JPH08190779A - データ記録再生装置及びデータ再生装置 - Google Patents

データ記録再生装置及びデータ再生装置

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JPH08190779A
JPH08190779A JP7018574A JP1857495A JPH08190779A JP H08190779 A JPH08190779 A JP H08190779A JP 7018574 A JP7018574 A JP 7018574A JP 1857495 A JP1857495 A JP 1857495A JP H08190779 A JPH08190779 A JP H08190779A
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JP
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Application number
JP7018574A
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English (en)
Inventor
Shinji Hamai
信二 濱井
Fumikazu Imai
史計 今井
Chiyoko Matsumi
知代子 松見
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7018574A priority Critical patent/JPH08190779A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープにディジタルデータを記録し、そ
のデータを再生するとき、データエントリ及びディレク
リエントリの検索を容易にし、データのアクセスを高速
にすること。 【構成】 エントリ生成回路2は、データを管理するエ
ントリをまとめ、エントリ集合体を生成する。このエン
トリ集合体をフォーマッタ6と記録回路7を介し、磁気
テープ9に記録する。磁気テープ9の装着直後に再生回
路11とデフォーマッタ12を介してエントリ集合体を
再生する。これをエントリ保持回路3に保持し、エント
リ解読回路4によりその内容を解読する。ここでデータ
アドレスが検出されると、記録媒体位置制御回路5と記
録媒体移動回路17により、磁気テープ9を所定位置ま
で移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体にデータ管理領
域を設けることより、ディジタルデータのアクセス性を
向上したデータ記録再生装置及びデータ再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープを用いたデータ記録再
生装置では、磁気テープにデータを記録する際に、記録
データと同時に記録データを管理するためのエントリを
記録している。この場合の磁気テープ上のデータ配置例
を図15に示す。
【0003】本図に示す磁気テープ101にはデータ1
04の先頭部にデータマーク102とエントリ103の
記録領域が設けられている。そしてデータの始まりを示
すデータマーク102と、データを管理するためのエン
トリ103と、データ104とを一組にして記録する順
に並べて磁気テープ101に記録をする。エントリ10
3とは、少なくともデータを識別するための名前を含
み、データの属性、データの作成日時等を記録するもの
である。このようにして記録したデータを再生するとき
には、磁気テープ101の最初からエントリ103を順
次読み込み、所望のデータと一致した名前をもつエント
リ103が検出されれば、その後に記録されているデー
タ104を所望のデータとして再生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような再生方法に
あっては、再生時に所望のデータ以外のエントリ103
を多量に再生する必要があり、再生に時間がかかってい
た。また、磁気テープを用いたデータ記録再生装置で
は、既に記録されたデータを更新することができない。
そこで、既に記録したデータを更新する際には、磁気テ
ープの記録部分の最後に更新するデータをエントリとと
もに記録するようにした装置もある。この場合、再生時
にデータが更新されているかどうか判断するためには、
磁気テープ101に記録されているすべてのエントリ1
03を再生する必要があり、再生するときの検索に相当
の時間がかかっている。
【0005】また、記録媒体としてディスクを用いたデ
ータ記録再生装置では、データの管理のためにディレク
トリ構造と呼ばれるツリーを用いている。これは、デー
タをディレクトリと呼ばれるツリー構造の枝に関連づけ
て記録するものである。データはツリー構造でいう葉
(リーフ)に相当する。ディレクトリの下層にさらにデ
ィレクトリを関連づけることも可能である。そして、た
だ一つの最上層(根幹)のディレクトリをルートディレ
クトリとよぶ。このようにデータを階層的に管理するこ
とによって、大量のデータの管理を容易にしている。
【0006】ディスクメディアでは、データを固定長の
ブロックに区切って記録を行う。ルートディレクトリの
下のサブディレクトリあるいはデータのエントリは、ル
ートディレクトリエントリと呼ばれる固定された位置に
記録される。データのエントリには、データあるいはデ
ィレクトリを識別するための名前、データの大きさ、及
びデータが記録されているブロックの位置が含まれる。
またディレクトリのエントリには、ディレクトリを識別
するための名前、ディレクトリの位置が含まれる。ディ
レクトリとして確保されたディスク上の領域には、その
ディレクトリの下のサブディレクトリあるいはデータの
エントリが記録される。
【0007】ディスクメディアでは、ランダムアクセス
が可能なためデータの更新は容易であり、またシーク速
度が高速であるため一つのデータがディスクの複数の場
所に分割されて記録されても再生に支障はない。たとえ
ば、ディレクトリには、下層のディレクトリ及びデータ
のエントリが記録されるが、これらのエントリが増加
し、一つのブロックに収まらなくなったときには、さら
に別のブロックをディレクトリに割り当てる。この際既
に確保されているブロックと、新たに割り当てられたブ
ロックの位置関係は不定である。
【0008】また、データを削除したときには、そのデ
ータが使用していたブロックは、後で再利用される。こ
のように、ディスクメディアに記録されるデータあるい
はディレクトリのディスク上の位置は不定であり、一つ
のデータあるいはディレクトリが複数の場所に分割して
記録されることがある。このようなデータ管理システム
をテープメディアに適用することは次の2つの点で困難
である。一つは、一度確保したディレクトリをディレク
トリ内のエントリが変化する毎に更新することである。
テープメディアでは、記録した領域の更新はできないた
め、エントリが変化する毎に更新することができない。
【0009】データとディレクトリは同等に扱われ、作
成された順あるいは無作為にデータとディレクトリは混
在する。また、削除されたディレクトリあるいはデータ
を使用していた領域は再利用されるため、同一のディレ
クトリであっても複数の領域に分割して記録されること
もある。テープメディアはディスクメディアに比較して
シーク速度が遅い。そのため、データを検索するための
ディレクトリが磁気テープ上で離れた位置に存在する
と、検索に非常に時間がかかってしまう。このようにテ
ープメディアでは、ディスクに用いられている管理手法
をそのまま用いることは困難であり、使用者にとって便
利であるディレクトリを用いてデータを管理することは
できなかった。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、ディジタルデータの記録媒体が
磁気テープであっても、データを管理するためのエント
リの配置を工夫し、テープ状の記録媒体の一部、又は記
録媒体を保持する筐体の一部のメモリに、エントリ集合
体を記憶させることにより、データの再生及び記録を含
むデータのアクセス性の向上を図り、エントリの内容を
容易に更新できるデータ記録再生装置及びデータ再生装
置を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、データの記録を行う記録コマンドを入力して入力デ
ータを記録媒体に記録する際、及びデータの再生を行う
再生コマンドを入力して記録媒体から指示されたデータ
を再生する際に夫々用いられ、入力データに関する付加
情報であるエントリを生成するエントリ生成手段と、エ
ントリ生成手段で生成された複数のエントリをまとめて
エントリ集合体として保持するエントリ保持手段と、入
力データ及びエントリ集合体を所定の形式に変換するフ
ォーマット手段と、フォーマット手段の出力に対し、誤
り訂正符号化と変調を行う記録手段と、記録手段の出力
を記録媒体に記録する記録ヘッドと、記録媒体から信号
を再生する再生ヘッドと、再生ヘッドで再生された信号
の復調と誤り訂正復号化を行う再生手段と、再生手段の
出力からエントリ集合体を抽出してエントリ保持手段に
出力すると共に、再生手段の出力からデータを再構成
し、再生コマンドで指示された特定のデータを選択して
出力するデフォーマット手段と、エントリ保持手段に保
持されたエントリ集合体から所望のデータに関する付加
情報を解読するエントリ解読手段と、エントリ解読手段
により得られたエントリに基づいて、記録媒体の移送を
制御する記録媒体移動制御手段と、を具備することを特
徴とするものである。
【0012】本願の請求項5の発明は、データの再生を
行う再生コマンドを入力してデータの記録された記録媒
体から所定のデータを再生するために、記録媒体に記録
されているデータに関する付加情報であるエントリをエ
ントリ集合体として保持するエントリ保持手段と、記録
媒体から信号を再生する再生ヘッドと、再生ヘッドで再
生された信号の復調と誤り訂正復号化を行う再生手段
と、再生手段の出力からエントリ集合体を抽出してエン
トリ保持手段に出力すると共に、再生手段の出力からデ
ータを再構成し、再生コマンドで指示された特定のデー
タを選択して出力するデフォーマット手段と、エントリ
保持手段に保持されたエントリ集合体から所望のデータ
に関する付加情報を解読するエントリ解読手段と、エン
トリ解読手段により得られたエントリに基づいて、記録
媒体の移送を制御する記録媒体移動制御手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項7の発明は、筺体内に納めら
れた第1の記録媒体にデータを記録再生すると共に、筐
体の一部に取付けられた第2の記録媒体にデータのエン
トリ情報を書き込み及び読み出しをするデータ記録再生
装置であって、データの記録を行う記録コマンドを入力
して入力データを記録媒体に記録する際、及びデータの
再生を行う再生コマンドを入力して記録媒体から指示さ
れたデータを再生する際に夫々用いられ、入力データに
関する付加情報であるエントリを生成するエントリ生成
手段と、エントリ生成手段で生成された複数のエントリ
をまとめてエントリ集合体として保持するエントリ保持
手段と、入力データを所定の形式に変換するデータフォ
ーマット手段と、データフォーマット手段の出力に対
し、誤り訂正符号化と変調を行う記録手段と、記録手段
の出力を第1の記録媒体に記録する記録ヘッドと、第1
の記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、再生ヘッ
ドで再生された信号の復調と誤り訂正復号化を行う再生
手段と、再生手段の出力からデータを再構成し、再生コ
マンドで指示されたデータを選択して出力するデータデ
フォーマット手段と、エントリ保持手段に保持されたエ
ントリ集合体から所望のデータに関する付加情報を解読
するエントリ解読手段と、エントリ解読手段により得ら
れたエントリに基づいて、第1の記録媒体の移送を制御
する記録媒体移動制御手段と、エントリ集合体を第2の
記録媒体に書き込むエントリフォーマット手段と、第2
の記録媒体からエントリ集合体を読み出し、エントリ保
持手段に出力するエントリデフォーマット手段と、を具
備することを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項9の発明は、筺体内に納めら
れた第1の記録媒体のデータを再生すると共に、筐体の
一部に取付けられた第2の記録媒体にデータのエントリ
情報の読み出しをするデータ再生装置であって、データ
の再生を行うように指示する再生コマンドを入力した際
には、第1の記録媒体から指示されたデータを再生する
ために、エントリ集合体を第2の記録媒体から再生する
エントリデフォーマット手段と、エントリデフォーマッ
ト手段の出力をエントリ集合体として保持するエントリ
保持手段と、エントリ保持手段に保持されたエントリ集
合体から所望のデータに関する付加情報を解読するエン
トリ解読手段と、エントリ解読手段により得られたエン
トリに基づいて、第1の記録媒体の移送を制御する記録
媒体移動制御手段と、第1の記録媒体から信号を再生す
る再生ヘッドと、再生ヘッドで再生された信号の復調と
誤り訂正復号化を行う再生手段と、再生手段の出力から
データを再構成し、再生コマンドで指示されたデータを
選択して出力するデータデフォーマット手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項10の発明は、筺体内に納め
られた第1の記録媒体にデータを記録再生すると共に、
筐体の一部に取付けられた第2の記録媒体にデータのエ
ントリ情報を書き込み及び読み出しをするデータ記録再
生装置であって、データの記録を行う記録コマンドを入
力して入力データを記録媒体に記録する際、及びデータ
の再生を行う再生コマンドを入力して記録媒体から指示
されたデータを再生する際に夫々用いられ、入力データ
に関する付加情報であるエントリを生成するエントリ生
成手段と、エントリ生成手段で生成されたエントリを第
2の記録媒体に書き込むエントリフォーマット手段と、
第2の記録媒体からエントリを読み出すエントリデフォ
ーマット手段と、エントリデフォーマット手段の出力で
あるエントリから所望のデータに関する付加情報を解読
するエントリ解読手段と、エントリ解読手段により得ら
れたエントリに基づいて、第1の記録媒体の移送を制御
する記録媒体移動制御手段と、入力データを所定の形式
に変換するデータフォーマット手段と、データフォーマ
ット手段の出力に対し、誤り訂正符号化と変調を行う記
録手段と、記録手段の出力を第1の記録媒体に記録する
記録ヘッドと、第1の記録媒体から信号を再生する再生
ヘッドと、再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂
正復号化を行う再生手段と、再生手段の出力からデータ
を再構成し、再生コマンドで指示されたデータを選択し
て出力するデータデフォーマット手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0016】本願の請求項12の発明は、筺体内に納め
られた第1の記録媒体のデータを再生すると共に、筐体
の一部に取付けられた第2の記録媒体にデータのエント
リ情報の読み出しをするデータ再生装置であって、デー
タの再生を行うように指示する再生コマンドを入力した
際には、第1の記録媒体から指示されたデータを再生す
るために、エントリを第2の記録媒体から読み出すエン
トリデフォーマット手段と、エントリデフォーマット手
段の出力であるエントリから所望のデータに関する付加
情報を解読するエントリ解読手段と、エントリ解読手段
により得られたエントリに基づいて、第1の記録媒体の
移送を制御する記録媒体移動制御手段と、第1の記録媒
体から信号を再生する再生ヘッドと、再生ヘッドで再生
された信号に対し、復調と誤り訂正復号化を行う再生手
段と、再生手段の出力からデータを再構成し、再生コマ
ンドで指示されたデータを選択して出力するデータデフ
ォーマット手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0017】
【作用】このような特徴を有する第1の発明のデータ記
録再生装置では、データを管理する情報であるエントリ
をまとめ、これをエントリ集合体として記録媒体である
磁気テープに記録しておく。磁気テープの装着時にはエ
ントリ集合体を磁気テープから再生し、データ記録再生
装置内のエントリ保持手段に保持する。さらにデータエ
ントリは少なくとも、データエントリがデータエントリ
であることを示すフラグと、データの名前と、データの
記録媒体上の記録位置と、次のエントリの存在を表すフ
ラグと、木構造の同一階層の次のエントリのアドレスあ
るいは木構造の上位階層を示すディレクトリエントリの
アドレスから構成する。またディレクトリエントリは少
なくとも、ディレクトリエントリがディレクトリエント
リであることを示すフラグと、ディレクトリの名前と、
ディレクトリ内のエントリのアドレスと、次のエントリ
が存在を表すフラグと、木構造の同一階層の次のエント
リのアドレスあるいは木構造の上位階層を示すディレク
トリエントリのアドレスから構成する。こうしてデータ
を記録又は再生するとき、記録媒体移動制御手段を介し
て磁気テープを終端マークまで高速に移送させてこの位
置からデータを記録する。また、終端マークの手前に記
録されたエントリ集合体を参照することにより、目標位
置に磁気テープを再び移送させてデータを再生する。
【0018】また、第2の発明のデータ再生装置では、
磁気テープの装着時にエントリ集合体を磁気テープから
再生し、データ再生装置内のエントリ保持手段に保持す
る。さらにデータエントリは少なくとも、データエント
リがデータエントリであることを示すフラグと、データ
の名前と、データの記録媒体上の記録位置と、次のエン
トリの存在を表すフラグと、木構造の同一階層の次のエ
ントリのアドレスあるいは木構造の上位階層を示すディ
レクトリエントリのアドレスから構成する。またディレ
クトリエントリは少なくとも、ディレクトリエントリが
ディレクトリエントリであることを示すフラグと、ディ
レクトリの名前と、ディレクトリ内のエントリのアドレ
スと、次のエントリが存在を表すフラグと、木構造の同
一階層の次のエントリのアドレスあるいは木構造の上位
階層を示すディレクトリエントリのアドレスから構成す
る。こうしてデータを再生するとき、記録媒体移動制御
手段を介して磁気テープを終端マークまで高速に移送さ
せ、終端マークの手前に記録されたエントリ集合体を参
照する。つぎに目標位置に磁気テープを再び移送させて
データを再生する。このためデータを高速に検索でき
る。
【0019】また、第3の発明のデータ記録再生装置で
は、データを管理する情報であるエントリをまとめたエ
ントリ集合体を、第1の記録媒体である磁気テープと同
一の筺体に取付けた第2の記録媒体であるメモリに記録
する。筺体の装着時にエントリ集合体をメモリから再生
し、エントリ保持手段に保持する。さらに、データエン
トリは少なくとも、データエントリがデータエントリで
あることを示すフラグと、データの名前と、データの記
録媒体上の記録位置と、次のエントリが存在を表すフラ
グと、木構造の同一階層の次のエントリのアドレスある
いは木構造の上位階層を示すディレクトリエントリのア
ドレスから構成する。またディレクトリエントリは少な
くとも、ディレクトリエントリがディレクトリエントリ
であることを示すフラグと、ディレクトリの名前と、デ
ィレクトリ内のエントリのアドレスと、次のエントリの
存在を表すフラグと、木構造の同一階層の次のエントリ
のアドレスあるいは木構造の上位階層を示すディレクト
リエントリのアドレスから構成する。こうしてデータを
再生するとき、筐体を装着するだけでエントリフォーマ
ット手段及びエントリデフォーマット手段を介してエン
トリ集合体を読み出せる。そして所望のデータが記録さ
れているアドレスを検索して、磁気テープを目標位置ま
で高速に移送する。データを記録するときには、磁気テ
ープの終端マークまで移送し、この位置から又は最後の
エントリ集合体の部分からデータをオーバーライトす
る。
【0020】また、第4の発明のデータ再生装置では、
第1の記録媒体である磁気テープのデータを再生すると
き、磁気テープの筺体の装着時にエントリ集合体を第2
の記録媒体であるメモリから再生する。そして各エント
リ情報をエントリ保持手段に保持する。さらに、データ
エントリは少なくとも、データエントリがデータエント
リであることを示すフラグと、データの名前と、データ
の記録媒体上の記録位置と、次のエントリが存在を表す
フラグと、木構造の同一階層の次のエントリのアドレス
あるいは木構造の上位階層を示すディレクトリエントリ
のアドレスから構成する。またディレクトリエントリは
少なくとも、ディレクトリエントリがディレクトリエン
トリであることを示すフラグと、ディレクトリの名前
と、ディレクトリ内のエントリのアドレスと、次のエン
トリの存在を表すフラグと、木構造の同一階層の次のエ
ントリのアドレスあるいは木構造の上位階層を示すディ
レクトリエントリのアドレスから構成する。こうすると
データの記録位置を高速に検索できる。
【0021】また、第5の発明のデータ記録再生装置で
は、データを管理する情報であるエントリを、データの
記録時に筺体内の第2の記録手段であるメモリに記録す
る。データの再生時にはエントリ情報をメモリから再生
する。さらに、データエントリは少なくとも、データエ
ントリがデータエントリであることを示すフラグと、デ
ータの名前と、データの記録媒体上の記録位置と、次の
エントリが存在を表すフラグと、木構造の同一階層の次
のエントリのアドレスあるいは木構造の上位階層を示す
ディレクトリエントリのアドレスから構成する。またデ
ィレクトリエントリは少なくとも、ディレクトリエント
リがディレクトリエントリであることを示すフラグと、
ディレクトリの名前と、ディレクトリ内のエントリのア
ドレスと、次のエントリの存在を表すフラグと、木構造
の同一階層の次のエントリのアドレスあるいは木構造の
上位階層を示すディレクトリエントリのアドレスから構
成する。こうすると第1の記録媒体におけるデータの記
録位置を高速に検索できる。
【0022】また、第6の発明のデータ再生装置では、
データの再生時には筺体内の第2の記録手段であるメモ
リからエントリを再生する。さらに、データエントリは
少なくとも、データエントリがデータエントリであるこ
とを示すフラグと、データの名前と、データの記録媒体
上の記録位置と、次のエントリが存在を表すフラグと、
木構造の同一階層の次のエントリのアドレスあるいは木
構造の上位階層を示すディレクトリエントリのアドレス
から構成する。またディレクトリエントリは少なくと
も、ディレクトリエントリがディレクトリエントリであ
ることを示すフラグと、ディレクトリの名前と、ディレ
クトリ内のエントリのアドレスと、次のエントリの存在
を表すフラグと、木構造の同一階層の次のエントリのア
ドレスあるいは木構造の上位階層を示すディレクトリエ
ントリのアドレスから構成する。こうすると第1の記録
媒体におけるデータの記録位置を高速に検索できる。
【0023】
【実施例】本発明の第1実施例におけるデータ記録再生
装置について図面を参照しつつ説明する。図1は第1実
施例のデータ記録再生装置の全体構成を示すブロック図
である。本実施例のデータ記録再生装置は磁気テープ8
にディジタルデータを記録及び再生する装置であり、コ
ントローラ1、エントリ生成回路2、エントリ保持回路
3、エントリ解読回路4、記録媒体位置制御回路5、フ
ォーマッタ6、記録回路7、記録ヘッド8、再生ヘッド
10、再生回路11、デフォーマッタ12、エントリ検
出回路13、データ検出回路14、データ終端検出回路
15、位置アドレス保持回路16、記録媒体移動回路1
7、マーク生成回路18を含んで構成される。
【0024】磁気テープ9にデータを記録する際には、
まずコントローラ1に記録コマンドを入力する。記録コ
マンドには、記録するデータの名前や大きさ等の入力デ
ータに関する情報が含まれている。コントローラ1は記
録コマンドが入力されると、エントリ生成回路2に入力
データのエントリを作成するよう指示をする。つぎにエ
ントリ生成回路2は今までに記録されたデータの数をエ
ントリ保持回路3から読み出す。記録済のデータ数をN
とすると、入力データを記録する位置アドレスをN+1
にする。そしてコントローラ1は磁気テープ9のデータ
終端に高速で移動するよう記録媒体位置制御回路5に指
示する。
【0025】データ終端とは、磁気テープ9に記録され
ているデータの最後の位置である。記録媒体位置制御回
路5は、現在位置がデータ終端でないときには、磁気テ
ープ9を現在の位置から順方向に高速で移動するよう記
録媒体移動回路17に指示する。そして記録媒体移動回
路17は磁気テープ9を順方向に移送する。このとき再
生ヘッド10は磁気テープ9の信号を再生して再生回路
11に出力する。再生回路11は再生信号を復調し、デ
ータ終端検出回路15に出力する。
【0026】データ終端検出回路15はデータ終端マー
クを検出したとき、磁気テープ9がデータ終端に達した
ことを記録媒体位置制御回路5に通知する。また、コン
トローラ1は記録される情報がデータであることを示す
データマークを生成するようマーク生成回路18に指示
する。そしてマーク生成回路18はデータマークを生成
し、フォーマッタ6に出力する。またマーク生成回路1
8はフォーマッタ6にデータの入力が終わったときにデ
ータ終端マークを生成し、フォーマッタ6に出力する。
【0027】フォーマッタ6は入力されたデータマー
ク、データ、データ終端マークを夫々順に所定の形式に
フォーマットし、記録回路7に出力する。記録回路7で
はフォーマッタ6の出力信号に対して誤り訂正符号化を
行い、変調して記録ヘッド8に出力する。記録ヘッド8
は記録回路7の出力信号を磁気テープ9に記録する。こ
のとき記録媒体位置制御回路5は磁気テープ9のデータ
終端からN+1番目のデータを記録するべく、磁気テー
プ9を記録速度で順方向に移送するよう記録媒体移動回
路17を制御する。
【0028】この場合の磁気テープ9上の情報の配置を
図2に示す。本図に示すように磁気テープ9のN番目の
記録領域の終端部に、N+1番目のデータを記録するた
めの領域が設けられる。そしてこの領域にデータマーク
20、データ21、データ終端マーク22が夫々記録さ
れる。従ってデータ終端マーク22の右側は未記録領域
23となる。このようにデータ記録時に記録媒体位置制
御回路5は図2のような配置となるよう記録媒体移動回
路17を制御する。また記録媒体位置制御回路5は磁気
テープ9の現在位置を位置アドレス保持回路16に保持
するよう指示を出す。
【0029】磁気テープ9にはデータとともに、データ
を管理するための情報であるエントリが記録されなけれ
ばならない。エントリはディレクトリエントリとデータ
エントリの二つに分類される。ディレクトリエントリ
は、データの階層構造を示す情報であり、ツリー(木)
構成を有するディレクトリの最上層に位置するルートデ
ィレクトリから最下層(末端)のブランチまでの内、ど
の階層に属するかを示すものである。ディレクトリエン
トリの構成を図3に示す。本図においてディレクトリエ
ントリ30には、ディレクトリフラグ32、ラストエン
トリフラグ33、名前34、ネクストエントリアドレス
35、チャイルドエントリアドレス36の領域が設けら
れる。
【0030】またデータエントリの構成を図4に示す。
データエントリはデータが記録媒体のどの位置に記録さ
れているのかを示す情報である。図4においてデータエ
ントリ31には、ディレクトリフラグ32、ラストエン
トリフラグ33、名前34、ネクストエントリアドレス
35、データアドレス37の領域が夫々設けられる。デ
ィレクトリフラグ32はエントリがディレクトリエント
リであるかデータエントリであるかを示すフラグであ
り、「1」であるとディレクトリエントリ、「0」であ
るとデータエントリとなる。
【0031】ラストエントリフラグ33は、その値が
「1」であれば、同一ディレクトリ内に含まれるディレ
クトリ又はデータのエントリのうち、最後のエントリで
あることを示し、値が「0」であれば、同一ディレクト
リ内に次のエントリが存在することを示す。名前34は
データ又はディレクトリを区別するために用いられる。
ネクストエントリアドレス35には、同一ディレクトリ
内の次のエントリのエントリアドレスが記録されてい
る。ただし、ラストエントリフラグ33が「1」のとき
には親ディレクトリのエントリアドレスを示す。
【0032】チャイルドエントリアドレス36はディレ
クトリ内のエントリのうち最初のエントリのエントリア
ドレスを示す。ただし、ディレクトリ内にエントリが存
在しないときには、ディレクトリ自身のエントリアドレ
スを示すものとする。データアドレス37は、データエ
ントリが示すデータが磁気テープ上のどの位置アドレス
に存在するかを示すものである。
【0033】さて本実施例のエントリ集合体の構成を図
5に示す。本図に示すようにエントリ集合体40はエン
トリ数フィールド41とデータ数フィールド42とを有
する。エントリ数フィールド41にはエントリ集合体4
0に含まれるエントリの数が記録されている。そしてデ
ータ数フィールド42にはエントリ集合体40に含まれ
るデータエントリ数が記録されている。エントリ集合体
40は、エントリ数フィールド41及びデータ数フィー
ルド42と、エントリ数フィールド41に示される数に
相当する複数(M個)のエントリから構成される。
【0034】図6にあるディレクトリA1内に2つのデ
ータB1とB2が存在したときの状態を示す。ここで、
A1のエントリアドレスは「10」、B1のエントリア
ドレスは「20」、B2のエントリアドレスを「23」
とする。A1はディレクトリエントリであるためにディ
レクトリフラグ32は「1」、B1及びB2はデータエ
ントリであるため「0」である。A1のディレクトリ内
の最初のエントリはB1であるために、A1のチャイル
ドエントリアドレス36にはB1のエントリアドレスで
ある「20」を記録する。
【0035】B1の次のエントリはB2であるため、B
1のネクストエントリアドレス35にB2のエントリア
ドレスである「23」を記録する。A1のディレクトリ
内にはB1とB2の二つのデータしかなく、B2の次の
エントリは存在しないため、B2のラストエントリフラ
グ33を「1」とする。またB2のネクストエントリア
ドレス35には親ディレクトリであるA1のエントリア
ドレス「10」を記録する。
【0036】この場合のデータ配置を図7のように想定
する。本図に示すようにB1のデータが磁気テープ9上
の15番目のデータである際には、B1のデータアドレ
ス37には「15」を記録する。また、B2のデータが
18番目のデータである際には、B2のデータアドレス
37には「18」を記録する。現在のカレントディレク
トリがA1であるときに、記録コマンドによってデータ
B3を記録する際には、次のようにエントリを生成し、
エントリ集合体40に加える。まずエントリ生成回路2
はエントリ保持回路3に保持されているエントリ数フィ
ールド41とデータ数フィールド42の情報を読み出
す。ここでエントリ数をM、データ数をNとする。新た
なB3のデータエントリはエントリアドレス(M+1)
となり、データは磁気テープ上の(N+1)番目に記録
される。データエントリの追加は次のようにして行う。
【0037】a1)データ数フィールド42からデータ
数Nを取得する。 a2)エントリ数フィールド41からエントリ数Mを取
得する。 a3)エントリアドレス(M+1)にデータエントリを
確保する。 a4)エントリに名前34を記録する。 a5)ディレクトリフラグ32を「0」にする。 a6)データアドレス37に(N+1)を記録する。 a7)データ数フィールドに(N+1)を記録する。 a8)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 a9)カレントディレクトリの最初のチャイルドエント
リアドレス36として「L」を取得する。 a10)「L」がカレントディレクトリのアドレスの
際、ラストエントリフラグ33を「1」にする。 a11)ネクストエントリアドレス35に「L」を記録
する。 a12)カレントディレクトリのチャイルドエントリア
ドレス36に(M+1)を記録する。尚アドレス番号と
M+1の値は相対的に一致する。又後述するi12),
s12)についても同様である。 以上のようにデータエントリを記録する。
【0038】つぎに磁気テープ9からデータを再生する
場合を考える。まずコントローラ1に再生コマンドを入
力する。再生コマンドには再生するデータの名前が含ま
れる。コントローラ1はエントリ解読回路4に再生コマ
ンドを与える。エントリ解読回路4はエントリ保持回路
3に保持されているエントリ集合体40から、再生すべ
きデータのエントリを検索する。そして該当するエント
リから記録されている位置アドレスを記録媒体位置制御
回路5に出力する。
【0039】記録媒体位置制御回路5は位置アドレス保
持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在の
位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位置
と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気テ
ープ9を出力データの位置アドレスの方に高速で移動す
るよう記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド1
0は磁気テープ9から再生速度で再生した信号を再生回
路11に出力する。再生回路11は再生された信号を復
調し、データ検出回路14に出力する。
【0040】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
5に出力する。記録媒体位置制御回路5は現在の位置ア
ドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目標と
する出力データの位置アドレスに高速で移動するよう指
示を出す。そして再生ヘッド10は磁気テープ9に記録
されている目標アドレスのデータを再生速度で再生し、
再生回路11に出力する。再生回路11は入力された信
号を復調し、誤り訂正復号化を行い、デフォーマッタ1
2に出力する。デフォーマッタ12は入力されたデータ
から所望のデータを選択し、出力データとして外部に出
力する。
【0041】現在のカレントディレクトリが仮にA1で
あるときには、エントリ保持回路3は現在のカレントデ
ィレクトリを指すポインタとして、A1のエントリアド
レスを保持しておく。ここで、データB2の再生コマン
ドが入力されたときには、カレントディレクトリ内の検
索を行う。まず、A1のチャイルドエントリアドレス3
6が指すエントリアドレス「20」を検索する。図6に
示すようにエントリアドレス「20」はB1であり、所
望のエントリと異なるから、次のエントリを検索する。
すなわちB1のネクストエントリアドレス35の「2
3」を検索する。ここでのエントリがB2であるから、
このエントリのデータアドレス37に記録された位置ア
ドレス「18」に磁気テープ9を移動して、所望のデー
タB2を再生する。
【0042】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 b1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 b2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) b3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 b4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) b5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) b6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(b4へ戻
る。)
【0043】磁気テープ9をデータ記録再生装置から取
り出すときには、磁気テープ9に記録されているデータ
の情報であるエントリ集合体40を磁気テープ9に記録
してから取り出す。この場合コントローラ1は磁気テー
プ9のデータ終端に高速で移動するよう記録媒体位置制
御回路5に指示する。記録媒体位置制御回路5は現在の
位置がデータ終端でないときには、磁気テープ9を順方
向に移動するよう記録媒体移動回路17に指示する。そ
して記録媒体移動回路17は磁気テープ9を順方向に移
送する。再生ヘッド10は磁気テープ9から信号を再生
し、再生回路11に出力する。再生回路11は信号を復
調してデータ終端検出回路15に出力する。データ終端
検出回路15はデータ終端マーク22を検出したとき、
磁気テープ9がデータ終端に達したことを記録媒体位置
制御回路5に通知する。
【0044】また、コントローラ1は記録される情報が
エントリ集合体40であることを示すエントリマークを
生成するようマーク生成回路18に指示する。マーク生
成回路18はエントリマークを生成し、フォーマッタ6
に出力する。またマーク生成回路18はフォーマッタ6
にエントリ集合体40の入力が終わったとき、新たなデ
ータ終端マーク22を生成し、フォーマッタ6に出力す
る。フォーマッタ6は入力されたエントリマーク24、
エントリ集合体40(25)、データ終端マーク22と
を図8に示すように順にフォーマットし、記録回路7に
出力する。図8においてエントリマーク24の前方に最
終のデータが記録されている。
【0045】記録回路7はフォーマッタ6からの入力信
号を誤り訂正符号化をし、変調を行なって記録ヘッド8
に出力する。そして記録ヘッド8は記録回路7の出力を
記録速度で移送される磁気テープ9に記録する。このと
き記録媒体位置制御回路5は磁気テープ9のデータ終端
からエントリ集合体40を記録できるように記録媒体移
動回路17に記録速度を指示する。そしてエントリ集合
体40の記録が終わった後、磁気テープ9を取り出し可
能な状態にしておく。このときの磁気テープ9上の情報
の配置は前述したように図8のようになる。
【0046】さて磁気テープ9をデータ記録再生装置に
装着する場合を考える。これは磁気テープ9に記録され
ているエントリ集合体40を再生し、エントリ保持回路
3にデータのエントリを保持することを意味する。まず
磁気テープ9を装着し、コントローラ1を介してデータ
終端まで磁気テープ9を高速で移動するよう記録媒体位
置制御回路5に指示する。すなわち記録媒体位置制御回
路5は磁気テープ9を順方向に移動するよう記録媒体移
動回路17に指示する。そして記録媒体移動回路17は
磁気テープ9を順方向に移動する。このとき再生ヘッド
10は磁気テープ9から再生した信号を再生回路11に
出力する。再生回路11はこの信号を復調し、その信号
をデータ終端検出回路15に出力する。データ終端検出
回路15は再生回路11の信号からデータ終端マーク2
2を検出し、記録媒体位置制御回路5に出力する。
【0047】記録媒体位置制御回路5はデータ終端マー
クが与えられると、記録媒体移動回路17に再度指示を
出し、磁気テープ9を逆方向に移送させる。このとき再
生回路11は再生された信号をエントリ検出回路13に
出力する。エントリ検出回路13では、入力信号からエ
ントリマークを検出し、その信号を記録媒体位置制御回
路5に出力する。そうすると記録媒体位置制御回路5は
磁気テープ9を順方向に移動させるよう記録媒体移動回
路17に指示を与える。そして記録媒体移動回路17は
磁気テープ9を再生速度で順方向に移動させる。このと
き再生回路11は再生された信号をデフォーマッタ12
に出力する。デフォーマッタ12は入力信号からエント
リ集合体40を再構成し、エントリ保持回路3に出力す
る。エントリ保持回路3は入力されたエントリ集合体4
0を記憶する。またエントリ保持回路3は、カレントデ
ィレクトリとしてルートディレクトリのエントリのアド
レスを保持する。
【0048】以上のようにして記録媒体(磁気テープ
9)に記録されたエントリをエントリ保持回路3に保持
することで、以前にデータを記録したり、再生した後、
データ記録再生装置から記録媒体を取り出したとき、保
持されていたエントリ集合体40を復元することが可能
となる。
【0049】このようにデータの記録は常に磁気テープ
上に記録されている最後のデータの次に行われる。この
ために磁気テープ上のデータ終端マークの検索が行われ
るのである。データの記録時には、古いデータ終端マー
クは上書きされ、データマーク及びデータが記録され
る。そして引き続き新たなデータ終端マークがエントリ
集合体40の最後尾に記録される。よって磁気テープ9
上のデータ終端マーク22は、常に一つだけ存在するこ
とになる。こしてデータ終端マーク22を検出するまで
磁気テープ9を高速に移送することで、エントリ集合体
40を容易に検出できるようにしている。
【0050】また、エントリを再記録するときには、そ
のときの最後のデータ又はエントリの後ろに接続して記
録するため、データ終端から逆方向に磁気テープ9を検
索する。そして検出される初めてのエントリが最新のエ
ントリとなる。このように磁気テープ9の装着時には、
データ終端を検索し、その後逆方向に移動することで、
最新のエントリを再生することができる。
【0051】さてディレクトリを作成するときには、デ
ィレクトリ作成コマンドをコントローラ1に入力する。
ディレクトリ作成コマンドには作成するディレクトリの
名前が含まれている。まずコントローラ1はエントリ生
成回路2にディレクトリ作成コマンドを出力する。エン
トリ生成回路2は入力されたディレクトリの情報に従っ
てディレクトリエントリ30を生成し、エントリ保持回
路3に出力する。エントリ保持回路3は入力されたディ
レクトリエントリ30をエントリ集合体40に加える。
【0052】ディレクトリエントリ30の追加は次のよ
うにして行う。 c1)エントリ数フィールド41からエントリ数Mを取
得する。 c2)エントリアドレス(M+1)に新たなディレクト
リエントリを確保する。 c3)エントリに名前34を記録する。 c4)ディレクトリフラグ32を「1」にする。 c5)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 c6)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6として「L」を取得する。 c7)「L」が親ディレクトリを指すときには、ラスト
エントリフラグ33を「1」にする。 c8)ネクストエントリアドレス35に「L」を記録す
る。 c9)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6に(M+1)を記録する。 c10)チャイルドエントリアドレス36に(M+1)
を記録する。
【0053】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動(親の階層から離れる方向)は次のようにし
て行う。 d1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 d2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) d3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 d4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) d5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) d6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(d4へ戻
る。)
【0054】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更(親の階層に向かう方向)は次のようにし
て行う。 e1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 e2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 e3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 e4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(e3へ戻る。)
【0055】データ記録再生装置の初期化状態では、磁
気テープ9にはデータは記録されず、エントリ集合体4
0は図9のような構成をとる。この場合のデータ数フィ
ールド42には「0」が記録され、エントリ数フィール
ドには「1」が記録され、エントリはルートディレクト
リエントリ30のみが記録される。この場合のルートデ
ィレクトリエントリ30では、チャイルドエントリアド
レス36が「1」、ネクストエントリアドレス35が
「1」、ディレクトリフラグ32が「1」、ラストエン
トリフラグ33が「1」となる。
【0056】ここで記録媒体位置制御回路5、エントリ
検出回路13、データ終端検出回路15、及び記録媒体
移動回路17は、エントリ解読回路4により得られたエ
ントリ情報に基づいて、記録媒体の移送を制御する記録
媒体移動制御手段の機能を達成している。またマーク生
成回路18は、入力データを記録媒体上で識別するため
のデータマークを生成するためのデータマーク生成手段
と、エントリを記録媒体上で識別するためのエントリマ
ークを生成するためのエントリマーク生成手段との機能
を有している。
【0057】このようにエントリ生成回路2、エントリ
保持回路3、及びエントリ解読回路4は夫々エントリを
生成、検索、保持することによって、ディレクトリ構造
を持つデータを管理することが可能となる。このような
構造のエントリでデータの管理を行うことで、エントリ
集合体40として各エントリをまとめて管理したときで
もツリー構造を実現できる。またこのように、ディレク
トリ又はデータを記録する度に必要なエントリ集合体4
0を、磁気テープ9に記録又は保持するための領域は必
要最小限ですむ。
【0058】このようにデータを記録するときには、デ
ータに関する情報であるエントリを作成してエントリ集
合体40としてデータ記録再生装置内に保持するように
している。データを再生するときには、データ記録再生
装置内に保持してあるエントリ集合体40の情報から、
データの記録位置を検索して記録媒体を移動させデータ
を生成する。また記録媒体を取り出すときには、エント
リ集合体40を記録媒体に記録して記録媒体を取り出
す。記録媒体を装着するときには、エントリ集合体40
を記録媒体から再生してデータ記録再生装置内に保持す
る。このようにすると記録媒体上にデータに関する情報
を逐一記録する場合に比較して、再生すべきデータの位
置を高速に検索することが可能となる。
【0059】なお本実施例では、データの記録されてい
る位置アドレスを、記録された順番に付加しているが、
エントリ集合体40の中のエントリは順番に記録された
データの位置と対応しているため、エントリに位置アド
レスを記録せず、エントリ集合体40のなかのエントリ
の順番を位置アドレスとして保持しても同様の効果が得
られる。また、本実施例ではデータの記録されている位
置アドレスとして、データの記録された順番をエントリ
に付加しているが、データが実際に記録された磁気テー
プ9上の位置、例えばトラック番号を位置アドレスとし
て保持しても同様の効果が得られる。また一旦データが
記録された磁気テープに新たなデータを記録するとき、
前回記録されてエントリ集合体40をそのまま残し、既
に記録されたデータ終端マークをデータマークに書き換
える。そしてその後に新たなデータとエントリを含むエ
ントリ集合体を作成して記録することもできる。
【0060】また本実施例ではデータマーク20、エン
トリマーク24、データ終端マーク22を検出するの
に、再生ヘッド10を用いるものとしたが、これらのマ
ークを磁気テープのコントロールトラックに記録し、固
定されたコントロールヘッドよりこれらのマークを検出
するようにしてもよい。こうすると磁気テープ9を高速
で移送するとき、これらのマークを容易に検出すること
ができる。なお以上の動作で説明した磁気テープ9の移
送速度の値(記録速度、再生速度、高速移送速度)につ
いては、以下の実施例でも適用されるものとする。また
各マークの検出方法も同様である。
【0061】つぎに本発明の第2実施例におけるデータ
再生装置について図面を参照しつつ説明する。図10は
第2実施例のデータ再生装置の全体構成を示すブロック
図であり、第1実施例と同一部分は同一の符号を付けて
説明する。本実施例のデータ再生装置は磁気テープ8に
記録されたディジタルデータを再生する装置であり、コ
ントローラ60、エントリ保持回路3、エントリ解読回
路4、記録媒体位置制御回路5、再生ヘッド10、再生
回路11、デフォーマッタ12、エントリ検出回路1
3、データ検出回路14、データ終端検出回路15、位
置アドレス保持回路16、記録媒体移動回路17を含ん
で構成される。
【0062】第1実施例と同様に、磁気テープ9にはデ
ータとともに、データを管理する情報としてエントリが
記録されている。エントリはディレクトリエントリとデ
ータエントリの二つに分類される。ディレクトリエント
リの構成は前述した図3と同一である。また、データエ
ントリの構成も図4と同一であり、エントリ集合体の構
成も図5と同一である。
【0063】さて磁気テープ9をデータ再生装置に装着
するには、まず磁気テープ9を装着し、コントローラ6
0を介してデータ終端まで磁気テープ9を移動するよう
記録媒体位置制御回路5に指示する。すなわち記録媒体
位置制御回路5は磁気テープ9を順方向に移動するよう
記録媒体移動回路17に指示する。そして記録媒体移動
回路17は磁気テープ9を順方向に移動する。このとき
再生ヘッド10は磁気テープ9から再生した信号を再生
回路11に出力する。再生回路11はこの信号を復調
し、その信号をデータ終端検出回路15に出力する。デ
ータ終端検出回路15は再生回路11の信号からデータ
終端マーク22を検出し、記録媒体位置制御回路5に出
力する。
【0064】記録媒体位置制御回路5はデータ終端マー
クが与えられると、記録媒体移動回路17に再度指示を
出し、磁気テープ9を逆方向に移送させる。このとき再
生回路11は再生された信号をエントリ検出回路13に
出力する。エントリ検出回路13では、入力信号からエ
ントリマークを検出し、その信号を記録媒体位置制御回
路5に出力する。そうすると記録媒体位置制御回路5は
磁気テープ9を順方向に移動させるよう記録媒体移動回
路17に指示を与える。そして記録媒体移動回路17は
磁気テープ9を順方向に移動させる。このとき再生回路
11は再生された信号をデフォーマッタ12に出力す
る。デフォーマッタ12は入力信号からエントリ集合体
40を再構成し、エントリ保持回路3に出力する。エン
トリ保持回路3は入力されたエントリ集合体40を記憶
する。またエントリ保持回路3は、カレントディレクト
リとしてルートディレクトリのエントリのアドレスを保
持する。
【0065】このようにして記録媒体(磁気テープ9)
に記録されたエントリをエントリ保持回路3に保持する
ことで、以前に記録媒体を取り出したときに保持されて
いたエントリ集合体40を復元することが可能となる。
【0066】つぎに磁気テープ9からデータを再生する
には、まずコントローラ60に再生コマンドを入力す
る。再生コマンドには再生するデータの名前が含まれ
る。コントローラ60はエントリ解読回路4に再生コマ
ンドを与える。エントリ解読回路4はエントリ保持回路
3に保持されているエントリ集合体40から、再生すべ
きデータのエントリを検索する。そして該当するエント
リから記録されている位置アドレスを記録媒体位置制御
回路5に出力する。
【0067】記録媒体位置制御回路5は位置アドレス保
持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在の
位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位置
と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気テ
ープ9を出力データの位置アドレスの方に移動するよう
記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド10は磁
気テープ9から再生した信号を再生回路11に出力す
る。再生回路11は再生された信号を復調し、データ検
出回路14に出力する。
【0068】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
5に出力する。記録媒体位置制御回路5は現在の位置ア
ドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目標と
する出力データの位置アドレスに移動するよう指示を出
す。そして再生ヘッド10は磁気テープ9に記録されて
いる目標アドレスのデータを再生し、再生回路11に出
力する。再生回路11は入力された信号を復調し、誤り
訂正復号化を行い、デフォーマッタ12に出力する。デ
フォーマッタ12は入力されたデータから所望のデータ
を選択し、出力データとして外部に出力する。
【0069】現在のカレントディレクトリが仮にA1で
あるときには、エントリ保持回路3は現在のカレントデ
ィレクトリを指すポインタとして、A1のエントリアド
レスを保持しておく。ここで、データB2の再生コマン
ドが入力されたときには、カレントディレクトリ内の検
索を行う。まず、A1のチャイルドエントリアドレス3
6が指すエントリアドレス「20」を検索する。図6に
示すようにエントリアドレス「20」はB1であり、所
望のエントリ(B2)と異なるから、次のエントリを検
索する。すなわちB1のネクストエントリアドレス35
の「23」を検索する。ここでのエントリがB2である
から、このエントリのデータアドレス37に記録された
位置アドレス「18」に磁気テープ9を移動して、所望
のデータB2を再生する。
【0070】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 f1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 f2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) f3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 f4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) f5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) f6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(f4へ戻
る。)
【0071】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動は次のようにして行う。 g1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 g2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) g3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 g4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) g5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) g6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(g4へ戻
る。)
【0072】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更は次のようにして行う。 h1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 h2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 h3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 h4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(h3)へ。
【0073】ここで記録媒体位置制御回路5、エントリ
検出回路13、データ終端検出回路15、及び記録媒体
移動回路17は、エントリ解読回路4により得られたエ
ントリ情報に基づいて、記録媒体の移送を制御する記録
媒体移動制御手段の機能を達成している。
【0074】このようにエントリ保持回路3及びエント
リ解読回路4はエントリを検索し、保持することによっ
て、ディレクトリ構造を持つデータを管理することが可
能となる。データを読み出すには、エントリ集合体を記
録媒体から再生してデータ再生装置内に保持する。そし
てデータ再生装置内に保持してあるエントリ集合体から
データの記録位置を検索し、記録媒体を移動することに
より、所望のデータを再生する。こうすると記録媒体上
にデータに関する情報を分散して記録する場合に比較し
て、再生すべきデータの位置又はデータそのものを高速
に検索することが可能となる。
【0075】なお本実施例では、データの記録されてい
る位置アドレスを、記録された順番にエントリに付加し
ているが、エントリ集合体40の中のエントリは順番に
記録されたデータの位置と対応しているため、エントリ
に位置アドレスを記録せず、エントリ集合体40のなか
のエントリの順番を位置アドレスとして保持しても同様
の効果が得られる。また、本実施例ではデータの記録さ
れている位置アドレスとして、データの記録された順番
をエントリに付加しているが、データが実際に記録され
た磁気テープ9上の位置、例えばトラック番号を位置ア
ドレスとして保持しても同様の効果が得られる。
【0076】つぎに本発明の第3実施例におけるデータ
記録再生装置について図面を参照しつつ説明する。図1
1は第3実施例のデータ記録再生装置の全体構成を示す
ブロック図であり、第1実施例と同一部分は同一の符号
を付けて説明する。本実施例のデータ記録再生装置は第
1の記録媒体である磁気テープ9にディジタルデータを
記録及び再生する装置であり、コントローラ62、エン
トリ生成回路2、マーク生成回路63、エントリ保持回
路3、エントリ解読回路4、記録媒体位置制御回路6
1、記録回路7、記録ヘッド8、再生ヘッド10、再生
回路11、データフォーマッタ64、データデフォーマ
ッタ65、エントリフォーマッタ66、エントリデフォ
ーマッタ67、データ検出回路14、データ終端検出回
路15、位置アドレス保持回路16、記録媒体移動回路
17を含んで構成される。
【0077】メモリ68は磁気テープ9と同一の筺体6
9に納められた第2の記録媒体である。点線で示す筐体
69は磁気テープ9とメモリ68が納められ、データ記
録再生装置に対して着脱可能な筺体である。メモリ68
は後述するようにエントリ集合体40を記録する第2の
記録媒体である。
【0078】磁気テープ9にデータを記録する際には、
まずコントローラ62に記録コマンドを入力する。記録
コマンドには、記録するデータの名前や大きさ等の入力
データに関する情報が含まれている。コントローラ62
は記録コマンドが入力されると、エントリ生成回路2に
入力データのエントリを作成するよう指示をする。つぎ
にエントリ生成回路2は今までに記録されたデータの数
をエントリ保持回路3から読み出す。記録済のデータ数
をNとすると、入力データを記録する位置アドレスをN
+1にする。そしてコントローラ62は磁気テープ9の
データ終端に移動するよう記録媒体位置制御回路61に
指示する。
【0079】記録媒体位置制御回路61は、現在位置が
データ終端でないときには、磁気テープ9の現在の位置
から順方向に移動するよう記録媒体移動回路17に指示
する。そして記録媒体移動回路17は磁気テープ9を順
方向に移送する。このとき再生ヘッド10は磁気テープ
9の信号を再生して再生回路11に出力する。再生回路
11は再生信号を復調し、データ終端検出回路15に出
力する。
【0080】データ終端検出回路15は、データ終端マ
ークを検出したとき、磁気テープ9がデータ終端に達し
たことを記録媒体位置制御回路61に通知する。また、
コントローラ62は記録される情報がデータであること
を示すデータマークを生成するようマーク生成回路63
に指示する。そしてマーク生成回路63はデータマーク
を生成し、データフォーマッタ64に出力する。またマ
ーク生成回路63はデータフォーマッタ64にデータの
入力が終わったときにデータ終端マークを生成し、デー
タフォーマッタ64に出力する。
【0081】データフォーマッタ64は入力されたデー
タマーク、データ、及びデータ終端マークとを順に所定
の形式にフォーマットし、記録回路7に出力する。記録
回路7ではデータフォーマッタ64の出力信号に対して
誤り訂正符号化を行い、変調して記録ヘッド8に出力す
る。記録ヘッド8は記録回路7の出力信号を磁気テープ
9に記録する。このとき記録媒体位置制御回路61は磁
気テープ9のデータ終端からN+1番目のデータを記録
できるように記録媒体移動回路17を制御する。
【0082】この場合の磁気テープ9上の情報の配置は
前述した図2と同様である。このようにデータ記録時に
記録媒体位置制御回路61は図2のような配置となるよ
う記録媒体移動回路17を制御する。また記録媒体位置
制御回路61は磁気テープ9の現在位置を位置アドレス
保持回路16に保持するよう指示を出す。
【0083】磁気テープ9には、データとともにデータ
を管理するための情報であるエントリが記録されてい
る。第1実施例と同様にエントリはディレクトリエント
リとデータエントリの二つに分類される。またディレク
トリエントリの構成は図3に示すものと同一であり、エ
ントリ集合体の構成も図5と同一である。
【0084】図6に示すように、現在のカレントディレ
クトリがA1であるときに、記録コマンドによってデー
タB3を記録する際には、次のようにエントリを生成
し、エントリ集合体に加える。エントリ生成回路2はエ
ントリ保持回路3に保持されているエントリ数フィール
ドとデータ数フィールドを読み出す。ここで、エントリ
数をM、データ数をNとする。新たなB3のデータエン
トリはエントリアドレス(M+1)に記録され、データ
は磁気テープ上の(N+1)番目に記録される。
【0085】データエントリの追加は次のようにして行
う。 i1)データ数フィールドからデータ数Nを取得する。 i2)エントリ数フィールドからエントリ数Mを取得す
る。 i3)エントリアドレス(M+1)にデータエントリを
確保する。 i4)エントリに名前34を記録する。 i5)ディレクトリフラグ32を「0」にする。 i6)データアドレス37に(N+1)を記録する。 i7)データ数フィールドに(N+1)を記録する。 i8)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 i9)カレントディレクトリのチャイルドエントリアド
レス36として「L」を取得する。 i10)「L」がカレントディレクトリのアドレスの
際、ラストエントリフラグ33を「1」にする。 i11)ネクストエントリアドレス35に「L」を記録
する。 i12)カレントディレクトリのチャイルドエントリア
ドレス36に(M+1)を記録する。 以上のようにデータエントリを記録する。
【0086】つぎに磁気テープ9からデータを再生する
には、まずコントローラ62に再生コマンドを入力す
る。再生コマンドには再生するデータの名前が含まれ
る。コントローラ62はエントリ解読回路4に再生コマ
ンドを与える。エントリ解読回路4はエントリ保持回路
3に保持されているエントリ集合体40から、再生すべ
きデータのエントリを検索する。そして該当するエント
リから記録されている位置アドレスを記録媒体位置制御
回路61に出力する。
【0087】記録媒体位置制御回路61は位置アドレス
保持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在
の位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位
置と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気
テープ9を出力データの位置アドレスの方に移動するよ
う記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド10は
磁気テープ9から再生した信号を再生回路11に出力す
る。再生回路11は再生された信号を復調し、データ検
出回路14に出力する。
【0088】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
61に出力する。記録媒体位置制御回路61は現在の位
置アドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目
標とする出力データの位置アドレスに移動するよう指示
を出す。そして再生ヘッド10は、磁気テープ9に記録
されている目標アドレスのデータを再生し、再生回路1
1に出力する。再生回路11は入力された信号を復調
し、誤り訂正復号化を行い、データデフォーマッタ65
に出力する。データデフォーマッタ65は入力されたデ
ータから所望のデータを選択し、出力データとして外部
に出力する。
【0089】現在のカレントディレクトリが仮にA1で
あるときには、エントリ保持回路3は現在のカレントデ
ィレクトリを指すポインタとして、A1のエントリアド
レスを保持しておく。ここで、データB2の再生コマン
ドが入力されたときには、カレントディレクトリ内の検
索を行う。まず、A1のチャイルドエントリアドレス3
6が指すエントリアドレス「20」を検索する。図6に
示すようにエントリアドレス「20」はB1であり、所
望のエントリと異なるから、次のエントリを検索する。
すなわちB1のネクストエントリアドレス35の「2
3」を検索する。ここでのエントリがB2であるから、
このエントリのデータアドレス37に記録された位置ア
ドレス「18」に磁気テープ9を移動して、所望のデー
タB2を再生する。
【0090】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 j1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 j2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) j3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 j4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) j5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) j6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(j4へ戻
る。)
【0091】磁気テープ9をデータ記録再生装置から取
り出すときなどには、磁気テープ9に記録されているデ
ータの情報であるエントリ集合体40をメモリ68に記
録した後に取り出す。このときコントローラ62はエン
トリ保持回路3に保持しているエントリ集合体40をエ
ントリフォーマッタ66に出力するよう指示する。エン
トリフォーマッタ66は入力されたエントリ集合体40
をメモリ68に記録する。
【0092】磁気テープ9をデータ記録再生装置に装着
するときには、磁気テープ9に記録されているエントリ
集合体40をメモリ68から再生し、エントリ保持回路
3に保持する。筺体69がデータ記録再生装置に装着さ
れたときには、エントリデフォーマッタ67はメモリ6
8からフォーマットされたエントリ集合体40を読み出
し、エントリ保持回路3に出力する。エントリ保持回路
3は入力されたエントリ集合体40を記憶する。こうし
て筐体69をデータ記録再生装置に装着するだけで、エ
ントリ集合体40を容易に検索できるようにしている。
【0093】またエントリ保持回路3は、カレントディ
レクトリとしてルートディレクトリのエントリのアドレ
スを保持する。このようにしてメモリ68に記録された
エントリをエントリ保持回路3に保持することで、以前
に記録媒体を取り出したときに保持されていたエントリ
集合体を復元することが可能となる。
【0094】このようにデータの記録は常に磁気テープ
上に記録されている最後のデータの次に行われる。この
ために磁気テープ上のデータ終端マークの検索が行われ
るのである。データの記録時には、古いデータ終端マー
クは上書きされ、データマーク及びデータが記録され
る。そして引き続き新たなデータ終端マークがデータの
最後尾に記録される。よって磁気テープ9上のデータ終
端マーク22は、常に一つだけ存在することになる。
【0095】さてディレクトリを作成するときには、デ
ィレクトリ作成コマンドをコントローラ62に入力す
る。ディレクトリ作成コマンドには作成するディレクト
リの名前が含まれている。まずコントローラ62はエン
トリ生成回路2にディレクトリ作成コマンドを出力す
る。エントリ生成回路2は入力されたディレクトリの情
報に従ってディレクトリエントリ30を生成し、エント
リ保持回路3に出力する。エントリ保持回路3は入力さ
れたディレクトリエントリ30をメモリ68内のエント
リ集合体40に加える。
【0096】ディレクトリエントリ30の追加は次のよ
うにして行う。 k1)エントリ数フィールド41からエントリ数Mを取
得する。 k2)エントリアドレス(M+1)に新たなディレクト
リエントリを確保する。 k3)エントリに名前34を記録する。 k4)ディレクトリフラグ32を「1」にする。 k5)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 k6)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6として「L」を取得する。 k7)「L」が親ディレクトリを指すときには、ラスト
エントリフラグ33を「1」にする。 k8)ネクストエントリアドレス35に「L」を記録す
る。 k9)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6に(M+1)を記録する。 k10)チャイルドエントリアドレス36に(M+1)
を記録する。
【0097】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動は次のようにして行う。 m1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 m2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) m3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 m4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) m5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) m6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(m4へ戻
る。)
【0098】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更は次のようにして行う。 n1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 n2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 n3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 n4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(n3へ戻る。)
【0099】つぎにデータ記録再生装置の初期化状態で
は、磁気テープ9にはデータは記録されず、エントリ集
合体40は図9のような構成をとる。この場合のデータ
数フィールド42には「0」が記録され、エントリ数フ
ィールドには「1」が記録され、エントリはルートディ
レクトリエントリ30のみが記録される。この場合のル
ートディレクトリエントリ30では、チャイルドエント
リアドレス36が「1」、ネクストエントリアドレス3
5が「1」、ディレクトリフラグ32が「1」、ラスト
エントリフラグ33が「1」となる。
【0100】ここでデータ終端検出回路15、記録媒体
移動回路17、及び記録媒体位置制御回路61は、エン
トリ解読回路4により得られたエントリ情報に基づい
て、第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動制御
手段の機能を達成している。
【0101】このようにエントリ生成回路2、エントリ
保持回路3、及びエントリ解読回路4は夫々エントリを
生成、検索、保持することによって、ディレクトリ構造
を持つデータを管理することが可能となる。このような
構造のエントリでデータの管理を行うことで、エントリ
集合体40として各エントリをまとめて管理したときで
もツリー構造を実現できる。またこのように、ディレク
トリ又はデータを記録する度に必要なエントリ集合体4
0を、磁気テープ9に記録又は保持するための領域は不
要となる。
【0102】このようにデータを記録するときには、デ
ータに関する情報であるエントリを作成してエントリ集
合体40としてデータ記録再生装置内に保持するように
している。データを再生するときには、データ記録再生
装置内に保持してあるエントリ集合体40の情報から、
データの記録位置を検索して記録媒体を移動させデータ
を生成する。また記録媒体を取り出すときには、エント
リ集合体40をメモリ68に記録した後に記録媒体を取
り出す。記録媒体を装着するときには、エントリ集合体
40をメモリ68から再生してデータ記録再生装置内に
保持する。このようにすると記録媒体上にデータに関す
る情報を逐一記録する場合に比較して、再生すべきデー
タの位置を高速に検索することが可能となる。
【0103】なお本実施例では、データの記録されてい
る位置アドレスを、記録された順番にエントリに付加し
ているが、エントリ集合体40の中のエントリは順番に
記録されたデータの位置と対応しているため、エントリ
に位置アドレスを記録せず、エントリ集合体40のなか
のエントリの順番を位置アドレスとして保持しても同様
の効果が得られる。また、本実施例ではデータの記録さ
れている位置アドレスとして、データの記録された順番
をエントリに付加しているが、データが実際に記録され
た磁気テープ9上の位置、例えばトラック番号を位置ア
ドレスとして保持しても同様の効果が得られる。
【0104】なお、本実施例では第2の記録媒体とし
て、メモリを用いて説明したが、その他の記録媒体を第
2の記録媒体として用いても同様の効果が得られる。
【0105】つぎに本発明の第4実施例におけるデータ
再生装置について図面を参照しつつ説明する。図12は
第4実施例のデータ再生装置の全体構成を示すブロック
図であり、第3実施例と同一部分は同一の符号を付けて
説明する。本実施例のデータ再生装置は第1の記録媒体
である磁気テープ9に記録されたディジタルデータを再
生する装置であり、コントローラ70、エントリ保持回
路3、エントリ解読回路4、記録媒体位置制御回路6
1、再生ヘッド10、再生回路11、データデフォーマ
ッタ65、エントリデフォーマッタ67、データ検出回
路14、データ終端検出回路15、位置アドレス保持回
路16、記録媒体移動回路17を含んで構成される。
【0106】メモリ68は第3実施例と同様に磁気テー
プ9と同一の筺体69に納められた第2の記録媒体であ
る。点線で示す筐体69は磁気テープ9とメモリ68の
納められ、データ再生装置に対して着脱可能な筺体であ
る。メモリ68は後述するようにエントリ集合体40を
記録する第2の記録媒体である。
【0107】メモリ68にはデータを管理するための情
報であるエントリが記録されなければならない。第1実
施例と同様に、エントリはディレクトリエントリとデー
タエントリの二つに分類される。ディレクトリエントリ
の構成は前述した図3と同一であり、データエントリの
構成も図4と同一である。またエントリ集合体の構成も
図5に示すものと同一である。
【0108】磁気テープ9をデータ再生装置に装着する
ときには、メモリ68からエントリ集合体40を再生
し、エントリ保持回路3に保持する。筺体69が装着さ
れたときには、エントリデフォーマッタ67はメモリ6
8からフォーマットされたエントリ集合体40を読み出
し、エントリ保持回路3に出力する。エントリ保持回路
3は入力されたエントリ集合体40を記憶する。
【0109】またエントリ保持回路3は、カレントディ
レクトリとしてルートディレクトリのエントリのアドレ
スを保持する。このようにしてメモリ68に記録された
エントリをエントリ保持回路3に保持することで、デー
タを管理するエントリ集合体40をエントリ保持回路3
に保持することが可能となる。
【0110】磁気テープ9からデータを再生する場合に
は、まずコントローラ70に再生コマンドを入力する。
再生コマンドには再生するデータの名前が含まれる。コ
ントローラ70はエントリ解読回路4に再生コマンドを
与える。エントリ解読回路4はエントリ保持回路3に保
持されているエントリ集合体40から、再生すべきデー
タのエントリを検索する。そして該当するエントリから
記録されている位置アドレスを記録媒体位置制御回路6
1に出力する。
【0111】記録媒体位置制御回路61は位置アドレス
保持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在
の位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位
置と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気
テープ9を出力データの位置アドレスの方に移動するよ
う記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド10は
磁気テープ9から再生した信号を再生回路11に出力す
る。再生回路11は再生された信号を復調し、データ検
出回路14に出力する。
【0112】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
61に出力する。記録媒体位置制御回路61は現在の位
置アドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目
標とする出力データの位置アドレスに移動するよう指示
を出す。そして再生ヘッド10は磁気テープ9に記録さ
れている目標アドレスのデータを再生し、再生回路11
に出力する。再生回路11は入力された信号を復調し、
誤り訂正復号化を行い、データデフォーマッタ65に出
力する。データデフォーマッタ65は入力されたデータ
から所望のデータを選択し、出力データとして外部に出
力する。
【0113】現在のカレントディレクトリが図6に示す
ように仮にA1であるときには、エントリ保持回路3は
現在のカレントディレクトリを指すポインタとして、A
1のエントリアドレスを保持しておく。ここで、データ
B2の再生コマンドが入力されたときには、カレントデ
ィレクトリ内の検索を行う。まず、A1のチャイルドエ
ントリアドレス36が指すエントリアドレス「20」を
検索する。図6に示すようにエントリアドレス「20」
はB1であり、所望のエントリと異なるから、次のエン
トリを検索する。すなわちB1のネクストエントリアド
レス35の「23」を検索する。ここでのエントリがB
2であるから、このエントリのデータアドレス37に記
録された位置アドレス「18」に磁気テープ9を移動し
て、所望のデータB2を再生する。
【0114】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 p1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 p2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) p3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 p4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) p5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) p6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(p4へ戻
る。)
【0115】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動は次のようにして行う。 q1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 q2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) q3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 q4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) q5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) q6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(q4へ戻
る。)
【0116】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更は次のようにして行う。 r1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 r2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 r3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 r4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(r3へ戻る。)
【0117】ここでデータ終端検出回路15、記録媒体
移動回路17、及び記録媒体位置制御回路61は、エン
トリ解読回路4により得られたエントリ情報に基づい
て、第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動制御
手段の機能を達成している。
【0118】このようにエントリ保持回路3及びエント
リ解読回路4は、エントリ集合体40を検索して保持す
ることによって、ディレクトリ構造を持つデータを管理
することが可能となる。データを記録するときにまず記
録媒体を装着してエントリ集合体40を再生する。そし
てデータ再生装置内にデータ集合体を記憶する。このエ
ントリ集合体からデータの記録位置を検索し、記録媒体
を移動する。こうすると記録媒体上にデータに関する情
報を記録する場合に比較して、再生すべきデータの位置
を高速に検索することが可能となる。
【0119】なお、本実施例ではエントリにデータの記
録されている位置アドレスとして、データの記録された
順番を付加しているが、エントリ集合体40の中のエン
トリの順番は、磁気テープ9中のデータの位置と対応し
ているため、エントリに位置アドレスを記録せず、エン
トリ集合体40のなかのエントリの順番を位置アドレス
としても同様の効果が得られる。
【0120】また本実施例ではエントリに、データの記
録されている位置アドレスとしてデータの記録された順
番を付加しているが、データが実際に記録された磁気テ
ープ9上の位置、例えばトラック番号を位置アドレスと
しても同様の効果が得られる。さらに本実施例では第2
の記録媒体として、メモリを用いて説明したが、その他
の記録媒体を第2の記録媒体として用いても同様の効果
が得られる。
【0121】つぎに本発明の第5実施例におけるデータ
記録再生装置について図面を参照しつつ説明する。図1
3は第5実施例のデータ記録再生装置の全体構成を示す
ブロック図であり、第3実施例と同一部分は同一の符号
を付けて説明する。本実施例のデータ記録再生装置は第
1の記録媒体である磁気テープ9にディジタルデータを
記録及び再生する装置であり、コントローラ72、エン
トリ生成回路75、マーク生成回路63、エントリ解読
回路76、記録媒体位置制御回路61、記録回路7、記
録ヘッド8、再生ヘッド10、再生回路11、データフ
ォーマッタ64、データデフォーマッタ65、データフ
ォーマッタ66、データ検出回路14、データ終端検出
回路15、位置アドレス保持回路16、記録媒体移動回
路17を含んで構成される。
【0122】メモリ73は磁気テープ9と同一の筺体7
4に納められた第2の記録媒体であり、エントリ集合体
40を記憶する。点線で示す筐体74は磁気テープ9と
メモリ73の納められ、データ記録再生装置に対して着
脱可能な筺体である。
【0123】磁気テープ9にデータを記録する際には、
まずコントローラ72に記録コマンドを入力する。記録
コマンドには、記録するデータの名前や大きさ等の入力
データに関する情報が含まれている。コントローラ72
は記録コマンドが入力されると、エントリ生成回路75
に入力データのエントリを作成するよう指示をする。つ
ぎにエントリ生成回路75は今までに記録されたデータ
の数をメモリ73から読み出す。記録済のデータ数をN
とすると、入力データを記録する位置アドレスをN+1
にする。そしてコントローラ72は磁気テープ9のデー
タ終端に移動するよう記録媒体位置制御回路61に指示
する。
【0124】記録媒体位置制御回路61は、現在位置が
データ終端でないときには、磁気テープ9の現在の位置
から順方向に移動するよう記録媒体移動回路17に指示
する。そして記録媒体移動回路17は磁気テープ9を順
方向に移送する。このとき再生ヘッド10は磁気テープ
9の信号を再生して再生回路11に出力する。再生回路
11は再生信号を復調し、データ終端検出回路15に出
力する。
【0125】データ終端検出回路15はデータ終端マー
クを検出したとき、磁気テープ9がデータ終端に達した
ことを記録媒体位置制御回路61に通知する。また、コ
ントローラ72は記録される情報がデータであることを
示すデータマークを生成するようマーク生成回路63に
指示する。そしてマーク生成回路63はデータマークを
生成し、データフォーマッタ64に出力する。またマー
ク生成回路63はデータの入力が終わったときにデータ
終端マークを生成し、データフォーマッタ64に出力す
る。
【0126】データフォーマッタ64は入力されたデー
タマーク、データ、データ終端マークを順に所定の形式
にフォーマットし、記録回路7に出力する。記録回路7
はデータフォーマッタ64の入力信号に対して誤り訂正
符号化を行い、変調して記録ヘッド8に出力する。記録
ヘッド8は記録回路7の出力信号を磁気テープ9に記録
する。このとき記録媒体位置制御回路61は磁気テープ
9のデータ終端からN+1番目のデータを記録できるよ
うに記録媒体移動回路17を制御する。
【0127】この場合の磁気テープ9上の情報の配置を
図2に示す。第1実施例と同様に磁気テープ9のN番目
の記録領域の終端部に、N+1番目のデータを記録する
ための領域が設けられる。そしてこの領域にデータマー
ク20、データ21、データ終端マーク22が夫々記録
される。従ってデータ終端マーク22の右側は未記録領
域23となる。記録媒体位置制御回路61はデータ記録
時に図2のような配置となるように、記録媒体移動回路
17を制御する。また記録媒体位置制御回路61は磁気
テープ9の現在位置を位置アドレス保持回路16に保持
するよう指示を出す。
【0128】メモリ73にはデータとともに、データを
管理するための情報であるエントリが記録されなければ
ならない。第1実施例と同様に、エントリはディレクト
リエントリとデータエントリの二つに分類される。ディ
レクトリエントリの構成は前述した図3と同一である。
またデータエントリの構成も図4と同一であり、エント
リ集合体の構成も図5に示すものと同一である。
【0129】図6にあるディレクトリA1内に2つのデ
ータB1とB2が存在したときの状態を示す。ここで、
A1のエントリアドレスは「10」、B1のエントリア
ドレスは「20」、B2のエントリアドレスを「23」
とする。A1はディレクトリエントリであるためにディ
レクトリフラグ32は「1」、B1及びB2はデータエ
ントリであるため「0」である。A1のディレクトリ内
の最初のエントリはB1であるために、A1のチャイル
ドエントリアドレス36にはB1のエントリアドレスで
ある「20」を記録する。
【0130】B1の次のエントリはB2であるため、B
1のネクストエントリアドレス35にB2のエントリア
ドレスである「23」を記録する。A1のディレクトリ
内にはB1とB2の二つのデータしかなく、B2の次の
エントリは存在しないため、B2のラストエントリフラ
グ33を「1」とする。またB2のネクストエントリア
ドレス35には親ディレクトリであるA1のエントリア
ドレス「10」を記録する。
【0131】この場合のデータ配置を図7のように想定
する。本図に示すようにB1のデータが磁気テープ9上
の15番目のデータである際には、B1のデータアドレ
ス37には「15」を記録する。また、B2のデータが
18番目のデータである際には、B2のデータアドレス
37には「18」を記録する。現在のカレントディレク
トリがA1であるときに、記録コマンドによってデータ
B3を記録する際には、次のようにエントリを生成し、
エントリ集合体40に加える。まずエントリ生成回路2
はエントリ保持回路3に保持されているエントリ数フィ
ールド41とデータ数フィールド42の情報を読み出
す。ここでエントリ数をM、データ数をNとする。新た
なB3のデータエントリはエントリアドレス(M+1)
となり、データは磁気テープ上の(N+1)番目に記録
される。
【0132】データエントリの追加は次のようにして行
う。 s1)データ数フィールド42からデータ数Nを取得す
る。 s2)エントリ数フィールド41からエントリ数Mを取
得する。 s3)エントリアドレス(M+1)にデータエントリを
確保する。 s4)エントリに名前34を記録する。 s5)ディレクトリフラグ32を「0」にする。 s6)データアドレス37に(N+1)を記録する。 s7)データ数フィールドに(N+1)を記録する。 s8)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 s9)カレントディレクトリのチャイルドエントリアド
レス36として「L」を取得する。 s10)「L」がカレントディレクトリのアドレスの
際、ラストエントリフラグ33を「1」にする。 s11)ネクストエントリアドレス35に「L」を記録
する。 s12)カレントディレクトリのチャイルドエントリア
ドレス36に(M+1)を記録する。 以上のようにデータエントリを記録する。
【0133】磁気テープ9からデータを再生する場合に
は、まずコントローラ72に再生コマンドを入力する。
再生コマンドには再生するデータの名前が含まれる。コ
ントローラ72はエントリ解読回路76に再生コマンド
を与える。エントリ解読回路76はメモリ73に保持さ
れているエントリ集合体40から、再生すべきデータの
エントリを検索する。そして該当するエントリから記録
されている位置アドレスを記録媒体位置制御回路61に
出力する。
【0134】記録媒体位置制御回路61は位置アドレス
保持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在
の位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位
置と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気
テープ9を出力データの位置アドレスの方に移動するよ
う記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド10は
磁気テープ9から再生した信号を再生回路11に出力す
る。再生回路11は再生された信号を復調し、データ検
出回路14に出力する。
【0135】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
61に出力する。記録媒体位置制御回路61は現在の位
置アドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目
標とする出力データの位置アドレスに移動するよう指示
を出す。そして再生ヘッド10は磁気テープ9に記録さ
れている目標アドレスのデータを再生し、再生回路11
に出力する。再生回路11は入力された信号を復調し、
誤り訂正復号化を行い、データデフォーマッタ65に出
力する。データデフォーマッタ65は入力されたデータ
から所望のデータを選択し、出力データとして外部に出
力する。
【0136】現在のカレントディレクトリが仮にA1で
あるときには、エントリ解読回路76は現在のカレント
ディレクトリを指すポインタとして、A1のエントリア
ドレスを保持しておく。ここで、データB2の再生コマ
ンドが入力されたときには、カレントディレクトリ内の
検索を行う。まず、A1のチャイルドエントリアドレス
36が指すエントリアドレス「20」を検索する。図6
に示すようにエントリアドレス「20」はB1であり、
所望のエントリと異なるから、次のエントリを検索す
る。すなわちB1のネクストエントリアドレス35の
「23」を検索する。ここでのエントリがB2であるか
ら、このエントリのデータアドレス37に記録された位
置アドレス「18」に磁気テープ9を移動して、所望の
データB2を再生する。
【0137】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 t1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 t2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) t3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 t4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) t5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) t6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(t4へ戻
る。)
【0138】筺体74内のメモリ73に磁気テープ9に
エントリ集合体を常に記録してあるため、いつでも筺体
74をデータ記録再生装置から取り出すことができる。
磁気テープ9をデータ記録再生装置に装着するときに
も、メモリ73は常にアクセス可能な状態にあるため、
特に行うべき処理はない。
【0139】またメモリ73は、カレントディレクトリ
としてルートディレクトリのエントリのアドレスを保持
する。データの記録は常に磁気テープ上に記録されてい
る最後のデータの次に行われる。このため、磁気テープ
上のデータ終端マークの検索が行われる。そしてデータ
の記録時には、古いデータ終端マークは上書きされ、デ
ータマーク及びデータが記録される。また、引き続き新
たなデータ終端マークが記録される。よって、磁気テー
プ上のデータ終端マークは常にひとつだけ存在すること
になる。そのため、データ終端マークを検出するまで磁
気テープを移動することで、データ終端に移動すること
が可能である。
【0140】さてディレクトリを作成するときには、デ
ィレクトリ作成コマンドをコントローラ72に入力す
る。ディレクトリ作成コマンドには作成するディレクト
リの名前が含まれている。まずコントローラ72はエン
トリ生成回路75にディレクトリ作成コマンドを出力す
る。エントリ生成回路75は入力されたディレクトリの
情報に従ってディレクトリエントリ30を生成し、メモ
リ73に出力する。メモリ73内では入力されたディレ
クトリエントリ30がエントリ集合体40に加えられ
る。
【0141】ディレクトリエントリ30の追加は次のよ
うにして行う。 u1)エントリ数フィールド41からエントリ数Mを取
得する。 u2)エントリアドレス(M+1)に新たなディレクト
リエントリを確保する。 u3)エントリに名前34を記録する。 u4)ディレクトリフラグ32を「1」にする。 u5)エントリ数フィールドに(M+1)を記録する。 u6)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6として「L」を取得する。 u7)「L」が親ディレクトリを指すときには、ラスト
エントリフラグ33を「1」にする。 u8)ネクストエントリアドレス35に(L)を記録す
る。 u9)親ディレクトリのチャイルドエントリアドレス3
6に(M+1)を記録する。 u10)チャイルドエントリアドレス36に(M+1)
を記録する。
【0142】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動は次のようにして行う。 v1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 v2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) v3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 v4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) v5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) v6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(v4へ戻
る。)
【0143】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更は次のようにして行う。 w1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 w2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 w3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 w4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(w3へ戻る。)
【0144】つぎにデータ記録再生装置の初期化状態で
は、磁気テープ9にはデータは記録されず、エントリ集
合体40は図9のような構成をとる。この場合のデータ
数フィールド42には「0」が記録され、エントリ数フ
ィールドには「1」が記録され、エントリはルートディ
レクトリエントリ30のみが記録される。この場合のル
ートディレクトリエントリ30では、チャイルドエント
リアドレス36が「1」、ネクストエントリアドレス3
5が「1」、ディレクトリフラグ32が「1」、ラスト
エントリフラグ33が「1」となる。
【0145】ここでエントリ解読回路76は第2の記録
媒体からエントリ情報を読み出すエントリデフォーマッ
ト手段の機能を兼ね備えているものとする。データ終端
検出回路15、記録媒体移動回路17、及び記録媒体位
置制御回路61は、エントリ解読回路76によって得ら
れたエントリ情報に基づいて、第1の記録媒体の移送を
制御する記録媒体移動制御手段の機能を達成している。
【0146】このようにエントリ生成回路2、エントリ
保持回路3、及びエントリ解読回路4は夫々エントリを
生成、検索、保持することによって、ディレクトリ構造
を持つデータを管理することが可能となる。
【0147】このように、ディレクトリ又はデータを記
録する度に必要なエントリを記録するために、エントリ
集合体を記録又は保持するための記録媒体中での領域は
不要となる。データを記録するときにデータに関するエ
ントリを作成して、エントリ集合体として筺体74のメ
モリ73内に記憶させる。そしてデータを再生するとき
にメモリ73に記憶してあるエントリ集合体から、デー
タの記録位置を検索して磁気テープ9を移動させデータ
を生成する。こうして常にエントリ集合体40を筺体内
のメモリ73に記録することにより、データに関する情
報を記録媒体上に記録する場合に比較して、再生すべき
データの位置を高速に検索することが可能となる。
【0148】なお、本実施例ではエントリに、データの
記録されている位置アドレスとして、データの記録され
た順番を付加しているが、エントリ集合体の中のエント
リの順番は、磁気テープ中のデータの位置と対応してい
るため、エントリに位置アドレスを記録せず、エントリ
集合体のなかのエントリの順番を位置アドレスとしても
同様の効果が得られる。また、本実施例ではエントリに
データの記録されている位置アドレスとして、データの
記録された順番を付加しているが、データが実際に記録
された磁気テープ9上の位置、例えばトラック番号を位
置アドレスとしても同様の効果が得られる。さらに本実
施例では第2の記録媒体として、メモリを用いて説明し
たが、その他の記録媒体を第2の記録媒体として用いて
も同様の効果が得られる。
【0149】つぎに本発明の第6実施例におけるデータ
再生装置について図面を参照しつつ説明する。図14は
第6実施例のデータ再生装置の全体構成を示すブロック
図であり、第4実施例と同一部分は同一の符号を付けて
説明する。本実施例のデータ再生装置は第1の記録媒体
である磁気テープ9に記録されたディジタルデータを再
生する装置であり、コントローラ77、エントリ解読回
路76、記録媒体位置制御回路61、再生ヘッド10、
再生回路11、データデフォーマッタ65、データ検出
回路14、データ終端検出回路15、位置アドレス保持
回路16、記録媒体移動回路17を含んで構成される。
【0150】メモリ73は第4実施例と同様に磁気テー
プ9と同一の筺体74に納められた第2の記録媒体であ
り、エントリ集合体40を記憶するメモリである。点線
で示す筐体74はデータ記録再生装置に対して着脱可能
な筺体である。
【0151】メモリ73にはデータを管理するための情
報であるエントリが記録される。第1実施例と同様に、
エントリはディレクトリエントリとデータエントリの二
つに分類される。ディレクトリエントリの構成は図3と
同一であり、データエントリの構成も図4と同一であ
る。またエントリ集合体の構成も図5に示すものと同一
である。
【0152】磁気テープ9からデータを再生する場合に
は、まずコントローラ77に再生コマンドを入力する。
再生コマンドには再生するデータの名前が含まれる。コ
ントローラ77はエントリ解読回路76に再生コマンド
を与える。エントリ解読回路76はメモリ73に保持さ
れているエントリ集合体40から、再生すべきデータの
エントリを検索する。そして該当するエントリから記録
されている位置アドレスを記録媒体位置制御回路61に
出力する。
【0153】記録媒体位置制御回路61は位置アドレス
保持回路16から現在の位置アドレスを取り出し、現在
の位置アドレスが所望の位置でないときには、現在の位
置と出力データの位置アドレスを比較する。そして磁気
テープ9を出力データの位置アドレスの方に移動するよ
う記録媒体移動回路17に指示する。再生ヘッド10は
磁気テープ9から再生した信号を再生回路11に出力す
る。再生回路11は再生された信号を復調し、データ検
出回路14に出力する。
【0154】データ検出回路14は再生回路11の信号
からデータマーク20を検出し、記録媒体位置制御回路
61に出力する。記録媒体位置制御回路61は現在の位
置アドレスとデータ検出回路14の出力に基づいて、目
標とする出力データの位置アドレスに移動するよう指示
を出す。そして再生ヘッド10は磁気テープ9に記録さ
れている目標アドレスのデータを再生し、再生回路11
に出力する。再生回路11は入力された信号を復調し、
誤り訂正復号化を行い、データデフォーマッタ65に出
力する。データデフォーマッタ65は入力されたデータ
から所望のデータを選択し、出力データとして外部に出
力する。
【0155】現在のカレントディレクトリが仮にA1で
あるときには、メモリ73には現在のカレントディレク
トリを指すポインタとして、A1のエントリアドレスを
保持されるものとする。ここで、データB2の再生コマ
ンドが入力されたときには、カレントディレクトリ内の
検索を行う。まず、A1のチャイルドエントリアドレス
36が指すエントリアドレス「20」を検索する。図6
に示すようにエントリアドレス「20」はB1であり、
所望のエントリと異なるから、次のエントリを検索す
る。すなわちB1のネクストエントリアドレス35の
「23」を検索する。ここでのエントリがB2であるか
ら、このエントリのデータアドレス37に記録された位
置アドレス「18」に磁気テープ9を移動して、所望の
データB2を再生する。
【0156】つまり、データ再生時のエントリの検索は
次のようにして行う。 x1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 x2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) x3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 x4)所望のデータであるときには、そのエントリのデ
ータアドレス37のデータを再生する。(終わり) x5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」であるときには、所望のエントリは存在しない。
(終わり) x6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のデータかどうか調べる。(x4へ戻
る。)
【0157】また、ディレクトリ内のカレントディレク
トリの移動は次のようにして行う。 y1)カレントディレクトリエントリのチャイルドエン
トリアドレス36を得る。 y2)チャイルドディレクトリアドレスがカレントディ
レクトリエントリのエントリを指すときには、カレント
ディレクトリにエントリが存在しない。(終わり) y3)得られたエントリアドレスのエントリが所望のエ
ントリかどうか調べる。 y4)所望のデータであるときには、そのエントリのア
ドレスをカレントディレクトリのアドレスに変更する。
(終わり) y5)そのエントリのラストエントリフラグ33が
「1」である際には、所望のエントリは存在しない。
(終わり) y6)そのエントリのネクストエントリアドレス35の
エントリが所望のエントリかどうか調べる。(y4へ戻
る。)
【0158】また、親ディレクトリへのカレントディレ
クトリの変更は次のようにして行う。 z1)カレントディレクトリのラストエントリフラグ3
3が「1」である際には、カレントディレクトリをネク
ストエントリアドレス35に変更する。 z2)カレントディレクトリのネクストエントリアドレ
ス35を得る。 z3)得たアドレスのエントリのラストエントリフラグ
33が「1」であるときには、カレントディレクトリを
ネクストエントリアドレス35に変更する。 z4)得たアドレスのエントリのネクストエントリアド
レス35を得る。(z3へ戻る。)
【0159】ここでエントリ解読回路76は第2の記録
媒体からエントリ情報を読み出すエントリデフォーマッ
ト手段の機能を兼ね備えているものとする。データ終端
検出回路15、記録媒体移動回路17、及び記録媒体位
置制御回路61は、エントリ解読回路76によって得ら
れたエントリ情報に基づいて、第1の記録媒体の移送を
制御する記録媒体移動制御手段の機能を達成している。
【0160】このようにエントリ解読回路76はエント
リ集合体40を検索し、保持することによって、ディレ
クトリ構造を持つデータを管理することが可能となる。
データを記録するときに、まずエントリ集合体40をメ
モリ73から読み出してデータ再生装置内に保持してお
く。そしてデータを再生するときに読み出したエントリ
集合体40から、データの記録位置を検索し、記録媒体
を移動する。こうすると記録媒体上にデータに関する情
報を記録する場合に比較して、再生すべきデータの位置
を高速に検索することが可能となる。
【0161】なお、本実施例ではエントリに、データの
記録されている位置アドレスとして、データの記録され
た順番を付加しているが、エントリ集合体の中のエント
リの順番は、磁気テープ中のデータの位置と対応してい
るため、エントリに位置アドレスを記録せず、エントリ
集合体のなかのエントリの順番を位置アドレスとして同
様の効果が得られる。また本実施例では、データの記録
されている位置アドレスとしてデータの記録された順番
をエントリに付加しているが、データが実際に記録され
た磁気テープ9上の位置、例えばトラック番号を位置ア
ドレスとしても同様の効果が得られる。さらに本実施例
では、第2の記録媒体としてメモリを用いて説明した
が、その他の記録媒体を第2の記録媒体として用いても
同様の効果が得られる。
【0162】
【発明の効果】以上のように、第1の発明のデータ記録
再生装置によれば、データを管理する情報であるエント
リをまとめ、これをエントリ集合体として記録媒体にデ
ータの終端部に記録するようにしている。従って記録媒
体の装着時にエントリ集合体を再生するだけで、全ての
データの記録位置と、各データに対応するエントリ情報
を知ることができる。
【0163】またエントリ集合体として各エントリをま
とめて管理したときでもツリー構造を実現できる。さら
にディレクトリ又はデータを記録する度に必要なエント
リ集合体を記録媒体に記録又は保持するための領域は必
要最小限ですむ。従って記録媒体上にデータに関する情
報を逐一記録する場合に比較して、再生すべきデータの
位置を高速に検索することが可能となり、その実用的効
果は大きい。
【0164】また、第2の発明のデータ再生装置によれ
ば、記録媒体の装着時にエントリ集合体を記録媒体の終
端部から再生し、エントリ保持手段に保持するようにし
ている。またエントリ保持手段及びエントリ解読手段は
エントリを検索して保持することによって、ディレクト
リ構造を持つデータを管理することが可能となる。そし
てエントリ保持手段に保持してあるエントリ集合体から
データの記録位置を検索し、記録媒体を移動することに
より、所望のデータを高速にアクセスして再生すること
ができる。こうすると記録媒体上にデータに関する情報
を分散して記録する場合に比較して、再生すべきデータ
が容易に得られる。
【0165】また、第3の発明のデータ記録再生装置に
よれば、データを管理する情報であるエントリをまと
め、これをエントリ集合体として第1の記録媒体と同一
の筺体に納められた第2の記録媒体に記録するようにし
ている。またエントリ生成手段、エントリ保持手段、及
びエントリ解読手段は夫々エントリを生成、検索、保持
することによって、ディレクトリ構造を持つデータを管
理することが可能となる。このような構造のエントリで
データの管理を行うことで、エントリ集合体として各エ
ントリをまとめて管理したときでも、ツリー構造を実現
できる。またこのように、ディレクトリ又はデータを記
録する度に必要なエントリ集合体を、第1の記録媒体に
記録又は保持するための領域は不要となる。従って記録
媒体上にデータに関する情報を逐一記録する場合に比較
して、再生すべきデータの位置を高速に検索することが
可能となる。
【0166】また、第4の発明のデータ再生装置によれ
ば、第1の記録媒体の収められた筺体の装着時に、エン
トリ集合体を第2の記録媒体から再生することができ
る。またエントリ保持手段及びエントリ解読手段は、エ
ントリ集合体を検索して保持することによって、ディレ
クトリ構造を持つデータを管理することが可能となる。
このように記録媒体上にデータに関する情報を記録する
場合に比較して、再生すべきデータの位置を高速に検索
することが可能となる。
【0167】また、第5の発明のデータ記録再生装置に
よれば、データを管理する情報であるエントリを、デー
タの記録時に第1の記録媒体の納められた筺体内の第2
の記録媒体に記録することができる。またデータの再生
時にはエントリを第2の記録媒体から直ちに再生するこ
とができる。またエントリ生成手段、エントリ保持手
段、及びエントリ解読手段は夫々エントリを生成、検
索、保持することによって、ディレクトリ構造を持つデ
ータを管理することが可能となる。
【0168】このように、ディレクトリ又はデータを記
録する度に必要なエントリを記録するため、エントリ集
合体を記録又は保持するための記録媒体中での領域は不
要となる。常にエントリ集合体を筺体内の第2の記録媒
体に記録することにより、データに関する情報を記録媒
体上に記録する場合に比較して、再生すべきデータの位
置を高速に検索することが可能となる。
【0169】また、第6の発明のデータ再生装置によれ
ば、データの再生時には第1の記録媒体の納められた筺
体内の第2の記録媒体からエントリを直ちに再生するこ
とができる。またエントリ解読手段はエントリ集合体を
検索し、保持することによって、ディレクトリ構造を持
つデータを管理することが可能となる。従って記録媒体
上にデータに関する情報を記録する場合に比較して、再
生すべきデータの位置を高速に検索することが可能とな
り、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるデータ記録再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1、第3、第5実施例のデータ記録
再生装置におけるデータ記録時の磁気テープの信号配置
図である。
【図3】本発明の各実施例の記録媒体又はメモリに記録
されるディレクトリエントリの構成図である。
【図4】本発明の各実施例の記録媒体又はメモリに記録
されるデータエントリの構成図である。
【図5】本発明の各実施例の記録媒体又はメモリに記録
されるエントリ集合体の構成図である。
【図6】第1実施例におけるエントリ集合体の構成例で
ある。
【図7】第1実施例における磁気テープの信号配置図で
ある。
【図8】第1実施例におけるエントリ記録時のテープの
信号配置図である。
【図9】本発明の各実施例におけるエントリ集合体の初
期化時の構成図である。
【図10】本発明の第2実施例におけるデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3実施例におけるデータ記録再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施例におけるデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第5実施例におけるデータ記録再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第6実施例におけるデータ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図15】従来例のデータ記録再生装置に用いられる磁
気テープの信号配置図である。
【符号の説明】
1,60,62,70,72,77 コントローラ 2,75 エントリ生成回路 3 エントリ保持回路 4,76 エントリ解読回路 5,61 記録媒体位置制御回路 6 フォーマッタ 7 記録回路 8 記録ヘッド 9 磁気テープ 10 再生ヘッド 11 再生回路 12 デフォーマッタ 13 エントリ検出回路 14 データ検出回路 15 データ終端検出回路 16 位置アドレス保持回路 17 記録媒体移動回路 18,63 マーク生成回路 20 データマーク 21 データ 22 データ終端マーク 24 エントリマーク 30 ディレクトリエントリ 31 データエントリ 25,40 エントリ集合体 64 データフォーマッタ 65 データデフォーマッタ 66 エントリフォーマッタ 67 エントリデフォーマッタ 68,73 メモリ 69,74 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/12 102 9295−5D 27/10 E

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの記録を行う記録コマンドを入力
    して入力データを記録媒体に記録する際、及びデータの
    再生を行う再生コマンドを入力して前記記録媒体から指
    示されたデータを再生する際に夫々用いられ、前記入力
    データに関する付加情報であるエントリを生成するエン
    トリ生成手段と、 前記エントリ生成手段で生成された複数のエントリをま
    とめてエントリ集合体として保持するエントリ保持手段
    と、 前記入力データ及び前記エントリ集合体を所定の形式に
    変換するフォーマット手段と、 前記フォーマット手段の出力に対し、誤り訂正符号化と
    変調を行う記録手段と、 前記記録手段の出力を前記記録媒体に記録する記録ヘッ
    ドと、 前記記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂正復号
    化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記エントリ集合体を抽出して
    前記エントリ保持手段に出力すると共に、前記再生手段
    の出力から前記データを再構成し、前記再生コマンドで
    指示された特定のデータを選択して出力するデフォーマ
    ット手段と、 前記エントリ保持手段に保持された前記エントリ集合体
    から所望のデータに関する付加情報を解読するエントリ
    解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記記録媒体の移送を制御する記録媒体移動制御手
    段と、を具備することを特徴とするデータ記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体移動制御手段は、 前記再生手段の出力から前記記録媒体上のエントリを検
    出するエントリ検出手段と、 既に記録したデータ又はエントリの最後であるデータ終
    端を検出するデータ終端検出手段と、 前記エントリ検出手段で検出されたエントリマークと前
    記データ終端検出手段で検出されたデータ終端マークと
    に基づいて、前記記録媒体を所定位置に移送するための
    制御信号を生成する記録媒体位置制御手段と、 記録媒体位置制御手段の制御信号に基づいて前記記録媒
    体を所定位置に移送させる記録媒体移動手段と、を含
    み、 前記記録媒体位置制御手段は、 前記エントリ又は前記入力データを記録する際には、最
    初に前記記録媒体を順方向に高速に移送させ、前記デー
    タ終端検出手段がデータ終端を検出したとき前記記録媒
    体の移送を停止させ、順方向に記録速度で前記記録媒体
    を移送させるよう前記記録媒体移動手段を制御し、 前記エントリを再生する際には、最初に前記記録媒体を
    順方向に高速に移送させ、前記データ終端検出手段がデ
    ータ終端を検出したとき、前記記録媒体を逆方向に移送
    し、前記エントリ検出手段がエントリを検出したとき、
    前記エントリの情報を読み取るよう前記記録媒体を読取
    速度で移送するよう前記記録媒体移動手段を制御するも
    のであることを特徴とする請求項1記載のデータ記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体移動制御手段は、 前記再生回路の出力から前記記録媒体上のエントリを検
    出するエントリ検出手段と、 既に記録したデータ又はエントリの最後であるデータ終
    端を検出するデータ終端検出手段と、 前記エントリ検出手段で検出されたエントリマークと前
    記データ終端検出手段で検出されたデータ終端マークと
    に基づいて、前記記録媒体を所定位置に移送するための
    制御信号を生成する記録媒体位置制御手段と、 記録媒体位置制御手段の制御信号に基づいて前記記録媒
    体を所定位置に移送させる記録媒体移動手段と、を含
    み、 前記記録媒体位置制御手段は、 エントリを記録した後に新たなエントリあるいは入力デ
    ータを記録する際には、前記記録媒体移動手段に前記記
    録媒体を高速に順方向に移送させ、前記データ終端検出
    手段がデータ終端を検出した際には、前記記録媒体を逆
    方向に移送させ、前記エントリ検出手段がエントリを最
    初に検出した位置に前記記録媒体を停止させ、この位置
    から順方向に前記記録媒体を記録速度で移送するよう前
    記記録媒体移動手段を制御し、 データを記録した後に新たなエントリあるいは入力デー
    タを記録する際には、前記記録媒体移動手段により記録
    媒体を高速に順方向に移送させ、データ終端検出手段が
    データ終端を検出した際に前記記録媒体を停止させ、こ
    の位置から順方向に前記記録媒体を記録速度で移送する
    よう前記記録媒体移動手段を制御し、 エントリを再生する際には、前記記録媒体移動手段によ
    り前記記録媒体を高速に順方向に移送させ、前記エント
    リ検出手段がエントリを検出した位置で前記記録媒体を
    停止させ、この位置から順方向に前記記録媒体を再生速
    度で移送するよう前記記録媒体移動手段を制御するもの
    であることを特徴とする請求項1記載のデータ記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーマット手段は、 前記入力データを記録媒体上で識別するためのデータマ
    ークを生成するデータマーク生成手段と、 前記エントリを記録媒体上で識別するためのエントリマ
    ークを生成するエントリマーク生成手段と、 前記入力データを記録するときには前記データマークと
    前記入力データを所定の形式にフォーマットし、前記エ
    ントリを記録するときには前記エントリマークと前記エ
    ントリを所定の形式にフォーマットするフォーマッタ手
    段と、を具備することを特徴とする請求項1、2、3の
    いずれか1項に記載のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 データの再生を行う再生コマンドを入力
    してデータの記録された記録媒体から所定のデータを再
    生するために、前記記録媒体に記録されているデータに
    関する付加情報であるエントリをエントリ集合体として
    保持するエントリ保持手段と、 前記記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂正復号
    化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記エントリ集合体を抽出して
    前記エントリ保持手段に出力すると共に、前記再生手段
    の出力から前記データを再構成し、前記再生コマンドで
    指示された特定のデータを選択して出力するデフォーマ
    ット手段と、 前記エントリ保持手段に保持された前記エントリ集合体
    から所望のデータに関する付加情報を解読するエントリ
    解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記記録媒体の移送を制御する記録媒体移動制御手
    段と、を具備することを特徴とするデータ再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体移動制御手段は、 前記再生手段の出力から前記記録媒体上のエントリを検
    出するエントリ検出手段と、 既に記録したデータ又はエントリの最後であるデータ終
    端を検出するデータ終端検出手段と、 前記エントリ検出手段で検出されたエントリマークと前
    記データ終端検出手段で検出されたデータ終端マークと
    に基づいて、前記記録媒体を所定位置に移送するための
    制御信号を生成する記録媒体位置制御手段と、 記録媒体位置制御手段の制御信号に基づいて前記記録媒
    体を所定位置に移送させる記録媒体移動手段と、を含
    み、 前記記録媒体位置制御手段は、 前記エントリを再生する際には、最初に前記記録媒体を
    順方向に高速に移送させ、前記データ終端検出手段がデ
    ータ終端を検出したとき、前記記録媒体を逆方向に移送
    し、前記エントリ検出手段がエントリを検出したとき、
    前記エントリの情報を読み取るよう前記記録媒体を読取
    速度で移送するよう前記記録媒体移動手段を制御するも
    のであることを特徴とする請求項5記載のデータ再生装
    置。
  7. 【請求項7】 筺体内に納められた第1の記録媒体にデ
    ータを記録再生すると共に、前記筐体の一部に取付けら
    れた第2の記録媒体に前記データのエントリ情報を書き
    込み及び読み出しをするデータ記録再生装置において、 データの記録を行う記録コマンドを入力して入力データ
    を記録媒体に記録する際、及びデータの再生を行う再生
    コマンドを入力して前記記録媒体から指示されたデータ
    を再生する際に夫々用いられ、前記入力データに関する
    付加情報であるエントリを生成するエントリ生成手段
    と、 前記エントリ生成手段で生成された複数のエントリをま
    とめてエントリ集合体として保持するエントリ保持手段
    と、 前記入力データを所定の形式に変換するデータフォーマ
    ット手段と、 前記データフォーマット手段の出力に対し、誤り訂正符
    号化と変調を行う記録手段と、 前記記録手段の出力を前記第1の記録媒体に記録する記
    録ヘッドと、 前記第1の記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂正復号
    化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記データを再構成し、前記再
    生コマンドで指示されたデータを選択して出力するデー
    タデフォーマット手段と、 前記エントリ保持手段に保持された前記エントリ集合体
    から所望のデータに関する付加情報を解読するエントリ
    解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動
    制御手段と、 前記エントリ集合体を前記第2の記録媒体に書き込むエ
    ントリフォーマット手段と、 前記第2の記録媒体から前記エントリ集合体を読み出
    し、前記エントリ保持手段に出力するエントリデフォー
    マット手段と、を具備することを特徴とするデータ記録
    再生装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体移動制御手段は、 前記再生手段の出力から前記第1の記録媒体上の既に記
    録したデータの最後であるデータ終端を検出するデータ
    終端検出手段と、 前記記録媒体を所定位置に移送させる記録媒体移動手段
    と、 前記入力データを記録する際には、最初に前記記録媒体
    を順方向に高速に移送させ、前記データ終端検出手段が
    データ終端を検出したとき前記記録媒体の移送を停止さ
    せ、順方向に記録速度で前記記録媒体を移送させるよう
    前記記録媒体移動手段を制御する記録媒体位置制御手段
    と、を具備することを特徴とする請求項7記載のデータ
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】 筺体内に納められた第1の記録媒体のデ
    ータを再生すると共に、前記筐体の一部に取付けられた
    第2の記録媒体に前記データのエントリ情報の読み出し
    をするデータ再生装置において、 データの再生を行うように指示する再生コマンドを入力
    した際には、前記第1の記録媒体から指示されたデータ
    を再生するために、前記エントリ集合体を前記第2の記
    録媒体から再生するエントリデフォーマット手段と、 前記エントリデフォーマット手段の出力をエントリ集合
    体として保持するエントリ保持手段と、 前記エントリ保持手段に保持された前記エントリ集合体
    から所望のデータに関する付加情報を解読するエントリ
    解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動
    制御手段と、 前記第1の記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂正復号
    化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記データを再構成し、前記再
    生コマンドで指示されたデータを選択して出力するデー
    タデフォーマット手段と、を具備することを特徴とする
    データ再生装置。
  10. 【請求項10】 筺体内に納められた第1の記録媒体に
    データを記録再生すると共に、前記筐体の一部に取付け
    られた第2の記録媒体に前記データのエントリ情報を書
    き込み及び読み出しをするデータ記録再生装置におい
    て、 データの記録を行う記録コマンドを入力して入力データ
    を記録媒体に記録する際、及びデータの再生を行う再生
    コマンドを入力して前記記録媒体から指示されたデータ
    を再生する際に夫々用いられ、前記入力データに関する
    付加情報であるエントリを生成するエントリ生成手段
    と、 前記エントリ生成手段で生成されたエントリを前記第2
    の記録媒体に書き込むエントリフォーマット手段と、 前記第2の記録媒体から前記エントリを読み出すエント
    リデフォーマット手段と、 前記エントリデフォーマット手段の出力である前記エン
    トリから所望のデータに関する付加情報を解読するエン
    トリ解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動
    制御手段と、 前記入力データを所定の形式に変換するデータフォーマ
    ット手段と、 前記データフォーマット手段の出力に対し、誤り訂正符
    号化と変調を行う記録手段と、 前記記録手段の出力を前記第1の記録媒体に記録する記
    録ヘッドと、 前記第1の記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号の復調と誤り訂正復号
    化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記データを再構成し、前記再
    生コマンドで指示されたデータを選択して出力するデー
    タデフォーマット手段と、を具備することを特徴とする
    データ記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体移動制御手段は、 前記再生手段の出力から前記第1の記録媒体上の既に記
    録したデータの最後であるデータ終端を検出するデータ
    終端検出手段と、 前記記録媒体を所定位置に移送させる記録媒体移動手段
    と、 前記入力データを記録する際には、最初に前記記録媒体
    を順方向に高速に移送させ、前記データ終端検出手段が
    データ終端を検出したとき前記記録媒体の移送を停止さ
    せ、順方向に記録速度で前記記録媒体を移送させるよう
    前記記録媒体移動手段を制御する記録媒体位置制御手段
    と、を具備することを特徴とする請求項10記載のデー
    タ記録再生装置。
  12. 【請求項12】 筺体内に納められた第1の記録媒体の
    データを再生すると共に、前記筐体の一部に取付けられ
    た第2の記録媒体に前記データのエントリ情報の読み出
    しをするデータ再生装置において、 データの再生を行うように指示する再生コマンドを入力
    した際には、前記第1の記録媒体から指示されたデータ
    を再生するために、前記エントリを前記第2の記録媒体
    から読み出すエントリデフォーマット手段と、 前記エントリデフォーマット手段の出力である前記エン
    トリから所望のデータに関する付加情報を解読するエン
    トリ解読手段と、 前記エントリ解読手段により得られたエントリに基づい
    て、前記第1の記録媒体の移送を制御する記録媒体移動
    制御手段と、 前記第1の記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、 前記再生ヘッドで再生された信号に対し、復調と誤り訂
    正復号化を行う再生手段と、 前記再生手段の出力から前記データを再構成し、前記再
    生コマンドで指示されたデータを選択して出力するデー
    タデフォーマット手段と、を具備することを特徴とする
    データ再生装置。
  13. 【請求項13】 前記エントリ集合体は、 階層的な木構造を持ち前記データに関する情報を記録す
    るデータエントリと、木構造の枝であるディレクトリに
    関する情報を持つディレクトリエントリから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在するときには、前記データエントリは少なく
    とも、前記データエントリがデータエントリであること
    を示すフラグと、前記データの名前と、前記データの前
    記記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが存在す
    ることを表すフラグと、前記次のエントリの前記エント
    リ集合体上のアドレスから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在しないときには、前記データエントリは少な
    くとも、前記データエントリがデータエントリであるこ
    とを示すフラグと、前記データの名前と、前記データの
    前記記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが存在
    しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層を示
    すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアドレス
    から構成され、 前記ディレクトリエントリと同一の前記木構造の同一階
    層上に次のエントリが存在するときには、前記ディレク
    トリエントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリ
    がディレクトリエントリであることを示すフラグと、前
    記ディレクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエント
    リの前記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエン
    トリが存在することを表すフラグと、前記次のエントリ
    の前記エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記ディレクトリと同一の前記木構造の同一階層上に次
    のエントリが存在しないときには、前記ディレクトリエ
    ントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリがディ
    レクトリエントリであることを示すフラグと、前記ディ
    レクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエントリの前
    記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエントリが
    存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層
    を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアド
    レスから構成されることを特徴とする請求項1、2、
    3、4のいずれか1項に記載のデータ記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記エントリ集合体は、 階層的な木構造を持ち前記データに関する情報を記録す
    るデータエントリと、 木構造の枝であるディレクトリに関する情報を持つディ
    レクトリエントリから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在するときには、前記データエントリは少なく
    とも、前記データエントリがデータエントリであること
    を示すフラグと、前記データの名前と、前記データの前
    記記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが存在す
    ることを表すフラグと、前記次のエントリの前記エント
    リ集合体上のアドレスから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在しないときには、前記データエントリは少な
    くとも、前記データエントリがデータエントリであるこ
    とを示すフラグと、前記データの名前と、前記データの
    前記記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが存在
    しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層を示
    すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアドレス
    から構成され、 前記ディレクトリエントリと同一の前記木構造の同一階
    層上に次のエントリが存在するときには、前記ディレク
    トリエントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリ
    がディレクトリエントリであることを示すフラグと、前
    記ディレクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエント
    リの前記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエン
    トリが存在することを表すフラグと、前記次のエントリ
    の前記エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記ディレクトリと同一の前記木構造の同一階層上に次
    のエントリが存在しないときには、前記ディレクトリエ
    ントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリがディ
    レクトリエントリであることを示すフラグと、前記ディ
    レクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエントリの前
    記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエントリが
    存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層
    を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアド
    レスから構成されることを特徴とする請求項5又は6に
    記載のデータ再生装置。
  15. 【請求項15】 前記エントリ集合体は、 階層的な木構造を持ち前記データに関する情報を記録す
    るデータエントリと、木構造の枝であるディレクトリに
    関する情報を持つディレクトリエントリから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在するときには、前記データエントリは少なく
    とも、前記データエントリがデータエントリであること
    を示すフラグと、前記データの名前と、前記データの前
    記第1の記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが
    存在することを表すフラグと、前記次のエントリの前記
    エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在しないときには、前記データエントリは少な
    くとも、前記データエントリがデータエントリであるこ
    とを示すフラグと、前記データの名前と、前記データの
    前記第1の記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリ
    が存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階
    層を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のア
    ドレスから構成され、 前記ディレクトリエントリと同一の前記木構造の同一階
    層上に次のエントリが存在するときには、前記ディレク
    トリエントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリ
    がディレクトリエントリであることを示すフラグと、前
    記ディレクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエント
    リの前記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエン
    トリが存在することを表すフラグと、前記次のエントリ
    の前記エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記ディレクトリと同一の前記木構造の同一階層上に次
    のエントリが存在しないときには、前記ディレクトリエ
    ントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリがディ
    レクトリエントリであることを示すフラグと、前記ディ
    レクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエントリの前
    記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエントリが
    存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層
    を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアド
    レスから構成されることを特徴とする請求項7、8、1
    0、11のいずれか1項に記載のデータ記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記エントリ集合体は、 階層的な木構造を持ち前記データに関する情報を記録す
    るデータエントリと、木構造の枝であるディレクトリに
    関する情報を持つディレクトリエントリから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在するときには、前記データエントリは少なく
    とも、前記データエントリがデータエントリであること
    を示すフラグと、前記データの名前と、前記データの前
    記第1の記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリが
    存在することを表すフラグと、前記次のエントリの前記
    エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記データと同一の前記木構造の同一階層上に次のエン
    トリが存在しないときには、前記データエントリは少な
    くとも、前記データエントリがデータエントリであるこ
    とを示すフラグと、前記データの名前と、前記データの
    前記第1の記録媒体上の記録位置と、前記次のエントリ
    が存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階
    層を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のア
    ドレスから構成され、 前記ディレクトリエントリと同一の前記木構造の同一階
    層上に次のエントリが存在するときには、前記ディレク
    トリエントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリ
    がディレクトリエントリであることを示すフラグと、前
    記ディレクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエント
    リの前記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエン
    トリが存在することを表すフラグと、前記次のエントリ
    の前記エントリ集合体上のアドレスから構成され、 前記ディレクトリと同一の前記木構造の同一階層上に次
    のエントリが存在しないときには、前記ディレクトリエ
    ントリは少なくとも、前記ディレクトリエントリがディ
    レクトリエントリであることを示すフラグと、前記ディ
    レクトリの名前と、前記ディレクトリ内のエントリの前
    記エントリ集合体上のアドレスと、前記次のエントリが
    存在しないことを表すフラグと、前記木構造の上位階層
    を示すディレクトリエントリのエントリ集合体上のアド
    レスから構成されることを特徴とする請求項9又は12
    に記載のデータ再生装置。
JP7018574A 1995-01-09 1995-01-09 データ記録再生装置及びデータ再生装置 Pending JPH08190779A (ja)

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