JPH08199456A - 絹不織布の製造方法 - Google Patents

絹不織布の製造方法

Info

Publication number
JPH08199456A
JPH08199456A JP7021362A JP2136295A JPH08199456A JP H08199456 A JPH08199456 A JP H08199456A JP 7021362 A JP7021362 A JP 7021362A JP 2136295 A JP2136295 A JP 2136295A JP H08199456 A JPH08199456 A JP H08199456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming step
fibrous material
web
short fibrous
mixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7021362A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kamiya
上谷晃出起
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP7021362A priority Critical patent/JPH08199456A/ja
Publication of JPH08199456A publication Critical patent/JPH08199456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗菌性や抗アレルギー性が要求される産業上
の利用分野に於いて、十分に需要者の要求を満たす絹不
織布製造方法の提供。 【構成】 真綿状物形成工程A、真綿状物を所要形態の
大きさに裁断し、短繊維状物を形成する短繊維状物形成
工程B、短繊維状物に残留しているセリシンを再びアル
カリ溶液で取り除き、純粋短繊維状物を得る本練りアル
カリ精練工程C、純粋短繊維状物を開繊する開繊工程
D、ウェブ形成工程E1、茶葉、アロエなどの植物から
各有効成分の濃縮液を抽出する植物繊維エキス抽出工程
F1、ウェブ形成工程E1で得られたメッシュ状物を所
要時間この混合植物繊維エキスに浸し、エキス含有ウェ
ブを形成するエキス含有ウェブ形成工程G1、しかる後
に、エキス含有ウェブを2以上に積層し、かつ、各層の
フイブロインを相互に絡み合わせて植物繊維を有する絹
不織布を得る絹不織布形成工程Hとから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絹不織布の製造方法に関
する。本発明で得られる絹不織布は、生理用品、大人〜
子供用おむつ、化粧用カット綿、果実の包装用内張り材
等に利用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の一例は、特開平6ー23
5154公報に記載されている。しかして、この公報に
記載されている絹不織布の製造方法は、例えばまず副蚕
糸を6分練り程度仮アルカリ精練をして真綿状にし、次
に真綿状物を1〜3インチ四方に裁断し、次に裁断した
真綿状物を再び本アルカリ精練し、次に本アルカリ精練
済み真綿状物を開繊し、かつ、ウェブを形成し、このウ
ェブを上下に配置しながら他の繊維不織布を中間層に介
在させて3層構造の絹不織布を得ていた。
【0003】しかしながら、上記構成の絹不織布は、3
層構造とはいうものの、中間層に配置される繊維不織布
は、綿、スパンレース、ポリエステルなどの絹以外の素
材である。しかも、その製造工程で用途上に於ける抗菌
性や抗アレルギー性の工夫が欠けている。
【0004】したがって、完成品としての絹不織布は、
主として抗菌性や抗アレルギー性が要求される産業上の
利用分野、例えば生理用品、大人〜子供用おむつ、マス
ク、パンテイライナー等の利用分野に於いては、十分に
需要者の要求を満足させていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の技術の欠点に鑑み、主として抗菌性や抗アレルギ
ー性が要求される産業上の利用分野、例えば生理用品、
大人〜子供用おむつ、マスク、パンテイライナー等の利
用分野に於いて、十分に需要者の要求を満足させること
ができる絹不織布の製造方法を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の絹不織布の製造
方法は、副蚕糸等を半練り〜7分練り程度アルカリ精練
して真綿状物を形成する真綿状物形成工程Aと、この真
綿状物形成工程Aで得られた真綿状物を所要形態の大き
さに裁断し、短繊維状物を形成する短繊維状物形成工程
Bと、この短繊維状物形成工程Bで得られた短繊維状物
に残留しているセリシンを再びアルカリ溶液で取り除
き、純粋短繊維状物を得る本練りアルカリ精練工程C
と、繊維密度を極力一定に保持できるように前記純粋短
繊維状物を適当な開繊手段で開繊する開繊工程Dと、ウ
ェブ形成工程Eと、茶葉、アロエなどの植物繊維を乾燥
した後粉砕機で粉状にする粉状物植物繊維形成工程F
と、前記ウェブ形成工程Eで得られたメッシュ状物に、
この粉状物植物繊維形成工程Fで得られた植物繊維を混
合して混合ウェブを形成する工程Gと、しかる後に、各
混合ウェブを2以上に積層し、かつ、各層のフイブロイ
ンを相互に絡み合わせて植物繊維を有する絹不織布を得
る絹不織布形成工程Hとから成ることを特徴とする。
【0007】また本発明の絹不織布の製造方法は、副蚕
糸等を半練り〜7分練り程度アルカリ精練して真綿状物
を形成する真綿状物形成工程Aと、この真綿状物形成工
程Aで得られた真綿状物を所要形態の大きさに裁断し、
短繊維状物を形成する短繊維状物形成工程Bと、この短
繊維状物形成工程Bで得られた短繊維状物に残留してい
るセリシンを再びアルカリ溶液で取り除き、純粋短繊維
状物を得る本練りアルカリ精練工程Cと、繊維密度を極
力一定に保持できるように前記純粋短繊維状物を適当な
開繊手段で開繊する開繊工程Dと、ウェブ形成工程E1
と、茶葉、アロエなどの植物から各有効成分の濃縮液を
抽出する植物繊維エキス抽出工程F1と、この植物繊維
エキス抽出工程F1で抽出された混合の植物繊維エキス
を容器に収納し、かつ、ウェブ形成工程E1で得られた
メッシュ状物を所要時間この混合植物繊維エキスに浸
し、エキス含有ウェブを形成するエキス含有ウェブ形成
工程G1と、しかる後に、エキス含有ウェブを2以上に
積層し、かつ、各層のフイブロインを相互に絡み合わせ
て植物繊維を有する絹不織布を得る絹不織布形成工程H
とから成ることを特徴とする。
【0008】そして、混合ウェブを形成する際には、複
数の植物繊維の粉状物と複数の植物繊維から抽出したエ
キスとを一緒に混合した混合液を利用していも良い。
【0009】
【作用】安価な絹不織布を提供することができるよう
に、原材料は副蚕糸等と茶葉、アロエなどの植物繊維を
使用している。実施例によって、原材料は副蚕糸等と前
記植物繊維から抽出したエキス、あるいは副蚕糸等と粉
状の植物繊維と植物繊維エキスとをそれぞれ混合してい
る。
【0010】原材料としての副蚕糸等は硬くかつ不純物
が含まれているため、いわゆる「ほぐす」必要がある。
そこで、まず裁断やアルカリ精練の各工程が適宜に行わ
れ、次に開繊やウェブ形成工程で、いわゆる「メッシュ
状」のウェブを得る。
【0011】一方、前記ウェブに対する混合物としての
植物繊維は、細片状あるいは粒状ではウェブに混合(付
着、含浸)しないので、パウダー状、練り状、エキス状
にし、しかる後にウェブに混合する。
【0012】しかして、植物繊維がパウダー状の場合
は、そのままではウェブに粉状物は付着しないので、適
当な付着手段を介して付着する。植物繊維がエキス状に
なっている場合は、エキスをウェブに含浸させる。この
場合植物繊維から抽出したエキスと植物繊維の粉状物と
を一緒に混合し、その混合液をウェブに含浸させても良
い。
【0013】この様に混合ウェブを得たならば、各混合
ウェブを2以上に積層し、ニードルパンチングをして各
層のフイブロインを相互に絡み合わせる。これにより植
物繊維〜その有効成分を有する絹不織布を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を詳細
に説明する。
【0015】図1は第1実施例を示す。Aは動物繊維と
しての副蚕糸等(製糸工程から出る屑、製織工程から出
る屑、屑繭)を半練り〜7分練り程度アルカリ精練して
真綿状物を形成する真綿状物形成工程てある。
【0016】まず副蚕糸等を原材料とするのは、繭その
ものと比較すると、コストが安価であるからである。次
に副蚕糸等を半練り〜7分練り程度アルカリ精練して真
綿状物にする理由は、そのままでは硬く、いわゆる「ほ
ぐす」ことができず、真綿に加工することが不可能に近
いと共に、副蚕糸等をいきなり本練りまでしてしまう
と、繊維の塊に埃や蛹屑が残り、不純物の除去がきわめ
て困難となるためである。
【0017】ここでアルカリ精練とは、例えば適当な容
器の中にアルカリ溶液を収納し、このアルカリ溶液を加
熱手段で適当な温度に保持し、このお湯のアルカリ溶液
の中に副蚕糸等を所要時間浸し、あるいはアルカリ溶液
の中で叩くことである。精練剤は、望ましくはアルカリ
剤を100%使用すべきである。それは繭糸中の絹繊維
(フイブロイン)同士が最も付着せず、かつ、絹繊維を
最も柔らかくするのに適しているからである。絹繊維は
お湯状のアルカリ溶液の中で所要時間浸されあるいは叩
かれると、小繊維(fibril:フイブリル)化し、
営繭曲線がもつ天然の微妙な曲線(crimp:クリン
プ)をベストの状態で生かすことができる。なお、「営
繭曲線」とは、蚕が営繭する際に頭をS字状に振って吐
糸する曲線のことをいう。
【0018】したがって、この真綿状物形成工程Aは、
原材料としての副蚕糸等を仮アルカリ精練にて適当にほ
ぐし、長尺物状の長繊維(真綿状物)に加工する作業で
ある、と言える。
【0019】次にBは真綿状物形成工程Aで得られた真
綿状物を所要形態の大きさに裁断し、短繊維状物を形成
する短繊維状物形成工程である。
【0020】まず短繊維状物の形態について説明する
と、完成品としての不織布を、例えば化粧用カット綿、
果実の包装用内張り材等に使用とする場合には、4.5
cm×6.5cmなどの矩形状ないし適当な多角形にす
る。また完成品としての不織布を、例えば人体の皮膚に
接する商品全般に使用とする場合には、ケースバイケー
スではあるが、3〜7cm程度の細片状にする。
【0021】次に裁断機は、長尺物状の長繊維(真綿状
物)を上記に述べた矩形状や細片状の短繊維状物にカッ
トできる物であれば、適当な公知の手段を用いて切断す
ることができる。
【0022】そして、短繊維状物にする理由は、繊維長
を均整化し、後述するウェブ(web:網状、メッシュ
状)の加工条件を満足させると共に、次工程に於ける不
純物の除去を容易化するためである。
【0023】したがって、この短繊維状物形成工程B
は、完成品としての不織布の特定の用途を考慮し、長尺
物状の長繊維を所要形状の短繊維状物に加工する作業で
ある、と言える。
【0024】次にCは短繊維状物形成工程Bで得られた
短繊維状物に残留しているセリシンを再びアルカリ溶液
で取り除き、完全純粋短繊維状物を得る本練りアルカリ
精練工程である。
【0025】ここでのアルカリ精練は、上述した真綿状
物形成工程Aで説明したそれと同様である。このように
本練りアルカリ精練工程Cを行うと、短繊維状物に残留
しているセリシンが略100%に近い数値で不純物と共
に除去される。
【0026】したがって、この本練りアルカリ精練工程
Cは、開繊前の短繊維状物の不純物を本アルカリ精練に
て完全純粋的に取り除く作業である、と言える。
【0027】次にDは本練りアルカリ精練工程Cで得ら
れた純粋短繊維状物を適当な開繊手段で乾燥状態にほぐ
す開繊工程である。
【0028】この開繊工程Dは、紡績の前工程と略同じ
で、開繊手段としては、ホッパー・ベール・ブレーカ
ー、ホッパー・ミキサー等が適している。この様な開繊
手段で純粋短繊維状物を開繊すると、その形態は、いわ
ゆる綿状からフアイバー状の段階までにほぐれ、開繊繊
維の繊維密度を極力一定に保持することが可能となり、
ガーネット機やカードを用い、ウェブ形成工程へと導く
ことができる。
【0029】次にEは開繊工程Dで得られた開繊繊維を
メッシュ状物にするウェブ形成工程である。
【0030】このウェブ形成工程Eは、公知事項であ
り、メッシュ状物にするウェブ(web:網状、メッシ
ュ状)の形成方法としては、平行配列法、複合配列法、
ランダル配列法等がある。
【0031】次にFは自然界に存在する茶葉、アロエな
どの植物繊維を乾燥した後粉砕機で粉状にする粉状物植
物繊維形成工程である。この粉状物植物繊維形成工程F
の原料としては、茶葉、アロエ、あした葉、柿の葉、モ
ロヘイヤ、アマチャブル、ヘマチ、銀杏、ヨモギ、オオ
バン、ヒノキチオール、ユーカリ、チドメグサなどを列
挙することができる。
【0032】実験結果では上記植物繊維の中から1つの
みを選択しても本発明の目的を達成することができる
が、各植物繊維の有する効能を複合的に発揮させるため
には、2種以上の植物繊維を混合すべきである。しかし
て、2種以上の植物繊維の混合実験の結果では、抗菌
性、抗アレルギー性など各植物繊維の有する効能性、帯
電防止剤の不必要性、品質管理の容易性、コストの安価
性などの理由から、少なくとも茶葉とアロエとを混合す
るのが望ましい。
【0033】次にGはウェブ形成工程Eで得られたメッ
シュ状物に粉状物植物繊維形成工程Fで得られた植物繊
維を混合して混合ウェブを形成する工程である。
【0034】この混合ウェブ形成工程Gでは、F工程に
おける植物繊維が、いわゆるパウダー状であるため、望
ましくは適当な付着手段を介し、できるだけメッシュ状
物に全面的に植物繊維を混合(含浸)させる。この混合
(含浸)用付着手段の一例としては、接着溶液を散布す
る散布器を用い、メッシュ状物に液状接着剤を散布す
る。この接着溶液散布器は、特に図示しないが、任意に
折曲形成された長いガイドパイプに、所要間隔を有して
複数個の回転羽が内装され、接着溶液は駆動モータの駆
動力によって回転する回転羽によって一方向〜循環的に
送られる。そして、前記ガイドパイプには複数個の接着
溶液散布用貫通孔が形成されている。
【0035】もちろん、ウェブ形成工程Eで得られたメ
ッシュ状物は、この段階ではまだ完全に乾燥していない
ので、すなわち、濡れているので、メッシュ状物にパウ
ダー状の植物繊維を散布することにより、自然に混合
(含浸)させても良い。
【0036】次にHは混合ウェブ形成工程Gで得られた
混合ウェブを少なくとも2層以上に積層して層状不織布
を形成し、かつ、ニードルパンチングをして完成品とし
ての絹不織布を得る絹不織布形成工程である。
【0037】この絹不織布形成工程Hでの積層の際に
は、各方向に対する引っ張り強度を均一にするため、混
合ウェブを互いに交差方向に積層すべきである。なお、
ニードルパンチングは、ニードルパンチング機が使用さ
れ、積層された混合ウェブ相互間の剥離を防止するため
に、各層のフイブロインを相互に絡み合わせる。したが
って、一種の接着手段である。
【0038】
【他の実施例】次に図2及び図3に示す本発明の他の実
施例につき説明する。なお、これらの実施例の説明にあ
たって、本発明の前記第1実施例と同一の部分には同一
の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0039】まず図2に示す第2実施例に於いて、前記
第1実施例と主に異なる点は、植物繊維エキス抽出工程
F1とエキス含浸ウェブ形成工程G1である。
【0040】すなわち、F1は第1実施例のように粉状
物植物繊維形成工程Fではなく、茶葉、アロエなどの植
物から各有効成分の濃縮液を抽出する植物繊維エキス抽
出工程である。この植物繊維エキス抽出工程F1で抽出
の対象となる植物は、第1実施例で説明したように茶葉
及びアロエが最も望ましいが、必ずしもこれらの植物か
ら抽出された有効成分の濃縮液に限らず、更に、あした
葉、柿の葉、モロヘイヤ、アマチャブル、ヘマチ、銀
杏、ヨモギ、オオバン、ヒノキチオール、ユーカリ、チ
ドメグサなどの各植物を加えた、3種以上の植物の各有
効成分を含有する濃縮液を抽出した植物繊維エキスであ
っても良い。
【0041】一方、エキス含有ウェブ形成工程G1は、
植物繊維エキス抽出工程F1で抽出された混合の植物繊
維エキスを容器に収納し、かつ、ウェブ形成工程E1で
得られたメッシュ状物を所要時間この混合植物繊維エキ
スに浸し、エキス含有ウェブを形成する工程である。こ
のエキス含有ウェブ形成工程G1では、含浸工程が介在
するので、第1実施例のように適当な付着手段は必要で
ない。
【0042】次に図3で示す第3実施例に於いて、前記
第1実施例と主に異なる点は混合ウェブ形成工程G2
で、この混合ウェブ形成工程G2では、第1実施例の主
要部に前述した第2実施例の主要部を加味している。
【0043】すなわち、混合ウェブ形成工程G2では、
第1実施例と同様の粉状物植物繊維形成工程F2で得ら
れた粉状物植物繊維を第2実施例と同様の植物繊維エキ
ス抽出工程F2で抽出された混合の植物繊維エキスとを
混合し、この混合液にウェブ形成工程E2で得られたメ
ッシュ状物を所要時間浸してエキス含有混合ウェブを形
成している。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては、主として抗菌性や抗アレルギー性が要求さ
れる産業上の利用分野、例えば生理用品、大人〜子供用
おむつ、マスク、パンテイライナー等の利用分野に於い
て、十分に需要者の要求を満足させることができる絹不
織布を安価に製造することができる。なお、本発明にあ
っては、消臭効果もある。
【図面の簡単な説明】
図1ないし図3は本発明の実施例を示す各説明図。
【図1】第1実施例の説明図。
【図2】第2実施例の説明図。
【図3】第3実施例の説明図。
【符号の説明】
A…真綿状物形成工程、B…短繊維状物形成工程、C…
本練りアルカリ精練工程、D…開繊工程、E、E1、E
2…ウェブ形成工程、F、F2…粉状物植物繊維形成工
程、F1、F2…植物繊維エキス抽出工程、G、G2…
混合ウェブ形成工程、G1…エキス含有ウェブ形成工
程、H…絹不織布形成工程。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副蚕糸等を半練り〜7分練り程度アルカ
    リ精練して真綿状物を形成する真綿状物形成工程Aと、
    この真綿状物形成工程Aで得られた真綿状物を所要形態
    の大きさに裁断し、短繊維状物を形成する短繊維状物形
    成工程Bと、この短繊維状物形成工程Bで得られた短繊
    維状物に残留しているセリシンを再びアルカリ溶液で取
    り除き、純粋短繊維状物を得る本練りアルカリ精練工程
    Cと、繊維密度を極力一定に保持できるように前記純粋
    短繊維状物を適当な開繊手段で開繊する開繊工程Dと、
    ウェブ形成工程Eと、茶葉、アロエなどの植物繊維を乾
    燥した後粉砕機で粉状にする粉状物植物繊維形成工程F
    と、前記ウェブ形成工程Eで得られたメッシュ状物に、
    この粉状物植物繊維形成工程Fで得られた植物繊維を混
    合して混合ウェブを形成工程Gと、しかる後に、各混合
    ウェブを2以上に積層し、かつ、各層のフイブロインを
    相互に絡み合わせて植物繊維を有する絹不織布を得る絹
    不織布形成工程Hとから成る絹不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 副蚕糸等を半練り〜7分練り程度アルカ
    リ精練して真綿状物を形成する真綿状物形成工程Aと、
    この真綿状物形成工程Aで得られた真綿状物を所要形態
    の大きさに裁断し、短繊維状物を形成する短繊維状物形
    成工程Bと、この短繊維状物形成工程Bで得られた短繊
    維状物に残留しているセリシンを再びアルカリ溶液で取
    り除き、純粋短繊維状物を得る本練りアルカリ精練工程
    Cと、繊維密度を極力一定に保持できるように前記純粋
    短繊維状物を適当な開繊手段で開繊する開繊工程Dと、
    ウェブ形成工程E1と、茶葉、アロエなどの植物から各
    有効成分の濃縮液を抽出する植物繊維エキス抽出工程F
    1と、この植物繊維エキス抽出工程F1で抽出された混
    合の植物繊維エキスを容器に収納し、かつ、ウェブ形成
    工程E1で得られたメッシュ状物を所要時間この混合植
    物繊維エキスに浸し、エキス含有ウェブを形成するエキ
    ス含有ウェブ形成工程G1と、しかる後に、エキス含有
    ウェブを2以上に積層し、かつ、各層のフイブロインを
    相互に絡み合わせて植物繊維を有する絹不織布を得る絹
    不織布形成工程Hとから成る絹不織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 副蚕糸等を半練り〜7分練り程度アルカ
    リ精練して真綿状物を形成する真綿状物形成工程Aと、
    この真綿状物形成工程Aで得られた真綿状物を所要形態
    の大きさに裁断し、短繊維状物を形成する短繊維状物形
    成工程Bと、この短繊維状物形成工程Bで得られた短繊
    維状物に残留しているセリシンを再びアルカリ溶液で取
    り除き、純粋短繊維状物を得る本練りアルカリ精練工程
    Cと、繊維密度を極力一定に保持できるように前記純粋
    短繊維状物を適当な開繊手段で開繊する開繊工程Dと、
    ウェブ形成工程E2と、茶葉、アロエなどの植物繊維を
    乾燥した後粉砕機で粉状にする粉状物植物繊維形成工程
    F2と、また茶葉、アロエなどの植物から各有効成分の
    濃縮液を抽出する植物繊維エキス抽出工程F2と、粉状
    物植物繊維形成工程F2で得られた粉状物植物繊維を植
    物繊維エキス抽出工程F2で抽出された混合の植物繊維
    エキスとを混合し、この混合液に前記ウェブ形成工程E
    2で得られたメッシュ状物を所要時間浸して混合ウェブ
    を形成する混合ウェブ形成工程G2と、しかる後に、エ
    キス含有混合ウェブを2以上に積層し、かつ、各層のフ
    イブロインを相互に絡み合わせて植物繊維を有する絹不
    織布を得る絹不織布形成工程Hとから成る絹不織布の製
    造方法。
JP7021362A 1995-01-13 1995-01-13 絹不織布の製造方法 Pending JPH08199456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021362A JPH08199456A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 絹不織布の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021362A JPH08199456A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 絹不織布の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08199456A true JPH08199456A (ja) 1996-08-06

Family

ID=12052990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7021362A Pending JPH08199456A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 絹不織布の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08199456A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491705B1 (ko) * 2002-07-30 2005-05-27 민병무 견 피브로인 나노섬유로 이루어진 부직포 형태의창상피복재 및 그 제조방법
IT201900004175A1 (it) * 2019-03-22 2020-09-22 Ratti S P A Procedimento per la realizzazione di un prodotto tessile per imbottitura

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491705B1 (ko) * 2002-07-30 2005-05-27 민병무 견 피브로인 나노섬유로 이루어진 부직포 형태의창상피복재 및 그 제조방법
IT201900004175A1 (it) * 2019-03-22 2020-09-22 Ratti S P A Procedimento per la realizzazione di un prodotto tessile per imbottitura
EP3712313A1 (en) * 2019-03-22 2020-09-23 Ratti S.p.A. A method for manufacturing a textile padding product

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018268805B2 (en) Hydroentangled airlaid process and industrial wipe products
CN104981344B (zh) 生产水刺气流法纤维网的方法和由其获得的产品
EP1688522B1 (en) Method for producing spunlace non-woven cloth, method for producing spunlace non-woven cloth with X-Ray detectable element, spunlace non-woven cloth with X-Ray detectable element
CN102665510B (zh) 可冲刷掉的湿擦拭物或卫生用纸
CN101307529B (zh) 一种气流成网纤维棉制备工艺及制成的纤维棉
DK172928B1 (da) Fremgangsmade til fremstilling af enfibermatte,fibermatte samt anvendelse af en sadan fibermatte.
US20110057346A1 (en) Art of using regenerated fibers in multi process non-wovens
JPH07138858A (ja) 抗菌性複合不織布およびその製造方法
CN1329579C (zh) 含x光显影物的水刺无纺布及其生产方法
JPH10504613A (ja) 不織布及び/又は編織布廃棄物から生じる再生繊維を一定割合で含む不織布材料
JP2726819B2 (ja) 絹不織布
JPH09279463A (ja) 不織布およびその製造方法
JPH08199456A (ja) 絹不織布の製造方法
JP2003105661A (ja) 絹不織布及びその製造方法
JP2021519390A (ja) 捲縮靭皮繊維を含む不織布
KR101325386B1 (ko) 닥나무섬유와 천연섬유를 포함하는 부직포 제조방법
JP3159787B2 (ja) 再生木綿不織布の製造方法
AU2021210192A1 (en) Nonwoven web and methods to prepare the web
KR20190121272A (ko) 마스크용 부직포 및 그 제조방법
DE19654056C2 (de) Saugfähiges Produkt für Ausscheidungen des menschlichen Körpers
KR101325342B1 (ko) 닥나무를 이용한 부직포 제조방법
EA044718B1 (ru) Нетканое полотно и способ изготовления указанного полотна
JP2000511242A (ja) 織布繊維で強化された吸収材料
JP3030845B2 (ja) ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法
JPH0147585B2 (ja)