JPH0820060B2 - 二種燃料低窒素酸化物バーナ - Google Patents

二種燃料低窒素酸化物バーナ

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JPH0820060B2
JPH0820060B2 JP4012361A JP1236192A JPH0820060B2 JP H0820060 B2 JPH0820060 B2 JP H0820060B2 JP 4012361 A JP4012361 A JP 4012361A JP 1236192 A JP1236192 A JP 1236192A JP H0820060 B2 JPH0820060 B2 JP H0820060B2
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burner
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士慶 楊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、窒素酸化物(以下、
NOXと略す)の排出レベルが低い二種燃料バーナに関
する。
【0002】
【従来の技術】環境の保全は世界全体でますます重要に
なってきている。すでに判っているように、NOXは酸
性雨の主たる原因である。実のところ、ほとんどすべて
のNOXは化石燃料の燃焼から生ずる。その結果、世界
の多くの工業地域で、窒素酸化物の許容排出量のきびし
い規制がしかれつつある。その例を表1に掲げる。
【0003】
【表1】 燃焼産業は、現存する装置からの窒素酸化物を減らす必
要に直面している。このような厳しい規制の下では、従
来の燃焼技術では低NOX排出基準を満たすことはでき
ない。この理由で、炉内の窒素酸化物を減らす方法が開
発されてきた。その方法は2つのグループに分けられ
る。燃焼の改善法と後処理法とである。燃焼の改善法
は、煙道ガスに含まれるNOXを、本発明のような低N
X燃焼技術によって減らすことを意味する。他方、後
処理法は、煙道ガスをアンモニアや尿素のような還元剤
を加えて処理し、窒素酸化物を窒素に還元する。例とし
ては、選択的触媒還元及び選択的非触媒還元プロセスが
ある。
【0004】燃焼過程において形成されるNOXは、熱
−NOXと、燃料−NOXとからなる。熱−NOXは主と
して炎のピーク温度に依存する。燃料−NOXは燃料の
NOX含有量と燃焼反応のメカニズムによって決まる。
現在のところ、燃焼の改善法によってNOX排出量を減
らす方法には、次のものが含まれる。 (1)燃焼システムの作動条件を次のようにして変える
こと: (a)過剰空気の量を減らす。過剰空気が多いことは、
燃焼の過程で酸素密度が高いことを意味し、これはNO
Xの形成に加担する。従って、過剰空気を減らし、燃焼
システムをほぼ完全燃焼の条件の下で作動させれば、N
Xの排出量を減らすことに役に立つ。さらに、空気量
が減ることにより、煙道ガスによって運び去られる熱も
少なくなり、その結果燃焼効率も向上する。
【0005】(b)熱負荷を減らすか又は燃焼のスペー
スを増やす。これは熱伝導率を高め、燃焼温度を低くす
ると、その結果熱−NOXの形成が減少する。欠点は、
炉の容量が減ること、及び経済的な効率が低下すること
である。 (c)空気の予熱温度を下げる。これは炎の温度を効果
的に下げ、従って、熱−NOXを減らす。エネルギーの
節約という観点からは、これは使えるエネルギーの損失
を引き起こす。 (2)バーナあるいは燃焼システムを次の方法で改善す
ること: (a)2次空気による燃焼。空気は燃焼システムの中に
異なるいくつかの場所から注入される。炎の中心部は燃
料に富む還元域を形成し、これがNOXの形成を防止す
る。これは空気と燃料の混合速度を低下させ、炎のピー
ク温度を低くし、NOXを減らす。
【0006】(b)渦燃焼。空気は炉の中に渦流発生器
によって案内される。空気の流れを渦流動させると、空
気と燃料の混合が遅くなり、中央部に再循環域が形成さ
れ、これによりピーク温度が低くなり、NOXが減少す
る。 (c)再燃焼。燃焼プロセスは主燃焼域、再燃焼域、及
び燃焼終了域に分けられる。主燃焼域には燃料の80%
が供給され、貧燃料状態に保たれる。再燃焼域において
は10%乃至20%の燃料が主燃焼域から注入され、富
燃料還元域を作り出す。その後、燃焼終了域では、0乃
至10%の燃料と大量の空気が供給され、前の燃焼域で
燃え残った燃料粒子をすべて完全に燃焼させる。
【0007】(d)燃料ガスの再循環。排気ガスの一部
は冷却され、導き戻されて新鮮な空気と混合し、バーナ
に送られる。炎の温度は下げられ、酸素は希釈され、N
Xは減少する。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】 一般的に言って、低NOXバーナの設計原理は、上
記の方法あるいはテクニックの一つ又はいくつかの組み
合わせである。このような低NOXバーナは、低過剰空
気条件の下で作動すべきである。ガス燃料のバーナに関
しては、NOXの主要源は熱−NOXである。従って、熱
−NOXの減少を第一の目標にすべきである。オイル燃
料のバーナにおいては、燃料に窒素が含まれているの
で、燃料−NOXの減少も同時に考慮せねばならない。
しかるに、燃料−NOX形成のメカニズムは、熱−NOX
の場合よりも複雑である。燃料−NOXを完全に除去で
きる技術は存在せず、オイル燃料バーナのNOX排出量
は、ガス燃料バーナのそれより依然として高くなってい
る。 窒素酸化物の許容排出量を低減する厳しい規制が、
世界の多くの工業地域でしかれるにつれ、そしてまた、
従来のバーナがこのような規制に対応できない状態であ
ることから、低NOXバーナの開発は一層意義のあるこ
とになっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の二種燃料低NO
Xバーナは、次の点に特徴を持つ。特別に設計された渦
流発生器5と、円環空洞状のガス銃2と、及びガス銃2
の中に支持されているオイル銃3とから成ること。詳し
くは、入り口62及び出口63、並びに前記出口63の
回りに等間隔に配置され軸方向に延びる複数個の2次空
気流入口7を持つ耐熱性の末広がりノズル6と、前記末
広がりノズル6の入り口62に同軸的に連結され、主燃
焼空気流入口11を持つ風箱1と、前記風箱1に同軸的
に支持され、所定の曲率の複数枚の羽51、及び中心孔
52を持つ渦流発生器5と、前記渦流発生器5の前記中
心孔52に同軸的に支持されている支持筒体4、及び前
記末広がりノズル6の前記入り口62の近傍において前
記支持筒体4に装架され複数のガス噴出孔221を持つ
ガスノズル22、並びにガス燃料流入口21を有するガ
ス銃2と、前記ガス銃2の前記支持筒体4の中に同軸的
に支持された中空のオイル管35、及び前記末広がりノ
ズル6の前記入り口62の近くにおいて前記オイル管3
5の一端に装架され複数のオイル噴出孔311を持つオ
イルノズル31、及び前記オイル管35に設けられたオ
イル流入口32、及び前記オイル管35の中に同軸的に
支持された高圧空気管34、並びに前記高圧空気管34
に設けられた高圧空気流入口33を有するオイル銃3
と、から成る。
【0010】本発明のより広い適用可能性の範囲は、以
下の詳細な記述から明らかとなろう。しかしながら、以
下に開示する詳細な記述と特別な例は、本発明の好適な
実施例を示すものではあるが、単に本発明の説明のため
のものである事を理解されたい。と言うのも、本発明の
技術的思想とその範囲の中において、種々の変更や修正
が、当業界の技術者に、以下の詳細な記述から明らかに
なるからである。
【0011】
【作用】ガス銃2のガス噴出孔221からのガスジェッ
ト、及びオイル銃3のオイル噴出孔311からのオイル
ジェットは、各々中心線に対して所定の角度をなしてい
る。設計された動作条件の下では、渦動空気流は圧力低
下も乱れも少ない状態で発生できる。これは炎の安定に
有利であり、これにより炎の温度が下がり、空気と燃料
の混合が遅らされ、NOXの形成が防止される。2次空
気及び煙道ガスの再循環は、窒素酸化物を減らすことに
使うことができる。
【0012】
【実施例】本発明は、以下の実施例の説明と付属図面か
ら一層よく理解されるであろう。しかし、これらの図面
は単に説明のために与えるものであり、本発明を制限す
るものではない。図1を参照されたい。本発明による二
種燃料低NOXバーナの組立体は、本質的に、風箱1、
ガス銃2、オイル銃3、支持筒4、渦流発生器5、末広
がりノズル6、及び2次空気流入口7から成る。このバ
ーナ組立体は、炉への取付けに適応するようになってい
る。風箱1は主燃焼空気流入口11をもち、細まり管1
2からくびれ管13へと至る構成である。くびれ管13
が、末広がりノズル6の入り口62へ同軸的に連結され
ている。主燃焼空気は主燃焼空気流入口11から風箱1
へ入り、先細円すい形の細まり管12を通って流れ、く
びれ管13に入る。くびれ管13は渦流発生器5を収容
している。渦流発生器5の斜視図が図3に示されてい
る。渦流発生器5の渦形羽51は、あらかじめ決められ
た渦流曲率を持ち、前記主燃焼空気の流れ方向を変えて
末広がりノズル6の中に渦流を作り出す。渦形羽51の
曲率はまた、空気の圧力低下も乱れも少なくなるように
決められている。渦流発生器5の下流側に末広がりノズ
ル6が位置する。主燃焼空気が渦流発生器5を通過する
と、渦流発生器5は末広がりノズル6から炉(図示せ
ず)に向って拡がる高速の渦動空気流を発生し、炎の根
元に強い再循環を作り出す。強い内部の再循環は炎の安
定性を高め、炎の温度を低下させ、NOXの排出量を減
らす。
【0013】末広がりノズル6は耐火性の材料61で造
られ、入り口62から出口63に向って末広がりを形成
する。耐火性材料61及びその背板62に4つの2次空
気流入口7が設けられている。風箱1の風箱フランジ1
4が背板62に装架され、これによって風箱1が固定さ
れている。2次空気は、2次空気流入口7から炉の中へ
注入される。上述したように、2次空気の燃焼により、
注入された燃料と主燃焼空気は、炎の中心部に富燃料還
元域を形成し、これがNOXの形成を防止する。残りの
燃料粒子は、2次空気を供給する事により完全に燃やさ
れる。
【0014】ガス銃2は支持筒体4を主要素とする環状
の中空円筒体であり、その一端にガス燃料流入口21が
設けられている。他端にはガスノズル22を有してい
る。図2に示したように、ガスノズル22の周辺にはい
くつかのガス噴出孔221が等間隔に配置されている。
ガス噴出孔221は、バーナの中心線に対して15゜〜
40゜位に傾いた角度を持っている。ガス燃料は、注入
された後に再循環域を通り、次いで図4に示したよう
に、主燃焼空気と混合する。この結果、燃料と空気の混
合の遅延が達成され、富燃料燃焼が強化され、これがさ
らにNOX排出量を低下する。ガス銃2は支持筒体4に
支持されている。支持筒体4の一端には、風箱1の側板
15を固定するためのフランジ41が設けられている。
渦流発生器5は支持筒体4の他端部に装架されている。
【0015】オイル銃3は、前記ガス銃2の中に挿入さ
れ同軸的に支持されたオイル管35を主要素とする環状
の中空円筒体であり、その一端にオイルノズル31が設
けられている。オイル銃3の中心部には1本の高圧空気
管34が挿入されており、この高圧空気管34の外端が
高圧空気流入口33を形成している。圧縮空気は高圧空
気流入口33から高圧空気管34の中に導かれる。オイ
ル銃3の内部は中空の環状通路(オイル通路)を形成し
ている。オイルノズル31は、複数個のY字形のオイル
噴出孔311を有している。オイル噴出孔311は、バ
ーナの中心線に対して15゜〜40゜位の角度傾けられ
ている。液体燃料は、オイル流入口32からオイル銃3
に入り、前記中空の環状通路を通ってオイルノズル31
へと流れる。液体燃料は、オイルノズル31の部位で圧
縮空気と混合され微粒子化された後、オイル噴出孔31
1から高速で、バーナの中心線に対して15゜〜40゜
位の角度を持って噴出される。本発明のガス銃2及びオ
イル銃3は、取り外し可能で、その位置も調節可能であ
る。このため操作員は効率の良い運転状態を達成するた
め、燃料供給を調節したり、装置を修理したり、を容易
にできる。
【0016】煙道ガスの再循環もまた、本発明において
利用できる。煙道ガスを導いて主燃焼空気と予め混合さ
せ、風箱1へ入らせる事ができる。あるいは、煙道ガス
は2次空気流入口7から燃焼系へ案内する事もできる。
他の方式では、細まり管12に煙道ガスの入り口を設
け、その入り口から風箱1に煙道ガスを入れ、主燃焼空
気と混合させる事もできる。煙道ガスの再循環の目的
は、炎のピーク温度を下げ、燃焼空気中の酸素を希釈
し、その結果熱−NOXの排出量を低減する事にある。
【0017】以上に開示したのは本発明の構造と機能で
ある。本発明の特徴を実施態様としてさらに述べれば以
下のようになる: (2)ガス燃料用の環状のガス銃2は、中空管ガス銃で
ある。 (3)ガス燃料は、ガス噴出孔221の傾き角により、
バーナの中心軸線に対して15゜〜40゜の角度で注入
される。 (4)ガス燃料は、末広がりノズル6に20〜150m
/secの速度で注入される。 (5)主燃焼空気は末広がりノズル6に入り、ガス銃2
をとりまく。 (6)主燃焼空気は、7〜70m/secの速度で入っ
てくる。 (7)主燃焼空気は、供給される空気の全量の60−9
0%を占める。 (8)主燃料空気の渦動数、すなわち、接線運動量の軸
方向運動量と半径に対する比は0.5〜1.5である。 (9)ガス銃2の外径のくびれ管13の内径に対する比
は0.45〜0.75である。 (10)主燃焼空気は、渦流発生器5(これは中華民国
の特許である:特許番号は第61534号)を通り、乱
れの少ない渦流を形成し、空気と燃料の混合を制御す
る。 (11)燃料と主燃焼空気は末広がりノズル6の中で混
合するが、これは特別に設計したもので、出口63の径
が入り口62の径の2〜3倍であり、内周縁は中心線に
対して18〜37度の角をなしている。 (12)供給される主燃焼空気の全量は、完全燃焼に必
要な最少限量の1.05〜1.3倍である。 (13)末広がりノズル6の周囲に等間隔に配置された
3乃至8個の2次空気流入口7がある。 (14)2次空気は、燃焼室に14〜80m/sの速度
で入る。 (15)オイル銃3のY字形をなすオイル噴出口311
からはNO.2あるいはNO.6重油が注入される。 (16)油粒子は、高圧空気管34によりオイルノズル
31の部位に導かれた圧縮空気により、80〜400m
/sの速度で注入される。 (17)油粒子は、オイル噴出孔311の傾き角とし
て、バーナの中心線に対して15゜〜40゜の角度で注
入される。 (18)油粒子の平均直径は20〜40ミクロンであ
る。 (19)ガス銃2及びオイル銃3は調節可能である。
【0018】本発明に係る二種燃料低NOXバーナから
のNOX排出量を調べるための実験が行われた。前記目
的のために二種燃料低NOX排出量のバーナが次のよう
に設計され、2〜10×106Btu/hr(Btuと
は、ヤードポンド系の熱量の単位で、純粋1ポンドを標
準気圧のもとで60.5°Fから61.5°Fまで昇温
させる熱量を意味する。SI単位系との関係は、1Bt
u=1.05506KJ。)で作動するようになされ
た。ガスノズル22は、バーナの中心線に対して25度
の角度をなす20個のガス噴出口221を持っている。
オイルノズル31は、バーナの中心線に対して22度の
角度を持つ6個のオイル噴出口311を持っている。末
広がりノズル6の出口63の直径は入り口62の直径の
2.4倍であり、内周面は中心線に対して30度の角度
をなしている。4つの2次空気流入口7が末広がりノズ
ル6の外周縁に等間隔に配置されている。煙道ガスは導
かれて主燃焼空気と混合し、次いで、主燃焼空気流入口
11から風箱1に入る。末広がりノズル6は実験中炉に
埋め込んだ。
【0019】この二種燃料低NOXバーナは、中華民国
産業技術研究所(以下、ERLと略す。)のエネルギー
及び資源研究室、及びアメリカ合衆国のリサーチコット
レル環境サービス・テクノロジー社(以下、RC−ES
Tと略す。)においてテストされた。テストデータは図
5から図8及び表2にプロット及び表示してある。図5
及び図6のデータは、前記産業技術研究所(ERL)の
エネルギー及び資源研究室でテストされたものである。
これらの図において、φTは完全燃焼に必要な最少限の
空気量に対する、供給された全燃焼空気量の割合を示
し、FGRは全煙道ガスに対する再循環された煙道ガス
の割合を示す。STAGEDは供給された2次空気量
を、そして、PRIMARY STOICHは完全燃焼
に必要な最少限の空気量に対する主燃焼空気量の比をそ
れぞれ示す。図5はバーナが6.6×106Btu/h
rで作動したとき、2次空気によって、それを用いない
場合に比し、NOXがより減少する事を示す。もし、2
次空気と、4〜5%の煙道ガスの再循環の両方を適用す
れば、NOXの排出量は13ppmまで減らす事ができ
る。図6は2次空気を用いず、10×106Btu/h
rで作動したときの結果を示す。図6からは、煙道ガス
の再循環を増やす事により、NOXを減らせる事が分か
る。最良の結果の13ppmは、FGRが10%の時に
得られた。
【0020】図7及び図8のデータは、前記RC−ES
Tの別な炉で得られたものである。そこではバーナは2
〜4×106Btu/hrで作動された。NOX排出量
は、FGRが増すと減少している。4×106Btu/
hrで作動した時に、8ppmと言う最良の結果が得ら
れた。図5〜図7には、ガスを燃料とした時は、2〜1
0×106Btu/hrと言う広い範囲の作動に対し
て、バーナは安定した性能を持ち、従来のガスバーナ
(80〜130ppm)に比しNOX排出量も低くなる
事が示されている。
【0021】図8は、NO.2オイル(0.05%N)
および低放出(Low Emission)のNO.2
オイル(0.02%N)を含む液体燃料の結果を示して
いる。低放出のNO.2オイル(0.02%N)に対す
る最良の結果は20ppmである。一方、NO.2オイ
ル(0.05%N)の結果は、燃料−NOXが高いため
に良くなく、最良の結果で59ppmである。
【0022】表2は、前記のERLでテストされたN
O.6オイル(0.3%N)の結果を示す。最良の結果
は103ppmNOXである。すべての結果は100〜
150ppmの範囲にあり、250〜330ppmの範
囲にある従来のバーナの結果よりは良好である。煙道ガ
スの再循環を同時に適用すれば、100ppmを下回
る、さらに良好な結果が達成されるものと考えられる。
【0023】以上、本発明を好適な実施例について記述
したが、本発明はここに開示した実施例に限定されるも
のではない事を理解されたい。逆に、特許請求の範囲に
開示した技術的思想及び範囲に含まれる種々の変形や同
様な配置をカバーすることが意図されているのである。
特許請求の範囲の発明には、そのような変形及び同様な
構造のすべてを包含するよう最も広い解釈が与えられる
べきである。
【0024】
【表2】
【0025】
【本発明が奏する効果】本発明の二種燃料低NOXバー
ナは、窒素酸化物の低減のために、渦燃焼、2次燃焼、
及び煙道ガスの再循環を応用しているので、この二種燃
料低NOXバーナによれば、過剰酸素3%で、最良の結
果は、天然ガスを燃やす場合で8ppmNOXであり、
No.2オイルを燃やす場合で59ppm NOXであ
り、No.6オイルを燃やす場合で103ppm NO
Xである。これらの結果は、本発明がアメリカ合衆国、
ヨーロッパ、日本、あるいは台湾の厳しいNOX排出規
制をクリヤーし、環境の保全に寄与することを示すもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二燃料低NOXバーナの構造を示
すため一部分を断面にした斜視図である。
【図2】本発明によるバーナのガス銃とオイル銃の構造
を拡大して示した斜視図である。
【図3】本発明によるバーナの渦流発生器を示した斜視
図である。
【図4】末広がりノズルにおける炎の流場を示した線図
である。
【図5】中華民国産業技術研究所のエネルギー及び資源
研究室におけるガス燃料を使ったバーナの試験データを
示す(燃焼率は6.6−8.7×106Btu/h
r)。
【図6】中華民国産業技術研究所のエネルギー及び資源
研究室におけるガス燃料を使ったバーナの試験データを
示す(燃焼率は10×106Btu/hr)。
【図7】アメリカ合衆国のR−C 環境サービス及び技
術におけるガス燃料を使ったバーナの試験データを示す
(燃焼率は2−4×106Btu/hr)。
【図8】アメリカ合衆国のR−C 環境サービス及び技
術において得られたオイル燃料を使ったバーナの試験デ
ータを示す(燃焼率は3×106Btu/hr)。
【符号の説明】
62 入り口 63 出口 7 2次空気流入口 6 末広がりノズル 11 主燃焼空気流入口 1 風箱 51 羽 52 中心孔 5 渦巻発生器 4 支持筒体 221 ガス噴出孔 21 ガス燃料流入口 2 ガス銃 35 オイル管 311 オイル噴出孔 31 オイルノズル 32 オイル流入口 34 高圧空気管 33 高圧空気流入口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料用のオイル銃の外周にガス燃料
    用のガス銃が同軸的に配置され、更にガス銃の外周に主
    燃焼空気の風箱が同軸的に配置され、これらが末広がり
    ノズルの入り口へ同軸的に連結されている二種燃料バー
    ナにおいて、 風箱は主燃焼空気流入口をもち、細まり管からくびれ管
    へと至る構成であり、くびれ管が末広がりノズルの入り
    口へ同軸的に連結されており、末広がりノズルの外周に
    等間隔に配置され軸方向に延びる複数の2次空気流入孔
    が炉に向って設けられていること、 前記くびれ管内の前記ガス銃との間隙部位であって前記
    末広がりノズルの入り口に近い位置に、主燃焼空気の流
    れを末広がりノズルから炉に向かって広がる高速の渦動
    空気流に形成する 所定曲率複数の羽持つ渦流発生器
    が設置されていること、 ガス銃は、 前記渦流発生器が持つ中心孔へ通して同軸的
    に支持された中空の支持筒体と、支持筒体の一端に設け
    られ前記末広がりノズルの入り口近傍の位置に装架され
    た複数のガス噴出孔を持つガスノズルと、及び支持筒体
    の他端に設けられたガス燃料の流入口とで構成され、前
    記ガス噴出孔はバーナの中心線に対して15度乃至40
    度の角度をなすこと、 オイル銃は、 前記ガス銃の前記支持筒体の中に同軸的に
    支持されたオイル管と、前記オイル管の一端に設けられ
    前記末広がりノズルの入り口近傍の位置に装架された複
    数のオイル噴出孔を持つオイルノズルと、オイル管の他
    端に設けられた液体燃料の流入口と、オイル管の内部に
    同軸的に支持され、その一端は前記オイル噴出孔と接続
    され、他端に高圧空気流入口を有する高圧空気管とで構
    成され、前記オイル噴出孔はY字形に形成され、一つの
    孔はオイル管内を流れる液体燃料の通路とされ、他の一
    つは前記高圧空気管内を導かれた高圧空気の通路とさ
    れ、残る孔において液体燃料は高圧空気と混合され微粒
    子化されるのであり、該孔はバーナの中心線に対し15
    度乃至40度の角度をなすこと、 をそれぞれ 特徴とする二種燃料低窒素酸化物バーナ。
  2. 【請求項2】 ガス銃外径、前記風箱のくびれ管の
    内径の0.45〜0.75倍あることを特徴とする、
    請求項1記載の二種燃料低窒素酸化物バーナ。
  3. 【請求項3】 末広がりノズルの出口の直径末広
    がりノズルの入口の直径の2〜3倍であることを特徴と
    する、請求項1記載の二種燃料低窒素酸化物バーナ。
  4. 【請求項4】 末広がりノズルの内周縁が、バーナの中
    心線に対して18乃至37度の角度をなすことを特徴と
    する、請求項1記載の二種燃料低窒素酸化物バーナ。
  5. 【請求項5】 ガス銃とオイル銃とは軸方向に滑動可能
    で、前記ガス銃と前記オイル銃の軸方向の位置調節可
    能であることを特徴とする、請求項1記載の二種燃料低
    窒素酸化物バーナ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した主燃焼空気流入口へ
    入る主燃焼空予め煙道ガスと混同させておくこと、又
    は煙道ガスを2次空気流入口から供給すること、又は風
    箱へ煙道ガスを入れて主燃焼空気と混させることによ
    り、それぞれ煙道ガスの再循環を行なわしめることを特
    徴とする二種燃料低窒素化物バーナ。
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