JPH08170796A - 天然ガス充填装置 - Google Patents

天然ガス充填装置

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JPH08170796A
JPH08170796A JP6333825A JP33382594A JPH08170796A JP H08170796 A JPH08170796 A JP H08170796A JP 6333825 A JP6333825 A JP 6333825A JP 33382594 A JP33382594 A JP 33382594A JP H08170796 A JPH08170796 A JP H08170796A
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male
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natural gas
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Hiroshi Nishikawa
弘 西川
Yoshihito Mizuno
善仁 水野
Atsunori Sugihara
篤典 杉原
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
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Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体圧が作用している場合と作用していな
い場合とで分離に要する引張力に差が小さく、品質に
バラツキが少なく、優れたシール性を長期間確保でき
る流体継手を充填側接続手段に設けた天然ガス充填装置
を提供する。 【構成】 装置本体部S、導入側接続手段H1、充填側
接続手段H2からなり、充填側接続手段H2と装置本体
部Sとを、内筒2bが雌主体2a内に奥側にバネ付勢す
る態様で進退可能に収容され、挿入筒部10が内筒2b
に挿入される態様で雄・雌部材1,2が接続される形態
の継手において、内筒2bは、奥側のみを閉塞すると共
に雌主体2aに設けた流路Rを流れてきた流体を周面に
設けた孔20から筒内部に至るようにし、この孔よりも
奥側・手前側部分を同一径にすると共に内筒2bの前記
奥側・手前側部分と雌主体2aとの間にシール部材SL
を介装し、雄・雌部材1,2が分離可能状態にあるとき
には流路Rを閉状態とする弁機構を備えて形成した流体
継手Jによって、接続するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば低圧の元タンク
などから供給を受けた天然ガスを、自動車などに積載し
たガスボンベなどの小型容器に圧縮して充填する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に積載するなどした小型の容器に
天然ガスを圧縮して充填するためには、圧縮充填時にガ
スが大気中に散逸しないように充填装置と被充填容器と
はホースなど介して気密状態に接続される必要がある。
【0003】即ち、ガソリンを自動車に充填する場合の
ように単に充填ガンをガソリン供給口に挿入するだけで
はなく、ガスの充填時には充填ガンを自動車側のガス供
給部に気密状態に固定するようにしなければならい。
【0004】そして、充填ガンを接続した状態で自動車
が発進すると、充填ガン・接続ホース・圧縮機などを破
損するので、一定の分離力(自動車からの引張力+流体
圧による引張力)が作用すると自動的に分離する流体継
手を設置し、自動車が誤って発進してもこれら機器が破
損しないようにしている。
【0005】しかし、上記流体継手では流体圧の作用・
非作用時で、流体継手の分離に必要な自動車からの引張
力の大きさは相違し、後者の場合には前記引張力はかな
り大きくなってしまう。したがって、後者の場合におい
て接続状態で自動車を発進させた場合、自動車からの大
きな引張力が流体継手の分離直前に充填ガン・接続ホー
ス・圧縮機などに衝撃力として作用し、これら機器を破
損することがあるという問題があった。
【0006】上記問題を解決する流体継手としては、例
えば、実開平6−18789号公報に開示されたものが
あり、この流体継手では図5に示すように、流体圧によ
って生じる雄部材90の左側への移動力を打ち消すべ
く、球体93を介して前記雄部材90と一体となってい
る移動筒92に流体圧をかけて右側の移動力を付与する
ようにしている。このため、この流体継手では、図5に
示すように、雌主体91と移動筒92との間に空室Kを
形成すると共に前記空室K内に流路Rを介して流体を導
くようにしてあるが、流体圧の作用・非作用時における
雄・雌部材相互の分離に要する引張力の差を小さくする
ために、挿入筒部90aの受圧面積と移動筒92受圧面
積とを極力同一となるように製作する必要がある。
【0007】しかし、この流体継手では、挿入筒部90
aの直径、空室Kを構成する移動筒92の内径及び雌主
体91の外径を寸法公差の許容範囲内で製造したとして
も、目的達成度(品質)に比較的大きなバラツキができ
てしまう。換言すれば、この流体継手では品質の管理が
非常に困難であるという問題がある。これは、図5に示
すように、挿入筒部90aの直径に比べて空室Kを構成
する移動筒の内径及び雌主体91の外径が大きく、前記
移動筒92の内径及び雌主体91の外径が少しかわるだ
けで受圧面積が大きく変わってしまうからである。
【0008】尚、上記流体継手は漏洩の視認が困難であ
るガスを移送充填するものであるから、シール構造には
十分配慮する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、流体圧の作用している場合と作用していない場合
とで分離に要する引張力の差が小さく、品質にバラツ
キが少なく、優れたシール性を長期間確保できる流体
継手を備えた天然ガスの充填装置を提供し、天然ガスを
充填する際の安全性向上を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、天然ガスを
圧縮して吐出する圧縮機を備えた装置本体部と、天然ガ
スの供給元と装置本体部の低圧側配管とを気密に接続す
る導入側接続手段と、自動車に積載するなどした所要の
容器と装置本体部の高圧側配管とを気密に接続する充填
側接続手段とを備えた天然ガス充填装置において、挿入
筒部を有する雄部材と、雌主体内に内筒を奥側にバネ付
勢する態様で進退可能に収容してなる雌部材とから構成
され、挿入筒部が内筒に挿入された雄・雌部材の接続状
態では内筒に設けた係止具が挿入筒部と係止状態にあ
り、係止具を介して内筒と一体的となっている雄部材を
バネの付勢力に抗して一定距離引張り出したときには内
筒の係止具が挿入筒部から外れて雄・雌部材が分離可能
状態となる形式の流体継手の、内筒は奥側のみを閉塞し
てあると共に、雌主体に形成した流路により導かれてき
た流体が周面に穿設した孔から筒内部に至るように構成
し、この孔よりも奥側・手前側部分を同一径に形成する
と共に、内筒の奥側・手前側部分と雌主体との間にシー
ル部材を介装し、雄・雌部材が上記分離可能状態にある
ときには流路を閉状態とする弁機構を設けて形成した流
体継手を、充填側接続手段の一端又は途中に設けた第1
の構成の天然ガス充填装置と、
【0011】挿入筒部を有する雄部材と、雌主体内に内
筒を奥側にバネ付勢する態様で進退可能に収容してなる
雌部材とから構成され、挿入筒部が内筒に挿入された雄
・雌部材の接続状態では内筒に設けた係止具が挿入筒部
と係止状態にあり、係止具を介して内筒と一体的となっ
ている雄部材をバネの付勢力に抗して一定距離引張り出
したときには内筒の係止具が挿入筒部から外れて雄・雌
部材が分離可能状態となる形式の流体継手の、内筒は奥
側のみを閉塞してあると共に、雌主体に形成した流路に
より導かれてきた流体が周面に穿設した孔から筒内部に
至るように形成し、この孔よりも奥側・手前側部分を同
一径に形成すると共に、内筒の奥側・手前側部分と雌主
体との間にシール部材を介装し、雄・雌部材が上記分離
可能状態にあるときには流路を閉状態とする弁機構を設
けて形成した流体継手の雄・雌部材の一方を装置本体部
の高圧側配管に設けると共に、雄・雌部材の他方を充填
側接続手段の一端に設け、装置本体部と充填側接続手段
とを流体継手を介して接続可能とした第2の構成の天然
ガス充填装置と、
【0012】前記第2の構成の天然ガス充填装置におい
て、流体継手の雄部材を充填側接続手段の一端に設け、
流体継手の雌部材を装置本体部の高圧側配管に設け、且
つ、雌主体を筒体(2a1 )、(2a2 )と装置本体部
の一部により構成するようにした第3の構成の天然ガス
充填装置と、
【0013】前記第1・第2・第3の構成の天然ガス充
填装置において、流体継手の雄・雌部材が分離可能状態
にあるとき、孔の位置が手前側のシール部材よりも奥側
に位置するようにした第4の構成の天然ガス充填装置
と、を提供し、上記従来技術の課題を解決するものであ
る。
【0014】
【作用】流体継手は、流路により導かれてきた流体を内
筒の周面に穿設した孔から筒内部に至るようにしてあ
り、しかも、この孔よりも奥側・手前側部分を同一径に
形成すると共に、内筒の前記奥側・手前側部分と雌主体
との間にシール部材を介装してあるので、内筒に作用す
る流体の軸線方向の圧力はバランスする。このため、流
体が雌部材から雄部材に流れているときにおいても、雌
主体に対して内筒に軸方向の移動力が作用するようなこ
とはない。
【0015】したがって、係止具を介して内筒と一体と
なっている挿入筒部、即ち、雄部材には流体圧が作用し
ているときでも軸方向に移動力が作用するようなことは
なくなり、その結果として流体圧の作用している場合と
作用していない場合とにおける雄・雌部材の分離に要す
る引張力の差が縮小する。このため、天然ガスの充填・
非充填時の何れにおいても、自動車が誤って発進したよ
うなときには、流体継手の雄・雌部材が容易に分離し
て、充填装置や自動車の損傷が防止される。
【0016】そして、この流体継手は基本的には、内筒
における孔よりも奥側・手前側部分を同一径に形成(旋
盤加工によりほぼ完全な同一径にできる)されていれば
よいので、目的達成度(品質)に関してほとんどバラツ
キを生じることがない。
【0017】尚、この流体継手の雄・雌部材が分離可能
状態にあるときには流路を閉状態とする弁機構を備えて
おり、雄・雌部材が分離可能状態にあるとき孔の位置は
手前側のシール部材よりも奥側に位置している(孔がシ
ール部材を越えて移動することはない)ので、シール部
材が短期間で損傷するようなことはない。
【0018】
【実施例】以下、この発明の構成を一実施例として示し
た図面に従って説明する。図1に示すように、この天然
ガス充填装置は、圧縮機Cを有する装置本体部Sと、低
圧(大気圧程度)の天然ガスを貯蔵したタンクTと装置
本体部Sの低圧側配管(圧縮機Cの吸込側)とを気密に
接続する導入側接続手段H1と、先端部に設けた充填ガ
ンGを介して自動車Mに積載したガスボンベなどの小型
容器Bと気密に接続したり、分離することのできる充填
側接続手段H2とから構成されると共に、この充填側接
続手段H2は流体継手Jを介して装置本体部Sの高圧側
配管(圧縮機Cの吐出側)と気密状態に接続する構成と
なっている。
【0019】流体継手Jは基本的には、図2に示すよう
に、挿入筒部10を有した雄部材1と、雌主体2a及び
内筒2bから成る雌部材2とから構成されており、挿入
筒部10が内筒2bに挿入される態様で接続されるよう
にしてある。
【0020】雄部材1は、図2に示すように、六角形状
の工具対応部19と、これに連設された挿入筒部10と
から構成された筒状のものであり、前記挿入筒部10
は、同図に示す如く、工具対応部19側の中径部10a
と、挿入端側の小径部10cと、前記中径部10aと小
径部10cとの間に位置する、外周面に向かって幅広と
なる周溝12を有する大径部10bとから構成されてい
る。尚、この雄部材1の筒孔部分は、図2に示すよう
に、工具対応部19側にはホース接続用の雌ネジ10d
が、挿入筒部10側には全域にわたって孔10eが、そ
れぞれ設けられている。
【0021】雌部材2は、図2に示すように、雌主体2
aと、前記雌主体2a内に進退自在に収容された内筒2
bとから構成されており、前記内筒2bは圧縮コイルバ
ネ22により奥側に向かって付勢されるようにしてあ
る。
【0022】雌主体2aは、図2に示すように、装置本
体部Sから突出する筒体2a1 と、装置本体部Sの内部
に全体が装着されている筒体2a3 と、前記筒体2a
1 ,2a3 相互間に配設された筒体2a3 とから構成さ
れており、前記筒体2a1 ,2a2 相互はこれらに設け
た鍔部を止め具23により係止するようにして装置本体
部Sに取り付けてある。
【0023】筒体2a1 は、図2に示すように、手前側
の内周面に形成された小径孔部24bと、奥側の内周面
に形成された大径孔部24cと、前記小径孔部24bの
手前側端に形成された外周面側から内周面側に向かって
拡がる周溝24aとを有するものとしてある。
【0024】筒体2a2 は、図2に示すように、外周部
に鍔部を有すると共に内筒2bの小径部27bよりも僅
かに大径の小径孔部25a及び、手段の欄に記載した弁
機構の弁座となるOリング62を装着した大径孔部25
bを具備するものとしてあり、他方、筒体2a3 は、図
2に示すように、流路の一部となる大径孔部28a及
び、小径部27bよりも僅かに大径の小径孔部28bを
有する奥側端閉塞の筒状に形成されていると共に継手軸
線に対して平行な複数の流路孔28cを具備するものと
してある。
【0025】内筒2bは、図2に示すように、筒体2b
1 内に筒体2b2 の一端部側が挿入される態様で螺合し
て構成されている。
【0026】筒体2b1 は、図2に示すように、奥側端
部に鍔部を有する筒状のもので、その外周のほぼ全域を
小径孔部24bよりも僅かに小径に形成すると共に、内
周面を上記大径部10bと略一致する小径孔部26aと
これよりも少し大径の大径孔部26bとを有するものと
している。前記筒体2b1 の手前側部には、小径孔部2
6aの構成壁面から外周面に向かって拡大するラッパ状
の円孔29を等角度間隔で具備させてあり、この円孔2
9には筒構成壁の内外面に対して出没可能に球体3(手
段の欄に記載の係止具と対応)を設けてある。
【0027】筒体2b2 は、図2に示すように、中程に
鍔部を有する奥側端閉塞の筒状のもので、小径孔部25
aと略一致する奥側の小径部27bと、小径孔部26a
よりも小径である手前側の中径部27aとを有するもの
としてある。また、この筒体2b2 の手前側端近傍の内
周面には、図2に示すように、Oリング装着用周溝21
が形成してあると共に、前記Oリング装着用周溝21内
に収容されたOリング4’により内筒2bと挿入筒部1
0との間の気体密性を確保させてある。更に、筒体2b
2 の小径部27bには、図2に示すように、孔20を形
成してあると共に前記孔20よりも少し奥側には手段の
欄に記載した弁機構の弁体を構成する環状部材5を取り
付けてある。
【0028】尚、上記した小径孔部25a及び小径孔部
28bの内周面には同一のOリング装着用周溝を設けて
あり、前記周溝には同一のOリング60,61を装着し
てある。
【0029】そして、この流体継手Jでは、図2に示す
雄・雌部材1,2の接続状態では、ガスは矢印で示す経
路(流路孔28c→大径孔部28aと小径部27b間→
孔20→筒体2b2 の筒孔内→孔10e内→雌ネジ10
d内)の流路Rで流れるようにしてあり、図3に示す雄
・雌部材1,2の分離状態では、環状部材5の外周面と
大径孔部25bの構成壁に装着したOリング62との当
接により流路Rは閉状態となるようにしてある。
【0030】また、この実施例では、大径孔部26bと
大径部27aとの間の空間Kには、図3に示すように、
雄部材1が雌部材2から分離した状態にあるときに球体
3を周溝24a内に収容した状態で保持する球体保持筒
4を具備させてある。この球体保持筒4は、図2に示す
ように、薄肉筒部40aと厚肉筒部40bとから成る主
体40と、前記主体40を手前の方向にバネ付勢する圧
縮コイルバネ41とから構成されている。そして、雌部
材2に対して雄部材1が接続状態にあるときには図2に
示すように、雄部材1により圧縮コイルバネ41の付勢
力に抗して押し込まれており、雌部材2に対して雄部材
1が分離状態にあるときには図3に示すように、薄筒部
40aの外側面で球体3を保持して内筒2bが復帰しな
いようにしてある。
【0031】尚、図2、図3中、符号63,64はOリ
ングであり、符号66〜68はC型リング(一般にはC
型ピンと呼ばれる)である。
【0032】この実施例の流体継手Jは上記構成として
あるから、充填ガンGを自動車Mに積載した小型容器B
のガス供給口(図示せず)に接続した状態で誤って自動
車Mを発進した場合には、以下の〜に示す態様で雄
部材1と雌部材2相互は分離状態となる。
【0033】.雄部材1と雌部材2相互に自動車Mの
発進力に相当する分離力が作用する。すると、球体3の
存在によって雄部材1と内筒2bとが圧縮コイルバネ2
2の付勢力に抗して一体的に移動せしめられる。
【0034】.そして、雄部材1の移動に伴って内筒
2bが一定距離だけ移動せしめられると、周溝12を構
成する傾斜壁によって球体3は外方へ押しやられて図3
に示すように周溝24aに嵌入状態となり、且つ、球体
保持筒4により前記状態が保持されることになる。
【0035】.上記状態では、図3に示すように、球
体3は周溝12から完全に脱出した状態となっており、
球体3による内筒2bと雄部材1との係合は完全に解除
された状態となっている。したがって、雄部材1はその
まま雌部材2から分離できることとなる。尚、この状態
では流路Rは図3に示すように、閉状態になっており、
このため、ガスが装置本体部Sから散逸することはな
い。
【0036】次に、上記の如く分離状態となった雄部材
1と雌部材2とを接続状態にするには、図3の状態にあ
る内筒2b1 の小径孔部26a内に雄部材1を押し込ん
でいく。すると、球体保持筒4は圧縮コイルバネ41の
付勢力に抗して押し込まれていき、球体保持筒4による
球体3の上記保持は解除される。更に、雄部材1を押し
込んでいくと、球体3は周溝12内に嵌入状態となって
球体3による内筒2bと雄部材1とは係合状態となる。
即ち、雄部材1と雌部材2とは接続される。
【0037】また、この実施例の流体継手Jは上記構成
であるから、作用の欄に記載した如く、流体圧が作用し
ていると否とにかかわらず、雄部材1には軸方向の移動
力が作用するようなことはない。
【0038】さらに、この実施例の流体継手において
は、小径部27bを旋盤により切削加工し、その後孔2
0を穿設すれば当然に小径部27bよりも奥側・手前側
部分はほぼ完全な同一径に形成されたものとなり、ま
た、旋盤加工によって小径孔部25a及び小径孔部28
bの内周面に同一のOリング装着用周溝を形成すること
が容易にでき、更に、これに関係する面も旋盤加工によ
って正確に形成することができることから、目的達成度
(品質)に関してバラツキがほとんどないことは明らか
である。
【0039】そして、図3に示すように、雄・雌部材
1,2を分離させた状態でも、内筒2bの孔20がOリ
ング60を越えることはないから、Oリング60が短期
間で損傷するようなことはない。
【0040】尚、上記実施例に代えて、図4に示すよう
に、流体継手Jの雌主体2aを、筒体2a1 ,2a2
装置本体部Sの一部S1(二点鎖線で囲まれる部分)に
より構成させることもできる。この場合、S1が流路R
を有した筒体2a3 として機能する。図4にガスの流れ
を矢印で示しておく。
【0041】又、流体継手Jの雄部材1・雌部材2の何
れか一方を、圧縮機Cの吐出口に直接取り付け、雄部材
1・雌部材2の他方を充填側接続手段H2の一端に取り
付ける構成としたり、充填側接続手段H2の途中に、又
は充填側接続手段H2の装置本体部S側の端部に配設す
る構成とすることもできる。
【0042】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるか
ら、次の効果を有する。流体圧の作用している場合と作
用していない場合とにおける雄・雌部材の分離に要する
引張力に差が少なく、且つ、品質にバラツキが殆どない
流体継手を充填側接続手段に使用していあるので、自動
車に積載した小型容器に充填ガンを接続した状態で自動
車を誤って発進させることがあっても、流体継手の雄部
材と雌部材とが自動的に分離し、充填ガン・延長ホース
などの充填側接続手段や圧縮機などの充填装置本体部、
自動車に積載した容器などを破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の説明図。
【図2】一実施例に用いた流体継手の雄・雌部材が接続
状態にあるときの半断面図。
【図3】一実施例に用いた流体継手の雄・雌部材が分離
状態にあるときの雌部材の半断面図。
【図4】本発明に使用する他の流体継手の半断面図。
【図5】従来技術で使用していた流体継手の半断面図。
【符号の説明】
B 小型容器 C 圧縮機 H1 導入側接続手段 H2 充填側接続手段 M 自動車 R 流路 S 装置本体部 S1 装置の一部 SL シール部材 T タンク 1 雄部材 2 雌部材 2a 雌主体 2a1 筒体 2a2 筒体 2b 内筒 3 球体 10 挿入筒部 20 孔 22 圧縮コイルバネ 60,61 Oリング
フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 西川 弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 水野 善仁 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 杉原 篤典 東京都港区海岸1−5−20東京瓦斯株式会 社内 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県東海市新宝町507−2東邦瓦斯株式 会社総合技術研究所内 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガスを圧縮して吐出する圧縮機を備
    えた装置本体部と、天然ガスの供給元と装置本体部の低
    圧側配管とを気密に接続する導入側接続手段と、自動車
    に積載するなどした所要の容器と装置本体部の高圧側配
    管とを気密に接続する充填側接続手段とを備えた天然ガ
    ス充填装置において、 挿入筒部を有する雄部材と、雌主体内に内筒を奥側にバ
    ネ付勢する態様で進退可能に収容してなる雌部材とから
    構成され、挿入筒部が内筒に挿入された雄・雌部材の接
    続状態では内筒に設けた係止具が挿入筒部と係止状態に
    あり、係止具を介して内筒と一体的となっている雄部材
    をバネの付勢力に抗して一定距離引張り出したときには
    内筒の係止具が挿入筒部から外れて雄・雌部材が分離可
    能状態となる形式の流体継手の、内筒は奥側のみを閉塞
    してあると共に、雌主体に形成した流路により導かれて
    きた流体が周面に穿設した孔から筒内部に至るように形
    成し、この孔よりも奥側・手前側部分を同一径に形成す
    ると共に、内筒の奥側・手前側部分と雌主体との間にシ
    ール部材を介装し、雄・雌部材が上記分離可能状態にあ
    るときには流路を閉状態とする弁機構を設けて形成した
    流体継手を、充填側接続手段の一端又は途中に設けたこ
    とを特徴とする天然ガス充填装置。
  2. 【請求項2】 天然ガスを圧縮して吐出する圧縮機を備
    えた装置本体部と、天然ガスの供給元と装置本体部の低
    圧側配管とを気密に接続する導入側接続手段と、自動車
    に積載するなどした所要の容器と装置本体部の高圧側配
    管とを気密に接続する充填側接続手段とを備えた天然ガ
    ス充填装置において、 挿入筒部を有する雄部材と、雌主体内に内筒を奥側にバ
    ネ付勢する態様で進退可能に収容してなる雌部材とから
    構成され、挿入筒部が内筒に挿入された雄・雌部材の接
    続状態では内筒に設けた係止具が挿入筒部と係止状態に
    あり、係止具を介して内筒と一体的となっている雄部材
    をバネの付勢力に抗して一定距離引張り出したときには
    内筒の係止具が挿入筒部から外れて雄・雌部材が分離可
    能状態となる形式の流体継手の、内筒は奥側のみを閉塞
    してあると共に、雌主体に形成した流路により導かれて
    きた流体が周面に穿設した孔から筒内部に至るように形
    成し、この孔よりも奥側・手前側部分を同一径に形成す
    ると共に、内筒の奥側・手前側部分と雌主体との間にシ
    ール部材を介装し、雄・雌部材が上記分離可能状態にあ
    るときには流路を閉状態とする弁機構を設けて形成した
    流体継手の雄・雌部材の一方を装置本体部の高圧側配管
    に設けると共に、雄・雌部材の他方を充填側接続手段の
    一端に設け、装置本体部と充填側接続手段とを流体継手
    を介して接続可能としたことを特徴とする天然ガス充填
    装置。
  3. 【請求項3】 流体継手の雄部材が充填側接続手段の一
    端に設けられると共に、流体継手の雌部材が装置本体部
    の高圧側配管に設けられ、且つ、雌主体が筒体(2a
    1 )、(2a2 )と装置本体部の一部により構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の天然ガス充填装
    置。
  4. 【請求項4】 流体継手の雄・雌部材が分離可能状態に
    あるとき、孔の位置が手前側のシール部材よりも奥側に
    位置していることを特徴とする請求項1〜3何れかに記
    載の天然ガス充填装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2780051A1 (fr) 1998-06-23 1999-12-24 Renault Installation automatique de remplissage des reservoirs de carburant des vehicules automobiles
CN109538925A (zh) * 2018-12-03 2019-03-29 海宁市英德赛电子有限公司 高纯氨槽车自动化充装系统

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