JPH08159700A - 雪崩誘発方法および雪崩誘発弾 - Google Patents

雪崩誘発方法および雪崩誘発弾

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JPH08159700A
JPH08159700A JP30506494A JP30506494A JPH08159700A JP H08159700 A JPH08159700 A JP H08159700A JP 30506494 A JP30506494 A JP 30506494A JP 30506494 A JP30506494 A JP 30506494A JP H08159700 A JPH08159700 A JP H08159700A
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JP
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avalanche
bullet
inducing
snowslide
explosive
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JP30506494A
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Fumio Hosoya
文夫 細谷
Tsuneo Kasama
恒雄 笠間
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HOSOYA KAKO KK
Hosoya Fireworks Co Ltd
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HOSOYA KAKO KK
Hosoya Fireworks Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 請求項1の雪崩誘発方法は、特定の雪崩誘発
弾を雪面に撃ち込み、爆破させることを特徴とする。 【効果】 気象条件、地形条件、積雪量等の制限を受け
ずに小規模の雪崩を人工的に、しかも効率よく確実に誘
発することができ、大規模の雪崩が発生するのを未然に
防止し、雪崩による被害を効果的に防止することができ
る雪崩誘発方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、雪崩誘発方法および
雪崩誘発弾に関し、さらに詳しくは、気象条件、地形条
件、積雪量等の制限を受けずに雪崩を人工的に、しかも
効率良く確実に誘発することができ、積雪量の少ない内
に小規模の雪崩を人工的に発生させることにより自然放
置により積雪量が多くなったときに発生するであろう大
規模の雪崩を未然に防止し、雪崩による被害を効果的に
防止することができる雪崩誘発方法、および、それ自体
小型であって、それ故に取扱いが容易であり、天候のい
かんに関わらず所望の時期に迅速かつ確実に爆破させる
ことができ、前記雪崩誘発方法の実施に好適に用いるこ
とができる雪崩誘発弾に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、大
規模の雪崩による被害を防止するために、小規模の雪崩
を逐次発生させて、自然に放置しておけば発生するであ
ろう大規模の雪崩を未然に防止する方法が幾つか提案さ
れている。たとえば、バズーカ砲、大砲、戦車砲等の砲
を用いて目的の雪面に砲撃を行い、その衝撃により小規
模の雪崩を発生させる方法がある。
【0003】しかしながら、この方法には以下の問題が
ある。すなわち、一般的に雪崩が発生する場所は急峻な
山岳地帯であるので、前記砲を持ち込むことができない
場合が多い。また、砲撃の威力が強すぎて、雪崩のみな
らず山崩れをも併発してしまうおそれがある。このた
め、安全に、しかも確実に雪崩を誘発することができな
い。
【0004】一方、着地と同時に爆発するロケット弾を
目的の雪面に撃ち込む方法がある。しかしながら、この
方法には以下の問題がある。
【0005】すなわち、一発のロケット弾では所望の範
囲全体に雪崩を確実に誘発することができないことがあ
る。所望の範囲全体に雪崩を確実に誘発するためには、
同時に数カ所にロケット弾を撃ち込むのが効果的である
が、この場合、ロケット弾発射装置を数台準備しなけれ
ばならない。このため、効率良く雪崩を誘発することが
できない。さらに、前記ロケット弾を発射するのにヘリ
コプターや小型飛行機等を用いる場合には、気象条件の
制限を受ける。このため、所望の時期に雪崩を誘発する
ことができないという問題がある。
【0006】この発明は、前記従来における問題を解決
することを目的とする。また、この発明は、気象条件、
地形条件、積雪量等の制限を受けずに小規模の雪崩を人
工的に、しかも効率良く確実に誘発することができ、大
規模の雪崩が発生するのを未然に防止し、雪崩による被
害を効果的に防止することができる雪崩誘発方法を提供
することを目的とする。さらに、この発明は、小型で取
扱いが容易で、天候のいかんに関わらず所望の時期に迅
速かつ確実に爆破させることができ、前記雪崩誘発方法
の実施に好適に用いることができる雪崩誘発弾を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【前記課題を解決する手段】前記課題を解決するための
請求項1に記載の発明は、雪崩誘発弾本体を推進させる
推進手段と、雪崩誘発弾本体を爆破する爆薬と、前記爆
薬を起爆する迅速導火線とを有してなる雪崩誘発弾にお
ける前記推進手段を駆動させて前記雪崩誘発弾を雪面に
撃ち込んだ後、前記迅速導火線により前記爆薬を起爆し
て前記雪崩誘発弾を爆破させることを特徴とする雪崩誘
発方法であり、前記請求項2に記載の発明は、雪崩誘発
弾本体を推進させる推進手段と、雪崩誘発弾本体を爆破
する爆薬と、前記爆薬を起爆する迅速導火線とを有して
なることを特徴とする雪崩誘発弾である。
【0008】なお、前記雪崩誘発弾の好ましい態様とし
ては、前記請求項2に記載の雪崩誘発弾において、前記
推進手段が、筒体と、前記筒体の内壁に貼付され、燃焼
により雪崩誘発弾本体を推進させるガスを生じさせる推
進薬と、前記推進薬に点火を行う点火薬(イグナイタと
も称する。)と、前記点火薬を発火させる導線と、前記
筒体に収容され、前記推進薬の燃焼により生じたガスを
噴射するノズルとを有してなる雪崩誘発弾である。
【0009】
【作用】この発明の雪崩誘発方法においては、雪崩誘発
弾本体を推進させる推進手段と、雪崩誘発弾本体を爆破
する爆薬と、前記爆薬を起爆する迅速導火線とを有して
なる雪崩誘発弾を用いる。前記推進手段を駆動させる
と、前記雪崩誘発弾本体が推進する。前記雪崩誘発弾が
所望の雪面に撃ち込まれる。前記迅速導火線により前記
爆薬を起爆する。前記爆薬が爆発する。前記雪崩誘発弾
が爆破する。その結果、その衝撃により雪崩が生じる。
【0010】
【実施例】
(実施例)以下、この発明の雪崩誘発方法および雪崩誘
発弾の実施例につき説明する。
【0011】この発明の雪崩誘発方法は、この発明の雪
崩誘発弾を雪面に撃ち込み、爆破させることにより行
う。図1は、この発明の雪崩誘発弾の一例を示す断面概
略説明図である。
【0012】この雪崩誘発弾1は、雪崩誘発弾本体2と
爆薬3と迅速導火線4と推進手段5とを有する。
【0013】前記雪崩誘発弾本体2は、一端が球面状に
形成された円柱形状の部材である。この雪崩誘発弾本体
2における球面状に形成された一端部が、弾頭部2aで
ある。この弾頭部2aは、前記雪崩誘発弾1が推進する
際に前記雪崩誘発弾1が受ける空気抵抗を小さくし、前
記雪崩誘発弾1の安定した推進を可能にする機能を有す
る。この雪崩誘発弾本体2は、この実施例ではポリプロ
ピレン製である。
【0014】前記爆薬3は、この実施例では過塩素酸カ
リウムとアルミニウム粉末と三硫化アンチモンとからな
る。この爆薬3は、前記雪崩誘発弾本体2の内部におけ
る前記弾頭部2a側に収容される。前記爆薬3の量は、
雪崩を誘発するのに十分な量であり、目的や積雪量、地
形条件等に応じて適宜選択される。
【0015】前記迅速導火線4は、この実施例ではノネ
ルチューブ(ニトロノーベル社製)である。このノネル
チューブは、合成樹脂製の細管の内壁全面に瞬間発火性
の爆薬が貼付されてなる構造を有する。この迅速導火線
4の一端は、雷管を前記爆薬3に接続される。この迅速
導火線4は、前記雪崩誘発弾1の弾道距離以上の長さに
設計される。
【0016】前記推進手段5は、筒体6とキャップ7と
ノズル10と推進薬8とイグナイタ12と導線13とを
有する。
【0017】前記筒体6は、両端が開口する円筒形状の
部材である。この筒体6は、この実施例では硫黄複合切
削鋼材製である。
【0018】前記キャップ7は、円板形状の部材であ
る。このキャップ7の外径は、前記筒体6の内径と等し
くなっている。このキャップ7は、この実施例では硫黄
複合切削鋼材製である。このキャップ7は、前記筒体6
の一端開口部に脱落不能に収納される。
【0019】前記ノズル10は、円柱形状の部材であ
る。このノズル10の外径は、前記筒体6の内径と等し
くなっている。このノズル10の軸方向における中心部
には貫通孔が形成されている。この貫通孔は、ノズル1
0の一端面から他端面にかけて、初め円筒形状に途中か
ら連続的に内径が拡大する円錐台形状に形成されてい
る。この貫通孔における前記円錐台形状に形成されてい
る部分が、噴射口11である。このノズル10は、この
実施例では硫黄複合切削鋼材製である。このノズル10
は、前記噴射口11が外部に露出するようにして、前記
筒体6の一端開口部に脱落不能に収納される。
【0020】前記筒体6の内部において、前記キャップ
7と前記ノズル10とにより画成されてなる空間が、燃
焼室6aである。
【0021】前記推進薬8は、この実施例では過塩素酸
アンモンとバインダーとの混合物である。前記推進薬8
の量は、雪崩誘発弾を推進させ、所望の雪面に撃ち込む
のに十分な量であり、目的、気象条件等に応じて適宜選
択される。この推進薬8は、前記燃焼室6aにおける前
記筒体6の内壁面に均一な厚みで貼付されている。
【0022】イグナイター12はスクイブと点火薬とか
らなる。このスクイブは、前記導線13から電気エネル
ギーを得て点火薬を点火するする機能を有し、公知のス
クイブを用いることができる。
【0023】イグナイタ12中の点火薬は、この実施例
では硝酸カリウムと硼素との混合薬である。前記点火薬
の量は、その発火により前記推進薬8に点火を行うのに
十分な量であり、目的、推進薬8の種類等に応じて適宜
選択される。この点火薬は、前記ノズル10に形成され
た貫通孔における前記燃焼室6a側の端部に充填され、
スクイブで点火されるようになっている。
【0024】前記導線13は、導電性の金属線である。
この導線13の前記一端部は前記イグナイタ12に接続
される。この導線13の他端部は電源に接続される。
【0025】前記推進手段5は、前記雪崩誘発弾本体2
と軸を共通にし、前記雪崩誘発弾本体2における前記弾
頭部2aとは反対側の端面を前記キャップ7が貫通した
状態で、前記雪崩誘発弾本体2に一体的に接続される。
【0026】この雪崩誘発弾1は、この発明の雪崩誘発
方法に使用することができる。この雪崩誘発方法におい
ては、雪崩誘発弾1を目的の雪面に撃ち込むことができ
るように、前記雪崩誘発弾1の旋回角、仰角等を調整し
つつ、前記雪崩誘発弾1を発射台上に配置する。
【0027】前記導線13の一端に接続された電源のス
イッチを入れる。すると、前記導線13の他端に接続さ
れているイグナイタが発火する。この発火により前記推
進薬8が点火される。前記推進薬8が燃焼し、前記推進
手段5が駆動される。前記推進薬8の燃焼により大量の
ガスが前記燃焼室6a内に発生する。この大量のガス
は、前記ノズル10における貫通孔を通じて前記燃焼室
6aから前記推進手段5の外部に流出する。ところが、
前記燃焼室6aに臨む前記貫通孔の内径が小さいので、
前記大量のガスにより前記燃焼室6a内は高圧になる。
その結果、前記ノズル10における貫通孔から前記推進
手段5の外部に向けて、ガスが勢い良く噴出する。この
とき、前記ノズル10における外部に露出する端面には
噴射口11が形成されているので、前記ガスの流出がさ
らに加速され、前記噴射口11からガスが噴射される。
【0028】この噴射により、前記雪崩誘発弾1は、前
記発射台から空中に飛び出し、目的の雪面に向けて空中
を推進する。前記雪崩誘発装置1が、所望の雪面に撃ち
込まれる。狭範囲に雪崩を生じさせる必要がある場合に
は、雪面に撃ち込まれる前記雪崩誘発弾1の数は1つで
も良い。広範囲に雪崩を生じさせる必要がある場合に
は、前記同様にして雪崩誘発弾1を、所望の雪面に数
発、適当な間隔をおいて撃ち込む。
【0029】そして、前記雪崩誘発弾1の撃ち込み終了
直後、あるいは数日後などの所望の時期に前記迅速導火
線4に点火する。すると、前記迅速導火線4における火
薬が発火する。この発火は瞬間的に前記爆薬3に伝達さ
れ、前記雷管が起爆する。この爆発により前記爆薬3が
爆発する。この爆発により前記雪崩誘発弾1が爆破す
る。この爆破の衝撃により小規模の雪崩が生じる。
【0030】この雪崩誘発方法においては、所望の雪面
に撃ち込んだ1発あるいは2発以上の雪崩誘発弾を所望
の時期に、同時に爆破するので、所望の範囲全体に雪崩
を効率良く確実に誘発することができる。この雪崩誘発
方法においては、用いる雪崩誘発弾が小型で運搬、使用
が容易であるので、戦車砲等の砲を用いる場合と異な
り、実施に際して地形条件等の影響を受けることがな
い。この雪崩誘発方法においては、雪崩誘発弾における
迅速導火線が雨や雪等の気象条件のいかんに関わらず機
能するので、実施に際して気象条件の影響を受けること
がない。また、この雪崩誘発方法により適宜小規模の雪
崩を引き起こしておくことにより、大規模の雪崩が生じ
るのを未然に防止することができる。その結果、雪崩に
よる被害を効果的に防止することができる。
【0031】(変形例)なお、この発明の雪崩誘発方法
および雪崩誘発弾は、前記実施例に何ら限定されるもの
ではなく、目的に応じて適宜に変更を加えることができ
る。
【0032】たとえば前記雪崩誘発弾本体2としては、
前記爆薬3および前記推進手段5を収容することができ
れば良く、その形状、材質等については特に制限はな
い。前記雪崩誘発弾本体2の形状としては、前記実施例
における円柱形状のみならず、たとえば角柱形状、立方
体形状、直方体形状、球形状、円錐台形状、逆円錐台形
状、ひょうたん形状、円錐形状、逆円錐形状、角錐形
状、逆角錐形状などを挙げることができる。これらの中
でも円柱形状、角柱形状などが、安定した推進を可能に
する点で好ましい。
【0033】前記雪崩誘発弾本体2の材質としては、雪
面に撃ち込んだ際には壊れず、前記爆薬3の爆発の際に
は容易に破裂し得る材質であれば特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択することができる。たとえば、前記実
施例におけるポリプロピレンン製のみならず、ポリエチ
レン、ポリブテン等のポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカー
ボネートなどの公知のプラスチックを挙げることができ
る。これらの中でもポリオレフィンが好ましく、特にポ
リプロピレンが好ましい。
【0034】前記雪崩誘発弾本体2における弾頭部2a
の形状としては、前記雪崩誘発弾1が推進する際に前記
雪崩誘発弾1が受ける空気抵抗を小さくし、前記雪崩誘
発弾1の安定した推進を可能にする機能を発揮し得る形
状であれば特に制限はないが、前記実施例における球面
状の外、円錐形状、角錐形状、円錐台形状などを挙げる
ことができる。
【0035】前記迅速導火線4としては、瞬間的に前記
爆薬3に点火を行うことができる機能を有していれば良
く、目的に応じて適宜選択することができる。前記実施
例におけるノネルチューブの場合、これは細くて軽量で
あり、使用の際の気象条件に影響を受けずに前記爆薬3
に起爆を行うことができる点で有利である。
【0036】前記推進手段5としては、推進薬8を燃焼
させることにより、前記雪崩誘発弾1を推進させること
ができる機能を有していれば良く、目的に応じて適宜選
択することができる。
【0037】前記推進手段5における前記筒体6の形状
としては、前記雪崩誘発装置本体2の形状と同様のもの
を挙げることができる。また、前記筒体6の材質として
は、前記実施例における硫黄複合切削鋼材のみならず、
それ自体公知の鋼材を挙げることができる。
【0038】前記推進手段5における前記キャップ7の
形状としては、特に制限はなく、前記筒体6の断面形状
に応じて適宜選択すれば良い。前記キャップ7の材質と
しては、前記実施例における硫黄複合切削鋼材のみなら
ず、それ自体公知の鋼材を挙げることができる。また、
前記キャップ7と前記筒体6との接続としては、前記キ
ャップ7が前記筒体6に対して脱落不能に接続されてい
ればどのような態様であっても良く、たとえば螺合、掛
合、咬合などの態様を挙げることができる。
【0039】前記推進手段5における前記推進薬8とし
ては、前記実施例における過塩素酸アンモンとバインダ
ーとの混合物をはじめとする過塩素酸系推進薬の外、そ
れ自体公知のロケット推進薬、たとえば硝酸系推進薬な
どのコンポジット系推進薬、および無煙火薬系推進薬を
挙げることがきる。
【0040】前記推進薬8の前記燃焼室6aにおける前
記筒体6の内壁面への貼付の態様としては、前記実施例
における管状に貼付する全面燃焼型の外、マルチグレー
ンに貼付する全面燃焼型、星型内孔状あるいは多孔内孔
状に貼付する内面燃焼型、十字型あるいは三角形状に貼
付する外面燃焼型、円筒状に貼付する端面燃焼型などを
挙げることができる。
【0041】前記推進手段5における前記ノズル10の
形状としては、特に制限はなく、前記筒体6の断面形状
に応じて適宜選択すれば良い。また、前記ノズル10の
材質としては、前記実施例における硫黄複合切削鋼材の
みならず、それ自体公知の鋼材を挙げることができる。
前記ノズル10における貫通孔は、前記推進薬8の燃焼
により生じるガスを勢い良く噴射することができる構
造、たとえば前記実施例におけるような噴射口11を有
する構造であれば特に制限はない。前記噴射口11の形
状としては、前記実施例における円錐台形状の外、目的
に応じて適宜選択することができる。また、前記ノズル
10と前記筒体6との接続としては、前記ノズル10が
前記筒体6に対して脱落不能に接続されていればどのよ
うな態様であっても良く、たとえば螺合、掛合、咬合な
どの態様を挙げることができる。
【0042】前記推進手段5における前記点火薬として
は、前記実施例における硝酸カリウムと硼素との混合物
の外、たとえば黒色小粒薬などを挙げることができる。
前記点火薬の量としては、前記推進薬8の種類、量等に
応じて適宜選択することができる。
【0043】前記推進手段5における前記導線13とし
ては、イグナイタを介して前記推進薬を発火させること
ができる機能を有していれば良く、前記実施例における
一端が電源に接続され、他端がイグナイタに接続された
金属線の外、たとえば第1種導火線、第2種導火線、第
3種導火線、ビニル導火線、ユニバーサル導火線等の導
火線、第1種導爆線、第2種導爆線等の導爆線などを挙
げることができる。
【0044】以上の雪崩誘発弾の変形例においても前記
実施例の雪崩誘発弾と同様の技術的効果が奏される。
【0045】この発明の雪崩誘発方法においては、前記
実施例の雪崩誘発弾1のみならず、前記変形例の各種雪
崩誘発弾を用いて行うことができる。前記変形例の各種
雪崩誘発弾を用いて前記実施例と同様に実施した場合に
も、前記実施例における雪崩誘発方法と同様の技術的効
果が奏される。
【0046】
【発明の効果】この発明によると、前記従来における問
題を解決することができる雪崩誘発方法および雪崩誘発
弾を提供することができる。また、この発明の雪崩誘発
方法によると、気象条件、地形条件、積雪量等の制限を
受けずに小規模の雪崩を人工的に、しかも効率よく確実
に誘発することができる。その結果、大規模の雪崩が発
生するのを未然に防止し、雪崩による被害を効果的に防
止することができる。さらに、この発明の雪崩誘発弾
は、小型で取扱いが容易で、所望の時期に迅速かつ確実
に爆破させることができ、前記雪崩誘発方法の実施に好
適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の雪崩誘発弾の一例を示す断
面概略説明図である。
【符号の説明】
1・・・雪崩誘発弾、2・・・雪崩誘発弾本体、2a・
・・弾頭部、3・・・爆薬、4・・・迅速導火線、5・
・・推進手段、6・・・筒体、6a・・・燃焼室、7・
・・キャップ、8・・・推進薬、10・・・ノズル、1
1・・・噴射口、12・・・イグナイタ、13・・・導
線、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雪崩誘発弾本体を推進させる推進手段
    と、雪崩誘発弾本体を爆破する爆薬と、前記爆薬を起爆
    する迅速導火線とを有してなる雪崩誘発弾における前記
    推進手段を駆動させて前記雪崩誘発弾を雪面に撃ち込ん
    だ後、前記迅速導火線により前記爆薬を起爆して前記雪
    崩誘発弾を爆破させることを特徴とする雪崩誘発方法。
  2. 【請求項2】 雪崩誘発弾本体を推進させる推進手段
    と、雪崩誘発弾本体を爆破する爆薬と、前記爆薬を起爆
    する迅速導火線とを有してなることを特徴とする雪崩誘
    発弾。
JP30506494A 1994-12-08 1994-12-08 雪崩誘発方法および雪崩誘発弾 Withdrawn JPH08159700A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299940A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Ihi Aerospace Co Ltd 線状火工品の接続装置
JP2010007966A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Ihi Aerospace Co Ltd 火工品の点火装置

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