JPH081653A - アンカー取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物のコンクリート製のスラブや天井などに
内装材や機器を取り付けるために使用されるアンカーの
取付装置の提供。 【構成】 このアンカー取付装置は、ドリル装置２と、
アンカー打込装置３と、それら装置をその駆動軸線方向
にそれぞれスライド自在に装着した共通の移動架台４
と、穿孔されたアンカー取付孔の軸線にアンカー打込装
置３の駆動軸線を一致させるように移動架台４を移動す
る移動手段５と、穿孔位置においてドリル装置２または
アンカー打込装置３を駆動軸線方向へ押圧する共通の押
圧手段６を備えている。 【効果】 構造が簡単でコンパクト且つ軽量な装置とす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンクリート製のスラブ
や天井などに、部材や器具を取り付けるためのアンカー
を打ち込む装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から建物などにおけるコンクリート
製のスラブや天井には、内装材や照明器具を取り付ける
ためのアンカーを打ち込むことが多い。一般に使用され
ているアンカーは、その周壁先端から軸線方向に複数の
スリットを設けた金属製の筒体と、その筒体の先端に突
出させて装着したテーパ状の楔体を有している。このよ
うなアンカーをスラブ等の被穿孔体に打ち込むには、予
め先端にドリルを取り付けたドリル装置で取付孔を穿孔
し、次いでその取付孔の中に楔体を先にして筒体を挿入
した後、振動打撃を伝える打込軸を先端に取り付けたア
ンカー打込装置でその筒体の底部を振動打撃すると、楔
体が取付孔の底面からの押圧力で筒体内に押し込まれ、
筒体の周壁が拡開してアンカーが取付孔内にしっかり固
定される。コンクリート製の被穿孔体に取付孔を穿孔し
てそこへアンカーを効率良く打ち込むため、従来から種
々のアンカー打込装置が提案されている。従来知られて
いる装置としては、昇降装置により昇降されるフレーム
に、ドリル装置とアンカー打込装置をそれぞれ軸線方向
へスライド自在に装着したものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置はア
ンカーを効率的に取り付けることはできるが、構成が複
雑であるため重量および外形が大きくなり、操作が容易
でないという問題があった。そこで本発明はそのような
問題を解決したアンカー取付装置を提供するものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明のアンカ
ー取付装置は、アンカー取付孔を穿孔するドリル装置
と、それによって穿孔された取付孔へ振動打撃によりア
ンカーを打込むアンカー打込装置と、それらドリル装置
とアンカー打込装置をその駆動軸線方向にそれぞれスラ
イド自在に装着した共通の移動架台とを備えている。そ
してこの装置にはさらに、ドリル装置で穿孔されたアン
カー取付孔の軸線にアンカー打込装置の駆動軸線が一致
するように移動架台を移動させる移動手段と、穿孔位置
においてドリル装置およびアンカー打込装置のいずれか
一方づつを駆動軸線方向へ順次駆動押圧するための共通
の押圧手段を備えていることを特徴とするものである。

【０００５】上記装置の好ましい実施態様においては、
移動架台、移動手段および押圧手段が剛性のあるフレー
ムに取り付けられる。そしてフレームをドリル装置とア
ンカー打込装置の軸線方向に往復駆動するフレーム圧接
手段と、フレームの先端部が被穿孔体に圧接したことを
検出する圧接検知手段と、圧接検知手段からのフレーム
への圧接検出信号により少なくともドリル装置とアンカ
ー打込装置の駆動を停止する制御装置が設けられる。上
記装置のさらに好ましい実施態様においては、ドリル装
置とアンカー打込装置がそれぞれガイド棒を突設した基
板に取り付けられる。さらに移動架台がスライド板とそ
れを移動自在に支持する支持部材を有し、移動手段が往
復駆動手段とその出力軸の往復運動を回転運動に変換す
るリンク手段を有する。そしてそれぞれの基板のガイド
棒がスライド板に設けた複数の貫通孔に挿通することに
より装着され、リンク手段の回転運動によりスライド板
が直線移動するようになされている。

【０００６】

【作用】上記のように本発明のアンカー取付装置は、共
通の移動架台にドリル装置とアンカー打込装置を駆動軸
線方向にそれぞれスライド自在に装着し、ドリル装置で
穿孔されたアンカー取付孔の軸線にアンカー打込装置の
駆動軸線が一致するように移動架台を移動させる移動手
段と、穿孔位置においてドリル装置またはアンカー打込
装置を駆動軸線方向へ一方のみを順次押圧するための共
通の押圧手段を備えている。従って、単一の移動架台、
単一の移動手段および単一の押圧手段により、ドリル装
置とアンカー打込装置のそれぞれの駆動軸線をアンカー
取付孔の軸線へ一致させる動作と、ドリル装置とアンカ
ー打込装置のそれぞれの駆動軸線方向への駆動押圧動作
を行うように構成されている。そのため構成が簡単であ
り、コンパクトで軽量な装置とすることができる。

【０００７】

【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図１は本発明のアンカー取付装置を正面から見た部分断
面図、図２は図１の左側面から見た部分断面図、図３は
図１の主要部分を拡大した断面図である。これらの図に
おいて、アンカー取付装置１は、アンカー取付孔を穿孔
するドリル装置２と、それによって穿孔された取付孔へ
振動打撃によりアンカーを打込むアンカー打込装置３
と、それらドリル装置２とアンカー打込装置３をその駆
動軸線方向にそれぞれスライド自在に装着した共通の移
動架台４とを備えている。さらにこの装置には、ドリル
装置２で穿孔されたアンカー取付孔の軸線にアンカー打
込装置３の駆動軸線が一致するように移動架台４を移動
させる移動手段５と、穿孔位置においてドリル装置２ま
たはアンカー打込装置３を駆動軸線方向へ順次駆動押圧
するための共通の押圧手段６を備えている。

【０００８】上記移動架台４、移動手段５および押圧手
段６はフレーム７に取り付けられている。そしてフレー
ム７はドリル装置２とアンカー打込装置３の軸線方向に
往復駆動するフレーム圧接手段８に連結手段９により着
脱自在に連結されている。さらに、フレーム７の先端部
にはコンクリートスラブのような被穿孔体にそれが圧接
したことを検出する複数（図示の例では４個）の圧接検
知手段１０が所望により設けられ、それら圧接検知手段
１０は図示しない配線ケーブルにより制御装置１１に接
続されている。そして例えば圧接検知手段１０による接
触検知信号がないときに、少なくともドリル装置２とア
ンカー打込装置３の駆動を停止するインターロックが制
御装置１１内に設けられる。また制御装置１１は電気ケ
ーブル１２によりハンディー型の操作盤１３と接続され
ている。

【０００９】図３から明らかなように、ドリル装置２は
モータ等の駆動手段が収容されている本体２０と、ドリ
ル２１を着脱自在に接続するチャック２２を有し、本体
２０と制御装置１１は図示しない電気ケーブルにより接
続されている。ドリル２１は穿孔の際に発生する切削屑
を集塵できる集塵型のものが使用され、内部に設けられ
た集塵路の両端は先端部付近およびドリル２１の軸に対
して回転自在に支持されている排出部２１ａにそれぞれ
開口されている。そして排出部２１ａの開口部は一点鎖
線で示す配管２３により本体２０に設けた排出ブロワ室
２４の吸入側に接続されている。なお排出ブロワ室２４
の排出側にはバックフイルタのような集塵容器２５が着
脱自在に取り付けられている。

【００１０】アンカー打込装置３はモータ等の駆動手段
とその出力軸の回転を軸線方向の振動運動に変換するカ
ム手段等が収容されている本体３０と、振動棒３１を着
脱自在に接続するチャック３２を有し、本体３０と制御
装置１１は図示しない電気ケーブルにより接続されてい
る。図４はアンカー打込装置３と移動架台４の装着関係
を説明する分解斜視図である。なおこの図４にはドリル
装置２が省略されているが同様な方法で装着するように
なっている。アンカー打込装置３は断面がコ字型とされ
た支持部材３３を介して基板３４の表面に載置され、取
付部材３５によりボルトで基板３４に固定されている。
この基板３４の裏面から４本のガイド棒３６が突設され
ている。

【００１１】一方図４に示すように、移動架台４はスラ
イド板４０とそれを移動自在に支持する支持部材４１を
有している。スライド板４０には前記４本のガイド棒３
６（および図３に示すように、ドリル装置２がその支持
部材２６を介して取付部材２７によりボルトで固定され
た基板２８の４本のガイド棒２９）が挿通される８個の
貫通孔４２が設けられている。貫通孔４２に挿通される
前記各ガイド棒は、それぞれの貫通孔４２の下面から垂
直に突設されているガイド筒４３により安定にガイドさ
れる。支持部材４１は断面をコ字型とされた細長い一対
の支持溝体４４により構成され、それぞれの支持溝体４
４はフレーム７に固定されている。そしてスライド板４
０の移動方向に直交する両端に軸支された複数のローラ
４５が支持溝体４４内にそれぞれ装着されている。さら
にスライド板４０の中央部には、後述する押圧手段６に
おける往復駆動手段の出力軸が通過する長孔４６が設け
られる。

【００１２】図４において、支持架台４を移動するため
の移動手段５は、空気圧または油圧シリンダのような往
復駆動手段５０と、その出力軸５１の往復運動を角運動
に変換するＬ字状のリンク手段５２を有している。そし
てリンク手段５２は一端が出力軸５１に回転自在に連結
され、他端が前記スライド板４０の下面に設けられた掛
合部材４７に掛合されている。従って出力軸５１の矢印
のような上下方向の往復運動は、リンク手段５２を経て
矢印のような水平な直線運動に変換され、移動架台４の
スライド板４０が直線移動するようになっている。スラ
イド板４０が直線移動する距離は、ドリル装置２とアン
カー打込装置３のそれぞれの駆動軸線の間隔と同一とさ
れ、それによって移動架台４はドリル装置２で穿孔され
たアンカー取付孔の軸線にアンカー打込装置３の駆動軸
線が自動的に一致するように移動する。

【００１３】図３または図４に示すように、穿孔位置に
おいてドリル装置２またはアンカー打込装置３を駆動軸
線方向へ駆動押圧するために設けられる共通の押圧手段
６は、空気圧または油圧シリンダのような往復駆動手段
６０と、その出力軸６１の先端に設けられた押圧板６２
を有している。この往復駆動手段６０はその駆動軸線が
フレーム７の中央部に位置するように該フレーム７に取
付られており、前記移動手段５における往復駆動手段５
０の出力軸５１を縮退位置にしたときに、ドリル装置２
の駆動軸線に往復駆動手段６０の出力軸６１が一致する
ような位置関係とされている。また前記出力軸５１を伸
長位置にしたときに、アンカー打込装置３の駆動軸線に
往復駆動手段６０の出力軸６１が一致される。

【００１４】往復駆動手段６０の出力軸６１が伸長する
と、その先端に設けられた押圧板６２がスライド板４０
の長孔４６を通して、その上方に移動されたドリル装置
２の基板２８またはアンカー打込装置３の基板３４のい
ずれか一方のみを駆動押圧する。基板２８または３４は
それによってスライド板４０から離れる方向、すなわち
被穿孔体の方向に向かって移動する。その際ドリル装置
２の基板２８またはアンカー打込装置３の基板３４は、
ガイド棒２９または３６とガイド筒４３により安定にガ
イドされる。

【００１５】次に図１または図２において、フレーム圧
接手段８は複数のキャスタ８１を有する移動基板８０、
移動基板８０上に立設された油圧シリンダからなる往復
駆動手段８２、往復駆動手段８２の出力軸８３を伸長さ
せる油圧ポンプ８４、油圧ポンプ８４を加圧する加圧レ
バー８５、往復駆動手段８２に取り付けられた移動用の
ハンドル８６、および伸長された出力軸８３を縮退させ
る縮退ハンドル８７を有している。この縮退ハンドル８
７の下端には、油圧ポンプ８４の出力側に設けられた逆
止弁のバイパス回路に挿入されたバイパス弁（図示せ
ず）が連結されており、縮退ハンドル８７をその軸を中
心に回転することによりそのバイパス弁が開閉される。
そしてバイパス弁を開けることにより往復駆動手段８２
の出力軸８３を伸長させていた油圧が油圧ポンプ内の油
タンクへ戻り、それによって出力軸８３が縮退するよう
になっている。なお８１ａは移動基板８０の移動を阻止
して安定にその姿勢を維持させるための支持部材で、移
動基板８０にネジ結合されてその高さを調整できるよう
になっている。

【００１６】さらに移動基板８０上には前記往復駆動手
段５０および６０の駆動用の圧縮空気を発生させるコン
プレッサ８８が設けられている。そして図示しない配管
によりコンプレッサ８８と往復駆動手段５０および６０
が接続され、その配管途中に設けられた図示しない制御
弁が制御装置１１からの制御信号により駆動されて、そ
れら往復駆動手段５０および６０が駆動制御される。図
１〜図２において、連結手段９は前記往復駆動手段８２
の出力軸８３の先端に結合された受体９０を有してい
る。該受体９０は底板と低い周壁を有し上方が開放され
た断面矩形の形状とされ、その周壁の４辺にそれぞれ掛
止具９１がヒンジ機構により取り付けられている。そし
て受体９０に装着されるフレーム７の下部周囲が掛止具
９１のバネ作用により着脱自在に掛け止められる。

【００１７】次に上記装置の作用について説明すると、
先ずドリル装置２の駆動軸線が被穿孔体の取付孔の軸線
に一致するようにアンカー取付装置１を移動する。その
際図１または図３に示すように、移動手段５における往
復駆動手段５０の出力軸５１退縮させ、リンク手段５２
を１点鎖線の位置にしておく。またアンカー打込装置３
の先端には予めアンカーを装着しておく。次に加圧レバ
ー８５を操作し、圧接検知手段１０が被穿孔体表面に接
触するまでフレーム圧接手段８の出力軸８３を伸長させ
る。圧接検知手段１０からの接触検知信号によりドリル
装置２とアンカー打込装置３のインターロックが解除さ
れ、それらは駆動可能状態になる。次に操作盤１３を操
作してドリル装置２を駆動すると共に、押圧手段６によ
りドリル装置２を押圧して前進させ、所定の取付孔を穿
孔する。その際に発生する切削屑はドリル２１から配管
２３を経て排出ブロワ室２４の吸入側に吸入され、排出
側から排出されて集塵容器２５内に収容される。

【００１８】取付孔の穿孔がなされたら、次に押圧手段
６によるドリル装置２の押圧を解除した後、図１または
図３に示すように、移動手段５における往復駆動手段５
０の出力軸５１を伸長させてリンク手段５２を実線の位
置にし、移動架台４を移動してアンカー打込装置３の駆
動軸線を前記のように穿孔した取付孔の軸線に一致させ
る。次にその取付孔内にアンカーを差し込み、押圧手段
６によりアンカー打込装置３を押圧して前進させ、アン
カーを振動打撃により打ち込む。次いで押圧手段６によ
るアンカー打込装置３の押圧を解除することにより、ア
ンカーの取付操作が完了する。次にこのような操作を所
定数の取付孔について順次繰り返す。

【００１９】

【発明の効果】本発明は以上のように、共通の移動架台
にドリル装置とアンカー打込装置を駆動軸線方向にそれ
ぞれスライド自在に装着し、ドリル装置で穿孔されたア
ンカー取付孔の軸線にアンカー打込装置の駆動軸線が一
致するように移動架台を移動させる移動手段と、穿孔位
置においてドリル装置またはアンカー打込装置のいずれ
か一方を駆動軸線方向へ順次駆動押圧するための共通の
押圧手段を備えているので、単一の移動架台、単一の移
動手段および単一の押圧手段により、ドリル装置とアン
カー打込装置のそれぞれの駆動軸線をアンカー取付孔の
軸線へ一致させる動作と、ドリル装置とアンカー打込装
置のそれぞれの駆動軸線方向への押圧動作が行えるよう
に構成されている。そのため構成が簡単であり、コンパ
クトで軽量な装置とすることができる。

【００２０】また、上記移動架台、移動手段および押圧
手段をフレームに取り付け、そのフレームをドリル装置
とアンカー打込装置の軸線方向に往復駆動するフレーム
圧接手段、フレームの先端部が被穿孔体に圧接したこと
を検出する圧接検知手段、および圧接検知手段からのフ
レームの圧接検出信号により少なくともドリル装置とア
ンカー打込装置の駆動を停止する制御装置を設けること
により、安全に且つ安定したアンカーの取付操作をする
ことができる。

【００２１】また上記の構成において、ドリル装置とア
ンカー打込装置をそれぞれガイド棒を垂直に設けた基板
に取り付け、移動架台としてスライド板とそれを移動自
在に支持する支持部材を有するものを使用し、さらに移
動手段として往復駆動手段とその出力軸の往復運動を回
転運動に変換するリンク手段を有しているものを使用
し、そしてそれぞれの基板のガイド棒をスライド板に設
けた複数の貫通孔に挿通して装着し、リンク手段の回転
運動によりスライド板をドリル装置とアンカー打込装置
の駆動軸の間隔だけ直線移動させることにより、高精度
のドリル装置で穿孔された取付孔の軸線にアンカー打込
装置の駆動軸線を簡単な構造で一致させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のアンカー取付装置を正面から見た部分
断面図。

【図２】図１を左側面から見た部分断面図。

【図３】図１の主要部分を拡大した断面図。

【図４】図１におけるアンカー打込装置３と移動架台４
の装着関係を説明する分解斜視図。

【符号の説明】

１ アンカー取付装置 ２ ドリル装置 ３ アンカー打込装置 ４ 移動架台 ５ 移動手段 ６ 押圧手段 ７ フレーム ８ フレーム圧接手段 ９ 連結手段 １０ 圧接検知手段 １１ 制御装置 １２ 電気ケーブル １３ 操作盤 ２０ 本体 ２１ ドリル ２１ａ 排出部 ２２ チャック ２３ 配管 ２４ 排出ブロワ室 ２５ 集塵容器 ２６ 支持部材 ２７ 取付部材 ２８ 基板 ２９ ガイド棒 ３０ 本体 ３１ 振動棒 ３２ チャック ３３ 支持部材 ３４ 基板 ３５ 取付部材 ３６ ガイド棒 ４０ スライド板 ４１ 支持部材 ４２ 貫通孔 ４３ ガイド筒 ４４ 支持溝体 ４５ ローラ ４６ 長孔 ４７ 掛合部材 ５０ 往復駆動手段 ５１ 出力軸 ５２ リンク手段 ６０ 往復駆動手段 ６１ 出力軸 ６２ 押圧板 ８０ 移動基板 ８１ キャスタ ８１ａ 支持部材 ８２ 往復駆動手段 ８３ 出力軸 ８４ 油圧ポンプ ８５ 加圧レバー ８６ ハンドル ８７ 縮退ハンドル ８８ コンプレッサ ９０ 受体 ９１ 掛止具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンカー取付孔を穿孔するドリル装置２
   と、前記取付孔へ振動打撃によりアンカーを打込むアン
   カー打込装置３と、前記ドリル装置２とアンカー打込装
   置３をその駆動軸線方向にそれぞれスライド自在に装着
   した共通の移動架台４と、前記ドリル装置２で穿孔され
   たアンカー取付孔の軸線に前記アンカー打込装置３の駆
   動軸線が一致するように前記移動架台４を移動させる移
   動手段５と、前記穿孔位置において前記ドリル装置２お
   よびアンカー打込装置３を、いずれか一方づつ駆動軸線
   方向へ順次駆動押圧する共通の押圧手段６を備えてなる
   アンカー取付装置。
2. 【請求項２】 アンカー取付孔を穿孔するドリル装置２
   と、前記取付孔へ振動打撃によりアンカーを打込むアン
   カー打込装置３と、前記ドリル装置２とアンカー打込装
   置３をその駆動軸線方向にそれぞれスライド自在に装着
   した共通の移動架台４と、前記ドリル装置２で穿孔され
   たアンカー取付孔の軸線に前記アンカー打込装置３の駆
   動軸線が一致するように前記移動架台４を移動させる移
   動手段５と、前記穿孔位置において前記ドリル装置２ま
   たはアンカー打込装置３を駆動軸線方向へ押圧する共通
   の押圧手段６を備え、 さらに前記移動架台４、移動手段５および押圧手段６を
   取り付けるフレーム７と、該フレーム７を前記軸線方向
   に往復駆動するフレーム圧接手段８と、該フレーム７の
   先端部が被穿孔体に圧接したことを検出する圧接検知手
   段１０と、該圧接検知手段１０からのフレーム７への圧
   接検出信号により少なくとも前記ドリル装置２とアンカ
   ー打込装置３の駆動を停止する制御装置１１を有するア
   ンカー取付装置。
3. 【請求項３】 ドリル装置２とアンカー打込装置３がそ
   れぞれガイド棒２９、３６を垂直に設けた基板２８、３
   ４に取り付けられ、移動架台４が前記それぞれの基板２
   ８、３４のガイド棒２９、３６を挿通する複数の貫通孔
   ４２を設けたスライド板４０とそれを移動自在に支持す
   る支持部材４１とを有し、移動手段５が往復駆動手段５
   ０とその出力軸５１の往復運動を回転運動に変換するリ
   ンク手段５２を有し、該リンク手段５２の回転運動によ
   り前記スライド板４０が直線移動するようになされてい
   る請求項１または２のアンカー取付装置。