JPH08180452A - 光記録再生装置 - Google Patents
光記録再生装置Info
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- JPH08180452A JPH08180452A JP6325088A JP32508894A JPH08180452A JP H08180452 A JPH08180452 A JP H08180452A JP 6325088 A JP6325088 A JP 6325088A JP 32508894 A JP32508894 A JP 32508894A JP H08180452 A JPH08180452 A JP H08180452A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サイドローブ部に含まれている隣接トラック
からのクロストークやトラック方向に隣接するマークか
らの符号間干渉の要因を効果的に除去することができ、
しかも、構成と調整が簡便で温度変化や経時変化に対し
ても安定な高密度記録対応の光記録再生装置を提供す
る。 【構成】 光源からの光束を複数のトラックを有する光
記録媒体のトラック上に微小な光スポットとして結像
し、情報の記録再生を行う光記録再生装置において、光
記録媒体上からの戻り光束を受光する光学系の光路中
で、光学系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領
域に配置され、前記戻り光束のトラックと垂直な方向の
周辺光束を遮蔽する手段を設けることにより、所定のト
ラックの情報再生時に隣接するトラックから再生する情
報を低減することを特徴とする。
からのクロストークやトラック方向に隣接するマークか
らの符号間干渉の要因を効果的に除去することができ、
しかも、構成と調整が簡便で温度変化や経時変化に対し
ても安定な高密度記録対応の光記録再生装置を提供す
る。 【構成】 光源からの光束を複数のトラックを有する光
記録媒体のトラック上に微小な光スポットとして結像
し、情報の記録再生を行う光記録再生装置において、光
記録媒体上からの戻り光束を受光する光学系の光路中
で、光学系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領
域に配置され、前記戻り光束のトラックと垂直な方向の
周辺光束を遮蔽する手段を設けることにより、所定のト
ラックの情報再生時に隣接するトラックから再生する情
報を低減することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク、光磁気デ
ィスク等の情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録
再生装置に係り、特に光ディスクからの戻り光束を検出
する検出光学系の瞳やファー・フィルド領域に開口を挿
入し周辺部の光束が光検出器に入射しないようにして、
隣接トラックからのクロストークや隣接マークからの符
号間干渉などを低減する光学配置に関するものである。
ィスク等の情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録
再生装置に係り、特に光ディスクからの戻り光束を検出
する検出光学系の瞳やファー・フィルド領域に開口を挿
入し周辺部の光束が光検出器に入射しないようにして、
隣接トラックからのクロストークや隣接マークからの符
号間干渉などを低減する光学配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザ光により記録再生を
行う光メモリは製品化が盛んに行われており、特に情報
の書き換えが可能な光磁気記録再生装置が有望視されて
いる。
行う光メモリは製品化が盛んに行われており、特に情報
の書き換えが可能な光磁気記録再生装置が有望視されて
いる。
【0003】光磁気記録再生装置は、レーザ光のスポッ
ト照射による磁性薄膜の局所的温度上昇を利用して磁気
的に情報を記録し、磁気光学効果(カー効果)により情
報を再生するものである。最近は、コンピュータなどで
取り扱う情報量の増大にともない光磁気記録再生装置の
さらなる高密度化が盛んに研究されている。高密度化を
達成するために、記録トラックの間隔を詰めたり、記録
マークの長さを短くしたり、あるいはマーク位置記録に
代えてマークエッヂ記録が採用されたりしている。一
方、光ヘッドにおいても、レーザ光の波長を短波長化し
て光スポット径を小さくしたり、超解像を用いたりして
高密度化に対応しようとしている。
ト照射による磁性薄膜の局所的温度上昇を利用して磁気
的に情報を記録し、磁気光学効果(カー効果)により情
報を再生するものである。最近は、コンピュータなどで
取り扱う情報量の増大にともない光磁気記録再生装置の
さらなる高密度化が盛んに研究されている。高密度化を
達成するために、記録トラックの間隔を詰めたり、記録
マークの長さを短くしたり、あるいはマーク位置記録に
代えてマークエッヂ記録が採用されたりしている。一
方、光ヘッドにおいても、レーザ光の波長を短波長化し
て光スポット径を小さくしたり、超解像を用いたりして
高密度化に対応しようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より提案されてい
る光記録再生装置において、超解像を用いた光ヘッドの
光学系について説明する。
る光記録再生装置において、超解像を用いた光ヘッドの
光学系について説明する。
【0005】図69を用いて、輪帯開口により光ディス
ク上の光スポットに超解像を適用した例について特開昭
56−116004号公報より説明する。半導体レーザ
1からの光束はコリメータレンズ2により平行光束とさ
れ、ビームスプリッタ3に入射する。ビームスプリッタ
3を透過した光束は、輪帯開口8を経て、対物レンズ4
により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9として
集光される。輪帯開口とは通常の円形開口(直径A)の
中心部に円形の遮蔽(直径ε)を設けたものである。光
磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を経てビ
ームスプリッタ3で反射され、集光レンズ6により光検
出器7に導かれる。
ク上の光スポットに超解像を適用した例について特開昭
56−116004号公報より説明する。半導体レーザ
1からの光束はコリメータレンズ2により平行光束とさ
れ、ビームスプリッタ3に入射する。ビームスプリッタ
3を透過した光束は、輪帯開口8を経て、対物レンズ4
により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9として
集光される。輪帯開口とは通常の円形開口(直径A)の
中心部に円形の遮蔽(直径ε)を設けたものである。光
磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を経てビ
ームスプリッタ3で反射され、集光レンズ6により光検
出器7に導かれる。
【0006】図70に、輪帯開口を用いた場合の光スポ
ット9の断面形状を示す。同図において、横軸は、λを
半導体レーザ1からの光束の波長、NAを対物レンズ4
の開口数として、NA/λ の単位で表す。縦軸は、光
スポット9の中心強度で規格化した単位である。簡単の
ため、対物レンズにはほぼ一様な強度分布の光束が入射
する場合について考える。aは円形開口の場合、bはε
=0. 5Aの輪帯開口の場合である。光スポット径をエ
アリディスクで定義すると、上記輪帯開口を用いた場合
の光スポット径は、円形開口に対して約82%に減少す
る。これに応じて光学系の分解能を向上させることが可
能である。
ット9の断面形状を示す。同図において、横軸は、λを
半導体レーザ1からの光束の波長、NAを対物レンズ4
の開口数として、NA/λ の単位で表す。縦軸は、光
スポット9の中心強度で規格化した単位である。簡単の
ため、対物レンズにはほぼ一様な強度分布の光束が入射
する場合について考える。aは円形開口の場合、bはε
=0. 5Aの輪帯開口の場合である。光スポット径をエ
アリディスクで定義すると、上記輪帯開口を用いた場合
の光スポット径は、円形開口に対して約82%に減少す
る。これに応じて光学系の分解能を向上させることが可
能である。
【0007】しかし、光スポットのサイドローブについ
ては、円形開口が中心強度の2%以下であるのに対し、
輪帯開口では10%に達する。このため、隣接トラック
からのクロストークやトラック方向に隣接するマークか
らの符号間干渉が大きくなるという欠点がある。また、
情報の記録/消去時に高パワーを必要とされる光磁気デ
ィスク装置などでは、輪帯開口を設けることにより光利
用効率が大幅に低下することも大きな欠点である。
ては、円形開口が中心強度の2%以下であるのに対し、
輪帯開口では10%に達する。このため、隣接トラック
からのクロストークやトラック方向に隣接するマークか
らの符号間干渉が大きくなるという欠点がある。また、
情報の記録/消去時に高パワーを必要とされる光磁気デ
ィスク装置などでは、輪帯開口を設けることにより光利
用効率が大幅に低下することも大きな欠点である。
【0008】次に、図71を用いて、ピンホールにより
光検出器上の光スポットに超解像を適用した例について
特開平2−168439号公報より説明する。図69と
同様な機能の光学部品には同じ番号を付してある。
光検出器上の光スポットに超解像を適用した例について
特開平2−168439号公報より説明する。図69と
同様な機能の光学部品には同じ番号を付してある。
【0009】半導体レーザ1からの光束はコリメータレ
ンズ2により平行光束とされ、ビームスプリッタ3に入
射する。ビームスプリッタ3を透過した光束は、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。光磁気ディスク5からの戻り光は、
対物レンズ4を経てビームスプリッタ3で反射され、集
光レンズ6により光検出器7に導かれる。光検出器7の
前側の集光レンズ6の焦点位置には、ピンホール11が
配置してある。
ンズ2により平行光束とされ、ビームスプリッタ3に入
射する。ビームスプリッタ3を透過した光束は、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。光磁気ディスク5からの戻り光は、
対物レンズ4を経てビームスプリッタ3で反射され、集
光レンズ6により光検出器7に導かれる。光検出器7の
前側の集光レンズ6の焦点位置には、ピンホール11が
配置してある。
【0010】上記焦点位置における光スポット10の形
状を図72に拡大して示す。光スポット10は、図70
に示した光スポットと相似形となり、ピンホール11は
その中心部分のみを透過させて光検出器7に導き、サイ
ドローブを遮蔽している。このため、サイドローブ部に
含まれている隣接トラックからのクロストークやトラッ
ク方向に隣接するマークからの符号間干渉の要因を除去
することができる。
状を図72に拡大して示す。光スポット10は、図70
に示した光スポットと相似形となり、ピンホール11は
その中心部分のみを透過させて光検出器7に導き、サイ
ドローブを遮蔽している。このため、サイドローブ部に
含まれている隣接トラックからのクロストークやトラッ
ク方向に隣接するマークからの符号間干渉の要因を除去
することができる。
【0011】例えば、対物レンズと集光レンズの焦点距
離を各々fo=3mm、fc=30mmとし、対物レン
ズのNAを0. 55、半導体レーザの波長をλ=780
nmとすると光スポット10のスポット径(中心強度の
1/e2 にて定義)は約12μmとなり、サイドロー
ブを遮蔽するピンホール径は15μm程度でなくてはな
らない。したがって、光スポットとピンホールの位置合
わせが、光軸方向においても、それと垂直な面内方向に
おいても非常に困難となる。光軸方向においては、光ス
ポット10の焦点深度は約140μmとなるが、ディス
ク上の光スポット9にデフォーカス1μmが発生する
と、光スポット10の合焦位置は縦倍率の2倍に相当す
る200μmの移動を伴うので、ピンホール位置では焦
点深度外に外れてしまい、サイドローブを効果的に遮蔽
することができない。また、光軸と垂直な面内方向にお
いても、温度変化や経時変化などで集光レンズに入射す
る光束が1’傾いただけで光スポット10の半分がピン
ホール11で遮蔽されてしまい、信号再生が不可能とな
る。
離を各々fo=3mm、fc=30mmとし、対物レン
ズのNAを0. 55、半導体レーザの波長をλ=780
nmとすると光スポット10のスポット径(中心強度の
1/e2 にて定義)は約12μmとなり、サイドロー
ブを遮蔽するピンホール径は15μm程度でなくてはな
らない。したがって、光スポットとピンホールの位置合
わせが、光軸方向においても、それと垂直な面内方向に
おいても非常に困難となる。光軸方向においては、光ス
ポット10の焦点深度は約140μmとなるが、ディス
ク上の光スポット9にデフォーカス1μmが発生する
と、光スポット10の合焦位置は縦倍率の2倍に相当す
る200μmの移動を伴うので、ピンホール位置では焦
点深度外に外れてしまい、サイドローブを効果的に遮蔽
することができない。また、光軸と垂直な面内方向にお
いても、温度変化や経時変化などで集光レンズに入射す
る光束が1’傾いただけで光スポット10の半分がピン
ホール11で遮蔽されてしまい、信号再生が不可能とな
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来例の
欠点を鑑みてなされたものであり、サイドローブ部に含
まれている隣接トラックからのクロストークやトラック
方向に隣接するマークからの符号間干渉の要因を効果的
に除去することができ、しかも、構成と調整が簡便で温
度変化や経時変化に対しても安定な高密度記録対応の光
記録再生装置を提供しようとするものである。
欠点を鑑みてなされたものであり、サイドローブ部に含
まれている隣接トラックからのクロストークやトラック
方向に隣接するマークからの符号間干渉の要因を効果的
に除去することができ、しかも、構成と調整が簡便で温
度変化や経時変化に対しても安定な高密度記録対応の光
記録再生装置を提供しようとするものである。
【0013】このため、本発明では、光記録再生装置の
構成を以下に示すようにして、上記課題を達成するもの
である。
構成を以下に示すようにして、上記課題を達成するもの
である。
【0014】本発明は、光源からの光束を隣接して複数
のトラックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微
小な光スポットとして照射し、情報の記録再生又は情報
の再生を行う場合において、光記録媒体からの戻り光束
を検出する検出光学系の光路中で、検出光学系の焦点面
より十分離れたファー・フィルド領域に配置され、戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段を設けることにより、所定のトラックの情報の再生
時に所定のトラックに隣接するトラックから再生する情
報(隣接トラックからのクロストーク)を低減すること
ができる。
のトラックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微
小な光スポットとして照射し、情報の記録再生又は情報
の再生を行う場合において、光記録媒体からの戻り光束
を検出する検出光学系の光路中で、検出光学系の焦点面
より十分離れたファー・フィルド領域に配置され、戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段を設けることにより、所定のトラックの情報の再生
時に所定のトラックに隣接するトラックから再生する情
報(隣接トラックからのクロストーク)を低減すること
ができる。
【0015】また、本発明は、光源からの光束を光記録
媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとして照射
し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場合におい
て、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光学系の
光路中で、検出光学系の焦点面より十分離れたファー・
フィルド領域に配置され、戻り光束のトラック方向の周
辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設けることにより、トラッ
ク上に位置する所定のマーク再生時に同一のトラック上
で所定のマークに隣接するマークから再生する情報(符
号間干渉)を低減することができる。
媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとして照射
し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場合におい
て、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光学系の
光路中で、検出光学系の焦点面より十分離れたファー・
フィルド領域に配置され、戻り光束のトラック方向の周
辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設けることにより、トラッ
ク上に位置する所定のマーク再生時に同一のトラック上
で所定のマークに隣接するマークから再生する情報(符
号間干渉)を低減することができる。
【0016】また、本発明の光記録再生装置は、以下の
構成よりなる。
構成よりなる。
【0017】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出する検出光学系と、前記検出光学系の光路中
で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたファー・フ
ィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラックと垂直
な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段と、を備え、前記
遮蔽手段を設けることにより、前記所定のトラックの情
報の再生時に前記所定のトラックに隣接するトラックか
ら再生する情報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出する検出光学系と、前記検出光学系の光路中
で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたファー・フ
ィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラックと垂直
な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段と、を備え、前記
遮蔽手段を設けることにより、前記所定のトラックの情
報の再生時に前記所定のトラックに隣接するトラックか
ら再生する情報を低減する。
【0018】また、本発明の光記録再生装置は、以下の
構成よりなる。
構成よりなる。
【0019】光記録媒体の所定のトラック上に位置する
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記遮蔽手段を設けることによ
り、前記光スポットが前記所定のトラック上に位置する
所定のマークを再生する時に、前記光スポットが前記所
定のトラック上で前記所定のマークに隣接するマークか
ら再生する情報を低減する。
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記遮蔽手段を設けることによ
り、前記光スポットが前記所定のトラック上に位置する
所定のマークを再生する時に、前記光スポットが前記所
定のトラック上で前記所定のマークに隣接するマークか
ら再生する情報を低減する。
【0020】また、本発明の光記録再生装置は、以下の
構成よりなる。
構成よりなる。
【0021】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足す
ることにより、前記光スポットが前記所定のトラックの
情報を再生する際に、前記光スポットのサイドローブが
前記所定のトラックに隣接するトラックから再生する情
報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足す
ることにより、前記光スポットが前記所定のトラックの
情報を再生する際に、前記光スポットのサイドローブが
前記所定のトラックに隣接するトラックから再生する情
報を低減する。
【0022】0. 74−0. 21・(d1/p)<B1
/A1<1. 09−0. 21・(d1/p) 但し、0
<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
/A1<1. 09−0. 21・(d1/p) 但し、0
<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0023】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは別個の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足
することにより、前記光スポットが前記所定のトラック
の情報を再生する際に、前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラックに隣接するトラックから再生する
情報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは別個の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足
することにより、前記光スポットが前記所定のトラック
の情報を再生する際に、前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラックに隣接するトラックから再生する
情報を低減する。
【0024】0. 64−0. 21・(d1/p)<B1
/A1<1. 09−0. 21・(d1/p) 但し、0
<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
/A1<1. 09−0. 21・(d1/p) 但し、0
<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0025】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差はコマ収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記コマ収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差はコマ収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記コマ収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
【0026】0. 74−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31<B1/A1<1. 09−0. 21・
(d1/p)- 0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりなる 情報の記録再生又は情報の再生を行うために、光源から
の光束を隣接して複数のトラックを有する光記録媒体の
所定のトラック上に微小な光スポットとして照射する照
射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する
ために、情報の再生信号を検出する第1の光検出器と前
記光スポットの前記光記録媒体面におけるトラックと垂
直方向の位置信号を検出する第2の光検出器を含んで構
成され、前記第1の光検出器と前記第2の光検出器とは
別個の光検出器である、検出光学系と、前記検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラッ
クと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段と、を備
え、前記光スポットの有する支配的な光学収差はコマ収
差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足するこ
とにより、前記光スポットが前記所定のトラックの情報
を再生する際に、前記コマ収差が生成する前記光スポッ
トのサイドローブが前記所定のトラックに隣接するトラ
ックから再生する情報を低減する。
0. 25・W31<B1/A1<1. 09−0. 21・
(d1/p)- 0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりなる 情報の記録再生又は情報の再生を行うために、光源から
の光束を隣接して複数のトラックを有する光記録媒体の
所定のトラック上に微小な光スポットとして照射する照
射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する
ために、情報の再生信号を検出する第1の光検出器と前
記光スポットの前記光記録媒体面におけるトラックと垂
直方向の位置信号を検出する第2の光検出器を含んで構
成され、前記第1の光検出器と前記第2の光検出器とは
別個の光検出器である、検出光学系と、前記検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラッ
クと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段と、を備
え、前記光スポットの有する支配的な光学収差はコマ収
差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式を満足するこ
とにより、前記光スポットが前記所定のトラックの情報
を再生する際に、前記コマ収差が生成する前記光スポッ
トのサイドローブが前記所定のトラックに隣接するトラ
ックから再生する情報を低減する。
【0027】0. 64−0. 21・(d1/p)−0.
25・W31<B1/A1<1. 09−0. 21・(d
1/p)−0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
25・W31<B1/A1<1. 09−0. 21・(d
1/p)−0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0028】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記球面収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは同一の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記球面収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
【0029】0. 74−0. 21・(d1/p)−0.
26・W402 <B1/A1<1.09−0. 21・
(d1/p)−0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
26・W402 <B1/A1<1.09−0. 21・
(d1/p)−0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0030】情報の記録再生又は情報の再生を行うため
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは別個の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記球面収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
に、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射する照射光学系と、前記光記録媒体からの戻り光
束を検出するために、情報の再生信号を検出する第1の
光検出器と前記光スポットの前記光記録媒体面における
トラックと垂直方向の位置信号を検出する第2の光検出
器を含んで構成され、前記第1の光検出器と前記第2の
光検出器とは別個の光検出器である、検出光学系と、前
記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽
手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な光学
収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関係式
を満足することにより、前記光スポットが前記所定のト
ラックの情報を再生する際に、前記球面収差が生成する
前記光スポットのサイドローブが前記所定のトラックに
隣接するトラックから再生する情報を低減する。
【0031】0. 64−0. 21・(d1/p)−0.
26・W402 <B1/A1<1.09−0. 21・
(d1/p)−0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
26・W402 <B1/A1<1.09−0. 21・
(d1/p)−0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0032】光記録媒体の所定のトラック上に位置する
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を
満足することにより、前記光スポットが前記所定のトラ
ック上に位置する所定のマークを再生する時に、前記光
スポットが前記所定のトラック上で前記所定のマークに
隣接するマークから再生する情報を低減する。
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記遮蔽手段が、以下の関係式を
満足することにより、前記光スポットが前記所定のトラ
ック上に位置する所定のマークを再生する時に、前記光
スポットが前記所定のトラック上で前記所定のマークに
隣接するマークから再生する情報を低減する。
【0033】0. 77−0. 1・(d2/m)<B2/
A2<1. 07−0. 1・(d2/m) 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
A2<1. 07−0. 1・(d2/m) 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0034】光記録媒体の所定のトラック上に位置する
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な
光学収差はコマ収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関
係式を満足することにより、前記光スポットが前記所定
のトラック上に位置する所定のマークを再生する時に、
前記コマ収差が生成する前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラック上で前記所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な
光学収差はコマ収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関
係式を満足することにより、前記光スポットが前記所定
のトラック上に位置する所定のマークを再生する時に、
前記コマ収差が生成する前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラック上で前記所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
【0035】0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 1
2・W31<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/
m)−0. 12・W31 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
2・W31<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/
m)−0. 12・W31 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W31:前記コマ収差の波面収差係数 また、本発明の光記録再生装置は、以下の構成よりな
る。
【0036】光記録媒体の所定のトラック上に位置する
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な
光学収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関
係式を満足することにより、前記光スポットが前記所定
のトラック上に位置する所定のマークを再生する時に、
前記球面収差が生成する前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラック上で前記所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
複数のマークを時系列に走査して、情報の記録再生又は
情報の再生を行うために、光源からの光束を前記所定の
トラック上に微小な光スポットとして照射する照射光学
系と、前記光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光
学系と、前記検出光学系の光路中で、前記検出光学系の
焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置さ
れ、前記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する
遮蔽手段と、を備え、前記光スポットの有する支配的な
光学収差は球面収差であり、前記遮蔽手段が、以下の関
係式を満足することにより、前記光スポットが前記所定
のトラック上に位置する所定のマークを再生する時に、
前記球面収差が生成する前記光スポットのサイドローブ
が前記所定のトラック上で前記所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
【0037】0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 1
2・W402 <B2/A2<1. 07−0. 1・(d2
/m)−0. 12・W402 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W40:前記球面収差の波面収差係数
2・W402 <B2/A2<1. 07−0. 1・(d2
/m)−0. 12・W402 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W40:前記球面収差の波面収差係数
【0038】
【実施例】図1から図3を用いて、本発明の光記録再生
装置の第1の実施例の構成について説明する。図1は、
本発明の光学系における光磁気ディスク5の半径方向断
面図、図2は、同トラック方向断面図、図3は開口12
の形状を示す図である。図1,図2は、本発明の原理を
説明するために、光磁気ディスク5からの戻り光を検出
する検出光学系(以後受光系と呼ぶ)を特に抜き出して
いる。
装置の第1の実施例の構成について説明する。図1は、
本発明の光学系における光磁気ディスク5の半径方向断
面図、図2は、同トラック方向断面図、図3は開口12
の形状を示す図である。図1,図2は、本発明の原理を
説明するために、光磁気ディスク5からの戻り光を検出
する検出光学系(以後受光系と呼ぶ)を特に抜き出して
いる。
【0039】図1において、光磁気ディスク5は矢印1
3で示す光磁気ディスク5の半径方向に傾いており、そ
れによって光スポット9にコマ収差によるサイドローブ
が発生している様子を受光系の傍らに示す。光スポット
は、光線に向き合って観察した場合を示してあり、a−
a’断面が半径方向である。この状態であるトラックの
情報を再生すると、コマ収差によるサイドローブが隣接
トラックの情報を再生してしまい、再生信号にクロスト
ークとして混入する。特に、ポリカーボネートなどプラ
スチックを材料とするディスクにおいては、ディスク傾
きによる隣接トラックからのクロストーク問題は不可避
であり、高密度化の大きな障害となっている。
3で示す光磁気ディスク5の半径方向に傾いており、そ
れによって光スポット9にコマ収差によるサイドローブ
が発生している様子を受光系の傍らに示す。光スポット
は、光線に向き合って観察した場合を示してあり、a−
a’断面が半径方向である。この状態であるトラックの
情報を再生すると、コマ収差によるサイドローブが隣接
トラックの情報を再生してしまい、再生信号にクロスト
ークとして混入する。特に、ポリカーボネートなどプラ
スチックを材料とするディスクにおいては、ディスク傾
きによる隣接トラックからのクロストーク問題は不可避
であり、高密度化の大きな障害となっている。
【0040】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間の光路中、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径
方向の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないように
している。図1中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通
過する光線を示してあるが、開口12で遮蔽されたハッ
チングを施した光線が、主としてディスク上の光スポッ
トにおけるサイドローブを形成していることがわかる。
開口12は、受光系の焦点面より十分離れたファー・フ
ィルド領域に配置され、戻り光束のトラックと垂直な半
径方向の周辺光束を遮蔽する。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間の光路中、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径
方向の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないように
している。図1中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通
過する光線を示してあるが、開口12で遮蔽されたハッ
チングを施した光線が、主としてディスク上の光スポッ
トにおけるサイドローブを形成していることがわかる。
開口12は、受光系の焦点面より十分離れたファー・フ
ィルド領域に配置され、戻り光束のトラックと垂直な半
径方向の周辺光束を遮蔽する。
【0041】したがって、隣接トラックからのクロスト
ークはこの周辺光束に多く含まれていて、これを遮断す
ればクロストークを低減することができる。コマ収差に
よるサイドローブと受光系の瞳付近周辺光束は、図72
に示すようなディスク上の光スポットと受光系の光スポ
ットの様に厳密に1対1の対応がつくものではないが、
多くの場合良好な対応を示す。
ークはこの周辺光束に多く含まれていて、これを遮断す
ればクロストークを低減することができる。コマ収差に
よるサイドローブと受光系の瞳付近周辺光束は、図72
に示すようなディスク上の光スポットと受光系の光スポ
ットの様に厳密に1対1の対応がつくものではないが、
多くの場合良好な対応を示す。
【0042】図2において、光磁気ディスク5は矢印1
4で示すトラック方向には、傾きが発生していない。同
じく光スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生
している様子を受光系の傍らに示す。光スポットのb−
b’断面がトラック方向である。光磁気ディスク5から
の戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レン
ズ6により光検出器7に導かれる。開口12は、トラッ
ク方向の周辺光束を遮蔽しないように、光束径A1より
大きくとられている。これは、ディスクからの再生信号
の変調成分が、受光系瞳内で空間的にトラック方向に分
布するので、それらを光検出器になるべく導くようにす
るためである。
4で示すトラック方向には、傾きが発生していない。同
じく光スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生
している様子を受光系の傍らに示す。光スポットのb−
b’断面がトラック方向である。光磁気ディスク5から
の戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レン
ズ6により光検出器7に導かれる。開口12は、トラッ
ク方向の周辺光束を遮蔽しないように、光束径A1より
大きくとられている。これは、ディスクからの再生信号
の変調成分が、受光系瞳内で空間的にトラック方向に分
布するので、それらを光検出器になるべく導くようにす
るためである。
【0043】図3は、開口12の正面図である。半径方
向寸法はB1(B1<A1)、半径方向に直交するトラ
ック方向寸法はC1(C1>A1)である。対物レンズ
4が、焦点距離fo=3mm、NA=0. 55とすると
光束径A1=3. 3mmとなる。後から述べるように、
B1=1. 3〜2. 8mm程度で選ばれるので、従来例
のように、受光系の焦点面に15μm径のピンホールを
挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和さ
れ、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口12
は受光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
向寸法はB1(B1<A1)、半径方向に直交するトラ
ック方向寸法はC1(C1>A1)である。対物レンズ
4が、焦点距離fo=3mm、NA=0. 55とすると
光束径A1=3. 3mmとなる。後から述べるように、
B1=1. 3〜2. 8mm程度で選ばれるので、従来例
のように、受光系の焦点面に15μm径のピンホールを
挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和さ
れ、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口12
は受光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
【0044】図4から図6に、本発明の第1の実施例の
光学系について、隣接トラックからのクロストーク低減
効果についてコンピュータシミュレーションおよび実験
した結果を示す。
光学系について、隣接トラックからのクロストーク低減
効果についてコンピュータシミュレーションおよび実験
した結果を示す。
【0045】図4は、開口12の半径方向幅B1を変化
させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。半導体レー
ザの波長をλ=780nm、ディスクの傾きは、半径方
向に5mrad.、対物レンズのNA=0. 55、トラ
ックピッチは1. 4μm、記録部分のトラック幅は0.
9μmである。キャリアのマーク長=0. 75μm、隣
接するトラックに記録されたクロストーク成分のマーク
長=3. 0μmとしている。横軸は、光束径A1に対す
る開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、開口
なし(B1/A1=1)の場合のキャリア、または、隣
接トラックからのクロストークで規格化された量であ
る。B1/A1を変化させていくと、B1/A1=0.
85以下で低減効果が現われ、例えばB1/A1=0.
7では、キャリア低下量は約1dBなのに対して、隣接
トラックからのクロストーク量低下は約5dBと効果が
大きい。キャリアを基準としたクロストーク量を開口な
しの値で規格化して同時に示すと約4dBの低減効果が
ある。
させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。半導体レー
ザの波長をλ=780nm、ディスクの傾きは、半径方
向に5mrad.、対物レンズのNA=0. 55、トラ
ックピッチは1. 4μm、記録部分のトラック幅は0.
9μmである。キャリアのマーク長=0. 75μm、隣
接するトラックに記録されたクロストーク成分のマーク
長=3. 0μmとしている。横軸は、光束径A1に対す
る開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、開口
なし(B1/A1=1)の場合のキャリア、または、隣
接トラックからのクロストークで規格化された量であ
る。B1/A1を変化させていくと、B1/A1=0.
85以下で低減効果が現われ、例えばB1/A1=0.
7では、キャリア低下量は約1dBなのに対して、隣接
トラックからのクロストーク量低下は約5dBと効果が
大きい。キャリアを基準としたクロストーク量を開口な
しの値で規格化して同時に示すと約4dBの低減効果が
ある。
【0046】図5は、開口12のディスクの半径方向幅
B1を変化させて、再生信号(キャリア)のC/N(キ
ャリア対ノイズ)変化を実験したものである。半導体レ
ーザの波長をλ=780nm、ディスクの傾きは、半径
方向に5mrad.、対物レンズのNA=0. 55、ト
ラックピッチは1. 4μm、記録部分のトラック幅は
0.9μmである。キャリアのマーク長=0. 75μ
m、隣接するトラックに記録されたクロストーク成分の
マーク長=3. 0μmとしている。横軸は、光束径A1
に対する開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸
は、再生信号のC/Nである。B1/A1を小さくして
いくと、キャリアが低下していくのでC/Nもそれに伴
い低下するが、C/Nの低下量はキャリアよりも小さ
い。(図4参照)例えばB1/A1=0. 7では、キャ
リア低下量は約1dBなのに対して、C/N低下量は約
0. 5dBである。しかし、キャリアを基準としたクロ
ストーク量は、開口なしの場合と比較し大きく低下する
ので、全体としてより安定に信号再生を行うことができ
る。
B1を変化させて、再生信号(キャリア)のC/N(キ
ャリア対ノイズ)変化を実験したものである。半導体レ
ーザの波長をλ=780nm、ディスクの傾きは、半径
方向に5mrad.、対物レンズのNA=0. 55、ト
ラックピッチは1. 4μm、記録部分のトラック幅は
0.9μmである。キャリアのマーク長=0. 75μ
m、隣接するトラックに記録されたクロストーク成分の
マーク長=3. 0μmとしている。横軸は、光束径A1
に対する開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸
は、再生信号のC/Nである。B1/A1を小さくして
いくと、キャリアが低下していくのでC/Nもそれに伴
い低下するが、C/Nの低下量はキャリアよりも小さ
い。(図4参照)例えばB1/A1=0. 7では、キャ
リア低下量は約1dBなのに対して、C/N低下量は約
0. 5dBである。しかし、キャリアを基準としたクロ
ストーク量は、開口なしの場合と比較し大きく低下する
ので、全体としてより安定に信号再生を行うことができ
る。
【0047】図6は、ディスクの傾きを変化させてキャ
リアを基準とした隣接トラックからのクロストーク量を
計算したものである。パラメータは、光束径A1に対す
る開口12の半径方向幅B1の比である。横軸はディス
ク傾き、縦軸はキャリアを基準とした隣接トラックから
のクロストーク量である。いずれのディスク傾きにおい
ても、B1/A1=0. 85程度で低減効果が現われ、
ディスク傾きが小さくなると低減効果が大きくなり、デ
ィスク傾きが大きくなると効果が漸減することがわか
る。例えば、B1/A1=0. 73でディスク傾きなし
では、約5dBの低減効果がある。
リアを基準とした隣接トラックからのクロストーク量を
計算したものである。パラメータは、光束径A1に対す
る開口12の半径方向幅B1の比である。横軸はディス
ク傾き、縦軸はキャリアを基準とした隣接トラックから
のクロストーク量である。いずれのディスク傾きにおい
ても、B1/A1=0. 85程度で低減効果が現われ、
ディスク傾きが小さくなると低減効果が大きくなり、デ
ィスク傾きが大きくなると効果が漸減することがわか
る。例えば、B1/A1=0. 73でディスク傾きなし
では、約5dBの低減効果がある。
【0048】図7,図8を用いて、本発明の第1の実施
例の更なる効果について説明する。図7は、本発明の光
学系における光磁気ディスク5の半径方向断面図、図8
は、同トラック方向断面図である。図7,図8は、本発
明の原理を説明するために、受光系のみを特に抜き出し
ている。
例の更なる効果について説明する。図7は、本発明の光
学系における光磁気ディスク5の半径方向断面図、図8
は、同トラック方向断面図である。図7,図8は、本発
明の原理を説明するために、受光系のみを特に抜き出し
ている。
【0049】図7において、光スポット9に球面収差に
よるサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに
示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク基
板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドローブ
を持つ。光スポットは、光線に向き合って観察した場合
を示してあり、a−a’断面が半径方向である。この状
態であるトラックの情報を再生すると、球面収差による
サイドローブが隣接トラックの情報を再生してしまい、
再生信号にクロストークとして混入する。対物レンズの
NAを大きくしようとすると、製作許容誤差を小さくし
なければならず、球面収差による隣接トラックからのク
ロストークの問題は高密度化の大きな障害となってい
る。
よるサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに
示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク基
板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドローブ
を持つ。光スポットは、光線に向き合って観察した場合
を示してあり、a−a’断面が半径方向である。この状
態であるトラックの情報を再生すると、球面収差による
サイドローブが隣接トラックの情報を再生してしまい、
再生信号にクロストークとして混入する。対物レンズの
NAを大きくしようとすると、製作許容誤差を小さくし
なければならず、球面収差による隣接トラックからのク
ロストークの問題は高密度化の大きな障害となってい
る。
【0050】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向の周
辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにしてい
る。図7中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過する
光線を示してあるが、開口12で遮蔽されたハッチング
を施した光線が、主としてディスク上の光スポットにお
けるサイドローブを形成していることがわかる。したが
って、隣接トラックからのクロストークはこの周辺光束
に多く含まれていて、これを遮断すればクロストークを
低減することができる。球面収差によるサイドローブと
受光系の瞳付近周辺光束は、コマ収差と同様に多くの場
合良好な対応を示す。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向の周
辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにしてい
る。図7中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過する
光線を示してあるが、開口12で遮蔽されたハッチング
を施した光線が、主としてディスク上の光スポットにお
けるサイドローブを形成していることがわかる。したが
って、隣接トラックからのクロストークはこの周辺光束
に多く含まれていて、これを遮断すればクロストークを
低減することができる。球面収差によるサイドローブと
受光系の瞳付近周辺光束は、コマ収差と同様に多くの場
合良好な対応を示す。
【0051】図8において、矢印14および光スポット
のb−b’断面が半径方向に直交するトラック方向であ
る。光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を
経て平行化され、集光レンズ6により光検出器7に導か
れる。開口12は、トラック方向の周辺光束を遮蔽しな
いように、光束径A1より大きくとられているが、これ
は図1と同様な理由からである。
のb−b’断面が半径方向に直交するトラック方向であ
る。光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を
経て平行化され、集光レンズ6により光検出器7に導か
れる。開口12は、トラック方向の周辺光束を遮蔽しな
いように、光束径A1より大きくとられているが、これ
は図1と同様な理由からである。
【0052】図9,図10に、本発明の第1の実施例の
光学系について、隣接トラックからのクロストーク低減
効果をコンピュータシミュレーションした結果を示す。
光学系について、隣接トラックからのクロストーク低減
効果をコンピュータシミュレーションした結果を示す。
【0053】図9は、開口12の半径方向幅B1をB1
/A1=0. 73としていろいろな球面収差が発生した
場合に、キャリアを基準とした隣接トラックからのクロ
ストークを計算したものである。球面収差(W40)
は、±0. 53λ、±0. 40λ、±0. 27λ、0.
0λと変化させた。他の計算条件は、図4,図6と同様
である。横軸はデフォーカス、縦軸は、キャリアを基準
とした隣接トラックからのクロストーク量である。図1
0は、比較のため、開口なし(B1/A1=1)として
いろいろな球面収差が発生した場合に、同様な計算をし
たものである。
/A1=0. 73としていろいろな球面収差が発生した
場合に、キャリアを基準とした隣接トラックからのクロ
ストークを計算したものである。球面収差(W40)
は、±0. 53λ、±0. 40λ、±0. 27λ、0.
0λと変化させた。他の計算条件は、図4,図6と同様
である。横軸はデフォーカス、縦軸は、キャリアを基準
とした隣接トラックからのクロストーク量である。図1
0は、比較のため、開口なし(B1/A1=1)として
いろいろな球面収差が発生した場合に、同様な計算をし
たものである。
【0054】図9と図10を比較すると、いずれの球面
収差およびデフォーカス量においても、クロストーク低
減効果あることがわかる。また、球面収差が小さくなる
と低減効果が大きくなり、大きくなると効果が漸減する
ことがわかる。例えば、球面収差=±0. 27λでは約
4dBの低減効果があり、球面収差=±0. 53λでは
約2dBの低減効果がある。
収差およびデフォーカス量においても、クロストーク低
減効果あることがわかる。また、球面収差が小さくなる
と低減効果が大きくなり、大きくなると効果が漸減する
ことがわかる。例えば、球面収差=±0. 27λでは約
4dBの低減効果があり、球面収差=±0. 53λでは
約2dBの低減効果がある。
【0055】図11および図12に、本発明の第1の実
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図11は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図12は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図1と同一の機能を有する部品には同
一符号を付し、説明を省略する。
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図11は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図12は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図1と同一の機能を有する部品には同
一符号を付し、説明を省略する。
【0056】図11の光磁気ヘッド光学系は、いわゆる
分離光学系である。半導体レーザ1から出射した光束
は、コリメータレンズ2により平行光束とされる。偏光
ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部光学系2
9から光ヘッド可動部16に向かって出射され、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。光ヘッド可動部16は、対物レンズ
4やそれを駆動するアクチュエータ、ミラー15などが
搭載されている。所定のトラックへのアクセス時間を短
縮するため可動部は最小限の部品より構成されていて、
重量の嵩む半導体レーザ光源部や信号検出系などは固定
部光学系29に配置されている。
分離光学系である。半導体レーザ1から出射した光束
は、コリメータレンズ2により平行光束とされる。偏光
ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部光学系2
9から光ヘッド可動部16に向かって出射され、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。光ヘッド可動部16は、対物レンズ
4やそれを駆動するアクチュエータ、ミラー15などが
搭載されている。所定のトラックへのアクセス時間を短
縮するため可動部は最小限の部品より構成されていて、
重量の嵩む半導体レーザ光源部や信号検出系などは固定
部光学系29に配置されている。
【0057】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7を透過した光束は、本発明の開口12を通過し半径方
向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口12は、前述の
ように受光系の瞳付近である対物レンズ4と集光レンズ
6の間に配置される。集光レンズ6、シリンドリカルレ
ンズ19を経た光束は、偏光ビームスプリッタ18で透
過または反射し、各々光検出器7−1、7−2上に導か
れる。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7を透過した光束は、本発明の開口12を通過し半径方
向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口12は、前述の
ように受光系の瞳付近である対物レンズ4と集光レンズ
6の間に配置される。集光レンズ6、シリンドリカルレ
ンズ19を経た光束は、偏光ビームスプリッタ18で透
過または反射し、各々光検出器7−1、7−2上に導か
れる。
【0058】情報の再生時は、半導体レーザ1を低パワ
ーで発光させ、光磁気信号の再生やサーボ信号検出を行
う。記録時には、半導体レーザ1を高パワーで発光させ
る。高パワーのレーザ光が照射されると光磁気ディスク
5の記録媒体面の温度が上昇し、磁化および保磁力が低
下するので、磁気ヘッド50によって記録情報に応じて
極性反転された磁界を印加すると光磁気ピットが記録さ
れる。
ーで発光させ、光磁気信号の再生やサーボ信号検出を行
う。記録時には、半導体レーザ1を高パワーで発光させ
る。高パワーのレーザ光が照射されると光磁気ディスク
5の記録媒体面の温度が上昇し、磁化および保磁力が低
下するので、磁気ヘッド50によって記録情報に応じて
極性反転された磁界を印加すると光磁気ピットが記録さ
れる。
【0059】次に、図12を用いて光磁気信号およびサ
ーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏光ビー
ムスプリッタ3で反射された光束が集光レンズ6、シリ
ンドリカルレンズ19により、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。フォーカス誤差信号を非点
収差法によって検出するため、光検出器7−1は最小錯
乱円付近に配置され光検出器上の光スポットは通常円形
であるが、開口12で半径方向の周辺光束が遮蔽される
ため、図に示すような光スポット形状となる。
ーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏光ビー
ムスプリッタ3で反射された光束が集光レンズ6、シリ
ンドリカルレンズ19により、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。フォーカス誤差信号を非点
収差法によって検出するため、光検出器7−1は最小錯
乱円付近に配置され光検出器上の光スポットは通常円形
であるが、開口12で半径方向の周辺光束が遮蔽される
ため、図に示すような光スポット形状となる。
【0060】光検出器7−1上の光スポット20−1の
光電変換出力は対角和がとられ、各々の差を差動増幅器
21で差動してフォーカス誤差信号26が生成される。
また、光検出器7−2上の光スポット20−2の出力
は、半径方向の差を差動増幅器22で差動してトラッキ
ング誤差信号(プッシュ・プル信号)27が生成され
る。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1および7
−2の和出力を加算増幅器23および24で生成した
後、差動増幅器25で差動増幅して行われる。なお、光
検出器7−1は、4分割センサを用いているので、半径
方向の差動出力からトラッキング誤差信号を同時に得る
こともできる。
光電変換出力は対角和がとられ、各々の差を差動増幅器
21で差動してフォーカス誤差信号26が生成される。
また、光検出器7−2上の光スポット20−2の出力
は、半径方向の差を差動増幅器22で差動してトラッキ
ング誤差信号(プッシュ・プル信号)27が生成され
る。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1および7
−2の和出力を加算増幅器23および24で生成した
後、差動増幅器25で差動増幅して行われる。なお、光
検出器7−1は、4分割センサを用いているので、半径
方向の差動出力からトラッキング誤差信号を同時に得る
こともできる。
【0061】図11の光学系では、光磁気信号およびサ
ーボ信号の検出系が同一であるため、開口12により半
径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング信号振幅が低
下してしまう。図13および図14では、開口12がト
ラッキング信号に及ぼす影響についてコンピュータシミ
ュレーションした結果を示す。
ーボ信号の検出系が同一であるため、開口12により半
径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング信号振幅が低
下してしまう。図13および図14では、開口12がト
ラッキング信号に及ぼす影響についてコンピュータシミ
ュレーションした結果を示す。
【0062】図13は、開口12の半径方向幅B1を変
化させて、トラッキング信号振幅の変化を計算したもの
である。計算条件は、図4,図6と同様である。横軸
は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅B1の比
である。縦軸は、開口なし(B1/A1=1)の場合の
トラッキング信号振幅で規格化された量である。B1/
A1を小さくしていくと、2次関数的にトラッキング信
号振幅が低下し、例えばB1/A1=0. 7では、開口
なしの場合の約7割となる。これは、隣接トラックから
のクロストークを低減するために遮蔽された光束中に、
溝横断信号で変調された成分が含まれていることを示し
ている。
化させて、トラッキング信号振幅の変化を計算したもの
である。計算条件は、図4,図6と同様である。横軸
は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅B1の比
である。縦軸は、開口なし(B1/A1=1)の場合の
トラッキング信号振幅で規格化された量である。B1/
A1を小さくしていくと、2次関数的にトラッキング信
号振幅が低下し、例えばB1/A1=0. 7では、開口
なしの場合の約7割となる。これは、隣接トラックから
のクロストークを低減するために遮蔽された光束中に、
溝横断信号で変調された成分が含まれていることを示し
ている。
【0063】図14は、開口12の半径方向幅B1を変
化させて、対物レンズを半径方向にシフトさせた場合の
トラッキング信号のオフセット変化を計算したものであ
る。比較的近傍のトラックにアクセスする場合などに、
対物レンズを半径方向にシフトさせることが多い。横軸
は、対物レンズ有効径(光束径A1)で規格化した対物
レンズシフト量、縦軸はトラッキング信号のオフセット
である。B1/A1を小さくしていくと、トラッキング
信号オフセットが低下し、例えばB1/A1=0. 7付
近では、対物レンズを半径方向にシフトさせても、トラ
ッキング信号のオフセットはほとんど発生しない。この
値は、ディスクの溝形状によって多少異なるが、同様の
傾向が認められる。これは、対物レンズを半径方向にシ
フトさせても、開口12により光検出器7−1および7
−2上での光スポット20−1および20−2の移動が
制限を受けるためである。
化させて、対物レンズを半径方向にシフトさせた場合の
トラッキング信号のオフセット変化を計算したものであ
る。比較的近傍のトラックにアクセスする場合などに、
対物レンズを半径方向にシフトさせることが多い。横軸
は、対物レンズ有効径(光束径A1)で規格化した対物
レンズシフト量、縦軸はトラッキング信号のオフセット
である。B1/A1を小さくしていくと、トラッキング
信号オフセットが低下し、例えばB1/A1=0. 7付
近では、対物レンズを半径方向にシフトさせても、トラ
ッキング信号のオフセットはほとんど発生しない。この
値は、ディスクの溝形状によって多少異なるが、同様の
傾向が認められる。これは、対物レンズを半径方向にシ
フトさせても、開口12により光検出器7−1および7
−2上での光スポット20−1および20−2の移動が
制限を受けるためである。
【0064】以上述べてきたことより、図10の光学系
のように、光磁気信号およびサーボ信号の検出系が同一
であるため、開口12により半径方向の光束が一部遮蔽
されサーボ信号に影響が及ぶ場合には、開口12はB1
/A1=0. 50〜0. 85であることが望ましい。さ
らに望ましくは、B1/A1=0. 55〜0. 75が良
い。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接トラックからのクロストークを効果的に低減すること
ができ、かつトラッキング信号振幅の低下も許容範囲内
で、しかも対物レンズを半径方向にシフトさせても、ト
ラッキング信号のオフセットを小さくすることができ
る。
のように、光磁気信号およびサーボ信号の検出系が同一
であるため、開口12により半径方向の光束が一部遮蔽
されサーボ信号に影響が及ぶ場合には、開口12はB1
/A1=0. 50〜0. 85であることが望ましい。さ
らに望ましくは、B1/A1=0. 55〜0. 75が良
い。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接トラックからのクロストークを効果的に低減すること
ができ、かつトラッキング信号振幅の低下も許容範囲内
で、しかも対物レンズを半径方向にシフトさせても、ト
ラッキング信号のオフセットを小さくすることができ
る。
【0065】図15および図16に、本発明の第2の実
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図15は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図16は光
磁気信号の検出方法について説明するための図である。
図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付し、
説明を省略する。
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図15は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図16は光
磁気信号の検出方法について説明するための図である。
図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付し、
説明を省略する。
【0066】図15において、半導体レーザ1から出射
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
【0067】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は、4分割
センサよりなり、図12に示したような構成でフォーカ
ス誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示
しない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口12
は配置されないので、通常の円形の光スポットが光検出
器31上に集光される。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は、4分割
センサよりなり、図12に示したような構成でフォーカ
ス誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示
しない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口12
は配置されないので、通常の円形の光スポットが光検出
器31上に集光される。
【0068】偏光ビームスプリッタ30を透過した光束
は、1/2波長板17を経て、本発明の開口12を通過
し半径方向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口12
は、前述のように受光系の瞳付近に配置される。偏光ビ
ームスプリッタ18で透過または反射した光束は、各々
光検出器7−1、7−2上に導かれる。
は、1/2波長板17を経て、本発明の開口12を通過
し半径方向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口12
は、前述のように受光系の瞳付近に配置される。偏光ビ
ームスプリッタ18で透過または反射した光束は、各々
光検出器7−1、7−2上に導かれる。
【0069】次に、図16を用いて光磁気信号の再生に
ついて説明する。同図は、偏光ビームスプリッタ18で
透過または反射された光束が、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。開口12で半径方向の周辺
光束が遮蔽されるため、図16に示すような光スポット
形状となる。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1
および7−2の和出力を差動増幅器25で差動増幅して
行われる。
ついて説明する。同図は、偏光ビームスプリッタ18で
透過または反射された光束が、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。開口12で半径方向の周辺
光束が遮蔽されるため、図16に示すような光スポット
形状となる。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1
および7−2の和出力を差動増幅器25で差動増幅して
行われる。
【0070】図15の光学系のように、光磁気信号およ
びサーボ信号の検出系が別個であるため、開口12がサ
ーボ信号に影響を及ぼさない場合は、開口12はB1/
A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さら
に望ましくは、B1/A1=0. 45〜0. 75が良
い。この場合は、開口の挿入によるキャリアレベルの低
下によるC/N(キャリア対ノイズ)の悪化のみを考慮
すればよいからである。図4と図5を比べれば明らかな
ように、たとえB1/A1を小さな値としても、トラッ
キング信号振幅の低下と比較して、キャリアの低下は緩
やかなのである。再生する光磁気ディスクや光ヘッドの
特性にもよるが、B1/A1=0. 5とした場合のキャ
リア低下は約5dBだが、C/N低下は約1. 5dBに
過ぎない。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
びサーボ信号の検出系が別個であるため、開口12がサ
ーボ信号に影響を及ぼさない場合は、開口12はB1/
A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さら
に望ましくは、B1/A1=0. 45〜0. 75が良
い。この場合は、開口の挿入によるキャリアレベルの低
下によるC/N(キャリア対ノイズ)の悪化のみを考慮
すればよいからである。図4と図5を比べれば明らかな
ように、たとえB1/A1を小さな値としても、トラッ
キング信号振幅の低下と比較して、キャリアの低下は緩
やかなのである。再生する光磁気ディスクや光ヘッドの
特性にもよるが、B1/A1=0. 5とした場合のキャ
リア低下は約5dBだが、C/N低下は約1. 5dBに
過ぎない。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
【0071】図17および図18に、本発明の第3の実
施例を示す。図17に本発明の開口の正面図、図18に
本発明の第3の実施例の開口を用いた光学系について、
隣接トラックからのクロストーク低減効果をコンピュー
タシミュレーションした結果を示す。
施例を示す。図17に本発明の開口の正面図、図18に
本発明の第3の実施例の開口を用いた光学系について、
隣接トラックからのクロストーク低減効果をコンピュー
タシミュレーションした結果を示す。
【0072】図17は、本発明の楕円開口の正面図であ
る。これまでの説明は、図3に示すような矩形開口を用
いたが、本発明の効果はそれ以外の開口の形状でも同様
に期待できる。同図は楕円開口であり、半径方向寸法は
B1(B1<A1)、半径方向に直交するトラック方向
寸法はC1である。C1はA1よりも大きくても良い
し、A1と同じでもよい。
る。これまでの説明は、図3に示すような矩形開口を用
いたが、本発明の効果はそれ以外の開口の形状でも同様
に期待できる。同図は楕円開口であり、半径方向寸法は
B1(B1<A1)、半径方向に直交するトラック方向
寸法はC1である。C1はA1よりも大きくても良い
し、A1と同じでもよい。
【0073】図18は、楕円開口の半径方向幅B1を変
化させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。トラック方
向寸法C1は、A1と同じ寸法とした。計算条件は、図
4、図6と同様である。横軸は、光束径A1に対する開
口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、開口なし
(B1/A1=1)の場合のキャリア、または隣接トラ
ックからのクロストークで規格化された量である。B1
/A1を変化させていくと、B1/A1=0.9以下で
低減効果が現われ、例えばB1/A1=0. 7では、キ
ャリア低下量は約2dBなのに対して、隣接トラックか
らのクロストーク量低下は約7dBと効果が大きい。キ
ャリアを基準としたクロストーク量を開口なしの値で規
格化して同時に示すと約5dBの低減効果がある。
化させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。トラック方
向寸法C1は、A1と同じ寸法とした。計算条件は、図
4、図6と同様である。横軸は、光束径A1に対する開
口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、開口なし
(B1/A1=1)の場合のキャリア、または隣接トラ
ックからのクロストークで規格化された量である。B1
/A1を変化させていくと、B1/A1=0.9以下で
低減効果が現われ、例えばB1/A1=0. 7では、キ
ャリア低下量は約2dBなのに対して、隣接トラックか
らのクロストーク量低下は約7dBと効果が大きい。キ
ャリアを基準としたクロストーク量を開口なしの値で規
格化して同時に示すと約5dBの低減効果がある。
【0074】このような楕円開口を、矩形開口12の代
わりに図11のように、光磁気信号およびサーボ信号の
検出系が同一である光学系に適用する場合を考える。楕
円開口は、矩形開口よりも半径方向の光束をより多く遮
蔽するので、サーボ信号に及ぼす影響はやや大きくな
る。楕円開口の場合はB1/A1=0. 55〜0. 90
であることが望ましい。さらに望ましくは、B1/A1
=0. 60〜0. 80が良い。このような開口を受光系
の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからのクロストー
クを効果的に低減することができ、かつトラッキング信
号振幅の低下も許容範囲内で、しかも対物レンズを半径
方向にシフトさせても、トラッキング信号のオフセット
はほとんど発生しないようにすることができる。
わりに図11のように、光磁気信号およびサーボ信号の
検出系が同一である光学系に適用する場合を考える。楕
円開口は、矩形開口よりも半径方向の光束をより多く遮
蔽するので、サーボ信号に及ぼす影響はやや大きくな
る。楕円開口の場合はB1/A1=0. 55〜0. 90
であることが望ましい。さらに望ましくは、B1/A1
=0. 60〜0. 80が良い。このような開口を受光系
の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからのクロストー
クを効果的に低減することができ、かつトラッキング信
号振幅の低下も許容範囲内で、しかも対物レンズを半径
方向にシフトさせても、トラッキング信号のオフセット
はほとんど発生しないようにすることができる。
【0075】また、図15の光学系の矩形開口12の代
わりに楕円開口を用いると、光磁気信号およびサーボ信
号の検出系が別個であるため、楕円開口がサーボ信号に
影響を及ぼさない。楕円開口は、矩形開口よりもトラッ
ク方向の光束をもより多く遮蔽するので、再生信号に及
ぼす影響はやや大きくなる。したがって、開口12はB
1/A1=0. 45〜0. 90であることが望ましい。
さらに望ましくは、B1/A1=0. 50〜0. 80が
良い。このような楕円開口を受光系の瞳付近に挿入すれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
わりに楕円開口を用いると、光磁気信号およびサーボ信
号の検出系が別個であるため、楕円開口がサーボ信号に
影響を及ぼさない。楕円開口は、矩形開口よりもトラッ
ク方向の光束をもより多く遮蔽するので、再生信号に及
ぼす影響はやや大きくなる。したがって、開口12はB
1/A1=0. 45〜0. 90であることが望ましい。
さらに望ましくは、B1/A1=0. 50〜0. 80が
良い。このような楕円開口を受光系の瞳付近に挿入すれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
【0076】さらに、図19および図20に、本発明の
第4の実施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図1
9は本発明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図
20は光磁気信号の検出方法について説明するための図
である。図11と同一の機能を有する部品には同一符号
を付し、説明を省略する。
第4の実施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図1
9は本発明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図
20は光磁気信号の検出方法について説明するための図
である。図11と同一の機能を有する部品には同一符号
を付し、説明を省略する。
【0077】図19において、半導体レーザ1から出射
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
【0078】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。サーボ信号検出系については、図15
の構成と全く同様である。偏光ビームスプリッタ30を
透過した光束は、1/2波長板17を経て、偏光ビーム
スプリッタ18で透過または反射した光束は、各々光検
出器7−1、7−2上に導かれる。検出器7−1および
7−2は、半径方向の寸法が光束径よりも小さくなって
いる。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。サーボ信号検出系については、図15
の構成と全く同様である。偏光ビームスプリッタ30を
透過した光束は、1/2波長板17を経て、偏光ビーム
スプリッタ18で透過または反射した光束は、各々光検
出器7−1、7−2上に導かれる。検出器7−1および
7−2は、半径方向の寸法が光束径よりも小さくなって
いる。
【0079】これを、図20を用いて詳しく説明する。
検出器7−1、7−2は受光部の半径方向寸法が受光部
上の光束径よりも小さいことにより、上述した開口を用
いずに半径方向の周辺光束が検知されないようにしてい
る。これより、隣接トラックからのクロストークの低減
に関しては、矩形開口12を用いた場合と同等の効果が
得られる。
検出器7−1、7−2は受光部の半径方向寸法が受光部
上の光束径よりも小さいことにより、上述した開口を用
いずに半径方向の周辺光束が検知されないようにしてい
る。これより、隣接トラックからのクロストークの低減
に関しては、矩形開口12を用いた場合と同等の効果が
得られる。
【0080】光磁気信号28の再生は、光検出器7−1
および7−2の和出力を差動増幅器25で差動増幅して
行われる。
および7−2の和出力を差動増幅器25で差動増幅して
行われる。
【0081】図19の光学系は、光磁気信号およびサー
ボ信号の検出系が別個であるため、開口の代わりに光検
出器の受光部の半径方向寸法をB1として、同様にB1
/A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さ
らに望ましくは、同様にB1/A1=0. 45〜0. 7
5が良い。このような寸法の光検出器を用いれば、隣接
トラックからのクロストークを効果的に低減することが
できる。
ボ信号の検出系が別個であるため、開口の代わりに光検
出器の受光部の半径方向寸法をB1として、同様にB1
/A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さ
らに望ましくは、同様にB1/A1=0. 45〜0. 7
5が良い。このような寸法の光検出器を用いれば、隣接
トラックからのクロストークを効果的に低減することが
できる。
【0082】図21から図23を用いて、本発明の第5
の実施例の構成について説明する。図21は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5の半径方向断面図、図
22は、同トラック方向断面図、図23は開口12’の
形状を示す図である。図21、図22は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
の実施例の構成について説明する。図21は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5の半径方向断面図、図
22は、同トラック方向断面図、図23は開口12’の
形状を示す図である。図21、図22は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
【0083】図21において、光磁気ディスク5は矢印
13で示す半径方向に傾いており、それによって光スポ
ット9にコマ収差によるサイドローブが発生している様
子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向き合
って観察した場合を示してあり、a−a’断面が半径方
向である。
13で示す半径方向に傾いており、それによって光スポ
ット9にコマ収差によるサイドローブが発生している様
子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向き合
って観察した場合を示してあり、a−a’断面が半径方
向である。
【0084】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。図1では、開口12は対物レンズ4と集
光レンズ6の間、即ち受光系の瞳付近に配置されていた
が、本実施例の開口12’は、集光レンズ6と光検出器
7の間に配置され、半径方向の周辺光束を遮蔽し光検出
器7に到達しないようにしている。開口12’は、集光
レンズ6の焦点位置10からdだけ離されて配置されて
いて、その位置は焦点近傍から十分離れたファー・フィ
ルド領域である。光検出器7は、便宜上焦点位置10の
後方に配置されているが、これは前方でも良いし焦点位
置と一致していても良い。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。図1では、開口12は対物レンズ4と集
光レンズ6の間、即ち受光系の瞳付近に配置されていた
が、本実施例の開口12’は、集光レンズ6と光検出器
7の間に配置され、半径方向の周辺光束を遮蔽し光検出
器7に到達しないようにしている。開口12’は、集光
レンズ6の焦点位置10からdだけ離されて配置されて
いて、その位置は焦点近傍から十分離れたファー・フィ
ルド領域である。光検出器7は、便宜上焦点位置10の
後方に配置されているが、これは前方でも良いし焦点位
置と一致していても良い。
【0085】図21中の光線は、いろいろな瞳径の高さ
を通過する光線を示してあるが、開口12’で遮蔽され
たハッチングを施した光線が、主としてディスク上の光
スポットにおけるサイドローブを形成していることがわ
かる。したがって、隣接トラックからのクロストークは
この周辺光束に多く含まれていて、これを遮断すればク
ロストークを低減することができる。コマ収差によるサ
イドローブと受光系のファー・フィルド領域の周辺光束
は、図72に示すようなディスク上光スポットと受光系
の光スポットの様に厳密に1対1の対応がつくものでは
ないが、多くの場合良好な対応を示す。
を通過する光線を示してあるが、開口12’で遮蔽され
たハッチングを施した光線が、主としてディスク上の光
スポットにおけるサイドローブを形成していることがわ
かる。したがって、隣接トラックからのクロストークは
この周辺光束に多く含まれていて、これを遮断すればク
ロストークを低減することができる。コマ収差によるサ
イドローブと受光系のファー・フィルド領域の周辺光束
は、図72に示すようなディスク上光スポットと受光系
の光スポットの様に厳密に1対1の対応がつくものでは
ないが、多くの場合良好な対応を示す。
【0086】図22において、光磁気ディスク5は矢印
14で示す半径方向に直交するトラック方向には、傾き
が発生していない。同じく光スポット9にコマ収差によ
るサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに示
す。光スポットのb−b’断面がトラック方向である。
光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を経て
平行化され、集光レンズ6により光検出器7に導かれ
る。開口12’は、トラック方向の周辺光束を遮蔽しな
いように、光束径A1’より大きくとられている。これ
は、ディスクからの再生信号の変調成分が、受光系のフ
ァー・フィルド領域で空間的にトラック方向に分布する
ので、それらを光検出器になるべく導くようにするため
である。
14で示す半径方向に直交するトラック方向には、傾き
が発生していない。同じく光スポット9にコマ収差によ
るサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに示
す。光スポットのb−b’断面がトラック方向である。
光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レンズ4を経て
平行化され、集光レンズ6により光検出器7に導かれ
る。開口12’は、トラック方向の周辺光束を遮蔽しな
いように、光束径A1’より大きくとられている。これ
は、ディスクからの再生信号の変調成分が、受光系のフ
ァー・フィルド領域で空間的にトラック方向に分布する
ので、それらを光検出器になるべく導くようにするため
である。
【0087】図23は、開口12’の正面図である。半
径方向寸法はB1’(B1’<A1’)、トラック方向
寸法はC1’(C1’>A1’)である。対物レンズ
が、焦点距離を各々fo=3mm、NA=0. 55とす
ると、開口12’が集光レンズの焦点位置10から十分
離されて配置されていれば良い。例えばd=3mmなら
ば、光束径A1’=0. 33mmとなる。後から述べる
ように、B1’=0. 13〜0. 28mm程度で選ばれ
るので、従来例のように、受光系の焦点面に15μm径
のピンホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整
精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。ま
た、開口12’受光系に挿入されるので別の従来例のよ
うに、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大幅に
低下することもないので、情報の記録/消去時に高パワ
ーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置などに適
している。
径方向寸法はB1’(B1’<A1’)、トラック方向
寸法はC1’(C1’>A1’)である。対物レンズ
が、焦点距離を各々fo=3mm、NA=0. 55とす
ると、開口12’が集光レンズの焦点位置10から十分
離されて配置されていれば良い。例えばd=3mmなら
ば、光束径A1’=0. 33mmとなる。後から述べる
ように、B1’=0. 13〜0. 28mm程度で選ばれ
るので、従来例のように、受光系の焦点面に15μm径
のピンホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整
精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。ま
た、開口12’受光系に挿入されるので別の従来例のよ
うに、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大幅に
低下することもないので、情報の記録/消去時に高パワ
ーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置などに適
している。
【0088】ここで、受光系の集光レンズの焦点位置1
0からどれだけ離されて開口が配置されていれば、焦点
近傍から十分離れたファー・フィルド領域といえるか考
察する。すなわち、dをどの程度とすれば図71の従来
例と異なり、本発明の効果が期待できるか図24を用い
て考察する。
0からどれだけ離されて開口が配置されていれば、焦点
近傍から十分離れたファー・フィルド領域といえるか考
察する。すなわち、dをどの程度とすれば図71の従来
例と異なり、本発明の効果が期待できるか図24を用い
て考察する。
【0089】図24に、焦点近傍から徐々に離れて(デ
フォーカスして)いった場合の光スポットの形状を示
す。これは、久保田広著「波動光学」p. 317からの
引用である。同図には、デフォーカスによる波面収差が
0から1. 5λまでλ/4の間隔で光スポットの形状が
記されている。
フォーカスして)いった場合の光スポットの形状を示
す。これは、久保田広著「波動光学」p. 317からの
引用である。同図には、デフォーカスによる波面収差が
0から1. 5λまでλ/4の間隔で光スポットの形状が
記されている。
【0090】同図において、横軸はλを半導体レーザ1
からの光束の波長、NAを対物レンズ4の開口数とし
て、2πNA/λの単位で表す。即ち、図70の横軸に
2πを乗じたもので、図70のaの光スポット形状は、
この図のデフォーカス=0と同じものである。縦軸は、
デフォーカス=0の場合の光スポットの中心強度で規格
化した単位である。簡単のため、対物レンズにはほぼ一
様な強度分布の光束が入射する場合について考える。
からの光束の波長、NAを対物レンズ4の開口数とし
て、2πNA/λの単位で表す。即ち、図70の横軸に
2πを乗じたもので、図70のaの光スポット形状は、
この図のデフォーカス=0と同じものである。縦軸は、
デフォーカス=0の場合の光スポットの中心強度で規格
化した単位である。簡単のため、対物レンズにはほぼ一
様な強度分布の光束が入射する場合について考える。
【0091】以下の議論よりデフォーカスλ以上で、焦
点近傍から十分離れたファー・フィルド領域といえる。
点近傍から十分離れたファー・フィルド領域といえる。
【0092】第1に、図24でデフォーカス=λの光ス
ポット形状を見ると中心部がほぼ強度0となっていて、
合焦状態の光スポット形状と著しく異なる。この状態で
は、図71の従来例にあるようなピンホールを配置して
も全く効果が得られないことがわかる。これより、デフ
ォーカスλ以上では、焦点近傍から十分離れたファー・
フィルド領域といえるだろう。
ポット形状を見ると中心部がほぼ強度0となっていて、
合焦状態の光スポット形状と著しく異なる。この状態で
は、図71の従来例にあるようなピンホールを配置して
も全く効果が得られないことがわかる。これより、デフ
ォーカスλ以上では、焦点近傍から十分離れたファー・
フィルド領域といえるだろう。
【0093】第2に、溝横断時のプッシュ・プル信号が
安定して検出しうる領域をファー・フィルド領域とする
ならば、実験結果からやはりデフォーカスλ以上とな
る。デフォーカスλ以下の領域でプッシュ・プル信号の
検出を行うとデフォーカス量のわずかな変化に対しても
光量分布の変化が大きく安定したトラッキングを行うこ
とができない。
安定して検出しうる領域をファー・フィルド領域とする
ならば、実験結果からやはりデフォーカスλ以上とな
る。デフォーカスλ以下の領域でプッシュ・プル信号の
検出を行うとデフォーカス量のわずかな変化に対しても
光量分布の変化が大きく安定したトラッキングを行うこ
とができない。
【0094】たとえば、図21の光学系で、対物レンズ
と集光レンズの焦点距離を各々fo=3mm、fc=3
0mmとし、対物レンズのNAを0. 55、半導体レー
ザの波長をλ=780nmとすると、デフォーカスによ
る波面収差W20は、次式で与えられる。
と集光レンズの焦点距離を各々fo=3mm、fc=3
0mmとし、対物レンズのNAを0. 55、半導体レー
ザの波長をλ=780nmとすると、デフォーカスによ
る波面収差W20は、次式で与えられる。
【0095】 W20=d/{8・(fc/A)2 ・λ}‥(1) (1)より、受光系において、dが0. 5mm以上なら
ばファー・フィルド領域に相当する。また、W20≧1
(λ)ならば、ファー・フィルド領域に相当するので、
(1)より、開口は、受光系の焦点面より以下の距離d
以上に配置すればよい。
ばファー・フィルド領域に相当する。また、W20≧1
(λ)ならば、ファー・フィルド領域に相当するので、
(1)より、開口は、受光系の焦点面より以下の距離d
以上に配置すればよい。
【0096】d=8・(FNo)2 ・λ ただし、FNoは受光系の実効Fナンバ、λは光源から
の光束の波長である。
の光束の波長である。
【0097】図25および図26に、本発明の第5の実
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図25は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図であり、光磁
気信号およびサーボ信号の検出系が同一の光ヘッドであ
る。図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付
し、説明を省略する。
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図25は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図であり、光磁
気信号およびサーボ信号の検出系が同一の光ヘッドであ
る。図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付
し、説明を省略する。
【0098】図25において、半導体レーザ1から出射
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
【0099】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。記録媒体面で反
射され対物レンズ4に再度入射した光束は、ミラー15
を経て偏光ビームスプリッタ3で反射され信号検出系に
導かれる。1/2波長板17を透過した光束は、偏光ビ
ームスプリッタ18で透過または反射され、本発明の開
口12’−1、12’−2を通過し半径方向の周辺光束
の一部が遮蔽され、各々光検出器7−1、7−2上に導
かれる。開口12’−1および12’−2は、受光系の
焦点である10−1および10−2からdだけ離れて配
置されている。また、光検出器7−1、7−2は、各々
開口12’−1および12’−2に近接して配置され
る。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。記録媒体面で反
射され対物レンズ4に再度入射した光束は、ミラー15
を経て偏光ビームスプリッタ3で反射され信号検出系に
導かれる。1/2波長板17を透過した光束は、偏光ビ
ームスプリッタ18で透過または反射され、本発明の開
口12’−1、12’−2を通過し半径方向の周辺光束
の一部が遮蔽され、各々光検出器7−1、7−2上に導
かれる。開口12’−1および12’−2は、受光系の
焦点である10−1および10−2からdだけ離れて配
置されている。また、光検出器7−1、7−2は、各々
開口12’−1および12’−2に近接して配置され
る。
【0100】偏光ビームスプリッタ3で反射された光束
は集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19により、光
検出器7−1および7−2上に図12と同様に光スポッ
ト20−1および20−2として集光される。フォーカ
ス誤差信号を非点収差法によって検出するため、光検出
器7−1は最小錯乱円付近に配置される。光検出器上の
光スポットは通常円形であるが、開口12’−1および
12’−2で半径方向の周辺光束が遮蔽されるため、図
12と同様な光スポット形状となる。光磁気信号の再生
およびサーボ信号の検出系について図12と同様であ
る。
は集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19により、光
検出器7−1および7−2上に図12と同様に光スポッ
ト20−1および20−2として集光される。フォーカ
ス誤差信号を非点収差法によって検出するため、光検出
器7−1は最小錯乱円付近に配置される。光検出器上の
光スポットは通常円形であるが、開口12’−1および
12’−2で半径方向の周辺光束が遮蔽されるため、図
12と同様な光スポット形状となる。光磁気信号の再生
およびサーボ信号の検出系について図12と同様であ
る。
【0101】本実施例では、光学系を以下のように構成
した。集光レンズは平凸レンズ、シリンドリカルレンズ
は平凹レンズである。
した。集光レンズは平凸レンズ、シリンドリカルレンズ
は平凹レンズである。
【0102】 R1 R2 D 硝材 集光レンズ6:14.73 ∞ 2.0 BSL7 シリンドリカルレンズ19: ∞ 129.65 1.5 BSL7 R1は第1面曲率、R2は第2面曲率、Dはレンズ肉厚
であり、単位はmm。集光レンズ6とシリンドリカルレ
ンズ19の空気間隔は、5. 9mmである。
であり、単位はmm。集光レンズ6とシリンドリカルレ
ンズ19の空気間隔は、5. 9mmである。
【0103】半導体レーザ1の波長λ=790nmとす
ると、シリンドリカルレンズ19の母線方向の焦点距離
fm=28. 87mm、子線方向の焦点距離fs=3
1. 43mmとなり、発生する非点隔差As=1. 83
mmとなる。対物レンズの焦点距離をfo=3mm、N
A=0. 55とすると光束径A=3. 3mmである。非
点収差による波面収差W22は、次式で与えられる。
ると、シリンドリカルレンズ19の母線方向の焦点距離
fm=28. 87mm、子線方向の焦点距離fs=3
1. 43mmとなり、発生する非点隔差As=1. 83
mmとなる。対物レンズの焦点距離をfo=3mm、N
A=0. 55とすると光束径A=3. 3mmである。非
点収差による波面収差W22は、次式で与えられる。
【0104】 W22=As/{8・((fm+fs)/2A)2 ・λ}‥(2) 上式より、W22=3. 5λとなる。開口および光検出
器の配置される最小錯乱円位置では、シリンドリカルレ
ンズ19の母線方向、子線方向の焦線からは各々以下の
デフォーカスが与えられる。
器の配置される最小錯乱円位置では、シリンドリカルレ
ンズ19の母線方向、子線方向の焦線からは各々以下の
デフォーカスが与えられる。
【0105】 W20(母線方向)=(As−d)/{8・(fm/A)2 ・λ}‥(3) W20(子線方向)=−d/{8・(fs/A)2 ・λ}‥(4) d=As・fs/(fm+fs)‥(5) 上式より、W20(母線方向)=1. 8λ、W20(子
線方向)=−1. 7λのデフォーカスが与えられる。図
24での議論より、焦点近傍から十分離れたファー・フ
ィルド領域といえる。この位置では、開口12’−1お
よび12’−2により、半径方向の周辺光束を遮蔽する
ことにより、隣接トラックからのクロストークを効果的
に低減することができ、かつ安定したトラッキング信号
を得ることができる。
線方向)=−1. 7λのデフォーカスが与えられる。図
24での議論より、焦点近傍から十分離れたファー・フ
ィルド領域といえる。この位置では、開口12’−1お
よび12’−2により、半径方向の周辺光束を遮蔽する
ことにより、隣接トラックからのクロストークを効果的
に低減することができ、かつ安定したトラッキング信号
を得ることができる。
【0106】フォーカス誤差信号検知に非点収差法を用
いる場合は、フォーカス引き込み範囲なども考慮して、
非点収差W22は少なくとも2λ以上、望ましくは3λ
〜10λ程度が良い。開口および光検出器の配置される
最小錯乱円位置での焦線からのデフォーカスW20は、
W20=±W22/2となるので、少なくともλ以上、
望ましくは1. 5λ〜5λ程度が良い。このように、非
点隔差およびデフォーカスを選べば、開口により半径方
向の周辺光束を遮蔽することにより、隣接トラックから
のクロストークを効果的に低減することができ、かつ安
定したトラッキング信号を得ることができる。
いる場合は、フォーカス引き込み範囲なども考慮して、
非点収差W22は少なくとも2λ以上、望ましくは3λ
〜10λ程度が良い。開口および光検出器の配置される
最小錯乱円位置での焦線からのデフォーカスW20は、
W20=±W22/2となるので、少なくともλ以上、
望ましくは1. 5λ〜5λ程度が良い。このように、非
点隔差およびデフォーカスを選べば、開口により半径方
向の周辺光束を遮蔽することにより、隣接トラックから
のクロストークを効果的に低減することができ、かつ安
定したトラッキング信号を得ることができる。
【0107】図25の光学系は、光磁気信号およびサー
ボ信号の検出系が同一であるため、開口12’−1およ
び12’−2により半径方向の光束が一部遮蔽されサー
ボ信号に影響を及ぼす。実施例では、開口が配置された
位置での光束径A1’は、約100μmとなるので、開
口の半径方向幅B1’の値もそれに応じて小さくなる。
しかし、第1の実施例と同様に、開口の半径方向幅B
1’値としてはB1’/A1’=0. 50〜0. 85で
あることが望ましい。さらに望ましくは、B1’/A
1’=0. 55〜0. 75が良い。このような開口を受
光系の焦点近傍から十分離れたファー・フィルド領域に
挿入すれば、隣接トラックからのクロストークを効果的
に低減することができ、かつトラッキング信号振幅の低
下も許容範囲内で、しかも対物レンズを半径方向にシフ
トさせても、トラッキング信号のオフセットを小さくす
ることができる。
ボ信号の検出系が同一であるため、開口12’−1およ
び12’−2により半径方向の光束が一部遮蔽されサー
ボ信号に影響を及ぼす。実施例では、開口が配置された
位置での光束径A1’は、約100μmとなるので、開
口の半径方向幅B1’の値もそれに応じて小さくなる。
しかし、第1の実施例と同様に、開口の半径方向幅B
1’値としてはB1’/A1’=0. 50〜0. 85で
あることが望ましい。さらに望ましくは、B1’/A
1’=0. 55〜0. 75が良い。このような開口を受
光系の焦点近傍から十分離れたファー・フィルド領域に
挿入すれば、隣接トラックからのクロストークを効果的
に低減することができ、かつトラッキング信号振幅の低
下も許容範囲内で、しかも対物レンズを半径方向にシフ
トさせても、トラッキング信号のオフセットを小さくす
ることができる。
【0108】図26は本発明の光磁気ディスク記録再生
装置の正面図であり、光磁気信号およびサーボ信号の検
出系が別個の光ヘッドである。図11と同一の機能を有
する部品には同一符号を付し、説明を省略する。
装置の正面図であり、光磁気信号およびサーボ信号の検
出系が別個の光ヘッドである。図11と同一の機能を有
する部品には同一符号を付し、説明を省略する。
【0109】図26において、半導体レーザ1から出射
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
【0110】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は4分割セ
ンサよりなり、図12に示したような構成でフォーカス
誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示し
ない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口は配置
されないので、通常の円形の光スポットが光検出器31
上に集光される。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は4分割セ
ンサよりなり、図12に示したような構成でフォーカス
誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示し
ない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口は配置
されないので、通常の円形の光スポットが光検出器31
上に集光される。
【0111】偏光ビームスプリッタ30を透過した光束
は、1/2波長板17、集光レンズ6に順次入射する。
その後偏光ビームスプリッタ18で透過または反射し、
本発明の開口12’−1、12’−2を通過し半径方向
の周辺光束の一部が遮蔽され、各々光検出器7−1、7
−2上に導かれる。開口12’−1および12’−2
は、受光系の焦点位置である10−1および10−2か
らdだけ離れて配置されている。また、光検出器7−
1、7−2は、各々適当な位置に配置される。図26で
は、焦点位置10の前方に光検出器7−1、7−2が配
置されているが、これは後方でも良いし焦点位置と一致
していても良い。光磁気信号の再生については、図16
と同様である。
は、1/2波長板17、集光レンズ6に順次入射する。
その後偏光ビームスプリッタ18で透過または反射し、
本発明の開口12’−1、12’−2を通過し半径方向
の周辺光束の一部が遮蔽され、各々光検出器7−1、7
−2上に導かれる。開口12’−1および12’−2
は、受光系の焦点位置である10−1および10−2か
らdだけ離れて配置されている。また、光検出器7−
1、7−2は、各々適当な位置に配置される。図26で
は、焦点位置10の前方に光検出器7−1、7−2が配
置されているが、これは後方でも良いし焦点位置と一致
していても良い。光磁気信号の再生については、図16
と同様である。
【0112】本実施例では、光学系を以下のように構成
した。対物レンズと集光レンズの焦点距離を各々fo=
3mm、fc=30mmとし、対物レンズのNA=0.
55、半導体レーザの波長λ=780nm、光束径A1
=3. 3mm、d=−1. 0mmである。(1)式よ
り、開口12’−1および12’−2は、デフォーカス
W20=−2λの位置に配置されている。図24での議
論より、焦点近傍から十分離れたファー・フィルド領域
といえる。この位置では、開口12’−1および12’
−2により、半径方向の周辺光束を遮蔽することによ
り、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。デフォーカスW20は、少なくともλ
以上、望ましくは1. 5λ以上が良い。
した。対物レンズと集光レンズの焦点距離を各々fo=
3mm、fc=30mmとし、対物レンズのNA=0.
55、半導体レーザの波長λ=780nm、光束径A1
=3. 3mm、d=−1. 0mmである。(1)式よ
り、開口12’−1および12’−2は、デフォーカス
W20=−2λの位置に配置されている。図24での議
論より、焦点近傍から十分離れたファー・フィルド領域
といえる。この位置では、開口12’−1および12’
−2により、半径方向の周辺光束を遮蔽することによ
り、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。デフォーカスW20は、少なくともλ
以上、望ましくは1. 5λ以上が良い。
【0113】図26の光学系は、光磁気信号およびサー
ボ信号の検出系が別個であるため、開口12’−1およ
び12’−2がサーボ信号に影響を及ぼさない。実施例
では、開口が配置された位置での光束径A1’は、約1
10μmとなるので、開口の幅B1’の値もそれに応じ
て小さくなる。しかし、第2の実施例と同様に開口1
2’−1および12’−2は、B1’/A1’=0. 4
0〜0. 85であることが望ましい。さらに望ましく
は、B1’/A1’=0. 45〜0. 75が良い。この
ような開口を焦点近傍から十分離れたファー・フィルド
領域に挿入すれば、隣接トラックからのクロストークを
効果的に低減することができる。
ボ信号の検出系が別個であるため、開口12’−1およ
び12’−2がサーボ信号に影響を及ぼさない。実施例
では、開口が配置された位置での光束径A1’は、約1
10μmとなるので、開口の幅B1’の値もそれに応じ
て小さくなる。しかし、第2の実施例と同様に開口1
2’−1および12’−2は、B1’/A1’=0. 4
0〜0. 85であることが望ましい。さらに望ましく
は、B1’/A1’=0. 45〜0. 75が良い。この
ような開口を焦点近傍から十分離れたファー・フィルド
領域に挿入すれば、隣接トラックからのクロストークを
効果的に低減することができる。
【0114】図27から図29に、本発明の第6の実施
例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図27は本発明
の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図28は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の側面図、図29は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図11と同一の機能を有する部品には
同一符号を付し、説明を省略する。
例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図27は本発明
の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図28は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の側面図、図29は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図11と同一の機能を有する部品には
同一符号を付し、説明を省略する。
【0115】本実施例は、記録/消去/再生をディスク
1回転のうちに行うことのできるオーバーライト可能な
光磁気ディスク記録再生装置である。また、光磁気ディ
スク5は、磁界変調または光変調記録でオーバーライト
可能な記録媒体である。同図の光磁気ヘッド光学系は、
記録直後のベリファイを行うため、1つのトラック上に
2つの光スポットを設けている。これまでの実施例との
違いは、複数ビームを得るため1の代わりに半導体レー
ザアレイ1’を用いている点である。半導体レーザアレ
イ1’の発光点は、図28の紙面内に並んで配置されて
いる。
1回転のうちに行うことのできるオーバーライト可能な
光磁気ディスク記録再生装置である。また、光磁気ディ
スク5は、磁界変調または光変調記録でオーバーライト
可能な記録媒体である。同図の光磁気ヘッド光学系は、
記録直後のベリファイを行うため、1つのトラック上に
2つの光スポットを設けている。これまでの実施例との
違いは、複数ビームを得るため1の代わりに半導体レー
ザアレイ1’を用いている点である。半導体レーザアレ
イ1’の発光点は、図28の紙面内に並んで配置されて
いる。
【0116】半導体レーザアレイ1’から出射した複数
の光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射され
る。ミラー15で反射された光束は、対物レンズ4によ
り、トラック33上に2つの光スポット34、35を結
像する。矢印36は、光磁気ディスク5の回転方向であ
り、記録/消去用光スポット34でオーバーライトした
直後の情報をベリファイ用光スポット35で再生する。
光ヘッド可動部37は、図27の矢印の方向に移動可能
である。
の光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射され
る。ミラー15で反射された光束は、対物レンズ4によ
り、トラック33上に2つの光スポット34、35を結
像する。矢印36は、光磁気ディスク5の回転方向であ
り、記録/消去用光スポット34でオーバーライトした
直後の情報をベリファイ用光スポット35で再生する。
光ヘッド可動部37は、図27の矢印の方向に移動可能
である。
【0117】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7と集光レンズ6を経て偏光ビームスプリッタ32に入
射して透過または反射し、各々光検出器7上に導かれ
る。光検出器7は、偏光ビームスプリッタ32を透過す
る光束については集光レンズ6の焦点より距離dだけ前
方に、偏光ビームスプリッタ32で反射される光束につ
いては焦点より距離dだけ後方に配置されている。ま
た、光検出器7は、同一基板上に複数の受光部を有して
いる。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7と集光レンズ6を経て偏光ビームスプリッタ32に入
射して透過または反射し、各々光検出器7上に導かれ
る。光検出器7は、偏光ビームスプリッタ32を透過す
る光束については集光レンズ6の焦点より距離dだけ前
方に、偏光ビームスプリッタ32で反射される光束につ
いては焦点より距離dだけ後方に配置されている。ま
た、光検出器7は、同一基板上に複数の受光部を有して
いる。
【0118】次に、図29を用いて光磁気信号およびサ
ーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏光ビー
ムスプリッタ32で透過または反射された光束が、光検
出器7−1、7−2、7−3および7−4に光スポット
20−1、20−2、37−1および37−2として集
光されたことを示すものである。光スポット37−1お
よび37−2は、記録媒体上での記録/消去用光スポッ
ト34、光スポット20−1および20−2がベリファ
イ用光スポット35からの光束である。本実施例では、
記録/消去用光スポット34からの光束によりサーボ信
号を検出し、ベリファイ用光スポット35からの光束に
より光磁気信号の再生を行う。そのため、光検出器7−
3および7−4は、各々受光部7−a〜7−dおよび7
−e〜7−hからなる。
ーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏光ビー
ムスプリッタ32で透過または反射された光束が、光検
出器7−1、7−2、7−3および7−4に光スポット
20−1、20−2、37−1および37−2として集
光されたことを示すものである。光スポット37−1お
よび37−2は、記録媒体上での記録/消去用光スポッ
ト34、光スポット20−1および20−2がベリファ
イ用光スポット35からの光束である。本実施例では、
記録/消去用光スポット34からの光束によりサーボ信
号を検出し、ベリファイ用光スポット35からの光束に
より光磁気信号の再生を行う。そのため、光検出器7−
3および7−4は、各々受光部7−a〜7−dおよび7
−e〜7−hからなる。
【0119】まず、フォーカス誤差信号の検出について
説明する。光検出器7−3および7−4は、集光レンズ
6の焦点より距離dだけ前後に離されているので、光磁
気ディスク上の光スポット9にデフォーカスが発生する
と、片方の光スポット径(例えば37−1)が大きくな
り、他方の光スポット径(例えば37−2)が小さくな
る。したがって、光検出器の内側受光部和出力の差をと
ればフォーカス誤差信号が検出できる。即ち、7−aと
7−bの和出力を加算器23−2、7−eと7−fの和
出力を加算器23−1で生成し、差動増幅器21で差動
すればフォーカス誤差信号26を得る。このようなフォ
ーカス誤差の検知方式を、以後、差動ビームサイズ法と
呼ぶ。なお、7−aと7−bの和出力を光検出器7−3
全体の和で、7−eと7−fの和出力を光検出器7−4
全体の和で規格化してから差動をとれば、光磁気信号の
有無や基板の複屈折の影響を受けにくくなる。(図示し
ない)
説明する。光検出器7−3および7−4は、集光レンズ
6の焦点より距離dだけ前後に離されているので、光磁
気ディスク上の光スポット9にデフォーカスが発生する
と、片方の光スポット径(例えば37−1)が大きくな
り、他方の光スポット径(例えば37−2)が小さくな
る。したがって、光検出器の内側受光部和出力の差をと
ればフォーカス誤差信号が検出できる。即ち、7−aと
7−bの和出力を加算器23−2、7−eと7−fの和
出力を加算器23−1で生成し、差動増幅器21で差動
すればフォーカス誤差信号26を得る。このようなフォ
ーカス誤差の検知方式を、以後、差動ビームサイズ法と
呼ぶ。なお、7−aと7−bの和出力を光検出器7−3
全体の和で、7−eと7−fの和出力を光検出器7−4
全体の和で規格化してから差動をとれば、光磁気信号の
有無や基板の複屈折の影響を受けにくくなる。(図示し
ない)
【0120】次に、トラッキング誤差信号の検出につい
て説明する。プッシュ・プル信号は、各々の光検出器7
−3および7−4の内側受光部差出力から得られ、さら
にその差をとればよい。即ち、7−aと7−bの差出力
を差動増幅器22−2、7−eと7−fの差出力を差動
増幅器22−1で生成し、差動増幅器24で差動すれば
トラッキング誤差信号27を得る。これより、温度変化
や経時変化などによる光軸ずれの影響を受けにくいトラ
ッキング信号を得ることができる。
て説明する。プッシュ・プル信号は、各々の光検出器7
−3および7−4の内側受光部差出力から得られ、さら
にその差をとればよい。即ち、7−aと7−bの差出力
を差動増幅器22−2、7−eと7−fの差出力を差動
増幅器22−1で生成し、差動増幅器24で差動すれば
トラッキング誤差信号27を得る。これより、温度変化
や経時変化などによる光軸ずれの影響を受けにくいトラ
ッキング信号を得ることができる。
【0121】光磁気信号28の検出は、光検出器7−1
および7−2の出力を差動増幅器25で差動増幅して行
われる。検出器7−1および7−2は、第4の実施例と
同様に半径方向の寸法が光束径よりも小さくなってい
る。受光部の半径方向寸法が光束径よりも小さいことに
より、開口を用いずに半径方向の周辺光束が検知されな
いようにしている。これより、隣接トラックからのクロ
ストークの低減に関しては、矩形開口12を用いた場合
と同等の効果が得られる。
および7−2の出力を差動増幅器25で差動増幅して行
われる。検出器7−1および7−2は、第4の実施例と
同様に半径方向の寸法が光束径よりも小さくなってい
る。受光部の半径方向寸法が光束径よりも小さいことに
より、開口を用いずに半径方向の周辺光束が検知されな
いようにしている。これより、隣接トラックからのクロ
ストークの低減に関しては、矩形開口12を用いた場合
と同等の効果が得られる。
【0122】本実施例では、光学系を以下のように構成
した。対物レンズと集光レンズの焦点距離を各々fo=
3mm、fc=30mmとし、対物レンズのNA=0.
55、半導体レーザの波長λ=780nm、光束径A1
=3. 3mm、集光レンズの焦点と光検出器間の距離d
=±1. 0mmである。(1)式より、光検出器7−1
〜7−4は、デフォーカスW20=±2λの位置に配置
されている。図24での議論より、焦点近傍から十分離
れたファー・フィルド領域といえる。この位置では、半
径方向の周辺光束を受光しないことにより、隣接トラッ
クからのクロストークを効果的に低減することができ
る。フォーカス誤差信号検知に差動ビームサイズ法を用
いる場合は、フォーカス引き込み範囲なども考慮して、
デフォーカスW20は少なくともλ以上、望ましくは
1. 5λ〜5λ程度が良い。このように、デフォーカス
W20となるように光検出器位置を選べば、半径方向の
周辺光束を受光しないことにより、隣接トラックからの
クロストークを効果的に低減することができ、かつ安定
したトラッキング信号を得ることができる。
した。対物レンズと集光レンズの焦点距離を各々fo=
3mm、fc=30mmとし、対物レンズのNA=0.
55、半導体レーザの波長λ=780nm、光束径A1
=3. 3mm、集光レンズの焦点と光検出器間の距離d
=±1. 0mmである。(1)式より、光検出器7−1
〜7−4は、デフォーカスW20=±2λの位置に配置
されている。図24での議論より、焦点近傍から十分離
れたファー・フィルド領域といえる。この位置では、半
径方向の周辺光束を受光しないことにより、隣接トラッ
クからのクロストークを効果的に低減することができ
る。フォーカス誤差信号検知に差動ビームサイズ法を用
いる場合は、フォーカス引き込み範囲なども考慮して、
デフォーカスW20は少なくともλ以上、望ましくは
1. 5λ〜5λ程度が良い。このように、デフォーカス
W20となるように光検出器位置を選べば、半径方向の
周辺光束を受光しないことにより、隣接トラックからの
クロストークを効果的に低減することができ、かつ安定
したトラッキング信号を得ることができる。
【0123】開口が配置された位置での光束径A1’は
約110μmとなるので、開口の半径方向幅B1’の値
もそれに応じて小さくなる。第2の実施例と同様に、開
口の代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1’
として、同様にB1’/A1’=0. 40〜0. 85で
あることが望ましい。さらに望ましくは、同様にB1’
/A1’=0. 45〜0. 75が良い。このような寸法
の光検出器を用いれば、隣接トラックからのクロストー
クを効果的に低減することができる。
約110μmとなるので、開口の半径方向幅B1’の値
もそれに応じて小さくなる。第2の実施例と同様に、開
口の代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1’
として、同様にB1’/A1’=0. 40〜0. 85で
あることが望ましい。さらに望ましくは、同様にB1’
/A1’=0. 45〜0. 75が良い。このような寸法
の光検出器を用いれば、隣接トラックからのクロストー
クを効果的に低減することができる。
【0124】本実施例の光学系は、光学系はほとんど共
通ながらも2ビームを用いることにより、光磁気信号お
よびサーボ信号の検出系が別個に構成できるので、隣接
トラックからのクロストーク低減は、サーボ信号に影響
を及ぼさない。しかも、光磁気信号とサーボ信号の検出
光学系を別個に持つ必要がないので、光ヘッドのコンパ
クト化、低コスト化が可能である。
通ながらも2ビームを用いることにより、光磁気信号お
よびサーボ信号の検出系が別個に構成できるので、隣接
トラックからのクロストーク低減は、サーボ信号に影響
を及ぼさない。しかも、光磁気信号とサーボ信号の検出
光学系を別個に持つ必要がないので、光ヘッドのコンパ
クト化、低コスト化が可能である。
【0125】以上述べてきたように、光ヘッド受光系の
焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近など
にディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽す
る開口を設ければ、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減することができる。また戻り光の半
径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽し
ても同様の効果が得られる。本発明を用いれば、受光系
の焦点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、格
段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強く
なる。また、開口は受光系に挿入されるので別の従来例
のように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大
幅に低下することもないので、情報の記録/消去時に高
パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置など
に適している。
焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近など
にディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽す
る開口を設ければ、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減することができる。また戻り光の半
径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽し
ても同様の効果が得られる。本発明を用いれば、受光系
の焦点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、格
段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強く
なる。また、開口は受光系に挿入されるので別の従来例
のように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大
幅に低下することもないので、情報の記録/消去時に高
パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置など
に適している。
【0126】以上述べた実施例では、隣接トラックから
のクロストークの影響を効果的に低減することを目的と
したが、以下の実施例では、同一のトラック上で隣接す
るマークから再生する情報を低減することを目的とす
る。
のクロストークの影響を効果的に低減することを目的と
したが、以下の実施例では、同一のトラック上で隣接す
るマークから再生する情報を低減することを目的とす
る。
【0127】つまり、光源からの光束を光記録媒体の所
定のトラック上に微小な光スポットとして結像して照射
し、トラック上に位置する複数のマークを時系列に走査
して情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装
置において、前記光記録媒体上からの戻り光束を検出す
る検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設
けることにより、前記トラック上に位置する所定のマー
ク再生時に同一のトラック上で所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
定のトラック上に微小な光スポットとして結像して照射
し、トラック上に位置する複数のマークを時系列に走査
して情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装
置において、前記光記録媒体上からの戻り光束を検出す
る検出光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より
十分離れたファー・フィルド領域に配置され、前記戻り
光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設
けることにより、前記トラック上に位置する所定のマー
ク再生時に同一のトラック上で所定のマークに隣接する
マークから再生する情報を低減する。
【0128】図30から図32を用いて、本発明の第7
の実施例の構成について説明する。図30は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図31は、同半径方向断面図、図32は開口38の
形状を示す図である。図30、図31は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
の実施例の構成について説明する。図30は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図31は、同半径方向断面図、図32は開口38の
形状を示す図である。図30、図31は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
【0129】図30において、光磁気ディスク5は矢印
14で示すトラック方向に傾いており、それによって光
スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生してい
る様子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向
き合って観察した場合を示してあり、b−b’断面がト
ラック方向である。この状態であるトラックの情報を再
生すると、コマ収差によるサイドローブが隣接するマー
クの情報を再生してしまい、本来再生されるべき再生信
号に対して歪みやシフトを発生する。これを符号間干渉
と呼び、ジッタ増大の原因となる。特に、ポリカーボネ
ートなどプラスチックを材料とするディスクにおいて
は、ディスク傾きによるジッタの増大の問題は不可避で
あり、高密度化の大きな障害となっている。
14で示すトラック方向に傾いており、それによって光
スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生してい
る様子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向
き合って観察した場合を示してあり、b−b’断面がト
ラック方向である。この状態であるトラックの情報を再
生すると、コマ収差によるサイドローブが隣接するマー
クの情報を再生してしまい、本来再生されるべき再生信
号に対して歪みやシフトを発生する。これを符号間干渉
と呼び、ジッタ増大の原因となる。特に、ポリカーボネ
ートなどプラスチックを材料とするディスクにおいて
は、ディスク傾きによるジッタの増大の問題は不可避で
あり、高密度化の大きな障害となっている。
【0130】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器に到達しないようにしてい
る。図30中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過す
る光線を示してあるが、開口38で遮蔽されたハッチン
グを施した光線が、主としてディスク上の光スポットに
おけるサイドローブを形成していることがわかる。した
がって、隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含
まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減するこ
とができる。コマ収差によるサイドローブと受光系の瞳
付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光スポ
ットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応が
つくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。開
口38は、受光系の焦点面より十分離れたファー・フィ
ルド領域に配置され、戻り光束のトラック方向の周辺光
束を遮蔽する。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器に到達しないようにしてい
る。図30中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過す
る光線を示してあるが、開口38で遮蔽されたハッチン
グを施した光線が、主としてディスク上の光スポットに
おけるサイドローブを形成していることがわかる。した
がって、隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含
まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減するこ
とができる。コマ収差によるサイドローブと受光系の瞳
付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光スポ
ットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応が
つくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。開
口38は、受光系の焦点面より十分離れたファー・フィ
ルド領域に配置され、戻り光束のトラック方向の周辺光
束を遮蔽する。
【0131】図31において、光磁気ディスク5は矢印
13で示す半径方向には、傾きが発生していない。同じ
く光スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生し
ている様子を受光系の傍らに示す。光スポットのa−
a’断面が半径方向である。光磁気ディスク5からの戻
り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レンズ6
により光検出器7に導かれる。開口38は、半径方向の
周辺光束を遮蔽しないように、光束径A2より大きくと
られている。これは、ディスクからのトラッキング信号
の変調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向に分布す
るので、それらを光検出器になるべく導くようにするた
めである。
13で示す半径方向には、傾きが発生していない。同じ
く光スポット9にコマ収差によるサイドローブが発生し
ている様子を受光系の傍らに示す。光スポットのa−
a’断面が半径方向である。光磁気ディスク5からの戻
り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レンズ6
により光検出器7に導かれる。開口38は、半径方向の
周辺光束を遮蔽しないように、光束径A2より大きくと
られている。これは、ディスクからのトラッキング信号
の変調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向に分布す
るので、それらを光検出器になるべく導くようにするた
めである。
【0132】図32は、開口38の正面図である。トラ
ック方向寸法はB2(B2<A2)、半径方向寸法はC
2(C2>A2)である。対物レンズが、焦点距離fo
=3mm、NA=0. 55とすると光束径A2=3. 3
mmとなる。後から述べるように、B2=1. 8〜3.
0mm程度で選ばれるので、従来例のように、受光系の
焦点面に15μm径のピンホールを挿入する従来例と比
較して、格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変
化にも強くなる。また、開口38は受光系に挿入される
ので別の従来例のように、輪帯開口を設けることにより
光利用効率が大幅に低下することもないので、情報の記
録/消去時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記
録再生装置などに適している。
ック方向寸法はB2(B2<A2)、半径方向寸法はC
2(C2>A2)である。対物レンズが、焦点距離fo
=3mm、NA=0. 55とすると光束径A2=3. 3
mmとなる。後から述べるように、B2=1. 8〜3.
0mm程度で選ばれるので、従来例のように、受光系の
焦点面に15μm径のピンホールを挿入する従来例と比
較して、格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変
化にも強くなる。また、開口38は受光系に挿入される
ので別の従来例のように、輪帯開口を設けることにより
光利用効率が大幅に低下することもないので、情報の記
録/消去時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記
録再生装置などに適している。
【0133】また、開口38は、前述した(1)より、
受光系の焦点面より以下の距離d以上に配置すればよ
い。
受光系の焦点面より以下の距離d以上に配置すればよ
い。
【0134】d=8・(FNo)2 ・λ ただし、FNoは受光系の実効Fナンバ、λは光源から
の光束の波長である。
の光束の波長である。
【0135】図33に、本発明の第7の実施例の光学系
について、キャリアの低下量をコンピュータシミュレー
ションした結果を示す。同図は、開口38のトラック方
向幅B2を変化させて、再生信号(キャリア)の変化を
計算したものである。半導体レーザの波長λ=780n
m、ディスクの傾きは、トラック方向に5mrad.、
対物レンズのNA=0. 55、トラックピッチは1. 4
μm、記録部分のトラック幅は0.9μm、キャリアは
マーク長=0. 75μmである。横軸は、光束径A2に
対する開口38のトラック方向幅B2の比である。縦軸
は、開口なし(B2/A2=1)の場合のキャリアで規
格化された量である。B2/A2を変化させていくと、
次第にキャリアは低下していくが、図4に示した半径方
向の開口幅を変化させた場合と比較して低下量が大き
い。これは、ディスクからの再生信号の変調成分が、受
光系瞳内で空間的にトラック方向に分布するためであ
る。
について、キャリアの低下量をコンピュータシミュレー
ションした結果を示す。同図は、開口38のトラック方
向幅B2を変化させて、再生信号(キャリア)の変化を
計算したものである。半導体レーザの波長λ=780n
m、ディスクの傾きは、トラック方向に5mrad.、
対物レンズのNA=0. 55、トラックピッチは1. 4
μm、記録部分のトラック幅は0.9μm、キャリアは
マーク長=0. 75μmである。横軸は、光束径A2に
対する開口38のトラック方向幅B2の比である。縦軸
は、開口なし(B2/A2=1)の場合のキャリアで規
格化された量である。B2/A2を変化させていくと、
次第にキャリアは低下していくが、図4に示した半径方
向の開口幅を変化させた場合と比較して低下量が大き
い。これは、ディスクからの再生信号の変調成分が、受
光系瞳内で空間的にトラック方向に分布するためであ
る。
【0136】図34に、本発明の第7の実施例の光学系
について、同一のトラック上で隣接するマークから再生
する情報(符合干渉)について、ジッタ低減効果を実験
した結果を示す。実験条件は、マークエッヂ記録、符号
は1−7変調方式、最小マーク長=0. 75μm、線速
=15m/sである。ディスクの傾きは、傾きなしの場
合とトラック方向に5mrad.の場合である。横軸
は、光束径A2に対する開口38のトラック方向幅B2
の比、縦軸はジッタ量である。ディスク傾きのない場合
は、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大とな
り、それ以下になると効果が漸減することがわかる。こ
れは、開口38により隣接マークからの情報が遮蔽され
るが、B2/A2が小さくなると同時にキャリアも低下
していくのでC/Nが悪化し、ノイズによるジッタがか
えって増大するためと考えられる。ディスク傾きが5m
rad.の場合、低減効果が最大となるB2/A2は、
ディスク傾きがない場合に対して、0.72程度とやや
小さくなり、それ以下になると同様に効果が漸減する。
について、同一のトラック上で隣接するマークから再生
する情報(符合干渉)について、ジッタ低減効果を実験
した結果を示す。実験条件は、マークエッヂ記録、符号
は1−7変調方式、最小マーク長=0. 75μm、線速
=15m/sである。ディスクの傾きは、傾きなしの場
合とトラック方向に5mrad.の場合である。横軸
は、光束径A2に対する開口38のトラック方向幅B2
の比、縦軸はジッタ量である。ディスク傾きのない場合
は、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大とな
り、それ以下になると効果が漸減することがわかる。こ
れは、開口38により隣接マークからの情報が遮蔽され
るが、B2/A2が小さくなると同時にキャリアも低下
していくのでC/Nが悪化し、ノイズによるジッタがか
えって増大するためと考えられる。ディスク傾きが5m
rad.の場合、低減効果が最大となるB2/A2は、
ディスク傾きがない場合に対して、0.72程度とやや
小さくなり、それ以下になると同様に効果が漸減する。
【0137】図35および図36に、本発明の第7の実
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図35は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図36は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図11と同一の機能を有する部品には
同一符号を付し、説明を省略する。
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図35は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図36は光
磁気信号およびサーボ信号の検出方法について説明する
ための図である。図11と同一の機能を有する部品には
同一符号を付し、説明を省略する。
【0138】図35の光磁気ヘッド光学系は、いわゆる
分離光学系である。半導体レーザ1から出射した光束
は、コリメータレンズ2により平行光束とされる。偏光
ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部光学系2
9から光ヘッド可動部16に向かって出射され、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。
分離光学系である。半導体レーザ1から出射した光束
は、コリメータレンズ2により平行光束とされる。偏光
ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部光学系2
9から光ヘッド可動部16に向かって出射され、対物レ
ンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光スポット9
として集光される。
【0139】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7を透過した光束は、本発明の開口38を通過しトラッ
ク方向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口38は、前
述のように受光系の瞳付近である対物レンズ4と集光レ
ンズ6の間に配置される。集光レンズ6、シリンドリカ
ルレンズ19を経た光束は、偏光ビームスプリッタ18
で透過または反射し、各々光検出器7−1、7−2上に
導かれる。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。1/2波長板1
7を透過した光束は、本発明の開口38を通過しトラッ
ク方向の周辺光束の一部が遮蔽される。開口38は、前
述のように受光系の瞳付近である対物レンズ4と集光レ
ンズ6の間に配置される。集光レンズ6、シリンドリカ
ルレンズ19を経た光束は、偏光ビームスプリッタ18
で透過または反射し、各々光検出器7−1、7−2上に
導かれる。
【0140】次に、図36を用いて光磁気信号の再生お
よびサーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏
光ビームスプリッタ3で反射された光束が集光レンズ
6、シリンドリカルレンズ19により、光検出器7−1
および7−2に光スポット20−1および20−2とし
て集光されたことを示すものである。フォーカス誤差信
号を非点収差法によって検出するため、光検出器7−1
は最小錯乱円付近に配置され光検出器上の光スポットは
通常円形であるが、開口38でトラック方向の周辺光束
が遮蔽されるため、図に示すような光スポット形状とな
る。
よびサーボ信号の検出系について説明する。同図は、偏
光ビームスプリッタ3で反射された光束が集光レンズ
6、シリンドリカルレンズ19により、光検出器7−1
および7−2に光スポット20−1および20−2とし
て集光されたことを示すものである。フォーカス誤差信
号を非点収差法によって検出するため、光検出器7−1
は最小錯乱円付近に配置され光検出器上の光スポットは
通常円形であるが、開口38でトラック方向の周辺光束
が遮蔽されるため、図に示すような光スポット形状とな
る。
【0141】光検出器7−1上の光スポット20−1の
光電変換出力は対角和がとられ、各々の差を差動増幅器
21で差動してフォーカス誤差信号26が生成される。
また、光検出器7−2上の光スポット20−2の出力
は、半径方向の差を差動増幅器22で差動してトラッキ
ング誤差信号(プッシュ・プル信号)27が生成され
る。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1および7
−2の和出力を加算器23および24で生成した後、差
動増幅器25で差動増幅して行われる。なお、光検出器
7−1は、4分割センサを用いているので、半径方向の
差動出力からトラッキング誤差信号を同時に得ることも
できる。なお、図35の光学系では、光磁気信号および
サーボ信号の検出系が同一であるが半径方向の光束は遮
蔽しないため、図11の光学系で問題となったトラッキ
ング信号振幅低下は発生しない。
光電変換出力は対角和がとられ、各々の差を差動増幅器
21で差動してフォーカス誤差信号26が生成される。
また、光検出器7−2上の光スポット20−2の出力
は、半径方向の差を差動増幅器22で差動してトラッキ
ング誤差信号(プッシュ・プル信号)27が生成され
る。光磁気信号28の検出は、光検出器7−1および7
−2の和出力を加算器23および24で生成した後、差
動増幅器25で差動増幅して行われる。なお、光検出器
7−1は、4分割センサを用いているので、半径方向の
差動出力からトラッキング誤差信号を同時に得ることも
できる。なお、図35の光学系では、光磁気信号および
サーボ信号の検出系が同一であるが半径方向の光束は遮
蔽しないため、図11の光学系で問題となったトラッキ
ング信号振幅低下は発生しない。
【0142】これより、本実施例では、開口38により
トラック方向の光束が一部遮蔽されるがサーボ信号には
あまり影響を及ぼさない。したがって、光磁気信号およ
びサーボ信号の検出系が同一である場合も、別個である
場合も、開口38はB2/A2=0. 55〜0. 90で
あることが望ましい。さらに望ましくは、B2/A2=
0. 60〜0. 85が良い。このような開口を受光系の
瞳付近に挿入すれば、隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
トラック方向の光束が一部遮蔽されるがサーボ信号には
あまり影響を及ぼさない。したがって、光磁気信号およ
びサーボ信号の検出系が同一である場合も、別個である
場合も、開口38はB2/A2=0. 55〜0. 90で
あることが望ましい。さらに望ましくは、B2/A2=
0. 60〜0. 85が良い。このような開口を受光系の
瞳付近に挿入すれば、隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
【0143】以上述べてきたように、受光系のトラック
方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。半径方向の周辺光束を遮蔽し隣接トラックからの
クロストークを低減させる第1〜第6実施例と同様に、
トラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系の瞳
付近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離れた
ファー・フィルド領域に配置しても良い。開口38の形
状は矩形でもよいし、楕円形でもよい。また、光検出器
の形状を工夫して、トラック方向の周辺光束を受光しな
いようにしてもよい。さらに、光磁気信号とサーボ信号
の検出系が同一である光学系にも、別個である光学系に
もこれらを適用することができる。なお、ディスク傾き
によるコマ収差が原因のジッタ低減について特に説明し
たが、本実施例は、球面収差やデフォーカスが発生した
場合にも有効である。
方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。半径方向の周辺光束を遮蔽し隣接トラックからの
クロストークを低減させる第1〜第6実施例と同様に、
トラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系の瞳
付近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離れた
ファー・フィルド領域に配置しても良い。開口38の形
状は矩形でもよいし、楕円形でもよい。また、光検出器
の形状を工夫して、トラック方向の周辺光束を受光しな
いようにしてもよい。さらに、光磁気信号とサーボ信号
の検出系が同一である光学系にも、別個である光学系に
もこれらを適用することができる。なお、ディスク傾き
によるコマ収差が原因のジッタ低減について特に説明し
たが、本実施例は、球面収差やデフォーカスが発生した
場合にも有効である。
【0144】本発明を用いれば、受光系の焦点面にピン
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
【0145】図37から図39を用いて、本発明の第8
の実施例の構成について説明する。図37は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図38は、同半径方向断面図、図39は開口39の
形状を示す図である。図37、図38は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
の実施例の構成について説明する。図37は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図38は、同半径方向断面図、図39は開口39の
形状を示す図である。図37、図38は、本発明の原理
を説明するために、受光系を特に抜き出している。
【0146】図37において、光スポット9に球面収差
によるサイドローブが発生している様子を受光系の傍ら
に示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク
基板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドロー
ブを持つ。光スポットは、光線に向き合って観察した場
合を示してあり、a−a’断面が半径方向である。この
状態であるトラックの情報を再生すると、球面収差によ
るサイドローブが隣接トラックの情報を再生してしま
い、再生信号にクロストークとして混入する。対物レン
ズのNAを大きくしようとすると、製作許容誤差を小さ
くしなければならず、球面収差による隣接トラックから
のクロストークの問題は高密度化の大きな障害となって
いる。
によるサイドローブが発生している様子を受光系の傍ら
に示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク
基板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドロー
ブを持つ。光スポットは、光線に向き合って観察した場
合を示してあり、a−a’断面が半径方向である。この
状態であるトラックの情報を再生すると、球面収差によ
るサイドローブが隣接トラックの情報を再生してしま
い、再生信号にクロストークとして混入する。対物レン
ズのNAを大きくしようとすると、製作許容誤差を小さ
くしなければならず、球面収差による隣接トラックから
のクロストークの問題は高密度化の大きな障害となって
いる。
【0147】図38において、同じく光スポット9に球
面収差によるサイドローブが発生している様子を受光系
の傍らに示す。光スポットは、光線に向き合って観察し
た場合を示してあり、b−b’断面がトラック方向であ
る。この状態であるトラックの情報を再生すると、球面
収差によるサイドローブが隣接するマークの情報を再生
してしまい、本来再生されるべき再生信号に対して歪み
やシフトを発生する。これにより符号間干渉が増大し、
ジッタ悪化の原因となる。対物レンズのNAを大きくし
ようとすると、製作許容誤差を小さくしなければなら
ず、球面収差によるジッタの増大の問題は不可避であ
り、高密度化の大きな障害となっている。
面収差によるサイドローブが発生している様子を受光系
の傍らに示す。光スポットは、光線に向き合って観察し
た場合を示してあり、b−b’断面がトラック方向であ
る。この状態であるトラックの情報を再生すると、球面
収差によるサイドローブが隣接するマークの情報を再生
してしまい、本来再生されるべき再生信号に対して歪み
やシフトを発生する。これにより符号間干渉が増大し、
ジッタ悪化の原因となる。対物レンズのNAを大きくし
ようとすると、製作許容誤差を小さくしなければなら
ず、球面収差によるジッタの増大の問題は不可避であ
り、高密度化の大きな障害となっている。
【0148】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口39は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向およ
びトラック方向の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達し
ないようにしている。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口39は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向およ
びトラック方向の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達し
ないようにしている。
【0149】図37、図38中の光線は、いろいろな瞳
径の高さを通過する光線を示してあるが、開口39で遮
蔽されたハッチングを施した光線が、主としてディスク
上の光スポットにおけるサイドローブを形成しているこ
とがわかる。したがって、隣接トラックからのクロスト
ークは半径方向の周辺光束に多く含まれていて、これを
遮断すればクロストークを低減することができる。ま
た、隣接するマークの情報はトラック方向の周辺光束に
多く含まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減
することができる。
径の高さを通過する光線を示してあるが、開口39で遮
蔽されたハッチングを施した光線が、主としてディスク
上の光スポットにおけるサイドローブを形成しているこ
とがわかる。したがって、隣接トラックからのクロスト
ークは半径方向の周辺光束に多く含まれていて、これを
遮断すればクロストークを低減することができる。ま
た、隣接するマークの情報はトラック方向の周辺光束に
多く含まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減
することができる。
【0150】図39は、開口39の正面図である。半径
方向寸法はB1(B1<A1)、トラック方向寸法はC
1(C1<A1)である。対物レンズが、焦点距離がf
o=3mm、NA=0. 55とすると光束径A1=3.
3mmとなる。B1=1. 3〜2. 8mm程度、C1=
1. 8〜3. 0mm程度と選ぶと、隣接トラックからの
クロストークと隣接するマークから符号間干渉によるジ
ッタを同時に低減することができる。本実施例は、受光
系の焦点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、
格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強
くなる。また、開口39は受光系に挿入されるので別の
従来例のように、輪帯開口を設けることにより光利用効
率が大幅に低下することもないので、情報の記録/消去
時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装
置などに適している。
方向寸法はB1(B1<A1)、トラック方向寸法はC
1(C1<A1)である。対物レンズが、焦点距離がf
o=3mm、NA=0. 55とすると光束径A1=3.
3mmとなる。B1=1. 3〜2. 8mm程度、C1=
1. 8〜3. 0mm程度と選ぶと、隣接トラックからの
クロストークと隣接するマークから符号間干渉によるジ
ッタを同時に低減することができる。本実施例は、受光
系の焦点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、
格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強
くなる。また、開口39は受光系に挿入されるので別の
従来例のように、輪帯開口を設けることにより光利用効
率が大幅に低下することもないので、情報の記録/消去
時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装
置などに適している。
【0151】図40および図41に、本発明の第8の実
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図40は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図41は光
磁気信号の検出方法について説明するための図である。
図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付し、
説明を省略する。
施例の光磁気ヘッド光学系の全体を示す。図40は本発
明の光磁気ディスク記録再生装置の正面図、図41は光
磁気信号の検出方法について説明するための図である。
図11と同一の機能を有する部品には同一符号を付し、
説明を省略する。
【0152】図40において、半導体レーザ1から出射
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
した光束は、コリメータレンズ2により平行光束とされ
る。偏光ビームスプリッタ3に入射した光束は、固定部
光学系29から光ヘッド可動部16に向かって出射さ
れ、対物レンズ4により光磁気ディスク5上に微小な光
スポット9として集光される。
【0153】記録媒体面で反射され対物レンズ4に再度
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は、4分割
センサよりなり、図12に示したような構成でフォーカ
ス誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示
しない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口39
は配置されないので、通常の円形の光スポットが光検出
器31上に集光される。
入射した光束は、ミラー15を経て偏光ビームスプリッ
タ3で反射され信号検出系に導かれる。偏光ビームスプ
リッタ30は、光磁気信号検出系とサーボ信号検出系に
光路を分割する。偏光ビームスプリッタ30で反射され
た光束は、集光レンズ6、シリンドリカルレンズ19を
経て光検出器31に導かれる。光検出器31は、4分割
センサよりなり、図12に示したような構成でフォーカ
ス誤差信号およびトラッキング誤差信号を得る。(図示
しない)対物レンズ4と集光レンズ6の間には開口39
は配置されないので、通常の円形の光スポットが光検出
器31上に集光される。
【0154】偏光ビームスプリッタ30を透過した光束
は、1/2波長板17を経て、本発明の開口39を通過
し半径方向およびトラック方向の周辺光束の一部が遮蔽
される。開口39は、前述のように受光系の瞳付近に配
置される。偏光ビームスプリッタ18で透過または反射
した光束は、各々光検出器7−1、7−2上に導かれ
る。
は、1/2波長板17を経て、本発明の開口39を通過
し半径方向およびトラック方向の周辺光束の一部が遮蔽
される。開口39は、前述のように受光系の瞳付近に配
置される。偏光ビームスプリッタ18で透過または反射
した光束は、各々光検出器7−1、7−2上に導かれ
る。
【0155】次に、図41を用いて光磁気信号の再生に
ついて説明する。同図は、偏光ビームスプリッタ18で
透過または反射された光束が、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。開口39で半径方向および
トラック方向の周辺光束が遮蔽されるため、図41に示
すような光スポット形状となる。光磁気信号28の検出
は、光検出器7−1および7−2の和出力を差動増幅器
25で差動増幅して行われる。
ついて説明する。同図は、偏光ビームスプリッタ18で
透過または反射された光束が、光検出器7−1および7
−2に光スポット20−1および20−2として集光さ
れたことを示すものである。開口39で半径方向および
トラック方向の周辺光束が遮蔽されるため、図41に示
すような光スポット形状となる。光磁気信号28の検出
は、光検出器7−1および7−2の和出力を差動増幅器
25で差動増幅して行われる。
【0156】図40の光学系のように、光磁気信号およ
びサーボ信号の検出系が別個であるため、開口39がサ
ーボ信号に影響を及ぼさない場合は、開口39はB1/
A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さら
に望ましくは、B1/A1=0. 45〜0. 75が良
い。また、開口39はC1/A1=0. 55〜0. 90
であることが望ましい。さらに望ましくは、C1/A1
=0. 60〜0. 85が良い。このような開口を受光系
の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからのクロストー
クと隣接マークからの情報が遮蔽され、クロストークお
よび符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
びサーボ信号の検出系が別個であるため、開口39がサ
ーボ信号に影響を及ぼさない場合は、開口39はB1/
A1=0. 40〜0. 85であることが望ましい。さら
に望ましくは、B1/A1=0. 45〜0. 75が良
い。また、開口39はC1/A1=0. 55〜0. 90
であることが望ましい。さらに望ましくは、C1/A1
=0. 60〜0. 85が良い。このような開口を受光系
の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからのクロストー
クと隣接マークからの情報が遮蔽され、クロストークお
よび符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
【0157】以上述べてきたように、受光系の半径方向
とトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接トラック
からのクロストークと隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、クロストークおよび符号間干渉によるジッタを低減
することができる。第1〜第6実施例と同様に、半径方
向とトラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系
の瞳付近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離
れたファー・フィルド領域に配置しても良い。開口39
の形状は矩形でもよいし、楕円形でもよい。また、光検
出器の形状を工夫して、半径方向とトラック方向の周辺
光束を受光しないようにしてもよい。さらに、光磁気信
号とサーボ信号の検出系が同一である光学系にも、別個
である光学系にもこれらを適用することができる。な
お、球面収差が原因のジッタ低減について特に説明した
が、本実施例は、コマ収差やデフォーカスが発生した場
合にも有効である。
とトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接トラック
からのクロストークと隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、クロストークおよび符号間干渉によるジッタを低減
することができる。第1〜第6実施例と同様に、半径方
向とトラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系
の瞳付近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離
れたファー・フィルド領域に配置しても良い。開口39
の形状は矩形でもよいし、楕円形でもよい。また、光検
出器の形状を工夫して、半径方向とトラック方向の周辺
光束を受光しないようにしてもよい。さらに、光磁気信
号とサーボ信号の検出系が同一である光学系にも、別個
である光学系にもこれらを適用することができる。な
お、球面収差が原因のジッタ低減について特に説明した
が、本実施例は、コマ収差やデフォーカスが発生した場
合にも有効である。
【0158】本発明を用いれば、受光系の焦点面にピン
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
【0159】以上説明してきたように、光ヘッド受光系
の焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近な
どにディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽
する開口を設ければ、隣接トラックからのクロストーク
の影響を効果的に低減することができる。また、戻り光
の半径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮
蔽しても同様の効果が得られる。
の焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近な
どにディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽
する開口を設ければ、隣接トラックからのクロストーク
の影響を効果的に低減することができる。また、戻り光
の半径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮
蔽しても同様の効果が得られる。
【0160】また、光ヘッド受光系の焦点面から十分離
れた領域、例えば受光系の瞳付近などにディスクからの
戻り光のトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マ
ークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッタを
低減することができる。また、戻り光のトラック方向の
周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様
の効果が得られる。
れた領域、例えば受光系の瞳付近などにディスクからの
戻り光のトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マ
ークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッタを
低減することができる。また、戻り光のトラック方向の
周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様
の効果が得られる。
【0161】本発明は、光磁気信号とサーボ信号の検出
系が同一である光学系にも、別個である光学系にも広く
適用することができる。本発明を用いれば、受光系の焦
点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、格段に
調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くな
る。また、開口は受光系に挿入されるので別の従来例の
ように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大幅
に低下することもないので、情報の記録/消去時に高パ
ワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置などに
適している。
系が同一である光学系にも、別個である光学系にも広く
適用することができる。本発明を用いれば、受光系の焦
点面にピンホールを挿入する従来例と比較して、格段に
調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くな
る。また、開口は受光系に挿入されるので別の従来例の
ように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が大幅
に低下することもないので、情報の記録/消去時に高パ
ワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置などに
適している。
【0162】また、簡単な開口の挿入や光検出器形状の
工夫などにより、サイドローブ部に含まれている隣接ト
ラックからのクロストークやトラック方向に隣接するマ
ークからの符号間干渉の要因を効果的に除去することが
できるので、光ヘッドがコンパクトに構成でき、しかも
調整精度等も緩和されるのでコストを低減することもで
きる。
工夫などにより、サイドローブ部に含まれている隣接ト
ラックからのクロストークやトラック方向に隣接するマ
ークからの符号間干渉の要因を効果的に除去することが
できるので、光ヘッドがコンパクトに構成でき、しかも
調整精度等も緩和されるのでコストを低減することもで
きる。
【0163】以上説明した実施例に示されるように、本
発明は、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有
する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポット
として照射し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場
合において、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出
光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離
れたファー・フィルド領域に配置され、戻り光束のトラ
ックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設け
ることにより、所定のトラックの情報再生時に隣接する
トラックから再生する情報(隣接トラックからのクロス
トーク)を低減することができる。前記光束を遮蔽する
遮蔽手段は、トラックと垂直方向について、戻り光束の
光束径と前記遮蔽手段の開口幅の比が、0. 4以上0.
9以下の開口であることが望ましい。
発明は、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有
する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポット
として照射し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場
合において、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出
光学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離
れたファー・フィルド領域に配置され、戻り光束のトラ
ックと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設け
ることにより、所定のトラックの情報再生時に隣接する
トラックから再生する情報(隣接トラックからのクロス
トーク)を低減することができる。前記光束を遮蔽する
遮蔽手段は、トラックと垂直方向について、戻り光束の
光束径と前記遮蔽手段の開口幅の比が、0. 4以上0.
9以下の開口であることが望ましい。
【0164】また、以上説明した実施例に示されるよう
に、本発明は、光源からの光束を光記録媒体の所定のト
ラック上に微小な光スポットとして照射し、情報の記録
再生又は情報の再生を行う場合において、光記録媒体か
らの戻り光束を検出する検出光学系の光路中で、前記検
出光学系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領域
に配置され、戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽
する遮蔽手段を設けることにより、トラック上に位置す
る所定のマーク再生時に同一のトラック上で隣接するマ
ークから再生する情報(符号間干渉)を低減することが
できる。前記光束を遮蔽する遮蔽手段は、トラック方向
について、戻り光束の光束径と前記遮蔽手段の開口幅の
比が、0. 55以上0. 9以下の開口であることが望ま
しい。
に、本発明は、光源からの光束を光記録媒体の所定のト
ラック上に微小な光スポットとして照射し、情報の記録
再生又は情報の再生を行う場合において、光記録媒体か
らの戻り光束を検出する検出光学系の光路中で、前記検
出光学系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領域
に配置され、戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽
する遮蔽手段を設けることにより、トラック上に位置す
る所定のマーク再生時に同一のトラック上で隣接するマ
ークから再生する情報(符号間干渉)を低減することが
できる。前記光束を遮蔽する遮蔽手段は、トラック方向
について、戻り光束の光束径と前記遮蔽手段の開口幅の
比が、0. 55以上0. 9以下の開口であることが望ま
しい。
【0165】これらの戻り光束の光束径と前記開口幅の
比は、以下の条件にて求められたものであった。隣接ト
ラックからのクロストークを評価する場合は、半導体レ
ーザの波長をλ=780nm、対物レンズのNAを0.
55、トラックピッチを1.4μm、記録部分のトラッ
ク幅を0. 9μm、キャリアのマーク長=0. 75μ
m、隣接するトラックに記録されたクロストーク成分の
マーク長=3. 0μmとしている。また、同一のトラッ
ク上で隣接するマークから再生する情報(符号間干渉)
を評価する場合は、最小マーク長=0. 75μmのマー
クエッヂ記録、符号は1−7変調方式であった。
比は、以下の条件にて求められたものであった。隣接ト
ラックからのクロストークを評価する場合は、半導体レ
ーザの波長をλ=780nm、対物レンズのNAを0.
55、トラックピッチを1.4μm、記録部分のトラッ
ク幅を0. 9μm、キャリアのマーク長=0. 75μ
m、隣接するトラックに記録されたクロストーク成分の
マーク長=3. 0μmとしている。また、同一のトラッ
ク上で隣接するマークから再生する情報(符号間干渉)
を評価する場合は、最小マーク長=0. 75μmのマー
クエッヂ記録、符号は1−7変調方式であった。
【0166】しかし、より詳細なシミュレーションによ
り、隣接トラックからのクロストークは、ディスク基板
傾きや基板厚み誤差がない場合(換言すれば、コマ収差
や球面収差が良好に補正されている場合)、光ヘッドの
対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定される光
スポット径とトラックピッチに関連する量であることが
判明した。これより、最適な戻り光束の光束径とトラッ
ク方向の開口幅の比は、これらのパラメータを含んだも
のとなる。また、ディスク基板傾きなどが大きく、コマ
収差が発生している場合は、隣接トラックからのクロス
トークは、コマ収差の波面収差係数に関連する量である
ことが判明した。同様にして、基板厚み誤差などが大き
く、球面収差が発生している場合は、隣接トラックから
のクロストークは、球面収差の波面収差係数に関連する
量であることが判明した。
り、隣接トラックからのクロストークは、ディスク基板
傾きや基板厚み誤差がない場合(換言すれば、コマ収差
や球面収差が良好に補正されている場合)、光ヘッドの
対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定される光
スポット径とトラックピッチに関連する量であることが
判明した。これより、最適な戻り光束の光束径とトラッ
ク方向の開口幅の比は、これらのパラメータを含んだも
のとなる。また、ディスク基板傾きなどが大きく、コマ
収差が発生している場合は、隣接トラックからのクロス
トークは、コマ収差の波面収差係数に関連する量である
ことが判明した。同様にして、基板厚み誤差などが大き
く、球面収差が発生している場合は、隣接トラックから
のクロストークは、球面収差の波面収差係数に関連する
量であることが判明した。
【0167】さらに、符号間干渉についても、ディスク
基板傾きや基板厚み誤差がない場合、光ヘッドの対物レ
ンズのNAや半導体レーザの波長で決定される光スポッ
ト径と最小マーク長に関連する量であることが判明し
た。ディスク基板傾きなどが大きく、コマ収差が発生し
ている場合は、符号間干渉は、コマ収差の波面収差係数
に関連する量であることが判明した。同様にして、基板
厚み誤差などが大きく、球面収差が発生している場合
は、符号間干渉は、球面収差の波面収差係数に関連する
量であることが判明した。
基板傾きや基板厚み誤差がない場合、光ヘッドの対物レ
ンズのNAや半導体レーザの波長で決定される光スポッ
ト径と最小マーク長に関連する量であることが判明し
た。ディスク基板傾きなどが大きく、コマ収差が発生し
ている場合は、符号間干渉は、コマ収差の波面収差係数
に関連する量であることが判明した。同様にして、基板
厚み誤差などが大きく、球面収差が発生している場合
は、符号間干渉は、球面収差の波面収差係数に関連する
量であることが判明した。
【0168】以下に説明する実施例に示される本発明
は、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場合に
おいて、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光学
系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れた
ファー・フィルド領域に配置され、戻り光束のトラック
と垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設けるこ
とにより、所定のトラックの情報再生時に隣接するトラ
ックから再生する情報(隣接トラックからのクロストー
ク)を低減することができる。ここで、遮蔽手段は以下
の関係に設定されている。
は、光源からの光束を隣接して複数のトラックを有する
光記録媒体の所定のトラック上に微小な光スポットとし
て照射し、情報の記録再生又は情報の再生を行う場合に
おいて、光記録媒体からの戻り光束を検出する検出光学
系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れた
ファー・フィルド領域に配置され、戻り光束のトラック
と垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設けるこ
とにより、所定のトラックの情報再生時に隣接するトラ
ックから再生する情報(隣接トラックからのクロストー
ク)を低減することができる。ここで、遮蔽手段は以下
の関係に設定されている。
【0169】最適な遮光手段の開口幅B1と戻り光束の
光束径A1の比(B1/A1)は、d1を光記録媒体上
のトラックと垂直な方向の光スポットの1/e2 径(中
心強度の1/e2 にて定義)、pを光記録媒体のトラッ
クピッチとして、コマ収差と球面収差が良好に補正され
た状態において、情報の再生信号とトラッキングサーボ
信号を同一の光検出器から生成する場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p)である。
光束径A1の比(B1/A1)は、d1を光記録媒体上
のトラックと垂直な方向の光スポットの1/e2 径(中
心強度の1/e2 にて定義)、pを光記録媒体のトラッ
クピッチとして、コマ収差と球面収差が良好に補正され
た状態において、情報の再生信号とトラッキングサーボ
信号を同一の光検出器から生成する場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p)である。
【0170】コマ収差と球面収差が良好に補正された状
態において、情報の再生信号とトラッキングサーボ信号
を別個の光検出器から生成する場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p)である。
態において、情報の再生信号とトラッキングサーボ信号
を別個の光検出器から生成する場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p)である。
【0171】コマ収差が支配的な状態においては、W3
1をコマ収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を同一の光検出器から生成する
場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31 である。
1をコマ収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を同一の光検出器から生成する
場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31 である。
【0172】コマ収差が支配的な状態においては、W3
1をコマ収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を別個の光検出器から生成する
場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31 である。
1をコマ収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を別個の光検出器から生成する
場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31 である。
【0173】球面収差が支配的な状態においては、W4
0を球面収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を同一の光検出器から生成する
場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 である。
0を球面収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を同一の光検出器から生成する
場合には、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 である。
【0174】球面収差が支配的な状態においては、W4
0を球面収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を別個の光検出器から生成する
場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 である。
0を球面収差の波面収差係数として、情報の再生信号と
トラッキングサーボ信号を別個の光検出器から生成する
場合には、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 である。
【0175】また、以下に説明する実施例に示される本
発明は、光源からの光束を光記録媒体の所定のトラック
上に微小な光スポットとして照射し、情報の記録再生又
は情報の再生を行う場合において、光記録媒体からの戻
り光束を検出する検出光学系の光路中で、前記検出光学
系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置
され、戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮
蔽手段を設けることにより、トラック上に位置する所定
のマーク再生時に同一のトラック上で隣接するマークか
ら再生する情報(符号間干渉)を低減することができ
る。ここで、遮蔽手段は以下の関係に設定されている。
発明は、光源からの光束を光記録媒体の所定のトラック
上に微小な光スポットとして照射し、情報の記録再生又
は情報の再生を行う場合において、光記録媒体からの戻
り光束を検出する検出光学系の光路中で、前記検出光学
系の焦点面より十分離れたファー・フィルド領域に配置
され、戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮
蔽手段を設けることにより、トラック上に位置する所定
のマーク再生時に同一のトラック上で隣接するマークか
ら再生する情報(符号間干渉)を低減することができ
る。ここで、遮蔽手段は以下の関係に設定されている。
【0176】最適な遮光手段の開口幅B2と戻り光束の
光束径A2の比(B2/A2)は、d2を光記録媒体上
のトラック方向の光スポットの1/e2 径(中心強度の
1/e2 にて定義)、mをディスクの最短マーク長とし
て、コマ収差と球面収差が良好に補正された状態におい
ては、 0. 77−0. 1・(d2/m)<B2/A2<1. 0
7−0. 1・(d2/m) である。
光束径A2の比(B2/A2)は、d2を光記録媒体上
のトラック方向の光スポットの1/e2 径(中心強度の
1/e2 にて定義)、mをディスクの最短マーク長とし
て、コマ収差と球面収差が良好に補正された状態におい
ては、 0. 77−0. 1・(d2/m)<B2/A2<1. 0
7−0. 1・(d2/m) である。
【0177】コマ収差が支配的な状態においては、W3
1をコマ収差の波面収差係数として、 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31<
B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)- 0. 1
2・W31 である。
1をコマ収差の波面収差係数として、 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31<
B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)- 0. 1
2・W31 である。
【0178】球面収差が支配的な状態においては、W4
0を球面収差の波面収差係数として、 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402
<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)−0.
12・W402 である。
0を球面収差の波面収差係数として、 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402
<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)−0.
12・W402 である。
【0179】以下、更なる本発明の実施例について説明
する。
する。
【0180】図42、図43および図3を用いて、本発
明の第9の実施例の構成について説明する。図42は、
本発明の光学系における光磁気ディスク5の半径方向断
面図、図43は、同トラック方向断面図である。図4
2、図43は、本発明の原理を説明するために、ディス
クからの戻り光を検出する検出光学系(以後受光系と呼
ぶ)を特に抜き出している。開口12の形状は先に説明
した図3と同様である。図42と図43において、対物
レンズ4により光磁気ディスク5の情報記録面上に微小
な光スポット9が結像されている。光スポット9は理想
的に結像されていて、コマ収差や球面収差が良好に補正
されているものとする。
明の第9の実施例の構成について説明する。図42は、
本発明の光学系における光磁気ディスク5の半径方向断
面図、図43は、同トラック方向断面図である。図4
2、図43は、本発明の原理を説明するために、ディス
クからの戻り光を検出する検出光学系(以後受光系と呼
ぶ)を特に抜き出している。開口12の形状は先に説明
した図3と同様である。図42と図43において、対物
レンズ4により光磁気ディスク5の情報記録面上に微小
な光スポット9が結像されている。光スポット9は理想
的に結像されていて、コマ収差や球面収差が良好に補正
されているものとする。
【0181】図42において、矢印13は半径方向を示
しており、矢印13方向に複数のトラックが配列されて
いる。図中のA1は、ディスク上に光スポットを結像し
て照射する照射光学系(以後投光系と呼ぶ)の最周辺部
の光束の幅を示し、対物レンズ開口4' よって決定され
る。A1は、対物レンズの投光系のNAを代表するもの
である。光スポット9に対物レンズ開口4' の影響によ
るサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに示
す。光スポットは、光線に向き合って観察した場合を示
してあり、a−a’断面が半径方向である。
しており、矢印13方向に複数のトラックが配列されて
いる。図中のA1は、ディスク上に光スポットを結像し
て照射する照射光学系(以後投光系と呼ぶ)の最周辺部
の光束の幅を示し、対物レンズ開口4' よって決定され
る。A1は、対物レンズの投光系のNAを代表するもの
である。光スポット9に対物レンズ開口4' の影響によ
るサイドローブが発生している様子を受光系の傍らに示
す。光スポットは、光線に向き合って観察した場合を示
してあり、a−a’断面が半径方向である。
【0182】a−a’断面における光スポット9の光強
度分布を図44に示す。図44において、横軸は光スポ
ット半径、縦軸(左側)は相対強度であり、光スポット
中心強度を100%として示してある。縦軸(右側)は
左側の10倍のスケールであり、サイドローブの様子を
詳細に示している。この光スポットは、波長λ=780
nmの光束をNA=0. 55の対物レンズで結像したも
のである。中心強度の約2%に達するサイドローブが発
生することがわかる。
度分布を図44に示す。図44において、横軸は光スポ
ット半径、縦軸(左側)は相対強度であり、光スポット
中心強度を100%として示してある。縦軸(右側)は
左側の10倍のスケールであり、サイドローブの様子を
詳細に示している。この光スポットは、波長λ=780
nmの光束をNA=0. 55の対物レンズで結像したも
のである。中心強度の約2%に達するサイドローブが発
生することがわかる。
【0183】この状態であるトラックの情報を再生する
と、対物レンズ開口の影響によるサイドローブが隣接ト
ラックの情報を再生してしまい、再生信号にクロストー
クとして混入する。このような隣接トラックからのクロ
ストーク問題は、従来の光学系においては不可避であ
り、高密度化の大きな障害となっていた。
と、対物レンズ開口の影響によるサイドローブが隣接ト
ラックの情報を再生してしまい、再生信号にクロストー
クとして混入する。このような隣接トラックからのクロ
ストーク問題は、従来の光学系においては不可避であ
り、高密度化の大きな障害となっていた。
【0184】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向の周
辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにしてい
る。図中のB1は、受光系の最周辺部の光束の幅を示
し、開口12によって決定される。B1は、対物レンズ
の受光系のNAを代表するものである。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口12は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、半径方向の周
辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにしてい
る。図中のB1は、受光系の最周辺部の光束の幅を示
し、開口12によって決定される。B1は、対物レンズ
の受光系のNAを代表するものである。
【0185】図42中の光線は、いろいろな瞳径の高さ
を通過する光線を示してあるが、開口12で遮蔽された
ハッチングを施した周辺部の光線は、対物レンズ4の開
口4’の影響を受けてディスク上の光スポットにおける
サイドローブを形成している。したがって、隣接トラッ
クからのクロストークはこの周辺光束に多く含まれてい
て、これを遮断すればクロストークを低減することがで
きる。
を通過する光線を示してあるが、開口12で遮蔽された
ハッチングを施した周辺部の光線は、対物レンズ4の開
口4’の影響を受けてディスク上の光スポットにおける
サイドローブを形成している。したがって、隣接トラッ
クからのクロストークはこの周辺光束に多く含まれてい
て、これを遮断すればクロストークを低減することがで
きる。
【0186】対物レンズ開口の影響によるサイドローブ
と受光系の瞳付近周辺光束は、図72に示すようなディ
スク上光スポットと受光系の光スポットの様に厳密に1
対1の対応がつくものではないが、多くの場合良好な対
応を示す。
と受光系の瞳付近周辺光束は、図72に示すようなディ
スク上光スポットと受光系の光スポットの様に厳密に1
対1の対応がつくものではないが、多くの場合良好な対
応を示す。
【0187】図43において、同じく光スポット9に対
物レンズ4の開口4’の影響によるサイドローブが発生
している様子を受光系の傍らに示す。光スポットのb−
b’断面がトラック方向である。光磁気ディスク5から
の戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レン
ズ6により光検出器7に導かれる。
物レンズ4の開口4’の影響によるサイドローブが発生
している様子を受光系の傍らに示す。光スポットのb−
b’断面がトラック方向である。光磁気ディスク5から
の戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レン
ズ6により光検出器7に導かれる。
【0188】開口12は、トラック方向の周辺光束を遮
蔽しないように、光束径A1より大きくとられている。
これは、ディスクからの再生信号の変調成分が、受光系
瞳内で空間的にトラック方向に分布するので、それらを
光検出器になるべく導くようにするためである。
蔽しないように、光束径A1より大きくとられている。
これは、ディスクからの再生信号の変調成分が、受光系
瞳内で空間的にトラック方向に分布するので、それらを
光検出器になるべく導くようにするためである。
【0189】図3は、図42、図43の光学系に用いら
れる開口12の正面図である。半径方向寸法はB1(B
1<A1)、トラック方向寸法はC1(C1>A1)で
ある。対物レンズ4が、焦点距離fo=3mm、NA=
0. 55とすると光束径A1=3. 3mmとなる。後か
ら述べるように、B1は数mm程度で選ばれるので、従
来例のように、受光系の焦点面に15μm径のピンホー
ルを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和
され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口1
2は受光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪
帯開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下する
こともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要
とされる光磁気ディスク記録再生装置などに適してい
る。
れる開口12の正面図である。半径方向寸法はB1(B
1<A1)、トラック方向寸法はC1(C1>A1)で
ある。対物レンズ4が、焦点距離fo=3mm、NA=
0. 55とすると光束径A1=3. 3mmとなる。後か
ら述べるように、B1は数mm程度で選ばれるので、従
来例のように、受光系の焦点面に15μm径のピンホー
ルを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和
され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口1
2は受光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪
帯開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下する
こともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要
とされる光磁気ディスク記録再生装置などに適してい
る。
【0190】図45から図46に、本発明の第1の実施
例の光学系について、光ヘッドの対物レンズのNA、半
導体レーザの波長やトラックピッチを変化させて隣接ト
ラックからのクロストーク低減効果についてコンピュー
タシミュレーションした結果を示す。
例の光学系について、光ヘッドの対物レンズのNA、半
導体レーザの波長やトラックピッチを変化させて隣接ト
ラックからのクロストーク低減効果についてコンピュー
タシミュレーションした結果を示す。
【0191】図45に、2組の光ヘッドとディスクの組
み合わせによる計算結果を示す。
み合わせによる計算結果を示す。
【0192】第1例として、光ヘッドを波長λ=780
nm、対物レンズのNA=0. 55(以後光ヘッド1と
呼ぶ)とし、ディスクをトラックピッチp=1. 4μ
m、キャリア(再生信号)のマーク長=0. 75μm、
隣接するトラックに記録されたクロストーク成分のマー
ク長=3. 0μmとしたもの(以後ディスク1と呼ぶ)
を示す。(図中○印)
nm、対物レンズのNA=0. 55(以後光ヘッド1と
呼ぶ)とし、ディスクをトラックピッチp=1. 4μ
m、キャリア(再生信号)のマーク長=0. 75μm、
隣接するトラックに記録されたクロストーク成分のマー
ク長=3. 0μmとしたもの(以後ディスク1と呼ぶ)
を示す。(図中○印)
【0193】第2例として、光ヘッドを波長λ=680
nm、対物レンズのNA=0. 60(以後光ヘッド2と
呼ぶ)とし、ディスクをトラックピッチp=1. 1μ
m、キャリアのマーク長=0. 64μm、隣接するトラ
ックに記録されたクロストーク成分のマーク長=2. 6
μmとしたもの(以後ディスク2と呼ぶ)を示す。(図
中□印)いずれも、開口12の半径方向幅B1を変化さ
せて、隣接トラックからのクロストークの変化を計算し
たものである。横軸は、光束径A1に対する開口12の
半径方向幅B1の比である。
nm、対物レンズのNA=0. 60(以後光ヘッド2と
呼ぶ)とし、ディスクをトラックピッチp=1. 1μ
m、キャリアのマーク長=0. 64μm、隣接するトラ
ックに記録されたクロストーク成分のマーク長=2. 6
μmとしたもの(以後ディスク2と呼ぶ)を示す。(図
中□印)いずれも、開口12の半径方向幅B1を変化さ
せて、隣接トラックからのクロストークの変化を計算し
たものである。横軸は、光束径A1に対する開口12の
半径方向幅B1の比である。
【0194】縦軸は、再生時に隣接トラックからの混入
するクロストークをキャリアで規格化してdB表示した
ものである。どちらの組み合わせにおいても、隣接トラ
ックからのクロストーク量はほぼ等しく、B1/A1を
小さくしていくとクロストーク量が同様に低下していく
ことがわかる。
するクロストークをキャリアで規格化してdB表示した
ものである。どちらの組み合わせにおいても、隣接トラ
ックからのクロストーク量はほぼ等しく、B1/A1を
小さくしていくとクロストーク量が同様に低下していく
ことがわかる。
【0195】図46は、図45に加えてさらにディスク
の組み合わせを2組増やし、計6組の光ヘッドとディス
クの組み合わせによる計算結果を示す。図中第1例は□
印、第2例は●印として示してある。
の組み合わせを2組増やし、計6組の光ヘッドとディス
クの組み合わせによる計算結果を示す。図中第1例は□
印、第2例は●印として示してある。
【0196】ディスク3として、トラックピッチp=
1. 6μm、キャリアのマーク長=0. 78μm、隣接
するトラックに記録されたクロストーク成分のマーク長
=3.1μmとしたものを考える。ディスク4として、
トラックピッチp=0. 8μm、キャリアのマーク長=
0. 47μm、隣接するトラックに記録されたクロスト
ーク成分のマーク長=1. 9μmとしたものを考える。
1. 6μm、キャリアのマーク長=0. 78μm、隣接
するトラックに記録されたクロストーク成分のマーク長
=3.1μmとしたものを考える。ディスク4として、
トラックピッチp=0. 8μm、キャリアのマーク長=
0. 47μm、隣接するトラックに記録されたクロスト
ーク成分のマーク長=1. 9μmとしたものを考える。
【0197】第3例として、光ヘッド1とディスク2の
組み合わせの計算結果を示す。(図中○印)第4例とし
て、光ヘッド1とディスク3の組み合わせの計算結果を
示す。(図中△印)第5例として、光ヘッド2とディス
ク4の組み合わせの計算結果を示す。(図中×印)第6
例として、光ヘッド2とディスク1の組み合わせの計算
結果を示す。(図中◇印)
組み合わせの計算結果を示す。(図中○印)第4例とし
て、光ヘッド1とディスク3の組み合わせの計算結果を
示す。(図中△印)第5例として、光ヘッド2とディス
ク4の組み合わせの計算結果を示す。(図中×印)第6
例として、光ヘッド2とディスク1の組み合わせの計算
結果を示す。(図中◇印)
【0198】いずれも、開口12の半径方向幅B1を変
化させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。横軸は、光
束径A1に対する開口12の半径方向幅B1の比であ
る。縦軸は、隣接トラックからのクロストークで、各組
み合わせにおいて開口のない場合(B1/A1=1)の
クロストーク量で規格化されたものをdB表示した。
化させて、隣接トラックからのクロストークや再生信号
(キャリア)の変化を計算したものである。横軸は、光
束径A1に対する開口12の半径方向幅B1の比であ
る。縦軸は、隣接トラックからのクロストークで、各組
み合わせにおいて開口のない場合(B1/A1=1)の
クロストーク量で規格化されたものをdB表示した。
【0199】開口を用いた場合の隣接トラックからのク
ロストーク低減効果について、各光ヘッドとディスクの
組み合わせとの関係を考察するため、光ヘッドの対物レ
ンズのNA、半導体レーザの波長によって決まるトラッ
クと垂直な方向の光スポット径やディスクのトラックピ
ッチについて表1および表2にまとめる。
ロストーク低減効果について、各光ヘッドとディスクの
組み合わせとの関係を考察するため、光ヘッドの対物レ
ンズのNA、半導体レーザの波長によって決まるトラッ
クと垂直な方向の光スポット径やディスクのトラックピ
ッチについて表1および表2にまとめる。
【0200】
【表1】
【0201】
【表2】
【0202】表1は、光ヘッド1および光ヘッド2によ
り結像されるトラックと垂直な方向の光スポットの1/
e2 径(中心強度の1/e2 にて定義)を示す。シミュ
レーションに用いた光ヘッド1の光スポット径は1. 2
6μm、光ヘッド2の光スポット径は0. 99μmであ
る。光スポットの1/e2 径とサイドローブのピーク強
度が最大となる径の関係は、光ヘッドによらずほぼ一定
であり、例えば光ヘッド1では、図44に示すように半
径約1. 2μm(直径2. 4μm)の位置である。
り結像されるトラックと垂直な方向の光スポットの1/
e2 径(中心強度の1/e2 にて定義)を示す。シミュ
レーションに用いた光ヘッド1の光スポット径は1. 2
6μm、光ヘッド2の光スポット径は0. 99μmであ
る。光スポットの1/e2 径とサイドローブのピーク強
度が最大となる径の関係は、光ヘッドによらずほぼ一定
であり、例えば光ヘッド1では、図44に示すように半
径約1. 2μm(直径2. 4μm)の位置である。
【0203】表2は、表1に示した光スポットの1/e
2 径d1とディスクのトラックピッチpの比d1/pの
関係を示している。例えば、図45に示すように、光ヘ
ッド1とディスク1の組み合わせ(第1例)と光ヘッド
2とディスク2の組み合わせ(第2例)では、隣接トラ
ックからのクロストーク量はほぼ等しく、B1/A1を
小さくしていくとクロストーク量が同様に低下している
が、d1/pはどちらも0. 90で等しいことがわか
る。
2 径d1とディスクのトラックピッチpの比d1/pの
関係を示している。例えば、図45に示すように、光ヘ
ッド1とディスク1の組み合わせ(第1例)と光ヘッド
2とディスク2の組み合わせ(第2例)では、隣接トラ
ックからのクロストーク量はほぼ等しく、B1/A1を
小さくしていくとクロストーク量が同様に低下している
が、d1/pはどちらも0. 90で等しいことがわか
る。
【0204】すなわち、図45と表2より、コマ収差や
球面収差が良好に補正されている場合、隣接トラックか
らのクロストーク量を効果的に低減する開口比(B1/
A1)は、光ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザ
の波長で決定される光スポット径とディスクのトラック
ピッチに関連する量であることがわかる。これより、最
適な戻り光束の光束径と半径方向の開口幅の比は、これ
らのパラメータを含んだものとなると予想できる。
球面収差が良好に補正されている場合、隣接トラックか
らのクロストーク量を効果的に低減する開口比(B1/
A1)は、光ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザ
の波長で決定される光スポット径とディスクのトラック
ピッチに関連する量であることがわかる。これより、最
適な戻り光束の光束径と半径方向の開口幅の比は、これ
らのパラメータを含んだものとなると予想できる。
【0205】そこで、図46で開口のない場合(B1/
A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣接トラッ
クからのクロストーク量が低下する開口比(B1/A
1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにおいて考
える。これらとd1/pの関係を調べたのが図47であ
る。図47において、横軸はd1/p、縦軸は開口のな
い場合よりも10dBクロストーク量が低下する開口比
(B1/A1)である。第1例〜第6例の組み合わせ
は、ほぼ一直線上に分布することがわかる。直線の近似
式を以下に示す。
A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣接トラッ
クからのクロストーク量が低下する開口比(B1/A
1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにおいて考
える。これらとd1/pの関係を調べたのが図47であ
る。図47において、横軸はd1/p、縦軸は開口のな
い場合よりも10dBクロストーク量が低下する開口比
(B1/A1)である。第1例〜第6例の組み合わせ
は、ほぼ一直線上に分布することがわかる。直線の近似
式を以下に示す。
【0206】 B1/A1 =0. 87−0. 21・(d1/p)‥(6) 開口のない場合に比較したクロストークの低下量を、1
0dB以外に適当に選べば、やはり(6)式に準じた式
が成立する。
0dB以外に適当に選べば、やはり(6)式に準じた式
が成立する。
【0207】 B1/A1=K−0. 21・(d1/p)‥(6’) 但し、(6’)式にてKは、定数である。
【0208】図11の光学系では、光磁気信号およびト
ラッキングサーボ信号の検出系が同一であるため、開口
12により半径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング
信号振幅が低下してしまう。先の図13で説明したよう
に、B1/A1を小さくしていくと、2次関数的にトラ
ッキング信号振幅が低下し、例えばB1/A1=0.7
では、開口なしの場合の約7割となる。これは、隣接ト
ラックからのクロストークを低減するために遮蔽された
光束中に、溝横断信号で変調された成分が含まれている
ことを示している。開口比とトラッキング信号振幅低下
の関係はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスクの
組み合わせによらずほぼ同様である。d1/pが大きく
なると、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振幅
が小さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキン
グ信号振幅が急激に小さくなる傾向がある。
ラッキングサーボ信号の検出系が同一であるため、開口
12により半径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング
信号振幅が低下してしまう。先の図13で説明したよう
に、B1/A1を小さくしていくと、2次関数的にトラ
ッキング信号振幅が低下し、例えばB1/A1=0.7
では、開口なしの場合の約7割となる。これは、隣接ト
ラックからのクロストークを低減するために遮蔽された
光束中に、溝横断信号で変調された成分が含まれている
ことを示している。開口比とトラッキング信号振幅低下
の関係はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスクの
組み合わせによらずほぼ同様である。d1/pが大きく
なると、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振幅
が小さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキン
グ信号振幅が急激に小さくなる傾向がある。
【0209】以上述べてきたことより、d1/pに応じ
た最適な開口比の設定について考える。(6)式より、
光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチが小
さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接トラ
ックからのクロストーク量を開口のない場合に比較して
一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さな開
口を光路中に挿入しなければならない。一方で、開口を
挿入したことによるトラッキング信号振幅の低下が問題
となる。
た最適な開口比の設定について考える。(6)式より、
光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチが小
さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接トラ
ックからのクロストーク量を開口のない場合に比較して
一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さな開
口を光路中に挿入しなければならない。一方で、開口を
挿入したことによるトラッキング信号振幅の低下が問題
となる。
【0210】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
による実験では、開口12はB1/A1=0. 55〜
0. 90であることが望まかった。さらに望ましくは、
B1/A1=0. 60〜0. 80が良い。このような開
口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからの
クロストークを効果的に低減することができ、かつトラ
ッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。この条
件を(6’)式に代入すると、定数Kの値として望まし
くは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1. 09−0. 21・(d 1/p)‥(7) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)<B1/A1<0.
99−0. 21・(d1/p)‥(8)となる。但し、
0<B1/A1<1である。
による実験では、開口12はB1/A1=0. 55〜
0. 90であることが望まかった。さらに望ましくは、
B1/A1=0. 60〜0. 80が良い。このような開
口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックからの
クロストークを効果的に低減することができ、かつトラ
ッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。この条
件を(6’)式に代入すると、定数Kの値として望まし
くは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1. 09−0. 21・(d 1/p)‥(7) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)<B1/A1<0.
99−0. 21・(d1/p)‥(8)となる。但し、
0<B1/A1<1である。
【0211】先の図15の光学系のように、光磁気信号
およびトラッキングサーボ信号の検出系が別個である場
合にd1/pに応じた最適な開口比の設定について考え
る。(6)式より、光スポットの1/e2 径に比較して
トラックピッチが小さな場合、すなわちd1/pが大き
な場合は、隣接トラックからのクロストーク量を開口の
ない場合に比較して一定量だけ低下させようとするとよ
り開口比の小さな開口を光路中に挿入しなければならな
い。開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさないが、開
口の挿入によるキャリアレベルの低下によるC/N(キ
ャリア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。開口比
とキャリアレベルの関係はd1/pが同じならば、光ヘ
ッドとディスクの組み合わせによらずほぼ同様である。
d1/pが大きくなると、キャリアレベルが小さくなる
傾向がある。また、波長が短くなると、光検出器の光電
変換効率が低下してキャリアレベルが小さくなる傾向が
ある。
およびトラッキングサーボ信号の検出系が別個である場
合にd1/pに応じた最適な開口比の設定について考え
る。(6)式より、光スポットの1/e2 径に比較して
トラックピッチが小さな場合、すなわちd1/pが大き
な場合は、隣接トラックからのクロストーク量を開口の
ない場合に比較して一定量だけ低下させようとするとよ
り開口比の小さな開口を光路中に挿入しなければならな
い。開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさないが、開
口の挿入によるキャリアレベルの低下によるC/N(キ
ャリア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。開口比
とキャリアレベルの関係はd1/pが同じならば、光ヘ
ッドとディスクの組み合わせによらずほぼ同様である。
d1/pが大きくなると、キャリアレベルが小さくなる
傾向がある。また、波長が短くなると、光検出器の光電
変換効率が低下してキャリアレベルが小さくなる傾向が
ある。
【0212】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
による実験では、開口12はB1/A1=0. 45〜
0. 90であることが望ましかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 50〜0. 80が良い。この条件
を(6’)式に代入すると、定数Kの値として望ましく
は、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1. 09−0. 21・(d 1/p)‥(9) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)<B1/A1<0.
99−0. 21・(d1/p)‥(10)となる。
による実験では、開口12はB1/A1=0. 45〜
0. 90であることが望ましかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 50〜0. 80が良い。この条件
を(6’)式に代入すると、定数Kの値として望ましく
は、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1. 09−0. 21・(d 1/p)‥(9) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)<B1/A1<0.
99−0. 21・(d1/p)‥(10)となる。
【0213】このような開口を受光系の瞳付近に挿入す
れば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減
することができる。但し、0<B1/A1<1である。
れば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減
することができる。但し、0<B1/A1<1である。
【0214】先の図19の光学系は、光磁気信号および
トラッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開
口の代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1と
して、同様にB1/A1が(9)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(10)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
トラッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開
口の代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1と
して、同様にB1/A1が(9)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(10)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
【0215】図48から図51に、図1、図2に示した
本発明の第1実施例の光学系について、光ヘッドの対物
レンズのNA、半導体レーザの波長やトラックピッチを
変化させて隣接トラックからのクロストーク低減効果に
ついてコンピュータシミュレーションした結果を示す。
本発明の第1実施例の光学系について、光ヘッドの対物
レンズのNA、半導体レーザの波長やトラックピッチを
変化させて隣接トラックからのクロストーク低減効果に
ついてコンピュータシミュレーションした結果を示す。
【0216】図48に、光ヘッド1(波長λ=780n
m、対物レンズのNA=0. 55)と半径方向に傾いた
ディスク1、2、3の組み合わせによる計算結果を示
す。各々のディスクのトラックピッチは、ディスク1が
p=1. 4μm、ディスク2がp=1. 1μm、ディス
ク3がp=1. 6μmである。各々のディスクに与えた
傾きは、6. 5mrad.(ミリラジアン)、3. 9m
rad.である。いずれも、開口12の半径方向幅B1
を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変化
を計算したものである。
m、対物レンズのNA=0. 55)と半径方向に傾いた
ディスク1、2、3の組み合わせによる計算結果を示
す。各々のディスクのトラックピッチは、ディスク1が
p=1. 4μm、ディスク2がp=1. 1μm、ディス
ク3がp=1. 6μmである。各々のディスクに与えた
傾きは、6. 5mrad.(ミリラジアン)、3. 9m
rad.である。いずれも、開口12の半径方向幅B1
を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変化
を計算したものである。
【0217】横軸は、光束径A1に対する開口12の半
径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に隣接トラッ
クからの混入するクロストークをキャリアで規格化して
dB表示したものである。クロストーク量は、ディスク
傾きが大きいほど、またトラックピッチが狭いほど大き
くなることがわかり、B1/A1を小さくしていくとク
ロストーク量が次第に低下していくことがわかる。
径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に隣接トラッ
クからの混入するクロストークをキャリアで規格化して
dB表示したものである。クロストーク量は、ディスク
傾きが大きいほど、またトラックピッチが狭いほど大き
くなることがわかり、B1/A1を小さくしていくとク
ロストーク量が次第に低下していくことがわかる。
【0218】図49は、図48において、B1/A1を
変化させていった場合の各ディスクの各傾きにおけるク
ロストーク量の低下の様子を比較して示したものであ
る。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅
B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロスト
ークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B1/
A1=1)のクロストーク量で規格化されたものをdB
表示した。B1/A1を小さくしていった場合の隣接ト
ラックからのクロストーク量低下量は、ディスク傾きが
大きいほど、またトラックピッチが狭いほどゆっくりと
低下していくことがわかる。
変化させていった場合の各ディスクの各傾きにおけるク
ロストーク量の低下の様子を比較して示したものであ
る。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅
B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロスト
ークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B1/
A1=1)のクロストーク量で規格化されたものをdB
表示した。B1/A1を小さくしていった場合の隣接ト
ラックからのクロストーク量低下量は、ディスク傾きが
大きいほど、またトラックピッチが狭いほどゆっくりと
低下していくことがわかる。
【0219】図50に、光ヘッド2(波長λ=680n
m、対物レンズのNA=0. 60)と半径方向に傾いた
ディスク1、2、4の組み合わせによる計算結果を示
す。各々のディスクのトラックピッチは、ディスク1が
p=1. 4μm、ディスク2がp=1. 1μm、ディス
ク4がp=0. 8μmである。各々のディスクに与えた
傾きは、4.4mrad.、2.6mrad. である。
いずれも、開口12の半径方向幅B1を変化させて、隣
接トラックからのクロストークの変化を計算したもので
ある。
m、対物レンズのNA=0. 60)と半径方向に傾いた
ディスク1、2、4の組み合わせによる計算結果を示
す。各々のディスクのトラックピッチは、ディスク1が
p=1. 4μm、ディスク2がp=1. 1μm、ディス
ク4がp=0. 8μmである。各々のディスクに与えた
傾きは、4.4mrad.、2.6mrad. である。
いずれも、開口12の半径方向幅B1を変化させて、隣
接トラックからのクロストークの変化を計算したもので
ある。
【0220】横軸は、光束径A1に対する開口12の半
径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に隣接トラッ
クからの混入するクロストークをキャリアで規格化して
dB表示したものである。図48と同様に、隣接トラッ
クからのクロストーク量は、ディスクの傾きが大きいほ
ど、またトラックピッチが狭いほど大きくなることがわ
かり、B1/A1を小さくしていくとクロストーク量が
次第に低下していくことがわかる。
径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に隣接トラッ
クからの混入するクロストークをキャリアで規格化して
dB表示したものである。図48と同様に、隣接トラッ
クからのクロストーク量は、ディスクの傾きが大きいほ
ど、またトラックピッチが狭いほど大きくなることがわ
かり、B1/A1を小さくしていくとクロストーク量が
次第に低下していくことがわかる。
【0221】図51は、図50において、B1/A1を
変化させていった場合の各ディスクの各傾きにおけるク
ロストーク量の低下の様子を比較して示したものであ
る。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅
B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロスト
ークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B1/
A1=1)のクロストーク量で規格化されたものをdB
表示した。図49と同様に、B1/A1を変化させてい
った場合の隣接トラックからのクロストーク量低下量
は、ディスク傾きが大きいほど、またトラックピッチが
狭いほどゆっくりと低下していくことがわかる。
変化させていった場合の各ディスクの各傾きにおけるク
ロストーク量の低下の様子を比較して示したものであ
る。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方向幅
B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロスト
ークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B1/
A1=1)のクロストーク量で規格化されたものをdB
表示した。図49と同様に、B1/A1を変化させてい
った場合の隣接トラックからのクロストーク量低下量
は、ディスク傾きが大きいほど、またトラックピッチが
狭いほどゆっくりと低下していくことがわかる。
【0222】ディスク傾きなどによりコマ収差が発生し
た光ディスク光学系に開口を用いて隣接トラックからの
クロストークの低減をはかる場合、低減効果について、
各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を考察す
る。ディスク傾きが発生した場合の光スポット径やディ
スクのトラックピッチについて、以下の表3と表4にま
とめる。
た光ディスク光学系に開口を用いて隣接トラックからの
クロストークの低減をはかる場合、低減効果について、
各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を考察す
る。ディスク傾きが発生した場合の光スポット径やディ
スクのトラックピッチについて、以下の表3と表4にま
とめる。
【0223】
【表3】
【0224】
【表4】
【0225】表3は、ディスク半径方向に傾きが発生し
た場合の光ヘッド1および光ヘッド2により結像される
光スポットの1/e2 径(半径方向)を示す。ディスク
傾きのない場合に比較して数%スポット径は増大し、図
1に示した様な三日月型のサイドローブを生ずる。一
方、トラック方向のスポット径は、ほとんど変化しな
い。表4は、表3に示した光スポットの1/e2 径d1
とディスクのトラックピッチpの比d1/pの関係を示
している。
た場合の光ヘッド1および光ヘッド2により結像される
光スポットの1/e2 径(半径方向)を示す。ディスク
傾きのない場合に比較して数%スポット径は増大し、図
1に示した様な三日月型のサイドローブを生ずる。一
方、トラック方向のスポット径は、ほとんど変化しな
い。表4は、表3に示した光スポットの1/e2 径d1
とディスクのトラックピッチpの比d1/pの関係を示
している。
【0226】ディスク傾きなどにより、コマ収差が発生
している場合には、d1/p以外にも上記サイドローブ
が大きく隣接トラックからのクロストーク量に寄与する
と考えられる。そこで、各光ヘッドでディスク傾きが発
生した場合のコマ収差について議論する。ディスク傾き
が1゜未満と比較的小さな場合は、傾きにより発生する
3次コマ収差の波面収差係数W31、次式で与えられ
る。
している場合には、d1/p以外にも上記サイドローブ
が大きく隣接トラックからのクロストーク量に寄与する
と考えられる。そこで、各光ヘッドでディスク傾きが発
生した場合のコマ収差について議論する。ディスク傾き
が1゜未満と比較的小さな場合は、傾きにより発生する
3次コマ収差の波面収差係数W31、次式で与えられ
る。
【0227】 W31=−t/2・n2 (n2 −1)sinθcosθ/(n2 −sin2 θ )5/2 ・(NA)3 ‥(11) 但し、(11)式にて、t:ディスク基板厚、n:ディ
スク基板屈折率、θ:対物レンズに対するディスク基板
傾き、NA:対物レンズ開口数(投光系)である。
スク基板屈折率、θ:対物レンズに対するディスク基板
傾き、NA:対物レンズ開口数(投光系)である。
【0228】(11)式より、対物レンズのNAが異な
れば、同じディスク傾きが発生しても、発生するコマ収
差が異なることがわかり、NA=0. 55、λ=780
nmの光ヘッド1とNA=0. 60、λ=680nmの
光ヘッド2では、後者が前者の約1. 5倍のコマ収差が
発生する。光ヘッド1において、ディスク傾きが3.9
mrad.発生した場合W31=0. 188λ、6. 5
mrad.発生した場合W31=0. 313λとなる。
光ヘッド2において、ディスク傾きが2.6mrad.
および4.4mrad. 発生した場合も各々同じコマ収
差が生じる。
れば、同じディスク傾きが発生しても、発生するコマ収
差が異なることがわかり、NA=0. 55、λ=780
nmの光ヘッド1とNA=0. 60、λ=680nmの
光ヘッド2では、後者が前者の約1. 5倍のコマ収差が
発生する。光ヘッド1において、ディスク傾きが3.9
mrad.発生した場合W31=0. 188λ、6. 5
mrad.発生した場合W31=0. 313λとなる。
光ヘッド2において、ディスク傾きが2.6mrad.
および4.4mrad. 発生した場合も各々同じコマ収
差が生じる。
【0229】図49、図51と表4および(11)式よ
り、コマ収差が発生した場合、隣接トラックからのクロ
ストーク量を効果的に低減する開口比(B1/A1)
は、光スポット径とディスクのトラックピッチおよびコ
マ収差係数W31に関連する量であることを示す。最適
な戻り光束の光束径とトラック方向の開口幅の比は、こ
れらのパラメータを含んだものとなると予想できる。
り、コマ収差が発生した場合、隣接トラックからのクロ
ストーク量を効果的に低減する開口比(B1/A1)
は、光スポット径とディスクのトラックピッチおよびコ
マ収差係数W31に関連する量であることを示す。最適
な戻り光束の光束径とトラック方向の開口幅の比は、こ
れらのパラメータを含んだものとなると予想できる。
【0230】そこで、図49、図51で開口のない場合
(B1/A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣
接トラックからのクロストーク量が低下する開口比(B
1/A1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにお
いて考える。これらとd1/pおよびコマ収差係数W3
1の関係を調べたのが図52である。
(B1/A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣
接トラックからのクロストーク量が低下する開口比(B
1/A1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにお
いて考える。これらとd1/pおよびコマ収差係数W3
1の関係を調べたのが図52である。
【0231】図52において、横軸はd1/p、縦軸は
開口のない場合よりも10dBクロストーク量が低下す
る開口比(B1/A1)である。第1例〜第6例の組み
合わせは、ほぼ一直線上に分布することがわかる。直線
の近似式を以下に示す。
開口のない場合よりも10dBクロストーク量が低下す
る開口比(B1/A1)である。第1例〜第6例の組み
合わせは、ほぼ一直線上に分布することがわかる。直線
の近似式を以下に示す。
【0232】W31=0(ディスク傾きのない場合)で
は、(6)式より B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p) W31=0. 188λでは、 B1/A1=0. 823−0. 21・(d1/p)‥(12) W31=0. 313λでは、 B1/A1=0. 792−0. 21・(d1/p)‥(13) コマ収差が大きくなると隣接トラックからのクロストー
クを所定量低下させるためには、コマ収差係数に比例し
てB1/A1を小さくしなければならないことがわか
る。(6)式、(12)式、(13)式より、W31を
これらに導入すると次式が得られる。
は、(6)式より B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p) W31=0. 188λでは、 B1/A1=0. 823−0. 21・(d1/p)‥(12) W31=0. 313λでは、 B1/A1=0. 792−0. 21・(d1/p)‥(13) コマ収差が大きくなると隣接トラックからのクロストー
クを所定量低下させるためには、コマ収差係数に比例し
てB1/A1を小さくしなければならないことがわか
る。(6)式、(12)式、(13)式より、W31を
これらに導入すると次式が得られる。
【0233】 B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(14 ) 開口のない場合に比較したクロストークの低下量を、1
0dB以外に適当に選べば、やはり(14)式に準じた
式が成立する。
0dB以外に適当に選べば、やはり(14)式に準じた
式が成立する。
【0234】 B1/A1=K−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(14’) 但し、(14’)式にてKは、定数である。
【0235】コマ収差が発生した場合の最適な戻り光束
の光束径と半径方向の開口幅の比は、(14’)式のパ
ラメータを含んだものとなる。なお、コマ収差発生の原
因としてディスク傾きを考えたが、それ以外の原因でコ
マ収差が発生してもそれを波面収差係数W31で表せ
ば、全く同様の議論が成り立つ。
の光束径と半径方向の開口幅の比は、(14’)式のパ
ラメータを含んだものとなる。なお、コマ収差発生の原
因としてディスク傾きを考えたが、それ以外の原因でコ
マ収差が発生してもそれを波面収差係数W31で表せ
ば、全く同様の議論が成り立つ。
【0236】また、ディスクの傾きなどによりコマ収差
が発生した光ヘッド光学系に、(14’)式で与えられ
る開口12を挿入して、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減できる。
が発生した光ヘッド光学系に、(14’)式で与えられ
る開口12を挿入して、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減できる。
【0237】本発明の第9の実施例と同様に、図11お
よび図12に示した開口12を含む光磁気ヘッド光学系
を考える。図11の光学系では、光磁気信号およびトラ
ッキングサーボ信号の検出系が同一であるため、開口1
2により半径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング信
号振幅が低下してしまう。これは、隣接トラックからの
クロストークを低減するために遮蔽された光束中に、溝
横断信号で変調された成分が含まれていることを示して
いる。
よび図12に示した開口12を含む光磁気ヘッド光学系
を考える。図11の光学系では、光磁気信号およびトラ
ッキングサーボ信号の検出系が同一であるため、開口1
2により半径方向の光束が一部遮蔽されトラッキング信
号振幅が低下してしまう。これは、隣接トラックからの
クロストークを低減するために遮蔽された光束中に、溝
横断信号で変調された成分が含まれていることを示して
いる。
【0238】開口比とトラッキング信号振幅低下の関係
はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスクの組み合
わせによらずほぼ同様である。d1/pが大きくなる
と、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振幅が小
さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキング信
号振幅が急激に小さくなる傾向がある。(図13参照)
はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスクの組み合
わせによらずほぼ同様である。d1/pが大きくなる
と、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振幅が小
さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキング信
号振幅が急激に小さくなる傾向がある。(図13参照)
【0239】以上述べてきたことより、d1/pに応じ
た最適な開口比の設定について考える。(14’)式よ
り、光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチ
が小さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接
トラックからのクロストーク量を開口のない場合に比較
して一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さ
な開口を光路中に挿入しなければならない。また、ディ
スク傾きが厳しく管理されていない場合は、大きなコマ
収差が発生しうるので、より開口比の小さな開口を光路
中に挿入しなければならない。一方で、開口を挿入した
ことによるトラッキング信号振幅の低下が問題となる。
た最適な開口比の設定について考える。(14’)式よ
り、光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチ
が小さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接
トラックからのクロストーク量を開口のない場合に比較
して一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さ
な開口を光路中に挿入しなければならない。また、ディ
スク傾きが厳しく管理されていない場合は、大きなコマ
収差が発生しうるので、より開口比の小さな開口を光路
中に挿入しなければならない。一方で、開口を挿入した
ことによるトラッキング信号振幅の低下が問題となる。
【0240】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
でディスク傾き4mrad.(W31=0. 2λ相当)
による実験では、開口12はB1/A1=0. 50〜
0. 85であることが望ましかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 55〜0.75が良い。このよう
な開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックか
らのクロストークを効果的に低減することができ、かつ
トラッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。
でディスク傾き4mrad.(W31=0. 2λ相当)
による実験では、開口12はB1/A1=0. 50〜
0. 85であることが望ましかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 55〜0.75が良い。このよう
な開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックか
らのクロストークを効果的に低減することができ、かつ
トラッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。
【0241】この条件を(14’)式に代入すると、定
数Kの値として望ましくは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31<B1/A1<1. 0 9−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(15) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31‥(16)となる。 但し、W31≠0、0<B1/A1<1である。
数Kの値として望ましくは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31<B1/A1<1. 0 9−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(15) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31‥(16)となる。 但し、W31≠0、0<B1/A1<1である。
【0242】また、図15、図16で説明した光学系
に、ディスクの傾きなどによりコマ収差が発生した場合
に、(14’)式で与えられる開口12を挿入して、隣
接トラックからのクロストークの影響を効果的に低減で
きる。
に、ディスクの傾きなどによりコマ収差が発生した場合
に、(14’)式で与えられる開口12を挿入して、隣
接トラックからのクロストークの影響を効果的に低減で
きる。
【0243】図15および図16に示した開口12を含
む光磁気ヘッド光学系を考える。図15の光学系は、光
磁気信号およびトラッキングサーボ信号の検出系が別個
である。(14’)式より、光スポットの1/e2 径に
比較してトラックピッチが小さな場合、すなわちd1/
pが大きな場合は、隣接トラックからのクロストーク量
を開口のない場合に比較して一定量だけ低下させようと
するとより開口比の小さな開口を光路中に挿入しなけれ
ばならない。
む光磁気ヘッド光学系を考える。図15の光学系は、光
磁気信号およびトラッキングサーボ信号の検出系が別個
である。(14’)式より、光スポットの1/e2 径に
比較してトラックピッチが小さな場合、すなわちd1/
pが大きな場合は、隣接トラックからのクロストーク量
を開口のない場合に比較して一定量だけ低下させようと
するとより開口比の小さな開口を光路中に挿入しなけれ
ばならない。
【0244】また、ディスク傾きが厳しく管理されてい
ない場合は、大きなコマ収差が発生しうるので、より開
口比の小さな開口を光路中に挿入しなければならない。
開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさないが、開口の
挿入によるキャリアレベルの低下によるC/N(キャリ
ア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。開口比とキ
ャリアレベルの関係はd1/pが同じならば、光ヘッド
とディスクの組み合わせによらずほぼ同様である。d1
/pが大きくなると、キャリアレベルが小さくなる傾向
がある。また、波長が短くなると、光検出器の光電変換
効率が低下してキャリアレベルが小さくなる傾向があ
る。
ない場合は、大きなコマ収差が発生しうるので、より開
口比の小さな開口を光路中に挿入しなければならない。
開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさないが、開口の
挿入によるキャリアレベルの低下によるC/N(キャリ
ア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。開口比とキ
ャリアレベルの関係はd1/pが同じならば、光ヘッド
とディスクの組み合わせによらずほぼ同様である。d1
/pが大きくなると、キャリアレベルが小さくなる傾向
がある。また、波長が短くなると、光検出器の光電変換
効率が低下してキャリアレベルが小さくなる傾向があ
る。
【0245】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
でディスク傾きが4mrad.発生した実験では、開口
12はB1/A1=0. 40〜0. 85であることが望
ましかった。さらに望ましくは、B1/A1=0. 45
〜0. 75が良い。
でディスク傾きが4mrad.発生した実験では、開口
12はB1/A1=0. 40〜0. 85であることが望
ましかった。さらに望ましくは、B1/A1=0. 45
〜0. 75が良い。
【0246】この条件を(14’)式に代入すると、定
数Kの値として望ましくは、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31<B1/A1<1. 0 9−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(17) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31‥(18)となる。 但し、W31≠0、0<B1/A1<1である。
数Kの値として望ましくは、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31<B1/A1<1. 0 9−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31‥(17) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31‥(18)となる。 但し、W31≠0、0<B1/A1<1である。
【0247】さらに、図19、図20で説明した実施例
と同様に、ディスクの傾きなどによりコマ収差が発生し
た光ヘッド光学系に、(14’)式で与えられる受光部
を有する光検出器7−1、7−2でディスクからの反射
光束を受光して、隣接トラックからのクロストークの影
響を効果的に低減できる。(図19、図20参照)
と同様に、ディスクの傾きなどによりコマ収差が発生し
た光ヘッド光学系に、(14’)式で与えられる受光部
を有する光検出器7−1、7−2でディスクからの反射
光束を受光して、隣接トラックからのクロストークの影
響を効果的に低減できる。(図19、図20参照)
【0248】図19の光学系は、光磁気信号およびトラ
ッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開口の
代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1とし
て、同様にB1/A1が(17)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(18)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
ッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開口の
代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1とし
て、同様にB1/A1が(17)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(18)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
【0249】図53から図56に、図7、図8で説明し
た本発明の第1の実施例の光学系について、光ヘッドの
対物レンズのNA、半導体レーザの波長やトラックピッ
チを変化させて隣接トラックからのクロストーク低減効
果についてコンピュータシミュレーションした結果を示
す。
た本発明の第1の実施例の光学系について、光ヘッドの
対物レンズのNA、半導体レーザの波長やトラックピッ
チを変化させて隣接トラックからのクロストーク低減効
果についてコンピュータシミュレーションした結果を示
す。
【0250】図53に、光ヘッド1(波長λ=780n
m、対物レンズのNA=0. 55)とディスク基板厚み
誤差のあるディスク1(トラックピッチp=1. 4μ
m)の組み合わせによる計算結果を示す。ディスクに与
えた基板厚み誤差は、±50μm、±75μmおよび±
100μmである。いずれも、開口12の半径方向幅B
1を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変
化を計算したものである。横軸は、光束径A1に対する
開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時
に隣接トラックからの混入するクロストークをキャリア
で規格化してdB表示したものである。隣接トラックか
らのクロストーク量は、基板厚み誤差が大きいほど、ま
たトラックピッチが狭いほど大きくなることがわかり、
B1/A1を小さくしていくとクロストーク量が次第に
低下していくことがわかる。
m、対物レンズのNA=0. 55)とディスク基板厚み
誤差のあるディスク1(トラックピッチp=1. 4μ
m)の組み合わせによる計算結果を示す。ディスクに与
えた基板厚み誤差は、±50μm、±75μmおよび±
100μmである。いずれも、開口12の半径方向幅B
1を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変
化を計算したものである。横軸は、光束径A1に対する
開口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時
に隣接トラックからの混入するクロストークをキャリア
で規格化してdB表示したものである。隣接トラックか
らのクロストーク量は、基板厚み誤差が大きいほど、ま
たトラックピッチが狭いほど大きくなることがわかり、
B1/A1を小さくしていくとクロストーク量が次第に
低下していくことがわかる。
【0251】図54は、図53において、B1/A1を
変化させていった場合のディスクの各基板厚み誤差にお
けるクロストーク量の低下の様子を比較して示したもの
である。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方
向幅B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロ
ストークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B
1/A1=1)のクロストーク量で規格化されたものを
dB表示した。B1/A1を小さくしていった場合の隣
接トラックからのクロストーク量低下量は、ディスクの
基板厚み誤差が大きいほど、またトラックピッチが狭い
ほどゆっくりと低下していくことがわかる。
変化させていった場合のディスクの各基板厚み誤差にお
けるクロストーク量の低下の様子を比較して示したもの
である。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方
向幅B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロ
ストークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B
1/A1=1)のクロストーク量で規格化されたものを
dB表示した。B1/A1を小さくしていった場合の隣
接トラックからのクロストーク量低下量は、ディスクの
基板厚み誤差が大きいほど、またトラックピッチが狭い
ほどゆっくりと低下していくことがわかる。
【0252】図55に、光ヘッド2(波長λ=680n
m、対物レンズのNA=0. 60)とディスク基板厚み
誤差のあるディスク2(トラックピッチp=1. 1μ
m)の組み合わせによる計算結果を示す。ディスクに与
えた基板厚み誤差は、±31μm、±46μmおよび±
62μmである。いずれも、開口12の半径方向幅B1
を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変化
を計算したものである。横軸は、光束径A1に対する開
口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に
隣接トラックからの混入するクロストークをキャリアで
規格化してdB表示したものである。図53と同様に、
隣接トラックからのクロストーク量は、ディスク傾きが
大きいほど、またトラックピッチが狭いほど大きくなる
ことがわかり、B1/A1を小さくしていくとクロスト
ーク量が次第に低下していくことがわかる。
m、対物レンズのNA=0. 60)とディスク基板厚み
誤差のあるディスク2(トラックピッチp=1. 1μ
m)の組み合わせによる計算結果を示す。ディスクに与
えた基板厚み誤差は、±31μm、±46μmおよび±
62μmである。いずれも、開口12の半径方向幅B1
を変化させて、隣接トラックからのクロストークの変化
を計算したものである。横軸は、光束径A1に対する開
口12の半径方向幅B1の比である。縦軸は、再生時に
隣接トラックからの混入するクロストークをキャリアで
規格化してdB表示したものである。図53と同様に、
隣接トラックからのクロストーク量は、ディスク傾きが
大きいほど、またトラックピッチが狭いほど大きくなる
ことがわかり、B1/A1を小さくしていくとクロスト
ーク量が次第に低下していくことがわかる。
【0253】図56は、図55において、B1/A1を
変化させていった場合のディスクの各基板厚み誤差にお
けるクロストーク量の低下の様子を比較して示したもの
である。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方
向幅B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロ
ストークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B
1/A1=1)のクロストーク量で規格化されたものを
dB表示した。図54と同様に、B1/A1を小さくし
ていった場合の隣接トラックからのクロストーク量低下
量は、基板厚み誤差が大きいほど、またトラックピッチ
が狭いほどゆっくりと低下していくことがわかる。図示
しないが、光ヘッド1とディスク2およびディスク3、
光ヘッド2とディスク1およびディスク4の組み合わせ
についても、上記と同一の基板厚み誤差を与えシミュレ
ーションを行った。
変化させていった場合のディスクの各基板厚み誤差にお
けるクロストーク量の低下の様子を比較して示したもの
である。横軸は、光束径A1に対する開口12の半径方
向幅B1の比である。縦軸は、隣接トラックからのクロ
ストークで、各組み合わせにおいて開口のない場合(B
1/A1=1)のクロストーク量で規格化されたものを
dB表示した。図54と同様に、B1/A1を小さくし
ていった場合の隣接トラックからのクロストーク量低下
量は、基板厚み誤差が大きいほど、またトラックピッチ
が狭いほどゆっくりと低下していくことがわかる。図示
しないが、光ヘッド1とディスク2およびディスク3、
光ヘッド2とディスク1およびディスク4の組み合わせ
についても、上記と同一の基板厚み誤差を与えシミュレ
ーションを行った。
【0254】ディスク基板厚み誤差などにより球面収差
が発生した光ディスク光学系に開口を用いて隣接トラッ
クからのクロストークの低減をはかる場合、低減効果に
ついて、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を
考察する。ディスク傾きが発生した場合の光スポット径
やディスクのトラックピッチについて表5と表6にまと
める。
が発生した光ディスク光学系に開口を用いて隣接トラッ
クからのクロストークの低減をはかる場合、低減効果に
ついて、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を
考察する。ディスク傾きが発生した場合の光スポット径
やディスクのトラックピッチについて表5と表6にまと
める。
【0255】
【表5】
【0256】
【表6】
【0257】表5は、ディスク基板厚み誤差のある場合
の光ヘッド1および光ヘッド2により結像される光スポ
ットの1/e2 径(半径方向)を示す。基板厚み誤差の
ない場合に比較してスポット径はほとんど変化しない
が、図7に示した様な同心円状のサイドローブを生じ
る。
の光ヘッド1および光ヘッド2により結像される光スポ
ットの1/e2 径(半径方向)を示す。基板厚み誤差の
ない場合に比較してスポット径はほとんど変化しない
が、図7に示した様な同心円状のサイドローブを生じ
る。
【0258】表6は、表3に示した光スポットの1/e
2 径d1とディスクのトラックピッチpの比d1/pの
関係を示している。
2 径d1とディスクのトラックピッチpの比d1/pの
関係を示している。
【0259】ディスク基板厚み誤差などにより、球面収
差が発生している場合には、d1/p以外にも上記サイ
ドローブが大きく隣接トラックからのクロストーク量に
寄与すると考えられる。そこで、各光ヘッドで基板厚み
誤差が発生した場合の球面収差について議論する。基板
厚み誤差が100μm未満と比較的小さな場合は、基板
厚み誤差により発生する3次球面収差の波面収差係数W
40は、次式で与えられる。
差が発生している場合には、d1/p以外にも上記サイ
ドローブが大きく隣接トラックからのクロストーク量に
寄与すると考えられる。そこで、各光ヘッドで基板厚み
誤差が発生した場合の球面収差について議論する。基板
厚み誤差が100μm未満と比較的小さな場合は、基板
厚み誤差により発生する3次球面収差の波面収差係数W
40は、次式で与えられる。
【0260】 W40=(n2 −1)/8n3 ・(NA)4 ・Δt‥(19) 但し、(19)式にて、Δt:ディスク基板厚み誤差、
n:ディスク基板屈折率、NA:対物レンズ開口数(投
光系)である。(19)式より、対物レンズのNAが異
なれば、同じディスク傾きが発生しても、発生するコマ
収差が異なることがわかり、NA=0. 55の光ヘッド
とNA=0. 60の光ヘッドでは、後者が前者の約1.
4倍の球面収差が発生する。同時に、ディスク基板厚み
誤差も光源の波長に反比例して厳しく効く様になるの
で、光ヘッド1と光ヘッド2では、後者が前者の約1.
6倍の球面収差が発生する。
n:ディスク基板屈折率、NA:対物レンズ開口数(投
光系)である。(19)式より、対物レンズのNAが異
なれば、同じディスク傾きが発生しても、発生するコマ
収差が異なることがわかり、NA=0. 55の光ヘッド
とNA=0. 60の光ヘッドでは、後者が前者の約1.
4倍の球面収差が発生する。同時に、ディスク基板厚み
誤差も光源の波長に反比例して厳しく効く様になるの
で、光ヘッド1と光ヘッド2では、後者が前者の約1.
6倍の球面収差が発生する。
【0261】光ヘッド1において、ディスク基板厚み誤
差が±50μm発生した場合W40=0. 28λ、ディ
スク基板厚み誤差が±75μm発生した場合W40=
0. 41λ、±100μm発生した場合W40=0. 5
5λとなる。光ヘッド2において、基板厚み誤差が±3
1μm、±46μmおよび±62μm発生した場合も各
々同じ球面収差が生じる。
差が±50μm発生した場合W40=0. 28λ、ディ
スク基板厚み誤差が±75μm発生した場合W40=
0. 41λ、±100μm発生した場合W40=0. 5
5λとなる。光ヘッド2において、基板厚み誤差が±3
1μm、±46μmおよび±62μm発生した場合も各
々同じ球面収差が生じる。
【0262】図54、図56とその他の組み合わせによ
る計算結果、表6および(19)式より、球面収差が発
生した場合、隣接トラックからのクロストーク量を効果
的に低減する開口比(B1/A1)は、光スポット径と
ディスクのトラックピッチおよび球面収差係数W40に
関連する量であることを示す。最適な戻り光束の光束径
と半径方向の開口幅の比は、これらのパラメータを含ん
だものとなると予想できる。
る計算結果、表6および(19)式より、球面収差が発
生した場合、隣接トラックからのクロストーク量を効果
的に低減する開口比(B1/A1)は、光スポット径と
ディスクのトラックピッチおよび球面収差係数W40に
関連する量であることを示す。最適な戻り光束の光束径
と半径方向の開口幅の比は、これらのパラメータを含ん
だものとなると予想できる。
【0263】そこで、各計算結果で開口のない場合(B
1/A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣接ト
ラックからのクロストーク量が低下する開口比(B1/
A1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにおいて
考える。これらとd1/pおよび球面収差係数W40の
関係を調べたのが図57である。図57において、横軸
はd1/p、縦軸は開口のない場合よりも10dBクロ
ストーク量が低下する開口比(B1/A1)である。第
1例から第6例の組み合わせは、ほぼ一直線上に分布す
ることがわかる。直線の近似式を以下に示す。
1/A1=1)よりも一定量、例えば10dB、隣接ト
ラックからのクロストーク量が低下する開口比(B1/
A1)を、各光ヘッドとディスクの組み合わせにおいて
考える。これらとd1/pおよび球面収差係数W40の
関係を調べたのが図57である。図57において、横軸
はd1/p、縦軸は開口のない場合よりも10dBクロ
ストーク量が低下する開口比(B1/A1)である。第
1例から第6例の組み合わせは、ほぼ一直線上に分布す
ることがわかる。直線の近似式を以下に示す。
【0264】W40=0(ディスク基板厚み誤差のない
場合)では、(6)式より B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p) W40=0. 28λでは、 B1/A1=0. 85−0. 21・(d1/p)‥(20) W40=0. 41λでは、 B1/A1=0. 825−0. 21・(d1/p)‥(21) W40=0. 55λでは、 B1/A1=0. 79−0. 21・(d1/p)‥(22) 球面収差が大きくなると隣接トラックからのクロストー
クを所定量低下させるためには、球面収差係数の2乗に
比例してB1/A1を小さくしなければならないことが
わかる。(6)式、(20)式〜(22)式より、W4
0をこれらに導入すると次式が得られる。
場合)では、(6)式より B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p) W40=0. 28λでは、 B1/A1=0. 85−0. 21・(d1/p)‥(20) W40=0. 41λでは、 B1/A1=0. 825−0. 21・(d1/p)‥(21) W40=0. 55λでは、 B1/A1=0. 79−0. 21・(d1/p)‥(22) 球面収差が大きくなると隣接トラックからのクロストー
クを所定量低下させるためには、球面収差係数の2乗に
比例してB1/A1を小さくしなければならないことが
わかる。(6)式、(20)式〜(22)式より、W4
0をこれらに導入すると次式が得られる。
【0265】 B1/A1=0. 87−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(2 3) 開口のない場合に比較したクロストークの低下量を、1
0dB以外に適当に選べば、やはり(23)式に準じた
式が成立する。
0dB以外に適当に選べば、やはり(23)式に準じた
式が成立する。
【0266】 B1/A1=K−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(23’) 但し、(23’)式にてKは、定数である。球面収差が
発生した場合の最適な戻り光束の光束径とトラック方向
の開口幅の比は、(23’)式のパラメータを含んだも
のとなる。なお、球面収差発生の原因としてディスク基
板厚み誤差を考えたが、それ以外の原因で球面収差が発
生してもそれを波面収差係数W40で表せば、全く同様
の議論が成り立つ。
発生した場合の最適な戻り光束の光束径とトラック方向
の開口幅の比は、(23’)式のパラメータを含んだも
のとなる。なお、球面収差発生の原因としてディスク基
板厚み誤差を考えたが、それ以外の原因で球面収差が発
生してもそれを波面収差係数W40で表せば、全く同様
の議論が成り立つ。
【0267】ディスク基板厚み誤差により球面収差が発
生した光ヘッド光学系に、(23’)式で与えられる開
口12を挿入して、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減できる。本発明の第9の実施例と同
様に、図11および図12に示した開口12を含む光磁
気ヘッド光学系を考える。図11の光学系では、光磁気
信号およびトラッキングサーボ信号の検出系が同一であ
るため、開口12により半径方向の光束が一部遮蔽され
トラッキング信号振幅が低下してしまう。これは、隣接
トラックからのクロストークを低減するために遮蔽され
た光束中に、溝横断信号で変調された成分が含まれてい
ることを示している。開口比とトラッキング信号振幅低
下の関係はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスク
の組み合わせによらずほぼ同様である。d1/pが大き
くなると、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振
幅が小さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキ
ング信号振幅が急激に小さくなる傾向がある。(図13
参照)
生した光ヘッド光学系に、(23’)式で与えられる開
口12を挿入して、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減できる。本発明の第9の実施例と同
様に、図11および図12に示した開口12を含む光磁
気ヘッド光学系を考える。図11の光学系では、光磁気
信号およびトラッキングサーボ信号の検出系が同一であ
るため、開口12により半径方向の光束が一部遮蔽され
トラッキング信号振幅が低下してしまう。これは、隣接
トラックからのクロストークを低減するために遮蔽され
た光束中に、溝横断信号で変調された成分が含まれてい
ることを示している。開口比とトラッキング信号振幅低
下の関係はd1/pが同じならば、光ヘッドとディスク
の組み合わせによらずほぼ同様である。d1/pが大き
くなると、開口なしの場合のトラッキングエラー信号振
幅が小さくなり、さらに開口比が小さくなるとトラッキ
ング信号振幅が急激に小さくなる傾向がある。(図13
参照)
【0268】以上述べてきたことより、d1/pに応じ
た最適な開口比の設定について考える。(18’)式よ
り、光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチ
が小さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接
トラックからのクロストーク量を開口のない場合に比較
して一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さ
な開口を光路中に挿入しなければならない。また、ディ
スク基板厚み誤差が厳しく管理されていない場合は、大
きな球面収差が発生しうるので、より開口比の小さな開
口を光路中に挿入しなければならない。一方で、開口を
挿入したことによるトラッキング信号振幅の低下が問題
となる。
た最適な開口比の設定について考える。(18’)式よ
り、光スポットの1/e2 径に比較してトラックピッチ
が小さな場合、すなわちd1/pが大きな場合は、隣接
トラックからのクロストーク量を開口のない場合に比較
して一定量だけ低下させようとするとより開口比の小さ
な開口を光路中に挿入しなければならない。また、ディ
スク基板厚み誤差が厳しく管理されていない場合は、大
きな球面収差が発生しうるので、より開口比の小さな開
口を光路中に挿入しなければならない。一方で、開口を
挿入したことによるトラッキング信号振幅の低下が問題
となる。
【0269】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
でディスク基板厚み誤差80μm(W40=0. 44λ
相当)による実験では、開口12はB1/A1=0. 5
0〜0. 85であることが望まかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 55〜0. 75が良い。このよう
な開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックか
らのクロストークを効果的に低減することができ、かつ
トラッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。
でディスク基板厚み誤差80μm(W40=0. 44λ
相当)による実験では、開口12はB1/A1=0. 5
0〜0. 85であることが望まかった。さらに望ましく
は、B1/A1=0. 55〜0. 75が良い。このよう
な開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣接トラックか
らのクロストークを効果的に低減することができ、かつ
トラッキング信号振幅の低下も許容範囲内であった。
【0270】この条件を(23’)式に代入すると、定
数Kの値として望ましくは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(24) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<0.99−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 ‥(25)となる。 但し、W40≠0、0<B1/A1<1である。
数Kの値として望ましくは、 0. 74<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 79<K<0. 99 となる。これらより、 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(24) さらに望ましくは、 0. 79−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<0.99−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 ‥(25)となる。 但し、W40≠0、0<B1/A1<1である。
【0271】また、図15、図16で説明した実施例と
同様な光学系に、ディスク基板厚み誤差などにより球面
収差が発生した場合に、(23’)式で与えられる開口
12を挿入して、隣接トラックからのクロストークの影
響を効果的に低減できる。図15および図16に示した
開口12を含む光磁気ヘッド光学系を考える。図15の
光学系は、光磁気信号およびサーボ信号の検出系が別個
である。(23’)式より、光スポットの1/e2 径に
比較してトラックピッチが小さな場合、すなわちd1/
pが大きな場合は、隣接トラックからのクロストーク量
を開口のない場合に比較して一定量だけ低下させようと
するとより開口比の小さな開口を光路中に挿入しなけれ
ばならない。
同様な光学系に、ディスク基板厚み誤差などにより球面
収差が発生した場合に、(23’)式で与えられる開口
12を挿入して、隣接トラックからのクロストークの影
響を効果的に低減できる。図15および図16に示した
開口12を含む光磁気ヘッド光学系を考える。図15の
光学系は、光磁気信号およびサーボ信号の検出系が別個
である。(23’)式より、光スポットの1/e2 径に
比較してトラックピッチが小さな場合、すなわちd1/
pが大きな場合は、隣接トラックからのクロストーク量
を開口のない場合に比較して一定量だけ低下させようと
するとより開口比の小さな開口を光路中に挿入しなけれ
ばならない。
【0272】また、ディスク基板厚み誤差が厳しく管理
されていない場合は、大きな球面収差が発生しうるの
で、より開口比の小さな開口を光路中に挿入しなければ
ならない。開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさない
が、開口の挿入によるキャリアレベルの低下によるC/
N(キャリア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。
開口比とキャリアレベルの関係はd1/pが同じなら
ば、光ヘッドとディスクの組み合わせによらずほぼ同様
である。d1/pが大きくなると、キャリアレベルが小
さくなる傾向がある。また、波長が短くなると、光検出
器の光電変換効率が低下してキャリアレベルが小さくな
る傾向がある。
されていない場合は、大きな球面収差が発生しうるの
で、より開口比の小さな開口を光路中に挿入しなければ
ならない。開口12は、サーボ信号に影響を及ぼさない
が、開口の挿入によるキャリアレベルの低下によるC/
N(キャリア対ノイズ)の悪化は考慮する必要がある。
開口比とキャリアレベルの関係はd1/pが同じなら
ば、光ヘッドとディスクの組み合わせによらずほぼ同様
である。d1/pが大きくなると、キャリアレベルが小
さくなる傾向がある。また、波長が短くなると、光検出
器の光電変換効率が低下してキャリアレベルが小さくな
る傾向がある。
【0273】第1例(d1/p=0. 9)の組み合わせ
でディスク基板厚み誤差80μmによる実験では、開口
12はB1/A1=0. 40〜0. 85であることが望
ましかった。さらに望ましくは、B1/A1=0. 45
〜0. 75が良い。
でディスク基板厚み誤差80μmによる実験では、開口
12はB1/A1=0. 40〜0. 85であることが望
ましかった。さらに望ましくは、B1/A1=0. 45
〜0. 75が良い。
【0274】この条件を(23’)式に代入すると、定
数Kの値として望ましくは、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(26) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(27) となる。但し、W40≠0、0<B1/A1<1であ
る。
数Kの値として望ましくは、 0. 64<K<1. 09 さらに望ましくは、 0. 69<K<0. 99 となる。これらより、 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(26) さらに望ましくは、 0. 69−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 <B1/A1<0. 99−0. 21・(d1/p)−0. 26・W402 ‥(27) となる。但し、W40≠0、0<B1/A1<1であ
る。
【0275】さらに、図19、図20で説明した実施例
と同様に、ディスク基板厚み誤差などにより球面収差が
発生した光ヘッド光学系に、(23’)式で与えられる
受光部を有する光検出器7−1、7−2でディスクから
の反射光束を受光して、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減できる。(図19、図20参
照)
と同様に、ディスク基板厚み誤差などにより球面収差が
発生した光ヘッド光学系に、(23’)式で与えられる
受光部を有する光検出器7−1、7−2でディスクから
の反射光束を受光して、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減できる。(図19、図20参
照)
【0276】図19の光学系は、光磁気信号およびトラ
ッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開口の
代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1とし
て、同様にB1/A1が(26)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(27)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
ッキングサーボ信号の検出系が別個であるため、開口の
代わりに光検出器の受光部の半径方向寸法をB1とし
て、同様にB1/A1が(26)式で与えられることが
望ましい。さらに望ましくは、同様に(27)式で与え
られることが良い。このような寸法の光検出器を用いれ
ば、隣接トラックからのクロストークを効果的に低減す
ることができる。
【0277】コマ収差と球面収差による光スポットへの
寄与は独立であり、隣接トラックからのクロストーク量
の増加もコマ収差と球面収差では独立に発生する。従っ
て、2つの収差が同時に発生した場合のクロストークの
総量は、独立に発生したクロストークの2乗平均となる
ことが、シミュレーションおよび実験にて確認されてい
る。そこで、2つの収差が同時に発生した場合のd1/
pに応じた最適な開口比の設定について考える。
寄与は独立であり、隣接トラックからのクロストーク量
の増加もコマ収差と球面収差では独立に発生する。従っ
て、2つの収差が同時に発生した場合のクロストークの
総量は、独立に発生したクロストークの2乗平均となる
ことが、シミュレーションおよび実験にて確認されてい
る。そこで、2つの収差が同時に発生した場合のd1/
pに応じた最適な開口比の設定について考える。
【0278】(14’)式および(23’)式より、最
適な開口比B1/A1は、コマ収差の寄与分と球面収差
の寄与分の2乗平均となるので、次式の様に表せる。
適な開口比B1/A1は、コマ収差の寄与分と球面収差
の寄与分の2乗平均となるので、次式の様に表せる。
【0279】 B1/A1=K−0. 21・(d1/p)−√{(0. 25・W31)2 +( 0. 26・W402 )2 }‥(28) 光磁気信号およびトラッキングサーボ信号の検出系が同
一である場合、ディスク傾きとディスク基板厚み誤差が
同時に発生すると、(15)式および(24)式より、 0.74−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<1.09−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(29) さらに望ましくは、(16)式および(25)式より、 0.79−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<0.99−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(30) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B1/A
1<1である。
一である場合、ディスク傾きとディスク基板厚み誤差が
同時に発生すると、(15)式および(24)式より、 0.74−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<1.09−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(29) さらに望ましくは、(16)式および(25)式より、 0.79−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<0.99−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(30) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B1/A
1<1である。
【0280】例えば、第1例(d1/p=0. 9)の組
み合わせで、ディスク傾き4mrad.(W31=0.
2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm(W40=
0.44λ相当)が同時に発生すると、開口12はB1
/A1=0. 48〜0. 83であることが望ましい。さ
らに望ましくは、B1/A1=0. 53〜0. 73が良
い。
み合わせで、ディスク傾き4mrad.(W31=0.
2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm(W40=
0.44λ相当)が同時に発生すると、開口12はB1
/A1=0. 48〜0. 83であることが望ましい。さ
らに望ましくは、B1/A1=0. 53〜0. 73が良
い。
【0281】また、光磁気信号およびトラッキングサー
ボ信号の検出系が別個である場合、ディスクの傾きとデ
ィスク基板厚み誤差が同時に発生すると、(17)式お
よび(26)式より、 0.64−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<1.09−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(31) さらに望ましくは、(18)式および(27)式より、 0.69−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<0.99−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(32) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B1/A
1<1である。
ボ信号の検出系が別個である場合、ディスクの傾きとデ
ィスク基板厚み誤差が同時に発生すると、(17)式お
よび(26)式より、 0.64−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<1.09−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(31) さらに望ましくは、(18)式および(27)式より、 0.69−0.21・(d1/p)−√{(0.25・W31)2 +(0.2 6・W402 )2 }<B1/A1<0.99−0.21・(d1/p)−√{( 0.25・W31)2 +(0.26・W402 )2 }‥(32) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B1/A
1<1である。
【0282】例えば、第1例(d1/p=0. 9)の組
み合わせで、ディスク傾き4mrad.(W31=0.
2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm(W40=
0.44λ相当)が同時に発生すると、開口12はB1
/A1=0. 38〜0. 83であることが望ましい。
さらに望ましくは、B1/A1=0. 43〜0. 73が
良い。
み合わせで、ディスク傾き4mrad.(W31=0.
2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm(W40=
0.44λ相当)が同時に発生すると、開口12はB1
/A1=0. 38〜0. 83であることが望ましい。
さらに望ましくは、B1/A1=0. 43〜0. 73が
良い。
【0283】以上述べてきたように、光ヘッド受光系の
焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近など
にディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽す
る開口を設ければ、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減することができる。最適な戻り光束
の光束径とトラックと垂直な方向の開口幅の比(開口比
B1/A1)は、以下の様に設定すればよい。
焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近など
にディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮蔽す
る開口を設ければ、隣接トラックからのクロストークの
影響を効果的に低減することができる。最適な戻り光束
の光束径とトラックと垂直な方向の開口幅の比(開口比
B1/A1)は、以下の様に設定すればよい。
【0284】(1)コマ収差および球面収差が良好に補
正された場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/pによっ
て決定される開口比を用いればよい。
正された場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/pによっ
て決定される開口比を用いればよい。
【0285】(2)コマ収差が支配的な場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、コマ
収差の波面収差係数W31によって決定される開口比を
用いればよい。
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、コマ
収差の波面収差係数W31によって決定される開口比を
用いればよい。
【0286】(3)球面収差が支配的な場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、球面
収差の波面収差係数W40によって決定される開口比を
用いればよい。
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、球面
収差の波面収差係数W40によって決定される開口比を
用いればよい。
【0287】(4)コマ収差と球面収差が同時に発生す
る場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、コマ
収差の波面収差係数W31および球面収差の波面収差係
数W40によって決定される開口比を用いればよい。
る場合 光ヘッドのトラックと垂直な方向の光スポット径d1お
よびディスクのトラックピッチpとの比d1/p、コマ
収差の波面収差係数W31および球面収差の波面収差係
数W40によって決定される開口比を用いればよい。
【0288】これより、ディスク傾きやディスク基板厚
み誤差がある場合においても、隣接トラックからのクロ
ストークを効果的に低減することができる。
み誤差がある場合においても、隣接トラックからのクロ
ストークを効果的に低減することができる。
【0289】また、戻り光の半径方向の周辺光束は、光
検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様の効果が得られ
る。本発明を用いれば、受光系の焦点面にピンホールを
挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和さ
れ、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口は受
光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪帯開口
を設けることにより光利用効率が大幅に低下することも
ないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要とされ
る光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様の効果が得られ
る。本発明を用いれば、受光系の焦点面にピンホールを
挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が緩和さ
れ、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開口は受
光系に挿入されるので、別の従来例のように、輪帯開口
を設けることにより光利用効率が大幅に低下することも
ないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要とされ
る光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
【0290】図58から図60を用いて、本発明の第1
0の実施例の構成について説明する。図58は、本発明
の光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図59は、同半径方向断面図、図60は開口38の
形状を示す図である。図58、図59は、本発明の原理
を説明するために、ディスクからの戻り光を受光する光
学系を特に抜き出している。
0の実施例の構成について説明する。図58は、本発明
の光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図59は、同半径方向断面図、図60は開口38の
形状を示す図である。図58、図59は、本発明の原理
を説明するために、ディスクからの戻り光を受光する光
学系を特に抜き出している。
【0291】図58と図59において、対物レンズ4に
より光磁気ディスク5の情報記録面上に微小な光スポッ
ト9が結像されている。光スポット9は理想的に結像さ
れていて、コマ収差や球面収差が良好に補正されている
ものとする。
より光磁気ディスク5の情報記録面上に微小な光スポッ
ト9が結像されている。光スポット9は理想的に結像さ
れていて、コマ収差や球面収差が良好に補正されている
ものとする。
【0292】図58において、矢印14はトラック方向
を示しており、矢印14方向に複数のマークが配列され
ている。図中のA2は、ディスク上に光スポットを結像
する光学系の最周辺部の光束の幅を示し、対物レンズ開
口4’によって決定される。A2は、対物レンズの投光
系のNAを代表するものである。光スポット9に対物レ
ンズ開口4’の影響によるサイドローブが発生している
様子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向き
合って観察した場合を示してあり、b−b’断面がトラ
ック方向である。b−b’断面における光スポット9の
光強度分布は、図44に示したものと同一であり、中心
強度の約2%に達するサイドローブが発生する。
を示しており、矢印14方向に複数のマークが配列され
ている。図中のA2は、ディスク上に光スポットを結像
する光学系の最周辺部の光束の幅を示し、対物レンズ開
口4’によって決定される。A2は、対物レンズの投光
系のNAを代表するものである。光スポット9に対物レ
ンズ開口4’の影響によるサイドローブが発生している
様子を受光系の傍らに示す。光スポットは、光線に向き
合って観察した場合を示してあり、b−b’断面がトラ
ック方向である。b−b’断面における光スポット9の
光強度分布は、図44に示したものと同一であり、中心
強度の約2%に達するサイドローブが発生する。
【0293】この状態であるトラックのマークの情報を
再生すると、対物レンズ開口の影響によるサイドローブ
が同一トラック上で隣接するマークの情報を再生してし
まい、本来再生されるべき再生信号に対して歪みやシフ
トを発生する。これを符号間干渉と呼び、ジッタ増大の
原因となる。このような符号間干渉問題は、従来の光学
系においては不可避であり、高密度化の大きな障害とな
っていた。
再生すると、対物レンズ開口の影響によるサイドローブ
が同一トラック上で隣接するマークの情報を再生してし
まい、本来再生されるべき再生信号に対して歪みやシフ
トを発生する。これを符号間干渉と呼び、ジッタ増大の
原因となる。このような符号間干渉問題は、従来の光学
系においては不可避であり、高密度化の大きな障害とな
っていた。
【0294】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにして
いる。図中のB2は、受光系の最周辺部の光束の幅を示
し、開口12によって決定される。B2は、対物レンズ
の受光系のNAを代表するものである。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器7に到達しないようにして
いる。図中のB2は、受光系の最周辺部の光束の幅を示
し、開口12によって決定される。B2は、対物レンズ
の受光系のNAを代表するものである。
【0295】図58中の光線は、いろいろな瞳径の高さ
を通過する光線を示してあるが、開口38で遮蔽された
ハッチングを施した周辺部の光線は、対物レンズ開口
4’の影響を受けてディスク上の光スポットにおけるサ
イドローブを形成している。したがって、同一トラック
上で隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含まれ
ていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減することが
できる。対物レンズ開口によるサイドローブと受光系の
瞳付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光ス
ポットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応
がつくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。
を通過する光線を示してあるが、開口38で遮蔽された
ハッチングを施した周辺部の光線は、対物レンズ開口
4’の影響を受けてディスク上の光スポットにおけるサ
イドローブを形成している。したがって、同一トラック
上で隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含まれ
ていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減することが
できる。対物レンズ開口によるサイドローブと受光系の
瞳付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光ス
ポットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応
がつくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。
【0296】図59において、同じく光スポット9に対
物レンズ開口4’の影響によるサイドローブが発生して
いる様子を受光系の傍らに示す。光スポットのa−a’
断面が半径方向である。光磁気ディスク5からの戻り光
は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レンズ6によ
り光検出器7に導かれる。開口38は、半径方向の周辺
光束を遮蔽しないように、光束径A2より大きくとられ
ている。これは、ディスクからのトラッキング信号の変
調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向に分布するの
で、それらを光検出器になるべく導くようにするためで
ある。
物レンズ開口4’の影響によるサイドローブが発生して
いる様子を受光系の傍らに示す。光スポットのa−a’
断面が半径方向である。光磁気ディスク5からの戻り光
は、対物レンズ4を経て平行化され、集光レンズ6によ
り光検出器7に導かれる。開口38は、半径方向の周辺
光束を遮蔽しないように、光束径A2より大きくとられ
ている。これは、ディスクからのトラッキング信号の変
調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向に分布するの
で、それらを光検出器になるべく導くようにするためで
ある。
【0297】図60は、開口38の正面図である。トラ
ック方向寸法はB2(B2<A2)、半径方向寸法はC
2(C2>A2)である。対物レンズが、焦点距離fo
=3mm、NA=0. 55とすると光束径A2=3. 3
mmとなる。後から述べるように、B2は数mm程度に
選ばれるので、従来例のように、受光系の焦点面に15
μm径のピンホールを挿入する従来例と比較して、格段
に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くな
る。また、開口38は受光系に挿入されるので別の従来
例のように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が
大幅に低下することもないので、情報の記録/消去時に
高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置な
どに適している。
ック方向寸法はB2(B2<A2)、半径方向寸法はC
2(C2>A2)である。対物レンズが、焦点距離fo
=3mm、NA=0. 55とすると光束径A2=3. 3
mmとなる。後から述べるように、B2は数mm程度に
選ばれるので、従来例のように、受光系の焦点面に15
μm径のピンホールを挿入する従来例と比較して、格段
に調整精度が緩和され、温度変化や経時変化にも強くな
る。また、開口38は受光系に挿入されるので別の従来
例のように、輪帯開口を設けることにより光利用効率が
大幅に低下することもないので、情報の記録/消去時に
高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録再生装置な
どに適している。
【0298】図61に、本発明の第10の実施例の光学
系について、2組の光ヘッド(光ヘッド1、2)と4組
のディスク(ディスク1〜4)の組み合わせによるジッ
タ低減効果を実験した結果を示す。光ヘッド1は、波長
λ=780nm、対物レンズのNA=0. 55、光ヘッ
ド2は、波長λ=680nm、対物レンズのNA=0.
60である。ディスク1は、トラックピッチp=1. 4
μm、キャリア(再生信号)の最短マーク長=0. 75
μm、ディスク2は、トラックピッチp=1.1μm、
キャリアの最短マーク長=0. 64μm、ディスク3
は、トラックピッチp=1. 6μm、キャリアの最短マ
ーク長=0. 78μm、ディスク4は、トラックピッチ
p=0. 8μm、キャリアの最短マーク長=0. 47μ
m、実験条件は、マークエッヂ記録、符号は1−7変調
方式、線速=15m/sである。ディスクの傾きおよび
ディスク基板厚み誤差は、問題にならないレベルであ
る。
系について、2組の光ヘッド(光ヘッド1、2)と4組
のディスク(ディスク1〜4)の組み合わせによるジッ
タ低減効果を実験した結果を示す。光ヘッド1は、波長
λ=780nm、対物レンズのNA=0. 55、光ヘッ
ド2は、波長λ=680nm、対物レンズのNA=0.
60である。ディスク1は、トラックピッチp=1. 4
μm、キャリア(再生信号)の最短マーク長=0. 75
μm、ディスク2は、トラックピッチp=1.1μm、
キャリアの最短マーク長=0. 64μm、ディスク3
は、トラックピッチp=1. 6μm、キャリアの最短マ
ーク長=0. 78μm、ディスク4は、トラックピッチ
p=0. 8μm、キャリアの最短マーク長=0. 47μ
m、実験条件は、マークエッヂ記録、符号は1−7変調
方式、線速=15m/sである。ディスクの傾きおよび
ディスク基板厚み誤差は、問題にならないレベルであ
る。
【0299】第1例として、光ヘッド1とディスク1の
組み合わせの計算結果を示す。(図中□印)第2例とし
て、光ヘッド2とディスク2の組み合わせの計算結果を
示す。(図中●印)第3例として、光ヘッド1とディス
ク2の組み合わせの計算結果を示す。(図中○印)第4
例として、光ヘッド1とディスク3の組み合わせの計算
結果を示す。(図中△印)第5例として、光ヘッド2と
ディスク4の組み合わせの計算結果を示す。(図中×
印)第6例として、光ヘッド2とディスク1の組み合わ
せの計算結果を示す。(図中◇印)横軸は、光束径A2
に対する開口38のトラック方向幅B2の比、縦軸はジ
ッタ量である。
組み合わせの計算結果を示す。(図中□印)第2例とし
て、光ヘッド2とディスク2の組み合わせの計算結果を
示す。(図中●印)第3例として、光ヘッド1とディス
ク2の組み合わせの計算結果を示す。(図中○印)第4
例として、光ヘッド1とディスク3の組み合わせの計算
結果を示す。(図中△印)第5例として、光ヘッド2と
ディスク4の組み合わせの計算結果を示す。(図中×
印)第6例として、光ヘッド2とディスク1の組み合わ
せの計算結果を示す。(図中◇印)横軸は、光束径A2
に対する開口38のトラック方向幅B2の比、縦軸はジ
ッタ量である。
【0300】例えば、第1例の組み合わせにおいては、
B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大となり、そ
れ以下になると効果が漸減することがわかる。これは、
開口38により隣接マークからの情報が遮蔽されるが、
B2/A2が小さくなると同時にキャリアも低下してい
くのでC/Nが悪化し、ノイズによるジッタがかえって
増大するためと考えられる。光ヘッドとディスクの組み
合わせにより、ジッタが最小となる開口比B2/A2が
異なることがわかる。
B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大となり、そ
れ以下になると効果が漸減することがわかる。これは、
開口38により隣接マークからの情報が遮蔽されるが、
B2/A2が小さくなると同時にキャリアも低下してい
くのでC/Nが悪化し、ノイズによるジッタがかえって
増大するためと考えられる。光ヘッドとディスクの組み
合わせにより、ジッタが最小となる開口比B2/A2が
異なることがわかる。
【0301】開口を用いた場合のジッタ低減効果につい
て、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を考察
するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導体レーザ
の波長によって決まる光スポット径やディスクのトラッ
クピッチについて表7にまとめる。光スポット径につい
ては、半径方向はトラック方向に対称なものとして表1
を用いる。
て、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関係を考察
するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導体レーザ
の波長によって決まる光スポット径やディスクのトラッ
クピッチについて表7にまとめる。光スポット径につい
ては、半径方向はトラック方向に対称なものとして表1
を用いる。
【0302】
【表7】
【0303】表7は、表1に示した光スポットの1/e
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図61と表7より、コマ収差や球面収
差が良好に補正されている場合、符号間干渉などによる
ジッタ量を効果的に低減する開口比(B2/A2)は、
光ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決
定される光スポット径とディスクの最短マーク長に関連
する量であることがわかる。これより、最適な戻り光束
の光束径とトラック方向の開口幅の比は、これらのパラ
メータを含んだものとなると予想できる。
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図61と表7より、コマ収差や球面収
差が良好に補正されている場合、符号間干渉などによる
ジッタ量を効果的に低減する開口比(B2/A2)は、
光ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決
定される光スポット径とディスクの最短マーク長に関連
する量であることがわかる。これより、最適な戻り光束
の光束径とトラック方向の開口幅の比は、これらのパラ
メータを含んだものとなると予想できる。
【0304】そこで、各計算結果でジッタ量が最も低下
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図62である。図62において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図62である。図62において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
【0305】 B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m)‥(33)
【0306】また、図61より明らかな様に、(33)
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
【0307】 0. 77−0. 1・(d2/m)<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/ m)‥(34) さらに望ましくは、 0. 82−0. 1・(d2/m)<B2/A2<1. 02−0. 1・(d2/ m)‥(35) が良い。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれ
ば、同一トラック上で隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
ば、同一トラック上で隣接マークからの情報が遮蔽さ
れ、符号間干渉によるジッタを低減ことができる。
【0308】なお、図35、図36で説明した光学系で
は、光磁気信号およびトラッキングサーボ信号の検出系
が同一であるが半径方向の光束は遮蔽しないため、図1
1の光学系で問題となったトラッキング信号振幅低下は
発生しない。本実施例では、開口38によりトラック方
向の光束が一部遮蔽されるがサーボ信号にはあまり影響
を及ぼさない。したがって、光磁気信号およびサーボ信
号の検出系が同一である場合も、別個である場合も、
(34)式、(35)式で与えられる開口比であること
が望ましい。
は、光磁気信号およびトラッキングサーボ信号の検出系
が同一であるが半径方向の光束は遮蔽しないため、図1
1の光学系で問題となったトラッキング信号振幅低下は
発生しない。本実施例では、開口38によりトラック方
向の光束が一部遮蔽されるがサーボ信号にはあまり影響
を及ぼさない。したがって、光磁気信号およびサーボ信
号の検出系が同一である場合も、別個である場合も、
(34)式、(35)式で与えられる開口比であること
が望ましい。
【0309】図63に、図30、図31で説明した実施
例の光学系について、光ヘッド1とディスク1および光
ヘッド2とディスク2の組み合わせによるジッタ低減効
果を実験した結果を示す。実験条件は、本発明の第10
の実施例と同様である。ディスクの傾きは、光ヘッド1
とディスク1の組み合わせについては、3. 9mra
d. および6. 5mrad.、光ヘッド2とディスク2
の組み合わせについては、2.6mrad. および4.
4mrad. である。
例の光学系について、光ヘッド1とディスク1および光
ヘッド2とディスク2の組み合わせによるジッタ低減効
果を実験した結果を示す。実験条件は、本発明の第10
の実施例と同様である。ディスクの傾きは、光ヘッド1
とディスク1の組み合わせについては、3. 9mra
d. および6. 5mrad.、光ヘッド2とディスク2
の組み合わせについては、2.6mrad. および4.
4mrad. である。
【0310】対物レンズのNAと波長λの違いにより、
NA=0. 55の光ヘッド1とNA=0. 60の光ヘッ
ド2では、後者が前者の約1. 5倍のコマ収差が発生す
る。(11)式により、光ヘッド1において、ディスク
傾きが3. 9mrad. 発生した場合W31=0. 18
8λ、6. 5mrad. 発生した場合W31=0. 31
3λとなる。また、光ヘッド2において、ディスク傾き
が3. 0mrad. 、6. 5mrad. 発生した場合
も、同等なコマ収差が生ずる。横軸は、光束径A2に対
する開口38のトラック方向幅B2の比、縦軸はジッタ
量である。
NA=0. 55の光ヘッド1とNA=0. 60の光ヘッ
ド2では、後者が前者の約1. 5倍のコマ収差が発生す
る。(11)式により、光ヘッド1において、ディスク
傾きが3. 9mrad. 発生した場合W31=0. 18
8λ、6. 5mrad. 発生した場合W31=0. 31
3λとなる。また、光ヘッド2において、ディスク傾き
が3. 0mrad. 、6. 5mrad. 発生した場合
も、同等なコマ収差が生ずる。横軸は、光束径A2に対
する開口38のトラック方向幅B2の比、縦軸はジッタ
量である。
【0311】例えば、光ヘッド1とディスク1の組み合
わせにおいては、ディスク傾きがない場合(W31=
0)では、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大
となるが、ディスク傾き6. 5mrad. 発生した場合
(W31=0. 313λ)、B2/A2=0. 71程度
で低減効果が最大となる。ディスク傾きにより、ジッタ
が最小となる開口比B2/A2が次第に小さな方へシフ
トすることがわかる。図示しないが、光ヘッド1とディ
スク2およびディスク3、光ヘッド2とディスク1およ
びディスク4の組み合わせについても、上記と同一のデ
ィスク傾きを与え実験を行った。
わせにおいては、ディスク傾きがない場合(W31=
0)では、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大
となるが、ディスク傾き6. 5mrad. 発生した場合
(W31=0. 313λ)、B2/A2=0. 71程度
で低減効果が最大となる。ディスク傾きにより、ジッタ
が最小となる開口比B2/A2が次第に小さな方へシフ
トすることがわかる。図示しないが、光ヘッド1とディ
スク2およびディスク3、光ヘッド2とディスク1およ
びディスク4の組み合わせについても、上記と同一のデ
ィスク傾きを与え実験を行った。
【0312】ディスク傾きなどによりコマ収差が発生し
た光ディスク光学系に開口を用いた場合のジッタ低減効
果について、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関
係を考察するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導
体レーザの波長によって決まる光スポット径やディスク
の最短マーク長について表8にまとめる。光スポット径
については、半径方向はトラック方向に対称なものとし
て表4を用いる。
た光ディスク光学系に開口を用いた場合のジッタ低減効
果について、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関
係を考察するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導
体レーザの波長によって決まる光スポット径やディスク
の最短マーク長について表8にまとめる。光スポット径
については、半径方向はトラック方向に対称なものとし
て表4を用いる。
【0313】
【表8】
【0314】表8は、表1に示した光スポットの1/e
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図63と表8より、ディスク傾きによ
りコマ収差が発生した場合、符号間干渉などによるジッ
タ量を効果的に低減させる開口比(B2/A2)は、光
ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定
される光スポット径とディスクの最短マーク長およびコ
マ収差係数W31に関連する量であることがわかる。こ
れより、最適な戻り光束の光束径とトラック方向の開口
幅の比は、これらのパラメータを含んだものとなると予
想できる。
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図63と表8より、ディスク傾きによ
りコマ収差が発生した場合、符号間干渉などによるジッ
タ量を効果的に低減させる開口比(B2/A2)は、光
ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定
される光スポット径とディスクの最短マーク長およびコ
マ収差係数W31に関連する量であることがわかる。こ
れより、最適な戻り光束の光束径とトラック方向の開口
幅の比は、これらのパラメータを含んだものとなると予
想できる。
【0315】そこで、各計算結果でジッタ量が最も低下
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図64である。図64において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図64である。図64において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
【0316】W31=0(ディスク傾きのない場合)で
は、(33)式より B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m) W31=0. 188λでは、 B2/A2=0. 90−0. 1・(d2/m)‥(36) W31=0. 313λでは、 B2/A2=0. 88−0. 1・(d2/m)‥(37) コマ収差が大きくなると符号間干渉などによるジッタ量
を低下させるためには、コマ収差係数に比例してB2/
A2を小さくしなければならないことがわかる。(3
3)式、(36)式、(37)式より、W31をこれら
に導入すると次式が得られる。
は、(33)式より B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m) W31=0. 188λでは、 B2/A2=0. 90−0. 1・(d2/m)‥(36) W31=0. 313λでは、 B2/A2=0. 88−0. 1・(d2/m)‥(37) コマ収差が大きくなると符号間干渉などによるジッタ量
を低下させるためには、コマ収差係数に比例してB2/
A2を小さくしなければならないことがわかる。(3
3)式、(36)式、(37)式より、W31をこれら
に導入すると次式が得られる。
【0317】 B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31‥(38)
【0318】また、図63より明らかな様に、(33)
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
【0319】 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31<B2/A2<1. 07 −0. 1・(d2/m)−0. 12・W31‥(39) さらに望ましくは、 0. 82−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31<B2/A2<1. 02 −0. 1・(d2/m)−0. 12・W31‥(40) が良い。但し、W31≠0、0<B2/A2<1であ
る。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接マークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッ
タを低減ことができる。
る。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接マークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッ
タを低減ことができる。
【0320】図65、図66を用いて、本発明の第11
の実施例の構成について説明する。図65は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図66は、同半径方向断面図である。図65、図6
6は、本発明の原理を説明するために、受光系を特に抜
き出している。
の実施例の構成について説明する。図65は、本発明の
光学系における光磁気ディスク5のトラック方向断面
図、図66は、同半径方向断面図である。図65、図6
6は、本発明の原理を説明するために、受光系を特に抜
き出している。
【0321】図65において、光スポット9に球面収差
によるサイドローブが発生している様子を受光系の傍ら
に示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク
基板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドロー
ブを持つ。図58に示した光スポットも回転対称なサイ
ドローブを有するが、球面収差のある場合は、さらにピ
ーク強度の大きなサイドローブが観察される。光スポッ
トは、光線に向き合って観察した場合を示してあり、b
−b’断面がトラック方向である。この状態であるトラ
ックの情報を再生すると、球面収差によるサイドローブ
が隣接するマークの情報を再生してしまい、本来再生さ
れるべき再生信号に対して歪みやシフトを発生する。こ
れを符号間干渉と呼び、ジッタ増大の原因となる。対物
レンズのNAを大きくしようとすると、対物レンズの製
作許容誤差やディスク基板厚み誤差を小さくしなければ
ならず、球面収差による隣接トラックからのクロストー
クの問題は高密度化の大きな障害となっている。
によるサイドローブが発生している様子を受光系の傍ら
に示す。球面収差は、対物レンズの製作誤差やディスク
基板厚みの誤差によって発生し、回転対称なサイドロー
ブを持つ。図58に示した光スポットも回転対称なサイ
ドローブを有するが、球面収差のある場合は、さらにピ
ーク強度の大きなサイドローブが観察される。光スポッ
トは、光線に向き合って観察した場合を示してあり、b
−b’断面がトラック方向である。この状態であるトラ
ックの情報を再生すると、球面収差によるサイドローブ
が隣接するマークの情報を再生してしまい、本来再生さ
れるべき再生信号に対して歪みやシフトを発生する。こ
れを符号間干渉と呼び、ジッタ増大の原因となる。対物
レンズのNAを大きくしようとすると、対物レンズの製
作許容誤差やディスク基板厚み誤差を小さくしなければ
ならず、球面収差による隣接トラックからのクロストー
クの問題は高密度化の大きな障害となっている。
【0322】光磁気ディスク5からの戻り光は、対物レ
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器に到達しないようにしてい
る。図65中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過す
る光線を示してあるが、開口38で遮蔽されたハッチン
グを施した光線が、主としてディスク上の光スポットに
おけるサイドローブを形成していることがわかる。した
がって、隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含
まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減するこ
とができる。球面収差によるサイドローブと受光系の瞳
付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光スポ
ットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応が
つくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。
ンズ4を経て平行化され、集光レンズ6により光検出器
7に導かれる。開口38は、対物レンズ4と集光レンズ
6の間、即ち受光系の瞳付近に配置され、トラック方向
の周辺光束を遮蔽し光検出器に到達しないようにしてい
る。図65中の光線は、いろいろな瞳径の高さを通過す
る光線を示してあるが、開口38で遮蔽されたハッチン
グを施した光線が、主としてディスク上の光スポットに
おけるサイドローブを形成していることがわかる。した
がって、隣接するマークの情報はこの周辺光束に多く含
まれていて、これを遮断すれば符号間干渉を低減するこ
とができる。球面収差によるサイドローブと受光系の瞳
付近周辺光束は、図72に示すようなディスク上光スポ
ットと受光系の光スポットの様に厳密に1対1の対応が
つくものではないが、多くの場合良好な対応を示す。
【0323】図66において、矢印13および光スポッ
トのa−a’断面が半径方向である。光磁気ディスク5
からの戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光
レンズ6により光検出器7に導かれる。開口38は、半
径方向の周辺光束を遮蔽しないように、光束径A2より
大きくとられている。これは、ディスクからのトラッキ
ング信号の変調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向
に分布するので、それらを光検出器になるべく導くよう
にするためである。
トのa−a’断面が半径方向である。光磁気ディスク5
からの戻り光は、対物レンズ4を経て平行化され、集光
レンズ6により光検出器7に導かれる。開口38は、半
径方向の周辺光束を遮蔽しないように、光束径A2より
大きくとられている。これは、ディスクからのトラッキ
ング信号の変調成分が、受光系瞳内で空間的に半径方向
に分布するので、それらを光検出器になるべく導くよう
にするためである。
【0324】図67に、本発明の第11の実施例の光学
系について、光ヘッド1とディスク1および光ヘッド2
とディスク2の組み合わせによるジッタ低減効果を実験
した結果を示す。実験条件は、本発明の第10の実施例
と同様である。ディスクの基板厚み誤差は、光ヘッド1
とディスク1の組み合わせについては、±50μm、±
75μmおよび±100μm、光ヘッド2とディスク2
の組み合わせについては、±31μm、±46μmおよ
び±62μmである。対物レンズのNAや波長の違いに
より、NA=0. 55の光ヘッド1とNA=0. 60の
光ヘッド2では、後者が前者の約1. 6倍の球面収差が
発生する。(19)式に、光ヘッド1において、基板厚
み誤差が±50μm、±75μmおよび±100μm
発生した場合は、各々W40=0. 28λ、0. 41
λ、0. 55λとなる。また、光ヘッド2において、基
板厚み誤差が±31μm、±46μmおよび±62μm
発生した場合も、同等な球面収差が生ずる。横軸は、
光束径A2に対する開口38のトラック方向幅B2の
比、縦軸はジッタ量である。
系について、光ヘッド1とディスク1および光ヘッド2
とディスク2の組み合わせによるジッタ低減効果を実験
した結果を示す。実験条件は、本発明の第10の実施例
と同様である。ディスクの基板厚み誤差は、光ヘッド1
とディスク1の組み合わせについては、±50μm、±
75μmおよび±100μm、光ヘッド2とディスク2
の組み合わせについては、±31μm、±46μmおよ
び±62μmである。対物レンズのNAや波長の違いに
より、NA=0. 55の光ヘッド1とNA=0. 60の
光ヘッド2では、後者が前者の約1. 6倍の球面収差が
発生する。(19)式に、光ヘッド1において、基板厚
み誤差が±50μm、±75μmおよび±100μm
発生した場合は、各々W40=0. 28λ、0. 41
λ、0. 55λとなる。また、光ヘッド2において、基
板厚み誤差が±31μm、±46μmおよび±62μm
発生した場合も、同等な球面収差が生ずる。横軸は、
光束径A2に対する開口38のトラック方向幅B2の
比、縦軸はジッタ量である。
【0325】例えば、光ヘッド1とディスク1の組み合
わせにおいては、ディスクの傾きがない場合(W40=
0)では、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大
となるが、基板厚み誤差が±100μm 発生した場合
(W40=0. 55λ)、B2/A2=0. 715程度
で低減効果が最大となる。基板厚み誤差により、ジッタ
量が最小となる開口比B2/A2が次第に小さな方へシ
フトすることがわかる。図示しないが、光ヘッド1とデ
ィスク2およびディスク3、光ヘッド2とディスク1お
よびディスク4の組み合わせについても、上記と同一の
ディスク傾きを与え実験を行った。
わせにおいては、ディスクの傾きがない場合(W40=
0)では、B2/A2=0. 75程度で低減効果が最大
となるが、基板厚み誤差が±100μm 発生した場合
(W40=0. 55λ)、B2/A2=0. 715程度
で低減効果が最大となる。基板厚み誤差により、ジッタ
量が最小となる開口比B2/A2が次第に小さな方へシ
フトすることがわかる。図示しないが、光ヘッド1とデ
ィスク2およびディスク3、光ヘッド2とディスク1お
よびディスク4の組み合わせについても、上記と同一の
ディスク傾きを与え実験を行った。
【0326】基板厚み誤差などにより球面収差が発生し
た光ディスク光学系に開口を用いた場合のジッタ低減効
果について、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関
係を考察するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導
体レーザの波長によって決まる光スポット径やディスク
の最短マーク長について表9にまとめる。光スポット径
については、半径方向はトラック方向に対称なものとし
て表5を用いる。
た光ディスク光学系に開口を用いた場合のジッタ低減効
果について、各光ヘッドとディスクの組み合わせとの関
係を考察するため、光ヘッドの対物レンズのNA、半導
体レーザの波長によって決まる光スポット径やディスク
の最短マーク長について表9にまとめる。光スポット径
については、半径方向はトラック方向に対称なものとし
て表5を用いる。
【0327】
【表9】
【0328】表9は、表5に示した光スポットの1/e
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図67と表9より、基板厚み誤差によ
り球面収差が発生した場合、符号間干渉などによるジッ
タ量を効果的に低減させる開口比(B2/A2)は、光
ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定
される光スポット径とディスクの最短マーク長およびコ
マ収差係数W40に関連する量であることがわかる。こ
れより、最適な戻り光束の光束径とトラック方向の開口
幅の比は、これらのパラメータを含んだものとなると予
想できる。
2 径d2とディスクの最短マーク長mの比d2/mの関
係を示している。図67と表9より、基板厚み誤差によ
り球面収差が発生した場合、符号間干渉などによるジッ
タ量を効果的に低減させる開口比(B2/A2)は、光
ヘッドの対物レンズのNAや半導体レーザの波長で決定
される光スポット径とディスクの最短マーク長およびコ
マ収差係数W40に関連する量であることがわかる。こ
れより、最適な戻り光束の光束径とトラック方向の開口
幅の比は、これらのパラメータを含んだものとなると予
想できる。
【0329】そこで、各計算結果でジッタ量が最も低下
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図68である。図68において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
する開口比(B2/A2)を、各光ヘッドとディスクの
組み合わせにおいて考える。これらとd2/mの関係を
調べたのが図68である。図68において、横軸はd2
/m、縦軸はジッタが最も低下する開口比(B2/A
2)である。第1例〜第6例の組み合わせは、ほぼ一直
線上に分布することがわかる。直線の近似式を以下に示
す。
【0330】W40=0(ディスク基板厚み誤差のない
場合)では、(33)式より B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m) W40=0. 28λでは、 B2/A2=0. 91−0. 1・(d2/m)‥(41) W40=0. 41λでは、 B2/A2=0. 90−0. 1・(d2/m)‥(42) W40=0. 55λでは、 B2/A2=0. 88−0. 1・(d2/m)‥(43) 球面収差が大きくなると符号間干渉などによるジッタ量
を低下させるためには、球面収差係数の2乗に比例して
B2/A2を小さくしなければならないことがわかる。
(33)式、(41)式〜(43)式より、W40をこ
れらに導入すると次式が得られる。
場合)では、(33)式より B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m) W40=0. 28λでは、 B2/A2=0. 91−0. 1・(d2/m)‥(41) W40=0. 41λでは、 B2/A2=0. 90−0. 1・(d2/m)‥(42) W40=0. 55λでは、 B2/A2=0. 88−0. 1・(d2/m)‥(43) 球面収差が大きくなると符号間干渉などによるジッタ量
を低下させるためには、球面収差係数の2乗に比例して
B2/A2を小さくしなければならないことがわかる。
(33)式、(41)式〜(43)式より、W40をこ
れらに導入すると次式が得られる。
【0331】 B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402 ‥(44 )
【0332】また、図67より明らかな様に、(44)
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
式で与えられるジッタ量最低値を中心とする±0. 15
程度のジッタ量が比較的低い開口比の領域が存在する。
次式に示す領域に開口比を選択すれば、符号間干渉など
によるジッタを最低限に抑えることができ、安定な信号
の再生が可能となる。
【0333】 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402 <B2/A2<1. 0 7−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402 ‥(45) さらに望ましくは、 0. 82−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402 <B2/A2<1. 0 2−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402 ‥(46) が良い。但し、W40≠0、0<B2/A2<1であ
る。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接マークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッ
タを低減ことができる。
る。このような開口を受光系の瞳付近に挿入すれば、隣
接マークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッ
タを低減ことができる。
【0334】コマ収差と球面収差による光スポットへの
寄与は独立であり、符号間干渉によるジッタの増加もコ
マ収差と球面収差では独立に発生する。従って、2つの
収差が同時に発生した場合のジッタの総量は、独立に発
生したクロストークの2乗平均となることが、シミュレ
ーションおよび実験にて確認されている。そこで、2つ
の収差が同時に発生した場合のd2/mに応じた最適な
開口比の設定について考える。
寄与は独立であり、符号間干渉によるジッタの増加もコ
マ収差と球面収差では独立に発生する。従って、2つの
収差が同時に発生した場合のジッタの総量は、独立に発
生したクロストークの2乗平均となることが、シミュレ
ーションおよび実験にて確認されている。そこで、2つ
の収差が同時に発生した場合のd2/mに応じた最適な
開口比の設定について考える。
【0335】(38)式および(44)式より、最適な
開口比B2/A2は、コマ収差の寄与分と球面収差の寄
与分の2乗平均となるので、次式の様に表せる。
開口比B2/A2は、コマ収差の寄与分と球面収差の寄
与分の2乗平均となるので、次式の様に表せる。
【0336】 B2/A2=0. 92−0. 1・(d2/m)−√{(0. 12・W31)2 +(0. 12・W402 )2 }‥(47) ディスク傾きとディスク基板厚み誤差が同時に発生する
と、(39)式および(45)式より、 0.77−0.1・(d2/m)−√{(0.12・W31)2 +(0.12 ・W402 )2 }<B2/A2<1.07−0.1・(d2/m)−√{(0. 12・W31)2 +(0.12・W402 )2 }‥(48) さらに望ましくは、(40)式および(46)式より、 0.82−0.1・(d2/m)−√{(0.12・W31)2 +(0.12 ・W402 )2 }<B2/A2<1.02−0.1・(d2/m)−√{(0. 12・W31)2 +(0.12・W402 )2 }‥(49) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B2/A
2<1である。
と、(39)式および(45)式より、 0.77−0.1・(d2/m)−√{(0.12・W31)2 +(0.12 ・W402 )2 }<B2/A2<1.07−0.1・(d2/m)−√{(0. 12・W31)2 +(0.12・W402 )2 }‥(48) さらに望ましくは、(40)式および(46)式より、 0.82−0.1・(d2/m)−√{(0.12・W31)2 +(0.12 ・W402 )2 }<B2/A2<1.02−0.1・(d2/m)−√{(0. 12・W31)2 +(0.12・W402 )2 }‥(49) となる。但し、W31≠0、W40≠0、0<B2/A
2<1である。
【0337】例えば、第1例(d2/m=1. 68)の
組み合わせで、ディスク傾き4mrad. (W31=
0. 2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm (W4
0=0. 44λ相当)が同時に発生すると、開口12は
B2/A2=0. 57〜0. 87であることが望まし
い。さらに望ましくは、B2/A2=0. 62〜0. 8
2が良い。
組み合わせで、ディスク傾き4mrad. (W31=
0. 2λ相当)とディスク基板厚み誤差80μm (W4
0=0. 44λ相当)が同時に発生すると、開口12は
B2/A2=0. 57〜0. 87であることが望まし
い。さらに望ましくは、B2/A2=0. 62〜0. 8
2が良い。
【0338】以上述べてきたように、受光系のトラック
方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。半径方向の周辺光束を遮蔽し隣接トラックからの
クロストークを低減させる前述した実施例と同様に、ト
ラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系の瞳付
近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置しても良い。最適な戻り光束
の光束径とトラック方向の開口幅の比(開口比B2/A
2)は、以下の様に設定すればよい。
方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。半径方向の周辺光束を遮蔽し隣接トラックからの
クロストークを低減させる前述した実施例と同様に、ト
ラック方向の周辺光束を遮蔽する手段は、受光系の瞳付
近に配置しても良いし、受光系の焦点から十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置しても良い。最適な戻り光束
の光束径とトラック方向の開口幅の比(開口比B2/A
2)は、以下の様に設定すればよい。
【0339】(1)コマ収差および球面収差が良好に補
正された場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/mによって
決定される開口比を用いればよい。
正された場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/mによって
決定される開口比を用いればよい。
【0340】(2)コマ収差が支配的な場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、コマ収
差の波面収差係数W31によって決定される開口比を用
いればよい。
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、コマ収
差の波面収差係数W31によって決定される開口比を用
いればよい。
【0341】(3)球面収差が支配的な場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、球面収
差の波面収差係数W40によって決定される開口比を用
いればよい。
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、球面収
差の波面収差係数W40によって決定される開口比を用
いればよい。
【0342】(4)コマ収差と球面収差が同時に発生す
る場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、コマ収
差の波面収差係数W31および球面収差の波面収差係数
W40によって決定される開口比を用いればよい。
る場合 光ヘッドのトラック方向の光スポット径d2およびディ
スクに記録された最短マーク長との比d2/m、コマ収
差の波面収差係数W31および球面収差の波面収差係数
W40によって決定される開口比を用いればよい。
【0343】これより、ディスク傾きやディスク基板厚
み誤差がある場合においても、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。開口38の形状は矩形でもよいし、楕円形でもよ
い。また、光検出器の形状を工夫して、トラック方向の
周辺光束を受光しないようにしてもよい。さらに、光磁
気信号とサーボ信号の検出系が同一である光学系にも、
別個である光学系にもこれらを適用することができる。
なお、ディスク傾きによるコマ収差や基板厚み誤差によ
る球面収差が原因のジッタの低減について特に説明した
が、本実施例は、非点収差やデフォーカスが発生した場
合にも有効である。
み誤差がある場合においても、隣接マークからの情報が
遮蔽され、符号間干渉によるジッタを低減することがで
きる。開口38の形状は矩形でもよいし、楕円形でもよ
い。また、光検出器の形状を工夫して、トラック方向の
周辺光束を受光しないようにしてもよい。さらに、光磁
気信号とサーボ信号の検出系が同一である光学系にも、
別個である光学系にもこれらを適用することができる。
なお、ディスク傾きによるコマ収差や基板厚み誤差によ
る球面収差が原因のジッタの低減について特に説明した
が、本実施例は、非点収差やデフォーカスが発生した場
合にも有効である。
【0344】本発明を用いれば、受光系の焦点面にピン
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
ホールを挿入する従来例と比較して、格段に調整精度が
緩和され、温度変化や経時変化にも強くなる。また、開
口は受光系に挿入されるので別の従来例のように、輪帯
開口を設けることにより光利用効率が大幅に低下するこ
ともないので、情報の記録/消去時に高パワーを必要と
される光磁気ディスク記録再生装置などに適している。
【0345】
【発明の効果】以上説明してきたように、光ヘッド受光
系の焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近
などにディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮
蔽する開口を設ければ、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減することができる。また、戻り
光の半径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して
遮蔽しても同様の効果が得られる。
系の焦点面から十分離れた領域、例えば受光系の瞳付近
などにディスクからの戻り光の半径方向の周辺光束を遮
蔽する開口を設ければ、隣接トラックからのクロストー
クの影響を効果的に低減することができる。また、戻り
光の半径方向の周辺光束は、光検出器の形状を工夫して
遮蔽しても同様の効果が得られる。
【0346】また、光ヘッド受光系の焦点面から十分離
れた領域、例えば受光系の瞳付近などにディスクからの
戻り光のトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マ
ークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッタを
低減することができる。また、戻り光のトラック方向の
周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様
の効果が得られる。
れた領域、例えば受光系の瞳付近などにディスクからの
戻り光のトラック方向の周辺光束を遮蔽すれば、隣接マ
ークからの情報が遮蔽され、符号間干渉によるジッタを
低減することができる。また、戻り光のトラック方向の
周辺光束は、光検出器の形状を工夫して遮蔽しても同様
の効果が得られる。
【0347】本発明は、情報の再生信号とトラッキング
サーボ信号の検出系が同一である光学系にも、別個であ
る光学系にも広く適用することができる。本発明を用い
れば、受光系の焦点面にピンホールを挿入する従来例と
比較して、格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時
変化にも強くなる。また、開口は受光系に挿入されるの
で別の従来例のように、輪帯開口を設けることにより光
利用効率が大幅に低下することもないので、情報の記録
/消去時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録
再生装置などに適している。
サーボ信号の検出系が同一である光学系にも、別個であ
る光学系にも広く適用することができる。本発明を用い
れば、受光系の焦点面にピンホールを挿入する従来例と
比較して、格段に調整精度が緩和され、温度変化や経時
変化にも強くなる。また、開口は受光系に挿入されるの
で別の従来例のように、輪帯開口を設けることにより光
利用効率が大幅に低下することもないので、情報の記録
/消去時に高パワーを必要とされる光磁気ディスク記録
再生装置などに適している。
【0348】また、本発明によれば、ディスク傾きによ
る隣接トラックからのクロストークやトラック方向に隣
接するマークからの符号間干渉の要因を効果的に除去す
ることができ、ディスク傾きの許容量が緩和されるの
で、ディスクのコストを低減することが可能である。ま
た、ディスク基板厚み誤差による隣接トラックからのク
ロストークやトラック方向に隣接するマークからの符号
間干渉の要因を効果的に除去することができ、基板厚み
誤差の許容量が緩和されるので、ディスクのコストを低
減することが可能である。
る隣接トラックからのクロストークやトラック方向に隣
接するマークからの符号間干渉の要因を効果的に除去す
ることができ、ディスク傾きの許容量が緩和されるの
で、ディスクのコストを低減することが可能である。ま
た、ディスク基板厚み誤差による隣接トラックからのク
ロストークやトラック方向に隣接するマークからの符号
間干渉の要因を効果的に除去することができ、基板厚み
誤差の許容量が緩和されるので、ディスクのコストを低
減することが可能である。
【0349】また、簡単な開口の挿入や光検出器形状の
工夫などにより、サイドローブ部に含まれている隣接ト
ラックからのクロストークやトラック方向に隣接するマ
ークからの符号間干渉の要因を効果的に除去することが
できるので、光ヘッドがコンパクトに構成でき、しかも
対物レンズの傾き調整精度や対物レンズの性能等も緩和
されるのでコストを低減することもできる。
工夫などにより、サイドローブ部に含まれている隣接ト
ラックからのクロストークやトラック方向に隣接するマ
ークからの符号間干渉の要因を効果的に除去することが
できるので、光ヘッドがコンパクトに構成でき、しかも
対物レンズの傾き調整精度や対物レンズの性能等も緩和
されるのでコストを低減することもできる。
【図1】本発明の第1の実施例について、発明の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施例について、発明の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施例の開口について、説明す
るための図である。
るための図である。
【図4】本発明の第1の実施例について、発明の効果の
シミュレーション結果を説明するための図である。
シミュレーション結果を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施例について、実験結果を説
明するための図である。
明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施例について、発明の効果の
シミュレーション結果を説明するための図である。
シミュレーション結果を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施例について、発明の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施例について、発明の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図9】本発明の第1の実施例について、発明の効果の
シミュレーション結果を説明するための図である。
シミュレーション結果を説明するための図である。
【図10】本発明の第1の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図11】本発明の第1の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図12】本発明の第1の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図13】本発明の第1の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図14】本発明の第1の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図15】本発明の第2の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図16】本発明の第2の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図17】本発明の第3の実施例の開口について、説明
するための図である。
するための図である。
【図18】本発明の第3の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図19】本発明の第4の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図20】本発明の第4の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図21】本発明の第5の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図22】本発明の第5の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図23】本発明の第5の実施例の開口について、説明
するための図である。
するための図である。
【図24】本発明の第5の実施例について、従来例との
差異を説明するための図である。
差異を説明するための図である。
【図25】本発明の第5の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図26】本発明の第5の実施例の別の光学系につい
て、説明するための図である。
て、説明するための図である。
【図27】本発明の第6の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図28】本発明の第6の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図29】本発明の第6の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図30】本発明の第7の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図31】本発明の第7の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図32】本発明の第7の実施例の開口について、説明
するための図である。
するための図である。
【図33】本発明の第7の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図。
のシミュレーション結果を説明するための図。
【図34】本発明の第7の実施例について、実験結果を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図35】本発明の第7の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図36】本発明の第7の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図37】本発明の第8の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図38】本発明の第8の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図39】本発明の第8の実施例の開口について、説明
するための図である。
するための図である。
【図40】本発明の第8の実施例の光学系について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図41】本発明の第8の実施例の信号検出について、
説明するための図である。
説明するための図である。
【図42】本発明の第9の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図43】本発明の第9の実施例について、発明の原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図44】光スポットの強度分布を説明するための図で
ある。
ある。
【図45】本発明の第9の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図46】本発明の第9の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図47】本発明の第9の実施例について、発明の効果
のシミュレーション結果を説明するための図である。
のシミュレーション結果を説明するための図である。
【図48】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図49】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図50】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図51】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図52】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図53】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図54】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図55】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図56】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図57】本発明の実施例について、発明の効果のシミ
ュレーション結果を説明するための図である。
ュレーション結果を説明するための図である。
【図58】本発明の第10の実施例について、発明の原
理を説明するための図である。
理を説明するための図である。
【図59】本発明の第10の実施例について、発明の原
理を説明するための図である。
理を説明するための図である。
【図60】本発明の第10の実施例の開口について、説
明するための図である。
明するための図である。
【図61】本発明の第10の実施例について、発明の効
果の実験結果を説明するための図である。
果の実験結果を説明するための図である。
【図62】本発明の第10の実施例について、発明の効
果の実験結果を説明するための図である。
果の実験結果を説明するための図である。
【図63】本発明の実施例について、発明の効果の実験
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図64】本発明の実施例について、発明の効果の実験
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図65】本発明の第11の実施例について、発明の原
理を説明するための図である。
理を説明するための図である。
【図66】本発明の第11の実施例について、発明の原
理を説明するための図である。
理を説明するための図である。
【図67】本発明の第11の実施例について、発明の効
果の実験結果を説明するための図である。
果の実験結果を説明するための図である。
【図68】本発明の第11の実施例について、発明の効
果の実験結果を説明するための図である。
果の実験結果を説明するための図である。
【図69】従来例の光学系について、説明するための図
である。
である。
【図70】従来例の光ディスク上の光スポットについ
て、説明するための図である。
て、説明するための図である。
【図71】別の従来例の光学系について、説明するため
の図である。
の図である。
【図72】従来例の光検出器上の光スポットについて、
説明するための図である。
説明するための図である。
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 3 偏光ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 光磁気ディスク 6 集光レンズ 7 光検出器 9 光ディスク上光スポット 10 集光レンズの焦点位置での光スポット 12 開口 15 はね上げミラー 18 偏光ビームスプリッタ 19 シリンドリカルレンズ
Claims (29)
- 【請求項1】 光源からの光束を隣接して複数のトラッ
クを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光ス
ポットとして結像し、情報の記録再生又は情報の再生を
行う光記録再生装置において、 前記光記録媒体上からの戻り光束を検出する検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラッ
クと垂直な方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設ける
ことにより、前記所定のトラックの情報の再生時に前記
所定のトラックに隣接するトラックから再生する情報を
低減することを特徴とする光記録再生装置。 - 【請求項2】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り光
束のトラックと垂直な方向の光束径よりも小さな開口で
あることを特徴とする請求項1に記載の光記録再生装
置。 - 【請求項3】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り光
束のトラックと垂直な方向の光束径よりも小さな受光部
を有する光検出器であることを特徴とする請求項1に記
載の光記録再生装置。 - 【請求項4】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出光
学系の瞳付近に配置されることを特徴とする請求項1に
記載の光記録再生装置。 - 【請求項5】 前記光束を遮蔽する手段が、前記光記録
媒体上からの前記戻り光束が平行となる光路中に配置さ
れることを特徴とする請求項1および4に記載の光記録
再生装置。 - 【請求項6】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出光
学系の光路中で前記検出光学系の焦点面より以下の距離
d以上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の
光記録再生装置。 d=8・(FNo)2 ・λ ただし、FNoは前記検出光学系の実効Fナンバ、λは
前記光源からの光束の波長である。 - 【請求項7】 光源からの光束を光記録媒体の所定のト
ラック上に微小な光スポットとして結像し、所定のトラ
ック上に位置する複数のマークを時系列に走査して、情
報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装置にお
いて、 前記光記録媒体上からの戻り光束を検出する検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、前記戻り光束のトラッ
ク方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手段を設けることによ
り、前記光スポットが前記所定のトラック上に位置する
所定のマークを再生する時に、前記光スポットが同一の
トラック上で前記所定のマークに隣接するマークから再
生する情報を低減することを特徴とする光記録再生装
置。 - 【請求項8】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り光
束のトラック方向の光束径よりも小さな開口であること
を特徴とする請求項7に記載の光記録再生装置。 - 【請求項9】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り光
束のトラック方向の光束径よりも小さな受光部を有する
光検出器であることを特徴とする請求項7に記載の光記
録再生装置。 - 【請求項10】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出
光学系の瞳付近に配置されることを特徴とする請求項7
に記載の光記録再生装置。 - 【請求項11】 前記光束を遮蔽する手段が、前記光記
録媒体上からの前記戻り光束が平行となる光路中に配置
されることを特徴とする請求項7および10に記載の光
記録再生装置。 - 【請求項12】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出
光学系の光路中で前記検出光学系の焦点面より以下の距
離d以上に配置されることを特徴とする請求項7に記載
の光記録再生装置。 d=8・(FNo)2 ・λ ただし、FNoは前記検出光学系の実効Fナンバ、λは
前記光源からの光束の波長である。 - 【請求項13】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を同
一の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記光スポ
ットのサイドローブが前記所定のトラックに隣接するト
ラックから再生する情報を低減することを特徴とする光
記録再生装置。 0. 74−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p) 但し、0<B1/A1
<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ - 【請求項14】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を別
個の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記光スポ
ットのサイドローブが前記所定のトラックに隣接するト
ラックから再生する情報を低減することを特徴とする光
記録再生装置。 0. 64−0. 21・(d1/p)<B1/A1<1.
09−0. 21・(d1/p) 但し、0<B1/A1
<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ - 【請求項15】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を同
一の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差はコマ収差で
あり、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記コマ収
差が生成する前記光スポットのサイドローブが前記所定
のトラックに隣接するトラックから再生する情報を低減
することを特徴とする光記録再生装置。 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)-
0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 - 【請求項16】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を別
個の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差はコマ収差で
あり、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記コマ収
差が生成する前記光スポットのサイドローブが前記所定
のトラックに隣接するトラックから再生する情報を低減
することを特徴とする光記録再生装置。 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 25・W31
<B1/A1<1. 09−0. 21・(d1/p)−
0. 25・W31 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W31:前記コマ収差の波面収差係数 - 【請求項17】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を同
一の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差は球面収差で
あり、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記球面収
差が生成する前記光スポットのサイドローブが前記所定
のトラックに隣接するトラックから再生する情報を低減
することを特徴とする光記録再生装置。 0. 74−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 - 【請求項18】 光源からの光束を隣接して複数のトラ
ックを有する光記録媒体の所定のトラック上に微小な光
スポットとして結像し、前記光記録媒体からの戻り光束
を光検出器に導き、情報の再生信号と前記光スポットの
記録媒体面におけるトラックと垂直方向の位置信号を別
個の光検出器から得て、情報の記録再生又は情報の再生
を行う光記録再生装置において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差は球面収差で
あり、 前記光記録媒体上からの前記戻り光束を検出する検出光
学系の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れ
たファー・フィルド領域に配置され、以下の式で示され
る前記戻り光束のトラックと垂直な方向の周辺光束を遮
蔽する遮蔽手段を設けることにより、前記光スポットが
前記所定のトラックの情報を再生する際に、前記球面収
差が生成する前記光スポットのサイドローブが前記所定
のトラックに隣接するトラックから再生する情報を低減
することを特徴とする光記録再生装置。 0. 64−0. 21・(d1/p)−0. 26・W40
2 <B1/A1<1.09−0. 21・(d1/p)−
0. 26・W402 但し、0<B1/A1<1 A1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束の光束径 B1:トラックと垂直な方向の前記戻り光束を遮蔽する
前記遮蔽手段の開口幅 d1:前記光記録媒体上のトラックと垂直な方向の前記
光スポットの1/e2径 p:前記光記録媒体のトラックピッチ W40:前記球面収差の波面収差係数 - 【請求項19】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の光束径よりも小さな開口
であることを特徴とする請求項13、14、15、1
6、17および18の記載の光記録再生装置。 - 【請求項20】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り
光束のトラックと垂直な方向の光束径よりも小さな受光
部を有する光検出器であることを特徴とする請求項1
3、14、15、16、17および18に記載の光記録
再生装置。 - 【請求項21】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出
光学系の瞳付近に配置されることを特徴とする請求項1
3、14、15、16、17および18に記載の光記録
再生装置。 - 【請求項22】 前記光束を遮蔽する手段が、前記光記
録媒体上からの前記戻り光束が平行となる光路中に配置
されることを特徴とする請求項13、14、15、1
6、17、18および21に記載の光記録再生装置。 - 【請求項23】 光源からの光束を光記録媒体の所定の
トラック上に微小な光スポットとして結像し、前記所定
のトラック上に位置する複数のマークを時系列に走査し
て、情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装
置において、 前記光記録媒体上からの戻り光束を検出する検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、以下の式で示される前
記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手
段を設けることにより、前記光スポットが前記所定のト
ラック上に位置する所定のマークを再生する際に、前記
光スポットのサイドローブが同一のトラック上で隣接す
るマークから再生する情報を低減することを特徴とする
光記録再生装置。 0. 77−0. 1・(d2/m)<B2/A2<1. 0
7−0. 1・(d2/m) 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の光スポットの
1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 - 【請求項24】 光源からの光束を光記録媒体の所定の
トラック上に微小な光スポットとして結像し、前記所定
のトラック上に位置する複数のマークを時系列に走査し
て、情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装
置において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差はコマ収差で
あり、 前記光記録媒体上からの戻り光束を検出する検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、以下の式で示される前
記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手
段を設けることにより、前記光スポットが前記所定のト
ラック上に位置する所定のマークを再生する際に、前記
コマ収差が生成する前記光スポットのサイドローブが同
一のトラック上で隣接するマークから再生する情報を低
減することを特徴とする光記録再生装置。 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W31<
B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)−0. 1
2・W31 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W31:前記コマ収差の波面収差係数 - 【請求項25】 光源からの光束を光記録媒体の所定の
トラック上に微小な光スポットとして結像し、前記所定
のトラック上に位置する複数のマークを時系列に走査し
て情報の記録再生又は情報の再生を行う光記録再生装置
において、 前記光スポットの有する支配的な光学収差は球面収差で
あり、 前記光記録媒体上からの戻り光束を検出する検出光学系
の光路中で、前記検出光学系の焦点面より十分離れたフ
ァー・フィルド領域に配置され、以下の式で示される前
記戻り光束のトラック方向の周辺光束を遮蔽する遮蔽手
段を設けることにより、前記光スポットが前記所定のト
ラック上に位置する所定のマークを再生する際に、前記
球面収差が生成する前記光スポットのサイドローブが同
一のトラック上で隣接するマークから再生する情報を低
減することを特徴とする光記録再生装置。 0. 77−0. 1・(d2/m)−0. 12・W402
<B2/A2<1. 07−0. 1・(d2/m)−0.
12・W402 但し、0<B2/A2<1 A2:トラック方向の前記戻り光束の光束径 B2:トラック方向の前記戻り光束を遮蔽する前記遮蔽
手段の開口幅 d2:前記光記録媒体上のトラック方向の前記光スポッ
トの1/e2 径 m:前記光記録媒体上の最短マーク長 W40:前記球面収差の波面収差係数 - 【請求項26】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り
光束のトラック方向の光束径よりも小さな開口であるこ
とを特徴とする請求項23、24および25に記載の光
記録再生装置。 - 【請求項27】 前記光束を遮蔽する手段が、前記戻り
光束のトラック方向の光束径よりも小さな受光部を有す
る光検出器であることを特徴とする請求項23、24お
よび25に記載の光記録再生装置。 - 【請求項28】 前記光束を遮蔽する手段が、前記検出
光学系の瞳付近に配置されることを特徴とする請求項2
3、24および25に記載の光記録再生装置。 - 【請求項29】 前記光束を遮蔽する手段が、前記光記
録媒体上からの前記戻り光束が平行となる光路中に配置
されることを特徴とする請求項23、24、25および
28に記載の光記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325088A JPH08180452A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 光記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325088A JPH08180452A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 光記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08180452A true JPH08180452A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18173011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6325088A Withdrawn JPH08180452A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 光記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08180452A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010272187A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | 光ヘッド装置及び光ディスク装置 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6325088A patent/JPH08180452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010272187A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | 光ヘッド装置及び光ディスク装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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