JPH08164123A - 採血装置 - Google Patents
採血装置Info
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- JPH08164123A JPH08164123A JP6333415A JP33341594A JPH08164123A JP H08164123 A JPH08164123 A JP H08164123A JP 6333415 A JP6333415 A JP 6333415A JP 33341594 A JP33341594 A JP 33341594A JP H08164123 A JPH08164123 A JP H08164123A
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鮮明な血管像が得られ、誤穿刺が生じにくい
採血装置を得ること。 【構成】 撮像手段において、第1の観察光学系にて採
血部位からの光のうち、波長400〜500nmの光に
より採血部位の観察像を形成し、第2の観察光学系にて
波長600〜800nmの光により採血部位の観察像を
形成し、これら両観察光学系からの各出力信号を処理回
路にて演算処理して、採血部位の皮膚表面からの反射光
に応じた信号を減算して得られた信号から血管像が得ら
れる。
採血装置を得ること。 【構成】 撮像手段において、第1の観察光学系にて採
血部位からの光のうち、波長400〜500nmの光に
より採血部位の観察像を形成し、第2の観察光学系にて
波長600〜800nmの光により採血部位の観察像を
形成し、これら両観察光学系からの各出力信号を処理回
路にて演算処理して、採血部位の皮膚表面からの反射光
に応じた信号を減算して得られた信号から血管像が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針の穿刺時の痛み及び
血管等の損傷を軽減し得る採血装置に関するものであ
る。
血管等の損傷を軽減し得る採血装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療分野において、臨床検査
や研究分析に人の血液の採取は必要なものである。一般
的な採血方法としては、採血施行者が、被採血者の上腕
部に止血帯を結んで体表面近くの比較的太い静脈を浮き
上がらせ、目視により血管を確認した後に注射針を血管
に穿刺し吸引する。
や研究分析に人の血液の採取は必要なものである。一般
的な採血方法としては、採血施行者が、被採血者の上腕
部に止血帯を結んで体表面近くの比較的太い静脈を浮き
上がらせ、目視により血管を確認した後に注射針を血管
に穿刺し吸引する。
【0003】しかしながら、このような人の手よる採血
方法では、採血施行者の技能が未熟な場合、血管に対す
る正確な穿刺が難しく、穿刺時の痛みや生体組織の損傷
が大きいという問題が生じる。そこで、人の手に頼ら
ず、より迅速で正確な穿刺・採血を目的として、自動採
血が可能な装置が考えられている。具体的には、採血時
の痛みや組織損傷を軽減するため、蚊の吸血機構を模倣
した採血装置に係る研究が行なわれており、試作段階の
ものが作られている。
方法では、採血施行者の技能が未熟な場合、血管に対す
る正確な穿刺が難しく、穿刺時の痛みや生体組織の損傷
が大きいという問題が生じる。そこで、人の手に頼ら
ず、より迅速で正確な穿刺・採血を目的として、自動採
血が可能な装置が考えられている。具体的には、採血時
の痛みや組織損傷を軽減するため、蚊の吸血機構を模倣
した採血装置に係る研究が行なわれており、試作段階の
ものが作られている。
【0004】蚊の口針束は、上唇、一対の大腮、咽頭、
一対の小腮の6つの部分が口針片となって構成されたも
のであり、下唇が口針鞘となってこれを収容している。
口針束の最外側にある小腮の先端部には歯が並んでお
り、この小腮が左右交互に皮膚組織内に打ち込まれて引
っ掛かりがつくられた状態において口針束が皮膚組織を
介しての体表面近くの微細血管内へ穿刺される。血液
は、口腔ポンプと咽頭ポンプとの2連球からなる吸血ポ
ンプによって、下側が開いた長い管状の上唇中を通って
食道まで押し流される。
一対の小腮の6つの部分が口針片となって構成されたも
のであり、下唇が口針鞘となってこれを収容している。
口針束の最外側にある小腮の先端部には歯が並んでお
り、この小腮が左右交互に皮膚組織内に打ち込まれて引
っ掛かりがつくられた状態において口針束が皮膚組織を
介しての体表面近くの微細血管内へ穿刺される。血液
は、口腔ポンプと咽頭ポンプとの2連球からなる吸血ポ
ンプによって、下側が開いた長い管状の上唇中を通って
食道まで押し流される。
【0005】このような蚊の吸引機構を模倣したもの
は、実際は、蚊が吸血を行なう際に対象に痛みを感じさ
せない主な要因である口針束の細さに注目したものであ
る。具体的には、ガラスマイクロピペットの先端を加熱
しながら引き伸ばし、細くしてさらに研磨したものを採
血針とし、これにポリ塩化ビニル製チューブを介して市
販のシリンジに接続して、このシリンジを吸引ポンプと
して用いるものがあった。
は、実際は、蚊が吸血を行なう際に対象に痛みを感じさ
せない主な要因である口針束の細さに注目したものであ
る。具体的には、ガラスマイクロピペットの先端を加熱
しながら引き伸ばし、細くしてさらに研磨したものを採
血針とし、これにポリ塩化ビニル製チューブを介して市
販のシリンジに接続して、このシリンジを吸引ポンプと
して用いるものがあった。
【0006】上記の如き従来の試作機の構成の一例を図
4に示す。これは、採血部位の皮膚表面を照明する照明
装置101と、採血部位を観察するための対物レンズ1
03および撮像素子104からなる観察光学系と、撮像
素子104からの画像情報を表示するモニター手段とし
てのCRT(cathode-ray tube)106とを配置し、さ
らに採血ポンプ109にパイプ108を介して連通され
ている採血用針102を、駆動回路110からの制御に
よって所望の位置に移動させると共に血管への穿刺・抜
針を行なう針位置決め装置107を備えたものである。
4に示す。これは、採血部位の皮膚表面を照明する照明
装置101と、採血部位を観察するための対物レンズ1
03および撮像素子104からなる観察光学系と、撮像
素子104からの画像情報を表示するモニター手段とし
てのCRT(cathode-ray tube)106とを配置し、さ
らに採血ポンプ109にパイプ108を介して連通され
ている採血用針102を、駆動回路110からの制御に
よって所望の位置に移動させると共に血管への穿刺・抜
針を行なう針位置決め装置107を備えたものである。
【0007】上記の如き構成において、採血部位の予め
定められた領域の皮膚表面を照明装置101によって照
明し、撮像手段は照明光学系で照明された採血部位の領
域を観察する位置に配置され、対物レンズ103、撮像
素子104、撮像素子駆動回路105、CRT106に
より皮膚表層部の血管を含む皮膚表面像を観察する。。
定められた領域の皮膚表面を照明装置101によって照
明し、撮像手段は照明光学系で照明された採血部位の領
域を観察する位置に配置され、対物レンズ103、撮像
素子104、撮像素子駆動回路105、CRT106に
より皮膚表層部の血管を含む皮膚表面像を観察する。。
【0008】この時、撮像光学系により撮像領域内にそ
の先端があるように、位置決め装置107を介して採血
用針102の位置を設定しておく。従って、CRT10
6において、血管像と共に採血用針102の先端が同時
に観察される。
の先端があるように、位置決め装置107を介して採血
用針102の位置を設定しておく。従って、CRT10
6において、血管像と共に採血用針102の先端が同時
に観察される。
【0009】CRT106に表示されている血管像か
ら、採血対象の血管を決定し、駆動回路110からの制
御によって位置決め装置107を駆動させることによっ
て、対象血管上に針先端が来るようにCRT106の表
示に基づいて採血用針102を移動させる。血管位置と
針先端との位置が合致したら、さらに位置決め装置を1
07を駆動させて採血用針102をその長手方向に移動
させ、血管への穿刺を行なう。
ら、採血対象の血管を決定し、駆動回路110からの制
御によって位置決め装置107を駆動させることによっ
て、対象血管上に針先端が来るようにCRT106の表
示に基づいて採血用針102を移動させる。血管位置と
針先端との位置が合致したら、さらに位置決め装置を1
07を駆動させて採血用針102をその長手方向に移動
させ、血管への穿刺を行なう。
【0010】採血用針102の先端が血管内に穿刺され
た状態において、採血ポンプ109を駆動し、パイプ1
08を介して採血用針102の内孔を減圧することによ
って血管から血液を吸引し、採血が行なわれる。
た状態において、採血ポンプ109を駆動し、パイプ1
08を介して採血用針102の内孔を減圧することによ
って血管から血液を吸引し、採血が行なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の採血装置で行われている照明方法では、皮膚
表面からの反射が強く、皮膚表面像の影響から皮下の血
管が鮮明に観察できない。このような不鮮明な血管像に
基づいて正確に採血用針を血管に穿刺することは困難で
あり、特に比較的微細な血管を採血対象とする場合には
血管を観察すること自体難しい。従って、従来技術によ
る採血の際には、誤穿刺が多く生体の損傷が大きくなる
という問題が生じる。
如き従来の採血装置で行われている照明方法では、皮膚
表面からの反射が強く、皮膚表面像の影響から皮下の血
管が鮮明に観察できない。このような不鮮明な血管像に
基づいて正確に採血用針を血管に穿刺することは困難で
あり、特に比較的微細な血管を採血対象とする場合には
血管を観察すること自体難しい。従って、従来技術によ
る採血の際には、誤穿刺が多く生体の損傷が大きくなる
という問題が生じる。
【0012】本発明は上記の如き問題点を鑑み、鮮明な
血管像が得られ、誤穿刺が生じにくい採血装置を得るこ
とを目的とする。
血管像が得られ、誤穿刺が生じにくい採血装置を得るこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る採血装置では、採血部
位を含む予め定められた領域を照明する照明光学系およ
び照明された前記領域内の血管を観察する観察光学系を
有する撮像手段と、前記採血部位の血管に穿刺される針
部材および血液保管容器が装着され、この針部材の内孔
を介して前記血管から血液保管容器へ血液を採取する採
血操作機構と、を備えた採血装置であって、前記撮像手
段は、前記採血部位からの光のうち、波長400〜50
0nmの光により採血部位の観察像を形成する第1の観
察光学系と、波長600〜800nmの光により採血部
位の観察像を形成する第2の観察光学系と、これら第1
および第2の観察光学系からの各出力信号を演算処理し
て前記採血部位の皮膚表面からの反射光に応じた信号を
減算する処理回路と、を有するものである。
め、請求項1に記載の発明に係る採血装置では、採血部
位を含む予め定められた領域を照明する照明光学系およ
び照明された前記領域内の血管を観察する観察光学系を
有する撮像手段と、前記採血部位の血管に穿刺される針
部材および血液保管容器が装着され、この針部材の内孔
を介して前記血管から血液保管容器へ血液を採取する採
血操作機構と、を備えた採血装置であって、前記撮像手
段は、前記採血部位からの光のうち、波長400〜50
0nmの光により採血部位の観察像を形成する第1の観
察光学系と、波長600〜800nmの光により採血部
位の観察像を形成する第2の観察光学系と、これら第1
および第2の観察光学系からの各出力信号を演算処理し
て前記採血部位の皮膚表面からの反射光に応じた信号を
減算する処理回路と、を有するものである。
【0014】また、請求項2に記載の発明に係る採血装
置では、請求項1に記載の採血装置において、前記第1
の観察光学系は、第1の撮像素子と、該第1の撮像素子
に波長400〜500nmの光を選択的に受光させる第
1のフィルタ手段を備え、前記第2の観察光学系は、第
2の撮像素子と、該第2の撮像素子に波長600〜80
0nmの光を選択的に受光させる第2のフィルタ手段
と、を備えたものである。
置では、請求項1に記載の採血装置において、前記第1
の観察光学系は、第1の撮像素子と、該第1の撮像素子
に波長400〜500nmの光を選択的に受光させる第
1のフィルタ手段を備え、前記第2の観察光学系は、第
2の撮像素子と、該第2の撮像素子に波長600〜80
0nmの光を選択的に受光させる第2のフィルタ手段
と、を備えたものである。
【0015】また、請求項3に記載の発明に係る採血装
置では、請求項1に記載の採血装置において、前記照明
光学系は、波長400〜500nmの光を射出する第1
の光源と、波長600〜800nmの光を射出する第2
の光源とを備えたものである。
置では、請求項1に記載の採血装置において、前記照明
光学系は、波長400〜500nmの光を射出する第1
の光源と、波長600〜800nmの光を射出する第2
の光源とを備えたものである。
【0016】
【作用】本発明は、撮像手段において、照明光学系によ
って照明された採血部位からの光のうち、第1の観察光
学系にて波長400〜500nmの光により採血部位の
観察像を形成し、第2の観察光学系にて波長600〜8
00nmの光により採血部位の観察像を形成し、処理回
路においてこれら第1および第2の観察光学系からの各
出力信号を演算処理して前記採血部位の皮膚表面からの
反射光に応じた信号を減算するものである。
って照明された採血部位からの光のうち、第1の観察光
学系にて波長400〜500nmの光により採血部位の
観察像を形成し、第2の観察光学系にて波長600〜8
00nmの光により採血部位の観察像を形成し、処理回
路においてこれら第1および第2の観察光学系からの各
出力信号を演算処理して前記採血部位の皮膚表面からの
反射光に応じた信号を減算するものである。
【0017】ここで、図3の(a)に皮膚(一般的白
人)の分光反射率を、血管による反射率の指標として
(b)に血液(酸素結合ヘモグロビンOおよび還元型ヘ
モグロビンR)の分光反射率を示す。これらの図からわ
かるように、皮膚表面での反射は、本発明の第1の観察
光学系において採血部位の観察像を形成する400〜5
00nm波長光では小さく、第2の観察光学系において
採血部位の観察像を形成する600〜800nm波長光
ではやや大きい。これは、被験者の皮膚によって多少反
射率に差はあっても同様の傾向が得られる。一方、血管
での反射は、400〜500nm波長光ではほとんど無
く、600〜800nmの波長光では大きい。
人)の分光反射率を、血管による反射率の指標として
(b)に血液(酸素結合ヘモグロビンOおよび還元型ヘ
モグロビンR)の分光反射率を示す。これらの図からわ
かるように、皮膚表面での反射は、本発明の第1の観察
光学系において採血部位の観察像を形成する400〜5
00nm波長光では小さく、第2の観察光学系において
採血部位の観察像を形成する600〜800nm波長光
ではやや大きい。これは、被験者の皮膚によって多少反
射率に差はあっても同様の傾向が得られる。一方、血管
での反射は、400〜500nm波長光ではほとんど無
く、600〜800nmの波長光では大きい。
【0018】本発明では、このような2つの波長域にお
ける皮膚表面および血管での反射率の違いを利用し、そ
れぞれの波長域の光を用いた第1及び第2の観察光学系
からの信号を演算処理して皮膚表面での反射分に相当す
る信号を減算することによって、血管での反射に相当す
る信号から鮮明な血管像を得ることができる。
ける皮膚表面および血管での反射率の違いを利用し、そ
れぞれの波長域の光を用いた第1及び第2の観察光学系
からの信号を演算処理して皮膚表面での反射分に相当す
る信号を減算することによって、血管での反射に相当す
る信号から鮮明な血管像を得ることができる。
【0019】例えば、皮膚の400〜500nm波長光
の反射率が0.2、600〜800nm波長光の反射率
が0.6、また、血管での400〜500nm波長光の
反射率が0、600〜800nm波長光の反射率が0.
1のとき、第2の観察光学系で観察した像の信号から、
第1の観察光学系で観察した像の信号を適当な係数、こ
こでは3をかけて引くことによって皮膚表面反射を画像
処理で消す場合を示す。
の反射率が0.2、600〜800nm波長光の反射率
が0.6、また、血管での400〜500nm波長光の
反射率が0、600〜800nm波長光の反射率が0.
1のとき、第2の観察光学系で観察した像の信号から、
第1の観察光学系で観察した像の信号を適当な係数、こ
こでは3をかけて引くことによって皮膚表面反射を画像
処理で消す場合を示す。
【0020】即ち、0.6−0.2×3=0とすると皮
膚の反射分を消すことができる。このとき、血管の反射
については、0.1−0×3=0.1となり、血管から
の反射に基づく信号のみが残ることになる。従って、撮
像手段においては、最終的に血管像のみが観察されるこ
ととなる。ここでは第1の観察光学系で観察した像の信
号にかけられる係数を3としたが、本発明ではこれに限
られず、被採血者の2波長光に対する皮膚反射率を考慮
して適宜設定すれば良い。
膚の反射分を消すことができる。このとき、血管の反射
については、0.1−0×3=0.1となり、血管から
の反射に基づく信号のみが残ることになる。従って、撮
像手段においては、最終的に血管像のみが観察されるこ
ととなる。ここでは第1の観察光学系で観察した像の信
号にかけられる係数を3としたが、本発明ではこれに限
られず、被採血者の2波長光に対する皮膚反射率を考慮
して適宜設定すれば良い。
【0021】このように、本発明の撮像手段によれば、
鮮明な血管像が得られ、これに基づいて確実に採血対象
の血管に採血用針を穿刺することができる。従って、採
血時に誤穿刺が生じにくく、生体の余計な損傷が回避で
きる。
鮮明な血管像が得られ、これに基づいて確実に採血対象
の血管に採血用針を穿刺することができる。従って、採
血時に誤穿刺が生じにくく、生体の余計な損傷が回避で
きる。
【0022】なお、本発明において、それぞれ400〜
500nm波長光と600〜800nm波長光とによっ
て採血部位の観察像を形成させるための第1および第2
の観察光学系は、例えば、請求項2に記載したように、
第1の観察光学系の第1の撮像素子に波長400〜50
0nmの光を選択的に受光させる第1のフィルタ手段
を、第2の観察光学系の第2の撮像素子に波長600〜
800nmの光を選択的に受光させる第2のフィルタ手
段をそれぞれ備えることによって構成できる。この場
合、照明光学系に白色光源1つ用いればよく、それぞれ
の観察光学系用に波長域の異なる2つの光源を必要とし
ないので、照明光学系の構成が簡便となる。
500nm波長光と600〜800nm波長光とによっ
て採血部位の観察像を形成させるための第1および第2
の観察光学系は、例えば、請求項2に記載したように、
第1の観察光学系の第1の撮像素子に波長400〜50
0nmの光を選択的に受光させる第1のフィルタ手段
を、第2の観察光学系の第2の撮像素子に波長600〜
800nmの光を選択的に受光させる第2のフィルタ手
段をそれぞれ備えることによって構成できる。この場
合、照明光学系に白色光源1つ用いればよく、それぞれ
の観察光学系用に波長域の異なる2つの光源を必要とし
ないので、照明光学系の構成が簡便となる。
【0023】また、請求項3に記載したように、照明光
学系に、波長400〜500nmの光を射出する第1の
光源と、波長600〜800nmの光を射出する第2の
光源とを備えれば、各波長域の照明光を交互に採血部位
に照明することによって、一つの撮像素子で2つの波長
光による2つの観察像が時間差をもって得られる。した
がって、第1の観察光学系および第2の観察光学系とし
て1つの観察光学系で兼用できるので、構成が簡便とな
る。
学系に、波長400〜500nmの光を射出する第1の
光源と、波長600〜800nmの光を射出する第2の
光源とを備えれば、各波長域の照明光を交互に採血部位
に照明することによって、一つの撮像素子で2つの波長
光による2つの観察像が時間差をもって得られる。した
がって、第1の観察光学系および第2の観察光学系とし
て1つの観察光学系で兼用できるので、構成が簡便とな
る。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもって説明する。 (実施例1)本発明の第1の実施例として、採血部位か
らの光のうち、400〜500nmの光によって採血部
位の観察像を形成する第1の観察光学系と、600〜8
00nmの光によって採血部位の観察像を形成する第2
の観察光学系との2つの観察光学系を備えた採血装置を
図1に示す。また、本実施例では採血用針として外径
0.2mm以下の微細針を用い、血液保管容器内へ血液
を採取するものとする。
らの光のうち、400〜500nmの光によって採血部
位の観察像を形成する第1の観察光学系と、600〜8
00nmの光によって採血部位の観察像を形成する第2
の観察光学系との2つの観察光学系を備えた採血装置を
図1に示す。また、本実施例では採血用針として外径
0.2mm以下の微細針を用い、血液保管容器内へ血液
を採取するものとする。
【0025】本装置は、採血部位の皮膚表面を照明する
照明装置1と、採血部位を観察するための対物レンズ3
と、対物レンズ3を介した採血部位からの光を2つに分
けるビームスプリッタ8、ビームスプリッタ8によって
分割された一方の光を受光する第1の観察光学系および
他方の光を受光する第2の観察光学系と、両観察光学系
からの信号を演算処理する処理回路15と、処理回路1
5からの画像情報を表示するモニター手段としてのCR
T16とを備えている。
照明装置1と、採血部位を観察するための対物レンズ3
と、対物レンズ3を介した採血部位からの光を2つに分
けるビームスプリッタ8、ビームスプリッタ8によって
分割された一方の光を受光する第1の観察光学系および
他方の光を受光する第2の観察光学系と、両観察光学系
からの信号を演算処理する処理回路15と、処理回路1
5からの画像情報を表示するモニター手段としてのCR
T16とを備えている。
【0026】第1の観察光学系は、ビームスプリッタ8
を透過した光を受光する第1の撮像素子4を有し、その
前側に400〜500nmの光を透過させる第1のフィ
ルタ5が配置されたものである。
を透過した光を受光する第1の撮像素子4を有し、その
前側に400〜500nmの光を透過させる第1のフィ
ルタ5が配置されたものである。
【0027】第2の観察光学系は、ビームスプリッタ8
で反射された光を受光する第2の撮像素子6を有し、そ
の前側に600〜800nmの光を透過させる第2のフ
ィルタ7が配置されたものである。
で反射された光を受光する第2の撮像素子6を有し、そ
の前側に600〜800nmの光を透過させる第2のフ
ィルタ7が配置されたものである。
【0028】また、採血操作機構としての採血ポンプ1
1に連通しているパイプ10の先端に血液保管容器(不
図示)を介して採血用針2が交換可能に装着されてお
り、この採血用針2を、制御部12からの制御によって
所望の位置に移動させると共に、血管への穿刺・抜針を
行なう針位置決め装置9を備えたものである。検体毎の
採血時に採血用針2および血液保管容器を新しい滅菌済
のものに交換すれば、検体にコンタミネーションが生じ
ることなく、信頼性の高い検査結果が得られる。
1に連通しているパイプ10の先端に血液保管容器(不
図示)を介して採血用針2が交換可能に装着されてお
り、この採血用針2を、制御部12からの制御によって
所望の位置に移動させると共に、血管への穿刺・抜針を
行なう針位置決め装置9を備えたものである。検体毎の
採血時に採血用針2および血液保管容器を新しい滅菌済
のものに交換すれば、検体にコンタミネーションが生じ
ることなく、信頼性の高い検査結果が得られる。
【0029】このような構成の採血装置による採血操作
を以下に説明する。まず、滅菌済の新しい採血用針2お
よび血液保管容器を針位置決め装置9においてパイプ1
0の先端部(不図示)に装着する。そして、例えば腕部
や手部等の採血部位を、被採血領域の皮膚表面が対物レ
ンズ3の焦点位置にくるように、対物レンズ3下に配置
した状態において観察を開始する。この時、採血用針2
の初期位置はその先端が観察光学系による被撮像領域内
の対物レンズ3の焦点位置を含む面上付近にくるように
針位置決め装置9によって位置決めされている。
を以下に説明する。まず、滅菌済の新しい採血用針2お
よび血液保管容器を針位置決め装置9においてパイプ1
0の先端部(不図示)に装着する。そして、例えば腕部
や手部等の採血部位を、被採血領域の皮膚表面が対物レ
ンズ3の焦点位置にくるように、対物レンズ3下に配置
した状態において観察を開始する。この時、採血用針2
の初期位置はその先端が観察光学系による被撮像領域内
の対物レンズ3の焦点位置を含む面上付近にくるように
針位置決め装置9によって位置決めされている。
【0030】照明装置1からの照明光によって採血部位
の皮膚表面を照明し、皮膚表層部からの光が、対物レン
ズ3を通ってビームスプリッタ8で透過および反射によ
り2分割される。透過光は第1のフィルタ5へ入射し、
400〜500nmの光が透過して第1の撮像素子4の
受光面上に観察光学系の被撮像領域内の皮膚表層部の像
を結像する。この第1の撮像素子4で受光された入力像
は第1の撮像素子駆動回路13で電気信号に変換されて
処理回路15に入力される。
の皮膚表面を照明し、皮膚表層部からの光が、対物レン
ズ3を通ってビームスプリッタ8で透過および反射によ
り2分割される。透過光は第1のフィルタ5へ入射し、
400〜500nmの光が透過して第1の撮像素子4の
受光面上に観察光学系の被撮像領域内の皮膚表層部の像
を結像する。この第1の撮像素子4で受光された入力像
は第1の撮像素子駆動回路13で電気信号に変換されて
処理回路15に入力される。
【0031】また、ビームスプリッタ8で反射された光
は第2のフィルタ7へ入射し、600〜800nmの光
が透過して第2の撮像素子6の受光面上に観察光学系の
被撮像領域内の皮膚表層部の像を結像する。この第2の
撮像素子6で受光された入力像は第2の撮像素子駆動回
路14で電気信号に変換されて処理回路15に入力され
る。
は第2のフィルタ7へ入射し、600〜800nmの光
が透過して第2の撮像素子6の受光面上に観察光学系の
被撮像領域内の皮膚表層部の像を結像する。この第2の
撮像素子6で受光された入力像は第2の撮像素子駆動回
路14で電気信号に変換されて処理回路15に入力され
る。
【0032】処理回路15では、第1の撮像素子4から
の信号と第2の撮像素子6からの信号とを演算処理し、
皮膚表面での反射分に相当する信号を減算し、血管での
反射に相当する信号のみがCRT16に入力され、画像
情報として処理されて採血部位の皮膚表層部の血管像が
表示される。
の信号と第2の撮像素子6からの信号とを演算処理し、
皮膚表面での反射分に相当する信号を減算し、血管での
反射に相当する信号のみがCRT16に入力され、画像
情報として処理されて採血部位の皮膚表層部の血管像が
表示される。
【0033】ここで得られる血管像は、皮膚表面からの
反射光による像の信号が削除されて残った血管からの反
射光による像の信号のみから形成されたものであるの
で、皮膚表面像の影響がなく、鮮明な血管が観察され
る。このとき、演算処理後の血管像を形成するための信
号強度が弱ければ、処理回路15で増強してからCRT
16へ出力すれば良い。
反射光による像の信号が削除されて残った血管からの反
射光による像の信号のみから形成されたものであるの
で、皮膚表面像の影響がなく、鮮明な血管が観察され
る。このとき、演算処理後の血管像を形成するための信
号強度が弱ければ、処理回路15で増強してからCRT
16へ出力すれば良い。
【0034】なお、ここでは血管像と同時に観察光学系
による被撮像領域内にある採血用針2の先端も撮像され
る。従って採血施行者は、CRT16の画像表示におい
て血管像と採血用針2先端の像とを同時に観察でき、鮮
明な血管像から選択した採血対象血管と採血用針2先端
との相対的位置関係を把握することができる。
による被撮像領域内にある採血用針2の先端も撮像され
る。従って採血施行者は、CRT16の画像表示におい
て血管像と採血用針2先端の像とを同時に観察でき、鮮
明な血管像から選択した採血対象血管と採血用針2先端
との相対的位置関係を把握することができる。
【0035】施行者は、得られた採血対象血管と採血用
針2先端との相対的位置情報を制御部12に入力する。
制御部12は入力情報に応じた信号を出力して針位置決
め装置9を駆動制御し、採血対象血管と採血用針2先端
との相対的位置ずれをなくす方向に採血用針2を移動さ
せる。
針2先端との相対的位置情報を制御部12に入力する。
制御部12は入力情報に応じた信号を出力して針位置決
め装置9を駆動制御し、採血対象血管と採血用針2先端
との相対的位置ずれをなくす方向に採血用針2を移動さ
せる。
【0036】採血用針2の先端位置が対象血管位置に合
致させられたら、さらに針位置決め装置9を駆動させ、
採血用針2をその長手方向に移動させて対象血管への穿
刺を行なう。針先端が血管内へ穿刺された状態におい
て、次いで採血ポンプ11を作動させ、パイプ10を介
して血液保管容器内を減圧することにより、血管から採
血用針2の内孔を通って血液保管容器内へ血液が導入さ
れ、採血が行なわれる。
致させられたら、さらに針位置決め装置9を駆動させ、
採血用針2をその長手方向に移動させて対象血管への穿
刺を行なう。針先端が血管内へ穿刺された状態におい
て、次いで採血ポンプ11を作動させ、パイプ10を介
して血液保管容器内を減圧することにより、血管から採
血用針2の内孔を通って血液保管容器内へ血液が導入さ
れ、採血が行なわれる。
【0037】また、予め血液保管容器内に生理食塩水や
抗血液凝固剤であるヘパリンなどの溶液を吸入しておい
て用いる場合は、採血用針2を穿刺後、まず、採血ポン
プ11を作動させて血液保管容器内に加圧して容器内の
溶液を排出した後に、血液保管容器内を減圧して採血を
行なうようにすれば良い。
抗血液凝固剤であるヘパリンなどの溶液を吸入しておい
て用いる場合は、採血用針2を穿刺後、まず、採血ポン
プ11を作動させて血液保管容器内に加圧して容器内の
溶液を排出した後に、血液保管容器内を減圧して採血を
行なうようにすれば良い。
【0038】必要な採血量に達したら採血ポンプ11の
作動を停止し、制御部12を介して針位置決め装置9を
駆動制御して採血用針2を皮膚に対して反対側の長手方
向へ移動させて血管および皮膚表層部から抜針する。以
上の採血操作が終了したら、採血用針2と共に血液保管
容器を取り外し、そのまま検査に供すれば良い。続いて
他の検体の採血を行なう場合、新しい滅菌済の採血用針
および血液保管容器を装着し、同様の操作を行なう。
作動を停止し、制御部12を介して針位置決め装置9を
駆動制御して採血用針2を皮膚に対して反対側の長手方
向へ移動させて血管および皮膚表層部から抜針する。以
上の採血操作が終了したら、採血用針2と共に血液保管
容器を取り外し、そのまま検査に供すれば良い。続いて
他の検体の採血を行なう場合、新しい滅菌済の採血用針
および血液保管容器を装着し、同様の操作を行なう。
【0039】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
として、照明光学系に、2つの光源を備えた採血装置を
図2に示す。本装置は、400〜500nm波長光を発
光する光源を持つ第1の照明装置21と、600〜80
0nm波長光を発光する光源を持つ第2の照明装置22
と、これら2つの波長光がそれぞれ採血部位を照明する
よう導くためのビームスプリッタ30と、対物レンズ4
3、撮像素子44と、撮像素子44から撮像素子駆動回
路55を介して得られる第1の照明装置からの光によっ
て形成される採血部位の観察像の信号と第2の照明装置
からの光によって形成される採血部位の観察像の信号と
を演算処理する処理回路56と、処理回路56からの画
像情報を表示するモニター手段としてのCRT57とを
備えている。
として、照明光学系に、2つの光源を備えた採血装置を
図2に示す。本装置は、400〜500nm波長光を発
光する光源を持つ第1の照明装置21と、600〜80
0nm波長光を発光する光源を持つ第2の照明装置22
と、これら2つの波長光がそれぞれ採血部位を照明する
よう導くためのビームスプリッタ30と、対物レンズ4
3、撮像素子44と、撮像素子44から撮像素子駆動回
路55を介して得られる第1の照明装置からの光によっ
て形成される採血部位の観察像の信号と第2の照明装置
からの光によって形成される採血部位の観察像の信号と
を演算処理する処理回路56と、処理回路56からの画
像情報を表示するモニター手段としてのCRT57とを
備えている。
【0040】第1の照明装置21および第2の照明装置
22は、それぞれ第1の照明駆動回路53および第2の
照明駆動回路54を介して処理回路56から点灯・停止
が制御される。
22は、それぞれ第1の照明駆動回路53および第2の
照明駆動回路54を介して処理回路56から点灯・停止
が制御される。
【0041】また、本実施例も、第1の実施例と同様
に、採血操作機構としての採血ポンプ51に連通してい
るパイプ50の先端に血液保管容器(不図示)を介して
採血用針42が交換可能に装着されており、この採血用
針42を、制御部52からの制御によって所望の位置に
移動させると共に、血管への穿刺・抜針を行なう針位置
決め装置49を備えたものである。
に、採血操作機構としての採血ポンプ51に連通してい
るパイプ50の先端に血液保管容器(不図示)を介して
採血用針42が交換可能に装着されており、この採血用
針42を、制御部52からの制御によって所望の位置に
移動させると共に、血管への穿刺・抜針を行なう針位置
決め装置49を備えたものである。
【0042】以上のような構成の採血装置による採血操
作を以下に説明する。まず、滅菌済の新しい採血用針4
2および血液保管容器を針位置決め装置49においてパ
イプ50の先端部(不図示)に装着する。そして、例え
ば腕部や手部等の採血部位を、被採血領域の皮膚表面が
対物レンズ43の焦点位置にくるように、対物レンズ4
3の下に配置した状態において観察を開始する。この
時、採血用針42の初期位置はその先端が観察光学系に
よる被撮像領域内の対物レンズ43の焦点位置を含む面
上付近にくるように針位置決め装置49によって位置決
めされている。
作を以下に説明する。まず、滅菌済の新しい採血用針4
2および血液保管容器を針位置決め装置49においてパ
イプ50の先端部(不図示)に装着する。そして、例え
ば腕部や手部等の採血部位を、被採血領域の皮膚表面が
対物レンズ43の焦点位置にくるように、対物レンズ4
3の下に配置した状態において観察を開始する。この
時、採血用針42の初期位置はその先端が観察光学系に
よる被撮像領域内の対物レンズ43の焦点位置を含む面
上付近にくるように針位置決め装置49によって位置決
めされている。
【0043】まず、処理回路56からの指令によって第
1の照明駆動回路53は第1の照明装置21を点灯さ
せ、照明光として400〜500nmの波長光を発光さ
せる。第1の照明装置21からの照明光は、ビームスプ
リッタ30で反射されて採血部位の皮膚表面を照明し、
皮膚表層部からの光が、対物レンズ43によって撮像素
子44の受光面上に観察光学系の被撮像領域内の皮膚表
層部の像を結像する。この撮像素子44で受光された入
力像は撮像素子駆動回路55で電気信号に変換されて処
理回路56に入力される。処理回路56はこの画像信号
をメモリーに取り込んでおく。
1の照明駆動回路53は第1の照明装置21を点灯さ
せ、照明光として400〜500nmの波長光を発光さ
せる。第1の照明装置21からの照明光は、ビームスプ
リッタ30で反射されて採血部位の皮膚表面を照明し、
皮膚表層部からの光が、対物レンズ43によって撮像素
子44の受光面上に観察光学系の被撮像領域内の皮膚表
層部の像を結像する。この撮像素子44で受光された入
力像は撮像素子駆動回路55で電気信号に変換されて処
理回路56に入力される。処理回路56はこの画像信号
をメモリーに取り込んでおく。
【0044】次に、処理回路56は、第1の照明駆動回
路53を介して第1の照明装置21を停止させると共
に、第2の照明駆動回路54を介して第2の照明装置2
2を点灯させ、照明光として600〜800nmの波長
光を発光させる。第2の照明装置22からの照明光は、
ビームスプリッタ30で透過されて採血部位の皮膚表面
を照明し、皮膚表層部からの光が、対物レンズ43によ
って撮像素子44の受光面上に観察光学系の被撮像領域
内の皮膚表層部の像を結像する。この撮像素子44で受
光された入力像は撮像素子駆動回路55で電気信号に変
換されて処理回路56に入力される。
路53を介して第1の照明装置21を停止させると共
に、第2の照明駆動回路54を介して第2の照明装置2
2を点灯させ、照明光として600〜800nmの波長
光を発光させる。第2の照明装置22からの照明光は、
ビームスプリッタ30で透過されて採血部位の皮膚表面
を照明し、皮膚表層部からの光が、対物レンズ43によ
って撮像素子44の受光面上に観察光学系の被撮像領域
内の皮膚表層部の像を結像する。この撮像素子44で受
光された入力像は撮像素子駆動回路55で電気信号に変
換されて処理回路56に入力される。
【0045】処理回路56では、メモリーに取り込んで
おいた第1の照明装置21で照明したときに得られた信
号と第2の照明装置22で照明したときに得られた信号
とを演算処理し、皮膚表面での反射分に相当する信号を
減算し、血管での反射に相当する信号のみがCRT57
に入力され、画像情報として処理されて採血部位の皮膚
表層部の血管像が表示される。
おいた第1の照明装置21で照明したときに得られた信
号と第2の照明装置22で照明したときに得られた信号
とを演算処理し、皮膚表面での反射分に相当する信号を
減算し、血管での反射に相当する信号のみがCRT57
に入力され、画像情報として処理されて採血部位の皮膚
表層部の血管像が表示される。
【0046】ここで得られる血管像は、皮膚表面からの
反射光による像の信号が削除されて残った血管からの反
射光による像の信号のみから形成されたものであるの
で、皮膚表面からの反射光の影響がなく、鮮明である。
このとき、演算処理後の血管像を形成するための信号強
度が弱ければ、処理回路56で増強してからCRT57
へ出力すれば良い。
反射光による像の信号が削除されて残った血管からの反
射光による像の信号のみから形成されたものであるの
で、皮膚表面からの反射光の影響がなく、鮮明である。
このとき、演算処理後の血管像を形成するための信号強
度が弱ければ、処理回路56で増強してからCRT57
へ出力すれば良い。
【0047】なお、ここでは血管像と同時に観察光学系
による被撮像領域内にある採血用針42の先端も撮像さ
れる。従って採血施行者は、CRT57の画像表示にお
いて血管像と採血用針42先端の像とを同時に観察で
き、鮮明な血管像から選択した採血対象血管と採血用針
42先端との相対的位置関係を把握することができる。
による被撮像領域内にある採血用針42の先端も撮像さ
れる。従って採血施行者は、CRT57の画像表示にお
いて血管像と採血用針42先端の像とを同時に観察で
き、鮮明な血管像から選択した採血対象血管と採血用針
42先端との相対的位置関係を把握することができる。
【0048】施行者は、得られた採血対象血管と採血用
針42先端との相対的位置情報を制御部52に入力す
る。制御部52は入力情報に応じた信号を出力して針位
置決め装置49を駆動制御し、採血対象血管と採血用針
42先端との相対的位置ずれをなくす方向に採血用針4
2を移動させる。
針42先端との相対的位置情報を制御部52に入力す
る。制御部52は入力情報に応じた信号を出力して針位
置決め装置49を駆動制御し、採血対象血管と採血用針
42先端との相対的位置ずれをなくす方向に採血用針4
2を移動させる。
【0049】採血用針42の先端位置が対象血管位置に
合致させられたら、さらに針位置決め装置49を駆動さ
せ、採血用針42をその長手方向に移動させて対象血管
への穿刺を行なう。針先端が血管内へ穿刺された状態に
おいて、次いで採血ポンプ51を作動させ、パイプ50
を介して血液保管容器内を減圧することにより、血管か
ら採血用針42の内孔を通って血液保管容器内へ血液が
導入され、採血が行なわれる。
合致させられたら、さらに針位置決め装置49を駆動さ
せ、採血用針42をその長手方向に移動させて対象血管
への穿刺を行なう。針先端が血管内へ穿刺された状態に
おいて、次いで採血ポンプ51を作動させ、パイプ50
を介して血液保管容器内を減圧することにより、血管か
ら採血用針42の内孔を通って血液保管容器内へ血液が
導入され、採血が行なわれる。
【0050】必要な採血量に達したら採血ポンプ51の
作動を停止し、制御部52を介して針位置決め装置49
を駆動制御して採血用針42を皮膚に対して反対側の長
手方向へ移動させて血管および皮膚表層部から抜針す
る。以上の採血操作が終了したら、採血用針42と共に
血液保管容器を取り外し、そのまま検査に供すれば良
い。続いて他の検体に採血を行なう場合、新しい滅菌済
の採血用針および血液保管容器を装着し、同様の操作を
行なう。
作動を停止し、制御部52を介して針位置決め装置49
を駆動制御して採血用針42を皮膚に対して反対側の長
手方向へ移動させて血管および皮膚表層部から抜針す
る。以上の採血操作が終了したら、採血用針42と共に
血液保管容器を取り外し、そのまま検査に供すれば良
い。続いて他の検体に採血を行なう場合、新しい滅菌済
の採血用針および血液保管容器を装着し、同様の操作を
行なう。
【0051】また、以上の第1、第2の実施例において
は、採血施行者が採血部位の血管像をCRTの表示によ
って観察し、採血対象血管と採血用針の先端との相対位
置関係を把握する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、処理回路からの電気信号を直接、制御部へ出力し、
ここで自動的に画像情報を処理して、例えば採血用針の
先端位置に最も近い位置にある血管を採血対象血管とし
て認識すると共に採血対象血管位置に対する採血用針の
先端位置のずれ量を計算し、得られた計算結果に応じた
信号を針位置決め装置に出力し、ずれ量をなくす方向に
採血用針を移動させる構成としても良い。
は、採血施行者が採血部位の血管像をCRTの表示によ
って観察し、採血対象血管と採血用針の先端との相対位
置関係を把握する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、処理回路からの電気信号を直接、制御部へ出力し、
ここで自動的に画像情報を処理して、例えば採血用針の
先端位置に最も近い位置にある血管を採血対象血管とし
て認識すると共に採血対象血管位置に対する採血用針の
先端位置のずれ量を計算し、得られた計算結果に応じた
信号を針位置決め装置に出力し、ずれ量をなくす方向に
採血用針を移動させる構成としても良い。
【0052】さらに、採血用針の採血対象血管への穿刺
後の採血ポンプの作動なども制御部によって駆動制御す
る構成としても良い。以上のように、採血対象血管の認
識から位置合わせ、採血ポンプの作動などを制御部によ
って制御する構成とすれば、一連の採血操作をより自動
化でき、設計もコンパクトにできるので採血装置として
の機動性を向上させることができる。
後の採血ポンプの作動なども制御部によって駆動制御す
る構成としても良い。以上のように、採血対象血管の認
識から位置合わせ、採血ポンプの作動などを制御部によ
って制御する構成とすれば、一連の採血操作をより自動
化でき、設計もコンパクトにできるので採血装置として
の機動性を向上させることができる。
【0053】また、上記実施例では、採血操作機構とし
て採血ポンプを用いたが、その他、例えばピストン機構
をなどの血液吸引機構が利用できる。このような積極的
に血液を吸引する機構を用いると採血時間の短縮化が図
れるが、短時間での採血が要求されないのであれば、基
本的に血液保管容器および採血用針の内圧を採血用針が
穿刺された血管内の血圧に対して低く調整し得るもので
あれば採血操作機構として用いることができる。
て採血ポンプを用いたが、その他、例えばピストン機構
をなどの血液吸引機構が利用できる。このような積極的
に血液を吸引する機構を用いると採血時間の短縮化が図
れるが、短時間での採血が要求されないのであれば、基
本的に血液保管容器および採血用針の内圧を採血用針が
穿刺された血管内の血圧に対して低く調整し得るもので
あれば採血操作機構として用いることができる。
【0054】また、本発明は微細針を用いて微細血管を
採血対象血管とする場合に限定されるものではなく、比
較的太目の血管を採血対象とする場合にも有効であるこ
とは言うまでもない。採血対象とする血管のレベルが、
採血量が比較的多く必要な時、即ち比較的太目の血管で
ある場合や、採血量が少なくてすむ微細血管である場合
等に応じてこ観察光学系の光学的精度やと針部材の細さ
など適宜設定すれば良い。
採血対象血管とする場合に限定されるものではなく、比
較的太目の血管を採血対象とする場合にも有効であるこ
とは言うまでもない。採血対象とする血管のレベルが、
採血量が比較的多く必要な時、即ち比較的太目の血管で
ある場合や、採血量が少なくてすむ微細血管である場合
等に応じてこ観察光学系の光学的精度やと針部材の細さ
など適宜設定すれば良い。
【0055】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明によれば、
皮膚表面と血管に対して特徴的な反射率をもつ2つの波
長光で形成される採血部の観察像の信号を処理回路で演
算処理することによって、皮膚表面での反射の影響を取
り除くことができ、採血部位の鮮明な血管像が得られる
ため、該血管像に基づいて採血対象血管の認識が容易か
つ確実に行なえ、採血の際に、誤った場所に採血用針を
穿刺することが少なくなるという効果を有する。従っ
て、採血部位の生体損傷が減少し、被採血者への負担が
少なくなる。特に、比較的少ない採血量で定期的に採血
を繰返す必要のある被採血者に対して有効である。
皮膚表面と血管に対して特徴的な反射率をもつ2つの波
長光で形成される採血部の観察像の信号を処理回路で演
算処理することによって、皮膚表面での反射の影響を取
り除くことができ、採血部位の鮮明な血管像が得られる
ため、該血管像に基づいて採血対象血管の認識が容易か
つ確実に行なえ、採血の際に、誤った場所に採血用針を
穿刺することが少なくなるという効果を有する。従っ
て、採血部位の生体損傷が減少し、被採血者への負担が
少なくなる。特に、比較的少ない採血量で定期的に採血
を繰返す必要のある被採血者に対して有効である。
【0056】なお、前期2つの波長光による観察像を、
それぞれフィルタ手段を備えた2つの観察光学系によっ
て形成する構成とすれば、2種類の光源を備える必要が
ないので、照明光学系の構成が簡便である。
それぞれフィルタ手段を備えた2つの観察光学系によっ
て形成する構成とすれば、2種類の光源を備える必要が
ないので、照明光学系の構成が簡便である。
【0057】また、前期2つの波長光による観察像を、
それぞれの波長光を発光する2つの光源を備えることに
よって形成する構成とすれば、1つの観察光学系を2つ
の波長光用に兼用できるので、観察光学系の構成が簡便
である。
それぞれの波長光を発光する2つの光源を備えることに
よって形成する構成とすれば、1つの観察光学系を2つ
の波長光用に兼用できるので、観察光学系の構成が簡便
である。
【図1】本発明の第1の実施例による採血装置の概略構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の第2の実施例による採血装置の概略構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の作用を説明するための線図で横軸に波
長(nm)、縦軸に反射率(%)を示したものであり、
(a)は一般的白人の皮膚表面での分光反射率、(b)
は血液(O:酸素結合ヘモグロビン、R:還元型ヘモグ
ロビン)の分光反射率を示したものである。
長(nm)、縦軸に反射率(%)を示したものであり、
(a)は一般的白人の皮膚表面での分光反射率、(b)
は血液(O:酸素結合ヘモグロビン、R:還元型ヘモグ
ロビン)の分光反射率を示したものである。
【図4】従来の採血装置の一例を示す概略構成図であ
る。
る。
1:照明装置 4:第1の撮像素子 5:第1のフィルタ 6:第2の撮像素子 7:第2のフィルタ 13:第1の撮像素子駆動回路 14:第2の撮像素子駆動回路 21:第1の照明装置 22:第2の照明装置 44:撮像装置 55:撮像素子駆動回路 53:第1の照明駆動回路 54:第2の照明駆動回路 3,43:対物レンズ 8,30:ビームスプリッタ 15,56:処理回路 16,57:CRT 2,42:採血用針 9,49:針位置決め装置 10,50:パイプ 11,51:採血ポンプ 12,52:制御部
Claims (3)
- 【請求項1】 採血部位を含む予め定められた領域を照
明する照明光学系および照明された前記領域内の血管を
観察する観察光学系を有する撮像手段と、 前記採血部位の血管に穿刺される針部材および血液保管
容器が装着され、この針部材の内孔を介して前記血管か
ら血液保管容器へ血液を採取する採血操作機構と、を備
えた採血装置であって、 前記撮像手段は、前記採血部位からの光のうち、波長4
00〜500nmの光により採血部位の観察像を形成す
る第1の観察光学系と、波長600〜800nmの光に
より採血部位の観察像を形成する第2の観察光学系と、
これら第1および第2の観察光学系からの各出力信号を
演算処理して前記採血部位の皮膚表面からの反射光に応
じた信号を減算する処理回路と、を有することを特徴と
する採血装置。 - 【請求項2】 前記第1の観察光学系は、第1の撮像素
子と、該第1の撮像素子に波長400〜500nmの光
を選択的に受光させる第1のフィルタ手段を備え、 前記第2の観察光学系は、第2の撮像素子と、該第2の
撮像素子に波長600〜800nmの光を選択的に受光
させる第2のフィルタ手段と、を備えたことを特徴とす
る請求項1に記載の撮像装置。 - 【請求項3】 前記照明光学系は、波長400〜500
nmの光を射出する第1の光源と、波長600〜800
nmの光を射出する第2の光源とを備えたことを特徴と
する請求項1に記載の採血装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333415A JPH08164123A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 採血装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6333415A JPH08164123A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 採血装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164123A true JPH08164123A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18265862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6333415A Pending JPH08164123A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 採血装置 |
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