JPH08196818A - オイルフィルタ装置 - Google Patents

オイルフィルタ装置

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JPH08196818A
JPH08196818A JP7012545A JP1254595A JPH08196818A JP H08196818 A JPH08196818 A JP H08196818A JP 7012545 A JP7012545 A JP 7012545A JP 1254595 A JP1254595 A JP 1254595A JP H08196818 A JPH08196818 A JP H08196818A
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JP
Japan
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oil
filter paper
metal powder
permanent magnet
magnetic metal
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JP7012545A
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English (en)
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Yoichi Inari
陽一 稲荷
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油中の磁性金属粉を効率良く除去できる
オイルフィルタ装置を提供する。 【構成】 ケーシング2の内部に、山部と谷部とが交互
に連続する波形に折り畳まれた濾紙7を備えたオイルフ
ィルタ装置1において、濾紙7の油流入側に位置する谷
部に永久磁石12を挿設し、潤滑油中の磁性金属粉aを
永久磁石12に吸着させて除去する。磁性金属粉aは濾
紙7と永久磁石12との間に保持されるので、いったん
吸着した磁性金属粉aが永久磁石12から離脱する危険
が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑油を濾過するため
のオイルフィルタ装置に係り、特に潤滑油に混入してい
る磁性金属粉を除去する永久磁石をケーシングの内部に
備えたオイルフィルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンの摺動部分から発生して
潤滑油に混入している金属粉は大半が微細なものなの
で、濾紙のみを用いたオイルフィルタ装置では除去する
のが困難である。濾紙を微細な金属粉まで除去できるほ
ど目の細かいものにすると、粒径の比較的大きいカーボ
ン,スラッジ,ゴミなどの異物により短時間で目詰まり
してしまい、実用上支障を来すからである。そこで、潤
滑油に含まれる鉄粉などの磁性金属粉を永久磁石に吸着
させて除去するオイルフィルタ装置が、実開平5−70
613号公報に提案されている。これは図6に示すよう
に、オイルフィルタ装置1のケーシング2内の油流通路
に永久磁石21,22を配置したものであって、油流入
口6から流入し濾紙7により濾過されて油流出口5から
流出する潤滑油を、その途中で永久磁石21,22に接
触させ、磁性金属粉を永久磁石21,22に吸着させよ
うというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のオイルフィルタ装置1では、潤滑油が比較的高
速度で流れる箇所に永久磁石21,22が配置されてい
るため、潤滑油中の磁性金属粉が永久磁石21,22に
吸着しにくく、しかも、いったん永久磁石21,22に
吸着した磁性金属粉が潤滑油の流れにより離脱してしま
うという問題があった。特に、永久磁石21,22にあ
る程度以上の量の磁性金属粉が吸着した場合は、この吸
着した磁性金属粉により油流通路の断面積が狭められる
ので、潤滑油の流速がさらに速くなって、磁性金属粉が
より一層離脱しやすくなった。
【0004】また、吸着した磁性金属粉が潤滑油中の水
分により錆びたり、潤滑油中のスラッジなどにより互い
に粘着したりして、ある程度の大きさの塊となって離脱
する場合があり、このような塊が永久磁石21から離脱
すると濾紙7を目詰まりさせてオイルフィルタ装置1の
寿命を低下させる原因となり、一方、永久磁石22から
離脱すると潤滑油とともに油流出口5から流出して、オ
イルポンプなどの機器を故障させる原因となっていた。
【0005】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであって、潤滑油中の磁性金属粉を効率良く除去
できるオイルフィルタ装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ケーシングの内部に、山部と谷部とが交互に
連続する波形に折り畳まれた濾紙を備えたオイルフィル
タ装置において、濾紙に形成された谷部に永久磁石を挿
設した構成としたものである。
【0007】また、前記構成において、永久磁石を濾紙
の油流入側に位置する谷部に挿設したものである。
【0008】
【作用】本発明に係るオイルフィルタ装置によれば、永
久磁石が濾紙の谷部に挿設されており、濾紙を通過する
前後では潤滑油の流速が遅いため、潤滑油中の磁性金属
粉が永久磁石に吸着しやすい。また、永久磁石に吸着し
た磁性金属粉は濾紙と永久磁石との間に保持されるの
で、いったん吸着した磁性金属粉が永久磁石から離脱す
る危険が小さい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3において、オイルフィルタ装置1のケ
ーシング2は有底円筒状に形成され、その開口端は座板
3により蓋がなされている。座板3の中央にはケーシン
グ2の内方に向かって突出する円筒部4が形成されると
ともに、円筒部4の内周面にはエンジンなどの機器にオ
イルフィルタ装置1を取り付けるための雌ねじ部が形成
され、この雌ねじ部の内側が油流出口5となっている。
また、座板3の油流出口5より径方向外側には周方向に
複数の油流入口6が形成されている。
【0010】7は濾紙であって、山部と谷部とが交互に
連続する波形に折り畳まれた上で、筒状に折曲形成され
ており、その両方の開口端は上側閉塞板8と下側閉塞板
9とによって、それぞれ閉塞されている。下側閉塞板9
は、座板3の円筒部4に外嵌支持されている。そして、
上側閉塞板8と下側閉塞板9とは、濾紙7を間に挟んだ
状態で、周壁に多数の油流通孔10が形成された多孔円
筒体11を介して相互に連結されている。なお、上側閉
塞板8,下側閉塞板9,および多孔円筒体11は、アル
ミニウムなどの非磁性体により形成されている。
【0011】濾紙7の油流入側に位置する谷部のうち、
周方向に所定の間隔をおいた一部の谷部には、永久磁石
12がそれぞれ挿設されている。図2および図3からわ
かるように、永久磁石12は断面長方形の細長い板状に
形成されており、濾紙7と同様に上側閉塞板8と下側閉
塞板9との間に挟持されている。
【0012】なお、13はシール性を良くするために座
板3に備えられたパッキン、14はケーシング2内の潤
滑油が油流入口6から流出するのを防ぐために設けられ
た軟質ゴム製の逆止弁、15は濾紙7が目詰まりしたと
き潤滑油をバイパスさせるために上側閉塞板8に設けら
れたバイパス弁、16はバイパス弁15を閉方向に付勢
する弁バネである。
【0013】本実施例のオイルフィルタ装置1は以上の
ように構成されているので、油流入口6を通過し、逆止
弁14を押し上げてケーシング2内に流入した潤滑油
は、ケーシング2内周面と濾紙7外周面との間に入る。
そして、濾紙7を通過する際、潤滑油に含まれる鉄粉な
どの磁性金属粉が永久磁石12に吸着されて除去される
とともに、スラッジ,カーボン,ゴミなどの異物が濾紙
7に捕捉されて除去される。その後、油流通孔10を経
て多孔円筒体11内に入った潤滑油は、油流出口5から
ケーシング2外へ流出し、エンジンなどの機器に供給さ
れる。
【0014】このような潤滑油の流れにおいて、表面積
の広い濾紙7を通過する前後では、潤滑油の流速が遅く
なる。したがって図3に破線矢印で示すように、潤滑油
中の磁性金属粉は広い範囲から永久磁石12に吸い寄せ
られることになって、その吸着効率が良い。特に潤滑油
の温度が上昇して、その粘度が低くなった場合は、吸着
効率が一層良くなる。また、図3に示すように、永久磁
石12に吸着した磁性金属粉aは濾紙7と永久磁石12
との間に保持されるので、潤滑油の流れによって、いっ
たん吸着した磁性金属粉aが永久磁石12から離脱する
危険は小さい。
【0015】さらに、本実施例では永久磁石12が濾紙
7の油流入側に位置する谷部に挿設されているので、た
とえ吸着した磁性金属粉が潤滑油中の水分により錆びた
り、潤滑油中のスラッジなどにより互いに粘着したりし
て、ある程度の大きさの塊となって永久磁石12から離
脱した場合であっても、この塊は濾紙7に捕捉されるの
で、オイルポンプなど外部機器の故障を招くことがな
い。さらにまた、永久磁石12は濾紙7に形成された多
数の谷部のうち、一部の谷部に挿設されているので、永
久磁石12に多量の磁性金属粉が吸着した場合であって
も、永久磁石12が挿設されていない谷部への潤滑油の
流通が阻害されたり、この部分の濾紙7が目詰まりした
りする心配はなく、この部分でスラッジ,カーボン,ゴ
ミなど磁性金属粉以外の異物を効率良く除去できること
になる。
【0016】このように、本実施例のオイルフィルタ装
置1では、磁性金属粉を効率良く除去できるので、潤滑
油中の磁性金属粉による機器の故障や磨耗などのトラブ
ルを有効に防止できる。特にエンジンの潤滑油に含まれ
る微細な鉄粉は、潤滑油とともに燃焼室内に入ると、爆
発の際に触媒の働きをして、人体に極めて有害な窒素酸
化物が多量に生成される原因になるとともに、ピストン
リングやシリンダの磨耗を促進し、未燃焼ガスの吹き抜
けを招いて、燃費および出力の低下や排ガス公害の発生
の原因となっており、とりわけ大型貨物自動車や船舶に
用いられるディーゼルエンジンの排ガスの有毒性は昨今
では重大な社会問題となっているが、本実施例のオイル
フィルタ装置1をエンジンに用いることにより、以上の
ような現象を抑止し、公害発生の防止や燃費および出力
の向上を図ることが可能となる。また、潤滑油の交換間
隔が長くなり、エンジン本体の寿命も長くなるので、保
守経費の節減を図ることも可能となる。
【0017】さらに、本実施例のオイルフィルタ装置1
は、永久磁石12以外は従来のオイルフィルタ装置と同
様の構成であって、部品の共通化が図れるとともに、永
久磁石12を取り付けるための特別な部品を必要とする
こともないので、低コストで生産することが可能であ
る。
【0018】図4は別の実施例を示している。本実施例
では、濾紙7の油流入側に位置する多数の谷部のうち、
一部の谷部に永久磁石17が2個ずつ挿設されている。
永久磁石17は前記実施例における永久磁石12を短く
切断した形状のものであり、潤滑油の流通を阻害しない
程度に接着剤を塗布して、濾紙7の谷部に押し込まれて
いる。永久磁石17以外の構成は前記実施例と同様であ
って、本実施例によっても前記実施例とほぼ同じ効果が
奏せられる。なお、永久磁石の形状,数量,その設ける
位置,およびその固定方法などは任意であり、例えば、
濾紙7の油流入側に位置する全ての谷部の最奥部に、潤
滑油の流通の邪魔にならない程度の細さの永久磁石の棒
を押し込むような実施態様も考えられる。
【0019】図5はさらに別の実施例を示している。本
実施例では、濾紙7の油流出側に位置する谷部のうち、
一部の谷部に永久磁石18がそれぞれ挿設されている。
永久磁石18は断面楔形の細長い板状に形成されてお
り、図示を省略するが、図2の永久磁石12と同様に上
側閉塞板8と下側閉塞板9との間に挟持されている。永
久磁石18以外の構成は前記実施例と同様である。
【0020】本実施例では、潤滑油中の磁性金属粉aは
図5に破線矢印で示すように永久磁石18に吸い寄せら
れ、濾紙7の目を通過して永久磁石18と濾紙7との間
に保持される。また、磁性金属粉aの粒径が大きい場合
や、永久磁石18と濾紙7との間が磁性金属粉aで一杯
になった場合には、永久磁石18に隣接する濾紙7の油
流入側の谷部にも一部の磁性金属粉aが保持される。
【0021】なお、以上の実施例が本発明の技術的範囲
を限定するものでないことはいうまでもなく、例えばオ
イルフィルタ装置そのものの構成は任意である。また、
本発明に係るオイルフィルタ装置は、自動車や船舶以外
にも、例えば農機や建設機械などのエンジンの潤滑油を
濾過する用途にも使用でき、また、例えば旋盤など工作
機械の減速機の潤滑油を濾過する用途にも使用できるも
のである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオイ
ルフィルタ装置では、潤滑油中の磁性金属粉が永久磁石
に吸着しやすく、かつ、いったん吸着した磁性金属粉は
永久磁石から離脱しにくいため、潤滑油中の磁性金属粉
を効率良く除去できるオイルフィルタ装置とすることが
できる。したがって、特にエンジンの潤滑油の濾過に用
いた場合は、公害発生の防止や燃費および出力の向上を
図ることも可能となる。また、濾紙の谷部に永久磁石を
挿設するという簡潔な構成なので、オイルフィルタ装置
を低コストで製造することもできる。
【0023】また、永久磁石を濾紙の油流入側に位置す
る谷部に挿設したものでは、たとえ吸着した磁性金属粉
が潤滑油中の水分により錆びたり、潤滑油中のスラッジ
などにより互いに粘着したりして、ある程度の大きさの
塊となって永久磁石から離脱した場合であっても、この
塊は濾紙に捕捉されるので、オイルポンプなど外部機器
の故障を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイルフィルタ装置の正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係るオイルフィルタ装置の
縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るオイルフィルタ装置の
図1におけるA−A線切断要部拡大端面図である。
【図4】本発明の別の実施例に係るオイルフィルタ装置
の縦断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例に係るオイルフィル
タ装置の図1におけるA−A線切断要部拡大端面図であ
る。
【図6】従来例に係るオイルフィルタ装置の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 オイルフィルタ装置 2 ケーシング 7 濾紙 12,17,18 永久磁石 a 磁性金属粉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に、山部と谷部とが交
    互に連続する波形に折り畳まれた濾紙を備えたオイルフ
    ィルタ装置において、 濾紙に形成された谷部に永久磁石を挿設したことを特徴
    とするオイルフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 永久磁石を、濾紙の油流入側に位置する
    谷部に挿設した請求項1記載のオイルフィルタ装置。
JP7012545A 1995-01-30 1995-01-30 オイルフィルタ装置 Pending JPH08196818A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7012545A JPH08196818A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 オイルフィルタ装置

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JP7012545A JPH08196818A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 オイルフィルタ装置

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ID=11808311

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JP7012545A Pending JPH08196818A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 オイルフィルタ装置

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JP (1) JPH08196818A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449121C (zh) * 2007-01-06 2009-01-07 奥凯嘉集团有限公司 机油滤芯

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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