し、sを正の無限大とした場合の極限値は、x≧0の
場合にはsign(x)=1、x<0の場合にはsig
n(x)=−1とする。
【0045】i番目の足の位相を表現するl番目のビッ
トに対応するニューロンへの、j番目の足の位相を表現
するk番目のビットに対応するニューロンからの結合強
度を強度w(l,k)(i,j)で表すと、内部状態u
l (i)は次式で定義される規則によって更新されてい
く。
【0046】
【数8】
【0047】次に、この結合強度の決め方について説明
する。結合強度w(l,k)(i,j)は、式3および
式4で定義されるDPH(p)(p=1,2)を記憶す
る。ここで、表記の簡略化のために下式に示す42次元
のベクトルを定義する。
【0048】
【数9】 `w(l,i)=〔w(l,0)(i,1),w(l,1)(i,1),…, w(l,0)(i,2),…,w(l,7)(i,6)〕 (9)
【0049】但し、DPHの1要素dphi は8ビット
表現であり、下式に示す8次元のベクトルが定義でき
る。
【0050】
【数10】 y(i)=〔y0 (i),y1 (i),…,y7 (i)〕 (10)
【0051】式10で示されるベクトルは足601〜6
06それぞれの分だけあるので、記憶させたい位相差D
PH(p)は、次式で表される42次元のベクトルで定
義できる。
【0052】
【数11】 ’y=〔’vdph1 |’vdph2 ,|,…,|’vdph6 〕 (11)
【0053】したがって、記憶させたい位相差は式11
を用いて42次元のベクトルで表現できる。DPH
(p)に対応するこの表現をVDPH(p)と表す。
【0054】ここで、結合強度を行列表現においてi行
目の要素を’w(l,i)として持つものとして次式の
ように定義する。
【0055】
【数12】
【0056】求めるべき結合強度は、この行列表記でV
DPH(p)を用いて次式で表される。
【0057】
【数13】
【0058】式13で決定した結合強度wを用いて式6
〜式8の方法でyl (i)を更新していくことにより、
VDPH(p)を含む所定の状態に収束する。図11に
パルス発生器へ渡す信号を作る部分の処理のフローチャ
ートを示す。これはインタラプト信号214に基づいて
行われる処理である。
【0059】第1の実施例では所望の状態をDPH
(2)で表される状態とし、それ以外の収束点は所望の
状態でないとして再び初期化からやり直すものとする。
従って、図9に示した処理を変更し図12に示す処理を
行う。図12に示すフローチャートで表される処理が、
所望の状態を検出して信号215を信号発生器205に
渡す部分の第3の処理である。
【0060】更新部分のマイクロプロセッサの処理のフ
ローを図11に示す。これは、インタラプト信号211
の処理である。図11においてyl (i)の収束を判定
する方法として、ul (i)の変化の2乗和がある値E
以下であれば、収束していると見なす。収束していれば
FLAG=1としてフラグをセットしておく。
【0061】以下、パルス発生器204の構成および動
作を説明する。図13は、図2に示したパルス発生器2
04の構成を示す図である。OSC1101は、クロッ
ク発生器であって、256kHのクロック信号1120
を8ビットカウンタ1102に対して出力する。8ビッ
トカウンタ1102は、8ビットのカウンタ回路であっ
て、クロック信号1120を分周し、1m秒のタイミン
グ信号1121を分周器1103に対して出力する。分
周器1103は、5ビットの分周回路であって、タイミ
ング信号1121を20分周して20m秒のタイミング
信号1128を生成し、SRフリップフロップ1109
のセット端子Sに対して出力する。
【0062】また、分周器1103は、2m秒目のパル
スの立ち上がりエッジを有効エッジとするインタラプト
信号214としてマイクロプロセッサ203に対して出
力する。2m秒とした理由は、マイクロプロセッサ20
3がインタラプト処理として図10に示した処理を行
い、インタラプト信号212の値をセットするまでの余
裕を見るためである。
【0063】分周器1103は、20m秒の計数が完了
するたびに計数値が0にクリアされ、タイミング信号1
128は、分周器1103の値は、計数値が0の場合に
のみ論理値1となる。一方、8ビットカウンタ1102
の出力信号は8ビットコンパレータ1105に対して出
力され、マイクロプロセッサ203が8ビットラッチ1
107に設定した設定値1123と比較される。8ビッ
トカウンタ1102の出力信号の値と設定値1123が
一致している場合にのみ、比較結果1125が論理値1
となる。
【0064】また、分周器1103の出力信号はデコー
ダ1106に対して出力され、デコーダ1106は、分
周器1103の出力信号の値が1のときにのみ論理値1
となる出力信号をAND回路1108に対して出力す
る。AND回路1108は比較結果1125とデコーダ
1106との論理積をSRフリップフロップ1109の
リセット端子Rに対して出力する。
【0065】SRフリップフロップ1109は、セット
端子Sに論理値1の信号が入力された場合には出力端子
Qから論理値1の信号を出力し、リセット端子Rからに
論理値1の信号が入力された場合には出力端子Qから論
理値0の信号を出力する。すなわち、8ビットカウンタ
1102と分周器1103とが構成するタイマがの計数
値が0のときSRフリップフロップ1109の出力端子
Qから論理値1の信号が出力され、1m秒+α8ビット
ラッチ1107の値が定義する時間において出力端子Q
から論理値0の信号が出力される。SRフリップフロッ
プ1109の出力信号がサーボモータ503,504の
制御信号として用いられる。なお、図13に示す制御信
号発生回路1104の部分は、足601〜606のサー
ボモータ503,501ごとに設けられているが、図示
の簡略化のために1回路のみ示してある。
【0066】以下、信号発生部205の構成および動作
を説明する。図14は、信号発生部205の構成を示す
図である。マイクロプロセッサ203の出力信号215
はカウンタ1201に対して出力され、カウンタ120
1は出力信号215に基づいて発振回路(OSC)12
02から入力されたクロック信号1211を計数する。
このカウンタ1201の出力信号1210は、ROM1
203のアドレスを指定する。
【0067】ROM1203は、出力信号1210の値
で指定されたアドレスに記憶されたデータを順次、出力
する。ROM1203の出力信号1212は、ディジタ
ル/アナログ変換回路(D/A1204によりアナログ
信号1213に変換され、スピーカ(SP)1205か
ら音声信号として出力される。ROM1203の内容と
して、キーワードとして10桁の数字を音声データで記
録しておけば、このキーワードを情報111として使用
者102に対して伝えることが可能になる。
【0068】ここで、再び図1を参照する。使用者10
2が10桁の数字を情報111として音声により受け取
って、その10桁の数字をそのまま、あるいは変換し
て、システム104に対して情報112として入力する
方法について説明する。システム104がゲームマシン
である場合には、システム104で実行されるゲームプ
ログラムは、ゲームの進行に応じて10桁の数字の入力
を使用者102へ要求する。使用者102がキーワード
としてシステム104に入力した10桁の数字がゲーム
プログラム内に記憶されているキーワードに合わない場
合は、ゲームは次の段階へ進むことができない。このゲ
ーム内に記憶されてあるキーワードを情報111の10
桁の数字と同じものにしておく。使用者102はロボッ
ト101を学習させ、情報111を得て、その10桁の
数字をシステム104のユーザーインターフェースを用
いて入力する。これによりゲームをさらに進行させるこ
とができる。
【0069】以下、第1の実施例の変形例について説明
する。第1の実施例の図1の誘導装置103、図2の受
信部201受信時間計測部202については、第1の実
施例では光を用いた例を示したが、光に限らず、例え
ば、音波、電波、磁気、温度、湿度あるいはガスなどを
用いてデータの送受信を行ってもよい。また、光等を用
いて遠隔的にデータを伝送するのではなく、接触センサ
ーなどを用いる方法も考えられる。また、実質上は信号
110を必要とせずにロボット101内部の処理のみに
よって、ロボットが自発的に成長していくように構成し
てもよい。
【0070】例えば、図2のインタラプト信号211が
常に出ているのと同じ状況であっても使用者102はロ
ボットの歩行形態が変化していくのを楽しむことがで
き、かつある状態で情報111を得ることができる。ま
た、第1の実施例では受信時間計測装置202により受
信時間を計測していたが、本発明はこれに限るものでは
ない。例えば、信号の特徴検出器を備え、ある特徴をも
つ信号が可視光線110から伝送されてきた場合にのみ
反応するようにロボット101を構成してもよい。な
お、誘導装置103は必ずしも必要ではない。例えば、
音声を使用者102が直接発生し、それを可視光線11
0の代わりに利用することも考えられる。
【0071】また、システム104はゲームマシンに限
らず、一般にコンピューターを内蔵する装置あって、情
報112を受信する機能を備えている他の装置に置換可
能である。また、第1の実施例では情報111を音声と
してあるが、例えば、図2の信号発生部205の部分
を、7セグメントのLEDを備えて視覚的に使用者10
2に情報111を伝えるように構成してもよい。また、
第1の実施例では情報111を10桁の数字としたが、
例えば、そのほかの文字情報であってもよい。また、キ
ーワードではなく使用者102にシステム104への操
作を指示する情報であってもよい。
【0072】また、第1の実施例では情報111と情報
112は一旦使用者102を介してシステム104に入
力されるが、例えば、情報111が直接、情報112と
してシステム104に入力されるように構成してもよ
い。この場合には、システム104が情報111の検出
回路を備える必要がある。また、第1の実施例では状態
の変化の方法をホップフィールドネットワークを用いた
が本発明はこれに限るものではない。ホップフィールド
ネットワークはある評価関数の極小解を求める特殊な例
であるが、一般にある評価関数を評価しながら極小ある
いは最小解を求めていく方法は考えられる。(評価関数
にマイナスを付ければ、極大あるいは最大を求める方法
は等価である。)また、このように評価関数を求める方
法ではない方法も用いることは可能である。非常に簡便
な方法としてはあらかじめ更新するデータを記録してお
き、それを読みだしていく方法なども考えられる。
【0073】また、第1の実施例では更新する状態とし
て足601〜606の位相を用いたが本発明はこれに限
るものではない。例えば、足の周波数に相当するパラメ
ータ(式1のal )を足601〜606それぞれに独立
に導入して、これらのパラメータをを更新するものであ
ってもよい。また、ロボット101の歩行に関する状態
以外の状態の更新するパラメータに対して処理を行うよ
うにロボット101を構成してもよい。
【0074】また、第1の実施例では更新する内部状態
と情報111は関係のないものであったが、これを関係
づけてもよい。例えば、式11で定義されるような更新
する内部状態を表現するデータをそのまま、あるいは適
当な変換をして情報111として用いることは可能であ
る。例えば、式11の42ビットを十進の数値に直し
て、情報111とすることができる。また、第1の実施
例ではロボット101とシステム104を分離して構成
したが、ロボット101とシステム104を一体として
構成してもよい。
【0075】
【実施例2】以下、本発明の第2の実施例を説明する。
第2の実施例においては、実施例1に示した本発明に係
るロボットの変形例としては表現しにくい場合について
説明する。実施例1において、システム104(図2)
は、キーワードの解釈あるいはデスクランブルを行う機
能等を必要としていた。しかし、現在において一般商品
としての普及などを考えた場合、現在存在するエンター
テイメント装置、例えば、VCRやCDなどの映像、音
響再生装置をそのまま利用することが望ましい。一つの
方法として、例えばシステム104として一般的なVC
Rを考え、さらにアダプターとしてVCRの出力をデス
クランブルする装置を取り付けることが考えられる。
【0076】図15に一般的なVCRにデスクランブル
装置を付加して構成したシステム1404の構成を示
す。VCR1301は、スクランブルされた映像信号が
記録されたビデオテープ(Tape)1303を再生
し、スクランブルされた映像信号1310を出力する。
デスクランブラ(Descrambler) 1303は、通常は、映
像信号1310をそのまま出力する。従って、使用者1
402は、ビデオテープ1302に記録された映像を見
ることができない。しかし、デスクランブラ1303は
キーボードを有しており、使用者1402がキーワード
として適切な10桁の数字を入力すればスクランブルを
解き、正常な映像に変換して出力信号1311として出
力して使用者1402に示す。
【0077】第2の実施例に示すロボットにおいては、
VCR装置1301がロボットの内部に存在し、使用者
1402が情報112をシステム104に入力すること
による操作ではなく、ロボット内部で直接デスクランブ
ル機能を働かせる。実施例2のロボットの全体構成を図
16に示し、ロボット1401の構成を図17に示す。
図16において、ロボット1401、システム1404
から構成されており、システム1404は映像、音響信
号を再生する。また、ロボット1401への刺激信号1
410は電波により伝送され、スクランブルされた映像
信号である。信号1414は、ロボット1401内部で
信号1413を処理することにより生成され、信号14
15は、ディスプレイモニターなどにより使用者140
2が見ることができる信号である。
【0078】さらに第2の実施例においては、ロボット
1401はCCDカメラを有し、刺激信号1410はこ
のカメラに対して提示される。従って、第2の実施例の
ロボットの目標は提示信号1410の与え方に大きく依
存する。すなわち、ロボット1401はカメラによって
使用者1402が示す空間的な位置へ向かって進もうと
する。使用者1402が適切にその提示位置を変更し、
ロボット1401に適切な軌道を描かせることができた
場合に成功報酬としてシステム1404から送られてく
るスクランブルされた映像信号1413をデスクランブ
ルし、信号1414としてシステム1404に送り返
す。システム1404は、信号1414を受信し、映像
信号を信号1415として使用者1402に対して表示
する。
【0079】ロボット1401の起動が適正であるか否
かは、加速度センサー1506(図17)により検出さ
れる信号1516をマイクロプロセッサ503において
処理をすることにより決定される。
【0080】図17は第1の実施例における図2に対応
し、第2の実施例においても第1の実施例と同様にロボ
ット1401は6本の足を有している。ただし、外部か
らの刺激信号1410のロボット1401への入力処理
には、上述のようにカメラが用いられる。第2の実施例
において使用者1402は、ペンライトのような光源を
用い、カメラ1501によって撮像された画像信号は通
常のNTSC信号の形式で信号1510として出力され
る。
【0081】画像処理部1502において、画像信号は
フレームメモリに蓄えられる。画像処理部1502の構
成を図18に示す。図18において、入力された映像信
号1510から、タイミング発生器1603によりサン
プリング用クロック1611、フレームごとのタイミン
グ信号1614、フレームメモリ1602への書き込み
信号、および、メモリアドレス信号1612が生成さ
れ、それぞれアナログ/ディジタル変換回路(A/Dコ
ンバータ1601、フレームメモリ1602および画像
処理用マイクロプロセッサ1604へ入力される。
【0082】一方、RGBコンバータ(RGBcon)
1605によりNTSC形式からRGB形式に変換され
た信号1615は、A/Dコンバータ1601によりデ
ジタル形式の信号に変換され、フレームメモリ1602
に記憶される。タイミング発生器1603は、1フレー
ムたまるごとに画像処理用マイクロプロセッサ1604
に対して取り込みを要請する要請信号1614を出力す
る。マイクロプロセッサ1604は、フレームメモリ1
602より画像信号を入力し、以下の処理をする。
【0083】すなわち、第2の実施例におけるロボット
1401は、画像処理により使用者1402が持ってい
るペンライトの位置を検出する。ペンライトの位置は、
最も輝度信号が明るい場所として定義される。したがっ
て、画像処理用マイクロプロセッサ1604の処理は輝
度最大の点をフレーム中から捜すことである。画像処理
用マイクロプロセッサ1604は、画像中心を原点
(0,0)とし、時刻tにおける輝度最大の点を(x
(t),y(t))として、それぞれ8ビットデータの
座標1511として出力される。
【0084】再び図17を参照してマイクロプロセッサ
1503の処理を説明する。同調コンデンサ1503の
処理は、歩行制御処理、座標センサー部1506から軌
道計算をする軌道計算処理、および、計算した軌道とあ
らかじめ記憶してある軌道との比較を行ない、条件を満
たせばデスクランブル部1505を働かせる信号を発生
するデスクランブル処理の3つに大別される。
【0085】まず、第1の歩行制御処理について説明す
る。ロボット1401の基本的な歩行制御は第1の実施
例に示したロボット101と同じである。ただし、初期
条件として、ロボット1401の各足の位相関係は、安
定な歩行をする条件を満たしている。ロボット1401
においては、DPH(2)を位相差固定とし、第1の実
施例に示したような位相差の更新は行なわず、式1、式
2で定義される位相発生の方法により、各足の位相が決
定される。
【0086】ロボット1401における基本的な歩行制
御はこのように定義されるが、第2の実施例では進行方
法の制御が新たに追加されており、ペンライトの位置信
号1511を受信して歩行制御に反映させ進行方向を変
化させる。具体的には、ペンライトの位置信号1511
(x(t),y(t))を画像の中心線(0,y’)に
なるように進行方向を制御する。ここで、y'は任意の値
である。進行方向は、左右の足の歩幅を変えることによ
り行ない、x(t)<0の場合にはペンライトは中心よ
り左にあるので右足を前後に大きく回転させ、左足を小
さく回転させることによりロボットは左へ進行方向を曲
げる。進行方向を変えるための調節は、位相より決定す
るサーボモーターの角度をx0(t)により適当に調節
することにより行なわれる。
【0087】以上の処理を図19を参照して説明する。
図19は図7に対応しており、これらの違いは、図19
(c)が振幅方向に可変となっている点だけである。図
19(c)は時間tに対するグラフであり、図19
(a)の位相phi(t)に対するグラフでもある。し
たがって、図19(c)、あるいは、図5の足の構成を
示した前後に振るためのサーボモーター503が決定す
る角度をangi2(phi (t))と表す(但し、i=
1,2,…,6)。図19(c)より、
【0088】
【数14】 angi2(phi )=Ai×(phi −360×2/6) (0≦phi <3 60/6) =A2×(phi −360×/6+360/6×5/2) ) (360/6≦phi <360) (14)
【0089】
【数15】 A1=A(360/6) (15)
【0090】
【数16】 A2=−A/(360/6×5) (16)
【0091】となる。ここで、Aは、足の前後への振り
の角度であり、第2の実施例ではx(t)により制御さ
れる。x0は8ビットなので、−128≦x0<127
である。
【0092】したがって、振り角度を35度プラスマイ
ナス10度で制御するものとして、右足は、
【0093】
【数17】 A=35−x(t)/128×10 (17)
【0094】左足は、
【0095】
【数18】 A=35+x(t)/128×10 (18)
【0096】と表すことができる。実際には、図18に
示した画像処理結果取り込み要求信号1519による
(x(t),y(t))の取り込みと、式17、式18
に示した演算処理とをインタラプト処理として実行す
る。パルス発生器1504に対する出力信号を生成する
ための処理は、第1の実施例に示したロボット101と
全く同じに行なわれる。これらは、インタラプト151
3の処理ルーチンで行なわれる。これらの処理の概要を
図20に示し、詳細を図21および図22にフローチャ
ートとして示す。
【0097】以下、第2の処理である座標センサー部の
処理について説明する。座標センサー部1506の詳細
は後述する。ロボットは重力方向に垂直な平面でしか運
動しないものとする。座標センサー部1506は、ロボ
ット1401の進行方向に対して時間tにおける平行な
方向の加速度成分ac1(t)と、それに垂直でロボッ
トの本体と平行の平面上の加速度成分ac2(t)とを
出力する。マイクロプロセッサ1503は、これらの加
速度成分ac1(t),ac2(t)により位置を求め
ることができる。ただし、速度と位置に関しては適当な
初期値が必要である。したがって、1分に一回程度の割
合で1秒間サーボモーターへの出力を禁止し、停止状態
とすることにより速度と位置を初期化する。
【0098】停止状態とする時間をt0 と表す。記述の
簡略化のために時間t0 の時のロボットの位置(px,
py)を原点とし、速度(vx,vy)=(0,0)と
する。ただし、位置(px,py)および速度(vx,
vy)の座標系は、時間t0 のロボットの進行方法を第
2の要素py,vyの軸で正の方向、垂直で右手方向を
px,vxの軸で正の方向とする。以下、時刻t0 にお
ける座標系をグローバル(Global)座標系とする。つま
り、センサーの検出方向はロボットとともに移動、回転
するため以下単に位置、角度といった場合、グローバル
座標系にもとづいて表現するものとする。
【0099】一方、加速度のみでは回転運動を等加速度
運動と区別するのが困難であるため角速度を検出する必
要がある。第2の実施例に示すロボット1401におい
ては、重力方向を回転軸とする回転の角速度検出を行な
う。加速度の時と同様に時間t0 のときを停止状態とし
て座標系の角度を初期化する。これは、上述のようにp
x軸,py軸を設定し現在の角度を0度とすることにほ
かならない。また、角度は反時計回りを正の方向とす
る。なお、単位としては位置はメーター(meter )角度
は度とする。
【0100】なお、センサー部からのサンプリングレー
トは適当に設定され、これをΔとし、簡単のためサンプ
リング間の加速度、角速度は0次ホールドされているも
のとする。すなわち、時間ti における角度θ(ti
と時間ti+1 における角度θ(ti+1 )の関係は、時刻
i の角速度センサーの出力をw(ti )として次式で
与えられる。
【0101】
【数19】 θ(ti+1 )=θ(ti )+w(ti )Δ (19)
【0102】一方、時間ti における速度(vx
(ti ),vy(ti ))と時間ti+1 における速度
(vx(ti+1 ),vy(ti+1 ))の関係は時間ti
における加速度センサーの出力をac1(ti ),ac
2(ti )として次式で与えられる。
【0103】
【数20】 vx(ti+1 )=vx(ti )+〔ac1(ti )sin(θ(ti )) +ac2(ti )cos(θ(ti ))〕Δ (20)
【0104】
【数21】 vy(ti+1 )=vy(ti )+〔ac1(ti )cos(θ(ti )) +ac2(ti )sin(θ(ti ))〕Δ (21)
【0105】また、位置についても同様に、以下の式で
与えられる。
【0106】
【数22】 px(ti+1 )=px(ti )+vx(ti )Δ +1/2×〔ac1(ti )sin(θ(ti ))+ ac2(ti )cos(θi (ti ))〕ΔΔ (22)
【0107】
【数23】 py(ti+1 )=py(ti )+vy(ti )Δ +1/2×〔ac1(ti )cos(θ(ti ))+ ac2(ti )sin(θi (ti ))〕ΔΔ (22)
【0108】したがって、式19〜式23を時間t0
ら順次計算していくことにより、ロボットの軌道が求め
られることになる。これらの処理は図17の座標センサ
ー部からの取り込み要求1518に基づいた割り込み処
理として行なう。この処理のフローチャートを図23に
示す。
【0109】以下、第3の処理である軌道の比較とデス
クランブル部への信号の出力に関係する部分について説
明する。前述のように求められた軌道と記憶してある軌
道との比較は一般的なパターン認識の問題と捉えること
ができる。ロボット1401における処理においては、
簡単のために以下の特徴量のみを調べる。第1に一分後
の角度を調べる。第2の実施例に示すロボット1401
においては、記憶してあるパターンの一分後の角度を3
60度とする。第2に一分後の位置を調べる。第2の実
施例に示すロボット1401においては、記憶してある
パターンの一分後の位置を(0,0)とする。第3に、
原点(0,0)から最大に離れた距離の値を調べる。第
2の実施例に示すロボット1401においては、記憶し
てあるパターンの橙に離れた距離を1m×mとする。こ
の3つがある誤差範囲であれば記憶パターンと一致した
ことにする。
【0110】これらは時間tI を時間t0 から一分後と
して次式のように表される。
【0111】
【数24】 360−5<θ(tI )<360+5 (24)
【0112】
【数25】 px(tL 2 +py(tL 2 <0.01 (25)
【0113】
【数26】 1−0.1<max(px(tI 2 +py(tI 2 )<1+0.01 (26)
【0114】ただし、上式でmax( )は、i=0,
1,…,Lの範囲内の最大値を示す。以上の評価で記憶
との一致と判断された場合、マイクロプロセッサ150
3はデスクランブル部1505に対して必要な信号を出
力する。第2の実施例に示すロボット1401において
は、簡単のために単純なイネーブル信号として論理値1
を用いる。以上の処理はマイクロプロセッサ内のタイマ
ーを用いて1分毎の内部インタラプト処理として行な
う。この内部インタラプト処理のフローチャートを図2
4に示す。
【0115】以下、座標センサー部1506を説明す
る。図25は、座標センサー部1506の構成を示す図
である。座標センサー部1506は、2つの加速度セン
サーと1つの角速度センサーを有し、これらのセンサか
らの出力信号がタイミング発生器2007が発生するタ
イミング信号に同期してアナログ/ディジタル変換され
てマイクロプロセッサ1503に信号1516として入
力される。また、座標センサー部1506は、これらの
センサからの出力信号がA/D2004〜2006によ
りアナログ/ディジタルされるタイミングでマイクロプ
ロセッサ1503に取り込み要求1518を出力する。
加速度センサーとしては例えばANALOG DEVI
CES社のアンプ内蔵型モノリシック加速度センサーL
SI(ADXL50)が使用できる。また、角速度セン
サーとしてはMURATAのGYROSTAR(ENC-05
A)などが使用できる。
【0116】座標センサー部1506における2つの加
速度センサーの取付け方法を図26に示す。なお、加速
度センサーとして前述のADXL50を使用しており、
ADXL50は10ピンTO−100パッケージで端子
5から端子10にむけて感度軸が設定されている。第1
の加速度センサ2001内のADXL50(2101)
の感度軸を、ロボット1401の正面の方向の第2の加
速度センサ2002内のADXL50(2102)の感
度軸を、加速度センサ2001と直角で上から見て時計
回りの方向に合わせてロボット1401に取り付ける。
【0117】以下、デスクランブル部1505を説明す
る。図27はデスクランブル部1505の構成を示す図
である。図27に示すように、デスクランブル部150
5は、受信部2101、デスクランブル信号処理部21
05、送信部2102およびアンテナ2103,210
4から構成される。第2の実施例に示すロボット140
1においては、受信部2101および送信部2102に
UHFのテレビ信号を用いるものとして、受信部210
1はテレビ受信機として動作し、送信部2102はテレ
ビ送信機として動作する。電波信号としてスクランブル
された信号1413がアンテナ2103を介して受信部
2101へ入力され、ベースバンドの映像信号2110
とオーデイオ信号2112が再生されてデスクランブル
信号処理部2105へ入力される。
【0118】デスクランブル信号処理部2105により
処理されたベースバンド映像信号2110とオーデイオ
信号2113は、デスクランブルイネーブル信号151
5が論理値1の場合にはデスクランブルされ、論理値0
の場合はそのまま信号2111,2113として送信部
2102に対して出力される。信号2112,2113
は、送信部2102で再び、RF信号に変調され送信ア
ンテナ2104から信号1414として出力される。
【0119】なお、受信用のUHFのチャンネルと送信
用のUHFのチャンネルを異なるものとしておく必要が
ある。また、受信部2101および送信部2102は通
常のUHFのテレビジョン用の受信機および送信機と同
一の構成および動作を有するので細かい説明は省略す
る。
【0120】以下、デスクランブル信号処理部2105
を説明する。まず、スクランブルとデスクランブルの方
法について説明する。第2の実施例に示すロボット14
01においては、アナログ信号のスクランブルおよびデ
スクランブルを行うので、すでに実用化されている方法
が使える。例えば、BS2の衛星放送あるいは5チャン
ネルにおいて、このようなスクランブル放送が実施され
ている。また、ケーブルを用いた放送でも、同様のスク
ランブル放送が行なわれている。
【0121】しかし、第2の実施例では簡単のため、ま
た、記録媒体にすでにスクランブルされた信号が記録さ
れており、時間管理が困難なためフレームで完結するよ
うなスクランブルおよびデスクランブル方法を採用す
る。最も簡単な方法としては、1フレームでライン信号
を1要素としてライン同士の入れ替えを行なう方法が挙
げられる。図28にデスクランブル信号処理部2105
の構成を示す。まず、オーディオ信号に関しては、スク
ランブルがかかっていないものとしてそのまま出力す
る。映像信号に関しては、スクランブルされた信号21
10は、タイミング発生器2201において水平、垂
直、およびカラーバーストキャリアを再生され、これら
の信号を用いて、A/Dコンバータ2204に対してサ
ンプリング信号2210を、ライトアドレス発生器(W
アドレス発生器)2202に対してアドレスクロック、
カウンターリセット信号2211を、フレームメモリ2
206に対してライト/リード信号2212を、D/A
コンバーターに対してクロック2215を出力する。
【0122】一方、映像信号はA/Dコンバータ220
4でデジタル形式の信号に変換され、Wアドレス発生器
2202により自然に増加していくアドレスの順にフレ
ームメモリ2206に書き込まれていく。ただし、上述
のようにスクランブル操作によってライン信号は入れ替
えられている。一方、Rアドレス発生器2203は、デ
スクランブルイネーブル信号1515が論理値1である
場合には、スクランブルしたラインの順番を元通りに直
すべくWアドレス2218に対応したアドレス信号22
16を発生し、1フレーム遅れで読み出され、デスクラ
ンブルされたデータ2217を読み出す。デスクランブ
ルイネーブル信号1515が論理値0の場合には、Wア
ドレス2218と同じ順番にアドレスを発生し、スクラ
ンブルしたままのデータ2217を出力する。
【0123】これらのデータは、D/Aコンバータ22
07によってアナログ信号2215に変換され、さらに
同期信号(Sync)付加回路2205において必要な
水平同期信号、垂直同期信号、カラーバースト信号が付
加され、再び通常のNTSC形式の信号に変換され、出
力信号2111として出力される。以上でロボット部1
401の具体的な説明を終える。なお、パルス発生器1
504およびサーボモーターなどは実施例1と同じであ
るため省略する。
【0124】再び、図29および第2の実施例に示すロ
ボット1401の全体構成を示す図16を参照して、シ
ステム1404の構成および動作を説明する。図29
は、システム1404の構成を示す図である。ビデオテ
ープ(Tape)2301にはスクランブルされた信号
が記録されている。これは通常の家庭用VCR2302
で再生され、ベースバンドのNTSC信号およびオーデ
ィオ信号2310を出力する。送信回路(Trans)
2303においてUHFに変調され、電波信号1413
として出力される。一方、ロボット1401により変換
されたUHF信号は通常のUHF受信可能な家庭用TV
2304によって受信され、TVモニターから映像をス
ピーカーから信号1425として使用者1402に対し
て表示する。
【0125】以上で、第2の実施例に示したロボット1
401の説明を終了する。なお、第1の実施例において
は、所望の状態の検出は特にセンサーを用いなくとも可
能であったのにたいし、第2の実施例では使用者140
2の刺激によりロボット1401が外部環境にはたらき
かけ進行方向を変化させ、それを座標センサーで検出す
ることによってなしている。また、実施例1では使用者
はただ刺激をあたえればよかったのにたいし、第2の実
施例では適切な刺激パターンを与えなければならない。
使用者はこの刺激パターンを捜すような努力をしなけれ
ばならない。また、第2の実施例では使用者を介してデ
スクランブル情報をあたえてはいない。ロボット本体に
デスクランブルの処理装置が存在している。
【0126】以下、第2の実施例の変形を示す。第1の
実施例に示したロボット101に対する刺激の与え方
や、状態変更の方法、所望の状態との一致などは第2の
実施例に示したロボット1401に対しても適用可能で
ある。また、第2の実施例ではロボットとして6足の歩
行ロボットを用いたが本発明はこれに限るものではな
い。すなわち、6足以外の歩行ロボット、または車輪に
よる移動型ロボット、空中を移動するロボットなどは第
2の実施例より類推可能である。
【0127】また、第2の実施例に示したロボット14
01において、記憶パターンとの一致は円軌道であった
が本発明はこれに限るものではない。すなわち、円以外
の軌道、あるいは、例えば、手を持つロボットの場合、
手の動きなどが考えられる。また、軌道に限るものでは
ない。
【0128】また、第2の実施例に示したロボット14
01においては、状態の検出に加速度センサーなどを用
いたが、本発明はこれに限るものではない。その他の、
座標を測定する方法、あるいは、所望の状態が座標によ
らないのであれば、所望の状態を検出するのに必要なセ
ンサーを用いればよい。また、実施例1に示したロボッ
ト101と同様に、センサーを必要としない場合もあ
る。
【0129】また、第2の実施例におけいては、ロボッ
ト1401に対して、ペンライトを用いてデータを入力
する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、音なども考えられる。また、通常のラジオコン
トロールにより使用者が直接的に行動を設定する方法で
もよい。また、単純な方向検出ではなく、画像認識、音
信号の認識を用いてロボットの行動を指定することによ
り、行動を誘導したり、学習を進めることも可能であ
る。
【0130】また、第2の実施例に示したシステム14
04として、家庭用VCRやテレビを例示したが、その
他のビデオ信号を扱う装置、あるいはオーディオ信号を
扱う装置、ゲームを提供する装置で置換することも可能
である。また、第2の実施例では、図16に示したよう
に、ロボット1401とシステム1404との間のデー
タ伝送に電波を用いたが、これに限定されず、有線、無
線によるすべての情報伝達手段が利用できる。また、第
2の実施例ではスクランブルの方法として映像信号のラ
インの入れ替えを行なったが本発明はこれに限定されな
い。ロボットに時計を搭載して、時間毎にスクランブル
の規則が変わる方法も利用できる。また、アナログ信
号、デジタル信号の種類によらない。
【0131】実施例1と第2の実施例を比較しながら本
発明を再び一般的に述べる。まず、実施例1では歩行の
位相という内部状態を外部からの刺激(これは必ずしも
必要でない)により更新し、それに基づいて歩行という
行動をしている。第2の実施例では、外部刺激により進
行方向を制御している。実施例1では、歩行の位相とい
う内部状態がある条件を満たせば使用者に暗号を教え
る。第2の実施例では、進行方向が変化することを座標
センサーを介して検出し、それがある条件を満足すれ
ば、ロボット内にあるデスクランブラーによってスクラ
ンブルされた情報をデスクランブル処理を施している。
【0132】実施例1では、いわゆる教師が存在しない
で内部状態を変更しているが、一般的な学習方法はすべ
て用いることができる。たとえば、第2の実施例ではあ
らかじめ外部刺激に対して行動が決定されていたが、式
17、18だけは A = F(x)のように一般的な関数とし
て例えば、3層のフィードフォワードがたのニューラル
ネットワークで表現し、あらかじめ記憶してあるxとA
の対応で学習を進めたり(教師あり学習)、あるいは適
当にxに対してAをそのたび決めてみて、ペンライトの
光点(x,y)が中心に近づけばその対応で教育をし、
そうでないときは何もしない、といった学習法(強化学
習)なども利用できる。
【0133】また、実施例1、第2の実施例ともに行動
は歩行という動きであったが、例えば、音声合成による
発話なども行動と見なせる。すなわち、音声合成のパラ
メータを内部状態により決定すれば、しだいに正しい発
話ができるようになり、ある条件を満たせば、その発話
機能により暗号を使用者に教える、という事は本発明に
属するものである。また、コンピュータグラフィックス
などをもちいて描画をパラメータをもちいて行なう(例
えばフラクタルの絵を発生する)ことを行動と見なし、
ただしい描画ができるようになったと判断するとデスク
ランブル機能をアクティブにする、ということも変形と
して考えられる。
【0134】
【発明の効果】以上のように本発明に係るロボットによ
れば、使用者がロボットなどの成長を楽しむと同時に成
長させた場合の使用者への利益が生じるため、そこに新
たな目的が生じ、積極的に成長をさせる促進を行なった
り、成長を待ち望む心理状態を生成することが可能にな
り、娯楽性がさらに強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における本発明に係るロボットの
使用態様を示す図である。
【図2】図1に示したロボットの構成を示す図である。
【図3】図2に示した受信装置の構成を示す図である。
【図4】図2に示した受信時間計測装置の構成を示す図
である。
【図5】図1に示したロボットの歩行用の足の内の1本
の構成を示す図である。
【図6】ロボットの6本の足の取り付け方法を示す図で
ある。
【図7】サーボモータの動作を振動子の位相に対比させ
て説明する図である。
【図8】図6に示したロボットの足のサーボモータの角
度の定義を示す図である。
【図9】図2に示したマイクロプロセッサの処理の概要
を示すフローチャートである。
【図10】図2に示したパルス発生器に対して出力する
信号を生成する処理を示すフローチャートである。
【図11】図2に示したパルス発生器へ渡す信号を作る
部分の処理を示すフローチャートである。
【図12】所望の状態を検出して信号を信号発生器に渡
す第3の処理を示すフローチャートである。
【図13】図2に示したパルス発生器の構成を示す図で
ある。
【図14】信号発生部の構成を示す図である。
【図15】一般的なVCRにデスクランブル装置を付加
して構成したシステムの構成を示す。
【図16】実施例2における本発明に係るロボットの全
体構成示す図である。
【図17】図16に示した本発明に係るロボットの内部
構成を示す図である。
【図18】図17に示した画像処理部の構成を示す図で
ある。
【図19】サーボモータの動作を振動子の位相に対比さ
せて説明する図である。
【図20】図17に示したパルス発生器に対する出力信
号を生成するための処理の概要を示すフローチャートで
ある。
【図21】図17に示したパルス発生器に対する出力信
号を生成するための処理を示す第1のフローチャートで
ある。
【図22】図17に示したパルス発生器に対する出力信
号を生成するための処理の概要を示す第2のフローチャ
ートである。
【図23】座標センサー部の処理に関する第2の処理を
示すフローチャートである。
【図24】軌道の比較とデスクランブル部への信号の出
力に関する第3の処理を示すフローチャートである。
【図25】図17に示した座標センサー部の構成を示す
図である。
【図26】図25に示した座標センサー部における2つ
の加速度センサーの取付け方法を示す図である。
【図27】図17に示したデスクランブル部の構成を示
す図である。
【図28】図25に示したデスクランブル信号処理部の
構成を示す図である。
【図29】図29は、図16に示したシステムの構成を
示す図である。
【符号の説明】
101…ロボット、102…使用者、103…誘導装
置、104…システム、110…可視光線、111,1
12…情報、201…受信装置、202…受信時間計測
装置、203…マイクロプロセッサ、204…パルス発
生器、205…信号発生部、301…フォトディテク
タ、302…オペアンプ、303…比較器、401…カ
ウンタ、402…水晶発振器、501,503…サーボ
モータ、502,504…円形治具、505…歩行用
足、1101…OSC、1102…8ビットカウンタ、
1103…分周器、1104…制御信号発生回路、11
05…8ビットコンパレータ、1106…デコーダ、1
107…8ビットラッチ、1108…AND回路、11
09…SRフリップフロップ、1201…カウンタ、1
203…ROM、1204…D/A、1205…スピー
カ、1301…VCR装置、1302…ビデオテープ、
1303…デスクランブラ、1401…ロボット、14
02…使用者、1403…システム、1502…画像処
理部、1503…マイクロプロセッサ、1504…パル
ス発生器、1505…デスクランブル部、1506…座
標センサー部、1602…フレームメモリ、1603…
タイミング発生器、1604…画像処理用マイクロプロ
セッサ、1605…RGBコンバータ、2001〜20
03…加速度センサ、2004〜2006…A/D、2
007…タイミング発生器、2101…受信部、210
2…送信部、2103,2104…アンテナ、2105
…デスクランブル信号処理部、2201…タイミング発
生器、2202…wアドレス発生器、2203…Rアド
レス発生器、2204…A/Dコンバータ、2205…
同期信号付加回路、2206…フレームメモリ、220
7…D/A、2301…ビデオテープ、2302…VC
R、2303…送信回路、2304…家庭用TV
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4155 G05D 1/02 Z G06F 15/18 550 E // A63H 3/33 A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の動作を行う駆動手段と、 外部からの刺激信号を順次、受信する刺激信号受信手段
    と、 前記刺激信号受信手段が受信した前記刺激信号に基づい
    て、前記駆動手段それぞれの動作を順次、変更する位相
    変更手段と、 予め設定された所望の動作と、変更された前記駆動手段
    の動作との一致を検出する一致検出手段と、 前記一致検出手段により前記2つの動作の一致が検出さ
    れた場合に、所定の出力信号を出力する信号出力手段
    と、 前記出力信号に基づいて、所定の情報を提供する情報提
    供手段とを有するロボット。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は複数であって、それぞれ独
    立した動作位相で動作し、 前記位相変更手段は、前記刺激信号受信手段が受信した
    前記刺激信号に基づいて、前記複数の駆動手段それぞれ
    の動作位相を順次、変更し、 前記一致検出手段は、前記複数の駆動手段それぞれに対
    応して予め設定された所望の動作位相と、変更された前
    記複数の駆動手段それぞれの動作位相との一致を検出
    し、 前記信号出力手段は、前記一致検出手段により前記2つ
    の動作位相の一致が検出された場合に、所定の出力信号
    を出力する請求項1に記載のロボット。
  3. 【請求項3】前記複数の駆動手段は複数であって、それ
    ぞれ独立した動作位相で動作して当該ロボットを移動さ
    せ、 前記位相変更手段は、前記刺激信号受信手段が受信した
    前記刺激信号に基づいて、前記複数の駆動手段それぞれ
    の動作位相を順次、変更し、 前記一致検出手段は、前記駆動手段の動作位相が変更さ
    れた後の当該ロボットの移動の軌跡と、予め設定された
    所望の当該ロボットの移動の軌跡との一致を検出し、 前記信号出力手段は、前記一致検出手段により前記2つ
    の軌跡の一致が検出された場合に、所定の出力信号を出
    力する請求項1に記載のロボット。
  4. 【請求項4】前記位相変更手段は、所定の時間経過に対
    応して前記動作位相の変更を行う請求項2または3に記
    載のロボット。
  5. 【請求項5】前記位相変更手段は、前記刺激信号受信手
    段が受信した刺激信号を計測する測定手段をさらに有
    し、 前記計測手段により計測された前記刺激信号の特徴に対
    応づけて前記動作位相の変更を行う請求項2〜4のいず
    れかに記載のロボット。
  6. 【請求項6】前記刺激信号受信手段は、前記刺激信号と
    して、電磁波、音波、磁気、温度、湿度または当該ロボ
    ットへの接触、または、これらの任意の組み合わせを受
    信する請求項1〜5のいずれかに記載のロボット。
  7. 【請求項7】前記駆動手段は、前記動作位相に応じて動
    力を発生するアクチュエータである請求項2〜6のいず
    れかに記載のロボット。
  8. 【請求項8】前記信号出力手段は、音響信号の形式で前
    記出力信号を出力する請求項1〜7のいずれかに記載の
    ロボット。
  9. 【請求項9】前記信号出力手段は、視覚信号の形式で前
    記出力信号を出力する請求項1〜7のいずれかに記載の
    ロボット。
  10. 【請求項10】前記情報提供手段は、コンピュータ制御
    の電子機器である請求項1〜9のいずれかに記載のロボ
    ット。
  11. 【請求項11】前記情報提供手段は、視覚信号および音
    響信号、またはこれらのいずれかの形式で前記所定の情
    報を提供する請求項1〜10のいずれかに記載のロボッ
    ト。
  12. 【請求項12】前記信号出力手段は、前記情報提供手段
    に前記所定の情報を提供させるために必要なデータを含
    む前記出力信号を出力する請求項1〜11のいずれかに
    記載のロボット。
  13. 【請求項13】前記所定の情報はスクランブルされてお
    り、 前記信号出力手段は、前記所定の情報をデスクランブル
    するために必要なデータを含む前記出力信号を出力する
    請求項1〜12のいずれかに記載のロボット。
  14. 【請求項14】前記所定の情報をデスクランブルするた
    めに必要なデータは、信号出力手段から情報提供手段に
    対して直接伝送される請求項13に記載のロボット。
JP848795A 1995-01-23 1995-01-23 ロボット Pending JPH08202679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP848795A JPH08202679A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP848795A JPH08202679A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08202679A true JPH08202679A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11694479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP848795A Pending JPH08202679A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08202679A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000038295A1 (fr) * 1998-12-21 2000-06-29 Sony Corporation Systeme de charge pour robot, robot, chargeur de batterie, procede de charge du robot, et support d'enregistrement
WO2000053281A1 (fr) * 1999-03-05 2000-09-14 Namco, Ltd. Dispositif d'animal virtuel et support d'enregistrement de son programme de commande
WO2000066239A1 (fr) * 1999-04-30 2000-11-09 Sony Corporation Systeme d'animal de compagnie electronique, systeme de reseau, robot et support de donnees
WO2001014033A1 (fr) * 1999-08-24 2001-03-01 Kabushiki Kaisha Bandai Jouet electronique
GB2366216A (en) * 2000-07-04 2002-03-06 Tomy Co Ltd Interactive toy and reaction behaviour methods
WO2002032630A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-25 Sony Corporation Dispositif de commande du comportement d"un robot et procede de commande de ce dispositif
JP2002535104A (ja) * 1999-01-28 2002-10-22 レゴ エー/エス 遠隔制御式玩具
KR100371163B1 (ko) * 2000-05-16 2003-02-06 엘지전자 주식회사 웹 서버를 이용한 성장형 완구 관리 방법
KR100396753B1 (ko) * 2000-08-18 2003-09-02 엘지전자 주식회사 싸이버 공동체를 이용한 완구 학습 장치 및 방법
JP2005305615A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Sony Corp 2足歩行移動装置
WO2020153298A1 (ja) * 2019-01-25 2020-07-30 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像解析システム

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000038295A1 (fr) * 1998-12-21 2000-06-29 Sony Corporation Systeme de charge pour robot, robot, chargeur de batterie, procede de charge du robot, et support d'enregistrement
JP2002535104A (ja) * 1999-01-28 2002-10-22 レゴ エー/エス 遠隔制御式玩具
WO2000053281A1 (fr) * 1999-03-05 2000-09-14 Namco, Ltd. Dispositif d'animal virtuel et support d'enregistrement de son programme de commande
US6772121B1 (en) 1999-03-05 2004-08-03 Namco, Ltd. Virtual pet device and control program recording medium therefor
US6560511B1 (en) 1999-04-30 2003-05-06 Sony Corporation Electronic pet system, network system, robot, and storage medium
WO2000066239A1 (fr) * 1999-04-30 2000-11-09 Sony Corporation Systeme d'animal de compagnie electronique, systeme de reseau, robot et support de donnees
US7089083B2 (en) 1999-04-30 2006-08-08 Sony Corporation Electronic pet system, network system, robot, and storage medium
WO2001014033A1 (fr) * 1999-08-24 2001-03-01 Kabushiki Kaisha Bandai Jouet electronique
KR100371163B1 (ko) * 2000-05-16 2003-02-06 엘지전자 주식회사 웹 서버를 이용한 성장형 완구 관리 방법
US6682390B2 (en) 2000-07-04 2004-01-27 Tomy Company, Ltd. Interactive toy, reaction behavior pattern generating device, and reaction behavior pattern generating method
GB2366216B (en) * 2000-07-04 2004-07-28 Tomy Co Ltd Interactive toy, reaction behaviour pattern generating device, and reaction behaviour pattern generating method
GB2366216A (en) * 2000-07-04 2002-03-06 Tomy Co Ltd Interactive toy and reaction behaviour methods
KR100396753B1 (ko) * 2000-08-18 2003-09-02 엘지전자 주식회사 싸이버 공동체를 이용한 완구 학습 장치 및 방법
WO2002032630A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-25 Sony Corporation Dispositif de commande du comportement d"un robot et procede de commande de ce dispositif
US7099742B2 (en) 2000-10-20 2006-08-29 Sony Corporation Device for controlling robot behavior and method for controlling it
JP2005305615A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Sony Corp 2足歩行移動装置
JP4512406B2 (ja) * 2004-04-23 2010-07-28 ソニー株式会社 2足歩行移動装置
WO2020153298A1 (ja) * 2019-01-25 2020-07-30 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像解析システム
JP2020119398A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像解析システム
CN113316505A (zh) * 2019-01-25 2021-08-27 索尼互动娱乐股份有限公司 图像分析系统
CN113316505B (zh) * 2019-01-25 2024-04-30 索尼互动娱乐股份有限公司 图像分析系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU685953B2 (en) System for human trajectory learning
US5694340A (en) Method of training physical skills using a digital motion analyzer and an accelerometer
US11858118B2 (en) Robot, server, and human-machine interaction method
JPH08202679A (ja) ロボット
EP0880380B1 (en) System for human trajectory learning in virtual environments
KR100606996B1 (ko) 골프 스윙모션 분석방법 및 그 시스템
CN102580314B (zh) 获得用于控制游戏程序的运行的输入
US5214615A (en) Three-dimensional displacement of a body with computer interface
JP3547459B2 (ja) 3次元画像表示システム
US7234351B2 (en) Electronic measurement of the motion of a moving body of sports equipment
US8717254B1 (en) Portable motion sensor and video glasses system for displaying a real time video display to a user while exercising
RU2107328C1 (ru) Способ отслеживания и отображения положения и ориентации пользователя в пространстве и система для осуществления способа
US7101287B1 (en) Sports training apparatus and sports training system
JP2001525716A (ja) プログラム可能な組立玩具
Aucouturier et al. Cheek to chip: Dancing robots and AI's future
CN109545003A (zh) 一种显示方法、装置、终端设备及存储介质
US11947399B2 (en) Determining tap locations on a handheld electronic device based on inertial measurements
KR20130067856A (ko) 손가락 동작을 기반으로 하는 가상 악기 연주 장치 및 방법
US20210114199A1 (en) Remote control system
KR20200065499A (ko) 음악과 춤의 상관관계를 학습하여 춤을 추는 로봇
JPH0954542A (ja) 動作検出装置、シミュレータ装置及び動作検出方法
KR100939869B1 (ko) 실제로봇과 가상로봇이 연동하는 게임 시스템 및 방법
Andersson A real experiment in virtual environments: A virtual batting cage
Freed et al. Musical applications and design techniques for the gametrak tethered spatial position controller
Burloiu et al. Layered motion and gesture sonification in an interactive installation

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050531