JPH08167900A - 管理処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノード間の通信障害や被管理機器の重大な障
害発生の予測情報を提供すること。 【構成】 ネットワーク管理情報を収集する層管理手段
770と、収集されたネットワーク管理情報を格納する管
理情報格納手段760と、ネットワーク管理装置との間で
管理操作メッセージの送受信を行う通信プロトコル処理
手段710と、その管理操作メッセージを解析する管理要
求解析手段730と、管理要求解析手段の解析結果に基づ
き、該当する管理操作を実行する管理操作処理手段120
と、管理操作処理手段が管理要求解析手段から管理操作
の実行を依頼された時間間隔を格納するポーリング間隔
格納手段130と、管理操作処理手段によって推定された
ポーリング間隔が設定され、所定時間になると警報トリ
ガメッセージを発生するタイマ手段140と、警報トリガ
メッセージに基づいてイベントを生成するイベント生成
手段150と、管理操作処理手段およびイベント生成手段
の処理結果を返送する通知／応答処理手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、管理処理装置に関し、
より特定的には、ネットワーク管理装置によって管理さ
れる通信機器に設けられる管理処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ルータやブリッジ等のＬＡＮ（ロ
ーカル・エリア・ネットワーク）間の接続装置や各種端
末を専用線に接続するマルチメディア多重化装置やケー
ブルテレビジョンの中継機器等、さまざまな通信機器が
規模に応じた伝送速度のネットワークに接続されるよう
になっており、これらの通信機器を監視・制御するネッ
トワーク管理システムが注目されている。例えば、通信
機器を流れるデータのパケット数、パケットの衝突回
数、エラー率、操作状態等の管理情報を検出する機能を
もつ通信機器（以下、被管理装置ともいう）とネットワ
ーク管理装置との間で、ネットワーク管理用の通信プロ
トコル（以下、管理プロトコルともいう）を使用して管
理情報を送受信し、ネットワークシステム全体の効率的
な運用管理を図るものである。

【０００３】特に、ＯＳＩ環境における管理メカニズム
（以下、ＯＳＩ管理ともいう）では、管理側の役目を果
たすものをマネージャ、被管理側の役目を果たすものを
エージェントと呼び、マネージャとエージェント間で取
り決めた管理オブジェクトに対する操作によって、エー
ジェントに実際の資源の操作を任せてネットワークシス
テムを管理する（国際標準ＩＳＯ／ＩＥＣ１００４
０）。

【０００４】この種のネットワーク管理システムは、例
えば図１２に示すように、管理ノード５００と、この管
理ノード５００に通信路を介して接続された複数の被管
理ノード６００とを備えている。管理ノード５００は、
アプリケーション格納実行部５１０と、管理情報格納部
５２０と、通信プロトコル処理部５３０とを含む。被管
理ノード６００は、アプリケーション格納実行部６１０
と、管理処理装置７００とを含む。

【０００５】管理ノード内のアプリケーション格納実行
部５１０は、管理ノードがその機能を果たすために必要
な１以上のアプリケーションプログラムを格納し、それ
を実行する。アプリケーション格納実行部５１０は、例
えば、各被管理ノードの論理的な包含構造、管理オブジ
ェクトの識別子、属性識別子等を、管理情報格納部５２
０から検索し、管理操作メッセージを作成し、通信プロ
トコル処理部５３０を介して被管理ノードに管理操作を
要求する。

【０００６】被管理ノード内の管理処理装置７００は、
実際の機器やネットワークの情報とリンクしており、被
管理ノードに関連する管理情報を収集し、蓄積する。ま
た、管理処理部７００は、管理ノードからの管理操作メ
ッセージを受信し、当該管理操作メッセージに含まれる
管理操作要求を実行する。管理操作の結果は、必要に応
じて、管理ノードに送信される。また、管理処理装置７
００は、被管理ノードで異常が検出された場合に、事象
報告のメッセージを管理ノードに通知する機能も有して
いる。被管理ノード装置内のアプリケーション格納実行
部６１０は、被管理ノードがその機能を果たすために必
要な１以上のアプリケーションプログラムを格納し、そ
れを実行する。アプリケーション格納実行部６１０は、
例えば、ローカルに管理処理部７００内に蓄積された管
理情報をアクセスして、初期情報の設定や保守時の補助
操作等を行う。

【０００７】図１２に示す管理処理装置７００のより詳
細な構成を図１３に示す。図１３において、管理処理装
置７００は、通信プロトコル処理部７１０と、アプリケ
ーションインタフェース７２０と、管理要求解析部７３
０と、通知／応答処理部７４０と、管理操作処理部７５
０と、管理情報格納部７６０と、層管理部７７０とを備
えている。

【０００８】上記のような構成の管理処理装置７００に
おいて、管理ノード５００から送信された管理要求メッ
セージは、通信プロトコル処理部７１０でプロトコル処
理が施された後、管理要求解析部７３０に渡される。管
理要求解析部７３０は、管理要求メッセージ中の操作内
容を解析し、管理操作処理部７５０にその処理を依頼す
る。管理操作処理部７５０は、管理操作に対応して登録
されている管理情報のアクセスインタフェースを用い
て、管理情報格納メモリ７６０に対して管理情報の取得
や設定等の処理を行い、通知／応答処理部７４０に処理
結果を返す。

【０００９】被管理ノード内のアプリケーション格納実
行部６１０は、アプリケーションインタフェース７２０
を介して、管理操作処理部７５０に管理操作を依頼す
る。管理処理部７５０は、依頼された管理操作に対応す
る処理を行った後、通知／応答処理部７４０およびアプ
リケーションインタフェース７２０を介して、アプリケ
ーション格納実行部６１０に処理結果を返す。このと
き、管理操作処理部７５０は、管理操作依頼が、管理要
求解析部７３０およびアプリケーションインタフェース
７２０のいずれから入力されたかを記憶し、それを通知
／応答処理部７４０に渡す。これによって、通知／応答
処理部７４０は、処理結果を管理ノード５００およびア
プリケーション格納実行部６１０のいずれかに返すかを
決定する。また、層管理部７７０は、実際の機器情報を
収集し、層管理操作に対応して登録されている管理情報
のアクセスインタフェースを用いて、管理情報格納メモ
リ７６０に格納する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
構成において、管理ノードと被管理ノードの間で、何ら
かのネットワーク障害が発生し通信が行えなくなった場
合、その障害原因をつきとめるためには、通常、１つの
管理ノードから不通状況をポーリングによって把握し、
障害箇所を判断して解決するといった手段がとられる。
従って、複数のノードや通信路による障害が重なった場
合、１つの管理ノードだけで障害箇所を一斉に把握し、
迅速に対応することが困難であった。また、管理される
機器の小さな障害が重なって重大な障害を発生する場
合、管理ノード側で個々の障害を把握してから対応する
ので、そのあとに起きる可能性のある重大な障害原因を
事前に知ることが困難であった。

【００１１】本発明は、管理ノードと被管理ノードの間
で、何らかの障害が発生した場合に、被管理ノード自ら
が、管理ノードからの定期的なポーリングによる管理操
作の不到達を迅速に検出し、障害予測の警報メッセージ
を他の管理ノードに伝えることができる管理処理装置を
提供することを目的とする。

【００１２】又、本発明は、被管理ノードの通信機器の
重大な障害発生を事前に予測するための情報を生成する
管理処理装置を提供することを他の目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る本発明
は、ネットワーク管理装置によって管理される通信機器
内に設けられる管理処理装置であって、通信機器に関す
る種々のネットワーク管理情報を収集する層管理手段
と、層管理手段によって収集されたネットワーク管理情
報を格納する管理情報格納手段と、ネットワーク管理装
置との間で管理操作メッセージの送受信を行う通信プロ
トコル処理手段と、通信プロトコル処理手段で受信され
た前記ネットワーク管理装置からの管理操作メッセージ
を解析する管理要求解析手段と、管理要求解析手段の解
析結果に基づき、該当する管理操作を実行する管理操作
処理手段と、管理操作処理手段が管理要求解析手段から
管理操作の実行を依頼された時間間隔を格納するポーリ
ング間隔格納手段と、管理操作処理手段によって推定さ
れたポーリング間隔が設定され、所定時間になると警報
トリガメッセージを発生するタイマ手段と、タイマ手段
からの警報トリガメッセージに基づいてイベントを生成
するイベント生成手段と、管理操作処理手段および前記
イベント生成手段の処理結果を返送する通知／応答処理
手段とを備えている。

【００１４】請求項２に係る本発明は、請求項１の本発
明において、管理情報格納手段から定期的に障害頻度情
報を集計する障害情報集計手段をさらに備え、イベント
生成手段は障害情報集計手段からの警報メッセージに基
づいてイベントを生成することを特徴としている。

【００１５】請求項３に係る本発明は、請求項１または
２の本発明において、ネットワーク管理装置の代替機の
アドレスを検索する代替管理ノード検索手段をさらに備
え、前記イベント生成手段はイベントの生成を要求され
たときに、前記代替管理ノード検索手段によって得られ
たアドレスをあて先として設定することを特徴とする。

【００１６】

【作用】請求項１に係る本発明においては、通信プロト
コル処理手段と管理要求解析手段を介して受ける一連の
管理ノードからの管理操作メッセージについて、管理操
作処理手段がそれらの受信時間をポーリング間隔格納手
段に格納されている前回値と比較するとともに、履歴デ
ータから推定したポーリング間隔値をタイマ手段に与え
る。タイマ手段はこれを受けて所定の時間を経過したと
きに、イベント生成手段よってポーリング間隔値を経過
したという内容のメッセージをいち早く生成し、管理操
作処理手段と通知／応答処理手段を介して、イベントと
して管理ノードに送る又は被管理ノード内のアプリケー
ションに伝える。そのため、管理ノードと被管理ノード
間が何らかの障害によって通信が行えなくなった場合に
被管理ノード自らが管理ノードからの定期的なポーリン
グによる管理操作の不到達を迅速に検出し、障害予測の
警報メッセージを他の管理ノードに伝えられる。

【００１７】請求項２に係る発明においては、管理情報
格納手段から定期的に障害頻度情報を集計する障害情報
集計手段を付加することによって、管理ノードからのポ
ーリングの不到達の検出に加えて、被管理ノード内の機
器で生じる障害の頻度を重要度や時間帯で整理し、重大
な障害発生を事前に予測するためのイベント情報を生成
する。

【００１８】請求項３に係る発明においては、ネットワ
ーク管理装置の代替機のアドレスを検索する代替管理ノ
ード検索手段を付加することによって、イベント生成手
段が他の管理ノードや特別のアプリケーションに対し
て、生成したイベントを送る。その結果、障害によって
被管理ノードで作成したイベントが管理ノードに届かな
いという状況を回避することが容易になる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００２０】（１）第１の実施例 図１は、本発明の第１の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。図１において、被管理ノー
ド内に設けられる管理処理装置１００は、アプリケーシ
ョンＩ／Ｆ（インタフェース）１１０と、管理操作処理
部１２０と、ポーリング間隔格納メモリ１３０と、タイ
マ１４０と、イベント生成部１５０と、通信プロトコル
処理部７１０と、管理要求解析部７３０と、通知／応答
処理部７４０と、管理情報格納メモリ７６０と、層管理
部７７０とを備えている。なお、以上の構成要素のう
ち、図１３に示した従来の管理処理装置と同様の構成要
素には、同一の参照番号を付与し、その詳細な説明を省
略する。

【００２１】図２の（ａ）および（ｂ）は、ポーリング
間隔格納メモリ１３０に読み書きされるポーリング情報
管理テーブルの一例を示す図である。図２（ａ）におい
て、このポーリング情報管理テーブルは、管理操作処理
部１２０の処理開始時間を示すポーリング時間と、前回
のポーリング時間との差であるポーリング間隔と、前回
のポーリング間隔との平均値である平均間隔とを含む。
なお、最初のポーリング時は、ポーリング間隔と平均間
隔は値を持たず、これを零値で表す。図２（ｂ）におい
ては、このポーリング情報管理テーブルは、図２（ａ）
の平均間隔の代わりにポーリング間隔の履歴のうち最大
値である最大間隔を含んでいる。

【００２２】図３は、イベント生成部１５０がイベント
を構成するのに必要なパラメタの一例を示す図である。
図３において、このイベント構成パラメタは、各イベン
トを識別するイベント識別子と、種類を示すイベントタ
イプ（通信警報タイプ、サービス品質警報タイプ、処理
エラー警報タイプ、装置警報タイプ、環境警報タイプの
うちのいずれか）と、イベント作成時間を示すイベント
時間と、イベント情報（平均間隔または最大間隔、並び
に、イベント未到達メッセージ）を含む。

【００２３】次に、図１に示す管理処理装置１００の動
作を説明する。なお、ネットワークシステム全体の構成
は、図１２とほぼ同様であり、本実施例の管理処理装置
１００は、図１２の管理処理装置７００に代えて被管理
ノード内に設けられるものである。従って、以下の動作
説明は、図１２も援用して行うこととする。

【００２４】まず、管理ノード２００からの管理操作要
求時の管理処理装置１００の動作について、図１３の従
来の管理処理装置７００と異なる、管理操作処理部の動
作について説明する。図４に管理操作処理部の処理フロ
ーを示す。

【００２５】管理操作処理部１２０の初期状態は、管理
要求解析部７３０またはアプリケーションＩ／Ｆ１１０
またはイベント生成部１５０からの処理要求待ちの状態
にある（ステップＳ１０１）。処理要求が入力される
と、処理要求元によって３つの処理に分かれる（ステッ
プＳ１０２）。管理要求解析部７３０からの管理要求操
作の場合、ポーリング間隔格納メモリ１３０に対してポ
ーリング時間を書き込み、前回のポーリング時間と比較
しポーリング間隔を書き込む。さらに、平均間隔または
最大間隔を求めて、ポーリング間隔として取得する（ス
テップＳ１０４）。次に、タイマ１４０に取得したポー
リング間隔を設定する（ステップＳ１０５）。その後、
従来の管理操作処理と同様に、管理操作を管理情報格納
メモリ７６０に実行し（ステップＳ１０６）し、通知／
応答処理部に結果を渡す（ステップＳ１０７）。Ｓ１０
２で、アプリケーションＩＦ１１０からの保守操作等で
あった場合は、管理操作処理部１２０は、保守操作を管
理情報格納メモリに実行した後、結果を通知／応答処理
部に渡す（ステップＳ１０７）。Ｓ１０２で、イベント
生成部１９０からのイベント生成要求であった場合、イ
ベント生成部２２０で図３のイベントパラメタをもとに
作成されたメッセージを管理操作処理部１２０を介し
て、通知／応答処理部に渡す（ステップＳ１０７）。こ
こで、イベント生成部２２０に対するトリガについて説
明する。管理操作処理部１２０からポーリング間隔を設
定されたタイマ１４０は、設定後、カウントダウンを開
始し、カウンタが零になると、イベント生成部にイベン
ト生成のトリガを発生する。

【００２６】（２）第２の実施例 図５は、本発明の第２の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。図５において、被管理ノー
ド内に設けられる管理処理装置２００は、アプリケーシ
ョンＩ／Ｆ（インタフェース）１１０と、管理操作処理
部１２０と、ポーリング間隔格納メモリ１３０と、タイ
マ１４０と、障害情報集計部２１０と、イベント生成部
２２０と、通信プロトコル処理部７１０と、管理要求解
析部７３０と、通知／応答処理部７４０と、管理情報格
納メモリ７６０と、層管理部７７０とを備えている。な
お、以上の構成要素のうち、図１３に示した従来の管理
処理装置と同様の構成要素、および、図１に示した第１
の実施例の管理処理装置と同様の構成要素には、同一の
参照番号を付与し、その詳細な説明を省略する。

【００２７】図６の（ａ）および（ｂ）は、障害情報集
計部２１０で管理される障害情報格納テーブルの一例を
示す図である。図６（ａ）において、この障害情報格納
テーブルは、被管理ノード内で管理される管理対象識別
名と、内部通知を障害の重要度レベルごとにカウントし
た障害重要度別頻度と、それらの平均値を管理対象ごと
に算出した平均重要度を含む。図６（ｂ）においては、
この障害情報格納テーブルは、障害重要度別頻度の代わ
りに、障害の生じた時間帯別にカウントした障害発生時
間帯別頻度と、管理対象ごとに最も障害通知の多い時間
帯を格納した最多時間帯の情報を含む。

【００２８】図７は、イベント生成部１５０がイベント
を構成するのに必要なパラメタの一例を示す図である。
図３と異なるイベント情報のパラメタについてのみ説明
し、残りのパラメタの説明は省略する。図７のイベント
メッセージに含まれるイベント情報は、図６の障害情報
格納テーブルから得られる、管理対象識別名、平均重要
度、最多時間帯を含む。

【００２９】次に、図５に示す管理処理装置２００の動
作を説明する。なお、ネットワークシステム全体の構成
は、図１２とほぼ同様であり、本実施例の管理処理装置
２００は、図１２の管理処理装置７００に代えて被管理
ノード内に設けられるものであり、また本発明の第１の
実施例と動作を同じくする箇所の説明は省略する。

【００３０】まず、管理ノード２００からの管理操作要
求時の管理処理装置１００の動作について、図１３の従
来の管理処理装置７００と異なる、管理情報集計部２１
０に関わる動作を中心に説明する。図８に障害情報集計
部の処理フローを示す。

【００３１】障害情報集計部２１０は、被管理ノード内
の障害に関する内部通知を集計を独立して行う。障害情
報集計は定期に開始され（ステップＳ２０１）、管理情
報格納メモリ７６０から必要とする障害履歴情報（管理
対象、発生時間、重要度）を検索する（ステップＳ２０
２）。得られた情報から管理対象ごとに発生時間及び重
要度に関して頻度をカウントする（ステップＳ２０
３）。頻度の計数終了後、重要度の平均値または障害発
生の最多時間帯を計算する（ステップＳ２０４）。これ
らの情報から図７に示すようなイベントメッセージを作
成し、イベント生成部に渡す（ステップＳ２０５）。一
定時間、障害の情報集計収集処理を中断しスリープした
（ステップＳ２０６）のち、再び、障害情報集計の処理
ループの先頭に戻る。

【００３２】（３）第３の実施例 図９は、本発明の第３の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。図９において、被管理ノー
ド内に設けられる管理処理装置３００は、アプリケーシ
ョンＩ／Ｆ（インタフェース）１１０と、管理操作処理
部１２０と、ポーリング間隔格納メモリ１３０と、タイ
マ１４０と、障害情報集計部２１０と、イベント生成部
２２０と、代替管理ノード検索部２３０と、通信プロト
コル処理部７１０と、管理要求解析部７３０と、通知／
応答処理部７４０と、管理情報格納メモリ７６０と、層
管理部７７０とを備えている。なお、以上の構成要素の
うち、図１３に示した従来の管理処理装置と同様の構成
要素、図１に示した第１の実施例の管理処理装置と同様
の構成要素、および、図５に示した第２の実施例の管理
処理装置と同様の構成要素には、同一の参照番号を付与
し、その詳細な説明を省略する。

【００３３】図１１は、現在の管理ノードの代わりとな
る代替管理ノードのアドレスを優先順位を付与して格納
した代替管理ノード・アドレステーブルの一例を示す図
である。

【００３４】次に、第３の実施例の管理処理装置３００
の動作を第２の実施例と異なる構成要素に関する説明を
中心にして行う。図１０は、代替管理ノード検索部２３
０の動作を示す処理フローである。

【００３５】まず、代替管理ノード検索部は、初期状態
として、イベント生成部からの代替管理ノード検索要求
待ちの状態にある（ステップＳ３０１）。ここで、イベ
ント生成部２２０から代替管理ノードの検索要求がなけ
れば初期状態にに戻り、検索要求があれば次のステップ
Ｓ３０３に進む（ステップＳ３０２）。代替管理ノード
検索部２３０は、管理情報格納メモリ７６０から図１１
に示すような代替管理ノード・アドレステーブルの情報
のうち最も優先順位の高い代替ノードアドレス情報を獲
得する（ステップＳ３０３）。このとき、読みだしたア
ドレス情報を優先順位を最下位にして管理情報格納メモ
リ７６０に設定する（ステップＳ３０４）。次に、イベ
ント生成部２２０に、読みだした代替管理ノードアドレ
ス情報を渡す（ステップＳ３０５）。なお、代替管理ノ
ード・アドレステーブルの情報は予め管理ノードから管
理操作によって設定されたものを使用する。

【００３６】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能
を有する専用のハード回路を用いて実現する事が出来
る。

【００３７】

【発明の効果】請求項１の本発明によれば、一連の管理
ノードからの管理操作メッセージについて、管理操作処
理手段がそれらの受信時間をポーリング間隔格納手段に
格納されている前回値と比較して、履歴データから推定
したポーリング間隔値をタイマ手段に与え、タイマ手段
はこれを受けて所定の時間を経過したときに、イベント
生成手段よってポーリング間隔値を経過したという内容
のメッセージをいち早く生成し、管理操作処理手段と通
知／応答処理手段を介して、イベントとして管理ノード
に送る又は被管理ノード内のアプリケーションに伝える
ようにしているので、管理ノードと被管理ノード間が何
らかの障害によって通信が行えなくなった場合に被管理
ノード自らが管理ノードからの定期的なポーリングによ
る管理操作の不到達を迅速に検出し、障害予測の警報メ
ッセージを管理ノード又はアプリケーションに伝えるこ
とができる。

【００３８】請求項２の本発明によれば、管理情報格納
手段から定期的に障害頻度情報を集計する障害情報集計
手段を付加することによって、管理ノードからのポーリ
ング不到達の検出に加えて、被管理ノード内の機器で生
じる障害の頻度を重要度や時間帯によって集計し、時間
軸に沿った障害の分布や重要度による障害の分布を新た
な指標となるイベントを作成することによって、重大な
障害発生を事前に予測するための情報を管理ノードまた
はアプリケーションに提供することができる。

【００３９】請求項３の本発明によれば、ネットワーク
管理装置の代替機のアドレスを検索する代替管理ノード
検索手段を付加することによって、イベント生成手段が
他の管理ノードや特別のアプリケーションに対して、生
成したイベントを送るようにしているので、通信経路の
障害によって被管理ノードで作成したイベントが管理ノ
ードに届かないという状況を回避することが容易にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。

【図２】図１のポーリング間隔格納メモリ１３０に格納
されるポーリング情報テーブルの一例を示す図である。

【図３】図１のイベント生成部１５０によって生成され
るイベントメッセージのパラメタである。

【図４】図１の管理操作処理部１２０の動作を示すフロ
ーチャートである。

【図５】本発明の第２の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。

【図６】図５の障害情報集計部２１０で管理される障害
情報集計テーブルの一例を示す図である。

【図７】障害情報集計部２２０から与えられ、イベント
生成部１５０によって生成される障害集計イベントメッ
セージのパラメタである。

【図８】図５の障害情報集計部２１０の動作を示すフロ
ーチャートである。

【図９】本発明の第３の実施例に係る管理処理装置の構
成を示すブロック図である。

【図１０】図９の代替管理ノード検索部２３０の動作を
示すフローチャートである。

【図１１】管理情報格納メモリ７６０に格納されている
代替管理ノードアドレスを優先順位を付けて格納したテ
ーブルの一例を示す図である。

【図１２】従来のネットワーク管理システムの構成の一
例を示すブロック図である。

【図１３】従来の被管理ノード内に設けられる管理処理
装置の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１００〜３００…管理処理装置 １１０…アプリケーションＩ／Ｆ １２０…管理操作処理部 １３０…ポーリング間隔格納メモリ １４０…タイマ １５０、２２０…イベント生成部 ２１０…障害情報集計部 ２３０…代替管理ノード検索部 ５００…管理ノード ５１０…アプリケーション格納実行部 ５２０…管理情報格納部 ５３０…通信プロトコル処理部 ６００…被管理ノード ６１０…アプリケーション格納実行部 ７１０…管理プロトコル処理部 ７３０…管理要求解析部 ７４０…通知／応答処理部 ７６０…管理情報格納メモリ ７７０…層管理部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川越 義広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワーク管理装置によって管理される
   通信機器内に設けられる管理処理装置であって、 前記通信機器に関する種々のネットワーク管理情報を収
   集する層管理手段と、 前記層管理手段によって収集されたネットワーク管理情
   報を格納する管理情報格納手段と、 前記ネットワーク管理装置との間で管理操作メッセージ
   の送受信を行う通信プロトコル処理手段と、 前記通信プロトコル処理手段で受信された前記ネットワ
   ーク管理装置からの管理操作メッセージを解析する管理
   要求解析手段と、 前記管理要求解析手段の解析結果に基づき、該当する管
   理操作を実行する管理操作処理手段と、 前記管理操作処理手段が前記管理要求解析手段から管理
   操作の実行を依頼された時間間隔を格納するポーリング
   間隔格納手段と、 前記管理操作処理手段によって推定されたポーリング間
   隔が設定され、所定時間になると警報トリガメッセージ
   を発生するタイマ手段と、 前記タイマ手段からの警報トリガメッセージに基づいて
   イベントを生成するイベント生成手段と、 前記管理操作処理手段および前記イベント生成手段の処
   理結果を返送する通知／応答処理手段とを備えたことを
   特徴とする管理処理装置。
2. 【請求項２】管理情報格納手段から定期的に障害頻度情
   報を集計する障害情報集計手段をさらに備え、前記イベ
   ント生成手段は前記障害情報集計手段からの警報メッセ
   ージに基づいてイベントを生成する請求項１に記載の管
   理処理装置。
3. 【請求項３】ネットワーク管理装置の代替機のアドレス
   を検索する代替管理ノード検索手段をさらに備え、前記
   イベント生成手段はイベントの生成を要求されたとき
   に、前記代替管理ノード検索手段によって得られたアド
   レスをあて先として設定する請求項１または２に記載の
   管理処理装置。