JPH08194835A - 三次元図形描画装置 - Google Patents

三次元図形描画装置

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JPH08194835A
JPH08194835A JP7006406A JP640695A JPH08194835A JP H08194835 A JPH08194835 A JP H08194835A JP 7006406 A JP7006406 A JP 7006406A JP 640695 A JP640695 A JP 640695A JP H08194835 A JPH08194835 A JP H08194835A
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JP
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buffer
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value
lookup table
buffer memory
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JP7006406A
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English (en)
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Takuya Sayama
卓也 佐山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常1ピクセル当たり20ビット程度必要な
zバッファのサイズを削減し、小容量のメモリでzバッ
ファ・アルゴリズムを実現する三次元図形描画装置を提
供する。 【構成】 zバッファに格納された表示中図形の奥行き
情報と、新しく表示する図形の奥行き情報とを比較し、
視点により近い方の奥行き情報を有する図形データの奥
行き情報をzバッファへ格納して、その図形データを表
示する隠面消去処理を行なう三次元図形描画装置におい
て、zバッファメモリを真の奥行き情報を格納するzル
ックアップテーブル19と、各ピクセルごとにzルック
アップテーブルへのアドレスを格納する疑似zバッファ
17とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元図形描画装置に
関するもので、特に、隠面消去処理を実現するためのz
バッファメモリを備えた三次元図形描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスの分野で三
次元図形を表示する際に隠面消去を実現する単純なアル
ゴリズムとして、zバッファ・アルゴリズムが知られて
いる。このアルゴリズムをハードウェア化するために、
各画素ごとに専用のzバッファメモリを備える三次元図
形描画装置が実用化されている。例には、「PROCEDURAL
ELEMENTS FOR COMPUTER GRAPHICS 」( David F. Roger
s著、邦訳は、「実践コンピュータグラフィックス 基礎
手続きと応用」、山口富士夫監修、P.328)があ
る。
【0003】zバッファ・アルゴリズムの最大の欠点は
大容量のメモリを必要とすることである。例えば、51
2×512×20ビットのzバッファをもつ、512×
512×24ビットプレーンのフレームバッファは、約
1.5MBの容量が必要である。このメモリ容量を節約
する方法として、従来は(1)画面をいくつかに分割し
て処理を行なう方法、(2)ディスプレイ装置のフレー
ムメモリの半分をzバッファとして用いる方法が知られ
ている。例えば、「3次元コンピュータグラフィック
ス」、中前栄八郎・西田友是著、P.128参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法では、(1)では処理時間が長くなる、(2)
では、スクリーン上の半分しか表示領域として使えず、
残りの半分には無意味な画像が現れる、といった問題点
を有していた。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、通常1ピクセル当たり20ビット程度必要なzバッ
ファのサイズを上記問題点が発生しないように削減し、
小容量のメモリでzバッファ・アルゴリズムを実現する
三次元図形描画装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の三次元図形描画装置は、ピクセルごとに奥
行き情報を格納しておくzバッファメモリを備える三次
元図形描画装置において、zバッファメモリが真の奥行
き情報を格納するzルックアップテーブルと、各ピクセ
ルごとにzルックアップテーブルへのアドレスを格納す
る疑似zバッファとから構成されるものである。
【0007】さらに、第二の発明では、zルックアップ
テーブルを複数備え、zルックアップテーブルごとに、
zルックアップテーブルに格納された情報の真の奥行き
情報との差の情報を格納するzオフセット記憶手段を有
している。
【0008】第三の発明では、zルックアップテーブル
を三次元図形オブジェクトごとに複数備え、また、第四
の発明では、zルックアップテーブルを奥行き情報の範
囲ごとに複数備える。
【0009】第五の発明では、一部のピクセルのzバッ
ファのみが、zルックアップテーブルへのアドレスであ
り、それ以外のピクセルでは、真の奥行き情報をzバッ
ファに格納し、各ピクセルごとにzバッファに格納され
た値が、zルックアップテーブルへのアドレスであるか
真の奥行き情報であるかを記憶するz情報種別記憶手段
を有している。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成によって、従来例では1
ピクセルあたり20ビット程度必要であったzバッファ
メモリに対して、本発明では、例えば、1ピクセルあた
り10ビット程度の疑似zバッファメモリと、1エント
リ当たり20ビットからなる例えば1024(10ビッ
ト)エントリのzルックアップテーブルで構成すること
により、従来例に比べて半分強の少ない容量でzバッフ
ァアルゴリズムを実現できる三次元図形描画装置を提供
する。
【0011】さらに、第二の発明では、zルックアップ
アップテーブルを複数個用意することでメモリ容量の削
減に加え、より柔軟なzルックアップテーブルを構成す
ることが可能な三次元図形描画装置を提供する。特に、
第三の発明、第四の発明ではオブジェクトごと、または
奥行き区間ごとにより細かな奥行き情報を与えることが
できる三次元図形描画装置を提供する。
【0012】また第五の発明では、三次元オブジェクト
が多く存在する視点により近い部分などでは、zバッフ
ァメモリに真の奥行き情報を格納し、視点から遠い位置
では、zルックアップテーブルのエントリーアドレスを
格納することで、zバッファメモリの削減に加え、zル
ックアップテーブルの操作が簡単な三次元図形描画装置
を提供する。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の実施例の三次元図形描画装置
について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施例における三次元図形描画装置のブロック
図である。
【0014】図1において、11は三次元図形を発生す
る三次元図形発生部である。13は表示中の図形の色情
報を格納するフレームバッファである。20は、図形の
奥行き情報を格納するzバッファメモリ部であり、疑似
zバッファメモリ17及びzルックアップテーブル19
から構成される。
【0015】三次元図形発生部11は、三次元オブジェ
クトを発生し、各ピクセル毎にR、G、Bの色情報と奥
行き情報を生成する。奥行き情報はz値比較判定部15
に入力される。色情報はフレームバッファ書き込み部1
2に入力される。同時に、三次元図形発生部11はピク
セルアドレスを生成し、フレームバッファ書き込み部1
2、zバッファメモリ書き込み部16及びzバッファメ
モリ読み出し部18に入力する。
【0016】z値比較判定部15には、zバッファメモ
リ読み出し部18からピクセルアドレスに対応した表示
中図形の奥行き情報が読み出され入力される。z値比較
判定部15は、三次元図形発生部11から入力された奥
行き情報と、zバッファメモリ読み出し部18から入力
された表示中図形の奥行き情報の内容を比較し、三次元
図形発生部11から入力された奥行き情報の方が小さな
値、すなわち三次図形発生部11の発生した図形がすで
に表示されている図形よりもより視点に近い方の図形で
ある場合には、三次元図形発生部11から入力された奥
行き情報をzバッファメモリ書き込み部16を通して疑
似zバッファメモリ17及びzルックアップテーブル1
9からなるzバッファメモリ部20に書き込み、同時
に、フレームバッファ書き込み部12を通して三次元図
形発生部11から入力された色情報データをフレームバ
ッファ13に書き込む。フレームバッファ13に書き込
まれたピクセルデータは、表示装置14によって表示さ
れる。疑似zバッファメモリ17には、真の奥行き情報
を格納したzルックアップテーブル19の各エントリー
を示すアドレスが格納される。zルックアップテーブル
19への書き込み操作は、zバッファメモリ書き込み部
16が行う。
【0017】ここで、zバッファメモリ書き込み部16
がzバッファメモリ部20へデータを書き込む手順及
び、zバッファメモリ読み出し部18がzバッファメモ
リ部20からデータを読み出す手順について説明する。
【0018】フレームバッファに何も描かれていない初
期状態では、zバッファメモリ部20の疑似zバッファ
メモリ17の全ての値には、zルックアップテーブル1
9の第1番目のエントリーアドレスが書き込まれてい
る。zルックアップテーブル19の第1番目のエントリ
ーには、例えばzルックアップテーブルの一つのエント
リーが20ビットで構成されている場合には、2の20
乗から1を減じた値1048575が格納されている。
すなわち全てのピクセルのzバッファには、三次元図形
描画装置が表せる最も遠くを示す奥行き情報の値が登録
されている。zルックアップテーブル19の第2番目以
降のエントリーは空である。
【0019】次に三次元図形発生部11で生成されたピ
クセルの奥行き情報が例えば値300であった場合につ
いて説明する。このピクセルのピクセルアドレスがzバ
ッファメモリ読み出し部18に入力されると、zバッフ
ァメモリ読み出し部18は、疑似zバッファメモリ17
から該ピクセルアドレスに格納された疑似zバッファの
値と、zルックアップテーブル19から該疑似zバッフ
ァの値で示されるエントリーに格納された真の奥行き情
報を得る。初期状態では、真の奥行き情報として値10
48575がz値比較判定部15に送られ、新しく生成
されたピクセルの奥行き値300と比較される。z値比
較判定部15は、値1048575と値300を比較
し、その結果値300のほうが小さな値、すなわち手前
にある図形であり描画すべきであると判定し、zバッフ
ァメモリ書き込み部16及び、フレームバッファ書き込
み部12に書き込み指令を発する。zバッファメモリ書
き込み部は、値300をzバッファメモリ部20に書き
込むのであるが、まず最初にzルックアップテーブル1
9の全てのエントリーについて順に値300が既に登録
されていないかを調べる。登録されていなければ、値3
00を空いているエントリーに格納し、そのエントリー
番号を疑似z値として疑似zバッファメモリ部17の該
当するピクセル位置に書き込む。既に登録されていれ
ば、その値のエントリー番号を疑似z値として該当する
ピクセル位置に書き込む。以降、フレームバッファに描
く全てのピクセルの奥行き情報について、上述したよう
なzバッファメモリ読み出しとzバッファ書き込み動作
を行う。
【0020】従来の三次元図形描画装置では、図1の疑
似zバッファメモリ17とzルックアップテーブル19
に相当するzバッファメモリが、zバッファメモリ単独
で構成されており、zバッファメモリには真の奥行き情
報が格納されていた。そして従来の各ピクセル毎の色デ
ータとzバッファデータのビット構成は図3に示す様
に、R,G,Bの色情報それぞれに8ビットと、奥行き
情報を格納するzバッファデータ42の20ビットで構
成されていた。すなわち例えば、512×512ピクセ
ルのフレームバッファ及びzバッファで構成される三次
元図形描画装置では、512×512×20ビットの容
量のzバッファメモリが必要であった。
【0021】一方、本実施例における色データとzバッ
ファデータの構成は図2に示す様に、色データの構成は
従来と変わらないが、zバッファの構成が異なり、各ピ
クセルには、10ビットの疑似zバッファデータ32だ
けが奥行き情報として存在する。疑似zバッファには真
の奥行き情報を格納したzルックアップテーブルデータ
33へのアドレスが格納される。zルックアップテーブ
ルは、1エントリ当たり20ビットで1024(10ビ
ット)で構成される。例えば512×512ピクセルの
フレームバッファ及びzバッファで構成される三次元図
形描画装置では、512×512×10ビット+102
4×20ビットの容量のzバッファメモリしか必要とし
ない。
【0022】以上のように本実施例によれば、zバッフ
ァメモリを疑似zバッファメモリ17及びzルックアッ
プメモリ19から構成することにより、従来の半分強の
メモリ容量でzバッファアルゴリズムを実現できる三次
元図形描画装置を提供する事ができる。
【0023】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
を示す三次元図形描画装置のブロック図である。第1の
実施例とほぼ同様の構成であり、図1の構成と同じ部分
は、同じ符号で示している。第1の実施例と異なるの
は、zルックアップテーブル19の構成である。第1の
実施例では、1つのzルックアップテーブルしか存在し
なかったが、本実施例では、複数個のzルックアップテ
ーブルが存在する。さらに各zルックアップテーブルご
とに、zルックアップテーブルに格納された情報の、真
の奥行き情報との差の情報を格納するzオフセット記憶
手段であるzオフセット記憶メモリ22が設けられてい
る。実施例1と同様に、zルックアップテーブル19へ
の書き込み操作は、zバッファメモリ書き込み部16が
行う。同時に、zオフセット記憶メモリ22への書き込
み操作もzバッファメモリ書き込み部16が行う。
【0024】図5は本実施例における色データとzバッ
ファデータの構成を示す図であり、第1の実施例のデー
タ構成を示す図2とほぼ同様の構成である。同一の機能
を有するものには同一の符号を付けている。図2と異な
るのは、zルックアップテーブルデータ33が、複数個
存在することである。さらに、各ピクセルの疑似zバッ
ファデータ32がどのzルックアップテーブルデータの
アドレスを格納しているかを示すzルックアップテーブ
ルポインタ61を疑似zバッファデータ32の上位ビッ
トに備える。図では、8個のzルックアップテーブルが
存在するため、データzルックアップテーブルポインタ
61は、3ビットで構成されている。
【0025】第2の実施例について図4及び、図5を用
いて、zバッファメモリ書き込み部16がzバッファメ
モリ部20へデータを書き込む手順及び、zバッファメ
モリ読み出し部18がzバッファメモリ部20からデー
タを読み出す手順について説明する。
【0026】フレームバッファに何も描かれていない初
期状態では、zバッファメモリ部20の疑似zバッファ
メモリ17の全ての値には、第1番目のzルックアップ
テーブル19の第1番目のエントリーアドレスを示す値
が書き込まれている。すなわち、疑似zバッファメモリ
の上位ビットのzルックアップテーブルポインタ61
に、第1番目のzルックアップテーブルを示す値0が設
定され、下位の疑似zバッファデータ32にはzルック
アップテーブルの第1番目のエントリーアドレスが設定
されている。そして、第1番目のzルックアップテーブ
ル19の第1番目のエントリーには、例えばzルックア
ップテーブルの一つのエントリーが20ビットで構成さ
れている場合には、2の20乗から1を減じた値104
8575が格納されている。すなわち全てのピクセルの
zバッファには、三次元図形描画装置が表せる最も遠く
を示す奥行き情報の値が登録されている。zルックアッ
プテーブル19の第2番目以降のエントリー及び、第2
番目以降のzルックアップテーブルは空である。また、
各zルックアップテーブルのzオフセット記憶メモリ2
2には、全て値0が設定されている。
【0027】次に三次元図形発生部11で生成されたピ
クセルの奥行き情報が例えば値300であった場合につ
いて説明する。このピクセルのピクセルアドレスがzバ
ッファメモリ読み出し部18に入力されると、zバッフ
ァメモリ読み出し部18は、まず疑似zバッファメモリ
17から該ピクセルアドレスに格納された疑似zバッフ
ァの値を得る。そして該疑似zバッファの上位ビットの
zルックアップテーブルポインタ16で示されるzルッ
クアップテーブルから該疑似zバッファの値で示される
エントリーに格納された奥行き情報、及び、該zルック
アップテーブルに付属したzオフセット記憶メモリ22
に格納されたzルックアップテーブルの真の奥行き値と
の差の情報から、該ピクセルの真の奥行き情報を得る。
【0028】初期状態では、真の奥行き情報として値1
048575がz値比較判定部15に送られ、新しく生
成されたピクセルの奥行き値300と比較される。z値
比較判定部15は、値1048575と値300を比較
し、その結果値300のほうが小さな値、すなわち手前
にある図形であり描画すべきであると判定し、zバッフ
ァメモリ書き込み部16及び、フレームバッファ書き込
み部12に書き込み指令を発する。zバッファメモリ書
き込み部は、値300をzバッファメモリ部20に書き
込むのであるが、まず最初にzルックアップテーブル1
9の全てのエントリーについて順に値300が既に登録
されていないかを調べる。登録されていなければ、値3
00を空いているエントリーに格納し、そのエントリー
番号を疑似z値として疑似zバッファメモリ部17の該
当するピクセル位置に書き込む。既に登録されていれ
ば、その値のエントリー番号を疑似z値として該当する
ピクセル位置に書き込む。複数あるzルックアップテー
ブルのうちどのテーブルに書き込むかは、書き込むべき
値300と同時に、三次元図形発生部11からzバッフ
ァメモリ書き込み部16にあらかじめ指令が送られる。
また、値300は書き込むzルックアップテーブルに対
応するzオフセット記憶メモリに記憶された値が0では
ない場合、300からそのオフセット値を減じた値を格
納する。以降、フレームバッファに描く全てのピクセル
の奥行き情報について、上述したようなzバッファメモ
リ読み出しとzバッファ書き込み動作を行う。なお、z
オフセット記憶メモリには、三次元図形発生部が、各ピ
クセルの描画を行う前、または描画を行っている途中
で、必要に応じてzバッファメモリ書き込み部16を通
して必要な値が格納される。
【0029】既に説明したように、zオフセット記憶メ
モリに格納される値は、対応するzルックアップテーブ
ルに格納されている値と真の奥行き値との差の値であ
る。従って各ピクセルの真の奥行き値は、疑似zバッフ
ァメモリ部17の該当するピクセル位置に書き込まれた
値によって示されるzルックアップテーブルの該当する
エントリーに格納された値に、そのzルックアップテー
ブルに対応するzオフセット記憶メモリ22の値を加え
ることで求められる。また、zオフセット記憶メモリに
格納された値はzルックアップテーブルごとに異なる。
zオフセット記憶メモリと複数のzルックアップテーブ
ルを利用することで、zルックアップテーブルに格納で
きる奥行き値の範囲が実質的に広がることになり、より
柔軟なzルックアップテーブルを構成することができ
る。
【0030】以上述べたように複数のzルックアップテ
ーブルとzオフセット記憶メモリを備えた本実施例の三
次元図形描画装置の場合、例えば8個のzルックアップ
テーブルデータを備える512×512ピクセルのフレ
ームバッファ及びzバッファで構成される三次元図形描
画装置では、512×512×13ビット+8×102
4×20ビット+8×20ビットの容量のzバッファメ
モリしか必要としない。
【0031】図8(a)は、本実施例の三次元図形描画装
置で描こうとしている三次元モデルの例である。91〜
95で示した5つの三次元図形オブジェクト(人、家、
山など)が存在している。z軸は紙面表から裏面の方向
に向かっている。すなわち、奥行き情報(z値の値)の
小さなほうから大きくなる方向にオブジェクトが91〜
95の順番に並んでいる。三次元図形描画装置は、この
三次元モデルを二次元平面に投影描画する。
【0032】図8(b)が、三次元図形描画装置の描いた
フレームバッファの内容である。zの値の小さなオブジ
ェクトが手前に描かれ、zの値の大きなオブジェクトの
一部を隠している。本実施例の三次元図形描画装置で
は、この隠面消去処理を複数のzルックアップテーブル
を用いて行なう。
【0033】図8の5つのオブジェクトのそれぞれの奥
行き値を図8(c)に示す。オブジェクトBの占めるピク
セルでは、1000〜9999の範囲の奥行き値、オブ
ジェクトHでは10000〜99999の範囲の奥行き
値、その他のオブジェクト93〜95も図に示すような
範囲の奥行き値である。
【0034】本実施例では、zルックアップテーブルを
オブジェクトごとに持つ構成をとる。これは、一つのオ
ブジェクトの各ピクセルの奥行き値の範囲は、他のオブ
ジェクトの奥行き値に比べて、より近い範囲に集まって
いるためである。例えば、オブジェクトHであれば、こ
のオブジェクトを構成する窓や、扉、壁、屋根といった
各図形要素の奥行き値は、全て10000から9999
9の範囲にある。従ってオブジェクトHの各図形要素の
ピクセルの奥行き値は、全てオブジェクトHのためのz
ルックアップテーブルを使って管理する。また、各オブ
ジェクトのピクセルの内、最も小さな奥行き値をそのオ
ブジェクトのzルックアップテーブルに対応するzオフ
セット記憶メモリに設定する構成をとる。
【0035】本実施例では、各オブジェクトの各ピクセ
ルの奥行き情報の値が、他のオブジェクトのピクセルの
奥行き情報よりも、より近くに集まっている点に注目
し、複数のzルックアップテーブルを三次元オブジェク
トごとに用意することで、zバッファメモリの削減に加
えてオブジェクトごとにより細かな奥行き情報を与える
ことのできる三次元図形描画装置を提供することができ
る。
【0036】なお、図8でオブジェクトが存在しないピ
クセルでは、無限遠を表す、1048575がzルック
アップテーブルの最初のエントリーに初期値として登録
されることになる。
【0037】図9は、図8と同様に三次元図形描画装置
で描こうとしているいくつかの三次元図形オブジェクト
からなる三次元モデルである。
【0038】図8で示した三次元モデルとは異なり、い
くつかのオブジェクトの占める奥行き範囲に重なりを生
じている。このため、本実施例の三次元図形描画装置で
は、zルックアップテーブルを奥行き情報の似通った三
次元オブジェクトが存在する任意の一定の奥行き情報の
範囲毎に用意する構成をとる。また、各奥行き情報の範
囲の最小値を、zルックアップテーブルに対応するzオ
フセット記憶メモリに設定する。
【0039】このように、複数のzルックアップテーブ
ルを奥行き情報の似通った三次元オブジェクトが存在す
る任意の一定の奥行き情報の範囲毎に用意すれば、zバ
ッファメモリの削減に加えて奥行き区間毎により細かな
奥行き情報を与えることのできる三次元図形描画装置を
提供することができる。
【0040】(実施例3)図6は本発明の第3の実施例
を示す三次元図形描画装置のブロック図である。第1、
第2の実施例と同じ部分は、同じ符号で示している。第
2の実施例と異なるのは、奥行き情報を格納するバッフ
ァメモリが、真値z/疑似zバッファメモリ23となっ
ており、その内容が、真値z領域24と疑似z領域25
からなる点である。疑似z領域25には、実施例1と同
様に、zルックアップテーブルのエントリーアドレスが
格納され、真値z領域24には、真の奥行き情報が格納
される。
【0041】図7は本実施例における色データとzバッ
ファデータの構成を示す図である。R,G,Bの色情報
それぞれに8ビットと、奥行き情報を格納する真値z/
疑似zバッファデータ82の10ビット、そして真値z
/疑似zバッファデータ82に格納されているデータの
種別を示すz情報種別データ81の1ビットから構成さ
れる。z情報種別データ81の値が1のピクセルは、真
値z/疑似zバッファデータ82には、真の奥行き情報
が格納されていることを示し、z情報種別データ81の
値が0のピクセルは真値z/疑似zバッファデータ82
には、zルックアップテーブルのエントリーアドレスを
示す情報が格納されていることを示す。
【0042】本実施例では、図7に示したようなバッフ
ァメモリ構成であることから、例えば512×512ピ
クセルのフレームバッファ及びzバッファで構成される
三次元図形描画装置では、512×512×11ビット
+1024×20ビットの容量のzバッファメモリしか
必要としない。
【0043】ここで、図6に示したzバッファメモリ書
き込み部16がzバッファメモリ部20へデータを書き
込む手順及び、zバッファメモリ読み出し部18がzバ
ッファメモリ部20からデータを読み出す手順について
図6及び図7を用いて説明する。
【0044】フレームバッファに何も描かれていない初
期状態では、真値z/疑似zバッファメモリ23の全て
の値は、例えば、すべて疑似z領域25となっており、
各ピクセルの真値z/疑似zバッファデータ82には、
zルックアップテーブル19の第1番目のエントリーア
ドレスが書き込まれている。zルックアップテーブル1
9の第1番目のエントリーには、例えばzルックアップ
テーブルの一つのエントリーが20ビットで構成されて
いる場合には、2の20乗から1を減じた値10485
75が格納されている。すなわち全てのピクセルのzバ
ッファには、三次元図形描画装置が表せる最も遠くを示
す奥行き情報の値が登録されている。zルックアップテ
ーブル19の第2番目以降のエントリーは空である。そ
して全てのピクセルのz情報種別データ81には、真値
z/疑似zバッファデータ82にzルックアップテーブ
ルのエントリーアドレスが格納されていることを示す値
0が格納されている。
【0045】次に三次元図形発生部11で生成されたピ
クセルの奥行き情報が例えば値300であった場合につ
いて説明する。
【0046】このピクセルのピクセルアドレスがzバッ
ファメモリ読み出し部18に入力されると、zバッファ
メモリ読み出し部18は、該ピクセルアドレスに格納さ
れたz情報種別データ81の値に従って真値z/疑似z
バッファデータの内容を読みだし、奥行き情報を得る。
すなわち、該z情報種別データの値が0の場合は、真値
z/疑似zバッファメモリ23から該ピクセルアドレス
に格納されたzルックアップテーブル19へのエントリ
ーを示す値と、zルックアップテーブル19から該疑似
zバッファの値で示されるエントリーに格納された真の
奥行き情報を得る。あるいは、該z情報種別データの値
が1の場合は、真値z/疑似zバッファメモリ23から
該ピクセルアドレスに格納された真の奥行き情報の値を
得る。
【0047】初期状態では、真の奥行き情報として値1
048575がz値比較判定部15に送られ、新しく生
成されたピクセルの奥行き値300と比較される。z値
比較判定部15は、値1048575と値300を比較
しその結果、値300のほうが小さな値すなわち手前に
ある図形であり描画すべきであると判定し、zバッファ
メモリ書き込み部16及び、フレームバッファ書き込み
部12に書き込み指令を発する。そこでzバッファメモ
リ書き込み部は、値300をzバッファメモリ部20に
書き込むのであるが、zバッファメモリ書き込み部16
には、三次元図形発生部11から、ピクセルの奥行き値
を真の情報として真値z/疑似zバッファメモリ23に
書き込むか、zルックアップテーブル19を用いる疑似
zとして書き込むべきかの指令が発せられる。真の情報
として書き込む指令を受けた場合、該当するピクセル位
置に値300を書き込み、同時に該当するピクセルのz
情報種別データ81を1に書き換える。疑似zとして書
き込む場合は、最初にzルックアップテーブル19の全
てのエントリーについて順に値300が既に登録されて
いないかを調べる。登録されていなければ、値300を
空いているエントリーに格納し、そのエントリー番号を
疑似z値として真値z/疑似zバッファメモリ23の該
当するピクセル位置に書き込み、既に登録されていれ
ば、その値のエントリー番号を疑似z値として該当する
ピクセル位置に書き込む。また、同時に該当するピクセ
ルのz情報種別データ81を0に設定する。以降、フレ
ームバッファに描く全てのピクセルの奥行き情報につい
て、上述したようなzバッファメモリ読み出しとzバッ
ファ書き込み動作を行う。
【0048】本実施例によれば、例えば三次元オブジェ
クトが多く存在する視点により近い部分では、zバッフ
ァメモリに真の奥行き情報を格納し、視点から遠い位置
では、zルックアップテーブルのエントリーアドレスを
格納することで、zバッファメモリの削減に加え、zル
ックアップテーブルの操作が簡単な三次元図形描画装置
を提供することが可能となる。
【0049】なお、本実施例においては、zルックアッ
プテーブルを1種類の構成で説明したが、第2の実施例
のように、複数のzルックアップテーブルと、zオフセ
ットメモリからなる構成をとってもよい。その場合、第
3、第4の実施例と同様に、オブジェクトごとまたはあ
る奥行き区間ごとにより細かな奥行き情報を与えること
のできる三次元図形描画装置を提供することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明は、zバッファに格
納された表示中図形の奥行き情報と、新しく表示する図
形の奥行き情報とを比較し、視点により近い方の奥行き
情報を有する図形データの奥行き情報をzバッファへ格
納して、その図形データを表示する隠面消去処理を行な
う三次元図形描画装置において、真の奥行き情報を格納
するzルックアップテーブルと、各ピクセルごとに上記
zルックアップテーブルへのアドレスを格納する疑似z
バッファとを具備することにより、従来例では1ピクセ
ルあたり20ビット程度必要であったzバッファメモリ
に対して、本発明では、例えば、1ピクセルあたり10
ビット程度の疑似zバッファメモリと、1エントリ当た
り20ビットで1024(10ビット)エントリのzル
ックアップテーブルで構成することが可能となり、従来
例に比べて格段に少ない容量でzバッファアルゴリズム
を実現できる三次元図形描画装置を提供できる。
【0051】さらに、第二、第三、第四の発明では、z
ルックアップアップテーブルを複数個用意することでメ
モリ容量の削減に加え、オブジェクトごと、または奥行
き区間ごとにより細かな奥行き情報を与えることができ
る三次元図形描画装置が提供できる。
【0052】また第五の発明では、三次元オブジェクト
が多く存在する視点により近い部分では、zバッファメ
モリに真の奥行き情報を格納し、視点から遠い位置で
は、zルックアップテーブルのエントリーアドレスを格
納することで、zバッファメモリの削減に加え、zルッ
クアップテーブルの操作が簡単な三次元図形描画装置が
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における三次元図形描画
装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における色データとzバ
ッファデータの構成図
【図3】従来例における色データとzバッファデータの
構成図
【図4】本発明の第2の実施例における三次元図形描画
装置のブロック図
【図5】本発明の第2の実施例における色データとzバ
ッファデータの構成図
【図6】本発明の第3の実施例における三次元図形描画
装置のブロック図
【図7】本発明の第3の実施例における色データとzバ
ッファデータの構成図
【図8】本発明の第2の実施例における三次元図形描画
装置の構成の説明図
【図9】本発明の第2の実施例における三次元図形描画
装置の構成の説明図
【符号の説明】
11 三次元図形発生部 12 フレームバッファ書き込み部 13 フレームバッファ 14 表示装置 15 z値比較判定部 16 zバッファメモリ書き込み部 17 疑似zバッファメモリ 18 zバッファメモリ読み出し部 19 zルックアップテーブル 20 zバッファメモリ部 21 zバッファメモリ 22 zオフセット記憶メモリ 23 真値z/疑似zバッファメモリ 24 真値z領域 25 疑似z領域 31 色データ 32 疑似zバッファデータ 33 zルックアップテーブルデータ 42 zバッファデータ 61 zルックアップテーブルポインタ 81 z情報種別データ 82 真値z/疑似zバッファデータ 91 三次元図形オブジェクトB 92 三次元図形オブジェクトH 93 三次元図形オブジェクトM1 94 三次元図形オブジェクトM2 95 三次元図形オブジェクトM3 101 三次元図形オブジェクトB 102 三次元図形オブジェクトH 103 三次元図形オブジェクトM1 104 三次元図形オブジェクトM2 105 三次元図形オブジェクトM3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】zバッファに格納された表示中図形の奥行
    き情報と、新しく表示する図形の奥行き情報とを比較
    し、視点により近い方の奥行き情報を有する図形データ
    の奥行き情報をzバッファへ格納して、その図形データ
    を表示する隠面消去処理を行なう三次元図形描画装置に
    おいて、真の奥行き情報を格納するzルックアップテー
    ブルと、各ピクセルごとに上記zルックアップテーブル
    へのアドレスを格納する疑似zバッファとを具備したこ
    とを特徴とする三次元図形描画装置。
  2. 【請求項2】前記zルックアップテーブルを複数備え、
    該zルックアップテーブルごとに、該zルックアップテ
    ーブルに格納された情報の真の奥行き情報との差の情報
    を格納するzオフセット記憶手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の三次元図形描画装置。
  3. 【請求項3】前記zルックアップテーブルを三次元図形
    オブジェクトごとに複数備えたことを特徴とする請求項
    2記載の三次元図形描画装置。
  4. 【請求項4】前記zルックアップテーブルを奥行き情報
    の範囲ごとに複数備えたことを特徴とする請求項2記載
    の三次元図形描画装置。
  5. 【請求項5】各ピクセルごとに備えた前記疑似zバッフ
    ァに格納する値が、前記zルックアップテーブルへのア
    ドレスであるピクセルと、前記疑似zバッファに格納す
    る値が、真の奥行き情報であるピクセルとが混在したz
    バッファを備え、各ピクセルごとに前記疑似zバッファ
    に格納された値が、前記zルックアップテーブルへのア
    ドレスであるか真の奥行き情報であるかを記憶するz情
    報種別記憶手段とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の三次元図形描画装置。
JP7006406A 1994-10-21 1995-01-19 三次元図形描画装置 Pending JPH08194835A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7006406A JPH08194835A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 三次元図形描画装置
US08/546,400 US5808618A (en) 1994-10-21 1995-10-20 Three-dimensional displaying apparatus having frame buffer and depth buffer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7006406A JPH08194835A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 三次元図形描画装置

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ID=11637496

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7006406A Pending JPH08194835A (ja) 1994-10-21 1995-01-19 三次元図形描画装置

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JP (1) JPH08194835A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819328B1 (en) 1999-11-05 2004-11-16 Renesas Technology Corp. Graphic accelerator with interpolate function

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819328B1 (en) 1999-11-05 2004-11-16 Renesas Technology Corp. Graphic accelerator with interpolate function

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