JPH08173404A - Fv波形解析のためのfv波形の合成方法 - Google Patents

Fv波形解析のためのfv波形の合成方法

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JPH08173404A
JPH08173404A JP6317274A JP31727494A JPH08173404A JP H08173404 A JPH08173404 A JP H08173404A JP 6317274 A JP6317274 A JP 6317274A JP 31727494 A JP31727494 A JP 31727494A JP H08173404 A JPH08173404 A JP H08173404A
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】GV曲線を利用して、FV曲線を合成し、FV
波形解析に供する。 【構成】FV曲線の一部分(最大吸気位から交差点Xま
で)と、GV曲線の一部分(Xから最大呼気位Yまで)
とからFV波形を合成する。 【効果】GV曲線でFV曲線の波形を補完できるので、
被験者のデータが正常なFV曲線を描ける程、完全でな
くとも、FV波形解析に必要なFV波形が得られる。F
V波形の解析は肺の換気機能の評価、肺疾患の補助診断
等に有用であり、FV波形の合成によるFV波形解析は
参考値ではあるがは健康管理、公衆衛生上極めて重要な
意味を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公衆衛生の分野に属す
る。さらに、詳しくは、本発明は肺の換気機能の評価の
分野に属し、参考値としてFV波形解析を行うためのF
V波形の合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】肺の換気(ガス交換を含む)機能を客観
的に評価するために、被験者の呼気の最大流量気量曲線
(MEFV曲線、または単にFV曲線と略する)を解析
することは従来から行われている。これはFV曲線を2
次曲線にあてはめ、曲線の型や2次式の係数から導かれ
る各種指標(パラメータ)を用いて評価する。
【0003】FV曲線は被験者が最大吸気し、できるだ
け努力して速く呼出するのをスパイロメータで測定する
ことにより求められる。しかしながら、被験者が最大呼
気位(息をすべて吐き出す)まで一気に呼気できない場
合がしばしばある。これは、被験者が呼気の中途で咳を
したりして一時的に呼気を停止すれば起こる。また、被
験者が老人または病人である時、呼気を継続できないこ
ともある。このような場合、FV曲線の下行脚が曲線の
終点近くで急激に減衰(降下)し、曲線を使って正確に
FV解析を行うことを不可能ならしめる。ここで「下行
脚」とは、流量最大位(PEFR)から流量が0になる
まで、FV曲線が下降する領域を指す。
【0004】従来、被験者に再度、一連の最大吸気、呼
気動作を強いる他に完全なFV曲線を得る方法はなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点に鑑みてなされたものであり、FV曲線が不完全であ
ってもFV波形を合成し、参考値としてFV波形解析を
行うに適する波形を得る方法を提急することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被験者の呼気
データに基づいてFV曲線の不完全な部分を補完し、参
考FV波形を合成することを要旨とする。本発明によれ
ば、最大吸気から最大呼出する時の流量気量(FV)曲
線の一部分と、安静吸気から最大呼出する時の流量気量
(GV)曲線の一部分とから波形を合成することを特徴
とするFV波形解析のためのFV波形の合成方法が提供
される。本発明において、前記波形がFV曲線の下行脚
であることを特徴とする。本発明において、好ましく
は、前記FV曲線の一部分がFV曲線上、最大吸気位か
ら流量の急速減衰領域でのFV、GV両曲線の交差点X
までを表し、そして前記GV曲線の一部分が交差点Xか
ら最大呼気位Yまでを表すことを特徴とする。さらに本
発明によれば、(a)被験者の呼気データに基づいて最
大吸気から最大呼出するときの流量気量(FV)曲線
と、安静吸気から最大呼出するときの流量気量(GV)
曲線とを求め、(b)流量を縦軸、気量を横軸としてF
V曲線、GV曲線を2次元座標上に表示し、(c)FV
曲線の急速減衰領域でのGV曲線との交差点Xを定め、
(d)FV曲線の最大吸気位から流量最大位を経由して
前記交差点Xまでの第1曲線部分を描き、(e)GV曲
線上、前記交差点XからGV曲線の最大呼気位Yまでの
第2曲線部分を描き、そして(f)前記第1曲線部分と
第2曲線部分をつなぐ、前記(a)〜(f)のステップ
から成ることを特徴とするFV波形解析のためのFV波
形の合成方法が提供される。本発明において、好ましく
は、ステップ(d),(e),および(f)をステップ
(b)の2次元座標と異なる2次元座標上で行うことを
特徴とする。
【0007】
【作用】本明細書中、「FV波形解析」とは、FV波形
に基づいて(1)dV/dF指標を求める、(2)FV
曲線を2次式に近似する、(3)2次式の近似で充分で
なければ、多次式に近似すること等を指す。
【0008】本発明に従って合成される合成FV曲線は
実測曲線(実測値)でないので、あくまで参考値として
従来のFV波形解析等を補完するものであり、「合成F
V曲線とその解析による参考値」としての本発明の意義
が理解されるべきである。
【0009】本発明に従えば、まず、被験者の呼気のF
V曲線を求め、2次元座標上に表示する。呼気測定中、
呼気が咳、息切れ等何らかの理由で跡切れたFV曲線を
模式的に図4に示す。図5は、このような場合の実測例
である。両図中、FVは最大吸気から最大呼出するとき
の流量気量曲線で、GVは安静呼気から最大呼出する時
の流量気量曲線を表す。図から明らかなように、FV曲
線は下行脚の下流域、すなわち終点近傍で急激に減衰
(降下)する。図5中、この領域でのFV曲線とGV曲
線の交差点をX(図4中、点8)で表し、GV曲線の終
点、すなわち最大呼気位をY(図4中、点10)で表
す。FV曲線は、X−Yの域において不完全(欠落)で
あるので、このFV曲線から正確な波形解析を行うこと
は不可能である。
【0010】したがって、X−Y域のGV曲線を部分的
にFV曲線につなぎ、波形(曲線)を合成すると、正常
なFV曲線(図3に例示)に近い曲線ができあがる。具
体的にはFV曲線の始点(0位)から、最大流量位(F
V曲線の頂点)を経て、前記交差点XまでFV曲線を描
画(トレース)し、XからYまでの部分GV曲線を描画
して、疑似FV曲線を完成する。
【0011】本発明に従うと、正常なGV曲線があれ
ば、被験者のFV曲線が図4,5に示すように不完全で
あっても、FV解析に必要なFV波形を合成できる。本
発明の合成法は、適当な表示手段(画面)上、FV曲線
を2次元座標表示し、さらに重ねて同一画面上にGV曲
線を表示し、前記のように波形合成の後、残存する不要
な波形(たとえばGV曲線の立上り部分、あるいはFV
曲線のX以降の落下部分)を消去して画面上、必要なF
V合成波形のみを表示することができる。
【0012】また、FV曲線、GV曲線の表示画面と異
なる画面上、新たにメモリに保存したFV、GV曲線デ
ータからFV波形を合成して表示してもよい。
【0013】それらの画面上、dV/dF指標等を演算
の上、共に表示することも可能である。図6は、そのよ
うな一連のFV波形合成を行った結果の一例を表す。
【0014】図6には、後述のように2次式に近似した
2次曲線(13)も併せて表示してある。本発明に従う
FV波形の合成方法は、以下の実施例に詳述する装置に
よって達成することができる。
【0015】
【実施例】以下実施例でもって本発明をより具体的に説
明する。
【0016】1.FV波形の合成 図1は、被験者の呼気のFV曲線を求めるためのスパイ
ロメータなどの電気的構成を示すブロック図である。肺
機能が検査されるべき被験者は、たとえば立位で、でき
るだけ多く吸気し、鼻をおさえ口に管21をくわえて、
できるだけ早く呼気を流量計22に供給する。マイクロ
コンピュータなどによって実現される処理回路23は、
流量計22の出力に応答し、その流量と気量とを時間の
経過に伴って演算して記憶し、その結果を陰極線管また
は液晶表示素子などを用いた目視表示手段25に表示す
るとともに必要があれば記録紙27に記録する。
【0017】一方、処理回路23は、流量計22から送
られるデータの代わりに、予め記録紙27に描かれた流
量気量曲線を、デジタイザなどの読取装置28で読取り
数値化されたデータを取込むことも可能である。流量
は、たとえば気量10ml毎に、それに要する時間が計
測され、流量の計算が行われる。
【0018】図2は、図1に示される処理回路23の動
作を説明するためのフローチャートである。ステップm
1からステップm2に移り、流量計22によって測定さ
れた流量の時間経過を測定し、次のステップm3におい
て気量と流量とを対応付けてメモリ24にストアする。
ステップm4で流量、気量をグラフ化し、ステップm5
でこれらを記録紙27上に記録する。ステップm6で前
記一連の操作を終了する。
【0019】図3は、上記のようにして求められたFV
曲線の模式的な例であり、流量F(l/秒)を縦軸に、
気量V(l)を横軸にとる。流量は、初期の短時間に急
速に増大し、流量最大値PEFRに達し、その後は比較
的緩やかに最大呼気位の残気量点B(RV)まで低下す
る。この流量最大値PEFRから点Bまでの範囲が下行
脚と呼ばれ、被験者の気道の状態によって曲線1〜曲線
4のように変化する。たとえば、曲線4を描く被験者
は、鼻アレルギー患者であることが多い。
【0020】本発明に係るFV波形解析のためのFV波
形の合成方法について、図4の別な模式的FV曲線を用
いて詳しく説明する。
【0021】曲線1は、図3と同様、最大吸気から最大
呼出するときのFV曲線(ここでFVとも略す)を表
す。曲線5は安静吸気(通常の状態)から最大呼出する
ときのFV曲線(ここでGVとも略す)を表す。曲線1
と曲線5の交差点6,7間では、流量はGV>FVであ
り、交差点6,7において、FVとGVが流量におい
て、ほぼ等しい。曲線1上の点8は、呼気が中断され、
流量が急速に低下する点を示す。被験者が息切れを起こ
したり、咳込むときなどに該当する。終点9は最大呼気
位の残気量を表し、点10は安静呼気位の残気量を表す
GVの終点で、横軸上FVの終点9より後方にある。
【0022】したがって、何らかの理由でFVが図4に
示すように中断され、滑らかな曲線を描かないとき、G
Vがあれば、被験者に再度の呼気を強いることなく、F
V波形を合成できる。すなわち、曲線1のPEFR位1
1より点7までの間はFVをトレースし、点7から点8
の間はFV,GVのいずれかをトレースし、そして点8
から点10の間はGVをトレースする。
【0023】これら一連の作業は、図4のようなチャー
ト上、FVおよびGVを各々表示し、マニアルでトレー
スし、理想的な合成FV曲線を描き出すこともできる
が、個別に測定したFVおよびGVのためのデータをメ
モリ24に記憶し、それらを処理回路23で再度演算し
た後、合成したFV曲線を画面または記録紙等の目視表
示手段25に表示することが都合がよい。また既に記録
紙に描かれた一方の曲線を読取装置28で読取り、メモ
リ24にある他方の曲線のデータと合成し、同様に合成
FV曲線を得ることも考えられる。
【0024】本発明に従うFV波形合成方法の利点は、
安静呼吸からのGV曲線が得られておれば、最大呼吸か
らFV曲線を得るための流量、気量、測定中、測定が中
断失敗しても、合成FV曲線が描けるところにある。F
V曲線を得るために、測定をわざわざ繰返すことなく、
FVより被験者が容易に得られるGVからFV曲線が合
成できる。従って、最大呼出測定の回数を少なくするこ
とができ、老人、病人の負担を軽減する。また必ずしも
呼出を、最後まで行う必要がなく、測定時間の短縮も望
める。
【0025】実測したFV,GV曲線の一例を図5に示
す。図中、XはFVの急速減衰領域でのGVとの交差点
で、図4の点8に対応する。YはGVの終点、最大呼気
位を表し、図4の点10に対応する。この例では、図4
の場合と全く同様にFVに、XにおいてGVを繋げば、
合成FV曲線を得ることができる。
【0026】さらに、合成したFV曲線を基にしてdV
(気量)/dF(流量)指標を演算、プロットすると、
たとえば図6に示すように、dV/dF分布曲線12を
得る。図6は、dV/dF曲線12、実測FV曲線1、
近似した2次曲線13(後述)を表す。図5,6に表示
されている曲線例は、それぞれ表1、表2に示す実測デ
ータに由来する。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】前記のように、FV波形の合成、さらに解
析を行い、各種パラメータ(たとえばdV/dF)を算
出し、肺機能を評価、機能不全の要因の同定を通して、
究極的には、ライフスタイルを含めた健康管理が可能と
なる。以下に2,3の実施態様を挙げてこの概念に基づ
く本発明の実施について説明する。
【0030】2.FV波形の2次曲線への近似 図3において、FV曲線の下行脚を示す曲線1〜4は次
式1を用いて2次曲線に近似することができる。
【0031】 y = a0 + a1・X + a2・x2 …(1) 式1において、yは流量であり、xは相対気量Rであ
り、a0は定数である。式中の定数項a0、1次項の係
数a1,2次項の係数a2をそれぞれ計算し、a1を縦
軸、a2を横軸としてプロットすれば、図7のようにな
る。図中、ライン14,15は下記のデータ(表3)に
基づくものである。ライン16は気管支喘息発作時の直
線を示す。
【0032】
【表3】
【0033】a1,a2を求める演算を図8に従い、以
下に略述する。図8は図1に示される処理回路23を係
数決定に応用する場合の動作を説明するためのフローチ
ャートである。ステップn1からステップn2に移り、
流量計22によって測定された流量の時間経過を測定
し、次のステップn3において気量と流量とを対応付け
てメモリ24にストアする。処理回路23はメモリ24
にストアされている流量気量曲線の下行脚のピーク位置
を検出し、そのときの最大流量PEFRおよびそのとき
の気量V1(図3参照)を求める。ステップn5では、
流量気量曲線の気量に関して、相対気量または絶対気量
のいずれかの選択をする。相対気量Rは、式2で示され
る。
【0034】 R=VCX/VC1 …(2) ここでVC1は、図3において下行脚のピーク時の気量
V1から最大呼気位(RV位)までの気量であり、 VC1=VC−V1 …(3) VCXは、それらの点A(PEFR位),B(RV位)
間におけるRV位からさかのぼる気量を示す。したがっ
て前述の相対気量は、下行脚のピーク時の気量VC1を
1.0とし、RV位を零としたときの気量の度合いを表
している。このような相対気量を採用することによっ
て、多数の被験者相互間の下行脚の評価を相対的に行う
ことができる。絶対気量というのは、各被験者固有の気
量であって、絶対気量に基づく演算をすることによっ
て、各被験者毎の評価を行うことができる。
【0035】このようにして相対気量Rと、それに対応
する流量との組合わせを求めた後、ステップn6におい
て、求められた相対気量と流量とから、式1の2次式の
あてはめを行う。
【0036】ステップn7では、下行脚にあてはめられ
た2次式の1次項の係数a1と2次項の係数a2とを演
算した結果の値を採用して、次のステップn8では、図
7に示される表示面上の座標位置+(a2,a1)を表
示する。こうしてステップn9では一連の動作を終了す
る。なお、ステップn5で絶対気量が選択されたときに
は、式1のxは、絶対気量となる。
【0037】このようにして求めた被験者の2次式曲線
を実測のFV曲線と図6中で対比してある。図中、ライ
ン13が計算された2次式曲線を示し、曲線1が実測曲
線である。
【0038】なお、10次式まで高次の回帰式を求めて
下行脚にあてはめることが可能であるが、2次回帰式で
あてはめても、たとえば6次回帰式であてはめても、近
似度にほとんど差がないので、実務上、簡便な2次式で
近似することが好ましい。
【0039】3.R ATの算出 次に、係数勾配指数(RAT)を算出する。前記のように
式1の1次項係数a1と2次項係数a2を計算し、2次
元座標軸にa1を縦軸、a2を横軸として表せば図9の
ようになる。原点O点P(a2,a1)を結ぶ直線OP
が横軸(a2軸)となす角をθとすれば θ=tan-1(a1/a2) …(4) となる。θを度で表し、a1とa2の正負によって異な
る次の式で表されたものを係数勾配指数(RAT)とす
る。
【0040】 RAT=θ°/180° (a1>0,a2>0:第I象限) …(5) RAT=1+(θ°/180°) (a1>0,a2<0:第II象限) …(6) RAT=−(1−θ°/180°) (a1<0,a2<0:第III象限) …(7) RAT=θ°/180° (a1<0,a2>0:第IV象限) …(8) 1秒率FEV1.0%(FEVとも略する)は、できるだ
け多くを呼気し、これをできるだけ速やかに呼気として
排出したときの最初の1秒間の呼気量と全呼気量(努力
肺活量)との比(百分率)で表示されるので、図1で説
明したスパイロメータによって求めることができる。パ
イロメーターからのデータに基づいて、FEV,RAT
求める演算を図10に従い、以下に略述する。
【0041】図10は、図1に示されるFEV,RAT
関する処理回路23の動作を説明するためのフローチャ
ートである。ステップp1でスタートすると、処理回路
23内の時計がスタートし、同時に流量計22から呼気
10ml毎に信号が送られてくる。ステップp2で気量
と時間とから10ml毎の流量を計算し、ステップp3
で気量と流量とをメモリ24に記憶する。ステップp4
で1秒経過したかどうかを判断し、1秒が経過しておれ
ば、ステップp5でその時までの気量を1秒量として計
算し、ステップp6でメモリ24に記憶する。ステップ
p9で流量が0になったかどうかを判断し、流量が0に
なっておれば気量が最大呼気位の残量となったと判断
し、ステップp10で全呼気量(努力肺活量)を計算
し、ステップp11でメモリ24に記憶する。ステップ
p9で流量が0にならなければ流量が0になるまでステ
ップp7とステップp8とを繰返す。ステップp12で
メモリ24に記憶されている流量と気量とからFV曲線
を求め、ステップp13でこれを記録紙27上に記録す
る。ステップp14でFV曲線を2次曲線で近似させ、
第1次項と第2次項との係数を求め、さらにRATを求
め、ステップp15でこれをメモリ24に記憶する。ス
テップp16で記憶されている1秒量と努力肺活量とか
らFEVを求める。ステップp17でこのFEVとRAT
とをグラフ化し、ステップp18でこれを記録紙27上
に記録する。ステップp19で一連の操作を終了する。
なお、目視表示手段25には、画面を2分して、一方に
FV曲線が、他方にはFEVとRATとの関係を示すグラ
フが表示され、切換スイッチにより、いずれか一方を拡
大表示もできる。
【0042】4.FEVとR ATとの相関関係 こうして求められたFEVとRATとを縦軸、横軸として
表示したものが、図11である。この図では、FEVと
して努力肺活量の代わりに予測肺活量VCPを用いてあ
るので、FEV(VCP)として表す。ここで予測肺活
量とは実測肺活量とは異なり、被験者の年令、身長から
予測した肺活量である。図11中、ライン17は非喫煙
者で健康な被験者のものを示し、ライン18,19は非
喫煙者で気導閉塞を起こしやすい被験者のものを示す。
特に、ライン18は、上気道を主体に閉塞を起こしやす
いタイプのものである。一般に、各ラインは左下がりで
左下に行くに従って、気道閉塞性の病変が悪化する傾向
を示す。さらに、曲線SAは健康人(すなわち、気道変
化を起こしにくい人)が喫煙をした場合に該当し、曲線
SBは、気道閉塞を起こしやすい人が喫煙をした場合に
該当する。
【0043】第2象眼下方(図11左下)の領域は病変
が進行しており、入院して治療が必要な状態である。
【0044】図11に表されるRATとFEV(VCp
の関係をプロットするのに使用したデータの一例を表4
に示す。
【0045】
【表4】
【0046】縦軸としてFEV(VCp)の代わりにF
EV(g)(努力肺活量)を採用し、またはFEV
(t)(吸気肺活量)を採用すると、両者ともに図12
のようになる。図中、ライン20,21および22は図
11においてライン17,18,19にそれぞれ対応す
る。したがってライン20は非喫煙者で健康な被験者の
ものを表す。図12に表されるRATとFEV(g)また
はFEV(t)との関係をプロットするのに使用したデ
ータの例を表5に示す。
【0047】
【表5】
【0048】図10において、1秒量としてFEV
(g),FEV(t),FEV(VCp)とすべて計算
し、ステップl6でメモリに記憶しておけば、随意に各
々のFEV,RATグラフを得られる。これはたとえばフ
ァンクションキーを押すことにより、FEV(g)→F
EV(t)→FEV(VCp)とサイクルするように設
定できる。したがって、所望の1秒率(FEV)とRAT
の関係がグラフ表示でき、詳細な評価、解析が可能であ
る。
【0049】5.換気能力の評価 本発明に従うライフスタイル管理のためのFEV,RAT
の相関関係の利用について、さらに説明する。
【0050】前述のように、本発明の構成に従って、F
EV(たとえばFEV(g))とRATとの関係を再度グ
ラフ表示する。図13参照。これ自身は、前述のように
気導閉塞性、気道過敏性の評価に有用であり、被験者の
病変管理を可能にする。
【0051】さらに、FEVおよびRATを基準にして、
ゾーン化する。ライン20の右上方領域とRAT≧0.2
以上から成るゾーンをゾーンAと定義する。このゾーン
にある被験者は健康状態にある。FEV80以上、RAT
≧0のゾーンの内ゾーンAを除外した部分をゾーンBと
定義する。このゾーンにある被験者は、ライフスタイル
の変更をした方がよい。FEV70以上80以下、かつ
AT≧0のゾーンとFEV70以上、RAT≦0のゾーン
を併せ部分をゾーンCと定義する。このゾーンにある被
験者は、疾病のスクリーニングが必要である。FEV5
5以上70以下のゾーンをゾーンD1と定義する。この
ゾーンにある被験者は疾病の管理を要する。FEV40
以上55以下のゾーン,FEV40以下のゾーンを夫々
をゾーンD2,D3と定義する。このゾーンにある被験者
は入院、通院を要するし、救急処置が必要な場合もあ
る。このようにライフスタイル管理を含めた換気能力評
価ができる。
【0052】6.換気能力・ガス交換機能の総合的評価 次いで、本発明に従うライフスタイル管理による健康管
理のための換気能力、ガス交換機能(能力とも呼ぶ)の
総合評価について説明する。
【0053】前記の実施態様はRATとFEV(換気能
力)との関係からライフスタイル管理を目指したもので
あるが、それにガス交換能力(P′co,D′LCO,D′
LCO/V′A,P′co(22),D′Lco(22),D′LCO/V′
A(22),SPO2)をパラメータとして加え3次元的に評
価すると、呼吸機能検査指標と健康管理がより論理的に
関連づけられる。
【0054】図14は、肺のガス交換機能の指標として
のCO肺拡散能力D′LCOまたはDLCOと、そのときの肺
胞気量VAまたはHeの稀釈からVA′とを求めて、値
D′LCO/VA′またはDLCO/VAを演算して求めるため
の手法を説明するための図である。
【0055】CO肺拡散能力D′LCOまたはDLCOの測定
方法は、1回呼吸(single breath)法が採用され、こ
れは、息こらえ(breath holding)法ともいわれてい
る。被験者は、最大呼気位RVから最大吸気位TLCま
で一挙に混合ガスを吸入し、この位置で吸気の始めから
正確に10秒間の呼吸停止をさせる。その後、急速に最
大呼出させ、最初の750mLを捨てて、残りの呼気ガ
スをサンプルバッグ39(次の図15参照)に集めてガ
ス分析を行う。前記混合ガスは、0.3%CO、10%
He、20%O2および70%N2の4者混合ガスであ
る。
【0056】COは肺でとられるのでFACOは時間とと
もに減少するが、Heは肺でとられないので時間によっ
て変わらない。呼出He濃度をFAHeとすると、t=0
におけるFACO(0)は FACO(0)=FICO・FAHe/FIHe …(9) として求められる。定義より DLCO=V″CO/PACO …(10) である。V″COはVCOの1階微分である。この式に V″CO=−dVCO(t)/dt PACO=PACO(t) …(11) を代入すると dVCO(t)/dt=−DLCO・PACO(t) …(12) となる。ここで、 VCO(t)=FACO(t)・VA(t) …(13) であるから、 dVCO(t)/dt=FACO(t)・dVA(t)/dt +VA(t)・dFACO(t)/dt …(14) であり、 VA(t)=一定 …(15) なら、 dVA(t)/dt=0 …(16) であるから dVCO(t)/dt=VA・dFACO(t)/dt …(17) また PACO(t)=(PB−47)FACO(t) …(18) この2つを上式に代入すると
【0057】
【数1】
【0058】これがKroghの式である。tを秒にす
ると、
【0059】
【数2】
【0060】FACO(0)に上式9を代入すると、
【0061】
【数3】
【0062】VAの単位はmlSTPDで、t=10秒
として、DLCO(ml・min-1・torr-1)を計算
で求めることができる。
【0063】DLCOは式21で計算されるが、VAの求め
方に2通りある。第1の求め方は、DLCO測定時の吸入
気量(VI)に予め測定しておいた残気量(RV)を加
えて、肺胞気量(VA)を求める。通常RV位からTL
C位までの吸入なのでVIは吸気肺活量に、VAは全肺気
量(TLC)にほぼ等しい値となる。第2の求め方は、
LCOの測定時のHeの稀釈から次式でVAを測定する方
法がある。この場合には通常のVAと区別するために、
A′で表すのが一般的である。
【0064】 FIHe(VI−VD)=FAHe・VA′ …(22) の関係が成立する。これより、 VA′=FIHe(VI−VD)/FAHe …(23) となる。この場合VIに比べるとVDはきわめて小さいの
で、 VI−VD≒VI …(24) とすることができる。
【0065】 VA′=VI・FIHe/FAHe …(25) でVA′を求める。V′を式21のVAに代入した場合
D′LCOとして、通常のDLCOと区別する。
【0066】一酸化炭素較差CO分圧P′COおよびP′
co(22)が次式26,27で示される。
【0067】
【数4】
【0068】 P′CO(22)=(P′co/BMI)×22 …(27) 前式中、BMIはBody Mass Indexの略
で肥満度を表し、体重(kg)/身長(m)2で算出さ
れる指標である。
【0069】したがってP′co(22)は標準体重基準化
P′coとも呼ばれる。
【0070】同様にD′LCO,D′LCO/VAも次式2
8,29に従い、標準体重基準化することができる。
【0071】 D′LCO(22)=(D′LCO/BMI)×22 …(28) D′LCO/V′A(22)=(D′LCO/V′A/BMI)×22 …(29) D′LCO(22),D′LCO/V′A(22)は夫々標準体重基準
化D′LCO(22),D′LCO/V′A(22)とも呼ばれる。
【0072】式26、肺胞におけるガス交換状態の推移
を表し、単位時間当りの一酸化炭素の分圧差で、単位は
mTorr/secである。式26の第1項(0.30
/FICO)は、吸気ガス中の一酸化炭素濃度を0.30
(%)に補正する項である。第2項(PB−47)は、
肺中における全乾ガスの圧力である。第3項の前半{F
ICO×FAHe/FIHe}は、初期(t=0)における肺中
の一酸化炭素の濃度であり、FACOは、終期における肺
中の一酸化炭素の濃度である。これらに(PB−47)
を掛けたものが肺中の初期と終期との一酸化炭素の分圧
である。第4項の分子10は、圧力をTorrからmT
orr(ミリトール)にするために1000倍し、ガス
濃度が%表示であるので100で割ったもの、すなわち
1000/100=10である。
【0073】前述のように、式27は標準体重に基準化
した単位時間当たりの一酸化炭素の分圧差で単位はmT
ORR/secである。
【0074】式27の第1項は単位BMI当たりのP′
coで身長(m)と体重(kg)で補正して、他と比較
できる利点を有する。
【0075】図15は、本発明の一実施態様の全体の系
統図である。被験者の換気能力およびガス交換機能の同
時的な、したがって同一検査体系での測定を行うため
に、被験者は口に管21をくわえる。混合ガス源40か
らは第1切換え弁41に前記混合ガスを供給する。第1
切換え弁41には呼気の流量を計測する流量計22が接
続され、その流量計22の出力は処理回路23に与えら
れ、流量と気量とが時間経過に伴ってサンプリングされ
て読取られる。流量計22からの呼気は、管路42から
第2切換え弁43に導かれ、この第2切換え弁43は、
管路42からの呼気を管路44から大気放散し、または
管路45を経て可撓性のあるサンプリングバッグ39に
導く。バッグ39内の呼気のCO濃度は、CO濃度検出
手段46によって検出され、またHeの濃度はHe濃度
検出手段47によって検出され、それらの各濃度検出手
段46,47の出力は処理回路23に与えられる。
【0076】図16は、図15に示される処理回路23
の動作を説明するためのフローチャートである。ステッ
プo1からステップo2に移り、第1切換え弁41を第
1位置41aから第2位置41bに切換え、被験者は管
21を口にくわえた状態で混合ガス源40からの混合ガ
スを最大呼気位RVから最大吸気位TLCまで一挙に吸
入し、この位置で吸気の始めから正確に10秒間の呼吸
停止をさせる。次に、ステップo3において第1切換え
弁41を第1位置41aに切換え、このとき第2切換え
弁43は第1位置43aとしておき、急速に最大呼出さ
せる。このときステップo4では、流量計22による呼
気の流量の時間経過を測定し、メモリ24にストアす
る。ステップo5において呼気の最初から750mLを
測定し、その750mL分の呼気は、第2切換え弁43
の第1位置43aから管路44を経て大気放散される。
次のステップo6では、第2切換え弁43を第2位置4
3bに切換え、ステップo7では、残りの呼気ガスをバ
ッグ39に管路45を経て1000mLを貯留し、その
ときにおいてもまたステップo8では、流量計22の計
測値を時間経過に伴って測定してメモリ24にストアし
ておく。ステップo9では、ステップo7において10
00mLの計測後に、第1位置43aに切換えて、残り
の呼気を大気放散させ、このときにおいてもまた流量計
22の計測値は処理回路23からメモリ24にストアさ
れる。こうして気量と流量とが対応づけてメモリ24に
ストアされることになる。
【0077】処理回路23には陰極線管または液晶表示
素子などを用いた目視表示手段25が備えられ、その表
示面26には、前述の表示図面などを表示することがで
きる。また記録紙27に、既に測定してある流量気量曲
線が描かれているときには、その記録紙27を、光学的
に読取る読取手段28に供給してその記録紙27に記録
されている流量気量曲線を読取り、メモリ24にストア
することもまた可能である。
【0078】処理回路23は、ステップo10でメモリ
24にストアされている流量気量曲線の下行脚のピーク
位置を検出し、そのときの最大流量PEFRおよびその
ときの気量V1を求める。ステップo11では、流量気
量曲線の気量に関して、相対気量または絶対気量のいず
れかの選択をする。
【0079】このようにして相対気量Rと、それに対応
する流量との組合わせを求めた後、ステップo12にお
いて、求められた相対気量と流量とから、2次式のあて
はめを行う。
【0080】ステップo13では、下行脚にあてはめら
れた2次式の1次項の係数a1と2次項の係数a2とを
演算した結果の値を採用して、係数勾配指数RATを求め
る。次のステップo14に従って、1秒率FEVを計算
する。ステップo11で絶対気量が選択されたときに
は、2次式変数xは、絶対気量となる。
【0081】ステップo15では、D′LCO,D′LCO
V′A,D′LCO(22),D′LCO/V′A(22),P′CO
P′CO(22)等パラメータの演算を行い、ステップo
16では、図17に示されるような3次元表示を行う。
このようにして、図16のステップを用いて時系列的な
換気能力とガス交換機能とを測定することによって、図
17に示されるように、3次元の表示を行うことができ
る。このような図17に示される3次元表示は、表示手
段25によって達成される。
【0082】測定されたSPO2をステップo15で入
力し、この値もステップo16で3次元表示することが
できる。
【0083】FEV−RATの表示と同様にP′CO,P′
co(22),SPO2,D′LCO,D′LCO(22),D′LCO
V′A,D′LCO/V′A(22)をステップo15でメモリ
に記憶しておけば、随意にそれぞれをZ軸とする3次元
表示グラフが得られる。これは、たとえばファンクショ
ンキーを押すことにより、P′CO→P′CO(22)→D′
LCO→D′LCO(22)→D′LCO/VA→D′LCO/V′A(22)
→SPO2とサイクルするように設定する。
【0084】本発明の好ましい実施態様によれば、図1
6のステップo16で各種パラメータを3次元表示する
前にFEVとRATをまず2次元表示して、前記のように
被験者の属するゾーンを同定する。ゾーンにより、3次
元表示の際のZ軸パラメータとして P′CO,P′
CO(22),D′LCO,D′LCO(22),D′LCO/V′A,D′
LCO/V′A(22),SPO2の群の中から最も最適なガス
交換能力指標を選び、ステップo16で3次元表示を実
施する。
【0085】したがって、ステップo15で2次元表示
の結果から特定のパラメータのみを演算するような構成
とすることができるし、またすべてのパラメータを計算
後、メモリ24にストアし、所望のZ軸パラメータのみ
を取出し、3次元表示を完成するような構成とすること
ができる。いずれにしろ被験者の所属する健康グループ
により、所望のZ軸パラメータ(ガス交換能力)を選択
できる。こうして総合的なライフスタイル管理が可能と
なる。
【0086】以上、本発明の装置あるいは方法を実施例
を用いて説明したが、本発明の範囲は開示した具体例に
限定されない。
【0087】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、GV曲線
でFV曲線の波形を補完できるので、被験者のデータが
正常なFV曲線を描ける程、完全でなくとも、FV波形
解析に必要なFV波形が得られる。最大呼出測定の回数
が1〜2回程度でよく、被験者に頻繁な測定を強いるこ
とがないので、病人、老人等の負担が軽減される。また
健康者でも、最大吸気の後、最後まで最大呼出のできて
いない場合でも評価できるため、測定時間の短縮も期待
でき、検査能力の向上にも結びつく。FV波形の解析は
肺の換気機能の評価、肺疾患の補助診断等に有用であ
り、FV波形の合成によるFV波形解析は参考値ではあ
るがは健康管理、公衆衛生上極めて重要な意味を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】FV曲線を得るための装置の電気的な構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示す処理回路23を作動させFV曲線を
表示するときのフローチャートである。
【図3】被験者の呼気のFV曲線を模式的に示す図であ
る。
【図4】本発明に従い、FV曲線を合成する模式図であ
る。
【図5】FV,GV両曲線の一例を示す図である。
【図6】本発明に従いFV波形の解析、合成を行った一
例を表示した図である。
【図7】本発明に従う2次回帰式の係数相関図(a1,
a2)を示す図である。
【図8】本発明に従って、処理回路23を作動させa
1,a2を演算、表示するときのフローチャートであ
る。
【図9】本発明に従う2次曲線の1次項の係数a1と2
次項の係数a2と係数勾配指数RATの関係を表す図であ
る。
【図10】本発明に従って、処理回路23を作動させa
1,a2,RATを演算、表示するときのフローチャート
である。
【図11】本発明に従つて、FEV(VCp)とRAT
の関係を示す一例を表示した図である。
【図12】本発明に従ってFEV(g)またはFEV
(t)とRATの関係を表す一例を表示した図である。
【図13】本発明に従って、FEV/(g)とRATの相
関関係図をゾーン化して表示した図である。
【図14】本発明に従って、1回呼吸法を説明するため
の模式図である。
【図15】本発明の一実施態様の装置の全体の構成を示
す系統図である。
【図16】本発明に従って、処理回路23を作動させ、
AT,FEV,D′LCO/V′A,P′CO,P′CO(22)
D′LCO,D′LCO(22),D′LCO/V′A(22),を演算、
SPO2を入力してさらに3次元表示するときのフロー
チャートである。
【図17】本発明に従って、換気能力とガス交換機能を
3次元表示した図である。
【符号の説明】
21 管 22 流量系統 23 処理回路 24 メモリ 25 表示手段 26 表示面 27 記録紙 28 読取装置 40 混合ガス源 41 第1切換手段 43 第2切換手段 46 CO濃度検出手段 47 He濃度検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大吸気から最大呼出する時の流量気量
    (FV)曲線の一部分と、安静吸気から最大呼出する時
    の流量気量(GV)曲線の一部分とから波形を合成する
    ことを特徴とするFV波形解析のためのFV波形の合成
    方法。
  2. 【請求項2】 前記波形が流量気量曲線の下行脚である
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 FV曲線の一部分がFV曲線上、最大吸
    気位から流量の急速減衰領域でのFV,GV両曲線の交
    差点Xまでを表わし、そしてGV曲線の一部分が交差点
    Xから最大呼気位Yまでを表す請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 (a)被験者の呼気データに基づいて最
    大吸気から最大呼出するときの流量気量(FV)曲線
    と、安静吸気から最大呼出するときの流量気量(GV)
    曲線とを求め、 (b)流量を縦軸、気量を横軸としてFV曲線、GV曲
    線を2次元座標上に表示し、 (c)FV曲線の急速減衰領域でのGV曲線との交差点
    Xを定め、 (d)FV曲線の最大吸気位から流量最大位を経由して
    前記交差点Xまでの第1曲線部分を描き、 (e)GV曲線上、前記交差点XからGV曲線の最大呼
    気位Yまでの第2曲線部分を描き、そして(f)第1曲
    線部分と第2曲線部分をつなぐ、 前記(a)〜(f)のステップから成ることを特徴とす
    るFV波形解析のためのFV波形の合成方法。
  5. 【請求項5】 ステップ(d),(e),および(f)
    をステップ(b)の2次元座標と異なる2次元座標上で
    行う請求項4記載の方法。
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