JPH08162285A - 回転対陰極x線管、x線発生装置、およびx線発生装置の組立方法 - Google Patents

回転対陰極x線管、x線発生装置、およびx線発生装置の組立方法

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Publication number
JPH08162285A
JPH08162285A JP18576695A JP18576695A JPH08162285A JP H08162285 A JPH08162285 A JP H08162285A JP 18576695 A JP18576695 A JP 18576695A JP 18576695 A JP18576695 A JP 18576695A JP H08162285 A JPH08162285 A JP H08162285A
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JP
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ray tube
anticathode
ray
rotating anticathode
casing
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Application number
JP18576695A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Nakajima
敏勝 中島
Katsumi Tsukamoto
勝美 塚本
Osamu Hirashima
修 平嶋
Takaaki Takahashi
孝明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
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Publication of JPH08162285A publication Critical patent/JPH08162285A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据付位置に制限のない卓上型の回転対陰極X
線管を得る。 【解決手段】 第1ケーシング12の側面に高電圧ブッ
シング16と対陰極支持体18とを固定し、第2ケーシ
ング14の側面にターボ分子ポンプ20を固定する。第
2ケーシング14の底面を架台の天板26にボルト28
で固定する。第1ケーシング12の三つの側面のそれぞ
れに形成したX線取り出し窓から、ラインフォーカスの
二つのX線ビーム32と、34と、ポイントフォーカス
の一つのX線ビーム36を取り出せる。据付面から回転
中心までの高さが300mmの標準的な縦型ゴニオメー
タと、この卓上型の回転対陰極X線管とを組み合わせる
場合、X線取り出し角を6度とすると、天板26の上面
から回転対陰極24の焦点までの高さを280mmに設
定すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、卓上型の回転対
陰極X線管に関する。
【0002】
【従来の技術】回転対陰極X線管は開放型のX線管であ
り、ケーシングの内部を排気ポンプで排気しながら使用
する。この回転対陰極X線管は、ケーシングの内部にフ
ィラメントと回転対陰極を備え、ケーシングは、X線利
用装置の架台の天板に固定される。従来の回転対陰極X
線管では、X線管のケーシングは天板を貫通するように
固定されている。そして、天板の上方に突き出たケーシ
ング部分に対陰極支持体が固定され、天板の下側に突き
出たケーシング部分に排気ポンプが固定されている。こ
のように配置することにより、排気ポンプを天板の下側
に収納して、排気ポンプがX線利用装置の邪魔にならな
いようにしている。
【0003】回転対陰極の姿勢としては、その回転軸線
を水平に配置する場合と鉛直に配置する場合とがある。
回転軸線を水平に配置した場合は、円筒状の回転対陰極
の周面の上面位置または下面位置に、上方または下方か
ら電子ビームを照射する。これにより、水平面に対して
所定の取り出し角だけ上方または下方に傾斜した方向
に、水平方向に細長い断面を有するラインフォーカスの
X線ビームを取り出すことができる。このX線ビームを
X線ディフラクトメータのX線源として用いる場合に
は、X線ディフラクトメータの焦点円が鉛直面内になる
ようにゴニオメータを配置する。このような配置のゴニ
オメータを縦型ゴニオメータと呼ぶ。一方、回転対陰極
の回転軸線を鉛直に配置した場合は、円筒状の回転対陰
極の周面に電子ビームを横方向から照射すると、鉛直方
向に細長い断面を有するラインフォーカスのX線ビーム
を、水平方向に取り出すことができる。このX線ビーム
をX線ディフラクトメータのX線源として用いる場合に
は、X線ディフラクトメータの焦点円が水平面内になる
ようにゴニオメータを配置する。このような配置のゴニ
オメータを横型ゴニオメータと呼ぶ。
【0004】回転対陰極X線管では、回転対陰極の回転
軸線を水平にしたタイプと、回転軸線を鉛直にしたタイ
プは、それぞれ、別個に製作されるのが普通である。す
なわち、縦型ゴニオメータ用の回転対陰極X線管と、横
型ゴニオメータ用の回転対陰極X線管とが別個に用意さ
れる。これに対して、1台のX線管において、回転対陰
極の回転軸線の配置を水平と鉛直の間で切り換えるよう
にすることも知られている。この切り換え方式では、排
気ポンプを天板の下側に収納したままにして、対陰極支
持体をケーシングに取り付ける位置を変更する。その場
合は、フィラメントの位置も変更する。したがって、ケ
ーシングには、少なくとも、対陰極支持体を取り付ける
ための複数の取付開口を形成しておく必要があり、ケー
シングが大型化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回転対
陰極X線管は、X線管のケーシングまたは排気ポンプ
が、天板に設けた孔は上下に貫通することになり、X線
管の設置位置が天板の孔の位置に限定されてしまう。し
たがって、X線管を天板上で自由に位置変更することが
できない。
【0006】また、対陰極支持体をケーシングへ取り付
ける位置を変更することによって回転対陰極の回転軸線
を水平姿勢と鉛直姿勢の間で切り換えるようにすると、
ケーシングが大型になり、回転対陰極X線管の持ち運び
がますます困難になる。
【0007】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、据付位置に制限のな
い卓上型の回転対陰極X線管を提供することにある。こ
の発明の別の目的は、既存のX線ディフラクトメータの
ゴニオメータに適合できる卓上型の回転対陰極X線管を
提供することにある。この発明のさらに別の目的は、ケ
ーシング自体の姿勢を変更することによって回転対陰極
の回転軸線の姿勢を水平配置と鉛直配置とに切り換える
ことが可能な卓上型の回転対陰極X線管を提供すること
にある。この発明のさらに別の目的は、X線ディフラク
トメータのゴニオメータの広角側の測定限界を広げるこ
とができるような回転対陰極X線管を提供することにあ
る。
【0008】また、この発明は天板における任意の位置
に上記回転対陰極X線管を据え付けることができるとと
もに、その据付け位置を容易に変更することができるX
線発生装置の提供を目的とする。さらにこの発明は、天
板の平面性を確保しながら上記X線発生装置を組み立て
ることができる方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の回転対陰極X
線管は、卓上型にするための各種の工夫をしている。ま
ず、ケーシングの据付面を含む平面の一方の側だけに、
ケーシングと高電圧ブッシングと排気ポンプと対陰極支
持体とを配置している。例えば、回転対陰極X線管をX
線利用装置の架台の天板上に据え付ける場合、ケーシン
グの据付面を天板に固定すれば、この天板の上方に、X
線管の全ての構成要素が配置される。したがって、天板
には、ボルトを固定するためのネジ孔を設けるだけで、
回転対陰極X線管を天板上に据え付けることができ、回
転対陰極X線管の設置場所にほとんど制約がない。ま
た、回転対陰極X線管の移動や持ち運びも容易になる。
【0010】回転対陰極の回転軸線を据付面に平行に配
置した場合、この姿勢は、X線ディフラクトメータの縦
型ゴニオメータと組み合わせるのに適している。この場
合、据付面に近い方から順に、排気ポンプと対陰極支持
体と高電圧ブッシングをケーシングに取り付けることが
でき、据付面とは反対の側の回転対陰極面上に焦点が形
成される。ケーシングは四角柱の形状にでき、排気ポン
プと対陰極支持体と高電圧ブッシングの全てを前記四角
柱の一つの側面だけに取り付けることができる。このよ
うにすると、四角柱の三つの側面にそれぞれX線取り出
し窓を設けることができ、また、ケーシング全体を横に
倒すことにより、回転対陰極の回転軸線を据付面に垂直
に変更することも簡単にできる。
【0011】この卓上型の回転対陰極X線管は、既存の
X線ディフラクトメータのゴニオメータと適合するよう
に、焦点の高さ位置などを工夫している。回転対陰極の
回転軸線を据付面に平行に配置する場合は、縦型ゴニオ
メータに適合するように、据付面から回転対陰極の焦点
までの高さH1を260〜300mmの範囲内にしてい
る。その理由は以下の通りである。標準的な縦型ゴニオ
メータは、ゴニオメータ半径が185mmで、据付面か
ら回転中心までの高さが300mmであるが、X線の取
り出し角を6度にした場合は、上述のH1を280mm
に設定すると、この回転対陰極X線管は、この標準的な
縦型ゴニオメータに適合する。そして、X線取り出し角
が0度〜12度の範囲を考慮すると、これに適するH1
は、300〜260mmとなる。
【0012】据付面からケーシングの最も遠い面までの
距離H3を短くすると、この回転対陰極X線管をX線デ
ィフラクトメータの縦型ゴニオメータと組み合わせたと
きに、ゴニオメータの回折角度の広角側の測定限界を広
くすることができる。好ましくは、上述のH3の値を3
50mm以内とする。また、据付面からケーシングの最
も遠い面に、回転対陰極の回転軸線に平行な二つの傾斜
面を形成して山形にすると、距離H3が同じでも、傾斜
面を形成しない場合と比較して、広角側の測定限界を広
くできる。上述のH3を340mmとして、かつ上述の
傾斜面を形成した場合、上述の標準的な縦型ゴニオメー
タと組み合わせたときに、広角側の測定限界は154度
と広くなる。
【0013】回転対陰極の回転軸線を据付面に垂直に配
置する場合には、横型ゴニオメータと組み合わせるのに
適している。標準的な横型ゴニオメータでは、ゴニオメ
ータの据付面から焦点円までの高さが300mmである
ので、回転対陰極X線管のケーシングの据付面から焦点
までの高さも300mmとする。
【0014】回転対陰極X線管の据付面が水平であると
仮定すると、回転対陰極の回転軸線を水平に配置した場
合、回転対陰極の焦点からケーシングの上面までの距離
を短くすれば、ゴニオメータの広角側の測定限界を広く
とることができる。しかし、対陰極の焦点からケーシン
グの上面までの間には電子銃があり、この電子銃に高電
圧を印加する高電圧ブッシングをケーシングに取り付け
る必要もある。そこで、この高電圧ブッシングの外径寸
法を小さくすれば、回転対陰極の焦点からケーシングの
上面までの距離を短くすることが可能になる。この発明
では、この点を考慮して、高電圧ブッシングの絶縁流体
として絶縁ガスを用い、さらにモールド樹脂で成形した
ケーブルポストの内部に放電抑制回路を埋め込むことに
よって、高電圧ブッシングの小径化を果たしている。
【0015】上記の構成をもって回転対陰極X線管を卓
上型としたことにより、排気ポンプ等の構成要素との干
渉を回避するための孔を天板に設ける必要がなくなり、
ボルトを固定するためのねじ孔を設けるだけで、回転対
陰極X線管を天板上に据え付けることができるようにな
った。そこで、天板における任意の多数位置にねじ孔を
あらかじめ設けておくとともに、該ねじ孔のいずれかを
用いて回転対陰極X線管を天板上の所要位置に締結する
ようにX線発生装置を構築すれば、天板における任意の
位置に回転対陰極X線管を据え付けできるとともに、そ
の据付け位置を容易に変更できるようになり、X線の利
用形態を変更する場合にも柔軟な対応が可能となる。
【0016】ここで、天板を、上面板と下面板の間にハ
ニカム形状のコア部材を配設した構成とし、上記回転対
陰極X線管を固定するための多数のねじ孔は上面板に設
け、下面板を支持部材に固定すれば、ハニカム形状のコ
ア部材が振動を吸収するため、X線を利用した各種測定
の高精度化を実現することができる。またコア部材をハ
ニカム形状とすることにより、高い強度を確保しながら
軽量化を実現でき、組立作業が容易となる。
【0017】また、上面板の下面に各ねじ孔の周縁部か
ら下方に垂下する有底筒状のキャップ部材を取り付けた
構成とすれば、上面板と下面板に挟まれたコア部材の内
部とねじ孔とを隔離することができる。その結果、例え
ばねじ孔からコア部材内に水分等が侵入して同部材を腐
食させるような不都合を回避でき、耐久性が向上する。
【0018】さて、上述のように天板を、上面板と下面
板の間にハニカム形状のコア部材を挟んだ構造とした場
合、この下面板を支持部材にボルトを用いて固定する
際、支持部材に設定した四個所以上の固定個所(三個所
であれば、三点支持となるため平面性は確保される。)
に高さ寸法の誤差があると、そのままでは天板に歪が生
じることになる。そこで、本発明者らは上記X線発生装
置の開発とともに、天板の平面度を確保しながら同装置
を容易に組み立てることができる方法を創作した。
【0019】すなわち、次の工程をもって、ボルトを用
いて前記支持部材の仮止め個所および本止め個所に下面
板を締結する。まず、支持部材における本止め個所の近
傍にボルトを捩じ込んでおく。次に仮止め個所で、支持
部材と下面板とをスペーサを介してボルト固定すること
により一定の間隔をあけて仮止めする。さらに、本止め
個所の近傍に捩じ込んだボルトの高さを調整することに
より、該ボルトで下面板を支持する。これにより下面板
の平面性が確保される。そして、本止め個所において、
支持部材と下面板とをボルト固定する。このようにして
支持部材に固定した天板の上面板に設けたいずれかのね
じ孔を用いて、回転対陰極X線管を天板上の所要位置に
締結する。
【0020】なお、仮止めを三角形の頂点となる任意の
三個所で行なうようにすれば、いわゆる三点支持になる
ので、平面性を確保しつつ確実に下面板を仮止めするこ
とができ好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、この発明のX線発生装置お
よび回転対陰極X線管の一実施形態について、図面を参
照して詳細に説明する。図1は、この発明のX線発生装
置および回転対陰極X線管の一実施形態についてその概
略的な外観を示す斜視図である。X線発生装置は、回転
対陰極X線管1、天板2、支持部材としての架台3で構
成されている。この実施形態は、X線発生装置をX線デ
ィフラクトメータのX線源として利用する場合を説明す
る。したがって、天板2上には、X線ディフラクトメー
タの他の構成要素、例えばゴニオメータ,X線検出器等
が併せて搭載される。
【0022】回転対陰極X線管1のケーシング10は概
略四角柱の形状をしており、第1ケーシング12と第2
ケーシング14とからなる。第1ケーシング12の側面
には、高電圧ブッシング16と対陰極支持体18とが固
定されている。第2ケーシング14の側面にはターボ分
子ポンプ20が固定されている。第2ケーシング14の
底面は、後述するように天板2にボルト28で固定され
る。第1ケーシング12と第2ケーシング14も互いに
ボルト30で固定される。
【0023】高電圧ブッシング16は、電子銃22を機
械的に支持すると共に、この電子銃22のフィラメント
に負の高電圧を印加するものである。対陰極支持体18
の内部には電動機が内蔵されており、この電動機の回転
子が対陰極24に固定されていて、対陰極24はこの電
動機により数千〜1万数千rpmで回転駆動される。対
陰極24は円筒状であり、その周面の上面位置に電子ビ
ームが照射されて、ここからX線が発生する。第1ケー
シング12の三つの側面にはそれぞれX線取り出し窓が
形成されていて、この取り出し窓から三方向にX線ビー
ム32、34、36を取り出すことができる。そして、
取り出し窓の形成されていないケーシング側面だけに、
高電圧ブッシング16と対陰極支持体18とターボ分子
ポンプ20が固定されている。
【0024】三つのX線ビームのうち、二つのX線ビー
ム32、34は、水平方向に細長い断面を有するライン
フォーカスのX線ビームであり、水平面に対して上方に
6度の取り出し角で、互いに反対方向に取り出される。
これらのラインフォーカスのX線ビーム32、34は、
縦型のゴニオメータを備えるX線ディフラクトメータの
X線源として用いられる。別のX線ビーム36は、ポイ
ントフォーカスのX線ビームであり、水平面に対して上
方に6度の取り出し角で、上述のラインフォーカスのX
線ビーム32、34に対してほぼ直角な方向に、取り出
される。このポイントフォーカスのX線ビーム36は、
コリメータを通して試料にX線ビームを照射するタイプ
のX線利用装置、例えば、4軸自動回折計や、微小領域
X線ディフラクトメータや、各種の回折カメラなど、に
用いられる。この回転対陰極X線管1を使用するとき
は、必要に応じて、一つ、二つ、あるいは三つのX線ビ
ームを用いることができ、使わない取り出し窓がある場
合は、これを遮蔽しておく。
【0025】図2の(A)は、図1に示す回転対陰極X
線管1の詳しい構造を示した正面断面図である。(B)
はX線取り出し窓を横切る水平面で切断した平面断面図
である。第1ケーシング12の上部の側面にはスペーサ
管38を介して高電圧ブッシング16の取付フランジ1
7が固定されている。取付フランジ17の外径は86m
mと小さくなっている。高電圧ブッシング16の真空側
端子は、電子銃22を機械的に支持すると共に、この電
子銃22のフィラメント40に負の高電圧を供給する。
第1ケーシング12の下部の側面には対陰極支持体18
の取付フランジ19が固定されている。円筒状の回転対
陰極24の直径は100mmである。
【0026】回転対陰極24の上方にはフィラメント4
0があって、フィラメント40から放出された電子ビー
ムは、回転対陰極24の周面の上面位置に照射される。
この焦点の高さの位置において、ベリリウム箔からなる
三個のX線取り出し窓42、44、46が第1ケーシン
グ12に形成され、これらのX線取り出し窓42、4
4、46からX線ビーム32、34、36を取り出すこ
とができる。この回転対陰極X線管1に、例えば18k
Wの電力を投入する場合は、フィラメント40に−60
kVを印加し、管電流は300mAに設定する。回転対
陰極24はアース電位である。回転対陰極24の焦点か
らケーシングの上面までの高さをできるだけ低くするた
めに、高電圧ブッシング16の最大外径寸法すなわち取
付フランジ17の外径寸法は90mm以下にするのが好
ましい。
【0027】第2ケーシング14の側面にはターボ分子
ポンプ20の取付フランジ21が固定される。取付フラ
ンジ21の外径は134mmであり、また、排気する開
口部の内径は約100mmである。このポンプ20の排
気速度は毎秒150リットルであり、このポンプ20に
より、X線管の内部は107 Torrに排気される。こ
のターボ分子ポンプ20は回転軸線が水平に配置されて
いて、軸受にはグリース潤滑が施されている。ケーシン
グの全体の高さを短縮するためには、ターボ分子ポンプ
20の直径を小さくしたいところであるが、ターボ分子
ポンプ20の排気口径を小さくするとコンダクタンスが
小さくなって排気速度が小さくなってしまう。したがっ
て、排気口径を小さくするには限界がある。このターボ
分子ポンプ20の排気口径は80〜120mmの範囲内
が適当である。
【0028】第1ケーシング12と第2ケーシング14
の間にはOリングがあり、各取付フランジ17、19、
21とケーシングの間にもOリングがあり、これによっ
て真空がシールされる。
【0029】第2ケーシング14の上面はボルト30で
第1ケーシング12の底面に固定され、一方、第2ケー
シング14の底面はボルト28で天板2の上面に固定さ
れている。天板2には4個のネジ孔を設けるだけで、こ
の回転対陰極X線管1を天板2の上に据え付けることが
できる。ボルト28を取り外せば、回転対陰極X線管1
を自由に移動することができる。この天板2の構造、お
よび天板2への回転対陰極X線管1の据え付けについて
は後述する。
【0030】図3は図1に示す回転対陰極X線管1の側
面図である。第1ケーシング12の上面には二つの傾斜
面48、50が形成されている。これにより、第1ケー
シング12の上端は、中央が高くなった山形になってい
る。この上端部は、図2の(A)に示すように、蓋52
を備えている。したがって、この蓋52の中央部分が高
くなっていて、両端が傾斜している。傾斜面48、50
を形成した理由は、X線ディフラクトメータのX線検出
器の広角側の測定限界を広げるためであり、この点は後
述する。
【0031】図4は、高電圧ブッシングの縦断面図であ
る。このブッシングは、真空側絶縁部材としての絶縁碍
子54と、大気側絶縁部材としてのケーブルポスト56
との間に狭い空間58を形成して、この空間58に絶縁
ガスを封入したものである。絶縁ガスとしては六フッ化
硫黄を用いている。絶縁碍子54はアルミナセラミック
スで形成されていて、有底の概略円筒形状をしており、
円筒部分にはわずかにテーパがついている。この絶縁碍
子54の先端には、真空側端子60が貫通していて、こ
れがロー付けにより絶縁碍子54に気密に固着されてい
る。ケーブルポスト56はモールド樹脂で形成されてい
る。
【0032】このモールド樹脂は、エポキシ樹脂であ
り、粒径が5〜8μmのアルミナ粉末が混入されてい
る。エポキシ樹脂とアネミナ粉末の重量比は9:4であ
る。このケーブルポスト56は、成形するときに、黄銅
製のホルダー62の内壁面を成形型の一部として用いて
おり、これにより、ケーブルポスト56はホルダー62
と一体になるように成形される。このケーブルポスト5
6は、その内部に放電抑制回路64が埋め込まれてい
て、接続端子66と大気側端子68とが外部に露出して
いる。ケーブルポスト56から露出している接続端子6
6は、絶縁碍子54を貫通している真空側端子60に接
続されている。
【0033】放電抑制回路64は、放電抑制コイルとア
レスタとコンデンサとを含んでいる。X線管において
は、電子銃とX線管の管壁との間、あるいは、電子銃と
ターゲットとの間で、放電が生じることがある。この最
初の放電が生じると、次々と放電が誘発され易い。放電
抑制回路64は、この2次放電を抑制するためのもので
ある。また、放電抑制回路64は、高電圧ケーブルの先
にある高電圧電源を保護する役割も果たしている。この
放電抑制回路64を、モールド樹脂の内部にモールドし
てあると、小径化された絶縁碍子54の内部において、
放電抑制回路64の位置を確実に位置決めでき、放電抑
制回路64の構成部品が絶縁碍子54に触れる危険をな
くす。
【0034】このブッシングは、取付フランジ17によ
ってスペーサ管の管壁70に取り付けられる。絶縁碍子
54の根本のフランジ部72は、取付フランジ17とホ
ルダー62のフランジ部74との間に挾まれて固定され
る。ホルダー62のフランジ部74はボルト76によっ
て取付フランジ17に固定される。
【0035】真空側端子60から大気側端子68に至る
電気的通路を説明すると、真空側端子60は、接続端子
66と、ケーブルポスト56の内部の導線とを経由し
て、放電抑制回路64に接続している。また、この放電
抑制回路64は、ケーブルポスト56の内部の別の導線
を経由して、大気側端子68に接続している。したがっ
て、真空側端子60と大気側端子68との間の接続導体
は、ケーブルポスト56内の導線と放電抑制回路64と
から構成される。また、真空側端子60と大気側端子6
8とその間の接続導体とからなる導電体は、絶縁碍子5
4とケーブルポスト56とによって、取付フランジ17
に対して気密封止可能に電気的に絶縁されている。
【0036】ホルダー62には絶縁ガスを空間58に供
給するための供給弁78を設けてある。この供給弁78
の取付ネジ部80は、ホルダー62のネジ部にねじ込ん
でから接着剤でホルダー62に固着される。これにより
絶縁ガスが封止される。供給弁78の内部には、バネ付
勢された逆止弁があり、この逆止弁の大気側に、さら
に、Oリングシールされた栓がある。この栓をねじ込み
式のキャップ82で外側から押さえている。ホルダー6
2の外周面には、冷却水を通すための溝84が形成され
ていて、この溝84は水冷ジャケット板86で覆われて
いる。この水冷ジャケット板86はホルダー62の外周
面にロー付けされている。この水冷ジャケット板86は
電気的に接地されている。
【0037】図4において、管壁70の上側がX線管の
内部すなわち真空側であり、管壁70の下側が大気側で
ある。管壁70と取付フランジ17の間はOリング88
て真空シールされ、取付フランジ17と絶縁碍子54と
の間はOリング90で真空シールされる。また、絶縁碍
子54とホルダー62の間はOリング92によって絶縁
ガスがシールされる。
【0038】ホルダー62には、絶縁ガスの圧力低下を
検出する圧力センサ(図示せず)を設けてある。絶縁ガ
スの封入圧力は、ゲージ圧で1.5気圧としてあるが、
ゲージ圧で0.4気圧まで圧力が下がったときに、これ
を圧力センサで検出するようにしている。ガスの圧力低
下が検出されたら、供給弁78から絶縁ガスを供給でき
る。
【0039】ホルダー62のフランジ部74には4等配
で切り欠きがあり、取付フランジ17における対応箇所
には貫通孔があいている。この貫通孔にボルトを通すこ
とによって、取付フランジ17を管壁70に固定でき
る。
【0040】絶縁碍子54の端面に固着された真空側端
子60は、二個のフィラメント端子と、二個のバイアス
端子とからなる。二個のフィラメント端子はX線管の電
子銃のフィラメントに接続される。二個のバイアス端子
は互いに短絡されて、電子ビームを集束するためのウェ
ーネルト電極に接続される。これらの真空側端子60の
先端には雌ねじが切ってあり、この雌ねじに接続線を接
続できる。各端子の電位の一例を示すと、フィラメント
端子にはアースに対して−60kVが印加され、フィラ
メント端子間には26Vの電圧が印加され、バイアス端
子にはフィラメント端子に対して−760Vのバイアス
電圧が印加される。
【0041】大気側端子68は、中央のバイアス端子
と、その外側の二つの環状のフィラメント端子からな
る。これらの大気側端子68を取り囲むように、環状の
コロナリング94がケーブルポスト56に埋め込まれて
いる。このコロナリング94はコロナ放電を防止してい
る。このコロナリング94がないと、大気側端子68の
エッジ部とスペーサ管のエッジ部との間でコロナ放電が
生じる恐れがある。このコロナリング94は、放電抑制
回路64も取り囲むようにケーブルポスト56の軸方向
に延びている。このコロナリング94はフィラメント電
位となっている。
【0042】次に、この高電圧ブッシングの機能を説明
する。真空側端子60と、これにつながる接続端子66
は、取付フランジ17に対して、絶縁碍子54によって
絶縁されている。絶縁碍子54の外面は、真空空間に露
出しているので外面での絶縁耐圧は非常に高い。また、
絶縁碍子54の内面は絶縁ガスに覆われているので、こ
の内面での絶縁耐圧も非常に高い。
【0043】この高電圧ブッシングは、電子銃からの伝
導熱が真空側端子60を伝わることによって加熱され
る。真空側端子60で電子銃を機械的に支持した場合の
温度上昇の一例を示すと、真空側端子60の端部で30
0℃、接続端子66のところで120℃、ホルダー62
のフランジ部74で50℃である。この高電圧ブッシン
グは、絶縁碍子54とケーブルポスト56の間の絶縁流
体として、油を使わずに絶縁ガスを使っているので、絶
縁流体の温度上昇に伴う問題が少ない。
【0044】すなわち、ガスは圧縮性流体であるから、
絶縁ガスの温度が上昇してこれが熱膨張しても、ガスの
圧力上昇に置き代わるだけであり、その圧力上昇も大し
たことはない。したがって、油の場合のように容積を大
きくする必要はなく、絶縁ガスの封入容積は少なくて済
む。また、油の場合のような熱膨張吸収装置も必要では
ない。したがって、絶縁ガスを採用することにより、高
電圧ブッシングの小型化に大きく寄与している。この実
施形態では、絶縁ガスの封入空間58の厚さは約2mm
である。
【0045】この高電圧ブッシングでは、熱伝導を良好
にすることにより、電子銃から伝わってくる熱をホルダ
ー62を介して冷却水に逃がすようにしている。すなわ
ち、ケーブルポスト56のモールド樹脂には、電気絶縁
性が良好でかつ熱伝導も良好なアルミナセラミックスの
微粒子を混入してあるので、真空側端子60に伝わった
熱は、ケーブルポスト56を介してホルダー62に伝わ
り易い。また、絶縁碍子54は熱伝導良好なアルミナセ
ラミックスで形成されているので、この絶縁碍子54を
介しても、ホルダー62に熱を逃がすことができる。
【0046】このような構成により、高電圧ブッシング
の温度上昇を抑制できる。もし、このような工夫をせず
に温度上昇が大きくなると、ブッシングのモールド樹脂
や、高電圧ケーブルの接続部のゴムなどに悪影響を及ぼ
すことになる。以上説明したように、この高電圧ブッシ
ングでは冷却能力を高めてあるので、真空側端子60で
直接、電子銃組立体を機械的に支持することが可能であ
る。
【0047】図5は、図1の回転対陰極X線管1と、縦
型ゴニオメータ98を有するX線ディフラクトメータと
を組み合わせた状態を示す側面図である。縦型ゴニオメ
ータ98は水平な回転軸線を備え、この回転軸線の回り
を、2θ回転台100と試料台102が2対1の角速度
比で回転する。試料104は、その表面を回転軸線が通
過するように、試料台102に取り付けられる。2θ回
転台100には検出器アーム106が固定され、この検
出器アーム106に受光スリット110とX線検出器1
08が固定される。回転対陰極X線管1の焦点96から
縦型ゴニオメータ98の回転中心までの距離すなわちゴ
ニオメータ半径Rは185mmである。縦型ゴニオメー
タ98の回転中心から受光スリット110までの距離も
Rに等しい。天板2の上面から、縦型ゴニオメータ98
の回転中心までの高さHは300mmである。
【0048】このような構造のゴニオメータと回転対陰
極X線管1とを組み合わせる場合、縦型ゴニオメータ9
8の回転中心に向かってX線ビームが正しく照射される
ように、回転対陰極X線管1を設置する必要がある。同
X線管1の焦点96からは、水平面に対して上方に約6
度の角度でX線ビーム34が取り出されるので、X線ビ
ーム34が焦点96から185mm進んだときには、焦
点96よりも約20mmだけ高い位置にX線ビームが到
達する。したがって、焦点96の高さH1が、縦型ゴニ
オメータ98の回転中心の高さH2よりも20mmだけ
低い位置となるようにしておけばよい。
【0049】この実施形態の回転対陰極X線管1の場
合、天板2の上面から対陰極の焦点96までの高さH1
は280mmであり、回転中心までの高さH2が300
mmの縦型ゴニオメータ98と適合する。換言すれば、
卓上型の回転対陰極X線管1を製作するには、ターボ分
子ポンプを据付面の上方に固定しても焦点96の高さH
1が280mmを越えないように工夫する必要がある。
【0050】また、X線管のケーシング10の高さも問
題になる。試料104からの回析X線112の回析角度
2θを大きくしていくと、検出器アーム106や、これ
に搭載されているスリットボックスやX線検出器108
が、X線管に衝突する恐れがある。X線ディフラクトメ
ータの性能としては回析角度2θはできるだけ広角側ま
で検出できた方がよい。そこで、この実施形態の回転対
陰極X線管1では、まず、ケーシング10の上面までの
高さH3を340mmまで短縮している。
【0051】さらに、ケーシング10の上面に傾斜面5
0を設けて、検出器アーム106などがケーシング10
の上面に衝突しない限界の回析角度2θをできるだけ広
げるようにしている。その結果、この実施形態では、回
析角度2θの最大検出角度は154度となった。X線焦
点96(すなわち対陰極の上面位置)の上方には電子銃
を配置する必要があるので、現在のところ、高さH3を
短縮するのはこれが限界である。なお、上述のように、
高電圧ブッシングとして絶縁ガスを封入したタイプを開
発して、これを利用しているので、高電圧ブッシングの
外径寸法を小さくすることが可能になっており、これ
が、高さH3を短縮するのに役立っている。
【0052】回転対陰極X線管1の左側に縦型ゴニオメ
ータを配置する場合には、ケーシング10の左側の傾斜
面48が回析角度2θの最大検出角度を広角側に広げる
のに役立つ。
【0053】上述のH1の数値は、X線取り出し角を0
度から12度までの範囲内にすることを考慮して、26
0〜300mmにするのが適当である。また、上述のH
3の値は、350mm以下が適当である。
【0054】図6は、図1に示す回転対陰極X線管1の
姿勢を変更した状態を示す斜視図である。この姿勢で
は、回転対陰極24の回転軸線は鉛直になっている。こ
の姿勢にするには、図1のボルト28を取り外してか
ら、第1ケーシング12の側面に支持ブロック114を
ボルト116で固定する。そして、この支持ブロック1
14の底面をボルト118で天板2に固定する。このよ
うな姿勢にすると、高電圧ブッシング16と対陰極支持
体18とターボ分子ポンプ20はケーシング10の上側
に来る。この姿勢においては、ケーシング10の据付面
は、支持ブロック114の底面となる。
【0055】回転対陰極24の周面上の焦点124は鉛
直面内にあり、鉛直方向に細長い断面を有するラインフ
ォーカスのX線ビーム120、122がX線取り出し窓
から水平に取り出される。この場合、ポイントフォーカ
スのX線ビームを取り出すX線取り出し窓は第1ケーシ
ング12の下側に位置するので、この窓は使用しない。
【0056】図7は、図6に示す姿勢の回転対陰極X線
管1において、ターボ分子ポンプ20をケーシングの下
側に配置した状態を示す斜視図である。このような姿勢
にするには、図6において、まず、X線管を大気に開放
してから、ボルト30を取り外して第2ケーシング14
を第1ケーシング12から取り外す。次に、第2ケーシ
ング14の上下をひっくり返して、再び、第2ケーシン
グ14を第1ケーシング12にボルト30で固定する。
これにより、ターボ分子ポンプ20の固定された側が下
側にくる。
【0057】図8は、図6に示す姿勢の回転対陰極X線
管1と横型ゴニオメータ126とを組み合わせた状態を
示す平面図である。横型ゴニオメータ126の構成は、
基本的に図5に示した縦型ゴニオメータ98の構造と同
じである。ただ、ゴニオメータの回転軸線が鉛直に配置
されていることが異なっている。したがって、横型ゴニ
オメータ126の焦点円は水平面内にある。X線管の焦
点124から横型ゴニオメータ126の回転中心までの
距離Rは185mmである。図6に示す姿勢の回転対陰
極の場合、ラインフォーカスのX線ビーム120は焦点
124から水平に放射されるので、図8において、天板
から焦点124までの高さと、天板から横型ゴニオメー
タ126の焦点円までの高さは等しくすればよい。横型
ゴニオメータ126の場合、天板から焦点円までの高さ
は300mmに設定してあるのが一般的であるから、焦
点124の高さが300mmになるように、図6の支持
ブロック114の高さを設定してある。この横型ゴニオ
メータ126の2θの最大検出角度は、図5の場合と同
様に154度になる。
【0058】次に、天板2の構造について図9〜図11
を主に参照して詳細に説明する。図9に示すように、天
板2は上面板201と下面板202の間にハニカム形状
のコア部材203を挟んだ構造をしている。上面板20
1および下面板202は、剛性が高く高強度の金属板
(例えば、鋼板,ステンレス板)により形成することが
好ましい。また、コア部材203は、例えば薄肉の鋼板
を折り曲げ、適宜溶接または接着することによりハニカ
ム形状としてあり、上端を上面板201の下面に、下端
を下面板202にそれぞれ溶接または接着してある。
【0059】このようなハニカム形状のコア部材203
を介在させることにより、上面板201,下面板202
を薄肉形状としても充分な剛性および強度を確保するこ
とができ、その結果、天板2の軽量化を図ることが可能
になる。しかも、ハニカム形状のコア部材203が、上
面板201に据え付けられる回転対陰極X線管1やゴニ
オメータ等の機材から生ずる振動を吸収するため、X線
回折測定の高精度化を実現することができる。
【0060】上面板201には、多数のねじ孔204が
一定の間隔で碁盤目状に穿設してある。これらのねじ孔
204は、回転対陰極X線管1の据え付け用に用いるボ
ルト28が螺合する形状になっており、所要の位置に形
成した四個のねじ孔204を利用して、それらのねじ孔
204にボルト28を螺合することで、回転対陰極X線
管1を固定することができる。さらに、X線ディフラク
トメータを構成する他の機材、例えばゴニオメータやX
線検出器も、同様のボルト28を使用して上面板201
における所要位置のねじ孔204に固定することができ
る。
【0061】これら、回転対陰極X線管1,ゴニオメー
タ,X線検出器等の天板2上でのレイアウトは、測定内
容に応じて自由に変更することができる。そのレイアウ
ト変更は、ボルト28を螺合するねじ孔204を変える
だけなので、ユーザにも手軽に行なうことができる。な
お、このような据付け自由度の拡大およびレイアウト変
更の容易化は、天板2の任意位置に多数のねじ孔204
を穿設することで実現できるため、例えば、一枚の鋼板
で形成した天板2であってもその目的は達成することが
できる。
【0062】上記のように上面板201に多数のねじ孔
204を穿設した場合、ボルト28を螺合していないね
じ孔204を介してコア部材203の内部が外部と連通
することになるため、外気の水分等がコア部材203の
内部で結露し、同部材203を腐食させるおそれがあ
る。そこで、この実施形態では、図10および図11に
示すように、上面板201の下面に各ねじ孔204の周
縁部から下方に垂下するように、有底円筒状のキャップ
部材205を取り付けてある。これによりキャップ部材
205が隔壁を形成して、コア部材203の内部を外部
から遮蔽するので、外気水分等の侵入を防止することが
できる。
【0063】次に、上述したX線発生装置の組立方法に
ついて、図12および図13を主に参照して説明する。
天板2を支持する架台(支持部材)3には、複数個所に
ボルト306を挿入する取付孔302,303が穿設し
てある。そのうち、三角形の頂点となる三個所(例え
ば、図12のaで示す個所)を仮止め個所とし、他の個
所(例えば、同図のbで示す個所)を本止め個所とす
る。そして、本止め個所bの近傍には、さらにボルト3
04を螺合できるねじ孔305が穿設してある。また、
天板2の下面板202において、上記仮止め個所aおよ
び本止め個所bに対応する部位にもボルト306を螺合
するねじ孔307が穿設してある。
【0064】まず、本止め個所bの近傍に穿設したねじ
孔305に、天板2を配設する側(上面側)の開口から
ボルト304を捩じ込んでおく。次いで、架台3の上方
に天板2を配置し、仮止め個所aに穿設した取付孔30
2に、架台3の下面側の開口からボルト306を挿入
し、かつ対向する下面板202のねじ孔307に該ボル
ト306を螺合することにより、下面板202を架台3
に仮止めする。このとき、仮止め個所aにおける架台3
と下面板202との間に適宜の高さをしたスペーサ30
8を介在させておく。このスペーサ308によって架台
3と下面板202との間には、先に捩じ込んだボルト3
04を上下させることのできる隙間が形成される。仮止
め個所aは、三個所としてあるので、平面を無理なく支
持するのに好適ないわゆる三点支持となり、たとえ仮止
め個所aの高さ寸法に誤差があっても、下面板202を
変形させることがない。したがって、下面板202は平
面性を維持したままの状態で架台3に仮止めされる。
【0065】次いで、本止め個所bの近傍に捩じ込んで
あるボルト304の高さを調整し、該ボルト304の頭
部を下面板202に接触させることにより、仮止めの状
態のままで(すなわち、平面性を維持したままで)、本
止め個所bの近傍に対向する部位をボルト304によっ
て下方から支持する。このとき、ボルト304をあまり
強く下面板202に押し当てると、その圧力によって下
面板202が変形してしまうおそれがあるので注意を要
する。
【0066】その後、本止め個所bに穿設した取付孔3
03に、架台3の下面側の開口からボルト306を挿入
し、かつ対向する下面板202のねじ孔307に該ボル
ト306を螺合することにより、下面板202を架台3
に本止めする。このとき、架台3における本止め個所b
の高さ寸法に誤差があっても、本止め個所bの近傍でボ
ルト304が下面板202を支持しているので、下面板
202を変形させるようなことがない。以上の手順によ
って、下面板202の平面性を維持したまま、天板2を
架台3に固定することができる。このようにして固定し
た天板2の所要位置に、ボルト28を用いて回転対陰極
X線管1を固定すれば、この実施形態に示したX線発生
装置の組み立てが完了する。
【0067】
【発明の効果】この発明の回転対陰極X線管は、ケーシ
ングの据付面を含む平面の一方の側だけに、ケーシング
と高電圧ブッシングと排気ポンプと対陰極支持体とを配
置したので、据付箇所に貫通孔を形成することなく回転
対陰極X線管を据付箇所に載せることができ、卓上型の
回転対陰極X線管1となる。したがって、回転対陰極X
線管の設置位置に制約がなく、移動も簡単である。ま
た、四角柱の形状をしたケーシングの一つの側面だけ
に、高電圧ブッシングと対陰極支持体と排気ポンプを固
定するようにしたので、回転対陰極の回転軸線を据付面
に平行と垂直の間で切り換えるには、ケーシングの姿勢
を変更するだけで済む。さらに、据付面から対陰極の焦
点までの高さを特定の値にすることにより、既存のX線
ディフラクトメータのゴニオメータと卓上型の同転対陰
極X線管とを組み合わせることができる。さらに、据付
面からケーシングの上面までの高さをできるだけ低くし
て、かつ、この上面に傾斜面を形成することにより、ゴ
ニオメータの広角側の測定限界を広げることができる。
また、この発明のX線発生装置によれば、天板に設けた
多数のねじ孔のいずれかを用いて任意の位置に回転対陰
極X線管を据え付けることができるとともに、同X線管
を固定するためのねじ孔を変更するだけで、容易に回転
対陰極X線管の据付け位置を変更することができる。さ
らに、この発明のX線発生装置の組立方法によれば、天
板の平面性を確保しながら容易にX線発生装置を組み立
てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のX線発生装置の一実施形態について
概略的な外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示すX線発生装置の正面断面図と平面断
面図である。
【図3】図1に示すX線発生装置の側面図である。
【図4】高電圧ブッシングの縦断面図である。
【図5】回転対陰極X線管と縦型ゴニオメータの組み合
わせを示す側面図である。
【図6】図1に示す回転対陰極X線管の姿勢を変更した
状態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す姿勢の回転対陰極X線管において、
ターボ分子ポンプをケーシングの下側に配置した状態を
示す斜視図である。
【図8】図6に示す姿勢の回転対陰極X線管と横型ゴニ
オメータの組み合わせを示す平面図である。
【図9】図1に示す天板の構成を一部切欠いて示す斜視
図である。
【図10】図9に示す天板の一部を拡大して下方から示
す断面図である。
【図11】図9に示す天板の一部を拡大して示す縦断面
図である。
【図12】図1に示す架台の平面図である。
【図13】図12に示す架台に図9に示す天板を固定下
状態を一部拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:回転対陰極X線管 2:天板 3:架台(支持部材) 10:ケーシング 12:第1ケーシング 14:第2ケーシング 16:高電圧ブッシング 18:対陰極支持体 20:ターボ分子ポンプ 22:電子銃 24:回転対陰極 26:天板 32,34:ラインフォーカスのX線ビーム 36:ポイントフォーカスのX線ビーム 40:フィラメント 42,44,46:取り出し窓 48,50:傾斜面 98:縦型ゴニオメータ 126:横型ゴニオメータ 201:上面板 202:下面板 203:コア部材 204:ねじ孔 205:キャップ部材 301:ボルト 302,303:取付孔 304:ボルト 305:ねじ孔 306:ボルト 307:ねじ孔 308:スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 孝明 東京都昭島市松原町3−9−12 理学電機 株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を放出するフィラメントと、フィラ
    メントに対向して配置された回転対陰極と、フィラメン
    トと回転対陰極を気密に格納するケーシングと、フィラ
    メントに高電圧を印加するための高電圧ブッシングと、
    ケーシングの内部を排気する排気ポンプと、回転対陰極
    を回転駆動する駆動機構を内蔵した対陰極支持体とを備
    える回転対陰極X線管において、 X線管を据付場所に据え付けるための据付面がケーシン
    グに設けられていて、この据付面を含む平面の一方の側
    だけに、ケーシングと高電圧ブッシングと排気ポンプと
    対陰極支持体とが配置されていることを特徴とする回転
    対陰極X線管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記回転対陰極の回転軸線が前記据付面に平行に配
    置され、前記据付面に近い方から順に、排気ポンプと対
    陰極支持体と高電圧ブッシングがケーシングに取り付け
    られ、据付面とは反対の側の対陰極面上に焦点が形成さ
    れることを特徴とする回転対陰極X線管。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記据付面から回転対陰極の焦点までの高さが26
    0〜300mmの範囲内にあることを特徴とする回転対
    陰極X線管。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記据付面からケーシングの最も遠い面までの距離
    が350mm以内であることを特徴とする回転陰極X線
    管。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記ケーシングが四角柱の形状にされ、排気ポンプ
    と対陰極支持体と高電圧ブッシングの全てが前記四角柱
    の一つの側面だけに取り付けられることを特徴とする回
    転対陰極X線管。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記四角柱の前記一つの側面以外の三つの側面のそ
    れぞれにX線取り出し窓が設けられていることを特徴と
    する回転対陰極X線管。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記据付面からケーシングの最も遠い面に、回転対
    陰極の回転軸線に平行な二つの傾斜面が形成され、これ
    によりケーシングの端部に山形が形成されることを特徴
    とする回転対陰極X線管。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記排気ポンプはターボ分子ポンプであり、このポ
    ンプの回転軸線は回転対陰極の回転軸線と平行であるこ
    とを特徴とする回転対陰極X線管。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の回転対陰極X線管におい
    て、前記ターボ分子ポンプの排気口径が80〜120m
    mの範囲内にあることを特徴とする回転対陰極X線管。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の回転対陰極X線管にお
    いて、前記回転対陰極の回転軸線が前記据付面に垂直に
    配置され、据付面に垂直な対陰極面上に焦点が形成され
    ることを特徴とする回転対陰極X線管。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の回転対陰極X線管に
    おいて、前記据付面から回転対陰極の焦点までの高さが
    約300mmであることを特徴とする回転対陰極X線
    管。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の回転対陰極X線管にお
    いて、前記高電圧ブッシングに絶縁ガスが封入されてい
    ることを特徴とする回転対陰極X線管。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の回転対陰極X線管に
    おいて、前記高電圧ブッシングの最大外径寸法が90m
    m以下であることを特徴とする回転対陰極X線管。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の回転対陰極X線管に
    おいて、前記高電圧ブッシングが、X線管に取り付ける
    ための取付部と、X線管の電子銃に電気的に接続される
    真空側端子と、高電圧ケーブルの電極に電気的に接続さ
    れる大気側端子と、真空側端子と大気側端子との間を電
    気的に接続する接続導体と、真空側端子と接続導体と大
    気側端子とからなる導電体を取付部に対して気密封止可
    能に電気的に絶縁する絶縁部材とを備え、この絶縁部材
    が、真空側に露出する真空側絶縁部材と、大気側に露出
    する大気側絶縁部材とを備えていて、真空側絶縁部材と
    大気側絶縁部材との間の空間に絶縁ガスが封入され、前
    記大気側絶縁部材はモールド樹脂で形成されていて、こ
    のモールド樹脂の内部に放電抑制回路が埋め込まれてい
    ることを特徴とする回転対陰極X線管。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか一項に記
    載の回転対陰極X線管と、この回転対陰極X線管を据え
    付ける天板と、この天板を支持する支持部材とを備えた
    X線発生装置であって、 前記天板における任意の多数位置にねじ孔をあらかじめ
    設けておくとともに、該ねじ孔のいずれかを用いて前記
    回転対陰極X線管を天板上の所要位置に固定することを
    特徴とするX線発生装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のX線発生装置におい
    て、前記天板は、前記ねじ孔を設けた上面板と、前記支
    持部材に固定する下面板と、これら上面板および下面板
    の間に配設したハニカム形状のコア部材とを備えている
    ことを特徴とするX線発生装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のX線発生装置におい
    て、前記上面板の下面に前記各ねじ孔の周縁部から下方
    に垂下する有底筒状のキャップ部材を取り付けたことを
    特徴とするX線発生装置。
  18. 【請求項18】 前記天板の下面板をボルトを用いて前
    記支持部材の仮止め個所および本止め個所に固定するよ
    うにした請求項16記載のX線発生装置において、前記
    支持部材の本止め個所の近傍にボルトを捩じ込んでおく
    工程と、前記仮止め個所で、支持部材と下面板とをスペ
    ーサを介してボルト固定することにより一定の間隔をあ
    けて仮止めする工程と、前記本止め個所の近傍に捩じ込
    んだボルトの高さを調整して該ボルトによって前記下面
    板を支持する工程と、前記本止め個所で、支持部材と下
    面板とをボルト固定する工程と、前記天板の上面板に設
    けたいずれかのねじ孔を用いて前記回転対陰極X線管を
    天板上の所要位置に固定する工程とを含むことを特徴と
    するX線発生装置の組立方法。
  19. 【請求項19】 前記仮止めする工程において、三角形
    の頂点となる任意の三個所に設定した仮止め個所で支持
    部材と下面板とを仮止めすることを特徴とする請求項1
    8記載のX線発生装置の組立方法。
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