JPH08191828A - 血液検査装置 - Google Patents

血液検査装置

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Publication number
JPH08191828A
JPH08191828A JP7006624A JP662495A JPH08191828A JP H08191828 A JPH08191828 A JP H08191828A JP 7006624 A JP7006624 A JP 7006624A JP 662495 A JP662495 A JP 662495A JP H08191828 A JPH08191828 A JP H08191828A
Authority
JP
Japan
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light
blood
light receiving
tissue
arithmetic processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7006624A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Okura
忠博 大倉
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Otax Co Ltd
Original Assignee
Otax Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08191828A publication Critical patent/JPH08191828A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの発光素子からの光を複数の受光素子で受
光することにより測定誤差を少なくして、正確な測定を
可能にする。 【構成】生体の組織内に光を照射する1つの発光素子6
と、組織を透過するあるいは組織から反射する光を受光
し、組織中の血液成分に対応する受光信号を送出する2
つの受光素子7、8と、2つの受光素子7、8からの各
受光信号に基づき演算処理する演算処理手段3とを備え
る。 【効果】1つの発光素子に対して複数の受光素子を備え
たことにより、演算処理手段は複数の受光素子からの各
受光データの平均値を求めることができるので、精度の
高い検査を行なうことができる。これにより、患者に対
して的確な医療処置を施すことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は血液検査装置に係り、
特に血液中成分を光学的に検査する血液検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】患者の血液中成分、特に酸素濃度は呼吸
や循環に生じた異常を確実に検知することのできる要素
であり、このため光電的に血液中酸素濃度を測定する装
置が提案されている。このような血液中酸素濃度計は、
血液を採取することなく光電的に血液中酸素濃度を測定
する(非侵入式)ために、例えば図6に示すように発光
素子35および受光素子36から成るセンサ部31と、
センサ部31からの信号を入力し演算・処理する演算処
理手段32と、演算処理手段32の結果を表示する表示
部33と、センサ部31、演算処理手段32および表示
部33等のために電源を供給する電源部34とを備えて
いる。
【0003】演算処理手段32は受光素子36からの電
気信号および予め求められた吸光率と酸素濃度との相関
を示す検量線に基づき血液中酸素濃度の値を演算するも
ので、検量線のデータを記憶する記憶回路(図示せず)
と、受光素子36から出力される受光信号を演算して血
液中酸素の吸光率に対応する値を演算すると共に、この
吸光率をさらに記憶回路に記憶された検量線に基づき演
算して血液中酸素濃度の値を求める演算回路(図示せ
ず)とを設けている。
【0004】なお、演算回路は必要に応じて素子の特性
や装置の性能に基づく補正のための演算をする機能を有
している。この補正処理機能はサーミスタ、分別抵抗お
よびROMなどを使用することにより測定精度を高めて
いる。また、発光素子35を複数個設けることにより測
定精度を高めている。これにより血液検査装置である血
液中酸素濃度計30の測定誤差を±2〜4%に抑えるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、血液中
酸素濃度の正常範囲は非常に狭く、例えば、大人の血液
中酸素濃度の正常範囲は通常、93〜100%で、10
5%以上は潜水病などの空気塞栓症にかかっていること
が考えられ、また未熟児の場合は血液中酸素濃度の正常
範囲は通常、93〜100%で、101%以上は白内症
にかかっていることが考えられる。逆に、未熟児の血液
中酸素濃度が95%以下では脳膜炎にかかっていること
が考えられ、血液中酸素濃度が92%以下になると大人
も未熟児も同等に酸素治療を行なわなければ非常に危険
な状態に陥ることになる。
【0006】したがって、このような従来の血液中酸素
濃度計30では正確な診断を行なうことが困難であっ
た。
【0007】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、1つの発光素子からの光を複数
の受光素子で受光することにより測定誤差を少なくし
て、正確な測定を可能とする血液検査装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の血液検査装置は、生体の組織内に光を照射す
る1つの発光手段と、組織を透過する光あるいは組織か
ら反射する光を受光し、組織中の血液成分に対応する受
光信号を送出する複数の受光手段と、複数の受光手段か
らの各受光信号に基づき演算処理する演算処理手段とを
備えたものである。
【0009】
【作用】発光手段によって出された光は人体の組織内に
照射される。組織内には照射された光が血液中の血色素
の酸素飽和度に対応して組織内で吸収され、残りの光が
透過光としてあるいは反射光として複数の受光手段に捉
えられる。この複数の受光手段からの各受光信号は演算
処理手段に入力され、演算処理手段はこの複数の受光信
号に基づき演算処理を行なう。
【0010】これにより近赤外領域における吸光率にバ
ラツキが生じても、複数の受光手段からの各受光データ
の平均値を求めることができるので、精度の高い検査を
行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の血液検査装置の一実施例につ
いて図面を参照して説明する。血液検査装置としての血
液中酸素濃度計(オキシメータ)は図1および図2
(a)、(b)に示すように、人体の一部H、例えば
指、腕等に装着されるセンサ部2と、センサ部2からの
信号を入力し演算・処理する演算処理手段3と、演算処
理手段3の結果を表示する表示部4と、センサ部2、演
算処理手段3および表示部4等のために電源を供給する
電源部5とを備えており、これらは簡易型の装置では図
2(a)、(b)に示すようにケース40に一体的に収
納されている。
【0012】センサ部2は、組織に光を照射するための
1つの発光手段である発光素子6と、組織を透過する光
を受光し、組織による吸光率に対応する受光信号を送出
する2つの受光手段である受光素子7、8とを備え、発
光素子6および受光素子7、8は、例えば手指を介して
互いに対向するように配置される。発光素子6は近赤外
領域の光を発光するLEDから成る。このようなLED
としては、例えばインジウム・リンとガリウム・ヒ素の
混晶(GaAsP)、ガリウム・ヒ素にアルミニウムを
入れた混晶(GaAlAs)等を用いたLEDが挙げら
れる。
【0013】受光素子7、8は発光素子6から照射され
組織内を透過した光を受光し、光量に応じた電流信号
(受光信号)を発生する光電センサである。このような
光電センサは発光素子6から照射される光に対して高い
感受性を有するもので、例えばPINシリコンフォトダ
イオード等が使用できる。演算処理手段3は2つの受光
素子7、8に接続される記憶回路9と、受光素子7、8
からの各受光信号によって予め求められた吸光率と血液
中酸素(SaO2)との相関を示す検量線に基づき血液
中酸素濃度を演算する演算回路10とを備えている。記
憶回路9は検量線のデータが記憶され、演算回路10は
受光素子7、8からの各受光信号を演算して血液の吸光
率に対応する値を演算すると共に、この吸光率をさらに
記憶回路9に記憶された検量線に基づき演算して、血液
中酸素濃度を求める。
【0014】この際、近赤外領域における吸光スペクト
ルは図3に示すように、血液中酸素による吸光率が減少
する波長660nm付近では、2つの受光素子7、8の
受光信号の信号の強さが異なるので、演算回路10では
血液中酸素による吸光率の平均値を求めることにより、
正確なデータを得ることができる。この血液中酸素によ
る吸光率の平均値は次式で求められる。
【0015】
【数1】
【0016】ここでaは吸光率の平均値、Aは受光素子
7および受光素子8が異なる受光信号を送出する波長領
域における受光素子7の受光信号の信号の強さ、A′は
受光素子7および受光素子8が異なる受光信号を送出す
る波長領域における受光素子8の受光信号の信号の強
さ、Bは受光素子7および受光素子8が同じ受光信号を
送出する波長領域における受光素子7の受光信号の信号
の強さ、B′は受光素子7および受光素子8が同じ受光
信号を送出する波長領域における受光素子8の受光信号
の信号の強さとする。
【0017】また、必要に応じて素子の特性や装置の性
能に基づく補正のための演算をする。このような演算は
アナログ処理、デジタル処理の何れも可能であるが、デ
ジタル処理の場合には演算回路10に受光信号をデジタ
ル化するA/D変換器を備えることは言うまでもない。
記憶回路9が記憶する検量線は、予め異なる血液中酸素
濃度の血液サンプルの近赤外領域における吸光スペクト
ルから求められ、血液中酸素濃度xと所定の波長(発光
素子6の発光する光の波長)の光の吸光率aとの関数x
=f(a)として記憶される。従って、所定の波長につ
いて血液中酸素濃度による吸光率の変化をプロットする
ことにより、図4に示すような検量線を得ることができ
る。このようにして得られた検量線は、例えば血液中酸
素濃度70〜98%の間を2次曲線で近似し、血液中酸
素濃度98〜110%の間を直線として近似することに
より、 x=αa2+βa+γ (x<98) x=ka+c (98≦x) のような関数として求めることができる(式中、α、
β、γ、k、cはそれぞれ検量線から求められる所定の
係数)。
【0018】これにより、測定誤差を±0.5〜1%に
抑えることが可能になる。表示部4は、液晶表示装置等
のデジタル表示装置から成り、図2(a)、(b)に示
すようにケース40の上面に表示画面41が設けられ、
演算処理手段3において求められた血液中酸素濃度を数
値として表示する。なお、演算処理手段3の主回路及び
表示部4の駆動回路は、基板11上に設けられ電源部5
により駆動される。電源部5としては、AC電源を利用
することもできるが、図2(a)、(b)に示すような
簡易型の装置の場合、ニッカド電池、2次リチウム電池
等の電池が用いられ、この電源をON、OFFするため
のスイッチ12がケース40に設けられる。また、演算
処理手段3および表示部4をリセットし再測定可能にす
るためのリセットボタン12′を備えてもよい。
【0019】以上のように構成された本実施例の血液中
酸素濃度計1の動作について説明する。まずセンサ部2
に指等を挿入し、スイッチ12をONにする。これによ
り発光素子6が駆動され、所定の波長、光量の近赤外光
が指組織に照射され、この組織を透過する光が2つの受
光素子7、8に入ると、受光素子7、8はそれぞれ受光
した光量に対応する強さの信号を演算処理手段3に出力
する。演算処理手段3は、血液中酸素による吸光率の平
均値を演算して、組織の吸光率aを求める。演算回路1
0は、さらにこの求められた吸光率aに記憶された検量
線の係数に基づく演算を施し、血液中酸素濃度xを求
め、この血液中酸素濃度xを表示部4に表示させる。
【0020】なお、再度測定する場合には、リセットボ
タン12′を押下して演算処理手段3および表示部4を
リセットすればよい。このリセットにより演算処理手段
3は発光素子6の照射する光の吸光率を測定し、所定の
演算の後、血液中酸素濃度を再表示する。以上の実施例
においては、発光素子と2つの受光素子とを組織を介在
して対向する位置に配置し、組織の透過光を検出する場
合について説明したが、本発明の血液検査装置によれ
ば、組織からの反射光を検出するようにしても同様に血
液中酸素濃度を測定することができ、その場合には発光
素子と2つの受光素子とを並列配置し複数の受光素子で
組織から反射してくる反射光を検出するようにしてもよ
い。
【0021】また以上の実施例ではセンサ部と、演算処
理手段および表示部とが一体となった簡易測定装置につ
いて説明したが、本発明は例えば図5に示すようにセン
サ部と、演算処理手段および表示部部とを切り離し、光
ファイバ及びケーブルで連結したものや、センサ部とし
て耳などに装着するクランプ式の測定プローブとしたも
のなどその形態は任意に選択できる。
【0022】さらに、以上の本実施例においては血液中
酸素濃度計1に適用していたが、これに限らず、血液中
一酸化炭素濃度計、血液中二酸化炭素濃度計、コレステ
ロール計、還元ヘモグロビン濃度計、尿酸値濃度計およ
び乳酸値濃度計など、非侵入式で光学的に検査する血液
検査装置であれば適用させることができる。この場合、
発光素子からの光の波長領域は各検査対象に対して最も
適した波長、光量が選択される。
【0023】
【効果】以上の実施例からも明らかなように本発明の血
液検査装置によれば、1つの発光手段に対して複数の受
光手段を備えたことにより、演算処理手段は複数の受光
手段からの各受光データの平均値を求めることができる
ので、精度の高い検査を行なうことができる。これによ
り、患者に対して的確な医療処置を施すことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液検査装置の一実施例の構成を示す
ブロック図。
【図2】本発明の血液検査装置の一実施例を示す図で、
(a)は側断面図、(b)は全体斜視図。
【図3】血液中酸素濃度の近赤外領域における吸光スペ
クトルを示す図。
【図4】血液中酸素濃度と吸光率との関係を示す検量
線。
【図5】本発明の血液検査装置の他の形態の実施例を示
す図。
【図6】従来の血液検査装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・・血液中酸素濃度計(血液検査装置) 3・・・・・・演算処理手段 6・・・・・・発光素子(発光手段) 7、8・・・・・・受光素子(受光手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体の組織内に光を照射する1つの発光手
    段と、前記組織を透過する光あるいは前記組織から反射
    する光を受光し、前記組織中の血液成分に対応する受光
    信号を送出する複数の受光手段と、前記複数の受光手段
    からの各受光信号に基づき演算処理する演算処理手段と
    を備えたことを特徴とする血液検査装置。
JP7006624A 1995-01-19 1995-01-19 血液検査装置 Pending JPH08191828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7006624A JPH08191828A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 血液検査装置

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JP7006624A JPH08191828A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 血液検査装置

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JPH08191828A true JPH08191828A (ja) 1996-07-30

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ID=11643523

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JP7006624A Pending JPH08191828A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 血液検査装置

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JP (1) JPH08191828A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504489A (ja) * 2002-10-31 2006-02-09 スミスズ メディカル ピーエム インコーポレイテッド 遠隔通信能力を有する指オキシメータ及びこの指オキシメータ用システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504489A (ja) * 2002-10-31 2006-02-09 スミスズ メディカル ピーエム インコーポレイテッド 遠隔通信能力を有する指オキシメータ及びこの指オキシメータ用システム

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