JPH0819994A - 食材成形方法 - Google Patents

食材成形方法

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JPH0819994A
JPH0819994A JP15482994A JP15482994A JPH0819994A JP H0819994 A JPH0819994 A JP H0819994A JP 15482994 A JP15482994 A JP 15482994A JP 15482994 A JP15482994 A JP 15482994A JP H0819994 A JPH0819994 A JP H0819994A
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cutter
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孝 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒状の固形食材をシャトー形状に自動加工す
る。 【構成】 あらかじめ固形食材を所定の長さの棒状に切
断し、この棒状食材Wの軸線を第1の円軌道1の接線と
平行に保持して送る。この時棒状食材の移動空間に、棒
状食材の軸線回りに所定角度づつ位相をずらして配置さ
れる複数個の第1カッター群51、52、53を進出さ
せ、移動する棒状食材の円弧軌跡に従ってその軸方向側
面を切削する。そして、切削された軸方向側面の対向側
面を外側にして、棒状食材を第2の円軌道2に受け入れ
て送り、その棒状食材の移動空間に、棒状食材の軸線回
りに所定角度づつ位相をずらして配置される複数個の第
2カッター群54、55を進出させ、移動する棒状食材
の円弧軌跡に従って、棒状食材の前記対向側面を切削す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、根菜類などの固形食材
を、例えばステーキ料理等の付け合わせに用いられる形
状に、切削成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】にんじんやじゃがいもなどの根菜類を適
当な長さに切断して、図11のような樽型に成形したも
のを、西洋料理業界では、一般に「シャトー」と呼称し
ている。このシャトーは、ステーキ料理などの付け合わ
せに用いられるのであるが、その加工は熟練した料理人
の手作業で行われ、加工数量にも限界があり、コスト高
を招いている。このような点を考慮した、シャトーの自
動加工装置の例として、特公平1−60399号公報の
「食材成形機」を掲げることができる。この食材成形機
では、まず食材の両端を切り落としてから食材の中心を
突き刺して保持し、4組の面取り装置によって、食材の
稜線を円弧状をなす8面体に成形する。それから、食材
の中心部を芯抜きすると同時に放射状に4分割し、シャ
トーの自動加工を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような食材成形機
では、にんじんなどの食材を丸ごと供給し、両端部を切
断して長さを整え、食材の稜線を円弧状をなす8面体に
成形した後、放射状に4分割しているため、切り取る部
分が多く、食材を浪費する傾向がある。また、成形後の
食材において、芯抜きされた面と分割のため放射状に切
断された面は、円弧状の曲面を形成していないため、樽
型とは程遠く、高級感のある真のシャトー形状であると
は云い難い。従って、本発明は、より本来の形状に近い
樽型のシャトーを、自動的かつ効率よく加工する方法を
提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の食材成形方法で
は、あらかじめ根菜類のような固形食材を所定の長さの
棒状に切断し、この棒状食材の軸線を第1の円軌道の接
線と平行に保持して、第1の円軌道に沿って送る。この
時棒状食材の移動空間に、棒状食材の軸線回りに所定角
度づつ位相をずらして配置される複数個の第1カッター
群を進出させ、移動する棒状食材の円弧軌跡に従って、
棒状食材の軸方向側面を切削する。そして、第1の円軌
道で切削された軸方向側面の対向側面を外側にして受け
入れ、かつ軸線を第2の円軌道の接線と平行に保持し
て、棒状食材を第2の円軌道に沿って送る。この時棒状
食材の移動空間に、棒状食材の軸線回りに所定角度づつ
位相をずらして配置される複数個の第2カッター群を進
出させ、移動する棒状食材の円弧軌跡に従って、棒状食
材の前記対向側面を切削する。さらに、対向2側面の切
削が終了した棒状食材を、軸線回りに90°位相がずれ
た姿勢で第3の円軌道に沿って送り、第3のカッターで
90°位相ずれした位置の軸方向側面を切削し、第3の
円軌道で切削された側面に対向する270°位相ずれし
た位置の軸方向側面を外側にして、第4の円軌道に沿っ
て送り、第4のカッターで270°位相ずれした位置の
軸方向側面を切削する。
【0005】
【作用】棒状の食材は、まず第1と第2の円軌道に沿っ
て送られ、第1と第2の各カッターの数に応じた面数
で、対向する軸方向2側面が円弧状に面取りされる、そ
して、第3と第4の円軌道に沿って送られると、第3と
第4のカッターで、前記軸方向の対向2側面と直交する
位相の、軸方向の対向2側面が円弧状に面取りされる。
【0006】
【実施例】本発明の食材成形方法を実施した一例を、図
に基づいて説明する。図1は実施例における食材成形機
構10の主要な構成を示す正面図で、図2は食材成形機
構10に組み合わされる食材成形機構20の主要な構成
を示す平面図である。図3は、食材成形機構10に食材
成形機構20を組み付けた例を示す概略側面図である。
そして、本実施例に供される根菜類のような固形食材
は、あらかじめ所定の長さに切断し、その上で図4のよ
うな断面扇型の棒状に加工されたもの(以降ワークと呼
称する)を使用する。
【0007】1は食材成形機構10においてワークWが
辿る第1の円軌道、2は第1の円軌道を経たワークW3
が辿る第2の円軌道を示し、両円軌道は同一垂直平面内
に配置する。11はワークWを第1の円軌道1に沿って
旋回させる第1ローターで、軸線が水平な回転軸110
に固定される。回転軸110は、ローター11を挟み付
ける形で固定された、前後(図1において奥行き方向を
前後方向とする)2枚のスペーサ113を介して、図3
に示す前後2枚の壁板101、102に回転可能に支持
される。この壁板101、102は、図3に示すよう
に、第1の円軌道1と第2の円軌道2を前後から挟み付
け、ワークWの移動を案内する働きも担っている。ロー
ター11は、重心位置が回転軸110の回転中心と一致
する略円形の平板で、その周縁部には、所定角度間隔で
ワークWを受け入れる複数の切り欠き部111、112
を設け(実施例では180°間隔で2個所)、ワークW
の軸線を第1の円軌道の接線と平行にして受け取らせ
る。114と115は受け取ったワークWを矢印で示す
進行方向へ押し出す爪部である。
【0008】51、52、53は、前後いずれかの壁板
に取り付けられた第1のカッター群で、それぞれ第1の
円軌道1に沿って移動するワークWの移動空間に進出す
る。カッター51は、壁板101、102と平行に前後
2枚固定され(この位置を、ワークWの軸線回りに0°
と180°の位相とする)、ワークWの軸方向側面を切
削して所定の幅寸法に整えるものである。カッター52
は壁板と直角、すなわちワークWの軸線回りに90°の
位相で固定され、ワークWの移動軌跡に従って軸方向側
面を切削し、第1の円軌道と同じ曲率の円弧状切削面
を、ワークWに形成させるものである。カッター53
は、ワークWの軸線回りに45°と135°の位相で2
枚固定され、ワークWの移動軌跡に従って軸方向側面を
切削して、第1の円軌道に対するカッター53の傾きに
応じた円弧状切削面を、ワークWに形成させるものであ
る。このカッター52と53で円弧状に成形した軸方向
側面を第1の軸方向側面とする。61、62は、ワーク
Wをローター11の切り欠き部111あるいは112に
押し付ける第1のガイド群で、第1の円軌道の外側に配
置され、ワークWの軸線を第1の円軌道の接線と平行に
保つ働きをする。
【0009】21は、ワークW3を第2の円軌道2に沿
って旋回させる第2ローターである。第2の円軌道2
は、第1の円軌道1と同一垂直平面内に有り、円軌道1
の最下点に接近して位置させる。従って、第2ローター
21は、第1ローター11の真下に位置させ、互いに干
渉しない程度に近付けて、回転軸110と平行な回転軸
210に固定される。回転軸210は、ローター21を
挟み付ける形で固定された、スペーサ113と同形の前
後2枚のスペーサ213を介して、ローター11と同様
に前後2枚の壁板101、102に回転可能に支持され
る。ローター21は、重心位置が回転軸210の回転中
心と一致する略長方形の平板で、両端部にワークW3を
受け入れる湾曲凹部211、212を設ける。湾曲凹部
211と212の曲率は、第1の円軌道の曲率と同じ
で、ワークWの第1の円軌道で切削された軸方向側面
に、湾曲凹部211あるいは212が宛がわれる。湾曲
凹部211あるいは212に受け取られたワークW3
は、第1の円軌道で切削された軸方向側面の対向側面を
外側にして受け入れられることになり、ワークW3の軸
線は第2の円軌道2の接線と平行である。214と21
5は受け取ったワークW3を矢印で示す進行方向へ押し
出す爪部である。
【0010】図1においては説明の便宜上、ローター1
1の切り欠き部111、112と、ローター21の湾曲
凹部211、212との位相をずらして描いているが、
実際の動作においては両ローターは同期逆回転してお
り、第1の円軌道1と第2の円軌道2との最接近点にお
いて、切り欠き部111と湾曲凹部211、切り欠き部
112と湾曲凹部212は、それぞれ常に対面するよう
に回転させる。
【0011】54、55は、前後いずれかの壁板に取り
付けられた第2のカッター群で、それぞれ第2の円軌道
2に沿って移動するワークW3の移動空間に進出する。
カッター54は壁板と直角、すなわちワークW3の軸線
回りに(ワークWの姿勢を基準として)270°の位相
で固定され、ワークW3の移動軌跡に従って軸方向側面
を切削し、第2の円軌道とほぼ同じ曲率の円弧状切削面
を、ワークW3に形成させるものである。カッター55
は、ワークW3の軸線回りに(ワークWの姿勢を基準と
して)225°と315°の位相で2枚固定され、ワー
クW3の移動軌跡に従って軸方向側面を切削して、第2
の円軌道に対するカッター55の傾きに応じた円弧状切
削面を、ワークW3に形成させるものである。このカッ
ター54と55で円弧状に成形した軸方向側面を第2の
軸方向側面とする。63、64、65、66は、ワーク
W3をローター21の湾曲凹部211あるいは212に
押し付ける第2のガイド群で、第2の円軌道の外側に配
置され、ワークW3の軸線を第2の円軌道2の接線と平
行に保つ働きをする。
【0012】次に図2について説明する。3は食材成形
機構20においてワークW5が辿る第3の円軌道、4は
第3の円軌道を経たワークW6が辿る第4の円軌道を示
し、両円軌道は共に水平で、上下にワークW5の厚み寸
法程度隔て、かつ上方から見てワークW5の幅寸法程度
に両円軌道が重なるように配置する(図3参照)。31
はワークW5を第3の円軌道3に沿って旋回させる第3
ローターで、回転軸310に固定される。回転軸310
は、図3に示す段差付きのベース板200の上段側20
1に軸線を垂直にして回転可能に支持される。このベー
ス板の段差は、第3の円軌道3と第4の円軌道4の上下
間隔に等しく、下段側202に後述する第4ローターが
回転可能に支持される。203とした実線及び破線はベ
ース板の段差位置を示しており、第3の円軌道3に沿っ
てこの位置まで送られると、ワークW6は、ベース板の
上段側201から下段側202に落ち込み、第4の円軌
道4に乗り移ることになる。従って、ベース板の上段側
と下段側の各上面は、それぞれ第3の円軌道3と第4の
円軌道4を移動するワークWを、支えて案内する働きも
担っている。
【0013】食材成形機構20は、直立する食材成形機
構10の下端部に直角に連結し、図3のように、両者で
L字形を形成させる。すなわち、第1と第2の円軌道を
含む垂直平面の、第2の円軌道2の最下点の真下に、水
平な第3の円軌道3をワークW5の幅寸法程度交差さ
せ、第2の円軌道2を経たワークW5が、第3の円軌道
3を構成するベース板上段側201上に着地するように
連結している。ローター31は、重心位置が回転軸31
0の回転中心と一致する略長方形の平板であり、その両
端面311または312を落下してきたワークW5の軸
方向側面に宛がい、ワークW5の軸線を第3の円軌道3
の接線と平行に受け入れる。313と314は受け入れ
たワークWを矢印で示す進行方向へ押し出す爪部であ
る。
【0014】56は、ベース板上段側201上に取り付
けられた第3のカッターで、第3の円軌道3に沿って移
動するワークW5の移動空間に進出する。カッター56
は、ベース板と直角、すなわちワークW5の軸線回り
に、ワークWの姿勢を基準として180°の位相で固定
され、ワークW5の移動軌跡に従って軸方向側面を切削
し、第3の円軌道3とほぼ同じ曲率の円弧状切削面を、
ワークW5に形成させるものである。このカッター56
で円弧状に成形した軸方向側面を第3の軸方向側面とす
る。67、68、69は、ワークW5をローター31の
端面311あるいは312に押し付ける第3のガイド群
で、第3の円軌道3の外側に配置され、ワークW5の軸
線を第3の円軌道3の接線と平行に保つ働きをする。
【0015】41は、第3の円軌道3を経たワークW6
を、第4の円軌道4に沿って旋回させる第4ローターで
ある。第4ローター41は、回転軸310と平行な回転
軸410に固定され、前述したようにベース板下段側2
02に回転可能に支持される。ローター41は、重心位
置が回転軸410の回転中心と一致する略長方形の平板
で、両端部にワークW6を受け入れる湾曲凹部411、
412を設ける。湾曲凹部411と412の曲率は、第
3の円軌道3の曲率と同じで、ワークW5の第3の円軌
道で切削された軸方向側面に、湾曲凹部411あるいは
412が宛がわれる。湾曲凹部411あるいは412に
受け取られたワークW6は、第3の円軌道3で切削され
た軸方向側面の対向側面を外側にして受け入れられるこ
とになり、ワークW6の軸線は第4の円軌道4の接線と
平行である。413と414は、受け取ったワークW6
を矢印で示す進行方向へ押し出す爪部である。両ロータ
ーは同期逆回転させ、第3の円軌道3と第4の円軌道4
とが重なる点において、端面311と湾曲凹部412、
端面312と湾曲凹部411は、それぞれ常に相対させ
る。
【0016】57は、ベース板下段側202に取り付け
られた第4のカッターで、第4の円軌道4に沿って移動
するワークW6の移動空間に進出する。カッター57
は、ベース板と直角、すなわちワークW6の軸線回り
に、ワークWの姿勢を基準として0°の位相で固定さ
れ、ワークW6の移動軌跡に従って軸方向側面を切削
し、第4の円軌道3とほぼ同じ曲率の円弧状切削面を、
ワークW6に形成させるものである。このカッター57
で円弧状に成形した軸方向側面を第4の軸方向側面とす
る。70、71、72は、ワークW6をローター41の
湾曲凹部411あるいは412に押し付ける第4のガイ
ド群で、第4の円軌道4の外側に配置され、ワークW6
の軸線を第4の円軌道4の接線と平行に保つ働きをす
る。
【0017】尚、食材成形機構10の各回転軸と食材成
形機構20の各回転軸は、それぞれ別々に駆動して同期
回転させてもよいが、各回転軸110、210、31
0、410に、図3で示すベベルギア216、315と
図示しない複数のギアと組み合わせて、単一の駆動モー
ターで一斉に回転力を与え、各ローター11、21、3
1、41に所定の回転を与えることも可能である。
【0018】本実施例の動作について説明する。図4な
いし図11は、各カッターに切削された図4のワークW
の形状の変化を順次示したもので、図4から図8まで
は、左側の図形がワークの側面図、右側の図形がその正
面図である。図10は、上側の図形がワークの平面図、
下側の図形がその正面図であり、図11では、上側の図
形がワークの平面図、左下側の図形がその正面図、右下
の図形が側面図である。各図に記載された仮想線は、ワ
ークWに各カッターが切り進む角度を示している。ま
ず、ワークWを第1の円軌道1の頂上付近に湾曲部を下
にして1個づつ供給する。ワークWはローター11の切
り欠き部111にはまり込み、爪部114によってカッ
ター51に向け円軌道に沿って送られる。前後2枚のカ
ッター51で、ワークWは軸方向側面を切削されなが
ら、カッター51の直後に控えるカッター52に当接
し、ワークWの軸線回りに90°の位相にある側面が、
第1の円軌道1と同じ曲率の円弧状に切削され、ガイド
61に至る。カッター51に切削されたワークWは、図
5に示すような、所定の幅寸法に成形されたワークW1
となり、カッター52に切削されたワークW1は、図6
で示すような、上面が円弧状のワークW2となる。
【0019】ワークW2は、ガイド61の直後に配置さ
れた2枚のカッター53に押し付けられ、カッター53
が、ワークW2の軸線回りに45°と135°の位相に
ある側面を、第1の円軌道に対するカッター53の傾き
に応じた円弧状に切削する。カッター53に切削された
ワークW2は、図7で示すような、上面とその両肩面が
円弧状のワークW3となる。カッター53を通ったワー
クW3は、ガイド62を経て第1の円軌道1の下端部に
向かう。この時、ローター21はローター11と回転方
向を逆にして同期回転しており、ローター11の切り欠
き部111が第2の円軌道2に接近すると、ローター2
1の湾曲凹部211も第1の円軌道1に接近するため、
第1の円軌道1の下端部に達したワークW3は、真下へ
落下してローター21の湾曲凹部211上に着地する。
【0020】第1の円軌道1から第2の円軌道2に乗り
移ったワークW3は、第1の円軌道1を経て切削された
軸方向側面がローター21の湾曲凹部211に当接し、
その対向側面が第2の円軌道2の外側に向くことにな
る。ワークW3は、爪部214に押され、ガイド63、
64に案内されてカッター54に達し、ワークW3の軸
線回りに270°の位相にある側面を、第2の円軌道2
とほぼ同じ曲率の円弧状に切削される。カッター54に
切削されたワークW3は、図8で示すような、下面が円
弧状のワークW4となる。カッター54を通ったワーク
W4は、ガイド65を経て、その直後に配置された2枚
のカッター55に押し付けられ、カッター55が、ワー
クW4の軸線回りに225°と315°の位相にある側
面を、第2の円軌道に対するカッター55の傾きに応じ
た円弧状に切削する。カッター55に切削されたワーク
W4は、図9で示すような、下面とその両肩面が円弧状
のワークW5となる。
【0021】ワークW5は、ガイド66に当接してさら
に送られ、第2の円軌道2の下端部に向かい、第3の円
軌道3が位置するベース板上段側201上に落下する。
この時、第3の円軌道3のローター31もローター21
と同期回転しており、ローター21の湾曲凹部211が
第3の円軌道3に接近すると、ローター31の端面31
1も第2の円軌道2に接近し、第2の円軌道2から落下
したワークW5の、軸線回りに0°の位相にある側面
が、端面311に当接することになる。従って、第1の
円軌道1のカッター51で切削された軸方向側面の一方
が、第3の円軌道3の外側に向くことになる。ワークW
5は、爪部313に押され、ガイド67、68に案内さ
れてカッター56に達し、ワークW5の軸線回りに18
0°の位相にある側面を、第3の円軌道3とほぼ同じ曲
率の円弧状に切削される。カッター56に切削されたワ
ークW5は、図10で示すような、左側面も円弧状のワ
ークW6となる。
【0022】カッター56を通ったワークW6は、ガイ
ド69を経て第4の円軌道4に接近するに従い、ベース
板下段側202上に落下することになる。この時、第4
の円軌道4のローター41もローター31と同期回転し
ており、ローター31の端面311が第4の円軌道4に
接近すると、ローター41の湾曲凹部412も第3の円
軌道3に接近し、円軌道3から落下したワークW6の、
軸線回りに180°の位相にある側面が湾曲凹部412
に当接することになる。ワークW5は、爪部414に押
され、ガイド70、71に案内されてカッター57に達
し、ワークW6の軸線回りに0°の位相にある側面が、
第4の円軌道4とほぼ同じ曲率の円弧状に切削される。
カッター57に切削されたワークW5は、図11で示す
ような、右側面も円弧状のワークW7となる。カッター
57を通ったワークW7は、ガイド72を経て、図示し
ないワーク排出口に達し、食材成形機構20から排出さ
れる。
【0023】こうして、第1の円軌道によって円弧状に
切削される第1の軸方向側面としてワークWの軸線回り
に45°、90°、135°、第2の円軌道によって円
弧状に切削される第2の軸方向側面として軸線回りに2
25°、270°、315°、第3の円軌道によって円
弧状に切削される第3の軸方向側面として軸線回りに1
80°、第4の円軌道によって円弧状に切削される第4
の軸方向側面として軸線回りに0°の位相にある面が、
全て円弧上に切削され、中央が膨らんだ8角柱形状の樽
型ワークが形成される。
【0024】以上、第1の円軌道1に供給された1個の
ワークの動きについて説明したが、次に供給されるワー
クについても、各ローターの、切り欠き部112、湾曲
凹部212、端面312、湾曲凹部411へと受け継が
れ、同様に樽型ワークが形成され、これらが繰り返され
るのである。このように本実施例では、各ローターのワ
ーク受け入れ部を2個所としたが、それ以上の複数個所
としてもよい。また、本実施例では、食材成形機構10
を直立させ、食材成形機構20を水平姿勢として組み合
わせ、ワークの上下左右側面(第1、第2、第3、第4
の軸方向側面)を4つの円軌道を経ることにより、それ
ぞれ円弧上に切削するようにしたが、両者の姿勢を逆転
させることも可能である。さらに、本実施例では断面8
角形の樽型としたが、カッターを増設して、これを上回
る多角形の断面を有する樽型ワークを得ることも容易で
ある。
【0025】
【発明の効果】本発明では、棒状の食材は、4つの円軌
道に沿って順次送られ、上下左右側面が、カッターの数
に応じた面数で円弧状に面取りされため、より本来の形
状に近い樽型のシャトーを、自動的かつ効率よく成形す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における食材成形機構の主要
な構成を示す正面図である。
【図2】食材成形機構の他の実施態様における、主要な
構成を示す平面図である。
【図3】2種類の食材成形機構を組み合わせた実施例を
示す概略側面図である。
【図4】棒状の食材(ワーク)の供給形状を示す説明図
である。
【図5】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明図
である。
【図6】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明図
である。
【図7】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明図
である。
【図8】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明図
である。
【図9】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明図
である。
【図10】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明
図である。
【図11】棒状の食材(ワーク)の切削結果を示す説明
図である。
【符号の説明】
W ワーク(棒状の食材) 10、20 食材成形機構 1 第1の円軌道 2 第2の円軌道 3 第3の円軌道 4 第4の円軌道 11、21、31、41 ローター 51、52、53、54、55、56、57 カッター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根菜類のような固形の食材を所望の形状
    に切削成形する際、 あらかじめ前記食材を所定の長さの棒状に切断し、 前記棒状食材の軸線を円軌道の接線と平行に保持して、
    棒状食材を円軌道に沿って送り、 前記棒状食材の移動空間にカッターを進出させ、カッタ
    ーが、移動する棒状食材の描く円弧軌跡に従って、棒状
    食材の軸方向側面を切削することを特徴とする食材成形
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記棒状食材の移動空間に進出させるカッターを、棒状
    食材の軸線回りに所定角度づつ位相をずらして複数個配
    置し、各カッターが、移動する棒状食材の描くそれぞれ
    の円弧軌跡に従って、棒状食材の軸方向側面を切削する
    ことを特徴とする食材成形方法。
  3. 【請求項3】 根菜類のような固形の食材を所望の形状
    に切削成形する際、 あらかじめ前記食材を所定の長さの棒状に切断し、 前記棒状食材の軸線を第1の円軌道の接線と平行に保持
    して、棒状食材を第1の円軌道に沿って送り、 前記棒状食材の移動空間に第1のカッターを進出させ、
    第1のカッターが、移動する棒状食材の描く円弧軌跡に
    従って、棒状食材の軸方向側面を切削し、 第1の円軌道で切削された軸方向側面の対向側面を外側
    にして受け入れ、かつ棒状食材の軸線を第2の円軌道の
    接線と平行に保持して、棒状食材を第2の円軌道に沿っ
    て送り、 前記第2の円軌道を移動する棒状食材の移動空間に、第
    2のカッターを進出させ、第2のカッターが、移動する
    棒状食材の描く円弧軌跡に従って、棒状食材の前記対向
    側面を切削することを特徴とする食材成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、 前記棒状食材の移動空間に進出させる第1のカッター
    を、棒状食材の軸線回りに所定角度づつ位相をずらして
    複数個配置し、各カッターが、移動する棒状食材の描く
    それぞれの円弧軌跡に従って、棒状食材の軸方向側面を
    切削し、 前記棒状食材の移動空間に進出させる第2のカッター
    を、棒状食材の軸線回りに所定角度づつ位相をずらして
    複数個配置し、各カッターが、移動する棒状食材の描く
    それぞれの円弧軌跡に従って、棒状食材の前記対向側面
    を切削することを特徴とする食材成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の方法で切削された軸方
    向の対向2側面を基準として、軸線回りに90°位相が
    ずれた姿勢で棒状食材を受け取り、 前記棒状食材の軸線を第3の円軌道の接線と平行に保持
    して、棒状食材を第3の円軌道に沿って送り、 前記棒状食材の移動空間に第3のカッターを進出させ、
    第3のカッターが、移動する棒状食材の描く円弧軌跡に
    従って、前記軸方向側面に対し、軸線回りに90°位相
    がずれた位置の軸方向側面を切削し、 第3の円軌道で切削された側面に対向する、前記軸方向
    側面から270°位相がずれた位置の軸方向側面を外側
    にして受け入れ、かつ棒状食材の軸線を第4の円軌道の
    接線と平行に保持して、棒状食材を第4の円軌道に沿っ
    て送り、 前記第4の円軌道を移動する棒状食材の移動空間に、第
    4のカッターを進出させ、第4のカッターが、移動する
    棒状食材の描く円弧軌跡に従って、前記軸方向側面から
    270°位相がずれた位置の軸方向側面を切削すること
    を特徴とする食材成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の方法で切削された軸方
    向の対向2側面を基準として、軸線回りに90°位相が
    ずれた姿勢で棒状食材を受け取り、 前記棒状食材の軸線を第3の円軌道の接線と平行に保持
    して、棒状食材を第3の円軌道に沿って送り、 前記棒状食材の移動空間に第3のカッターを進出させ、
    第3のカッターが、移動する棒状食材の描く円弧軌跡に
    従って、前記軸方向側面に対し、軸線回りに90°位相
    がずれた位置の軸方向側面を切削し、 第3の円軌道で切削された側面に対向する、前記軸方向
    側面から270°位相がずれた位置の軸方向側面を外側
    にして受け入れ、かつ棒状食材の軸線を第4の円軌道の
    接線と平行に保持して、棒状食材を第4の円軌道に沿っ
    て送り、 前記第4の円軌道を移動する棒状食材の移動空間に、第
    4のカッターを進出させ、第4のカッターが、移動する
    棒状食材の描く円弧軌跡に従って、前記軸方向側面から
    270°位相がずれた位置の軸方向側面を切削すること
    を特徴とする食材成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105569687A (zh) * 2015-12-14 2016-05-11 中铁四局集团第一工程有限公司 隧道衬砌台车门架支撑结构
CN108095591A (zh) * 2018-01-30 2018-06-01 中山市锐炬科技有限公司 一种瓜果切丝装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5225078A (en) * 1975-08-20 1977-02-24 Kyupi Kk Apparatus for cutting root vegetables

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