JPH0818941B2 - 水性殺菌組成物 - Google Patents

水性殺菌組成物

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JPH0818941B2
JPH0818941B2 JP31890688A JP31890688A JPH0818941B2 JP H0818941 B2 JPH0818941 B2 JP H0818941B2 JP 31890688 A JP31890688 A JP 31890688A JP 31890688 A JP31890688 A JP 31890688A JP H0818941 B2 JPH0818941 B2 JP H0818941B2
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hypochlorite
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邦雄 菅原
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は水性殺菌組成物に関する。
さらに詳しくは畜舎における殺菌、カビ等に対して優
れた殺菌作用を有する水性組成物に関する。
(ロ)従来の技術 鶏、豚、牛等の畜舎には、これらの動物の排泄物や食
物の残り等の汚物があるため、微生物が繁殖し易い環境
にある。
従ってこれらの畜舎は洗浄、殺菌を行なう必要があ
る。畜舎の殺菌剤として要求される条件として、人及び
動物に対して毒性が低く、且つ抗菌力の強いことが要望
されている。更に、畜舎へ散布するときに薬品臭のない
ものが作業環境を保全する上で好ましい。
このような状況において、従来から第4級アンモニウ
ム塩の水溶液が畜舎の洗浄、消毒に用いられて来た。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、第4級アンモニウム塩単独では細菌、カビに
対する作用が十分ではなく、特に有機物質(エサの残
り、糞等)が多量に存在する畜舎ではこれら有機物質に
よって第4級アンモニウム塩が吸着されやすく有効に作
用しにくいという問題のために十分な抗菌性が発揮でき
ない。
この発明はかかる状況下なされたものであり、ことに
第4級アンモニウム塩含有の殺菌剤の殺菌力を高め、か
つ持続性を向上しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明の発明者らは第4級アンモニウム塩と他の殺
菌剤との組合せを種々検討した所、次亜塩素酸塩とプロ
トン酸とを併用した組成物が、相乗的な殺菌効果を示
し、とくに夫々単独の場合よりも強力で、しかも速効性
かつ持続性のある殺菌作用を示す事実を見出し、この発
明に到達した。
かくして、この発明は水性媒体中に、式(I) [式中、R1は酸素原子が介在していてもよいC8〜C18
炭化水素基、R2及びR3はC1〜C5のアルキル基、R4はC1
C18の直鎖もしくは分枝状のアルキル基又はアラルキル
基、X はハロゲンイオン又は鉱酸イオン]で示される
第4級アンモニウム塩と、次亜塩素酸塩とプロトン酸を
添加して調製されてなる水性殺菌組成物を提供するもの
である。
この発明に用いる式(I)の第4級アンモニウム塩
中、R1で示される酸素原子が介在してもよいC8〜C18
化水素基における炭化水素基とは、直鎖もしくは分枝上
のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を意味す
る。
上記炭化水素基のうち、アルキル基は好ましくはC8
C18のアルキル基を示し、例えば、オクチル、イソオク
チル、t−オクチル、デシル、ドデシル、ミリスチル、
ステアリル基等が挙げられる。また、R2,R3で示されるC
1〜C5のアルキル基はメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、
イソアミル、t−アミル基等が挙げられ、R4で示される
C1〜C18のアルキル基も上記と同義を示す。
R1の炭化水素基のうちのアリール基は例えばフェニル
基が挙げられ、アラルキル基としては例えばベンジル、
フェネチル基等が含まれる。
上記R1の酸素を介在する炭化水素基としては、例えば
フェノキシエチル、p−t−オクチルフェノキシエトキ
シエチル基等が挙げられる。R4におけるアラルキル基に
はベンジル、フェネチル基などが含まれる。またX
は塩素、臭素、ヨウ素又は弗素のハロゲンイオン、或い
は硫酸イオン、硝酸イオンなどの鉱酸イオンが含まれ
る。
この発明に用いる第4級アンモニウム塩(I)は具体
的には次のようなものが挙げられる。
ベンザルコニウム・クロライド R1=C8H17〜C18H37 (主としてC12H25,C14H29) ジデシル−ジメチル−アンモニウム・クロライド ジオクチル−ジメチル−アンモニウム・クロライド ジステアリル−ジメチル−アンモニウム・クロライド ベンゼトニウム・クロライド (p−tert−オクチルフェノキシエトキシエチル−ジメ
チル−ベンジルアンモニウム・クロライド) 次亜塩素酸塩としては次亜塩素酸ナトリウムのような
次亜塩素酸アルカリ金属塩、及び次亜塩素酸カルシウム
のような次亜塩素酸アルカリ土類金属塩が挙げられる。
特に次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
またプロトン酸としては塩酸、硫酸、リン酸などの無
機酸及び酢酸、プロピオン酸、蓚酸、リンゴ酸、クエン
酸、乳酸、ベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスル
ホン酸(C1〜C12)などの有機酸が挙げられ、これらは
単独もしくは組合せで用いることができる。無機酸とし
ては塩酸、有機酸としてはドデシルベンゼンスルホン酸
が好ましく、これら両者の混合物を用いることもでき
る。
この発明の水性媒体としては、水又は水を主とする溶
媒が用いられる。かかる媒体中には必要に応じて界面活
性剤、水性増粘剤及び溶解補助剤を加えてもよい。
上記界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤が用
いられ、例えばポリオキシエチレンアルキル(C6
C22)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(C6
C12)フェノールエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。これ
らは単独又は組合せても用いることができる。
上記水溶性増粘剤としては、天然、半合成及び合成の
水溶性増粘剤がいずれも使用でき、天然増粘剤としては
アルギン酸ソーダ、グアーガム、ザンサンガム、アラビ
アガムなど、半合成増粘剤としてはセルロース又はデン
プン誘導体のメチル化合物、カルボキシアルキル化合
物、ヒドロキシアルキル化合物、カルボキシアルキルヒ
ドロキシアルキル化合物など、又合成増粘剤としてはポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピ
ロリドンなどが挙げられる。
溶解補助剤としては多価アルコールが用いられ、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール
等が挙げられる。
この発明の水性殺菌組成物は予め、次亜塩素酸塩、プ
ロトン酸及び第4級アンモニウム塩を夫々水に溶解又は
分散した液を作っておき(以下、それぞれをA、B及び
C液と称す)、使用時に混合、希釈して調製する。
混合の方法は、例えばA液とB液を加えて、即ち次亜
塩素酸塩のA液とプロトン酸のB液を混合し、これにC
液を加えるか、B液にC液を加えて最後にA液を加える
か、又はA液、B液、C液を一度に加えることにより調
製することができる。使用時には、この混液を希釈して
用いるが、約100〜300倍希釈し各成分の濃度を下記のよ
うな濃度にして使用する。
この発明の水性殺菌組成物の使用時の成分濃度は、適
用する場所、適用方法により異なるが、第4級アンモニ
ウム塩が20〜2,000ppm、好ましくは600pmである。次亜
塩素酸塩の濃度は1〜200ppmであるが、好ましくは50pp
mであり、プロトン酸は、次亜塩素酸塩に対し5〜20倍
の濃度が好ましい。
また使用方法としては撒布、塗布、含浸法などがある
が、撒布法が好ましい。
(ホ)実施例 次にこの発明を実施例を挙げて具体的に説明するが、
この発明の組成物はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 まず、次のA,B,Cの各原液を調製する。
A液:次亜塩素酸ナトリウムを水に加えてその10%水溶
液を調製する。
B液:35%の塩酸を2.7%、プロピレングリコールを11%
含有する水溶液を、両試薬を水に加えて調製する。
C液:塩化ベンザルコニウムに水を加えてその43%水溶
液を作製する。
・この発明の一実施例の水性組成物の調製 上記A液0.1ml、B液10ml、C液0.28mlを混合攪拌し
た後、混液を水で200倍に希釈して調製する。
・比較1液の調製 上記A液0.1mlとB液10mlを混合した後、混液を水で2
00倍に希釈して調製する。
・比較2液の調製 上記C液0.28mlを水で200倍希釈して調製する。
[試験例1] この発明の組成物を評価する方法として、この発明の
発明者らは次のような方法(新鮮な鶏糞をプラスチック
板に塗布し、集菌後培養)を考案した。以下これを糞板
テスト法と呼称する。
<糞板テスト法> この方法のフローを第1図に示した。すなわち、プラ
スチック板上に3.2cm角(10.24cm2)、深さ2mmのマス箱
を複数箇造り(第1工程)、新鮮な鶏糞を均等に塗り日
蔭で乾かす(第2工程)。
a)滅菌した生理食塩水10mlを入れた滅菌スタンプ瓶
(4cm2のスポンジ付)のスポンジを生理食塩水でよく湿
らせた後、このスポンジを用いて3.2cm角のマス箱に付
着している糞を全量拭い取る。スポンジに付着した汚物
をこの生理食塩水で抽出する(ブランク、n=5)。
b)この発明の組成物又は比較の薬液を準備し、薬液1m
lをマス箱に滴下する。日蔭で乾かした後ブランクと同
じ操作でサンプリングする(処理後、各n=5)(第3
工程)。
抽出した生理食塩水を適当な倍率で希釈して、トリプ
トソーヤ寒天培地で培養する。2日後に生菌数をかぞ
え、5個のデータの幾何平均値を求める(第4工程)。
糞板テストの結果を第1表に示す。
糞板テストの結果、次亜塩素酸ナトリウムと塩酸混合
液の比較1液、第4級アンモニウム単独の比較2液で処
理した場合は生菌が残存しているのに対し、この発明の
組成物で処理した場合には生菌は全然存在せず、完全に
死滅したことが判明した。
(ヘ)発明の効果 この発明の組成物は第4級アンモニウム塩に次亜塩素
酸とプロトン酸との組合せにより、非常に優れた殺菌効
果を有する。また、本来畜舎等の消毒には殺菌、消毒、
洗浄の3種の薬剤を用いていたのが、この発明の組成物
一種類だけで行なうことができ作業性の点でも極めて便
利なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例で用いた糞板テスト法の工
程図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体中に、式(I) [式中、R1は酸素原子が介在していてもよいC8〜C18
    炭化水素基、R2及びR3はC1〜C5のアルキル基、R4はC1
    C18の直鎖もしくは分枝状のアルキル基又はアラルキル
    基、X はハロゲンイオン又は鉱酸イオン] で示される第4級アンモニウム塩と、次亜塩素酸塩及び
    プロトン酸とを添加して調製されてなる水性殺菌組成
    物。
  2. 【請求項2】組成物中の第4級アンモニウム塩の濃度が
    20〜2000ppmである請求項1記載の水性殺菌組成物。
  3. 【請求項3】組成物中の次亜塩素酸塩濃度が1〜200ppm
    である請求項1又は2に記載の水性殺菌組成物。
  4. 【請求項4】プロトン酸がドデシルベンゼンスルホン酸
    もしくは塩酸又は両者の混合物である請求項1〜3のい
    ずれかひとつに記載の水性殺菌組成物。
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