JPH08182750A - 感染性医療廃棄物の溶融滅菌装置 - Google Patents

感染性医療廃棄物の溶融滅菌装置

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JPH08182750A
JPH08182750A JP33756994A JP33756994A JPH08182750A JP H08182750 A JPH08182750 A JP H08182750A JP 33756994 A JP33756994 A JP 33756994A JP 33756994 A JP33756994 A JP 33756994A JP H08182750 A JPH08182750 A JP H08182750A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病院等から排出される感染性医療廃棄物を溶
融滅菌し、且つ減容化することができる溶融滅菌装置を
提案する。 【構成】 感染性医療廃棄物を破砕する破砕機7と、内
部に200〜270℃前後の高温に加熱可能な加熱機構
90を設けた押出機8と、塩素ガス等を処理可能な排ガ
ス処理機10と、を備えるとともに、密閉状に連設して
なり、所定の容器aに収納された感染性医療廃棄物を、
容器aごと上記破砕機7で破砕し、破砕された廃棄物を
上記押出機8に押し込んで高温下で溶融、滅菌するとと
もに、発生した塩素ガス等を排ガス処理機10で無害化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院等から排出される
感染性医療廃棄物を溶融滅菌し、且つ減容化することが
できる溶融滅菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院やその他の医療施設から排出される
感染性医療廃棄物は、一般に薬剤により消毒するか、焼
却することにより滅菌して廃棄されている。これらの滅
菌処理は、周囲への拡散を防止するため、密閉系で行う
必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際は検査
結果を待って感染性の医療廃棄物と非感染性の医療廃棄
物とを分別することは極めて面倒であるため、多量の非
感染性の医療廃棄物が感染性医療廃棄物中に混入された
状態で排出される。即ち、前述の消毒による方法にして
も焼却による方法にしても、非感染性の廃プラスチッ
ク、脱脂綿、ガーゼ及び人工透析用ダイヤライザー(シ
リコン樹脂)などが多量に含まれた状態の混合廃棄物を
感染性医療廃棄物として処理することになるため、処理
量が膨大となり、処理時間が長く、処理コストが極めて
高いものとなっていた。しかも、例えば処理後の廃棄物
は、別途焼却したり、圧縮減容したりする必要があるの
で、これらの工程も含めると、より一層処理コストが高
くなっていた。
【0004】尚、非感染性廃棄物を加熱して圧縮する装
置としては、減容機が知られているが、この減容機は廃
プラスチック等を強引に押出機に押込み、圧縮する構成
であり、加熱温度も170〜180℃が限界であるか
ら、これを前述の感染性廃棄物の滅菌装置として流用す
ることは不可能であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、感染性医療廃棄物を破砕する破砕機
と、内部を200〜270℃前後の高温に加熱可能な加
熱機構を設けた押出機と、塩素ガス等を処理可能な排ガ
ス処理機と、を備えると共に、それぞれを密閉状に連設
してなる感染性医療廃棄物の溶融滅菌装置に関するもの
である。
【0006】
【作用】上記構成を有する本発明の溶融滅菌装置は、所
定の容器に収納された感染性医療廃棄物を、容器ごと上
記破砕機で破砕し、破砕された廃棄物を上記押出機に押
し込んで高温下で溶融、滅菌すると共に、発生した塩素
ガス等を排ガス処理機で無害化することができる。そし
て、感染性医療廃棄物は押出機内における加熱機構の2
00〜270℃(通常220〜240℃)の高温加熱と
その際に発生する塩素ガスとにより完全に滅菌すること
ができ、しかも減容化も行われるので、処理コストを大
幅に削減することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0008】本発明の溶融滅菌装置は、図1に示すよう
にコンベア1を有し、前記コンベア1に感染性廃棄物、
或いは非感染性の廃プラスチックが収容された容器a
(処理物)を載せて運び、図2に示す投入部101に臨
ませてある。上記したコンベア1としては、処理物の有
無を自動的に判定し、0.75KVA TRIAC制御
型モーターまたバーコードにより処理物を自動認識、自
動記録可能のローラコンベアを用いた。
【0009】次に、図2に示すように投入部101で
は、外シャッター機構3が開いてプッシャー機構2で容
器aを密閉状の破砕押出室70内へ押し込むと、外シャ
ッター機構3が閉まり、モーターローラー4が駆動する
とともに内シャッター機構5が開いて容器aは縦長の破
砕室71に導かれる。この破砕室71は上記破砕押出室
70の一部であるが、上記外シャッター機構3及び内シ
ャッター機構5の二重壁を備えて密閉状である。また、
この破砕室71の下方には、破砕機7が設けられ、その
さらに下方にはホッパー状の流下部72が臨み、上方に
は上下動可能なプッシャー部6(プッシャーシリンダー
61)が設けられている。容器aは、プッシャー部6で
押さえ込みながら破砕機7を通って図4及び図5に示す
押出機8へと送入される。上記破砕押出室70として
は、コンピューターコントロールされたエアシリンダ3
個と送出モーター1個とを使用し、インターロック型2
重ドアにより液体、臭気等の外部への飛散を完全に防止
した。また、図3に示すように上記破砕機7の破砕押込
み部としては、処理物(容器a)の有無を判別し、破砕
機7にエナーシャを掛け、破砕効率を上げるものを用い
た。また、密閉型破砕部としては、5.5KVA TR
IAC制御型モーター2台(73,73)により強力粉
砕し、且つ負荷状況を自動判別し、過負荷時には、自動
停止、コンピューターからの指示により自動反転し、欠
相等の電源異常に対しても、モーターを完全保護する構
造のものを用いた。軸受部は、オイルシールとメカニカ
ルシールによる4重完全密閉シールで、スクリュー押出
部よりのガス吸入により常に負圧を確保し、メンテナン
ス時のために消毒液を定期的に散布した。
【0010】図4及び図5に示すように、押出機8のシ
リンダー9は加熱機構90で電気加熱され、シリンダー
9内で発生したガスは外部へ漏洩させることなく図6に
示す接続部102を通じて排ガス処理機10へ導かれ
る。上記押出部8のスクリュー押出部81は、3.75
KVAインバーターモーターで2本のスクリューを、コ
ンピュータからの自動判別された指令によるインテリジ
ェント制御により処理物を約5分間で排出するものであ
る。軸受部はオイルシールとメカニカルシールによる4
重完全密閉シールである。また、加熱機構90はスクリ
ュー加熱溶融部であり、コンピューターにより制御され
た総合電圧25KVAの独立した32個の電力制御型ヒ
ーター91により完全滅菌できる温度(約200〜27
0℃)を提供し、且つ処理物に応じた電力を供給する節
電型ヒーターを用いた。また、コントローラーのシグナ
ルをコンピューターが管理することにより、ヒーターの
断線は勿論寿命も自動判定することができる。
【0011】尚、上記押出機7で200〜270℃の温
度下で2〜3分滞留されることにより、また押出機7内
で処理時に発生する塩素ガスにより完全滅菌される。塩
素ガスの発生は、容器aそのものまたは断ボール箱の時
は内袋が塩ビ製品のため、常に押出機7内で確保される
ことになっている。
【0012】図6に示すように排ガス処理機10では、
苛性ソーダタンク14から導かれてポンプアップされた
苛性ソーダを噴霧槽12で噴霧し、通過する排ガスと接
触させることによって塩素ガス等をNaCl等の固形物
にしてタンク13に落下させる。タンク13の底部に溜
まった固形物は適宜ドレインより抜き取れば良い。その
他の気体はパイプ先端15より排気する。途中臭気除去
のため高圧放電装置11を経由させる。ガス分離及び1
次処理部は、処理部から溶融時に発生するガス及び蒸発
蒸気を高温の状態で高周波による高圧放電装置に導き、
ガスをイオン分解するものである。また、ガス処理部
は、上記のように1次処理されたガスを苛性ソーダによ
る吸収塔を通過させることにより、処理物を処理した時
に発生するガスその他をほぼ完全に無害化できるもので
ある。処理に使用した苛性ソーダはpH値を調整してB
OD値、COD値を確認した後、自動排出する。
【0013】他方、図7に示すように押出機8より押し
出された残存物16は、水冷機18のコンベア17で受
けて移動中にシャワーで水冷される。コンベア17の終
点でカッター19により適宜大きさに切断或いは粉砕さ
れる。
【0014】以上の構成を有する本発明の溶融滅菌装置
は、破砕押出室70と排ガス処理機10とが密閉状に連
設されているので、破砕機7、押出機8及び排ガス処理
機10が一連に密閉状となり、破砕機7を押出機8の投
入口に設けたので、容易に感染性医療廃棄物を収容した
容器aを押出機8内に送入することができ、感染性医療
廃棄物に注射針、注射筒、塩ビ製品を含む廃プラスチッ
ク、人工透析用ダイヤライザー(シリコン樹脂)、ガラ
ス、メス等の金属、脱脂綿、ガーゼ等種々のものが混入
していても従来のように強制的に押し込むのではなく、
破砕するので容易に送入することができる。
【0015】また、滅菌のため、押出機7に設けた加熱
機構90では200〜270℃前後の高温にしている
が、このため有害ガスが発生する。同時に臭気も発生す
る。この対策として排ガス処理機を設置したので、大気
汚染防止法等公害防止法の規制値をクリアすることがで
きる。
【0016】さらに、残存物は臭気が強いため、水冷機
18において水で冷却後、粉砕するようにした。当該部
はフードで覆い、排ガス処理機10へ吸入される。粉砕
物は異物の分別後、燃料、再生ペレット、骨材等に再利
用することができる。
【0017】以上本発明の実施例を示したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶融滅菌
装置は、所定の容器に収納された感染性医療廃棄物を、
容器ごと上記破砕機で破砕し、破砕された廃棄物を上記
押出機に押し込んで高温下で溶融、滅菌するとともに、
発生した塩素ガス等を排ガス処理機で無害化することが
できる。そして、感染性医療廃棄物は押出機内における
200〜270℃の高温加熱と発生する塩素ガスとによ
り完全に滅菌することができ、しかも減容化も行われる
ので、処理コストを大幅に削減することができる。その
際、多量の非感染性の医療廃棄物が感染性医療廃棄物中
に混入された状態で排出されても、効率よく溶融滅菌
し、且つ減容化することができるので、極めて実用的価
値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の溶融滅菌装置の概略平面図
である。
【図2】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における投入
部及び粉砕機を示す側断面図である。
【図3】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における粉砕
機の粉砕部分を示す側断面図である。
【図4】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における押出
機の平面図である。
【図5】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における押出
機の側面図である。
【図6】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における排ガ
ス処理機を示す側断面図である。
【図7】本発明の一実施例の溶融滅菌装置における水冷
機を示す側面図である。
【符号の説明】
7 破砕機 8 押出機 10 排ガス処理機 90 加熱機構 a 容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感染性医療廃棄物を破砕する破砕機と、
    内部を200〜270℃前後の高温に加熱可能な加熱機
    構を設けた押出機と、塩素ガス等を処理可能な排ガス処
    理機と、を備えると共に、それぞれを密閉状に連設して
    なり、 所定の容器に収納された感染性医療廃棄物を、容器ごと
    上記破砕機で破砕し、破砕された廃棄物を上記押出機に
    押し込んで高温下で溶融、滅菌すると共に、発生した塩
    素ガス等を排ガス処理機で無害化する溶融滅菌装置。
JP33756994A 1994-12-28 1994-12-28 感染性医療廃棄物の溶融滅菌装置 Expired - Lifetime JP2787423B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528270A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 メディカル・ウェイスト・ソルーションズ・リミテッド 廃棄物再生方法
JP2013505152A (ja) * 2009-09-18 2013-02-14 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 感染性医療廃棄物から再生されたプラスチックならびにそれから製造された医療用デバイス
US8993644B2 (en) 2009-09-18 2015-03-31 Becton, Dickinson And Company Medical devices formed from recycled medical waste and methods of manufacture

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