JPH08191553A - 遠心軸流式電動送風機 - Google Patents

遠心軸流式電動送風機

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JPH08191553A
JPH08191553A JP188395A JP188395A JPH08191553A JP H08191553 A JPH08191553 A JP H08191553A JP 188395 A JP188395 A JP 188395A JP 188395 A JP188395 A JP 188395A JP H08191553 A JPH08191553 A JP H08191553A
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JP
Japan
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fan case
centrifugal
fan
inner cylinder
cooling air
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JP188395A
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English (en)
Inventor
Masaru Tsujikawa
大 辻川
Norikiyo Watanabe
徳清 渡邊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却空気の上流側にフィルタを用いることな
く、下流側への塵埃の流入を防ぐ。 【構成】誘導電動機4とファンケース1との間に遊嵌し
た内筒2の下流側の外周とファンケース1の間に分流管
12を設ける。この分流管12の外周とファンケース1の内
周との間には、支え5を45℃間隔に設ける。ファンケー
ス1の下流側の端部と遠心軸受式電動送風機の下流側の
フランジ1b2との間には、塵埃排出口13Aを形成す
る。誘導電動機4の上流側に取り付けられた遠心ファン
6で吸入される冷却空気は静翼3で整流し、分流管12に
よって、塵埃を含んだ冷却空気は分流管12の外周面から
塵埃排出口13Aを経てファンケース1の外部に排出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、鉄道車両に搭
載された主変圧器などを冷却する遠心軸流式電動送風機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、鉄道車両に搭載された従来の遠
心軸流式電動送風機の一例を示す縦断面図、図9は、図
8の右側面図である。図8において、円筒状のファンケ
ース1の左端には、図示しない除塵装置に接続される環
状のフランジ1b1が突設され、ファンケース1の右端
には、図示しない送風ダクトが接続されるフランジ1b
2が対称的に突設されている。図8及び図9において、
ファンケース1の外周の上部には、この遠心軸流式電動
送風機を車両に取り付けるための一対の取付枠1a1,
1a2が縦に対称的に突設されている。
【0003】このうち、右側のフランジ1b2には、図
示しない送風ダクトを接続するための複数のボルト穴1
b21が設けられ、左側のフランジ1b1にも図示しない
除塵装置を接続するためボルト穴が設けられている。
【0004】ファンケース1の内周には、図8において
長方形の複数の静翼3が図9において放射状に、且つ、
軸と平行に溶接され、これらの静翼3の内周側には、フ
ァンケース1に同軸に挿入された縦断面形状がコ字状の
円筒形の内筒2Bの外周が当接し、各静翼3の内周に溶
接されている。
【0005】内筒2Bの内部には、誘導電動機4が内筒
2Bと同軸に図8において右側から挿入され、この誘導
電動機4の図8において左側に設けられたフランジ4b
は、内筒2Bの左端の底部の内側にボルト18Bで固定さ
れている。誘導電動機4の外周には、略台形状の複数の
冷却フィン4aが等間隔に形成されている。
【0006】誘導電動機4の回転軸の左端には、断面が
凸字状で、図示しない左側面では環状のフランジ7が図
示しないキーを介して挿入され、折り座金17とナット18
Aを介して固定されている。フランジ7の外周の右側面
には、遠心ファン6があらかじめ同軸に挿着され、ボル
トでフランジ7の外周に固定されている。
【0007】ファンケース1の図8において左端の内周
に突設された環状のフランジ1dの左側面には、図8の
図示しない左側面図では環状の吸込管9のフランジ部の
右側面の外周が複数のボルトで固定されている。
【0008】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、誘導電動機4で回転される遠心ファン6
によって、図8の矢印11Aに示すように、左側からファ
ンケース1の内周の中央部に吐出された冷却空気は、矢
印11Bに示すように各静翼3の間に流入する。
【0009】すると、この冷却空気は、各静翼3によっ
て、矢印11Cに示すように軸方向に整流された後、ファ
ンケース1の右側に連結された図示しない送風ダクトに
送り込まれる。これに伴い、内筒2Bの内周と誘導電動
機4の外周の間の冷却空気の一部も、矢印11Cに示すよ
うに右側に流出する冷却空気とともに矢印11D,11Eに
示すように流出する。
【0010】これらの矢印11C,11D,11Eに示すよう
に送風ダクトに流出する冷却空気によって、内筒2Bと
冷却フィン4aは冷却され、この内筒2Bと冷却フィン
4aが冷却されることによって、誘導電動機4は所定の
温度に冷却されるとともに、この遠心軸流式電動送風機
の下流側にダクトを介して接続された主変圧器などが冷
却される。
【0011】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、遠心ファン6がファンケース1の内部に
完全に収納されているために、他の冷却形式の電動送風
機に比べて外部に出る騒音を減らすことができるので、
近年の環境重視の点からますます多用される傾向にあ
る。一方、車両に搭載されるために、小形軽量化が要請
されるとともに、保守・点検作業の軽減化も要請され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された遠心軸流式電動送風機においては、この遠心
軸流式電動送風機の左側に接続された除塵装置吸着した
塵埃によって、除塵装置の圧力損失が増えると、誘導電
動機の負荷の上昇と排出される冷却空気の減少によっ
て、この誘導電動機が過熱するおそれがある。そのた
め、除塵装置に組み込まれた濾材は、頻繁に交換しなけ
ればならない。
【0013】また、降雪した線路を車両が走行する場合
には、この走行する車両によって巻き上げられた雪が除
塵装置の濾材に吸着されるので、この濾材が完全に目づ
まりして、誘導電動機が過熱するおそれがある。
【0014】そこで、本発明の目的は、フィルタを用い
ることなく、塵埃や雪等の冷却対象機器内への侵入を容
易に防ぐことのできる遠心軸流式電動送風機を得ること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両端が開口したファンケースの内部に内筒と電動機
が同軸に収納され、ファンケースの片側の開口部から吸
入した冷却空気をファンケースの他側の開口部から排出
する遠心ファンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流
式電動送風機において、内筒とファンケースの間の他側
の開口部側に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を
分流する円筒状の分流管をファンケースと同軸に設けた
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、両端が開
口したファンケースの内部に内筒と電動機が同軸に収納
され、ファンケースの片側の開口部から吸入した冷却空
気をファンケースの他側の開口部から排出する遠心ファ
ンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電動送風機
において、内筒とファンケースの間の他側の開口部側
に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流する円
筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、ファンケー
スの他側と分流管の間に分流した冷却空気をファンケー
スの外部に排出する排気口をファンケースの他側に形成
し、排気口に開閉板を設けたことを特徴とする。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、両端が開
口したファンケースの内部に内筒と電動機が同軸に収納
され、ファンケースの片側の開口部から吸入した冷却空
気をファンケースの他側の開口部から排出する遠心ファ
ンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電動送風機
において、内筒とファンケースの間の他側の開口部側
に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流する円
筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、ファンケー
スの他側と分流管の間に分流した冷却空気をファンケー
スの外部に排出する複数の第1の排気口をファンケース
の他側に形成し、第1の排気口から排出された冷却空気
が流入し第2の排気口から外部に排出する環状のダクト
をファンケースの他側に設けたことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項4に記載の発明は、両端が
開口したファンケースの内部に内筒と電動機が同軸に収
納され、ファンケースの片側の開口部から吸入した冷却
空気をファンケースの他側の開口部から排出する遠心フ
ァンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電動送風
機において、内筒とファンケースの間の他側の開口部側
に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流する円
筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、外筒の片側
が分流管の内側に挿入される電気機器を収納した筒状の
収納管をファンケースの他端に連結したことを特徴とす
る。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明においては、遠心ファン
によってファンケースと内筒との間に流入した冷却空気
に混入した塵埃は、遠心ファンによる遠心力によって、
分流管とファンケースの間に導かれた後、塵埃排出口か
ら外部に排出される。
【0020】また、請求項2に記載の発明においては、
線路に塵埃の多い地区や積雪地帯を走行する車両におい
て開閉板を開いたときには、遠心ファンによってファン
ケースと内筒との間に流入した冷却空気に混入した雪や
塵埃は、遠心ファンによる遠心力によって、分流管とフ
ァンケースの間に導かれた後、塵埃排出口から外部に排
出される。
【0021】また、請求項3に記載の発明においては、
遠心ファンによってファンケースと内筒との間に流入し
た冷却空気に混入した塵埃は、遠心ファンによる遠心力
によって、分流管とファンケースの間に導かれた後、塵
埃排出口から排出ダクトに流入する。
【0022】さらに、請求項4に記載の発明において
は、遠心ファンによってファンケースと内筒との間に流
入した冷却空気に混入した塵埃は、遠心ファンによる遠
心力によって、分流管とファンケースの間に導かれた
後、電気機器の外周と収納管との間に流入する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の遠心軸流電動送風機の一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、請求項1に記載
の発明の遠心軸流式電動送風機を示す縦断図で、従来の
技術で示した図8に対応する図、図2は図1の右側面図
で、同じく図9に対応する図である。
【0024】図1及び図2において、従来の技術で示し
た図8及び図9と異なるところは、静翼3の中間部に対
して、遠心ファン6から吐出される冷却空気を、ファン
ケース1の外周と内周に分流する分流管12を設け、ファ
ンケース1の送風ダクト側の端部とフランジ1b2との
間に塵埃排出口を形成したことで、他は図8及び図9と
同一である。したがって、この図8及び図9と同一部分
には、同一符号を付して説明を省略する。
【0025】すなわち、図1及び図2においては、ファ
ンケース1の内周には軟鋼板の厚板から製作された帯状
の支え5が放射状に45℃間隔に溶接され、この支え5の
内周側には、円筒状の分流管12が挿入され溶接されてい
る。支え5の図1において左端は、両端が面取りされて
流路抵抗のないように考慮されている。
【0026】ファンケース1は、従来の技術で示した図
8と比べて長さが短くなっていて、ファンケース1の右
端は、右側のフランジ1b2との間に塵埃排出口13Aを
形成している。フランジ1b2は、支え5と分流管12を
介して、ファンケース1の右端に支持されている。
【0027】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、図8で示した遠心軸流式電動送風機と同
様に、誘導電動機4の回転とともに回転する遠心ファン
6によって、図1の矢印11Aに示すように外部から冷却
空気がファンケース1の内部に吐出される。
【0028】この冷却空気は静翼3で整流されるが、こ
のうち、塵埃を含んで慣性力の大きい空気は、塵埃とと
もに矢印11Aの方向の遠心力によってファンケース1の
内周面の方向を流れるため、分流管12によって分離さ
れ、矢印11Dに示すように分流管12の外側を経て矢印11
Bに示すように、排出口13Aから外部に排出される。
【0029】一方、塵埃が分離された清浄な空気は、矢
印11Bに示すように内筒2の外周部に流入し、矢印11C
に示すように静翼3で整流されて、ファンケース1の右
側に連結された冷却対象機器へ送り込まれる。
【0030】したがって、このように構成された遠心軸
流式電動送風機においては、遠心ファン6によってファ
ンケース1の内部に吐出した冷却空気のなかに混入した
塵埃を、この塵埃の慣性を利用して冷却空気の一部とと
もにファンケース1の外側に塵埃排出口から排出するこ
とができる。したがって、この遠心軸流式電動送風機の
上流側のフィルタを省くことができ、除塵装置の保守・
点検作業を省くことができる。
【0031】図3は、請求項2に記載の発明の遠心軸流
式電動送風機を示す縦断図で、従来の技術で示した図8
及び請求項1に記載の発明で示した図1に対応する図、
図4は図3の右側面図で、同じく図9及び図2に対応す
る図である。
【0032】図3及び図4において、図1及び図2と異
なるところは、ファンケース1の下流側の送風ダクト側
の端部とフランジ1b2との間の塵埃排出口13Aに対し
て、この塵埃排出口13Aを部分的に閉塞する開閉板14を
開閉自在に設けたことで、他は、図1及び図2と同様で
ある。したがって、図1及び図2と同一部分には、同一
符号を付して説明を省略する。
【0033】すなわち、図3及び図4においては、ファ
ンケース1の右端の外周には、図4において略T字状
で、かつ弧状に形成された8枚のガイド19が溶接されて
いる。開閉板14は、図3においてL字形で、図4におい
ては内側がファンケース1の外周と同一曲率の弧状に形
成されている。
【0034】この開閉板14は、左端がガイド19の内側と
ファンケース1の外面との間に遊嵌されて軸方向にスラ
イド可能に取り付けられ、他端はフランジ1b2の内面
に当接している。したがって、開閉板14は、図3に示す
位置から軸方向に左側に移動させることで、排出路13A
を開閉可能となっている。
【0035】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、図8と同様に誘導電動機4の回転ととも
に回転する遠心ファン6によって、図7の矢印11Aに示
すように外部から取り込まれた冷却空気は、冬季におい
て線路から巻き上げた雪などが冷却空気に混入する。
【0036】しかし、外気温が低いため冷却効率が高い
場合には、開閉板14を開放することにより、図1及び図
2で示した遠心軸流式電動送風機と同様に、静翼3で整
流され、かつ、遠心力により塵埃や雪を含んだより慣性
力の大きい空気は円周方向に運ばれる。すると、分流管
12によって分離され、矢印11Dに示すように分流管12の
外周を経て矢印11Eに示すように、排出13Aから外部に
排出される。
【0037】一方、塵埃が分離され清浄となった冷却空
気は、矢印11Bに示すように内筒2の外周部と分流管12
の内側の間に流入し、矢印11Cに示すように静翼3によ
り整流されて、ファンケース1の右側に連結された冷却
対象機器へ送り込まれる。
【0038】夏季などのように外気温が高く、かつ、山
間部や高原を列車が走行するときには、開閉窓14を閉じ
ることにより、遠心ファン6で吸入した冷却空気をすべ
て冷却対象機器に送り込むことで、冷却効率を上げるこ
ともでき、除塵装置の保守・点検作業を省くことができ
る。
【0039】図5は、請求項3に記載の発明の遠心軸流
式電動送風機を示す縦断図で、図1及び図3に対応する
図、図6は図5の右側面図で、同じく図2及び図4に対
応する図である。
【0040】図5及び図6において図1,図2,図3及
び図4で示した遠心軸流式電動送風機と異なるところ
は、ファンケース1の送風ダクト側の端部と分流管12の
フランジ1b2の外面との間に対して、塵埃用の排出ダ
クト15が設けられていることで、他は、図1及び図2と
同様である。したがって、図1及び図2と同一部分に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0041】すなわち、ファンケース1のフランジ1b
2側の端部の外周面には、図5に示す断面図において
は、略凸字状で、図6においては環状の排出ダクト15が
図5において右側から挿入されている。
【0042】この排出ダクト15の図5において右端の内
周は、分流管12の右端の外周に挿入され、排出ダクト15
の左端は、ファンケース1の外周に溶接され、排出ダク
ト15の右端は、分流管12の右端外周に溶接されている。
さらに、排出ダクト15の下端には、排気口15aが突設さ
れている。
【0043】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、図5において矢印11Dに示すように分流
管12の外側に流入した塵埃を含む冷却空気は、矢印11E
に示すように排出ダクト15に流入し、図6に示すよう
に、排出ダクト15の下端に突設された排気口15aの方向
の流下し、この排気口15aから遠心軸流式電動送風機の
下方に排気される。
【0044】この場合には、排気口15aを下側に形成す
ることで、プラットホームに居る乗客に対して、或いは
平行して敷設された線路を走行する列車の乗客に対し
て、塵埃を含んだ排気を放出することを防ぐことができ
る。なお、排気口15aに対して図示しないL字形のダク
トの片側を接続し、他側を任意の方向に変えるようにし
てもよい。
【0045】次に、図7は、請求項4に記載の発明の遠
心軸流式電動送風機を示す縦断図で、図1,図3及び図
5に対応する図である。図7に示した遠心軸流式電動送
風機は、下流側に冷却対象としてリアクトルを収納した
円筒状の機器ケース18をフランジ1b2に連結した場合
を示す。図7において、図1と異なるところは、図1に
示した塵埃排出口13がなく、したがって、ファンケース
1の右端は、従来の技術で示した図8と同様に下流側の
フランジ1b2の内側に溶接されている。
【0046】すなわち、図7においては、ファンケース
1の右側に対して、左側にフランジ18aが形成された機
器ケース18がフランジ18aを介して隣接され、このフラ
ンジ18aとファンケース1の右端に形成されたフランジ
1b2に設けられたボルト穴に挿入されたボルトによっ
て締め付けられている。
【0047】機器ケース18の内側には、詳細省略したリ
アクトル16が機器ケース18と同軸に挿入され、機器ケー
ス18の内周に固定された図示しない取付座を介して固定
されている。このリアクトル16の外面には、帯板状の放
熱フィン16aが軸方向に等間隔に突設されている。
【0048】このように構成された遠心軸流式電動送風
機においては、図1及び図2で示した遠心軸流形電動送
風機と同様に、誘導電動機4の回転によって駆動される
遠心ファン6で矢印11Aに示すように吸入された冷却空
気のうち、塵埃を含んだ空気と塵埃は、遠心力によって
矢印11Dに示すようにファンケース1の内周面から分流
管12の外周側に送り込まれる。
【0049】すると、この冷却空気は、矢印11Fに示す
ように、ファンケース1の右端を経てリアクトル16の外
表面に導かれ、さらに、矢印11Gに示すように、機器ケ
ース18の右端から外部に放出される。
【0050】一方、塵埃を含まない洗浄な空気は、分流
管12の内周と内筒2の外周の間に、矢印11Bに示すよう
に送り込まれ、さらに、矢印11Cに示すように、リアク
トル16の内部に導かれ、このリアクトルの右端から外部
に放出される。
【0051】したがって、このように構成された遠心軸
流式電動送風機においては、遠心ファン6によって、フ
ァンケース1の内部に吐出した冷却空気のなかに混入し
た塵埃を、この塵埃の慣性を利用して冷却空気の一部と
ともにファンケース1の外側に塵埃排出口から放出する
ことができる。したがって、この遠心軸流式電動送風機
の上流側のフィルタを省くことができ、除塵装置の保守
・点検作業を省くことができる。
【0052】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
両端が開口したファンケースの内部に内筒と電動機が同
軸に収納され、ファンケースの片側の開口部から吸入し
た冷却空気をファンケースの他側の開口部から排出する
遠心ファンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電
動送風機において、内筒とファンケースの間の他側の開
口部側に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流
する円筒状の分流管をファンケースと同軸に設けること
で、遠心ファンによってファンケースと内筒との間に流
入した冷却空気に混入した塵埃を遠心ファンによる遠心
力によって、分流管とファンケースの間に導いた後、塵
埃排出口から外部に排出したので、定期的な清掃,交換
等が要求されるフィルタ等を用いることなく、塵埃や雪
等の冷却対象機器内への侵入を容易に防ぐことができる
遠心軸流式電動送風機を得ることができる。
【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、両
端が開口したファンケースの内部に内筒と電動機が同軸
に収納され、ファンケースの片側の開口部から吸入した
冷却空気をファンケースの他側の開口部から排出する遠
心ファンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電動
送風機において、内筒とファンケースの間の他側の開口
部側に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流す
る円筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、ファン
ケースの他側と分流管の間に分流した冷却空気をファン
ケースの外部に排出する排気口をファンケースの他側に
形成し、排気口に開閉板を設けることで、積雪地帯や線
路に塵埃の多い地区を走行する車両において開閉板を開
いたときには、遠心ファンによってファンケースと内筒
との間に流入した冷却空気に混入した雪や塵埃を遠心フ
ァンによる遠心力によって、分流管とファンケースの間
に導いた後、塵埃排出口から外部に排出したので、定期
的な清掃,交換等が要求されるフィルタ等を用いること
なく、塵埃や雪等の冷却対象機器内への侵入を容易に防
ぐことができる遠心軸流式電動送風機を得ることができ
る。
【0054】また、請求項3に記載の発明によれば、両
端が開口したファンケースの内部に内筒と電動機が同軸
に収納され、ファンケースの片側の開口部から吸入した
冷却空気をファンケースの他側の開口部から排出する遠
心ファンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電動
送風機において、内筒とファンケースの間の他側の開口
部側に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流す
る円筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、ファン
ケースの他側と分流管の間に分流した冷却空気をファン
ケースの外部に排出する複数の第1の排気口をファンケ
ースの他側に形成し、第1の排気口から排出された冷却
空気が流入し第2の排気口から外部に排出する環状のダ
クトをファンケースの他側に設けることで、遠心ファン
によってファンケースと内筒との間に流入した冷却空気
に混入した塵埃を遠心ファンによる遠心力によって、分
流管とファンケースの間に導かれた後、塵埃排出口から
排出ダクトに流入させたので、定期的な清掃,交換等が
要求されるフィルタ等を用いることなく、塵埃や雪等の
冷却対象機器内への侵入を容易に防ぐことができる遠心
軸流式電動送風機を得ることができる。
【0055】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
両端が開口したファンケースの内部に内筒と電動機が同
軸に収納され、ファンケースの片側の開口部から吸入し
た冷却空気をファンケースの他側の開口部から排出する
遠心ファンが電動機の回転軸に固定された遠心軸流式電
動送風機において、内筒とファンケースの間の他側の開
口部側に、内筒と電動機の間に導かれた冷却空気を分流
する円筒状の分流管をファンケースと同軸に設け、外筒
の片側が分流管の内側に挿入される電気機器を収納した
筒状の収納管をファンケースの他端に連結したことで、
遠心ファンによってファンケースと内筒との間に流入し
た冷却空気に混入した塵埃を遠心ファンによる遠心力に
よって、分流管とファンケースの間に導いた後、電気機
器の外周と収納管との間に流入させたので、定期的な清
掃,交換等が要求されるフィルタ等を用いることなく、
塵埃や雪等の冷却対象機器内への侵入を容易に防ぐこと
ができる遠心軸流式電動送風機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の遠心軸流式電動送風機
の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】請求項2に記載の発明の遠心軸流式電動送風機
の一実施例を示す縦断面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】請求項3に記載の発明の遠心軸流式電動送風機
の一実施例を示す縦断面図。
【図6】図5のA−A断面拡大図。
【図7】請求項4に記載の発明の遠心軸流式電動送風機
の一実施例を示す縦断面図。
【図8】従来の遠心軸流式電動送風機の一例を示す縦断
面図。
【図9】図8の右側面図。
【符号の説明】
1…ファンケース、2…内筒、3…静翼、4…誘導電動
機、5…支え、6…遠心ファン、7…フランジ、9…吸
込管、11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G…矢
印、12…分流管、13A,13B…塵埃排出口、14…開閉
板、15…排出ダクト、16…リアクトル、18…機器ケー
ス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口したファンケースの内部に内
    筒と電動機が同軸に収納され、前記ファンケースの片側
    の開口部から吸入した冷却空気を前記ファンケースの他
    側の開口部から排出する遠心ファンが前記電動機の回転
    軸に固定された遠心軸流式電動送風機において、前記内
    筒と前記ファンケースの間の前記他側の開口部側に、前
    記内筒と前記電動機の間に導かれた前記冷却空気を分流
    する円筒状の分流管を前記ファンケースと同軸に設けた
    ことを特徴とする遠心軸流式電動送風機。
  2. 【請求項2】 両端が開口したファンケースの内部に内
    筒と電動機が同軸に収納され、前記ファンケースの片側
    の開口部から吸入した冷却空気を前記ファンケースの他
    側の開口部から排出する遠心ファンが前記電動機の回転
    軸に固定された遠心軸流式電動送風機において、前記内
    筒と前記ファンケースの間の前記他側の開口部側に、前
    記内筒と前記電動機の間に導かれた前記冷却空気を分流
    する円筒状の分流管を前記ファンケースと同軸に設け、
    前記ファンケースの他側と前記分流管の間に分流した前
    記冷却空気を前記ファンケースの外部に排出する排気口
    を前記ファンケースの他側に形成し、前記排気口に開閉
    板を設けたことを特徴とする遠心軸流式電動送風機。
  3. 【請求項3】 両端が開口したファンケースの内部に内
    筒と電動機が同軸に収納され、前記ファンケースの片側
    の開口部から吸入した冷却空気を前記ファンケースの他
    側の開口部から排出する遠心ファンが前記電動機の回転
    軸に固定された遠心軸流式電動送風機において、前記内
    筒と前記ファンケースの間の前記他側の開口部側に、前
    記内筒と前記電動機の間に導かれた前記冷却空気を分流
    する円筒状の分流管を前記ファンケースと同軸に設け、
    前記ファンケースの他側と前記分流管の間に分流した前
    記冷却空気を前記ファンケースの外部に排出する複数の
    第1の排気口を前記ファンケースの他側に形成し、前記
    第1の排気口から排出された前記冷却空気が流入し第2
    の排気口から外部に排出する環状のダクトを前記ファン
    ケースの他側に設けたことを特徴とする遠心軸流式電動
    送風機。
  4. 【請求項4】 両端が開口したファンケースの内部に内
    筒と電動機が同軸に収納され、前記ファンケースの片側
    の開口部から吸入した冷却空気を前記ファンケースの他
    側の開口部から排出する遠心ファンが前記電動機の回転
    軸に固定された遠心軸流式電動送風機において、前記内
    筒と前記ファンケースの間の前記他側の開口部側に、前
    記内筒と前記電動機の間に導かれた前記冷却空気を分流
    する円筒状の分流管を前記ファンケースと同軸に設け、
    外筒の片側が前記分流管の内側に挿入される電気機器を
    収納した筒状の収納管を前記ファンケースの他端に連結
    したことを特徴とする遠心軸流式電動送風機。
JP188395A 1995-01-10 1995-01-10 遠心軸流式電動送風機 Pending JPH08191553A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101980426A (zh) * 2010-11-16 2011-02-23 山东齐鲁电机制造有限公司 大功率空内冷汽轮发电机导风轮
CN105351250A (zh) * 2015-12-18 2016-02-24 中车大连机车研究所有限公司 离心式斜流叶轮
CN105370600A (zh) * 2015-12-18 2016-03-02 中车大连机车研究所有限公司 电力机车用离心式轴流牵引通风机

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