JPH08184616A - 小型消費電力測定装置 - Google Patents

小型消費電力測定装置

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JPH08184616A
JPH08184616A JP6339916A JP33991694A JPH08184616A JP H08184616 A JPH08184616 A JP H08184616A JP 6339916 A JP6339916 A JP 6339916A JP 33991694 A JP33991694 A JP 33991694A JP H08184616 A JPH08184616 A JP H08184616A
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Yukio Nakano
幸夫 中野
Tetsushiro Iwatsubo
哲四郎 岩坪
Taizo Higaki
泰造 檜垣
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HOTONIKUSU KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
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HOTONIKUSU KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を精度良く測定できること。また、
測定範囲を広くすること。更に、消費電力以外の表示を
行えるようにする。 【構成】 小型消費電力測定装置1は、電源のコンセン
トと被測定対象となる電気器具6の電源プラグ7との間
に挿入され、動作に必要な電気エネルギーを電源から供
給され、電気器具6の消費電力を測定する。そして、電
圧及び電流の各信号をその各1周期の二分の一以下の間
隔でサンプリングし測定する。また、電流測定レンジを
複数に分割し、電気器具6に流れる電流の値に適合する
測定レンジを自動的に選択する。更に、測定した消費電
力とその消費電力に基づいて計算した他の数値を表示部
4に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気器具の消費電力を
測定する装置の改良に関する。更に、詳細に述べれば、
装置を作動させるための電気エネルギーを接続した電源
から得るようにした、いわゆる自立型の小型消費電力測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型消費電力測定装置として、図
8のように、電源のコンセント51と被測定対象となる
電気器具52の電源プラグ53との間に挿入され、電気
器具の消費電力を表示部54で表示する電力測定装置5
0が知られている。なお、この装置50は、動作に必要
な電気エネルギーをコンセント51を介して電源から供
給されているため、装置50内には特別な電源は不要と
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この小型消費電力測定装置50は、電流信号が正弦波に
ならないインバータ利用機器や歪の多い電源に接続され
た機器等を測定しようとすると、電流値や電圧値の精度
が悪くなり、結果として測定される消費電力は悪くなり
がちである。また、精度良く測定できる電力範囲は狭
く、消費電力が大きく異なる電気器具を一つの測定装置
で精度良く計ることはできない。更に、表示部54で表
示される数値は消費電力のみとなっている。
【0004】本発明は、消費電力を精度良く測定できる
小型消費電力測定装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、測定範囲を広くした小型消費電力測定装
置を提供することを目的とする。更に、本発明は、消費
電力以外の表示を行えるようにした小型消費電力測定装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電源のコンセントと被測定対象
となる電気器具の電源プラグとの間に挿入され、動作に
必要な電気エネルギーを電源から供給され、かつ電気器
具の消費電力を測定してなる小型消費電力測定装置にお
いて、電圧及び電流の各信号をその各1周期の二分の一
以下の間隔でサンプリングし測定している。また、請求
項2の発明は、電流測定レンジを複数に分割し、電気器
具に流れる電流の値に適合する測定レンジを自動的に選
択するようにしている。更に、請求項3の発明は、消費
電力の数値の他に、測定した消費電力に基づいて計算し
た他の数値を表示できるようにしている。
【0006】加えて、測定した消費電力を時系列的に記
憶するメモリを保有させたり、測定した消費電力に基づ
いて計算した電気料金を表示させたりすることが好まし
い。また、電圧信号を電圧ゼロ点をトリガにしその1周
期の二分の一以下の間隔で1周期間サンプリングし、続
く次の1周期間について電流信号を同様間隔で測定した
りするのが好ましい。
【0007】更には、サンプリング間隔を0.2mse
cとしたり、電流測定レンジを10mA〜100mA、
100mA〜1A、1A〜10A及び10A〜100A
の四つに分割し、電気器具に流れる電流の値に適合する
測定レンジを自動的に選択できるようにすれば、歪みを
含む電流や大きく変化する電流を精度よく測定したい場
合、更に好ましいものとなる。
【0008】
【作用】したがって、本発明の小型消費電力測定装置
は、電源のコンセントと被測定対象となる電気器具の電
源プラグとの間に挿入される。そして、電気器具に電気
エネルギーがこの装置を介して供給される。すると、小
型消費電力測定装置は、電気器具の消費電力を測定す
る。なお、測定などに必要な電気エネルギーは電源から
供給される。
【0009】この小型消費電力測定装置において、電圧
及び電流の各信号を毎秒1回の割合で1周期間その各1
周期の二分の一以下の間隔、例えば0.2msecでサ
ンプリングし測定している。この電圧のサンプリング値
Vsと電流のサンプリング値Isからt秒時の有効消費
電力Ptを次の数式1から算出する。なお、Nは、1周
期間にサンプリングされるデータ数を示す。
【0010】
【数1】
【0011】このような算出を1秒毎に1回行い、その
時秒の消費電力値として表示部に表示する。その際、消
費電力値のかわりに消費電力量や電気料金を表示させる
ようにしたり、消費電力値や消費電力量や電気料金を切
換により表示するようにしても良い。
【0012】なお、電流の測定では、電流測定レンジを
10mA〜100mA、100mA〜1A、1A〜10
A及び10A〜100Aの四つに分割し、電気器具に流
れる電流の値に適合する測定レンジを自動的に選択する
ようにしている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0014】図1から図4に本発明の小型消費電力測定
装置の一実施例を示す。この小型消費電力測定装置1
は、電源コンセント直結型で、電源のコンセント(図示
省略)に入るプラグ部2と、被測定対象となる電気器具
6の電源プラグ7が入れられるコンセント部3と、電気
器具の消費電力等を表示する表示部4と、装置内に入れ
られた電力測定回路5とから構成されている。なお、こ
の小型消費電力測定装置1の大きさは、160mm×1
00mm×70mm程度となっている。
【0015】本装置のブロックダイアグラムを図2に示
す。プラグ部2とコンセント部3とをつなぐ線11,1
1の間にACライン8の電圧を検出する変圧器12を設
けている。検出された電圧信号Vが、電圧/電流測定切
替部13と、電圧ゼロ点検出部14と、AC/DC変換
部15に入るように、変圧器12とそれらを接続してい
る。また、線11,11の一方に、被測定対象となる電
気器具6に流入する負荷電流を検出する変流器16を設
けている。検出された負荷電流の信号Iを入力するよう
に、変流器16と電圧/電流測定切替部13とを接続し
ている。なお、電圧/電流測定切替部13は、測定する
電圧と電流の切替及び測定する電流範囲の切替の機能を
有している。
【0016】この電圧/電流測定切替部13へ入力した
電圧及び電流の各信号V,Iをデジタル化するため、8
ビットのA/D変換器17をこの切替部13に接続し、
更にこのA/D変換器17にマイクロプロセッサ18を
接続している。このマイクロプロセッサ18は、消費電
力の計算等の各種の演算の他、電圧/電流測定切替部1
3やA/D変換器17等の制御及び時計等の各機能を果
たしている。また、このマイクロプロセッサ18は、時
計設定、電気料金設定及び表示切替の各スイッチからな
るスイッチ部19と、更には、このマイクロプロセッサ
18で制御されるメモリカード20や液晶からなるディ
スプレイ21に接続されている。
【0017】AC/DC変換部15には、レギュレータ
22が接続され、装置内の各部分へ電気を供給してい
る。また、このレギュレータ22にはバックアップ用電
池も備えられている。
【0018】電圧/電流測定切替部13は、測定する電
流範囲の切替機能を有しているが、その回路構成は図3
のとおりとなっている。即ち、変流器16とA/D変換
器17との間に、四つの測定レンジに対応したアンプ2
3,24,25,26を並列に設けている。またアンプ
23にはアナログスイッチ27を、アンプ24にはアナ
ログスイッチ28を、アンプ25にはアナログスイッチ
29を、アンプ26にはアナログスイッチ30を、それ
ぞれ直列に設けている。そして、各アンプ23,24,
25,26の各入出力特性は図4に示すとおりである。
即ち、アンプ23は(A)、アンプ24は(B)、アン
プ25は(C)、そしてアンプ26は(D)の各入出力
特性を有している。また、アンプ23〜26と並列にコ
ンパレータ31が接続されている。コンパレータ31
は、アンプ23〜26へ入力される電流信号Iの大きさ
を判断して、飽和せずに最も大きな値を出力するアンプ
に接続されたアナログスイッチをオープンするよう信号
を出力する。このようにして、飽和していない出力電圧
のうち最も大きな値をA/D変換器17に入力するよう
にしている。同時に、コンパレータ31は現在どのアナ
ログスイッチがオープンしているかをマイクロプロセッ
サ18にも知らせている。
【0019】次に、このように構成された小型消費電力
測定装置の動作について説明する。
【0020】この小型消費電力測定装置1のプラグ部2
が電源コンセントに入れられる。すると本装置1は自動
的にオンとなり、電気器具6の有無にかかわらず測定を
開始する。そして、コンセント部3に被測定対象となる
電気器具6の電源プラグ7を入れ、電気器具6をオンさ
せることにより、本装置1は電気器具6の消費電力の測
定を開始する。なお、電気器具6をオンさせると本装置
1が自動的にオンするように構成したり、本装置1をオ
ンするスイッチを設け、そのスイッチをオンさせること
により測定を開始させるようにしても良い。
【0021】消費電力の測定は、まず、変圧器12から
電圧ゼロ点検出部14に入る電圧信号Vから電圧ゼロ点
を検出することから始まる。次に、マイクロプロセッサ
18は、このゼロ点検出をトリガにして電圧/電流測定
切替部13を電圧測定状態に切り替え、電圧信号Vのサ
ンプリングを1周期間(図5のT1 の期間)行う。そし
て、この1周期間(図5のT1 の期間)後の電圧ゼロ点
をトリガにして、マイクロプロセッサ18は、電圧/電
流測定切替部13を電流測定状態に切り替え、電流信号
Iのサンプリングを同じく1周期間(図5のT2 の期
間)行う。この際、コンパレータ31は電流信号Iの大
きさを判断して飽和していない出力電圧のうち最も大き
な値をA/D変換17に入力するようアナログスイッチ
27〜30を切り換えている。
【0022】なお、電圧信号V及び電流信号Iの各サン
プリングは、0.2msec間隔で行われる。そして、
その電圧のサンプリング値Vsと電流のサンプリング値
Isは、A/D変換器17によりデジタル化され、マイ
クロプロセッサ18に入力され、消費電力が演算され
る。この演算は、まずサンプリング値Vs,Isからt
秒時の有効消費電力Ptを次の数式2から算出する。な
お、Nは、1周期間にサンプリングされるデータ数を示
し、ACライン8の周波数が50Hzの時は、N=10
0となり、60Hzの時は、N=83となる。
【0023】
【数2】
【0024】このような算出を1秒毎に行い、1分間の
平均値(平均消費電力値)Pmを次の数式3から算出
し、メモリカード20に記憶させる。
【0025】
【数3】
【0026】なお、測定された消費電力値Pt は、自動
的に表示部4のディスプレイ21に表示される。また、
測定された消費電力値Pmに基づき、測定開始以後の消
費電力量を算出したり、所定の変換式に基づき電気料金
を算出したりして、この表示部4に表示させることもで
きる。その際、表示部4には一つのディスプレイ21の
みを設け、スイッチ部19のスイッチの切り替えによ
り、消費電力値Pt 、消費電力量及び電気料金を切り替
え表示させたり、表示部4に三つのディスプレイ21を
設け、各ディスプレイ21のそれぞれに消費電力値Pt
、消費電力量及び電気料金を表示させたりすることが
適宜採用される。また、スイッチ部19にオン期間のみ
各数値を表示させるスイッチを設けるようにしても良
い。
【0027】なお、消費電力量及び電気料金を表示させ
る場合、マイクロプロセッサ18内に、図6に示す計算
フローに相当するプログラムを内蔵させることにより、
本装置1を利用者にとって理解し易く使用し易いものと
することができる。即ち、まず、ICカードや各種メモ
リ類が採用されるメモリカード20をリセットしスター
トさせる(図6のA1)。そのとき、消費電力量はゼロ
の状態である(A2)。そして、1分間の平均消費電力
値Pmを1分間毎に算出し、それらを積算し消費電力量
を求め、その値を保持(記憶)させる(A3)。マイク
ロプロセッサ18から消費電力量の表示命令(A4)が
出されると、表示部4のディスプレイ21にその時点の
消費電力量を表示させる(A5)。また、同様にマイク
ロプロセッサ18から電気料金の表示命令(A6)が出
されると、表示部4のディスプレイ21にその時点の消
費電力量から換算した電気料金を表示させる(A7)。
一方、マイクロプロセッサ18は、現在時刻が各月の1
日の午前0時00分か否かのチェック(A8)を常時行
っており、もしそうであるなら、消費電力量の記憶をク
リアし、ゼロの状態に戻す(A2)。もしその時刻が各
月の1日の午前0時00分でなければ、測定を継続し、
A3の動作、即ち更に1分間の平均消費電力値Pmを算
出し、積算し消費電力量を求め、その値を保持する。こ
のようにして、毎月1日の午前零時からの消費電力量と
電気料金が分かるようになる。ここで、電気料金の改定
が行われた場合は、スイッチ部19の中の電気料金設定
スイッチで1kWh当たりの単価を変更する操作をして
変更する。
【0028】本実施例では、電気器具6の種類や動作状
況によって大きく異なる電流値に追随して、四つの測定
レンジに対応したアンプ23,24,25,26の中か
ら適切なアンプ、即ち測定レンジを選択しているので、
A/D変換器17のデジタル化の誤差を小さくでき、測
定精度を向上させることができる。また、この測定レン
ジの自動選択により、測定開始時の初期設定や測定期間
中のレンジの再設定等の操作が不要となる。
【0029】また、本実施例では、小型消費電力測定装
置1を作動させるための電気エネルギーは、接続した電
源から供給を受け、AC/DC変換部15でDC電圧に
変換された後、レギュレータ22により装置内の各部分
へ供給される。このような構成としているので、バッテ
リーの交換なしに長期間動作させることができる。な
お、消費電力値Ptは、本装置1自体を動作させるため
に要した消費電力を差し引いた値としている。また、停
電や本装置1を一時的に電源のコンセントから外した場
合に対応するため、レギュレータ22がバックアップ用
電池を備えており、積算した消費電力量や設定した電気
料金値等を内部メモリに保持すると同時に時計機能の動
作保持を行っている。尚、メモリカード20はカード自
体に電池をもっており記憶内容を保持している。
【0030】なお、上述の実施例は、本発明の好適な実
施例の一例ではあるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実
施可能である。例えば、小型消費電力測定装置1は、電
源コンセント直結型ではなく、図7のように一端にオス
のプラグ9を、他端にメスのプラグ10を有する両端コ
ード型等各種の構成とすることができる。また、消費電
力量の記憶をクリアするのを毎月の1日の午前0時00
分とはせず、他の日、例えば20日としたり、1年間単
位とし毎年の4月1日等としても良い。更に、1分間の
平均消費電力値Pmを1分間毎に算出しかつその各1分
間の値をその時刻と共にメモリカード20や他のメモリ
類に記憶させ、必要により過去1週間や過去1カ月また
は半年間の消費電力量や電気料金をマイクロプロセッサ
18で算出させ、表示部4へ表示するようにすることも
できる。
【0031】また、電圧信号と電流信号を電圧ゼロ点を
トリガにし1周期間毎交互にサンプリングし測定するよ
うにしているが、電圧信号と電流信号を同時に並列処理
するようにしても良い。
【0032】更に、本発明の小型消費電力測定装置1を
レンタル用の電気器具6に付加するようにしても良い。
こうすることにより、貸し出しの期間に電気器具6がど
のように、また、どの程度利用されたかを簡易に把握す
ることができる。そのため、レンタル料金を使用状況に
合わせてきめ細かく設定したり、電気器具6の残存寿命
を精度良く推定することができ、買い換え時期、買い換
え費用の準備に万全を期すことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の小型消費電力測定装置は、電圧と電流の各信号を50
Hzあるいは60Hzの周期に比べて十分短い間隔でサ
ンプリングし測定しているので、電流信号が50Hzあ
るいは60Hzの正弦波にならないインバータ利用機器
や歪の多い電源に接続された機器等の電圧や電流を精度
良く測定でき、この結果、消費電力を精度良く測定でき
る。
【0034】また、本発明の小型消費電力測定装置は、
電流測定レンジを複数に分割し、電気器具に流れる電流
の値に適合する測定レンジを自動的に選択するようにし
ているので、測定できる電力範囲は広くなり、消費電力
が大きく異なる電気器具を一つの測定装置で精度よく計
ることができるようになる。また、電気器具毎に測定レ
ンジを手動で切り替える作業も不要となる。
【0035】更に、本発明の小型消費電力測定装置は、
消費電力の数値の他に、測定した消費電力に基づいて計
算した他の数値を表示できるようにしているので、使用
者等が確認したい各種の数値、例えば消費電力量や電気
料金等も表示可能となる。
【0036】加えて、測定した消費電力を時系列的に記
憶するメモリを保有させているので、測定値を長期間、
例えば数カ月から1年程度に亘って確認可能となる。ま
た、測定した消費電力に基づいて計算した電気料金を表
示させているので、電力の浪費が効果的に防止でき、節
電や省エネのための動機づけが可能となる。また、電圧
信号を電圧ゼロ点をトリガにしその1周期の二分の一以
下の間隔で1周期間サンプリングし、次に続く1周期間
について電流信号を同様間隔で1周期間測定しているの
で、回路構成が簡単となる。
【0037】更には、サンプリング間隔を0.2mse
cとしているので、電圧信号の1周期の間に、50Hz
では100回、60Hzでは83回もサンプリングさ
れ、極めて精度良く電圧及び電流の各信号を測定でき
る。また、電圧のサンプリング値をVsとし、電流のサ
ンプリング値をIsとし、対応する同士を掛け合わせ、
和をとり、その値をサンプリング数で割ることにより所
定時秒の有効消費電力を算出し、この算出を1秒毎に行
い、1分間の平均値を測定した消費電力値としているの
で、消費電力値は極めて精度の高いものとなる。更に、
測定した消費電力値を測定時刻に関する情報とともにメ
モリカードに記憶させているので、必要により過去1週
間や過去1カ月または半年間の消費電力量や電気料金を
算出させたり、表示したり、他の用途に容易にこのデー
タを活用することができる。
【0038】また、電流測定レンジを10mA〜100
mA、100mA〜1A、1A〜10A及び10A〜1
00Aの四つに分割し、電気器具に流れる電流の値に適
合する測定レンジを自動的に選択するようにしているの
で、100Vの場合で1W程度から10KW程度の極め
て広い測定が可能となる。加えて、測定した消費電力に
基づいて計算した消費電力量を表示できるようにしてい
るので、電気器具の消費電力量と使用実態を把握でき、
節電や省エネのための動機づけが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型消費電力測定装置の実施例の斜視
図である。
【図2】本発明の小型消費電力測定装置のブロックダイ
アグラムを示す図である。
【図3】電流測定レンジを自動的に切り替える方法を説
明するための回路図である。
【図4】電流測定レンジ切替回路に使用されるアンプの
働きを説明するための図である。
【図5】電圧及び電流の各信号のサンプリングを説明す
るための図である。
【図6】消費電力量及び電気料金の計算フローを説明す
るためのチャート図である。
【図7】本発明の小型消費電力測定装置の他の実施例の
斜視図である。
【図8】従来の小型消費電力測定装置を示す図である。
【符号の説明】
1 小型消費電力測定装置 4 表示部 6 電気器具 7 電源プラグ 8 ACライン 12 変圧器 13 電圧/電流測定切替部 14 電圧ゼロ点検出部 16 変流器 18 マイクロプロセッサ 20 メモリカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 22/00 120 K 9214−2G (72)発明者 檜垣 泰造 東京都東村山市本町1−19−38 株式会社 ホトニクス内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源のコンセントと被測定対象となる電
    気器具の電源プラグとの間に挿入され、動作に必要な電
    気エネルギーを前記電源から供給され、かつ前記電気器
    具の消費電力を測定してなる小型消費電力測定装置にお
    いて、電圧及び電流の各信号をその各1周期の二分の一
    以下の間隔でサンプリングし測定することを特徴とする
    小型消費電力測定装置。
  2. 【請求項2】 電源のコンセントと被測定対象となる電
    気器具の電源プラグとの間に挿入され、動作に必要な電
    気エネルギーを前記電源から供給され、かつ前記電気器
    具の消費電力を測定してなる小型消費電力測定装置にお
    いて、電流測定レンジを複数に分割し、前記電気器具に
    流れる電流の値に適合する測定レンジを自動的に選択す
    ることを特徴とする小型消費電力測定装置。
  3. 【請求項3】 電源のコンセントと被測定対象となる電
    気器具の電源プラグとの間に挿入され、動作に必要な電
    気エネルギーを前記電源から供給され、かつ前記電気器
    具の消費電力を測定してなる小型消費電力測定装置にお
    いて、測定した消費電力とその消費電力に基づいて計算
    した他の数値を表示できるようにしたことを特徴とする
    小型消費電力測定装置。
  4. 【請求項4】 測定した消費電力とその消費電力に基づ
    いて計算した他の数値を表示できるようにしたことを特
    徴とする請求項1または2記載の小型消費電力測定装
    置。
  5. 【請求項5】 電流測定レンジを複数に分割し、前記電
    気器具に流れる電流の値に適合する測定レンジを自動的
    に選択することを特徴とする請求項1または3記載の小
    型消費電力測定装置。
  6. 【請求項6】 電圧及び電流の各信号をその各1周期の
    二分の一以下の間隔でサンプリングし測定することを特
    徴とする請求項2または3記載の小型消費電力測定装
    置。
  7. 【請求項7】 測定した消費電力を時系列的に記憶する
    メモリを保有したことを特徴とする請求項1から6のい
    ずれかに記載の小型消費電力測定装置。
  8. 【請求項8】 測定した消費電力に基づいて計算した電
    気料金を表示できるようにしたことを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載の小型消費電力測定装置。
  9. 【請求項9】 電圧信号をその1周期の二分の一以下の
    間隔で、ある電圧ゼロ点から1周期間サンプリングし、
    次の電圧1周期間については電流信号を同様間隔で測定
    したことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載
    の小型消費電力測定装置。
  10. 【請求項10】 サンプリング間隔を0.2msecと
    したことを特徴とする請求項9記載の小型消費電力測定
    装置。
  11. 【請求項11】 連続する2周期間の前半の1周期間で
    サンプリングした電圧値と後半の1周期間でサンプリン
    グした電流値について、それぞれ対応するもの同士を掛
    け合わせ、その乗算値の和をとり、その値を前記の1周
    期間のサンプリング数で割ることにより所定時秒の有効
    消費電力の代表値として算出し、このサンプリングおよ
    び算出を1秒毎に行い、1分間の平均値を測定消費電力
    値としたことを特徴とする請求項10記載の小型消費電
    力測定装置。
  12. 【請求項12】 測定した消費電力値を測定時刻に関す
    る情報とともにメモリカードに記憶させたことを特徴と
    する請求項11記載の小型消費電力測定装置。
  13. 【請求項13】 電流測定レンジを10mA〜100m
    A、100mA〜1A、1A〜10A及び10A〜10
    0Aの四つに分割し、前記電気器具に流れる電流の値に
    適合する測定レンジを自動的に選択することを特徴とす
    る請求項1から12のいずれかに記載の小型消費電力測
    定装置。
  14. 【請求項14】 測定した消費電力に基づいて計算した
    消費電力量を表示できるようにしたことを特徴とする請
    求項1から13のいずれかに記載の小型消費電力測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017841A (ko) * 2001-08-23 2003-03-04 주식회사 젤파워 전력량계를 이용한 전력정보 표시장치
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JP2015125079A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 横河電機株式会社 電力測定装置
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