JPH08177A - 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ - Google Patents

低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ

Info

Publication number
JPH08177A
JPH08177A JP6171519A JP17151994A JPH08177A JP H08177 A JPH08177 A JP H08177A JP 6171519 A JP6171519 A JP 6171519A JP 17151994 A JP17151994 A JP 17151994A JP H08177 A JPH08177 A JP H08177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sugar
candy
polymerization
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6171519A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Asano
悠輔 浅野
Shigehiko Hongo
成彦 本郷
Masanori Kuno
真紀 久能
Junichi Asaoka
淳一 朝岡
Yoko Hosoi
陽子 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanro Co Ltd
Original Assignee
Kanro Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanro Co Ltd filed Critical Kanro Co Ltd
Priority to JP6171519A priority Critical patent/JPH08177A/ja
Publication of JPH08177A publication Critical patent/JPH08177A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンデ
ィを提供する。 【構成】ヒトの唾液α−アミラーゼ処理後の醗酵性糖の
生成量が、無水物換算で5重量%以下の還元澱粉水解物
を含むキャンディに関し、さらに無水物換算で、重合度
が3以下の糖アルコールの量の合計が80−92重量
%、重合度が4以上の糖アルコールの量の合計が8−2
0重量%である還元澱粉水解物を含むキャンディに関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低う蝕原性を有ししか
も低カロリーのキャンディに関する。
【0002】
【従来の技術】う蝕(むし歯)は、ヒトの病気の中で細
胞の存在しない部位に発生する特異的な病気であり、次
のような原因で発生する。従来、キャンディは、砂糖及
び水あめから主としてつくられるが、砂糖などの醗酵性
糖質を摂取すると、歯垢(プラーク)中に棲息するスト
レプトコッカス・ミュータンスなどの口腔内細菌が、酸
に変える。そして、歯垢のpHが約5.5以下になる
と、歯の表面のエナメル質が溶解する。歯垢のpHは、
食事をとるときにも低下するが、歯垢に侵みこんだ唾液
により中和され、さらにpHが上昇し、エナメル質に燐
酸カルシウムが再沈着して歯が修復される。そのため、
食事の間又は唾液の分泌量が著しく低下する睡眠の前
に、砂糖などから作られたキャンディを食べると、歯が
修復されず、むし歯が生ずることになる。しかし、食事
の間又は睡眠の前に、キャンディのような甘いものを食
べることは、人々にとり精神上のストレスの解消や肉体
上の疲労の回復などに必要不可欠な習慣となっており、
これを止めるのは不可能と言わざるをえない。
【0003】キャンディには、周知のように、砂糖及び
水あめが使用されてきている。砂糖及び水あめは、甘味
度、味質などの味覚に優れ、物性が食品加工に適してい
るために、優れた原料であるが、その醗酵性のために、
上記のようなむし歯を形成させる欠点を有する。そのた
め、緑茶、ウーロン茶などから抽出したポリフェノール
類をむし歯原因菌の増殖抑制を目的に砂糖と併用するこ
とも行われているが、歯垢のpHは5.5以下に低下す
るので、目的を遂げることができない。また、砂糖及び
水あめは、カロリーが高く、肥満が健康に良くないこと
を考えると、その摂取はできる限り少ないことが望まし
い。
【0004】従って、砂糖及び水あめの代りに、歯垢の
pHを低下させず、砂糖に代りうるしかも砂糖と実質的
に同じ甘味度を有し、カロリーの低い原料をキャンディ
に使用すると、種々の点から有利であることが考えられ
る。現在知られている砂糖の代替物として、例えば、ア
スパルテーム又はステビアのような高甘味度甘味料があ
るが、カロリーは低いが、砂糖に比べて味覚が劣り、少
量の使用になるためキャンディのボディ感が得られない
欠点がある。又、カップリンクシュガー、フラクトオリ
ゴ糖及びパラチノースなどの低う蝕原性のオリゴ糖も挙
げられるが、以下の欠点を有する。砂糖に比べれば低う
蝕原性であるが、砂糖対比の甘味度が低く、さらに酸性
での加熱処理などのキャンディ製造条件の下では変化
し、得られた最終製品を摂取すると、歯垢のpHが5.
5以下に低下するために、実質的に低う蝕原性を有する
とはいえない。
【0005】さらに、ソルビトール、ラクチトール、エ
リスリトール、キシリトール、マルチトール、マルトト
リイトール、パラチニトールなどの糖アルコールが、砂
糖及び水あめの代替物となりうる低う蝕原性の糖類とし
て知られており、それ単独又は高甘味度甘味料との併用
で使用されてきている。通常、キャンディの製造には、
砂糖及び水あめを1対1の比率で配合する。これを10
0%置き換えて、その甘味及びガラス状のテクスチャー
を再現しなければならないために、全ての糖アルコール
を使用できるとは限らない。欧米で、糖アルコールの中
でよく使用されているのは、ソルビトールである。しか
し、ソルビトールは、甘味がくどく、苦み、嫌みがあ
り、分子量が小さいために消化管から吸収され易い特性
があるために多量食べると胃腸での不快感、下痢、腸内
の異常醗酵を生じさせるなどの欠点を有する。その外、
ヨーロッパで最近使用されてきたパラトリースを水素添
加して得られたパラトニット又はマンニトールもコスト
が高いなどの欠点がある。又、糖アルコールの一つであ
るマルチトールは、甘味が砂糖に近く、くどさ及び苦み
もなく、消化管から吸収されないので、胃腸での不快感
もなく、ソルビトールに比べて下痢も起こしにくい。し
かし、高純度のマルチトールは、コストが高いばかりで
なく、通常のデポジット成型法で固化し難く、又室温及
び通常の湿度で、直ぐ変形を起こしたり、吸湿したり
し、さらにフレーバーリリースが早く一度に起こるなど
の欠点を有し、容易に使用できない。
【0006】通常、キャンディに使用されるのは、澱粉
を酵素で加水分解した澱粉水解物(糖化物)を水素添加
することにより得られた還元澱粉水解物である。欧米で
は、ロケット社の還元澱粉水解物(Lycasin)
が、抗う蝕原性の糖アルコール(マルチトール60%以
下)原料として、キャンディの製造に使用されている。
我が国では、マルチトール約75%又は40−60%の
還元澱粉水解物が使用されている。還元澱粉水解物中の
マルチトール含量は、酵素分解の際のマルトース含量の
調整により変化できる。一般に、マルチトール含量の高
い還元澱粉水解物が、キャンディの原料として優れてい
ると考えられるが、上記のマルチトール100%の場合
と同じような欠点を有する。又、マルチトール含量の低
い還元澱粉水解物は、甘味不足であって、重合度4以上
の糖アルコールを多量に含む。
【0007】さらに、糖アルコールの中ですべてのもの
が低う蝕原性とは限らない。その理由は、むし歯は、前
述のように、口腔内で多数存在する微生物による醗酵に
よって生成する酸により生成するとされているが、これ
ら微生物により資化されないとされる重合度4以上の糖
アルコールでも、唾液中のα−アミラーゼにより分解さ
れて、醗酵性糖に変り酸を生成するからである。その
上、糖アルコールは、砂糖対比の甘味度が低く、さらに
大量に摂取すると一過性の下痢を生ずることもあること
が報告されている[鴨井ら、栄養学雑誌、30、153
−158(1972)]。さらに、ハードキャンディの
製造を行う場合、クエン酸、乳酸などの酸を添加して約
170℃で加熱濃縮を行うと、高分子のポリオールが分
解し、醗酵性の糖を10重量%近く含んでいる場合がし
ばしばある。この分解により生成した醗酵性糖は、口腔
内細菌により資化されて酸を生成し、う蝕の原因となる
ばかりでなく、耐熱性を悪化させ、容易にカラメル化し
て着色したり、ビタミン又はアスパルテームなどの高甘
味度甘味料とメイラード反応を起こし、異味、異臭を発
してキャンディの品質を損なう。又、得られた製品は、
一般に吸湿性が高くなり、作業性も損なうことになる。
【0008】これら糖アルコールの中で知られているも
のに、例えば特開昭55−86802号公報に記載され
たものがある。この糖アルコールの混合物は、重合度が
20より大のポリオール3重量%未満、マルチトール6
0重量%未満、ソルビトール10重量%未満よりなり、
残りは重合度3−20のポリオールである。そして、そ
の成分の量の数的な限定理由として、重合度が20より
大のポリオールは、水解物のむし歯形成性の主な原因と
なるので少量でなければならず、マルチトール及びソル
ビトールは、むし歯形成性に乏しいが菓子製造時に困難
を生ずるために量を限定しなければならないとしてい
る。しかし、ここで良いとされている重合度がたとえ4
−20のポリオールであっても、唾液α−アミラーゼに
より分解されて醗酵性糖を生成する。例えば、P.Wu
erschら、Caries Res.16、90−9
5(1982)によれば、唾液α−アミラーゼを使用
し、37℃で10−30分間作用させた場合、10分間
で放出される還元糖のμモルを澱粉で100とすると、
マルチトール及びマルトトリイトールでは、零なのに対
し、平均重合度が4の還元澱粉水解物では75、平均重
合度が10のものでは20.8という値が明らかにされ
ている。さらに、ヒトの口腔内の歯垢による酸の生成に
ついては、酸の生成量(μEqH/mL/10分)を
調べると、マルチトールでは、平均0.015±0.0
011、マルトトリイトールでは平均0.03±0.0
1と零に等しいのに対し、グルコースでは平均0.34
±0.06、澱粉では平均0.44±0.05、平均重
合度が10の還元澱粉水解物では平均0.30±0.0
3と極めて高い値が示されている。又、ヒトの新鮮な唾
液による乳酸の生成については、37℃、90分間のイ
ンキュベーションにより生成する乳酸のμモルは、マル
チトールでは、平均0.03±0.02、マルトトリイ
トールでは平均0.13±0.08であるのに対し、グ
ルコースでは平均5.2±1.0、マルトースでは平均
5.1±0.9、平均重合度が10の還元澱粉水解物で
は平均5.2±1.1と極めて高い値が示されている。
別に、基質として、重合度が3のマルトトリイトール及
び重合度が4のマルトテトライトールを使用し、基質濃
度を300μg/mLとし、これに基質1mg当り10
単位の唾液α−アミラーゼ並びに基質0.75μg/μ
L当り600μLの唾液を用い、37℃で3時間作用さ
せたところ、マルトトリイトールでは、唾液α−アミラ
ーゼ及び唾液の両者において生成還元糖の量は零である
が、マルトテトライトールでは、唾液α−アミラーゼに
おいて生成還元糖の量は125μg/mL(分解率、4
1.7%)であり、唾液において生成還元糖の量は11
4μg/mL(分解率、38.0%)である。このよう
に、重合度=3のポリオールでは、糖は全く生成しない
が、重合度=4のポリオールでは、糖を生成する。以上
の説明から明らかなように、重合度=4−19のポリオ
ールでも、むし歯の形成に関与する危険があり、その含
量については厳密に規定する必要がある。
【0009】さらに、むし歯の形成以外にも、従来では
問題とされていなかった重合度4以上のポリオールの多
量の存在は、キャンディの品質に関して、障害となる。
例えば、最近問題になっているカロリーについて考える
と、糖アルコールは、砂糖に比べると低エネルギー食品
である。ECでは、一律に2.4kカロリー/gとされ
ているが、我が国では、1991年8月5日に厚生省か
ら発表された衛新第71号では、小腸での消化、吸収、
腸内細菌による醗酵生成物の大腸における吸収を考慮し
たシュミレーションテストにより、消化吸収性還元糖
は、4kカロリー/g、消化吸収性糖アルコール(ソル
ビトール)は2.8kカロリー/g、消化吸収されずに
大腸の送り込まれた糖が醗酵を受ける比率を0.85、
醗酵により生成した糖類脂肪酸の生理的燃焼熱を1.9
kカロリー/gとして計算により産出されることにな
る。そのため、重合度の異なる個々の糖アルコールのエ
ネルギー値は、正確には求められていない。この点に関
し、還元麦芽糖水あめ(No.1)、還元澱粉水解物
(2品目)(No.2−3)について、生理的燃焼熱に
ついて検討した。試料の糖組成は、表1に示される。
【0010】
【表1】
【0011】生理的燃焼熱の理論的な算出は、以下の式
により行われる。
【0012】
【数1】
【0013】(式中、Aは全水溶性糖類の重量(g)で
あり、A’は不溶性澱粉の重量(g)であり、Bは全消
化吸収性還元糖の重量(g)であり、Cは全消化吸収性
糖アルコールの重量(g)であり、*は酵素消化性還
元糖の生理的燃焼熱(kカロリー/g)であり、*
糖アルコールの生理的燃焼熱(kカロリー/g)であ
り、*は大腸に送り込まれた糖類が醗酵を受ける比率
(%)であり、*は糖類1gが醗酵したときに生成す
る短鎖脂肪酸の生理的燃焼熱(kカロリー/g)であ
る。)この式から計算された試料のエネルギーの計算値
は、還元麦芽糖水あめが1.9kカロリー/gであり、
還元澱粉水解物Aのそれが2.1kカロリー/gであ
り、還元澱粉水解物Bのそれが2.3kカロリー/gで
ある。一方、重合度4以上のポリオールは、全て分解さ
れて消化吸収性糖アルコールと還元糖とを生成するもの
と仮定した。分析結果から計算された糖アルコールのエ
ネルギー値は、ソルビトール2.8kカロリー/g、マ
ルチトール1.6kカロリー/g、マルトトリイトール
2.7kカロリー/g、重合度4以上の糖アルコール
3.4kカロリー/gであり、これらの値を高速液体ク
ロマトグラフィーによる各試料の糖アルコール成分の組
成に代入して求めた。試料のエネルギーの計算値は、還
元麦芽糖水あめが1.9kカロリー/gであり、還元澱
粉水解物Aのそれが2.1kカロリー/gであり、還元
澱粉水解物Bのそれが2.3kカロリー/gであり、こ
れは、上記の理論的な算出からの値と一致する。従っ
て、糖アルコールのエネルギー値は、ソルビトール2.
8kカロリー/g、マルチトール1.6kカロリー/
g、マルトトリイトール2.7kカロリー/g、重合度
4以上の糖アルコール3.4kカロリー/gと考えられ
る。この値から、重合度4以上の糖アルコールの量を少
なくすることが、低カロリーのキャンディを製造するの
に有効であることが分る。
【0014】さらに、キャンディの製造に当っては、か
なり高い温度の加熱を必要とする。還元澱粉水解物の成
分について、耐熱テストを行うと、次のようになる。テ
ストは、銅製のキャンディテスト器に、各成分100g
を入れ、撹拌濃縮して130−180℃の温度に達した
ら、陶器製の型(径20mm、深さ5mmの円筒)に煮
詰めた液を流し込み、冷却し、固化させてテスト試料と
した。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表中、+は着色したことを示し、−は着色
しなかったことを示す。表から分るように、重合度4以
上の糖アルコールの量を少なくすることが、耐熱性の良
いキャンディを製造するのに有効であることが分る。そ
れ故、従来の技術では、考慮されなかった重合度=4−
19のポリオールの量も注意を払う必要がある。
【0017】
【発明の概要】本発明は、口腔内細菌及びヒトの唾液α
−アミラーゼにより分解して酸を実質的に発生すること
がなく、しかも甘味度が砂糖とあまり劣ることがなく、
その上実用的な摂取量で下痢を発生しないしかもカロリ
ーの低い実質的に着色しないキャンディを得ることを目
的とする。本発明は、ヒトの唾液α−アミラーゼ処理後
の醗酵性糖の生成量が、無水物換算で5.5重量%以下
の還元澱粉水解物を含む抗う蝕原性を有ししかも低カロ
リーのキャンディに関する。本発明における、ヒトの唾
液α−アミラーゼ処理後の醗酵性糖の生成量が無水物換
算で5.5重量%以下の還元澱粉水解物を用いるという
限定の理由は、以下の通りである。ヒトの唾液α−アミ
ラーゼ処理後の醗酵性糖の生成量が、2.1−5.3重
量%の場合は、歯垢のpHが6.3−5.7を示すが、
一方ヒトの唾液α−アミラーゼ処理後の醗酵性糖の生成
量が、6.7重量%の場合は、歯垢のpHが、むし歯の
生成pHの5.5より低い5.2を示すからである。こ
の際、ヒトの唾液α−アミラーゼ処理は、サンプル1m
gに唾液α−アミラーゼ10単位を加え、37℃、3時
間処理した。又、歯垢のpH測定は、摂取30分後で行
われた。そして、還元澱粉水解物は、元来0.2重量%
の醗酵性糖を有し、その上、キャンディの製造中、醗酵
性糖を無水物換算で0.3重量%生成する。さらに、キ
ャンディの製造に添加する添加物例えばフレーバーなど
は、0.5重量%の醗酵性糖を生成する。従って、この
事実から分るように、キャンディのヒトの唾液α−アミ
ラーゼ処理後の醗酵性糖の生成量が、無水物換算で5.
5重量%以下の還元糖化水解物を使用する。
【0018】本発明のキャンディを製造するには、種々
の甘味を帯びた原料を使用することができるが、その中
で還元澱粉水解物を使用するのが好ましい。還元澱粉水
解物は、澱粉糖化物例えばぶどう糖、麦芽糖、水あめ並
びに還元基を有する糖類例えば乳糖を水素還元したもの
があげられる。これら還元澱粉水解物は、それに含まれ
る多くのものが前記の特許公開公報に記載された発明の
ように低う蝕原性があるものとして知られており、重合
度が低いものが、唾液α−アミラーゼによる分解によっ
て酸を生成する度合が低いとされる。しかし、前記のよ
うに、重合度が低くても、酸を生成し勝ちである。その
ため、前述のように、キャンディの製造における加工条
件を考慮して、ヒトの唾液α−アミラーゼ処理後の醗酵
性糖の生成量が、無水物換算で5.5重量%以下である
のが好ましい。
【0019】還元澱粉水解物には、多数の糖アルコール
が含まれている。これら糖アルコールについて検討すれ
ば、以下の通りである。還元澱粉水解物に含まれるソル
ビトールは、一過性の下痢を起こすばかりか、胃腸から
吸収されるため、多量の摂取により胃腸の不快感を起こ
すので、多量に含まれることは、許されない。キャンデ
ィの原料としても、吸湿性が高く、吸湿してキャンディ
をべとつかせる原因になる。ソルビトールの下痢誘発性
に関し、下痢を誘発しない最大量について、20−30
歳台の男女各10名ずつを被験者とし、昼食2時間後の
少量の粉末コーヒーを混ぜて直ぐに摂取して、調べた。
ソルビトールの含有量が無水物換算で8重量%未満の甘
味料では、下痢を誘発しない最大量は、男性で0.6g
/kg、女性で1.0g/kgであり、実用的な摂取レ
ベルで問題を生ずることがない。そのため、本発明で
は、ソルビトールの含有量は、無水物換算で8重量%未
満、好ましくは5重量%である必要がある。
【0020】次に、重合度2のマルチトールは、甘味の
強さ及び質の点で重要な糖アルコールであり、60重量
%より少ないと甘味の不足を招き、75重量%では、だ
れ、吸湿によるべとつきを生じ易く、フレーバーリリー
スが早すぎてボディ感の不足を引き起こす。そのため、
還元澱粉水解物中のマルチトールの量は、好ましくは6
0−70重量%、さらに好ましくは63−68重量%で
ある。
【0021】重合度3のマルトトリイトールは、砂糖の
50−60%の甘味を有し、胃腸での吸収がなく、下痢
の原因になり難いことから、マルチトールとともに有用
な成分である。しかも、非う蝕原性及び抗α−アミラー
ゼ活性を有し、吸湿性も低く、べとつきもなく、フレー
バー保持性にも優れている。そのため、この成分の量
は、還元澱粉水解物中で、好ましくは12−25重量
%、さらに好ましくは18−23重量%である。この量
より少ないと、上述のような効果を挙げることができな
い。
【0022】重合度4以上の糖アルコールは、前記のよ
うに完全に非う蝕原性を有するものということができな
い。さらに、キャンディの製造に多量に使用した場合、
フレーバーリリースを阻害し、マルチトールの有するす
っきりした後引きのない甘味を阻害する点から、その量
は、還元澱粉水解物中に好ましくは20重量%以下、さ
らに好ましくは17重量%以下である。一方、これら糖
アルコールは、デポジット成型機中の5分以内の固化、
好ましいボディ感及びフレーバーリリースを生ずるた
め、8重量%以上存在することが好ましい。重合度4以
上の糖アルコールの量について検討すれば、以下の通り
である。前述のように、キャンディに含まれるヒトの唾
液α−アミラーゼ処理後の醗酵性糖の生成量が、無水物
換算で6重量%以下であるために、使用する還元澱粉水
解物は、ヒト唾液α−アミラーゼ処理後の醗酵性糖の生
成量が、無水物換算で5重量%でなければならない。こ
の醗酵性糖は、還元澱粉水解物の重合度4以上の糖アル
コールが、唾液α−アミラーゼにより分解されて生成す
る。そして、重合度4以上の糖アルコールでも、重合度
の大きいほど、分解して生成する糖は多くなる。実験か
ら、重合度4−19の糖アルコールの10%、重合度2
0以上のものの100%がアミラーゼにより分解される
ことが分っている。この知見から、重合度4−19の糖
アルコールが8−16重量%、重合度20以上のものが
3重量%未満となる。
【0023】上述から分るように、本発明のキャンディ
では、無水物換算で、重合度が3以下の糖アルコールの
量の合計が80−92重量%、好ましくは83−92重
量%、重合度が4以上の糖アルコールの量の合計が8−
20重量%、好ましくは8−17重量%の還元澱粉水解
物を含む。この量の範囲の還元澱粉水解物を使用すれ
ば、口腔内細菌及びヒトの唾液α−アミラーゼにより分
解して酸を実質的に発生することがなく、しかも甘味度
が砂糖の約70%と砂糖に比べあまり劣ることがなく、
その上実用的な摂取量で下痢を発生しないしかもカロリ
ーの低い実質的に着色しないキャンディを得ることがで
きる。しかも、得られたキャンディは、吸湿によるべと
つきがなく、適度なボディ感及びフレーバー保持リリー
ス機能を有する。
【0024】本発明で使用される還元澱粉水解物の製造
に当っては、種々の方法があるが、例えば、前記のよう
に、常法に従って、澱粉例えばコーンスターチ、馬鈴薯
澱粉、タピオカ澱粉などを、α−アミラーゼ、β−アミ
ラーゼなど使用して糖化し、得られた糖化物を水素添加
して得ることができる。この際、糖化を、マルトース含
量60重量%以上、好ましくは65重量%以上、重合度
が20以上の多糖類の含量2重量%以下、好ましくは1
重量%以下の条件まで行うと、目的とする還元澱粉水解
物を得ることかできる。
【0025】キャンディの製造に当っては、従来から使
用されている方法に従って行うことができる。そして、
製造に当っては、一般に有機酸例えばクエン酸、乳酸、
及び果汁、フレーバー、ときにはビタミン類を添加し、
水分1重量%以下に加熱濃縮する。通常、酸味成分の添
加量は、クエン酸として1−4重量%であり、水分を1
重量%以下にするために約170−180℃に加熱する
ことが行われ、還元澱粉水解物を使用すると、分解して
醗酵性の還元糖が生成する。この現象を防ぐために、酸
味成分の添加を、熱に弱い果汁、ビタミン類とともに加
熱後に行うことも考えられるが、保存中の変形やだれを
防ぐ必要性から、生成したキャンディの水分を1重量%
以下にコントロールしなければならないために、加熱後
の添加は行うことができない。そのため、種々テストを
行った結果、醗酵性糖をグルコース換算で0.2重量%
以下含む還元澱粉水解物を使用し、酸、果汁などを加え
て最高175℃の加熱及び濃縮処理されるもののpHが
2.8以上であれば、還元糖の生成は、グルコース換算
で0.3重量%以下になる。従って、得られるキャンデ
ィの還元糖は、酸、果汁などの添加物から由来する還元
糖と合わせても、グルコース換算で1重量%以下に抑え
ることができる。
【0026】本発明のキャンディには、さらに甘味をま
すために、砂糖以外の甘味料例えばアスパルテーム、ス
テビア、サッカリン、グルチルリチン、ソーマチン、フ
ィロズルチン、らかん果エキス及びアセスルファムKを
添加することもできる。
【0027】
【実施例】次に、実施例を示す。実施例において、還元
澱粉水解物の糖組成の分析は、高速液体クロマトグラフ
ィーにより、以下の条件で行った。 使用機器:デガッサー エルマ社 ERC−3512 ホンプ 日立 L−6200 カラムオーブン ジーエルサイエンス 556 オートサンプラー 日立 655−A40 RI検出器 日立 L−3300 インテグレーター 日立 D−2520 カラム:三菱化成製 MCI GEL CKO2AS 溶離液:水 流速:1.0mL/分 測定温度:85℃ 試料注入量:100mL 分子量分布測定のためのリテンション時間は、ソルビト
ール(分子量182、試料特級)、マルチトール(分子
量344)、マルトトリイトール(分子量506)、マ
ルトテトライトール(分子量668)は、標準試薬とし
て林原生化学研究所製を用い、マルトデカオース(分子
量1683)、マルトトリデカオース(分子量212
4)、マルトペンタデカオース(分子量2448)は、
中埜酢店中埜中研製を使用し、GPが20以上のもの
は、プルランP−5(分子量3420、3906、43
92、4878、5364、5850、6336の混合
物、昭和電工製)を、それぞれ水素添加したものを使用
して、設定した。試料溶液は、試料5gを100mL容
のメスフラスコに取り、約80mLの水を加えて、常温
で約10分間超音波処理により溶解させ、100mLに
定容し、0.45μmのメンブランフィルターで漉過し
て、調製した。データの処理については、ソルビトー
ル、マルチトール、マルトトリイトール、マルトテトラ
イトールは、標準試薬により定性し、これらより重合度
の大きいものは、各ピークのトップのリテンション時間
の分子量を分子量分布値により検索した。単純面積百分
率法により、各重合度の糖アルコール含有量の無水物換
算の重量%を求め、これを糖組成とした。
【0028】実施例 1 固形分70重量%の低う蝕原性の還元澱粉水解物(糖組
成、ソルビトール2.6重量%、マルチトール63.1
重量%、マルトトリイトール24.8重量%、重合度=
4−19のポリオール8.2重量%、重合度が20以上
のポリオール1.3重量%)153kgに、固形分濃度
30重量%の酸混合液(クエン酸対クエン酸ナトリウ
ム、5対1)をクエン酸として還元澱粉水解物の固形分
に対し2重量%添加混合し、プレクッカーにより155
℃に予備加熱後、クッカーにより175℃で加熱濃縮
し、640−680mmHgで真空濃縮させて、水分
0.8重量%以下の約150℃の糖液111kgを得
た。生成物を、冷却しつつ糖液の固形分に対し合計で
0.5重量%の水分に相当する果汁、香料、ビタミンC
を加えた。このときのpHは、3.0であった。126
−128℃で、デポジット方式でキャンディに成型し、
クーリングトンネルを通し、約20℃、相対湿度約30
%以下の条件で冷却し、5分後に離型し、約30℃、相
対湿度約30%以下の包装室で包装した。得られる製品
の量は、109kgであった。 (A)製造直後のキャンディを、カールフィッシャー法
により測定した水分は1.0重量%であり、包装前の固
形分に基づく取率は、97.4%であった。又、衛新第
71号により分析したエネルギー値は、キャンディ1g
当り2.0kカロリーであった。 (B)得られたキャンディのヒト唾液α−アミラーゼに
よる醗酵性糖の量を、以下の方法により調べた。得られ
た製品を20mモルの燐酸バッファー(pH6.8)に
より希釈し、固形分1mg当りヒト唾液アミラーゼ(シ
グマ社製、1X−A)10単位を加え、37℃、3時間
処理後、ソモギ・ネルソン法により還元性糖を定量し、
マルトースとして、重量%(無水物換算)で表示する
と、4.0%であった。 (C)次に、得られた製品の歯垢によるpHを、以下の
pHテレメトリー法により調べた。義歯にトランジスタ
ー電極を装着し、その上に歯垢を作らせてから、自然の
状態で食品を摂取させ、摂取30分後のpHの低下を記
録し、pHが5.7以下に低下しなければ合格とする判
定基準である。得られた製品のpHは、6.2であっ
て、優れていた。ちなみに、同様にして測定した100
%砂糖液では、pHは4.7に低下していた。 (D)次いで、ストレプトコッカス属歯垢細菌による酸
の生成を、製品の固形分1%を含むフェノール・レッド
ブロス(pH7.4)で、各種細菌を37℃、72時
間培養後のブロスのpHを測定することにより、調べ
た。結果を、以下の表3に示す。同時に、グルコース、
砂糖、市販のカップリンクシュガーの値も示す。
【0029】
【表3】
【0030】(E)得られた製品の砂糖に対する甘味度
は、その10重量%水溶液(22℃)では、75%であ
った。又、下痢を誘発しない最大量は、男性で0.6g
/kg、女性で1.0g/kgであり、実用に差し支え
ない。さらに、製品には、着色は認められなかった。
【0031】施例 2 固形分70重量%の低う蝕原性の還元澱粉水解物(糖組
成、ソルビトール3.7重量%、マルチトール65.9
重量%、マルトトリイトール22.2重量%、重合度=
4−19のポリオール7.1重量%、重合度が20以上
のポリオール1.1重量%)100kgを、ウオームミ
ックスにより、約70℃に予備加熱後、クッカーにより
約170℃で加熱濃縮し、650−700mmHgで真
空濃縮させて、水分0.8重量%以下の糖液71kgを
得た。生成物を、冷却しつつ糖液の固形分に対し合計で
0.5重量%の水分に相当する果汁、香料、ビタミンC
を加え、さらに酸混合液(クエン酸対クエン酸ナトリウ
ム、5対1)をクエン酸として還元澱粉水解物の固形分
に対し2.5重量%添加混合した。このときのpHは、
3.0であった。約20−25℃の冷却板で冷却し、5
8−64℃でスタンピング成型を行い、約30℃、相対
湿度約30%以下の包装室で包装した。製品kgを得
た。 (A)製造直後のキャンディを、カールフィッシャー法
により測定した水分は1.1重量%であり、包装前の固
形分に基づく収率は、96.5%であった。又、衛新第
71号により分析したエネルギー値は、キャンディ1g
当り2.0kカロリーであった。 (B)得られた製品のヒト唾液α−アミラーゼによる醗
酵性糖の量を、実施例1(B)の方法により調べた。マ
ルトースとして、重量%(無水物換算)で表示すると、
2.9%であった。 (C)次に、得られた製品の歯垢によるpHを、実施例
1(C)のpHテレメトリー法により調べた。得られた
製品のpHは、6.4であって、優れていた。 (D) 次いで、ストレプトコッカス属歯垢細菌による
酸の生成を、実施例1(D)の方法により調べた。結果
は、実施例1の場合と同様であった。(E)得られた製
品の砂糖に対する甘味度は、その10重量%水溶液(2
2℃)では、65%であった。 又、下痢を誘発しない最大量は、男性で0.6g/k
g、女性で1.0g/kgであり、実用に差し支えな
い。さらに、製品には、着色は認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 陽子 東京都世田谷区駒沢1−17−3今枝マンシ ョン203

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトの唾液α−アミラーゼ処理後の醗酵性
    糖の生成量が、無水物換算で5.5重量%以下の還元澱
    粉水解物を含む低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキ
    ャンディ。
  2. 【請求項2】重合度4以上の糖アルコールの含量が、無
    水物換算で8−17重量%であり、重合度20以上の糖
    アルコール含量が無水物換算で4重量%未満である還元
    澱粉水解物を含む低う蝕原性を有ししかも低カロリーの
    キャンディ。
  3. 【請求項3】無水物換算で、重合度1−3の糖アルコー
    ルの量の合計が83−92重量%、ソルビトールの含量
    が5重量%未満、マルチトールの含量が63−68重量
    %、マルトトリイトールの含量が20−25重量%であ
    る還元澱粉水解物を含む請求項1の低う蝕原性を有しし
    かも低カロリーのキャンディ。
JP6171519A 1994-06-21 1994-06-21 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ Withdrawn JPH08177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171519A JPH08177A (ja) 1994-06-21 1994-06-21 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171519A JPH08177A (ja) 1994-06-21 1994-06-21 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08177A true JPH08177A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15924628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6171519A Withdrawn JPH08177A (ja) 1994-06-21 1994-06-21 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072817A3 (en) * 2007-12-05 2009-09-03 Lotte Confectionery Co., Ltd. Sugar-free jelly comprising gelatin
JP2014027890A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Uha Mikakuto Co Ltd 含水チョコレート及びそれを含有するセンター入りチョコレート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072817A3 (en) * 2007-12-05 2009-09-03 Lotte Confectionery Co., Ltd. Sugar-free jelly comprising gelatin
KR100923537B1 (ko) * 2007-12-05 2009-10-27 롯데제과주식회사 젤라틴을 이용한 무당류 젤리 조성물
JP2011517928A (ja) * 2007-12-05 2011-06-23 ロッテ コンフェクショナリー カンパニー リミテッド ゼラチンを含む無糖類ゼリー組成物
JP2014027890A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Uha Mikakuto Co Ltd 含水チョコレート及びそれを含有するセンター入りチョコレート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6177064B1 (en) Anti-cariogenic activity of erythritol
Matsukubo et al. Sucrose substitutes and their role in caries prevention
Gupta Sugar substitutes: mechanism, availability, current use and safety concerns-an update
AU2003245923B2 (en) Galactosyl isomalt, method for production and use thereof
AU2010346414B2 (en) Sweetener compositions
JP3490106B2 (ja) 任意に水素添加された非消化性多糖類の製法
JP3066070B2 (ja) 分枝フルクト―オリゴサッカライド、その製造法およびそれを含有する製品の使用
CA2292662A1 (en) Dietetic one-to-one sugar substitute composition for table top, baking and cooking applications
US20200221724A1 (en) Non-Cariogenic Jelly Confectionary
KR102642871B1 (ko) 쇼트한 조직감의 캬라멜
JP2006502103A (ja) 縮合パラチノース及びその製造方法
JP5442243B2 (ja) 腎障害抑制剤
JP2018024619A (ja) 持久力向上剤
Billaux et al. Sugar alcohols
JPH08177A (ja) 低う蝕原性を有ししかも低カロリーのキャンディ
JPH08178A (ja) 低う蝕原性を有するキャンディ
Goossens et al. Nutritional properties and applications of erythritol: a unique combination?
KR20180053361A (ko) 혈당치 상승 억제제 및 이를 포함하는 경구 조성물
JP2704627B2 (ja) ビフィズス菌増殖用組成物
JPH02234651A (ja) 低う蝕性飲食物の製造法
Chetana Studies on the use of sucrose alternatives in traditional sweetmeats
KR102108426B1 (ko) 말토올리고당을 포함하는 하드 캔디
Megha Gupta Sugar substitutes: mechanism, availability, current use and safety concerns-an update.
JPH08217A (ja) 低う蝕原性甘味料
JPH0353848A (ja) 食味の改善された低カロリー低う蝕性キヤンデイ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904