JPH08170997A - 原子炉圧力容器の自動探傷検査装置 - Google Patents
原子炉圧力容器の自動探傷検査装置Info
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- JPH08170997A JPH08170997A JP6314890A JP31489094A JPH08170997A JP H08170997 A JPH08170997 A JP H08170997A JP 6314890 A JP6314890 A JP 6314890A JP 31489094 A JP31489094 A JP 31489094A JP H08170997 A JPH08170997 A JP H08170997A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動探傷検査装置から引き出されるケーブル
の引き回しを容易にすると共に構造の軽量化、簡素化を
達成することを可能とする。 【構成】 原子炉圧力容器３の周囲に配設されるトラッ
ク２２に沿って自動探傷検査装置２１を走行させて採取
した測定データを検査室５に送信する。本発明において
は、自動探傷検査装置２１に給電するための給電用導体
２４，２５が上記トラック２２に長手方向に沿って配設
されていると共に、上記自動探傷検査装置２１には給電
用導体２４，２５に摺動自在に接触する接続端子部４４
〜４７が設けられている。上記トラック２２には、ま
た、受信用アンテナとして漏洩同軸ケーブル２８が配設
され、自動探傷検査装置２１で採取した測定データが発
振器５４および送信アンテナ５３を介して漏洩同軸ケー
ブル２８に送信され、ケーブル２８を通じて検査室５に
送られる。
の引き回しを容易にすると共に構造の軽量化、簡素化を
達成することを可能とする。 【構成】 原子炉圧力容器３の周囲に配設されるトラッ
ク２２に沿って自動探傷検査装置２１を走行させて採取
した測定データを検査室５に送信する。本発明において
は、自動探傷検査装置２１に給電するための給電用導体
２４，２５が上記トラック２２に長手方向に沿って配設
されていると共に、上記自動探傷検査装置２１には給電
用導体２４，２５に摺動自在に接触する接続端子部４４
〜４７が設けられている。上記トラック２２には、ま
た、受信用アンテナとして漏洩同軸ケーブル２８が配設
され、自動探傷検査装置２１で採取した測定データが発
振器５４および送信アンテナ５３を介して漏洩同軸ケー
ブル２８に送信され、ケーブル２８を通じて検査室５に
送られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器の周囲
に配設されたトラックに沿って走行して原子炉圧力容器
の溶接部を探傷検査する自動探傷検査装置に係り、特
に、採取した測定データを検査室に送信するためのケー
ブルの引き回しを容易にすると共に装置の簡素化を図る
ことのできる原子炉圧力容器の自動探傷検査装置に関す
るものである。
に配設されたトラックに沿って走行して原子炉圧力容器
の溶接部を探傷検査する自動探傷検査装置に係り、特
に、採取した測定データを検査室に送信するためのケー
ブルの引き回しを容易にすると共に装置の簡素化を図る
ことのできる原子炉圧力容器の自動探傷検査装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】原子炉圧力容器の胴体は鋼板を突合せ溶
接することにより形成されており、その溶接部の探傷検
査においてはその溶接線に沿って自動探傷検査装置を走
行させて測定データを処理している。
接することにより形成されており、その溶接部の探傷検
査においてはその溶接線に沿って自動探傷検査装置を走
行させて測定データを処理している。
【０００３】すなわち、図６に示すように、原子炉格納
容器１内の原子炉遮蔽壁２の内側に設置された原子炉圧
力容器３の周囲には自動探傷検査装置７が設置され、こ
の自動探傷検査装置７は原子炉圧力容器３の溶接部を探
傷検査してその測定データを建屋Ａの上部に設けられた
検査室（ＩＳＩ室）５に伝送し、伝送された信号は検査
室５内のコンピュータで処理している。具体的には、図
７および図８に示すように、自動探傷検査装置７は原子
炉圧力容器３の周囲に溶接線に沿って配設されたトラッ
ク６をガイドとして走行できるようになっており、トラ
ック６は原子炉遮蔽壁２の内側に設けられた金属保温材
４の内側に取り付けられた周トラック６ａおよび縦トラ
ック６ｂとから構成されている。自動探傷検査装置７は
トラック６を走行する走行部８と探傷検査するための探
傷部９とからなり、探傷部９は溶接線に対して直角方向
に延びるアーム１１を有し、そのアーム１１の中には超
音波探触子１０が移動可能に設けられている。超音波探
触子１０には、所定角度に指向された３つの振動子１２
〜１４が組込まれており、溶接線に対して垂直に移動す
ることにより上記溶接部内の検査が行えるようになって
いる。
容器１内の原子炉遮蔽壁２の内側に設置された原子炉圧
力容器３の周囲には自動探傷検査装置７が設置され、こ
の自動探傷検査装置７は原子炉圧力容器３の溶接部を探
傷検査してその測定データを建屋Ａの上部に設けられた
検査室（ＩＳＩ室）５に伝送し、伝送された信号は検査
室５内のコンピュータで処理している。具体的には、図
７および図８に示すように、自動探傷検査装置７は原子
炉圧力容器３の周囲に溶接線に沿って配設されたトラッ
ク６をガイドとして走行できるようになっており、トラ
ック６は原子炉遮蔽壁２の内側に設けられた金属保温材
４の内側に取り付けられた周トラック６ａおよび縦トラ
ック６ｂとから構成されている。自動探傷検査装置７は
トラック６を走行する走行部８と探傷検査するための探
傷部９とからなり、探傷部９は溶接線に対して直角方向
に延びるアーム１１を有し、そのアーム１１の中には超
音波探触子１０が移動可能に設けられている。超音波探
触子１０には、所定角度に指向された３つの振動子１２
〜１４が組込まれており、溶接線に対して垂直に移動す
ることにより上記溶接部内の検査が行えるようになって
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、探傷検査す
るためには自動探傷検査装置７に探傷検査用の水、空
気、電気を供給すると共に超音波探触子１２〜１４から
採取されたデータを検査室５に伝送することが必要であ
り、これらのすべてを自動探傷検査装置７から引き出さ
れて検査室５に延びる１本のケーブル１５を用いて処理
すると、自動探傷検査装置７から検査室５までの長距離
に亘り重量化したケーブル１５を引き回さなければなら
ない問題がある。原子炉格納容器１内の通行のためのス
ペースは狭く、重量化したケーブル１５を探傷すべき溶
接線の位置に応じて引き回していることから作業労力を
要し、ケーブル１５等の配線も複雑化して損傷を招き易
い問題がある。また、トラック６はプラントの構造物と
してよりも自動探傷検査装置７の付属物として配設され
ており、自動探傷検査装置７を重量化、複雑化させる問
題があった。
るためには自動探傷検査装置７に探傷検査用の水、空
気、電気を供給すると共に超音波探触子１２〜１４から
採取されたデータを検査室５に伝送することが必要であ
り、これらのすべてを自動探傷検査装置７から引き出さ
れて検査室５に延びる１本のケーブル１５を用いて処理
すると、自動探傷検査装置７から検査室５までの長距離
に亘り重量化したケーブル１５を引き回さなければなら
ない問題がある。原子炉格納容器１内の通行のためのス
ペースは狭く、重量化したケーブル１５を探傷すべき溶
接線の位置に応じて引き回していることから作業労力を
要し、ケーブル１５等の配線も複雑化して損傷を招き易
い問題がある。また、トラック６はプラントの構造物と
してよりも自動探傷検査装置７の付属物として配設され
ており、自動探傷検査装置７を重量化、複雑化させる問
題があった。
【０００５】本発明は上記問題点を有効に解決すべく創
案されたものである。本発明は自動探傷検査装置から引
き出されるケーブルの引き回しを容易にすると共に装置
の簡素化軽量化を達成することのできる原子炉圧力容器
の自動探傷検査装置を提供することを目的とする。
案されたものである。本発明は自動探傷検査装置から引
き出されるケーブルの引き回しを容易にすると共に装置
の簡素化軽量化を達成することのできる原子炉圧力容器
の自動探傷検査装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は原子炉圧力容器
の周囲に配設されるトラックに沿って原子炉圧力容器の
溶接部を探傷検査すべく自動探傷検査装置を走行させて
超音波探触子で採取した測定データを検査室に送信する
自動探傷検査装置において、上記トラックに長手方向に
沿って上記自動探傷検査装置に給電するための給電用導
体を配設すると共に漏洩同軸ケーブルを受信用アンテナ
として配設し、上記自動探傷検査装置に上記給電用導体
に接触する接続端子部を設けると共に超音波探触子によ
り採取した測定データを送信アンテナを介して上記漏洩
同軸ケーブルに送信するための発振器を設けたものであ
る。
の周囲に配設されるトラックに沿って原子炉圧力容器の
溶接部を探傷検査すべく自動探傷検査装置を走行させて
超音波探触子で採取した測定データを検査室に送信する
自動探傷検査装置において、上記トラックに長手方向に
沿って上記自動探傷検査装置に給電するための給電用導
体を配設すると共に漏洩同軸ケーブルを受信用アンテナ
として配設し、上記自動探傷検査装置に上記給電用導体
に接触する接続端子部を設けると共に超音波探触子によ
り採取した測定データを送信アンテナを介して上記漏洩
同軸ケーブルに送信するための発振器を設けたものであ
る。
【０００７】具体的には、上記自動探傷検査装置は、探
傷検査するための探傷部と上記トラックを走行する走行
部とを有すると共に走行部を走行方向両側から着脱自在
に挾持する一対のキャリヤを有し、かつ、そのキャリヤ
に上記給電用導体に摺動自在に接触して走行部の走行を
案内する接続端子部を有する。
傷検査するための探傷部と上記トラックを走行する走行
部とを有すると共に走行部を走行方向両側から着脱自在
に挾持する一対のキャリヤを有し、かつ、そのキャリヤ
に上記給電用導体に摺動自在に接触して走行部の走行を
案内する接続端子部を有する。
【０００８】
【作用】上記構成においてはトラック自体に給電して自
動探傷検査装置を走行させ探傷検査すると共に、超音波
探触子により採取された測定データを無線方式で検査室
に送信するようにしたものである。
動探傷検査装置を走行させ探傷検査すると共に、超音波
探触子により採取された測定データを無線方式で検査室
に送信するようにしたものである。
【０００９】また、自動探傷検査装置の走行部を一対の
キャリヤに着脱自在に取り付けて、異なる大きさの走行
部に対応できるようにしたものである。
キャリヤに着脱自在に取り付けて、異なる大きさの走行
部に対応できるようにしたものである。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【００１１】従来と同一箇所には同一符号を付す。
【００１２】図３に示すように、原子炉圧力容器３が金
属保温材４の内側に格納されており、金属保温材４の外
側には原子炉遮蔽壁２が形成されている。原子炉圧力容
器３の胴部縦溶接部、胴部周溶接部等を探傷検査すべ
く、自動探傷検査装置２１が設けられる。自動探傷検査
装置２１は、原子炉圧力容器３の周囲に配設されたトラ
ック２２に沿って走行して採取した測定データを検査室
５（図６）に送信する。トラック２２は金属保温材４の
内側に取り付けられた周トラック２２ａおよび縦トラッ
ク２２ｂとから構成されている。
属保温材４の内側に格納されており、金属保温材４の外
側には原子炉遮蔽壁２が形成されている。原子炉圧力容
器３の胴部縦溶接部、胴部周溶接部等を探傷検査すべ
く、自動探傷検査装置２１が設けられる。自動探傷検査
装置２１は、原子炉圧力容器３の周囲に配設されたトラ
ック２２に沿って走行して採取した測定データを検査室
５（図６）に送信する。トラック２２は金属保温材４の
内側に取り付けられた周トラック２２ａおよび縦トラッ
ク２２ｂとから構成されている。
【００１３】特に、図１および図２に示すように、トラ
ック２２には自動探傷検査装置２１に給電するための２
本の給電用導体２４，２５が平行に全周に亘って配設さ
れ、これら給電用導体２４，２５は図３に示すように原
子炉遮蔽壁２の外側に引き出されてドライウエル８０を
通り建屋Ａ内の電源２７に接続されている。トラック２
２に沿って全周に亘って配設された各給電用導体２４，
２５は上下に絶縁体２６で挾まれてトラック２２と絶縁
されるようになっている。また、図１に示すように、受
信用アンテナとなる漏洩同軸ケーブル２８が、給電用導
体２４，２５の間のトラック２２に全周に亘って配設さ
れている。
ック２２には自動探傷検査装置２１に給電するための２
本の給電用導体２４，２５が平行に全周に亘って配設さ
れ、これら給電用導体２４，２５は図３に示すように原
子炉遮蔽壁２の外側に引き出されてドライウエル８０を
通り建屋Ａ内の電源２７に接続されている。トラック２
２に沿って全周に亘って配設された各給電用導体２４，
２５は上下に絶縁体２６で挾まれてトラック２２と絶縁
されるようになっている。また、図１に示すように、受
信用アンテナとなる漏洩同軸ケーブル２８が、給電用導
体２４，２５の間のトラック２２に全周に亘って配設さ
れている。
【００１４】自動探傷検査装置２１は、図４に示すよう
に、探傷検査するための探傷部３１とトラック２２をガ
イドとしてこれに沿って走行する走行部３２とを有して
いる。探傷部３１には溶接線に対して直角方向に延びる
アーム３３が設けられ、そのアーム３３には３つの振動
子３５〜３７を備えた超音波探触子３４が移動可能に配
置されている。走行部３２にはトラック２２に設けられ
たラック３７に噛み合うピニオン３８（図２）が設けら
れている。本実施例の走行部３２は、図１および図２に
示すように、走行方向前後から一対のキャリア４１，４
２で挾まれて保持されている。これらキャリア４１，４
２は、走行部３２の走行方向両側部および底部にボルト
４３で着脱自在に取り付けられている。各キャリア４
１，４２の背面部には探傷部３１および走行部３２に給
電するためにトラック２２に配設された給電用導体２
４，２５に摺動自在に接触する４つのＨ型の接続端子部
４４〜４７が取り付けられている。これらの接続端子部
４４〜４７は給電用導体２４，２５に接触しながらリニ
ヤガイドとして走行部３２の走行を案内するようになっ
ている。すなわち、トラック２２には全周に亘って走行
部３２側に臨む給電用導体２４，２５の一側面を走行部
３２側に開放させてＨ型の接続端子部４４〜４７を把持
する断面略Ｔ字状のガイド溝４８，４９が形成され、こ
のガイド溝４８，４９は上下の接続端子部４４，４６を
給電用導体２４，２５に対して接触状態に保持しながら
トラック２２に沿って摺動自在に係合させるようになっ
ている。また、上下の接続端子部４４，４６はコード５
１で互いに接続されており、そのコード５１から引き出
されるプラグ５２を走行部３２に設けられた図示されな
いコンセントに差し込むことにより、給電用導体２４，
２５および接続端子部４４〜４７を介して自動探傷検査
装置２１の探傷部３１および走行部３２に給電できるよ
うになっている。
に、探傷検査するための探傷部３１とトラック２２をガ
イドとしてこれに沿って走行する走行部３２とを有して
いる。探傷部３１には溶接線に対して直角方向に延びる
アーム３３が設けられ、そのアーム３３には３つの振動
子３５〜３７を備えた超音波探触子３４が移動可能に配
置されている。走行部３２にはトラック２２に設けられ
たラック３７に噛み合うピニオン３８（図２）が設けら
れている。本実施例の走行部３２は、図１および図２に
示すように、走行方向前後から一対のキャリア４１，４
２で挾まれて保持されている。これらキャリア４１，４
２は、走行部３２の走行方向両側部および底部にボルト
４３で着脱自在に取り付けられている。各キャリア４
１，４２の背面部には探傷部３１および走行部３２に給
電するためにトラック２２に配設された給電用導体２
４，２５に摺動自在に接触する４つのＨ型の接続端子部
４４〜４７が取り付けられている。これらの接続端子部
４４〜４７は給電用導体２４，２５に接触しながらリニ
ヤガイドとして走行部３２の走行を案内するようになっ
ている。すなわち、トラック２２には全周に亘って走行
部３２側に臨む給電用導体２４，２５の一側面を走行部
３２側に開放させてＨ型の接続端子部４４〜４７を把持
する断面略Ｔ字状のガイド溝４８，４９が形成され、こ
のガイド溝４８，４９は上下の接続端子部４４，４６を
給電用導体２４，２５に対して接触状態に保持しながら
トラック２２に沿って摺動自在に係合させるようになっ
ている。また、上下の接続端子部４４，４６はコード５
１で互いに接続されており、そのコード５１から引き出
されるプラグ５２を走行部３２に設けられた図示されな
いコンセントに差し込むことにより、給電用導体２４，
２５および接続端子部４４〜４７を介して自動探傷検査
装置２１の探傷部３１および走行部３２に給電できるよ
うになっている。
【００１５】また、走行部３２には探傷部３１で採取さ
れた測定データを送信アンテナ５３を介して受信アンテ
ナとしての漏洩同軸ケーブル２８に送信する発振器５４
が設けられる。
れた測定データを送信アンテナ５３を介して受信アンテ
ナとしての漏洩同軸ケーブル２８に送信する発振器５４
が設けられる。
【００１６】具体的には図５に示すように時分割多重方
式によって送信側の自動探傷検査装置２１で採取された
測定データを受信側の検査室５に無線送信している。す
なわち、送信側の複数のチャンネルと受信側の複数のチ
ャンネルとを単一の伝送路で結ぶと共に、送信側と受信
側との同期をとり、送信側から変調されて時分割方式で
送信される信号を受信側で復調する。
式によって送信側の自動探傷検査装置２１で採取された
測定データを受信側の検査室５に無線送信している。す
なわち、送信側の複数のチャンネルと受信側の複数のチ
ャンネルとを単一の伝送路で結ぶと共に、送信側と受信
側との同期をとり、送信側から変調されて時分割方式で
送信される信号を受信側で復調する。
【００１７】すなわち、自動探傷検査装置２１の探傷部
３１には３つの探触子３５〜３７が設けられ、走行部３
２にはトラック２２の長手方向をＸ軸としてデバイス２
１の移動量を検出するＸ軸エンコーダ５５および溶接線
に対して直角方向をＹ軸として探触子３５〜３６の移動
量を検出するＹ軸エンコーダ５６が設けられ、これら探
触子３５〜３７から得られた測定データ、自動探傷検査
装置２１および探触子３５〜３７の位置信号が時間的に
ずらされて順次受信側の検査室５に送信される。
３１には３つの探触子３５〜３７が設けられ、走行部３
２にはトラック２２の長手方向をＸ軸としてデバイス２
１の移動量を検出するＸ軸エンコーダ５５および溶接線
に対して直角方向をＹ軸として探触子３５〜３６の移動
量を検出するＹ軸エンコーダ５６が設けられ、これら探
触子３５〜３７から得られた測定データ、自動探傷検査
装置２１および探触子３５〜３７の位置信号が時間的に
ずらされて順次受信側の検査室５に送信される。
【００１８】送受信の同期をとるために、送信側の同期
パルス発生器６１から同期パルス信号Ｓが探触子３５〜
３７の入出力側のパルス変調器（例えば位相変調）６２
〜６７，ＵＴパルサ６８〜７０，エンコーダ５５，５６
の出力側のパルス変調器７４，７５に送られ、発振器５
４にはパルス信号Ｐ1 〜Ｐ3 、ＵＴアンプ７１〜７３を
介して増幅された超音波信号Ｕ1 〜Ｕ3 および位置信号
Ｘ，Ｙがそれぞれ変調されてチャンネルＣＨ１〜ＣＨ８
の番号順に繰り返し入力される。一方、受信側において
も受信増幅器８１の出力側のパルス復調器８２〜８９に
同期パルス発生器９１から同期パルス信号Ｓが送られ
る。したがって、受信側では送信側のチャンネルＣＨ１
〜ＣＨ８に対応するチャンネルＣＨ１〜ＣＨ８を受信す
るようになっている。受信側のチャンネルＣＨ１〜ＣＨ
６を介してパスル復調器８２〜８７で復調されたパルス
信号Ｐ1 〜Ｐ3 および超音波信号Ｕ1 〜Ｕ3 は超音波デ
ータ採取盤９２に送られ、チャンネルＣＨ７およびＣＨ
８を介して復調された位置信号ＸＹは制御盤９３に送ら
れる。
パルス発生器６１から同期パルス信号Ｓが探触子３５〜
３７の入出力側のパルス変調器（例えば位相変調）６２
〜６７，ＵＴパルサ６８〜７０，エンコーダ５５，５６
の出力側のパルス変調器７４，７５に送られ、発振器５
４にはパルス信号Ｐ1 〜Ｐ3 、ＵＴアンプ７１〜７３を
介して増幅された超音波信号Ｕ1 〜Ｕ3 および位置信号
Ｘ，Ｙがそれぞれ変調されてチャンネルＣＨ１〜ＣＨ８
の番号順に繰り返し入力される。一方、受信側において
も受信増幅器８１の出力側のパルス復調器８２〜８９に
同期パルス発生器９１から同期パルス信号Ｓが送られ
る。したがって、受信側では送信側のチャンネルＣＨ１
〜ＣＨ８に対応するチャンネルＣＨ１〜ＣＨ８を受信す
るようになっている。受信側のチャンネルＣＨ１〜ＣＨ
６を介してパスル復調器８２〜８７で復調されたパルス
信号Ｐ1 〜Ｐ3 および超音波信号Ｕ1 〜Ｕ3 は超音波デ
ータ採取盤９２に送られ、チャンネルＣＨ７およびＣＨ
８を介して復調された位置信号ＸＹは制御盤９３に送ら
れる。
【００１９】このように本発明においてはトラック２２
自体に給電すると共にトラック２２で測定データを無線
方式で受信するため、図４に示すように自動探傷検査装
置２１から引き出されるケーブル９４は実質的に自動探
傷検査装置２１の探傷部３１に送る空気および水だけを
移送するだけで済む。したがって、ケーブル９４の小型
化（小径化）、軽量化が図られ、ケーブル９４の引き回
しが容易になることから、取扱性が向上する。また、デ
バイス２１の走行部３２は一対のキャリア４１，４２に
着脱自在に保持されていることから、走行部３２の取り
外しが可能であり、プラントや自動探傷検査装置２１に
よって走行部３２の大きさが異なってもこれに対応でき
る。さらに、トラック２２に給電用導体２４，２５およ
び漏洩同軸ケーブル２８を配設するので、トラック２２
をプラント建設時に自動探傷検査装置の構造物として取
り付けることができ、自動探傷検査装置の軽量化、簡素
化を達成できる。
自体に給電すると共にトラック２２で測定データを無線
方式で受信するため、図４に示すように自動探傷検査装
置２１から引き出されるケーブル９４は実質的に自動探
傷検査装置２１の探傷部３１に送る空気および水だけを
移送するだけで済む。したがって、ケーブル９４の小型
化（小径化）、軽量化が図られ、ケーブル９４の引き回
しが容易になることから、取扱性が向上する。また、デ
バイス２１の走行部３２は一対のキャリア４１，４２に
着脱自在に保持されていることから、走行部３２の取り
外しが可能であり、プラントや自動探傷検査装置２１に
よって走行部３２の大きさが異なってもこれに対応でき
る。さらに、トラック２２に給電用導体２４，２５およ
び漏洩同軸ケーブル２８を配設するので、トラック２２
をプラント建設時に自動探傷検査装置の構造物として取
り付けることができ、自動探傷検査装置の軽量化、簡素
化を達成できる。
【００２０】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次の如き
優れた効果を発揮する。
優れた効果を発揮する。
【００２１】(1) 請求項１において、トラックに給電用
導体を配設すると共に測定データを無線で送信するた
め、自動探傷検査装置から引き出されるケーブルは実質
的に探傷部に送る空気および水だけを移送するだけで済
み、ケーブルの引き回しが容易になり、ケーブルの取扱
性が向上する。
導体を配設すると共に測定データを無線で送信するた
め、自動探傷検査装置から引き出されるケーブルは実質
的に探傷部に送る空気および水だけを移送するだけで済
み、ケーブルの引き回しが容易になり、ケーブルの取扱
性が向上する。
【００２２】(2) 請求項１において、トラックに給電用
導体および漏洩同軸ケーブルを配設するため、トラック
をプラントの構造物として配設することができ、自動探
傷検査装置の軽量化、簡素化を図ることができる。
導体および漏洩同軸ケーブルを配設するため、トラック
をプラントの構造物として配設することができ、自動探
傷検査装置の軽量化、簡素化を図ることができる。
【００２３】(3) 請求項２において、自動探傷検査装置
の走行部が一対のキャリアに着脱自在に取り付けられる
ため、自動探傷検査装置の大きさ等の使用態様等が異な
ってもこれに対応できる。
の走行部が一対のキャリアに着脱自在に取り付けられる
ため、自動探傷検査装置の大きさ等の使用態様等が異な
ってもこれに対応できる。
【図１】本発明の自動探傷検査装置の要部を示す斜視図
である。
である。
【図２】自動探傷検査装置の走行部の背面部を示す図で
ある。
ある。
【図３】原子炉プラントの要部を示す斜視図である。
【図４】自動探傷検査装置を示す正面図である。
【図５】時分割多重方式を示すブロック図である。
【図６】従来のケーブルの配線ルートを示す断面図であ
る。
る。
【図７】従来の原子炉プラントの要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図８】従来の自動探傷検査装置を示す正面図である。
３ 原子炉圧力容器 ５ 検査室 ２１ 自動探傷検査装置 ２２ トラック ２４，２５ 給電用導体 ２８ 同軸漏洩ケーブル ３１ 探傷部 ３２ 走行部 ３４ 探触子 ４１，４２ キャリア ４４〜４７ 接続端子部 ５３ 送信アンテナ ８１ 発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０１Ｎ 29/26 ５０１
Claims (2)
- 【請求項１】 原子炉圧力容器の周囲に配設されるトラ
ックに沿って走行させて原子炉圧力容器の溶接部を探傷
検査し採取した測定データを検査室に送信する自動探傷
検査装置において、上記トラックに長手方向に沿って上
記自動探傷検査装置に給電するための給電用導体を配設
すると共に漏洩同軸ケーブルを受信用アンテナとして配
設し、上記自動探傷検査装置に上記給電用導体に摺動自
在に接触する接続端子部を設けると共に超音波探触子に
より採取した測定データを送信アンテナを介して上記漏
洩同軸ケーブルに送信するための発振器を設けたことを
特徴とする原子炉圧力容器の自動探傷検査装置。 - 【請求項２】 上記自動探傷検査装置が、探傷検査する
ための探傷部と上記トラックを走行する走行部とを有す
ると共に走行部を走行方向両側から着脱自在に挾持する
一対のキャリヤを有し、かつ、該キャリヤに上記給電用
導体に摺動自在に接触して走行部の走行を案内する接続
端子部を有することを特徴とする請求項１記載の原子炉
圧力容器の自動探傷検査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6314890A JPH08170997A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 原子炉圧力容器の自動探傷検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6314890A JPH08170997A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 原子炉圧力容器の自動探傷検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08170997A true JPH08170997A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18058864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6314890A Pending JPH08170997A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 原子炉圧力容器の自動探傷検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08170997A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107478252A (zh) * | 2017-07-27 | 2017-12-15 | 华东理工大学 | 一种用于智能压力容器的导波信号自动采集装置 |
| KR20180095114A (ko) * | 2016-01-15 | 2018-08-24 | 웨스팅하우스 일렉트릭 컴퍼니 엘엘씨 | 핵 제어봉 위치 표시 시스템 |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP6314890A patent/JPH08170997A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180095114A (ko) * | 2016-01-15 | 2018-08-24 | 웨스팅하우스 일렉트릭 컴퍼니 엘엘씨 | 핵 제어봉 위치 표시 시스템 |
| CN108475547A (zh) * | 2016-01-15 | 2018-08-31 | 西屋电气有限责任公司 | 核控制棒位置指示系统 |
| JP2019505778A (ja) * | 2016-01-15 | 2019-02-28 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 原子炉制御棒位置指示システム |
| CN107478252A (zh) * | 2017-07-27 | 2017-12-15 | 华东理工大学 | 一种用于智能压力容器的导波信号自动采集装置 |
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|---|---|---|---|
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