JP3269303B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

ミスト発生装置

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JP3269303B2
JP3269303B2 JP33771694A JP33771694A JP3269303B2 JP 3269303 B2 JP3269303 B2 JP 3269303B2 JP 33771694 A JP33771694 A JP 33771694A JP 33771694 A JP33771694 A JP 33771694A JP 3269303 B2 JP3269303 B2 JP 3269303B2
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厚雄 牧田
克志 赤松
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智寛 西
創 山本
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミスト発生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】サウナには、低湿高温環境に人体を暴露
するドライサウナと、高湿中高温環境に人体を暴露する
ミストサウナの2つの方式がある。ミストサウナには、
入浴時に喉の痛み、頭髪の乾燥等が惹起されず、優しい
入浴感が得られる等の利点がある。従来複数のミストサ
ウナ装置が提案されている。特開昭63−207927
号公報は、水を沸騰させて蒸気を発生させる蒸気発生器
と浴室とを配管接続し、蒸気を浴室内に導入する浴室暖
房装置を提案している。実開平1−138439号公報
は、ヒータで加熱した温水を超音波加湿器で霧化するス
チームサウナ装置を提案している。特開平4−2418
66号公報、特開平4−241867号公報は、ガス給
湯器で加熱した温水をポンプで加圧し、ノズルを介して
噴霧するミストサウナ装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のミストサ
ウナ装置には、既設の浴室に設置する場合に大掛かりな
工事を要し、構造が複雑であり、大型であり、且つ高価
であるという問題があった。本発明は上記の問題点に鑑
みてなされたものであり、大掛かりな工事を要すること
なく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能であ
り、構造が簡単であり、小型であり、廉価であり、且つ
安全性の高いミスト発生装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、円板状のベース板から成る羽根
車と、ベース板の一方の面側に配設された羽根車を回転
駆動するモータと、羽根車の径方向外方に且つ羽根車の
周方向に互いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板
と、ベース板の他方の面を開放端側へ向けて羽根車とモ
ータと衝突板とを収容する有底筒状のケーシングと、ベ
ース板の他方の面側にベース板から微小間隔を隔てて配
設された羽根車を覆う蓋部材とを備え、蓋部材には羽根
車の中央部に対峙して開口が形成され、更に、ベース板
の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔を隔て配
設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設されて、羽根
車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備えるミスト
発生装置を提供する本発明の好ましい態様において
は、ミスト発生装置は、ベース板の他方の面側に、羽根
車の回転方向に関する衝突板の後面に沿う狭幅の領域を
除いて配設され、隣接する衝突板間の隙間を塞ぐ第2の
蓋部材を備える。
【0005】本発明においては、円板状のベース板の一
方の面側に配設されたモータと、前記ベース板と前記ベ
ース板の他方の面側に互いに微小間隔を隔てて前記ベー
ス板に平行に積層された1枚以上の円環板とを有し前記
モータにより回転駆動される羽根車と、羽根車の径方向
外方に且つ羽根車の周方向に互いに間隔を隔てて配設さ
れた複数の衝突板と、ベース板の他方の面を開放端側へ
向けて羽根車とモータと衝突板とを収容する有底筒状の
ケーシングと、ベース板から最も離れた円環板から微小
間隔を隔てて羽根車を覆う蓋部材を備え、蓋部材には羽
根車の中央開口に対峙して開口が形成され、更に、ベー
ス板の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔を隔
て配設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設されて、
羽根車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備えるミ
スト発生装置を提供する。本発明の好ましい態様におい
ては、ミスト発生装置は、ベース板の他方の面側に、且
つベース板から最も離れた円環板よりも更にベース板か
ら離れた位置に、且つ羽根車の回転方向に関する衝突板
の後面に沿う狭幅の領域を除いて配設され、隣接する衝
突板間の隙間を塞ぐ第2の蓋部材を備える。本発明の好
ましい態様においては、衝突板は羽根車の回転方向に関
して後退翼状に配設されている。
【0006】
【作用】本発明に係るミスト発生装置にあっては、蓋部
材の開口を介して、円板状のベース板の他方の面側か
ら、ベース板の中央部に温水または水を供給すると、温
水または水は、回転するベース板から接線方向に剪断力
を受けて加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、ベース板
の他方の面上を、径方向外方へ流れる。ベース板の外
縁、すなわち羽根車の外縁に到達した温水又は水の液膜
は、羽根車の外縁から、微細ミストに破砕、霧化されつ
つ、略接線方向へ飛び出す。略接線方向へ飛び出した温
水または水のミストは、羽根車の径方向外方に且つ周方
向に互いに間隔を隔てて配設された衝突板の、羽根車の
回転方向に関する後面に衝突し、更に微細化される。微
細化されたミストは、互いに隣接する衝突板間の隙間を
通ってミスト発生装置から浴室内へ吐出される。本発明
に係るミスト発生装置においては、薄厚の液膜を破砕す
ることによりミストを発生させるので、温水のみならず
冷水をも霧化できる。すなわち本発明に係るミスト発生
装置によれば、中高温のミストのみならず低温のミスト
をも得ることができる。また、破砕によって水が微細化
される際に、レナード効果により、マイナスイオンが効
率良く発生する。マイナスイオンには、殺菌効果、鎮静
効果等があると言われている。本発明に係るミスト発生
装置は、浴室内に管路を新設することにより、大掛かり
な工事を要することなく既設の浴室に配設された給水給
湯栓に接続可能である。また本発明に係るミスト発生装
置は、構造が簡単であり、小型であり、且つ廉価であ
る。本発明に係るミスト発生装置を既設の浴室に配設さ
れた給水給湯栓に接続することにより、簡便に、既設の
浴室内に、ミストサウナ装置を構成することができる。
【0007】本発明に係るミスト発生装置は、ベース板
の他方の面側にベース板から微小間隔を隔てて配設され
た羽根車を覆う蓋部材を備えているので、使用者が誤っ
て回転する羽根車に軸方向から指を接触させる事態の発
生が防止される。従って、本発明に係るミスト発生装置
は、安全性が高い。本発明に係るミスト発生装置は、ベ
ース板の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔を
隔てて配設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設され
て、羽根車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備え
ており、また一般に羽根車の厚さは余り大きくないの
で、互いに隣接する衝突板間の隙間に指が差し込まれた
としても、差し込まれた指先は壁部材に当接することに
より側方からの羽根車への接近を阻止される。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が防止され、ミスト発生装置の安全性が更に向上す
る。羽根車の厚さが十分に小さく、ひいては羽根車を覆
う蓋部材と環状の壁部材の端面との間の隙間が指の侵入
を許さない程度に狭い場合には、互いに隣接する衝突板
間の隙間に指が差し込まれたとしても、差し込まれた指
先は側方から羽根車へ接近することができない。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が完全に防止され、ミスト発生装置の安全性がより一
層向上する。
【0008】上記ミスト発生装置が、ベース板の他方の
面側に、羽根車の回転方向に関する衝突板の後面に沿う
狭幅の領域を除いて配設され、隣接する衝突板間の隙間
を塞ぐ第2の蓋部材を備える場合には、衝突板間に指が
差し込まれる事態の発生が防止され、指先が回転する羽
根車に側方から接触する事態の発生がより確実に防止さ
れ、ミスト発生装置の安全性が更に向上する。
【0009】本発明に係るミスト発生装置にあっては、
蓋部材の開口を介して、ベース板の他方の面側から、回
転する羽根車の中央開口に温水または水を供給すると、
温水または水は、ベース板と円環板との間、或いは隣接
する円環板の間に形成される微小高さの流路に流入し、
回転するベース板、円環板から接線方向に剪断力を受け
て加速され、薄厚の液膜を形成しつつ、流路内を、径方
向外方へ流れる。流路の外縁、すなわち羽根車の外縁に
到達した温水又は水の液膜は、羽根車の外縁から、微細
ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出す。
略接線方向へ飛び出した温水または水のミストは、羽根
車の径方向外方に且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設
された衝突板の、羽根車の回転方向に関する後面に衝突
し、更に微細化される。微細化されたミストは、互いに
隣接する衝突板間の隙間を通ってミスト発生装置から浴
室内へ吐出される。本発明に係るミスト発生装置におい
ては、回転する羽根車が備える円板状のベース板と円環
板との間、或いは隣接する円環板の間に形成される微小
高さの流路内で確実に薄厚の液膜が形成され、該薄厚の
液膜が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、且つ
衝突板に衝突することにより、確実に微細ミストに破
砕、霧化される。円板状のベース板に複数枚の円環板を
互いに微小間隔を隔てて平行に積層することにより、ミ
ストの発生量が増加する。本発明に係るミスト発生装置
においては、薄厚の液膜を破砕することによりミストを
発生させるので、温水のみならず冷水をも霧化できる。
すなわち本発明に係るミスト発生装置によれば、中高温
のミストのみならず低温のミストをも得ることができ
る。また、破砕によって水が微細化される際に、レナー
ド効果により、マイナスイオンが効率良く発生する。マ
イナスイオンには、殺菌効果、鎮静効果等があると言わ
れている。本発明に係るミスト発生装置は、浴室内に管
路を新設することにより、大掛かりな工事を要すること
なく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能であ
る。また本発明に係るミスト発生装置は、構造が簡単で
あり、小型であり、且つ廉価である。本発明に係るミス
ト発生装置を既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続
することにより、簡便に、既設の浴室内に、ミストサウ
ナ装置を構成することができる。
【0010】本発明に係るミスト発生装置は、ベース板
から最も離れた円環板から微小間隔を隔てて配設され
た、羽根車を覆う蓋部材を備えているので、使用者が誤
って回転する羽根車に軸方向から指を接触させる事態の
発生が防止される。従って、本発明に係るミスト発生装
置は、安全性が高い。本発明に係るミスト発生装置は、
ベース板の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔
を隔てて配設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設さ
れて、羽根車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備
えており、また一般に羽根車の厚さは余り大きくないの
で、互いに隣接する衝突板間の隙間に指が差し込まれた
としても、差し込まれた指先は壁部材に当接することに
より側方からの羽根車への接近を阻止される。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が防止され、ミスト発生装置の安全性が更に向上す
る。羽根車の厚さが十分に小さく、ひいては羽根車を覆
う蓋部材と環状の壁部材の端面との間の隙間が指の侵入
を許さない程度に狭い場合には、互いに隣接する衝突板
間の隙間に指が差し込まれたとしても、差し込まれた指
先は側方から羽根車へ接近することができない。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が完全に防止され、ミスト発生装置の安全性がより一
層向上する。
【0011】上記ミスト発生装置が、ベース板の他方の
面側に、且つベース板から最も離れた円環板よりも更に
ベース板から離れた位置に、且つ羽根車の回転方向に関
する衝突板の後面に沿う狭幅の領域を除いて配設され、
隣接する衝突板間の隙間を塞ぐ蓋部材を備える場合に
は、衝突板間に指が差し込まれる事態の発生がより確実
に防止され、指先が回転する羽根車に側方から接触する
事態の発生がより確実に防止され、ミスト発生装置の安
全性が更に向上する。衝突板が羽根車の回転方向に関し
て後退翼状に配設されている場合には、羽根車の外縁か
ら略接線方向ヘ飛び出したミストが、羽根車の回転方向
に関する衝突板の後面に、羽根車の回転軸の方向に見
て、略直角に衝突する。これにより、ミストの微細化が
促進される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例に係るミスト発生装置を図1
〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、浴室の
床にミスト発生装置Aが置かれている。ミスト発生装置
Aは、上端が開放された円筒状ケーシング1を備えてい
る。ケーシング1は、隔壁2により、上方区画1aと下
方区画1bとに分割されている。上方区画1aに面する
ケーシング1の下端部に開口1cが形成されている。ケ
ーシング1の上方区画1a内に、羽根車3が配設されて
いる。羽根車3は、水平に配設された円板状のベース板
3aと、スペーサ3bを介し、互いに微小間隔を隔てて
ベース板3a上に、且つベース板3aに平行に積層され
た複数の円環板3cとを有している。ケーシング1の下
方区画1b内に、モータ4が配設されている。モータ4
の出力軸4aが隔壁2を貫通してケーシング1の上方区
画1a内へ延びている。出力軸4aの上端は、ベース板
3aの下面中心に固定されている。隔壁2に形成された
貫通穴と出力軸4aとの間の隙間は、軸封装置5により
密封されている。
【0013】図1、2に示すように、羽根車3の径方向
外方に、複数の平板状の衝突板6が、周方向に互いに間
隔を隔て、且つ羽根車3の回転方向に関して後退翼状に
配設されている。衝突板6は、ケーシング1の上端に形
成されたスリット1d内に差し込まれて、ケーシング1
に固定されている。図3に示すように、衝突板6は、上
方から見下ろした時に、羽根車3の回転方向に関する衝
突板6の後面が見えるように、水平面に対して傾斜して
配設されている。
【0014】図1、4に示すように、最上段の円環板3
cから上方に微小間隔を隔てて、羽根車3を覆う円板状
の第1蓋部材7が配設されている。第1蓋部材7の中央
には、羽根車3の円柱状の中央開口3dに対峙して開口
7aが形成されている。図1、4に示すように、第1蓋
部材7が径方向外方へ延長されて第2蓋部材8が形成さ
れている。第2蓋部材8には、衝突板6と同数の略矩形
の切欠部8aが形成されている。各切欠部8aの一辺8
1 は、対応する衝突板6の上端部前面に当接してい
る。各切欠部8aの、一辺8a1 に対峙する一辺8a2
は、対応する衝突板6の上端後面から周方向に指が入ら
ない程度の間隔を隔てている。第2蓋部材8は、螺子9
により、ケーシング1の上端に固定されている。上記説
明から分かるように、第2蓋部材8により、隣接する衝
突板6間の隙間は、衝突板6の後面に沿う指が入らない
程度の狭幅の切欠部8aを除いて、塞がれている。図
1、2に示すように、ベース板3aの上面から下方に微
小間隔を隔てて、且つベース板3aと衝突板6との間
に、羽根車3の外周の全周に沿って延在する円環状の壁
部材10が配設されている。壁部材10は隔壁2に固定
されている。壁部材10の下端部には開口10aが形成
されている。
【0015】モータ4の電源コード11が、スイッチ1
2を介して、浴室外へ延び、家庭用電源に接続してい
る。
【0016】浴室内に配設された給水給湯栓に、弁13
と分岐管14とが取り付けられている。給水給湯ホース
15の一端が、カプラー16を介して分岐管14に接続
され、他端が、カプラー17を介して、ミスト発生装置
Aの第1蓋部材7に形成された開口7aに接続されてい
る。弁13と、分岐管14と、給水給湯ホース15と、
カプラー16、17とにより、給水給湯装置Bが構成さ
れている。ミスト発生装置Aと給水給湯装置Bとによ
り、ミストサウナ装置が構成されている。
【0017】上記構成を有する本実施例に係るミスト発
生装置の作動を以下に説明する。入浴者が弁13を開
き、同時に、スイッチ12をONする。浴室外に配設さ
れた図示しない給湯機が作動を開始し、モータ4が回転
を開始する。図示しない給湯機の作動により作られた温
水が、浴室内に配設された給水給湯栓と分岐管14とを
通り、ミスト発生装置Aの第1蓋部材7に形成された開
口7aを経て、回転する羽根車3の中央開口3dに供給
される。温水は、ベース板3aと円環板3cとの間、或
いは隣接する円環板3cの間に形成される微小高さの流
路に流入し、回転するベース板3a、円環板3cから接
線方向に剪断力を受けて加速され、薄厚の液膜を形成し
つつ、流路内を、径方向外方へ流れる。
【0018】図2で2重矢印で示すように、流路の外
縁、すなわち羽根車3の外縁に到達した温水の液膜は、
羽根車3の外縁から、微細ミストに破砕、霧化されつ
つ、略接線方向へ飛び出す。略接線方向へ飛び出した温
水のミストは、羽根車3の径方向外方に、周方向に互い
に間隔を隔てて配設され、且つ羽根車3の回転方向に関
して後退翼状に配設された衝突板6の、羽根車3の回転
方向に関する後面に、上方から見て略直角に衝突し、更
に微細化される。ミストが羽根車3の回転方向に関する
後面に上方から見て略直角に衝突することにより、ミス
トの微細化が促進される。
【0019】図3で2重矢印で示すように、水平面に対
して傾斜して配設された衝突板6の、上方から見下ろし
た時に見える羽根車3の回転方向に関する後面に衝突し
て微細化されたミストは、上方へ反射し、第2蓋部材8
の切欠部8aを通って、ミスト発生装置Aから上方へ噴
出する。衝突板6に付着した水滴や、比較的大粒径のミ
スト等は、ケーシング1の第1区画1aの底部へ向かっ
て落下し、ケーシング1に形成された開口1cを通っ
て、浴室の床等へ排出される。
【0020】本発明に係るミスト発生装置Aにおいて
は、回転する羽根車3が備える円板状のベース板3aと
円環板3cとの間、或いは隣接する円環板3cの間に形
成される微小高さの流路内で確実に薄厚の液膜が形成さ
れ、該薄厚の液膜が、羽根車3の外縁から略接線方向に
飛び出し、且つ羽根車3の回転方向に関して後退翼状に
配設された衝突板6に上方から見て略直角に衝突するこ
とにより、確実に微細ミストに破砕、霧化される。円環
板3cの枚数を増減することにより、ミスト発生量を増
加、減少させることができる。本ミスト発生装置Aにお
いては、薄厚の液膜を破砕することによりミストを発生
させるので、温水のみならず冷水をも霧化できる。すな
わち本ミスト発生装置Aによれば、中高温のミストのみ
ならず低温のミストをも得ることができる。また、破砕
によって水が微細化される際に、レナード効果により、
マイナスイオンが効率良く発生する。マイナスイオンに
は、殺菌効果、鎮静効果等があると言われている。本ミ
スト発生装置Aは、羽根車3の中央開口3dへ温水又は
水を導く管路を新設することにより、大掛かりな工事を
要することなく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接
続可能である。また本発明に係るミスト発生装置は、構
造が簡単であり、小型であり、且つ廉価である。本発明
に係るミスト発生装置を既設の浴室に配設された給水給
湯栓に接続することにより、簡便に、既設の浴室内に、
ミストサウナ装置を構成することができる。
【0021】本ミスト発生装置Aにおいては、羽根車3
を覆う円板状の第1蓋部材7が配設されているので、使
用者が誤って回転する羽根車3に上方から指を接触させ
る事態の発生が防止される。本ミスト発生装置Aにおい
ては、羽根車3の回転方向に関する衝突板6の後面に沿
う、指が入らない程度の狭幅の切欠部8aを除いて、隣
接する衝突板6間の隙間が、第2蓋部材8により塞がれ
ているので、使用者が誤って衝突板6間に指を差し込
み、指先を回転する羽根車3に側方から接触させる事態
の発生が防止される。本ミスト発生装置Aにおいては、
ベース板3aの上面から下方に微小間隔を隔てて、且つ
ベース板3aと衝突板6との間に、羽根車3の外周の全
周に沿って延在する円環状の壁部材10が配設されてお
り、また一般に羽根車3の厚さは余り大きくなく、壁部
材10の上端と第2蓋部材8の切欠部8aとの間の上下
方向の間隔は比較的狭いので、万一第2蓋部材8の切欠
部8aに指が差し込まれたとしても、図5に示すよう
に、差し込まれた指先は、壁部材10に当接することに
より、側方からの羽根車3への接近を阻止される。この
結果、指先が回転する羽根車3に側方から接触する事態
の発生が防止される。
【0022】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、円環
板3cの枚数は、1枚以上あれば良い。1枚以上あれ
ば、薄厚の液膜を形成する流路が得られる。ミスト発生
装置Aの羽根車3を、円板状のベース板3aのみにより
構成しても良い。この場合には、ベース板3aの中央部
に供給された温水または水は、回転するベース板3aか
ら接線方向に剪断力を受けて加速され、薄厚の液膜を形
成しつつ、ベース板3aの上面を、径方向外方へ流れ、
ベース板3aの外縁、すなわち羽根車3の外縁から、微
細ミストに破砕、霧化されつつ、略接線方向へ飛び出
す。ミスト発生装置Aの電源を電池式の電源としても良
い。
【0023】羽根車3の厚さが十分に小さく、ひいては
壁部材10の上端と第1蓋部材7との間の隙間が指の侵
入を許さない程度に小さい場合には、第2蓋部材8の切
欠8aの周方向の幅を広くしても良く、或いは図6に示
すように第2蓋部材8を省略し、隣接する衝突板6の間
の隙間をオープンスペースとしても良い。この場合に
は、衝突板6の羽根車の回転方向に関する後面に衝突し
て微細化されたミストが上方へ反射してミスト発生装置
Aから上方へ噴出する際に、邪魔になる第2蓋部材8の
面積が小さく、或いは邪魔になる第2蓋部材8が無いの
で、ミスト発生装置Aのミスト噴出量が増大する。
【0024】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係るミスト発生
装置においては、回転する羽根車が備える円板状のベー
ス板上で薄厚の温水の液膜が形成され、該薄厚の液膜
が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、更に羽根
車の径方向外方に且つ周方向に互いに間隔を隔てて配設
された複数の衝突板に衝突することにより、確実に微細
ミストに破砕、霧化される。本発明に係るミスト発生装
置においては、薄厚の液膜を破砕することによりミスト
を発生させるので、温水のみならず冷水をも霧化でき
る。すなわち本発明に係るミスト発生装置によれば、中
高温のミストのみならず低温のミストをも得ることがで
きる。また、破砕によって水が微細化される際に、レナ
ード効果により、マイナスイオンが効率良く発生する。
マイナスイオンには、殺菌効果、鎮静効果等があると言
われている。本発明に係るミスト発生装置は、浴室内に
管路を新設することにより、大掛かりな工事を要するこ
となく既設の浴室に配設された給水給湯栓に接続可能で
ある。また本発明に係るミスト発生装置は、構造が簡単
であり、小型であり、且つ廉価である。本発明に係るミ
スト発生装置を既設の浴室に配設された給水給湯栓に接
続することにより、簡便に、既設の浴室内に、ミストサ
ウナ装置を構成することができる。
【0025】本発明に係るミスト発生装置は、ベース板
の他方の面側にベース板から微小間隔を隔てて配設され
た羽根車を覆う蓋部材を備えているので、使用者が誤っ
て回転する羽根車に軸方向から指を接触させる事態の発
生が防止される。従って、本発明に係るミスト発生装置
は、安全性が高い。本発明に係るミスト発生装置は、ベ
ース板の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔を
隔てて配設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設され
て、羽根車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備え
ており、また一般に羽根車の厚さは余り大きくないの
で、互いに隣接する衝突板間の隙間に指が差し込まれた
としても、差し込まれた指先は壁部材に当接することに
より側方からの羽根車への接近を阻止される。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が防止され、ミスト発生装置の安全性が更に向上す
る。羽根車の厚さが十分に小さく、ひいては羽根車を覆
う蓋部材と環状の壁部材の端面との間の隙間が指の侵入
を許さない程度に狭い場合には、互いに隣接する衝突板
間の隙間に指が差し込まれたとしても、差し込まれた指
先は側方から羽根車へ接近することができない。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が完全に防止され、ミスト発生装置の安全性がより一
層向上する。
【0026】上記ミスト発生装置が、ベース板の他方の
面側に、羽根車の回転方向に関する衝突板の後面に沿う
狭幅の領域を除いて配設され、隣接する衝突板間の隙間
を塞ぐ第2の蓋部材を備える場合には、衝突板間に指が
差し込まれる事態の発生が防止され、指先が回転する羽
根車に側方から接触する事態の発生がより確実に防止さ
れ、ミスト発生装置の安全性が更に向上する。
【0027】本発明に係るミスト発生装置においては、
回転する羽根車が備える円板状のベース板と円環板との
間、或いは隣接する円環板の間に形成される微小高さの
流路内で確実に薄厚の液膜が形成され、該薄厚の液膜
が、羽根車の外縁から略接線方向に飛び出し、且つ衝突
板に衝突することにより、確実に微細ミストに破砕、霧
化される。円板状のベース板に複数枚の円環板を互いに
微小間隔を隔てて平行に積層することにより、ミストの
発生量が増加する。
【0028】本発明に係るミスト発生装置は、ベース板
から最も離れた円環板から微小間隔を隔てて配設され
た、羽根車を覆う蓋部材を備えているので、使用者が誤
って回転する羽根車に軸方向から指を接触させる事態の
発生が防止される。従って、本発明に係るミスト発生装
置は、安全性が高い。本発明に係るミスト発生装置は、
ベース板の前記他方の面から前記一方の面側に微小間隔
を隔てて配設され、且つ衝突板と羽根車との間に配設さ
れて、羽根車の外周に沿って延在する環状の壁部材を備
えており、また一般に羽根車の厚さは余り大きくないの
で、互いに隣接する衝突板間の隙間に指が差し込まれた
としても、差し込まれた指先は壁部材に当接することに
より側方からの羽根車への接近を阻止される。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が防止され、ミスト発生装置の安全性が更に向上す
る。羽根車の厚さが十分に小さく、ひいては羽根車を覆
う蓋部材と環状の壁部材の端面との間の隙間が指の侵入
を許さない程度に狭い場合には、互いに隣接する衝突板
間の隙間に指が差し込まれたとしても、差し込まれた指
先は側方から羽根車へ接近することができない。この結
果、指先が回転する羽根車に側方から接触する事態の発
生が完全に防止され、ミスト発生装置の安全性がより一
層向上する。
【0029】上記ミスト発生装置が、ベース板の他方の
面側に、且つベース板から最も離れた円環板よりも更に
ベース板から離れた位置に、且つ羽根車の回転方向に関
する衝突板の後面に沿う狭幅の領域を除いて配設され、
隣接する衝突板間の隙間を塞ぐ蓋部材を備える場合に
は、衝突板間に指が差し込まれる事態の発生がより確実
に防止され、指先が回転する羽根車に側方から接触する
事態の発生がより確実に防止され、ミスト発生装置の安
全性が更に向上する。衝突板が羽根車の回転方向に関し
て後退翼状に配設されている場合には、羽根車の外縁か
ら略接線方向ヘ飛び出したミストが、羽根車の回転方向
に関する衝突板の後面に、羽根車の回転軸の方向に見
て、略直角に衝突する。これにより、ミストの微細化が
促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るミスト発生装置と、該ミ
スト発生装置を備えるミストサウナ装置の構成図であ
る。
【図2】図1のII-II 矢視図である。
【図3】図2のIII-III 矢視図である。
【図4】図1のIV-IV 矢視図である。
【図5】図1の円V で囲んだ部分の拡大図である。
【図6】本発明の変形例を示す図4に相当する図であ
る。
【符号の説明】
A ミスト発生装置 B 給水給湯装置 1 ケーシング 3 羽根車 4 モータ 6 衝突板 7 第1蓋部材 8 第2蓋部材 10 壁部材 12 スイッチ 13 切替弁 14 分岐管 15 給湯ホース 16、17 カプラー
フロントページの続き (72)発明者 西 智寛 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 山本 創 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−89310(JP,A) 特開 平4−309304(JP,A) 実開 昭53−141174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のベース板から成る羽根車と、ベ
    ース板の一方の面側に配設された羽根車を回転駆動する
    モータと、羽根車の径方向外方に且つ羽根車の周方向に
    互いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板と、ベース
    板の他方の面を開放端側へ向けて羽根車とモータと衝突
    板とを収容する有底筒状のケーシングと、ベース板の他
    方の面側にベース板から微小間隔を隔てて配設された羽
    根車を覆う蓋部材とを備え、蓋部材には羽根車の中央部
    に対峙して開口が形成され、更に、ベース板の前記他方
    の面から前記一方の面側に微小間隔を隔てて配設され、
    且つ衝突板と羽根車との間に配設されて、羽根車の外周
    に沿って延在する環状の壁部材を備えることを特徴とす
    るミスト発生装置。
  2. 【請求項2】 ベース板の他方の面側に、羽根車の回転
    方向に関する衝突板の後面に沿う狭幅の領域を除いて配
    設され、隣接する衝突板間の隙間を塞ぐ第2の蓋部材を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のミスト発生装
    置。
  3. 【請求項3】 円板状のベース板の一方の面側に配設さ
    れたモータと、前記ベース板と前記ベース板の他方の面
    側に互いに微小間隔を隔てて前記ベース板に平行に積層
    された1枚以上の円環板とを有し前記モータにより回転
    駆動される羽根車と、羽根車の径方向外方に且つ羽根車
    の周方向に互いに間隔を隔てて配設された複数の衝突板
    と、ベース板の他方の面を開放端側へ向けて羽根車とモ
    ータと衝突板とを収容する有底筒状のケーシングと、ベ
    ース板から最も離れた円環板から微小間隔を隔てて羽根
    車を覆う蓋部材を備え、蓋部材には羽根車の中央開口に
    対峙して開口が形成され、更に、ベース板の前記他方の
    面から前記一方の面側に微小間隔を隔てて配設され、且
    つ衝突板と羽根車との間に配設されて、羽根車の外周に
    沿って延在する環状の壁部材を備えることを特徴とする
    ミスト発生装置。
  4. 【請求項4】 ベース板の他方の面側に、且つベース板
    から最も離れた円環板よりも更にベース板から離れた位
    置に、且つ羽根車の回転方向に関する衝突板の後面に沿
    う狭幅の領域を除いて配設され、隣接する衝突板間の隙
    間を塞ぐ第2の蓋部材を備えることを特徴とする請求項
    3に記載のミスト発生装置。
  5. 【請求項5】 衝突板は羽根車の回転方向に関して後退
    翼状に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れか1項に記載のミスト発生装置。
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