JPH08177705A - 立軸水車の主軸封水装置 - Google Patents
立軸水車の主軸封水装置Info
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- JPH08177705A JPH08177705A JP6325150A JP32515094A JPH08177705A JP H08177705 A JPH08177705 A JP H08177705A JP 6325150 A JP6325150 A JP 6325150A JP 32515094 A JP32515094 A JP 32515094A JP H08177705 A JPH08177705 A JP H08177705A
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- water
- turbine
- main
- vertical
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Hydraulic Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水車主軸に封水用ファンを取付け、主軸封水
装置からの漏水の防止を可能にした立軸水車の主軸封水
装置を提供すること。 【構成】 水車主軸13の下部外周面に設けた主軸スリ
ーブ30aと、この主軸スリーブ30aに主軸シールギ
ャップ21を介して対向する面が櫛の歯状のシーリング
ライナ30dを備えた主軸封水本体30cとから成る主
軸封水装置30において、前記主軸スリーブ30aの上
部或いは下端近傍の主軸13の外周面に、この主軸の回
転により遠心方向にに向かう水圧を発生する遠心ポンプ
30bを設けると共に、前記主軸封水本体30cの上部
を前記遠心ポンプ30bに小間隙を介して対向させるよ
うに構成したことを特徴とする。
装置からの漏水の防止を可能にした立軸水車の主軸封水
装置を提供すること。 【構成】 水車主軸13の下部外周面に設けた主軸スリ
ーブ30aと、この主軸スリーブ30aに主軸シールギ
ャップ21を介して対向する面が櫛の歯状のシーリング
ライナ30dを備えた主軸封水本体30cとから成る主
軸封水装置30において、前記主軸スリーブ30aの上
部或いは下端近傍の主軸13の外周面に、この主軸の回
転により遠心方向にに向かう水圧を発生する遠心ポンプ
30bを設けると共に、前記主軸封水本体30cの上部
を前記遠心ポンプ30bに小間隙を介して対向させるよ
うに構成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電等に用いられる立
軸水車の主軸封水装置の改良に関し、特に、主軸封水装
置の頂端部の主軸に遠心ポンプを取付け、主軸封水装置
からの漏水を防止するようにした立軸水車の主軸封水装
置に関する。
軸水車の主軸封水装置の改良に関し、特に、主軸封水装
置の頂端部の主軸に遠心ポンプを取付け、主軸封水装置
からの漏水を防止するようにした立軸水車の主軸封水装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電等に用いられる立軸水車(以下水車
と記す)において圧力水は、水圧管路を介して渦巻ケー
シングに導入され、渦巻ケーシングの内周面に設けたス
テイベーンを通過する際に流入方向が与えられ、さら
に、ガイドベーンの開閉により流入量が調整される。こ
の圧力水により水車ランナが回転され、水車ランナに装
着した水車主軸の上部にその回転子主軸が一体的に連結
された水車発電機を回転駆動して発電する。
と記す)において圧力水は、水圧管路を介して渦巻ケー
シングに導入され、渦巻ケーシングの内周面に設けたス
テイベーンを通過する際に流入方向が与えられ、さら
に、ガイドベーンの開閉により流入量が調整される。こ
の圧力水により水車ランナが回転され、水車ランナに装
着した水車主軸の上部にその回転子主軸が一体的に連結
された水車発電機を回転駆動して発電する。
【0003】ところで、上記のように水車ランナは、ガ
イドベーンの開閉によりその流入量が調整されて水車ラ
ンナ内に導入される圧力水により回転されるが、水車の
回転部である水車ランナと、この水車ランナの上面を覆
う水車の固定部である水車上カバーとの間には、隙間を
設ける必要がある。そのため水車の運転中には、水車ラ
ンナに導入する圧力水の一部が、この隙間を通って水車
上カバーの上に漏水することになるので、通常、この漏
水の防止を目的として、水車ランナと水車主軸との連結
部の上部(水車主軸の下部)に、水車の主軸封水装置が
設けられている。
イドベーンの開閉によりその流入量が調整されて水車ラ
ンナ内に導入される圧力水により回転されるが、水車の
回転部である水車ランナと、この水車ランナの上面を覆
う水車の固定部である水車上カバーとの間には、隙間を
設ける必要がある。そのため水車の運転中には、水車ラ
ンナに導入する圧力水の一部が、この隙間を通って水車
上カバーの上に漏水することになるので、通常、この漏
水の防止を目的として、水車ランナと水車主軸との連結
部の上部(水車主軸の下部)に、水車の主軸封水装置が
設けられている。
【0004】図3は、従来の発電用立軸水車の半分の概
略を示す水車主軸の中心に沿う縦断面図である。
略を示す水車主軸の中心に沿う縦断面図である。
【0005】図3において、10が水車であり、一般
に、水力発電所の建屋内に構築した水車ピット11内に
設置される。12は水車ランナ、13は水車主軸であ
り、これらは水車ランナ12に図示しない複数のボルト
により一体的に連結されると共に、その頂端に設けたフ
ランジ13aにより図示しない発電機の主軸に連結され
る。
に、水力発電所の建屋内に構築した水車ピット11内に
設置される。12は水車ランナ、13は水車主軸であ
り、これらは水車ランナ12に図示しない複数のボルト
により一体的に連結されると共に、その頂端に設けたフ
ランジ13aにより図示しない発電機の主軸に連結され
る。
【0006】14は、その中心孔内に上記の水車ランナ
12が挿入される渦巻ケーシングであり、その一部だけ
が示されている。渦巻ケーシング14の内周面には、上
記の中心孔を形成する上下一対のスピードリング14a
と14bとが設けられ、さらに、このスピードリング1
4aと14bとの間には、適宜の間隔を置き且つ、水車
10の中心線に対して適宜の角度をもって、複数のステ
イベーン14cが植立されている。そして、これら複数
のステイベーン14cは、図示しない水圧管路より水車
ケーシング14内に導入され、さらに水車ランナ12内
に流入する圧力水の流入口を形成すると共に、圧力水の
流入方向を与える機能を有している。
12が挿入される渦巻ケーシングであり、その一部だけ
が示されている。渦巻ケーシング14の内周面には、上
記の中心孔を形成する上下一対のスピードリング14a
と14bとが設けられ、さらに、このスピードリング1
4aと14bとの間には、適宜の間隔を置き且つ、水車
10の中心線に対して適宜の角度をもって、複数のステ
イベーン14cが植立されている。そして、これら複数
のステイベーン14cは、図示しない水圧管路より水車
ケーシング14内に導入され、さらに水車ランナ12内
に流入する圧力水の流入口を形成すると共に、圧力水の
流入方向を与える機能を有している。
【0007】15は円盤状の上記の水車上カバーであ
り、その中心部に上記水車主軸13が貫通する中心円孔
15aが設けられており、円盤の外周縁部において、上
記の上スピードリング14aに図示しないボルトにより
固着されている。
り、その中心部に上記水車主軸13が貫通する中心円孔
15aが設けられており、円盤の外周縁部において、上
記の上スピードリング14aに図示しないボルトにより
固着されている。
【0008】16は略々円筒状の水車下カバーで、その
下方にドラフトチューブ17が連結され、その上部周縁
部において、上記の下スピードリング14bに図示しな
いボルトにより固着されている。そして上記の構成から
明らかなように、これらの水車上カバー15と水車下カ
バー16とにより形成される空間内に、水車ランナ12
は収納される形となる。
下方にドラフトチューブ17が連結され、その上部周縁
部において、上記の下スピードリング14bに図示しな
いボルトにより固着されている。そして上記の構成から
明らかなように、これらの水車上カバー15と水車下カ
バー16とにより形成される空間内に、水車ランナ12
は収納される形となる。
【0009】18は、ガイドベーンで、その上下に設け
た弁軸18aと18bとにより、水車上カバー15と水
車下カバー16との間の周縁部に、回動自在に軸支さ
れ、その開閉により水車ランナ12内に流入する圧力水
の流入量が調整される。
た弁軸18aと18bとにより、水車上カバー15と水
車下カバー16との間の周縁部に、回動自在に軸支さ
れ、その開閉により水車ランナ12内に流入する圧力水
の流入量が調整される。
【0010】20は本発明の対象である水車の主軸封水
装置である。水車の主軸封水方式の一つとしてラビリン
スシール方式があるが、上記の主軸封水装置20はラビ
リンスシール方式によるものであり、以下に、図3の同
一部分には図3と同一符号を付すと共に、その主要部の
半分の縦断面を拡大して示す図4を用いて詳細に説明す
る。
装置である。水車の主軸封水方式の一つとしてラビリン
スシール方式があるが、上記の主軸封水装置20はラビ
リンスシール方式によるものであり、以下に、図3の同
一部分には図3と同一符号を付すと共に、その主要部の
半分の縦断面を拡大して示す図4を用いて詳細に説明す
る。
【0011】図4において、12は水車ランナで、12
aは水車ランナ12のバランスホールであり、13は水
車主軸、15は水車上カバーである。
aは水車ランナ12のバランスホールであり、13は水
車主軸、15は水車上カバーである。
【0012】20は、水車主軸13の下部の外周面に設
けられたラビリンスシール方式による水車の主軸封水装
置であり、水車主軸13側に設けた回転部と、水車上カ
バー15側に設けた固定部とから構成される。
けられたラビリンスシール方式による水車の主軸封水装
置であり、水車主軸13側に設けた回転部と、水車上カ
バー15側に設けた固定部とから構成される。
【0013】すなわち、回転部は、水車主軸13の下部
の外周面に取付けた主軸スリーブ20aと、この主軸ス
リーブ20aの上端の水車主軸13の外周面に取付けら
れた水切り20bとから構成される。また、固定部は、
水車主軸13が貫通する水車上カバー15の中心円孔1
5aの周囲に取付けられ、その縦断面がL字状の主軸封
水本体20cと、この主軸封水本体20cの内周面に取
付けられ、主軸シールギャップ21を介して上記の主軸
スリーブ20aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリン
グライナ20dと、上記の水切り20bを覆うように主
軸封水本体20cの頂端に取付けられた水切りキャップ
20eとから構成される。
の外周面に取付けた主軸スリーブ20aと、この主軸ス
リーブ20aの上端の水車主軸13の外周面に取付けら
れた水切り20bとから構成される。また、固定部は、
水車主軸13が貫通する水車上カバー15の中心円孔1
5aの周囲に取付けられ、その縦断面がL字状の主軸封
水本体20cと、この主軸封水本体20cの内周面に取
付けられ、主軸シールギャップ21を介して上記の主軸
スリーブ20aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリン
グライナ20dと、上記の水切り20bを覆うように主
軸封水本体20cの頂端に取付けられた水切りキャップ
20eとから構成される。
【0014】次に、上記構成の従来の水車の主軸封水装
置20による封水(漏水防止)作用を説明する。
置20による封水(漏水防止)作用を説明する。
【0015】水車10の運転中に、渦巻ケーシング14
からステイベーン14c、ガイドベーン18を通過して
水車ランナ12内に流入した圧力水のごく一部は、水車
ランナ12の外周端から水車上カバー15と水車ランナ
12との間に形成されるランナ背圧室15b(図2参
照)に流入する。ランナ背圧室15bに流入した圧力水
は、矢線で示すようにここで二方に分流し、流入した圧
力水の大部分は、水車ランナ12のバランスホール12
aを通り、水車ランナ12内に流入して水車ランナ12
の回転駆動に寄与する。
からステイベーン14c、ガイドベーン18を通過して
水車ランナ12内に流入した圧力水のごく一部は、水車
ランナ12の外周端から水車上カバー15と水車ランナ
12との間に形成されるランナ背圧室15b(図2参
照)に流入する。ランナ背圧室15bに流入した圧力水
は、矢線で示すようにここで二方に分流し、流入した圧
力水の大部分は、水車ランナ12のバランスホール12
aを通り、水車ランナ12内に流入して水車ランナ12
の回転駆動に寄与する。
【0016】分流した残りの少量の圧力水は、水車上カ
バー15の中心円孔15a内を上昇し、水車主軸13に
向かって流入し、さらに、主軸シールギャップ21に達
してギャップ21内を上昇する。しかし、主軸シールギ
ャップ21は狭く、主軸シールギャップ21を形成する
一方の回転部側の外周面を構成する主軸スリーブ20a
の上端部には水切り20bが取付けられ、また、他方の
固定部側の内周面を構成するシーリングライナ20d
は、その表面が櫛の歯状であり、さらに主軸封水本体2
0cの頂端には、上記の水切り20bを覆う水切りキャ
ップ20eが取付けられているから、ランナシールギャ
ップ21内を上昇した圧力水は、略々このギャップ21
で封水されることになる。
バー15の中心円孔15a内を上昇し、水車主軸13に
向かって流入し、さらに、主軸シールギャップ21に達
してギャップ21内を上昇する。しかし、主軸シールギ
ャップ21は狭く、主軸シールギャップ21を形成する
一方の回転部側の外周面を構成する主軸スリーブ20a
の上端部には水切り20bが取付けられ、また、他方の
固定部側の内周面を構成するシーリングライナ20d
は、その表面が櫛の歯状であり、さらに主軸封水本体2
0cの頂端には、上記の水切り20bを覆う水切りキャ
ップ20eが取付けられているから、ランナシールギャ
ップ21内を上昇した圧力水は、略々このギャップ21
で封水されることになる。
【0017】ところが、少量の圧力水は、主軸シールギ
ャップ21および水切り20bと水切りキャップ20e
とで形成されるギャップ22を通過し、漏水として水切
りキャップ20eの上部から水車上カバー15上に排出
され、さらに、水車上カバー15上を流れ、渦巻ケーシ
ング14のステイベーン14c内に穿設した排水用孔1
4d(図3参照)を介してドラフトチューブ17或いは
図示しない放水口に等に放流される。
ャップ21および水切り20bと水切りキャップ20e
とで形成されるギャップ22を通過し、漏水として水切
りキャップ20eの上部から水車上カバー15上に排出
され、さらに、水車上カバー15上を流れ、渦巻ケーシ
ング14のステイベーン14c内に穿設した排水用孔1
4d(図3参照)を介してドラフトチューブ17或いは
図示しない放水口に等に放流される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、水車の
主軸封水装置20の回転部である主軸スリーブ20aと
静止部であるシーリングライナ20dとは非接触構造で
あるため、主軸シールギャップ21からの漏水を完全に
遮断することは不可能である。そのため漏水の排出路が
必要となり、また排出路が上記のようなルートのため、
ステイベーン14c内に穿設した排水用孔14dを必要
とすると共に、この漏水中には塵埃が混入されているか
ら、水車上カバー15の上面廻りが汚れるので清掃が必
要であった。
主軸封水装置20の回転部である主軸スリーブ20aと
静止部であるシーリングライナ20dとは非接触構造で
あるため、主軸シールギャップ21からの漏水を完全に
遮断することは不可能である。そのため漏水の排出路が
必要となり、また排出路が上記のようなルートのため、
ステイベーン14c内に穿設した排水用孔14dを必要
とすると共に、この漏水中には塵埃が混入されているか
ら、水車上カバー15の上面廻りが汚れるので清掃が必
要であった。
【0019】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、水車主軸に遠心ポンプを取付け、
主軸封水装置からの漏水の防止を可能にした立軸水車の
主軸封水装置を提供することにある。
であり、その目的は、水車主軸に遠心ポンプを取付け、
主軸封水装置からの漏水の防止を可能にした立軸水車の
主軸封水装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、立軸水車の主軸下部の外周面に取付けた
主軸スリーブと、前記立軸水車の上カバーの上面に取付
けられ、その内周面に、前記主軸スリーブに対し予め定
めた主軸シールギャップを介して対向する面が櫛の歯状
のシーリングライナを備えた主軸封水本体と、から成る
立軸水車の主軸封水装置において、主軸シーリングライ
ナからみて前記主軸スリーブの上部もしくは下端近傍の
前記立軸水車の主軸の外周面に、この主軸の回転により
遠心方向に向かう水圧を発生する遠心ポンプを設けると
共に、前記主軸封水本体の下部を前記遠心ポンプに小間
隙を介して対向させるように構成したことを特徴とす
る。
めに本発明は、立軸水車の主軸下部の外周面に取付けた
主軸スリーブと、前記立軸水車の上カバーの上面に取付
けられ、その内周面に、前記主軸スリーブに対し予め定
めた主軸シールギャップを介して対向する面が櫛の歯状
のシーリングライナを備えた主軸封水本体と、から成る
立軸水車の主軸封水装置において、主軸シーリングライ
ナからみて前記主軸スリーブの上部もしくは下端近傍の
前記立軸水車の主軸の外周面に、この主軸の回転により
遠心方向に向かう水圧を発生する遠心ポンプを設けると
共に、前記主軸封水本体の下部を前記遠心ポンプに小間
隙を介して対向させるように構成したことを特徴とす
る。
【0021】
【作用】主軸スリーブの上部もしくは下端近傍の水車主
軸の外周面に遠心ポンプを設け、水車主軸の回転と共
に、この遠心ポンプを回転させて遠心方向に向かう水圧
を発生させるようにしたから、主軸シールギャップを上
昇して漏水となる圧力水は、遠心ポンプにより遠心方向
に吐き出され、その吐出圧力で主軸封水装置からの漏水
の低減が可能となる。
軸の外周面に遠心ポンプを設け、水車主軸の回転と共
に、この遠心ポンプを回転させて遠心方向に向かう水圧
を発生させるようにしたから、主軸シールギャップを上
昇して漏水となる圧力水は、遠心ポンプにより遠心方向
に吐き出され、その吐出圧力で主軸封水装置からの漏水
の低減が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
1は、本発明の一実施例を示す主要部の縦断面図であ
り、図4の同一部分には図4と同一符号を付しているの
でそれらの詳細な説明は省略する。
1は、本発明の一実施例を示す主要部の縦断面図であ
り、図4の同一部分には図4と同一符号を付しているの
でそれらの詳細な説明は省略する。
【0023】図1において、10は水車、12aはバラ
ンスホール、13は水車主軸、15は水車上カバー、1
5aは水車上カバーの中心円孔、15bはランナ背圧
室、20bは水切り、20eは水切りキャップ、21は
主軸シールギャップである。
ンスホール、13は水車主軸、15は水車上カバー、1
5aは水車上カバーの中心円孔、15bはランナ背圧
室、20bは水切り、20eは水切りキャップ、21は
主軸シールギャップである。
【0024】30は、本発明の水車の主軸封水装置であ
り、水車主軸13側に設けた回転部と、水車上カバー1
5側に設けた固定部とから構成される。
り、水車主軸13側に設けた回転部と、水車上カバー1
5側に設けた固定部とから構成される。
【0025】上記の回転部は、水車主軸13の下部の外
周面に取付けられた主軸スリーブ30aと、この主軸ス
リーブ30aの上部もしくは下端の水車主軸13の外周
面に取付けられ、水車主軸13の回転により遠心方向に
向かう水圧を発生する遠心ポンプ30bとから構成され
る。
周面に取付けられた主軸スリーブ30aと、この主軸ス
リーブ30aの上部もしくは下端の水車主軸13の外周
面に取付けられ、水車主軸13の回転により遠心方向に
向かう水圧を発生する遠心ポンプ30bとから構成され
る。
【0026】また、固定部は、水車主軸13が貫通する
水車上カバー15の中心円孔15aの周囲に取付けら
れ、その上部が上記の遠心ポンプ30bの外周を取囲む
ように小間隙23を介して対向する主軸封水本体30c
と、この主軸封水本体30cの内周面に取付けられ、主
軸シールギャップ21を介して上記の主軸スリーブ30
aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリングライナ30
dとから構成される。
水車上カバー15の中心円孔15aの周囲に取付けら
れ、その上部が上記の遠心ポンプ30bの外周を取囲む
ように小間隙23を介して対向する主軸封水本体30c
と、この主軸封水本体30cの内周面に取付けられ、主
軸シールギャップ21を介して上記の主軸スリーブ30
aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリングライナ30
dとから構成される。
【0027】次に、上記構成の本発明の水車の主軸封水
装置30による封水(漏水防止)作用を説明する。
装置30による封水(漏水防止)作用を説明する。
【0028】図4に示した従来の水車の主軸封水装置2
0の場合と同様に、水車10の運転中に、ランナ背圧室
15bから分流した圧力水は、水車上カバー15の中心
円孔15a内を上昇し、水車主軸13に向かって流入
し、さらに、主軸シールギャップ21の下部から侵入
し、徐々に上昇する。
0の場合と同様に、水車10の運転中に、ランナ背圧室
15bから分流した圧力水は、水車上カバー15の中心
円孔15a内を上昇し、水車主軸13に向かって流入
し、さらに、主軸シールギャップ21の下部から侵入
し、徐々に上昇する。
【0029】しかし、この主軸シールギャップ21は狭
く、狭いギャップ幅に比べ上下方向の距離は長く、ま
た、ギャップ21を形成する固定部側の内周面には、そ
の表面が櫛の歯状のシーリングライナ30dが設けら
れ、さらに、このシーリングライナ30dの上部または
下方の水車主軸13の外周面には、その外周が主軸封水
本体30cの上部により小間隙23を介して取囲まれる
遠心ポンプ30bが設けられており、水車主軸13の回
転により遠心ポンプ30bも回転して、遠心方向に向か
う水圧を発生するから、主軸シールギャップ21の下部
より侵入し、さらに、上昇した圧力水は、遠心ポンプ3
0bの水圧により遠心方向に吐き出され、上カバー15
の内周を形成する中心円孔15aを介してバランスホー
ル12へ排水され、小間隙23からの漏水は低減され
る。
く、狭いギャップ幅に比べ上下方向の距離は長く、ま
た、ギャップ21を形成する固定部側の内周面には、そ
の表面が櫛の歯状のシーリングライナ30dが設けら
れ、さらに、このシーリングライナ30dの上部または
下方の水車主軸13の外周面には、その外周が主軸封水
本体30cの上部により小間隙23を介して取囲まれる
遠心ポンプ30bが設けられており、水車主軸13の回
転により遠心ポンプ30bも回転して、遠心方向に向か
う水圧を発生するから、主軸シールギャップ21の下部
より侵入し、さらに、上昇した圧力水は、遠心ポンプ3
0bの水圧により遠心方向に吐き出され、上カバー15
の内周を形成する中心円孔15aを介してバランスホー
ル12へ排水され、小間隙23からの漏水は低減され
る。
【0030】図2は、本発明の他の実施例を示す主要部
の縦断面図であり、図1の同一部分には図1と同一符号
を付しているのでそれらの詳細な説明は省略する。
の縦断面図であり、図1の同一部分には図1と同一符号
を付しているのでそれらの詳細な説明は省略する。
【0031】図2において、10は水車、12aはバラ
ンスホール、13は水車主軸、15は水車上カバー、1
5aは水車上カバーの中心円孔、15bはランナ背圧
室、21は主軸シールギャップである。
ンスホール、13は水車主軸、15は水車上カバー、1
5aは水車上カバーの中心円孔、15bはランナ背圧
室、21は主軸シールギャップである。
【0032】30は、本発明の他の実施例による水車の
主軸封水装置であり、上記実施例と同様に、水車主軸1
3側に設けた回転部と、水車上カバー15側に設けた固
定部とから構成される。
主軸封水装置であり、上記実施例と同様に、水車主軸1
3側に設けた回転部と、水車上カバー15側に設けた固
定部とから構成される。
【0033】上記の回転部は、水車主軸13の下部の外
周面に取付けられた主軸スリーブ30aと、この主軸ス
リーブ30aの頂端の水車主軸13の外周面に取付けら
れた水切り20bと、上記の主軸スリーブ30aの下端
近傍の水車主軸13の外周面に且つその先端が水車上カ
バー15の内周面に小間隙30eを介し対向して取付け
られ、水車主軸13の回転により遠心方向に向かう水圧
を発生する遠心ポンプ30bとから構成される。
周面に取付けられた主軸スリーブ30aと、この主軸ス
リーブ30aの頂端の水車主軸13の外周面に取付けら
れた水切り20bと、上記の主軸スリーブ30aの下端
近傍の水車主軸13の外周面に且つその先端が水車上カ
バー15の内周面に小間隙30eを介し対向して取付け
られ、水車主軸13の回転により遠心方向に向かう水圧
を発生する遠心ポンプ30bとから構成される。
【0034】また、固定部は、水車主軸13が貫通する
水車上カバー15の中心円孔15aの周囲上方に取付け
られ、その縦断面がL字状をした主軸封水本体30c
と、この主軸封水本体30cの内周面に取付けられ、主
軸シールギャップ21を介して上記の主軸スリーブ30
aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリングライナ30
dと、同様に主軸封水本体30cの上面に、上記の水切
り20bを取り囲むように取付けられた水切りキャップ
20eとから構成される。
水車上カバー15の中心円孔15aの周囲上方に取付け
られ、その縦断面がL字状をした主軸封水本体30c
と、この主軸封水本体30cの内周面に取付けられ、主
軸シールギャップ21を介して上記の主軸スリーブ30
aと対向する対向面が櫛の歯状のシーリングライナ30
dと、同様に主軸封水本体30cの上面に、上記の水切
り20bを取り囲むように取付けられた水切りキャップ
20eとから構成される。
【0035】次に、上記構成の本発明の他の実施例によ
る水車の主軸封水装置30による封水(漏水防止)作用
を説明する。
る水車の主軸封水装置30による封水(漏水防止)作用
を説明する。
【0036】図4に示した従来の水車の主軸封水装置2
0の場合と同様に、水車10の運転中に、ランナ背圧室
15bから分流した圧力水は、水車上カバー15の中心
円孔15a内に入り、小間隙30eより上昇しようとす
るが、水車主軸13の回転によって回転する遠心ポンプ
30bの作用による遠心力により、圧力水は遠心方向に
吐き出されて、バランスホール12aへ排水され、主軸
シールギャップ21をを介しての漏水はほぼ防止され
る。
0の場合と同様に、水車10の運転中に、ランナ背圧室
15bから分流した圧力水は、水車上カバー15の中心
円孔15a内に入り、小間隙30eより上昇しようとす
るが、水車主軸13の回転によって回転する遠心ポンプ
30bの作用による遠心力により、圧力水は遠心方向に
吐き出されて、バランスホール12aへ排水され、主軸
シールギャップ21をを介しての漏水はほぼ防止され
る。
【0037】
【発明の効果】以上、本発明について詳細に説明した
が、本発明によれば、水車の主軸封水装置の回転部を構
成する主軸スリーブの上部或いは下端近傍の水車主軸の
外周面に遠心ポンプを設けると共に、固定部を構成する
主軸封水本体の上部或いは下部を上記遠心ポンプに小間
隙を介して対向させるようにし、水車主軸の回転と共に
上記を遠心ポンプ回転させて遠心方向に向かう水圧を発
生させるようにしたから、水車主軸の定格回転時におい
ては、主軸シールギャップを上昇して漏水となる圧力水
の上昇は抑制され、主軸封水装置からの漏水は低減され
る。その結果、ステイベーン内に主軸封水装置からの漏
水を排出する排水用孔の加工本数を少なくすることがで
きると共に、水車上カバーの上面廻りの清掃も不要とな
る。
が、本発明によれば、水車の主軸封水装置の回転部を構
成する主軸スリーブの上部或いは下端近傍の水車主軸の
外周面に遠心ポンプを設けると共に、固定部を構成する
主軸封水本体の上部或いは下部を上記遠心ポンプに小間
隙を介して対向させるようにし、水車主軸の回転と共に
上記を遠心ポンプ回転させて遠心方向に向かう水圧を発
生させるようにしたから、水車主軸の定格回転時におい
ては、主軸シールギャップを上昇して漏水となる圧力水
の上昇は抑制され、主軸封水装置からの漏水は低減され
る。その結果、ステイベーン内に主軸封水装置からの漏
水を排出する排水用孔の加工本数を少なくすることがで
きると共に、水車上カバーの上面廻りの清掃も不要とな
る。
【図1】本発明の一実施例を示す主要部の縦断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の他の実施例を示す主要部の縦断面図で
ある。
ある。
【図3】従来の発電用立軸水車の半分の概略を示す水車
主軸の中心に沿う縦断面図である。
主軸の中心に沿う縦断面図である。
【図4】図3の主要部を拡大した縦断面図である。
10 水車 11 水車ピット 12 水車ランナ 12a バランスホール 13 水車主軸 14 渦巻ケーシング 14a、14b 上、下スピードリング 14c ステイベーン 14d 排水用孔 15 水車上カバー 15a 中心円孔 15b ランナ背圧室 16 水車下カバー 17 トラフトチューブ 18 ガイドベーン 18a、18b ガイドベーン軸 21 主軸シールギャップ 23,30e 小間隙 30 主軸封水装置 30a 主軸スリーブ 30b 遠心ポンプ 30c 主軸封水本体 30d シーリングライナ
Claims (1)
- 【請求項1】 立軸水車の主軸下部の外周面に取付けた
主軸スリーブと、前記立軸水車の上カバーの上面に取付
けられ、その内周面に、前記主軸スリーブに対し予め定
めた主軸シールギャップを介して対向する面が櫛の歯状
のシーリングライナを備えた主軸封水本体と、から成る
立軸水車の主軸封水装置において、前記主軸スリーブの
頂端近傍または下端近傍の少なくともいずれか一方の前
記立軸水車の主軸の外周面に、この主軸の回転により前
記主軸シールギャップに向かう水圧を発生する遠心ポン
プを設けると共に、前記主軸封水本体の上部を前記遠心
ポンプに小間隙を介して対向させるように構成したこと
を特徴とする立軸水車の主軸封水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325150A JPH08177705A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 立軸水車の主軸封水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325150A JPH08177705A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 立軸水車の主軸封水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177705A true JPH08177705A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18173601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6325150A Pending JPH08177705A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 立軸水車の主軸封水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177705A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013104250A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 水力発電所の給水流量制御装置及び、その給水流量制御方法 |
CN103775273A (zh) * | 2014-02-28 | 2014-05-07 | 南京贝奇尔机械有限公司 | 一种rpt型水轮机主轴密封装置 |
CN104132139A (zh) * | 2013-11-22 | 2014-11-05 | 成都科创佳思科技有限公司 | 水轮机主轴密封结构 |
CN105065673A (zh) * | 2015-07-16 | 2015-11-18 | 江苏航天水力设备有限公司 | 一种水泵水轮机的双螺纹密封装置 |
CN109356763A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-02-19 | 大埔县水力发电设备总厂 | 水轮机导水叶轴向密封结构 |
CN114352460A (zh) * | 2022-01-20 | 2022-04-15 | 高海玉 | 一种新型灯泡贯流式机组主轴密封挡水装置 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6325150A patent/JPH08177705A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013104250A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 水力発電所の給水流量制御装置及び、その給水流量制御方法 |
CN104132139A (zh) * | 2013-11-22 | 2014-11-05 | 成都科创佳思科技有限公司 | 水轮机主轴密封结构 |
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