JPH08164469A - 加圧式注湯炉 - Google Patents
加圧式注湯炉Info
- Publication number
- JPH08164469A JPH08164469A JP33256694A JP33256694A JPH08164469A JP H08164469 A JPH08164469 A JP H08164469A JP 33256694 A JP33256694 A JP 33256694A JP 33256694 A JP33256694 A JP 33256694A JP H08164469 A JPH08164469 A JP H08164469A
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- JP
- Japan
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- pouring
- molten metal
- furnace
- siphon
- chamber
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 注湯室内に溶湯が残留することを防止する。
【構成】 注湯サイホン33の注湯室32の底部34b
が、その中央から底部34bの長手方向両端に向けて下
りの傾斜してなる構成とする。これにより、出湯作業停
止時においても、注湯室32内の溶湯が出湯されるか、
又はルツボ11のいずれかに流れるため、溶湯が残留す
ることがない。
が、その中央から底部34bの長手方向両端に向けて下
りの傾斜してなる構成とする。これにより、出湯作業停
止時においても、注湯室32内の溶湯が出湯されるか、
又はルツボ11のいずれかに流れるため、溶湯が残留す
ることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱装置付加圧式
注湯炉に関し、特に注湯炉を密閉する加圧注湯用炉蓋に
設けられた注湯サイホンに特徴を有する。
注湯炉に関し、特に注湯炉を密閉する加圧注湯用炉蓋に
設けられた注湯サイホンに特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭58−212857号公報
に加圧式注湯炉の一例が示される。この加圧式注湯炉1
Aは、本願添付の図3に示すように、金属を誘導加熱に
よって溶解し、その溶湯Aを貯湯室201に貯留し、一
方、この貯湯室201に所定の圧力を印加して溶湯Aを
スロート202を介して貯湯チャンバー203に押し上
げて、堰204を越えた溶湯を出湯口205から出湯す
る。
に加圧式注湯炉の一例が示される。この加圧式注湯炉1
Aは、本願添付の図3に示すように、金属を誘導加熱に
よって溶解し、その溶湯Aを貯湯室201に貯留し、一
方、この貯湯室201に所定の圧力を印加して溶湯Aを
スロート202を介して貯湯チャンバー203に押し上
げて、堰204を越えた溶湯を出湯口205から出湯す
る。
【0003】しかしながら、このような加圧注湯炉1A
は、図示するように、溝型誘導炉とされ、起動時及び操
業時には必ず溶湯で溝部を満たしておく必要があって、
全出湯が不可能である。更に、この加圧注湯炉1Aは、
貯湯室201に連通するスロート(注湯サイホン)20
2と受湯口207を有する受湯サイホン208とを一体
に形成しなければならず、築炉に手間がかかる。又、加
熱部がインダクタに集中するので、寿命が短く、従っ
て、貯湯室201と着脱可能に構成してしばしば交換す
る必要がある、といった様々な問題を有している。
は、図示するように、溝型誘導炉とされ、起動時及び操
業時には必ず溶湯で溝部を満たしておく必要があって、
全出湯が不可能である。更に、この加圧注湯炉1Aは、
貯湯室201に連通するスロート(注湯サイホン)20
2と受湯口207を有する受湯サイホン208とを一体
に形成しなければならず、築炉に手間がかかる。又、加
熱部がインダクタに集中するので、寿命が短く、従っ
て、貯湯室201と着脱可能に構成してしばしば交換す
る必要がある、といった様々な問題を有している。
【0004】そこで、上記問題を解決する手段として、
特開平3−66468号公報に記載されるように、無鉄
心ルツボ型誘導炉を備えた加圧式注湯炉が提案されてい
る。この加圧式注湯炉1Bは、本願添付の図2に示すよ
うに、無鉄心ルツボ型誘導炉210を着脱可能に、加圧
注湯用炉蓋211を備えた気密容器212を収納し、こ
の気密容器212に圧力制御装置100の注湯圧力を印
加する注湯圧力管213が接続される。加圧注湯用炉蓋
211には、下端が誘導炉210の下部に、即ちルツボ
210aの底部に開口し、上端に注湯ノズル付きの注湯
室214を接続した注湯サイホン215と、下端がルツ
ボ210a内の底部に開口し、上端に受湯室216を接
続した注湯サイホン217とが貫通している。
特開平3−66468号公報に記載されるように、無鉄
心ルツボ型誘導炉を備えた加圧式注湯炉が提案されてい
る。この加圧式注湯炉1Bは、本願添付の図2に示すよ
うに、無鉄心ルツボ型誘導炉210を着脱可能に、加圧
注湯用炉蓋211を備えた気密容器212を収納し、こ
の気密容器212に圧力制御装置100の注湯圧力を印
加する注湯圧力管213が接続される。加圧注湯用炉蓋
211には、下端が誘導炉210の下部に、即ちルツボ
210aの底部に開口し、上端に注湯ノズル付きの注湯
室214を接続した注湯サイホン215と、下端がルツ
ボ210a内の底部に開口し、上端に受湯室216を接
続した注湯サイホン217とが貫通している。
【0005】この加圧式注湯炉1Bでは、加圧注湯用炉
蓋211の上方に備えた注湯圧力213より気密容器2
12内への圧力を印加することにより、溶湯Aが注湯サ
イホン215を介して注湯室214まで押し上げられ、
そして注湯室214の他端の注湯ノズル218から出湯
される。
蓋211の上方に備えた注湯圧力213より気密容器2
12内への圧力を印加することにより、溶湯Aが注湯サ
イホン215を介して注湯室214まで押し上げられ、
そして注湯室214の他端の注湯ノズル218から出湯
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
注湯炉1Bにおいては、注湯サイホン215の注湯室2
14における底部214aが水平に形成されているた
め、溶湯の流れのキレが悪く、溶湯の出湯作業終了時
に、注湯室214の底部214a上に溶湯が残留するこ
とがあった。この残留溶湯が固形化することにより、注
湯ノズル218が閉室し、出湯作業が再開できないとい
った問題があった。また、固形化した残留溶湯を除去す
る際に、注湯室214を形成する耐火材を大きくする損
傷するという問題があった。
注湯炉1Bにおいては、注湯サイホン215の注湯室2
14における底部214aが水平に形成されているた
め、溶湯の流れのキレが悪く、溶湯の出湯作業終了時
に、注湯室214の底部214a上に溶湯が残留するこ
とがあった。この残留溶湯が固形化することにより、注
湯ノズル218が閉室し、出湯作業が再開できないとい
った問題があった。また、固形化した残留溶湯を除去す
る際に、注湯室214を形成する耐火材を大きくする損
傷するという問題があった。
【0007】従って、本発明の目的は、注湯サイホン内
に溶湯が残留することを防止できる加圧式注湯炉を提供
することである。
に溶湯が残留することを防止できる加圧式注湯炉を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
加圧式注湯炉にて達成される。要約すれば、本発明は、
気密容器内に収容された注湯炉本体と、一方の端部が前
記注湯炉本体内の下部に開口し、他方の端部に注湯ノズ
ルが設けられた逆U字状の注湯サイホンが取付けられ、
且つ注湯圧力を印加する注湯圧力管が接続された加圧注
湯用炉蓋とを有する加圧式注湯炉において、前記注湯サ
イホンの水平部分に形成された注湯室の底部がその中央
から前記底部の長手方向両端に向けて下りの傾斜をして
なることを特徴とする加圧式注湯炉である。
加圧式注湯炉にて達成される。要約すれば、本発明は、
気密容器内に収容された注湯炉本体と、一方の端部が前
記注湯炉本体内の下部に開口し、他方の端部に注湯ノズ
ルが設けられた逆U字状の注湯サイホンが取付けられ、
且つ注湯圧力を印加する注湯圧力管が接続された加圧注
湯用炉蓋とを有する加圧式注湯炉において、前記注湯サ
イホンの水平部分に形成された注湯室の底部がその中央
から前記底部の長手方向両端に向けて下りの傾斜をして
なることを特徴とする加圧式注湯炉である。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る加圧式注湯炉の一実施例
を図面に則して更に詳しく説明する。尚、本実施例にお
ける加圧式注湯炉は無鉄心ルツボ型誘導炉である。
を図面に則して更に詳しく説明する。尚、本実施例にお
ける加圧式注湯炉は無鉄心ルツボ型誘導炉である。
【0010】図1において、注湯炉10は、耐火材から
なるルツボ11、その外周に配置された誘導加熱コイル
12、及び両者を収納する気密容器13から概略構成さ
れ、気密容器13の上部は加圧注湯用炉蓋30により密
閉されている。
なるルツボ11、その外周に配置された誘導加熱コイル
12、及び両者を収納する気密容器13から概略構成さ
れ、気密容器13の上部は加圧注湯用炉蓋30により密
閉されている。
【0011】炉蓋30には圧力管31が設けられてお
り、この圧力管31より、図に示さない注湯圧力制御装
置によって制御された圧力が気密容器13に導入され
る。
り、この圧力管31より、図に示さない注湯圧力制御装
置によって制御された圧力が気密容器13に導入され
る。
【0012】加圧注湯用炉蓋30には下端がルツボ11
の底部に開口し、上端に注湯ノズル34a付きの注湯室
32を接続した注湯サイホン33が設置されている。
の底部に開口し、上端に注湯ノズル34a付きの注湯室
32を接続した注湯サイホン33が設置されている。
【0013】注湯室32は、大略水平に設置された注湯
樋34と開閉自在な蓋35により概略構成され、注湯樋
34の一端には注湯サイホン33を接続し、他端には注
湯ノズル34aが設置されている。
樋34と開閉自在な蓋35により概略構成され、注湯樋
34の一端には注湯サイホン33を接続し、他端には注
湯ノズル34aが設置されている。
【0014】又、注湯室32は、ルツボ11より移送さ
れる溶湯の温度を適温に維持するための加熱装置(図示
せず)を備えていることが好適である。
れる溶湯の温度を適温に維持するための加熱装置(図示
せず)を備えていることが好適である。
【0015】図1を参照すると明らかなように、注湯室
32は、その下部を加圧注湯用炉蓋30から延設された
接続部フランジ39により支持されている。
32は、その下部を加圧注湯用炉蓋30から延設された
接続部フランジ39により支持されている。
【0016】注湯室32内の注湯樋34の底部34b
は、その中央部から長手方向の両端部に向けて下りの傾
斜が形成されている。即ち、図示の如く中央部は長手方
向の両端部よりhだけ高く形成されている。
は、その中央部から長手方向の両端部に向けて下りの傾
斜が形成されている。即ち、図示の如く中央部は長手方
向の両端部よりhだけ高く形成されている。
【0017】注湯室32内の注湯樋34の底部34bを
上記のような構成とすることにより、出湯作業が停止さ
れた際に注湯樋34内を移動しつつある溶湯は、その大
部分が注湯ノズル34aを通って出湯され、残りの部分
が注湯サイホン33を逆流してルツボ11内に戻り、注
湯室32内の注湯樋34の底部34bに残留することは
ない。
上記のような構成とすることにより、出湯作業が停止さ
れた際に注湯樋34内を移動しつつある溶湯は、その大
部分が注湯ノズル34aを通って出湯され、残りの部分
が注湯サイホン33を逆流してルツボ11内に戻り、注
湯室32内の注湯樋34の底部34bに残留することは
ない。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による加圧式注湯炉は、注湯サイホンの水平部分に形成
された注湯室の底部が、その中央から前記底部の長手方
向両端に向けて下りの傾斜をしてなることにより、注湯
室内に溶湯が残留することを防止できる。従って、残留
した溶湯が固形化することによる注湯ノズルの閉塞が防
止され、容易に出湯作業が再開でき、また固形化した残
留溶湯を除去する際に注湯室の損傷を防止することがで
きる。
による加圧式注湯炉は、注湯サイホンの水平部分に形成
された注湯室の底部が、その中央から前記底部の長手方
向両端に向けて下りの傾斜をしてなることにより、注湯
室内に溶湯が残留することを防止できる。従って、残留
した溶湯が固形化することによる注湯ノズルの閉塞が防
止され、容易に出湯作業が再開でき、また固形化した残
留溶湯を除去する際に注湯室の損傷を防止することがで
きる。
【図1】本発明による加圧式注湯炉の一実施例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図2】従来の無鉄心ルツボ型誘導炉の加圧式注湯炉の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図3】従来の溝型誘導炉の加圧式注湯炉の概略断面図
である。
である。
10 注湯炉 11 ルツボ(注湯炉本体) 12 誘導加熱コイル 13 気密容器 30 加圧注湯用炉蓋 31 注湯圧力管 33 注湯サイホン 34a 注湯ノズル 34b 底部
フロントページの続き (72)発明者 金城 秋夫 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 気密容器内に収容された注湯炉本体と、
一方の端部が前記注湯炉本体内の下部に開口し、他方の
端部に注湯ノズルが設けられた逆U字状の注湯サイホン
が取付けられ、且つ注湯圧力を印加する注湯圧力管が接
続された加圧注湯用炉蓋とを有する加圧式注湯炉におい
て、 前記注湯サイホンの水平部分に形成された注湯室の底部
が、その中央から前記底部の長手方向両端に向けて下り
の傾斜をしてなることを特徴とする加圧式注湯炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33256694A JPH08164469A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 加圧式注湯炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33256694A JPH08164469A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 加圧式注湯炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164469A true JPH08164469A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18256363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33256694A Pending JPH08164469A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 加圧式注湯炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164469A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004112992A2 (en) * | 2003-06-24 | 2004-12-29 | Alcan International Limited | Method for casting composite ingot |
US7975752B2 (en) | 2007-02-28 | 2011-07-12 | Novelis Inc. | Co-casting of metals by direct chill casting |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP33256694A patent/JPH08164469A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004112992A2 (en) * | 2003-06-24 | 2004-12-29 | Alcan International Limited | Method for casting composite ingot |
WO2004112992A3 (en) * | 2003-06-24 | 2005-04-14 | Alcan Int Ltd | Method for casting composite ingot |
US7472740B2 (en) | 2003-06-24 | 2009-01-06 | Novelis Inc. | Method for casting composite ingot |
US7975752B2 (en) | 2007-02-28 | 2011-07-12 | Novelis Inc. | Co-casting of metals by direct chill casting |
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