JPH08170662A - 流体式リターダ装置 - Google Patents

流体式リターダ装置

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JPH08170662A
JPH08170662A JP33456294A JP33456294A JPH08170662A JP H08170662 A JPH08170662 A JP H08170662A JP 33456294 A JP33456294 A JP 33456294A JP 33456294 A JP33456294 A JP 33456294A JP H08170662 A JPH08170662 A JP H08170662A
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JP
Japan
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case
pressure
labyrinth
labyrinth seals
rotary shaft
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JP33456294A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Fujinami
秀之 藤波
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシールが、ほぼ同一円周上に摺接する
ようになると共に、潤滑不良が抑制され、オイルシール
の摩耗が軽減されるので、耐久性が向上する流体式リタ
ーダ装置の提供。 【構成】 ケース53の両端部と回転軸4との間のそれ
ぞれに、複数個のラビリンスシール7,8、軸受33及
びオイルシール16を、ケース53の内側から順次に介
在させると共に、複数個のラビリンスシール7,8が、
ケース53の環状溝53aに個別に収容されて内周面が
回転軸4の外周面に弾性的に密着するように備えられ、
かつ、各ラビリンスシール7,8の周方向の1箇所が中
心軸線から傾斜する切り口で切断されてバイアスカット
部7a,8aを形成し、実質的な無圧かつ常温状態で、
バイアスカット部7a,8aが隙間δを形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体式リターダ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】トラック、バス等の大型車
両において、ケース内に作動液体を常時充満させる流体
式リターダ装置を装着するものが知られている。流体式
リターダ装置は、降坂時、高速からの減速時等に制動ト
ルクを発生させ、摩擦ブレーキ装置の温度上昇によるフ
ェードを防止し、車両の安全性及び摩擦材の耐久性を向
上させる。流体式リターダ装置は、プロペラシャフト等
の車輪と共に回転する回転軸に固定可能なロータと、車
体側に回転不可能に固定されるステータとをケース内に
備え、クラッチ装置によつてロータを回転軸側に接続固
定して、ロータによつて作動液体を攪拌し、作動液体の
摩擦損失及びステータへの衝突損失によつて制動トルク
を発生させる。そして、回転軸は、ケースの両端部との
間にそれぞれオイルシール及び軸受を介在させて、ケー
スに対して回転自在かつ液密に貫通している。
【0003】しかして、流体式リターダ装置による制動
トルクは、クラッチ装置によつてロータを回転軸側に接
続固定した状態で、作動液体の圧力に応じて得られ、ま
た、作動液体の圧力を増減調節して制動トルクが調節さ
れる。このような流体式リターダ装置が作動状態でのケ
ース内の作動液体の圧力は、当初、初期圧力にあつたも
のが作動の開始直後にクラッチ装置の接続に伴うサージ
圧力を生じて上昇してピーク値を示した後、次第に低下
し、初期圧力よりも低い所定の定常値に収束していく。
【0004】このような大きな差圧が軸受を通してオイ
ルシールに作用するため、オイルシールのリップが中心
軸線方向に移動しながら摺接して摩耗が促されるように
なり、耐久性が早期に低下する。加えて、作動時の定常
値が初期圧力よりも低く負圧傾向になるため、流体式リ
ターダ装置の作動時にオイルシールに供給される作動液
体の量が減少し、液体潤滑が得られなくなつてオイルシ
ールの摩耗を促す。その結果、液漏れを生ずる恐れがあ
り、作動液体の頻繁な補充が必要になる。
【0005】ここで、流体充填式の流体式リターダ装置
では、図11に示すように車両の走行状態においてケー
ス内に常時若干の正圧aを発生させ、リターダとしての
制動作動の開始(ON)初期に比較的大きな正圧b(ク
ラッチ装置の接続に伴うサージ圧力)が発生し、次第に
圧力が低下して負圧c状態で定常的な制動力が発生す
る。その後、リターダとしての制動作動の停止(OF
F)により、当初の若干の正圧a状態に復帰する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、車輪と共
に回転する回転軸4の周囲に設けられ、常時作動液体が
充填されると共に、ロータ56及び非回転のステータ5
5を収容するケース53と、駆動装置22によつて駆動
され、該ロータ56と該回転軸4とを接続又は切断する
クラッチ装置63とを備える流体式リターダ装置であつ
て、ケース53の両端部と回転軸4との間のそれぞれ
に、複数個のラビリンスシール7,8、軸受33及びオ
イルシール16を、ケース53の内側から順次に介在さ
せると共に、複数個のラビリンスシール7,8が、ケー
ス53の環状溝53aに個別に収容されて内周面が回転
軸4の外周面に弾性的に密着するように備えられ、か
つ、各ラビリンスシール7,8の周方向の1箇所が中心
軸線から傾斜する切り口で切断されてバイアスカット部
7a,8aを形成し、実質的な無圧かつ常温状態で、バ
イアスカット部7a,8aが隙間δを形成していること
を特徴とする流体式リターダ装置である。請求項2の発
明の構成は、各オイルシール16が、ケース53に固定
される環状の補強金具71と、該補強金具71に接着さ
れたゴム質弾性体によつて形成され、内径方向かつケー
ス53の内側に向けて延びて先端部が回転軸4に摺接す
る主リップ72と、該補強金具71に接着されたゴム質
弾性体によつて形成され、内径方向かつケース53の外
側に向けて延びて先端部が回転軸4に摺接するダストリ
ップ73とを備え、主リップ72、ダストリップ73の
順にケース53の内側から配置されることを特徴とする
請求項1の流体式リターダ装置である。請求項3の発明
の構成は、軸受33がテーパコロ軸受からなり、円錐コ
ロ33cの大径側をケース53の外側として配置される
ことを特徴とする請求項1又は2の流体式リターダ装置
である。
【作用】
【0007】請求項1の発明によれば、流体式リターダ
装置の制動作動の開始(ON)により、ケース53内に
制動作動の開始初期の比較的大きな正圧(b)(クラッ
チ装置63の接続に伴うサージ圧力)が発生する。この
大きな正圧(b)により、対をなすラビリンスシール
7,8がそれぞれ環状溝53aの外側面に押し付けら
れ、同時にバイアスカット部7a,8a付近が弾性変形
し、隙間δの少なくとも一部が消滅するようになる。一
対のラビリンスシール7,8のバイアスカット部7a,
8aの傾斜方向は、逆向きとし、両バイアスカット部7
a,8aが直線的に接続することを防止すれば、ケース
53内の圧力上昇過程において、一方のラビリンスシー
ル7のバイアスカット部7aを通つた作動液体が、他方
のラビリンスシール8のバイアスカット部8aを通過し
難くなる。
【0008】かくして、ケース53内に制動作動の開始
(ON)初期の大きな正圧(b)が発生した場合、一対
のラビリンスシール7,8の外側つまり軸受33及びオ
イルシール16側での圧力は、上記大きな正圧(b)よ
りも低圧となる。そして、流体式リターダ装置による制
動作動の開始(ON)から所定時間が経過すれば、ケー
ス53内の圧力低下に伴つて一対のラビリンスシール
7,8の内側での圧力が低下する。しかしながら、一対
のラビリンスシール7,8の作用により、一対のラビリ
ンスシール7,8の外側での急激かつ大きな圧力低下が
抑制され、非作動時よりも若干低圧の正圧に収束し、負
圧になることが良好に抑制される。
【0009】このような各ラビリンスシール7,8の作
用により、オイルシール16に作用する圧力の大きな変
化が抑制され、オイルシール16,16の摺動摩擦部が
回転軸4の外周面を中心軸線方向に摺動し、早期に摩耗
することが防止される。加えて、一対のラビリンスシー
ル7,8の外側が負圧になることに起因してオイルシー
ル16,16の摺動摩擦部に作動液体による潤滑不足を
生ずることが防止され、オイルシール16,16の摩耗
が抑制される。
【0010】流体式リターダ装置による制動作動を停止
(OFF)すれば、ケース53内及び一対のラビリンス
シール7,8の外側の圧力は、共に若干の正圧に戻り、
ラビリンスシール7,8も弾性的に復元する。
【0011】請求項2の発明によれば、各ラビリンスシ
ール7,8の作用によつてオイルシール16に作用する
圧力の大きな変化が抑制され、オイルシール16,16
の主リップ72及びダストリップ73が回転軸4の外周
面を中心軸線方向に摺動し、摩耗することが抑制され
る。加えて、一対のラビリンスシール7,8の外側が負
圧になることに起因してオイルシール16,16の主リ
ップ72及びダストリップ73の摺動摩擦部に作動液体
の不足を生ずることが防止され、この摺動摩擦部の摩耗
が抑制される。しかして、オイルシール16,16は、
回転軸4の回転により、主リップ72及びダストリップ
73が回転軸4のほぼ同一外周面を摺動し、リターダ室
54内の大きな正圧bへの圧力上昇に対しては若干の内
圧を受ける主リップ72が回転軸4に押し付けられ、作
動液体の漏れを防止し、また、リターダ室54内が負圧
傾向になる圧力低下に対しては若干の外圧を受けるダス
トリップ73が回転軸4に押し付けられ、空気の流入を
防止する。
【0012】請求項3の発明によれば、軸受33,33
をそれぞれテーパコロ軸受で構成し、円錐コロ33cの
大径側をケース53の外側として傾斜配置させてある。
しかして、各軸受33,33は、回転軸4によつて回転
駆動される状態でポンプ作用を発揮し、オイルシール1
6,16に向けて作動液体を送り出すように機能する。
しかしながら、この軸受33,33によるポンプ作用は
わずかであり、ケース53内に大きな正圧bが発生し、
各ラビリンスシール7,8のバイアスカット部7a,8
a付近が弾性変形して閉塞された際には、複数個のラビ
リンスシール7,8を配置したこととも相まつて、オイ
ルシール16,16側に大きな圧力上昇を生じさせるも
のではなく、一方、リターダ室54内が負圧傾向になる
際には、オイルシール16,16に作用する圧力を若干
高めてオイルシール16,16側が負圧になることを防
止する。これによつてもオイルシール16,16の摺動
摩擦部における作動液体の不足が防止され、オイルシー
ル16,16の液体潤滑状態が維持されて摩耗が抑制さ
れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図11は、本発明の1実施例を示
す。流体式リターダ装置は、ロータ側ケース51とステ
ータ側ケース52とをシールリング40を介在させて複
数個のボルト30によつて一体的に固着したケース53
を有する。このケース53は、図外のフレームのサイド
メンバーやトランスミッションリヤカバー等の車体側部
材に固着されて非回転である。ロータ側ケース51及び
ステータ側ケース52の中心部には、トランスミッショ
ン出力軸等の回転軸4が後記する2組のラビリンスシー
ル7,8、オイルシール16,16及び軸受33,33
を図1上で左右対称に介在させて回転自在かつ液密に貫
通している。この回転軸4は、図外のプロペラシャフト
等を介して車輪に接続され、車輪と共に回転するもので
あり、主回転軸4a及び副回転軸4bを外筒部材4eに
セレーション結合させ、ボルト・ナット4cにて固定し
てある。4dは、シールリングである。
【0014】このようにして回転軸4の周囲に、オイル
シール16,16及びラビリンスシール7,8を介在す
るケース53にて区画され、常時作動液体(油又は水)
が充填充満されたリターダ室54を液密に画成してい
る。このリターダ室54内には、ステータ側ケース52
の内側に位置させて、回転軸4を中心とする放射状のフ
ィンが形成されたステータ55が設けられると共に、ロ
ータ側ケース51の内側に位置させて、ステータ55と
対向して回転軸4側の部材に相対回転不可能に固定可能
なロータ56が設けられる。ステータ55は、周方向に
複数個突設した支持部によつてステータ側ケース52に
挟着させ、かつボルト70によつて車体側部材に実質的
に回転不可能に固定される。また、リターダ室54の上
部に位置するステータ側ケース52に作動流体入口59
aが設けられ、リターダ室54の上部に位置するロータ
側ケース51に作動流体出口59bが設けられている。
【0015】更に、ロータ56の内周部には、円環状を
なすプレッシャプレート64a及び複数枚のセパレータ
64bをスプライン結合させて中心軸線方向の摺動自在
に支持する筒状の支持部材57が、プレッシャプレート
65と共にボルト41にて固着され、この支持部材57
は一対の第1軸受62を介してケース53に回転自在に
支承される。すなわち、第1軸受62は、外輪をロータ
側ケース51と一体の固定部材51aに圧入固定して設
けられ、内輪との間に転動体を保持している。そして、
支持部材57と一体で軸線方向の移動不可能なプレッシ
ャプレート65の筒状部の外周面に、第1軸受62の内
輪が圧入固定されている。
【0016】また、一対の第2軸受61が、その内輪を
一端部に位置する可動のプレッシャプレート64aの環
状段面に圧入固定して設けられ、外輪との間に転動体を
保持している。第2軸受61の外輪は、円環状をなす接
続部材20の環状段面に圧入固定され、接続部材20の
一側面には、後記するプランジャ部材21が当接可能で
ある。接続部材20は、ステータ側ケース52の筒状面
に中心軸線方向の摺動自在に嵌合している。
【0017】しかして、ロータ56を支持する支持部材
57は、その他端部がプレッシャプレート65及び第1
軸受62を介してロータ側ケース51に回転自在に積極
的に支持され、その一端部が可動のプレッシャプレート
64a、第2軸受61及び接続部材20を介してステー
タ側ケース52に回転自在に消極的に支持される。
【0018】一方、複数枚のクラッチプレート66は、
回転軸4、具体的には外筒部材4eの外周面に軸線方向
の移動自在にスプライン結合され、各プレッシャプレー
ト64a,65及びセパレータ64b間に挟装されてい
る。この支持部材57、プレッシャプレート64a,6
5及びセパレータ64b、クラッチプレート66等によ
つて、回転軸4側部材とロータ56とを断接可能な湿式
多板のクラッチ装置63を構成している。
【0019】しかして、回転軸4と一体に回転するクラ
ッチプレート66に対し、プレッシャプレート64a,
65及びセパレータ64bを押し付けることにより、ク
ラッチ装置63が接続され、非回転部であるケース53
に第1軸受62を介して回転自在に支持した筒状の支持
部材57が回転するので、支持部材57と一体のロータ
56が回転軸4と一体回転する。
【0020】次に、クラッチ装置63を接続駆動するプ
ランジャ部材21及び駆動装置22について説明する。
駆動装置22は、図外のリターダスイッチをON作動し
た際に駆動され、クラッチ装置63を接続作動させる。
ステータ側ケース52にボルト30によつて固定したシ
リンダ部材24と、シリンダ部材24に中心軸線方向の
摺動自在に嵌合する環状のピストン部材25との間に、
空気室29が画成されている。この空気室29には、図
外の切換バルブを介して圧力空気供給源が接続され、切
換バルブの切り換え操作によつて空気室29に圧力空気
を供給し、又はドレインすることができるようになつて
いる。なお、ピストン部材25は、接続部材20とステ
ータ55の内周部との間に圧縮して介装したスプリング
23によつて、常時復帰が付勢されている。35は、空
気抜孔である。
【0021】空気室29に外部から圧力空気を供給し、
ピストン部材25を図上にて左方に摺動させ、ステータ
側ケース52を液密かつ摺動自在に挿通させて複数個設
けたプランジャ部材21及びプランジャ部材21と第2
軸受61の外輪を連結する接続部材20を押し込む。こ
れにより、第2軸受61を介してプレッシャプレート6
4aが押し込まれるので、各プレッシャプレート64
a,65及びセパレータ64b間にクラッチプレート6
6が挟圧され、クラッチ装置63が接続してクラッチプ
レート66、各プレッシャプレート64a,65及びセ
パレータ64b並びに支持部材57を介してロータ56
が回転軸4との一体回転を開始する。
【0022】ケース53の両端部と回転軸4との間にそ
れぞれ組をなして介在するラビリンスシール7,8、軸
受33,33及びオイルシール16,16は、各組がこ
の順序でケース53の内側から順次に配置されている。
ケース53の両端部の内側位置に配置されるラビリンス
シール7,8は、図2,図3に示すようにケース53の
両端部にそれぞれ一対近接させて形成した矩形断面の環
状溝53aに個別に収容させて複列配置され、内周面が
回転軸4の外周面に弾性的に密着するように装着してあ
る。しかして、ラビリンスシール7,8の側面及び外周
面と環状溝53aとの間に僅かの隙間を有してラビリン
スを形成する。また、各ラビリンスシール7,8は、周
方向の1箇所が図2に示す平面視で中心軸線から傾斜す
る切り口で切断されてバイアスカット部7a,8aを形
成している。バイアスカット部7a,8aは、ケース5
3内の常態での若干の正圧が内外にバランスして作用す
る実質的な無圧状態かつ常温で、図2に示すように若干
の隙間δを形成している。但し、一対のラビリンスシー
ル7,8のバイアスカット部7a,8aの傾斜方向は逆
向きとし、両バイアスカット部7a,8aが直線的に接
続することを防止してある。
【0023】ケース53の両端部の中間部位置に配置さ
れる軸受33,33は、それぞれテーパコロ軸受であ
り、図4に示すように外輪33aと内輪33bとの間に
複数個の円錐コロ33cを転動自在に介在させて構成さ
れる。33dは保持器である。このような軸受33は、
個別の円錐コロ33cの大径側がケース53の外側にな
るように傾斜配置させてある。なお、個別の円錐コロ3
3cの大径側は、一連の円錐コロ33cの大径側と一致
している。しかして、各軸受33,33は、回転軸4に
よつて回転駆動される状態で、各円錐コロ33cが大径
側に向けて作動液体を送り出すようにポンプ作用を発揮
し、各円錐コロ33cの大径側ひいてはオイルシール1
6,16に向けて若干の作動液体が送り出される。
【0024】ケース53の両端部の外側位置に配置され
るオイルシール16,16は、図5に示すように環状の
補強金具71と、主リップ72と、ダストリップ73と
を具える。補強金具71は、L字状断面をなす主補強金
具80の内周側にV字状断面をなす副補強金具81を溶
接固着して構成され、断面の外形がコ字状をなしてい
る。主補強金具80と副補強金具81との間には、円環
状の小さな補助補強金具82が配置されている。この補
助補強金具82は、主補強金具80の内周面に加硫接着
したゴム又はエラストマーからなるゴム質弾性体75に
保持されている。そして、主補強金具80の内側面のゴ
ム質弾性体75は、内径方向かつ内側に向けて延び、環
状の主リップ72を形成している。この主リップ72の
外周には、ガータスプリング78が環着され、主リップ
72を縮径方向に弾性的に付勢して回転軸4の外周面に
押圧している。
【0025】また、主補強金具80の外周面には、ゴム
質弾性体76が加硫接着されている。このゴム質弾性体
76は、ケース53へのオイルシール16の取付けを液
密に行う機能を有する。そして、このゴム質弾性体76
は、主補強金具80の外面に沿つて内径方向に延び、環
状のダストリップ73を形成している。しかして、ダス
トリップ73は、補強金具71の一端内周部に接着され
たゴム質弾性体によつて形成され、内径方向かつ外側に
向けて延びて先端部が回転軸4の外周面に摺接する。
【0026】このようなオイルシール16は、ケース5
3の内周面に外周側のゴム質弾性体76を圧入して固定
され、回転軸4にダストリップ73及び主リップ72を
それぞれ弾性的に接触させて装備される。主リップ72
及びダストリップ73は、ケース53の内側からこの順
序となるように取付ける。このオイルシール16によれ
ば、内側の圧力が大きい場合には主リップ72が回転軸
4に密着して液密が保持され、外側の圧力が大きい場合
にはダストリップ73が回転軸4に密着して液密が保持
される。
【0027】次に、上記実施例の作用について説明す
る。車両の走行中においてリターダ室54内は若干の正
圧状態にある。車両の走行中において、図外のリターダ
スイッチをON作動し、駆動装置22を駆動してクラッ
チ装置63を接続作動させる。これにより、ロータ56
が回転軸4との一体回転を開始する。このようにして流
体式リターダ装置の作動が開始され、ロータ56による
攪拌によつて生ずる作動液体の速度エネルギーがステー
タ55に吸収されながらリターダとしての機能が発揮さ
れる。すなわち、ロータ56の自己ポンプ作用又は電動
式の別置ポンプによつて、冷却を兼ねた作動液体が作動
流体入口59aから流入して作動流体出口59bから流
出する循環状態において、ロータ56の運動エネルギー
が作動液体に熱として伝えられて減速作用が発生する。
その際、作動液体によつてクラッチ装置63の冷却も図
られる。この流体式リターダ装置の作動の開始により、
リターダ室54内は、後述するように大きな正圧状態に
短時間だけ上昇した後、次第に圧力低下して安定する傾
向を呈する。
【0028】リターダスイッチをOFF作動し、空気室
29の圧力空気をドレインすれば、ピストン部材25、
プランジャ部材21、接続部材20及び第2軸受61が
スプリング23の作用によつて復帰し、クラッチ装置6
3が切断されるので、ロータ56の回転が実質的に停止
する。これにより、作動液体の速度エネルギーがステー
タ55に作用しなくなり、流体式リターダ装置の作動が
停止する。この作動の停止により、リターダ室54内は
若干の正圧状態に復帰する。このようなリターダ室54
内の圧力変動に対し、ケース53の両端部と回転軸4と
の間にそれぞれ組をなして介在するラビリンスシール
7,8、オイルシール16,16及び軸受33,33
が、良好に作用する。
【0029】先ず、流体式リターダ装置の制動作動の開
始(ON)により、図11に示すようにケース53内に
制動作動の開始初期の大きな正圧bがクラッチ装置63
の接続に伴うサージ圧力として発生する。この大きな正
圧bにより、対をなすラビリンスシール7,8がそれぞ
れ環状溝53aの外側面に押し付けられ、同時にバイア
スカット部7a,8a付近が弾性変形し、隙間δの一部
が消滅するようになる。一対のラビリンスシール7,8
のバイアスカット部7a,8aの傾斜方向は、逆向きと
し、両バイアスカット部7a,8aが直線的に接続する
ことを防止してあるので、ケース53内の圧力上昇過程
において、内側のラビリンスシール7のバイアスカット
部7aを通つた作動液体が同一流れ方向のままで外側の
ラビリンスシール8のバイアスカット部8aを通ること
が防止される。これにより、オイルシール16に作用す
る圧力の上昇を抑制する作用が良好に得られる。
【0030】いま、作動液体及びラビリンスシール7,
8が常温の状態で大きな正圧bが発生した場合には、図
6に示すようにバイアスカット部7a,8aの隙間δの
基部に残る三角形断面の隙間δ1 を通つて図7に破線で
示すように作動液体のわずかの漏れを生ずるのみとな
る。このようなラビリンスシール7,8の押し付けによ
る液封作用は、一対のラビリンスシール7,8のそれぞ
れで得られ、オイルシール16に作用する圧力の上昇を
抑制する作用が良好に得られる。また、作動液体及びラ
ビリンスシール7,8が高温状態にあれば、各ラビリン
スシール7,8がそれぞれ主として円周方向に伸びてバ
イアスカット部7a,8aの隙間δが消滅している。こ
の状態でケース53内に大きな正圧bが発生した場合に
は、図8に示すようにケース53の環状溝53aの外側
面に残る三角形断面の隙間δ2 を通つて図9に破線で示
すように作動液体のわずかの漏れを生ずるのみとなる。
このようなラビリンスシール7,8の押し付けによる液
封作用は、一対のラビリンスシール7,8のそれぞれで
得られ、軸受33及びオイルシール16側の圧力上昇を
抑制する作用が良好に得られる。なお、各ラビリンスシ
ール7,8は、内周面が回転軸4の外周面に弾性的に密
着するように装着してあるので、低温時はもとより高温
時であつても、回転軸4と一体回転しながら回転軸4と
の間の液封作用が良好に得られる。
【0031】かくして、ケース53内に制動作動の開始
(ON)初期の大きな正圧b(クラッチ装置63の接続
に伴うサージ圧力)が発生した場合、オイルシール16
に作用する圧力は、図10に符号Bで示すように上記大
きな正圧bよりも比較的低圧となる。なお、図10は、
ケース53内の一対のラビリンスシール7,8の外側の
圧力つまりオイルシール16に作用する圧力を示し、図
11は、ケース53内の一対のラビリンスシール7,8
の内側での圧力を示す。また、図10,図11に示す流
体式リターダ装置の圧力−時間特性は、回転軸4の回転
数を3000rpmとした実験結果であり、細実線は図
外のポンプの駆動を開始し、作動流体入口59aからケ
ース53内に送り込まれた作動液体が作動流体出口59
bから流出する循環状態を示し、作動流体入口59aか
ら流入する作動液体の圧力が若干の正圧a(0.3Kg
f/cm2 )から圧力I(1.0Kgf/cm2 )とな
る場合を示す。また、一点鎖線は作動流体入口59aか
ら流入する作動液体の圧力が圧力II(1.5Kgf/
cm2 )となる場合を示し、太実線は作動流体入口59
aから流入する作動液体の圧力が圧力III(2.0K
gf/cm2 )となる場合を示し、破線は作動流体入口
59aから流入する作動液体の圧力が圧力IV(2.5
Kgf/cm2 )となる場合を示す。ここで、圧力I
I,III,IVは、図外の空液変換機構によつて作動
液体に積極的に圧力を作用させることによつて生じる。
リターダ室54内の作動液体の圧力が高いほど、大きな
制動力が発生する。
【0032】そして、流体式リターダ装置による制動作
動の開始(ON)から所定時間(0.5〜1.0秒)が
経過すれば、ケース53内の圧力低下に伴つて一対のラ
ビリンスシール7,8の内側での圧力低下を生ずる。し
かしながら、一対のラビリンスシール7,8の作用によ
り、一対のラビリンスシール7,8の外側での急激かつ
大きな圧力低下が抑制され、図10に符号Cで示すよう
に非作動時よりも若干低圧の定常的な正圧に収束し、負
圧になることが防止される。
【0033】このような各ラビリンスシール7,8の作
用により、オイルシール16に作用する圧力の大きな変
化が抑制され、オイルシール16,16の主リップ72
及びダストリップ73が回転軸4の外周面を中心軸線方
向に摺動し、摩耗することが抑制される。加えて、一対
のラビリンスシール7,8の外側が負圧になることに起
因してオイルシール16,16の主リップ72及びダス
トリップ73の摺動摩擦部に作動液体の不足を生ずるこ
とが防止され、オイルシール16,16の摩耗が抑制さ
れる。しかして、オイルシール16,16は、回転軸4
の回転により、主リップ72及びダストリップ73が回
転軸4のほぼ同一外周面を摺動し、リターダ室54内の
圧力上昇に対しては若干の内圧を受ける主リップ72が
回転軸4に押し付けられ、作動液体の漏れを防止し、ま
た、リターダ室54内が負圧傾向になる圧力低下に対し
ては若干の外圧を受けるダストリップ73が回転軸4に
押し付けられ、空気の流入を防止する。なお、ダストリ
ップ73は、外側からの塵埃の侵入を防止する本来的機
能も有する。
【0034】また、軸受33,33をそれぞれテーパコ
ロ軸受で構成し、円錐コロ33cの大径側をケース53
の外側として傾斜配置させてある。しかして、各軸受3
3,33は、回転軸4によつて回転駆動される状態でポ
ンプ作用を発揮し、オイルシール16,16に向けて作
動液体を送り出すように機能する。しかしながら、この
軸受33,33によるポンプ作用はわずかであり、ケー
ス53内に大きな正圧bが発生し、各ラビリンスシール
7,8のバイアスカット部7a,8a付近が弾性変形し
て閉塞された際には、一対のラビリンスシール7,8を
配置したこととも相まつて、オイルシール16,16側
に大きな圧力上昇を生じさせるものではなく、一方、リ
ターダ室54内が負圧傾向になる際には、オイルシール
16,16に作用する圧力を若干高めてオイルシール1
6,16側が負圧になることを防止する。これによつて
もオイルシール16,16の摺動摩擦部における作動液
体の不足が防止され、オイルシール16,16の液体潤
滑状態が維持されて摩耗が抑制される。
【0035】流体式リターダ装置による制動作動を停止
(OFF)すれば、ケース53内及び一対のラビリンス
シール7,8の外側の圧力は、共に若干の正圧に戻り、
ラビリンスシール7,8も弾性的に復元する。
【0036】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る流体式リターダ装置によれば、次の効果が
得られる。ラビリンスシールは、バイアスカット部を有
するものを複列配置するので、圧力低減効果が大きく、
かつ、熱膨張時にも安定して機能する。しかして、クラ
ッチ装置の接続に伴うサージ圧力がオイルシールに直接
作用することが良好に抑制されると共に、流体式リター
ダ装置の作動時にケース内が負圧傾向を呈する際、オイ
ルシールに負圧が作用することが良好に抑制される。こ
れにより、オイルシールは、その摺動摩擦部が内側の圧
力変動に伴つて回転軸の中心軸線方向に移動しながら回
転軸に摺接することが緩和され、常に、ほぼ同一円周上
に摺接するようになる。その結果、オイルシールの摩耗
が軽減され、耐久性の低下が抑制されると共に、オイル
シールに負圧が作用して潤滑不良を生ずることに起因す
る耐久性の低下が抑制され、作動液体の頻繁な補充作業
から開放される。
【0037】請求項3の発明によれば、軸受としてテー
パコロ軸受を採用したことにより、ポンプ効果が発揮さ
れ、オイルシールの潤滑不良に起因する耐久性の低下が
更に良好に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る流体式リターダ装置
を示す断面図。
【図2】 同じくラビリンスシールの取り付け状態の要
部を示す図。
【図3】 同じくラビリンスシールの取り付け状態を示
す断面図。
【図4】 同じく軸受を示す断面図。
【図5】 同じくオイルシールを示す断面図。
【図6】 同じくラビリンスシールの作用説明図。
【図7】 同じくラビリンスシールの作用説明図。
【図8】 同じくラビリンスシールの作用説明図。
【図9】 同じくラビリンスシールの作用説明図。
【図10】 流体式リターダ装置の圧力−時間特性を示
す線図。
【図11】 流体式リターダ装置の圧力−時間特性を示
す線図。
【符号の説明】
4:回転軸、7,8:ラビリンスシール、7a,8a:
バイアスカット部、16:オイルシール、22:駆動装
置、29:空気室、33:軸受、51:ロータ側ケー
ス、52:ステータ側ケース、53:ケース、53a:
環状溝、54:リターダ室、55:ステータ、56:ロ
ータ、57:支持部材、59a:作動流体入口、59
b:作動流体出口、61:第2軸受、62:第1軸受、
63:クラッチ装置、64a,65:プレッシャプレー
ト、64b:セパレータ、66:クラッチプレート、7
1:補強金具、72:主リップ、73:ダストリップ、
78:ガータスプリング、δ:隙間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転する回転軸(4)の周囲
    に設けられ、常時作動液体が充填されると共に、ロータ
    (56)及び非回転のステータ(55)を収容するケー
    ス(53)と、駆動装置(22)によつて駆動され、該
    ロータ(56)と該回転軸(4)とを接続又は切断する
    クラッチ装置(63)とを備える流体式リターダ装置で
    あつて、ケース(53)の両端部と回転軸(4)との間
    のそれぞれに、複数個のラビリンスシール(7,8)、
    軸受(33)及びオイルシール(16)を、ケース(5
    3)の内側から順次に介在させると共に、複数個のラビ
    リンスシール(7,8)が、ケース(53)の環状溝
    (53a)に個別に収容されて内周面が回転軸(4)の
    外周面に弾性的に密着するように備えられ、かつ、各ラ
    ビリンスシール(7,8)の周方向の1箇所が中心軸線
    から傾斜する切り口で切断されてバイアスカット部(7
    a,8a)を形成し、実質的な無圧かつ常温状態で、バ
    イアスカット部(7a,8a)が隙間(δ)を形成して
    いることを特徴とする流体式リターダ装置。
  2. 【請求項2】 各オイルシール(16)が、ケース(5
    3)に固定される環状の補強金具(71)と、該補強金
    具(71)に接着されたゴム質弾性体によつて形成さ
    れ、内径方向かつケース(53)の内側に向けて延びて
    先端部が回転軸(4)に摺接する主リップ(72)と、
    該補強金具(71)に接着されたゴム質弾性体によつて
    形成され、内径方向かつケース(53)の外側に向けて
    延びて先端部が回転軸(4)に摺接するダストリップ
    (73)とを備え、主リップ(72)、ダストリップ
    (73)の順にケース(53)の内側から配置されるこ
    とを特徴とする請求項1の流体式リターダ装置。
  3. 【請求項3】 軸受(33)がテーパコロ軸受からな
    り、円錐コロ(33c)の大径側をケース(53)の外
    側として配置されることを特徴とする請求項1又は2の
    流体式リターダ装置。
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