JPH0819676B2 - 境界より1.000mmの境界近隣接線内地中構造物及び障害物の撤去工法 - Google Patents

境界より1.000mmの境界近隣接線内地中構造物及び障害物の撤去工法

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JPH0819676B2
JPH0819676B2 JP4340993A JP4340993A JPH0819676B2 JP H0819676 B2 JPH0819676 B2 JP H0819676B2 JP 4340993 A JP4340993 A JP 4340993A JP 4340993 A JP4340993 A JP 4340993A JP H0819676 B2 JPH0819676 B2 JP H0819676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、境界より1.000m
mの境界近隣接線内地中構造物(例えば、地中壁、土留
め壁、その他構築物等)及び障害物の撤去工法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既設地中構造物を崩壊する方法と
して、通常掘削きり(掘削作業機械)を利用する工法が
採用されている。この工法は、境界近隣接線に沿って、
順次掘削きりを介して崩壊又は穿孔作業をなし、前記境
界近隣接線の全ての地中構造物を撤去する方法である。
また地中障害物もほぼ同様な操作を介して行われてい
る。また技術文献として、特開昭58−11219号の
コンクリート構造物のはつり工法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記掘削きりを介し
て、境界近隣接線内地中構造物を撤去する方法では、当
該掘削きりを境界近隣接線内に配備することができず、
結局境界近隣接線内に構築された既設地中構造物を崩壊
することができない。そこで、先ず前記掘削きりで崩壊
した後、残存する既設地中構造物を、土木建築作業機
械、例えば、はつり機械を介して、大変な手間及び時
間、並びに労力を介して成す方法が採用されている。し
たがって、大変であることと、前記境界近隣接線内に新
設地中構造物を構築することも、これまた大変であり、
結果的には不可能であると、考えられている。また一部
で施工されている矢板、切梁、腹おこし等を利用し、順
次破壊又は打破して撤去する工法も考えられるが、騒音
の問題、煤塵の問題等の問題があるとともに、大変な労
力及び危険性をともなうところから、到底現実性を備え
ない工法である。
【0004】以上で詳述した従来のはっり工法及び破壊
又は打破して撤去する工法では、境界近隣接線内の既設
地中構造物が設けられている位置には、新設地中構造物
が構築できないといっても過言ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
境界近隣接線内であって、かつ既設地中構造物を確実に
崩壊し得ること。また場合により、前記既設地中構造物
の崩壊後に、この今日境界近隣接線内位置に、新設地中
構造物を確実、かつ簡易に構築し、土地の有効・有益利
用が図れるようにする為に、下記の構成を採用した。
【0006】即ち、本発明の境界より1.000mmの境
界近隣接線内地中構造物及び障害物の撤去工法は、地中
壁等の既設地中構造物内の土砂を排除しつつ、露出され
た既設地中構造物間に切梁を差し渡す、この排土及び切
梁差し渡し作業を順次繰り返して、前記既設地中構造物
間に、適宜数本の切梁を差し渡す切梁取付け工程と、こ
の切梁取付け工程の途中又は終了後、又は作業の最初等
に行う、隣接地中の水抜き工程又は隣地地中の固化工程
と、前記切梁取付け工程及び/又は水抜き工程又は固化
工程が終了したとき、前記既設地中構造物の底面部を取
り除く為に、この底面部のほぼ最中部分よりその側面部
の方向に向かって順次崩壊し、この崩壊瓦礫を、崩壊底
面部の最中部分に向かって移送する盛替え作業を、順次
繰り返して底面部の全ての崩壊並びに盛替え作業をな
し、かつ既設地中構造物の側面部を露出し、当該側面部
の崩壊ができる隙間を形成するように盛替えを成す底面
部崩壊並びに盛替え工程と、この底面部崩壊並びに盛替
えが終了したとき、露出された既設地中構造物の側面部
を順次崩壊しつつ、この崩壊瓦礫を前記隙間に移送し、
かつ少なくともこの崩壊された既設地中構造物部の側面
部への瓦礫、石等の混じりものの少ない土砂等を充填す
る土盛りを成すと、この一区画の側面部の崩壊と、この
崩壊側面部への土盛り作業が終了する一区画の側面部の
崩壊並びに土盛り工程と、この一区画の側面部の崩壊並
びに土盛りが終了したとき、続いて次の一区画の土盛り
と、既設地中構造物の側面部の崩壊にかかるが、この
際、先ず切梁の撤去をし、その後、既設地中構造物の側
面部が露出する程度に、外部より搬入する土砂で埋土を
成し、一時的な底面部を構成する仮内底面埋土作業をす
るとともに、続いて、前述と同様な作業により、既設地
中構造物の側面部の崩壊、崩壊瓦礫の仮底面部への移
送、並びに少なくとも崩壊側面部への土盛りをして、当
該次の一区画の崩壊と、その土盛り作業が終了するこの
一区画の側面部の崩壊並びに土盛り工程と、以上で詳述
した各一区画単位の側面部の崩壊及び埋土作業と、既設
切梁の撤去、並びに既設地中構造物の側面部部位になす
土盛り作業を繰り返し、かつ前記各作業を、既設地中構
造物の底面部側より上方に向かって成す工法である。
【0007】
【作用】以下、本発明の作用を説明すると、先ず、既設
地中構造物(撤去したい構造物、障害物、各種構造物、
同構築物等を云う。)内の土砂を、例えば、土木建築作
業機械を介して掘削、排除し(以下、原則として同
じ)、既設地中構造物が崩壊をしない処まで、前記掘
削、排除を繰り返して第1図の状態とする。勿論、隣接
地中の水抜き(水抜き工程)をする場合には、例えば、
図4の如く、既設地中構造物に孔を穿孔を設け、この孔
より隣接地中に水抜きパイプ(ゴム製の分岐パイプ、集
合パイプ等を云う。)を挿入し、当該水抜きパイプの先
端に濾網等を設けるとともに、各水抜きパイプをパイプ
(本管)に接続する。そして、このパイプの先端には、
排水沈降システム(汚泥濾過タンク)を設ける。この水
抜きパイプシステムを適宜配備して、この配備された水
抜きパイプシステムを介して、隣接地中の水を排除す
る。また図5の如く、センターに大きな水抜きパイプシ
ステムを設ける場合も有り得る。更に隣接地中を固化シ
ステム(固化工程)をなす場合には、例えば、パイプ注
入を介して、前記隣接地中にソイルセメント、セメント
ミルク、アスファルト乳液、ガラス混合液等の固結溶液
を圧入する場合も有り得る。また既設地中構造物が、地
下室又は車庫、倉庫等で既に露出している場合には、原
則として、前述の掘削、排除は要しないが、床等のはつ
り作業を要する場合も有り得る。以上の水抜き、固化等
の作業は、随時行われる。
【0008】そこで、既設地中構造物の崩壊を防止する
とともに、隣接する構造物並びに地中等への悪影響を皆
無にする為に、切梁工法により、適宜数の切梁を装着す
る。即ち、切梁取付け作業が終了し、第2図の状態とな
り、最終的には、図3の如く、既設地中構造物の底面又
は根固め位置まで、土砂の掘削、排除を成すとともに、
前述の水抜きシステム又は固化システムを行い、隣接地
中による弊害を十分排除しておく。尚、既設地中構造物
に部屋(地下室又は車庫、倉庫等の空間)が設けられて
場合には、切梁作業又は地下階面の崩壊等にかかり、他
の作業は前述とほぼ同様に行われる。
【0009】続いて、図6〜図17を利用して、地中構
造物の撤去工法の施工順序、又は手順を説明する。前述
した各作業を介して、既設地中構造物が露出されたなら
ば、先ず、水抜き、又は固化作業(水抜き、又は固化工
程)にかかる。勿論、後述する作業工程に、前記水抜き
作業が行われる場合も有り得る。先ずは、第一に既設地
中構造物の底面部を取り除くに際し、この底面部のほぼ
最中部分の鎖線で示す部位より、その側面部の方向に向
かって順次崩壊し、この崩壊瓦礫の一部を他の部分に取
り除く。尚、この底面部の崩壊の際に、当然、一部の土
砂が掘削され、この掘削土砂は、前述の崩壊瓦礫とほぼ
同様に処理される。以上の崩壊又は掘削を、同図で仮想
線で示すようにして順次成し、この崩壊瓦礫並びに一部
の掘削土砂を、空いている底面部の最中部分に向かって
移送する等の作業を順次成す。この作業、即ち崩壊瓦礫
並びに掘削土砂の処理及び移送を介して、究極的には、
底面部の全てを崩壊していき、この崩壊瓦礫を底面部に
盛替える盛替え作業を順次成す。但し、崩壊瓦礫を底面
部の全部に積み上げず、その周辺部に盛替え隙間を形成
する。具体的には、後述の如く、既設地中構造物の側面
部の崩壊ができる程度、隙間を形成する。
【0010】この底面部の崩壊並びに隙間を有する盛替
え作業を成すと、図7の状態となり、崩壊の対象となる
側面部は露出されている。そこで、続いて、この底面部
の崩壊と盛替えが終了したときは、図8の如く、切梁を
外し、かつ露出された既設地中構造物の側面部を順次崩
壊していく、同図鎖線の部分が崩壊され、いわゆる崩壊
側面部となる。
【0011】このようにして、崩壊された崩壊瓦礫は、
図9の如く、盛替え隙間に移送され、かつ良い土(瓦
礫、石等の混じりももの少ない土又は土砂等)を充填す
る隙間が形成される。その後、図10の如く、この崩壊
された既設地中構造物の側面部部位に形成された間隙に
は、順次良い土を充填する土盛り(土盛り後、つき固め
又はしめ固め等をする。以下、同じ)が成される。この
側面部の崩壊並びに充填作業を水平方向に順次繰り返し
て、この一区画の既設地中構造物の側面部の全ての崩壊
と、この崩壊側面部への土盛りが終了する。前述のよう
な作業を、順次繰り返し、かつ手順どおり成すことによ
って、前記基礎の一区画の土盛りと、既設地中構造物の
側面部の崩壊が終了する。
【0012】そこで、続いて、図11の如く、次の一区
画の土盛りと、既設地中構造物の側面部の崩壊にかかる
が、この際、先ず既設地中構造物の側面部が露出する程
度に、外部より搬入した土砂で埋土をなし、仮想線で示
すようになして、一時的な底面部を構成する仮底面部の
埋土を成す。その後は、図12の如く、前述の工程と同
様な、既設地中構造物の側面部の崩壊、崩壊瓦礫の仮底
面部への移送、並びに崩壊側面部への土盛りをなす側面
部の崩壊並びに土盛り作業を成し、この工程が終了した
時点で、前記反復一区画の既設地中構造物の側面部の崩
壊並びに土盛り作業が終了する図13の状態となる。
尚、この過程で、水抜きパイプ等の水抜き機器、又はそ
の他の機械を取り除く場合も有り得る。
【0013】更に、既設地中構造物の側面部の立設方向
の長さに対応して、切梁の撤去並びに前記反復一区画の
既設地中構造物の側面部の崩壊並びに土盛り作業を繰り
返し、既設地中構造物の側面部の例えば、境界より、ほ
ぼ10mm〜1.000mmに到る部位には、良い土が土盛
りされる(図14〜図16参照)。
【0014】これにより、図17に示すように、既設地
中構造物の側面部部位に良い土が充填された状態であ
り、いつでも新設地中構造物の工事が可能であり、また
前述の撤去作業を行っても、隣接構造物又は地中への悪
影響、例えば、崩壊、傾斜、騒音等の各種弊害は、ほと
んどないものである。
【0015】
【実施例】図示する機材並びに装置は、本発明の実施に
使用するに最適な一例を示すものであって、1は隣接す
る建造物、2は基礎ブロック、3は基礎杭、4は既設地
中構造物の側面部(側壁部を含む)、5は前記既設地中
構造物の底面部、6は既設地中構造物内に設けられた土
砂、7は既設構造物の構築で形成される例えば車庫、物
置、地下室等の部屋である。そして、既設地中構造物の
側面部4を崩壊するに際しては、土砂6の掘削、排除
(排土)をなし、その過程で切梁8を順次し、かつ掘削、
排土並びに切梁8を繰り返して、当該既設地中構造物の
内側を空室にする。また既設地中構造物に部屋7が設け
られている場合には、適宜切梁8を設ける。
【0016】また図4、図5の如く、隣接地中の水抜き
をする場合には、パイプ9を垂下し、このパイプ9の先
端に集合パイプ10(ジョイントパイプ)を経由して、
隣接地中に挿設された分岐パイプ11(ゴムパイプが理
想である。)に接続する。そして、濾材12を介して吸
い込んだ地下水、又は湧き水等(以下、単に地下水とす
る。)を、分岐パイプ11及び集合パイプ10を経由し
てパイプ9に導き、その後、排水沈降システム13に導
き、前記隣接地中の地下水を排出する。また地下水が多
量の場合には、図5の如く、センター吸込用パイプ14
(センターに限定されず。)を底面部5を貫通して、地
中に設け、濾材15を介して吸い込んだ地下水を、セン
ター吸込用パイプ14を介して、排水沈降システム13
に導き、前記隣接地中の地下水を排出する理想である
(限定されず。)。
【0017】以上のようにして、水抜き作業が行われた
後は(勿論、以後の作業途中でも、水抜き等が行われる
場合も有り得る。)、先ず、底面部5の崩壊と盛替え作
業をし、この底面部5の崩壊の作業が終了すると。続い
て、側面部4の崩壊にかかり、この側面部4の底面部側
6a(下方)より、順次その上方6b(地上側)に向か
って、崩壊していく。いわゆる、底面部側6aより上方
に向かって、崩壊され、かつ埋土、切梁の撤去等の処置
が施される。したがって、前記処置による崩壊側面部を
4aで示し、この崩壊側面部4aに充填される土盛りを
16で示す。
【0018】図中の既設地中構造物の側面部4、4間に
設けられる切梁8では、部屋6又は土砂排除の隙間等の
深さ寸法により適宜本設けられ、また既設地中構造物の
側面部4の強度又は土圧荷重に応じて増減され、結果的
には、隣接する構造物、地盤等への悪影響が全く生じな
いように構成されている。更に、前記側面部4を下方よ
り、順次上方に崩壊していくにしたがって、底面部側6
aより上方6b(地上側)に向かって、順次取り外され
ていく。そして、図中17は外部より搬入した土砂で構
成される埋土で、この埋土17は、底面部側6aより上
方6b(地上側)に向かって、各一区画の既設地中構造
物の側面部4を崩壊していく際に、仮底面部17aを構
成するために使用される。
【0019】以上の符号とか、その符号の作業又は構成
は、反復して各一区画を順次構成していく場合も同様で
ある。そして、少なくとも崩壊された側面部4aには、
良い土が土盛りされることにより、この土盛り部位に、
新設地中構造物、又は他のものが構築できるものであ
る。尚、隣接地中が軟弱等の場合には、地中の固化作業
が、土砂6の掘削開始、途中又は土砂の排除後、等必要
に応じて、適宜行われる。
【0020】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明は、部屋
又は土砂排除等の際に切梁を取付けた後、水抜き、固化
等の作業した後、先ず底面部を取り除く、この際に、こ
の底面部のほぼ最中部分よりその側面部の方向に向かっ
て順次崩壊し、その底面部の全てを崩壊し、この崩壊瓦
礫の一部を残して盛替え作業を順次なし、かつ既設地中
構造物の側面部を露出する底面部崩壊並びに盛替えを成
す。そして、この底面部崩壊並びに盛替えが終了したと
き、露出された既設地中構造物の側面部を順次崩壊しつ
つ、この崩壊瓦礫を最中方向へ向かって移送し、少なく
ともこの崩壊された既設地中構造物の側面部部位に、順
次良い土を充填する土盛りをなす、いわゆる崩壊及び埋
土、並びに土盛りを一区画全部に成すと、ここに、最初
の一区画の側面部の崩壊及び埋土、並びに土盛りが終了
する。続いて、次の一区画の土盛りと側面部の崩壊にか
かり、先ず側面部が露出する程度に、土砂で埋土をな
し、一時的な底面部を構成する仮底面部の盛土をする。
その後、前述の工程と同様な、側面部の崩壊、崩壊瓦礫
の移送並びに少なくとも崩壊側面部への土盛りをなす、
いわゆる側面部の崩壊及び埋土、並びに土盛り作業を成
す等の作業を、反復かつ手順に沿って順次成すととも
に、切梁の撤去等を繰り返し、少なくとも崩壊側面部に
は、良い土が土盛りされる。その後、この土盛り(良い
土)位置に新設地中構造物を構築する、境界近隣接線内
の側面部の崩壊及び埋土、並びに少なくとも崩壊側面部
への土盛り作業を成す撤去工法であるので、境界近隣接
線内に構築された既設地中構造物、又は地中障害物等を
確実、かつ容易に、撤去できる効果と、この効果によ
り、既設地中構造物の側面部部位に、新設地中構造物を
確実、かつ簡易に構築することができる効果がある。ま
た前記効果を介して、境界近隣接線内に、新設地中構造
物が構築でき、もって、未活用土地(死地)が極めて少
なくなり、土地の有効・有益利用が図れる卓効がある。
【0021】また、本発明は、先ず既設地中構造物を切
梁又は図示しない腹おこし等を介して既設地中構造物の
崩壊を防止する一方で、崩壊側面部の部位に於いては、
少なくともこの側面部に相当する部位に、外部より良い
土を土盛りする土盛り作業を成す工法であるので、隣接
地中への悪影響、例えば亀裂、ゆるみ、崩壊等が発生す
ることがほとんどない効果がある。また同様に、家屋、
塀等の建造物の傾き、地中沈下等のトラブルが発生する
ことが、極めて少ない優れた工法である。
【0022】更に、本発明は、少なくとも既設地中構造
物の側面部部位に、外部より良い土を充填する工法であ
るので、既設地中構造物の側面部部位に、確実、かつ簡
易に新設地中構造物を構築できる効果がある。
【0023】また本発明は、先ず底面部を、その最中よ
り崩壊し、その後、最初の一区画に相当する既設地中構
造物の側面部の崩壊並びに土盛り等の作業を成し、これ
により、この側面部の崩壊及び埋土、並びに土盛りが終
了する。その後、続いて、次の一区画に相当する既設地
中構造物の側面部の崩壊と土盛りにかかり、土砂で埋土
をなし、仮底面部を構成した後、前述の既設地中構造物
の側面部崩壊、瓦礫の移送並びに崩壊側面部への土盛り
を成し、反復一区画の既設地中構造物の側面部の崩壊及
び埋土、並びに土盛りが終了する。そして、次いで既設
地中構造物の側面部の立設方向の長さに対応して、切梁
の撤去並びに前記反復一区画の既設地中構造物の側面部
の崩壊並びに埋土及び盛土を繰り返し、既設地中構造物
の崩壊側面部の部位に、良い土を土盛りする作業を成し
た後に、崩壊された既設地中構造物の部位に、新設地中
構造物を確実、かつ簡易に構築できる工法であるので、
既設地中構造物の取り壊しと、この部位に新設地中構造
物を構築するに際して、誠に短期間に、かつ効率よく構
築し得る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設地中構造物の断面図である。
【図2】図1の掘削、排土を示す断面図である。
【図3】既設地中構造物の土砂の排除又は部屋の状況を
示す断面図である。
【図4】水抜きパイプにより地下水を排除する状態の拡
大模式図である。
【図5】センター吸引用パイプにより地下水を排除する
状態の拡大模式図である。
【図6】既設地中構造物の底面部のはつり(撤去)を示
す模式図である。
【図7】既設地中構造物の底面部のはつりを終了した状
態を示す模式図である。
【図8】既設地中構造物の底面部のはつり、そのはつり
瓦礫又は土を集積した状態を示す模式図である。
【図9】図8の集積を終了した状態を示す模式図であ
る。
【図10】既設地中構造物の底面部のはつり、土盛りし
た状態を示す模式図である。
【図11】既設地中構造物の底面部のはつりが終了し、
次の側面部のはつりにかかる状態を示す模式図である。
【図12】既設地中構造物の底面部のはつりが終了し、
仮底面部が構築された状態を示す模式図である。
【図13】既設地中構造物の次の仮底面部が構築された
状態を示す模式図である。
【図14】既設地中構造物の更に次の側面部のはつり状
態を示す模式図である。
【図15】既設地中構造物の更に次の側面部のはつりが
終了し、土盛りする前の状態を示す模式図である。
【図16】既設地中構造物の更に次の側面部のはつり及
び土盛りが終了し、更に次の仮底面部が構築された状態
を示す模式図である。
【図17】既設地中構造物の全てのはつりが終了し、か
つ対象地中が工事可能となった状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 建造物 2 基礎ブロック 3 基礎杭 4 既設地中構造物 4a 崩壊側面部 5 底面部 6 土砂 6a 底面部側 6b 上方 7 部屋 8 切梁 9 パイプ 10 集合パイプ 11 分岐パイプ 12 濾材 13 排水沈降システム 14 吸込用パイプ 15 濾材 16 土盛り 17 埋土 17a 仮底面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中壁等の既設地中構造物内の土砂を排
    除しつつ、露出された既設地中構造物間に切梁を差し渡
    す、この排土及び切梁差し渡し作業を順次繰り返して、
    前記既設地中構造物間に、適宜数本の切梁を差し渡す切
    梁取付け工程と、 この切梁取付け工程の途中又は終了後等に行う、隣接地
    中の水抜き工程又は隣地地中の固化工程と、 前記切梁取付け工程及び/又は水抜き工程又は固化工程
    が終了したとき、前記既設地中構造物の底面部を取り除
    く為に、この底面部のほぼ最中部分よりその側面部の方
    向に向かって順次崩壊し、この崩壊瓦礫を、崩壊底面部
    の最中部分に向かって移送する盛替え作業を、順次繰り
    返して底面部の全ての崩壊並びに盛替え作業をなし、か
    つ既設地中構造物の側面部を露出し、当該側面部の崩壊
    ができる隙間を形成するように盛替えを成す底面部崩壊
    並びに盛替え工程と、 この底面部崩壊並びに盛替えが終了したとき、露出され
    た既設地中構造物の側面部を順次崩壊しつつ、この崩壊
    瓦礫を前記隙間に移送し、かつ少なくともこの崩壊され
    た既設地中構造物部の側面部への瓦礫、石等の混じりも
    のの少ない土砂等を充填する土盛りを成すと、この一区
    画の側面部の崩壊と、この崩壊側面部への土盛り作業が
    終了する一区画の側面部の崩壊並びに土盛り工程と、 この一区画の側面部の崩壊並びに土盛りが終了したと
    き、続いて次の一区画の土盛りと、既設地中構造物の側
    面部の崩壊にかかるが、この際、先ず切梁の撤去をし、
    その後、既設地中構造物の側面部が露出する程度に、外
    部より搬入する土砂で埋土を成し、一時的な底面部を構
    成する仮内底面埋土作業をするとともに、続いて、前述
    と同様な作業により、既設地中構造物の側面部の崩壊、
    崩壊瓦礫の仮底面部への移送、並びに少なくとも崩壊側
    面部への土盛りをして、当該次の一区画の崩壊と、その
    土盛り作業が終了するこの一区画の側面部の崩壊並びに
    土盛り工程と、 以上で詳述した各一区画単位の側面部の崩壊及び埋土作
    業と、既設切梁の撤去、並びに既設地中構造物の側面部
    部位になす土盛り作業を繰り返し、かつ前記各作業を、
    既設地中構造物の底面部側より上方に向かって成すこと
    を特徴とする境界より1.000mmの境界近隣接線内地
    中構造物及び障害物の撤去工法。
  2. 【請求項2】 地中壁等の既設地中構造物の部屋内に切
    梁を差し渡す、この排土及び切梁差し渡し作業を順次繰
    り返して、前記既設地中構造物間に、適宜数本の切梁を
    差し渡す切梁取付け工程と、 この切梁取付け工程の途中又は終了後等に行う、隣接地
    中の水抜き工程又は隣地地中の固化工程と、 前記切梁取付け工程及び/又は水抜き工程又は固化工程
    が終了したとき、前記既設地中構造物の底面部を取り除
    く為に、この底面部のほぼ最中部分よりその側面部の方
    向に向かって順次崩壊し、この崩壊瓦礫を、崩壊底面部
    の最中部分に向かって移送する盛替え作業を、順次繰り
    返して底面部の全ての崩壊並びに盛替え作業をなし、か
    つ既設地中構造物の側面部を露出し、当該側面部の崩壊
    ができる隙間を形成するように盛替えを成す底面部崩壊
    並びに盛替え工程と、 この底面部崩壊並びに盛替えが終了したとき、露出され
    た既設地中構造物の側面部を順次崩壊しつつ、この崩壊
    瓦礫を前記隙間に移送し、かつ少なくともこの崩壊され
    た既設地中構造物部の側面部への瓦礫、石等の混じりも
    のの少ない土砂等を充填する土盛りを成すと、この一区
    画の側面部の崩壊と、この崩壊側面部への土盛り作業が
    終了する一区画の側面部の崩壊並びに土盛り工程と、 この一区画の側面部の崩壊並びに土盛りが終了したと
    き、続いて次の一区画の土盛りと、既設地中構造物の側
    面部の崩壊にかかるが、この際、先ず切梁の撤去をし、
    その後、既設地中構造物の側面部が露出する程度に、外
    部より搬入する土砂で埋土を成し、一時的な底面部を構
    成する仮内底面埋土作業をするとともに、続いて、前述
    と同様な作業により、既設地中構造物の側面部の崩壊、
    崩壊瓦礫の仮底面部への移送、並びに少なくとも崩壊側
    面部への土盛りをして、当該次の一区画の崩壊と、その
    土盛り作業が終了するこの一区画の側面部の崩壊並びに
    土盛り工程と、 以上で詳述した各一区画単位の側面部の崩壊及び埋土作
    業と、既設切梁の撤去、並びに既設地中構造物の側面部
    部位になす土盛り作業を繰り返し、かつ前記各作業を、
    既設地中構造物の底面部側より上方に向かって成すこと
    を特徴とする境界より1.000mmの境界近隣接線内地
    中構造物及び障害物の撤去工法。
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