JPH0819110B2 - 新規なイミダゾール誘導体もしくはその塩およびそれらを含有する抗炎症剤、解熱鎮痛剤または抗関節炎剤 - Google Patents

新規なイミダゾール誘導体もしくはその塩およびそれらを含有する抗炎症剤、解熱鎮痛剤または抗関節炎剤

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JPH0819110B2
JPH0819110B2 JP61224863A JP22486386A JPH0819110B2 JP H0819110 B2 JPH0819110 B2 JP H0819110B2 JP 61224863 A JP61224863 A JP 61224863A JP 22486386 A JP22486386 A JP 22486386A JP H0819110 B2 JPH0819110 B2 JP H0819110B2
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純一 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は式 [式中、Aは、式 (式中、R5は、低級アルキル基を示す。) または式 (式中、Zは、置換されていてもよいC1-6アルキレン基
を示す。)で表わされる基またはカルボニル基を、R1
よびR2は、同一または異なって、置換されていてもよい
フェニルまたはピリジル基を、R3は、水素原子または置
換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、C
3-6シクロアルキルもしくはアリール基を、R4は、置換
されていてもよいC3-6シクロアルキル、アリールまたは
異項原子として窒素原子、酸素原子もしくは/および硫
黄原子を1個以上含有する5員もしくは6員環である複
素環式基を示す。ただし、Aがカルボニル基で、かつR1
およびR2が同時に置換されていてもよいフェニル基で、
かつR3が水素原子で、かつR4が置換されていてもよいフ
ェニル基である場合を除く。] で表わされるイミダゾール誘導体もしくはその塩および
それらを含有する抗炎症剤、解熱鎮痛剤または抗関節炎
剤に関する。
而して、本発明の目的は、優れた抗炎症作用、解熱鎮
痛作用、抗関節炎作用および免疫機能調整作用を有し、
優れた治療効果を発揮する新規なイミダゾール誘導体も
しくはその塩およびそれらを含有する抗炎症剤、解熱鎮
痛剤または抗関節炎剤を提供することにある。
[従来の技術] 置換イミダゾールは、たとえば、特開昭47−10379
号、特公昭51−23506号、同59−46505号、ジャーナル.
オブ.メディシナル.ケミストリー(Journal of Medic
inal Chemistry)28(9),1188〜1194(1985)などで知ら
れ、これらに記載の化合物が消炎鎮痛作用を有すること
も知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これら置換イミダゾールはまだ薬理効果およ
び毒性の両方の点で、十分なものとは言えず、さらに優
れた化合物の開発が望まれていた。
[問題点を解決するための手段] かかる状況下において、本発明者らは鋭意研究を行っ
た結果、イミダゾールの2位に、式−A−R4(式中、R4
およびAは前記と同様の意味を有する。)で表わされる
基が結合しているところに特徴を有する式[I]で表わ
される化合物が優れた薬理効果を示し、かつ低毒性であ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明化合物について詳述する。
本発明において、各用語は特にことわらない限り、以
下の意味を有する。
低級アルキル基としては、たとえば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルなどのC
1-5アルキル基が;低級アルコキシ基としては、−O−
低級アルキル基が;低級アルコキシカルボニル基として
は、−COO−低級アルキル基が;低級アルケニル基とし
ては、たとえば、ビニル、アリル、1−プロペニル、is
o−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどのC
2-6アルケニル基が;C3-6シクロアルキル基としては、
たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル基が;アリール基としては、たと
えば、フェニル、ナフチルなどの基が;アシル基として
は、たとえば、アセチル、プロピオニルなどのC1-5アル
カノイル基が;アルアルキル基としては、たとえば、フ
ェニルメチル、フェネチルなどの基が;低級アルキリデ
ン基としては、たとえばメチリデン、エチリデンなどの
C1-5アルキリデン基が;異項原子として窒素原子、酸素
原子もしくは/および硫黄原子を1個以上含有する5員
もしくは6員環である複素環式基としては、たとえば、
フリル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、ピリジルな
どの基が;ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられる。
R1およびR2は同一または異なって置換されていてもよ
いフェニルまたはピリジル基を示すが、その置換基とし
ては、たとえば、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基などが挙げられる。なお、上記ピリジル基
としては、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリ
ジル基が挙げられる。
また、R4は置換されていてもよいC3-6シクロアルキ
ル、アリールまたは異項原子として窒素原子、酸素原子
もしくは/および硫黄原子を1個以上含有する5員もし
くは6員環である複素環式基を示すが、それらの置換基
としては、たとえば、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級アルコキシカ
ルボニル基などが挙げられる。また、R3は水素原子また
は置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニ
ル、C3-6シクロアルキルもしくはアリール基を示すが、
それらの置換基としては、たとえば、ハロゲン原子、低
級アルキル基、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ
ル基、ホルミル基、アシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、アリール基などが挙げられる。さらに、Aはカル
ボニル基または式 (式中、R5は低級アルキル基を示す。)または式 (式中、Zは置換されていてもよいC1-6アルキレン基を
示す。)で表わされる基を示すが、ZのC1-6アルキレン
基としては、たとえば、エチレン基またはトリメチレン
基が挙げられ、そのZの置換基としては、たとえば、ハ
ロゲン原子またはヒドロキシル基で置換されていてもよ
い低級アルキル基、低級アルキリデン基もしくはヒドロ
キシル基が挙げられる。また、アミノ基、ヒドロキシル
基およびカルボキシル基は、プロテクティブ・グループ
ス・イン・オーガニック・ケミストリー[Protective G
roups in Organic Chemistry](マコミィー著)などで
知られている保護基で保護されていてもよい。
式[I]のイミダゾール誘導体の塩としては、医薬と
して許容される塩、たとえば、塩酸、硫酸、リン酸など
の鉱酸との塩;酢酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸などの有機カル
ボン酸との塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸などのスルホン酸との塩;ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩などが挙げ
られる。
本発明化合物はさらにすべての異性体(幾何異性体、
光学異性体)、水和物、溶媒和物および結晶形を包含す
るものである。
式[I]のイミダゾール誘導体またはその塩は、たと
えば、つぎに示す方法によって製造することができる。
[式中、R1,R2,R3,R4,R5およびZは前記と同じ意味
を、R3aはR3で説明した置換されていてもよい低級アル
キル、低級アルケニル、C3-6シクロアルキルまたはアリ
ール基を;R4aはR4で挙げたと同じ基またはハロゲン原
子で置換されていてもよい低級アルキル基を;Xはハロゲ
ン原子を;Yは脱離基を意味する。] 式[Ia]、[Ib]、[Ic]、[Id]、[Ie]、[If]、
[Ig]、[Ih]および[Ii]の化合物の塩としては、式
[I]の化合物の塩と同様のものが挙げられる。また、
式[VII]および[VIII]の酸ハライドの塩としては、
たとえば、塩酸塩、臭化水素酸塩などが挙げられる。Y
の脱離基としては、たとえば、ハロゲン原子、低級アル
コキシスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ
基などが挙げられる。
製法1および2 ケミカル・アブストラクト(Chemical Abstracts)3
4,1659(1940),同38,2957(1944),同63,11573b(19
65)、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(Journal of Medicinal Chemistry),28(9),1188〜11
94(1985)などに記載されている方法と同様にして得ら
れる式[II]の化合物を溶媒中、塩基の存在下、式[VI
I]の酸ハライドまたはその塩を反応させることによ
り、式[III]の化合物を製造することができる。使用
される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないもので
あればよく、たとえば、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類:ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、n−ヘキサンなどの炭化水素類;ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチルなおのエステル
類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類;アセトン、メチルエチルケトン
などのケトン類;アセトニトリルなどのニトリル類;ピ
リジンなどが挙げられ、これらの溶媒は2種類以上混合
して使用してもよい。また、使用される塩基としては、
たとえば、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムメチラート、カリウム tert−ブチラート、トリエチ
ルアミンなどが挙げられ、その使用量は式[II]の化合
物に対して2.0〜10.0倍モルが好ましく、また、式[VI
I]の酸ハイライドまたはその塩の使用量は式[II]の
化合物に対して2.0〜10.0倍モルが好ましい。本反応は
0〜100℃で、30分から48時間実施すればよい。
また、式[V]の化合物は式[II]の化合物を溶媒
中、塩基の存在下、式[VIII]の酸ハライドまたはその
塩を反応させ式[IV]の化合物を得た後、再び式[IV]
の化合物を溶媒中、塩基の存在下、式[VII]の酸ハラ
イドまたはその塩を作用させることにより製造すること
ができる。この時使用される溶媒および塩基の種類は前
記したと同様のものが挙げられるが、塩基の使用量は式
[II]または[IV]の化合物に対して各々1.0〜3.0倍モ
ルが好ましく、その際使用される式[VIII]または[VI
I]の酸ハライドもしくはそれらの塩の使用量は、式[I
I]または[IV]の化合物に対して各々1.0〜1.5倍モル
が好ましい。本反応は0〜100℃で、30分から48時間実
施すればよい。また、得られた式[III]または[V]
の化合物は単離せずにそのまま次の反応に用いることも
できる。
次に、式[III]または[V]の化合物を溶媒中、塩
基の存在下で加水分解することによって式[Ia]の化合
物を製造することができる。使用される溶媒としては、
反応に悪影響を及ぼさないものであればよいう、たとえ
ば、水;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素など
のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、n−ヘキサンなどの炭化水素類;ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど
のアミド類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類;スルホランなどが挙げ
られ、これらの溶媒は2種類以上混合して使用してもよ
い。
また、使用される塩基としては、たとえば、炭酸カリ
ウム、水素化ナトリウムなどが挙げられ、その使用量は
式[III]または[V]の化合物に対して2.0〜10.0倍モ
ルが好ましい。本反応は0〜100℃で、30分から48時間
実施すればよい。
式[Ib]、[Id]および[If]の化合物はR3が水素原
子である式[I]の化合物(式[Ia]、[Ic]および
[Ie]の化合物)を溶媒中、塩基の存在下に式[XI]の
化合物を反応させることにより製造することができる。
使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないも
のであればよく、たとえば、メタノール、エタノール、
ブタノール、エチレングリコール、メチルセロソルブな
どのアルコール類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、n−ヘキサンなどの炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ドなどのアミド類;アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類;アセトニトリルなどのニトリル類および水
などが挙げられ、これらの溶媒は2種類以上混合して使
用してもよい。使用される塩基としては、たとえば、炭
酸カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメチラー
ト、カリウム tert−ブチラート、トリエチルアミンな
どが挙げられる。使用される式[XI]の化合物として
は、たとえば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなどのハロ
ゲン化アルキル、アリルブロマイド、2−ブロモ−1−
フルオロエタン、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、メチル
トシレートなどが挙げられる。塩基または式[XI]の化
合物の使用量は、式[Ia]、[Ic]または[Id]の化合
物に対して各々1.0〜10.0倍モルである。本反応は0〜1
00℃で、30分〜48時間実施すればよい。
また式[Ib]の化合物は、たとえば、米国特許335162
8号などに記載の方法によって製造される式[VI]の化
合物を溶媒中、塩基の存在下、式[VII]の酸ハライド
またはその塩を上述したと同様に反応させることによっ
ても製造することができる。
式[Ic]または[Ie]の化合物は式[V]の化合物
を、式[IV]のアルコールまたは式[X]の多価アルコ
ール中、塩基の存在下反応させることにより各々製造す
ることができる。式[IX]のアルコールとしては、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどが、式[X]の
多価アルコールとしては、エチレングリコール、トリメ
チレングリコール、プロピレングリコールなどが挙げら
れる。この反応は通常、アルコール中または多価アルコ
ール中で行われるが、他の溶媒を混合して行ってもよ
い。その際使用される溶媒としては、反応に悪影響を及
ぼさないものであればよく、たとえば、塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサンなど
の炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類:N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類;アセトニトリルな
どのニトリル類および水などが挙げられる。また、使用
される塩基としては、たとえば、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラートなどのアルコラート、水酸化
ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ、その使用量
は、式[V]の化合物に対して1.0〜10.0倍モルが好ま
しい。なお、多価アルコールを用いる場合、必要に応
じ、ヒドロキシル基を保護することができ、また、その
保護基の脱離も常法によって行うことができる。本反応
は0〜100℃で、30分〜48時間実施すればよい。
製法3 式[Ih]または[Ii]の化合物もしくはそれらの塩
は、式[Ig]の化合物に式[IX]のアルコールまたは式
[X]の多価アルコールを酸の存在下に反応させること
によっても得ることができる。式[IX]のアルコールお
よび式[X]の多価アルコールとしては、前記したと同
様のものが挙げられる。この反応は通常、アルコールま
たは多価アルコール中で行われるが、他の溶媒を混合し
て行ってもよい。その際、使用される溶媒としては反応
に悪影響を及ぼさないものであればよく、たとえば、塩
化メチレン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタンな
どのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類などが挙げられる。また、使用され
る酸としては、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、α−ナフタリンスルホン酸、β−ナフタリンス
ルホン酸などの有機スルホン酸類;ジクロロ酢酸、シュ
ウ酸、マロン酸などのカルボン酸類;塩酸、硫酸などの
鉱酸類が挙げられ、その使用量は式[Ig]の化合物また
はその塩に対して0.1〜5.0倍モル、好ましくは1.0〜2.0
倍モルである。本反応は、常圧ないし減圧下(18mmH
g)、40〜180℃で、30分〜10時間実施すればよい。
以上、説明した反応において反応部位以外に活性基を
有する場合、適宜保護した後反応に付し、常法に従って
保護基を脱離させればよい。
式[I]で表わされる本発明化合物は、常法によりカ
プセル剤、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤、懸濁剤、乳剤、
液剤、パップ剤、軟膏剤、注射剤、点眼剤、リニメント
剤、シロップ剤または坐剤として経口または非経口で投
与することができる。また投与方法、投与量および投与
回数は患者の年齢および症状に応じて適宜増減される
が、通常成人に対して1日約5.0mg〜約1000mgを1回か
ら数回に分割して投与すればよい。
[発明の効果] 試験化合物 No.1 2−ベンゾイル−4,5−ビス(4−メトキシフェ
ニル)−1−メチル−1H−イミダゾール No.B 2−(4−クロロベンゾイル)−4,5−ビス(4
−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール No.3 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H
−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−1,3−ジ
オキソラン No.4 2−(4−クロロフェニル)−2−[4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イ
ル]−1,3−ジオキソラン No.5 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H
−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−ヒド
ロキシメチル−1,3−ジオキソラン(実施例4の化合物N
o.d) No.6 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H
−イミダゾール−2−イル]−2−(3−ピリジル)−
1,3−ジオキソラン No.7 2−(4−フルオロベンゾイル)−4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−イミダゾ
ール No.8 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4,5−ビ
ス(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−イミダ
ゾール−2−イル]−1,3−ジオキソラン No.9 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1
−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−2−(4−
ピリジル)−1,3−ジオキソラン No.10 2,4−シス−2−フェニル−4−ヒドロキシメチ
ル−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−
メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−1,3−ジオキ
ソラン No.11 (2R,4S)−2−フェニル−4−ヒドロキシメチ
ル−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−
メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−1,3−ジオキ
ソラン No.12 2−(4−フルオロフェニル)4−ヒドロキシメ
チル−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1
−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−1,3−ジオ
キソラン No.13 2−フェニル−2−[4,5−ビス(4−メトキシフ
ェニル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]
−4−メチレン−1,3−ジオキソラン No.A 2−(2,4−ジクロロフェニル)−4,5−ビス(4
−メトキシフェニル)−1−1H−イミダゾール[一般
名;フェンフルミゾール] 1.プロスタグランジン生合成阻害作用 試験管内(in vitro)プロスタグランジン生合成阻害
作用はアール・ジェイ・フラワー(R.J.Flower)らの方
法[プロスタグランジンズ(Prostaglandins)4,325(1
973)]に準じて試験した。
プロスタグランジン生合成系として家兎腎髄質ミクロ
ゾーム分画を用い、アラキドン酸添加後に生成するマロ
ンジアルデヒド(MDA)量の抑制効果を測定することに
よりin vitroでのプロスタグランジン生合成阻害活性を
調べた。
被検化合物のMDA生成抑制効果は、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)に可溶化させた被検化合物の添加量を変化
させて求め、DMSOのみ添加(対照)のMDA生成量を50%
抑制する濃度(μg/ml)として表わした。タンパク質濃
度で1mg/mlの腎髄質ミクロゾーム分画、5mMグルタチオ
ンおよび5mMエピネフリンを含む50mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)1.98mlに被検化合物を溶解させたDMSO溶液0.0
2mlを加え、37℃で保温する。5分後にアラキドン酸を
終濃度0.5mMになるように加え、15分間インキュベート
する。過塩素酸添加により反応を止め、生成したMDAを
チオバルビツール酸との反応(TBA反応)で赤色化した
後、n−ブタノール抽出して比色定量した。その結果を
表−1に示す。
2.抗炎症作用 (1)カラゲニン足蹠浮腫抑制作用 抗炎症作用のカラゲニン足蹠浮腫抑制作用はシー・エ
イ・ウィンター(C.A.Winter)らの方法[プロシーディ
ングス・オブ・ソサエティ・フォア・エキスペリメンタ
ル・バイオロジー・アンド・メディシン(Proceedings
of the Society for Experimental Biology and Medici
ne)111,544(1962)]に準じて試験を行った。
一夜絶食した呑竜系雄性ラット(体重90〜120g)を一
群6〜7匹用い、4%ポリエチレングリコール300−5
%ツィーン(Tween)80溶液に溶解または懸濁させた被
検化合物を1.0ml/100g体重の割合で経口投与した。1時
間後1%カラゲニンを一側後肢足蹠皮下に0.1ml注射し
た。起炎後、3時間目に後肢足蹠腫脹容積を測定し、注
射前の容積から浮腫率を求め、下記の式により抑制率を
求めた。
なお、結果は抑制率により、次に記載の抑制効果で表わ
した。
10%以下(−) 10〜15%(±) 15〜20%
(+) 20〜30%(++) 30〜40%(+++) 40% 以上
(++++) その結果を表−2に示す。
(2)アジュバント関節炎抑制作用 アジュバント関節炎抑制作用はイー・エム・グレン
(E.M.Glenn)の方法[アメリカン・ジャーナル・オブ
・ベタリナリー・リサーチ(American Journal of Vete
rinary Research)27,339(1966)]に準じて試験し
た。
ウィスタールイス系雄性ラット(体重190〜230g)を
1群5匹用い、アジュバントとして流動パラフィンに結
核菌(Mycobacterium tuberculosis)の乾燥死菌を6mg/
mlの割合で懸濁させたものを用い、尾根部皮内に0.1ml
注射した。アジュバント処理後18日目に両後肢腫脹容積
により群分けし、1日1回連続7日間、被検化合物を0.
5%カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁させたも
のを1.0ml/100g体重の割合で経口投与した。最終投与の
翌日に両後肢腫脹容積を測定し、(1)と同様にして抑
制効果を求めた。その結果を表−3に示す。
3.鎮痛作用 鎮痛作用はアール・コスター(T.Koster)らの方法
[フエデレーション・プロシーディングズ(Federation
Proceedings)18,412(1959)]に準じて試験した。
ICR系雄性マウス(体重20〜30g)1群10匹を用い、被
検化合物を0.5%カルボキシメチルセルロース溶液に懸
濁させたものを0.1ml/10g体重の割合で経口投与した。
0.5時間後に0.5%酢酸を0.1ml/10g体重の割合で腹腔内
注射し、5分後より15分間に生じるストレッチングの回
数を測定した。各被検化合物について3〜5用量検討
し、対照群のストレッチングの回数を50%抑制する用量
ED50(mg/ml)を求めた。その結果を表−4に示す。
4.潰瘍誘発作用 1群5〜6匹のウィスター系雄性ラット(体重180〜2
30g)を用い、24時間絶食(水は自由に摂取させる)
後、0.5%カルボキシメチルセルロース溶液に懸濁させ
た被検化合物を1.0ml/100g体重の割合で経口投与した。
絶食絶水下に5時間放置した後、頸椎脱臼により致死さ
せ、胃を摘出し、1%ホルマリン溶液で30分間固定し
た。この胃を大弯にそって切り開き、実体顕微鏡下で胃
粘膜上に発生したエロージョンおよび潰瘍の長さ(mm)
を測定し、その総和l(mm)を求め、以下に示す判定基
準にしたがって潰瘍係数とした。ついで、各被検化合物
について潰瘍係数5を誘発する用量(UD50)を求めた。
その結果を表−5に示す。
0: l<0.5, 1:0.5≦ l< 1, 2: 1≦l< 2 3: 2≦l< 3, 4: 3≦ l< 5, 5: 5≦l< 7, 6: 7≦l<10, 7: 10≦ l<15, 8:15≦l<25, 9:25≦l<40, 10: 1≧40 5.急性毒性 4週令のICR系雄性マウス(体重約20〜25g,1群3匹)
を用いて経口急性毒性を測定した。被検化合物を0.5%
カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁させたものを
0.2ml/10g体重の割合で経口投与した。投与後2週間に
わたり、一般症状を観察して、死亡例数/供試例数を求
め、50%致死量LD50(mg/kg)を推定した。被検化合物N
o.1,3,4,5,6,7,8,10および対照薬No.Aの経口急性毒性は
2000mg/kg以上であった。
以上、表−1〜5に示された結果から、本発明化合物
は優れた薬理効果と高い安全性を有することが明らかで
ある。
[実施例] 次に、本発明を参考例および実施例を挙げて説明す
る。なお、参考例および実施例で使用されている記号は
下記の意味を有する。
Me:メチル、Et:エチル、iso−Pr:イソプロピル、Ac:
アセチル、 AcOH:酢酸、AcOEt:酢酸エチル、DMF:N,N−ジメチルホル
ムアミド、IPA:イソプロピルアルコール、IPE:イソプロ
ピルエーテル また、Rf値は、キーゼルゲル(Kieselgel)60F254
ート(Art.)5715(メルク社製)薄層板を使用して測定
した。
参考例1 1−ブロモ−1−フェニル−2−(3−ピリジル)−
エタン−2−オン塩酸塩3.13gおよびホルムアミド12.5m
lを混合させ、120℃で5時間、さらに還流下で3時間反
応させる。反応終了後、反応液を水37ml中に注ぎ、飽和
重曹水でpH7に調整する。析出晶を濾取し、酢酸エチル
で再結晶すれば、4−フェニル−5−(3−ピリジル)
−1H−イミダゾール0.85g(収率38.5%)を得る。
融点:163〜164℃ IR(KBr)cm-1:1490,1450,950,765,695 NMR(CDCl3)δ値: 6.80〜7.60(6H,m),7.45(1H,S), 7.58〜7.92(1H,m),8.20〜8.42(1H,m), 8.60〜8.77(1H,m),12.96(1H,bs) 参考例2 (1)アニソイン27.2gにシクロプロピルアミン11.4gお
よび五酸化リン5gを加え、還流下手3.5時間反応させ
る。反応混合物を水75ml中に注ぎ、酢酸エチル100mlで
抽出する。有機層を水50mlで洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去すれば、黄色油状の
N−シクロプロピル−α−アニシル4−メトキシベルジ
アミン27.7g(収率89.1%)を得る。
(2)(1)で得られたN−シクロプロピル−α−アニ
シル−4−メトキシベルジアミン31.1gを酢酸100mlに溶
解させ、チオシアン酸カリウム10.7gを加え、100℃で2
時間加熱撹拌する。反応終了後、放冷し、析出する結晶
を濾取する。得られた結晶を酢酸およびイソプロピルエ
ーテルで順次洗浄した後、乾燥すれば、融点242〜245℃
を示す4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−シク
ロプロピル−2−メルカプト−1H−イミダゾール25.7g
(収率72.9%)を得る。
同様にして次の化合物を得る。
○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−イソプロ
ピル−2−メルカプト−1H−イミダゾール 融点:277〜278℃(AcOH再結) ○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−シクロペ
ンチル−2−メルカプト−1H−イミダゾール 融点:280℃以上(AcOH再結) ○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−メルカプト−1H−イミダゾー
ル 融点:269〜273℃(AcOH再結) (3)(2)で得られた4,5−ビス(4−メトキシフェ
ニル)−1−シクロプロピル−2−メルカプト−1H−イ
ミダゾール3.53gをエタノール40ml中に懸濁させ、ラネ
ーニッケル30〜35gを加え、還流下で6時間反応させ
る。反応終了後、ラネーニッケルを濾別し、減圧下に溶
媒を留去する。得られた残留物をイソプロピルアルコー
ルを用いて結晶化すれば、融点122〜123℃を示す4,5−
ビス(4−メトキシフェニル)−1−シクロプロピル−
1H−イミダゾール1.70g(収率53.1%)を得る。
元素分析値(%) 計算値 C;74.97 H;6.29 N;8.74 実測値 C;75.33 H;6.19 N;8.58 同様にして次の化合物を得る。
○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−イソプロ
ピル−1H−イミダゾール 融点:130〜131.5℃(IPE再結) IR(KBr)cm-1:1485,1240,1175,1020,840 ○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−シクロペ
ンチル−1H−イミダゾール 融点:177〜179℃(IPE再結) IR(KBr)cm-1:1480,1240,1165,1030,830 ○4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1H−イミダゾール 融点:120〜130℃(IPA再結) IR(KBr)cm-1:1490,1250,1175,1025,835 実施例1 4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−メチルー1
H−イミダゾール5.0gをアセトニトリル50mlに懸濁さ
せ、室温でトリエチルアミン2.58gを加える。ついで、
同温度でベンゾイルクロリド3.58gを含むアセトニトリ
ル10mlの溶液を10分間を要して滴下し、4時間撹拌す
る。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物をクロロホルム50mlに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液30mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー(キーゼルゲル60、ア
ート7734,メルク社製,溶出液;トルエン:酢酸エチル
=50:1(容量比)]で精製し、さらにエタノールで再結
晶すれば、淡黄色針状結晶の2−ベンゾイル−4,5−ビ
ス(4−メトキシフェニル)−1−メチルー1H−イミダ
ゾール5.64g(収率83.3%)を得る。
融点:106〜107℃ 元素分析値(%) 計算値 C;75.35 H;5.56 N;7.03 実測値 C;75.54 H;5.68 N;7.15 IR(KBr)cm-1:1620,1600,1430,1240,1225 NMR(CDCl3)δ値; 3.68(3H,s),3.79(6H,s) 6.70,7.21(4H,ABq,J=9Hz), 6.91,7.42(4H,ABq,J=9Hz), 7.11〜7.54(3H,m),8.35〜8.50(2H,m) 同様にして次の化合物および表−6の化合物を得る。
○2−ベンゾイル−1−メチル−4,5−ジフェニル−1H
−イミダゾール 融点:182.5〜183.5℃(EtOH再結) IR(KBr)cm-1:1620,1605,1430,1250 NMR(CDCl3)δ値; 3.84(3H,s),6.96〜7.65(13H,m), 8.22〜8.57(2H,m) 実施例2 (1)4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミ
ダゾール…… 7.10〜7.71(8H,m),8.49〜8.65(2H,m)」を 「実施例2 (1)4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミ
ダゾール10.0gをアセトニトリル100mlに懸濁させ、室温
でトリエチルアミン10.83gを加える。ついで、同温度で
2−テノイルクロリド15.68gを含むアセトニトリル20ml
の溶液を10分間を要して滴下し、24時間撹拌する。反応
終了後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をクロ
ロホルム100mlに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液60mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下に溶媒を留去する。得られた結晶を酢酸エチ
ルで再結晶すれば、黄色結晶の1,2−ジ(2−テノイル
−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ
ール9.91gを得る。
融点:209〜210℃ IR(KBr)cm-1:1710,1600,1450,1240 NMR(CDCl3)δ値; 3.74(6H,s), 6.74,7.20(4H,ABq,J=9Hz), 6.74,7.35(4H,ABq,J=9Hz), 7.08−7.66(5H,m),8.52−8.65(1H,m) 同様にして次の化合物および表−7の化合物を得る。
○1,2−ジベンゾイル−4−フェニル−5−(3−ピリ
ジル)−1H−イミダゾール 融点:181〜182℃(EtOH再結) IR(KBr)cm-1:1720,1615,1265,1220 NMR(CDCl3)δ値: 7.05〜7.85(15H,m),8.40〜8.75(4H,m) ○1,2−ジベンゾイル−5−フェニル−4−(3−ピリ
ジル)−1H−イミダゾール 融点:196〜197.5℃(DMF−EtOH再結) IR(KBr)cm-1:1725,1620,1260,1220 NMR(CDCl3)δ値: 7.10〜8.10(15H,m),8.45〜8.85(3H,m), 8.87〜9.01(1H,m) (2)(1)で得られた1,2−ジベンゾイル−4,5−ビス
…… 8.48〜8.68(2H,m),12.88(1H,bs)」を 「(2)(1)で得られた1,2−ジ(2−テノイル)−
4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾー
ル9.0gをジメチルスルホキシド90mlに溶解させ、室温で
20%水酸化ナトリウム水溶液5.75mlを加え、2時間撹袢
する。ついで、この溶液を水500ml中に投入し、30分間
撹袢した後、得られた固体をクロロホルムで再結晶すれ
ば、黄色結晶の2−(2−テノイル)−4,5−ビス(4
−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール5.88g(収率8
3.8%)を得る。
融点:223〜224℃ IR(KBr)cm-1:3260,1575,1435,1235 NMR(d6−DMSO)δ値; 3.81(6H,s), 6.93,7.50(4H,ABq,J=9Hz), 6.96,7.55(4H,ABq,J=9Hz), 7.22−7.38(1H,m),7.97−8.09(1H,m), 8.64−8.76(1H,m),13.62(1H,bs) 上記(1)および(2)または(2)と同様にして表
−8の化合物を得る。
実施例3 2−ベンゾイル−4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1H−イミダゾール2.0gをN,N−ジメチルホルムア
ミド20mlに懸濁させ、室温で水素化ナトリウム(純度50
%)0.27gを加え、30分間撹拌する。ついで、同温度で
1−ブロモ−2−フルオロエタン(純度95%)1.53gを
含むN,N−ジメチルホルムアミド4mlの溶液を10分間を要
して滴下し、60℃で22時間撹拌する。この溶液を水60ml
中に投入し、得られた結晶をトルエン10mlを加えて濾取
し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルで再結晶すれ
ば、淡黄色結晶の2−ベンゾイル−1−(2−フルオロ
エチル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−
イミダゾール0.86gを(収率38.5%)を得る。
融点:123〜124℃ IR(KBr)cm-1:1620,1600,1425,1270,1245,1170 NMR(CDCl3)δ値: 3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.20〜4.38(2H,m), 4.65〜5.14(2H,m), 6.75,7.33(4H,ABq,J=9Hz), 6.98,7.47(4H,ABq,J=9Hz), 7.22〜7.62(3H,m),8.40〜8.57(2H,m) 同様にして次の化合物および表−9の化合物を得る。
○2−ベンゾイル−1−メチル−4,5−ビス(4−フル
オロフェニル)−1H−イミダゾール 融点:136〜137℃(EtOH再結) IR(KBr)cm-1:1637,1218 NMR(CDCl3)δ値; 3.76(3H,s),6.64〜7.57(11H,m), 8.22〜8.40(2H,m) 実施例4 (1)1,2−ジベンゾイル−4,5−ビス(4−メトキシフ
ェニル)−1H−イミダゾール5.0gをエチレングリコール
25.0mlに懸濁させ、室温で20%水酸化ナトリウム水溶液
8.19mlを加え、60℃で3時間撹拌する。反応終了後、室
温まで冷却し、得られた結晶を濾取し、エチレングリコ
ール10.0mlで2回、さらに水10.0mlで2回洗浄した後、
乾燥する。得られた結晶をトルエンで再結晶すれば、無
色針状晶の2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)
−1H−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−1,3
−ジオキソラン3.71g(収率84.7%)を得る。
融点:167〜168℃ 元素分析値(%) 計算値 C;72.88 H;5.65 N;6.54 実測値 C;73.28 H;5.72 N;6.65 IR(KBr)cm-1:1510,1240,1175,1020 NMR(CDCl3)δ値; 3.71(6H,s),4.02(4H,s), 6.67,7.30(4H,ABq,J=9Hz), 6.71,7.35(4H,ABq,J=9Hz), 7.12〜7.69(5H,m),9.43(1H,bs) 同様にして次の化合物および表−10の化合物を得る。
○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−(2−フルオロフェニ
ル)−1,3−ジオキソラン 融点:177.5〜178.5℃(トルエン再結) IR(KBr)cm-1:3410,1600,1470,1440,1255,1170 NMR(CDCl3)δ値; 3.74(6H,s),4.08(3H,bs), 6.73,7.35(8H,ABq,J=9Hz), 7.05〜7.95(4H,m),9.52(1H,bs) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−(4−ピリジン)−1,3
−ジオキソラン 融点:234〜235℃(CHCl3再結) IR(KBr)cm-1:2890,1590,1505,1240,1170 NMR(d6−DMSO)δ値; 3.74(6H,s),3.90〜4.31(4H,m), 6.85,7.33(8H,ABq,J=9Hz), 7.57,8.60(4H,ABq,J=5Hz) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−メチル−
1,3−ジオキソラン* (*ジアステレオマー混合物) 融点:145〜146℃(AcOEt−IPE再結) IR(KBr)cm-1:3280,1605,1230,1115 NMR(CDCl3)δ値; 1.24〜1.52(3H,m),3.52〜3.94(1H,m), 3.72(6H,s),3.96〜4.76(2H,m), 6.78,7.39(8H,ABq,J=9Hz), 7.20〜7.84(5H,m),9.28(1H,bs) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−ベンジル
オキシメチル−1,3−ジオキソラン(化合物No.a) 融点:53〜57℃ IR(KBr)cm-1:1240,1170,1100,1020,830 Rf値:0.35[展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=5:1
(容量比)] NMR(CDCl3)δ値; 3.47〜4.63(5H,m),3.69(6H,s),4.45(2H,s), 6.72,7.19(4H,ABq,J=9Hz), 6.72,7.33(4H,ABq,J=9Hz), 7.23〜7.69(10H,m) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキソラン(化合物No.b:上記化合物
No.aを常法によって還元して得たものである。) 融点:96〜98℃ IR(KBr)cm-1:1240,1170,1100,1020,830 Rf値:0.22[展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=1:1
(容量比)] NMR(CDCl3)δ値; 3.43〜4.29(5H,m),3.68(6H,s), 6.69,7.18(4H,ABq,J=9Hz), 6.69,7.27(4H,ABq,J=9Hz), 7.23〜7.60(5H,m) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−ベンジル
オキシメチル−1,3−ジオキソラン(化合物No.c) 融点:138〜139℃(トルエン再結) IR(KBr)cm-1:1240,1170,1105,1020,825 Rf値:0.41[展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=5:1
(容量比)] NMR(CDCl3)δ値; 3.58〜4.45(5H,m),3.72(6H,s),4.56(2H,s), 6.72,7.30(8H,ABq,J=9Hz), 7.23〜7.79(10H,m) ○2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキソラン(化合物No.d;上記化合物
No.cを常法によって還元して得たものである。) 融点:168〜169℃(MeCN再結) IR(KBr)cm-1:1240,1170,1105,1020,830 Rf値:0.36[展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=1:1
(容量比)] NMR(CDCl3)δ値; 3.30〜4.14(5H,m),3.66(6H,s), 6.66,7.23(8H,ABq,J=9Hz), 7.20〜7.67(5H,m) なお、上で示した化合物No.aとNo.cおよびNo.bとNo.d
は各々、ジアステレオマーである。
○2−[4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−2−イ
ル]−2−フェニル−1,3−ジオキソラン 融点:218〜218.5℃(MeCN再結) IR(KBr)cm-1:3240,1430,1265,690 NMR(CDCl3)δ値; 4.13(4H,s),7.00〜7.78(15H,m) ○2−[4,5−ビス(4−フルオロフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−1,3−ジオキ
ソラン 融点:194〜195℃(MeCN再結) IR(KBr)cm-1:1500,1480,1220,832 NMR(d6−DMSO)δ値; 4.06(4H,bs),6.86〜7.73(13H,m),12.51(1H,b
s) ○2−[4−フェニル−5−(3−ピリジル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−1,3−ジオキ
ソラン 融点:209〜210℃(MeCN再結) IR(KBr)cm-1:1435,1220,1120,695 NMR(d6−DMSO)δ値; 4.10(4H,bs),7.10〜7.85(12H,m), 8.30〜8.52(1H,m),8.53〜8.68(1H,m), 12.67(1H,bs) (2)エチレングリコールの代わりにメタノールおよび
エタノールを用いて(1)と同様に反応させ、次の化合
物を得る。
○2−(α,α−ジメトキシベンジル)−4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール 融点:171〜172℃(AcLEt−IPE再結) IR(KBr)cm-1:1505,1240,1170,830 NMR(CDCl3)δ値; 3.30(6H,s),3.69(6H,s), 6.70,7.32(8H,ABq,J=9Hz), 7.14〜7.70(5H,m),9.39(1H,bs) ○2−(α,α−ジエトキシベンジル)−4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール 融点:119〜124℃(分解)(IPE再結) 元素分析値(%) 計算値 C;73.34 H;6.59 N;6.11 実測値 C;73.20 H;6.62 N;6.21 IR(KBr)cm-1:1500,1235,1165,1030,830 NMR(CDCl3)δ値; 1.25(6H,t,J=8Hz),3.38(4H,q,J=8Hz), 3.74(6H,s),6.74,7.25(4H,ABq,J=9Hz), 6.77,7.35(4H,ABq,J=9Hz)7.20〜7.64(5H,m) 実施例5 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾール−2−イル]−2−フェニル−1,3−ジオキ
ソラン2.0gをN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶解さ
せ、室温で水素化ナトリウム(純度50%)0.25gを加え3
0分間撹拌する。ついで、同温度でヨウ化メチル0.74g
(純度99.8%)を含むN,N−ジメチルホルムアミド4mlの
溶液を10分間を要して滴下し、1時間撹拌する。つい
で、反応溶液を水60ml中に投入し、得られた結晶をエタ
ノールで再結晶すれば、無色針状晶の2−[4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−イミダゾ
ール−2−イル]−2−フェニル−1,3−ジオキソラン
1.28g(収率61.8%)を得る。
融点:160〜161℃ 元素分析値(%) 計算値 C;73.28 H;5.92 N;6.33 実測値 C;73.46 H;6.10 N;6.55 IR(KBr)cm-11240,1170,1080,830 NMR(CDCl3)δ値; 3.21(3H,s),3.69(3H,s)3.78(3H,s), 4.17(4H,s),6.60,6.92(4H,ABq,J=9Hz), 6.64,7.23(4H,ABq,J=9Hz), 7.07〜7.37(5H,m) 同様にして表−11の化合物を得る。
実施例6 (1)4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミ
ダゾール10.0gをアセトニトリル100mlに懸濁させ、室温
でトリエチルアミン3.61gを加える。ついで、同温度で
ベンゾイルクロリド5.02gを含むアセトニトリル20mlの
溶液を10分間を要して滴下し、2時間撹拌する。反応終
了後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をクロロ
ホルム100mlに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液60mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。ついで、減圧下に溶媒を留去し、トルエン100mlを
加えて得られた結晶をさらにエタノールで再結晶すれ
ば、黄色結晶の1−ベンゾイル−4,5−ビス(4−メト
キシフェニル)−1H−イミダゾール12.41g(収率90.4
%)を得る。
融点:162〜164℃ 元素分析値(%) 計算値 C;74.98 H;5.24 N;7.28 実測値 C;75.05 H;5.33 N;7.20 IR(KBr)cm-1:1720,1600,1490,1250,1175 NMR(CDCl3)δ値; 3.70(3H,s),3.73(3H,s), 6.91,7.20(4H,ABq,J=9Hz), 6.77,7.46(4H,ABq,J=9Hz), 7.16〜7.80(5H,m),7.93(1H,s) (2)(1)で得られた1−ベンゾイル−4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール10.0gを
アセトニトリル100mlに懸濁させ、室温でトリエチルア
ミン7.89gを加える。ついで、同温度でニコチン酸クロ
リドの塩酸塩6.94gを含むアセトニトリル20mlの溶液を1
0分間を要して滴下し、24時間撹拌する。反応終了後、
減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をクロロホルム
100mlに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液60ml
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥しする。つ
いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー[キーゼルゲル60、アート7734,メ
ルク社製,溶出液;トルエン:酢酸エチル=10:1(容量
比)]で精製すれば、1−ベンゾイル−2−(3−(ピ
リジルカルボニル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1H−イミダゾール3.0g(収率24.2%)および2−
(3−ピリジルカルボニル)−4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)−1H−イミダゾール0.67g(収率6.9%)を
得る。
なお、得られた化合物の物性は次の通りである。
○1−ベンゾイル−2−(3−ピリジルカルボニル)−
4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾー
ル 融点:160〜161℃(IPA再結) IR(KBr)cm-1:1720,1620,1600,1430,1245 NMR(CDCl3)δ値; 3.70(3H,s),3.73(3H,s), 6.76,7.24(4H,ABq,J=9Hz), 6.79,7.56(4H,ABq,J=9Hz), 7.10〜7.76(6H,m),8.68〜8.94(2H,m), 9.76〜9.90(1H,m) ○2−(3−ピリジルカルボニル)−4,5−ビス(4−
メトキシフェニル)−1H−イミダゾール 融点:192〜194℃(IPA再結) IR(KBr)cm-1:3720,1600,1430,1230 NMR(CDCl3)δ値; 3.83(6H,s),6.84,7.45(4H,ABq,J=9Hz), 6.88,7.58(4H,ABq,J=9Hz), 7.30〜7.75(1H,m),8.69〜9.05(2H,m), 9.75〜9.90(1H,m) 同様にして次の化合物を得る。
○ 1−ベンゾイル−2−(4−ピリジルカルボニル)
−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ
ール 融点:179〜180℃(AcOEt再結) IR(KBr)cm-1:1725,1620,1600,1430,1230,1170 NMR(CDCl3)δ値; 3.72(3H,s),3.76(3H,s), 6.76,7.49(4H,ABq,J=9Hz), 6.81,7.53(4H,ABq,J=9Hz), 7.05〜7.85(5H,m), 8.33,8.78(4H,ABq,J=5Hz) ○2−(4−ピリジルカルボニル)−4,5−ビス(4−
メトキシフェニル)−1H−イミダゾール 融点:210〜212℃(IPA再結) IR(KBr)cm-1:3220,1600,1425,1220,1170 NMR(CDCl3)δ値; 3.80(6H,s),6.89,7.48(4H,ABq,J=9Hz), 6.98,7.48(4H,ABq,J=9Hz), 8.31,8.85(4H,ABq,J=5Hz),13.81(1H,bs) (3)(2)で得られた1−ベンゾイル−2−(3−ピ
リジルカルボニル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1H−イミダゾール1.0gをジメチルスルホキシド10
mlに懸濁させ、室温で20%水酸化ナトリウム水溶液0.65
mlを加え、1時間30分撹拌する。ついでこの溶液を水60
ml中に投入し、30分間撹拌した後、得られた結晶をイソ
プロピルアルコールで再結晶すれば、黄色結晶の2−
(3−ピリジルカルボニル)−4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)−1H−イミダゾール0.57g(収率72.9%)
を得る。
なお、この化合物の物性(融点、IR、NMR)は、
(2)で得られたものと一致した。
実施例7 実施例1の方法に準じて得られた4,5−ビス(4−メ
トキシフェニル)−2−(4−(フルオロベンゾイル)
−1−メチル−1H−イミダゾール4.16gとp−トルエン
スルホン酸・1水和物2.10gをグリセリン40ml中に混合
し、減圧下(20〜30mmHg)に150℃で5時間加熱撹拌す
る。反応終了後、反応液を水100ml中に投入し、酢酸エ
チル100mlで抽出する。有機層を水100mlで洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[キー
ゼルゲル60、アート7734、メルク社製、溶出液;クロロ
ホルム]で精製すば、2,4−シス−2−[4,5−ビス(4
−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−イミダゾール
−2−イル]−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒ
ドロキシメチル−1,3−ジオキソラン1.52g(収率31.0
%) 融点:165〜166.5℃(IPA再結) Rf値:0.69[展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
5:1(容量比)] IR(KBr)cm-1:1250,1180,1110,1080,840 NMR(CDCl3)δ値; 3.02(3H,s),3.74(3H,s),3.83(3H,s), 3.70〜3.90(1H,m),4.02〜4.44(4H,m), 6.64〜7.61(12H,m) 元素分析値(%) 計算値 C;68.56 H;5.55 N;5.71 実測値 C;68.31 H;5.40 N;5.98 および2,4−トランス−2−[4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イ
ル]−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ
メチル−1,3−ジオキソラン1.50g(収率30.6%)を得
る。
融点:182〜185℃(IPA再結晶) Rf値:0.47[展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
5:1(容量比)] IR(KBr)cm-1:1245,1180,1090,1030,835 NMR(CDCl3)δ値; 3.16(3H,s),3.72(3H,s),3.82(3H,s), 3.6〜3.85(2H,m),4.0〜4.74(3H,m), 6.62〜7.7(12H,m) 元素分析値(%) 計算値 C;68.56 H;5.55 N;5.71 実測値 C;68.96 H;5.73 N;5.52 同様にして表−12に示す化合物を得る。
実施例8 2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−メ
チル−1H−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−
4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン4.73gをピリ
ジン25mlに溶解させ、氷冷下、p−トルエンスルホニル
クロリド1.91gを加える。ついで、25〜30℃で12時間撹
拌した後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に酢
酸エチル100mlおよび水100mlを加え、2N塩酸でpH4に調
整する。有機層を分取した後、水100mlで洗浄し、つい
で無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
する。得られた2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−2
−フェニル−4−(p−トルエンスルホニルオキシメチ
ル)−1,3−ジオキソランを精製することなく、ジオキ
サン40mlに溶解させ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセン−7−エン1.83gおよびヨウ化ナトリウム1.80g
を添加し、30分間還流する。反応終了後、酢酸エチル10
0mlで希釈した後、水50mlで洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物をカラムクロマトグラフィー[キーゼルゲル60、アー
ト7734、メルク社製、溶出液;トルエン:酢酸エチル=
10:1(容量比)]で精製し、さらにイゾプロピルアルコ
ールから再結晶すれば、融点122〜124℃を示す白色結晶
2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1−メチ
ル−1H−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−4
−メチレン−1,3−ジオキソラン0.69g(収率15.2%)を
得る。
IR(KBr)cm-1:1680,1605,1285,1245,1170,1080,835 NMR(CDCl3)δ値; 3.25(3H,s),3.65(3H,s),3.75(3H,s), 3.95(1H,m),4.40〜4.90(3H,m), 6.60〜7.70(13H,m) 元素分析値(%) 計算値 C;73.99 H;5.77 N;6.16 実測値 C;74.21 H;5.85 N;6.05 実施例9 実施例4の方法に順次、次の化合物および表−13に示
す化合物を得る。
光学活性なエチレングリコール体(2R)−1−(ベン
ジルオキシ)−2,3−プロパンジオールを用いて、同様
な方法により次の化合物を得る。
○(2R,4S)−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−フェニル−
4−ベンジルオキシメチル−1,3−ジオキソラン 融点:120〜122℃(IPA再結) ▲[α]25 D▼=+0.61(C=1,CHCl3) ○(2R,4S)−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−2
−フェニル−4−ベンジルオキシメチル−1,3−ジオキ
ソラン ▲[α]25 D▼=+57.0(C=2.09,CHCl3) ○(2R,4S)−2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル]−2
−フェニル−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラ
ン 融点:179〜181℃(アセトンより再結晶) ▲[α]25 D▼=−53.1(C=1.07,CHCl3) 元素分析値(%) 計算値 C;71.17 H:5.97 N;5.93 実測値 C;71.39 H:6.21 N;5.75 参考例3 実施例2(1)と同様にして、1,2−ビス(4−クロ
ロベンゾイル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)
−1H−イミダゾールを得る。
融点;194〜195℃(再結晶溶媒:アセトン) IR(KBr)cm-1:1725,1605,1450,1250 NMR(CDCl3)δ値: 3.74(6H,s), 6.78,7.18(4H,ABq,J=9Hz), 6.78,7.46(4H,ABq,J=9Hz), 7.14〜7.67(6H,m) 8.42〜8.57(2H,m) 参考例4 実施例2(2)と同様にして2−(4−クロロベンゾ
イル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−イ
ミダゾールを得る。
融点;208〜209℃(再結晶溶媒:酢酸エチル) IR(KBr)cm-1:3230,1600,1430,1235,1175 NMR(CDCl3)δ値: 3.76(6H,s), 6.80,7.42(4H,ABq,J=9Hz), 6.83,7.46(4H,ABq,J=9Hz), 7.43,8.59(4H,ABq,J=8Hz), 13.20(1H,bs)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/04 233 403/04 207 405/06 233 405/14 213 409/06 233 (72)発明者 高野 俊太郎 富山県富山市稲荷元町3丁目8番44−607 (72)発明者 才川 勇 富山県富山市大泉中町7−52 審査官 佐野 整博 (56)参考文献 特開 昭62−93278(JP,A) 特開 昭48−34880(JP,A) 特開 昭48−36338(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、Aは、式 (式中、R5は、低級アルキル基を示す。) または式 (式中、Zは、置換されていてもよいC1-6アルキレン基
    を示す。)で表わされる基またはカルボニル基を、R1
    よびR2は、同一または異なって、置換されていてもよい
    フェニルまたはピリジル基を、R3は、水素原子または置
    換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、C
    3-6シクロアルキルもしくはアリール基を、R4は、置換
    されていてもよいC3-6シクロアルキル、アリールまたは
    異項原子として窒素原子、酸素原子もしくは/および硫
    黄原子を1個以上含有する5員もしくは6員環である複
    素環式基を示す。ただし、Aがカルボニル基で、かつR1
    およびR2が同時に置換されていてもよいフェニル基で、
    かつR3が水素原子で、かつR4が置換されていてもよいフ
    ェニル基である場合を除く。] で表わされるイミダゾール誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】式 [式中、Aは、式 (式中、R5は、低級アルキル基を示す。) または式 (式中、Zは、置換されていてもよいC1-6アルキレン基
    を示す。)で表わされる基またはカルボニル基を、R1
    よびR2は、同一または異なって、置換されていてもよい
    フェニルまたはピリジル基を、R3は、水素原子または置
    換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、C
    3-6シクロアルキルもしくはアリール基を、R4は、置換
    されていてもよいC3-6シクロアルキル、アリールまたは
    異項原子として窒素原子、酸素原子もしくは/および硫
    黄原子を1個以上含有する5員もしくは6員環である複
    素環式基を示す。ただし、Aがカルボニル基で、かつR1
    およびR2が同時に置換されていてもよいフェニル基で、
    かつR3が水素原子で、かつR4が置換されていてもよいフ
    ェニル基である場合を除く。] で表わされるイミダゾール誘導体もしくはその塩を含有
    する抗炎症剤、解熱鎮痛剤または抗関節炎剤。
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