JPH08172528A - 画像形成装置、画像形成システム、および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、および画像形成方法

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JPH08172528A
JPH08172528A JP6335050A JP33505094A JPH08172528A JP H08172528 A JPH08172528 A JP H08172528A JP 6335050 A JP6335050 A JP 6335050A JP 33505094 A JP33505094 A JP 33505094A JP H08172528 A JPH08172528 A JP H08172528A
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JP
Japan
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image forming
forming apparatus
image
input
information
Prior art date
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JP6335050A
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English (en)
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Mamoru Tanaka
守 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置に多大な費用を必要とせずに高
品質な画像を形成できるようにする。 【構成】 電子計算機の機能を有する電子情報機器と画
像形成装置とを接続し、該画像形成装置は、該画像形成
装置の入出力偏差特性情報を予め記憶しておき、前記電
子情報機器が前記記憶された入出力偏差特性情報を参照
して該画像形成装置により入出力される画像が前記入出
力偏差と相殺して高画質となるように画像補正処理を行
った入力画像データに基づいて画像形成を行うようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機に接続可能
なフルカラープリンタ等の画像形成装置、画像形成シス
テム、および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の中で高速かつ低騒音プリ
ンタの1つとして、電子写真方式を採用したレーザビー
ムプリンタが知られている。その代表的な用途として
は、感光体をレーザビームで照射するか否かにより、文
字・図形等の白黒画像を形成する2値記録がある。そし
て、一般には、文字、図形等の白黒画像の記録は、中間
調や色画像を必要とせず、また高品質を要求されない用
途においてはプリンタの構造も簡単にできる。
【0003】このようなレーザビームプリンタと、電子
計算機の機能を有する電子情報機器、すなわちコンピュ
ータ自体、ワードプロセッサ、電子手帳等とは、モデム
と電話線による接続やケーブル(シリアル、パラレル)
による接続やトランスミッタによる無線通信での接続や
フロッピーディスク等の外部記録媒体等を介した接続手
段によって、各々相互に直接または間接的に画像情報の
伝送が可能な形で接続されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年の電子
情報機器の技術進歩に伴い、上記のプリンタにおいても
次のような問題点が生じてきた。すなわち、従来は、普
及型のプリンタとして、高精細・中間調・色画像を必要
としない文字・図形等の白黒画像記録や、高品質を要求
されない用途において簡単なプリンタ構造がより多く利
用されてきたが、ワークステーションやパーソナルコン
ピュータといった比較的小型の電子計算機の普及や高性
能化に伴い、高精細な文字・図形画像や中間調や色画像
の多用される写真画像がデジタル画像として一般に広く
使用されるようになってきた。
【0005】その結果、一般に普及しているプリンタに
要求される画像品質がより高品質になりつつあるが、こ
の高品質を達成するために中間調・色画像の表現の制御
やプリンタ機構に付加する高画質化のための出力画像を
校正する制御手段、例えば装置内部でのフィードバック
回路等の必要性や光学部品、機械部品の高精度化が必要
になり、プリンタの製造費用が大きくなるという問題点
が生じ、この問題点を解決することが望まれていた。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、画像形成装置に多大な費用を必要
とせずに高品質な画像を形成できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電子計算機の機能を有する
電子情報機器に接続し得る画像形成装置において、該画
像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情報を
記憶する記憶手段と、前記電子情報機器が前記記憶手段
に記憶された入出力偏差特性情報を参照して該画像形成
装置により入出力される画像が前記入出力偏差と相殺し
て高画質となるように画像補正処理を行った入力画像デ
ータに基づいて画像形成を行う画像形成手段とを備えて
いる。
【0008】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、電子計算機の機能を有する電子情報機器に接続
し得る画像形成装置において、該画像形成装置は、該画
像形成装置の入出力偏差特性情報を記憶する記憶手段
と、前記電子情報機器が前記記憶手段に記憶された入出
力偏差特性情報を参照して前記画像形成装置により入出
力される画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となる
ように画像補正を行うために生成した補正動作指示情報
に基づいて画像形成を行う画像形成手段とを備えてい
る。
【0009】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明では、請求項1、または請求項2記載の前記画像形
成装置は、画像を表示するデジタル画像表示装置により
構成されている。
【0010】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明では、請求項1〜3記載の前記記憶手段は、前記画
像形成装置の内部にセットされている記憶媒体により構
成されている。
【0011】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明では、請求項4記載の前記記憶媒体は、マスクRO
M、EEPROM、バッテリバックアップRAMのいず
れかにより構成されている。
【0012】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明では、請求項1〜3記載の前記記憶手段は、前記画
像形成装置に着脱可能な外部記憶媒体により構成されて
いる。
【0013】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明では、請求項6記載の前記外部記憶媒体は、フロッ
ピーディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、
光磁気カード、リムーバルハードディスク、ICカー
ド、磁気テープ、マスクROM、EEPROMのいずれ
かにより構成されている。
【0014】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明では、請求項1〜7記載の前記記憶手段は、前記画
像形成装置の検査により測定された入出力偏差特性情報
をデジタルデータによる表形式で記憶している。
【0015】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明では、請求項1〜7記載の前記記憶手段は、前記画
像形成装置の検査により測定された入出力偏差特性情報
を数学的関数のパラメータとして記憶している。
【0016】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明では、請求項1〜9記載の前記記憶手段は、前記
画像形成装置の部品のロット単位の抜き取り検査により
測定された入出力偏差特性情報を記憶している。
【0017】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明では、請求項1、または請求項3〜7記載の前記
記憶手段は、前記入出力偏差特性情報として入出力偏差
特性の複数のパターンを識別する識別データを記憶し、
前記画像形成手段は、前記電子情報機器が該識別データ
の入出力偏差特性のパターンに応じた前記画像補正処理
を行った入力画像データに基づいて画像形成を行うよう
に構成されている。
【0018】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明では、請求項1〜11記載の前記画像補正処理
は、前記画像形成装置から伝送されたプログラムに従っ
て行われるように構成されている。
【0019】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明では、請求項1〜11記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器に着脱可能な外部記憶媒体に記憶
されたプログラムに従って行われるように構成されてい
る。
【0020】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明では、請求項1〜11記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器に制御ソフトウェアとして追加さ
れたプログラムに従って行われるように構成されてい
る。
【0021】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明では、請求項1〜11記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器にて使用されるアプリケーション
ソフトウェアに追加されたプログラムに従って行われる
ように構成されている。
【0022】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明では、請求項1〜11記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器のオペレーティングシステムおよ
び該オペレーティングシステムの拡張制御フトウェアと
して追加されたプログラムに従って行われるように構成
されている。
【0023】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明では、請求項1、請求項2、または請求項4〜1
6記載の前記画像形成装置は、電子写真式デジタル画像
形成装置により構成され、前記記憶手段は、前記入出力
偏差特性情報として、感光体ドラムに形成される静電潜
像のばらつき情報を記憶している。
【0024】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明では、請求項1、請求項2、または請求項4〜1
6記載の前記画像形成装置は、複数の色に対応した複数
の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子写真式デ
ジタル画像形成装置により構成され、前記記憶手段は、
前記入出力偏差特性情報として、複数の感光体ドラム上
に静電潜像を形成する際の形成精度のばらつき情報を記
憶している。
【0025】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明では、請求項1、請求項2、または請求項4〜1
6記載の前記画像形成装置は、感光体ドラム上に複数色
のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する多重現
像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成装置によ
り構成され、前記記憶手段は、前記入出力偏差特性情報
として、前記感光体ドラム上に静電潜像を形成する際の
形成精度のばらつき情報を記憶している。
【0026】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明では、請求項17〜19記載の前記ばらつき情報
は、レーザビームの入射角度変化、光路長変化、前記感
光体ドラムの真円度や回転時の偏心などに起因する静電
潜像の形成精度のばらつき情報となっている。
【0027】上記目的を達成するため、請求項21記載
の発明では、請求項17〜19記載の前記ばらつき情報
は、固体スキャナの各発光素子の発光特性のばらつき情
報となっている。
【0028】上記目的を達成するため、請求項22記載
の発明では、請求項21記載の前記固体スキャナの発光
素子は、LEDにより構成されている。
【0029】上記目的を達成するため、請求項23記載
の発明では、請求項21記載の前記固体スキャナの発光
素子は、液晶シャッタにより構成されている。
【0030】上記目的を達成するため、請求項24記載
の発明では、請求項1〜23記載の前記記憶手段は、前
記入出力偏差特性情報として、原稿情報を読取るCCD
スキャナの各発光素子の発光特性のばらつき情報を記憶
している。
【0031】上記目的を達成するため、請求項25記載
の発明では、請求項1、請求項2、請求項4〜17、ま
たは請求項24記載の前記記憶手段は、前記入出力偏差
特性情報として、インクジェットヘッドの各ノズルのイ
ンク吐出特性のばらつき情報を記憶している。
【0032】上記目的を達成するため、請求項26記載
の発明では、請求項1、請求項2、請求項4〜17、ま
たは請求項24記載の前記記憶手段は、前記入出力偏差
特性情報として、発熱プリントヘッドの各発熱素子の発
熱特性のばらつき情報を記憶している。
【0033】上記目的を達成するため、請求項27記載
の発明は、電子計算機の機能を有する電子情報機器と画
像形成装置とが接続された画像形成システムにおいて、
該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
報を記憶する記憶手段を備え、前記電子情報機器は、前
記記憶手段に記憶された入出力偏差特性情報を参照して
前記画像形成装置により入出力される画像が前記入出力
偏差と相殺して高画質となるように画像補正処理を行っ
て補正された画像を前記画像形成装置に伝送するように
制御する制御手段を備えている。
【0034】上記目的を達成するため、請求項28記載
の発明は、電子計算機の機能を有する電子情報機器と画
像形成装置とが接続された画像形成システムにおいて、
該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
報を記憶する記憶手段を備え、前記電子情報機器は、前
記記憶手段に記憶された入出力偏差特性情報を参照して
前記画像形成装置により入出力される画像が前記入出力
偏差と相殺して高画質となるように画像補正を行うため
の補正動作指示情報を生成して前記画像形成装置に伝送
するように制御する制御手段を備えている。
【0035】上記目的を達成するため、請求項29記載
の発明では、請求項27、または請求項28記載の前記
画像形成装置は、画像を表示するデジタル画像表示装置
により構成されている。
【0036】上記目的を達成するため、請求項30記載
の発明では、請求項27〜29記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置の内部にセットされている記憶媒体に
より構成されている。
【0037】上記目的を達成するため、請求項31記載
の発明では、請求項30記載の前記記憶媒体は、マスク
ROM、EEPROM、バッテリバックアップRAMの
いずれかにより構成されている。
【0038】上記目的を達成するため、請求項32記載
の発明では、請求項27〜29記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置に着脱可能な外部記憶媒体により構成
されている。
【0039】上記目的を達成するため、請求項33記載
の発明では、請求項32記載の前記外部記憶媒体は、フ
ロッピーディスク、コンパクトディスク、光磁気ディス
ク、光磁気カード、リムーバルハードディスク、ICカ
ード、磁気テープ、マスクROM、EEPROMのいず
れかにより構成されている。
【0040】上記目的を達成するため、請求項34記載
の発明では、請求項27〜33記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置の検査により測定された入出力偏差特
性情報をデジタルデータによる表形式で記憶している。
【0041】上記目的を達成するため、請求項35記載
の発明では、請求項27〜33記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置の検査により測定された入出力偏差特
性情報を数学的関数のパラメータとして記憶している。
【0042】上記目的を達成するため、請求項36記載
の発明では、請求項27〜35記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置の部品のロット単位の抜き取り検査に
より測定された入出力偏差特性情報を記憶している。
【0043】上記目的を達成するため、請求項37記載
の発明では、請求項27、または請求項29〜33記載
の前記記憶手段は、前記入出力偏差特性情報として入出
力偏差特性の複数のパターンを識別する識別データを記
憶し、前記電子情報機器は、入出力偏差特性の複数のパ
ターンに対応する画像補正処理を個別に行う複数の補正
処理手段を有し、前記制御手段は、該記憶手段に記憶さ
れた識別データに対応する補正処理手段により画像補正
処理を実行させるように構成されている。
【0044】上記目的を達成するため、請求項38記載
の発明では、請求項27〜37記載の前記制御手段は、
前記画像形成装置から伝送されたプログラムに従って前
記制御を行うように構成されている。
【0045】上記目的を達成するため、請求項39記載
の発明では、請求項27〜37記載の前記制御手段は、
前記電子情報機器に着脱可能な外部記憶媒体に記憶され
たプログラムに従って前記制御を行うように構成されて
いる。
【0046】上記目的を達成するため、請求項40記載
の発明では、請求項27〜37記載の前記制御手段は、
前記電子情報機器に制御ソフトウェアとして追加された
プログラムに従って前記制御を行うように構成されてい
る。
【0047】上記目的を達成するため、請求項41記載
の発明では、請求項27〜37記載の前記制御手段は、
前記電子情報機器にて使用されるアプリケーションソフ
トウェアに追加されたプログラムに従って前記制御を行
うように構成されている。
【0048】上記目的を達成するため、請求項42記載
の発明では、請求項27〜37記載の前記制御手段は、
前記電子情報機器のオペレーティングシステムおよび該
オペレーティングシステムの拡張制御フトウェアとして
追加されたプログラムに従って前記制御を行うように構
成されている。
【0049】上記目的を達成するため、請求項43記載
の発明では、請求項27、請求項28、または請求項3
0〜42記載の前記画像形成装置は、電子写真式デジタ
ル画像形成装置により構成され、前記記憶手段は、前記
入出力偏差特性情報として、感光体ドラムに形成される
静電潜像のばらつき情報を記憶している。
【0050】上記目的を達成するため、請求項44記載
の発明では、請求項27、請求項28、または請求項3
0〜42記載の前記画像形成装置は、複数の色に対応し
た複数の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子写
真式デジタル画像形成装置により構成され、前記記憶手
段は、前記入出力偏差特性情報として、複数の感光体ド
ラム上に静電潜像を形成する際の形成精度のばらつき情
報を記憶している。
【0051】上記目的を達成するため、請求項45記載
の発明では、請求項27、請求項28、または請求項3
0〜42記載の前記画像形成装置は、感光体ドラム上に
複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する
多重現像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成装
置により構成され、前記記憶手段は、前記入出力偏差特
性情報として、前記感光体ドラム上に静電潜像を形成す
る際の形成精度のばらつき情報を記憶している。
【0052】上記目的を達成するため、請求項46記載
の発明では、請求項43〜45記載の前記ばらつき情報
は、レーザビームの入射角度変化、光路長変化、前記感
光体ドラムの真円度や回転時の偏心などに起因する静電
潜像の形成精度のばらつき情報となっている。
【0053】上記目的を達成するため、請求項47記載
の発明では、請求項43〜45記載の前記ばらつき情報
は、固体スキャナの各発光素子の発光特性のばらつき情
報となっている。
【0054】上記目的を達成するため、請求項48記載
の発明では、請求項47記載の前記固体スキャナの発光
素子は、LEDにより構成されている。
【0055】上記目的を達成するため、請求項49記載
の発明では、請求項47記載の前記固体スキャナの発光
素子は、液晶シャッタにより構成されている。
【0056】上記目的を達成するため、請求項50記載
の発明では、請求項27〜49記載の前記記憶手段は、
前記画像形成装置の入出力偏差特性情報として、原稿情
報を読取るCCDスキャナの各発光素子の発光特性のば
らつき情報を記憶している。
【0057】上記目的を達成するため、請求項51記載
の発明では、請求項27、請求項28、請求項30〜4
3、または請求項50記載の前記記憶手段は、前記画像
形成装置の入出力偏差特性情報として、インクジェット
ヘッドの各ノズルのインク吐出特性のばらつき情報を記
憶している。
【0058】上記目的を達成するため、請求項52記載
の発明では、請求項27、請求項28、請求項30〜4
3、または請求項50記載の前記記憶手段は、前記画像
形成装置の入出力偏差特性情報として、発熱プリントヘ
ッドの各発熱素子の発熱特性のばらつき情報を記憶して
いる。
【0059】上記目的を達成するため、請求項53記載
の発明は、電子計算機の機能を有する電子情報機器と画
像形成装置とを接続し、該画像形成装置は、該画像形成
装置の入出力偏差特性情報を予め記憶しておき、前記電
子情報機器が前記記憶された入出力偏差特性情報を参照
して該画像形成装置により入出力される画像が前記入出
力偏差と相殺して高画質となるように画像補正処理を行
った入力画像データに基づいて画像形成を行っている。
【0060】上記目的を達成するため、請求項54記載
の発明は、電子計算機の機能を有する電子情報機器と画
像形成装置とを接続し、該画像形成装置は、該画像形成
装置の入出力偏差特性情報を予め記憶しておき、前記電
子情報機器が前記記憶された入出力偏差特性情報を参照
して該画像形成装置により入出力される画像が前記入出
力偏差と相殺して高画質となるように画像補正を行うた
めに生成した補正動作指示情報に基づいて画像形成を行
っている。
【0061】上記目的を達成するため、請求項55記載
の発明では、請求項53、または請求項54記載の前記
画像形成装置は、画像を表示するデジタル画像表示装置
により構成されている。
【0062】上記目的を達成するため、請求項56記載
の発明では、請求項53〜55記載の前記入出力偏差特
性情報は、前記画像形成装置の内部にセットされている
記憶媒体に記憶されている。
【0063】上記目的を達成するため、請求項57記載
の発明では、請求項56記載の前記記憶媒体は、マスク
ROM、EEPROM、バッテリバックアップRAMの
いずれかにより構成されている。
【0064】上記目的を達成するため、請求項58記載
の発明では、請求項53〜55記載の前記入出力偏差特
性情報は、前記画像形成装置に着脱可能な外部記憶媒体
に記憶されている。
【0065】上記目的を達成するため、請求項59記載
の発明では、請求項58記載の前記外部記憶媒体は、フ
ロッピーディスク、コンパクトディスク、光磁気ディス
ク、光磁気カード、リムーバルハードディスク、ICカ
ード、磁気テープ、マスクROM、EEPROMのいず
れかにより構成されている。
【0066】上記目的を達成するため、請求項60記載
の発明では、請求項53〜59記載の前記入出力偏差特
性情報は、前記画像形成装置の検査により得られ、デジ
タルデータによる表形式で記憶されている。
【0067】上記目的を達成するため、請求項61記載
の発明では、請求項53〜59記載の前記入出力偏差特
性情報は、前記画像形成装置の検査により得られ、数学
的関数のパラメータとして記憶されている。
【0068】上記目的を達成するため、請求項62記載
の発明では、請求項53〜61記載の前記入出力偏差特
性情報は、前記画像形成装置の部品のロット単位の抜き
取り検査により得られたものとなっている。
【0069】上記目的を達成するため、請求項63記載
の発明では、請求項53、または請求項55〜59記載
の前記画像形成装置は、前記入出力偏差特性情報として
入出力偏差特性の複数のパターンを識別する識別データ
を記憶すると共に、前記電子情報機器が該識別データの
入出力偏差特性のパターンに応じた前記画像補正処理を
行った入力画像データに基づいて画像形成を行ってい
る。
【0070】上記目的を達成するため、請求項64記載
の発明では、請求項53〜63記載の前記画像補正処理
は、前記画像形成装置から伝送されたプログラムに従っ
て行われている。
【0071】上記目的を達成するため、請求項65記載
の発明では、請求項53〜63記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器に着脱可能な外部記憶媒体に記憶
されたプログラムに従って行われている。
【0072】上記目的を達成するため、請求項66記載
の発明では、請求項53〜63記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器に制御ソフトウェアとして追加さ
れたプログラムに従って行われている。
【0073】上記目的を達成するため、請求項67記載
の発明では、請求項53〜63記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器にて使用されるアプリケーション
ソフトウェアに追加されたプログラムに従って行われて
いる。
【0074】上記目的を達成するため、請求項68記載
の発明では、請求項53〜63記載の前記画像補正処理
は、前記電子情報機器のオペレーティングシステムおよ
び該オペレーティングシステムの拡張制御フトウェアと
して追加されたプログラムに従って行われている。
【0075】上記目的を達成するため、請求項69記載
の発明では、請求項53、請求項54、または請求項5
6〜68記載の前記画像形成装置は、電子写真式デジタ
ル画像形成装置により構成され、前記入出力偏差特性情
報としては、感光体ドラムに形成される静電潜像のばら
つき情報を記憶している。
【0076】上記目的を達成するため、請求項70記載
の発明では、請求項53、請求項54、または請求項5
6〜68記載の前記画像形成装置は、複数の色に対応し
た複数の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子写
真式デジタル画像形成装置により構成され、前記入出力
偏差特性情報としては、複数の感光体ドラム上に静電潜
像を形成する際の形成精度のばらつき情報を記憶してい
る。
【0077】上記目的を達成するため、請求項71記載
の発明では、請求項53、請求項54、または請求項5
6〜68記載の前記画像形成装置は、感光体ドラム上に
複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する
多重現像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成装
置により構成され、前記入出力偏差特性情報としては、
前記感光体ドラム上に静電潜像を形成する際の形成精度
のばらつき情報を記憶している。
【0078】上記目的を達成するため、請求項72記載
の発明では、請求項69〜71記載の前記ばらつき情報
は、レーザビームの入射角度変化、光路長変化、前記感
光体ドラムの真円度や回転時の偏心などに起因する静電
潜像の形成精度のばらつき情報となっている。
【0079】上記目的を達成するため、請求項73記載
の発明では、請求項69〜71記載の前記ばらつき情報
は、固体スキャナの各発光素子の発光特性のばらつき情
報となっている。
【0080】上記目的を達成するため、請求項74記載
の発明では、請求項73記載の前記固体スキャナの発光
素子は、LEDにより構成されている。
【0081】上記目的を達成するため、請求項75記載
の発明では、請求項73記載の前記固体スキャナの発光
素子は、液晶シャッタにより構成されている。
【0082】上記目的を達成するため、請求項76記載
の発明では、請求項53〜77記載の前記入出力偏差特
性情報としては、原稿情報を読取るCCDスキャナの各
発光素子の発光特性のばらつき情報を記憶している。
【0083】上記目的を達成するため、請求項77記載
の発明では、請求項53、請求項54、請求項56〜6
9、または請求項76記載の前記入出力偏差特性情報と
しては、インクジェットヘッドの各ノズルのインク吐出
特性のばらつき情報を記憶している。
【0084】上記目的を達成するため、請求項78記載
の発明では、請求項53、請求項54、請求項56〜6
9、または請求項76記載の前記入出力偏差特性情報と
しては、発熱プリントヘッドの各発熱素子の発熱特性の
ばらつき情報を記憶している。
【0085】
【作用】請求項1、請求項3〜26記載の発明では、前
記画像形成装置の前記記憶手段は、該画像形成装置の入
出力偏差特性情報を記憶し、前記画像形成手段は、前記
電子情報機器が前記記憶手段に記憶された入出力偏差特
性情報を参照して該画像形成装置により入出力される画
像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるように画像
補正処理を行った入力画像データに基づいて画像形成を
行うので、高品質な画像を形成するために画像形成装置
の光学部品、機械部品を高精度化する等の必要がなくな
り、画像形成装置に多大な費用を必要とせずに高品質な
画像を形成することができる。
【0086】請求項2記載の発明では、前記画像形成装
置の前記記憶手段は、該画像形成装置の入出力偏差特性
情報を記憶し、前記画像形成手段は、前記電子情報機器
が前記記憶手段に記憶された入出力偏差特性情報を参照
して前記画像形成装置により入出力される画像が前記入
出力偏差と相殺して高画質となるように画像補正を行う
ために生成した補正動作指示情報に基づいて画像形成を
行うので、高品質な画像を形成するために画像形成装置
に出力画像校正用の制御手段やフィードバック回路等を
追加する必要がなくなり、画像形成装置に多大な費用を
必要とせずに高品質な画像を形成することができる。
【0087】請求項27、請求項29〜52記載の発明
では、前記画像形成装置の前記記憶手段は、該画像形成
装置の入出力偏差特性情報を記憶し、前記電子情報機器
の前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された入出力偏
差特性情報を参照して前記画像形成装置により入出力さ
れる画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるよう
に画像補正処理を行い、補正された入力画像データを前
記画像形成装置に伝送するように制御するので、高品質
な画像を形成するために画像形成装置の光学部品、機械
部品を高精度化する等の必要がなくなり、画像形成装置
に多大な費用を必要とせずに高品質な画像を形成するこ
とができる。
【0088】請求項28記載の発明では、前記画像形成
装置の前記記憶手段は、該画像形成装置の入出力偏差特
性情報を記憶は、前記電子情報機器の前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶された入出力偏差特性情報を参照し
て前記画像形成装置により入出力される画像が前記入出
力偏差と相殺して高画質となるように画像補正を行うた
めの補正動作指示情報を生成して前記画像形成装置に伝
送するので、高品質な画像を形成するために画像形成装
置に出力画像校正用の制御手段やフィードバック回路等
を追加する必要がなくなり、画像形成装置に多大な費用
を必要とせずに高品質な画像を形成することができる。
【0089】請求項53、請求項55〜78記載の発明
では、前記画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏
差特性情報を予め記憶しておき、前記電子情報機器が前
記記憶された入出力偏差特性情報を参照して該画像形成
装置により入出力される画像が前記入出力偏差と相殺し
て高画質となるように画像補正処理を行った入力画像デ
ータに基づいて画像形成を行っているので、高品質な画
像を形成するために画像形成装置の光学部品、機械部品
を高精度化する等の必要がなくなり、画像形成装置に多
大な費用を必要とせずに高品質な画像を形成することが
できる。
【0090】請求項54記載の発明では、前記画像形成
装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情報を予め記
憶しておき、前記電子情報機器が前記記憶された入出力
偏差特性情報を参照して該画像形成装置により入出力さ
れる画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるよう
に画像補正を行うために生成した補正動作指示情報に基
づいて画像形成を行っているので、高品質な画像を形成
するために画像形成装置に出力画像校正用の制御手段や
フィードバック回路等を追加する必要がなくなり、画像
形成装置に多大な費用を必要とせずに高品質な画像を形
成することができる。
【0091】以上の作用の他に、以下の請求項の発明
は、次のように作用する。すなわち、請求項3,29,
55記載の発明では、デジタル画像表示装置に対して上
記の作用が働く。
【0092】請求項4,5、30,31,56,57記
載の発明では、前記入出力偏差特性情報を前記画像形成
装置内の記憶媒体に記憶しており、該入出力偏差特性情
報情報量が少ない場合に、前記電子情報機器が電気的接
続により該入出力偏差特性情報を簡単に取得することが
できる。
【0093】請求項6,7、32,33,58,59記
載の発明では、前記入出力偏差特性情報を着脱可能な外
部記憶媒体に記憶しており、該入出力偏差特性情報の情
報量が多い場合に、前記電子情報機器が該外部記憶媒体
を介して該入出力偏差特性情報を簡単に取得することが
できる。
【0094】請求項8,34,60記載の発明では、前
記入出力偏差特性情報は前記画像形成装置の検査により
測定されたものであって、デジタルデータによる表形式
で記憶されており、高品質な画像を確実に形成すること
ができる。
【0095】請求項9,35,61記載の発明では、前
記入出力偏差特性情報は前記画像形成装置の検査により
測定されたものであって、数学的関数のパラメータとし
て記憶されており、より少ない記憶容量の下で高品質な
画像を確実に形成することができる。
【0096】請求項10,36,62記載の発明では、
前記入出力偏差特性情報は前記画像形成装置の部品のロ
ット単位の抜き取り検査により測定されたものであり、
画像劣化の支配的要因をなす部品が限定され、その部品
精度が製造時の製造ロット単位で変動するような場合
に、高品質な画像をより少ない記憶容量の下でより安価
に形成することができる。
【0097】請求項11,37,63記載の発明では、
前記入出力偏差特性情報は、入出力偏差特性の複数のパ
ターンを識別する識別データとして記憶され、該識別デ
ータの入出力偏差特性のパターンに応じた前記画像補正
処理を行った入力画像データに基づいて画像形成が行わ
れるので、より少ない記憶容量の下で高品質な画像を確
実に形成することができる。
【0098】請求項12〜16,38〜42,64〜6
8記載の発明では、前記画像補正処理は、ハードウェア
に拠らずプログラム(ソフトウェア)により行われるの
で、高品質な画像をより安価に形成することができる。
【0099】請求項17〜23,43〜49,69〜7
5記載の発明では、前記画像形成装置は、電子写真式デ
ジタル画像形成装置により構成され、前記入出力偏差特
性情報として、感光体ドラムに形成される静電潜像のば
らつき情報を記憶しているので、電子写真式デジタル画
像形成装置における静電潜像のばらつきに起因する画像
劣化を防止できる。
【0100】請求項24,50,76記載の発明では、
前記入出力偏差特性情報として、原稿情報を読取るCC
Dスキャナの各発光素子の発光特性のばらつき情報、す
なわち入力画像データのばらつき情報を記憶しており、
この入力画像データのばらつきに起因する画像劣化を防
止できる。
【0101】請求項25,51,77記載の発明では、
前記入出力偏差特性情報として、インクジェットヘッド
の各ノズルのインク吐出特性のばらつき情報を記憶して
おり、インク吐出量のばらつきに起因する画像劣化を防
止できる。
【0102】請求項26,52,78記載の発明では、
前記入出力偏差特性情報として、発熱プリントヘッドの
各発熱素子の発熱特性のばらつき情報を記憶しており、
発熱量のばらつきに起因する画像劣化を防止できる。
【0103】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて従来例
と比較しながら説明する。図1は本発明の各実施例に共
通する基本概念を示す図であり、図1に示したように、
各実施例では、電子計算機(電子計算機の機能を有する
各種電子情報機器を含む)に接続可能なデジタル画像形
成装置において、大量生産された各デジタル画像形成装
置の入出力偏差特性を製品稼働前にチェックし、この入
出力偏差特性情報を各デジタル画像形成装置側で保持
し、電子計算機は、デジタル画像形成装置による画像形
成の対象となっている画像情報(原画像)について、入
出力偏差特性情報に基づいて入出力偏差を相殺するよう
に補正し、この補正された画像情報をデジタル画像形成
装置に入力することにより、デジタル画像形成装置側に
多大な費用を必要とせずに安価に高品質な画像を形成す
るようにしている。
【0104】[第1実施例]第1実施例は、本発明を電
子写真式のデジタル複写機(レーザプリンタ装置)に適
用した例である。
【0105】図2は、本発明の第1〜第3実施例による
画像形成装置を適用したデジタル複写機(レーザプリン
タ装置)の断面図、図3は、本発明の第1〜第3実施例
による画像形成装置を適用したデジタルカラー複写機
(レーザプリンタ装置)の断面図である。
【0106】電子写真式のデジタル複写機は、一般に、
図2,3に示したように、原稿情報(原画像)を読取る
読取機構部1、読取機構部1にて読取られた原稿情報
(画像信号)に基づいてレーザビームを走査して像担持
体(感光体ドラム)2上に静電潜像を形成させるレーザ
走査部3を有している。また、感光体ドラム2の周囲に
は、一次帯電器4、現像器5a、またはカラー現像器5
b、転写帯電器6、分離帯電器7、クリーナ8が配置さ
れており、これら感光体ドラム2等により記録紙上に画
像記録が行われる。
【0107】感光体ドラム2は図中の矢印方向に回転さ
れるものであり、その表面は一次帯電器4によりコロナ
帯電されており、その表面上をレーザ走査部3にてレー
ザビームで走査すると静電潜像が形成される。この静電
潜像は、現像器5a、またはカラー現像器5bにより現
像されてトナー像として可視化され、転写帯電器6によ
り記録紙に転写される。トナー像の転写が行われた記録
紙は、分離帯電器7により感光体ドラム2から分離さ
れ、搬送ベルト9により定着器10に導かれて加圧、加
熱によりトナー像の定着が行われて排出される。なお、
転写されずに感光体ドラム2上に残った不要なトナー
は、クリーナ8により回収される。
【0108】レーザ走査部3は、図4に示したようなラ
ッチ回路301、レベル変換回路302、D/Aコンバ
ータ303、オシレータ304、1/2分周器305、
三角波発生器306、コンパレータ307、レベル変換
器308、レーザドライバ309を有するレーザ駆動信
号発生回路300によりレーザダイオード310を駆動
して、読取機構部1からの画像信号に基づいて変調した
レーザビームを発生させている。
【0109】そして、図5に示したようなコリメータ3
11、ポリゴンミラー312、fθレンズ313を用い
たレーザビームスキャナ314により、レーザダイオー
ド310からのレーザビームを走査して感光体ドラム2
の表面にレーザービームスポットを結像して静電潜像を
形成し、その後、通常の電子写真プロセス、すなわち現
像工程・転写工程・定着工程等を経て記録紙上に画像を
記録するようにしている。
【0110】この際、製造上やその他の要因に起因し
て、各画像形成装置(デジタル複写機:レーザプリンタ
装置)ごとに、物性値や精度のばらつきが生じてしま
い、画像劣化を招くので、従来は、これらのばらつきを
該画像形成装置内部に該ばらつきの低減のための機構を
設けて補正するか(図14参照)、あるいは要求される
物性値や精度を正確に規定して(図15参照)、一定の
範囲内に収めていたが、本実施例では、図1に示したよ
うに、各画像形成装置ごとの物性値や精度等のばらつき
(入出力偏差特性)を装置稼働前に検査し、この入出力
偏差特性情報(ばらつき情報)をデジタルデータによる
検査測定値表として各画像形成装置に保持し、各画像形
成装置に電気的に接続される電子計算機等の電子情報機
器が、該ばらつき情報を得られるようにする。なお、各
画像形成装置が検査測定値表を保持する形態としては、
画像形成装置装置の内部、または該装置の添付外部情報
として例えばフロッピーディスク等の外部記録媒体にデ
ジタルデータとして保持する形態等が考えられる。
【0111】前記ばらつき情報は、電気的な接続か或い
は外部記録媒体を介して電子情報機器に入力される。電
気的な接続の方法としては、通信ケーブルで接続し電気
信号を用いるか、光ファイバで伝送するか、無線で電波
による送受信を行うか、あるいは赤外線等の短波長の電
磁波や光を設定空間で用いる等の方法を用いることがで
きる。
【0112】ここで、各画像形成装置一台ごとの物性値
や精度のばらつき情報は、該各装置一台ごとに生産工程
や出荷時の検査等によって測定するが、画像形成装置に
おいては、デジタルデータとしての検査測定値表を持つ
のみであり、それらを補正する機構を持たないので、製
造費用を大きく低減することができる。
【0113】ここで、電子情報機器は、電気的な接続か
或いは外部記録媒体を介して得たばらつき情報に基づい
てばらつき(入出力偏差)を補正する補正制御処理手段
を持つが、この補正制御処理は、電気的な接続か或いは
外部記録媒体を介して電子情報機器に入力されるソフト
ウェアプログラムにより実行されるか、電子情報機器に
て使用される一般のアプリケーションソフトウェア等ま
たはオペレーティングシステム等の電子情報機器制御ソ
フトウェアにより実行される。電子情報機器内部におい
ては、画像形成装置による画像形成の対象となっている
画像情報(原画像)とばらつき情報とを上記のような手
法で画像形成装置から得て、そのばらつきと相殺して高
画質となるように、前記ばらつき情報に基づいて前記原
画像を補正した後に該画像形成装置に伝送する。
【0114】すなわち、図1の概念図に示したように、
同一の機種である複数の画像形成装置において、例えば
製造番号A,B,Cの3台の画像形成装置は、それぞれ
自装置の個別の入出力偏差特性をばらつき情報として保
持しておき、電子情報機器は、画像形成装置A,B,ま
たはCのばらつき情報と原画像を該装置から得て、その
ばらつき情報に基づいて原画像を補正して、画像形成装
置A,B,またはCに伝送する。
【0115】ここで上記の補正制御処理の一例について
図6(a)〜(f)に基づいて説明する。図6(a)に
示された原画像イメージは、図6(b)に示された原画
像データにより表されているものとする。ここで、画素
Pの位置の画像に着目する。画素Pの補正制御処理前の
データは、図6(c)に示す通り、値が100である。
この画素P位置での画像形成装置の出力特性は、上記の
ばらつき特性により、図6(e)のような入力−出力特
性を持っているものとする。この場合に、図6(e)の
特性に対して、図6(f)に示すような逆関数に相当す
る補正変換表(ルックアップテーブル)を作成する。
【0116】この場合に、補正制御を行わない場合に
は、図6(e)の特性に従い、本来は値100である画
素Pの画像はそれよりも小さい値で出力されてしまう
が、図6(f)に相当する補正変換表を適用して補正す
ることにより、図6(d)に示したように、画像データ
として値150を持つことになり、この値150が図6
(e)の出力特性を持つ画像形成装置に入力されるの
で、結果として画素Pの画素は値100で出力される。
このような処理を原画像の画素P以外の各画素に対して
行う。
【0117】ここで、図6(e)の特性は、一般に各画
素の位置によって異なり、また上記のばらつき特性によ
って各画像形成装置一台ごとに異なるが、本発明では、
この図6(e)の特性を各画像形成装置一台ごと、およ
び各画素ごとにデジタルデータによる検査測定値表とし
て保持し、電子情報機器は、この検査測定値表を用いて
図6(f)に対応する補正変換表を作成して画像補正を
各画素ごとおよび各画像形成装置一台ごとに行うことで
補正制御処理を行う。
【0118】このように、電子情報機器であるコンピュ
ータは、画像出力の場合だけ画像形成装置の補正制御処
理に使用され、画像出力がなされない期間は他の作業に
使用できるため、画像形成装置(プリンタ)の制御のみ
に制約されることなく有効に活用でき、加えて、画像形
成装置は、極めて高精度な寸法精度や高価な制御部品や
専用の制御用マイクロコンピュータ等を多く必要としな
いで、電子情報機器からの画質を向上させることができ
る。換言すれば、各画像形成装置一台ごとに生じる物性
値や精度のばらつきを低減または除去して高品質な出力
を得るために、加工精度や内部機構や内部処理装置等に
多大な費用を必要とせず、安価に高品質な画像出力を得
ることができる。
【0119】なお、上記の実施例では各画素ごとに図6
(e)の特性を持つデジタルデータによる検査測定値表
を保持したが、画質に大きな変化が生じない場合には、
縦横どちらか一方向の走査方向のみのデータを保持する
方法や、複数の画素の集合による領域での特性のデータ
を用いて処理する方法を採用し、データ量および処理量
の低減を図ることも可能である。
【0120】[第2実施例]第2実施例は、レーザービ
ームをポリゴンミラーの回転により走査して静電潜像を
形成する方式のデジタル電子写真式のデジタル複写機
(画像形成装置)において、大量生産される各画像形成
装置一台ごとに、物性値や精度等のばらつきの一つであ
るレーザ走査時の像担持体(感光体ドラム)へのレーザ
ビーム入射角の変化、および感光体ドラムの真円度や感
光体ドラム回転時の偏心による潜像形成のばらつきを修
正する例であり、装置全体の構成は、図2、または図3
の装置構成をとる。
【0121】このような装置では、図7(a)に示した
ように、感光体ドラム2上に静電潜像を形成する際に、
感光体ドラム2に対するレーザビームの入射角の変化が
ボリゴンミラー312の回転により生じるが、このとき
の光路長の変化による焦点位置の変化は通常fθレンズ
313を用いることにより、入射角変化に拘らず感光体
ドラム2上に焦点が位置するように設計される。
【0122】しかし、高画質化のためにレーザースポッ
ト径を小径化する場合には、焦点深度がより狭くなるた
め、感光体ドラム2上でのレーザー走査方向の位置精度
が要求される。これは構造上、感光体ドラム2に高い真
円度が要求され、かつ感光体ドラム2の回転時の偏心を
小さくする必要が生じることになる。また、fθレンズ
313の寸法精度や位置決め精度にも、より高い精度が
要求されることになる。このような高精度化を行わない
でレーザースポット径を小径化した場合、感光体ドラム
2の機構やfθレンズ313の寸法のばらつきに起因し
て、形成された画像の領域の各部分に濃度変化が生じる
場合がある。
【0123】これらの状態を図7(b)〜(e)に基づ
いて説明すると、感光体ドラム2の機構やfθレンズ3
13の寸法のばらつきがある場合には、レーザースポッ
ト径が小さいと、レーザービームの入射角度により、図
7(a)に示した画素P5と画素P6とでは同じ入力信
号の場合においても静電潜像の表面電位減衰量が異なる
こととなる。このため、例えば図7(b)に示す基準入
力信号量S1,S2,S3に対する感光体ドラム2の表
面における現像トナー量Out1,Out2,Out3
は、図7(c)に示すようになり、画素P5と画素P6
とで同じ入力信号でも現像トナー量が異なり、濃度が変
化してしまう。
【0124】また、図7(d)に示したように、レーザ
ースポットの形状やレーザー発光素子(レーザダイオー
ド)310の特性により、同じ画素位置でも入力信号量
と出力量(現像トナー量)とは正比例しなくなる。
【0125】このような画像領域の各部分における原画
像データとの差異を生じさせるばらつき特性の情報を、
第1実施例と同様に、各画像形成装置一台ごとのデジタ
ルデータによる検査測定値表として画像形成装置内部、
または外部記録媒体に保持し、画像形成装置に電気的に
接続する電子計算機等の電子情報機器がばらつき情報を
得られるようにする。このばらつき情報は、電気的な接
続かもしくは外部記録媒体を介して電子情報機器に入力
される。
【0126】ここで、電子情報機器は、電気的な接続か
もしくは外部記録媒体を介して得たばらつき情報に基づ
いてばらつきを補正するための補正制御処理手段を持つ
が、本実施例においては補正制御処理として、ばらつ
き、すなわちプリンタ出力時の画像上のデジタル画素の
各位置における濃度変化を補正すべく、上記のデジタル
データによる検査測定値表に従い、原信号よりも高い濃
度が出力される領域では、より小さい濃度となるように
原画像データを変換し、原信号よりも低い濃度が出力さ
れる領域では、より大きい濃度となるように原画像デー
タを変換することにより、原画像と同等の濃度階調が得
られるように補正する。すなわち、出力画像の各領域に
関する検査測定値表からルックアップテーブルを形成
し、その逆関数によって入力画像に補正をかけた画像デ
ータを形成する。
【0127】そして、電子情報機器内部において、上記
の補正制御処理を用いることで、ばらつきと相殺するよ
うに修正された画像情報が画像形成装置に伝送されるた
め、原画像と出力の関係は図7(e)に画素P5、画素
P6の例にて示す通り、ほぼ各画素ごとに直線比例関係
を満たすようになり、高画質化が達成される。
【0128】なお、ここまではレーザービームの入射角
度による出力量変化に対応する補正について説明した
が、感光体ドラム2の真円度や感光体ドラム2の回転時
の偏心による出力量変化についても同様な制御処理を行
えばよい。この場合には、例えば、図7(a)における
画素P5を画素P7に、画素P6を画素P8に対応させ
て感光体ドラム2の円周方向の位置検出器を設け、レー
ザービームの照射位置に関して上記と同様な処理を行え
ばよい。なお、実際には、上記位置検出器は、感光体ド
ラム2の全ての位置を検出するように構成し、全ての画
素の原画像データを補正するようにする。
【0129】このように、レーザビーム走査時の像担持
体(感光体ドラム)へのレーザビーム入射角の変化、お
よび感光体ドラムの真円度や感光体ドラム回転時の偏心
による潜像形成のばらつきについて電子情報機器側で補
正することにより、画像形成装置に多大な費用を必要と
せず、安価に高品質な画像出力を得ることができるよう
になる。
【0130】[第3実施例]第3実施例は、図2,3に
示した読取機構部1としてCCDスキャナを用いた場合
に、各画像形成装置一台ごとの、物性値や精度等のばら
つきの一つであるCCDスキャナの出力信号のばらつき
を補正する例である。
【0131】図8(a)〜(c)に示したように、CC
Dスキャナ部100は、CCDデバイス101と光源1
02とが移動体103に収納され、この移動体103は
駆動モータ104の回転によりワイヤ105を介して矢
印方向、すなわちY方向に移動される。この際、原稿台
ガラス106上に載置された原稿107は、光源102
からの照射光により照射され、その照射光に対する反射
光の輝度信号が原稿画像として図のX方向にCCD素子
101aが配列されたCCDデバイス101によりX方
向に読込まれ、移動体103の移動により原稿107の
原稿画像がY方向に順次読取られていく。
【0132】ここで、CCDスキャナ101による画像
入力時には、CCDスキャナ101の製造時のばらつき
により、一台一台の各CCDスキャナ101において、
各画素(CCD素子101a)ごとの出力電圧のばらつ
きや、一つの画素においても光量に対する出力電圧値の
特性に差異がある。例えば、図8(d)に示したような
同一の基準信号S1,S2,S3をCCDスキャナ10
1のX方向の各CCD素子101aに入力した場合、こ
れら各CCD素子101aの出力電圧値Out1,Ou
t2,Out3は、図8(e)に示したように同一とは
ならず、ばらついた出力電圧値となる。すなわち、図8
(d)の基準信号S1を各CCD素子101aに共通に
入力した場合であっても、図8(e)のように各CCD
素子101aの出力電圧値は互いに異なった値となる。
また、図8(e)に示したように、2番目のCCD素子
101aに対して基準信号S1,S2,S3(S1<S
2<S3)を入力した場合、それに対応する2番目のC
CD素子101aの出力電圧値Out1,Out2,O
ut3は、基準信号S1,S2,S3に正比例せず、O
ut1<Out3<Out2となる。
【0133】そこで、本実施例では、このような原画像
との差異を生じさせるCCDスキャナ101による画像
入力時における各CCD素子101a(各画素)ごとの
出力電圧のばらつきや、光量に対する出力電圧値の特性
の情報を、第1実施例と同様に、各画像形成装置一台ご
とのデジタルデータによる検査測定値表として画像形成
装置内部、または外部記録媒体に保持し、画像形成装置
に電気的に接続する電子計算機等の電子情報機器がばら
つき情報を得られるようにする。このばらつき情報は、
電気的な接続かもしくは外部記録媒体を介して電子情報
機器に入力される。
【0134】ここで、電子情報機器は、各画像形成装置
側から得たばらつき情報に基づいてばらつきを補正する
ための補正制御処理手段を持ち、この補正制御処理手段
により、CCDスキャナ101の各CCD素子101a
(画素)の特性が基準値(一定の濃度画像に対して出力
される基準電圧信号)より高い値で出力される場合は、
その画素の信号はより小さい濃度となるように変換し、
基準値より低い値で出力される場合は、その画素の信号
はより大きい濃度となるように変換することにより、原
画像と同等の濃度階調が得られるように補正する。
【0135】すなわち、電子情報機器は、原画像との差
異を生じさせるCCDスキャナ101の各CCD画素1
01aごとの出力電圧のばらつきや、光量に対する出力
電圧値の特性に関する情報を記録した検査測定値表から
補正用のルックアップテーブルを形成し、その逆関数に
よって原画像とCCDスキャナ101による読取画像と
の差異に補正をかけた画像データを形成する。そして、
電子情報機器内部において上記の補正制御処理を行うこ
とにより、ばらつきと相殺するように修正された画像情
報が画像形成装置に伝送されるため、図8(f)に示し
たように、各画素での原画像の濃度値と出力画像の濃度
値とは正比例して原画像と同等の濃度階調が得られ、高
画質が達成される。
【0136】このように、CCDスキャナの出力信号の
ばらつきに起因する出力画像の濃度のばらつきを、電子
情報機器側で補正することにより、画像形成装置に多大
な費用を必要とせず、安価に高品質な画像出力を得るこ
とができるようになる。
【0137】[第4実施例]第4実施例は、インクジェ
ットヘッドを用いて主走査方向(紙送り方向と垂直な方
向)に同時にインク吐出して出力画像を形成する画像形
成装置において、大量生産される各画像形成装置一台ご
とに、物性値や精度等のばらつきの1つであるインクジ
ェットの各画素(ノズル)の吐出インク量のばらつきに
起因する画像形成のばらつきを修正する例である。
【0138】図9(a)〜(d)に示したように、イン
クジェットプリンタは、インクジェットヘッド901に
より記録紙902に対してインク滴を吐出することによ
り、画像を形成するものである。この際、インクジェッ
トヘッド901の各ノズル901aでインク滴を吐出し
て図のX方向に画像を形成し、記録紙902を矢印90
3の方向、すなわちZ方向に送ることにより、記録紙9
02上のXZ面に画像を形成する。
【0139】また、図9(c)の例のように、インクジ
ェットヘッドの中でも、より少ないノズル901aで構
成されるインクジェットヘッド901の場合は、矢印9
04の方向(Z方向)にインクジェットヘッド901を
掃引してZ方向におけるノズル列の分の画像を形成し、
一回のインクジェットヘッド901の掃引による画像形
成が終了した時点で、インクジェットヘッド901を矢
印904方向の反対側の開始位置に戻し、記録紙902
をノズル列の長さ分だけ矢印905方向(X方向)に送
り、同様な動作を繰り返すことにより、記録紙902上
にXZ面上での画像を形成する。
【0140】このインクジェットヘッド901(ここで
はバルブジェット型のインクジェットヘッドとする)
は、図9(d)に示したように、図示省略したインク供
給装置から各ノズル901aにインクが供給される。こ
こで、入力信号に従って発熱する各ノズル901a内の
発熱素子906により、供給されたインクが気化し、気
化したインクの蒸気により各ノズル901aの吐出口近
傍にあるインクが押し出され、インク滴907となって
記録紙902上に飛翔し、記録紙902に吸収されて画
像が形成されるような構成となっている。
【0141】このようなインクジェットヘッド901
は、製造時のばらつきにより、各画素(各ノズル901
a)ごとの吐出インク量のばらつきや、入力信号に対す
る吐出インク量の特性に差異がある。すなわち、ノズル
形状や発熱素子906の加工精度に起因して、X方向に
配置された各ノズル901a毎に吐出インク量と、その
吐出インクの用紙への吸収面積を要因として画素濃度に
差異が生じる。
【0142】例えば、図9(e)に示したような同一の
基準信号S1,S2,S3をインクジェットヘッド90
1の各ノズル901aに入力した場合、これら各ノズル
901aの吐出インク量は、図9(f)に示したように
同一とはならず、ばらついた吐出インク量となる。すな
わち、図9(e)の基準信号S1を各ノズル901aに
共通に入力した場合であっても、図9(f)のように各
ノズル901aからの吐出インク量は互いに異なった値
となる。また、図9(f)に示したように、2番目のノ
ズル901aに対して基準信号S1,S2,S3(S1
<S2<S3)を入力した場合、それに対応する2番目
のノズル901aからの吐出インク量Out1,Out
2,Out3は、基準信号S1,S2,S3に正比例せ
ず、Out1<Out3<Out2となる。
【0143】なお、ここでは、図9(e)、(f)のよ
うに、各ノズル901a毎に2値ではなく多値の吐出イ
ンク量として出力する例を示しており、このような多値
出力は、通常、インクの重ね打ちを行うことによって実
現されるが、この場合には、最初に吐出したインクの記
録紙への吸収によって次に重ね打ちするインクの吸収や
広がり量が変化するので、この要因によっても、個々の
ノズル901aの特性において入力信号と吐出インク量
との関係が正比例しないようになり、補正を要すること
になる。
【0144】そこで、本実施例では、このような原画像
との差異を生じさせるインクジェットヘッド901によ
る画像形成時における各ノズル901a(各画素)ごと
の吐出インク量のばらつきや、入力信号に対する吐出イ
ンク量の特性の情報を、第1実施例と同様に、各画像形
成装置一台ごとのデジタルデータによる検査測定値表と
して画像形成装置内部、または外部記録媒体に保持し、
画像形成装置に電気的に接続する電子計算機等の電子情
報機器がばらつき情報を得られるようにする。このばら
つき情報は、電気的な接続かもしくは外部記録媒体を介
して電子情報機器に入力される。
【0145】ここで、電子情報機器は、各画像形成装置
から得たばらつき情報を補正するための補正制御処理手
段を持ち、この補正制御処理手段により、インクジェッ
トヘッド901の各ノズル901a(各画素)の吐出イ
ンク量が基準値(一定の入力信号に対して出力される吐
出インク量)より大きい場合は、より少ない吐出インク
量となるように原画像データを変換し、基準値より小さ
い吐出インク量で出力される場合は、より多い吐出イン
ク量となるように原画像データを変換することにより、
原画像と同等の濃度階調が得られるように補正する。
【0146】すなわち、電子情報機器は、原画像との差
異を生じさせるインクジェットヘッド901の各ノズル
901a(各画素)ごとの吐出インク量のばらつきや、
入力信号に対する吐出インク量の特性の情報を記録した
検査測定値表から補正用のルックアップテーブルを形成
し、その逆関数によって原画像と出力画像との差異に補
正をかけた画像データを形成する。そして、電子情報機
器内部において上記の補正制御を行うことにより、ばら
つきと相殺するように修正された画像情報が画像形成装
置に伝送されるため、図9(g)に示したように、各画
素での原画像の濃度値と出力画像の濃度値とは正比例し
て原画像データと同等の濃度階調が得られ、高画質が達
成される。
【0147】このように、インクジェットヘッドの各ノ
ズル(各画素)ごとの吐出インク量のばらつきに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを、電子情報機器側で補正
することにより、画像形成装置に多大な費用を必要とせ
ず、安価に高品質な画像出力を得ることができる。
【0148】[第5実施例]第5実施例は、LEDアレ
イヘッドや液晶シャッタ等の固体スキャナを用いて主走
査方向(紙送り方向と垂直な方向)に同時に静電潜像を
形成する方式のデジタル電子写真式複写機(画像形成装
置)において、大量生産される各画像形成装置一台ごと
に、物性値や精度等のばらつきの1つである固体スキャ
ナの各画素の輝度のばらつきに起因する静電潜像のばら
つきを修正する例である。
【0149】図10(a)は、この種の複写機の概略構
成を示す断面図であり、図2に示した複写機と同様に、
一次帯電器4、現像器5a、転写帯電器6、分離帯電器
7、クリーナ8が感光体ドラム2の周囲に配置されてい
る。また、図2に示したレーザ走査部3の代わりに、固
体スキャナ1001が設けられている。
【0150】図10(b)に示したように、固体スキャ
ナ1001は、図中のX方向に発光素子1001aが配
列されており、図10(c)に示したように、各発光素
子1001aが点灯することで同時に感光体ドラム2の
軸方向すなわちX方向に静電潜像が形成され、さらに感
光体ドラム2が回転することにより、順次感光体ドラム
2の円周方向に静電潜像が形成され、その後、通常の電
子写真プロセス、すなわち現像工程・転写工程・定着工
程を経て記録紙上に画像が形成される。
【0151】ここで、固体スキャナ1001は、製造時
のばらつきにより、一台一台の各固体スキャナ1001
において各発光素子1001a(各画素)ごとの発光輝
度のばらつきや、入力信号に対する発光輝度の特性に差
異がある。例えば、図10(d)に示したような同一の
基準信号S1,S2,S3を固体スキャナ(ここではL
EDアレイヘッド)1001のX方向の各発光素子10
01aに入力した場合、これら各発光素子1001aの
形状や加工精度に起因して、図10(e)に示したよう
に、各発光素子1001aの発光輝度Out1,Out
2,Out3は、同一とはならずばらついた発光輝度と
なって静電潜像がばらつき、各画素濃度が異なることと
なる。また、例えば2番目の発光素子1001a(LE
D)に対して基準信号S1,S2,S3(S1<S2<
S3)を入力した場合、それに対応する2番目のLED
の発光輝度Out1,Out2,Out3は、図10
(e)に示したように、基準信号S1,S2,S3に正
比例せず、Out1<Out3<Out2となる。
【0152】このような原画像との差異を生じさせる静
電潜像形成時における各固体スキャナ1001の各発光
素子1001a(各画素)ごとの発光輝度のばらつき
や、入力信号に対する発光輝度の特性の情報を、各画像
形成装置一台ごとのデジタルデータによる検査測定値表
として画像形成装置内部、または外部記録媒体等に保持
し、画像形成装置に外部に電気的に接続する電子計算機
等の電子情報機器が該ばらつき情報を得られるようにす
る。このばらつき情報は、電気的な接続かもしくは外部
記録媒体を介して電子情報機器に入力される。
【0153】ここで、電子情報機器は、各画像形成装置
から得たばらつき情報に基づいてばらつきを補正するた
めの補正制御処理手段を持ち、この補正制御処理手段に
より、固体スキャナ1001の各発光素子1001a
(各画素)ごとの発光輝度が基準値(一定の入力信号に
対して出力される輝度)より大きい場合は、より小さい
濃度値となるように原画像データを変換し、基準値より
小さい発光輝度の場合は、より大きい濃度値となるよう
に原画像データを変換することにより、原画像と同等の
濃度階調が得られるように補正する。
【0154】すなわち、電子情報機器は、原画像との差
異を生じさせる固体スキャナ1001の各画素ごとの発
光輝度のばらつきや、入力信号に対する発光輝度の特性
に関する情報を記録した検査測定値表から補正用のルッ
クアップテーブルを形成し、その逆関数によって原画像
と出力画像との差異に補正をかけた画像データを形成す
る。そして、電子情報機器内部において上記の補正制御
を行うことにより、ばらつきと相殺するように修正され
た画像情報が画像形成装置に伝送されるため、図10
(g)に示したように、各画素での原画像の濃度値と出
力画像の濃度値とは正比例して原画像と同等の濃度階調
が得られ、高画質が達成される。
【0155】なお、例えば画素P5の位置の入出力特性
は、図10(f)のようになっており、上記検査測定値
表には、このような入出力特性が各画素、すなわちLE
Dや液晶シャッタ等の各発光素子1001aについて記
述されている。
【0156】このように、固体スキャナ1001の各画
素ごとの入出力特性のばらつきに起因する出力画像の濃
度のばらつきを、電子情報機器側で補正することによ
り、画像形成装置に多大な費用を必要とせず、安価に高
品質な画像を形成することが可能となる。
【0157】[第6実施例]第6実施例は、発熱プリン
トヘッドを用いて主走査方向(紙送り方向と垂直な方
向)に同時に出力画像を形成する熱転写型プリンタ(画
像形成装置)において、大量生産される各画像形成装置
一台ごとに、物性値や精度等のばらつきの1つである発
熱プリントヘッドの各画素の発熱量のばらつきによる画
像形成のばらつきを修正する例である。
【0158】熱転写型プリンタは、感熱材料を発熱素子
により加熱して発色させることで画像形成を行うもので
あり、溶融型熱転写プリンタや昇華型熱転写プリンタが
良く知られており、また感熱材料を紙上に塗布して直接
感熱紙を加熱することで記録を行う感熱型のプリンタも
あり、各々を共有する構成のプリンタもある。
【0159】図11(a)、(b)に示したように、発
熱プリントヘッド111には、複数の発熱素子111a
が図中のX方向に配列されており、これら発熱素子11
1aにより感熱材料が塗布された記録紙902が加熱さ
れてX方向に画像が形成され、この記録紙902がY方
向に搬送されることにより、Y方向に順次画像が形成さ
れていく。なお、上述の溶融型熱転写プリンタや昇華型
熱転写プリンタにおいては図示しない感熱部材を発熱プ
リントヘッド111と記録紙の間に配置して画像を形成
する装置も多く、また、発熱プリントヘッド111や記
録紙902が各々可動式の構成をとる方式の装置もあ
り、それらの移動動作は第4実施例のインクジェットプ
リンタの図9(a),(b),(c)で説明したのと同
等の方式で実現することができる。
【0160】これらの発熱プリントヘッド111を用い
たプリンタは、発熱プリントヘッド111の各発熱素子
111aの発熱量が入力画素信号に対して一定であるこ
とが望ましいが、発熱プリントヘッドの加工技術上等の
要因から個々の発熱素子111aの発熱量や感熱材料へ
の供給熱量を一定にすることがより困難になることがあ
り、製造時のばらつきにより、一台一台の各発熱プリン
トヘッド111において各発熱素子111aごとの発熱
量のばらつきや、入力信号に対する発熱量の特性に差異
が生じ、その結果、画素濃度に差異が生じる。
【0161】例えば、図11(c)に示したような同一
の基準信号S1,S2,S3を発熱プリントヘッド11
1のX方向の各発熱素子111aに入力した場合、これ
ら各発熱素子111aの形状や加工精度に起因して、図
11(d)に示したように、各発熱素子111aの発熱
量Out1,Out2,Out3は、同一とはならずば
らついた発熱量となって各画素濃度が異なってしまう。
また、例えば2番目の発熱素子111aに対して基準信
号S1,S2,S3(S1<S2<S3)を入力した場
合、それに対応する2番目の発熱素子111aの発熱量
Out1,Out2,Out3は、図10(d)に示し
たように、基準信号S1,S2,S3に正比例せず、O
ut1<Out3<Out2となる。
【0162】このような問題を解決すべく、本実施例で
は、原画像との差異を生じさせる発熱プリントヘッド1
11の各発熱素子111aごとの発熱量のばらつきや、
入力信号に対する発熱量の特性の情報を、各画像形成装
置一台ごとのデジタルデータによる検査測定値表として
画像形成装置内部、または外部記録媒体等に保持し、画
像形成装置に外部に電気的に接続する電子計算機等の電
子情報機器が該ばらつき情報を得られるようにする。こ
のばらつき情報は、電気的な接続かもしくは外部記録媒
体等を介して電子情報機器に入力される。
【0163】ここで、電子情報機器は、各画像形成装置
から得たばらつき情報を補正するための補正制御処理手
段を持ち、この補正制御処理手段により、発熱プリント
ヘッド111の発熱素子111aの発熱量が基準値(一
定の入力信号に対して出力される発熱量)より大きい場
合は、より少ない発熱量となるように原画像データを変
換し、基準値より小さい発熱量の場合は、より多い発熱
量となるように原画像データを変換することにより、原
画像と同等の濃度階調が得られるように補正する。
【0164】すなわち、電子情報機器は、原画像との差
異を生じさせる発熱プリントヘッド111の各発熱素子
111aの発熱量のばらつきや、入力信号に対する発熱
量の特性の情報を記録した検査測定値表から補正用のル
ックアップテーブルを形成し、その逆関数によって原画
像と出力画像との差異に補正をかけた画像データを形成
する。そして、電子情報機器内部において上記の補正制
御を行うことにより、ばらつきと相殺するように修正さ
れた画像情報が画像形成装置に伝送されるため、図11
(f)に示したように、各画素での原画像の濃度値と出
力画像の濃度値とは正比例して原画像と同等の濃度階調
が得られ、高画質が達成される。
【0165】なお、例えば画素P5の位置の入出力特性
は、図11(e)のようになっており、上記検査測定値
表には、このような入出力特性が各画素、すなわち各発
熱素子111aについて記述されている。
【0166】このように、発熱プリントヘッド111の
各画素ごとの入出力特性のばらつきに起因する出力画像
の濃度のばらつきを、電子情報機器側で補正することに
より、画像形成装置に多大な費用を必要とせず、安価に
高品質な画像を形成することが可能となる。
【0167】[第7実施例]図3に示した4色の現像器
を用いた電子写真方式のデジタルカラープリンタ装置
は、カラー現像器5bを現像器支持回転体の径方向(回
転体の円周法線方向)に配置し、感光体ドラム2に各色
現像するごとに転写ローラ上の記録紙に転写を行うもの
であるが、本第7実施例は、図12に示したような多重
現像一括転写電子写真方式のデジタルカラープリンタ装
置に適用したものである。
【0168】この多重現像一括転写電子写真方式は、感
光体ドラム2上に直接、各色のトナー像を重ね合わせて
カラー画像を形成する方式である。すなわち、多重現像
一括転写電子写真方式では、最初に一次帯電器4によっ
て感光体ドラム2上を均一に帯電する。その後、レーザ
走査部3により感光体ドラム2上に静電潜像を形成し、
反転現像によってレーザーの照射された部分のみ現像す
る。このプロセスをマゼンタ、シアン、イエロー、(ブ
ラック)の現像器5Y、5M、5C、(5BK)により
3色または4色分繰り返し、感光体ドラム2上に於いて
各色トナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。そ
して、このトナー像を、転写帯電器6によって記録紙に
一括転写し、感光体ドラム2上の残留電荷をレーザ走査
部3により取り除く。その後、重畳された各色トナー像
を定着器10により記録紙に定着させる。
【0169】このような構成では、従来のように画像形
成装置の加工精度の向上等により高画質の画像を形成し
ようとすると、各単色の現像工程において感光体ドラム
2上で現像器5Y、5M、5C、(5BK)が重ならな
いようにするために、感光体ドラム2を大径化しなけれ
ばならず、製造時の加工精度等に対する要求がさらに高
くなる。従って、各画像形成装置一台ごとのばらつき情
報を保持し、電子情報機器側に伝送して補正することに
より、画像形成装置に多大な費用を必要とせずに安価に
高品質な画像を形成する本発明を、多重現像一括転写電
子写真方式のデジタルカラープリンタ装置に適用する本
実施例は、より有効となる。
【0170】[第8実施例]第8実施例は、多重ドラム
方式の電子写真式のフルカラーレーザプリンタ(画像形
成装置)に本発明を適用した例である。この種の画像形
成装置は、図13に示したように、色ごとに専用の感光
体ドラム2Y(イエロー)、2M(マゼンタ)、2C
(シアン)、2BK(ブラック)を具備し、その周りに
それぞれ専用のレーザビームスキャナ80Y、80M、
80C、80BK、現像器5Y、5M、5C、5BK、
転写用放電器10Y、10M、10C、10BK、クリ
ーナ8Y、8M、8C、8BK等が配置されている。
【0171】記録紙は、給紙ガイトガ50a、給紙ロー
ラ60、給紙ガイド50bを介して搬送され、図示しな
い吸着用帯電器により搬送ベルト90へ吸着する。その
後、各感光体ドラム2に形成された各色のトナー画像を
転写用放電器10Y、10M、10C、10BKにより
転写し、図示しない除電器により搬送ベルト90から除
電され、定着器10により各色のトナー画像が定着され
てフルカラーの画像が得られる。
【0172】このように、多重ドラム方式の電子写真式
のフルカラーレーザプリンタでは、フルカラー画像の高
速出力を主たる目的として、レーザービームスキャナや
感光体ドラムを複数配置しているため、従来のように画
像形成装置の加工精度の向上等により高画質の画像を形
成しようとすると、レーザービームスキャナや感光体ド
ラムの製造時の加工精度等に対する要求がさらに高くな
る。従って、各画像形成装置一台ごとのばらつき情報を
保持し、電子情報機器側に伝送して補正することによ
り、画像形成装置に多大な費用を必要とせずに安価に高
品質な画像を形成する本発明を、多重ドラム方式の電子
写真式のフルカラーレーザプリンタに適用した本実施例
は、より有効となる。
【0173】[第9実施例]また、上記各実施例におい
ては、各画像形成装置一台ごとのばらつき情報を各画像
形成装置一台ごとに保持し、外部機器(電子計算機の機
能を有する電子情報機器)から参照可能な構成とした
が、生産工程において個々のばらつき情報を全数検査す
る方法が製造費用の点から困難な場合や、画像形成装置
の製造工程において画像劣化の支配的要因を持つ部品が
限定され、その部品精度が製造時の製造ロット単位で変
動する場合には、ロット単位の抜取り検査により決定し
たばらつき情報をデジタルデータによる検査測定値表と
して保持するのが好ましい。
【0174】[第10実施例]また、各画像形成装置一
台ごとのばらつき情報のデータ量が膨大でデジタルデー
タによる検査測定値表として保持することが困難な場合
には、予め数種類のばらつき情報に基づいた補正制御手
段を決めておき、各補正制御手段に番号を付け、製造時
の検査により最適な補正制御手段に相当する番号をばら
つき情報として保持し、外部機器(電子計算機の機能を
有する電子情報機器)に伝送し、外部機器では受取った
番号を対応した補正制御手段により補正制御処理を行う
方法を用いる。この場合、補正用情報は番号だけとなる
ので、画像形成装置に多大な費用を必要とせずに安価に
高品質な画像を形成するに当たり、画像形成装置のデー
タ保持量およびデータ伝送量の低減を図ることができ、
より好ましい。
【0175】[第11実施例]また、各画像形成装置一
台ごとのばらつき情報が複数のパラメータを有する数学
的関数形式で表現可能な場合、この数学的関数のパラメ
ータをばらつき情報として保持し、外部機器に伝送する
ことによっても、上述と同様の効果が得られる。具体的
な一例としては、第1実施例で示した図2(e)のばら
つきのデジタルデータ検査測定値表を、周知のベジェス
プライン等の数学的スプライン関数によって表し、該ス
プライン関数を表現する際に使うパラメータをばらつき
情報として用いるようにしてもよい。この場合、補正用
情報は数学的関数のパラメータだけとなるので、画像形
成装置のデータ保持量およびデータ伝送量の低減を図る
ことができ、より好ましい。
【0176】[第12実施例]また、画像の高品質化の
ための制御が画像形成装置内の電気回路構成に大きく依
存する場合、補正後の画像データを画像形成装置に伝送
する以外に、電気回路の駆動制御方法をデータとして画
像形成装置に伝送することによって、高画質化を達成す
ることも可能である。
【0177】例えば図2で示されるデジタル電子写真装
置の1つであるデジタル複写機(プリンタ装置)におい
て、現像装置の駆動系の機械精度による回転ムラにより
画像の濃淡ムラが発生するような場合に、現像装置の駆
動モータの制御信号(駆動電圧等)を補正動作指示情報
として電子情報機器からプリンタ装置に伝送することに
より、画像の濃淡ムラすなわちばらつきを補正して画質
向上を図ることも可能である。このような方式の場合、
現像装置の駆動系の回転位置センサ等が必要となるの
で、駆動系の機械精度高精度化に要する費用と比較して
相対的に検討するのが望ましい。また、電気回路の駆動
制御方法を用いる他の例としては、レーザ発光素子の駆
動回路の制御方法等がある。
【0178】このように、電子情報機器内部において、
出力画像が該ばらつきと相殺して高画質となるように、
補正用情報と入力画像をもとに補正動作指示情報を生成
し、該画像形成装置に伝送することによっても、高品質
な出力を得ることができる。
【0179】[その他の実施例]また、電子写真プロセ
スにおける他の処理工程、例えば転写、分離、クリーニ
ング、定着等において画質が改善される各種の方法と組
み合わせてより画質の改善を図ることも可能である。さ
らに、上記の各種画像形成装置に限らず、例えばドット
インパクトプリンタ、イオンフロープリンタ、静電プロ
ッタ、放電型ドットプリンタ等にも適用することができ
る。
【0180】また、上記各実施例における各画像形成装
置一台ごとの固有の入出力偏差特性、すなわちばらつき
情報を、画像形成装置から電子計算機の機能を有する電
子情報機器へ伝送する手段としては、一般に多くの手段
があり特に限定するものではないが、安価かつ簡便に大
容量のデータを伝送することが要求される場合には、添
付外部情報として外部記録媒体に保持することが好まし
く、外部記録媒体としてはフロッピーディスク、コンパ
クトディスク、光磁気ディスク、着脱可能なリムーバル
ブハードディスク、光磁気カード、ICカード、磁気テ
ープ等を用いるとよい。
【0181】また、添付外部情報としての小型化と接続
簡易化を考慮して、マスクROM、EEPROMの形式
で添付外部情報として供給し、電子情報機器への取付け
により伝送する形態でもよい。また、複数の電子情報機
器によって共用することや、設置場所の移動、電子情報
機器との接続変更が多い画像形成装置の場合に、添付外
部情報の形態では紛失等が危惧されるため、画像形成装
置内部の構成部品として保持することが好ましく、構成
部品としてはマスクROM、EEPROM(フラッシュ
メモリ)、バッテリーバックアップRAM等を用いるの
が、利便性の点から望ましい。
【0182】なお、本発明は上記の各実施例に限定され
ることなく、例えば液晶ディスプレイにより画像を表示
するデジタル画像表示装置のような画像出力装置に本発
明を適用することも可能である。また、上記の各実施例
を任意に組合わせた構成を採用することも可能である。
【0183】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子計算機の機能を有する電子情報機器と画像形成装置
とを接続し、該画像形成装置は、該画像形成装置の入出
力偏差特性情報を予め記憶しておき、前記電子情報機器
が前記記憶された入出力偏差特性情報を参照して該画像
形成装置により入出力される画像が前記入出力偏差と相
殺して高画質となるように画像補正処理を行った入力画
像データに基づいて画像形成を行うので、高品質な画像
を形成するために画像形成装置の部品を高精度化しなく
ても済み、画像形成装置に多大な費用を必要とせずに高
品質な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を示す図である。
【図2】本発明の第1〜第3実施例による画像形成装置
を適用したデジタル複写機の概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第1〜第3実施例による画像形成装置
を適用したデジタルカラー複写機の概略構成を示す断面
図である。
【図4】レーザープリンタのレーザー駆動信号発生回路
の構成を示すブロック図である。
【図5】レーザビームスキャナの構成を示す構成図であ
る。
【図6】第1実施例における画像補正処理を説明するた
めの説明図である。
【図7】第2実施例における画像補正処理を説明するた
めの説明図である。
【図8】第3実施例における画像補正処理を説明するた
めの説明図である。
【図9】第4実施例における画像補正処理を説明するた
めの説明図である。
【図10】第5実施例における画像補正処理を説明する
ための説明図である。
【図11】第6実施例における画像補正処理を説明する
ための説明図である。
【図12】第7実施例による画像形成装置を適用した多
重現像一括転写電子写真方式のデジタルカラープリンタ
装置の概略構成を示す断面図である。
【図13】第8実施例による画像形成装置を適用した多
重ドラム方式の電子写真式のフルカラープリンタ装置の
概略構成を示す断面図である。
【図14】第1の従来方式の基本概念を示す図である。
【図15】第2の従来方式の基本概念を示す図である。
【符号の説明】 1…読取機構部 2…感光体ドラム(像担持体) 3…レーザ走査部 101…CCDスキャナ 111…発熱プリントヘッド 310…レーザ発光素子(レーザダイオード) 901…インクジェットヘッド 1001…固体スキャナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 370 G06T 5/00 H04N 1/00 107 A G03G 15/00 G06F 15/68 310 A

Claims (78)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子計算機の機能を有する電子情報機器
    に接続し得る画像形成装置において、 該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
    報を記憶する記憶手段と、 前記電子情報機器が前記記憶手段に記憶された入出力偏
    差特性情報を参照して該画像形成装置により入出力され
    る画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるように
    画像補正処理を行った入力画像データに基づいて画像形
    成を行う画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 電子計算機の機能を有する電子情報機器
    に接続し得る画像形成装置において、 該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
    報を記憶する記憶手段と、 前記電子情報機器が前記記憶手段に記憶された入出力偏
    差特性情報を参照して前記画像形成装置により入出力さ
    れる画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるよう
    に画像補正を行うために生成した補正動作指示情報に基
    づいて画像形成を行う画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は、画像を表示するデ
    ジタル画像表示装置により構成されたことを特徴とする
    請求項1、または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の内
    部にセットされている記憶媒体により構成されたことを
    特徴とする請求項1〜3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体は、マスクROM、EEP
    ROM、バッテリバックアップRAMのいずれかにより
    構成されたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、着脱可能な外部記憶媒
    体により構成されたことを特徴とする請求項1〜3記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記外部記憶媒体は、フロッピーディス
    ク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、光磁気カー
    ド、リムーバルハードディスク、ICカード、磁気テー
    プ、マスクROM、EEPROMのいずれかにより構成
    されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の検
    査により測定された入出力偏差特性情報をデジタルデー
    タによる表形式で記憶することを特徴とする請求項1〜
    7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の検
    査により測定された入出力偏差特性情報を数学的関数の
    パラメータとして記憶することを特徴とする請求項1〜
    7記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    部品のロット単位の抜き取り検査により測定された入出
    力偏差特性情報を記憶することを特徴とする請求項1〜
    9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は、前記入出力偏差特性
    情報として入出力偏差特性の複数のパターンを識別する
    識別データを記憶し、前記画像形成手段は、前記電子情
    報機器が該識別データの入出力偏差特性のパターンに応
    じた前記画像補正処理を行った入力画像データに基づい
    て画像形成を行うことを特徴とする請求項1、または請
    求項3〜7記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像補正処理は、前記画像形成装
    置から伝送されたプログラムに従って行われることを特
    徴とする請求項1〜11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器に着脱可能な外部記憶媒体に記憶されたプログラムに
    従って行われることを特徴とする請求項1〜11記載の
    画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器に制御ソフトウェアとして追加されたプログラムに従
    って行われることを特徴とする請求項1〜11記載の画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器にて使用されるアプリケーションソフトウェアに追加
    されたプログラムに従って行われることを特徴とする請
    求項1〜11記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器のオペレーティングシステムおよび該オペレーティン
    グシステムの拡張制御フトウェアとして追加されたプロ
    グラムに従って行われることを特徴とする請求項1〜1
    1記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記画像形成装置は、電子写真式デジ
    タル画像形成装置により構成され、前記記憶手段は、前
    記入出力偏差特性情報として、感光体ドラムに形成され
    る静電潜像のばらつき情報を記憶することを特徴とする
    請求項1、請求項2、または請求項4〜16記載の画像
    形成装置。
  18. 【請求項18】 前記画像形成装置は、複数の色に対応
    した複数の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子
    写真式デジタル画像形成装置により構成され、前記記憶
    手段は、前記入出力偏差特性情報として、複数の感光体
    ドラム上に静電潜像を形成する際の形成精度のばらつき
    情報を記憶することを特徴とする請求項1、請求項2、
    または請求項4〜16記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記画像形成装置は、感光体ドラム上
    に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成す
    る多重現像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成
    装置により構成され、前記記憶手段は、前記入出力偏差
    特性情報として、前記感光体ドラム上に静電潜像を形成
    する際の形成精度のばらつき情報を記憶することを特徴
    とする請求項1、請求項2、または請求項4〜16記載
    の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記ばらつき情報は、レーザビームの
    入射角度変化、光路長変化、前記感光体ドラムの真円度
    や回転時の偏心などに起因する静電潜像の形成精度のば
    らつき情報であることを特徴とする請求項17〜19記
    載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記ばらつき情報は、固体スキャナの
    各発光素子の発光特性のばらつき情報であることを特徴
    とする請求項17〜19記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記固体スキャナの発光素子は、LE
    Dにより構成されたことを特徴とする請求項21記載の
    画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記固体スキャナの発光素子は、液晶
    シャッタにより構成されたことを特徴とする請求項21
    記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記記憶手段は、前記入出力偏差特性
    情報として、原稿情報を読取るCCDスキャナの各発光
    素子の発光特性のばらつき情報を記憶することを特徴と
    する請求項1〜23記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記記憶手段は、前記入出力偏差特性
    情報として、インクジェットヘッドの各ノズルのインク
    吐出特性のばらつき情報を記憶することを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項4〜17、または請求項24
    記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記記憶手段は、前記入出力偏差特性
    情報として、発熱プリントヘッドの各発熱素子の発熱特
    性のばらつき情報を記憶することを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項4〜17、または請求項24記載
    の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 電子計算機の機能を有する電子情報機
    器と画像形成装置とが接続された画像形成システムにお
    いて、 該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
    報を記憶する記憶手段を備え、 前記電子情報機器は、前記記憶手段に記憶された入出力
    偏差特性情報を参照して前記画像形成装置により入出力
    される画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるよ
    うに画像補正処理を行い、補正された入力画像データを
    前記画像形成装置に伝送するように制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする画像形成システム。
  28. 【請求項28】 電子計算機の機能を有する電子情報機
    器と画像形成装置とが接続された画像形成システムにお
    いて、 該画像形成装置は、該画像形成装置の入出力偏差特性情
    報を記憶する記憶手段を備え、 前記電子情報機器は、前記記憶手段に記憶された入出力
    偏差特性情報を参照して前記画像形成装置により入出力
    される画像が前記入出力偏差と相殺して高画質となるよ
    うに画像補正を行うための補正動作指示情報を生成して
    前記画像形成装置に伝送するように制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする画像形成システム。
  29. 【請求項29】 前記画像形成装置は、画像を表示する
    デジタル画像表示装置により構成されたことを特徴とす
    る請求項27、または請求項28記載の画像形成システ
    ム。
  30. 【請求項30】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    内部にセットされている記憶媒体により構成されたこと
    を特徴とする請求項27〜29記載の画像形成システ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記記憶媒体は、マスクROM、EE
    PROM、バッテリバックアップRAMのいずれかによ
    り構成されたことを特徴とする請求項30記載の画像形
    成システム。
  32. 【請求項32】 前記記憶手段は、着脱可能な外部記憶
    媒体により構成されたことを特徴とする請求項27〜2
    9記載の画像形成システム。
  33. 【請求項33】 前記外部記憶媒体は、フロッピーディ
    スク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、光磁気カ
    ード、リムーバルハードディスク、ICカード、磁気テ
    ープ、マスクROM、EEPROMのいずれかにより構
    成されたことを特徴とする請求項32記載の画像形成シ
    ステム。
  34. 【請求項34】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    検査により測定された入出力偏差特性情報をデジタルデ
    ータによる表形式で記憶することを特徴とする請求項2
    7〜33記載の画像形成システム。
  35. 【請求項35】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    検査により測定された入出力偏差特性情報を数学的関数
    のパラメータとして記憶することを特徴とする請求項2
    7〜33記載の画像形成システム。
  36. 【請求項36】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    部品のロット単位の抜き取り検査により測定された入出
    力偏差特性情報を記憶することを特徴とする請求項27
    〜35記載の画像形成システム。
  37. 【請求項37】 前記記憶手段は、前記入出力偏差特性
    情報として入出力偏差特性の複数のパターンを識別する
    識別データを記憶し、前記電子情報機器は、入出力偏差
    特性の複数のパターンに対応する画像補正処理を個別に
    行う複数の補正処理手段を有し、前記制御手段は、該記
    憶手段に記憶された識別データに対応する補正処理手段
    により画像補正処理を実行させることを特徴とする請求
    項27、または請求項29〜33記載の画像形成システ
    ム。
  38. 【請求項38】 前記制御手段は、前記画像形成装置か
    ら伝送されたプログラムに従って前記制御を行うことを
    特徴とする請求項27〜37記載の画像形成システム。
  39. 【請求項39】 前記制御手段は、前記電子情報機器に
    着脱可能な外部記憶媒体に記憶されたプログラムに従っ
    て前記制御を行うことを特徴とする請求項27〜37記
    載の画像形成システム。
  40. 【請求項40】 前記制御手段は、前記電子情報機器に
    制御ソフトウェアとして追加されたプログラムに従って
    前記制御を行うことを特徴とする請求項27〜37記載
    の画像形成システム。
  41. 【請求項41】 前記制御手段は、前記電子情報機器に
    て使用されるアプリケーションソフトウェアに追加され
    たプログラムに従って前記制御を行うことを特徴とする
    請求項27〜37記載の画像形成システム。
  42. 【請求項42】 前記制御手段は、前記電子情報機器の
    オペレーティングシステムおよび該オペレーティングシ
    ステムの拡張制御フトウェアとして追加されたプログラ
    ムに従って行われることを特徴とする請求項27〜37
    記載の画像形成システム。
  43. 【請求項43】 前記画像形成装置は、電子写真式デジ
    タル画像形成装置により構成され、前記記憶手段は、前
    記入出力偏差特性情報として、感光体ドラムに形成され
    る静電潜像のばらつき情報を記憶することを特徴とする
    請求項27、請求項28、または請求項30〜42記載
    の画像形成システム。
  44. 【請求項44】 前記画像形成装置は、複数の色に対応
    した複数の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子
    写真式デジタル画像形成装置により構成され、前記記憶
    手段は、前記入出力偏差特性情報として、複数の感光体
    ドラム上に静電潜像を形成する際の形成精度のばらつき
    情報を記憶することを特徴とする請求項27、請求項2
    8、または請求項30〜42記載の画像形成システム。
  45. 【請求項45】 前記画像形成装置は、感光体ドラム上
    に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成す
    る多重現像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成
    装置により構成され、前記記憶手段は、前記入出力偏差
    特性情報として、前記感光体ドラム上に静電潜像を形成
    する際の形成精度のばらつき情報を記憶することを特徴
    とする請求項27、請求項28または請求項30〜42
    記載の画像形成システム。
  46. 【請求項46】 前記ばらつき情報は、レーザビームの
    入射角度変化、光路長変化、前記感光体ドラムの真円度
    や回転時の偏心などに起因する静電潜像の形成精度のば
    らつき情報であることを特徴とする請求項43〜45記
    載の画像形成システム。
  47. 【請求項47】 前記ばらつき情報は、固体スキャナの
    各発光素子の発光特性のばらつき情報であることを特徴
    とする請求項43〜45記載の画像形成システム。
  48. 【請求項48】 前記固体スキャナの発光素子は、LE
    Dにより構成されたことを特徴とする請求項47記載の
    画像形成システム。
  49. 【請求項49】 前記固体スキャナの発光素子は、液晶
    シャッタにより構成されたことを特徴とする請求項47
    記載の画像形成システム。
  50. 【請求項50】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    入出力偏差特性情報として、原稿情報を読取るCCDス
    キャナの各発光素子の発光特性のばらつき情報を記憶す
    ることを特徴とする請求項27〜49記載の画像形成シ
    ステム。
  51. 【請求項51】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    入出力偏差特性情報として、インクジェットヘッドの各
    ノズルのインク吐出特性のばらつき情報を記憶すること
    を特徴とする請求項27、請求項28、請求項30〜4
    3、または請求項50記載の画像形成システム。
  52. 【請求項52】 前記記憶手段は、前記画像形成装置の
    入出力偏差特性情報として、発熱プリントヘッドの各発
    熱素子の発熱特性のばらつき情報を記憶することを特徴
    とする請求項27、請求項28、請求項30〜43、ま
    たは請求項50記載の画像形成システム。
  53. 【請求項53】 電子計算機の機能を有する電子情報機
    器と画像形成装置とを接続し、該画像形成装置は、該画
    像形成装置の入出力偏差特性情報を予め記憶しておき、
    前記電子情報機器が前記記憶された入出力偏差特性情報
    を参照して該画像形成装置により入出力される画像が前
    記入出力偏差と相殺して高画質となるように画像補正処
    理を行った入力画像データに基づいて画像形成を行うこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  54. 【請求項54】 電子計算機の機能を有する電子情報機
    器と画像形成装置とを接続し、該画像形成装置は、該画
    像形成装置の入出力偏差特性情報を予め記憶しておき、
    前記電子情報機器が前記記憶された入出力偏差特性情報
    を参照して該画像形成装置により入出力される画像が前
    記入出力偏差と相殺して高画質となるように画像補正を
    行うために生成した補正動作指示情報に基づいて画像形
    成を行うことを特徴とする画像形成方法。
  55. 【請求項55】 前記画像形成装置は、画像を表示する
    デジタル画像表示装置により構成されたことを特徴とす
    る請求項53、または請求項54記載の画像形成方法。
  56. 【請求項56】 前記入出力偏差特性情報は、前記画像
    形成装置の内部にセットされている記憶媒体に記憶され
    たことを特徴とする請求項53〜55記載の画像形成方
    法。
  57. 【請求項57】 前記記憶媒体は、マスクROM、EE
    PROM、バッテリバックアップRAMのいずれかによ
    り構成されたことを特徴とする請求項56記載の画像形
    成方法。
  58. 【請求項58】 前記入出力偏差特性情報は、着脱可能
    な外部記憶媒体に記憶されたことを特徴とする請求項5
    3〜55記載の画像形成方法。
  59. 【請求項59】 前記外部記憶媒体は、フロッピーディ
    スク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、光磁気カ
    ード、リムーバルハードディスク、ICカード、磁気テ
    ープ、マスクROM、EEPROMのいずれかにより構
    成されたことを特徴とする請求項58記載の画像形成方
    法。
  60. 【請求項60】 前記入出力偏差特性情報は、前記画像
    形成装置の検査により得られ、デジタルデータによる表
    形式で記憶されたことを特徴とする請求項53〜59記
    載の画像形成方法。
  61. 【請求項61】 前記入出力偏差特性情報は、前記画像
    形成装置の検査により得られ、数学的関数のパラメータ
    として記憶されたことを特徴とする請求項53〜59記
    載の画像形成方法。
  62. 【請求項62】 前記入出力偏差特性情報は、前記画像
    形成装置の部品のロット単位の抜き取り検査により得ら
    れたものであることを特徴とする請求項53〜61記載
    の画像形成方法。
  63. 【請求項63】 前記画像形成装置は、前記入出力偏差
    特性情報として入出力偏差特性の複数のパターンを識別
    する識別データを記憶すると共に、前記電子情報機器が
    該識別データの入出力偏差特性のパターンに応じた前記
    画像補正処理を行った入力画像データに基づいて画像形
    成を行うことを特徴とする請求項53、または請求項5
    5〜59記載の画像形成方法。
  64. 【請求項64】 前記画像補正処理は、前記画像形成装
    置から伝送されたプログラムに従って行われることを特
    徴とする請求項53〜63記載の画像形成方法。
  65. 【請求項65】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器に着脱可能な外部記憶媒体に記憶されたプログラムに
    従って行われることを特徴とする請求項53〜63記載
    の画像形成方法。
  66. 【請求項66】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器に制御ソフトウェアとして追加されたプログラムに従
    って行われることを特徴とする請求項53〜63記載の
    画像形成方法。
  67. 【請求項67】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器にて使用されるアプリケーションソフトウェアに追加
    されたプログラムに従って行われることを特徴とする請
    求項53〜63記載の画像形成方法。
  68. 【請求項68】 前記画像補正処理は、前記電子情報機
    器のオペレーティングシステムおよび該オペレーティン
    グシステムの拡張制御フトウェアとして追加されたプロ
    グラムに従って行われることを特徴とする請求項53〜
    63記載の画像形成方法。
  69. 【請求項69】 前記画像形成装置は、電子写真式デジ
    タル画像形成装置により構成され、前記入出力偏差特性
    情報としては、感光体ドラムに形成される静電潜像のば
    らつき情報を記憶することを特徴とする請求項53、請
    求項54、または請求項56〜68記載の画像形成方
    法。
  70. 【請求項70】 前記画像形成装置は、複数の色に対応
    した複数の感光体ドラムを有する多重ドラム方式の電子
    写真式デジタル画像形成装置により構成され、前記入出
    力偏差特性情報としては、複数の感光体ドラム上に静電
    潜像を形成する際の形成精度のばらつき情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項53、請求項54、または請求
    項56〜68記載の画像形成方法。
  71. 【請求項71】 前記画像形成装置は、感光体ドラム上
    に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成す
    る多重現像一括転写方式の電子写真式デジタル画像形成
    装置により構成され、前記入出力偏差特性情報として
    は、前記感光体ドラム上に静電潜像を形成する際の形成
    精度のばらつき情報を記憶することを特徴とする請求項
    53、請求項54、または請求項56〜68記載の画像
    形成方法。
  72. 【請求項72】 前記ばらつき情報は、レーザビームの
    入射角度変化、光路長変化、前記感光体ドラムの真円度
    や回転時の偏心などに起因する静電潜像の形成精度のば
    らつき情報であることを特徴とする請求項69〜71記
    載の画像形成方法。
  73. 【請求項73】 前記ばらつき情報は、固体スキャナの
    各発光素子の発光特性のばらつき情報であることを特徴
    とする請求項69〜71記載の画像形成方法。
  74. 【請求項74】 前記固体スキャナの発光素子は、LE
    Dにより構成されたことを特徴とする請求項73記載の
    画像形成方法。
  75. 【請求項75】 前記固体スキャナの発光素子は、液晶
    シャッタにより構成されたことを特徴とする請求項73
    記載の画像形成方法。
  76. 【請求項76】 前記入出力偏差特性情報としては、原
    稿情報を読取るCCDスキャナの各発光素子の発光特性
    のばらつき情報を記憶することを特徴とする請求項53
    〜77記載の画像形成方法。
  77. 【請求項77】 前記入出力偏差特性情報としては、イ
    ンクジェットヘッドの各ノズルのインク吐出特性のばら
    つき情報を記憶することを特徴とする請求項53、請求
    項54、請求項56〜69、または請求項76記載の画
    像形成方法。
  78. 【請求項78】 前記入出力偏差特性情報としては、発
    熱プリントヘッドの各発熱素子の発熱特性のばらつき情
    報を記憶することを特徴とする請求項53、請求項5
    4、請求項56〜69、または請求項76記載の画像形
    成方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010176093A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 画像評価方法、画像評価装置および画像形成装置
JP2012018520A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Ricoh Co Ltd 情報処理装置,画像処理装置,印刷システム,印刷制御プログラム,および記録媒体
JP2013003353A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Ricoh Co Ltd 画像形成評価装置および画像形成評価方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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