JPH08188906A - ネック用光線遮蔽ウエア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 紫外線から熱線までの光線に対する遮蔽能を
有する繊維、好ましくは太陽光線遮蔽繊維から成るネッ
クガード部及びその下端に連なるスカート部を備えたネ
ック用光線遮蔽ウエア。ネックガード部は立ち襟型のも
のが好ましい。 【効果】 特に首回りへ太陽光線が直接当たるのを防止
し、簡単に日焼け防止が可能になり、しかもスカート部
により、外見上アンダーウエアを着込んでいるように見
せることができ、アンダーウエアのように重ね着となる
ことなく、軽装感を維持でき、オシャレが簡単にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ネック用光線遮蔽ウ
エアに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】老化は首からと言われ、特に女性にとっ
て自分では見えない首すじの保護をどうするかは重大事
である。首すじは通常露出されているため紫外線や熱線
を含む太陽光線を直接浴びることで日焼けし、シミが生
じやすく、このような傾向は、テニス、ゴルフなどの戸
外運動や買い物等の外出をする時、Ｔシャツ、トレーナ
ー、サマーセーター等の軽装になる機会が多いため、特
に顕著である。

【０００３】そこで、このような日焼けを軽減するた
め、バンダナを巻いたり、襟付きのシャツを重ね着した
りすることが行われているが、必ずしも十分な日焼け防
止効果が得られず、また重ね着は多少面倒であり、外見
上のスマートさにも欠け、オシャレとか、センスの面で
問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下、首回りへ太陽光線のような紫外線から熱線ま
での光線が直接当たるのを防止し、簡単に日焼け防止が
可能になり、しかも外見上アンダーウエアを着込んでい
るように見せることの可能なネック用光線遮蔽ウエアを
提供することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者は、前記した好
ましい特性を有するネック用光線遮蔽ウエアを開発する
ために種々研究を重ねた結果、ネックガード部とその下
端に連なるスカート部から成る衣料品をネック用着用品
とすること、このネックガード部を紫外線から熱線まで
の光線に対する遮蔽能を有する繊維で形成することによ
り、その目的を達成しうることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。

【０００６】すなわち、本発明は、紫外線から熱線まで
の光線に対する遮蔽能を有する繊維（以下光線遮蔽繊維
という）から成るネックガード部及びその下端に連なる
スカート部を備えたことを特徴とするネック用光線遮蔽
ウエアを提供するものである。

【０００７】本発明のネック用光線遮蔽ウエアは、通
常、織布、不織布又は編み物で構成される。このネック
用光線遮蔽ウエアにおいて、ネックガード部を構成する
素材としては、光線遮蔽繊維が用いられる。この繊維の
中でも、太陽光線遮蔽繊維が好ましく、特に紫外線を吸
収し、熱線を反射するもの、例えば市販品のエスモ（商
品名、（株）クラレ製）などが好ましい。

【０００８】このネックガード部の形態については、一
般に首にそれを取り巻いて着用しうる形態のものであれ
ば特に制限はないが、好ましくは立ち襟型や、ワイシャ
ツの襟のように立てたり折ったりすることができる立て
折り自在型のものが用いられる。この立ち襟型のものに
ついては、首筋にフィットさせるため、襟の両側縁部あ
るいは両側端部にファスナーやリボンなどの係合部材を
取付けるのが好ましい。係合部材の取付位置については
特に制限はないが、前面ファスナー、前面リボンのよう
に前面とするのが好ましい。また、ファスナーは後述の
スカート部にネックガード部に続けて連設するのが、一
層安定な着用が可能になるため好ましい。

【０００９】本発明のネック用光線遮蔽ウエアにおいて
は、このネックガード部の下端にスカート部が延設され
る。このスカート部は、着用時、せいぜい肩先や胸元に
達する程度の丈で十分である。このスカート部を構成す
る素材については特に制限はなく、常用の衣料用繊維、
例えば綿、麻、絹、毛、セルロース等の天然繊維や、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維、ベンベ
ルグ、レーヨンなどの再生繊維などが挙げられる他、光
線遮蔽繊維も挙げることができ、これら素材は単独で用
いてもよいし、また２種以上を組み合わせて用いてもよ
い。スカート部にも素材に光線遮蔽繊維を用いることに
より、首はもとより肩や胸元までも紫外線から熱線まで
の光線、例えば太陽光線などを遮蔽することができ、日
焼け等を防止することができる。

【００１０】このスカート部は、外見上、アンダーウエ
アを着込んでいるように見せるのに役立つし、ネックガ
ード部と一体に連なっているので、着用した際のネック
ガード部の安定化に資するものである。

【００１１】また、必要に応じ、スカート部の両上側端
部にはブラジャーの肩紐が挿通されるように係合しうる
係合片、あるいはこの肩紐に止着自在の係止片を付設す
るのが、この型紐に係合片あるいは係止片を取り付ける
ことにより本発明のネック用光線遮蔽ウエア全体の着用
時の安定性が高まるため、好ましい。

【００１２】次に本発明を添付図面について説明する。
図１及び図２は、本発明のネック用光線遮蔽ウエアの異
なる例の概略図であって、ネックガード部１の下縁にス
カート部２が縫着され、さらにスカート部２の両上側端
部にはブラジャーの肩紐（図示せず）を挿通しうるホッ
ク止め式の係合片３が付設されている。このホック止め
式のものに代えてベルベットファスナー式等の他の係合
方式のものを用いることもできる。図１においてはネッ
クガード部１とスカート部２の両側縁部にファスナーが
開閉自在に連設され、また、図２においては、ネックガ
ード部にその両側縁よりそれぞれ帯状に連なるリボンが
一体に設けられ、着用時にはそれぞれファスナーやリボ
ンを前面にして首に巻き、ファスナーを上端まで引き上
げて係着し、またリボンをリボン結びすることにより、
ネックガード部を首の回りにフィットさせることができ
るようになっている。

【００１３】

【発明の効果】本発明のネック用光線遮蔽ウエアは、ネ
ックガード部に光線遮蔽繊維（紫外線から熱線までの光
線に対する遮蔽能を有する繊維）を用いているので、特
に首回りへ太陽光線が直接当たるのを防止し、簡単に日
焼け防止が可能になり、しかもスカート部により、外見
上アンダーウエアを着込んでいるように見せることがで
き、アンダーウエアのように重ね着となることなく、軽
装感を維持でき、オシャレが簡単にできるという顕著な
効果を奏する。

【００１４】さらに、本発明のネック用光線遮蔽ウエア
に必要に応じ、前記したように、ブラジャーの肩紐を挿
通しうる係合片や係止片を設けると、例えば係合片にホ
ック式の係着自在のものを用いた場合、前記肩紐をホッ
クを外した状態の係合片で挟み込んでからホック止めす
ることで簡単に係合片に挿通でき、これにより本発明の
ネック用光線遮蔽ウエア全体を安定に着用しうるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のネック用光線遮蔽ウエアの１例の概
略図。

【図２】 本発明のネック用光線遮蔽ウエアの別の例の
概略図。

【符号の説明】

１ ネックガード部 ２ スカート部 ３ 係合片

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紫外線から熱線までの光線に対する遮蔽
   能を有する繊維から成るネックガード部及びその下端に
   連なるスカート部を備えたことを特徴とするネック用光
   線遮蔽ウエア。
2. 【請求項２】 紫外線から熱線までの光線に対する遮蔽
   能を有する繊維が太陽光線遮蔽繊維である請求項１記載
   のネック用光線遮蔽ウエア。
3. 【請求項３】 ネックガード部が立ち襟型のものである
   請求項１又は２記載のネック用光線遮蔽ウエア。