JPH08172944A - ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装置 - Google Patents
ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装置Info
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- JPH08172944A JPH08172944A JP6326880A JP32688094A JPH08172944A JP H08172944 A JPH08172944 A JP H08172944A JP 6326880 A JP6326880 A JP 6326880A JP 32688094 A JP32688094 A JP 32688094A JP H08172944 A JPH08172944 A JP H08172944A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 芝草を植えたターフフィールドにおいて、芝
草にとって１番良い降雨状態が得られ、ターフフィール
ド内に支障物がなく、ターフフィールド下の配管敷設を
最小限とし、従来の芝床構造と比較して単純で配管敷設
費用も低減でき、水資源の節約並びに排水面での環境保
護にも寄与できるようにする。 【構成】 ターフフィールド上に水を散布する拡散放水
ガン１０を、ターフフィールドの外に備える。床構造１
は、芝草２が植えられる砂地層３と、その下の高浸透性
材層４と、その下でターフフィールドの周囲へ水を導く
水勾配を有する防水シート層５とからなる。給排水装置
は、ターフフィールドの周囲に配管されて、防水シート
層５の水勾配に沿って導かれた水を集める集水管６と、
その水を貯える貯水槽７と、この貯水槽７から拡散放水
ガン１０に水を供給する給水ポンプ８と、外部に水を排
出する限外膜フィルター１３付きの排水管１２とを備え
る。
草にとって１番良い降雨状態が得られ、ターフフィール
ド内に支障物がなく、ターフフィールド下の配管敷設を
最小限とし、従来の芝床構造と比較して単純で配管敷設
費用も低減でき、水資源の節約並びに排水面での環境保
護にも寄与できるようにする。 【構成】 ターフフィールド上に水を散布する拡散放水
ガン１０を、ターフフィールドの外に備える。床構造１
は、芝草２が植えられる砂地層３と、その下の高浸透性
材層４と、その下でターフフィールドの周囲へ水を導く
水勾配を有する防水シート層５とからなる。給排水装置
は、ターフフィールドの周囲に配管されて、防水シート
層５の水勾配に沿って導かれた水を集める集水管６と、
その水を貯える貯水槽７と、この貯水槽７から拡散放水
ガン１０に水を供給する給水ポンプ８と、外部に水を排
出する限外膜フィルター１３付きの排水管１２とを備え
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、芝草を植えたサッカー
フィールド等のターフフィールド用の散水装置と床構造
と、これらの散水装置および床構造を備えた給排水装置
に関するものである。
フィールド等のターフフィールド用の散水装置と床構造
と、これらの散水装置および床構造を備えた給排水装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】芝草を植えたサッカーフィールド等のタ
ーフフィールドにおいて、従来は、芝草への散水を人手
またはスプリンクラーにより行っていた。特に、ターフ
フィールドは広いことから、スプリンクラーを設けるこ
とが多く、即ち、ターフフィールド内に多数のスプリン
クラーを設置するとともに、ターフフィールド下に給水
用配管を敷設していた。
ーフフィールドにおいて、従来は、芝草への散水を人手
またはスプリンクラーにより行っていた。特に、ターフ
フィールドは広いことから、スプリンクラーを設けるこ
とが多く、即ち、ターフフィールド内に多数のスプリン
クラーを設置するとともに、ターフフィールド下に給水
用配管を敷設していた。
【０００３】また、従来の芝床構造は、砂を主体とした
ものであり、その排水構造としては、自然排水構造、調
整排水構造、強制排水構造がある。そして、施工方法と
しては、自然排水のＵＳＧＡ方式、自然排水のカリフォ
ルニア方式、調整・強制排水のＰＡＴ方式、調整・強制
排水のセルシステム方式がある。
ものであり、その排水構造としては、自然排水構造、調
整排水構造、強制排水構造がある。そして、施工方法と
しては、自然排水のＵＳＧＡ方式、自然排水のカリフォ
ルニア方式、調整・強制排水のＰＡＴ方式、調整・強制
排水のセルシステム方式がある。
【０００４】ＵＳＧＡ方式は、排水管の上に砂利層、保
水力を高めるための粗砂層を設け、その上の砂層に芝草
を植えたものである。カリフォルニア方式の改良型は、
排水管の上の全ての層を同一の砂にて造成して芝草を植
えるとともに、その床構造全体を防水シートで囲んで排
水を１カ所に集中させるようにしたものである。ＰＡＴ
方式は、基本的には、カリフォルニア方式（改良型）と
同様の構造に加えて、排水管にサクションポンプを接続
し、強制的に排水を行うとともに、土中給水を行うこと
も可能としたものである。セルシステム方式は、基本的
には、ＰＡＴ方式と同様で、１つのフィールドを防水シ
ートで囲んだ細かい部分（セル）に分割して、強制的に
給排水制御を行うようにしたものである。
水力を高めるための粗砂層を設け、その上の砂層に芝草
を植えたものである。カリフォルニア方式の改良型は、
排水管の上の全ての層を同一の砂にて造成して芝草を植
えるとともに、その床構造全体を防水シートで囲んで排
水を１カ所に集中させるようにしたものである。ＰＡＴ
方式は、基本的には、カリフォルニア方式（改良型）と
同様の構造に加えて、排水管にサクションポンプを接続
し、強制的に排水を行うとともに、土中給水を行うこと
も可能としたものである。セルシステム方式は、基本的
には、ＰＡＴ方式と同様で、１つのフィールドを防水シ
ートで囲んだ細かい部分（セル）に分割して、強制的に
給排水制御を行うようにしたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ターフフィールドの散水方法では、人手またはスプリン
クラーによるものであり、芝草にとって１番良い降雨状
態にならないという欠点があった。また、スプリンクラ
ーの放水孔がターフフィールド内にあるため、これが競
技に支障を来すという欠点もあった。そして、従来の芝
床構造では、給排水のための配管をターフフィールド下
に敷設しなければならず、その配管施工並びに構成が複
雑となり、高価なものとなってしまう欠点がある。さら
に、強制排水式のものはその制御管理が複雑となってし
まう。
ターフフィールドの散水方法では、人手またはスプリン
クラーによるものであり、芝草にとって１番良い降雨状
態にならないという欠点があった。また、スプリンクラ
ーの放水孔がターフフィールド内にあるため、これが競
技に支障を来すという欠点もあった。そして、従来の芝
床構造では、給排水のための配管をターフフィールド下
に敷設しなければならず、その配管施工並びに構成が複
雑となり、高価なものとなってしまう欠点がある。さら
に、強制排水式のものはその制御管理が複雑となってし
まう。
【０００６】そこで、本発明の目的は、芝草を植えたタ
ーフフィールドにおいて、芝草にとって１番良い降雨状
態が得られ、ターフフィールド内に支障物がなく、ター
フフィールド下の配管敷設を最小限とするようにした散
水装置を提供するとともに、従来の芝床構造と比較して
単純で配管敷設費用も低減できるようにした床構造を提
供し、併せて水資源の節約並びに排水面での環境保護に
も寄与できるようにした給排水装置を提供することにあ
る。
ーフフィールドにおいて、芝草にとって１番良い降雨状
態が得られ、ターフフィールド内に支障物がなく、ター
フフィールド下の配管敷設を最小限とするようにした散
水装置を提供するとともに、従来の芝床構造と比較して
単純で配管敷設費用も低減できるようにした床構造を提
供し、併せて水資源の節約並びに排水面での環境保護に
も寄与できるようにした給排水装置を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項１記載の発明は、芝草を植えたターフフィールド
用の散水装置であって、前記ターフフィールド上に水を
散布する散水部材を、前記ターフフィールドの外に備え
た構成を特徴としている。
請求項１記載の発明は、芝草を植えたターフフィールド
用の散水装置であって、前記ターフフィールド上に水を
散布する散水部材を、前記ターフフィールドの外に備え
た構成を特徴としている。
【０００８】また、請求項２記載の発明は、芝草を植え
たターフフィールド用の床構造であって、前記芝草が植
えられる砂地層と、この砂地層の下に形成される高浸透
性材層と、この高浸透性材層の下面に設けられ、かつ、
前記ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有する
防水シート層と、を備えた構成を特徴としている。
たターフフィールド用の床構造であって、前記芝草が植
えられる砂地層と、この砂地層の下に形成される高浸透
性材層と、この高浸透性材層の下面に設けられ、かつ、
前記ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有する
防水シート層と、を備えた構成を特徴としている。
【０００９】そして、請求項３記載の発明は、芝草を植
えたターフフィールド用の給排水装置であって、請求項
１記載の前記散水装置と、請求項２記載の前記床構造と
を備えるとともに、前記ターフフィールドの周囲に配管
され、前記防水シート層の前記水勾配に沿って導かれた
水を集める集水管と、この集水管を流れる水を貯える貯
水槽と、この貯水槽から前記散水装置に水を供給する給
水装置と、前記貯水槽から外部に水を排出する限外濾過
機能付きの排水装置と、を備えた構成を特徴としてい
る。
えたターフフィールド用の給排水装置であって、請求項
１記載の前記散水装置と、請求項２記載の前記床構造と
を備えるとともに、前記ターフフィールドの周囲に配管
され、前記防水シート層の前記水勾配に沿って導かれた
水を集める集水管と、この集水管を流れる水を貯える貯
水槽と、この貯水槽から前記散水装置に水を供給する給
水装置と、前記貯水槽から外部に水を排出する限外濾過
機能付きの排水装置と、を備えた構成を特徴としてい
る。
【００１０】
【作用】請求項１記載の発明によれば、ターフフィール
ド上に水を散布する散水部材を、ターフフィールドの外
に備えた散水装置なので、芝草にとって１番良い降雨状
態が得られ、しかも、ターフフィールド内に散水部材が
ないことから、競技の支障になることはなく、さらに、
散水部材への給水のためのターフフィールド下への配管
敷設も不要となる。
ド上に水を散布する散水部材を、ターフフィールドの外
に備えた散水装置なので、芝草にとって１番良い降雨状
態が得られ、しかも、ターフフィールド内に散水部材が
ないことから、競技の支障になることはなく、さらに、
散水部材への給水のためのターフフィールド下への配管
敷設も不要となる。
【００１１】また、請求項２記載の発明によれば、芝草
が植えられる砂地層の下に高浸透性材層を設けて、その
下面に、ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有
する防水シート層を設けた床構造なので、排水のための
ターフフィールド下への配管敷設が不要となり、従来の
芝床構造と比較して単純なものとなる。しかも、高浸透
性材層を設けているので、水引きが早く、高温多湿の土
地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少な
い。
が植えられる砂地層の下に高浸透性材層を設けて、その
下面に、ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有
する防水シート層を設けた床構造なので、排水のための
ターフフィールド下への配管敷設が不要となり、従来の
芝床構造と比較して単純なものとなる。しかも、高浸透
性材層を設けているので、水引きが早く、高温多湿の土
地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少な
い。
【００１２】そして、請求項３記載の発明によれば、タ
ーフフィールドの周囲に配管された集水管に、請求項２
記載の床構造における防水シート層の水勾配に沿って導
かれた水を集めてから、その水を貯水槽に貯えた後、給
水装置により請求項１記載の散水装置に水を供給する一
方、限外濾過機能付きの排水装置により外部に水を排出
する給排水装置なので、中水道リサイクルシステムとす
ることができるとともに、薬剤除去による排水により農
薬汚染を防止できる。
ーフフィールドの周囲に配管された集水管に、請求項２
記載の床構造における防水シート層の水勾配に沿って導
かれた水を集めてから、その水を貯水槽に貯えた後、給
水装置により請求項１記載の散水装置に水を供給する一
方、限外濾過機能付きの排水装置により外部に水を排出
する給排水装置なので、中水道リサイクルシステムとす
ることができるとともに、薬剤除去による排水により農
薬汚染を防止できる。
【００１３】
【実施例】以下に、本発明に係るターフフィールド用の
散水装置および床構造と給排水装置の実施例を図１に基
づいて説明する。図１は本発明を適用した一例としての
ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装
置の構成を示すもので、１は芝床構造、２は芝草、３は
砂地層、４は高浸透性材層、５は防水シート層、６は集
水管、７は貯水槽、８は給水ポンプ、９は給水管、１０
は散水部材（拡散放水ガン）、１１は散布ノズル、１２
は排水管、１３は限外膜フィルターである。
散水装置および床構造と給排水装置の実施例を図１に基
づいて説明する。図１は本発明を適用した一例としての
ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装
置の構成を示すもので、１は芝床構造、２は芝草、３は
砂地層、４は高浸透性材層、５は防水シート層、６は集
水管、７は貯水槽、８は給水ポンプ、９は給水管、１０
は散水部材（拡散放水ガン）、１１は散布ノズル、１２
は排水管、１３は限外膜フィルターである。
【００１４】この実施例では、図示しない開閉式ドーム
によるサッカースタジアムにおけるターフフィールド
に、中水道を利用した給排水装置を適用している。先
ず、そのターフフィールド全面を形成する芝床構造１と
しては、芝草２を全面に植える川砂による砂地層３の下
に、例えば、サンライト（商品名）等の高浸透性を具備
する材料による高浸透性材層４を設けて、その下面に、
例えば、塩化ビニル製で中央部が高く周囲が低くなった
防水シートを用いて、ターフフィールドの周囲へ水を導
く水勾配を有する防水シート層５を設けてなる。このよ
うにして無排水管排水方式の芝床構造１を採用してい
る。
によるサッカースタジアムにおけるターフフィールド
に、中水道を利用した給排水装置を適用している。先
ず、そのターフフィールド全面を形成する芝床構造１と
しては、芝草２を全面に植える川砂による砂地層３の下
に、例えば、サンライト（商品名）等の高浸透性を具備
する材料による高浸透性材層４を設けて、その下面に、
例えば、塩化ビニル製で中央部が高く周囲が低くなった
防水シートを用いて、ターフフィールドの周囲へ水を導
く水勾配を有する防水シート層５を設けてなる。このよ
うにして無排水管排水方式の芝床構造１を採用してい
る。
【００１５】そして、ターフフィールドの周囲には、防
水シート層５の水勾配に沿って導かれた水を集める集水
管６を土中に配管敷設して、ターフフィールドの外部に
は、集水管６を流れる水を貯えるための、オゾン殺菌槽
を兼ねた貯水槽７を土中に埋設する。この貯水槽７に
は、必要に応じて中水道が適宜注入される。さらに、貯
水槽７には、その内部の水を汲み上げる給水ポンプ８
と、その汲み上げた水をターフフィールド外部に供給す
る給水管９とからなる給水装置を接続している。
水シート層５の水勾配に沿って導かれた水を集める集水
管６を土中に配管敷設して、ターフフィールドの外部に
は、集水管６を流れる水を貯えるための、オゾン殺菌槽
を兼ねた貯水槽７を土中に埋設する。この貯水槽７に
は、必要に応じて中水道が適宜注入される。さらに、貯
水槽７には、その内部の水を汲み上げる給水ポンプ８
と、その汲み上げた水をターフフィールド外部に供給す
る給水管９とからなる給水装置を接続している。
【００１６】この給水装置により水が供給される散水部
材である拡散放水ガン１０は、ターフフィールドの外部
に設置されている。即ち、開閉式ドームの屋根に沿っ
て、例えば、４〜６カ所に拡散放水ガン１０を取り付け
ておく。この拡散放水ガン１０は、複数（図示例では３
個）の散布ノズル１１，１１，１１を有するもので、こ
の散布ノズル１１，１１，１１から水を散布すること
で、ターフフィールド上の芝草２にほぼ均一に降雨状態
となって散水されるよう終端落下速度が設定されてい
る。
材である拡散放水ガン１０は、ターフフィールドの外部
に設置されている。即ち、開閉式ドームの屋根に沿っ
て、例えば、４〜６カ所に拡散放水ガン１０を取り付け
ておく。この拡散放水ガン１０は、複数（図示例では３
個）の散布ノズル１１，１１，１１を有するもので、こ
の散布ノズル１１，１１，１１から水を散布すること
で、ターフフィールド上の芝草２にほぼ均一に降雨状態
となって散水されるよう終端落下速度が設定されてい
る。
【００１７】また、貯水槽７には、施設外部の下水管へ
水を排出するための排水管１２が接続されるとともに、
この排水管１２に限外濾過機能を具備する限外膜フィル
ター１３が設置されている。このようにして排水装置が
構成されており、オゾン殺菌槽を兼ねた貯水槽７により
殺菌消毒されてから、さらに、限外膜フィルター１３に
より限外濾過処理、即ち、排水中のコロイド状物質、微
生物および高分子物質が分離処理されて、浄化された
後、排水される。
水を排出するための排水管１２が接続されるとともに、
この排水管１２に限外濾過機能を具備する限外膜フィル
ター１３が設置されている。このようにして排水装置が
構成されており、オゾン殺菌槽を兼ねた貯水槽７により
殺菌消毒されてから、さらに、限外膜フィルター１３に
より限外濾過処理、即ち、排水中のコロイド状物質、微
生物および高分子物質が分離処理されて、浄化された
後、排水される。
【００１８】以上のように、開閉式ドームによるサッカ
ースタジアムにおけるターフフィールドにおいて、開閉
式ドームの屋根に沿って拡散放水ガン１０を取り付ける
とともに、芝草２を植える川砂による砂地層３の下に高
浸透性材層４を設けて、その下面にターフフィールドの
周囲へ水を導く水勾配を有する防水シート層５を設けた
無排水管排水方式の芝床構造１を採用し、さらに、その
防水シート層５の水勾配に沿って導かれた水をターフフ
ィールド周囲の集水管６に集めてオゾン殺菌槽兼貯水槽
７に貯えてから、その水を給水装置（給水ポンプ８、給
水管９）によりターフフィールド外の拡散放水ガン１０
に供給し、また、排水装置（排水管１２、限外膜フィル
ター１３）により浄化してから排水するように構成した
ので、以下の効果を発揮することができる。
ースタジアムにおけるターフフィールドにおいて、開閉
式ドームの屋根に沿って拡散放水ガン１０を取り付ける
とともに、芝草２を植える川砂による砂地層３の下に高
浸透性材層４を設けて、その下面にターフフィールドの
周囲へ水を導く水勾配を有する防水シート層５を設けた
無排水管排水方式の芝床構造１を採用し、さらに、その
防水シート層５の水勾配に沿って導かれた水をターフフ
ィールド周囲の集水管６に集めてオゾン殺菌槽兼貯水槽
７に貯えてから、その水を給水装置（給水ポンプ８、給
水管９）によりターフフィールド外の拡散放水ガン１０
に供給し、また、排水装置（排水管１２、限外膜フィル
ター１３）により浄化してから排水するように構成した
ので、以下の効果を発揮することができる。
【００１９】開閉式ドームの屋根に沿って取り付けた
拡散放水ガン１０により散布ノズル１１，１１，１１か
らターフフィールド上の芝草２にほぼ均一に散水される
ので、芝草２にとって１番良い降雨状態となる。 ターフフィールド内には、従来のスプリンクラーのよ
うな散水部材が一切ないので、競技に支障を来す心配が
ない。 ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有する防
水シート層５を設けた無排水管排水方式の芝床構造１で
あり、ターフフィールドの下に給排水用の配管を敷設す
る必要がないので、従来の芝床構造と比較して単純で、
施工が簡単であり、施工コストが安くなり、複雑な管理
も必要ない。 芝草２を植える川砂による砂地層３と防水シート層５
との間に高浸透性材層４を設けた芝床構造１なので、水
分の分布がほぼ均一であり、水引きが早く、高温多湿の
土地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少な
い。 ターフフィールドに散布した水を貯水槽７に貯えて再
び拡散放水ガン１０からの散水に利用する中水道リサイ
クルシステムとしたので、水資源が節約される。 貯水槽７でオゾン殺菌し、限外膜フィルター１３によ
り限外濾過処理してから排水するので、薬剤除去による
排水として、農薬汚染を防止することができる。
拡散放水ガン１０により散布ノズル１１，１１，１１か
らターフフィールド上の芝草２にほぼ均一に散水される
ので、芝草２にとって１番良い降雨状態となる。 ターフフィールド内には、従来のスプリンクラーのよ
うな散水部材が一切ないので、競技に支障を来す心配が
ない。 ターフフィールドの周囲へ水を導く水勾配を有する防
水シート層５を設けた無排水管排水方式の芝床構造１で
あり、ターフフィールドの下に給排水用の配管を敷設す
る必要がないので、従来の芝床構造と比較して単純で、
施工が簡単であり、施工コストが安くなり、複雑な管理
も必要ない。 芝草２を植える川砂による砂地層３と防水シート層５
との間に高浸透性材層４を設けた芝床構造１なので、水
分の分布がほぼ均一であり、水引きが早く、高温多湿の
土地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少な
い。 ターフフィールドに散布した水を貯水槽７に貯えて再
び拡散放水ガン１０からの散水に利用する中水道リサイ
クルシステムとしたので、水資源が節約される。 貯水槽７でオゾン殺菌し、限外膜フィルター１３によ
り限外濾過処理してから排水するので、薬剤除去による
排水として、農薬汚染を防止することができる。
【００２０】なお、以上の実施例においては、開閉式ド
ームによるサッカースタジアムにおけるターフフィール
ドに適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の屋外スタジアムのターフフィールドに適用して
もよい。また、散水部材としての拡散放水ガンの設置の
仕方や芝床構造に用いる高浸透性材の種類等も任意であ
り、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更
可能であることは勿論である。
ームによるサッカースタジアムにおけるターフフィール
ドに適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の屋外スタジアムのターフフィールドに適用して
もよい。また、散水部材としての拡散放水ガンの設置の
仕方や芝床構造に用いる高浸透性材の種類等も任意であ
り、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更
可能であることは勿論である。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明に係
るターフフィールド用散水装置によれば、ターフフィー
ルド上に水を散布する散水部材を、ターフフィールドの
外に備えたため、芝草にとって１番良い降雨状態を得る
ことができる上、ターフフィールド内に散水部材がない
ので、競技の支障になることはなく、さらに、散水部材
への給水のためのターフフィールド下への配管敷設を不
要とすることができる。従って、ターフフィールドにお
いて、芝草の生育管理上の面から有利なものとなり、タ
ーフフィールド下への配管敷設が不要となることから、
施工コストを低減することができる。
るターフフィールド用散水装置によれば、ターフフィー
ルド上に水を散布する散水部材を、ターフフィールドの
外に備えたため、芝草にとって１番良い降雨状態を得る
ことができる上、ターフフィールド内に散水部材がない
ので、競技の支障になることはなく、さらに、散水部材
への給水のためのターフフィールド下への配管敷設を不
要とすることができる。従って、ターフフィールドにお
いて、芝草の生育管理上の面から有利なものとなり、タ
ーフフィールド下への配管敷設が不要となることから、
施工コストを低減することができる。
【００２２】また、請求項２記載の発明に係るターフフ
ィールド用床構造によれば、芝草が植えられる砂地層の
下に高浸透性材層を設けて、その下面に、ターフフィー
ルドの周囲へ水を導く水勾配を有する防水シート層を設
けたため、排水のためのターフフィールド下への配管敷
設を不要とすることができ、従来の芝床構造と比較して
単純なものにすることができる。従って、ターフフィー
ルドの施工コストを低減することができる。しかも、高
浸透性材層を設けたため、水引きが早く、高温多湿の土
地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少ない
といった利点も発揮できる。従って、ターフフィールド
において、芝草の生育管理上の面から有利なものとな
る。
ィールド用床構造によれば、芝草が植えられる砂地層の
下に高浸透性材層を設けて、その下面に、ターフフィー
ルドの周囲へ水を導く水勾配を有する防水シート層を設
けたため、排水のためのターフフィールド下への配管敷
設を不要とすることができ、従来の芝床構造と比較して
単純なものにすることができる。従って、ターフフィー
ルドの施工コストを低減することができる。しかも、高
浸透性材層を設けたため、水引きが早く、高温多湿の土
地においては、乾燥状態を保ち、病害虫の発生が少ない
といった利点も発揮できる。従って、ターフフィールド
において、芝草の生育管理上の面から有利なものとな
る。
【００２３】そして、請求項３記載の発明に係るターフ
フィールド用給排水装置によれば、ターフフィールドの
周囲に配管された集水管に、請求項２記載の床構造にお
ける防水シート層の水勾配に沿って導かれた水を集めて
から、その水を貯水槽に貯えた後、給水装置により請求
項１記載の散水装置に水を供給する一方、限外濾過機能
付きの排水装置により外部に水を排出するため、中水道
リサイクルシステムとすることができるとともに、薬剤
除去による排水により農薬汚染を防止することができ
る。従って、ターフフィールドにおいて、水資源を節約
することができるとともに、排水面での環境保護にも寄
与することができる。
フィールド用給排水装置によれば、ターフフィールドの
周囲に配管された集水管に、請求項２記載の床構造にお
ける防水シート層の水勾配に沿って導かれた水を集めて
から、その水を貯水槽に貯えた後、給水装置により請求
項１記載の散水装置に水を供給する一方、限外濾過機能
付きの排水装置により外部に水を排出するため、中水道
リサイクルシステムとすることができるとともに、薬剤
除去による排水により農薬汚染を防止することができ
る。従って、ターフフィールドにおいて、水資源を節約
することができるとともに、排水面での環境保護にも寄
与することができる。
【図１】本発明を適用した一例としてのターフフィール
ド用の散水装置および床構造と給排水装置を示す概略構
成図である。
ド用の散水装置および床構造と給排水装置を示す概略構
成図である。
１ 芝床構造 ２ 芝草 ３ 砂地層 ４ 高浸透性材層 ５ 防水シート層 ６ 集水管 ７ 貯水槽 ８ 給水ポンプ ９ 給水管 １０ 散水部材（拡散放水ガン） １１ 散布ノズル １２ 排水管 １３ 限外膜フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作田 幸弘 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 上原 康行 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 南 浩志 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 奥 裕之 東京都杉並区荻窪２丁目42番33号 (72)発明者 柏木 健一郎 千葉県千葉市若葉区西都賀５丁目１番29号
Claims (3)
- 【請求項１】 芝草を植えたターフフィールド用の散水
装置であって、 前記ターフフィールド上に水を散布する散水部材を、前
記ターフフィールドの外に備えたことを特徴とするター
フフィールド用散水装置。 - 【請求項２】 芝草を植えたターフフィールド用の床構
造であって、 前記芝草が植えられる砂地層と、 この砂地層の下に形成される高浸透性材層と、 この高浸透性材層の下面に設けられ、かつ、前記ターフ
フィールドの周囲へ水を導く水勾配を有する防水シート
層と、を備えたことを特徴とするターフフィールド用床
構造。 - 【請求項３】 芝草を植えたターフフィールド用の給排
水装置であって、 請求項１記載の前記散水装置と、請求項２記載の前記床
構造とを備えるとともに、 前記ターフフィールドの周囲に配管され、前記防水シー
ト層の前記水勾配に沿って導かれた水を集める集水管
と、 この集水管を流れる水を貯える貯水槽と、 この貯水槽から前記散水装置に水を供給する給水装置
と、 前記貯水槽から外部に水を排出する限外濾過機能付きの
排水装置と、を備えたことを特徴とするターフフィール
ド用給排水装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6326880A JPH08172944A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6326880A JPH08172944A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08172944A true JPH08172944A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18192778
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6326880A Pending JPH08172944A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ターフフィールド用の散水装置および床構造と給排水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08172944A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-12-28 JP JP6326880A patent/JPH08172944A/ja active Pending
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