JPH08191822A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH08191822A
JPH08191822A JP7006652A JP665295A JPH08191822A JP H08191822 A JPH08191822 A JP H08191822A JP 7006652 A JP7006652 A JP 7006652A JP 665295 A JP665295 A JP 665295A JP H08191822 A JPH08191822 A JP H08191822A
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JP
Japan
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magnetic field
pulse
field pulse
gradient magnetic
amplitude
Prior art date
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Pending
Application number
JP7006652A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Ichinose
伸保 市之瀬
Yoshio Machida
好男 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的はフローエンコードパルスの渦電
流の影響によるエコーピークの時間的なずれをパルスシ
ーケンス上で補正することができる磁気共鳴イメージン
グ装置を提供することである。 【構成】本発明は、前段の傾斜磁場パルスと、前記前段
の傾斜磁場パルスに対し極性が反転した後段の傾斜磁場
パルスとからなるフローエンコードパルスを用いて血流
を画像化する磁気共鳴イメージング装置において、前記
後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記前段の傾
斜磁場パルスの振幅×印加時間より大きくする又は前記
前段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記後段の傾
斜磁場パルスの振幅×印加時間より小さくすることを特
徴とする磁気共鳴イメージング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローエンコードパル
スを用いて血流を画像化する磁気共鳴イメージング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】RFパルスからエコー信号を収集するま
での間に印加されるフローエンコードパルスは図4
(a)に示すように正負同振幅の一対のパルスからな
る。ここで、α方向の流速Vαに対してα方向に傾斜磁
場を振幅Gα、印加時間τ、反転時間幅Tで印加する
と、位相シフトΦは次の(1)式で与えられる。なお、
γは対象原子核の磁気回転比である。 Φ=γ・Vα・T・Gα・τ …(1) このように流速に応じて位相がシフトする原理を用いて
血流を画像化するいわゆるMRA(MRアンギオ)とし
ては種々の方式が用いられているが、ここではフェーズ
コントラス法(Phase Contrast法)に関して考える。フ
ェーズコントラス法では、α方向の流速Vαに対して±
α方向のフローエンコードパルスを加えて2枚の画像間
で複素減算をとると、信号強度Iは次の(2)式で与え
られる。なお、ρはプロトン密度である。 I=2・ρ・ sinΦ …(2) (1)式、(2)式から解るようにα方向の速度成分だ
けが画像化され、静止部が画像化されないので、コント
ラストの良好なMRA画像が得られる。
【0003】しかしこのフェーズコントラス法には次の
ような不具合がある。図4(b)に渦電流の影響を考慮
しない磁場波形を実線で示し、渦電流の影響を考慮した
実際的な磁場波形を示す。パルスの立上がりと立下がり
でその変化を打ち消す向きに渦電流が発生し、この渦電
流の影響で破線のように変形する。この渦電流の現象
は、当然フローエンコードパルスであっても同様で、図
4(c)に破線で示すように影響する。
【0004】今、リードアウト方向にフローエンコード
パルスを印加する場合を考える。図5(a),(b)に
2方向のフローエンコードパルスを印加したリードアウ
ト傾斜磁場Gr のシーケンスを示す。エコーはGr の面
積(振幅×印加時間)が0、つまりGr の正負の面積が
均一である時刻Tp でピークを迎える。しかし、フロー
エンコードパルスを印加すると、渦電流の影響で実際に
は破線で示す波形がGr にオフセットとして重畳するの
で、面積が時刻Tp で0とならず、エコーに空間的な位
置に依存した位相差が生じてしまい、静止部が画像化さ
れるというアーチファクトがMRA画像に発生してしま
う。
【0005】この位相差は信号処理の段階で補正するよ
うにしている。図6に従来の信号処理の手順を示す。生
データ間で減算した後では位相補正を行うことができな
いので、±α方向のフローエンコードパルスを印加して
得られた生データをそれぞれ個々に複素再構成すること
により位相補正を実行してする。そして、複素減算処
理、絶対値化処理、適当な3次元画像処理(例えば最大
値投影処理)を順に介してMRA画像を得ている。この
ように再構成処理が生データ毎に必要となるので、信号
処理時間が長時間化してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フローエン
コードパルスの渦電流の影響によるエコーピークの時間
的なずれをパルスシーケンス上で補正することができる
磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前段の傾斜磁
場パルスと、前記前段の傾斜磁場パルスに対し極性が反
転した後段の傾斜磁場パルスとからなるフローエンコー
ドパルスを用いて血流を画像化する磁気共鳴イメージン
グ装置において、前記後段の傾斜磁場パルスの振幅×印
加時間を前記前段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間よ
り大きくする又は前記前段の傾斜磁場パルスの振幅×印
加時間を前記後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間よ
り小さくすることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によると、フローエンコードパルスの後
段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前段の傾斜磁場
パルスの振幅×印加時間より大きくする又は前記前段の
傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記後段の傾斜磁場
パルスの振幅×印加時間より小さくすると、渦電流によ
る実際の後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間の減少
分を補償して、エコーピークの時間的なずれを補正する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による磁気共鳴
イメージング装置の一実施例を説明する。図1に本実施
例による磁気共鳴イメージング装置の構成を示す。被検
体Pを収容できるように円筒状の内部空間を有するガン
トリ20には、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、RF
コイル3が装備される。常電導磁石又は超電導磁石であ
る静磁場磁石1は、静磁場制御装置4から電流供給を受
けて円筒内部に通常、Z軸に沿って静磁場を形成可能に
構成されている。傾斜磁場コイル2は、リードアウト用
傾斜磁場Gr 、位相エンコード用傾斜磁場Ge 、スライ
ス用傾斜磁場Gs にそれぞれ対応する傾斜磁場電源7,
8,9から電流供給を受けて、任意に撮影断面を決めた
り、磁気共鳴信号(ここではエコー信号)に空間的位置
情報を与えるためのGr 、Ge 、Gs をそれぞれ独立し
て形成できるように構成されている。これらGr 、Ge
、Gs が全て線形に変化する領域(撮影領域)内で磁
気共鳴信号の収集(撮影)が可能である。各傾斜磁場電
源7,8,9は、図示しないが、波形データを保持する
波形メモリと、波形メモリからの波形データをアナログ
信号に変換するディジタル/アナログ変換器と、ディジ
タル/アナログ変換器からのアナログ電圧信号に応じて
商用電流を変調する増幅器とから構成され、波形データ
に応じた波形の傾斜磁場電流が傾斜磁場コイル2に供給
されるようになっている。
【0010】磁気共鳴信号の収集時には、被検体Pは寝
台13の天板に載置された状態で、天板のスライドに伴
って撮像領域に挿入される。RFコイル3は、RFパル
ス(高周波磁場または回転磁場ともいう)を被検体に送
信し、被検体からの磁気共鳴信号を受信するためのコイ
ルである。このように送受信にRFコイル3を兼用する
のではなく、送信用コイルと受信用コイルとを別体で設
けてもよい。送信器5は、対象原子核に固有のラーモア
周波数に応じた高周波パルスをRFコイル3に供給し
て、対象原子核のスピンを励起状態にするためのもので
ある。受信器6は、励起されたスピンが緩和する過程で
放出される高周波の磁気共鳴信号をRFコイル3を介し
て受信し、これを増幅検波し、さらにアナログ/ディジ
タル変換する機能を有している、コンピュータシステム
11は、受信器6でディジタル化された磁気共鳴信号
(磁気共鳴データ)を取り込み、これを2次元フーリエ
変換(2DFT)することにより磁気共鳴画像を再構成
する。この画像は表示部12に表示される。シーケンサ
10は、送信器5、受信器6、傾斜磁場電源7,8,9
の各動作タイミングを制御して、α方向の流速に対して
±α方向のフローエンコードパルスを加えてサブトラク
ションをとることにより血流を画像化するフェーズコン
トラス法(Phase Contrast法)のパルスシーケンスを実
行する。
【0011】図2(a)にRFパルス、図2(b)にリ
ードアウト傾斜磁場Gr のパルスシーケンスを示す。エ
コーピークが得られる時刻Tp は、リードアウト傾斜磁
場Gr の正極性の面積(面積=振幅×印加時間)と負極
性の面積とが同一になるタイミングで決定されている。
【0012】図2(c)に+α方向のフローエンコード
パルスGflow+ 、図2(d)に−α方向のフローエンコ
ードパルスGflow- を示す。フローエンコードパルス
は、前述したように、前段の傾斜磁場パルスと、この前
段の傾斜磁場パルスに対し極性が反転した後段の傾斜磁
場パルスとが一対となって構成されたものである。な
お、ここでは、+α方向はリードアウト方向と同じ方向
であるとする。図2(c),(d)において、渦電流の
影響を考慮しないフローエンコードパルスの波形(磁場
の時間変化)を実線で、渦電流の影響を考慮した実際的
なフローエンコードパルスの波形を破線で示す。フロー
エンコードパルス電源として例えば傾斜磁場電源8の波
形メモリには、実線で示す傾斜磁場波形に応じた波形デ
ータが保持されている。この波形データは、時刻Tp に
おける渦電流の影響を考慮した実際の前段の傾斜磁場パ
ルスの面積と実際の後段の傾斜磁場パルスの面積とが等
しくなるように、後段の傾斜磁場パルスの面積が前段の
傾斜磁場パルスの面積より大きくなるように設定されて
いる。図では印加時間一定のもとで、後段の傾斜磁場パ
ルスの振幅Gbackが、前段の傾斜磁場パルスの振幅Gfr
ont より大きく、具体的には△G(△G=Gback−Gfr
ont )は、時刻Tp における渦電流の影響を考慮した実
際の前段の傾斜磁場パルスの面積と実際の後段の傾斜磁
場パルスの面積とが等しくなるように設定されている。
また、振幅同一として、時刻Tp における渦電流の影響
を考慮した実際の前段の傾斜磁場パルスの面積と実際の
後段の傾斜磁場パルスの面積とが等しくなるように、後
段の傾斜磁場パルスの印加時間Tbackを前段の傾斜磁場
パルスTfront より△Tだけ長く設定してもよい。
【0013】この波形データに応じた波形の傾斜磁場電
流がフローエンコードパルス電源として例えば傾斜磁場
電源8から傾斜磁場コイル2へ供給され、渦電流の影響
がなければ実線で示したフローエンコードパルスが発生
するが、実際には渦電流の影響で破線で示した波形でフ
ローエンコードパルスが発生するので、時刻Tp におい
て実際の前段の傾斜磁場パルスの面積と、実際の後段の
傾斜磁場パルスの面積とが等しくなる。これにより、時
刻Tp でエコーはピークを迎え、エコーピークの時間的
なずれを解消することができ、したがってエコーに空間
的な位置に依存した位相差が生じることをパルスシーケ
ンス上で回避して、静止部が画像化されるというアーチ
ファクトがMRA画像に発生してしまうという問題を解
決できる。
【0014】図3に本発明のコンピュータシステム11
内での信号処理の手順を示す。上述したように本発明で
はエコーピークの時間的なずれが解消されているので、
生データを位相補正する必要がない。また、位相補正す
る必要がないことは、再構成する前に、反極性のフロー
エンコードパルスによる生データ間でサブトラクション
をとることを可能とする。つまり、サブトラクションし
た生データについて1回だけ絶対値再構成処理を実行す
ることで、適当な例えば最大値投影処理を経てMRA画
像を生成することができる。このように本発明では位相
補正処理を不要にして、さらに再構成処理の処理量を低
減することにより、信号処理時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0015】なお、エコーピークを実測して、この時間
的なずれに基づいて正負の面積差を求め、この面積差が
0になるように上述の△Gや△Tを計算し、これに応じ
て波形データに予め補正しておいてもよいし、実際に画
像化のためのパルスシーケンスを実行する前に、プレシ
ーケンスを実行し、上述の計算及び補正を行うようにし
てもよい。また、△Gや△Tをフローエンコードパルス
の振幅及び印加時間の関数として求めておき、実際に画
像化のためのパルスシーケンスを実行する前に設定され
た実際の振幅及び印加時間から関数にしたがって△Gや
△Tを算出し、上記補正を行うようにしてもよい。本発
明は上述の実施例に限定されることなく種々変形して実
施可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、前段の傾斜磁場パルスと、前
記前段の傾斜磁場パルスに対し極性が反転した後段の傾
斜磁場パルスとからなるフローエンコードパルスを用い
て血流を画像化する磁気共鳴イメージング装置におい
て、前記後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記
前段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間より大きくする
又は前記前段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記
後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間より小さくする
ことを特徴としたので、フローエンコードパルスの後段
の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前段の傾斜磁場パ
ルスの振幅×印加時間より大きく又は前記前段の傾斜磁
場パルスの振幅×印加時間を前記後段の傾斜磁場パルス
の振幅×印加時間より小さくして、渦電流による実際の
後段の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間の減少分を補償
して、エコーピークの時間的なずれを補正することがで
き、これにより静止部が画像化されるというアーチファ
クトがMRA画像に発生してしまうという問題を解決で
き、また位相補正処理を不要にして、さらに再構成処理
の処理量を低減することにより信号処理時間を大幅に短
縮することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例の構成図。
【図2】本発明によるパルスシーケンスを示す図。
【図3】本発明の信号処理の手順を示す図。
【図4】渦電流による傾斜磁場パルスへの影響を示す
図。
【図5】渦電流によるフェーズコントラスト法への影響
を説明するための図。
【図6】従来の信号処理の手順を示す図。
【符号の説明】
1…静磁場磁石、 2…傾斜磁場コイ
ル、3…RFコイル、 4…静磁場制御
装置、5…送信器、 6…受信器、
7,8,9…傾斜磁場電源、 10…シーケンサ、
11…コンピュータシステム、 12…表示部、13
…寝台、 20…ガントリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の傾斜磁場パルスと、前記前段の傾
    斜磁場パルスに対し極性が反転した後段の傾斜磁場パル
    スとからなるフローエンコードパルスを用いて血流を画
    像化する磁気共鳴イメージング装置において、前記後段
    の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記前段の傾斜磁
    場パルスの振幅×印加時間より大きくする又は前記前段
    の傾斜磁場パルスの振幅×印加時間を前記後段の傾斜磁
    場パルスの振幅×印加時間より小さくすることを特徴と
    する磁気共鳴イメージング装置。
JP7006652A 1995-01-19 1995-01-19 磁気共鳴イメージング装置 Pending JPH08191822A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10277006A (ja) * 1997-04-10 1998-10-20 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
WO2013002231A1 (ja) * 2011-06-30 2013-01-03 株式会社 日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置および高周波磁場決定方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203