JPH08168661A - 乳化分散方法及びその装置 - Google Patents

乳化分散方法及びその装置

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JPH08168661A
JPH08168661A JP6314695A JP31469594A JPH08168661A JP H08168661 A JPH08168661 A JP H08168661A JP 6314695 A JP6314695 A JP 6314695A JP 31469594 A JP31469594 A JP 31469594A JP H08168661 A JPH08168661 A JP H08168661A
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JP
Japan
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float
stirring
liquid
emulsifying
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP6314695A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kawamoto
一郎 河本
Takashi Hara
敬 原
Hideaki Yoshikawa
英昭 吉川
Yoshihiro Inaba
義弘 稲葉
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的に溶解しない2種以上の液体原料を攪
拌して乳化分散するときに、攪拌にともなう液面のくぼ
み発生を抑え、空気の巻き込みを防止し、所望の微小液
滴を安定に製造することのできる乳化分散方法及びその
装置を提供しようとするものである。 【構成】 攪拌によるくぼみ発生部分を少なくとも覆う
フロートを前記液体原料に浮かべて攪拌することを特徴
とする乳化分散方法及びその装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に溶解しない2
種以上の液体原料を攪拌して乳化分散し、微小液滴を形
成する乳化分散方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実質的に溶解しない2種以上の液体原料
を攪拌して乳化分散するには、攪拌槽が使用されるが、
液体原料は大気又は気体雰囲気に開放されて自由表面を
形成している。それ故、攪拌時に混合液体表面にくぼみ
が出来て空気又は雰囲気ガスを液中に巻き込んで気泡が
発生し、乳化分散した微小液滴に付着したり、液体原料
の表面近傍に集まって微小液滴を凝集させ、槽内の混合
を不均一にするという問題があった。
【0003】図3及び4は、従来の攪拌槽を用いて乳化
分散を行う状況を説明するための図である。実質的に溶
解しない2種以上の液体原料を攪拌槽1に収容し、攪拌
部2を液体原料中に配置し、モータ4に連結された回転
軸3で攪拌部2を回転する。乳化された液は攪拌槽1の
底に設けた液抜き8から回収する。攪拌部2の駆動によ
り、液体原料の自由表面9は図3の水平な面から図4の
ようなくぼみができ、空気等の巻き込みを起こし、気泡
を発生し、微小液滴を凝集するなどの不都合が生ずる。
また、気泡が微小液滴内に包含されると、重合等により
粒子化する際に品質に悪影響を及ぼす原因となる。
【0004】ところで、空気の巻き込みは、攪拌機の回
転により液体が遠心力で外側に押しやられ、回転軸上に
液面のくぼみができ、空気を液中に巻き込むか、推進力
が下方にかかるタイプの攪拌機では混合液と一緒に液面
から空気が吸い込まれる場合に起こる。
【0005】これを防止するためには、前者の攪拌機で
は攪拌槽の側壁に邪魔板を付設するか、又は、攪拌軸を
槽の中心から外すか、槽の中心線に対して斜めに配置す
る方法が取られてきた。しかし、これらの方法でも攪拌
機の形状、回転数、混合液の性質、粘度などによって空
気の巻き込みを生ずる。
【0006】後者の場合は攪拌軸上の液面付近に攪拌機
とほぼ同じ大きさのプレートを固定して空気の巻き込み
を防ぐ方法があるが、プレートが固定されているため、
液面高さの変化に追従することができず、回転数、混合
液の性質、粘度によって効果が得られない場合がある。
【0007】特に、界面活性剤や高分子分散剤など発泡
作用がある成分を含有する液体や、粘度の大きな液体は
空気を巻き込み易い。また、攪拌機の回転数を大きくす
ると巻き込みが起こり易い。さらに、攪拌羽根について
は、プロペラ羽根よりディゾルバ羽根のように剪断力が
かかりやすい形状の方が空気の巻き込みが起こり易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、攪拌にともなう液面のくぼみ発生
を抑え、空気の巻き込みを防止し、所望の微小液滴を安
定に製造することのできる乳化分散方法及びその装置を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
採用することにより、上記の課題を解決することに成功
した。 (1) 実質的に溶解しない2種以上の液体原料を攪拌して
乳化分散する方法において、攪拌によるくぼみ発生部分
を少なくとも覆うフロートを前記液体原料に浮かべて攪
拌することを特徴とする乳化分散方法。
【0010】(2) 実質的に溶解しない2種以上の液体原
料を攪拌槽で乳化分散する装置において、攪拌により発
生するくぼみの直径より大きな円板状のフロートを攪拌
の中心軸上に浮かべたことを特徴とする乳化分散装置。 (3) 前記攪拌槽の側壁にガイドを付設し、前記フロート
をガイドに沿って上下方向に移動可能とし、かつ、前記
ガイドによりフロートの回転を阻止するようにしたこと
を特徴とする請求項2記載の乳化分散装置。
【0011】
【作用】本発明者等は、攪拌機の形状、回転数、液体原
料の性質、粘度、槽内の液面高さなどに影響されず、攪
拌にともなう空気の巻き込みを防止し、所望の微小液滴
を安定に製造することのできる乳化分散方法を検討する
中で、攪拌による液面のくぼみを少なくとも覆う大きさ
の円板状のフロートを液面に浮かべて攪拌することによ
り、前記の液面のくぼみを無くし、空気の巻き込みを防
ぐことにより、安定して乳化分散を行うことに成功し
た。
【0012】本発明で使用するフロートは、液体原料の
表面に浮かび、攪拌により発生する液面のくぼみを覆う
ことができ、その結果、くぼみの発生を防止できるもの
であれば、フロートの材質や構造は特に制限されるもの
ではない。例えば、ステンレス製、四フッ化エチレン重
合体製などの中空構造体や、液体原料より軽い樹脂製の
円板状のものなどを使用することができる。ただし、液
体原料の攪拌に際して形状が変形したり、溶解するもの
ではいけない。
【0013】また、空気の巻き込みを防ぐために、液面
のくぼみが発生する位置は少なくとも覆うことが重要で
あり、液面の少なくとも30%以上、好ましくは40%
以上覆うことが良い。また、攪拌によりフロートが回転
することを防止し、液体原料の液面の高さに合わせてフ
ロートが上下に移動可能にするガイドを槽の側面に設け
ることが好ましい。さらに、フロートが下降するとき
に、攪拌機との接触を防ぐためにストッパーを設けるこ
とが好ましい。乳化分散のための攪拌機は、特に限定さ
れないが、プロペラ羽根、ディゾルバ羽根、ロータ・ス
テータ型羽根等を使用することができる。
【0014】
【実施例】図1及び2は、本発明の乳化分散装置の1例
を説明するための図であり、図1は正面図、図2は平面
図である。攪拌槽1は、攪拌部2を回転軸3で回転可能
にモータ4に連結し、液体原料の表面にはフロート5を
浮かべ、攪拌槽1の側壁に設けたガイド6によりフロー
ト5を回転を阻止しながら、上下方向に移動を可能と
し、攪拌にともなう液面のくぼみ発生をフロート5で防
止することにより、空気の巻き込みを防止するものであ
る。なお、液面の下降によりフロート5が攪拌部2に当
たることを防止するために、ストッパー7を設け、攪拌
槽1の底部には、液抜き8を設けた。
【0015】スチレンモノマー1kgと、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース0.5%水溶液2kgを予め混
合した後、直径180mmの攪拌槽に投入し、直径16
0mm、厚さ30mm、回転軸との間に5mmの隙間を
有するステンレス製の中空円盤状フロートを浮かべ、デ
ィゾルバ羽根を備えた攪拌部を4500rpmで10時
間回転したが、液面のくぼみの発生を回避することがで
き、途中液抜きから一部液体原料を抜いて液面を下降さ
せて攪拌を続けたが、液面高さにフロートがよく追従
し、くぼみ発生を上記と同様に回避することができた。
その結果、空気の巻き込みは認められず、液滴に気泡の
付着もなく、液表面に気泡の集合も認められなかった。
得られた微小液滴は平均粒径が16μmで、粒度分布は
狭くシャープであった。なお、比較のために、フロート
を省略して上記と同様に乳化分散を行ったところ、液滴
の粒径は18μmで粒度分布はブロードであった。そし
て、液滴には気泡が付着しており、液滴の中にも気泡が
認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、実質的に溶解しない2種以上の液体原料を攪拌し
て乳化分散し、所望の微小液滴を安定して製造できるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である乳化分散装置の断面説
明図である。
【図2】図1の装置において、フロートを含む面の平面
断面図である。
【図3】従来の乳化分散装置の説明図であり、攪拌を停
止した状態を示した図である。
【図4】図3の装置において、攪拌により発生する液面
のくぼみを説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 義弘 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に溶解しない2種以上の液体原料
    を攪拌して乳化分散する方法において、攪拌によるくぼ
    み発生部分を少なくとも覆うフロートを前記液体原料に
    浮かべて攪拌することを特徴とする乳化分散方法。
  2. 【請求項2】 実質的に溶解しない2種以上の液体原料
    を攪拌槽で乳化分散する装置において、攪拌により発生
    するくぼみの直径より大きな円板状のフロートを攪拌の
    中心軸上に浮かべたことを特徴とする乳化分散装置。
  3. 【請求項3】 前記攪拌槽の側壁にガイドを付設し、前
    記フロートをガイドに沿って上下方向に移動可能とし、
    かつ、前記ガイドによりフロートの回転を阻止するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載の乳化分散装置。
JP6314695A 1994-12-19 1994-12-19 乳化分散方法及びその装置 Pending JPH08168661A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737418B1 (ko) * 2001-10-31 2007-07-09 주식회사 포스코 교반기의 교반날개 자동 위치조정장치
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CN103129969A (zh) * 2013-03-06 2013-06-05 太仓市协诚金属制品有限公司 一种装有搅拌器的导料仓
JP2016078018A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 流体安定化器ディスク
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CN112705064A (zh) * 2020-12-31 2021-04-27 陈建龙 一种固液混合器

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