JPH0816120A - 画質均一性補正器及びこれを用いた映像機器 - Google Patents

画質均一性補正器及びこれを用いた映像機器

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JPH0816120A
JPH0816120A JP14738794A JP14738794A JPH0816120A JP H0816120 A JPH0816120 A JP H0816120A JP 14738794 A JP14738794 A JP 14738794A JP 14738794 A JP14738794 A JP 14738794A JP H0816120 A JPH0816120 A JP H0816120A
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JP14738794A
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Yuji Sano
勇司 佐野
Sadao Tsuruga
貞雄 鶴賀
Koji Kito
浩二 木藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、画像表示領域における輝度や
色度により定まる色や解像度のムラを補正することがで
きる画質均一性補正器とそれを用いた映像機器を提供す
ることにある。 【構成】本発明の映像機器は、複数の映像信号のそれぞ
れに対応した信号処理器を介して表示デバイスに加える
映像機器において、各映像信号の表示位置に対応した画
質補正信号を発生する画質補正信号発生器を用い、この
画質補正信号発生器に、上記の各信号処理器の制御端子
を接続することにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像機器の画質均一性
補正器に関し、特に画像表示領域における輝度や色度に
より定まる色や解像度のムラを補正することができる画
質均一性補正器とそれを用いた映像機器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータグラフィックディス
プレイやテレビ等といった映像表示機器に対する大画面
・高精細化のニーズは大きく、これに用いる受像管の大
画面・高解像度化が進んでいる。しかし、これに伴い受
像管の設計余裕度も減少する傾向にある。このため、製
造時の品質偏差や地磁気の影響による、画像表示領域に
おける輝度や色度により定まる色や解像度のムラの発生
が問題となっている。
【0003】この問題の解決を目的とする従来の画質均
一性補正方法の例として特開平4−313789号公報
に開示の調整装置を、図13に示す。図13において
は、入力端子1,2,3に入力されたR,G,Bの原色
信号が、コントラスト調節用の可変利得増幅器4,5,
6にて、それぞれ同一比率で振幅調整されて、受像管7
のカソードに加えられる。そして、加算器9は、端子1
0に入力される本来のコントラスト調節用の直流制御電
圧VDCに、端子11に入力される輝度ムラ補正用の交流
電圧VACを加算して、上記の可変利得増幅器4,5,6
に加える働きをする。また、受像管の第1グリッドに本
来加えるべきブライト調節用の直流制御電圧VDCに交流
電圧VACを加算して、破線に示すように端子8の第1グ
リッドG1端子に新たに加えることもできる。ここで、
上記の交流電圧VACは、パラボラ波、のこぎり波等の受
像管の管面位置に対応した輝度ムラの補正波形となって
おり、受像管7に生じる画質の不均一性を抑制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術を用い
た画質均一性補正方法は、各原色信号系の間で共用する
調節機能や制御部位に対する制御を用いて補正を施して
いるため、画像表示領域における輝度ムラは補正できて
も、輝度と色度により定まる色のムラを補正することは
出来ない。上記の製造時の品質偏差や地磁気の影響によ
る受像管の不均一性において、色度ムラの影響が占める
割合は大きい。また、輝度ムラは管面のガラス厚分布へ
の依存性が大きいために、画像表示領域内に対称性をも
って現われることが多い。それに対して色ムラは、局部
的に発生することも多く、管面上に非対称に現われて目
に付く場合が多い。また、上記の従来技術においては、
画像表示領域における解像度のムラについては考慮され
ていない。特に、最近の書類作成用ソフトウェアは、白
紙上での作成を意識して、白地においてその隅々にまで
黒文字を表示することが多く、上述の色や解像度のムラ
の補正に対するニーズは大きい。さらに、上記の従来技
術を用いた画質均一性補正方法は、各原色信号系の間で
共用する調節機能や制御部位の一方にのみ補正を施して
いるため、調節に対する最適補正量が常に確保できず、
充分な輝度ムラ補正精度が得られないという問題点もあ
る。
【0005】本発明の目的は、画像表示領域における輝
度や色度により定まる色や解像度のムラを補正すること
ができる画質均一性補正器とそれを用いた映像機器を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は、
複数の映像信号をそれぞれに対応した信号処理器を介し
て表示デバイスに加える映像機器において、各映像信号
の表示位置に対応した画質補正信号を発生する画質補正
信号発生器を備え、この画質補正信号発生器に、上記の
各信号処理器の制御端子か或いは、上記の表示デバイス
の制御端子の少なくとも一方を接続することにより達成
できる。ここで、上記の画質補正信号発生器と上記の信
号処理器を用いることにより、上記の画質均一性補正器
は提供できる。また、上記の画質均一性補正器と共に上
記の画像デバイスを用いることにより映像機器を提供す
ることができる。
【0007】
【作用】上記の本発明の手段において、上記の各映像信
号の信号処理器は、その制御端子に加えらる制御信号に
応じて、各映像信号の信号増幅度や各映像信号に加える
直流レベル、或いは信号処理器の入出力特性における非
線形性のうちの少なくとも一つを変化させて、各映像信
号を表示デバイスに伝送する。上記の表示デバイスは、
上記の信号処理器を介して加えられた各映像信号に応じ
て駆動されて、各映像信号に対応する表示用原色の輝度
の変調を受けると共に、上記の制御端子に加えらる制御
信号に応じて、上記の表示用原色の輝度や表示解像度を
変化させる。また、上記の画質補正信号発生器は、画像
表示領域における表示位置に対応した画質補正信号を発
生して、上記の信号処理器か或いは、映像機器の表示デ
バイスの少なくとも一方の制御端子に加える。以上の作
用により、画像表示領域における色や解像度のムラを補
正することができる画質均一性補正器とそれを用いた映
像機器を提供することができ、本発明の目的は達成され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳述す
る。図1は本発明の画質均一性補正器の特徴を最も良く
表す実施例を示す回路図であり、複数の映像信号をそれ
ぞれの表示位置に対応して制御する信号処理器を介して
表示デバイスに加えることを特徴とする。図1において
は、入力端子1,2,3に入力されたR,G,Bの原色
信号のそれぞれが、ドライブ調整用の可変利得増幅器1
2,13,14にて、白バランス調整に必要な独立した
増幅度にて増幅され、カットオフ調整用加算器19,2
0,21を介して受像管7のカソードに加えられる。そ
の際、可変利得増幅器12,13,14は、制御信号線
15,16,17を介して画質補正信号発生器18に接
続され、画像表示領域における各映像信号の表示位置に
対応した利得制御を受ける。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】
【数3】
【0012】ここで、上記の可変利得増幅器12,1
3,14の利得制御により、画質均一性が確保できる理
由を説明する。数1から数3は、それぞれ赤,緑,青の
原色輝度BR,BG,BBを表す関係式である。各式にお
いて比例係数UR(x,y),UG(x,y),U
B(x,y)は、製造時の品質偏差や地磁気の影響によ
る、画像表示領域における各原色輝度の均一性を表して
いる。ここで、座標(x,y)は、図2の表示座標説明
図に示すように、映像機器前面25に見える画像表示領
域26の中の水平座標xと垂直座標yを用いて定義され
る。また、DR,DG,DBはドライブ調整により定まる
比例定数を、Cnはコントラスト調節により定まる比例
定数を、Brはブライト調節により定まる直流レベル
を、COR,COG,COBはカットオフ調整により定まる直
流レベルを、γR,γG,γBは回路系と画像デバイスの
総合特性により定まるべき指数を、viR,viG,viB
入力原色信号レベルを、それぞれ表している。ここで、
低輝度から高輝度に至る表示白色の色度を一定化する白
バランス調整を施した場合、上記のカットオフ調整によ
り定まる直流レベルCOR,COG,COBは、零とみなすこ
とができる。また、上記のべき指数γR,γG,γBは、
主に画像デバイスの光電変換特性により定まるが、現状
の受像管のように性能改善の進んだデバイスにおいて
は、各原色の間で等しい値とみなすことができる。従っ
て、簡単のため上記のべき指数γR,γG,γBを1とみ
なした場合には、上記のドライブ調整により定まる比例
定数DR,DG,DBを、画像表示領域における各映像信
号の表示位置に対応して制御することにより、色ムラの
発生を抑えることができる。具体的には、上記の比例係
数の積であるDR・UR(x,y),DG・UG(x,
y),DB・UB(x,y)のそれぞれを、画像表示領域
の全般において一定化することができる。また、ドライ
ブ調整により定まる比例定数DR,DG,DBを表示位置
に対応して制御することにより、ユーザー調節に基づく
コントラスト調節とブライト調節には、従来通りの方式
を適用できる。また、上記の可変利得増幅器12,1
3,14の出力におけるカットオフ調整時の直流レベル
が利得制御に応じて変化する回路構成となっている場合
もある。この場合、ドライブ調整に応じた比例定数
R,DG,DBの制御に対する、カットオフ調整により
定まる直流レベルCOR,COG,COBの依存性が無視し得
ない時には、上記のカットオフ調整用加算器19,2
0,21に加えるカットオフ制御電圧源22,23,2
4に対しては、可変利得増幅器12,13,14の出力
におけるカットオフ調整時の直流レベルの上記の変化を
相殺する画質補正信号を加えることは言うまでもない。
また、図1においては、映像信号として原色信号の例を
示したが、原色信号を輝度信号や色差信号に置き換え可
能であることは言うまでもない。
【0013】続いて、画質補正信号発生器18における
画質補正信号の発生方法について説明する。解像度ムラ
等に代表される画像表示領域における対称的な不均一性
の補正信号の発生方法の例を図3と図4のブロック図に
示す。なお、図3と図4に示す補正信号発生部の出力に
対しては、従来例においても工場調整やユーザー調節に
用いていた直流信号を加えることができる。図3におい
ては、乗算器を用いた画質補正信号発生器の例を示して
いる。端子27に入力した水平ノコギリ波信号28と端
子29に入力した垂直パラボラ波信号30を、乗算器3
1において掛け合わすことにより出力端子32から画質
補正信号33を得ている。例えば、複数の投射管が表示
画面を左右非対称に投射する影響を補正するために用い
る投写型ディスプレイのシェーディング補正のように、
表示画面の左右においても映像信号の黒レベル輝度を一
定に保持する場合等には、本方式が好適と言える。ま
た、図4には加算器を用いた画質補正信号発生器の例を
示している。端子35に入力した水平パラボラ波信号3
4と端子29に入力した垂直パラボラ波信号30を、加
算器36において加え合わすことにより出力端子32か
ら画質補正信号37を得ている。本方式は、受像管の管
面のガラス厚分布への依存性が大きい輝度ムラや、偏向
中心から蛍光面までの距離への依存性が大きい解像度ム
ラの補正に好適である。さらに、局部的に発生すること
の多い色ムラに代表される、画像表示領域に非対称に現
われる不均一性に対応した補正信号の発生方法の例を図
5のブロック図に示す。図5においては、水平と垂直の
同期信号か或いは受像管ディスプレイ内のフライバック
パルスや帰線消去パルスのような、映像信号の表示位置
に対応したタイミング信号を、演算処理部39に入力す
る働きをするインターフェース部38が備えられてい
る。そして、図5に示す構成を用いて、工場やユーザー
による不均一性の補償調整から得られた補正信号波形を
予め記憶部40に記憶させておき、上記のタイミング信
号に基づいてバス41を介して演算処理部39に読み出
す。読み出した補正信号波形データは、バス42を介し
てDA変換器43に入力され、補正信号波形に再生され
出力端子32から出力される。また、上記のインターフ
ェース部38には、コントラスト調節等のユーザー調節
の設定状態に関する情報や、映像機器の周囲光の照度や
色度に関する使用環境に関する情報を入力しても良い。
この場合には、これらの情報に基づいて上記のバス41
を介して演算処理部39に読み出した補正信号波形デー
タを加工することにより、上記の設定状態や使用環境の
影響を補償することができる。例えば、使用環境の影響
を補償としては、周囲光の色の変化に応じた表示色の変
化を抑えることが考えられる。設定状態の影響補償の例
については、後述の図8に関する説明において紹介す
る。また、上記のバス41や42の信号伝送形式が、パ
ラレルであってもシリアルであっても良いことは言うま
でもない。以上の図3から図5に示した画質補正信号の
発生方法例においては、いずれも各映像信号に対応した
ドライブ調整用の可変利得増幅器12,13,14のう
ちの一つ或いは複数に対応した補正信号発生部を示して
いる。従って、画質補正信号発生器18には、各映像信
号に対応した異なる補正信号を出力する複数の補正信号
発生部が備えられていても構わないことは言うまでもな
い。また、以上の補正信号発生部を備えた画質補正信号
発生器18が、後述の解像度ムラの補正器にも適用可能
であることも言うまでもない。
【0014】続いて、ガンマ補正器を備えることによ
り、色ムラの補正精度を向上した本発明の実施例を図6
に示す。図6においては、受像管7の電光変換特性の非
線形性を補正すべく、各原色信号の信号経路にガンマ補
正器44,45,46を挿入してそれぞれのガンマ補正
器を個別に調整することにより、上述した数1から数2
におけるべき指数γR,γG,γBを1とすることができ
る。ガンマ補正器の挿入個所としては、図6に示すよう
にそれぞれが可変利得増幅器12,13,14と加算器
19,20,21の間であっても良いが、これらの可変
利得増幅器の前段か或いは加算器の後段であっても良
く、また、各ガンマ補正器において挿入個所が異なって
いても良い。
【0015】ガンマ補正器44,45,46としては、
アナログ回路やディジタル回路で構成することが考えら
れるが、図7にアナログ回路で構成した場合の例を示
す。図7に示すガンマ補正器は、トランジスタ48と5
0,51,53,54から成る対数変換部とトランジス
タ56と57から成る可変利得増幅部とトランジスタ6
3,64,65,66から成る指数変換部の縦続接続構
成となっている。動作について詳述すると、入力端子4
7に加えた入力信号電圧VINはエミッタ接地トランジス
タ48において電流変換され、この信号電流がベース端
子が電圧VBBに固定されたトランジスタ52のエミッタ
端子にて対数電圧に変換される。その際、後段への信号
の高速高精度伝送を目的として差動信号電圧を得るべ
く、ペアトランジスタ50と53,52と54を用いて
いる。次段の可変利得増幅部は、可変抵抗58の抵抗値
の設定に応じて利得が制御できる。最終段はトランジス
タ63と64,65と66がそれぞれペアトランジスタ
であり、トランジスタ64と66と抵抗69において前
段から送られてきた対数変換信号電圧が指数変換され、
端子70から出力される。この指数変換部の利得は電流
源68を可変することにより制御できる。ここで、電流
源68の電流値をドライブ制御端子67に加える電圧V
DRにより制御することにより、図6に示したドライブ調
整用の可変利得増幅器12,13,14を兼用すること
もできる。また、電流源68の電流値を調整することに
より、トランジスタ63と64,65と66の不整合性
に起因する指数変換部の利得偏差を吸収することができ
るため、トランジスタ63と64,65と66にペアト
ランジスタを適用する必要がなくなる。
【0016】続いて、各原色信号系の間で共用する調節
機能であるコントラスト調節とブライト調節の両方に制
御を加えることにより、正確な輝度ムラ補正を可能とし
た実施例を図8に示す。図8においては、コントラスト
調節用の可変利得増幅器4,5,6とブライト調節用の
加算器72,73,74に、それぞれ係数器77と78
を介して、各原色信号間で共通の画質補正信号を加える
構成となっており、ドライブ調整用の可変利得増幅器7
5,76,77の設定は固定されている。上記の係数器
77と78は、入出力特性が線形であれば減衰器であっ
ても増幅器であっても構わない。数1から数3から明ら
かなように、ドライブ調整により定まる比例定数DR
G,DBが一定の場合には、コントラスト調節により定
まる比例定数Cnとブライト調節により定まる直流レベ
ルBrとの間に一定比率を維持しつつ、両者に対して補
正信号を加えれば良い。画質補正信号発生器18の出力
がコントラスト調節、或いはブライト調節の少なくとも
一方に対して適当な振幅であれば、係数器77と78の
うちの少なくとも一方は省略可能であることは言うまで
もない。また、画質補正信号発生器18の出力に対し
て、ユーザー調節であるコントラスト調節とブライト調
節の設定状態を考慮する場合、ブライト調節用の加算器
72,73,74に対しては従来のユーザー調節に用い
ていた直流信号に対して補正信号発生部の出力を掛け合
わせることが考えられる。コントラスト調節の設定状態
に対しては、可変利得増幅器4,5,6の制御信号に対
する利得制御特性に応じて検討し、ユーザー調節に用い
ていた直流信号に対して補正信号発生部の出力を掛け合
わせたり、加えたりすることが考えられる。
【0017】次に、簡単な回路構成を用いてユーザー調
節に制御を加えることにより、正確な輝度ムラ補正を可
能とした実施例を図9に示す。図9においては、水平パ
ラボラ波形電圧と垂直パラボラ波形電圧を可変抵抗79
と80を介して振幅調整した後に、抵抗361と362
を用いて加算し、増幅器81と結合コンデンサ82を介
して、従来から用いているユーザー調節用ボリウム85
の一端子に加えている。上記の従来のボリウム回路は、
抵抗84を介して電源端子83にユーザー調節用ボリウ
ム85の一端子をつなぐと共に、ボリウム85のもう一
方の端子をサブボリウム851と抵抗851を介して接
地する。本発明の特徴は、補正信号のバイパス用コンデ
ンサ86を用いて、補正信号の振幅をユーザー調節用ボ
リウム85の設定に追従させて線形的に可変できること
にある。補正信号の振幅は、ユーザー調節用ボリウム8
5のしゅう動子が結合コンデンサ82側に設定された時
に最大となり、バイパス用コンデンサ86側に設定され
た時にほぼ零となる。また、通常、ユーザー調節用ボリ
ウム85は映像信号回路部から離れた位置に配置される
ため、ユーザー調節用ボリウム85からの制御線88へ
のノイズ重畳を抑えるべく、制御線88へのシールド8
9や映像信号回路部へのシールド90も有効である。図
9においては、ユーザー調節としてコントラスト調節の
例を示したが、ブライト調節にも適用できることは言う
までもない。
【0018】続いて、色ムラと同時に解像度ムラをも補
正する実施例を、図10の回路図に示す。図10におい
ては、上述のドライブ調整用の可変利得増幅器12,1
3,14の制御に加えて、受像管7の各グリッド或いは
アノード94の少なくとも一つに制御を加えている。例
えば、各グリッドに対しては、画質補正信号発生器18
の出力を制御線91,92,93を介して、それぞれコ
ントロールグリッド,スクリーングリッド,フォーカス
グリッドに加えている。これらのグリッドうち、コント
ロールグリッドとスクリーングリッドについては表示輝
度に対する影響があるので、信号線15,16,17を
介した補正も必要となる。解像度ムラのみの補正であれ
ば、フォーカスグリッドに対する制御のみで達成でき
る。また、アノード94に対しては、アノード端子に直
接に結合コンデンサを介して画質補正信号発生器18の
出力を接続することも可能である。しかし、上記の結合
コンデンサの使用は、その耐圧と信頼性の確保の点で不
利であるため、図10においては、画質補正信号発生器
18の出力を制御線102を介してフライバックトラン
ス95の2次巻線の低圧側に重畳する例を示した。図示
した構成とすることにより、従来回路に画質補正信号発
生器18を直結した簡易回路により、解像度ムラを抑制
することができる。図中、抵抗101は補正波形重畳用
抵抗でありABL用ビーム電流検出抵抗99は積分コン
デンサ103を介して交流接地されているので、制御線
102の補正信号の平均値が零であればABL動作には
支障を来さない。もし、制御線102の補正信号の平均
値を零にできないのであれば、制御線102を結合コン
デンサを介してフライバックトランス95の2次巻線の
低圧側に接続することも可能である。
【0019】最後に、走査速度を変調することにより、
輝度低下を抑えながら色ムラ補正を可能とした実施例を
図11に示す。図11においては、入力した各原色信号
をAD変換器104,105,106を介してメモリ1
11に取り込んだ後、画質補正のための走査速度変換に
タイミングを同期させてメモリ111からバス114と
DA変換器115を介して読み出し、受像管7に加え
る。上記の各原色信号をAD変換するタイミング信号
は、同期分離器107か或いは端子108と109を介
して入力される水平及び垂直同期信号に同期をとって、
PLL110から得られる。また、メモリ111にはフ
ィールドメモリやラインメモリ等を用いることができ、
画質補正を目的とした記憶した映像データの補正演算
は、バス112を介して接続された演算部113におい
て実行される。また、演算部113はDA変換器115
の変換タイミングを制御する他に、水平及び垂直の走査
タイミングパルスや走査制御信号等の走査用信号を生成
する走査制御部117への制御信号も発生する。上記の
走査用信号は水平走査用と垂直走査用の信号線118と
119を介して、偏向ヨーク等の走査部120に加えら
れる。また、DA変換器115からは、解像度ムラ補正
用の補正信号を制御線116を介して、上述した受像管
7の各グリッドやアノードに加えることもできる。さら
に、図11に示した本発明の構成中の演算部113に、
ビデオカメラ等の出力信号をAD変換等介して入力する
ことによって、表示画面の測色値分布を自動測定するこ
とができるので、調整の自動化を実現できる。ここで、
図11に示した実施例を用いて実施可能な走査速度の変
調方法の例を図12の表示画面図に示す。図12(a)
は、入力した各原色信号の走査タイミングよりも短い周
期で表示走査を行い、各走査線を同じ映像信号から生成
した複数の補正波形を用いて複数回に渡り表示させる。
例えば、輝度低下の大きい画面周辺領域は2回に渡り最
高輝度で表示させ、その他の輝度低下の小さい領域は輝
度ムラの分布状態に対応させて、2回の走査において走
査位置に対応する映像信号に掛け合わせる補正利得の平
均値を変調する。このように入力した各原色信号に対応
する走査回数を増やすこと(アップスキャンコンバー
ト)と、帰線期間に対する表示期間の割合を増やすこと
により、受像管内のビーム電流密度を増やすことなく蛍
光体の励起エネルギーを増やすことができる。このた
め、従来は色ムラ補正時の表示輝度が画面周辺領域の最
高輝度に抑えられていたところを、本発明の適用によ
り、解像度の劣化を抑えつつ受像管の表示輝度の向上が
図れる。図12(a)においては、走査線121,12
0,124,126の表示回数を、入力した各原色信号
の走査回数以上に増やす。続いて、図12(b)におい
ては、走査線上の走査速度の分布、或いは表示画面の垂
直方向の走査線の密度分布のうちの少なくとも一方を制
御することにより、図12(a)と同様の効果を得る方
法を示している。例えば、走査線128から131に示
すように垂直走査速度を変調することにより、垂直方向
の色ムラは補償できる。受像管ディスプレイにおける垂
直走査速度の変調は、走査制御部117において補正を
施したノコギリ波形を生成し、一般に帰還増幅器構成と
なっている垂直偏向回路に入力することにより容易に実
現できる。また、各走査線上に示した矢印の位置が単位
時間あたりの走査位置に対応するものとすると、走査線
132や134に示すように画面周辺領域の輝度向上が
図れる。本方式は、複数の原色信号それぞれに独立に対
応させることもできる。受像管ディスプレイにおいて走
査線上の走査速度の分布を補正する方法としては、輪郭
強調に用いられてきた速度変調コイルを用いて補正に必
要な追加偏向を施し、この方式と従来の水平偏向回路と
併用することが考えられる。また、図12(a)に示し
た方法との併用も可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の適用により、画像表示領域にお
ける輝度や色度により定まる色や解像度のムラを補正す
ることができる画質均一性補正器とそれを用いた映像機
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画質均一性補正器の特徴を最も良く表
す実施例を示す回路図である。
【図2】画像表示領域における表示座標説明図である。
【図3】乗算器を用いることにより、対称的な不均一性
の補正信号の発生方式の例を示すブロック図である。
【図4】加算器を用いることにより、対称的な不均一性
の補正信号の発生方式の例を示すブロック図である。
【図5】非対称的な不均一性の補正信号の発生方式の例
を示すブロック図である。
【図6】色ムラの補正精度を向上した本発明の実施例を
示す回路図である。
【図7】図6に示した実施例に好適なアナログガンマ補
正回路を示す回路図である。
【図8】正確な輝度ムラ補正を可能とした実施例を示す
ブロック図である。
【図9】簡単な回路構成を用いて正確な輝度ムラ補正を
可能とした実施例を示す回路図である。
【図10】解像度ムラを補正する実施例を示すブロック
図である。
【図11】走査速度を変調することにより、輝度低下を
抑えて色ムラ補正を可能とした実施例を示すブロック図
である。
【図12】走査速度の変調方法に関する本発明の実施例
を示す表示画面図である。
【図13】従来の輝度ムラ補正方法をの例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1・2・3…映像信号入力端子、 7…表示デバイス、 12・13・14…信号処理器、 18…画質補正信号発生器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/64 P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各映像信号の表示位置に対応した画質補正
    信号を発生する画質補正信号発生器を備え、複数の映像
    信号にそれぞれに対応した信号処理器の制御端子に上記
    の画質補正信号発生器を接続したことを特徴とする画質
    均一性補正器。
  2. 【請求項2】複数の映像信号のそれぞれに対応した信号
    処理器を介して表示デバイスに加える映像機器におい
    て、各映像信号の表示位置に対応した画質補正信号を発
    生する画質補正信号発生器を備え、この画質補正信号発
    生器に、上記の各信号処理器の制御端子を接続したこと
    を特徴とする映像機器。
  3. 【請求項3】複数の映像信号に共通に対応して、上記の
    映像信号の増幅利得、及び上記の映像信号に加える直流
    信号レベルのそれぞれを制御可能な信号処理器を介し
    て、表示デバイスに加える映像機器において、各映像信
    号の表示位置に対応した画質補正信号を発生する画質補
    正信号発生器を備え、この画質補正信号発生器に、上記
    の信号処理器の増幅利得と加える直流信号レベルのそれ
    ぞれの制御端子の少なくとも一方を係数器を介して接続
    したことを特徴とする映像機器。
  4. 【請求項4】複数の映像信号をそれぞれに対応した信号
    処理器を介して表示デバイスに加える映像機器におい
    て、各映像信号の表示位置に対応した画質補正信号を発
    生する画質補正信号発生器を備え、この画質補正信号発
    生器に、上記の表示デバイスの制御端子を接続したこと
    を特徴とする映像機器。
  5. 【請求項5】複数の映像信号をそれぞれに対応した信号
    処理器を介して表示デバイスに加える映像機器におい
    て、各映像信号の表示位置に対応した画質補正信号を発
    生する画質補正信号発生器を備え、この画質補正信号発
    生器に表示走査を制御する走査制御器を接続することに
    より、走査速度を可変することにより画質均一性を補正
    したことを特徴とする映像機器。
JP14738794A 1994-06-29 1994-06-29 画質均一性補正器及びこれを用いた映像機器 Pending JPH0816120A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228321A (ja) * 2008-03-31 2008-09-25 Sony Corp 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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