JPH08170544A - ガスタービン制御装置 - Google Patents

ガスタービン制御装置

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JPH08170544A
JPH08170544A JP6313793A JP31379394A JPH08170544A JP H08170544 A JPH08170544 A JP H08170544A JP 6313793 A JP6313793 A JP 6313793A JP 31379394 A JP31379394 A JP 31379394A JP H08170544 A JPH08170544 A JP H08170544A
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compressor
fuel
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雅也 稲垣
Hajime Yamada
一 山田
Satoru Fukao
知 深尾
Masakazu Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば高炉ガスなどの低圧であり、低発熱
量のガスを流すための主燃料として用い、有効的に利用
し、主燃料の発熱量が低下したときにのみ補助燃料を供
給し、補助燃料を無駄にすることなくガスタービン3を
円滑に制御する。 【構成】 主燃料は、出力検出手段203によるガスタ
ービン3の検出出力と負荷設定器206によるガスター
ビンの設定出力とが一致するように主燃料演算制御手段
207によって第1流量制御手段204を操作し制御さ
れて供給される。補助燃料は、発熱量測定器202より
主燃料の測定発熱量と負荷設定器206によるガスター
ビン3の設定出力とに応答して、不足熱量演算回路22
0によって不足熱量が演算されて、その不足熱量を供給
するように、補助燃料演算制御手段208によって補助
燃料流量調整弁205が操作されて供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば高炉ガスなど
低圧であり、発熱量の低いガスを主燃料とするガスター
ビンに備えられるガスタービン制御装置に関し、特に主
燃料の発熱量が低下した場合に、発熱量の高い補助燃料
を供給する機構を有するガスタービン制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高炉から発生する高炉ガスは、一酸化炭
素を含む可燃ガスであるが、その濃度が低いことから発
熱量が低く、高圧で燃焼させるのが困難であったため、
比較的燃焼させやすいボイラの燃料として使用するのが
通例であった。
【0003】高炉ガスの有効利用を目的として、ガスタ
ービンで高炉ガスを燃焼させ、その排ガスをボイラに導
き、蒸気を発生させるコージェネレーション設備もしく
はボイラで発生させた蒸気を蒸気タービンに導入し発電
量をさらに増加させるコンバインドサイクル発電設備
が、高炉ガスの有効利用方法として近年注目を浴びてい
る。
【0004】高炉ガスなどの低発熱量のガスは、高炉や
石油精製などの過程で副産物として発生するのが通例で
あり、その成分は通常の燃料ほど安定していない。その
結果、発熱量が変化するため、発熱量の低下によってガ
スタービンでうまく燃焼できず、吹消えなどが生ずるお
それがある。このために主燃料に予め高発熱量の補助主
燃料を添加して主燃料の発熱量を高く保ち、燃焼しやす
いように処理される。
【0005】高炉ガスなどの発熱量の低いガスを燃料と
して用いたガスタービンについては、たとえば、特公平
5−83742号公報に示されている。この公報に示さ
れている従来技術では、低カロリーガス燃料供給路より
供給される主燃料である低カロリーガス燃料と、高カロ
リーガス燃料供給路より供給される補助燃料である高カ
ロリーガスとを混合し、ガスタービンと同軸的に配置さ
れた主燃料圧縮機であるガス燃料圧縮機を備えた混合ガ
ス燃料供給路より混合ガス燃料を燃焼器に供給してガス
タービンを運転するとともに、このガスタービンの高温
排ガスエネルギーにより蒸気を発生させ、蒸気タービン
を運転し、ガスタービンおよび蒸気タービンと同軸的に
配置された発電機を駆動するコンバインドサイクル発電
のガスタービンにおいて、前記ガス燃料圧縮機をバイパ
スするように前記高カロリーガス燃料供給路とガス燃料
圧縮機吐出側の混合ガス燃料供給路とを接続するバイパ
ス路を設け、このバイパス路中に設けられたガスタービ
ンとは別駆動のガス燃料圧縮機により昇圧させた高カロ
リーガス燃料の一部をガスタービンの点火および昇速時
に前記混合ガス燃料と混合させるように構成されてい
る。
【0006】このような従来技術では、低発熱量の主燃
料と高発熱量の補助主燃料とを混合した状態で主燃料圧
縮機によって圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する
ように構成されており、混合された主燃料中に、補助燃
料に起因して、粘性物質が生成され、主燃料圧縮機の静
翼あるいは動翼などに付着してしまう。これによって、
主燃料圧縮機が運転に支障をきたし、ガスタービンの連
続運転ができなくなってしまう。このため清掃や整備な
どが必要となり、手間を要し、作業性が悪い。
【0007】これを解決するために、たとえば特開平5
−202767号公報には、混合された主燃料を接触水
素化反応によって改質するための接触反応塔を設けるこ
とが開示されている。この公報に示される技術では、接
触反応塔によって混合ガスを改質して、粘性物質の生成
を防止し、主燃料圧縮機に導くように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、主燃料に比較して高価である補助燃料を常時一定の
割合で供給するように構成されているため、不必要とさ
れるときにも補助燃料が消費され、費用がかかる。また
主燃料と補助燃料とを混合して燃焼器に導くため、ガス
(気体)である主燃料に対して補助燃料もガス(気体)
である必要がある。また特公平5−83742号公報に
示される従来技術では、ガスタービンを安定させて制御
するためバイパス路を設け、ガスタービンとは別駆動の
主燃料圧縮機が設けられる。また特開平5−20276
7号公報に示される従来技術では、混合ガスを改質する
ための接触反応塔が必要とされる。このように構成が大
形化してしまい、大きなスペースを必要とする。
【0009】したがって本発明の目的は、ガス(気体)
である主燃料の発熱量が低下したときにのみ、補助燃料
を供給し、その補助燃料にはガスあるいは液体を用いる
ことができ、さらに構成の大形化を防止したガスタービ
ン制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、主燃料をガス
タービンの燃焼器に供給する主燃料供給源と、主燃料供
給源と燃焼器との間に介在される第1流量制御手段と、
補助燃料を燃焼器に供給する補助燃料供給源と、補助燃
料供給源と燃焼器との間に介在される第2流量制御手段
と、ガスタービンの出力を検出する出力検出手段と、ガ
スタービンの出力を設定する負荷設定器と、出力検出手
段による検出出力と負荷設定器による設定負荷との差を
求める減算器と、減算器の出力が零になるように第1流
量制御手段による第1流量を制御する主燃料演算制御手
段と、主燃料の発熱量が予め定める基準発熱量以下に低
下したときにおける主燃料の燃焼器に与えられる不足熱
量を演算する不足熱量演算手段と、不足熱量演算手段の
出力に応答して、その不足熱量が燃焼器に補給されるよ
うに第2流量制御手段による第2流量を制御する補助燃
料演算制御手段とを含むことを特徴とするガスタービン
制御装置である。また本発明は、不足熱量演算手段は、
主燃料の発熱量を測定する発熱量測定手段と、負荷設定
器と発熱量測定手段との出力に応答して、測定された発
熱量が基準発熱量以下であるとき、設定負荷に必要な熱
量からの不足熱量を演算する手段とを含むことを特徴と
する。また本発明は、不足熱量演算手段は、主燃料の発
熱量を測定する発熱量測定手段と、出力検出手段と発熱
量測定手段との出力に応答して、測定された発熱量が基
準発熱量以下であるとき、検出出力に必要な熱量からの
不足熱量を演算する手段とを含むことを特徴とする。ま
た本発明は、不足熱量演算手段は、第1流量制御手段に
よる主燃料の第1流量を表す第1流量信号を発生する手
段と、基準発熱量を有する主燃料の必要な基準流量を表
す第2流量信号を発生する手段と、第1および第2流量
信号発生手段の出力に応答し、第1流量と基準流量との
差を求める流量減算器と、流量減算器の出力に応答し
て、第1流量が基準流量以上であるとき、その差に対応
した不足熱量を演算する手段とを含むことを特徴とす
る。また本発明は、第1流量信号発生手段は、減算器の
出力に応答してその減算器の出力を積分して第1流量を
演算することを特徴とする。また本発明は、第1流量信
号発生手段は、主燃料の流量を測定することを特徴とす
る。また本発明は、第2流量信号発生手段は、負荷設定
器の出力に応答して、基準発熱量を有する主燃料の設定
負荷に必要な基準流量を演算することを特徴とする。ま
た本発明は、第2流量信号発生手段は、出力検出手段の
出力に応答して、基準発熱量を有する主燃料の検出出力
に必要な基準流量を演算することを特徴とする。また本
発明は、主燃料は高炉ガスであり、補助燃料は液体であ
ることを特徴とする。また本発明は、第1流量制御手段
は、主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する
主燃料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料の
一部を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路
と、主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1
流量調整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧縮
機の入口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可能
な第2流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段は、
ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、主燃料指
令信号に応答し、その主燃料指令信号の表す流量が主燃
料圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき前記最小
流量を表す第1流量設定値を出力し、主燃料指令信号の
表す流量が最小流量以上であるときその主燃料指令信号
に対応する第1流量設定値を出力し、その出力する信号
を第1流量調整手段に与える第1関数発生器と、主燃料
指令信号に応答し、その主燃料指令信号の表す流量が前
記最小流量以下であるとき最小流量から主燃料指令信号
の表す流量を減算し、その減算した流量を表す第2流量
設定値を出力し、主燃料指令信号の表す流量が最小流量
を越えるとき第2流量調整手段が全閉となるための第2
流量設定値を出力し、こうして出力した第2流量設定値
を第2流量調整手段に与える第2関数発生器とを含むこ
とを特徴とする。また本発明は、第1流量制御手段は、
主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部
を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、
主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
調整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の
入口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第
2流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段は、主燃
料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられる燃
焼器内のガス圧力を減算した差圧を検出する差圧発信器
と、ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を
指令する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、主燃
料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流量に
対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記燃焼器内の
ガス圧力を減算した差圧の目標値を演算する演算手段
と、差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出
差圧が前記目標値となるように前記燃焼器に供給される
主燃料の流量を表す制御信号を出力する制御手段と、こ
の制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が主燃料
圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき前記最小流
量を表す第1流量設定値を出力し、制御信号の表す流量
が最小流量以上であるときその制御信号に対応する第1
流量設定値を出力し、その出力する信号を第1流量調整
手段に与える第1関数発生器と、制御信号に応答し、そ
の制御信号の表す流量が前記最小流量以下であるとき最
小流量から制御信号の表す流量を減算し、その減算した
流量を表す第2流量設定値を出力し、制御信号の表す流
量が最小流量を越えるとき第2流量調整手段が全閉とな
るための第2流量設定値を出力し、こうして出力された
第2流量設定値を第2流量調整手段に与える第2関数発
生器とを含むことを特徴とする。また本発明は、第1流
量制御手段は、主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器
に供給する主燃料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出され
る主燃料の一部を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃
料還流管路と、主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制
御する第1流量調整手段と、前記燃料還流管路によって
主燃料圧縮機の入口に戻される主燃料の流量を制御し、
全閉が可能な第2流量調整手段とを含み、主燃料演算制
御手段は、主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービン
に備えられる空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を
検出する差圧発信器と、ガスタービンの燃焼器に供給さ
れる主燃料の流量を指令する主燃料指令信号を発生する
信号発生器と、主燃料指令信号に応答し、その主燃料指
令信号が表す流量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力
から前記空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧の目標
値を演算する演算手段と、差圧発信器と演算手段との出
力に応答し、前記検出差圧が前記目標値となるように前
記燃焼器に供給される主燃料の流量を表す制御信号を出
力する制御手段と、この制御信号に応答し、その制御信
号の表す流量が主燃料圧縮機の予め定める最小流量未満
であるとき前記最小流量を表す第1流量設定値を出力
し、制御信号の表す流量が最小流量以上であるときその
制御信号に対応する第1流量設定値を出力し、その出力
する信号を第1流量調整手段に与える第1関数発生器
と、制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が前記
最小流量以下であるとき最小流量から制御信号の表す流
量を減算し、その減算した流量を表す第2流量設定値を
出力し、制御信号の表す流量が最小流量を越えるとき第
2流量調整手段が全閉となるための第2流量設定値を出
力し、こうして出力された第2流量設定値を第2流量調
整手段に与える第2関数発生器とを含むことを特徴とす
る。また本発明は、第1流量制御手段は、主燃料を圧縮
してガスタービンの燃焼器に供給する主燃料圧縮機と、
主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、主燃料圧縮機
の入口の主燃料の流量を制御する第1流量調整手段と、
前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
段とを含み、主燃料演算制御手段は、主燃料圧縮機の出
口の圧力を検出する圧力発信器と、ガスタービンの燃焼
器に供給される主燃料の流量を指令する主燃料指令信号
を発生する信号発生器と、主燃料指令信号に応答し、こ
の主燃料指令信号の表す流量に対応する主燃料圧縮機の
出口の圧力の目標値を演算する演算手段と、圧力発信器
と演算手段との出力に応答し、前記検出圧力が前記目標
値となるように前記燃焼器に供給される主燃料の流量を
表す制御信号を出力する制御手段と、この制御信号に応
答し、その制御信号の表す流量が主燃料圧縮機の予め定
める最小流量未満であるとき前記最小流量を表す第1流
量設定値を出力し、制御信号の表す流量が最小流量以上
であるときその制御信号に対応する第1流量設定値を出
力し、その出力する信号を第1流量調整手段に与える第
1関数発生器と、制御信号に応答し、その制御信号の表
す流量が前記最小流量以下であるとき最小流量から制御
信号の表す流量を減算し、その減算した流量を表す第2
流量設定値を出力し、制御信号の表す流量が最小流量を
越えるとき第2流量調整手段が全閉となるための第2流
量設定値を出力し、こうして出力された第2流量設定値
を第2流量調整手段に与える第2関数発生器とを含むこ
とを特徴とする。また本発明は、第1流量制御手段は、
主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部
を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、
主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
調整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の
入口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第
2流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段は、主燃
料圧縮機の出口の圧力を検出する圧力発信器と、ガスタ
ービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令する主
燃料指令信号を発生する信号発生器と、主燃料指令信号
に応答し、この主燃料指令信号の表す流量に対応する主
燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標値を演算する演算手
段と、圧力発信器と演算手段との出力に応答し、前記検
出圧力が前記第1目標値となるように第1流量調整手段
を制御する第1制御手段と、予め定める値を表す圧偏差
信号を出力する圧偏差設定器と、圧力の第1目標値と圧
偏差信号とに応答し、第1目標値の表す圧力と、圧偏差
信号が表す値とを加算し、その圧力を表す圧力の第2目
標値を出力する加算器と、圧力発信器と加算器との出力
に応答し、前記検出圧力が前記第2目標値となるように
第2流量調整手段を制御する第2制御手段とを含むこと
を特徴とする。また本発明は、第1流量制御手段は、主
燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃料
圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を
分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、主
燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量調
整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入
口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2
流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段は、主燃料
圧縮機の出口の圧力を検出する圧力発信器と、ガスター
ビンの燃焼器に供給する主燃料の流量を指令する主燃料
指令信号を発生する信号発生器と、主燃料指令信号に応
答し、この主燃料指令信号の表す流量に対応する主燃料
圧縮機の出口の圧力の第1目標値を演算する演算手段
と、圧力発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出
圧力が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を
制御する第1制御手段と、前記第1流量調整手段の開度
を検出する検出器と、前記検出器の出力に応答し、検出
開度による主燃料圧縮機への主燃料の流量が主燃料圧縮
機の予め定める最小流量以上であるとき検出器の出力に
対応した正の値を表す圧偏差信号を出力し、前記検出開
度による主燃料圧縮機への主燃料の流量が前記最小流量
未満であるとき零を表す圧偏差信号を出力する圧偏差発
生器と、演算手段と圧偏差発生器との出力に応答し、圧
力の第1目標値の表す圧力と圧偏差信号の表す値とを加
算し、その圧力を表す圧力の第2目標値を出力する加算
器と、圧力発信器と加算器との出力に応答し、前記検出
圧力が前記第2目標値となるように第2流量調整手段を
制御する第2制御手段とを含むことを特徴とする。また
本発明は、第1流量制御手段は、主燃料を圧縮してガス
タービンの燃焼器に供給する主燃料圧縮機と、主燃料圧
縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主燃料圧縮
機の入口に戻す燃料還流管路と、主燃料圧縮機の入口の
主燃料の流量を制御する第1流量調整手段と、前記燃料
還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻される主燃料
の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手段とを含
み、主燃料演算制御手段は、主燃料圧縮機の出口の圧力
からガスタービンに備えられる燃焼器内のガス圧力を減
算した差圧を検出する差圧発信器と、ガスタービンの燃
焼器に供給される主燃料の流量を指令する主燃料指令信
号を発生する信号発生器と、主燃料指令信号に応答し、
その主燃料指令信号が表す流量に対応する主燃料圧縮機
の出口の圧力から前記燃焼器内のガス圧力を減算した差
圧の第1目標値を演算する演算手段と、差圧発信器と演
算手段との出力に応答し、前記検出差圧が前記第1目標
値となるように第1流量調整手段を制御する第1制御手
段と、予め定める値を表す圧偏差信号を出力する圧偏差
設定器と、差圧の第1目標値と圧偏差信号とに応答し、
第1目標値の表す差圧と、圧偏差信号の表す値とを加算
し、差圧の第2目標値を出力する加算器と、差圧発信器
と加算器との出力に応答し、前記検出差圧が前記第2目
標値となるように第2流量調整手段を制御する第2制御
手段とを含むことを特徴とする。また本発明は、第1流
量制御手段は、主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器
に供給する主燃料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出され
る主燃料の一部を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃
料還流管路と、主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制
御する第1流量調整手段と、前記燃料還流管路によって
主燃料圧縮機の入口に戻される主燃料の流量を制御し、
全閉が可能な第2流量調整手段とを含み、主燃料演算制
御手段は、主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービン
に備えられる燃焼器内のガス圧力を減算した差圧を検出
する差圧発信器と、ガスタービンの燃焼器に供給される
主燃料の流量を指令する主燃料指令信号を発生する信号
発生器と、主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信
号が表す流量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から
前記燃焼器内のガス圧力を減算した差圧の第1目標値を
演算する演算手段と、差圧発信器と演算手段との出力に
応答し、前記検出差圧が前記第1目標値となるように第
1流量調整手段を制御する第1制御手段と、前記第1流
量調整手段の開度を検出する検出器と、前記検出器の出
力に応答し、検出開度による主燃料圧縮機への主燃料の
流量が主燃料圧縮機の予め定める最小流量以上であると
き検出器の出力に対応した正の値を表す圧偏差信号を出
力し、前記検出開度による主燃料圧縮機への主燃料の流
量が前記最小流量未満であるとき零を表す圧偏差信号を
出力する圧偏差発生器と、前記差圧演算手段と圧偏差発
生器との出力に応答し、差圧の第1目標値の表す差圧と
圧偏差信号の表す値とを加算し、その差圧を表す差圧の
第2目標値を出力する加算器と、差圧発信器と加算器と
の出力に応答し、前記検出差圧が前記第2目標値となる
ように、第2流量調整手段を制御する第2制御手段とを
含むことを特徴とする。また本発明は、第1流量制御手
段は、主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給す
る主燃料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料
の一部を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管
路と、主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第
1流量調整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧
縮機の入口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可
能な第2流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段
は、主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備え
られる空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を検出す
る差圧発信器と、ガスタービンの燃焼器に供給される主
燃料の流量を指令する主燃料指令信号を発生する信号発
生器と、主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号
が表す流量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前
記空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値
を演算する演算手段と、差圧発信器と演算手段との出力
に応答し、前記検出差圧が前記第1目標値となるように
第1流量調整手段を制御する第1制御手段と、予め定め
る値を表す圧偏差信号を出力する圧偏差設定器と、差圧
の第1目標値と圧偏差信号とに応答し、第1目標値の表
す差圧と、圧偏差信号の表す値とを加算し、差圧の第2
目標値を出力する加算器と、差圧発信器と加算器との出
力に応答し、前記検出差圧が前記第2目標値となるよう
に第2流量調整手段を制御する第2制御手段とを含むこ
とを特徴とする。また本発明は、第1流量制御手段は、
主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
料圧縮機と、主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部
を分岐して主燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、
主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
調整手段と、前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の
入口に戻される主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第
2流量調整手段とを含み、主燃料演算制御手段は、主燃
料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられる空
気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を検出する差圧発
信器と、ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流
量を指令する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、
主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記空気圧
縮機の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値を演算す
る演算手段と、差圧発信器と演算手段との出力に応答
し、前記検出差圧が前記第1目標値となるように第1流
量調整手段を制御する第1制御手段と、前記第1流量調
整手段の開度を検出する検出器と、前記検出器の出力に
応答し、その検出開度による主燃料圧縮機への主燃料の
流量が主燃料圧縮機の予め定める最小流量以上であると
き検出器の出力に対応した正の値を表す圧偏差信号を出
力し、前記検出開度による主燃料圧縮機への主燃料の流
量が前記最小流量未満であるとき零を表す圧偏差信号を
出力する圧偏差発生器と、前記差圧演算手段と圧偏差発
生器との出力に応答し、差圧の第1目標値の表す差圧と
圧偏差信号の表す値とを加算し、その差圧を表す差圧の
第2目標値を出力する加算器と、差圧発信器と加算器と
の出力に応答し、前記検出差圧が前記第2目標値となる
ように、第2流量調整手段を制御する第2制御手段とを
含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に従えば、主燃料は主燃料供給源から燃
焼器へ供給され、その流量は、出力検出手段によって検
出されるガスタービンの出力と負荷設定器によって設定
されるガスタービンの出力負荷とが一致するように、主
燃料演算制御手段によって第1流量制御手段が操作され
て制御される。補助燃料は、補助燃料供給源から燃焼器
に供給され、その流量は、主燃料の発熱量が予め定める
基準発熱量以下に低下したときのガスタービンの不足熱
量が不足熱量演算手段によって演算され、その不足熱量
を補給するように補助燃料演算制御手段によって第2流
量制御手段が操作されて制御される。これによって、燃
焼器に供給される主燃料の発熱量が低下してガスタービ
ンを運転するために必要とされる熱量が不足したとき
に、その不足熱量を補うように補助燃料が供給される。
【0012】また本発明に従えば、不足熱量は、発熱量
測定手段によって測定される主燃料の発熱量が基準発熱
量以下であるときに、設定負荷に必要な熱量から演算さ
れる。これによって、不足熱量は、実測された主熱量の
発熱量に基づいて演算される。したがって不足熱量を正
確に把握して、設定負荷に必要な流量の補助燃料を供給
することができる。
【0013】さらに本発明に従えば、不足熱量は、発熱
量測定手段によって測定される主燃料の発熱量が基準発
熱量以下であるときに、検出出力に必要な熱量から演算
される。これによって、不足熱量は実測された主燃料の
発熱量を元に演算される。したがって不足熱量を正確に
把握して、検出出力に必要な流量の補助燃料を供給する
ことができる。
【0014】さらに本発明に従えば、不足熱量は、第1
流量信号発生手段から出力される信号の表す第1流量か
ら第2流量信号発生手段から出力される信号の表す基準
流量を減算した流量が零以下であるとき、その減算した
流量に対応して演算される。これによって、不足熱量は
主燃料の発熱量を測定するための手段を必要とすること
なく演算される。したがって、大型な装置などを用いる
ことなく、必要とされる流量の補助燃料を供給すること
ができる。
【0015】さらに本発明に従えば、第1流量は、減算
器の出力を積分して演算され、不足熱量の演算に用いら
れる。これによって、第1流量は、設定負荷と検出出力
との差を徐々に零にするために、増減されるように演算
されて、不足熱量が徐々に変化し、補助燃料の流量を徐
々に増減する。
【0016】さらに本発明に従えば、主燃料の流量は、
実測されて不足熱量の演算に用いられる。これによっ
て、主燃料の流量の変化による不足熱量の変化に即答す
ることができる。
【0017】さらに本発明に従えば、基準流量は設定負
荷に対応して演算される。これによって、設定負荷を得
るために必要な基準流量を元に、不足熱量を演算して、
補助燃料を供給することができる。
【0018】さらに本発明に従えば、基準流量は検出出
力に対応して演算される。これによって、検出出力を得
るために必要な基準流量を元に、不足熱量を演算して、
補助燃料を供給することができる。
【0019】さらに本発明に従えば、主燃料には高炉ガ
スが用いられ、補助燃料には液体燃料が用いられる。こ
れによって、高炉炉頂廃ガスを有効的に利用し、かつ取
扱いの容易な液体燃料によってガスタービンを円滑に動
作することができる。
【0020】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。信号発生器から出力される主燃料指令信号が第1関
数発生器および第2関数発生器に与えられ、第1関数発
生器は、主燃料指令信号に対応した第1流量設定値を第
1流量調整手段に与え、第2関数発生器は、主燃料指令
信号に対応した第2流量設定値を第2流量調整手段に与
える。これによって信号発生器から出力される主燃料指
令信号に対応して主燃料圧縮機に供給される燃料の供給
流量が第1流量調整手段によって制御され、主燃料指令
信号に対応して主燃料圧縮機から吐出されるガスの還流
される流量が、第2流量調整手段によって制御される。
したがって、ガスタービンの燃焼器へは、主燃料圧縮機
の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流量の主燃
料が供給される。
【0021】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガス圧力
が減算された差圧が差圧発信器によって出力され、信号
発生器から出力される主燃料指令信号が表す流量に対応
する主燃料圧縮機の出口の圧力と燃焼器内のガス圧力と
の差圧の目標値が差圧演算手段によって演算され、前記
検出差圧が目標値となるような主燃料流量を表す制御信
号が制御手段によって出力され、この制御信号が第1お
よび第2関数発生器に与えられ、第1関数発生器は、制
御信号に対応した第1流量設定値を第1流量調整手段に
与え、第2関数発生器は、制御信号に対応した第2流量
設定値を第2流量調整手段に与える。これによって、制
御手段から出力される制御信号に応答して主燃料圧縮機
に供給される主燃料の供給流量が第1流量調整手段によ
って制御され、制御信号に応答して主燃料圧縮機から吐
出されるガスの還流される流量が第2流量調整手段によ
って制御される。したがってガスタービンの燃焼器へ
は、主燃料圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃
料供給流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮
機が備えられるガスタービンに対して、主燃料圧縮機の
出口の圧力を安定させて制御することができる。
【0022】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備え
られる空気圧縮機の出口の圧力が減算された差圧が差圧
発信器によって出力され、信号発生器から出力される主
燃料指令信号が表す流量に対応する主燃料圧縮機の出口
の圧力とガスタービンに備えられる空気圧縮機の出口の
圧力との差圧の目標値が差圧演算手段によって演算さ
れ、差圧制御手段によって、前記検出差圧が目標値とな
るような主燃料流量を表す制御信号が制御手段によって
出力され、この制御信号が第1および第2関数発生器に
与えられ、第1関数発生器は、制御信号に対応した第1
流量設定値を第1流量調整手段に与えられ、第2関数発
生器は、制御信号に対応した第2流量設定値を第2流量
調整手段に与えられる。これによって、制御手段から出
力される制御信号に応答して主燃料圧縮機に供給される
主燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御さ
れ、制御信号に応答して主燃料圧縮機から吐出されるガ
スの還流される流量が第2流量調整手段によって制御さ
れる。したがってガスタービンの燃焼器へは、主燃料圧
縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流量の
主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機が備えられ
るガスタービンに対して、主燃料圧縮機の出口の圧力を
安定させて制御することができる。
【0023】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。圧力発信器によって主燃料圧縮機の出口の圧力が検
出され、信号発生器から出力される主燃料指令信号の表
す流量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標
値が演算手段によって出力され、前記検出圧力が前記目
標値となるような主燃料の流量を表す制御信号が制御手
段によって出力され、この制御信号が第1および第2関
数発信器に与えられ、第1関数発生器は、制御信号に対
応した第1流量設定値を第1流量調整手段に与え、第2
関数発生器は、制御信号に対応した第2流量設定値を第
2流量調整手段に与える。これによって、制御手段から
出力される制御信号に対応して主燃料圧縮機に供給され
る燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御さ
れ、制御信号に対応して主燃料圧縮機から吐出されるガ
スの還流される流量が第2流量調整手段によって制御さ
れる。したがってガスタービンの燃焼器へは、主燃料圧
縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流量の
主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機を備えるガ
スタービンに対して、主燃料圧縮機の出口の圧力を安定
させて制御することができる。
【0024】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。圧力発信器によって主燃料の圧力が検出されて、信
号発生器から出力される主燃料指令信号の表す流量に対
応する主燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標値が演算手
段によって出力され、前記検出圧力が前記目標値となる
ように第1制御手段によって第1流量調整手段が制御さ
れ、圧偏差設定値器から予め定める値を表す圧偏差信号
が出力され、前記第1目標値の表す圧力と圧偏差信号が
表す値とが、加算されて圧力の第2目標値が加算器によ
って出力され、前記検出圧力が前記目標値となるように
第2制御手段によって第2流量調整手段が制御される。
これによって、各制御手段によって各流量調整手段が制
御され、主燃料圧縮機に供給される主燃料の供給流量が
第1流量調整手段によって制御され、主燃料圧縮機から
吐出されるガスの還流される流量が第2流量調整手段に
よって制御される。したがってガスタービンの燃焼器へ
は、主燃料圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃
料供給流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮
機が備えられるガスタービンに対して、主燃料圧縮機の
出口の圧力を安定させて制御することができる。
【0025】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。圧力発信器によって主燃料圧縮機の出口の圧力が検
出され、信号発生器から出力される主燃料指令信号の表
す流量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標
値が圧力演算手段によって出力され、前記検出圧力が前
記第1目標値となるように第1制御手段によって第1流
量調整手段が制御され、第1流量調整手段の開度が検出
器によって検出され、検出器の出力に応答して圧偏差信
号が圧偏差発生器によって出力され、前記第1の目標値
の表す圧力と圧偏差信号が表す値とが加算器によって加
算されて圧力の第2目標値が出力され、前記検出圧力が
前記第2目標値となるように第2流量調整手段が、第2
圧力制御手段によって制御される。これによって、各制
御手段によって各流量調整手段が制御され、主燃料圧縮
機に供給される主燃料の供給流量が第1流量調整手段に
よって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガスの還
流される流量が第2流量調整手段によって制御される。
したがってガスタービンの燃焼器へは、主燃料圧縮機の
最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流量の主燃料
が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機が備えられるガス
タービンに対して、主燃料圧縮機の出口の圧力を安定さ
せて制御することができる。
【0026】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガス圧力
が減算された差圧が差圧発信器によって検出され、信号
発生器から出力される主燃料指令信号の表す流量に対応
して主燃料圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガス圧力
を減算した差圧の第1目標値が演算手段によって出力さ
れ、前記検出差圧が前記第1目標値となるように第1制
御手段によって第1流量調整手段が制御され、圧偏差設
定器から予め定める値を表す圧偏差信号が出力され、前
記差圧の第1目標値の表す差圧と圧偏差信号が表す値と
が、加算器によって加算されて差圧の第2目標値が出力
され、前記検出差圧が前記第2目標値となるように第2
制御手段によって第2流量調整手段が制御される。これ
によって、各制御手段によって各流量調整手段が制御さ
れ、主燃料圧縮機に供給される主燃料の供給流量が第1
流量調整手段によって制御され、主燃料圧縮機からの吐
出ガスの逃がし流量が第2流量調整手段によって制御さ
れる。したがってガスタービンの燃焼器へは、主燃料圧
縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流量の
主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機が備えられ
るガスタービンに対して、主燃料圧縮機の出口の圧力を
安定させて制御することができる。
【0027】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガス圧力
が減算された差圧が差圧発信器によって検出され、信号
発生器から出力される主燃料指令信号の表す流量に対応
して主燃料圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガス圧力
を減算した差圧の目標値が演算手段によって出力され、
前記検出差圧が前記第1目標値となるように第1制御手
段によって第1流量調整手段が制御され、前記第1流量
調整手段がどのようにして制御されているか検出器によ
って検出され、この検出器の出力に応答し、圧偏差信号
が圧偏差発生器によって出力され、前記差圧の目標値の
表す差圧と圧偏差信号が表す値とが加算器によって加算
されて差圧の第2目標値が出力され、前記検出差圧が前
記第2目標値となるように第2制御手段によって第2流
量調整弁が制御される。これによって、各制御手段によ
って各流量調整手段が制御され、主燃料圧縮機に供給さ
れる主燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御
され、主燃料圧縮機からの吐出ガスの逃がし流量が第1
流量調整手段によって制御される。したがってガスター
ビンの燃焼器へは、主燃料圧縮機の最小流量に拘わらず
無段階的な主燃料供給流量の主燃料が供給され、かつ大
型の主燃料圧縮機が備えられるガスタービンに対して、
主燃料圧縮機の出口の圧力を安定させて制御することが
できる。
【0028】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備え
られる空気圧縮機の出口の圧力が減算された差圧が差圧
発信器によって検出され、信号発生器から出力される主
燃料指令信号の表す流量に対応して主燃料圧縮機の出口
の圧力からガスタービンに備えられる空気圧縮機の出口
の圧力を減算した差圧の第1目標値が演算手段によって
出力され、前記検出差圧が前記第1目標値となるように
第1制御手段によって第1流量調整手段が制御され、圧
偏差設定器から予め定める値を表す圧偏差信号が出力さ
れ、前記差圧の第1目標値の表す差圧と圧偏差信号が表
す値とが、加算器によって加算されて差圧の第2目標値
が出力され、前記検出差圧が前記第2目標値となるよう
に第2制御手段によって第2流量調整手段が制御され
る。これによって、各制御手段によって各流量調整手段
が制御され、主燃料圧縮機に供給される主燃料の供給流
量が第1流量調整手段によって制御され、主燃料圧縮機
からの吐出ガスの逃がし流量が第2流量調整手段によっ
て制御される。したがってガスタービンの燃焼器へは、
主燃料圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供
給流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機が
備えられるガスタービンに対して、主燃料圧縮機の出口
の圧力を安定させて制御することができる。
【0029】さらに本発明に従えば、主燃料を圧縮する
主燃料圧縮機に導かれる主燃料の流量が第1流量調整手
段によって制御され、主燃料圧縮機から吐出されるガス
の一部が燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻
され、その流量が第2流量調整手段によって制御され
る。主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備え
られる空気圧縮機の出口の圧力が減算された差圧が差圧
発信器によって検出され、信号発生器から出力される主
燃料指令信号の表す流量に対応して主燃料圧縮機の出口
の圧力からガスタービンに備えられる空気圧縮機の出口
の圧力を減算した差圧の目標値が演算手段によって出力
され、前記検出差圧が前記第1目標値となるように第1
制御手段によって第1流量調整手段が制御され、前記第
1流量調整手段の開度が検出器によって検出され、この
検出器の出力に応答し、圧偏差信号が圧偏差発生器によ
って出力され、前記差圧の目標値の表す差圧と圧偏差信
号が表す値とが加算器によって加算されて差圧の第2目
標値が出力され、前記検出差圧が前記第2目標値となる
ように第2制御手段によって第2流量調整弁が制御され
る。これによって、各制御手段によって各流量調整手段
が制御され、主燃料圧縮機に供給される主燃料の供給流
量が第1流量調整手段によって制御され、主燃料圧縮機
からの吐出ガスの逃がし流量が第1流量調整手段によっ
て制御される。したがってガスタービンの燃焼器へは、
主燃料圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供
給流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機が
備えられるガスタービンに対して、主燃料圧縮機の出口
の圧力を安定させて制御することができる。
【0030】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のガスタービン制
御装置120を備えるコージェネレーション設備60の
一部の構成を示す系統図である。本実施例のガスタービ
ン制御装置120は、たとえば、高炉炉頂廃ガスである
高炉ガスなどの発熱量の低い燃料ガスである主燃料を、
後述するガスタービン3に備えられる燃焼器3bに供給
するたとえば高炉などの主燃料供給源200と、主燃料
供給源200と燃焼器3bとの間に介在される第1流量
制御手段204と、たとえば灯油などの液体燃料である
補助燃料を燃焼器3bに供給するたとえば貯留タンクな
どによって実現される補助燃料供給源201と、補助燃
料供給源201と燃焼器3bとの間に介在される第2流
量制御手段である補助燃料流量調整弁205と、主燃料
の発熱量を測定する発熱量測定器202と、ガスタービ
ン3の出力として後述する発電機4の出力を検出する出
力検出手段としての電力値検出器203と、主燃料およ
び補助燃料を制御してガスタービン3を制御するガスタ
ービン制御回路90とを含む。
【0031】主燃料供給源200から供給される主燃料
を、ガスタービン3の燃焼器3bに導くために、主燃料
を圧縮して供給する主燃料圧縮機2と主燃料圧縮機2に
主燃料を導く第1主燃料供給管路111と、主燃料圧縮
機2からガスタービン3の燃焼器3bに主燃料を導く第
2主燃料供給管路112とが設けられる。
【0032】さらに、高炉ガスをガスタービン3の主燃
料として用いる場合、高炉ガスを圧縮させる必要がある
ため、主燃料圧縮機2が用いられる。この主燃料圧縮機
2には、予め定める最小流量である、たとえば主燃料圧
縮機2が破壊などの異常を生じないための最小流量が存
在する。ガスタービン3を円滑に制御するために、最小
流量以下の流量の主燃料をガスタービン3の燃焼器3b
に供給する必要があり、そのために、主燃料の一部を還
流させる循環ループ80が設けられ、この循環ループ8
0によって第1流量制御手段204が構成され、第1流
量である燃焼器3bに供給される主燃料の流量が制御さ
れる。
【0033】第1流量制御手段204には、第2主燃料
供給管路112から分岐し、第1主燃料供給管路111
に接続されて、主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の
一部を主燃料圧縮機2の入口に還流させる燃料還流管路
113と、第1主燃料供給管路111に介在され、主燃
料圧縮機2の主燃料の流量を制御する第1流量調整弁6
と、燃料還流管路113に介在され、主燃料圧縮機2の
入口に還流される主燃料の流量を制御し、全閉が可能な
第2流量調整弁7とガス冷却器8とが設けられる。前記
主燃料圧縮機2と、第1主燃料供給管路111の燃料還
流管路113が接続される接続点よりも主燃料の供給方
向下流側の部分と、第2主燃料供給管路112の燃料還
流管路113が分岐される分岐点よりも主燃料の供給方
向上流側の部分と、燃料還流管路113と、第1および
第2流量調整弁6,7とガス冷却器8とを含んで循環ル
ープ80、すなわち第1流量制御手段204が構成され
る。
【0034】また、補助燃料供給源201から供給され
る補助燃料を燃焼器3bに導くために、補助燃料供給管
路117と、補助燃料供給管路117に介在される補助
燃料流量制御手段である補助燃料流量調整弁205とが
設けられ、第2流量である補助燃料の流量が制御され
る。
【0035】発熱量測定器202は、第1主燃料供給管
路116内の主燃料の発熱量を、実際に主燃料を燃焼さ
せて、その発生した熱によって水を昇温させ、その温度
の上昇を検出することによって発熱量Hm を検出するよ
うに構成される。これによって、実際の正確な発熱量H
m を検出し把握することができる。この発熱量測定器2
02は、検出した発熱量Hm を表す発熱量信号を出力す
る。電力値検出器203は、発電機4の出力として発電
機4によって発電される電力値Wa を検出し、その電力
値Wa を表す発電機出力信号を出力する。
【0036】ガスタービン制御回路90は、ガスタービ
ン3の出力負荷として発電機4の出力(電力値)を設定
する負荷設定器206と、負荷設定器206の出力の表
す電力値Wsから発電機出力信号の表す電力値Waを減算
する減算器209と、主燃料流量制御手段204を操作
して主燃料の流量を制御する主燃料制御手段としての主
燃料演算制御回路207と、ガスタービン3の不足熱量
を演算する不足熱量演算回路220と、補助燃料流量調
整弁205を操作して補助燃料の流量を制御する補助燃
料制御手段としての補助燃料演算制御回路208とを含
む。
【0037】負荷設定器206は、ガスタービン3によ
って得るべき所望の出力である電力値Wsが予め設定さ
れており、その電力値Wsを表す負荷設定信号を出力す
る。減算器209は、負荷設定信号と発電機出力信号と
に応答し、減算した負荷偏差ΔWを表す負荷偏差信号を
出力する。
【0038】主燃料演算制御回路207は、主燃料の流
量Fm を指令する燃料ガス指令信号である主燃料制御信
号を出力する信号発生器50と、主燃料制御信号に応答
し、後述する第1流量調整手段である第1流量調整弁6
に弁開度Xc を指令する第1開度指令信号を与える第1
関数発生器11および、主燃料制御信号に応答し、後述
する第2流量調整手段である第2流量調整弁7に弁開度
Xを指令する第2開度指令信号を与える第2関数発生器
12を備える弁開度演算器210とを含む。信号発生器
50は、主燃料の流量を指令する信号をそれぞれ出力す
る回転速度・負荷制御回路10a、ガス温度制御回路1
0bおよび起動制御回路10cと、これらの制御回路1
0a〜10cから出力される信号の中から最も少ない主
燃料の流量を指令する信号を選択する低位信号選択器1
0dとを有する。
【0039】前記回転速度・負荷制御回路10aは、減
算器209からの出力が与えられ、後述する回転軸1を
所定の回転速度にし、後述する発電機4の出力を一定に
するための主燃料の流量を指令する信号を出力し、ガス
温度制御回路10bは、後述するタービン3cの入口お
よび出口のいずれかもしくは両方の作動ガスの温度が、
一定値(本実施例において1300℃)以上にならない
ようにする主燃料の流量を指令する信号を出力し、起動
制御回路10cは、少しずつ燃料を供給するための主燃
料の流量を指令する信号を出力する。これらの制御回路
10bおよび10cには、図示しない各種の検出器から
信号が与えられる。このような制御回路10a〜10c
および低位信号選択器10dを有する信号発生器50に
よって、所定の発電機4の出力を保ち、前記作動ガスの
温度がガスタービン3の運転に支障がでる温度に上昇す
ると、主燃料の流量を制限することができ、起動時にも
ガスタービン3を円滑に立ち上げる機能を有するように
制御することができる。
【0040】このようなガスタービン制御装置120
は、高炉ガスを燃料とするガスタービン3を用いたコー
ジェネレーション設備60に備えられる。このコージェ
ネレーション設備60には、共通の回転軸1に、主燃料
圧縮機2、ガスタービン3および発電機4が結合されて
いる。ガスタービン3の排ガスの熱により蒸気を発生す
るための(図示しない)ボイラが、ガスタービン3のガ
スの流れの方向下流側に設けられる。ガスタービン3
は、空気圧縮機3a、燃焼器3bおよびタービン3cで
構成される。
【0041】第1主燃料供給管路111によって、主燃
料供給源200から大気圧付近の低圧で供給された主燃
料は、主燃料圧縮機2に供給され圧縮される。その主燃
料圧縮機に供給される主燃料の流量は、第1流量調整弁
6によって制御される。主燃料圧縮機2で圧縮された主
燃料は、第2主燃料供給管路112を経由して燃焼器3
bに導入され、そこで空気圧縮機3aで圧縮された空気
と混合されて燃焼される。前記主燃料は、一酸化炭素ガ
スを含む高炉ガスである。また主燃料の発熱量が低下
し、ガスタービン3の運転に支障がでるおそれがあると
きには、補助燃料が供給されて燃焼される。主燃料およ
び補助燃料が燃焼したあとの高温のガスは、タービン3
cで膨張し、発電機4を駆動して発電し、圧力が低下し
たのち、ボイラへ導かれる。ボイラで発生した蒸気は、
たとえば蒸気タービンなど工場内部の種々の用途に供給
される。
【0042】図2は、本実施例の燃焼器3b付近の構成
を簡略化して示す断面図である。燃焼器3bは、燃料が
燃焼される燃焼筒3b1を有する。主燃料は、主燃料用
ノズル3b2から燃焼筒3b1内に噴射され、補助燃料
は、主燃料用ノズル3b2内に同軸に挿通される補助燃
料用ノズル3b5から燃焼筒3b1内に噴射される。空
気は、燃焼筒3b1の周囲の環状の空間3b3から、燃
焼筒3b1に形成される複数の透孔3b4を介し燃焼筒
3b1内に導かれる。この燃焼筒3b1内で主燃料が燃
焼され、燃焼後のガスは、タービン3cへ導かれる。
【0043】主燃料を噴射するノズル3b2と補助燃料
を噴射するノズル3b5とを個別に設け、燃焼室3b1
内に個別的に噴射するように構成し、同時に燃焼するよ
うにすることによって、ガス(気体)である主燃料、た
とえば高炉ガスなどに対して補助燃料を液体、たとえば
本実施例のように灯油などを用いることができる。した
がって、補助燃料の取扱いが容易であり、たとえば補助
燃料の保存のための設備などの構成が簡単であり、安価
に製造することができてコストを低減することができ
る。また補助燃料として、たとえば石炭を蒸焼してコー
クスを作るときの乾留ガスなどを用いても、主燃料とこ
の補助燃料である乾留ガスとを混合することがないの
で、この乾留ガスに起因する粘性物質の生成を防止する
ことができる。したがって、たとえば粘性物質が主燃料
圧縮機2の静翼あるいは動翼などに付着し動作不良を起
こすことを防止することができる。
【0044】再び図1を参照して、主燃料圧縮機2で圧
縮された主燃料の一部である余剰分については、第2流
量調整弁7を介して、燃料還流管路113によって、第
1主燃料供給管路111に導かれ、主燃料圧縮機2の入
口に還流される。この際、主燃料圧縮機2で圧縮された
主燃料は高温になっているため、ガス冷却器8で冷却さ
れる。これによって、主燃料が還流を繰り返す間に、不
所望に高温になることを防止することができる。前記第
2流量調整弁7は全閉とすることが可能である。
【0045】負荷設定器206からは、発電機4によっ
て得るべき所望の出力すなわち電力値Ws を指令するた
めの負荷設定信号が出力されて、減算器209に与えら
れる。一方、電力値検出器203からは、発電機4の出
力すなわち発電される電力値Wa を表す発電機出力信号
が出力され減算器209に与えられる。減算器209に
は、負荷設定信号と発電機出力信号とに応答し、負荷設
定信号の表す電力値Wsから発電機出力信号の表す電力
値Waを減算し、負荷設定器206で指令された発電機
出力と電力値検出器203で検出された実際の発電機出
力との差に相当する電力値である負荷偏差ΔW(=Ws
−Wa)を表す負荷偏差信号が出力され、この負荷偏差
信号は、信号発生器50に備えられる回転速度・負荷制
御回路10aに与えられる。
【0046】回転速度・負荷制御回路10aは、たとえ
ば図3に示すように構成され、減算器209によって与
えられた負荷偏差信号に応答し、たとえば入力バッファ
160によって比例制御を行い、積分器161によって
積分制御を行い、微分コンデンサ162によって微分制
御を行い、積分器161の演算結果と微分コンデンサ1
62の演算結果とを加算器163によって加算し、主燃
料の流量を指令する信号を出力する。一方、ガス温度制
御回路10bおよび起動制御回路10cにおいて、前述
のように図示しない各種の検出器などから与えられた信
号に応答し、たとえば回転速度・負荷制御回路10aと
同様の比例、積分、微分などの制御演算を行って、主燃
料の流量を指令する信号をそれぞれに出力する。回転速
度・負荷制御回路10a、ガス温度制御回路10bおよ
び起動制御回路10cから出力された信号は、低位信号
選択器10dに与えられて、低位信号選択器10dにお
いてこれらの中からもっとも小さい流量を指令する信号
を選択し、主燃料流量Fmを指令する主燃料制御信号が
出力される。
【0047】このように、比例、積分、微分などの制御
演算を行うことによって、検出出力の微変動に対して
は、その変動に拘束されることなく安定して制御を行
い、かつ検出出力が急激に大きく変動したときには即座
に対応して制御を行うことが出来る。
【0048】信号発生器50の低位信号選択器10dか
ら出力される主燃料制御信号Fm は、ガスタービンを所
定の出力で運転するために必要な主燃料の流量を表す信
号であり、第1関数発生器11および第2関数発生器1
2に与えられる。
【0049】図4は、本実施例のガスタービン制御装置
120に備えられる第1関数発生器11の制御関数を示
す図である。横軸は、この第1関数発生器11に入力さ
れる主燃料制御信号の表す主燃料の流量Fm を示し、縦
軸は、この第1関数発生器11から出力される信号第1
開度指令信号の表す第1流量調整手段6の弁開度Xc
示す。
【0050】第1の関数発生器11では主燃料制御信号
mに応じて次式(1)で表される演算を行う。
【0051】
【数1】
【0052】ここで、Xc は第1流量調整弁6の弁開度
であり、amin は最小流量に相当する弁開度であり、a
(Fm)は主燃料制御信号で指定された主燃料流量Fm
相当する弁開度であり、いずれも主燃料圧縮機2の特性
により決められるものである。Fmin は主燃料圧縮機2
の最小流量に相当する弁開度である。前記最小流量F
min は最大流量の50%程度である。
【0053】式(1)に基づいて、主燃料制御信号の表
す流量Fm が、前述のようなたとえば主燃料圧縮機2の
破壊を生じないための主燃料圧縮機2の最小流量Fmin
未満であるときには、前記最小流量Fminに対応する第
1流量調整弁6の弁開度Xc(=amin )を表す第1開
度指令信号を出力し、主燃料制御信号の表す流量Fm
前記最小流量Fmin 以上であるときには、主燃料制御信
号の表す流量Fm に対応した弁開度Xc(=a(Fm))
を表す第1開度指令信号を出力する。
【0054】図5は、本実施例のガスタービン制御装置
120に備えられる第2関数発生器12の制御関数を示
す図である。横軸は、この第2関数発生器12に入力さ
れる主燃料制御信号の表す主燃料流量Fm を示し、縦軸
は、この関数から出力される第2開度指令信号の表す第
2流量調整手段7の弁開度Xv を示す。
【0055】第2関数発生器12では主燃料制御信号に
応じて次式(2)で表される演算を行う。
【0056】
【数2】
【0057】ここで、Xvは第2流量調整弁7の弁開度
であり、θminは全閉に相当する弁開度、θ(Fmin−F
m)は流量Fmin−Fmに相当する弁開度であり、いずれ
も第2流量調整弁7の特性により規定される値である。
【0058】式(2)に基づいて主燃料制御信号の表す
流量Fm が前記最小流量Fmin 以下であるときには、前
記最小流量Fmin から主燃料制御信号の表す流量Fm
減算した流量Fmin−Fm に対応する弁開度Xv(=θ
(Fmin−Fm))を表す第2開度指令信号を出力し、主
燃料制御信号が表す流量Fm が前記最小流量Fmin を越
えるときには、第2流量調整弁7を全閉Xv(=θmin
とするための第2開度指令信号を出力する。
【0059】再び図1を参照して、このように設定され
た2個の関数発生器11,12を用いることにより、主
燃料圧縮機2の前記最小流量Fmin未満の流量Fmを表す
主燃料制御信号が第1および第2関数発生器11,12
に与えられるとき、第1流量調整弁6は、主燃料圧縮機
2に前記最小流量Fminに対応する流量を供給するよう
に制御され、第2流量調整弁7は、前記最小流量Fmin
から主燃料制御信号の表す流量Fmを減算した流量を燃
料還流管路113によって還流させるように制御され
る。したがって前記最小流量Fmin の主燃料が主燃料圧
縮機2に供給されて、主燃料圧縮機2から吐出され、第
2流量調整弁7が介在される燃料還流管路113によっ
てFmin−Fmの表す流量の主燃料が第1主燃料供給管路
111に導かれ主燃料圧縮機2の入口に還流されるた
め、その差の流量Fmの主燃料ガスタービン3の燃焼器
3bに供給される。
【0060】一方、主燃料制御信号の表す流量Fmが主
燃料圧縮機2の前記最小流量Fminを越えると第2流量
調整弁7が全閉θminとなるため、第1流量調整弁6に
よって制御される主燃料制御信号の表す流量Fmの主燃
料がガスタービン3の燃焼器3bに供給される。
【0061】このように第1流量調整弁6および第2流
量調整弁7を制御することにより、高炉ガスなどの低圧
であり低発熱量のガスを燃料とするガスタービンに対
し、主燃料圧縮機2の前記最小流量以下の主燃料流量を
供給することができるように無段階的に主燃料の流量を
調節し、制御することができる。したがって、主燃料圧
縮機2の最小流量に拘わらず、ガスタービン3を安定し
た状態に制御することができ、発電出力を一定にするこ
とができる。
【0062】主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に導かれ
る主燃料の流量は、第1流量調整弁6によって制御さ
れ、主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の一部が燃料
還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻さ
れ、その流量は、第2流量調整弁7によって制御され
る。信号発生器50から出力される主燃料制御信号が第
1関数発生器11および第2関数発生器12に与えら
れ、第1関数発生器11は、主燃料制御信号に対応した
第1開度指令信号を第1流量調整弁6に与え、第2関数
発生器12は、主燃料制御信号Fm に対応した第2開度
指令信号を第2流量調整弁7に与える。これによって信
号発生器50から出力される主燃料制御信号に対応して
主燃料圧縮機2に供給される主燃料のガスの流量が第1
流量調整弁6によって制御され、主燃料制御信号に対応
して主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の還流される
流量が、第2流量調整弁7によって制御される。したが
って、ガスタービン3の燃焼器3bへは、主燃料圧縮機
2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料が供給
される。
【0063】したがって、主燃料圧縮機2の最小流量に
拘わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで
制御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、か
つ低発熱量のガス、たとえば高炉ガスなどをガスタービ
ン3の燃料として有効利用することができる。
【0064】図6は、補助燃料を制御する制御動作を説
明するためのフローチャートである。ステップn1で補
助燃料の制御が開始される。ステップn2で負荷設定器
206から出力される負荷設定信号および発熱量測定器
202から出力される発熱量信号が不足熱量演算回路2
20に与えられ、負荷設定信号および発熱量信号に応答
し、主燃料が基準発熱量Hsを有しているときの流量Fs
が式1によって演算される。
【0065】 Fs = F(Ws ) …(3) 図7は、式(3)の関数を示す図である。横軸は、この
関数に与えられる、本実施例において負荷設定信号Ws
の表す電力値を示し、縦軸は、この関数によって演算さ
れる主燃料が基準発熱量Hs を有しているときの設定負
荷に対応した主燃料の流量を示す。この関数は、負荷設
定器206によって設定された電力値Wsと主燃料が基
準発熱量Hsを有しているときの主燃料の流量、すなわ
ち基準流量Fs との一次関数である。この関数の切片す
なわち縦軸との交点は正であり、その値はFs 1であ
り、ほぼ零に近い値である。式(3)では、この図7に
示すような関数に基づいて演算が行われる。
【0066】式(3)の右辺の関数、すなわち図7に示
す関数F(Ws )は、ガスタービン3の特性に基づい
て、決まる関数であり、この関数を元に負荷設定信号W
s に対応した主燃料の流量Fsが演算される。次にステ
ップn3で主燃料の発熱量Hmが導出される。本実施例
では、発熱量測定器202の出力によって与えられる。
次に、ステップn4で基準発熱量Hsと主燃料の発熱量
mとが比較される。主燃料の発熱量Hmが基準発熱量H
s以下であると判断されると、ステップn5の制御に移
行する。ステップn5では、ガスタービンの不足燃料E
r が、式(4)によって演算される。
【0067】 Er=Fs・(Hs−Hm) …Hs≧Hmのとき …(4) この式(4)の演算では、式(3)に基づいて、測定発
熱量が基準発熱量以下のとき基準発熱量から測定発熱量
を引去った値に対応した熱量を演算する。この不足熱量
rを表す信号が補助燃料演算制御手段208に与えら
れる。
【0068】補助燃料制御演算回路208は、ステップ
n6で、不足熱量Er 、すなわち式(4)に基づいて、
不足熱量に対応する補助燃料の流量が式(5)によって
演算される。
【0069】
【数3】
【0070】ここで、Ha は、予め設定されている補助
燃料の発熱量であり、この発熱量は、既知である。ステ
ップn7で、式(5)に基づいて、その補助燃料の流量
に相当する補助燃料流量調整弁205の弁開度θaが演
算される。
【0071】 θa = θ(Fa ) …(6) ここでθ(Fa )は、補助燃料の流量に対応する補助燃
料流量調整弁205の弁開度θa を演算する関数であ
り、この関数は補助燃料流量調整弁205の特性に基づ
いて決定される。以上のような演算を順番に行い、式
(6)によって演算された結果、すなわち補助燃料流量
調整弁205の弁開度θa を指令する第3開度指令信号
が補助燃料流量調整弁205に与えられ、ステップn8
で制御が終了される。
【0072】これによって、以上の演算を基に補助燃料
が燃焼器3bに供給されることによって、主燃料の発熱
量Hmが低下しても、基準発熱量Hsの主燃料を投入した
ときと同様の熱量をガスタービン3に与えることができ
る。一方、ステップn4で主燃料の発熱量Hm が基準発
熱量Hs を超えると判断されたときには、ステップn9
の制御に移行される。ステップn9では、次式(7)で
不足熱量が零にする。
【0073】 Er = 0 … Hs <Hm のとき …(7) 式(7)によって演算される不足熱量Erの値が0とな
り、Er=0を表す信号が補助燃料演算制御手段208
に与えられ、ステップn10で、補助燃料流量制御弁2
05に全閉にするための第3開度指令信号が補助燃料流
量制御弁205与えられて、ステップn8で制御が終了
される。
【0074】図8(1)は、主燃料の発熱量Hm の推移
の一例を示す図であり、図8(2)はそのときの不足熱
量Er の推移を示す図である。主燃料の発熱量が一定で
あれば、以上のような構成でガスタービン3を円滑に制
御することができる。しかしながら主燃料として、本実
施例では高炉ガスを用いており、この高炉ガスは、その
発熱量が不安定である。たとえば、図8(1)に示すよ
うに時間t0からt1まで、またt2以降のように、主
燃料の発熱量Hm がたとえば燃焼器3b内において炎が
吹消えてしまわないように予め設定された基準発熱量H
m 以上であれば、ガスタービン3を動作して、負荷設定
器206で設定した出力(電力値)を得るための充分な
熱量を得ることができる。これに対し、時間t1以降t
2までのように主燃料の発熱量Hmが基準発熱量Hs未満
の値に低下した場合には、図8(2)に示すように、熱
量が不足する。このような状態では、ガスタービン3が
円滑に運転できず、たとえば前述のように吹消えが生じ
てしまうおそれがある。
【0075】このために、前述の吹消えなどを防止する
ために主燃料の発熱量Hm が基準発熱量Hs よりも低下
した場合には、ガスタービン3を円滑に動作するため
に、補助燃料が補助燃料供給源201から供給される。
その流量は、補助燃料演算制御回路208によって補助
燃料流量調整弁205が操作されることによって制御さ
れる。
【0076】したがって、不足熱量演算手段220およ
び補助燃料演算制御回路208によって、式(3)〜式
(7)に表される演算を行うことによって、主燃料の発
熱量が低下したときには、主燃料が基準発熱量を有して
いるときに得られる熱量に相当する熱量が、ガスタービ
ン3に供給されるように補助燃料が燃焼器3bに供給さ
れ、主燃料の発熱量が基準発熱量を超えると、言わば自
動的に補助燃料の供給が停止される。これによって、高
価な補助燃料は主燃料の発熱量が低下し、ガスタービン
3の円滑な運転に支障がでるおそれがある場合にのみ供
給されるので、補助燃料の消費量を最低限に抑制するこ
とができ、コストを削減することができる。もちろん、
ガスタービン3は、円滑に制御される。
【0077】図9は、本発明の他の実施例のガスタービ
ン制御装置121を備えるコージェネレーション設備6
1の一部の構成を示す系統図である。本実施例のガスタ
ービン制御装置121のガスタービン制御回路91に備
えられる不足熱量演算回路220aでは、負荷設定器2
06によって与えられる設定負荷Ws に代えて、電力値
検出器203によって与えられる検出電力値Wa と発熱
量測定器202によって与えられる測定発熱量Hm とに
応じて不足熱量Er が演算される。
【0078】その他の図1〜図8に示す実施例と同様の
構成を有する部分には、同一の参照符号を付し、説明は
省略する。このように構成されるガスタービン制御装置
121を用いても、図1〜図8に示す実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0079】図10は、本発明の他の実施例のガスター
ビン制御装置122を備えるコージェネレーション設備
62の一部の構成を示す系統図である。本実施例のガス
タービン制御装置122に備えられるガスタービン制御
回路92には、主燃料が基準発熱量を有しているときの
基準流量Fs を演算し、その基準流量Fs を表す第2流
量信号を出力する第2流量信号発生手段である基準流量
演算手段211と、第1流量発生手段として、第1流量
信号としての主燃料制御信号を出力する信号発生器50
の出力の表す主燃料の流量Fm から基準流量演算手段2
11の出力、すなわち第2流量信号の表す流量である演
算結果の表す基準流量Fs を減算する流量減算器212
と、補助燃料流量調整弁205を操作して、補助燃料の
流量を制御する補助燃料演算制御手段である補助燃料演
算演算制御回路213とを含む。本実施例のガスタービ
ン制御装置21には、図1〜図8に示す実施例のガスタ
ービン制御装置120に備えられたような主燃料の発熱
量を検出する発熱量測定器202が設けられていない。
コージェネレーション設備62のその他の図1〜図8に
示す実施例のガスタービン制御装置120が備えられる
コージェネレーション設備60と、同様の構成を有する
部分には、同一の参照符号を付し、説明は省略する。
【0080】主燃料を制御するための構成は、図1〜図
8に示す実施例と同様に、負荷設定器206、電力値検
出器203、減算器209、信号発生器50、弁開度設
定器210にそれぞれ設けられる第1関数発生器11お
よび第2関数発生器12とを含んでおり、その構成およ
び動作は、前述のように説明したとおりであり、重複を
避けて説明は省略する。
【0081】負荷設定器206から出力される負荷設定
信号は、基準流量演算手段211に与えられ、式(3)
によって演算が行われて、主燃料が基準発熱量Hs を有
しているときの基準流量Fsが演算される。
【0082】減算器212は、信号発生器50から出力
される主燃料制御信号と基準流量演算手段211の演算
結果に応答し、主燃料制御信号の表す主燃料の流量Fm
から基準流量演算手段211の演算結果の表す基準流量
s を減算した流量偏差ΔF(=Fm−Fs)を表す流量
偏差信号を出力する。この流量偏差信号ΔFは、補助燃
料演算制御回路213に与えられる。補助燃料演算制御
回路213では、流量偏差ΔFに応答し、これに比例、
積分、微分などの制御演算を施すことによって、流量偏
差ΔFを零にするような補助燃料の流量に相当する補助
燃料流量調整弁205の弁開度θa を指令する第3開度
指令信号を補助燃料流量調整弁205に与える。これに
よって、主燃料の発熱量が低下したときに補助燃料を供
給するように構成される。補助燃料演算制御回路213
は、たとえば比例−積分−微分回路(略称PID回路)
によって実現される。
【0083】補助燃料演算制御回路213は、流量減算
器212から出力される流量偏差ΔFを積分する。この
積分された値は、ΔFに対応し、主燃料の実際の発熱量
に対応しており、したがってその積分値は、基準発熱量
s を有している主燃料が第2主燃料供給管路112に
供給されるときの流量に対する不足熱量を表す。この不
足熱量分を補充するために、補助燃料流量調整弁205
を介する補助燃料の流量が導出され、補助燃料流量調整
弁205の弁開度θa が設定される。
【0084】したがって本実施例において、不足燃量演
算手段は、信号発生器50と、基準流量演算手段211
と、流量減算器212と、補助燃料演算制御手段213
とを含んで構成されることになる。
【0085】ガスタービンの出力を一定に制御しようと
する場合、ガスタービン3へ与える熱量を一定にする、
すなわち燃焼器3に供給される燃料が燃焼したときの発
生する熱量を一定に制御する必要がある。このことから
主燃料の実際の発熱量Hm に対応する主燃料の流量Fm
と基準流量Fsの間には、次式(8)の関係が成立す
る。
【0086】 Hm ・Fm = Hs ・Fs …(8) 式(8)より、主燃料の流量Fmと基準流量Fsは次式
(9)の関係が成立する。
【0087】
【数4】
【0088】図11は、本実施例における補助燃料の制
御動作を示す斜視図である。ステップm1で制御が開始
される。ステップm2で流量減算器212から流量偏差
ΔFが補助燃料演算手段213に与えられて、主燃料の
流量Fmと基準流量Fsとが比較される。主燃料の実際の
発熱量Hmが基準発熱量Hs以下のときには、 Fm ≧ Fs …(10) となり、逆に主燃料の実際の発熱量Hm が基準発熱量H
s を超えるときには、 Fm < Fs …(11) となる。すなわち、実際の発熱量Hm が基準発熱量Hs
以下であるかどうか判断される。式(10)および式
(11)は、主燃料の実際の発熱量Hm によって、主燃
料流量偏差ΔFが次式(12)および(13)によって
表されるように変化することを示している。
【0089】 ΔF ≧ 0 … Hm ≦ Hs のとき …(12) ΔF < 0 … Hm > Hs のとき …(13) 式(12)で示されるように主燃料流量Fmが基準流量
s以上すなわち測定発熱量Hmが基準発熱量Hs以下で
あるときには、ステップm3で流量偏差ΔF≧0である
と与えられ、すなわち実際の発熱量Hmが基準発熱量Hs
以下のときには主燃料の流量Fmは基準流量Fs以上とな
るため、流量減算器212からの流量偏差ΔFは正の値
となる。したがって、ステップm4で補助燃料演算制御
回路213に含まれる積分補償の作用により正の値が積
分されるため、補助燃料流量制御弁205の弁開度θa
は徐々に増加し、補助燃料流量は増加する。
【0090】補助燃料流量制御弁205の弁開度θa
増加し、補助燃料の流量が増加するとその増加分だけガ
スタービン3の出力が増加し、発電機出力が増加する。
これによって、発電機出力信号の表す検出電力値Wa
減算している減算器209からの負荷偏差ΔWが負の値
となるため、信号発生器50に含まれる積分補償の作用
により、負の値が積分され、主燃料の流量Fm を減少さ
せる。このようにして主燃料の流量Fmは、検出出力Wa
が設定負荷Ws となるまで継続する。
【0091】また、補助燃料演算制御回路213の動作
は主燃料の流量Fmが基準流量Fsと等しくなるまで続く
ため、最終的には検出出力Waが設定負荷Wsに相当する
値となり、かつ主燃料の流量Fmが基準流量Fsに等しく
なるように補助燃料の流量が調整されることになる。こ
のようにして制御された後、ステップm5で制御が終了
される。
【0092】また、ステップm2の判断が式(13)で
示されるように検出流量Fm が基準流量未満であるとき
には、ステップm6で流量偏差ΔF<0であると与えら
れ、すなわち実際の発熱量Hmが基準発熱量Hsを超える
ときには主燃料の流量Fm は基準流量Fs より小さくな
るため、流量減算器212からの流量偏差ΔFは負の値
となる。したがって、ステップm7で補助燃料演算制御
回路213に含まれる積分補償の作用により負の値が積
分されるため、補助燃料流量制御弁205の開度は徐々
に低下し、最終的には全閉となって補助燃料の供給を停
止する。ステップm5で制御が終了される。
【0093】これによって、実際の発熱量Hmが基準発
熱量Hsを超えるような補助燃料の追加が必要としない
ときには、補助燃料流量制御弁205が全閉となり補助
燃料の供給を停止することができる。
【0094】したがって、補助燃料演算制御回路213
は、主燃料の実際の発熱量Hm が、予め設定された基準
発熱量Hs 以下であれば、主燃料によって発生される熱
量と補助燃料によって発生される熱量との合計が、基準
発熱量を有する主燃料によって発生される熱量に一致す
るように補助燃料を追加するための弁開度θa を指令す
る第3指令信号を出力して補助燃料流量調整弁205に
与え、主燃料の実際の発熱量Hmが基準発熱量Hsを超え
ると、主燃料の供給を停止するように、補助燃料流量調
整弁205が全閉となるための第3開度指令信号を出力
して補助燃料流量調整弁205に与える。このようにし
て、図7に示す実施例のガスタービン制御装置122
は、図1〜図8に示す実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0095】またこのような構成によって、主燃料およ
び補助燃料を制御することによって、図1〜図8に示す
実施例のガスタービン制御装置120に備えられた主燃
料を燃焼させて、その発熱量を検出するための高価であ
り、応答が遅く、かつ大型な発熱量測定器202を備え
る必要がない。これによって、経済的にかつ安定して制
御を行い、空間を有効的に利用することができる。
【0096】図12は、本発明の他の実施例のガスター
ビン制御装置123を備えるコージェネレーション設備
63の一部の構成を示す系統図である。本実施例のガス
タービン制御装置123のガスタービン制御回路93に
備えられる基準流量演算回路211aでは、負荷設定器
206によって与えられる設定負荷Ws に代えて、電力
値検出器203によって与えられる検出電力値Waに応
じて基準流量Fsが演算される。
【0097】その他の図10に示す実施例と同様の構成
を有する部分には、同一の参照符号を付し、説明は省略
する。このように構成されるガスタービン制御装置12
3を用いても、図10に示す実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0098】図13は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置124が備えられるコージェネレー
ション設備64の一部の構成を示す系統図である。本実
施例のガスタービン制御装置124のガスタービン制御
回路94に備えられる流量減算器212aでは、信号発
生器50によって与えられる主燃料の流量Fm に代え
て、流量検出器214によって検出される主燃料の流量
maから基準流量Fs を減算する。その他の図10に示
す実施例と同様の構成を有する部分には同一の参照符号
を付し、説明は省略する。
【0099】このように構成されるガスタービン制御装
置124を用いても、図10に示す実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0100】図14は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置125を備えるコージェネレーショ
ン設備65の一部の構成を示す系統図である。本実施例
のガスタービン制御装置125には、主燃料演算制御回
路207aを有するガスタービン制御回路95が備えら
れる。主燃料演算制御回路207aは、信号発生器50
の低位信号選択器10dから出力される主燃料制御信号
およびガスタービン3の特性に基づいて主燃料圧縮機の
出口の圧力としての第2主燃料供給管路112内の主燃
料の圧力からガスタービンの燃焼器3b内のガス圧力を
減算した差圧の目標値ΔPを演算する演算手段である主
燃料流量−差圧変換器21と、前記差圧の目標値ΔPと
後述する差圧発信器22から出力される差圧信号の表す
差圧Pf−Pc とを比較し、この差圧信号の表す検出差
圧Pf−Pcが前記目標値となるように前記燃焼器3bに
供給される主燃料の流量を表す制御信号を出力する差圧
制御手段23とを含んで構成される。また、前記制御手
段23に第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力か
ら、燃焼器3b内のガス圧力を減算した差圧を検出する
前記差圧発信器22が設けられる。その他の図1〜図8
に示す実施例と同様の構成を有する部分には、同一の参
照符号を付し、説明は省略する。
【0101】前記差圧発信器22は、主燃料圧縮機2か
らの主燃料を、ガスタービン3の燃焼器3bに導く第2
主燃料供給管路112内、たとえば図2に示す位置30
1の圧力Pf と、燃焼器3bの燃料が燃焼される空間、
すなわち燃焼筒3b1内、たとえば図2に示す位置30
2のガス圧力Pc とを検出し、その差圧Pf−Pcを求め
て、差圧制御手段23へ出力する。
【0102】ここで、第2主燃料供給管路112内の主
燃料の圧力Pf と、燃焼器3bの燃焼筒3b1内の圧力
cとの間には次式(14)で表される関係が成り立
つ。
【0103】 Pf − Pc > 0 …(14) 図15は、本実施例のガスタービン制御装置125に備
えられる主燃料流量/差圧変換器21の制御関数を示す
図である。横軸は、この主燃料流量/差圧変換器21に
入力される信号、本実施例において主燃料制御信号の表
す主燃料の流量Fm を示し、縦軸は、この主燃料流量/
差圧変換器21から出力される信号、本実施例において
差圧の目標値ΔPを表す信号の表す第2主燃料供給管路
112内の主燃料の圧力からガスタービンの燃焼器3b
のガス圧力を減算した差圧の目標値ΔPを示す。
【0104】主燃料流量/差圧変換器21は、信号発生
器の低位信号選択器10dから出力される主燃料指令信
号の表す流量から、次の手順で第2主燃料供給管路11
2の主燃料圧力Pfと燃焼器3b内の圧力Pcとの間の差
圧の目標値ΔPを演算する。ガスタービン3へ供給され
る主燃料の流量Gf は、一般的に第2主燃料供給管路1
12内の主燃料の圧力Pfと燃焼器3b内の圧力Pcとに
よって決まることが周知である。その主燃料流量Gf
差圧Pf−Pc との関係は、次の関係式(15)で与え
られる。
【0105】 Gf = C ・ √ (Pf − Pc ) …(15) ここで、係数Cはガスタービンにより決まる定数であ
る。この関係式に従って、主燃料の流量Gf が主燃料制
御信号に相当する値となるための差圧を演算すると、次
のようになる。
【0106】
【数5】
【0107】式(16)に基づいて、主燃料制御信号の
表す主燃料の流量Fm に対応する第2主燃料供給管路1
12内の主燃料の圧力とからガスタービンの燃焼器3b
内のガス圧力とを減算した差圧の目標値ΔPを演算し、
その目標値ΔPを表す信号を出力する。
【0108】再び図14を参照して、制御手段23で
は、式(16)で与えられる差圧の目標値ΔPと、差圧
発信器22とから出力される差圧信号の表す第2主燃料
供給管路112の主燃料圧力Pfから燃焼器3b内のガ
ス圧力Pcを減算した前記検出差圧Pf−Pcを比較し、
比例、積分、微分などの制御演算を行い、制御信号を第
1関数発生器11および第2関数発生器12に与える。
この制御手段23では、前記検出差圧Pf−Pcが前記目
標値ΔP未満であるとき、出力する制御信号として、主
燃料制御信号の表す流量Fmよりも流量を増加させた流
量Bを表す信号を出し、ガスタービン3へ供給する主燃
料流量を増加させ、逆に前記検出差圧Pf −Pc が目標
値を越えるとき、制御信号によって、ガスタービン3へ
供給する主燃料の流量を減少させる。主燃料制御信号に
代えて制御信号が入力されるけれども、第1関数発生器
11、第2関数発生器12、第1流量調整弁6および第
2流量調整弁7の機能については図1〜図12に示す実
施例と同様である。
【0109】前記制御手段23は、たとえば比例−積分
−微分回路(略称PID回路)によって実現される。こ
のような本実施例のガスタービン制御装置125は、図
1〜図12に示す実施例のガスタービン制御装置120
〜124と同様の効果を得ることができる。また、この
ように第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力Pf
から燃焼器3b内のガス圧力Pc を減算した差圧を検出
して、前記差圧の目標値ΔPと比較し、演算を行って第
1流量調整弁6および第2流量調整弁7の制御を行うこ
とによって、主燃料圧縮機2が大型であり、大容量であ
ったとしても、第1流量調整弁6および第2流量調整弁
7による主燃料の流量の制御の遅れを排し、ガスタービ
ン3の安定した制御を行うことができる。
【0110】主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に導かれ
る主燃料の流量は、第1流量調整弁6によって制御さ
れ、主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の一部が燃料
還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻さ
れ、その流量は、第2流量調整弁7によって制御され
る。主燃料圧縮機2の出口の圧力から燃焼器3b内のガ
ス圧力が減算された差圧が差圧発信器22によって出力
され、信号発信器50から出力される主燃料制御信号の
表す流量Fm に対応する主燃料圧縮機2の出口の圧力と
燃焼器3b内のガス圧力との差圧の目標値が主燃料流量
/差圧変換器21によって演算され、前記検出差圧Pf
−Pcが目標値ΔPとなるような主燃料の流量Bを表す
制御信号が制御手段23によって出力され、この制御信
号が第1および第2関数発生器11,12に与えられ、
第1関数発生器11は、制御信号Bに対応した第1開度
指令信号を第1流量調整弁6に与え、第2関数発生器1
2は、制御信号に対応した第2開度指令信号を第2流量
調整弁7に与える。
【0111】これによって、制御手段23から出力され
る制御信号に応答して主燃料圧縮機2に供給される主燃
料の流量が第1流量調整弁6によって制御され、制御信
号に応答して主燃料圧縮機2から吐出されるガスの還流
される流量が第2流量調整弁7によって制御される。し
たがってガスタービン3の燃焼器3bへは、主燃料圧縮
機2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料が供
給され、かつ大型の主燃料圧縮機2が備えられるガスタ
ービン3に対して、主燃料圧縮機2の出口圧力を安定さ
せて制御することができる。
【0112】また、主燃料圧縮機2の最小流量に拘わら
ず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制御で
き、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ低発
熱量のガスをガスタービンの燃料として有効に利用する
ことができる。制御手段23によって検出差圧Pf−Pc
が目標値ΔPとなるように主燃料の流量Bを表す制御信
号が出力されて第1および第2関数発生器11,12に
与えられ、制御信号Bに対応した第1および第2開度指
令信号が第1および第2流量調整弁6,7に与えられる
ので、主燃料圧縮機2が大型であり、大容量であったと
しても、制御が遅れることなく、ガスタービン3の安定
した制御を行うことができる。
【0113】図14および図15を参照し、図13およ
び図14に示す実施例において、差圧発信器22は、第
2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力Pf から燃焼
器3b内の圧力Pc を減算した差圧を検出するように構
成されたけれども、燃焼器3b内は、高温となるため、
圧力の検出が困難であることから、本発明の他の実施例
として、差圧発信器22に代えて仮想線で示されるよう
に、第2主燃料供給管路112内図2に示す位置30の
主燃料の圧力Pf から、空気圧縮機3aの出口としての
空気圧縮機3aから燃焼器3bに圧縮空気を導く空気管
路116内図2示す位置303の空気の圧力Pa を減算
した差圧を検出するように構成される差圧発信器22a
を設けるようにしてもよい。
【0114】これによって主燃料を圧縮する主燃料圧縮
機2に導かれる主燃料の流量は、第1流量調整弁6によ
って制御され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの一
部が燃料還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口
に戻され、その還流される流量は、第2流量調整弁7に
よって制御される。主燃料圧縮機2の出口の圧力Pf
らガスタービン3に備えられる空気の圧縮機3aの出口
の圧力Pa が減算された差圧Pf−Paが差圧発信器22
aによって出力され、信号発信器50から出力される主
燃料指令信号の表す流量Fmに対応する主燃料圧縮機2
の出口の圧力Pfとガスタービンに備えられる空気圧縮
機3aの出口の圧力Pa との差圧の目標値が主燃料流量
/差圧変換器21によって演算され、前記検出差圧Pf
−Paが目標値となるような主燃料の流量を表す制御信
号が制御手段23によって出力され、この制御信号が第
1および第2関数発生器11,12に与えられ、第1関
数発生器11は、制御信号に対応した第1開度指令信号
を第1流量調整弁6に与え、第2関数発生器12は、制
御信号に対応した第2開度指令信号を第2流量調整弁7
に与える。
【0115】これによって、制御手段23から出力され
る制御信号Bに応答して主燃料圧縮機2に供給される主
燃料の流量が第1流量調整弁6によって制御され、制御
信号Bに応答して主燃料圧縮機2から吐出されるガスの
還流される流量が第2流量調製弁7によって制御され
る。したがってガスタービン3の燃焼器3bは、主燃料
圧縮機2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料
が供給され、かつ大型の主燃料圧縮機2が備えられるガ
スタービン3に対して、主燃料圧縮機2の出口の圧力を
変化させて制御することができる。
【0116】また、主燃料圧縮機2の最小流量に拘わら
ず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制御で
き、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ低発
熱量のガスをガスタービン3の燃料として有効に利用す
ることができる。また、制御手段23によって検出差圧
が目標値となるような主燃料の流量を表す制御信号が出
力されて第1および第2関数発生器11,12に与えら
れ、制御信号に対応した第1および第2開度指令信号が
第1および第2流量調整弁6,7に与えられるので、主
燃料圧縮機2が大型であり、大容量であったとしも、制
御が遅れることなく、ガスタービン3の安定した制御を
行うことができる。このように空気管路116内の空気
の圧力Paと、燃焼器3b内のガス圧力Pcとは、ほぼ一
致するので、前記のように差圧発信器22aを用いても
図13および図14に示す実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0117】図16は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置126を備えるコージェネレーショ
ン設備66の一部の構成を示す系統図である。本実施例
のガスタービン制御装置126には、信号発生器50の
低位信号選択器10dから出力される主燃料制御信号の
表す流量Fm およびガスタービン3の特性に基づいて第
2主燃料供給管路112内のガスの圧力の目標値Pf1
演算し、その値を表す信号を出力する演算手段である主
燃料流量/圧力変換器24と、前記圧力の目標値P
f1と、後述する圧力発信器25から出力される圧力信号
の表す検出圧力Pfとを比較し、この検出圧力Pf が前
記目標値Pf1に一致するような主燃料流量を演算し、制
御信号を前記各関数発生器11,12に与える制御手段
26とを含んで構成される主燃料演算制御回路207b
を有するガスタービン制御回路96が備えられる。また
第2燃料管路112内の主燃料の圧力Pf を検出し、そ
の圧力Pf を表す圧力信号を出力する圧力発信器25が
設けられる。その他の図1〜図6に示す実施例と同様の
構成を有する部分には、同一の参照符号を付し、説明は
省略する。
【0118】図17は、本実施例のガスタービン制御装
置126に備えられる主燃料流量/圧力変換器24の制
御関数を示す図である。横軸は、この主燃料流量/圧力
変換器24に入力される信号、本実施例において主燃料
制御信号の表す主燃料流量Fm を示し、縦軸は、この関
数から出力される信号、本実施例において圧力の目標値
f1を表す信号の表す第2主燃料供給管路112内の圧
力の目標値を示す。
【0119】一般にガスタービン3は、その特性が事前
に与えられるのが通例であるから、空気圧縮機3aの出
口の圧力Pa(Fm)は既知であり、圧力の目標値Pf1
主燃料制御信号を表す流量Fm に応じて与えられる。こ
の圧力の目標値をPa(Fm)で表すと式(17)のよう
に表される。
【0120】
【数6】
【0121】主燃料流量/圧力変換器24では、前記式
(17)の演算を行い、第2主燃料供給管路112の圧
力の目標値Pf1を表す信号を出力する。
【0122】式(17)に基づいて、主燃料制御信号の
表す主燃料流量Fm に対応する第2主燃料供給管路11
2内の主燃料の圧力の目標値Pf1を演算し、その値を表
す信号を出力する。
【0123】制御手段26は、主燃料流量/圧力変換器
24から出力される信号の表す目標値Pf1から第2主燃
料供給管路112内の主燃料の圧力を検出する圧力発信
器25から出力される圧力信号の表す検出圧力Pf が減
算器55によって減算され、その値を表す信号が入力さ
れ、この信号の表す値に比例、積分、微分などの制御演
算を行い、その演算結果Dを表す制御信号を出力する。
この制御信号が第1および第2関数発生器11,12に
与えられる。第1および第2関数発生器11,12によ
って図3,図4に示した関数に基づいて演算が行われ、
第1および第2流量調整弁6,7に与えられる第1およ
び第2弁開度指令信号が出力される。前記制御手段26
は、たとえば比例−積分−微分回路(略称PID回路)
などによって実現される。
【0124】主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に導かれ
る主燃料の流量は、第1流量調整弁6によって制御さ
れ、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの一部が燃料還
流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻され、
その流量は、第2流量調整弁7によって制御される。圧
力発信器25によって主燃料圧縮機2の出口の圧力Pf
が検出され、信号発生器50から出力される主燃料制御
信号の表す流量Fm に対応する主燃料圧縮機2の出口の
圧力の目標値Pf1が主燃料流量/圧力変換器24によっ
て出力され、検出圧力Pf が目標値Pf1となるような主
燃料の流量Dを表す制御信号が制御手段26によって出
力され、この制御信号が第1および第2関数発生器1
1,12に与えられ、第1関数発生器11は、制御信号
に対応した第1開度指令信号を第1流量調整弁6に与
え、第2関数発生器12は、制御信号に対応した第2開
度指令信号を第2流量調製弁7に与える。
【0125】これによって、制御手段26から出力され
る制御信号に対応して主燃料圧縮機2に導かれる主燃料
の流量が第1流量調製弁6によって制御され、制御信号
に対応して主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の還流
される流量が第2流量調製弁7によって制御される。し
たがって、ガスタービン3の燃焼器3bには、主燃料圧
縮機2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料が
供給され、かつ大型の主燃料圧縮機2を備えるガスター
ビン3に対して、主燃料圧縮機2の出口の圧力を安定さ
せて制御することができる。
【0126】したがって主燃料圧縮機2の最小流量に拘
わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制
御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ
低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効利
用することができる。
【0127】また、制御手段26からの制御信号に応答
した第1および第2開度指令信号が第1および第2流量
調製弁6,7に与えられるので、主燃料圧縮機2が大型
でり、大容量であったとしも、制御が遅れることなく、
ガスタービンの安定した制御を行うことができる。この
ように、ガスタービン制御装置126は、図14に示す
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0128】図1〜図17に示す実施例の構成では、第
1の関数発生器11と第2の関数発生器12との組合わ
せによって、第1流量調整弁6と第2流量調整弁7に与
える指令信号を出力させていたが、差圧もしくは圧力を
検出して制御を行う制御手段を導入しても、この差圧も
しくは圧力を検出して制御を行う制御手段を利用して第
1流量調整弁6と第2流量調整弁7に与える信号の分割
を容易に実現することができる。
【0129】図18は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置127を備えるコージエネレーショ
ン設備67の一部の構成を示す系統図である。本実施例
のガスタービン制御回路97の主燃料演算制御回路20
7cには、図16および図17に示す実施例の圧力制御
手段26に代えて、主燃料圧縮機2の第1流量調整弁6
の操作をするための第1制御手段26aおよび第2流量
調整弁7の操作をするための第2制御手段26bが備え
られる。また予め定める値dP1を表す圧偏差信号を出
力する圧偏差設定器27が備えられる。第1制御手段2
6aは主燃料流量/圧力変換器24の出力ならびに圧力
発信器25の圧力信号に応答し、第1関数発生器11へ
の指令信号を出力する。第2圧力制御26bは主燃料流
量/圧力変換器24の出力の表す圧力の第1目標値Pf1
に、圧偏差設定器27から出力される圧偏差信号の表す
値である圧偏差dP1を加算した圧力を表す信号と圧力
発信器25から出力される圧力信号とに応答し、第2関
数発生器12への指令信号を出力する。その他の図16
および図17に示す実施例と同様の構成を有する部分に
は、同一の参照符号を付し、説明は省略する。
【0130】第1制御手段26aは、主燃料流量/圧力
変換器24から出力される信号の表す圧力の第1目標値
f1から圧力発信器25から出力される圧力信号の表す
圧力Pf とが減算器55によって減算された値を表す信
号に応答し、比例、積分、微分などの制御演算を行い、
第2主燃料供給管路112の主燃料の検出圧力Pf が主
燃料流量/圧力変換器24で指令された圧力の目標値P
f1となるように流量を演算して第1関数発生器に与え
る。前記第1圧力制御手段26aは、たとえば比例−積
分−微分回路(略称PID回路)によって実現される。
【0131】第2制御手段26bは、主燃料流量/圧力
変換器24から出力される圧力の目標値Pf1に圧偏差設
定器27から出力される圧偏差信号の表す圧偏差dP1
を加算して加算器28から出力される信号の表す圧力の
第2目標値Pf2から圧力発信器25から出力される圧力
信号の表す検出圧力Pf が、減算器55aによって減算
され、その値を表す信号に応答し、比例、積分、微分な
どの制御演算を行い、第2主燃料供給管路112の主燃
料の圧力Pf が主燃料流量/圧力変換器24から出力さ
れる信号の表す目標値Pf1に圧偏差dP1を加算した圧
力となるように流量を演算して第2関数発生器12へ与
える。前記第2圧力制御手段26bは、たとえば比例−
積分−微分回路(略称PID回路)によって実現され
る。
【0132】したがって第1の制御手段26aが第1流
量調整弁6を制御し、第2主燃料供給管路112の主燃
料圧力を制御している間は、第2主燃料供給管路112
内の主燃料の圧力が主燃料流量/圧力変換器24から出
力された信号の表す目標値Pf1に保たれる。圧力の第2
目標値Pf2は圧偏差dP1の分だけ圧力の目標値が高く
なり、その結果として第2制御手段26bは、第2主燃
料供給管路112の圧力を上昇させるために第2流量調
整弁7を全閉とすることになる。
【0133】主燃料流量/圧力変換器24から出力され
る目標値Pf1が低下し、第1流量調整弁6の弁開度が前
記最小流量に対応する最小開度に到達すると、第1の圧
力制御手段26aでは主燃料圧縮機2により供給される
主燃料流量を低下させることができなくなり、第2主燃
料供給管路112内の主燃料の圧力は、主燃料流量/圧
力変換器24から出力される信号の表す目標値Pf1より
も大きくなる。第2主燃料供給管路112の主燃料の圧
力が第2制御手段26bに与えられる信号の表す圧力の
第2目標値Pf2よりも大きくなると、第2流量調整弁7
が作動し始める。
【0134】主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の流
量は、ガスタービン3へ供給する主燃料流量より過剰に
なると第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力が上
昇し、第1制御手段26aによって第1流量調整弁6が
主燃料の流量を減少させるように操作され、第2主燃料
供給管路112の圧力を維持しようとする。第1流量調
整弁6が主燃料圧縮機2の最小流量に対応する最小開度
になると、それ以上主燃料の流量を減少できなくなり、
第2主燃料供給管路内の主燃料の圧力Pf が上昇する。
第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力Pf が第2
目標値Pf2を越えると、第2制御手段26bによって第
2流量調整弁7が操作されて余剰となる主燃料流量を第
1主燃料供給管路111へ戻し、主燃料圧縮機2の入口
に還流させる。第2主燃料供給管路内の主燃料の圧力は
圧偏差分だけ上昇するが、第1流量調整弁6による制御
から第2流量調整弁7による制御へと移行する。
【0135】以上の動作により、第1制御手段26aに
よる第1流量調整弁6の弁開度を変化させる圧力制御と
第2制御手段26bによる第2流量調整弁7の弁開度を
変化させる圧力制御とを第2主燃料供給管路112内の
主燃料の圧力に対応させて切替えることができる。
【0136】主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に導かれ
る主燃料の流量が第1流量調整弁6によって制御され、
主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の一部が燃料還流
管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻され、そ
の流量が第2流量調整弁7によって制御される。圧力発
信器25によって主燃料の圧力が検出されて、信号発生
器50から出力される主燃料制御信号Fm の表す流量に
対応する主燃料圧縮機2の出口の圧力の第1の目標値が
主燃料流量−圧力変換器24によって出力され、検出圧
力が第1の目標値となるように第1制御手段26aによ
って第1流量調整弁6が制御され、圧偏差設定器27か
ら予め定める値を表す圧偏差信号dP1が出力され、第
1目標値の表す圧力と圧偏差信号が表す値とが加算され
て、圧力の第2目標値として加算器28によって出力さ
れ、検出圧力が第2目標値となるように第2制御手段2
6bによって第2流量調整弁7が制御される。
【0137】これによって、各制御手段26a,26b
によって各流量調整手段6,7が制御され、主燃料圧縮
機2に供給される主燃料の流量が第1流量調整弁6によ
って制御され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの還
流される流量が第2流量調整弁7によって制御される。
したがってガスタービン3の燃焼器3bへは、主燃料圧
縮機2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料が
供給され、かつ大型の主燃料圧縮機2が備えられるガス
タービン3に対して、主燃料圧縮機2の出口の圧力を安
定させて制御することができる。
【0138】したがって主燃料圧縮機2の最小流量に拘
わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制
御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ
低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効利
用することができる。
【0139】また、第1制御手段26aによって第1流
量調整弁6が制御され、第2制御手段26bによって第
2流量調整弁7が制御されるので、主燃料圧縮機2が大
型であり、大容量であったとしても、制御が遅れること
なく、ガスタービン3を安定して制御を行うことができ
る。このようにガスタービン制御装置127は、図1〜
図17に示す実施例と同様の効果を得ることができる。
【0140】図19は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置128を備えるコージェネレーショ
ン設備68の一部の構成を示す系統図である。本実施例
のガスタービン制御装置128には、第1流量調整弁6
の弁開度aを検出する検出器としての開度検出器29
と、図18に示す実施例の圧偏差設定器27に代えて、
第1流量調整弁6の弁開度aに対応して変化する値であ
る圧偏差を表す圧偏差信号を出力する圧偏差発生器27
aとを含む主燃料演算制御回路207dを有するガスタ
ービン制御回路98が備えられる。その他の図18に示
す実施例と同様の構成を有する部分には同一の参照符を
付し、説明は省略する。
【0141】開度検出器29から、第1流量調整弁6の
開度を表す開度信号aが圧偏差発生器27aに与えられ
る。
【0142】図20は、本実施例のガスタービン制御装
置128に備えられる圧偏差発生器27aの制御関数を
示す図である。
【0143】横軸は、この圧偏差発生器27aに入力さ
れる開度信号の表す第1流量調整弁6の弁開度aを示
し、縦軸は、この圧偏差発生器27aから出力される圧
偏差信号の表す圧偏差dP2を示す。この場合には、圧
偏差発生器27aの設定を次式(18)のようにすれば
よい。
【0144】
【数7】
【0145】ここでdP2は圧偏差発生器27aから出
力される信号の表す圧偏差、kは予め与えておく定数、
aは第1流量調整手段6の弁開度である。amin は第1
流量調整弁6の最小流量に対応する弁開度であり、予め
与えておくことができる。
【0146】式(18)に基づいて、開度信号aの表す
弁開度が前記最小流量に対応する弁開度amin 以上であ
るときには、開度信号aの表す弁開度に対応した圧偏差
k(a−amin)を表す信号を出力し、開度信号aの表
す弁開度が前記最小流量Fminに対応する弁開度amin
満であるときには零を表す信号を出力する。
【0147】図15に示す実施例では、圧偏差信号とし
て一定の値を与えたため、第1流量調整弁6から第2流
量調整弁7へ制御が移行するとき、もしくは逆方向に制
御が移行するときに第2主燃料供給管路112の主燃料
圧力が圧偏差分だけ変化することになる。
【0148】開度検出器29から出力される第1流量調
整弁6の検出開度aを表す開度信号に応答し、第1流量
調整弁6の開度が最小開度以上のときには開度信号の表
す検出開度aに対応した圧偏差dP2(=k(a−a
min ))を表す信号を出力し、開度が最小開度未満であ
るときには、零を表す信号を出力する圧偏差発生器27
aを設け、この圧偏差発生器27aの出力を加算器28
に与える。
【0149】これによって、第1流量調整弁6が充分な
開度を保っているときには、圧偏差発生器27aから正
の値を表す信号が出力されており、第2制御手段26b
は第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力を上昇さ
せるための第2流量調整弁7を全閉となるように制御す
る。第1流量調整弁6の弁開度が最小開度未満になると
圧偏差発生器27aの出力が零を表す信号となり、第1
制御手段26aと同じ圧力の目標値に第2供給管路11
2内の主燃料の圧力を保つように第2圧力制御手段26
bが第2流量調整弁7の開度を調整する。このため、主
燃料圧力に変化をきたすことなく第1流量調整弁6を制
御する第1圧力制御手段26aによる制御から第2流量
調整弁7を制御する第2圧力制御手段26bによる制御
に移行する。
【0150】主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に導かれ
る主燃料の流量は、第1流量調製弁6によって制御さ
れ、主燃料圧縮機2から吐出される主燃料の一部が燃料
還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻さ
れ、その流量は、第2流量調製弁7によって制御され
る。圧力発信器25によって主燃料圧縮機2の出口の圧
力が検出され、信号発生器50から出力される主燃料制
御信号Fm の表す流量に対応する主燃料圧縮機2の出口
の圧力の第1の目標値が主燃料流量−圧力変換器24に
よって出力され、検出圧力が第1目標値となるように第
1制御手段26aによって第1流量調製弁6が制御され
る。第1流量制御弁6の開度は、開度検出器29によっ
て検出され、開度検出器29の出力に応答して圧偏差信
号が圧偏差発生器27aによって出力され、第1目標値
の表す圧力と圧偏差信号が表す値とが加算器28によっ
て加算されて圧力の第2目標値が出力され、検出圧力が
第2目標値となるように第2流量調製弁7が第2制御手
段26bによって制御される。これによって、各制御手
段26a,26bによって各流量調整手段6,7が制御
され、主燃料圧縮機2に供給される主燃料の供給流量が
第1流量調整弁6によって制御され、主燃料圧縮機2か
ら吐出される主燃料の還流される流量が第1流量調整弁
7によって制御される。したがって、ガスタービン3の
燃焼器3bでは、主燃料圧縮機2の最小流量に拘わらず
無段階的な流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料
圧縮機2が備えられるガスタービン3に対して主燃料圧
縮機2の出口の出力を安定させて、制御することができ
る。
【0151】したがって、主燃料圧縮機2の最小流量に
拘わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで
制御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、か
つ低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効
利用することができる。
【0152】また、第1制御手段26aによって第1流
量調整弁6が制御され、第2制御手段26bによって第
2流量調整弁7が制御される。これによって、主燃料圧
縮機2が大型であり、大容量であったとしても、制御が
遅れることなくガスタービン3の安定した制御を行うこ
とができる。
【0153】このようにガスタービン制御装置128
は、図1〜図18に示す実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0154】図21(1)は、図18および図19に示
す実施例のガスタービン制御装置127,128によっ
て制御される第2主燃料供給管路112の圧力Pf の推
移の一例を示し、図21(2)は、そのときの第1流量
調整弁6の弁開度Xc (=a)の推移を示し、図21
(3)はそのときの第2流量調整弁7の弁開度Xv (=
θ)の推移を示す図である。
【0155】図18、図19および図21を参照して、
図18に示す実施例のガスタービン制御装置127によ
って制御されている場合、圧偏差設定器27から与えら
れる圧偏差は一定(dP1)であり、圧力の第1目標値
f1と第2目標値Pf2との間には一定、すなわち圧偏差
dP1分だけ差が生ずる。時刻t0から、第1流量調整
弁6が徐々にその開度を小さくし始める時刻t1を含
み、最小開度に達する時刻t2までの主燃料流量−圧力
変換器24から出力される圧力の第1目標値Pf1が第1
流量調整弁6の最小開度以上の開度に対応しているとき
は、第2流量調整弁7は、圧偏差dP1に相当する分だ
け、第2主燃料供給管路112の主燃料の圧力Pfを高
くするように動作するため、その圧力Pfは、第1流量
調整弁6の動作によって制御され、前記圧力の目標値P
f1に保たれる(図21(1)中の70参照)。
【0156】圧力の目標値Pf1が小さくなり、第1流量
調整弁6の弁開度Xc (=a)が小さくなり(図21
(2)中の71参照)、やがて第1流量調整弁6によっ
て制御できる最小流量(最小開度amin )に対応する圧
力値以下になるt2以降において、第1流量調整弁6
は、最小開度に制御される(図21中の72参照)。
【0157】一方、第2流量調整弁7は、前述のように
圧偏差dP1分だけ前記第2主燃料供給管路112の主
燃料の圧力Pf2を高くしようとするため、時刻t2から
t3の間、第1流量調整弁6が最小開度にかつ第2流量
調整弁7が全閉に制御される状態が続き、前記圧力Pf
は、上昇する(図21中の73参照)。
【0158】第2主燃料供給管路112内の主燃料の圧
力Pf が第2の圧力の目標値Pf2(=Pf1+dP1)に
達する時刻t3以降、弁開度Xv がほぼ一定に保たれ始
める時刻t4以降を含み、第2流量調整弁7が図21
(3)中の破線75に示されるように開かれ、前記第2
主燃料供給管路112内の主燃料の圧力Pf は、第2の
圧力の目標値Pf2(=Pf1+dP1)に保たれる。
【0159】このように前記第2主燃料供給管路112
内の主燃料の圧力Pf は圧偏差dP分だけ変化するが、
第1流量調整弁6から第2流量調整弁7による制御へと
移行される。また圧力の目標値Pf1が次第に大きくなる
場合には、逆の動作となるが、第2流量調整弁7から第
1流量調整弁6による制御へと移行される。
【0160】図19に示す実施例のガスタービン制御装
置128によって制御される場合、圧偏差発信器27a
から出力される圧力偏差信号の表す圧偏差dP2は、前
記式(17)によって与えられ、第1流量調整弁6の検
出開度aによって変化する。この圧偏差dP2は、検出
開度aが最小開度amin 以上の時刻t0からt2の間に
は、正の値であり、検出開度aが最小開度amin 未満に
なる時刻t2以降は、零である。したがって、圧力の第
1目標値Pf1に圧偏差dP2が加算される圧力の第2目
標値Pf2は、検出開度aに対応し、検出開度aが最小開
度amin になる時刻t2以降、圧力の目標値Pf1と等し
くなる(図21(1)中の2点鎖線76参照)。
【0161】圧力の目標値Pf1が第1流量調整弁6の最
小開度amin 以上の開度に対応している時刻t0からt
2までの間には、第2流量調整弁7は、正の値である圧
偏差dP2に相当する分だけ第2主燃料供給管路112
の主燃料の圧力Pf を高くするように動作するため、第
2主燃料供給管路112内の主燃料の圧力Pf は、第1
流量調整弁6の動作によって制御され、前記圧力の目標
値Pf1に保たれる(図21(1)中の70参照)。
【0162】圧力の目標値Pf1が小さくなり、第1流量
調整弁6の弁開度が小さくなり(図21(2)中の71
参照)、最小開度amin に相当する検出開度a以下にな
る時刻t2以降、第1流量調整弁6は最小開度に制御さ
れる(図21(2)中の72参照)。
【0163】第2の値の目標値Pf2は、前述のように検
出開度aが最小開度amin になる時刻t2以降は、圧力
の目標値Pf1と等しくなる。これによって、第2流量調
整弁7は、前記第2主燃料供給管路112内の主燃料の
圧力Pf をPf1に保つように動作する。前記検出開度a
が最小開度amin になる時刻t2以降は、第2流量調整
弁7は、開かれる(図21(3)中の77参照)。
【0164】したがって第2主燃料供給管路112内の
主燃料の圧力Pf は一定(Pf1)に保たれながら、第1
流量調整弁6から第2流量調整弁7による制御へと移行
される。圧力の目標値Pf1が次第に大きくなる場合につ
いても前記圧力Pf は、一定に保たれて第2流量調整弁
7から第1流量調整弁6による制御へと移行される。
【0165】図22は、本発明のさらに他の実施例のガ
スタービン制御装置129を備えるコージェネレーショ
ン設備69の一部を示す系統図である。本実施例のガス
タービン制御装置129には、図1〜図21に示す実施
例のガスタービン制御装置120〜128に備えられた
第1流量制御手段204に代えて主燃料を燃焼器3bに
導く主燃料供給管路118に介在され、主燃料の流量を
制御する主燃料流量調整弁215が備えられる。また本
実施例のガスタービン制御装置129に備えられるガス
タービン制御回路99の主燃料演算制御回路207eに
は、図1〜図21に示す実施例に備えられた第1および
第2関数発生器11,12を有する弁開度設定器210
に代えて、主燃料流量調整弁115を制御する関数発生
器217が備えられる。また信号発生器50は、回転速
度・負荷制御回路102のみによって構成される。その
他の図1に示す実施例と同様の構成を有する部分には同
一の参照符号を付し、説明は省略する。
【0166】主燃料流量調整弁215は、全閉が可能な
弁であり、主燃料供給管路118に介在されて、燃焼器
3bに導かれる主燃料の流量を制御する。関数発生器2
17は、信号発生器50から出力される主燃料制御信号
が与えられ、その主燃料制御信号の表す流量Fmに対応
した主燃料流量調整弁215の弁開度Xaを指令する弁
開度指令信号を出力し、主燃料流量調整弁215に与え
る。
【0167】これによって、主燃料は、その流量が主燃
料流量調整弁215によって制御される。したがって、
簡単な構成によって主燃料の流量を制御することがで
き、空間を有効的に利用することができる。また部品点
数を削減することによって、コストを低減することがで
きる。さらに、補助燃料供給源201から補助燃料を燃
焼器3bに導くように構成されているので、簡単な構成
で主燃料を制御しても、ガスタービン3を安定して制御
することができる。もちろん、補助燃料に関しては図1
に示す実施例と同様に制御され、同様の効果を得ること
ができる。
【0168】以上の実施例において、ガスタービン制御
装置120〜129に備えられるガスタービン制御回路
90〜99は、一体的な制御回路として構成されたけれ
ども、本発明の他の実施例として、いずれも個別の制御
機器を組合わせて構成できるほか、その機能の一部もし
くは全部を電子計算機の内部演算として実現することが
できる。
【0169】また、これらの組合わせを替えて以上の実
施例と実質的に同一な機能のガスタービン制御回路を得
るこも可能である。たとえば、図17に示す実施例およ
び図18に示す実施例では、2個の圧力を基に制御する
制御手段26a,26bを用いたが、この制御手段26
a,26bに替えて図13に示す実施例で示したような
差圧を基に制御する制御手段23を用いてもよい。この
場合、図示しない第1および第2制御手段23a,23
bの2つの制御手段が設けられる。
【0170】このように構成される場合、主燃料を圧縮
する主燃料圧縮機2に導かれる主燃料流量が第1流量調
整弁6によって制御され、主燃料圧縮機2から吐出され
るガスの一部が燃料還流管路113によって主燃料圧縮
機2の入口に戻され、その流量が第2流量調整弁7によ
って制御される。主燃料圧縮機1の出口の圧力から燃焼
器3b内のガス圧力の減算された差圧が差圧発信器22
によって検出され、信号発生器50から出力される主燃
料制御信号Fmの表す流量に対応して主燃料圧縮機2の
出口の圧力から燃焼器3b内のガス圧力を減算した差圧
の第1の目標値が主燃料流量−差圧変換器21によって
出力され、第1制御手段23aによって第1流量調整弁
6が制御され、圧偏差設定器27から予め定める値を表
す圧偏差信号が出力され、前記差圧の第1の目標値の表
す差圧と圧偏差信号の表す値とが、加算器28によって
加算され、差圧の第2目標値として出力され、検出差圧
が第2目標値となるように第2制御手段23bによって
第2流量調整弁7が制御される。
【0171】これによって、各制御手段23a,23b
によって各流量調整弁6,7が制御されて、主燃料圧縮
機2に供給される主燃料の流量が第1流量調整弁6によ
って制御され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの還
流される流量が第2流量調整弁7によって制御される。
したがって、ガスタービン3の燃焼器3bへは、主燃料
圧縮機2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料
が供給され、かつ大型で主燃料圧縮機が備えられるガス
タービンに対して主燃料圧縮機2の出口の圧力を安定さ
せて制御することができる。
【0172】したがって、主燃料圧縮機の最小流量に拘
わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制
御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ
低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効利
用することができる。
【0173】また、第1制御手段によって第1流量調整
弁6が制御され、第2制御手段によって第2流量調整弁
7が制御されるので、主燃料圧縮機が大型であり、大容
量であったとしても、制御が遅れることなくガスタービ
ン3の常に安定した制御を行うことができる。
【0174】また、主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に
導かれる主燃料の流量が第1流量調整弁6によって制御
され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの一部が燃料
還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻さ
れ、その流量が第2流量調整弁7によって制御される。
主燃料圧縮機2の出口の圧力から燃焼器3b内のガス圧
力が減算された差圧が差圧発信器22によって検出さ
れ、信号発生器50から出力される主燃料制御信号の表
す流量Fm に対応して主燃料圧縮機2の出口の圧力から
燃焼器3b内のガス圧力を減算した差圧の第1の目標値
が主燃料流量−差圧変換器21によって出力され、検出
差圧が第1目標値となるように第1制御手段23aによ
って第1流量調整弁6が制御され、第1流量調整弁6が
どのように制御されているか開度検出器29によって検
出され、この検出器29の出力に応答し、圧偏差信号が
圧偏差発生器27aによって出力され、第1の目標値の
表す差圧と圧偏差信号の表す値とが加算器28によって
加算されて差圧の第2の目標値が出力され、検出差圧が
第2目標値となるように第2制御手段23bによって第
2流量調整弁7が制御される。
【0175】これによって、各制御手段23a,23b
によって各流量調整弁6,7が制御され、主燃料圧縮機
に供給される主燃料の流量が第1流量調整弁6によって
制御され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの還流さ
れる流量が第2流量調整弁7によって制御される。した
がって、ガスタービン3の燃焼器3bへは主燃料圧縮機
2の最小流量に拘わらず無段階的な流量の主燃料が供給
され、かつ大型の主燃料圧縮機が備えられるガスタービ
ンに対して、主燃料圧縮機の出口の圧力を安定させて制
御することができる。
【0176】したがって、主燃料圧縮機2の最終流量に
拘わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで
制御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、か
つ低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効
利用することができる。
【0177】また、第1制御手段23aによって第1流
量調整弁6が制御され、第2制御手段23bによって第
2流量調整弁7が制御されるので、主燃料圧縮機1が大
型であり、大容量であったとしても、制御が遅れること
なく、ガスタービン3の常に安定した制御を行うことが
できる。
【0178】さらに、制御手段23を用いる場合、第2
主燃料供給管路112内の主燃料の圧力と燃焼器3b内
のガス圧力との差圧に代えて第2主燃料供給管路112
内の主燃料の圧力と空気圧縮機3aの出口の圧力との差
圧のどちらを用いても同じ効果を得ることができる。
【0179】このように構成される場合、主燃料を圧縮
する主燃料圧縮機2に導かれる主燃料流量が第1流量調
整弁6によって制御され、主燃料圧縮機2から吐出され
るガスの一部が燃料還流管路113によって主燃料圧縮
機2の入口に戻され、その流量が第2流量調整弁7によ
って制御される。主燃料圧縮機1の出口の圧力から空気
圧縮機3aの出口の圧力の減算された差圧が差圧発信器
22によって検出され、信号発生器50から出力される
主燃料制御信号Fm の表す流量に対応して主燃料圧縮機
2の出口の圧力から空気圧縮機3aの出口の圧力を減算
した差圧の第1の目標値が主燃料流量−差圧変換器21
によって出力され、第1制御手段23aによって第1流
量調整弁6が制御され、圧偏差設定器27から予め定め
る値を表す圧偏差信号が出力され、前記差圧の第1の目
標値の表す差圧と圧偏差信号の表す値とが、加算器28
によって加算され、差圧の第2目標値として出力され、
検出差圧が第2目標値となるように第2制御手段23b
によって第2流量調整弁7が制御される。
【0180】これによって、各制御手段23a,23b
によって各流量調整弁6,7が制御されて、主燃料圧縮
機2に供給される主燃料の流量が第1流量調整弁6によ
って制御され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの還
流される流量が第2流量調整弁7によって制御される。
したがって、ガスタービン3の燃焼器3bへは、主燃料
圧縮機2の最小流量に拘わらず無段階的な主燃料供給流
量の主燃料が供給され、かつ大型で主燃料圧縮機が備え
られるガスタービンに対して主燃料圧縮機の出口の圧力
を安定させて制御することができる。
【0181】したがって、主燃料圧縮機の最小流量に拘
わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで制
御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、かつ
低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効利
用することができる。
【0182】また、第1制御手段によって第1流量調整
弁6が制御され、第2制御手段によって第2流量調整弁
7が制御されるので、主燃料圧縮機が大型であり、大容
量であったとしても、制御が遅れることなくガスタービ
ン3の常に安定した制御を行うことができる。
【0183】また、主燃料を圧縮する主燃料圧縮機2に
導かれる主燃料の流量が第1流量調整弁6によって制御
され、主燃料圧縮機2から吐出されるガスの一部が燃料
還流管路113によって主燃料圧縮機2の入口に戻さ
れ、その流量が第2流量調整弁7によって制御される。
主燃料圧縮機2の出口の圧力から空気圧縮機3aの出口
の圧力が減算された差圧が差圧発信器22によって検出
され、信号発生器50から出力される燃料ガス制御信号
m の表す流量に対応して主燃料圧縮機2の出口の圧力
から空気圧縮機3aの出口の圧力を減算した差圧の第1
の目標値が主燃料流量−差圧変換器21によって出力さ
れ、検出差圧が第1目標値となるように第1制御手段2
3aによって第1流量調整弁6が制御され、第1流量調
整弁6がどのように制御されているか開度検出器29に
よって検出され、この検出器29の出力に応答し、圧偏
差信号が圧偏差発生器27aによって出力され、第1の
目標値の表す差圧と圧偏差信号の表す値とが加算器28
によって加算されて差圧の第2の目標値が出力され、検
出差圧が第2目標値となるように第2制御手段23bに
よって第2流量調整弁7が制御される。これによって、
各制御手段23a,23bによって各流量調整手段6,
7が制御され、主燃料圧縮機に供給される主燃料の流量
が第1流量調整弁6によって制御され、主燃料圧縮機2
から吐出されるガスの還流される流量が第2流量調整弁
7によって制御される。したがって、ガスタービン3の
燃焼器3bへは主燃料圧縮機2の最小流量に拘わらず無
段階的な流量の主燃料が供給され、かつ大型の主燃料圧
縮機が備えられるガスタービンに対して、主燃料圧縮機
の出口の圧力を安定させて制御することができる。
【0184】したがって、主燃料圧縮機2の最終流量に
拘わらず、ガスタービン3を最低出力から最高出力まで
制御でき、主燃料圧縮機2を必要とする低圧であり、か
つ低発熱量のガスをガスタービン3の主燃料として有効
利用することができる。
【0185】また、第1制御手段23aによって第1流
量調整弁6が制御され、第2制御手段23bによって第
2流量調整弁7が制御されるので、主燃料圧縮機1が大
型であり、大容量であったとしても、制御が遅れること
なく、ガスタービン3の常に安定した制御を行うことが
できる。
【0186】また、これらの差圧を検出するための差圧
発信器22は、第2主燃料供給管路112内の主燃料の
圧力を検出する発信器と、燃焼器3b内のガス圧力を検
出する発信器もしくは空気圧縮機3aの出口の圧力を検
出する発信器と、これらの発信機から出力される信号の
表す圧力の差を演算する減算器の組合わせで構成しても
よい。
【0187】また、通常のガスタービン制御装置として
この発明で示した回転速度・負荷制御10a、ガス温度
制御10b、起動制御10cおよび低位信号選択器10
dの組合わせは、ガスタービンの機種によりその一部が
省略されることもあり、また必要に応じてその他の要素
が加えられてもよいことは明らかである。
【0188】また、上述の実施例において、主燃料圧縮
機2は、ガスタービンの空気圧縮機3aおよびタービン
3cと同一の回転軸1に設けられ、その動力によって駆
動されたけれども、たとえばモータなどの動力によって
駆動されるようにしてもよい。また図10の仮想線Kで
示すように歯車を介在させて、ガスタービンの空気圧縮
機3aに対し、回転速度を増速または減速させて駆動さ
れるようにしてもよい。
【0189】また本発明の他の実施例として、第1関数
発生器および第2関数発生器には、単に主燃料流量だけ
を考慮するのではなく、所定の主燃料流量を実現できる
ような第1流量調整弁6および第2流量調整弁2の設定
値を予め設定しておくようにしてもよい。また上述の実
施例において、主燃料圧縮機2へ供給される主燃料流量
は、第1流量調整弁6によって制御されたけれども、本
発明の他の実施例として、第1流量調整弁6に代えて、
主燃料圧縮機2の静翼の角度を変化させる機構を備える
ようにしてもよく、また、その他の流量を制御する機構
を備えるようにしてもよい。また、本発明の他の実施例
として、第2流量調整弁7、主燃料流量調整弁215、
補助燃料流量調整弁205に代えて、他の流量を制御す
る機構を備えるようにしてもよい。
【0190】また、上述の実施例において第2および第
3流量調整弁7は、全閉となることが可能であるものが
用いられたけれども、本発明の他の実施例として、全閉
が不可能な第2および第3流量調整弁7と、全閉となる
ことが可能な開閉弁とを直列に設けるようにしてもよ
い。
【0191】上述の実施例において圧力の目標値は、主
燃料制御信号およびガスタービンの特性に基づいて演算
されたけれども、本発明の他の実施例として、空気圧縮
機3aの出口の圧力を検出器を用いて検出し、ガスター
ビン3を制御するようにしてもよい。
【0192】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、主燃料供
給源から供給される主燃料は、出力検出手段によって検
出されるガスタービンの出力と負荷設定器によって設定
されるガスタービンの出力とが一致するように主燃料演
算制御手段によって第1流量制御手段が操作されて制御
される。補助燃料供給源から供給される補助燃料は、主
燃料の発熱量が低下したときに、不足熱量演算手段によ
って演算される不足熱量を補給するように、補助燃料演
算制御手段によって第2流量制御手段が操作されて制御
される。これによって、補助燃料は、主燃料の発熱量が
低下し、ガスタービンの出力が低下し、または、ガスタ
ービンの運転に支障を来すおそれがあるときにのみ供給
される。したがって、高価な補助燃料を無駄にすること
なく、有効的に利用し、最も経済的な状態でガスタービ
ンを運転することができる。
【0193】また本発明によれば、不足熱量は、測定発
熱量と設定負荷に必要な熱量から演算され、実測値によ
って不足熱量を正確に把握し、補助燃料を供給すること
ができるので、ガスタービンを正確に一定の出力に安定
させて制御することができる。
【0194】さらに本発明によれば、不足熱量は、測定
発熱量と検出出力に必要な熱量から演算され、実測値に
よって不足熱量を正確に把握し、補助燃料を供給するこ
とができるので、ガスタービンを正確に一定の出力に安
定させて制御することができる。
【0195】さらに本発明によれば、不足熱量は、第1
流量から基準流量を減算した流量に対応して演算され
る。これによって、主燃料の発熱量を検出することなく
不足熱量が演算され補助燃料が供給される。したがって
発熱量を検出するための大型な装置などを用いることな
く必要とされる流量の補助燃料を供給することができる
ので、コストを削減し、かつ空間を有効利用することが
できる。
【0196】さらに本発明によれば、第1流量は減算器
の出力が積分演算されて導出され、不足熱量の演算に用
いられる。これによって不足熱量が検出出力の微変動に
拘束されることなく演算され、補助燃料が供給されるの
で、ガスタービンを安定して制御することができる。
【0197】さらに本発明によれば、主燃料の流量が実
測されて不足熱量の演算に用いられ、主燃料の流量の変
化による不足熱量の変化に即答できるので、制御が遅れ
ることなくガスタービンを安定して制御することができ
る。
【0198】さらに本発明によれば、基準流量は設定負
荷に対応して演算され、不足熱量の演算に用いられて補
助燃料が供給されるので、設定負荷が得られるようにガ
スタービンが制御され、安定して制御することができ
る。
【0199】さらに本発明によれば、基準流量は、検出
出力に対応して演算され、不足熱量の演算に用いられて
補助燃料が供給されるので、検出出力が得られるように
ガスタービンが制御され、安定して制御することができ
る。
【0200】さらに本発明によれば、主燃料には高炉ガ
スが用いられ、補助燃料には液体燃料が用いられ、高炉
炉頂廃ガスを有効的に利用し、かつ取扱いの容易な液体
燃料によってガスタービンを円滑に動作することができ
るので、コストを削減しながらガスタービンを円滑に動
作させることができる。
【0201】さらに本発明によれば、信号発生器から出
力される燃料ガス指令信号に応答して燃料ガス圧縮機に
供給される燃料ガスの供給流量が第1流量調整手段によ
って制御され、燃料ガス指令信号に応答して燃料ガス圧
縮機から吐出されるガスの燃料ガス圧縮機の入口に還流
される流量が、第2流量調整手段によって制御され、ガ
スタービンの燃焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に
拘わらず無段階的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給
されるので、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガ
スタービンを最低出力から最高出力まで制御でき、燃料
ガス圧縮機を必要とする低圧であり、かつ低発熱量のガ
スをガスタービンの燃料として有効利用することができ
る。
【0202】さらに本発明によれば、制御手段から出力
される制御信号に応答して燃料ガス圧縮機に供給される
燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御され、
制御信号に応答して燃料ガス圧縮機から吐出されるガス
の燃料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調
整手段によって制御され、ガスタービンの燃焼器へは、
燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な燃料ガ
ス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃料ガス圧縮
機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最低出力から
最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必要とする低
圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービンの燃料と
して有効利用することができる。
【0203】また、燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃
焼器内のガス圧力を減算した差圧が差圧発信器によって
検出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃焼器内の
ガス圧力を減算した差圧の目標値が演算手段によって演
算され、制御手段によって検出差圧が目標値となるよう
な燃料ガス流量が制御信号として出力されて第1および
第2関数発生器に与えられ、制御信号に対応した第1お
よび第2流量設定値が第1および第2流量調整手段に与
えられるので、燃料ガス圧縮機が大型であり、大容量で
あったとしても、制御が遅れることなく、ガスタービン
の安定した制御を行うことができる。
【0204】さらに本発明によれば、制御手段から出力
される制御信号に応答して燃料ガス圧縮機に供給される
燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御され、
制御信号に応答して燃料ガス圧縮機から吐出されるガス
の燃料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調
整手段によって制御され、ガスタービンの燃焼器へは、
燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な燃料ガ
ス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃料ガス圧縮
機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最低出力から
最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必要とする低
圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービンの燃料と
して有効利用することができる。
【0205】また圧力発信器によって燃料ガス圧縮機の
出口の圧力が検出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力の
目標値が演算手段によって演算されて検出圧力が目標値
となるような燃料ガスの流量を表す信号が制御手段によ
って制御信号として出力され、第1および第2関数発信
器に与えられ、制御信号に応答した第1および第2流量
設定値が第1および第2流量調整手段に与えられるの
で、燃料ガス圧縮機が大型であり、大容量であったとし
ても、制御が遅れることなく、ガスタービンの安定した
制御を行うことができる。
【0206】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0207】また、圧力発信器によって燃料ガス圧縮機
の出口の圧力が検出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力
の第1目標値が演算手段によって演算されて、検出圧力
が第1目標値となるように、第1制御手段によって、第
1流量調整手段が制御され、圧偏差設定値器から予め定
める値が圧偏差信号として出力され、圧力の第1目標値
に圧偏差信号の表す値が加算器によって加算されて圧力
の第2目標値を表す信号が出力され、検出圧力が目標値
となるように第2流量調整手段が第2制御手段によって
制御されるので、燃料ガス圧縮機が大型であり、大容量
であったとしても、制御が遅れることなく、ガスタービ
ンの安定した制御を行うことができる。
【0208】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0209】また圧力発信器によって燃料ガス圧縮機の
出口の圧力が検出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力の
第1目標値が演算手段によって演算され、検出圧力が目
標値となるように、第1制御手段によって、第1流量調
整手段が制御され、前記第1流量調整手段の開度が検出
器によって検出され、この検出器の出力に対応して圧偏
差信号が圧偏差発生器によって出力され、加算器によっ
て第1目標値に圧偏差信号の表す値が加算されて圧力の
第2目標値として出力され、検出圧力が目標値となるよ
うに、第2制御手段によって第2流量調整手段が制御さ
れるので、燃料ガス圧縮機が大型であり、大容量であっ
たとしても、制御が遅れることなく、ガスタービンの安
定した制御を行うことができる。
【0210】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0211】また、燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃
焼器内のガス圧力を減算した差圧が差圧発信器によって
検出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃焼器内の
ガス圧力を減算した差圧の第1目標値が演算手段によっ
て演算され、検出差圧が目標値となるように第1制御手
段によって第1流量調整手段が制御され、圧偏差設定値
器から予め定める値が圧偏差信号として出力され、前記
差圧の第1目標値に圧偏差信号の表す値が加算器によっ
て加算されて差圧の第2目標値として出力され、検出差
圧が目標値となるように第2制御手段によって第2流量
調整手段が制御されるので、燃料ガス圧縮機が大型であ
り、大容量であったとしても、制御が遅れることなく、
ガスタービンの常に安定した制御を行うことができる。
【0212】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0213】また燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃焼
器内のガス圧力を減算した差圧が差圧発信器によって検
出され、燃料ガス圧縮機の出口の圧力から燃焼器内のガ
ス圧力を減算した差圧の第1目標値が演算手段によって
演算され、検出差圧が目標値となるように第1制御手段
によって第1流量調整手段が制御され、前記第1流量調
整手段の開度が検出器によって検出され、この検出器の
出力に対応して圧偏差信号が圧偏差発生器によって出力
され、前記差圧の第1目標値に圧偏差信号の表す値が加
算器によって加算されて差圧の第2目標値として出力さ
れ、前記検出差圧が目標値となるように第2差圧制御手
段によって第2流量調整手段が制御されるので、燃料ガ
ス圧縮機が大型であり、大容量であったとしても、制御
が遅れることなく、ガスタービンの常に安定した制御を
行うことができる。
【0214】さらに本発明によれば、制御手段から出力
される制御信号に応答して燃料ガス圧縮機に供給される
燃料の供給流量が第1流量調整手段によって制御され、
制御信号に応答して燃料ガス圧縮機から吐出されるガス
の燃料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調
整手段によって制御され、ガスタービンの燃焼器へは、
燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階的な燃料ガ
ス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃料ガス圧縮
機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最低出力から
最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必要とする低
圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービンの燃料と
して有効利用することができる。
【0215】また、燃料ガス圧縮機の出口の圧力からガ
スタービンに備えられる空気圧縮機の出口の圧力を減算
した差圧が差圧発信器によって検出され、燃料ガス圧縮
機の出口の圧力からガスタービンに備えられる空気圧縮
機の出口の圧力を減算した差圧の目標値が演算手段によ
って演算され、制御手段によって検出差圧が目標値とな
るような燃料ガス流量が制御信号として出力されて第1
および第2関数発生器に与えられ、制御信号に対応した
第1および第2流量設定値が第1および第2流量調整手
段に出力されるので、燃料ガス圧縮機が大型であり、大
容量であったとしても、制御が遅れることなく、ガスタ
ービンの安定した制御を行うことができる。
【0216】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0217】また、燃料ガス圧縮機の出口の圧力からガ
スタービンに備えられる空気圧縮機の出口の圧力を減算
した差圧が差圧発信器によって検出され、燃料ガス圧縮
機の出口の圧力からガスタービンに備えられる空気圧縮
機の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値が演算手段
によって演算され、検出差圧が目標値となるように第1
制御手段によって第1流量調整手段が制御され、圧偏差
設定値器から予め定める値が圧偏差信号として出力さ
れ、前記差圧の第1目標値に圧偏差信号の表す値が加算
器によって加算されて差圧の第2目標値として出力さ
れ、前記検出差圧が目標値となるように第2制御手段に
よって第2流量調整手段が制御されるので、燃料ガス圧
縮機が大型であり、大容量であったとしても、制御が遅
れることなく、ガスタービンの常に安定した制御を行う
ことができる。
【0218】さらに本発明によれば、第1制御手段によ
って燃料ガス圧縮機に供給される燃料の供給流量が第1
流量調整手段を制御することによって制御され、第2制
御手段によって燃料ガス圧縮機から吐出されるガスの燃
料ガス圧縮機の入口に還流される流量が第2流量調整手
段を制御することによって制御され、ガスタービンの燃
焼器へは、燃料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず無段階
的な燃料ガス供給流量の燃料ガスが供給されるので、燃
料ガス圧縮機の最小流量に拘わらず、ガスタービンを最
低出力から最高出力まで制御でき、燃料ガス圧縮機を必
要とする低圧であり、かつ低発熱量のガスをガスタービ
ンの燃料として有効利用することができる。
【0219】また燃料ガス圧縮機の出口の圧力からガス
タービンに備えられる空気圧縮機の出口の圧力を減算し
た差圧が差圧発信器によって検出され、燃料ガス圧縮機
の出口の圧力からガスタービンに備えられる空気圧縮機
の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値が演算手段に
よって演算され、検出差圧が目標値となるように第1制
御手段によって第1流量調整手段が制御され、前記第1
流量調整手段の開度が検出器によって検出され、この検
出器の出力に対応して圧偏差信号が圧偏差発生器によっ
て出力され、前記差圧の第1目標値に圧偏差信号の表す
値が加算器によって加算されて差圧の第2目標値として
出力され、検出差圧が目標値となるように第2差圧制御
手段によって第2流量調整手段が制御されるので、燃料
ガス圧縮機が大型であり、大容量であったとしても、制
御が遅れることなく、ガスタービンの常に安定した制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガスタービン制御装置12
0を備えるコージェネレーション設備60の一部を示す
系統図である。
【図2】図1に示す実施例の燃焼器3b付近を簡略化し
て示す断面図である。
【図3】図1に示す実施例の回転速度・負荷制御回路3
の回路図である。
【図4】第1関数発生器11の制御関数を示す図であ
る。
【図5】第2関数発生器12の制御関数を示す図であ
る。
【図6】図1に示す実施例の補助燃料の制御動作を示す
フローチャートである。
【図7】本実施例のガスタービン制御装置121に備え
られる演算手段211の制御関数を示す図である。
【図8】(1)は、主燃料の発熱量Hm の推移の一例を
示す図であり、(2)は、そのときの不足熱量Erの推
移を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例のガスタービン制御装置1
21を備えるコージェネレーション設備61の一部を示
す系統図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置122を備えるコージェネレーション設備62の
一部を示す系統図である。
【図11】図10に示す実施例の補助燃料の制御動作を
示すフローチャートである。
【図12】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置123を備えるコージェネレーション設備63の
一部の構成を示す系統図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置124を備えるコージェネレーション設備64の
一部を示す系統図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置125を備えるコージェネレーション設備65の
一部を示す系統図である。
【図15】図14に示す実施例の主燃料流量/差圧変換
器21の制御関数を示す図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置126を備えるコージェネレーション設備66の
一部を示す系統図である。
【図17】図16に示す実施例の主燃料流量/圧力変換
器24の制御関数を示す図である。
【図18】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置127を備えるコージェネレーション設備67の
一部を示す系統図である。
【図19】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置128を備えるコージェネレーション設備68の
一部を示す系統図である。
【図20】図19に示す実施例に備えられる圧偏差発生
器27aの制御関数を示す図である。
【図21】(1)は第2燃料供給管路112内の圧力の
推移の一例を示す図であり、(2)はそれに対応する第
1流量調整弁6の弁開度の推移の一例を示す図であり、
(3)はそれに対応する第2流量調整弁7の弁開度の推
移の一例を示す図である。
【図22】本発明のさらに他の実施例のガスタービン制
御装置129を備えるコージェネレーション設備69の
一部を示す系統図である。
【符号の説明】
2 主燃料圧縮機 3 ガスタービン 3a 空気圧縮機 3b 燃焼器 3c タービン 4 発電機 5 ボイラ 6 第1流量調整弁 7 第2流量調整弁 10a 回転速度・負荷制御回路 10b ガス温度制御回路 10c 起動制御回路 10d 低位信号選択器 11 第1関数発生器 12 第2関数発生器 21 主燃料流量/差圧変換器 22 差圧発信器 23,23a,23b,26,26a,26b 制御手
段 24 主燃料流量/圧力変換器 25 圧力発信器 27 圧偏差設定器 27a 圧偏差発信器 28 加算器 29 開度発信器 50 信号発生器 60〜69 コージェネレーション設備 80 循環ループ 90〜99 ガスタービン制御回路 120〜129 ガスタービン制御装置 200 主燃料供給源 201 補助燃料供給源 202 発熱量測定器 203 電力値検出器 204 第1流量制御手段 205 補助燃料流量調整弁 206 負荷設定器 207,207a〜207d 主燃料演算制御回路 208 補助燃料演算制御回路 209 減算器 210 弁開度設定器 211,211a 基準流量演算器 212,212a 流量減算器 214 流量検出器 215 主燃料流量調整弁 217 関数発生器 220,220a 不足熱量演算回路
フロントページの続き (72)発明者 深尾 知 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 林 正和 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主燃料をガスタービンの燃焼器に供給す
    る主燃料供給源と、 主燃料供給源と燃焼器との間に介在される第1流量制御
    手段と、 補助燃料を燃焼器に供給する補助燃料供給源と、 補助燃料供給源と燃焼器との間に介在される第2流量制
    御手段と、 ガスタービンの出力を検出する出力検出手段と、 ガスタービンの出力を設定する負荷設定器と、 出力検出手段による検出出力と負荷設定器による設定負
    荷との差を求める減算器と、 減算器の出力が零になるように第1流量制御手段による
    第1流量を制御する主燃料演算制御手段と、 主燃料の発熱量が予め定める基準発熱量以下に低下した
    ときにおける主燃料の燃焼器に与えられる不足熱量を演
    算する不足熱量演算手段と、 不足熱量演算手段の出力に応答して、その不足熱量が燃
    焼器に補給されるように第2流量制御手段による第2流
    量を制御する補助燃料演算制御手段とを含むことを特徴
    とするガスタービン制御装置。
  2. 【請求項2】 不足熱量演算手段は、 主燃料の発熱量を測定する発熱量測定手段と、 負荷設定器と発熱量測定手段との出力に応答して、測定
    された発熱量が基準発熱量以下であるとき、設定負荷に
    必要な熱量からの不足熱量を演算する手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載のガスタービン制御装置。
  3. 【請求項3】 不足熱量演算手段は、 主燃料の発熱量を測定する発熱量測定手段と、 出力検出手段と発熱量測定手段との出力に応答して、測
    定された発熱量が基準発熱量以下であるとき、検出出力
    に必要な熱量からの不足熱量を演算する手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のガスタービン制御装置。
  4. 【請求項4】 不足熱量演算手段は、 第1流量制御手段による主燃料の第1流量を表す第1流
    量信号を発生する手段と、 基準発熱量を有する主燃料の必要な基準流量を表す第2
    流量信号を発生する手段と、 第1および第2流量信号発生手段の出力に応答し、第1
    流量と基準流量との差を求める流量減算器と、 流量減算器の出力に応答して、第1流量が基準流量以上
    であるとき、その差に対応した不足熱量を演算する手段
    とを含むことを特徴とする請求項1記載のガスタービン
    制御装置。
  5. 【請求項5】 第1流量信号発生手段は、 減算器の出力に応答してその減算器の出力を積分して第
    1流量を演算することを特徴とする請求項4記載のガス
    タービン制御装置。
  6. 【請求項6】 第1流量信号発生手段は、主燃料の流量
    を測定することを特徴とする請求項4記載のガスタービ
    ン制御装置。
  7. 【請求項7】 第2流量信号発生手段は、負荷設定器の
    出力に応答して、基準発熱量を有する主燃料の設定負荷
    に必要な基準流量を演算することを特徴とする請求項4
    記載のガスタービン制御装置。
  8. 【請求項8】 第2流量信号発生手段は、出力検出手段
    の出力に応答して、基準発熱量を有する主燃料の検出出
    力に必要な基準流量を演算することを特徴とする請求項
    4記載のガスタービン制御装置。
  9. 【請求項9】 主燃料は高炉ガスであり、 補助燃料は液体であることを特徴とする請求項1記載の
    ガスタービン制御装置。
  10. 【請求項10】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号の表す流
    量が主燃料圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき
    前記最小流量を表す第1流量設定値を出力し、主燃料指
    令信号の表す流量が最小流量以上であるときその主燃料
    指令信号に対応する第1流量設定値を出力し、その出力
    する信号を第1流量調整手段に与える第1関数発生器
    と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号の表す流
    量が前記最小流量以下であるとき最小流量から主燃料指
    令信号の表す流量を減算し、その減算した流量を表す第
    2流量設定値を出力し、主燃料指令信号の表す流量が最
    小流量を越えるとき第2流量調整手段が全閉となるため
    の第2流量設定値を出力し、こうして出力した第2流量
    設定値を第2流量調整手段に与える第2関数発生器とを
    含むことを特徴とする請求項1記載のガスタービン制御
    装置。
  11. 【請求項11】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る燃焼器内のガス圧力を減算した差圧を検出する差圧発
    信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記燃焼器
    内のガス圧力を減算した差圧の目標値を演算する演算手
    段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記目標値となるように前記燃焼器に供給される主燃
    料の流量を表す制御信号を出力する制御手段と、 この制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が主燃
    料圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき前記最小
    流量を表す第1流量設定値を出力し、制御信号の表す流
    量が最小流量以上であるときその制御信号に対応する第
    1流量設定値を出力し、その出力する信号を第1流量調
    整手段に与える第1関数発生器と、 制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が前記最小
    流量以下であるとき最小流量から制御信号の表す流量を
    減算し、その減算した流量を表す第2流量設定値を出力
    し、制御信号の表す流量が最小流量を越えるとき第2流
    量調整手段が全閉となるための第2流量設定値を出力
    し、こうして出力された第2流量設定値を第2流量調整
    手段に与える第2関数発生器とを含むことを特徴とする
    請求項1記載のガスタービン制御装置。
  12. 【請求項12】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を検出する差
    圧発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記空気圧
    縮機の出口の圧力を減算した差圧の目標値を演算する演
    算手段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記目標値となるように前記燃焼器に供給される主燃
    料の流量を表す制御信号を出力する制御手段と、 この制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が主燃
    料圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき前記最小
    流量を表す第1流量設定値を出力し、制御信号の表す流
    量が最小流量以上であるときその制御信号に対応する第
    1流量設定値を出力し、その出力する信号を第1流量調
    整手段に与える第1関数発生器と、 制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が前記最小
    流量以下であるとき最小流量から制御信号の表す流量を
    減算し、その減算した流量を表す第2流量設定値を出力
    し、制御信号の表す流量が最小流量を越えるとき第2流
    量調整手段が全閉となるための第2流量設定値を出力
    し、こうして出力された第2流量設定値を第2流量調整
    手段に与える第2関数発生器とを含むことを特徴とする
    請求項1記載のガスタービン制御装置。
  13. 【請求項13】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力を検出する圧力発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、この主燃料指令信号の表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力の目標値を演算
    する演算手段と、 圧力発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出圧力
    が前記目標値となるように前記燃焼器に供給される主燃
    料の流量を表す制御信号を出力する制御手段と、 この制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が主燃
    料圧縮機の予め定める最小流量未満であるとき前記最小
    流量を表す第1流量設定値を出力し、制御信号の表す流
    量が最小流量以上であるときその制御信号に対応する第
    1流量設定値を出力し、その出力する信号を第1流量調
    整手段に与える第1関数発生器と、 制御信号に応答し、その制御信号の表す流量が前記最小
    流量以下であるとき最小流量から制御信号の表す流量を
    減算し、その減算した流量を表す第2流量設定値を出力
    し、制御信号の表す流量が最小流量を越えるとき第2流
    量調整手段が全閉となるための第2流量設定値を出力
    し、こうして出力された第2流量設定値を第2流量調整
    手段に与える第2関数発生器とを含むことを特徴とする
    請求項1記載のガスタービン制御装置。
  14. 【請求項14】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力を検出する圧力発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、この主燃料指令信号の表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標値を
    演算する演算手段と、 圧力発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出圧力
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 予め定める値を表す圧偏差信号を出力する圧偏差設定器
    と、 圧力の第1目標値と圧偏差信号とに応答し、第1目標値
    の表す圧力と、圧偏差信号が表す値とを加算し、その圧
    力を表す圧力の第2目標値を出力する加算器と、 圧力発信器と加算器との出力に応答し、前記検出圧力が
    前記第2目標値となるように第2流量調整手段を制御す
    る第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスタービン制御装置。
  15. 【請求項15】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力を検出する圧力発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給する主燃料の流量を指令す
    る主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、この主燃料指令信号の表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力の第1目標値を
    演算する演算手段と、 圧力発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出圧力
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 前記第1流量調整手段の開度を検出する検出器と、 前記検出器の出力に応答し、検出開度による主燃料圧縮
    機への主燃料の流量が主燃料圧縮機の予め定める最小流
    量以上であるとき検出器の出力に対応した正の値を表す
    圧偏差信号を出力し、前記検出開度による主燃料圧縮機
    への主燃料の流量が前記最小流量未満であるとき零を表
    す圧偏差信号を出力する圧偏差発生器と、 演算手段と圧偏差発生器との出力に応答し、圧力の第1
    目標値の表す圧力と圧偏差信号の表す値とを加算し、そ
    の圧力を表す圧力の第2目標値を出力する加算器と、 圧力発信器と加算器との出力に応答し、前記検出圧力が
    前記第2目標値となるように第2流量調整手段を制御す
    る第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスタービン制御装置。
  16. 【請求項16】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る燃焼器内のガス圧力を減算した差圧を検出する差圧発
    信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記燃焼器
    内のガス圧力を減算した差圧の第1目標値を演算する演
    算手段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 予め定める値を表す圧偏差信号を出力する圧偏差設定器
    と、 差圧の第1目標値と圧偏差信号とに応答し、第1目標値
    の表す差圧と、圧偏差信号の表す値とを加算し、差圧の
    第2目標値を出力する加算器と、 差圧発信器と加算器との出力に応答し、前記検出差圧が
    前記第2目標値となるように第2流量調整手段を制御す
    る第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスタービン制御装置。
  17. 【請求項17】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る燃焼器内のガス圧力を減算した差圧を検出する差圧発
    信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記燃焼器
    内のガス圧力を減算した差圧の第1目標値を演算する演
    算手段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 前記第1流量調整手段の開度を検出する検出器と、 前記検出器の出力に応答し、検出開度による主燃料圧縮
    機への主燃料の流量が主燃料圧縮機の予め定める最小流
    量以上であるとき検出器の出力に対応した正の値を表す
    圧偏差信号を出力し、前記検出開度による主燃料圧縮機
    への主燃料の流量が前記最小流量未満であるとき零を表
    す圧偏差信号を出力する圧偏差発生器と、 前記差圧演算手段と圧偏差発生器との出力に応答し、差
    圧の第1目標値の表す差圧と圧偏差信号の表す値とを加
    算し、その差圧を表す差圧の第2目標値を出力する加算
    器と、 差圧発信器と加算器との出力に応答し、前記検出差圧が
    前記第2目標値となるように、第2流量調整手段を制御
    する第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記
    載のガスタービン制御装置。
  18. 【請求項18】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を検出する差
    圧発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記空気圧
    縮機の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値を演算す
    る演算手段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 予め定める値を表す圧偏差信号を出力する圧偏差設定器
    と、 差圧の第1目標値と圧偏差信号とに応答し、第1目標値
    の表す差圧と、圧偏差信号の表す値とを加算し、差圧の
    第2目標値を出力する加算器と、 差圧発信器と加算器との出力に応答し、前記検出差圧が
    前記第2目標値となるように第2流量調整手段を制御す
    る第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスタービン制御装置。
  19. 【請求項19】 第1流量制御手段は、 主燃料を圧縮してガスタービンの燃焼器に供給する主燃
    料圧縮機と、 主燃料圧縮機から吐出される主燃料の一部を分岐して主
    燃料圧縮機の入口に戻す燃料還流管路と、 主燃料圧縮機の入口の主燃料の流量を制御する第1流量
    調整手段と、 前記燃料還流管路によって主燃料圧縮機の入口に戻され
    る主燃料の流量を制御し、全閉が可能な第2流量調整手
    段とを含み、 主燃料演算制御手段は、 主燃料圧縮機の出口の圧力からガスタービンに備えられ
    る空気圧縮機の出口の圧力を減算した差圧を検出する差
    圧発信器と、 ガスタービンの燃焼器に供給される主燃料の流量を指令
    する主燃料指令信号を発生する信号発生器と、 主燃料指令信号に応答し、その主燃料指令信号が表す流
    量に対応する主燃料圧縮機の出口の圧力から前記空気圧
    縮機の出口の圧力を減算した差圧の第1目標値を演算す
    る演算手段と、 差圧発信器と演算手段との出力に応答し、前記検出差圧
    が前記第1目標値となるように第1流量調整手段を制御
    する第1制御手段と、 前記第1流量調整手段の開度を検出する検出器と、 前記検出器の出力に応答し、その検出開度による主燃料
    圧縮機への主燃料の流量が主燃料圧縮機の予め定める最
    小流量以上であるとき検出器の出力に対応した正の値を
    表す圧偏差信号を出力し、前記検出開度による主燃料圧
    縮機への主燃料の流量が前記最小流量未満であるとき零
    を表す圧偏差信号を出力する圧偏差発生器と、 前記差圧演算手段と圧偏差発生器との出力に応答し、差
    圧の第1目標値の表す差圧と圧偏差信号の表す値とを加
    算し、その差圧を表す差圧の第2目標値を出力する加算
    器と、 差圧発信器と加算器との出力に応答し、前記検出差圧が
    前記第2目標値となるように、第2流量調整手段を制御
    する第2制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記
    載のガスタービン制御装置。
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