JPH08168099A - 静電アクチュエータおよびその製造方法 - Google Patents

静電アクチュエータおよびその製造方法

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JPH08168099A
JPH08168099A JP31170394A JP31170394A JPH08168099A JP H08168099 A JPH08168099 A JP H08168099A JP 31170394 A JP31170394 A JP 31170394A JP 31170394 A JP31170394 A JP 31170394A JP H08168099 A JPH08168099 A JP H08168099A
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film
insulating
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electrode
electrostatic actuator
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Susumu Yasuda
進 安田
Takayuki Yagi
隆行 八木
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  • Micromachines (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極面積を広くとることで大きな力を発生さ
せることができ、層間配線の実施が容易な、動作時にヒ
ステリシスを生じない積層型静電アクチュエータを提供
する。 【構成】 一方の面に電極を設け他方の面に絶縁性スペ
ーサを設けた絶縁性フィルムを作製し、それをロール状
に巻くことにより、前記絶縁性スペーサを介して互いに
電気的に独立の電極が設けられた絶縁性フィルムを複数
層積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータ、特に
静電引力を用いて変位制御を行う静電アクチュエータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年半導体フォトリソプロセス等の微細
加工技術を用いたマイクロマシニング技術の分野で、静
電アクチュエータの研究開発が盛んに行われている。そ
の理由として、構造がシンプルで微細化に適しており、
小型化に際して、電極間距離を短くでき、大きな静電力
を得ることができることが挙げられる。
【0003】静電アクチュエータの駆動原理にはいくつ
かの種類があり、その中に、導電性の平行平板を対向さ
せて電圧をかけたときに発生する静電引力を用いる形式
がある。
【0004】この形式のアクチュエータは、図11のよ
うにモデル化することができ、その変位量は下記式
(I)で与えられる。
【0005】
【数1】 kx=ε0SV2/{2(d−x)2} ・・・(I) 上記式中、kはバイアスバネ310のバネ定数、xは可
動電極302の中立位置からの変位量、ε0は真空の誘
電率、Vは印加電圧、dは中立時の可動電極302と固
定電極303の電極間距離、Sは可動電極302と固定
電極303の面積である。
【0006】この形式のアクチュエータの発生力は(d
−x)の二乗に逆比例するため、発生力を大きくするに
は、dをなるべく小さくすることが望ましい。しかしな
がら、電極ギャップを小さくすると、アクチュエータの
ストロークが小さくなってしまうというジレンマがあっ
た。
【0007】そこで、ストロークを大きくするために、
アクチュエータを積層構造にすることが考えられた。現
在提案されている典型的な積層型静電アクチュエータを
以下に2例述ベる。
【0008】ノースカロライナ大学のボビオらは、基板
上に塗布した2〜4μm厚のポリイミド塗布膜をフォト
リソグラフィ技術でパターニングしたのち、電極を斜方
蒸着することで、小さなセル状のアクチュエータを多数
アレイ状に作成し、積層型の静電アクチュエータを作成
している(Stephan M. Bobbio et al., "IntegratedFor
ce Arrays,"Proceedings for Micro Electro Mechanica
l Systems, Feb. 7-10, 1993, p.149-154)。
【0009】また、東北大学の江刺らは、電極を挟み込
んだ絶縁体のフィルムを波状に積層することでアクチュ
エータを作製することを提案している(特開平5−25
2760)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボビオ
らのポリイミド塗布膜をフォトリソグラフィ技術でパタ
ーニングして作製する形式のアクチュエータは、電極を
斜方蒸着して作製するので、一層当たりの電極面積を広
くすることができず、発生力が非常に弱いという問題点
があった。
【0011】また、江刺らのフィルムを波状に積層する
タイプのアクチュエータは、電極面積を広く取れ、大き
な発生力を得ることができるが、小型化に際して層間配
線を行うのが困難なのが欠点である。また、駆動する際
に接触が起こるため、ヒステリシスが生じるという問題
もある。
【0012】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、(1)電極面積を広くとる
ことで大きな力を発生させることができ、(2)層間配
線の実施が容易な、(3)動作時にヒステリシスを生じ
ない 積層型静電アクチュエータおよびその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に電
極を設けた絶縁性フィルムが空隙を保って積層されてい
る静電アクチュエータにおいて、前記絶縁性フィルムは
電極の設けられている面の反対側の面に絶縁性スペーサ
を有し、該絶縁性フィルムがロール状に複数層積層され
ており、積層方向で対向する電極同士は互いに電気的に
独立であることを特徴とする静電アクチュエータを提供
する。
【0014】さらに本発明は、フィルム状絶縁性材料の
一方の面に電極を設ける工程と他方の面に絶縁性スペー
サを設ける工程により、異なる面にそれぞれ電極と絶縁
性スペーサを有する絶縁性フィルムを得て、該フィルム
をロール状に巻くことにより、前記絶縁性スペーサを介
して互いに電気的に独立の電極が設けられた絶縁性フィ
ルムを複数層積層することを特徴とする静電アクチュエ
ータの製造方法を提供する。
【0015】本発明の静電アクチュエータに用いる絶縁
性フィルムの材質としては、絶縁性を有する材料であれ
ば特に制限はなく、例えばPETやポリアミドフィルム
等の高分子フィルムを用いることができる。その中で
も、ポリイミドフィルムを用いることにより、耐熱性に
優れたアクチュエータを作ることができる。フィルムの
耐熱性が向上すると接着工程などのプロセスの選択の自
由度が広がり、また応用時の適用範囲が広がることは言
うまでもない。
【0016】フィルムの厚さを小さくすると、電極間距
離が短くなり、発生力が増すので好ましいが、その反
面、作製時のハンドリングが困難となることから、例え
ばポリイミドフィルムを用いた場合には、フィルムの厚
さは5〜50μm程度とすることが好ましい。
【0017】また、スペーサは、別体で作成してフィル
ムに接着してもよいし、フィルム状絶縁性材料の一方の
面をエッチングして、絶縁性フィルムとスペーサを一体
形成してもよい。フィルム状材料をエッチングして絶縁
性フィルムとスペーサを一体形成すると、別体のスペー
サを接着する工程が不要となり、スペーサの取付け位置
精度も向上する。
【0018】さらに、前記電極を形成するには、導電性
ペーストを塗布する方法や、電解メッキによる方法、真
空蒸着法などが考えられるが、膜厚が薄く均一な電極を
作ることができ、金属膜の内部応力を小さく抑えること
ができ、フォトリソグラフィにて電極をパターニングす
ることが容易であるという点において、スパッタリング
法や電子ビーム蒸着法、抵抗加熱蒸着法等の真空蒸着法
が好ましい。なお、電極の形成は、上記の絶縁性スペー
サ形成前に行っても、その形成後に行ってもよい。
【0019】上記の構成を有する本発明の静電アクチュ
エータでは、電極面積がプロセス等に制約されることが
なく、電極の面積を大きくすることで発生力の大きなも
のとすることができる。また、絶縁性フィルム上に電極
と層間配線がパターニングされているので、積層工程の
後に層間配線を別工程で行う必要がなく、作製が容易で
ある。また、作動時に接触する部分がないので、ヒステ
リシスが生じない。
【0020】本発明の静電アクチュエータでは、対向す
る電極間に電圧を印加すると、その電極同士に静電引力
が働き、絶縁性フィルムに分布荷重が負荷されることに
なる。すると、絶縁性フィルムはスペーサを支点とし
て、絶縁性フィルムの曲げ剛性と静電引力による分布荷
重が釣り合うように撓むことになる。すなわち、前記フ
ィルムの曲げ剛性がアクチュエータのバイアスバネとし
て働くことになる。このバイアスバネのバネ常数は、絶
縁性フィルムと電極材料のヤング率および厚さ、ならび
にフィルムの幅とスペーサの間隔によって決定される。
【0021】撓み量はスペーサ間の中間部にて最大とな
るが、この部位に次段のスペーサを配置することで、積
層されたフィルムの撓みを積算して、アクチュエータの
変位とすることができる。必要なストローク量に応じて
積層数は任意に決めることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。
【0023】(実施例1)図1は、本発明の静電アクチ
ュエータの1例の斜視図である。図2(a)および
(b)は、そのアクチュエータを形成する、積層前の絶
縁性フィルムの平面図および底面図である。図3は、図
1に示した静電アクチュエータの動作を説明する斜視図
である。
【0024】図1に示すように、本実施例のアクチュエ
ータは、絶縁性フィルム1が芯7の周りに巻き付いた形
に配置されており、絶縁性スペーサ3と電極2aおよび
2bは、接触部分において接着している。
【0025】図2(a)に示すように、絶縁性フィルム
1の一面には電気導電体薄膜がパターニングされ、電極
2aおよび2b、層間配線5aおよび5b、取り出し電
極4aおよび4bを形成している。電極2aと2bは、
それぞれ層間配線5aと5bによって電気的に接続され
ており、さらに取り出し電極4aおよび4bとも、それ
ぞれ電気的に接続している。電極2aおよび2bは、積
層されたアクチュエータにおいて交互に現れるように配
置されている。また、図2の(b)に示すように絶縁性
フィルム1は、上記と反対の面に絶縁性スペーサ3を有
している。
【0026】次に、図3を用いて図1に示したアクチュ
エータが変位する様子を説明する。可変電圧電源8(図
3)から、取り出し電極4aおよび4bに電圧を印加す
ると、電極2a・2b間に静電引力が働く。すると、絶
縁性フィルムがスペーサを支点にして撓み、電極間の空
隙が縮まるので、アクチュエータは全体として図3のよ
うに変位する。
【0027】25μm厚のポリイミドフィルムを用い
て、スペーサ高さ15μm、スペーサ間隔1mmのアク
チュエータを試作したところ、電圧と変位の関係は図4
に示すようになり、200Vの印加で、1層あたり1.
8μmのストロークが得られた。その動作の際に、ヒス
テリシスはほとんど生じなかった。
【0028】図5は、上記のアクチュエータの作成工程
の1例を説明する工程図である。図中では静電アクチュ
エータの断面図における一部についてのみ示してある。
25μm厚のポリイミドフィルム21の一面にアルミニ
ウム22を2000Å蒸着し、電極と層間配線をパター
ニングした後、他の面に、密着性を高めるためにクロム
(不図示)を50Å蒸着した後、金23を2000Å蒸
着した(図5(A))。
【0029】次に、金23を蒸着した面に、フォトレジ
スト24を塗布し(図5(B))、スペーサの形状に露
光現像を行った(図5(C))。その後、金23とクロ
ムをエッチングした(図5(D))。次に、金23をマ
スクにして乾式エッチングを行い、フィルムを15μm
除去した(図5(E))。これで、除去された分の厚さ
を高さとする絶縁性スペーサが形成されたことになる。
【0030】このスペーサの形成されたポリイミドフィ
ルム21を、必要な大きさにカットして(図5
(F))、電極が設けられた面にフォトレジスト25
(東京応化(株)製OMR−83(商品名))を塗布し
た(図5(G))。
【0031】板ガラス26にフォトレジスト(前記のO
MR−83)を塗布してポリイミドフィルム21を必要
数だけ巻き付け、直流電源27により電極間に約200
Vの電圧をかけて静電引力で密着させながら熱処理し、
フォトレジストを加熱固化させることで接着を行って
(図5(H))、アクチュエータを作製した。
【0032】本実施例においては、25μm厚のポリイ
ミドフィルムを用いているが、それより薄いフィルムを
用いることで、電極間距離を短くし、大きな力を発生で
きるアクチュエータを作製することができる。スペーサ
間隔を広くすれば、ストロークを大きく、狭くすればス
トロークを小さくできる。また、図5の作製工程ではハ
ンドリングを容易にするために板ガラスに巻き付けた
が、本発明のアクチュエータでは、特にそれに限定され
るものではなく、絶縁性を有する材料であれば、どのよ
うな材料でも基本的に使用可能である。
【0033】(実施例2)図6は本発明の静電アクチュ
エータの別の例の斜視図である。図7(a)および
(b)は、この静電アクチュエータを形成するフィルム
の積層前のものの平面図および底面図である。図8は、
図6に示した静電アクチュエータの動作を説明する斜視
図である。
【0034】図6において、2枚の絶縁性フィルム10
1aおよび101bが芯107の周りに巻き付いた形に
配置されており、その外側に固定枠106が配置されて
いる。固定枠106と絶縁性フィルム101aはその接
触している部位の全面にわたって接着されている。絶縁
性フィルム101aの一方の面には、図7(a)に示す
ように電極102aおよび102b、層間配線105a
および105b、取り出し電極104aおよび104b
がパターニングされており、絶縁性フィルム101bの
一方の面には、図7(b)に示すように、電極102
c、層間配線105c、取り出し電極104cがパター
ニングされている。
【0035】電極102a、102bおよび102c
は、それぞれ層間配線105a、105bおよび105
cによって電気的に接続されており、さらに取り出し電
極104a、104bおよび104cともそれぞれ電気
的に接続されている。また、絶縁性フィルム101aお
よび101bの他方の側の面には、図2に示した実施例
1のフィルムの場合と同様に、絶縁性スペーサ103が
設けられている。
【0036】可変電圧電源108から取り出し電極10
4aと104cの間に電圧を印加すると、電極102a
と電極102cの間に静電引力が働いて、電極102a
と電極102cの間の空隙が減少する。アクチュエータ
は上下を固定枠106に固定されているので、電極10
2aと電極102bの間の空隙が増加し、図8に示すよ
うに芯107が固定枠106に対して図中上側に移動す
る。また逆に、取り出し電極104aと104bの間に
電圧を印加すると芯107は固定枠106に対して図中
下側に移動することになる。
【0037】本実施例においては、絶縁性フィルムに2
0μm厚のPETフィルムを用い、電極はクロムを50
Å蒸着した後に金を2000Å蒸着したものをパターニ
ングして作製した。スペーサ高さは10μm、スペーサ
間隔は1.5mmとした。芯には300μm厚の板ガラ
スを用い、固定枠はアクリルを機械加工して作製した。
スペーサの形成は図5の(A)〜(F)と同様の工程で
行った。接着はアクリル系の接着剤を塗布して行った。
【0038】このように、本実施例においては、2枚の
絶縁性フィルムを用いて双方向に駆動が可能なアクチュ
エータが作製され、その静電アクチュエータは、実施例
1のものと同様、ヒステリシスはほとんどなかった。
【0039】(実施例3)図9は本発明の静電アクチュ
エータの第3の例の斜視図である。本実施例において
は、1枚の絶縁性フィルム201が芯207の周りに巻
き付いた形に配置されており、その外側に固定枠206
が配置されている。図10は、その静電アクチュエータ
を構成する前のフィルムの平面図である。
【0040】図9において、固定枠206と絶縁性フィ
ルム201はその接触している部位の全面にわたって接
着されている。絶縁性フィルム201の一方の面には、
図10に示すように電極202a、202bおよび20
2c、層間配線205a、205bおよび205c、取
り出し電極204a、204bおよび204cがパター
ニングされている。電極202a、202bおよび20
2cは、それぞれ層間配線205a、205bおよび2
05cによって電気的に接続されており、さらにそれぞ
れ取り出し電極204a、204bおよび204cとも
電気的に接続されている。また、絶縁性フィルム201
の他方の面には、図2に示したものと同様の絶縁性スペ
ーサ203が設けられている。
【0041】本実施例においては、1枚の絶縁性フィル
ム上に3組の電極を設けることで、実施例2と同様の動
きが可能なアクチュエータが実現されており、より製作
が容易である。反面、層間配線の分電極面積が狭くなる
ので発生力が弱くなる。図8に示した静電アクチュエー
タと同様に、取り出し電極204aと204cの間に電
圧を印加すると、芯207が固定枠206に対して図中
上側に移動する。また逆に、取り出し電極204aと2
04bの間に電圧を印加すると芯207は固定枠206
に対して図中下側に移動することになる。
【0042】本実施例においては、実施例1と同様に絶
縁性フィルムに25μm厚のポリイミドフィルムを用
い、電極とスペーサの形成は図5の(A)〜(F)と同
様の工程で行った。スペーサ高さは15μm、スペーサ
間隔は1.5mmとした。芯には300μm厚の板ガラ
スを用い、固定枠はアクリルを機械加工して作製した。
芯とフィルムおよびフィルム同士の接着は、実施例1と
同様にフォトレジストで行い、固定枠とアクチュエータ
の接着は、実施例2と同様にアクリル系の接着剤を塗布
して行った。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の静電アクチ
ュエータでは、(1)フィルムを積層して形成されるこ
とから、電極の面積を広くすることができて、発生力を
大きくすることが可能になり、(2)フィルムの上に層
間配線パターニングされているので、積層の後に層間配
線を行う工程が不要になって作製が容易になり、(3)
作動時に接触動作が起こらないため、ヒステリシスのな
い動作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における本発明の静電アクチュエータの
斜視図である。
【図2】図1の静電アクチュエータ形成前の絶縁性フィ
ルムの展開図であり、(a)は、電極側の面の図、
(b)はスペーサ側の面の図である。
【図3】図1の静電アクチュエータの変位時の状態を示
す斜視図である。
【図4】図1の静電アクチュエータの一層あたりの電圧
と変位の関係を示すグラフである。
【図5】図1の静電アクチュエータの製造手順を示す工
程図である。
【図6】実施例2の本発明の静電アクチュエータの斜視
図である。
【図7】図6の静電アクチュエータ形成前の絶縁性フィ
ルムの展開図であり、(a)は、電極側の面の図、
(b)はスペーサ側の面の図である。
【図8】図6の静電アクチュエータの変位時の状態を示
す斜視図である。
【図9】実施例3の本発明の静電アクチュエータの斜視
図である。
【図10】図9の静電アクチュエータ形成前の絶縁性フ
ィルムの電極側の面の展開図である。
【図11】平行平板引き合い型の静電アクチュエータの
動作原理を説明する模式図である。
【符号の説明】
1、101a〜b、201 絶縁性フィルム 2a〜b、102a〜c、202a〜c 電極 3、103、203 絶縁性スペーサ 4a〜b、104a〜c、204a〜c 取り出
し電極 5a〜b、105a〜c、205a〜c 層間配
線 106、206 固定枠 7、107、207 芯 8、108 可変電圧電源 302 可動電極 303 固定電極 310 バイアスバネ 21 ポリイミドフィルム 22 アルミニウム 23 金 24、25 フォトレジスト 26 板ガラス 27 直流電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に電極を設けた絶縁性フィルム
    が空隙を保って積層されている静電アクチュエータにお
    いて、前記絶縁性フィルムは電極の設けられている面の
    反対側の面に絶縁性スペーサを有し、該絶縁性フィルム
    がロール状に複数層積層されており、積層方向で対向す
    る電極同士は互いに電気的に独立であることを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性フィルムがポリイミドフィル
    ムである請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 絶縁性スペーサが、前記絶縁性フィルム
    と一つのフィルム状絶縁性材料から一体形成されたもの
    である請求項1または2記載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記電極が前記絶縁性フィルムに蒸着さ
    れた金属膜である請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 フィルム状絶縁性材料の一方の面に電極
    を設ける工程と他方の面に絶縁性スペーサを設ける工程
    により、異なる面にそれぞれ電極と絶縁性スペーサを有
    する絶縁性フィルムを得て、該フィルムをロール状に巻
    くことにより、前記絶縁性スペーサを介して互いに電気
    的に独立の電極が設けられた絶縁性フィルムを複数層積
    層することを特徴とする静電アクチュエータの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁性フィルムをポリイミドフィル
    ムとする請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 ロール状に巻くフィルムを、フィルム状
    の絶縁性材料の一方の面に電極を設け、他方の面をエッ
    チングして絶縁性スペーサを設けることによって得られ
    たフィルムとする請求項5または6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電極を、前記絶縁性フィルムに蒸着
    によって金属膜を形成して設ける請求項5ないし7のい
    ずれか1項に記載の製造方法。
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