JPH08192094A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JPH08192094A
JPH08192094A JP7002506A JP250695A JPH08192094A JP H08192094 A JPH08192094 A JP H08192094A JP 7002506 A JP7002506 A JP 7002506A JP 250695 A JP250695 A JP 250695A JP H08192094 A JPH08192094 A JP H08192094A
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cap
tip
opening
applicator
spherical
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JP7002506A
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Shohei Toyama
松平 外山
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Original Assignee
Zebra Pen Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 キャップの装着時に加圧縮せしめたキャップ
内の圧縮空気を液タンク内に送り込んで液タンクの内圧
上昇を図ることは勿論、圧縮空気を液タンクに送り込む
ためのチップ先端の開弁動作をキャップ自体の弾性変形
により可能にして、安価に製作提供する。 【構成】 先端口3に対する正規の装着位置から更にキ
ャップ4を押し込むことで、弾性開口部4-1 が弾性変形
せしめると共にキャップ4の内部底4-2 が球状塗布体6
に当接せしめて球状塗布体6をチップ2先端の液塗布口
5の口縁5-1 から離間せしめて液塗布口5を開弁する。
一方、キャップ4の押し込み操作を解放することで、弾
性開口部4-1 の復元力によりキャップ4が正規の装着位
置に戻されると共にキャップ4の内部底4-2 が球状塗布
体6から離れ、球状塗布体6がチップ2先端の液塗布口
5の口縁5-1 に接触せしめて液塗布口5を閉弁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誤記部分に修正液を塗
布する塗布具に係り、特にチップを保持する先端口に対
するキャップの押し込み装着時に同キャップ内の空気を
加圧縮せしめると共にチップの先端から一部を突出させ
た状態で抱持されている球状塗布体を、スプリングに抗
して先端縁から離間させる如く後退させて、加圧縮され
たキャップ内の圧縮空気を液タンク内に送り込んで該液
タンクの内圧を上昇させる様に構成された塗布具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の塗布具はスプリングで
弾発されて球状塗布体がチップの先端縁に接触し、該先
端の液塗布口を閉弁せしめて修正液が吐出しない様にし
ている。そして、塗布時にスプリングに抗して球状塗布
体を先端縁から離間させる如くチップ内方へ後退させて
液塗布口を開弁せしめると共に、液タンクの内圧を上昇
させることで、液タンク内の修正液がチップ先端に供給
させて開弁された液塗布口から吐出する様にしている。
【0003】従来、チップを保持する先端口に対するキ
ャップの押し込み装着時に密閉する同キャップ内の空気
を加圧し、チップの先端に抱持されている球状塗布体
を、スプリングに抗して先端縁から離間させる如く後退
させて前記空気を液タンク内に送り込んで該液タンクの
内圧を上昇させる構成の塗布具としては図14に示したも
のが知られている(実開平6−39169 号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、この従来塗布
具の場合は公開明細書第7頁の段落番号(0013)か
ら段落番号(0015)に記載されている様に、キャッ
プ20を先端口21に装着するその操作過程において、キャ
ップ20内の内筒22を先端口21の外周に密接させて該内筒
22内を空気漏れを防いだ密封空間とし、この密封空間の
容積が減少する事で内筒22内の空気が加圧縮される。そ
して、内筒22内の空気が加圧縮された時点でキャップ20
内の可撓性に富んだ開弁部材23に備えられた舌片24にチ
ップ25から突出する球状塗布体26が当接し、舌片24の反
発力で球状塗布体26を接触するチップ25先端の液塗布口
から離間させる如くスプリングに抗して後退させること
で、球状塗布体26と液塗布口の口縁との間にできた隙間
から内筒22内の圧縮空気がチップ25、先端口21を通って
液タンク27に送り込まれて液タンク27内が加圧される様
にしたものである。
【0005】しかし乍ら、従来の塗布具はキャップと別
途加工にて舌片を備えた開弁部材を作らなければならな
いし、又開弁部材をキャップ内に組み込む等の手間が掛
かる事から、製作コストが高くなる不具合がある。
【0006】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、キャップの装着時に加圧縮せしめたキャップ
内の圧縮空気を液タンク内に送り込んで液タンクの内圧
上昇を図ることは勿論、圧縮空気を液タンクに送り込む
ためのチップ先端の開弁動作をキャップ自体の弾性変形
により可能にした塗布具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、液タンクの先端に先端
口を介して装着されるチップの先端内部に、スプリング
で弾発されて先端縁に接触し且つ一部を先端から突出し
た状態で球状塗布体が抱持され、チップを保持する先端
口の外周に密接した状態で該先端口にキャップが押し込
み装着されてチップを密封する構成の塗布具に於いて、
前記キャップの開口部を外方へ向けて弾性変形可能に形
成して、キャップの装着時に弾性開口部が先端口のキャ
ップ装着基端に衝合する先端口に対する正規の装着位置
から更にキャップを押し込むことで該弾性開口部が弾性
変形せしめると共にキャップの内部底が球状塗布体に当
接せしめて該球状塗布体をチップの先端縁から後退離間
せしめ、前記押し込み操作を解放することで弾性開口部
の復元力によりキャップが正規の装着位置に戻されると
共にキャップの内部底が球状塗布体から離れて、該球状
塗布体がチップの先端縁に接触する様に構成した事を要
旨とする。
【0008】又、上記先端口のキャップ装着基端側にキ
ャップの弾性開口部を弾性変形させる拡開部を設けたこ
とを要旨とする。
【0009】更に、上記キャップの弾性開口部の開口内
周面を、その口縁方向に向けて漸次拡開傾斜せしめて拡
開傾斜部を形成すると共に、該拡開傾斜部の口縁内径を
先端口のキャップ装着基端の外径よりも大径に形成した
ことを要旨とする。
【0010】更に、キャップの弾性開口部に、その口縁
から筒方向に向けたスリットを周方向数箇所に設けた事
を要旨とする。
【0011】更に、上記キャップに、チップが保持され
た先端口の先端側外周部位に密接せしめてチップを密封
する内キャップを設けたことを要旨とする。
【0012】更に、上記キャップの内部底が球状塗布体
に当接せしめて該球状塗布体を後退せしめた時点で先端
口に対するキャップの装着距離を規制する規制部を設け
たことを要旨とする。
【0013】
【作 用】而して、上記した本発明の請求項1に記載
の技術的手段によれば、キャップを先端口に対する正規
の装着位置まで押し込み装着せしめた時点から更に押し
込むと、弾性開口部が先端口のキャップ装着基端により
外方へ向けて弾性変形せしめる。すると、キャップは弾
性開口部が弾性変形せしめた分、先端口に対する正規の
装着位置よりも更に深く装着される。それにより、キャ
ップの内部底がチップの先端から突出する球状塗布体に
当接せしめて該球状塗布体をスプリングに抗してチップ
の先端縁から離間させる如くチップ内方へ向けて後退さ
せてチップ先端の液塗布口を開弁する。一方、キャップ
を上記の如く先端口に対して押し込んだ状態でその押し
込み操作を解放すると、弾性開口部は変形前の元の状態
に戻される。即ち、弾性開口部の復元力によりキャップ
は先端口の正規の装着位置に戻されると共にキャップの
内部底が球状塗布体から離れる。それにより、球状塗布
体がスプリングによりチップの先端縁に接触せしめてチ
ップ先端の液塗布口を閉弁する。
【0014】請求項2に記載の技術的手段によれば、キ
ャップを先端口に対する正規の装着位置まで押し込む
と、キャップの弾性開口部が先端口のキャップ装着基端
の拡開部に衝合せしめる。その状態から更に押し込まれ
るキャップの装着動作により弾性開口部は拡開部に案内
されて外方に向けて弾性変形される。一方、キャップの
押し込み操作を解放すると、弾性開口部は拡開部に沿っ
て変形前の元の状態に戻される。
【0015】請求項3に記載の技術的手段によれば、キ
ャップが先端口のキャップ装着基端まで押し込まれる
と、キャップの弾性開口部の拡開傾斜部がキャップ装着
基端の外周に衝合せしめる。その状態から更に押し込む
キャップの装着動作により弾性開口部は拡開傾斜部に案
内されて外方に向けて弾性変形される。一方、キャップ
の押し込み操作を解放すると、弾性開口部は拡開傾斜部
に案内されて変形前の元の状態に戻される。
【0016】請求項4に記載の技術的手段によれば、ス
リットにより弾性開口部の上記した弾性作用がより一層
効果的に発揮される。
【0017】請求項5に記載の技術的手段によれば、キ
ャップを先端口に押し込み装着する過程で内キャップが
先端口の先端外周に密接せしめることから、内キャップ
で空気を効果的に加圧縮せしめることができる。
【0018】請求項6に記載の技術的手段によれば、キ
ャップの内部底が球状塗布体に当接せしめて該球状塗布
体を後退(液塗布口を開弁)せしめた時点で先端口に対
するキャップの装着距離が規制部により規制される。そ
れにより、キャップの内部底がチップの先端縁に当接せ
しめて同先端の液塗布口を塞ぐ虞れはなく、加圧縮され
たキャップ内の圧縮空気を液タンクに確実に送り込むこ
とができる。
【0019】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、修正液Mが充填される液タンク1は合成
樹脂等を用いた射出成形、或いはブロー成形により適宜
の太さと長さを有する筒状(ペンタイプ)或いは容器状
(ボトルタイプ)に成形された周知の形状(構造)を成
し、その先端にはチップ2を保持する先端口3が装着さ
れており、この先端口3の外周に密接させた状態で該先
端口3に押し込み装着されるキャップ4を先端口3に対
する正規の装着位置(図2の状態)まで装着せしめた時
点から更に押し込むことで、キャップ4の後述する弾性
開口部4-1 が先端口3のキャップ装着基端3-1 により外
方へ向けて弾性変形(拡開変形)せしめると共に、キャ
ップ4の内部底4-2 がチップ2先端の液塗布口5から一
部を突出させた状態で該チップ2に抱持されている球状
塗布体6に当接せしめて該球状塗布体6をスプリング7
に抗して液塗布口5の口縁5-1 から離間させる如くチッ
プ2内方へ向けて後退させて液塗布口5を開弁し、キャ
ップ4の押し込み装着時に加圧縮されたキャップ4内の
圧縮空気を液タンク1内に送り込んで同液タンク1の内
圧を上昇させる様に構成してなる。
【0020】チップ2、先端口3は周知の構造を成す。
即ち、チップ2は適宜の金属材にてパイプ状に形成さ
れ、先細く形成した先端開口縁を内側にカシメ等により
絞り込んで同先端に液塗布口5を設けると共に内部には
ブローチ加工により形成した放射状の縦溝8を設けて、
この縦溝8と液塗布口5との先端内部にスプリング7で
弾発させて液塗布口5の口縁5-1 に接触させた状態で且
つ一部を液塗布口5から突出させた状態で球状塗布体6
を抱持してなる。先端口3は液タンク1と同様に合成樹
脂等により後端から先端に向けて漸次先細状の段付き筒
状に別体又は液タンク1と一体に成形され、その先端に
チップ2を圧入により保持する。そして、先端口3のキ
ャップ装着基端3-1 にはキャップ4の弾性開口部4-1 を
外方に向けて弾性変形せしめる拡開部9を設ける。尚、
図では先端口3を液タンク1とは別成形にて成形して圧
入、或いはネジ込み等の適宜の接続により液タンク1の
先端に装着する別体成形品として示しているが、液タン
ク1を成形する際、その先端に先端口3を一体に成形す
る一体成形品とするも勿論自由である。この場合、周知
の如く液タンク1の後端を開口せしめて、修正液Mを充
填した後に尾栓により封止する閉鎖形態を採用するもの
である。
【0021】拡開部9は、キャップ4が先端口3に対す
る正規の装着位置まで押し込まれた時点から更に押し込
まれる装着操作がキャップ4に加わる事で、キャップ4
の弾性開口部4-1 を外方に向けて案内せしめて弾性変形
せしめる役目を成すもので、キャップ装着基端3-1 から
先端口3の先端筒方向に向けた適宜の寸法範囲で適宜の
角度にて傾斜させた傾斜部9-1 を周方向に亘りリング状
に形成することで、先端口3のキャップ装着基端3-1 に
設けて、弾性開口部4-1 全体を傾斜部9-1 に沿わせなが
ら外方に向けて弾性変形せしめる様にしてなる。
【0022】キャップ4は、図2に示した様に先端口3
に対する正規の装着位置に装着した状態においてその内
部底4-2 がチップ2先端の液塗布口5から突出する球状
塗布体6に接触しない程度の長さに、弾性に優れた適宜
の軟質樹脂材により成形され、その外周にクリップ10を
備え、開口縁から適宜の寸法にて内方(筒方向)に向け
た内周面には先端口3の外周に密接すると共に先端口3
に対する正規の装着位置まで押し込まれた時点で先端口
3外周の環状突起11に対して嵌合する環状突起12を備え
る。そして、この環状突起12から開口縁に至る範囲L1
を外方に向けて弾性変形可能に形成して、当該部位を先
端口3に対する装着時にキャップ装着基端3-1 の拡開部
9の傾斜部9-1 に衝合せしめることで、該傾斜部9-1 に
案内されて外方に向けて弾性変形する弾性開口部4-1 と
してなる。
【0023】弾性開口部4-1 は、キャップ4を形成する
弾性に優れた軟質樹脂材により外方に向けて弾性変形可
能に形成したり、或いは図3の(ロ)に示した様に開口
縁から筒方向に向けたスリット13を周方向数箇所に設け
る事で、外方に向けて弾性変形可能に形成して、弾性作
用をより一層効果的に発揮し得る様にしてなる。尚、ス
リット13の切り込み長さは弾性開口部4-1 の口縁からキ
ャップ4内部の環状突起12に至る前記範囲L1 で設け
て、弾性開口部4-1 が弾性作用を効果的に発揮し得る様
にしてある。又、弾性開口部4-1 はキャップ4を形成す
る材質に応じてその厚さをキャップ4内部の環状突起12
に至る前記範囲L1 で他の部分よりも薄く形成すると
か、或いはその弾性根元部位(環状突起12に近付けた部
位)に周方向に亘るリング状の溝を設ける等の工夫を施
して弾性作用を効果的に発揮し得る様にするも勿論自由
である。
【0024】次に、以上の如く構成した本実施例塗布具
の使用例を説明すると、キャップ4内部の環状突起12が
先端口3の外周に密接する状態(図4の状態)からキャ
ップ4を先端口3に対する正規の装着位置まで押し込み
装着すると、キャップ4の弾性開口部4-1 は先端口3の
キャップ装着基端3-1 の傾斜部9-1 に衝合せしめる(図
2の状態)。この状態から更に押し込むと、キャップ4
の弾性開口部4-1 は前記傾斜部9-1 により案内されて外
方へ向けて弾性変形せしめると共に、キャップ4の内部
底4-2 はチップ2先端の液塗布口5から突出する球状塗
布体6に当接せしめて該球状塗布体6をスプリング7に
抗して液塗布口5の口縁5-1 から離間させる如くチップ
2内方へ向けて後退せしめて液塗布口5を開弁する(図
5の状態)。即ち、図2に示す様に正規の装着状態では
チップ2先端の液塗布口5から離れているキャップ4の
内部底4-2 は、弾性開口部4-1 が弾性変形せしめた分、
キャップ4が先端口3に対して正規の装着位置よりも更
に深く装着されることで、液塗布口5まで接近してきて
液塗布口5から突出する球状塗布体6に当接せしめて該
球状塗布体6を後退せしめる。それにより、加圧縮され
たキャップ4内の圧縮空気は開弁せしめた液塗布口5の
口縁5-1 と球状塗布体6との隙間からチップ2、先端口
3内を通って液タンク1内に送り込まれて該液タンク1
の内圧を上昇させる。一方、キャップ4を上記の如く先
端口3に対して弾性開口部4-1 が傾斜部9-1により弾性
変形されるまで押し込んだ後に、該押し込み操作を解放
する(キャップ4を放す)と、キャップ4は弾性開口部
4-1 が傾斜部9-1 に案内されて変形前の元の状態に戻る
復元力により先端口3に対する正規の装着位置まで戻さ
れると共にキャップ4の内部底4-2 が球状塗布体6から
離れる(図2の状態に戻される)。それにより、球状塗
布体6はスプリング7により液塗布口5の口縁5-1 に接
触せしめて該液塗布口5を閉弁する。
【0025】図6は、キャップ4の内部に、先端口3に
対する装着時にその先端側外周部位に密接せしめてチッ
プ2を密封すると共に、空気を効果的に加圧縮する内キ
ャップ14を一体に設けて、この内キャップ14で加圧縮さ
れた圧縮空気を開弁された液塗布口5の口縁5-1 と球状
塗布体6との隙間から液タンク1内に送り込んで該液タ
ンク1の内圧を効果的に上昇させる様に構成したもので
ある。
【0026】図7乃至図10は、キャップ4の弾性開口部
4-1 を弾性変形させる拡開部9の他の実施例を示し、図
7乃至図8の場合はキャップ4の内周面に対する上述し
た環状突起12の突出位置を弾性開口部4-1 側(範囲L1
内)に位置させて設ける一方、該環状突起12が嵌合する
環状溝9-2 を、キャップ装着基端3-1 側に近付けて且つ
環状突起12よりも大きめの溝幅にて先端口3の外周に設
けて、先端口3に対するキャップ4の装着時に環状突起
12が環状溝9-2 に嵌合した時点(図7の状態)からキャ
ップ4を更に押し込む事で、弾性開口部4-1 が環状溝9-
2 の湾曲斜面に案内されて弾性変形せしめる様に(図8
参照)、そして、その状態でキャップ4の押し込み操作
を解放することで、弾性開口部4-1 の復元力により環状
突起12が環状溝9-2 の湾曲斜面に沿って該環状溝9-2 に
対する所定の嵌合位置まで戻される様に構成したもので
ある。即ち、図7に示した様にキャップ4が先端口3の
正規の装着位置まで戻される様にしてなる。
【0027】図9乃至図10の場合は弾性開口部4-1 側に
設けた上記環状突起12を嵌合させる大きめの環状溝9-2
を、キャップ装着基端3-1 側の先端口3外周の筒方向両
側に2種類の環状突起9-3 ,9-4 を設けることでその間
に形成して、先端口3に対するキャップ4の装着時に環
状突起12が環状溝9-2 を構成する一方(前側)の環状突
起9-3 を乗り越えて環状溝9-2 に嵌合した時点(図9の
状態)からキャップ4を更に押し込むことで、弾性開口
部4-1 が環状溝9-2 を構成するもう一方(後側)の環状
突起9-4 の斜面に案内されて弾性変形せしめる様に(図
10参照)、そして、その状態でキャップ4の押し込み操
作を解放することで、弾性開口部4-1 の復元力により環
状突起12が環状突起9-4 の斜面に沿って環状溝9-2 に対
する所定の嵌合位置まで戻される様に構成したものであ
る。即ち、図9に示した様にキャップ4が先端口3の正
規の装着位置まで戻される様にしてなる。
【0028】図11は、キャップ4の弾性開口部4-1 の開
口内周面に、口縁方向に向けて漸次拡開傾斜せしめた拡
開傾斜部15を設けて、この拡開傾斜部15を先端口3のキ
ャップ装着基端3-1 に衝合させた時点から更に押し込む
ことで、弾性開口部4-1 が拡開傾斜部15に案内されて外
方に向けて弾性変形せしめると共に、キャップ4の内部
底4-2 がチップ2先端の液塗布口5から突出する球状塗
布体6に当接せしめて該球状塗布体6を後退させて液塗
布口6を開弁する様に構成したものである。斯る実施例
においては弾性開口部4-1 の拡開傾斜部15の口縁内径L
2 を先端口3のキャップ装着基端3-1 の外径L3 よりも
大径に形成する。
【0029】図12乃至図13は、キャップ4の内部底4-2
が球状塗布体6に当接せしめて該球状塗布体6を後退せ
しめた時点で先端口3に対するキャップ4の装着距離を
規制する規制部16を設けて、キャップ4の内部底4-2 が
開弁せしめたチップ2先端の液塗布口5の口縁5-1 に当
接せしめて該液塗布口5を塞がれない様に構成したもの
である。
【0030】規制部16は、キャップ4の内部底4-2 から
筒方向に向けたその内周面に設けて、図13に示した様に
キャップ4の装着時に先端口3の先端面3-2 に規制部16
が当接することで、先端口3に対するキャップ4の装着
距離が規制される様になっている。それにより、キャッ
プ4を装着する際の使用者の力加減に左右されることな
く、チップ2先端の液塗布口5が開弁した時点でキャッ
プ4の動きが確実に止められてその内部底4-2 により液
塗布口5が塞がれることなく、加圧縮されたキャップ4
内の圧縮空気が液タンク1に確実に送り込まれる様にし
てなる。
【0031】
【発明の効果】本発明の塗布具は叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を奏する。キャップの先端口に
対する正規の装着位置から更に押し込むことで、キャッ
プは弾性開口部が弾性変形せしめた分、先端口に対する
正規の装着位置よりも更に深く装着されて、キャップの
内部底がチップの先端から突出する球状塗布体に当接せ
しめて該球状塗布体をチップの先端縁から離間させる如
くチップ内方へ向けて後退させてチップ先端の液塗布口
を開弁する。一方、キャップを上記の如く先端口に対し
て押し込んだ状態でその押し込み操作を解放すると、弾
性開口部が変形前の元の状態に戻るその復元力によりキ
ャップは先端口の正規の装着位置に戻されると共にキャ
ップの内部底が球状塗布体から離れ、球状塗布体により
チップ先端の液塗布口は閉弁される。
【0032】又、キャップの弾性開口部はその口縁から
筒方向に向けて設けられた周方向数箇所のスリットによ
り弾性作用が助長されることから、キャップを先端口に
対する正規の装着位置から更に押し込むことで外方に向
けて弾性変形すると共に、押し込み操作が解放されるこ
とで変形前の元の状態に戻るその弾性作用がより一層効
果的に発揮される。よって、チップ先端の液塗布口の開
弁・閉弁の確実性を高める効果が期待できる。
【0033】更に、キャップの内部底が球状塗布体に当
接せしめて該球状塗布体を後退(液塗布口を開弁)せし
めた時点で先端口に対するキャップの装着が規制部によ
り規制されてその動きが止められることから、キャップ
の内部底がチップの先端縁に当接せしめて同先端の液塗
布口を塞ぐ虞れはない。よって、加圧縮されたキャップ
内の圧縮空気を液タンクに確実に送り込むことができ
る。
【0034】従って、本発明の塗布具によれば、キャッ
プの装着時に加圧縮せしめたキャップ内の圧縮空気を液
タンク内に送り込んで液タンクの内圧上昇を図ることは
勿論、キャップの開口部自体を弾性変形させることで先
端口に対する正規の装着位置よりも更に深く装着される
構成であることから、キャップの装着時にその内部底を
チップの先端から突出する球状塗布体に当接せしめて該
球状塗布体をチップの先端縁から離間後退させて液塗布
口を開弁する事ができる。よって、従来の塗布具に比べ
て加工、組み込む等の手数が削減されることから、安価
に提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1乃至2に係る発明塗布具の実施の一
例を示した正面図で、一部を断面して示す
【図2】 キャップを先端口に対する正規の装着位置に
装着した状態を示す要部の拡大断面図
【図3】 図2の III−III 線断面図で、(イ)は弾性
開口部にスリットを入れない状態を示す、(ロ)は弾性
開口部にスリットを入れた状態を示す
【図4】 先端口に対するキャップの装着過程を示した
要部の拡大断面図
【図5】 先端口に対する正規の装着位置から更にキャ
ップを押し込んだ状態を示す要部の拡大断面図
【図6】 請求項5に係る本発明塗布具の要部の拡大断
面図で、先端口に対する正規の装着位置から更にキャッ
プを押し込んだ状態を示す
【図7】 請求項2に係る本発明塗布具の他の実施例を
示した要部の拡大断面図で、キャップを先端口に対する
正規の装着位置に装着した状態を示す
【図8】 先端口に対する正規の装着位置から更にキャ
ップを押し込んだ状態を示す同拡大断面図
【図9】 請求項2に係る本発明塗布具の他の実施例を
示した要部の拡大断面図で、キャップを先端口に対する
正規の装着位置に装着した状態を示す
【図10】 先端口に対する正規の装着位置から更にキャ
ップを押し込んだ状態を示す同拡大断面図
【図11】 請求項3に係る本発明塗布具を示した要部の
拡大断面図で、キャップを先端口に対する正規の装着位
置に装着した状態を示す
【図12】 請求項6に係る本発明塗布具を示した要部の
拡大断面図で、キャップを先端口に対する正規の装着位
置に装着した状態を示す
【図13】 先端口に対する正規の装着位置から更にキャ
ップを押し込んだ状態を示す同拡大断面図
【図14】 従来の塗布具を示した断面図
【符号の説明】
1…液タンク 2…チップ 3…先端口 3-1 …キャップ装
着基端 3-2 …先端面 4…キャッ
プ 4-1 …弾性開口部 4-2 …内部底 5…液塗布口 5-1 …口縁 6…球状塗布体 7…スプリン
グ 9…拡開部 13…スリット 14…内キャップ 15…拡開傾斜
部16…規制部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液タンクの先端に先端口を介して装着さ
    れるチップの先端内部に、スプリングで弾発されて先端
    縁に接触し且つ一部を先端から突出した状態で球状塗布
    体が抱持され、チップを保持する先端口の外周に密接し
    た状態で該先端口にキャップが押し込み装着されてチッ
    プを密封する構成の塗布具に於いて、 前記キャップの開口部を外方へ向けて弾性変形可能に形
    成して、キャップの装着時に弾性開口部が先端口のキャ
    ップ装着基端に衝合する先端口に対する正規の装着位置
    から更にキャップを押し込むことで該弾性開口部が弾性
    変形せしめると共にキャップの内部底が球状塗布体に当
    接せしめて該球状塗布体をチップの先端縁から後退離間
    せしめ、前記押し込み操作を解放することで弾性開口部
    の復元力によりキャップが正規の装着位置に戻されると
    共にキャップの内部底が球状塗布体から離れて該球状塗
    布体がチップの先端縁に接触する様に構成した事を特徴
    とする塗布具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布具において、 先端口のキャップ装着基端側に、キャップの弾性開口部
    を弾性変形させる拡開部を設けたことを特徴とする塗布
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の塗布具において、 キャップの弾性開口部の開口内周面を、その口縁方向に
    向けて漸次拡開傾斜せしめて拡開傾斜部を形成すると共
    に、該拡開傾斜部の口縁内径を先端口のキャップ装着基
    端の外径よりも大径に形成したことを特徴とする塗布
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載の塗布具
    において、 キャップの弾性開口部に、その口縁から筒方向に向けた
    スリットを周方向数箇所に設けた事を特徴とする塗布
    具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載の塗布具
    において、 キャップに、チップが保持された先端口の先端側外周部
    位に密接せしめてチップを密封する内キャップを設けた
    ことを特徴とする塗布具。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載の塗布具
    において、 キャップの内部底が球状塗布体に当接せしめて該球状塗
    布体を後退せしめた時点で先端口に対するキャップの装
    着距離を規制する規制部を設けたことを特徴とする塗布
    具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108787365A (zh) * 2018-06-28 2018-11-13 陈健坤 园林绿化便携式树木涂抹工具及方法

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