JPH08180038A - 収支分析用データの作成方法 - Google Patents

収支分析用データの作成方法

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JPH08180038A
JPH08180038A JP32504794A JP32504794A JPH08180038A JP H08180038 A JPH08180038 A JP H08180038A JP 32504794 A JP32504794 A JP 32504794A JP 32504794 A JP32504794 A JP 32504794A JP H08180038 A JPH08180038 A JP H08180038A
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insurance
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income
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group
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JP32504794A
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Isamu Naka
勇 仲
Yasushi Yoshizaki
裕史 吉崎
Toshiyuki Shimokawa
敏行 下川
Yukiko Norichika
由紀子 則近
Keiichi Hirano
圭一 平野
Eiichi Honma
栄一 本間
Masahiro Hashimoto
政宏 橋本
Toshio Takahashi
利雄 高橋
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試行錯誤を必要とせずに、保有契約データを
代表する少数の収支分析用データを作成すること。 【構成】 保有契約データを集約条件にしたがってグル
ープに分類した後、死亡率等のシナリオを参照して、グ
ループ全体の将来各期間の保険料収入及び保険金支払を
算出し、集約条件の各項目の範囲に属する要素の各組み
合わせをグループを代表する契約属性として将来各期間
の保険料収入及び保険金支払を算出し、その中から、グ
ループ全体の集計値との差が最小となる契約属性を抽出
し、その契約属性の保険料、保険金を用いて収支分析用
データを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保険事業において、保
険または年金の保有契約データから、保有契約の将来の
収支、アセットシェア、配当額等を算出し、将来にわた
って保険金支払の維持できるか否かまたは配当金の適正
な水準の判断を行なう収支分析(キャッシュフローテス
ト)を行うための収支分析用データの作成方法に関し、
特に、大量の保有契約データの中から収支分析に最適な
少量の収支分析用データを作成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大量の保有契約データの収支分析
(キャッシュフローテスト)において、大量の保有契約
データから収支分析用のデータを作成する場合、「生命
保険会社の評価額の決定」(日本アクチュアリー会会報
別冊第147号P141〜P145)で論じられているように、次
の手順で行われている。
【0003】保有契約データを例えば2〜3才間隔の幅
で複数のグループに分類する。そして、各グループ毎
に、グループを代表するモデルポイントの設定を行な
い、グループの代表値として、契約件数、保険料、保険
金額または初年度販売手数料を算出し、収支分析用デー
タを作成する。次に、作成したデータが保有契約全体を
代表できるか否かの評価を行なう。
【0004】グループの分類、モデルポイントの設定、
収支分析データ作成および評価を行ない、不適なら再設
定を行なうというプロセスを繰り返すことによって、収
支分析用データを作成する。
【0005】作成した収支分析用データを評価する方法
としては、「内部管理会計について」(日本アクチュア
リー会会報別冊第147号P46〜P50)で論じられているよ
うに、次の2つの方法が行われている。
【0006】(1)静的評価法 収支分析用データを用いて計算された年始の準備金・保
険料などの値を実際の値と比較し、商品と年齢がうまく
モデル化されているかをチェックする。
【0007】(2)動的評価法 収益予測上の仮定値(シナリオ)を参照して、収支分析
用データから、昨年度の保険料・死亡保険金額支払額・
解約返戻金支払額・事業費支出などの収支要素を逆算
し、昨年度の実績値と比較し、グループの分類をチェッ
クすると共に、モデル設計の基礎となった数理的仮定値
が現実の結果をよく再現できるかをチェックする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では次のような問題がある。
【0009】すなわち、従来方法は、収支分析用データ
から算出した保険料や保険金支払額などの値と実績値と
を比較したもので、将来の収支要素の乖離を直接評価し
て収支分析用データを作成していない。
【0010】このため、収支分析用データを作成し、保
有契約を代表できるか否かの評価行なった結果、保有契
約を代表していないと判明した場合、収支分析用データ
のグループの分類及びモデルポイントの設定をやり直す
という試行錯誤が必要になる。従って、保有する契約デ
ータ数が数百万から数千万件にも及ぶ場合、作成者が試
行錯誤に伴う膨大な作業を負担しなければならないとい
う問題がある。
【0011】また、収支分析では、作成した収支分析用
データに対し、収支分析を行なう将来の各期間における
収支算出に影響を与えるパラメータの仮定値である数百
〜数千にも上るシナリオを参照し、将来の収支、アセッ
トシェア等の算出を行なう。従って、収支分析用データ
のデータ数が多い場合、電子計算機による収支分析にか
かる処理に時間がかかるだけでなく、多数のシナリオの
分析結果の検証にも多くの時間を要するという問題があ
る。
【0012】なお、アセットシェアとは、保険または年
金契約の保険会社の資産に対する貢献度を評価する尺度
を示すものである。
【0013】本発明の目的は、膨大な保有契約データの
中から代表となり得る保有契約データを複雑な試行錯誤
の負担を負わせることなく簡単に抽出し、将来の収支、
アセットシェア等の算出を行なうための収支分析用デー
タを作成する収支分析用データの作成方法を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、作成者の設定した集約条件に従って、保
有契約データを複数グループに分類し、作成者が設定し
た死亡率等の評価用のシナリオから各グループの将来各
期間における保険料収入または保険金支払額を算出し、
さらに前記集約条件に従って保有契約データを複数グル
ープに分類し、グループ毎に集約条件の各項目(契約年
齢または契約年度または性別等)の範囲に属する値全て
の組み合わせのグループを代表契約属性とし、この代表
契約属性のもとで将来各期間における保険料収入または
保険金支払額を算出し、この算出した値の中で、先に算
出した値との乖離が最小となる契約属性をそのグループ
を代表するモデルポイントとして決定し、このモデルポ
イントの保有契約データに基づき収支分析用データを作
成することを主要な特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、将来各期間における保険料収
入または保険金支払額を算出した複数の契約属性の値の
中で、グループ別により算出した値との乖離が最小とな
る保有契約データの契約属性を選択することによって、
大量の保有契約データの中から代表モデルとなる最適な
保有契約データを抽出する。そして、この抽出した保有
契約データに基づき収支分析用のデータを作成する。
【0016】これにより、作成者が大量の保有契約デー
タから収支分析用データを作成し、評価後不適の場合に
作成作業をやり直すといった試行錯誤を伴う作業量を大
幅に削減することが出来る。
【0017】また、上記作成手段は、収支分析で算出す
る保険料収入または保険金支払額を、作成者が設定した
評価用のシナリオを参照し、保有契約データをそのまま
用いたときの各グループにおける値を、各期間毎に収支
分析と同じ算出方法で算出し、これらとの乖離が最小と
なるように収支分析用の契約データを作成するように動
作するので、保有契約データをそのまま用いて収支分析
を行って算出した将来各期間の保険料収入または保険金
支払額との乖離が最小となる収支分析用データも取得す
ることが出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例を参照して詳
細に説明する。
【0019】図1は、本発明の収支分析用データの作成
方法を適用したシステムのブロック構成図である。
【0020】図1において、100は、保有契約データ
を入力し、保険料収入または保険金支払額を含む収支要
素算出に影響を与えるパラメータの仮定値から成るシナ
リオを参照し、集約条件や作成条件に従い、収支分析用
データを作成する収支分析用データ作成装置であり、保
険金・保険料の集計部101、集約条件登録部102、
グループデータの第1算出処理部103、グループデー
タの第2算出処理部104、作成条件設定部105、収
支分析データの作成部106、グループの棄却部107
を備えている。
【0021】さらに、保有契約データの格納装置11
1、集約条件格納部112、集計結果格納部113、シ
ナリオ格納装置114、グループデータの第1算出処理
部103の算出結果の格納部115、グループデータの
第2算出処理部104の算出結果の格納部116、作成
条件設定部117、収支分析用データの格納部118、
収支分析用データの格納装置119を備えている。
【0022】また、集約条件設定装置121、作成条件
設定装置122を備えている。
【0023】なお、101〜107はそれぞれに割り当
てられた処理機能を実行する中央処理装置の処理プログ
ラムによって実現するようになっている。また、111
〜119は磁気テープ記憶装置やハードディスク等の記
憶装置によって実現される。さらに、121や122は
CRTディスプレイ及びキーボードやマウス等で構成さ
れる入出力装置により実現される。
【0024】このような構成において、収支分析用デー
タ作成装置100の処理を、保険の保有契約データから
将来の死亡率のシナリオを用いた収支分析用データの作
成例として、図2から図10を用いて説明する。
【0025】図2は、収支分析用データ作成装置100
の処理フロー図である。
【0026】ステップ201 まず、保険金・保険料の集計部101は、保有契約デー
タ格納装置111に格納されている図3に示すような保
険種類301,契約年度(加入年齢)302,契約年齢
303,性別304,契約者氏名305などの契約者の
保険契約を特徴づける項目(各保険種類において、保険
金額に対する保険料額決定するために必要な項目を含
む)と,保険金306,契約者が支払う保険料307等
の項目から成る保有契約データ300を読込み、保険種
類、契約年度、性別、加入年齢等(各保険種類におい
て、保険金額に対する保険料額を決定するために必要な
項目を含む)をキーに保険料307、保険金306を集
計し、図4の集計結果テーブル400を作成し、集計結
果格納部113に格納する。
【0027】図4の集計結果テーブル400は、保険種
類401、契約年度402、契約年齢403、性別40
4等、各保険種類において、保険金306と保険料30
7とを必要な項目で集計した結果の例を示すものであ
る。
【0028】図5は、利用者が設定する保有契約データ
300の集約条件設定画面500の例を示すものであ
り、利用者は保険種類毎に、集約条件設定装置121の
集約条件設定画面500から集約条件の設定を行なう。
【0029】図5の設定画面500では、保険種類50
1、契約年度502、性別503、契約年齢504とい
った項目の集約範囲をマウスカーソルによって選択した
後、設定ボタン505を操作することにより、任意の集
約条件を設定可能になっている。
【0030】例えば、契約年度が1998年〜1999
年の男性で契約年齢が21〜23才のグループの中から
代表的なグループを1つ選択しようとする場合、「契約
年度=1998年〜1999年」、「性別=の男性」、
「契約年齢=21〜23才」が設定される。
【0031】なお、利用者が例えば契約年齢504を設
定する場合に、連続する範囲を設定するとき、範囲の上
限値がx、下限値がyであれば、”x〜y”という具合
に入力する。不連続な範囲を設定する時には、連続する
範囲の上限値xと下限値y及び飛び値をzとすると、”
x〜y and y”という具合に入力する。
【0032】集約条件登録部102は、利用者が設定し
た集約条件を集約条件格納部112に格納する。
【0033】ステップ202 グループデータの第1算出処理部103は、集約条件格
納部112の内容及び集計結果格納部113及びシナリ
オ格納装置114の内容を読込み、図4のデータ毎(図
4の1行分のデータ毎)に、将来の各期間毎に保険金支
払額、保険料収入を算出する。
【0034】将来n期間における保険金および保険料
は、図4の集約結果テーブル400の保険金405及び
保険料406に以下の式で表される値q(n)を掛け合わ
せて得る。
【0035】
【数1】q(n)=(1−評価シナリオの中で該当する死
亡率)の(n-1)乗×評価シナリオの中で該当する死亡率 さらに、グループデータの第1算出処理部103は、集
約条件設定画面500で設定された集約条件に従い、将
来各期間における保険料収入、保険金支出額を集計し、
図7に示すグループ全体の収支テーブル700を作成
し、第1データ格納部115に格納する。
【0036】図6は、評価用シナリオ600の代表的な
ものである死亡率に関するデータの例である。評価用シ
ナリオ600は、将来の各年度毎に収支算出に必要なデ
ータの仮定値で構成し、シナリオ格納装置114に格納
されている。図6の例では、終身保険について、将来へ
の年度601別に、経過期間602、年齢603をパラ
メータとする死亡率(仮定値)が設定されている。
【0037】なお、評価用シナリオ600としては、傷
害発生率、病気発生率等のパラメータがあるが、この発
明では説明を簡単にするために死亡率のみを扱う。
【0038】図7のテーブル700には、図5で利用者
が設定した集約条件で分類した各グループ毎に、図6の
評価用シナリオ600を用いて、保有契約データ300
の将来各期間(シミュレーション期間)701の保険料
収入及び保険金支払額を算出し、グループ全体の将来各
期間の保険料収入702及び保険金支出額703を集計
した結果が格納される。
【0039】ステップ203 グループデータの第2算出処理部104は、集約条件格
納部112の内容及び集計結果格納部113の集約結果
データを読込み、集約条件に従い集約する各項目の範囲
に属する値の組合せをグループを代表する契約属性と
し、グループを代表する保険金をグループに属する保有
契約データの保険金の集計値とし、保険料を以下の計算
式で算出する。
【0040】
【数2】保険料= (グループ毎の保険金集計値)×
(代表する契約属性をキーとする図4の保険料)/(代
表する契約属性をキーとする図4の保険金} さらに、グループデータの第2算出処理部104は、シ
ナリオ格納装置114の評価用シナリオ600を参照
し、各グループの中で、前記契約属性毎に、将来の各期
間毎に保険金支払額及び保険料収入を算出して、図8の
グループ別収支テーブル801〜806を作成し、デー
タ2格納部116に格納する。
【0041】この場合、将来のn期間における保険金支
払額及び保険料収入は、算出した保険金及び保険料に以
下の式で表される値q(n)を掛け合わせて得る。
【0042】
【数3】q(n)=(1−評価シナリオの中で該当する死
亡率)の(n-1)乗×評価シナリオの中で該当する死亡率 図8は、グループ毎に、契約条件の各要素の組み合わせ
をグループを代表する契約属性とし、保有契約データの
保険金を集計した値とこの値に対する前記の契約属性の
もとでの保険料を、グループを代表する保険金と保険料
とし、図6の評価用シナリオ600を用いて将来各期間
の保険料収入及び保険金支払額を算出した結果を表すテ
ーブルを示すものであり、各グループ別収支テーブル8
01〜806は、シミュレーション期間毎の保険料収入
および保険料支出の項目から成っており、図8の例で
は、1998年度の契約で契約年齢が21〜23才のテ
ーブル801,802,803と、1999年度の契約
で契約年齢が21〜23才のテーブル804,805,
806が示されている。
【0043】ステップ204 次に、収支分析用データの作成者は、収支分析用データ
の作成条件として、保険料収入の乖離と保険金支払額の
乖離のどちらの乖離を利用して収支分析用データを作成
するかを示す設定条件と、収支分析を行うに当って影響
力が小さいと見做せるグループの棄却基準を示す採用率
を作成条件設定装置122から入力する。作成条件設定
部105は入力された作成条件を作成条件格納部117
に格納する。
【0044】ステップ205 次に、収支分析データ作成部106は、作成条件格納部
117の内容及び第1データ格納部115の内容(グル
ープ全体の収支データ)及び第2データ格納部116の
内容(グループ別の収支データ)を読込み、各グループ
毎に、乖離を以下の計算式で算出し、結果を出力する。
なお、計算式におけるnは「期間」を意味する。
【0045】
【数4】保険料収入の乖離=Σn{ 各期間の保険料収
入(ステップ202)−各期間の保険料収入(ステップ
203)}2
【0046】
【数5】保険金支払の乖離=Σn{ 各期間の保険金支
払(ステップ202)−各期間の保険金支払(ステップ
203)}2 図9は、図7のグループ全体の収支テーブル700と図
8のグループ別収支テーブル801〜806とを比較
し、互いのテーブルの保険料収入及び保険金支払額の乖
離を算出し、乖離が最小となる契約属性を抽出した結果
に基づき表示される画面900の表示例を示すものであ
り、グループ全体の将来各期間にわたる収支(図7のテ
ーブル内容と同じ)901と、各グループの保険料収入
および保険金支払の乖離902と、保険料収入および保
険金支払が最小となる契約属性903,904が表示さ
れている。
【0047】図9の例では、保険料収入の乖離は、契約
年度が1998年で、契約年齢が22才が最小値(=4
00)となるので、この契約属性が保険料収入が最小と
なる契約属性903として表示されている。また、保険
金支払の乖離は、契約年度が1998年で、契約年齢が
22才が最小値(=400)となるので、この契約属性
が保険金支払が最小となる契約属性904として表示さ
れている。
【0048】さらに、収支分析データ作成部106は、
乖離が最小(保険金支払額の乖離と保険料収入の乖離の
どちらを利用するかは、利用者が作成条件設定装置12
2で設定されている)となる契約属性をグループを代表
するモデルポイントとし、その時の保険金、保険料に基
づき、図10のように構成される収支分析用データ10
00を作成し、分析用データ格納部118に格納する。
【0049】ここで図10の収支分析用データ1000
は、契約年度帯1002や契約年齢帯1004の集約す
る範囲の他に、保険種類1001,各範囲の中での代表
値(代表年度1003,代表年齢1005,代表性別1
006)及び保険金1007、保検料1008で構成さ
れている。
【0050】ステップ206 次に、グループの棄却部107は、集計結果格納部11
3の内容を読込み、保険種類毎に保有契約データ300
の保険金306または保険料307を集計する。
【0051】さらに、グループの棄却部107は、分析
用データ格納部118の収支分析用データ1000及び
作成条件格納部117の作成条件を読込み、保険種類毎
にグループの保険金または保険料の値の大きなものから
順に加算する。そして、保険種類全体の保険金または保
険料に対する加算値の比が、作成者が作成条件設定装置
122で設定し、作成条件格納部117に格納されてい
る採用率(保険種類全体の保険金または保険料に対する
比)を超えた時、残りのグループを棄却し、残ったグル
ープ(棄却しなかったグループ)のデータで図10と同
様構成の収支分析用データを作成し、収支分析用データ
格納装置119に格納する。
【0052】将来各期間における保険の収支、アセット
シェア、配当額等は、収支分析用データ格納装置119
に格納された収支分析用データに従って模擬演算され
る。
【0053】以上のように、本実施例の収支分析用デー
タ作成装置100は、保有契約データ300をそのまま
用いて算出した将来の保険料収入または保険金支払額と
の乖離が、作成者が設定した集約条件のもとで最小とな
る収支分析用データを作成する。
【0054】これにより、作成者が、大量の保有契約デ
ータ300の中から収支分析用データを作成し、評価が
不適の場合に作成をやり直す試行錯誤を伴う作業を行う
必要がなくなり、作成者の作業量を大幅に削減すること
が出来る。
【0055】また、収支分析用データ作成の際に用いる
保険料収入及び保険金支払額の算出方法を収支分析と同
じ算出方法を用いることにより、保有契約データ300
をそのまま用いて収支分析を行なって算出した将来の保
険金支払額または保険料収入との乖離が、利用者が設定
した集約条件のもとで最小となる収支分析用データも取
得することが出来る。
【0056】さらに、保険金または保険料の少いグルー
プを棄却してデータ数の少い収支分析用データを作成す
るようにしているので、収支分析用データのデータ量を
さらに削減し、収支分析の計算時間を短縮することが出
来る。
【0057】次に、簡易的に収支分析を行うための収支
分析用データ作成装置の実施例を図11のブロック図及
び図12のフローチャートを用いて説明する。
【0058】図11に示す本発明の他の実施例の収支分
析用データ作成装置100図は、図1のブロック図から
シナリオ格納装置114を取り除いたものであり、他の
構成要素は図1と同様である。
【0059】ステップ1201 この構成において、まず、保険金・保険料の集計部10
1は、保有契約データ格納装置111の保有契約データ
300を読込み、保険種類、契約年度、性別、加入年齢
等の項目(各保険種類において、保険金額に対する保険
料を決定するために必要な項目を含む)をキーに保険
料、保険金を集計し、図4の集計結果テーブル400を
作成し、集計結果格納部113に格納する。
【0060】ステップ1202 次に、グループデータの第1算出処理部103は、集約
条件格納部112の集約条件データ及び集計結果格納部
113の集計結果データを読込み、集約条件データに従
い、集約するグループ毎に保険料、保険金を集計する。
さらに、その集計値をもとに図7と同様の全体収支テー
ブル700を作成し、第1データ格納部115に格納す
る。
【0061】ステップ1203 また、グループデータの第2算出処理部104は、集約
条件格納部112の集約条件データ及び集計結果格納部
113の集計結果データを読込み、集約条件データに従
い集約する各項目の範囲に属する値の組合せをグループ
を代表する契約属性として、グループを代表する保険金
を、グループに属する保有契約データの保険金の集計値
とし、保険料を以下の計算式で算出し、データ2格納部
116に格納する。
【0062】
【数6】保険料= (グループ毎の保険金集計値)×
(代表する契約属性をキーとする図4の保険料)/(代
表する契約属性をキーとする図4の保険金)ステップ1204 収支分析用データの作成者は、作成条件として採用率を
作成条件設定装置122から入力する。作成条件設定部
105は、入力された作成条件を作成条件格納部117
に格納する。
【0063】ステップ1205 収支分析データ作成部106は、第1データ格納部11
5及び第2データ格納部116の内容を読込み、グルー
プ毎に、保険料の乖離を以下の計算式で算出する。
【0064】
【数7】保険料の乖離={ 保険料(ステップ120
2)−保険料(ステップ1203)}2 さらに、収支分析データ作成部106は、この乖離が最
小となる契約属性をグループを代表するモデルポイント
とし、その時の保険金、保険料から、図10のような構
成の収支分析用データ1000を作成し、分析用データ
格納部118に格納する。
【0065】ステップ1206 グループの棄却部107は、集計結果格納部113の内
容を読込み、保険種類毎に保有契約データの保険金また
は保険料を集計する。
【0066】さらに、グループの棄却部107は、分析
用データ格納部118の内容及び作成条件格納部117
の内容を読込み、保険種類毎に集計した保険金または保
険料に対して、保険種類毎にグループの保険金または保
険料の値の大きなものから順に加算した値の比が、利用
者が作成条件設定装置122で設定し、作成条件格納部
に格納されている採用率(保険種類全体の保険金または
保険料に対する比)を超えた時、残りのグループを棄却
して、残ったグループのデータで収支分析用データを構
成し、収支分析用データ格納装置119に格納する。
【0067】この実施例によれば、シナリオを利用せ
ず、より簡易に、保有契約データ300から各グループ
毎の保険料の乖離が最小となる収支分析用データを作成
することができる。
【0068】なお、上記実施例では、本発明を保険契約
を例に挙げて説明したが、年金契約についても保険金を
契約年金額に置き換えれば同様に実施することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グループ毎の分析用データの保険料と実際の保有契約デ
ータとの保険料の乖離、または将来に向かった死亡率等
のシナリオのもとでグループ毎に算出した保険料収入ま
たは保険金支払額と、グループ毎に実際の保有契約デー
タを用いて算出した保険料収入または保険金支払額との
乖離が最小となる契約属性のグループを抽出し、この契
約属性を代表モデルとする収支分析用データを作成する
ようにしたため、収支分析用データの作成者が収支分析
用データを作成した後、チェックを行ない不適の場合に
作成をやり直す試行錯誤の作業が不要になる。
【0070】さらに、保有契約データをそのまま用いて
収支分析を行って算出した将来各期間の保険料収入また
は保険金支払額との乖離が最小となる収支分析用データ
を作成し、収支分析を行なうことができる。
【0071】また、保険金または保険料の少いグループ
を棄却してデータ数の少い分析用のデータを作成するこ
とにより、データ量の大幅な削減が可能になり、短時間
で簡便な収支分析を実施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収支分析用データ作成システムの一実
施例を示すブロック構成図である。
【図2】実施例の収支分析用データ作成処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】保有契約データのデータ例を示す説明図であ
る。
【図4】保有契約データの集計結果例を示す説明図であ
る。
【図5】集約条件の設定画面例を示す説明図である。
【図6】死亡率に関するシナリオデータ例を示す説明図
である。
【図7】グループ毎に、保有契約データの将来各期間の
保険料収入及び保険金支払額を算出し、集計した結果を
表すテーブル例を示す説明図である。
【図8】グループのなかで、集約条件の各項目の範囲に
属する要素の組み合わせ毎に、保険料収入及び保険金支
払額を算出した結果を表すテーブル群の例を示す説明図
である。
【図9】算出した乖離の結果を出力した画面例を示す説
明図である。
【図10】収支分析用データのデータ構成例を示す説明
図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すブロック構成図で
ある。
【図12】本発明の他の実施例の収支分析用データ作成
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…収支分析用データ作成装置、111…保有契約
データ格納装置、114…シナリオ格納装置、119…
収支分析用データ格納装置、121…集約条件設定装
置、122…作成条件設定装置、300…保有契約デー
タ、400…集計結果テーブル、500…集約条件設定
画面、600…評価用シナリオ、700…グループ全体
の収支テーブル、801〜806…グループ別収支テー
ブル、1000…収支分析用データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉崎 裕史 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 下川 敏行 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 則近 由紀子 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 平野 圭一 東京都江東区新砂一丁目6番27号 株式会 社日立製作所公共情報事業部内 (72)発明者 本間 栄一 東京都江東区新砂一丁目6番27号 株式会 社日立製作所公共情報事業部内 (72)発明者 橋本 政宏 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 高橋 利雄 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保険または年金の保有契約データから、
    保有契約の将来各期間における収支、アセットシェア、
    配当額等を算出するための収支分析用データを作成する
    方法であって、 契約年齢及び契約年度を含む保険金に対する保険料を決
    定するために必要な項目毎に設定した集約条件に従って
    前記保有契約データを複数グループに分類し、保険料収
    入または保険金支払額を含む収支要素算出に影響を与え
    るパラメータの仮定値からなる評価シナリオを参照し
    て、前記グループ毎の保有契約データの将来の保険料収
    入または保険金支払額を算出し、さらにグループ全体の
    将来各期間における保険料収入または保険金支払額を算
    出する第1の算出処理と、 前記集約条件に従い、保有契約データを複数グループに
    分類して、グループ毎に保有契約データの保険金を集計
    し、前記集約条件の各項目の範囲に属する値の組み合わ
    せ毎の保険金の集計値と、その集計値に対して前記組み
    合わせを契約属性とする保険料とを、それぞれグループ
    を代表する保険金と保険料とし、前記評価シナリオを参
    照して将来の保険料収入と保険金支払額を算出する第2
    の算出処理と、 この第2の算出処理により集約条件の各要素の組み合わ
    せ毎に算出した保険料収入または保険金支払額の中で、
    前記第1の算出処理で算出した保険料収入または保険金
    支払額との乖離が最小となる集約条件の各要素の組み合
    わせのグループを代表モデルとして決定し、この代表モ
    デルの保有契約データに基づいて収支分析用のデータを
    作成する第3の算出処理とを備えることを特徴とする収
    支分析用データの作成方法。
  2. 【請求項2】 保険または年金の保有契約データから、
    保有契約の将来各期間の収支、アセットシェア、配当額
    等を算出するための収支分析用データを作成する方法で
    あって、 利用者が設定した集約条件に従って前記保有契約データ
    を複数グループに分類し、各グループの保有契約データ
    の保険料と保険金の集計値を算出する第1の算出処理
    と、 前記集約条件に従い、保有契約データを複数グループに
    分類して、グループ毎に保有契約データの保険金を集計
    し、集約条件の各項目の範囲に属する値の組み合わせ毎
    に、保険金の前記集計値に対して前記組み合わせを契約
    属性とする保険料を算出する第2の算出処理と、 この第2の算出処理で集約条件の各要素の組み合わせ毎
    に算出した保険料の中で、前記第1の算出処理で算出し
    た保険料との乖離が最小となる集約条件の各要素の組み
    合わせのグループを代表モデルとして決定し、この代表
    モデルの保有契約データに基づいて収支分析用のデータ
    を作成する第3の算出処理とを備えることを特徴とする
    収支分析用データの作成方法。
  3. 【請求項3】 保険種類毎に、グループの保険金または
    保険料の値の大きなものから順に加算し、保険種類全体
    の保険金または保険料の値との比を計算する処理と、計
    算した比が予め設定した水準を超えた時、残りのグルー
    プを棄却して収支分析用データを作成する処理をさらに
    有することを特徴とする請求項1または2記載の収支分
    析用データの作成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508642A (ja) * 2003-10-16 2007-04-05 コンロイ,トーマス・エフ 変動するキャッシュフローを管理するシステムを制御するためのコンピュータシステム
JP2021068171A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 デフィデ株式会社 金融情報管理分析システム

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