JPH08182736A - ミスト発生装置 - Google Patents

ミスト発生装置

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Publication number
JPH08182736A
JPH08182736A JP33772694A JP33772694A JPH08182736A JP H08182736 A JPH08182736 A JP H08182736A JP 33772694 A JP33772694 A JP 33772694A JP 33772694 A JP33772694 A JP 33772694A JP H08182736 A JPH08182736 A JP H08182736A
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JP
Japan
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impeller
mist
base plate
plate
collision
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Application number
JP33772694A
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English (en)
Inventor
Atsuo Makita
厚雄 牧田
Katsushi Akamatsu
克志 赤松
Yasuhiro Arima
靖洋 在間
Tomohiro Nishi
智寛 西
So Yamamoto
創 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大掛かりな工事を要することなく既設の浴室
に配設された給水給湯栓に接続可能であり、構造が簡単
であって小型且つ廉価であり、ミスト噴霧量の多いミス
ト発生装置を提供する。 【構成】 円板状のベース板とベース板の上方に互いに
微小間隔を隔ててベース板に平行に積層された1枚以上
の円環板とを有する羽根車と、羽根車を回転駆動するモ
ータと、羽根車の径方向外方に、且つ羽根車の周方向に
互いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板とを備え、
稼働状態において、羽根車のベース板と円環板とは下に
凸に湾曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミスト発生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】サウナには、低湿高温環境に人体を暴露
するドライサウナと、高湿中高温環境に人体を暴露する
ミストサウナの2つの方式がある。ミストサウナには、
入浴時に喉の痛み、頭髪の乾燥等が惹起されず、優しい
入浴感が得られる等の利点がある。従来複数のミストサ
ウナ装置が提案されている。特開昭63−207927
号公報は、水を沸騰させて蒸気を発生させる蒸気発生器
と浴室とを配管接続し、蒸気を浴室内に導入する浴室暖
房装置を提案している。実開平1−138439号公報
は、ヒータで加熱した温水を超音波加湿器で霧化するス
チームサウナ装置を提案している。特開平4−2418
66号公報、特開平4−241867号公報は、ガス給
湯器で加熱した温水をポンプで加圧し、ノズルを介して
噴霧するミストサウナ装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のミストサ
ウナ装置には、既設の浴室に設置する場合に大掛かりな
工事を要し、構造が複雑であり、大型であり、且つ高価
であるという問題があった。本発明は上記の問題点に鑑
みてなされたものであり、大掛かりな工事を要すること
なく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能であ
り、構造が簡単であって小型且つ廉価であり、ミスト噴
霧量の多いミスト発生装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、円板状のベース板から成る羽根
車と、羽根車を回転駆動するモータと、羽根車の径方向
外方に、且つ羽根車の周方向に互いに間隔を隔てて配設
された複数の衝突板とを備え、稼働状態において、ベー
ス板は上に凸に湾曲していることを特徴とするミスト発
生装置を提供する。また本発明においては、円板状のベ
ース板から成る羽根車と、羽根車を回転駆動するモータ
と、羽根車の径方向外方に、且つ羽根車の周方向に互い
に間隔を隔てて配設された複数の衝突板とを備え、稼働
状態において、ベース板は下に凸に湾曲していることを
特徴とするミスト発生装置を提供する。また本発明にお
いては、円板状のベース板とベース板の上方に互いに微
小間隔を隔ててベース板に平行に積層された1枚以上の
円環板とを有する羽根車と、羽根車を回転駆動するモー
タと、羽根車の径方向外方に、且つ羽根車の周方向に互
いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板とを備え、稼
働状態において、羽根車のベース板と円環板とは下に凸
に湾曲していることを特徴とするミスト発生装置を提供
する。本発明の好ましい態様においては、衝突板は、羽
根車の回転方向に関して後退翼状に配設されている。
【0005】
【作用】本発明に係るミスト発生装置にあっては、ベー
ス板の上面中央部に温水または水を供給すると、温水ま
たは水は、回転するベース板から接線方向に剪断力を受
けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、ベース板の上
面上を、径方向外方へ流れる。稼働状態においてベース
板は上に凸に湾曲しているので、温水又は水の液膜は、
径方向外方へ流れつつ、自由表面側から順次微細ミスト
に破砕、霧化されつつ、略接線方向ヘ飛び出す。ベース
板の外縁、すなわち羽根車の外縁に到達した温水又は水
の液膜は、羽根車の外縁から、微細ミストに破砕、霧化
されつつ、略接線方向へ飛び出す。略接線方向へ飛び出
した温水または水のミストは、羽根車の径方向外方に、
且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設された衝突板の、
羽根車の回転方向に関する後面に衝突し、更に微細化さ
れる。衝突板との衝突により微細化されたミストは、反
射し、ミスト発生装置から浴室内へ上向きに噴霧され
る。
【0006】本発明に係るミスト発生装置においては、
薄厚の液膜を破砕することによりミストを発生させるの
で、温水のみならず冷水をも霧化できる。すなわち本発
明に係るミスト発生装置によれば、中高温のミストのみ
ならず低温のミストをも得ることができる。また、破砕
によって水が微細化される際に、レナード効果により、
マイナスイオンが効率良く発生する。マイナスイオンに
は、殺菌効果、鎮静効果等があると言われている。本発
明に係るミスト発生装置は、浴室内に管路を新設するこ
とにより、大掛かりな工事を要することなく既設の浴室
に配設された給水給湯栓に接続可能である。また本発明
に係るミスト発生装置は、構造が簡単であり、小型であ
り、且つ廉価である。本発明に係るミスト発生装置を既
設の浴室に配設された給水給湯栓に接続することによ
り、簡便に、既設の浴室内に、ミストサウナ装置を構成
することができる。
【0007】本発明に係るミスト発生装置においては、
稼働状態においてベース板が上に凸に湾曲しているの
で、ベース板の上面上で形成された温水又は水の液膜
は、径方向外方へ流れつつ、自由表面側から順次微細ミ
ストに破砕、霧化されつつ、略接線方向ヘ飛び出す。ベ
ース板の外縁に到達した液膜は、ベース板の外縁から微
細ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出
す。このように、ベース板の上面の略全面において、液
膜が破砕、霧化されるので、本発明に係るミスト発生装
置のミスト発生量、ひいてはミスト噴霧量は多い。
【0008】本発明に係るミスト発生装置にあっては、
ベース板の上面中央部に温水または水を供給すると、温
水または水は、回転するベース板から接線方向に剪断力
を受けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、ベース板
の上面上を、径方向外方へ流れる。稼働状態においてベ
ース板は下に凸に湾曲しているので、ベース板の外縁、
すなわち羽根車の外縁に到達した温水又は水の液膜は、
羽根車の外縁から、微細ミストに破砕、霧化されつつ、
略接線方向へ且つ上方へ飛び出す。略接線方向へ且つ上
方へ飛び出した温水または水のミストは、羽根車の径方
向外方に、且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設された
衝突板の、羽根車の回転方向に関する後面に衝突し、更
に微細化される。衝突板との衝突により微細化されたミ
ストは、反射し、ミスト発生装置から浴室内へ上向きに
噴霧される。
【0009】衝突板に衝突したミストの一部は衝突板に
付着する。衝突板に付着したミストの一部は衝突板の上
端へ向かって移動した後、衝突板の上端から再び噴霧さ
れる。衝突板に付着したミストの他の一部は衝突板の上
端まで到達できず、凝集して水滴を形成し、結局噴霧さ
れずにミスト発生装置からドロップ水として排出され
る。本発明に係るミスト発生装置においては、稼働状態
においてベース板が下に凸に湾曲しており、羽根車の外
縁から飛び出したミストは上向きの速度成分を有してい
るので、衝突板に付着したミストの多くは、衝突板の上
端まで移動して上端から再び噴霧される。従って、本発
明に係るミスト発生装置のミスト噴霧量は多い。
【0010】本発明に係るミスト発生装置にあっては、
回転する羽根車の中央開口に温水または水を供給する
と、温水または水は、ベース板と円環板との間、或いは
隣接する円環板の間に形成される微小高さの流路に流入
し、回転するベース板、円環板から接線方向に剪断力を
受けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、流路内を、
径方向外方へ流れる。稼働状態においてベース板と円環
板とは下に凸に湾曲しているので、流路の外縁、すなわ
ち羽根車の外縁に到達した温水又は水の液膜は、羽根車
の外縁から、微細ミストに破砕、霧化されつつ、略接線
方向へ且つ上方へ飛び出す。略接線方向へ且つ上方へ飛
び出した温水または水のミストは、羽根車の径方向外方
に、且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設された衝突板
の、羽根車の回転方向に関する後面に衝突し、更に微細
化される。衝突板に衝突して微細化されたミストは、反
射し、ミスト発生装置から浴室内へ上向きに噴霧され
る。
【0011】本発明に係るミスト発生装置においては、
回転する羽根車が備える円板状のベース板と円環板との
間、或いは隣接する円環板の間に形成される微小高さの
流路内で確実に薄厚の液膜が形成され、該薄厚の液膜
が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、羽根車の
径方向外方に、且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設さ
れた衝突板に衝突することにより、確実に微細ミストに
破砕、霧化される。円板状のベース板に複数枚の円環板
を互いに微小間隔を隔てて平行に積層することにより、
ミストの発生量が増加する。
【0012】衝突板に衝突したミストの一部は衝突板に
付着する。衝突板に付着したミストの一部は衝突板の上
端へ向かって移動した後、衝突板の上端から再び噴霧さ
れる。衝突板に付着したミストの他の一部は衝突板の上
端まで到達できず、凝集して水滴を形成し、結局噴霧さ
れずにミスト発生装置からドロップ水として排出され
る。本発明に係るミスト発生装置においては、稼働状態
においてベース板と円環板とは下に凸に湾曲しており、
羽根車の外縁から飛び出したミストは上向きの速度成分
を有しているので、衝突板に付着したミストの多くは、
衝突板の上端まで移動して上端から再び噴霧される。従
って、本発明に係るミスト発生装置のミスト噴霧量は多
い。
【0013】衝突板が、羽根車の回転方向に関して後退
翼状に配設されている場合には、羽根車の外縁から略接
線方向に飛び出したミストは、羽根車の回転方向に関す
る衝突板の後面に、羽根車の回転軸の方向に見て略直角
に衝突する。これにより、ミストの微細化が促進され
る。
【0014】
【実施例】本発明の第1実施例に係るミスト発生装置を
図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、浴
室の床にミスト発生装置Aが置かれている。ミスト発生
装置Aは、上端が開放され下端が閉鎖された円筒状ケー
シング1を備えている。ケーシング1は、隔壁2によ
り、上方区画1aと下方区画1bとに分割されている。
上方区画1aに面するケーシング1の下端部に開口1c
が形成されている。ケーシング1の上方区画1a内に、
羽根車3が配設されている。羽根車3は、水平に配設さ
れた円板状のベース板3aと、スペーサ3bを介し、互
いに微小間隔を隔ててベース板3a上に、且つベース板
3aに平行に積層された複数の円環板3cとを有してい
る。ミスト発生装置Aが浴室の床に置かれた状態、すな
わちミスト発生装置Aの稼働状態において、ベース板3
a、円環板3cは下に凸に湾曲している。ケーシング1
の下方区画1b内に、モータ4が配設されている。モー
タ4の出力軸4aが隔壁2を貫通してケーシング1の上
方区画1a内へ延びている。出力軸4aの上端は、ベー
ス板3aの下面中心に固定されている。隔壁2に形成さ
れた貫通穴と出力軸4aとの間の隙間は、軸封装置5に
より密封されている。
【0015】図1、2に示すように、羽根車3の径方向
外方に、複数の平板状の衝突板6が、周方向に互いに間
隔を隔て、且つ羽根車3の回転方向に関して後退翼状に
配設されている。衝突板6は、ケーシング1の上端に形
成されたスリット1d内に差し込まれて、ケーシング1
に固定されている。図3に示すように、衝突板6は、上
方から見下ろした時に、羽根車3の回転方向に関する衝
突板6の後面が見えるように、水平面に対して傾斜して
配設されている。
【0016】図1、4に示すように、最上段の円環板3
cから上方に微小間隔を隔てて、羽根車3と衝突板6と
を覆う円板状の蓋部材7が配設されている。蓋部材7の
中央には、羽根車3の中央開口3dに対峙して開口7a
が形成されている。図4に示すように、蓋部材7には、
衝突板6と同数の略矩形の切欠部7bが形成されてい
る。各切欠部7bの一辺7b1 は、対応する衝突板6の
上端部の、羽根車3の回転方向に関する前面に当接して
いる。各切欠部7bの、一辺7b1 に対峙する一辺7b
2 は、対応する衝突板6の上端の、羽根車3の回転方向
に関する後面から周方向に指が入らない程度の間隔を隔
てている。蓋部材7は螺子8によって、ケーシング1の
上端に固定されている。モータ4に隣接して、モータ駆
動用電源として充電可能な電池9が配設されている。
【0017】浴室内に配設された給水給湯栓に、弁10
と分岐管11とが取り付けられている。給水給湯ホース
12の一端が、カプラー13を介して分岐管11に接続
され、他端が、カプラー14を介して、ミスト発生装置
Aの蓋部材7に形成された開口7aに接続されている。
弁10と、分岐管11と、給水給湯ホース12と、カプ
ラー13、14とにより、給水給湯装置Bが構成されて
いる。ミスト発生装置Aと給水給湯装置Bとにより、ミ
ストサウナ装置が構成されている。
【0018】上記構成を有するミスト発生装置Aの作動
を以下に説明する。入浴者が弁11を開き、ミスト発生
装置Aの図示しない始動スイッチをONする。モータ4
が回転を開始する。図示しない給湯機の作動により作ら
れた温水が、浴室内に配設された給水給湯栓と分岐管1
1とを通り、ミスト発生装置Aの蓋部材7に形成された
開口7aを経て、回転する羽根車3の中央開口3dに供
給される。温水は、ベース板3aと円環板3cとの間、
或いは隣接する円環板3cの間に形成される微小高さの
流路に流入し、回転するベース板3a、円環板3cから
接線方向に剪断力を受けて加速され、薄厚の液膜を形成
しつつ、流路内を、径方向外方へ流れる。
【0019】稼働状態においてベース板3a、円環板3
cは下に凸に湾曲しているので、図2、図3で2重矢印
で示すように、流路の外縁、すなわち羽根車3の外縁に
到達した温水の液膜は、羽根車3の外縁から、微細ミス
トに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ且つ上向きに飛
び出す。略接線方向へ且つ上向きに飛び出した温水のミ
ストは、羽根車3の径方向外方に、周方向に互いに間隔
を隔てて配設され、且つ羽根車3の回転方向に関して後
退翼状に配設された衝突板6の、羽根車3の回転方向に
関する後面に、上方から見て略直角に衝突し、更に微細
化される。ミストが、衝突板6の、羽根車3の回転方向
に関する後面に、上方から見て略直角に衝突することに
より、ミストの微細化が促進される。
【0020】図3で2重矢印で示すように、水平面に対
して傾斜して配設された衝突板6の、上方から見下ろし
た時に見える羽根車3の回転方向に関する後面に衝突し
て微細化されたミストは、上方へ反射し、蓋部材7の切
欠部7bを通って、ミスト発生装置Aから上方へ噴出す
る。衝突板6に衝突したミストの一部は衝突板6に付着
する。図3で2重矢印で示すように、衝突板6に衝突す
るミストは上向きの速度成分を有しているので、衝突板
6に付着したミストαの多くは、衝突板6上を上端まで
移動し、図3で3重矢印で示すように、衝突板の上端か
ら再び噴霧される。衝突板6に付着した残余のミストは
衝突板6の上端まで到達できず、凝集して水滴を形成
し、ケーシング1の第1区画1aの底部へ向かって落下
し、ケーシング1に形成された開口1cを通って、浴室
の床等へ排出される。
【0021】本ミスト発生装置Aにおいては、回転する
羽根車3が備える円板状のベース板3aと円環板3cと
の間、或いは隣接する円環板3cの間に形成される微小
高さの流路内で確実に薄厚の液膜が形成され、該薄厚の
液膜が、羽根車3の外縁から略接線方向に飛び出し、且
つ羽根車3の回転方向に関して後退翼状に配設された衝
突板6に上方から見て略直角に衝突することにより、確
実に微細ミストに破砕、霧化される。円環板3cの枚数
を増減することにより、ミスト発生量を増加、減少させ
ることができる。本ミスト発生装置Aにおいては、薄厚
の液膜を破砕することによりミストを発生させるので、
温水のみならず冷水をも霧化できる。すなわち本ミスト
発生装置Aによれば、中高温のミストのみならず低温の
ミストをも得ることができる。また、破砕によって水が
微細化される際に、レナード効果により、マイナスイオ
ンが効率良く発生する。マイナスイオンには、殺菌効
果、鎮静効果等があると言われている。本ミスト発生装
置Aは、羽根車3の中央開口3dへ温水又は水を導く管
路を新設することにより、大掛かりな工事を要すること
なく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能であ
る。また本発明に係るミスト発生装置は、構造が簡単で
あり、小型であり、且つ廉価である。本発明に係るミス
ト発生装置を既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続
することにより、簡便に、既設の浴室内に、ミストサウ
ナ装置を構成することができる。
【0022】本ミスト発生装置Aにおいては、稼働状態
においてベース板3aと円環板3cとが下に凸に湾曲し
ており、羽根車3の外縁から飛び出したミストは上向き
の速度成分を有しているので、衝突板6に付着したミス
トの多は、衝突板の上端まで移動して再び噴霧される。
従って、本ミスト発生装置Aのミスト噴霧量は多い。
【0023】本発明の第2実施例に係るミスト発生装置
を図5に基づいて説明する。本実施例に係るミスト発生
装置Cにおいては、羽根車3は円板状のベース板3aの
みにより構成されている。ミスト発生装置Cが浴室の床
に載置された状態、すなわちミスト発生装置Cの稼働状
態において、ベース板3aは上に凸に湾曲している。上
記を除き本実施例に係るミスト発生装置Cは第1実施例
に係るミスト発生装置Aと同一の構成を有している。
【0024】本実施例に係るミスト発生装置Cにおいて
は、蓋部材7に形成された開口7aを介して、ベース板
3aの中央部上面に温水または水を供給すると、温水ま
たは水は、回転するベース板3aから接線方向に剪断力
を受けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、ベース板
3aの上面上を、径方向外方へ流れる。ミスト発生装置
Cの稼働状態においてベース板3aは上に凸に湾曲して
いるので、図5で2重矢印で示すように、温水又は水の
液膜は、径方向外方へ流れつつ、自由表面側から順次微
細ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向ヘ飛び出
す。ベース板3aの外縁、すなわち羽根車3の外縁に到
達した温水又は水の液膜は、羽根車3の外縁から、微細
ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出す。
略接線方向へ飛び出した温水または水のミストは、羽根
車3の径方向外方に、周方向に互いに間隔を隔て、且つ
羽根車3の回転方向に関して後退翼状に配設された衝突
板6の、羽根車3の回転方向に関する後面に、上方から
見て略直角に衝突し、更に微細化される。衝突板6との
衝突により微細化されたミストは、反射し、蓋部材7の
切欠部7bを通って、ミスト発生装置Cから浴室内へ噴
霧される。
【0025】前述のごとく、本ミスト発生装置Cにおい
ては、ミスト発生装置Cの稼働状態においてベース板3
aが上に凸に湾曲しているので、ベース板3aの上面上
で形成された温水又は水の液膜は、径方向外方へ流れつ
つ、自由表面側から順次微細ミストに破砕、霧化されつ
つ、略接線方向ヘ飛び出す。ベース板3aの外縁に到達
した液膜は、ベース板3aの外縁から微細ミストに破
砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出す。このよう
に、ベース板3aの上面の略全面において、液膜が破
砕、霧化されるので、本ミスト発生装置Cのミスト発生
量、ひいてはミスト噴霧量は多い。
【0026】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、第1
実施例において、円環板3cの枚数は、1枚以上あれば
良い。1枚以上あれば、薄厚の液膜を形成する流路が得
られる。第1実施例において、ミスト発生装置Aの羽根
車3を、円板状のベース板3aのみにより構成しても良
い。この場合には、ベース板3aの中央部に供給された
温水または水は、回転するベース板3aから接線方向に
剪断力を受けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、ベ
ース板3aの上面を、径方向外方へ流れ、ベース板3a
の外縁、すなわち羽根車3の外縁から、微細ミストに破
砕、霧化されつつ、略接線方向へ且つ上向きに飛び出
す。ミスト発生装置Aの電源を家庭用電源としても良
い。
【0027】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係るミスト発生
装置においては、回転する羽根車が備える円板状のベー
ス板上で薄厚の温水の液膜が形成され、該薄厚の液膜
が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、更に羽根
車の径方向外方に周方向に互いに間隔を隔てて配設され
た複数の衝突板に衝突することにより、確実に微細ミス
トに破砕、霧化される。本発明に係るミスト発生装置に
おいては、薄厚の液膜を破砕することによりミストを発
生させるので、温水のみならず冷水をも霧化できる。す
なわち本発明に係るミスト発生装置によれば、中高温の
ミストのみならず低温のミストをも得ることができる。
また、破砕によって水が微細化される際に、レナード効
果により、マイナスイオンが効率良く発生する。マイナ
スイオンには、殺菌効果、鎮静効果等があると言われて
いる。本発明に係るミスト発生装置は、浴室内に管路を
新設することにより、大掛かりな工事を要することなく
既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能である。
また本発明に係るミスト発生装置は、構造が簡単であ
り、小型であり、且つ廉価である。本発明に係るミスト
発生装置を既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続す
ることにより、簡便に、既設の浴室内に、ミストサウナ
装置を構成することができる。
【0028】本発明に係るミスト発生装置においては、
稼働状態においてベース板が上に凸に湾曲しているの
で、ベース板の上面上で形成された温水又は水の液膜
は、径方向外方へ流れつつ、自由表面側から順次微細ミ
ストに破砕、霧化されつつ、略接線方向ヘ飛び出す。ベ
ース板の外縁に到達した液膜は、ベース板の外縁から微
細ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出
す。このように、ベース板の上面の略全面において、液
膜が破砕、霧化されるので、本発明に係るミスト発生装
置のミスト発生量、ひいてはミスト噴霧量は多い。
【0029】本発明に係るミスト発生装置においては、
稼働状態においてベース板が下に凸に湾曲しており、羽
根車の外縁から飛び出したミストは上向きの速度成分を
有しているので、衝突板に付着したミストの多くが衝突
板の上端まで移動して上端から再び噴霧される。従っ
て、本発明に係るミスト発生装置のミスト噴霧量は多
い。
【0030】本発明に係るミスト発生装置においては、
回転する羽根車が備える円板状のベース板と円環板との
間、或いは隣接する円環板の間に形成される微小高さの
流路内で確実に薄厚の液膜が形成され、該薄厚の液膜
が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、更に、羽
根車の径方向外方に周方向に互いに間隔を隔てて配設さ
れた複数の衝突板に衝突することにより、確実に微細ミ
ストに破砕、霧化される。円板状のベース板に複数枚の
円環板を互いに微小間隔を隔てて平行に積層することに
より、ミストの発生量が増加する。
【0031】本発明に係るミスト発生装置においては、
稼働状態においてベース板と円環板とは下に凸に湾曲し
ており、羽根車の外縁から飛び出したミストは上向きの
速度成分を有しているので、衝突板に付着したミストの
多くが衝突板の上端まで移動して上端から再び噴霧され
る。従って、本発明に係るミスト発生装置のミスト発生
量は多い。
【0032】衝突板が、羽根車の回転方向に関して後退
翼状に配設されている場合には、羽根車の外縁から略接
線方向に飛び出したミストは、羽根車の回転方向に関す
る衝突板の後面に、羽根車の回転軸の方向に見て略直角
に衝突する。これにより、ミストの微細化が促進され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るミスト発生装置と、
該ミスト発生装置を備えるミストサウナ装置の構成図で
ある。
【図2】図1のII-II 矢視図である。
【図3】図2のIII-III 矢視図である。
【図4】図1のIV-IV 矢視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るミスト発生装置と、
該ミスト発生装置を備えるミストサウナ装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
A、C ミスト発生装置 B 給水給湯装置 1 ケーシング 1a 上方区画 1b 下方区画 1c 開口 3 羽根車 3a ベース板 4 モータ 4a モータの出力軸 6 衝突板 7 蓋部材 7b 切欠部 9 乾電池 10 切替弁 11 分岐管 12 給湯ホース 13、14 カプラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 在間 靖洋 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 西 智寛 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 山本 創 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のベース板から成る羽根車と、羽
    根車を回転駆動するモータと、羽根車の径方向外方に、
    且つ羽根車の周方向に互いに間隔を隔てて配設された複
    数の衝突板とを備え、稼働状態において、ベース板は上
    に凸に湾曲していることを特徴とするミスト発生装置。
  2. 【請求項2】 円板状のベース板から成る羽根車と、羽
    根車を回転駆動するモータと、羽根車の径方向外方に、
    且つ羽根車の周方向に互いに間隔を隔てて配設された複
    数の衝突板とを備え、稼働状態において、ベース板は下
    に凸に湾曲していることを特徴とするミスト発生装置。
  3. 【請求項3】 円板状のベース板とベース板の上方に互
    いに微小間隔を隔ててベース板に平行に積層された1枚
    以上の円環板とを有する羽根車と、羽根車を回転駆動す
    るモータと、羽根車の径方向外方に、且つ羽根車の周方
    向に互いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板とを備
    え、稼働状態において、羽根車のベース板と円環板とは
    下に凸に湾曲していることを特徴とするミスト発生装
    置。
  4. 【請求項4】 衝突板は、羽根車の回転方向に関して後
    退翼状に配設されていることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れか1項に記載のミスト発生装置。
JP33772694A 1994-12-28 1994-12-28 ミスト発生装置 Pending JPH08182736A (ja)

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