JPH08168518A - 滅菌用バッグ - Google Patents
滅菌用バッグInfo
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- JPH08168518A JPH08168518A JP7259051A JP25905195A JPH08168518A JP H08168518 A JPH08168518 A JP H08168518A JP 7259051 A JP7259051 A JP 7259051A JP 25905195 A JP25905195 A JP 25905195A JP H08168518 A JPH08168518 A JP H08168518A
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Abstract
類を収納でき、また滅菌時のオートクレーブ等の内部や
保管場所においてスペースを取らない滅菌用バッグを提
供することを目的とする。 【解決手段】 表側フィルム11及び底フィルム10は
ヒートシール性合成樹脂製フィルムからなる。紙製シー
ト12は蒸気透過性及び撥水性のある紙である。表側フ
ィルム11,紙製シート12,底フィルム10は、横シ
ール部13,パンチシール部17,底側シール部19で
ヒートシールされている。底フィルム10は舟底状とな
っている。
Description
ッグに関し、より詳しくは鉗子やピンセット,ハサミ等
を入れてこれらを滅菌する滅菌用バッグに関するもので
ある。
ハサミ等(以下、鉗子類と総称する)は滅菌処理を施さ
れた後、患者の診療や手術に供せられている。代表的な
滅菌方法としては、鉗子類を滅菌用バッグに収容し、封
をして、オートクレーブ内に装入し、高圧蒸気滅菌する
方法が知られている。以下詳しく説明する。
入れた様子を示す図である。滅菌用バッグ6は2枚のシ
ートからなり、表側シートは合成樹脂製フィルム1で、
裏側シートは紙製のシート2であり、両シート1,2は
シール部3でヒールシートされている。鉗子4を収納す
る前の状態では、シート上部の開口8aはヒートシール
されておらず、開放されている。
菌用バッグ6の開口8aから鉗子4を3本程度挿入し、
開口8aをヒートシールする。該シール部が上側シール
部8となる。その後オートクレーブに装入し、121
℃,2気圧の条件下で20分間滅菌を行う。診療等で鉗
子を使用する際には、滅菌用バッグ6の上部を切り開い
て、中の鉗子4を使用する。
類を鉗子立てに立てて滅菌する方法がある。この滅菌方
法は図8に示す様に、鉗子4を鉗子立て5に立て、該鉗
子4を覆う様に不織布の袋9を被せて、袋9の端部をひ
も9aで縛って止め、その後オートクレーブで上述と同
様に高圧蒸気滅菌するという方法である。尚袋9の端部
はテープによって止めても良い。鉗子4を使用する際に
は袋9を取り除き、図8の実線で示す様に鉗子立て5に
鉗子4を立てた状態で使用する。
の他に、ガス滅菌法も良く行われている。ガス滅菌は、
ガス滅菌器内に被滅菌物を装入し、例えば300〜10
00mg/lの濃度のエチレンオキサイドガスに、温度40
〜60℃、湿度30〜60%RHで2〜18時間さらすこ
とにより滅菌を行う。
ムと紙製シートの2枚からなるものであるが、これ以外
に、紙、或いは合成樹脂フィルムまたは不織布からなる
1枚シートもある。また上記袋9は紙製であっても良
い。
菌用バッグでは、厚みがない為、1つの滅菌用バッグに
は1本若しくは多くても数本しか収容することができ
ず、多くの鉗子類を必要とする場合に、多数の滅菌用バ
ッグを開封して取り出さなければならず、煩雑であり、
迅速な治療,手術の支障になるという問題があった。加
えて従来の滅菌用バッグではオートクレーブに装入する
際に、水平に寝かせて配置するか、または側縁を底にし
て横長に立てかける様にして配置することとなり、スペ
ースを余分に取ってしまうという問題があった。
法では、一度に多量の鉗子類を使用する場合に、個々に
バッグを開封する手間が省け有利ではあるが、袋を鉗子
立て側壁にテープもしくはひもで止める構成である為、
密封性に欠け、滅菌処理後に内部に雑菌等が入る恐れが
あった。また鉗子立ては嵩高く、オートクレーブ内や滅
菌処理後の保管場所で、スペースを大きく占有するとい
う問題があった。
てなされたもので、密封が確実に行えて、1つの袋に多
くの鉗子類を収納でき、また滅菌時のオートクレーブ等
の内部や保管場所においてスペースを取らない滅菌用バ
ッグを提供することを目的とする。
及びこれと合同の第2の矩形片を対面させてその四周縁
の一つを開放して袋状に熱融着してなる滅菌用バッグに
おいて、該バックの底部に該当する位置に、上記バッグ
の底部長さと同一長さを対向二辺とする第3の矩形片を
配すると共に、該第3の矩形片を前記対向二辺と平行な
線で対称となる様に二つ折りしてその山折線が前記第1
・第2の矩形片間に挟み込まれる様に位置決めされ、こ
の第3の矩形片を、前記山折線を挟む領域を残して、第
1の矩形片底部縁及び第2の矩形片底部縁に夫々独立し
て熱融着させることにより、前記山折線を挟む前記領域
を船底状非融着部として残したものであることを要旨と
する。
矩形片の一方は、全面的に熱融着性合成樹脂フィルムま
たは熱融着性不織布で構成され、他方は、全面的に不織
布,紙,または合成紙で構成されたものであるのが好ま
しい。
矩形片の一方は、熱融着性合成樹脂フィルムまたは熱融
着性不織布で構成された面と、不織布,紙,または合成
紙で構成された面の組合わせによって構成され、他方
は、全面的に熱融着性合成樹脂フィルムまたは熱融着性
不織布で構成されたものであるのが好ましい。更に、前
記第3の矩形片が、全面的に熱融着性合成樹脂フィルム
または熱融着性不織布で構成されたものであることが好
ましい。加えて、前記不織布,紙,または合成紙で構成
された矩形片は、ガス透過性及び蒸気透過性及び撥水性
を有するものであることがより好ましい。
第1,第2の2つの層からなり、前記第1の層は融点が
100℃以上、200℃未満であり、前記第2の層は融
点が200℃以上であることがより望ましい。
ポリプロピレンで構成され、前記第2の層がポリアミド
或いはポリエチレンテレフタレートで構成されたもので
あることがより好ましい態様である。
に設けた第3の矩形片が滅菌用バッグの起立を可能にし
てこれを安定保持し、それにより縦長配置が可能とな
る。即ち、二つ折りされた上記第3の矩形片が広がるこ
とによって底部(船底状非融着部)を形成し、第1の矩
形片と第2の矩形片が円筒状の側壁を構成することによ
り、大きな容積を得ることができ、それにより多くの鉗
子類を入れることができる。しかも各第1〜3の矩形片
は相互に熱融着(ヒートシール)によって密着されてい
るから、雑菌混入の恐れがない。
紙,合成紙で構成された面を有するから、水蒸気透過性
を与えることができ、オートクレーブによる滅菌を行う
ことができる。
蒸気透過性と撥水性を有するものでは、オートクレーブ
内で水蒸気に曝されても湿潤して腰折れすることがな
く、蒸気を効率良くバッグ内部に透過させ鉗子類を良好
に滅菌することができ、更にガス透過性を有するから、
ガス滅菌にも用いることができる。
に基づいて詳細に説明する。 <第1の具体例>図1は、本発明に係る滅菌用バッグ1
6の第1の具体例と、それに収容された鉗子4を示す一
部切欠かれた斜視図である。滅菌用バッグ16は、第1
の矩形片としての裏側シート12と、第2の矩形片とし
ての表側フィルム11、及び第3の矩形片を形成する底
フィルム10から主として構成されている。
は、その全面がヒートシール性(熱融着性)のある矩形
の合成樹脂製フィルムからなっている。この合成樹脂製
フィルムは、融点の異なる2つの層で構成され、例えば
ポリプロピレン(第1の層)にポリアミド(第2の層)
をドライラミネートしたものである。尚、ポリアミドと
しては6,6-ナイロン、6-ナイロンが使用され、以下単に
ナイロンと言う。
水蒸気透過性があり且つ撥水処理したパルプ材等からな
る矩形の紙片で全面が形成されている。裏側シート12
の底部縁及び表側フィルム11の底部縁と、底フィルム
10の対向二辺は、底側シール部19においてヒートシ
ールされており、底フィルム10の船底状非融着部、即
ち底フィルム10を二つ折りにしたときの山折線を挟む
領域がヒートシールされずに残って、滅菌用バッグ16
の底部を形成している。また裏側シート12と表側フィ
ルム11の両側縁は、夫々横側シール部13でヒートシ
ールされ、更に上記両側縁の下部のパンチシール部17
においてヒートシールされており、滅菌用バッグ16の
側壁を形成している。尚、使用前は上側シール部8は接
着されておらず、開放されている。
使用に際しては、滅菌用バッグ16の開口部8aから鉗
子4を例えば10本程度収容し、上側シール部8をヒー
トシールする。その後オートクレーブに装入し、例えば
121℃,2気圧の条件下で20分間滅菌を行う。オー
トクレーブへの装入にあたり、本第1の具体例の滅菌用
バッグ16は底フィルム10を下側にして、縦長に立て
て配置することができるのでスペースを節約でき、従っ
て多くの被滅菌処理品を同時にオートクレーブ内に収納
することができる。
蒸気透過性,撥水性がある。従って水蒸気に曝されても
湿潤して破れ易くなるということがなく、且つ該裏側シ
ート12を介しての水蒸気の流入が可能であるから、オ
ートクレーブによる滅菌処理が可能となる。他方、ガス
透過性があるからエチレンオキサイドガスによるガス滅
菌も行える。
あたっては、鉗子4が入った滅菌用バッグ16のまま鉗
子立てに入れ、上側シール部8を開封して用いることが
推奨される。この際、鉗子立てに鉗子4が直接触れるこ
とがないので、鉗子立ての滅菌が不要となる。
す様に、表側フィルム11と裏側シート12のバッグ上
端部をそれぞれ持ち、矢印A方向にそれぞれ広げる様に
して開ける(以下、この開け方をピールオープンと称
す)。従来の様に滅菌用バッグ16の上端を引き破って
開ける操作では紙粉が飛び散り、またバッグ外部に付着
している雑菌が滅菌用バッグ内部に入る恐れがある。し
かし、本第1の具体例ではピールオープンで開けること
のできる構成であるから、内部への雑菌混入の心配がな
い。またピールオープンの場合は当然ハサミを必要とせ
ず、余分な滅菌処理が減ることになる。
ィルム10はヒートシール性合成樹脂からなっており、
ヒートシールする際、第1の層(例えばポリプロピレ
ン)が加熱により溶融し、第2の層(例えばナイロン)
は融けずに形状を保持することによってヒートシールさ
れる。この様に滅菌用バッグ16の各矩形片が熱融着に
よって接着されているから、前記ピールオープンが可能
な接着状態となる。
は、前述の様に、底フィルム10が舟底状をなし、表側
フィルム11と裏側シート12とによるほぼ円筒状の側
面が形作られ、鉗子立ての内壁に沿う様な形となってい
るから、鉗子4の入った滅菌用バッグ16を鉗子立てに
すっぽりと効率良く入れることができる。従ってバッグ
によって鉗子立て内部空間を占有されることがなく、し
かもほぼ円筒状を形成する滅菌用バッグ16は内容積が
大きく取れ、鉗子4を多数収容することができるから、
鉗子4を鉗子立てに接触させることなく、しかも多数の
鉗子を入れることができる。
部分を底部として、バッグ16それ自体縦長方向に起立
した状態を保つことができるから、固定テーブルの上に
置いて使用するのであれば、鉗子立てが不要である。従
って手術室の様な環境において、持ち込む物全てを滅菌
処理しなければならない場合に、滅菌処理を施した鉗子
立てを持ち込む必要がなく、滅菌作業を簡素化できる。
程の一具体例を説明する。図3の(a) ,(b) は、図1に
示された上記滅菌用バッグ16の製造工程の一例を示し
た図である。底フィルム10を形成する底用樹脂フィル
ム20は、端折り器29によって2つ折りに折られて、
矢印C方向に進み、パンチシール部17に相当する部分
にパンチ具23によって孔を開けられる。一方、表側フ
ィルム11を形成する樹脂フィルム21は矢印B方向に
進み、裏側シート12を形成する紙フィルム22は矢印
D方向に進む。
は、滅菌用バッグ16の底の位置で樹脂フィルム21と
紙フィルム22に挟まれ、ヒートシール器24a,24
bで底側シール部19を加熱されて接着される。尚ヒー
トシール器24aはヒートシールに適した170℃とな
っており、ヒートシール器24bは紙の熱伝導率が低い
ことを考慮してやや高い温度である240℃に設定され
ている。
にヒートシール器26a〜26cにより横側シール部1
3をヒートシールする。この横のヒートシールの際、先
ずヒートシール器26aで紙フィルム22側を加熱(2
40℃)し、そしてヒートシール器26bで樹脂フィル
ム21側を加熱(230℃)している。この様に2段階
で加熱した方が、同時に両側を加熱するよりもシール部
の強度が増す。ヒートシール器26cはパンチシール部
17をヒートシールするもので、この部分は底用樹脂フ
ィルム20による厚みによって浮いているから、パンチ
シール部17部分を押しつける様にしてシールする。
不要部分(図3の(b) に示すE,F部分)をレザー27
で切りとり、切断刃28で滅菌用バッグの横部分を切断
し、個別の滅菌用バッグ16が完成する。
用バッグの第2の具体例について説明する。図4は、第
2の具体例である滅菌用バッグ36と、それに収容され
た鉗子4を示す一部切欠かれた斜視図である。滅菌用バ
ッグ36の第2の矩形片としての表側フィルム11、及
び舟底部分を形成する底フィルム10(第3の矩形片)
は、前記図1に示す滅菌用バッグ16と同様である。一
方、第1の矩形片は上側フィルム32と下側フィルム3
5の2つのフィルムが接合されたものであり、その上側
フィルム32は紙製であり、下側フィルム35は表側フ
ィルム11や底フィルム10と同じく合成樹脂製であ
る。
面シール部33でヒートシールされ、横側シール部1
3,底側シール部19及びパンチシール部17も前述と
同様にヒートシールされている。使用時における操作方
法は、前記第1の具体例と同様に、開口部8aから鉗子
等を収容し、上側シール部8をヒートシールした後、滅
菌する。
例と同様に、内容積が大きく多くの鉗子類を収容でき、
また滅菌用バッグ36を縦長方向に起立して置くことが
でき、且つオートクレーブによる滅菌やガス滅菌を行え
る他、第2の具体例では更に下記の様な作用効果を有す
る。
子類が当たり、その重さを受けることになる。熱融着性
合成樹脂フィルムと紙製フィルムのヒートシール部は、
熱融着性合成樹脂フィルム同士のヒートシール部に比べ
て剥がれ易い傾向にある為、図1に示す上記滅菌用バッ
グ16では下側のヒートシール部分を鉗子類が突き破っ
てしまう恐れがある。しかし、図4に示す滅菌用バッグ
36の場合は、滅菌用バッグの下側が熱融着性合成樹脂
フィルムのみで構成されているから、剥がれる恐れがな
い。加えて、鉗子立てに滅菌用バッグ36を立てて使用
する際に、鉗子立ての内部がたとえ濡れていても、底側
が紙製の場合と異なり、滅菌用バッグ36では水分が浸
透することがなく、水分浸透による汚染の恐れがない。
きさ(面積)の比率については、上側フィルム32が第
1の矩形片の70%以上占める様にすれば、蒸気滅菌す
る場合に、紙製の上側フィルム32から蒸気が十分に透
過するから良い。
造工程の一具体例について説明する。図5の(a) は製造
工程の流れ全体を表した図であり、図5の(c) は矢印X
方向から見た図、図5の(b) は矢印Y方向から見た図で
ある。
形成する1連なりの樹脂フィルム41は矢印B方向に進
み、上側フィルム32を形成する紙フィルム42は矢印
D方向に進む。底用樹脂フィルム20は前述と同様に2
つ折に折られて矢印C方向に進む。
り方向を変えられてロール44に導かれ(図5の(c) 参
照)、次にレザー45によって、下側フィルム35を形
成する部分(樹脂フィルム48)と表側フィルム11を
形成する部分(樹脂フィルム47)に切り分けられ、方
向変換器46b,46aによって2方向(矢印B1 ,B
2 方向)に分離される(図5の(b) 参照)。
部分において紙フィルム42の外側から重ね、ヒートシ
ール器24a,24bによって側面シール部33を加熱
・接着される。それと同時に、2つに折られた底用樹脂
フィルム20が樹脂フィルム47と樹脂フィルム48に
挟まれて、底側シール部19をヒートシール器24a,
24bによって加熱・接着される。
冷却され、横側シール部13及びパンチシール部17を
ヒートシールされ、次に底や上部の余った不要部分が切
り取られ、切断刃28で滅菌用バッグの横部分を切断さ
れ、個別の滅菌用バッグ36が完成する。
用バッグの第3の具体例について説明する。図6は、第
3の具体例である滅菌用バッグ56を示す背面図であ
る。滅菌用バッグ56の第2の矩形片としての表側フィ
ルム11、及び舟底部分を形成する底フィルム10(第
3の矩形片)は、前記図1,4に示す滅菌用バッグ1
6,36(第1,2の具体例)と同様である。一方第1
の矩形片は、紙製の上部フィルム52a、合成樹脂製の
帯フィルム55a、紙製の下部フィルム52b、合成樹
脂製の最下部フィルム55bの4つのフィルムが接合さ
れたもとなっている。
ル部33でヒートシールされ、横側シール部13,底側
シール部19及びパンチシール部17も前述と同様にヒ
ートシールされている。
強固であるから、滅菌後に収容物を取り出すときのピー
ルオープンする際に、第3の具体例の場合は第1の矩形
片と第2の矩形片の剥離が帯フィルム55aで止まるこ
とになる。従って、ピールオープンの際、底近傍まで剥
離させてしまう心配がなく、鉗子立てに滅菌用バッグを
入れて使用する場合の様に、大きく剥離せずに使用する
場合等に有用である。尚、本第3の具体例が前記第1,
2の具体例と同様に、鉗子類を多く収容できる等の作用
効果を有することは言うまでもない。
フィルムと合成樹脂製フィルムとの組合わせは、前記滅
菌用バッグ36の様に2段になったもの、前記滅菌用バ
ッグ56の様に4段になったものに限るものではなく、
6段や3段に組み合わせても良い。このうち紙製フィル
ムの占める割合は、第1或いは第2の矩形片の70%以
上であることが推奨される。
側シート12や上側フィルム32等に紙製のもの(パル
プ)を用いたが、これに限るものではなく、ガス透過
性,水蒸気透過性,撥水性のあるものであれば、合成紙
若しくは不織布でも良い。
フィルム11や底フィルム10また下側フィルム35等
にヒートシール性合成樹脂製フィルム(熱融着性合成樹
脂製フィルム)を用いたが、これに限るものではなく、
ヒートシール性不織布(熱融着性不織布)であっても良
い。
側フィルム11や底フィルム10等に、ポリプロピレン
とナイロンの2層からなる合成樹脂製フィルムを例示し
たが、本発明はこれに限るものではなく、ヒートシール
性のあるものであれば良い。例えばポリエチレン(第1
の層)とナイロン(第2の層)からなるフィルム、或い
はポリエチレン(第1の層)とポリエチレンテレフタレ
ート(第2の層)からなるフィルム、若しくはポリプロ
ピレン(第1の層)とポリエチレンテレフタレート(第
2の層)からなるフィルムであっても良い。この様に異
なる融点を持つ第1,第2の層が重ね合わさり、ヒート
シール時に第1の層(融点:100℃以上、200℃未
満)が溶け、第2の層(融点:200℃以上)が溶けず
に形状を支持することによってヒートシールされる。
上側フィルム32と合成樹脂製の下側フィルム35と
の、大きさの比率に関する実験を行った。上側フィルム
32の上側シール部8から側面シール部33までの長さ
L1 が23cm、下側フィルム35の側面シール部33か
ら底側シール部19までの長さL 2 が10cmの滅菌用バ
ッグ(以下、サンプルaと称す)、上側フィルム32の
長さL1 が21cm、下側フィルム35の長さL2 が12
cmの滅菌用バッグ(以下、サンプルbと称す)を夫々3
袋用意し、各々のサンプルa,bにケミカルインジケー
ター(ファイマー社製),バイオケミカルインジケータ
ー(スリーM社製)、及び4つ折にした尺角ガーゼ15
枚を収容し、上側シール部8をヒートシールした。尚、
滅菌用バッグ36の下方が合成樹脂のみの部分となるこ
とから、特にオートクレーブによる滅菌の場合は底部に
おける滅菌が十分に行われない懸念がある為、滅菌用バ
ッグ36の最も悪条件となる低部にケミカルインジケー
ター及びバイオケミカルインジケーターを収容し、尺角
ガーゼをその上に積める様にした。その後、オートクレ
ーブによって121℃,2気圧の条件下で20分間滅菌
を行った。
インジケーター及びバイオケミカルインジケーター共
に、滅菌良好の判定となった。一方、サンプルbの場合
は、バイオケミカルインジケーターは滅菌良好の判定で
あったが、ケミカルインジケーターが滅菌不良の判定と
なった。
5の長さL2 は12cm以上では不適当であり、L2 は1
1cm以下が好ましく、より好ましくは10cm以下であ
る。従って合成樹脂製の下側フィルム35の第1の矩形
片に占める大きさ(面積)は約30%以下が良く、逆に
紙製の上側フィルム32の占める大きさは約70%以上
が良いことが分かる。
示す。本実施例における第1の矩形片(紙製シート1
2)は、横18cm,縦33cmの紙製のシートからなり、
その物性は、目付け:70.3g/m2、厚さ:110.6 μm、密
度:0.64g/cm3 、縦の抗張力:10.53kg/15mm、横の抗張
力:6.70kg/15mm 、平滑度:10.4sec.(試験方法JIS P
8119) 、透気度:16.6sec.(試験方法JIS P 8117) 、湿
潤時の抗張力:4.08kg/15mm である。
18cm,縦33cmの合成樹脂製フィルムで、第3の矩形
片(底フィルム10)は、横18cm,奥行き9cmの合成
樹脂製フィルムである。これら合成樹脂製フィルムはポ
リプロピレンにナイロンをドライラミネートしたもので
ある。
され、底シール部19は弧状にヒートシールされ、また
パンチシール部17がヒートシールされて紙性シート1
2と表側フィルム11及び底フィルム10を接着してい
る。尚、上側シール部8は鉗子類を収容後、ヒートシー
ルする。
発明の滅菌用バッグは密封が確実であると共に、1つの
袋に多くの鉗子類を収納でき、従って大量に鉗子類を使
用する場合に便利である。加えてバッグごと鉗子立てに
入れることで、鉗子類が鉗子立てに直接触れることがな
いから、鉗子立ての滅菌が不要となる。また本発明の滅
菌用バッグは滅菌時や保管時に場所を取らない。加えて
本発明の滅菌用バッグはオートクレーブによる滅菌が可
能であり、オートクレーブの滅菌は病院等で一般的に行
われている方法であることから、病院等での使用に最適
である。更にガス滅菌も可能である。
す一部切欠かれた斜視図である。
ための側面図である。
示す図である。
す一部切欠かれた斜視図である。
ある。
す背面図である。
を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1の矩形片及びこれと合同の第2の矩
形片を対面させてその四周縁の一つを開放して袋状に熱
融着してなる滅菌用バッグにおいて、該バックの底部に
該当する位置に、上記バッグの底部長さと同一長さを対
向二辺とする第3の矩形片を配すると共に、該第3の矩
形片を前記対向二辺と平行な線で対称となる様に二つ折
りしてその山折線が前記第1・第2の矩形片間に挟み込
まれる様に位置決めされ、この第3の矩形片を、前記山
折線を挟む領域を残して、第1の矩形片底部縁及び第2
の矩形片底部縁に夫々独立して熱融着させることによ
り、前記山折線を挟む前記領域を船底状非融着部として
残したものであることを特徴とする滅菌用バッグ。 - 【請求項2】 前記第1の矩形片及び前記第2の矩形片
の一方は、全面的に熱融着性合成樹脂フィルムまたは熱
融着性不織布で構成され、他方は、全面的に不織布,
紙,または合成紙で構成されたものである請求項1に記
載の滅菌用バッグ。 - 【請求項3】 前記第1の矩形片及び前記第2の矩形片
の一方は、熱融着性合成樹脂フィルムまたは熱融着性不
織布で構成された面と、不織布,紙,または合成紙で構
成された面の組合わせによって構成され、他方は、全面
的に熱融着性合成樹脂フィルムまたは熱融着性不織布で
構成されたものである請求項1に記載の滅菌用バッグ。 - 【請求項4】 前記第3の矩形片が、全面的に熱融着性
合成樹脂フィルムまたは熱融着性不織布で構成されたも
のである請求項1〜3のいずれかに記載の滅菌用バッ
グ。 - 【請求項5】 前記不織布,紙,または合成紙で構成さ
れた矩形片は、ガス透過性及び蒸気透過性及び撥水性を
有するものである請求項2〜4のいずれかに記載の滅菌
用バッグ。 - 【請求項6】 前記熱融着性合成樹脂フィルムは、第
1,第2の2つの層からなり、前記第1の層は融点が1
00℃以上、200℃未満であり、前記第2の層は融点
が200℃以上である請求項2〜5のいずれかに記載の
滅菌用バッグ。 - 【請求項7】 前記第1の層がポリエチレン或いはポリ
プロピレンで構成され、前記第2の層がポリアミド或い
はポリエチレンテレフタレートで構成されたものである
請求項6に記載の滅菌用バッグ。
Priority Applications (1)
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